【🎲⚓︎】北海道で聖杯戦争やるぞ！⑧

[1 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/01(木) 22:57:59]

前スレ

【🎲⚓︎】北海道で聖杯戦争やるぞ！⑦｜あにまん掲示板

一気に戦局が動き出した聖杯戦争、はーじまーるよー！！

[2 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/01(木) 23:00:32]

陣営まとめ！三騎士編！

セイバー：メドゥーサ（脱落）
セイバーのマスター：ターニャ・ニコラエヴナ（女）
出身：ソ連の魔術師
回路の量B、質E 属性：風、水 特性：均一化
願い：祖国の復興

アーチャー：ロビンフッド
アーチャーのマスター：アーノルド・スタローン（男）
出身：アラスカ州 経歴：元コマンドーの魔術使い
質：E量：E 属性：アベレージワン 特性：コマンドー
願い：なし、アインツベルンに引渡し

ランサー：クーフーリン
ランサーのマスター：ロイ・クラーク（男）
出身：アイルランド 経歴：宝具級の切り札を持つルーン使い
回路の質E、量D 属性：火 特性：撹拌
願い：原初のルーンを極める

[3 二次元好きの匿名さん 24/08/01(木) 23:01:58]

建て乙。ターニャちゃんprpr

[4 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/01(木) 23:02:28]

四騎士！

ライダー：太公望
ライダーのマスター：天　劉（男）
出身：香港 経歴：楼主級の思想魔術師
(質：量)B：A 属性：火・風 特性：鎧
願い：不治の病の治療

キャスター：キルケー（脱落）
キャスターのマスター：杉本明日子（女）
出身：北海道 経歴：農家出身の一般人
魔術回路(質：量)B：E 属性：無 特性：矛盾
願い：聖杯を破壊する(こんなもの壊れてしまえ)

アサシン：甲賀三郎
アサシンのマスター：氷室エレオノーラ（女）
出身：日本 経歴：アナスタシアのクローン
魔術回路(質と量)E：C 属性：水、風 特性：台風
願い：自由

バーサーカー：ポール・バニヤン
バーサーカーのマスター：足利ガブリエル(男)
出身：冬木市 経歴：一般通過剣聖
(質：量)B：C 属性：空 特性：引力
願い：剣を極めるための不老

[5 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/01(木) 23:04:17]

というわけで6日目！続けていくよ！

dice1d3=1 (1)

[6 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/01(木) 23:05:43]

アーチャー陣営！アサシン陣営の拠点にダイナミック突入したあとですね、彼らは何をした！

>>11まででダイス

[7 二次元好きの匿名さん 24/08/01(木) 23:07:40]

自分達の聖杯戦争を終わらせるべく、アインツベルンの支城にてライダー戦の準備中。

[8 二次元好きの匿名さん 24/08/01(木) 23:08:23]

昨日戦闘があったと思われる場所で調査をして、かなり危険な方法の魔術でその場所の情報を正確に読み取る

[9 二次元好きの匿名さん 24/08/01(木) 23:10:59]

対ライダー戦に備えてアインツベルンから提供されたラインの黄金やアサシンの拠点で回収した装備の調整中

[10 二次元好きの匿名さん 24/08/01(木) 23:12:57]

昨夜の戦いを受けライダーがグランドクラス相当だと確信。対抗するため他陣営に大同盟を提案。

[11 二次元好きの匿名さん 24/08/01(木) 23:14:44]

軍属時代の上司が拠点を訪問。聖杯をアメリカに持ち帰るなら全力でバックアップすると誘われる。

[12 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/01(木) 23:16:04]

dice1d5=5 (5)

[13 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/01(木) 23:18:15]

ほほう？なんかよさそう、んじゃ書いてきますノシ

[14 二次元好きの匿名さん 24/08/01(木) 23:19:19]

漂うハリウッド風味

[15 二次元好きの匿名さん 24/08/01(木) 23:26:37]

アインツベルンにも聖杯を渡さないといけないのにアメリカにも渡さんといかんのかぁ、あれ？そういえば、今回の聖杯戦争は別の聖杯戦争の奴らも来ているから聖杯は二つだよねぇ、つまり別の聖杯戦争の奴らも倒して一個ずつスポンサーに渡せば問題無し！(もちろん、成功報酬金は両方からたんまり貰うとかだろう)

[16 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/01(木) 23:55:31]

明け方、アーチャーたちは自分たちの拠点へと戻っていた。
「結局追手は来ませんでしたね」
「ああ、何か理由があったのだろう。兎に角一度体制を立て直すぞ」
そう言って拠点につくと、目の前にはその廃墟に似つかわしくない高級車が止まっていた。
「ん…？旦那、あれって」
「リンカーンの最新型…まさか」
アーノルドは何かをつぶやくと急ぎ拠点の中へと走って行った。

「あら、お帰りなさいアーニー！お客さんよ？」
「わかった、やはりか…！」
出迎えてくれたアーデルハイトに軽くハグをし中へと急ぐ。
「随分と美人な奥さんをもらったな、アーノルド」
「ジェームス将軍…！何故ここに！」
そこにいたのはアーノルド達のコマンドー部隊が軍に所属していた時の上司、ジェームス・フランクリン少将であった。
「なに、色々あってね。君も元気そうではないか」
「…御託は良い、要件はなんだ」
辛辣な態度に肩をすくめつつ要件を伝えた。
「簡単さ、聖杯戦争で得られる聖杯。それを持ち帰ってこないか、ということさ」
「…報酬は？」
「少なくとも君たち6人の安全の保障と十分な金、そして地位だ」
その報酬を聞き目を閉じる、そして

[17 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/01(木) 23:55:41]

「…悪いが将軍、その話なかったことにさせてくれ」
アーノルドは、断った。
「ほう？以前の君ならば受けていたと思うのだが」
「悪いな将軍、俺も変わったんだ」
そう言って後ろで心配そうにこちらを見るアーデルハイトっを見る、それに気づいた将軍は
「ハッハッハッハッハ！！！そうか！最強のコマンドーと呼ばれた男も妻帯者となれば変わるか！！」
「そういうことだ、わざわざ悪いな」
「いや、問題ない。私も妻には頭が上がらんからな！」
そう笑いながらジェームスは部屋を後にする、部屋から出る直前。何かを思い出したかのように独り言にしては大きな声でつぶやいた。
「おお、そういえば君たちのために支援物資を用意したがこれでは無駄になってしまうな。持って帰るわけにもいくまいし捨てておくとしよう」
「将軍…！」
「おっと、急がねば。では諸君、健闘を祈るよ」
そうして部屋を出ていくジェームス将軍にアーノルド達は敬礼で見送った。

「で、こんだけ物資を得れたと」
「ああ、将軍に感謝だな」
そうして彼らは新たに得た物資でよりその牙を研ぎ澄ませていく。

[18 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/01(木) 23:56:20]

というわけでアーチャー陣営でした。とりあえず今日はここまで、また明日ノシ！！！

[19 二次元好きの匿名さん 24/08/02(金) 08:31:20]

上司が良い人やん

[20 二次元好きの匿名さん 24/08/02(金) 20:28:24]

6日目
残るはライダー陣営とアサシン陣営か

[21 二次元好きの匿名さん 24/08/02(金) 22:57:03]

スレ主まだかな？

[22 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/02(金) 23:21:07]

すいません…今日は体調が優れないので休みます…明日は必ずやりますので… 平にご容赦ください…

[23 二次元好きの匿名さん 24/08/02(金) 23:31:06]

無理せず休んで

[24 二次元好きの匿名さん 24/08/03(土) 08:52:11]

保守

[25 二次元好きの匿名さん 24/08/03(土) 20:20:43]

ほしゅ

[26 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/03(土) 21:23:28]

こんばんわ！再開します！！

というわけで次に動く陣営！

dice1d2=1 (1)

[27 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/03(土) 21:26:57]

ライダー陣営！！同盟組を退けた後に何をした？>>32まででダイス！

[28 二次元好きの匿名さん 24/08/03(土) 21:27:56]

戦闘の影響で拠点が荒れたので別拠点に移動したライダー陣営
拠点を同盟が来る前より強化したりマスターが暗殺されないように対策を強化していたが、前の拠点が勿体無いと考えランサー陣営に手紙を送る
内容はそちらの位置はもう分かっている、そっちの拠点は私にしてみたら5秒とたたずに無効化出来るなどといった敵を挑発する内容である
これでもしダミー拠点や昨日まで使っていた拠点にくれば一気に撃破を狙えるという策である

[29 二次元好きの匿名さん 24/08/03(土) 21:39:57]

北海道の霊脈をほぼ掌握していることを活かし、霊脈をフル活用して拠点を大幅に強化したライダー陣営
また全陣営の位置を把握しているアドバンテージを活かし、全陣営に金で雇った傭兵を差し向ける

[30 二次元好きの匿名さん 24/08/03(土) 21:42:33]

戦闘で荒れた影響とダミーの有効性を死なせない為に拠点を別の場所に移転
移転作業が終わり、拠点にある温泉に浸かっていたライダー主従。
ライダーがキャスターの影響で緩んだ霊脈の掌握の術の補強を行い、ほとんどの霊脈の掌握を万全にし直したが、キャスターの影響で霊脈の掌握が緩んでいたとはいえ、一点だけ霊地の掌握し直しが出来ておらず、遠隔とはいえ今も難航中である事とその霊地は魔術とは別の力を感じ、おそらくその力で霊地の確保を行っていると報告し、ライダー主従共に対策を考える。

[31 二次元好きの匿名さん 24/08/03(土) 21:46:29]

別拠点に移動して工房を強化したライダー陣営
マスターの戦闘時の装備やアサシンの暗殺対策も万全となりさらに盤石となる
マスターがライダーに今ダミー拠点はいくつあるんだと聞いたところ100以上あると言われそれほど用意できたライダーの能力に改めて感心した

[32 二次元好きの匿名さん 24/08/03(土) 21:48:06]

マスターの持病が悪化し危篤状態に突入。急ぎ聖杯を手に入れるべく単身でアーチャーの拠点に向かう。

[33 二次元好きの匿名さん 24/08/03(土) 21:48:36]

マスターの病が進行したことにより魔力パスが不安定化。地脈からの魔力供給を増やしてマスターの負担を減らすべく近場の山に向かうも、そこはランサーの陣地であった。

[34 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/03(土) 21:49:05]

dice1d5=4 (4)

[35 二次元好きの匿名さん 24/08/03(土) 21:50:34]

