- 1二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 02:24:18
- 2二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 02:24:54
- 3二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 02:28:29
- 4二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 02:31:41
- 5二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 02:37:34
手綱。
えらく珍しい言葉を知っていらっしゃるのねサトノさん。
あれは確か、動物に乗るときに動きを導くためのもので、口や首輪につけることが一般的な綱のことですわ。
……ロバなどにつけるもので、一般的な単語ではなかったような気が。
でもそうですの。手綱。
……口や首にそういう綱をつけられてそういうプレイでもしてるんですのあなた。
おっとまずい。思考が変な方向に向かっている。
サトノさんが割とかみ砕いた表現をしてくれたのだから、それに乗っかってしまえばいいのですわ?
「そう、ですわね……殿方の色に染まる、というのも。女の夢、みたいなところはありますわね」
さすがわたしですわ!やりましたわ!
「えっマックイーンさんも、やっぱりそうなんですか!
トレーナーさんに指示されたり、鋭い目で見つめられちゃうとゾクゾクしちゃいますよね!!」
おい。具体的な嗜好を提示するな。 - 6二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 02:44:53
くっルビーさんがいるところで醜態をさらすわけにはいきませんわ……!
サトノさんは自ら全力で醜態をさらしに行っていますが!
ほらルビーさんだって呆れて……いつも通りですわね。
さすがは華麗なる一族、ということでしょうか。
華麗な一族。その後継。体は小さいが気品は抜群。ちょっと口数が少ないのが玉に瑕。
情熱的……と彼女のトレーナーは彼女を評したらしいが。
「……興味深いご意見です」
なんか私より上手く対応してますわ!?相手に同調し、相手を立てつつ、自分の意見は言わない!
これが華麗なる一族。切った張ったの政財界にもその影響力を持つ女傑の手管というわけですのね……。
勉強になりますわ?
「私は、どちらかというと。燃え盛るような……あるいは、野獣のような瞳で焼き尽くされるように見つめられるのが好ましいというところはあります」
「あ、わかります!鋭い瞳で心の底を見透かされるときもゾクゾクします!」
おい華麗なる一族。そしてサトノ家の至宝。
これは情熱的。ルビーさんのトレーナーさんは慧眼でしたわ。
というかここに味方はいませんの?
わたくし大丈夫ですの?顔ひきつってませんこと? - 7二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 02:49:28
- 8二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 02:53:21
ヒソヒソ…やっぱりお嬢様ウマ娘は特殊な性癖を持ってるのね…
ヒソヒソ…身体能力的にも社会的地位的にも上位なのにあえてトレーナーにその身を委ねることに快楽を見出しているのよ…爛れているわ… - 9二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 02:55:20
「でも、意外でした。ルビーさん、どちらかというと、トレーナーさんの首根っこを握る方と思っていましたので」
「……契約をあの方と交わしてから。私は、文字通り彼に手綱を預けています」
さらっと言えるのはうらやましいですわー。
あ、でも惚気の方にいくならよかったですわ。
真昼間から性癖大暴露大会とかやってらんねえですわ。
「なるほど……?」
「先ほどマックイーン様は『相手の色に染まるのは女の本懐』とおっしゃられましたが」
ひゃぁ!?ここでまた話振られるんですの!?
「相手を自分の理想の姿に染め……導いてもらう、というのも、また。一つの夢なのではないでしょうか」
……セーフ。セーフですわね?
「なるほど!!優しいトレーナーさんを自分好みのご主人様に染め上げるわけですね!!」
「……はい」
アウトですわぁーーー!! - 10二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 03:08:47
えー。えー?
これわたくしおかしいんですの?
だってわたくし、そんなトレーナーさんに指示出されてゾクゾクするとかそんな性癖ありませんわ?
まあ。あの瞳で見られると、尻尾がピーンってなってしまいますけれども?
食べ過ぎてしまったときのわたくしを見るあのトレーナーさんのあきれたような瞳わりと好きですけども?
でもさすがにご主人様とまではいきませんわ?
「実はこの間、トレーナーさんに、直接言ったんです」
「……まさか」
「あなたが私のご主人様です!って」
言ったのか。お前さすがに頭おかしいですわ?
「……それで、どうなったのでしょう」
「トレーナーさんは、困った顔をしていました」
そりゃそうですわ。誰でもそうなりますわ?
「でも、頑として私が譲らなかったら……最後には、認めてくださったんです!!」
「……まさか」
「いいえ、本当です!だって、トレーナーさんは、私を受け止めてくれる、って言ってくださったんですから!」
いや、これはトレーナーさん側はあくまで受け止めるだけでご主人様であることを受け入れてはいない可能性はありますわね……?にしても、サトノさんの押しの強さはまるでブライトみたいですわね。
あの娘、わりと強かというか、まさに自分の理想に相手を染め上げたあとその方に飛び込んでいくスタイルですものね……強者ですわ強者。
「……」
「ルビーさん?」
「……いえ。私も、はっきりと彼に、そう伝えた方がいいのか、と」
言うんじゃありませんわああああああああ!! - 11二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 03:18:51
「それはやめた方がいいと思いますわ」
「マックイーンさん……?」
心底不思議な目で見ないでくだしまし。というか私からしたらあなたが摩訶不思議な存在そのものですわ?
性癖フルオープンにしてそれが完全に受け入れられるわけねえですわ。そこはもう少し徐々に距離を詰めていくものですし。ほら、少しずつ。相手を理想に近づけるのです。……あら?何かわたくしおかしいこと言ってません?
それにルビーさんみたいな一見常識人がいきなり渾身の一撃を放ってきたら大事故起こしますわ!!
とにかくここは言いくるめるのですわ!言いくるめでロール!!
「……私の目から見て、あなたとトレーナーさんは、十分な信頼関係があるように思いますわ。
もちろん、そこから一歩その関係性を進める、ということを否定はしません。
ですが、徐々に道を進めていく……というのも、時には必要なのです」
「……はい。勉強になります」
「さすがマックイーンさんです!徐々にトレーナーさんを自分の理想のご主人様に近づける!
まさにルビーさんが今までやってきたことを継続する、ということですね!!」
さすがじゃねえですわ? - 12二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 03:27:05
っぁーーーー疲れましたわ。
今日は本当に疲れましたわ。
あの後つつがなくお茶会は終わりましたけども。これ絶対今後の関係に禍根残しますわよね。
だって私、サトノさんやルビーさんがトレーナーさんと一緒に練習しているとき、「ああこいつ今クッソ気持ちいいんでしょうねぇ」「本当いい空気吸ってますわこいつ」とか思わなきゃいけなくなりますわよ。
想像しただけでもキッツいですわ。
知り合いの性癖なんて知るもんじゃありませんわね、本当。
……トレーナーさんの性癖が知りたくない、と言ったら嘘になりますが。でもそれとこれとは別ですわ。
『今日のお茶会は楽しめた?』
トレーナーさんからのメッセージが届く。
ええ、と答えを打ちながら。ふと思う。
『トレーナーさんは私のご主人様になってくれますか?』
……ない。ないですわね。ないですわ。
というかこれほぼプロポーズじゃありませんの……サトノさん、色んな意味で強すぎでは?
はあ。うらやま……うらやましくないですわ?さすがにそんな性癖は私にはありませんし。ないですわ?本当ですわ? - 13二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 05:18:45
凄くわかりますわ!
- 14二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 05:24:52
マックちゃんメジロでもあるけど基本的な感性が一般人だから心中だとこうなっててもおかしくないんよな
やっぱおもしれー女すぎる
いいSSだったよ - 15二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 05:48:32
マックちゃんたちがこんな女子中学生みたいな会話をするわけが
女子中学生だったわ。ええノリだったで - 16二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 07:49:56
きったねえ言葉遣いは今ならちょっとした夏風邪なら治せる
- 17二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 08:07:48
なんだかんだ最後まで読んでしまった 悔しい。
- 18二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 08:10:08
中学生のしょうもない猥談好き。
- 19124/08/03(土) 08:44:28
明け方の砂浜を一人で歩く。
トレーナーさんと一緒に歩いてみるのもいいですわね、と思いましたがそれはそれ。
一人で歩くのもまた、風情があるものなのです。
……にしても、サトノさんの一件は本当にまいりましたわ。あれ以降、特に進展はありませんでしたが。あっても困りますが。
全く、厄介な性癖を暴露されてしまったものですわ……。
別に最近『わがままなメイドを受け止めて』『お嬢様はメス奴隷』なんてラインナップの少女漫画を見ているのはサトノさんやルビーさんに影響を受けたわけではありませんので。
影響を受けてないですわ?