ライダー陣営がどんどん強くなっているぜ！

[36 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/03(土) 21:52:49]

ライダー陣営が化け物すぎる…いや楼主級、つまりロードクラスが遊びなくガチでやってしかも太公望呼んでりゃこうなるか…

[37 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/04(日) 01:08:00]

「さて、と…これで用意は終わりですね」
札幌から少し離れた街の廃墟にて、太公望は新たな工房をこしらえていた。
「やれやれ、最高級のスイートルームから廃墟にランクダウンか」
「仕方ありません、あれだけ派手やったのですから。他の陣営にまとめてこられては堪りません」
それにキャスターのせいで術式がぼろぼろですし、そう言いながら廃墟の壁に術式を刻む太公望。
「ですが人目がない分大手を振って準備ができます、それはマスターも同じでしょう？」
「それはそうだがなあ」
そうして後ろを振り向く、そこにはどうやってここまで運んだのかわからない程巨大な鎧が鎮座していた。
「マスターの切り札、確か鎧でしたっけ？」
「うむ、うちの至上礼装。字を”兵主神”という」
兵主神。それは中国における武を司る神であり、その在り方は海を超え日本にも流れたもの。
その名を冠した礼装というのならば相当の代物なのだろう。サーヴァントの宝具にも負けず劣らずのすさまじい代物だと太公望は見積もっていた。
「…しかしこんなものどうやって持ち込んだんです？流石に目立つでしょう」
「まぁ色々便利な道具があってな、ほれ」
そうして太公望に投げたのは年代物の礼装であった。
「これは…凄いですね。二千年物の礼装、しかも素材は人ですか」
「もとは高名な魔術師だったものを儂のご先祖が色々加工した礼装でな。印を付けたものを虚数空間に出し入れできる礼装じゃよ」
入れられるものは一つだけで使い勝手はよくないがな、と笑いながら話す天劉。

[38 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/04(日) 01:08:10]

「そんな代物を持ち込んできたんですか！？」
驚いた太公望はその礼装を丁寧に天劉へと返す。軽くうなずいた天劉は魔力を礼装に流すと後ろにあった大鎧が何処かへと姿を消した。おそらく虚数空間に収納されたのだろう。
「生き残ることには一家言あるから問題はないさ、それより手が止まっておるが対アサシン用の結界は準備できたんか？」
「ええ、問題ありません。それに、ここからすぐに退避できる準備も終えましたし」
「ははぁ…、因みにその退避場所というのは？」
そう言って地図を取り出す太公望、そこには１００を超える数の赤丸が描かれていた。
「これ全部ですね」
「なんと…いやはやすさまじい…流石は大軍師といったところか」
改めて自分が召喚したサーヴァントの凄まじさに舌を巻く。召喚して二日も断たぬうちにこの広い北海道の土地の礼脈を掌握したのだから。
「そんなに褒めても何も出ませんよ」
「なぁに誇らしいのさ。よし、呑むか！！」
そう言って懐から瓢箪を取り出す天劉、それを見て。
「では一杯いただきますね」
そう、笑顔で誘いを受けた。
彼らの牙城は既に築かれた、これを崩すのは容易ではないだろう――――――

[39 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/04(日) 01:09:17]

はぁ、難産だった…天劉さんの設定考えてたらドツボにはまっちゃった…とりあえず今夜はここまで、また明日ノシ！！

[40 二次元好きの匿名さん 24/08/04(日) 09:08:16]

バケモンレベルの礼装だな。能力は何なのか楽しみ

[41 二次元好きの匿名さん 24/08/04(日) 10:39:44]

他陣営からしたら100を超える拠点候補の中から正解を当てなきゃいけないから相当大変なのは間違いない
キャスターが脱落した以上魔術使って場所を当てるとかは無理そうだし

[42 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/04(日) 20:08:38]

こんばんわ！エレちゃんお迎えできたので再開します！

というわけで残ったアサシン陣営の動向は？

>>47まででダイス！

[43 二次元好きの匿名さん 24/08/04(日) 20:18:02]

素直に祝福する。おめでとうスレ主㊗️
キャスターの魂が体内の聖杯に注がれた事で聖杯起動。肉体に急激な変化が起きて、昨夜から生死を彷徨うほどの高熱が出て、今日の深夜にようやく熱が収まる。
起動した聖杯の影響で魔術回路の質・量共に大幅に向上、ヴィイの能力の出力が上昇する。

[44 二次元好きの匿名さん 24/08/04(日) 21:20:46]

アサシンの蛇を使って、他の陣営の拠点を地道に探すローラー作戦決行。ただ、拠点を見つけるのも一苦労だし、見つけた拠点の全てが今のところはダミーである。

[45 二次元好きの匿名さん 24/08/05(月) 07:41:20]

聖杯にサーヴァントが注がれたことで体調が悪化、それを確認した白軍が隔離しようとするがアサシンと共に逃亡。どうにかして自分側では無い聖杯戦争を終了させるべく積極策にでる

[46 二次元好きの匿名さん 24/08/05(月) 10:26:58]

聖杯に魂が注がれた影響で体調が悪化
さらに白軍と揉め、逃亡するはめに
その上ひとまず廃墟に逃げようとしたところ、そこはライダーのダミー拠点だった
罠にはアサシンが察したことでかからなかったが爆発音がでかくその近くにバーサーカー陣営がいたことで音に気がつき駆けつけられて見つかってしまいバーサーカー陣営からも追われることになる
これによりバーサーカー陣営と白軍から追われる逃亡生活が始まり話し合いの時間すら取れず逃げていた

[47 二次元好きの匿名さん 24/08/05(月) 10:37:04]

聖杯に魂が注がれた影響で体調が悪化し
さらにアーチャー陣営による攻撃で片っ端から白軍の拠点が使えなくされており
独自に動いて安全そうな場所で一息つこうとするがライダー陣営により自分たちの位置が漏れないよう徹底的に対策された上でダミー拠点に移動してたら爆破する、使い魔を時々わざと気がつくよう探知させてそこから移動させるなどの策を打たれ気が休まらないまま移動し続けていた

[48 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/05(月) 14:25:14]

dice1d5=4 (4)

[49 二次元好きの匿名さん 24/08/05(月) 21:08:23]

選択肢の後半３つが体調が悪くなってるし、だんだんと内容が酷くなってる

[51 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/05(月) 21:45:39]

しまったコテを入れ忘れた！

>>50

本編です！結構長くなりそうなのでお待ちを！

[52 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/05(月) 22:24:29]

｢ケホッ…｣
聖杯戦争5日目の夕方セイバーとキャスターが脱落したと同時刻。札幌郊外の館にて、エレオノーラは体調を崩し横になっていた。
｢媛よ、そんな状態で問題は無いのか？｣
その隣でアサシンが甲斐甲斐しく看病をしていた。
｢まだ問題は無いわ…でも、これ以上は無理よ、早急にもう一つの聖杯を...ｹﾎｯｹﾎｯ｣
｢少し眠っている方がいい、体に障る｣
｢ごめんなさい…少し…眠るわ…｣
そう言ってエレオノーラは眠りについた。
アサシンは眠りについたエレオノーラを見て看病用の水を取り替えようと部屋を出る、そして他の部屋の前を通ったとき話し声が耳に入った。
｢やはり聖杯を埋め込むのは無謀だったのでは…｣
｢何、あくまで聖杯を聖堂協会側に渡さないための方便だ。行動ができなくなったのであれば我々がマスターとなれば良い｣
｢確かにそうですが…あのアサシンが言うことを聞くとは…｣
｢何、いざと言う時はこちらに令呪を渡すようマスターにさいくをしてある。先に其方から接触すれば......｣
その言葉を聞いた瞬間、アサシンは音もなく動き出す。今自分のマスターに必要な物資の調達に───

すいません時刻が矛盾してたので書き直しです…

[53 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/06(火) 00:52:54]

日が沈む直前、アサシンは中の入った長い袋と同様の空の袋を片手にマスターの寝室へ忍び込んだ。
｢ケホッ…アサシン？その荷物は…｣
｢静かに、ひとつ問う。生きたいか？｣
その言葉に込められた意味と自身の状況を即座に理解したマスターは其の躰を動かし頷く。
｢ええ。お願い、アサシン｣
｢承知…｣
そして数十秒後、館の1部から火の手が上がる。
｢一体何事だ！？｣
｢申し訳ありません！弾薬庫の近くで不審火が…！｣
｢くっ！？他の陣営による妨害か…！急ぎ消化に人員を回せ！！｣
声をはりあげたリーダー格の男の指示に即座に部下たちは動き出す。それが、彼等にとっての致命的な隙であった。
｢ほ、報告！聖杯が逃亡しました！｣
｢…なんだと！？｣
一方その頃、逃亡したアサシンとエレオノーラは既に街から離れていた。
｢媛、問題は無いか？｣
｢…もう少し丁重な扱いを願いたいのだけど｣
それは袋から頭を出したエレオノーラの抗議であった。袋の中は毛布に包まり紐で固定されており暖かいものではあったが、淑女が間違っても運ばれるようなやり方では無い。
｢仕方あるまい、マスターの安全と体調を鑑みた結果がこれだ｣
｢むう…寝袋にもなるので悪くは無いですが…少なくとも雨風雪は防げるような場所でなくては｣
｢案ずるな、既に目星をつけてある｣
そうして彼らは街から離れた廃墟に到着した。人が来るような立地でもなく、人が近づいてきた場合は後ろにある林から身を隠しながら逃走できる好立地の廃墟である。
｢…ここなら問題は無いですね｣
｢うむ、しかし条件が揃いすぎてる故危険度は高い、それこそ他の陣営による罠などな｣
それは、アサシンが放った蛇たちの目から得た情報によるものであった。マスターが倒れる要因となったサーヴァントが脱落した戦闘にて勝者となったサーヴァント、アレが最上級の軍師であり術師であるのならば確実に罠を周囲の土地にしかけている。
｢…媛、頭を閉まっておけ。可能ならば防御術式も展開を｣
｢アサシン…？｣
｢様子を見る｣
その言葉を聞いた瞬間、エレオノーラは術式を発動する。
そしてアサシンが足を踏み入れた瞬間、廃墟が突如爆発した───！

[54 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/06(火) 01:17:13]

｢…やはり罠があったか｣
アサシンは飛んできた瓦礫やらを全て防ぎ切ると走り出す。状況を把握したエレオノーラは即座に指示を出す。
｢アサシン…！今の音はまずいです、急ぎ退避を…！｣
そして、その判断は迅速であったが状況が悪かった。廃墟の裏にある林へと駆け出した瞬間、林から一人の男がアサシンの手へと刀を振るった───
｢ぬうっ！？｣
その一撃は、本来ならば通るはずもない。だがアサシンは直感で回避した、それがサーヴァントとしての護りをも切り裂く代物であると───。
｢…外したか｣
｢貴様…！｣
そして、即座に男の後ろから巨大な斧が自信をかち割らんと振るわれる
｢甘い…よ！｣
｢！｣
だが、アサシンは即座に回避し離脱していった。
『アサシン…！令呪を切ります、その分ブーストができるでしょう』
念話によりマスターから提案される。だが───
『侮るな、この程度の苦境。試練にもならん』
その言葉と共に凄まじい数の蛇が周囲の林から現れ、襲撃者達へと襲いかかる。
｢きゃっ…！蛇…！？｣
｢チッ…一度引くぞ、バーサーカー｣
｢…ウィ｣
彼らは状況を判断し林へと姿を消す。
(やれやれ、暗殺者が奇襲を受けるなど笑い話にもならん)
『アサシン、今の陣営はバーサーカーですね？耳が聞こえずらくなっていて分からないのですが』
『そうだ、これによりふたつの勢力から追われることとなった。スマンがこのまま強行軍で安全な場所を探すぞ』
『…わかりました、お願いします』
それから彼らはそのまま違う街へ向け走り出した───。

[55 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/06(火) 01:20:05]

という感じで今日はここまで、セイバー陣営が落ちた瞬間アサシン陣営に試練が行ってるのは面白いのよ(どっちもソ連関係)、ではまた明日ノシ

[56 二次元好きの匿名さん 24/08/06(火) 08:44:36]

朝保守

[57 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/06(火) 20:17:03]

よっしゃ！再開します！というわけで7日目？かな、の開始！

どの陣営から動く？dice1d5=1 (1)

[58 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/06(火) 20:18:57]

アーチャー陣営！本国から来たもと上司から支援物資ゲットしましたね、彼らはどう動く？

>>63まででダイス！

[59 二次元好きの匿名さん 24/08/06(火) 20:27:51]

ライダーのダミー拠点をいくつか見つけ、トラップのせいで多少物資を失ったことから拠点探しは時間の無駄と判断
しかし拠点が見つからなければライダーとそもそも戦えないという状況のためライダーにこっちの聖杯は最悪譲っても構わないと考え、もう片方の聖杯を狙うことに

[60 二次元好きの匿名さん 24/08/06(火) 20:31:38]

聖杯なら別にどちらでもいいと考えたアーチャー陣営は方針変換
とにかくバーサーカー以外のどこか一番楽に仕留められそうな陣営を仕留める作戦に変えることに
そのために罠設置や他陣営の居場所を調べることにした

[61 二次元好きの匿名さん 24/08/06(火) 20:37:07]

昨日は別行動していた人が5日目に戦闘があったと思われるホテルのところに行っていて、今日はそのホテルから採取したものを使って何があったかを魔術で調べる。

[62 二次元好きの匿名さん 24/08/06(火) 20:42:10]

アサシン陣営以外の痕跡がほとんど見つからず、アサシン陣営は移動をし続けているため追いかけっこになってしまい手詰まりに
ひとまず罠などを設置しつつ対策を練る

[63 二次元好きの匿名さん 24/08/06(火) 20:46:49]

調査をしているとアサシン陣営は白軍とバーサーカー陣営から追われ続けていること
ランサー陣営は何故かセイバーのマスターと部下たちを庇護下においていることが判明
アサシン陣営とランサー陣営が衝突せざるを得ないようにしようとアサシン陣営を自分たちも追い回して誘導しようとし出した

[64 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/06(火) 20:47:29]

dice1d5=5 (5)

[65 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/06(火) 20:48:31]

漁夫の利を得ようと動く感じですかね？流石コマンドー、汚い

[66 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/06(火) 21:41:43]

札幌郊外の森にて、アーチャー陣営は罠を設置していた。しかしそれは対象を捕らえたりするものでもましてや仕留めるものでもない。
「んで、こんな罠でいいんすか？わかるやつにはすぐバレちまいますが…」
罠を設置しながらアーチャーはアーノルドに尋ねる。
「それでいい、アサシンの動きを誘導するためのものだからな」
ロープをナイフで切りながら答えるアーノルド。

時は少し遡り、アーチャー陣営の拠点にて
「ボス！情報持ってきたぜ！」
アーノルドの部下であるヴィンが何かの封筒を片手に拠点へと帰還してきた。
「そうか、教えてくれ」
「あいよ、とりあえず残った陣営の内ランサー陣営を調べてきたんだが…、セイバーのマスターが協力体制になりやがった。部下も幾分残ってる分厄介だぜ」
その報告を聞きながら地図に印を入れるアーノルド
「ふむ、なるほど。で、ジェイソンお前は？」
ヴィンが驚き後ろを振り向くと音もなくジェイソンが立っていた。
「ボス…気づいてんなら教えてくださいよ…、お前も音もなく入ってくんじゃねぇ！」
「気づかないお前が悪い、それより報告です。アサシン陣営ですがマスターを連れアサシンが逃亡、白軍と仲違いしたようです」
それを聞いたアーノルドの手が止まる、そして
「なら作戦は決まりだ。俺はアーチャーと共に出る。お前らは続けて情報収集だ」
「「Yes,sir!!」」
アサシン陣営とランサー陣営の情報を得たアーノルドの立てた作戦はシンプル。セイバーとアサシンの戦いで漁夫の利を得たようにランサーとアサシンをぶつけることにしたのだ。
（アーチャーは決して正面戦闘が強いわけではない、だがアサシンの力をうまく使えば必殺の一撃を食らわせられる）
戦力分析をしながらアーノルドは黙々と罠を生産し続けた。

数時間後、罠を粗方設置し終えた二人は森林を駆けていた。
「アーチャー、このまま追跡しろ。幸い速度は本来のものより遅い。」
「わかってますよ、旦那も気を付けて」
そうして二人は動き出す、アーチャーはアサシンを追うために。アーノルドは、ランサー陣営をおびき寄せるために。

[67 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/06(火) 21:43:36]

明日早いんでいったんここまで。ではノシ

[68 二次元好きの匿名さん 24/08/06(火) 21:45:06]

乙です

[69 二次元好きの匿名さん 24/08/07(水) 07:11:40]

朝保守

[70 二次元好きの匿名さん 24/08/07(水) 19:11:24]

保守

[71 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/07(水) 22:34:15]

遅れましたが再開します！とりあえず次の陣営！

dice1d4=2 (2)

[73 二次元好きの匿名さん 24/08/07(水) 22:38:11]

ライダー陣営じゃないの？

[74 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/07(水) 22:40:15]

ほんとだ！？数え間違えた…え〜、ライダー陣営です！天家の至上礼装が持ち込まれたことが明らかになりました！というわけで彼らの動向は！>>79

[75 二次元好きの匿名さん 24/08/07(水) 22:43:39]

さらに拠点を強化した結果、同盟が来た時の1.5倍以上だとライダーが言うほどに万全となった拠点
さらに対策術式も強化してさらに盤石となり、今後の策について話しているとなんとライダー以外の4陣営が激突していた
ライダー陣営は様子を見つつ、もしあの場に聖杯が現れたりなどの介入が必要な事態になった場合は土遁で素早く介入して聖杯を掻っ攫い完全な勝者になることを目指す

[76 二次元好きの匿名さん 24/08/07(水) 22:48:01]

拠点をさらに強化しつつ、アサシン陣営やランサー陣営にバレないよう気をつけながら妨害をして戦闘時有利を取ろうと考えているライダー陣営
一切慢心なく勝率をさらに上げるためアーチャー陣営の策をさらに利用して乱戦に決着がつく寸前、もしくはついた直後に弱ったところを安全圏から一網打尽にする策を実行に移そうとする

[77 二次元好きの匿名さん 24/08/07(水) 22:50:55]

ライダーの術式からサーヴァント達の反応が一つに集まっているのを確認。ある程度近づきつつ、隠蔽術式で悟られないようにして、遠見の術で様子見をする。戦い合うなら疲弊したところを急襲など何かがあった時にすぐに行動が出来るように術やすぐに鎧を着れるようにするなどの準備をする。

[78 二次元好きの匿名さん 24/08/07(水) 22:55:03]

拠点や対策術式をさらに万全にしつつ逃げ回っているアサシン陣営の動向を観察している内にアサシンのマスターに聖杯が埋め込まれていることに気がついたライダー
別に聖杯ならどちらでも良かったのでアサシン陣営を常に監視して聖杯が現れたらすぐに土遁で掻っ攫うことに

[79 二次元好きの匿名さん 24/08/07(水) 22:58:34]

術式で調査しているとライダー陣営以外全陣営に加えて白軍も参加する大乱戦が間も無く起きることに気が付きいつでも介入して最終的な勝者になることを目指す

[80 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/07(水) 23:04:45]

dice1d5=2 (2)

[81 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/07(水) 23:06:18]

うーんさすが大軍師、遊びがない…この感じだと乱戦がある程度終わりそうな辺りに書いた方がいいかな…ほか陣営の動きで多分変わってくるだろうし。

[82 二次元好きの匿名さん 24/08/07(水) 23:07:27]

ライダー陣営の動きは決まったけど、今のところ保留という意味ですかね？

[83 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/07(水) 23:08:43]

>>82

ですね、乱戦の決着次第で描写が変動しそうなので。というわけで次の陣営に行きます

dice1d3=2 (2)

[84 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/07(水) 23:09:43]

今度こそアサシン！挟み撃ちされそうになっている彼らの動向は？>>89まで

[85 二次元好きの匿名さん 24/08/07(水) 23:13:41]

白軍やアーチャー陣営、バーサーカー陣営に追われ続け、さらに謎の妨害を一方的に喰らい続けているという状況になんでここまでいろんなところに追い回されているんだと話していたアサシン陣営
そしてついに、ランサー陣営と出会い、追いついてきたバーサーカー陣営と漁夫の利狙いのアーチャー陣営、さらには白軍も来てとんでもない大乱戦に突入

[86 二次元好きの匿名さん 24/08/07(水) 23:17:54]