だって同室のイクノさんが持ってらっしゃいましたので。しょうがないですわ、しょうがない。
というかもしやイクノさんもそういう趣味があるのでしょうか……? - 20二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 08:54:24
砂浜。水着を着るには、流石に朝方は寒いですわね。
さっきトレーナーさんと一緒に、と言いましたが、二人で海に遊びにくるのはいいアイディアかもしれませんわ。
諸々の業務でお疲れでしょうし、担当トレーナーをねぎらうのもメジロたるものの役目。
ブライトはトレーナー様に癒されて癒しまくっておりますわ~と言ってましたけども、まあそんな感じですわ。
一心同体。持ちつ持たれつ。そのぐらいの関係なのです。ウマ娘とトレーナーは。健全。
お散歩楽しそうですわ。いえ、決して首輪をつけられてお散歩したいなんて思っていませんわ?
というかサトノさんの思考が今混じりませんでした?酷い影響が出てますわね……。
あら?あれは水着の……男女。
ちょっと待ってくださいまし。なんで朝の砂浜に水着の男女がいるんですの。
夜明けをバックに近づいて行ってるんですの!?
しかもあの方、高等部のエイシンフラッシュさんではありませんこと!?あっあっあっあああああああ!? - 21二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 09:03:22
「と、いうことがあったのです……高等部の方は進んでますわ」
そしてまたいつものメンツでのお茶会。
サトノさんとルビーさんと一緒にとりとめもない話をしていたのですが、私は思わずそう口にしてしまったのです。
「……すごいですね……」
「ええ、本当に。まさか合宿中にそんなことをするなんて不届きな……」
「まさにご主人様とウマ娘のあるべき姿ですね!」
おいやめろ。
「やはり、隙あらばウマ娘とトレーナーはその絆を確かめあうべきだと思います!!」
お前は確かめすぎだから。失礼。あなたは絆を確かめすぎでは?
「いえ、私も一度は、そういったことは控えるべきかな、と思ったのですが」
しくじりましたわ。声に出てましたわ。
「でも、トレーナーさんが、俺の胸に飛び込んでこい!!と言ってくださいましたので!!」
それ大分あなたのフィルターかかってませんこと?
- 22二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 09:08:01
というか、改めてサトノさんがこんなことになってしまったのは大体彼女のトレーナーさんが原因では。
一部のウマ娘はトレーナーに性癖を壊されがちとはよく言われることですけれども。
……いいえ、やっぱりこれサトノさんがおかしいですわよね?どう考えても。
サトノさんが突っ走る→トレーナーさんが困る→サトノさんが自重しようとする→優しいトレーナーさんがそれを許容する。
まあやっぱりどう見ても始点はサトノさんですわね。
とはいえ普通そんな女の子をたしなめるのが大人の役目では。さすがに私にドМ談義かましてくるのはやりすぎだと思うんですの。
「そんなわたくしがいい、とトレーナーさんは言ってくださいましたので!!」
絶好調ですわね? - 23二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 09:12:16
- 24二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 09:19:59
「トレーナーさんは、そういった雰囲気になるたびに、私を窘めるのです。
今だ学徒の身。関係を進めるのはまだ早い、というご判断なのでしょうが」
「ああ……真面目そうですしね、ルビーさんのトレーナーさんは」
ほら!これですわこれ!これが普通!健全!
ルビーさんもちょっと性癖がこじれているだけで健全お嬢様仲間でしたわ!
……サトノさんも性癖がこじれてるだけですわよね?普通にそこから進んでたりしませんわよね?