追われ続け、妨害も喰らい続けて休む間なく逃げていたアサシン陣営
何もしなかったわけではなく、アーチャーを倒そうと軽く仕掛けたが即逃げられてしまい、手の打ちようがないという状況
このままでは自分がミスをすれば即詰みと考えたアサシンは一回試練のことは置いておきなんとか打開する策を考える

[87 二次元好きの匿名さん 24/08/07(水) 23:18:49]

ある程度時間が経って、安全を確保出来る場所を確保出来て、周りをアサシンの蛇に見回らせている。突然、宝具で隠密していたアーチャー陣営の急襲が起きる。アーチャー陣営をアサシンとヴィイの力で退きかけたが白軍とバーサーカー陣営が近づいた事をその場から撤退し、ランサー陣営のところに辿り着いてしまい、ライダー陣営を除くそれぞれの陣営の令呪を一画使う大乱戦になる。

[88 二次元好きの匿名さん 24/08/07(水) 23:22:03]

アーチャーの狙い通りライダー以外全陣営が参加する大乱戦に突入
アサシン陣営は生き残り及びランサー撃破阻止を、ランサー陣営はライダーのことを気をつけつつ乱戦の勝者になることを、アーチャー陣営は漁夫の利を狙い、バーサーカー陣営は全陣営撃破を狙う

[89 二次元好きの匿名さん 24/08/07(水) 23:25:56]

ひとまず休息を取っていたアサシン陣営、しかしそこにバーサーカー陣営が強襲、撤退した先でランサー陣営と出会ってしまい、アーチャーの狙っていた場所とは少し離れたが乱戦に突入

[90 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/07(水) 23:33:41]

dice1d5=3 (3)

[91 87 24/08/07(水) 23:36:08]

近づいた事を周囲に配置した蛇で知りです。
途中抜けていました、すみません。

[92 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/07(水) 23:39:11]

ほむほむ、大乱戦になると。…この日の終着点が全陣営これになるな？

>>91

大丈夫ですよー

[93 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/07(水) 23:43:31]

と、なるとだ。ランサーとバーサーカーの動きを先に募集して全部まとめて書いた方が楽だなこりゃ。とりあえず今日はライダー陣営が乱戦の様子見（ほぼ確）、アサシン陣営を中心とした乱戦が発生するってので止めるか
ということで本日はここまで、明日の夜までに槍狂の動きを決めて書いちゃいますね、多分騎VS剣術の時以上の対策になる予感

[94 二次元好きの匿名さん 24/08/07(水) 23:46:08]

この戦いの結果次第では聖杯戦争決着かもな
ライダーが一網打尽にすればそれで終わりだし
ライダーの策的にライダー陣営がやられる可能性はまずなさそうだけどライダー陣営と他一陣営が残った場合は場合によっては聖杯を分け合えば良いし

[95 二次元好きの匿名さん 24/08/08(木) 08:42:58]

保守

[96 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/08(木) 11:23:38]

おはようございます、再開します。まずランサーとバーサーカーの動きを募集しよう

というわけでランサー陣営の動きを>>101まで募集

[97 二次元好きの匿名さん 24/08/08(木) 14:17:18]

アーチャー陣営の者と思われる人達が慎重に罠を解除したり、避けながら拠点に向かっているのを感知して、ランサーとソ連軍の人達と一緒に交戦。伝えたい事を伝えて追い返して深追いはしないつもりだったがアサシン陣営とそれを追いかけて来た複数の陣営が拠点付近に来た為やむを得ず交戦。ターニャからのライダー陣営の情報があるので、終始ライダー陣営の介入を警戒し、必要ならすぐに撤退出来るように準備もする。

[98 二次元好きの匿名さん 24/08/08(木) 22:20:17]

ターニャと作戦会議をしているとアサシンが陣営の貼った結界に侵入、そのまま戦闘に。次いで白軍が大人数で攻めてきたがターニャの部下達が対応、その混乱に乗じてバーサーカーとアーチャーが乱入し大混戦に

[99 二次元好きの匿名さん 24/08/08(木) 23:29:40]

拠点周辺が爆発し、何かと思って出たらわざと罠を発動させて煽っていたコマンドーがいて、車で距離を離され、追いかけたらアサシン陣営が来て、その他の陣営が来て大乱戦に。ランサーマスターは頭を抱えながらもライダー陣営対策に良さそうな陣営を選ぶ為に他の陣営の力量を測ろうと戦う。

[100 二次元好きの匿名さん 24/08/08(木) 23:38:59]

ライダーの土遁での移動先に置きボルグして撃破

[101 二次元好きの匿名さん 24/08/08(木) 23:41:43]

ターニャちゃんに情を通じた弱みを握られたマスターを励ますランサー

[102 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/09(金) 06:45:01]

dice1d5=2 (2)

[103 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/09(金) 06:45:57]

ほほう？アサシンがアーチャーの誘導に乗った感じだなこりゃ、そんで日本で何やってんですかソ連は…

[104 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/09(金) 06:46:24]

んじゃあ次バーサーカー>>109まで

[106 二次元好きの匿名さん 24/08/09(金) 07:11:22]

ダコタ・キャンプを使い人海戦術でライダーの拠点を探知。準備中のライダーを急襲する。

[107 二次元好きの匿名さん 24/08/09(金) 07:15:17]

引力特性を利用してライダーの居場所を特定。バニヤンとの連携で拠点ごと一刀両断を狙う。

[108 二次元好きの匿名さん 24/08/09(金) 07:17:58]

野生の勘でライダーの居場所を察知。急襲を仕掛け、迎撃に出たライダー達を乱戦の場所までバニヤンが吹き飛ばす。

[109 二次元好きの匿名さん 24/08/09(金) 07:25:55]

偶然にもライダーの本拠地を発見。先日のお返しに驚くべき偉業とベイブを叩き付ける。

[110 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/09(金) 07:38:58]

dice1d5=1 (1)

[111 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/09(金) 07:44:45]

んんん？？？これ、土地の優先権がライダーからバーサーカー組に移ったか…？ちょっと話が変わってきたぞ…

[112 二次元好きの匿名さん 24/08/09(金) 07:49:31]

>>105

すいやせん。バニヤンの宝具の効果勘違いしてましたので振り直してもらって大丈夫です。

[113 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/09(金) 07:56:26]

あ、了解です

dice1d4=2 (2)

[114 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/09(金) 09:44:48]

ふーむ、なるほど？よっしゃ書いてきます、長くなると思うんで気長にお待ちを…

[116 二次元好きの匿名さん 24/08/09(金) 14:21:27]

乱戦はどうなるのか
ライダー陣営の策は上手くいくのか
色々気になるな

[117 二次元好きの匿名さん 24/08/09(金) 17:26:12]

しかもこれライダー陣営以外の全ての陣営が令呪一画使っているからどうなるか分からねぇ

[118 二次元好きの匿名さん 24/08/09(金) 22:53:07]

どうなるか楽しみや！

[119 二次元好きの匿名さん 24/08/10(土) 08:36:35]

朝保守

[120 二次元好きの匿名さん 24/08/10(土) 20:36:04]

保守

[121 二次元好きの匿名さん 24/08/11(日) 08:32:50]

保守

[122 二次元好きの匿名さん 24/08/11(日) 20:31:18]

保守

[123 二次元好きの匿名さん 24/08/11(日) 20:31:34]

保守

[124 二次元好きの匿名さん 24/08/12(月) 08:31:18]

保守

[125 二次元好きの匿名さん 24/08/12(月) 20:31:13]

まだかな？

[126 二次元好きの匿名さん 24/08/12(月) 21:16:08]

スレ主ー、進捗どうですか？

[127 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/12(月) 21:18:11]

呼ばれましたスレ主です、進捗3割…ってとこですかねマジですいません忙しくて…

[128 二次元好きの匿名さん 24/08/12(月) 21:24:59]

進捗報告をしていただきありがとうございます。そうでしたか、ほとんどの陣営が入り混じるほどの大乱戦になりますからね。仕方ありません。
無理しない範囲で頑張って下さい。

[129 二次元好きの匿名さん 24/08/13(火) 08:23:21]

保守

[130 二次元好きの匿名さん 24/08/13(火) 20:23:15]

保守

[131 二次元好きの匿名さん 24/08/14(水) 08:13:12]

保守

[132 二次元好きの匿名さん 24/08/14(水) 20:11:01]

保守

[133 二次元好きの匿名さん 24/08/14(水) 23:49:17]

保守

[134 二次元好きの匿名さん 24/08/15(木) 08:43:41]

朝保守

[135 二次元好きの匿名さん 24/08/15(木) 20:41:43]

スレ主、改めて現在の進捗報告お願いします。

[136 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/16(金) 02:36:48]

ほいほいスレ主です、まぁ６～７割イケてるかな？って感じですね。結末をどうするかで止まってる感じです。多分夜までには完成できるかな？

[137 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/16(金) 11:36:29]

えー、報告します。現在サーヴァント戦書いてるんですが５０００字超えました、マスター達の戦いやらを考えると１万超えます。なんでこんなことに…

[138 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/16(金) 21:48:16]

こんばんわ、再開ではないですがダイスを振ります。

[139 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/16(金) 21:50:16]

dice1d2=2 (2)

dice1d2=2 (2)

dice1d2=1 (1)

dice1d2=1 (1)

dice1d2=1 (1)

1w2L

[140 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/16(金) 21:52:26]

dice1d2=2 (2)

dice1d2=2 (2)

1E2W

[141 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/16(金) 21:53:31]

…なるほどなぁ、ではあと数十分したら書き終わるんでお待ちを…

[142 二次元好きの匿名さん 24/08/16(金) 22:47:52]

誰か2体消えたかな？

[143 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/16(金) 23:54:30]

えー、ようやく書き終えたので投下します、ただ文量がえげつなくなっちゃった。
というわけで貼っていきますね

[144 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/16(金) 23:55:04]

ライダー陣営が拠点とする廃墟にて、太公望は周囲に放った使い魔の視覚を共有していた。
「…これはチャンスですね」
そのつぶやきに拠点と礼装の整備をしていた天劉が反応する
「む？何か動きがあったのか」
「ええ、アサシンが複数の陣営に追われています。このままいけば確実に乱戦になりますね」
それはアサシンの動きを観察しての事だけではない、アーチャーがアサシンの行く手をコントロールするように罠を設置している事、アーチャーの誘導した先にランサー陣営の拠点があること。この地から程近い場所にランサー陣営の拠点があること。
「この状況は、僕たちにとって都合がいい」
その言葉と共に自身の使い魔の動きをアサシンの動きを誘導するものへと切り替える。
「ここが、聖杯戦争の分水嶺になりますよ」
その表情は今までのにこやかなものではない、冷静で容赦のない軍師のものであった。

[145 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/16(金) 23:56:21]

アサシンとそのマスター、エレオノーラは森の中で潜伏しながら休息をしていた。
「媛、躰に支障は出ていないか」
「ええ、礼装のおかげもあって体調は悪くありません」
毛布に包まりながらアサシンと話すエレオノーラ。聖杯にサーヴァントを一騎注がれたことによる体調の変化はだいぶ落ち着いている様子であった。
「バーサーカーは既に撒いたが未だにアーチャーは追ってきている。周囲を蛇に警戒させてはいるが…それも限度がある。可能であれば早く倒してしまいたいところだ」
「ええ、とりあえずこの場から離れて—————」
アサシンの言葉に同意し、エレオノーラが動き出そうとした瞬間。その頭に向け複数の矢が飛来する。
「…来たか、アーチャー！！」
『いやいや、流石に予想外すぎるんですが…なんで不可視の狙撃に対応できるわけ』
反響するように周囲から聞こえてくる、軽薄そうな声。それはあの日出会ったアーチャーのものであった。
「さて、な！！！」
アサシンが複数の苦無を周囲へと投げつける、それらは一撃で周囲の木々をへし折り簡易的な壁とし、道とした。
【媛、視界は通るようにする。あとの判断は任せるぞ】
【ええ、任せて】
彼らは念話で即座に作戦の確認をするとアサシンはマスターを片手で抱え、矢が飛んできた方向へと凄まじい速度で移動する。
（…きなくせぇな）
アーチャーはアサシンたちを予定通りに移動させられたことに違和感を覚えた。
【旦那、予定通り誘導はできましたぜ。唯、何かおかしい】
アーチャーは念話で自身のマスターへと報告する。それは森林で戦い続けた義賊としての経験から感じる違和感であった。
【ならば俺は仲間と合流する、アーチャーはそのまま例の地点へ誘導させてくれ】
【わかりました、よっと】
その会話を終えるとアーチャーはその場から移動し、アサシンたちの追跡を開始した。時折矢を放ち自分たちの用意したルートへと誘導しながら木の上で観察を続ける。
（アサシンがなんか隠し玉を持ってるって感じではねえな。マスターに負担をかけないように細心の注意を払いながら木をなぎ倒してやがる。…なんでだ？まるで見通しをよくするためみてえな…）

[146 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/16(金) 23:56:52]

考えが、何か答えに引っかかった。そう思った瞬間、“ナニカ”の視線がこちらを見ていることに気が付く、否。気が付いてしまった。
それは、アサシンの抱えているマスターの瞳、それを介して人知を超えた何かがこちらを補足していることに——————！
「っおい！？マジかよっ！！！」
ドルイドの父を持ち、妖精の姿をみた経験から即座にその瞳の先にいるものの正体をつかむ。あれは、高位の精霊だ。
「アサシン！！！！」
「心得たッ！！」
アサシンは即座にマスターから手を放し、先程までの速度からは考えられない速度でこちらへと肉薄してくる。
「シッ————！」
「うおわっ！？？…オタク、その膂力でアサシンは詐欺でしょ！！」
アサシンが片手で振るった刃を両手の短剣で押さえるアーチャー、即座に蹴りを入れその場から退避しようとするもアサシンの伸縮自在の腕がそれを防ぐ。
そして、その衝撃に耐えられなくなったのか足場にしていた枝が折れ地面へと落下する。
その隙に再びアーチャーは自身の宝具、“顔のない王（ノーフェイス・メイキング）”を発動させ、姿を眩まそうとした。が
「甘ぇ！！！」
想定外の方向から、アーチャーへの攻撃が放たれた。それに反応することができず、アーチャーはわき腹を槍により貫かれた。
「ッガ—————！！」
「シッ—————」
その乱入者へとアサシンの連撃が放たれる、しかし乱入者は危なげなくその攻撃を回避する。
「いやぁ大漁だな、二騎もくるたぁ運がいい！」
その乱入者は、ランサーのサーヴァントであった。

[147 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/16(金) 23:57:19]

時は少し遡り、ランサー陣営が拠点とする小屋にて。ターニャとロイは現状の把握と今後の動きについて話し合っていた。
「ランサーの宝具は一撃必殺だ、余程のことがない限り確実に相手を仕留められる」
「となると各個撃破が一番得策か…、わかった私の部下に他の陣営を探らせよう」
そうして方針を定めたロイはランサーへ話し合いの結果を伝えるために部屋を出る。そこには外を睨んでいるランサーがいた。
「どうしたランサー？」
「マスター、俺らを挑発してくる奴がいるんだがどうする？」
「どういうことだ？探知範囲内には何も反応は…」
「そのすぐ外だ、野郎。こっちが手を出せないのをいいことにわかりやすい痕跡を残していやがる」
即座に使い魔をランサーの言う場所へと派遣する、そして派遣した瞬間。その使い魔は銃弾によって撃ち抜かれた。
「っ！？一体誰が…」
「おそらくはアーチャー陣営の誰かだな」
ターニャがそう言いながら出てくる。
「アーチャー陣営のマスターはベトナム戦争で功績をあげたコマンドーだ、狙撃程度軽くこなす」
「ならここで引きこもってないといけないってのか！」
「いや、ランサーをサッサと派遣すれば終わる。対物狙撃銃だろうとサーヴァントのエーテル体は貫けん」
その言葉を聞くや否や、ランサーは凄まじい速さで狙撃された場所へと駆けていった。
「ランサー！？」
「すぐもどっからよ～！」
そして、ランサーは陣地の境界へ着くと周囲を探る。しかし…
「…なんでぇ、誰も居ねぇじゃねえか」
そう言って狙撃場所であろう樹上を見る。そこには仕掛けの施された対物銃が設置してあるだけであった。

[148 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/16(金) 23:57:40]

「…この紐を引けば銃弾が出る、か。使い魔かなんかで見てたなこりゃ」
そう言って自身の槍でその銃を破壊するとしょげた様子でマスターの下へと戻ろうとした。その次の瞬間、ランサーは自身の仕掛けた結界にサーヴァントが侵入したのを察知した。
【マスター！サーヴァントが近くに来てんぜ！！どうする！】
【先行してくれ！俺たちも後から追う！】
【あいよぉ！！】
ランサーがその場へと駆け付けると、アサシンとアーチャーが対峙していた。
そして、アサシンから離れようとアーチャーが宝具を発動しようとした瞬間に攻撃を仕掛け今へと至る。

[149 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/16(金) 23:58:05]

「ランサーか」
「お、何時ぞやのアサシンじゃねぇか。んでそっちは新顔だな、見たところアーチャーか？」
「軽口きける状態じゃないんですがねぇ…（不味い、アサシンとランサーを相手するのは無理だぞ…何かないか？）」
ランサーとアサシンを見ながらも、どうにかしてこの場から逃げる算段を付けようとするアーチャー。そして、懐に仕込んでいた代物に気が付く。
（…！これだ！！）
「さぁて、俺も混ぜてもらおうかね。」
ランサーが槍を構え、戦闘態勢に入る。アサシンも同様に戦闘に入れるように構えた瞬間
「悪いが満席なんだわ…なっ！！！」
アーチャーが懐から何かを上空へと投げた。そして、投げられたものは凄まじい光を放ち、さく裂した。
「目くらましってわけかい！！」
ランサーが即座にアーチャーに向かい槍を放つ、だがわき腹をかばいながらも紙一重で何とか躱すアーチャー。その隙にランサー、アーチャーへ妖蛇を放つアサシン。
即座に離れ蛇の首を切り落とすランサーと短剣で頭を地面に縫い留めるアーチャー。
【媛よ、乱戦となった。このままこちらに向かえ。そのほうが守りやすい】
【わかった】
その様子を見ながらも念話で自身のマスターへ指示を出すアサシン
【旦那！例の連中は！！！】
【すでに向かっている！】
念話で作戦がうまくいっているか確認するアーチャー
【ランサー！！そっちに向かって何かが————！！】
【あぁ！？何言って…】
そして新たな乱入者が近づいている事を知らされたランサー。

[150 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/16(金) 23:58:34]

各々の理由で一瞬、動きに隙ができた瞬間。巨大なナニカが上空から落ちてきた。
「『驚くべき偉業（マーベラス・エクスプロイツ）』！！！」
「「「！！？！？」」」
余りの速度と質量に三騎は反応しきれなかった。それは、一つの国の建国史をエネルギーとした対軍宝具。質量もすさまじいがそれ以上にその速度こそがこの宝具の真骨頂。
1776年からすさまじい勢いで世界有数の国となったその成長速度。その具現たる宝具は対軍宝具としてみれば破格の発動速度を備えていた。
「…終わったかな？」
そして、そんな一撃の後に一騎のサーヴァントが現れる。彼女はバーサーカーのサーヴァント、真名を“ポール・バニヤン”という。
そんな彼女は自身が放った宝具の後に確認をするために現れた、がその判断が間違いであった。
「おらぁっ！！！！」
「ぬん！！！！」
雪の中からランサーとアサシンが飛び出し、バニヤンへ向かい攻撃を仕掛ける。
「っわわわ！！！？なんで！！！」
バニヤンはとっさにその肉体を自身のスキルで拡張し、防御する。
「っち！！」
「なんで無事なの！！」
大きくなった躰で足元のサーヴァント達へと問いかけながら蹴りを放つ。
「この程度で死んでたら英雄なんざなってねぇんだよ！！」
「もう！わけわかんない！！」

[151 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/16(金) 23:59:05]