「……私が黙って。想いをこめて、見つめると。彼もまた、黙って私を見つめるのです。
『まだ今はそのときじゃない』と言うように」
「まだ子供、ということでしょうか」
「ですが、あの真摯な目で見つめられると、私は何も言えなくなってしまうのです」
「あ、わかります!じっと見つめられると体の中があったかくなって、沸騰しちゃいそうになるんです!」
……。……。いや何も言えないて。あなた黙って見つめただけでは。それ。
これ、ルビーさん。実は全然トレーナーさんとコミュニケーションとれていないのでは……? - 25二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 09:26:01
「あの、ルビーさん……?」
「どうされましたか、マックイーン様」
ブライト以外に様呼びされるとなんかむずがゆいですわね。
「いえ。ルビーさんは……やはり、もっと自分の想いを口にするべきですわ」
「……そうでしょうか」
「えっ?この間、マックイーンさんはご主人様になってほしいと伝えるのはまだ尚早と」
だまらっしゃいこの暴走超特急。
「主人だの将来の伴侶だのということを伝えるのが、尚早と言ったのですわ?
自分が相手を好ましく思っている、と。そう伝えることは必要だと思いますの」
「…………しかし。彼は、何も言わずとも、私の意を汲んでくださいます」
「それでも、言葉で言うのは重要だと思いますわ」
あっやばいですわこれ。私の意図伝わるどころか、ルビーさんのトレーナーさんのことをわからずやみたいに言っちゃってるみたいになってますわ?
「私もそう思います」
サトノさん!?サトノさん!!余計なことは!余計なことは言うんじゃありませんわ!! - 26二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 09:33:32
「ルビーさんとトレーナーさん、ずっと一緒ならいいと思うんです。
日常のどこを切り取っても、ずっとルビーさんの生活に、トレーナーさんがいるのなら」
「……それは」
……おや?
「でも、ウマ娘とトレーナーも、四六時中いるわけにはいかない時もあります。
そういう時に、心は離れちゃうんです。どんなに強く思いあってても、人であり、ウマ娘ですから。
相手が信用できない、って。そう思っちゃうこともあると思います」
驚きましたわ。いえ……最近の言動の破天荒さに忘れていただけで。
そう。この方はサトノの至宝と呼ばれ、トゥインクルシリーズも制した当代きってのウマ娘。
ただのドМお嬢様なはずがなかったのですわ。
「だから、もっと、自分の気持ちを伝えましょう、ルビーさん!
大丈夫です!きっと、トレーナーさんも受け止めてくれるはずです!」
「……ですが、私は」
「言葉が駄目なら!!行動で示しましょう!!」
「……!」
「そう!あなたは私のご主人様で!!私はあなたのウマ娘です、と。そう伝えるんです!」
やっぱりこの方駄目では?というか曰く口数は少ないけど情熱的な方にそんなこと教えたらヤベーことになるんじゃありません? - 27二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 09:40:38
- 28二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 09:45:52
このレスは削除されています
- 29二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 09:47:14
- 30124/08/03(土) 09:53:00
落ちなかったら続きます
キャラ崩壊とかもスレタイに書いておくべきだったかもしれません
一応閲覧注意と書いているのでご容赦いただければと思います - 31二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 10:53:08
こういうおバカなラブコメ大好きで飢えてたんだ
もっとおくれ - 32二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 14:23:57
続いて続いて...
- 33二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 14:28:09
行間空いてないと見づらい…
- 34二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 15:05:17
オールキャラギャグ本で見てぇなぁ
- 35二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 18:08:59
欲望丸出ししすぎてもあかんな
- 36二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 02:37:09
ルビーさんと担当トレーナーさんはどうやらあれから上手くいったようですわ……。
この間御礼を言われたのですし、うまくいったということにしておきましょう。そうしておきましょう。知りませんわ。時折ルビーさんが首輪をつけてることなんて知りませんわ。
それにしても、皆様トレーナーさんに特殊な想いをお持ちのようで。
とはいえ、人は人、うちはうちですわ?サトノさんのように特殊理論をぶち上げなければ、特には迷惑でもございませんし。イチャイチャしているカップルに一々かみつく趣味もございませんし。
性癖を否定されたら戦争ですものね。わかりますわ?
なのでサトノさんに対しても調子を合わせているだけなのです。別にわたくしはトレーナーさんにご主人様になってほしいなんて思っていませんので。まあ。少しは?お近づきに?なりたいと?思ったりしなくもないですけれども?