そんな言い合いをしている二騎を尻目にアサシンは自身のマスターに宝具の開帳許可を問う。
【媛、宝具解放の許可を】
【ええ、やってしまいなさい！！アサシン！】
「宝具解放…！『化身・伊吹大明神縁起（けしん・いぶきだいみょうじんえんぎ）』！！！」
それは伊吹大明神の呪い（祝福）により肉体を変質させる宝具。そんな宝具を使えるのはただ一人、山中異界からの帰還者“甲賀三郎”その人である。蛇と人が混じりあったような異形の姿となり現状のバニヤンほどの大きさへと変化する。
「おおおおおおおおおおお！！！！！」
「うわぁ！？きもちわるい！！！」
バニヤンが拳をアサシンに向け振るうが、その攻撃を意にも介さずに受け止める甲賀三郎。そのまま巨体を生かしバニヤンの腕を掴み地面へ引きずり落とす。
「かぁああああああ！！！！！」
地面に倒したバニヤンへ三郎の肩に現れた大蛇が嚙みつこうとするが————
「隙だらけだっての！！！」
「ぐうっ…！貴様…！！」
ランサーが蛇の目を槍で突き妨害する。
「まだまだ潰しあってもらうぜ！！」
そう言いながらランサーは甲賀三郎へ攻撃を仕掛けた——————。
一方そのころ、近くの木では
「…いやあ、ギリギリ生き残れた」
ボロボロになった躰を“顔のない王”で隠し、あの場から離れることに成功したアーチャー、ロビンフッド。応急処置をしながらも樹上から三騎の激突を観察する。
（バーサーカーとアサシンが拮抗してそこにランサーが茶々いれて戦いを引き延ばしてんのか…アサシンの攻撃で毒を喰らってくれりゃ万々歳なんだが…そううまくいかねぇよな）
そう言いながらボウガンに矢をつがえるロビンフッド、狙うは三騎の中間地点。
【旦那！令呪でバックアップを頼む】
【っく、了解した。令呪を持って命ずる！宝具を解放せよ！！】
令呪の凄まじい魔力がロビンフッドへと流れ込む、その奔流は番えられた矢へと流れ込み宝具を発動させる。
「弔いの木よ…その毒を持って我が敵を滅ぼせ…『祈りの矢（イー・バウ）！！』」

[152 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/16(金) 23:59:29]

宝具の魔力に気づいたのか三騎全てがロビンフッドの方を見た瞬間、一本の矢が地面に突き刺さる。そしてその矢を中心に凄まじい勢いで毒が周囲を覆い始めた。
「げっほ…こりゃイチイの毒か…。てことはアイツ、ドルイドの関係者か」
ランサーは即座にその場から離脱しようとするが
「させん…！」
甲賀三郎の巨腕がランサーの足を掴む。
「っち…！離しやがれ！！」
「うええ…きもちわるい…助けて…マスター…！」
バニヤンがそう呟くとその場に倒れていたはずの巨体が急に姿を消した。
「これはっ！？」
「逃げられちまったか…！」
クーフーリンと甲賀三郎は共に理解する、バーサーカーは令呪によって逃げ延びたのだと。
「やられた…！」
「残るは二騎か…ぐうっ！？」
毒霧の渦巻く中、アサシンの肉体に変化が起こる。それは目が徐々に赤く染まり始め、肉体が帯びていた神気がより濃くなっていく。
「ぐ、おおおおおおおおおおお！！！！！」
そして雄叫びを上げると、クーフーリンをまるで子供が癇癪を起こした子が玩具を振り回すように乱暴に振り始めた。
「ぐあっ！？」
「おおおおおおおおおおお！！！！！」
それは、甲賀三郎の宝具における弱点、それは長時間の解放による暴走である。
本来ならばこの程度の時間で暴走する事は無い、だがロビンフッドの宝具の性質が影響を及ぼしてしまった。ロビンフッドの宝具“祈りの矢（イー・バウ）”は対象の不浄を瞬間的に増幅・流出させる効果がある。その応用が空間を毒で染め上げる使い方だ、イチイで作られた矢の毒を増幅することで空間を覆いつくすほどの毒にする。そしてその効果は微量ながら空間の毒にも伝播する。結果として不浄を増幅する効果が甲賀三郎の呪いにも伝播し、増幅されたのだ。

[153 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/17(土) 00:00:27]

足を掴まれ振り回されているクーフーリンは
「なめんじゃ…ねぇ！！！！！！！！！」
足を掴む指の一本を自身の槍で切り裂き脱出する。
【マスター！魔力を回せ、宝具を使うぞ！！】
【すまんが今余裕がない！令呪で対応する！！】
そして次の瞬間、凄まじい魔力がクーフーリンへと流れ込む。
「おおっしゃ！！」
クーフーリンは甲賀三郎から距離を取り、槍を構える。その態勢は限界まで前傾していた。
「行くぜ…！」
その構えからすさまじい速度で前方へ駆け出し空中へと飛び上がる。握られている槍の穂先へ、凄まじい魔力が集まり禍々しい光を放つ。
「『突き穿つ死翔の槍（ゲイ・ボルク）』！！！！」
真名開放と共に放たれた深紅の槍は数多の矢尻の様に分裂し、甲賀三郎の肉体へと飛来する。
「おおおおおおおおおおおおおおお！！！！」
甲賀三郎の体表を覆う「八岐大蛇の鱗」は神性を持たない攻撃は無効化してしまう。だが、クーフーリンはケルト神話の主神ルーの子である半神、ゆえに神性もＢと高ランクで保有しているため問題なく攻撃が通る。そして——————
「…っち、頑丈な奴だな。本当にアサシンか？」
「ぐ…」
そこには宝具が解除され、全身から血を流す甲賀三郎が立っていた。
【アサシン、無事ですか】
【何とかな…】
念話によりマスターから無事かどうかの確認が入る、それもそうだろう。アサシンが暴走したことを把握したエレオノーラは令呪を使い、宝具を解除させたのだ。
それにより自身の変形させていた肉体を蛇の脱皮のように脱ぎ捨て、盾として使うことでなんとか致命傷を避けることができたのだ。

[154 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/17(土) 00:00:40]

「さぁて、ここらで留めと行きてぇんだが…」
ちらと別の方向を見やる、それはアーチャーを警戒してのことだった。いつの間にか姿を消し、毒をばらまいてのだから。
「はぁ、しゃあねぇな」
そうしてクーフーリンは懐からルーンが刻まれた宝石を取り出し周囲へばらまく、それは何かを探すように周囲へ散らばっていく。
また、いくつかは周囲に簡易的ながら障壁を貼り多少の目眩ましとした。
「これで最低限いいだろ、んじゃてめぇに留めといこうかね」
槍を回しながらゆっくりと近づくクーフーリン、最後まで抵抗しようと構える甲賀三郎。
そして互いにぶつかろうとした瞬間————
『思想鍵紋、励起』
最後のサーヴァントによる容赦のない一撃が彼らの立つ大地を爆ぜさせた。

[155 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/17(土) 00:01:57]

今夜は一旦ここまで！
まだ７０００文字近くあるので明日に持ち越します。こんなの一気に貼ってらんねぇ！
というわけでまた明日ノシ

[156 二次元好きの匿名さん 24/08/17(土) 09:52:06]

本当にすごい量の文字数だ

[157 二次元好きの匿名さん 24/08/17(土) 21:51:03]

保守

[158 二次元好きの匿名さん 24/08/17(土) 23:48:49]

まだかな？

[159 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:04:18]

すいません！遅れましたがとりあえず残りの分をあげます！少々お待ちを！！

[160 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:04:57]

時は遡り、クーフーリンが乱入したあたりの事。ロイとターニャは雪山の中を駆けていた。
「乱戦になっているのであればマスターの支援で勝敗が決まる…！急がないと…」
必死に雪をかき分けながら走るロイ、その後ろで無線から連絡を受けるターニャ
「…何？それは不味い…！急ぎこちらに！！」
「何かあったのか？」
「アサシンの協力者達が重武装でこちらに来ている、急がないとまずいぞ」
「はぁ！？どうすんだよ！」
「…仕方ない、いったんこの地点に移動して私の部下たちと合流する、いないよりマシだ。」
それはクーフーリン達が戦っている位置から少々離れた位置であった。
「後ろから集団で襲われるよりはマシか。わかった行こう」
そうして彼らは合流予定の地点へと向かって行った。

「撃て撃て撃てぇ！！！」
「アカの連中に負けるな！！撃てぇ！！！」
そこは銃撃戦が繰り広げられていた。片やアサシン陣営に協力していた白軍、片やターニャの下に残った部下たち。ソ連での戦いが北海道の地でも同じように行われていた。
「…おいおい、大丈夫かこれ！？」
「問題ない、最悪テロリストの仕業にすれば何とかなるからな」

[161 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:05:19]

そう言いながらターニャは背負っていた銃を取り出す、それは他の軍人が使っているＡＫではなく中折れ式の巨大な単発銃であった。
「離れていろ」
彼女は懐から銃弾を一発取り出し装填すると白軍に銃口を向ける。
「そんなのじゃまともに狙えないだろ…何か仕掛けでもあるのか？」
「黙ってろ…конденсация」
その一言共に放たれた銃弾は白軍の兵士の一人に命中すると撃たれたものを中心にこぶし大の氷が混じった暴風が吹き荒れた。
「私の切り札でな。対マスター用のものだったんだが…まあ仕方あるまい」
その暴風は白軍の兵士たちを巻き込み赤く変化していった。
「さて、これで問題は…「アブねぇ！！」ッツ！？」
様子を双眼鏡で確認していたターニャをロイが押し倒す、それとほぼ同時に複数の方向から銃弾が放たれた。
「十字砲火…！まさか！？」
「おいジェイソン！外してんじゃねえ！」
「悪いな、ヴィン。まぁ問題ねぇだろ」
木陰から二人の男たちがあらわれる、白の迷彩を纏った明らかに他の兵士とは一線を画した風体であった。
「стая волковか…」
「ソ連での俺たちの呼び方か？いいさ、俺たちの仕事はここからなんでな」
そうしてヴィンと呼ばれた男が手を挙げて何かの合図を送る、次の瞬間。３方向から銃撃が放たれた。それはターニャ達だけではなくターニャの部下も巻き込み地獄絵図を生み出した。

[162 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:05:45]

「まあ、これで終わりだが」
そう言って手を降ろす三方向からの十字集中砲火、並の魔術師ならば肉塊と化す威力ではある。銃撃により雪煙が上がり中の状態は見えなくなっている。
「…警戒を続けろ、死体を確認するまd————」
話していたはずのヴィンの頭が弾けた。
「「「「！？」」」」
残りのメンバーｈ驚愕の前に警戒する、あれだけの集中砲火を食らって生きているとは思わなかったからだ。
「っち、一人だけか」
煙が晴れる、そこには銃を構えるターニャとこぶし大の石を４つ浮遊させているロイが五体満足で立っていた。
「さっさと次弾を撃て！」
「分かっている！」
3秒もかからぬうちに銃に弾を装填すると近くにいたジェイソンと呼ばれた男に向け発砲する。
「ガッ————！？」
それは肩へと着弾し片腕を吹き飛ばす。
「引くぞ」
空薬莢を排出しながらロイと共に森の中へと身を隠すターニャ達。
「俺が追う、ボスを待ってろ」
「頼んだぞ、マーク」
死霊術師のマークが使い魔と共に森へ二人を追って入っていく。クリスとトムはジェイソンの応急手当のために残るようだ。
「すまん、ドジっちまった…」
「気にするな、それより想定が甘かった俺らが悪い」
そんな話をしていると違う方向から一人の男が現れる。
「っ！？お前は—————」

[163 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:06:20]

「クリス、トム、ジェイソン、ヴィン…」
アーノルドが合流すると、そこには頭が吹き飛んだ死体１つと綺麗に首が落とされた死体が３つ雪の上に転がっていた。
「…マークを追わねば」
アーノルドは死体たちに一瞥し、ドッグタグを引きちぎると森へと続くマークの残した目印に従って向かって行った。
森の中、エレオノーラはアサシンと合流するべく動いていた。
「…アサシンが宝具を使用したのであれば急がないと」
アサシンから聞いた通りであるのなら、急がなければ暴走して自分の軛から逃れ命尽きるまで暴れることになる。それまでに決着がつけばいいがランサーのサーヴァントは相当の戦上手であることは初日の激突で理解している。
ならば、合流して令呪を使う必要がある。そう判断し移動を始めたのだ。
「ヴィィ、見えるかしら」
エレオノーラは自身が契約した精霊、ヴィィへと問いかける。そして彼女の青い瞳に薄っすらとした軌跡が映し出される。
「…アサシン、待ってて」
そうして駆けだした彼女の視界に人影が写る、それはこの雪山に不釣り合いな着流しの着物を着た男で————
「！？вихрь！！」
即座にエレオノーラは男に向け魔術を放つ、周囲の雪を巻き上げる一工程の魔術、強力なものではない。だが鍔鳴りがしたと思えば放たれた渦が二つに分かれていた。
男は無気力そうな顔でエレオノーラの方を見る。

[164 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:06:44]

「——え？」
「…確かアサシンのマスターだったか」
「だとしたらどうするというの？」
その言葉を聞いた男は
「なにも、俺の狙いはお前ではない」
「—————！！！ふざけるな！」
それは敵として眼中にないと、戦う必要すらないと言われたのだ。このような儀式に参加する魔術師ならば怒って当然のことであり、エレオノーラも例外ではなかった。
「Поверхность воды дрожит
Ветер дует против меня
лед остается навсегда
только там」
エレオノーラが現状、放つことができる最も強力な魔術。
自身の特性と属性を最大限発揮させた氷の刃、巨木でさえ軽々切断できる魔術を男に向け放った。だが、それさえも軽々とその刀で断ち切られる。
「うそ…」
「何度も言わせるな、今はお前と戦う予定はない」
そう言って瘦せぎすの男は足早に何処かへ去ろうとした瞬間、男…バーサーカーのマスター、足利ガブリエルは刀を抜き二度切り払う、そして二つの発砲音が森に響き渡った。
ガブリエルは銃弾が飛んできた方を見るとそこには長銃を構えるターニャと拳銃にしては形状がおかしな銃を向けるアーノルドがいた。

[165 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:07:06]

「外したか…いや、切り落としたといったところか」
ターニャは冷静に状況を把握する、対してアーノルドは2度3度とガブリエルに向け発砲した。しかし事もなげに弾丸を切り捨てると
「アーチャー、ランサーのマスターか。となると…」
新たな敵が現れたにもかかわらず何かを考え込むガブリエル、その行動にイラつきを覚えたのかロイが言い放つ
「この状況で悪目立ちする意味わかってんのか…！」
「何のことだ？」
その瞬間、その場にいたガブリエルを除く全員のナニカが切れた音がした。
「ansuz！！」
「ледяной клинок！」
「Ветер дует против меня！！」
「ッ！！！」
各々が魔術や魔弾などでガブリエルに向け攻撃を仕掛ける、ガブリエルは数歩移動し避けられるものは避け、躱しきれないものはその刀で切り捨てた。
「…仕方ない、ここでお前達に対処しなければ目的は果たせないようだな」
その言葉と共に刀を強く握りしめるガブリエル、その瞬間空気が変わった。
「足利ガブリエル、参る」
それは、時代に取り残された男がその業を繰り出す合図であった。

[166 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:07:26]

傍から見れば多勢に無勢、一人のほうが勝てるわけがない。そう、誰しもが感じるはずであった。時代錯誤な刀を持った男と銃を持ったものを含む4人の戦い、だが内情は4人が何とか拮抗しているという有様であった。
常に攻撃を仕掛けることで攻撃に転じさせない、それが拮抗できている理由だ。
（なんだよあれ…！人間業じゃねぇ！！）
ロイ・クラークは驚愕する、生身の人間が魔術も使わずあのように動けるのかと
（…長くはもたんな）
ターニャ・ニコラエヴナは状況を整理する、この状態は長くは続かないと
（必ず殺す）
アーノルド・スタローンは無駄に考えない、相手を確実に殺すための手段以外は思考しない
（どうすればこれを乗り越えられる…！）
氷室エレオノーラは観察する、今の状況を変える突破口がないかを
氷や暴風、炎や弾丸が飛び交う戦場の中で彼らは自身のサーヴァントを呼び出すか否かを思考していた、如何に魔術をも切り捨てるサムライであろうともサーヴァントを相手に勝てないからである。だがそれは新たな標的になることと同義である。ゆえに誰も令呪を使い呼び出そうとはしなかった。

[167 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:07:47]

しかしその均衡が破れた、各自のサーヴァントからの要請や状態の都合で令呪を切る必要が出てきたからだ。
最初はアーノルド、アーチャーの宝具を使うために令呪を使う。それにより均衡が一瞬崩れガブリエルがアーノルドとの距離を詰めようとする。だが
「させねえ！！」
ロイの持つ切り札、原初のルーンによりその行く手は数秒だが阻まれる。たった数秒、その時間稼ぎがガブリエルの行動を変えた。
「令呪を持って命ずる、この場に来い。バーサーカー」
次の瞬間、令呪を使いバーサーカーをこの場へと転移させた。
他のマスター達は即座に最大火力をガブリエルに向け放つ、サーヴァントに動かれては勝ち目がないからだ。だが、彼らの予想に反してバーサーカーとガブリエルはその場から離脱したのだ。
「…何故だ！」
吼えるアーノルド、戦況的には優勢であった。なんならバーサーカーが軽く暴れるだけでマスター達を倒し切ることすらできたのに。
そんな状況に焦ることなくターニャはアーノルドに向け発砲する。今ここで最も危険であった敵が消えただけで戦場であるのは変わらないからだ。
「…cool、ふう。仕方あるまい」
その行動をみて頭を冷やしたのかアーノルドは懐からスモークグレネードを取り出し投げつける。グレネードからすさまじい量の煙が吹き出て視界を覆う
そして、その煙に乗じてアーノルドとエレオノーラはその場から退避した。
煙が晴れるとそこにはロイとターニャ、そして戦場の爪痕が残るのみであった。
「くそっ、逃げられたか…くっ…」
そんな状況に歯がゆさを感じながらもロイは膝をつく
「大丈夫か？」
「魔力をだいぶ使ったからな…」
既にこの時点で２度、自身の切り札である原初のルーンを使用しているのだ。いくらシングルアクションの魔術とはいえ神代の代物を扱うには通常のルーンの数十倍の魔力を消費する。実際、回路の質が良くはないロイからすればサーヴァントを従えながら原初のルーンを発動するのは自殺行為にも等しいのだ。そんなロイにランサーから無慈悲な要請が届く

[168 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:08:06]

【マスター！魔力を回せ、宝具を使うぞ！！】
【すまんが今余裕がない！令呪で対応する！！】
即座に令呪を使い魔力を融通するロイ、そしてそのまま倒れそうになるとターニャがその体を受け止めた。
「今斃れるな、死ぬぞ」
「…わ、るい」
そしてターニャはロイに肩を貸し、移動した。
「一体、どこへ…」
「一度拠点に戻る、休息が必要だ」
そうして二人は来た道を戻る、その途中には刃物で真っ二つにされた軍人の死体があった。
（こいつは…なるほど、私たちを追跡しようとしてあのガブリエルとやらに遭遇したのか）
そう判断したターニャはそのまま拠点へ向かおうとした。その時、凄まじい轟音が森の中に響いた。

[169 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:08:48]

「やれやれ、バーサーカーは逃がしてしまいましたか。」
龍のごとき姿をした四不相の背に乗りながら上空から観察する太公望。彼が行ったことはシンプル、霊脈にわざと魔力だまりのようなものを作り、任意のタイミングで起爆させる。それだけだ。それだけでも手のかかる作業なのだがそれ以上に軍師としての才がいかんなく発揮されていた。魔力だまりを作る場所、起爆するタイミング。これらは他のサーヴァントたちの動きを正確に予測しなければ完璧なタイミングで起爆する事ができない。
「ですが厄介なアサシンとランサーを仕留められたのは僥倖…おそらくアーチャーも巻き込めたでしょうし僕達の一人勝ちですね！」
そう上機嫌に自分の陣地へと戻る太公望。しかし工房に到着した瞬間、ナニカが凄まじい勢いで工房に突撃してきたのである。

[170 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:09:08]

「おねがいベイブ…！」
それは青い牛のような珍妙な生き物に乗った幼女が斧を振り回し、木々をなぎ倒してこちらへと突撃してくる様子であった。
「は…？」
「見つけたぞ、ライダー！」
バニヤンの後ろで声を上げる足利ガブリエル、彼の狙いはライダー陣営であった。
太公望が介入してきた瞬間、彼は自身の魔術特性を用いて太公望と自身を引き寄せあったのだ。そして、直線上の障害物をバニヤンの斧で刈り取りながら凄まじい勢いで爆走していったのだ。
「え！？ちょ、ま…！！」
「おねがいマスター！！！」
そしてバニヤンは障害物がなくなった瞬間、マスターを上空へ放り投げる。
「参る…！」
—————一筋の剣線が、工房を両断した。
巨大な一筋の斬撃痕が残った元、ライダー陣営の工房でガブリエルはため息をつく
「まさか、建物の中に斬撃を受け止めるものがあるとは…」
それは、巨大な鎧を纏った老齢に差し掛かる男が自身の斬撃を受けきったことに驚嘆し、ついたものであった。
「でもここまで追い詰めたんだからすごいよ！」
「ありがとう、バーサーカー。さて、逃がしてしまったが何とかなるだろう」
そうして二人は廃墟を後にした。

[171 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:09:26]

「いやぁ！死ぬかと思いましたね！！」
「馬鹿もん！！それはこっちのセリフじゃ！！！」
ライダー陣営は劉が刃を受け止めたのち、四不相の背に乗り何とか離脱したのだ。
「しかし想定外でしたね…あそこまでの実力を持つ者が当世に残っていたとは」
「大方山の中で仙人のように刀を振っていた数寄者じゃろ、そんなものまで来るとは…いやはや聖杯戦争、恐そるべし」
そう言いながら懐から連絡用の礼装を取り出すと監督役へとつなげる。
「あ～、すまんの。ライダーのマスターなんじゃが…」
『おや？劉道士？一体何用で』
「霊基盤の確認を頼みたい、今何騎のサーヴァントが生き残っている？」
『…ええっと、変わらず５騎ですね』
「…そうか、相分かった」
礼装を懐にしまうと太公望の方を見る。
「倒せておらんが」
「おっかしいなぁ！？」
「それはこっちのセリフじゃ馬鹿者！！！！！！！」
老人の怒号が寒空の中、響き渡った。

[172 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:09:52]

一方そのころ、ランサー陣営の拠点にて
「…おう、遅かったじゃねぇか」
「ランサー！？その傷は…」
ロイを背負ったターニャが小屋にたどり着くとそこには全身に大けがを負ったランサーがいた。
「なぁに、最後にドジっちまってな…魔力を回してくれりゃ問題はねぇんだが…そうは言ってられねぇみてぇだな」
「ああ、魔力を使いすぎたみたいでな…ランサー、一つ提案があるんだが」
「おう、俺も思ってたとこだぜ。嬢ちゃん、一時的に契約してくれや」
それは未だに令呪が残るターニャにだからこそ提案できるものであった。
「…ロイにはどう説明する？」
「まあどうとでもするさ、それよか早くしてくんねぇとだいぶやべぇんだわ…」
そう言いながらランサーは力なく手をあげる。
「…わかった、少し待て」
そうしてターニャは何かの薬を飲むとランサーへと手をかざし、詠唱を始める。
「―――告げる、汝の身は我の下に、我が命運は汝の槍に
聖杯のよるべに従い、この意、この理に従うのなら
我に従え、ならばこの命運、汝が槍に預けよう…」
「ランサーの名に従い、その誓いを受けよう…！」
そうして、ランサーとパスをつないだターニャはロイを抱えて部屋へと向かう。
「これから私は睡眠をとる、ランサーは様子を見つつ必要なだけ魔力を持って行ってくれ」
「おう、助かったぜ」
そうして彼女は扉を閉める。ランサーはそれを見ながら瞳を閉じた。

[173 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:10:15]

札幌郊外、アーノルド達の拠点にて
「…いったいどうしたの！？」
拠点で出迎えたアーデルハイトは大けがを負ったアーチャーと沈痛な表情をしたアーノルドに驚愕を隠せなかった
「いやぁ、少ししくじっちまいまして…死にやしないんで大丈夫ですよ」
そう言ってアーチャーはフラフラと空いていた部屋へと姿を消す
「アーニー、いったい何が…」
「戦力を読み違えた…俺以外は全滅だ…」
そう言って手元の血濡れた五つのドッグタグを握りしめる。それだけで状況は把握できた。アーデルハイトは後ろからそっとアーノルドを抱きしめ囁く。
「…大丈夫、まだ負けていないわ」
「そう…だな、…すまない、一度休む」
血よりも濃いものでつながっていた戦友たちを失ったのだ。整理する時間が必要だろう。
「ええ、一緒に居てあげる」
「すまない…」
そうして彼らは共に闇の中、眠りについた。

[174 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:10:29]

「アサシン…！」
「媛か、すまぬ。一騎も倒すことができなかった…」
森の中、爆発跡地の地面から這い出てきたアサシンへと駆け寄ったエレオノーラ。
「問題ないわ…貴方が無事ならまだ負けていないもの！」
「そうか…しかし、これで我が真名は全ての陣営に知られてしまったか」
それは聖杯戦争という戦いでは致命的である、だが——
「そんなのへっちゃらよ、まだやりようはあるし他のサーヴァントの真名も分かったのでしょう？」
今の彼女には後悔をする暇がない、ゆえに勝利に関することを純粋に集めることに集中している。そんな強さがある、そう彼は感じた。
「ああ、ヒントになりそうなものが幾つか、まず——————」
そうして彼の口から話された情報を基に各サーヴァントの真名を予想した。
「なるほどね、ランサーはおそらくクーフーリン、アーチャーは…イチイの毒ならおそらくはロビンフッドかしら？バーサーカーとライダーはまだ情報が少し足りないわね…」
「ならばどうする？」
「とりあえずは貴方の傷の回復。幸い、追手はさっきの乱戦で全員死んだみたいだしね」
そう言って荷物を持ち、手を伸ばす。
「さぁ、行きましょ！」
「…うむ」
そうして彼らは休息のための陣地探しへ向かって行った。

[175 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 01:11:09]

以上で終わり！長らくお待たせして申し訳ありませんでした…

[176 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 08:40:13]

なるほど、全員が生き残るかんじか

[177 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 20:37:19]

保守

[178 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 20:41:03]

苦労話みたいなかんじで大乱戦があった日の監督役の処理事情を見てみたいな

[179 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/18(日) 22:08:24]

すいません！今日忙しいので更新無しです！

明日>>178と本編1陣営位やりますのでお待ちください！

[180 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 22:41:37]

お疲れ様です。頑張って下さい。

[181 二次元好きの匿名さん 24/08/19(月) 09:07:37]

保守

[182 二次元好きの匿名さん 24/08/19(月) 21:06:27]

保守

[183 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/19(月) 21:55:52]

お待たせしました再開します！というわけでまずはどの陣営から動くのか。

dice1d5=1 (1)

[184 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/19(月) 21:58:24]

アーチャー陣営ですね！と、その前に

前に振ったダイス結果によりランサー陣営、アーチャー陣営には負傷デバフが入ります、今後他陣営との戦闘の際にはマイナスの補正が入ります。ということでアーチャー陣営が何をしたのか>>189まで募集！

[185 二次元好きの匿名さん 24/08/19(月) 22:07:58]

アーチャーの傷の回復を優先していたところ、アインツベルンからの最終調整が終わったばかりの戦闘用やサーヴァントへの魔力供給用の増援ホムンクルス達がややレベルの高い礼装を多く携えてようやく来た。
(魔力供給方法はアインツベルンが冬木の聖杯戦争の経験で独自に魔力パスを分割する方法を作ったというかんじで)

[186 二次元好きの匿名さん 24/08/19(月) 22:29:14]

元上司からの連絡により、ソ連のタカ派がセイバー敗退を受けて対英霊用の生体兵器と特殊部隊を原子力潜水艦で送り込んだことを知る。

[187 二次元好きの匿名さん 24/08/19(月) 22:36:42]

勝ち目が薄いと判断したアハト翁から小聖杯の破壊式が組み込まれた弾丸を受領。今後の立ち回りについて一人悩む。

[188 二次元好きの匿名さん 24/08/19(月) 22:52:43]

かつての部下の苦境を知ったフランクリン将軍と彼の相棒であるエジソンが"個人的"に仲間に加わる。

キャラ増えて大変だったら没で大丈夫です。

[189 二次元好きの匿名さん 24/08/19(月) 22:55:40]

重傷を負ったアーチャーの霊基改造・再建手術。

[190 二次元好きの匿名さん 24/08/19(月) 22:59:27]

🎲の当たり外れがエグい感じになってる...

[191 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/19(月) 23:23:54]

なんかすごいことになった…下手すりゃ北海道滅びん？

dice1d5=1 (1)

[192 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/19(月) 23:24:45]

あ、良かった。とりあえず次スレ立てて本編はそっちで書きますね、幕間はこのスレで書いちゃおう

[193 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/19(月) 23:31:13]

ということで次スレよー

【🎲⚓︎】北海道で聖杯戦争やるぞ！⑨｜あにまん掲示板

[194 ◆p7tGWirjNSb. 24/08/19(月) 23:32:03]

そしてこれが幕間！

幕間〜後始末〜
協会の地下にて、二人の代行者が頭を抱えながら仕事に追われていた。
「銃声に関しては映画撮影だってことにする、急いで人員を配置しろ！」
全陣営が激しい戦闘を繰り広げた後の後始末であった。
銃声が響くわ大爆発が起きるわで神秘の隠匿は何処へ言ったのかという程の凄まじい影響が出ているのだ。
「森林の伐採だの爆発に関しては不発弾の扱いにする、上層部への根回しを忘れるな」
互いに部下へ通信端末越しに連絡と指示を怒号混じりに行いながら手元の書類を片付けている。
一通りの指示が終わったのか互いにソファに体を沈め天井を仰ぐ。
「…ｱﾞｱﾞ〜、マスターの連中に注意入れねぇとダメだろこれ」
シスターアポロニアが文句を言う、隠蔽工作があるとはいえだいぶ派手にやらかしているからだ。
今回の件もそうだがホテルでの幻想種による襲撃など、少々目に余る行為が多いのだ。
だが
「物的証拠は兎も角として人が寄らぬように結界や人避けをしていたから罪には問えないだろう…忌々しいがな」
戦闘の形跡が残ってしまったがそれ以外は結界などで隠蔽工作を図っていたのだ。故に、隠匿に関する事由で罪を問うことは出来ないのだ。
「くっそぉ…てことはこのあとも缶詰かよアタシたちはよ…」
「そうなるな…はぁ、これではろくな食事も出来んな…いや、現場に比べればマシか…」
部屋の隅を見るとそこには山積みになったからになった缶詰などが積もっていた。
「ちくしょう…次来たら文句言ってやる」
そう、アポロニアは言いながら保存食の封を開け食べ始めた。
彼らの受難は、この聖杯戦争の間続くだろう。

[195 二次元好きの匿名さん 24/08/19(月) 23:41:32]

監督役の二人お疲れ様です。

[196 二次元好きの匿名さん 24/08/20(火) 08:11:28]

埋め

[197 二次元好きの匿名さん 24/08/20(火) 08:11:57]

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[198 二次元好きの匿名さん 24/08/20(火) 08:12:07]

うめ

[199 二次元好きの匿名さん 24/08/20(火) 08:12:18]

うめる

[200 二次元好きの匿名さん 24/08/20(火) 08:12:29]

埋めた