……あら、あれは。
「トレーナーさま~」
ブライトとその担当トレーナーさんですわね?……というか、高等部なのに、先輩なのに呼び捨てというのはいかがなものなのでしょうか。
というかドーベルもライアンも高等部ですわね。……今さらですわ今さら。深く考えないようにいたしましょう。
「なでなでしてくださいませ~」
あらお可愛いことですわ?学生の時分はやはりこのぐらいでいいのではないでしょうか。
ほほえましいですわ。何より健全!健全ですわ? - 37二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 02:44:44
- 38二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 08:03:15
「と、いうことがあったのですわ……」
「こ、高等部は進んでますね……」
こういう時は意外とサトノさん大人しいのですね……。
いや、まあ頭の中がピンクでもさすがに一線は超えてないということで安堵するべきでしょうか。
「や、やっぱり私もグイグイ行った方がいいんでしょうか!?
ご、ご主人様の期待に応えるのがウマ娘の役目……!!」
「落ち着きなさいサトノさん。
別に貴方のご主人様がそれを望んでいるとは限らないでしょうに」
「……その通りです」
あらルビーさん。
「独占欲……主人は己のウマ娘の痴態を衆目に晒されるのを望まないものです。
貞淑であれ。これは忘れてはいけないウマ娘の在り方の一つだと思います」
おお……今日は一段とルビーさんが大きく見えますわ。小さいですけれども。
プレッシャーとか気迫とかそんな感じのものですわ。小さいけどおっきいですわ。さすがですわ。
「で、でも実際にブライトさんは……」
「おそらくそれはブライト様が我慢できなくなってしまったため、応じたのではないかと思われます。
ブライト様のトレーナーは奴隷の気持ちには応えるご主人様である、ということでしょう。
……きっとその後折檻が待っていたものと思われます」
「折檻……!!」
何言ってんだこいつ。失礼。何言ってるんですのルビーさん。
そしてなんであなたは目をキラキラさせてるんですのサトノさん。 - 39二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 08:09:23
「いずれにせよ、私たちも、ご主人様との関係を進めていくべきなのかもしれません」
「か、関係……!?」
「メジロブライト様は寮でも有名な方ですので。
……担当トレーナーと、よく夜遅くに戻ってくる、と」
それただあの気性でのんびり動いているだけじゃありませんの?以前お会いした感じ、ブライトのトレーナー様はわりとブライトに合わせる方みたいでしたし。
そもそも私たちまだ学生ですわよ?
「……!!やはり、手を繋ぐだけではだめなのでしょうか!?」
「首輪を引っ張っていただくだけで満足しているのは、ウマ娘の名折れ、ということなのかもしれません」
なんなんですのそれ。普段凛としてるルビーさんから全く想像できないんですけども。
むしろ手を引っ張ってもらうところまでしか行ってないサトノさんはピュアですわね。
頭は真っピンクなのになんでこう行動はピュアなんでしょうか。 - 40二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 08:21:02
「しかし、ウマ娘の方から関係を進めることを伺うのははしたないのでは?」
思わず突っ込んじまいましたわ。いや流石に私とかサトノさんの年齢でそれはまずいですわ?
あと三年ぐらいは欲しいですの。ルビーさんはセーフ……セーフでしょうか。
一応身分は学生なんですのよね……マルゼンスキーさんなんか、一人暮らしでトレーナー引き込んでると専らの噂ですけれども。
「そ、そんな!私のご主人様は私のことを受け止めてくれると言ったのにですか!?
ご主人様の獣欲のはけ口になりたいと志願するだけです!」
その発言がはしたねえですわ。獣欲ってなんですのあなた。
「……貞淑であれ」
「っ!!」
「ウマ娘の望みを言わずとも把握してしまうご主人様に対しては。
ウマ娘として、その望みを表に出さぬことが肝要。そもそも、我々の望みなど、ご主人様はお見通しのはず。
で、あれば。主人が動かぬのであれば、今はその時ではない。しかして、主人の欲望には応じよ……ということですか。
……さすがはマックイーン様です。勉強になります」
「貞淑……ルビーさんみたいに、ということでしょうか」
「評価していただくことは非常にありがたく思います。ですが……まだ私は至らぬ身。
手本にするべきはやはり」
「マックイーンさん!私たちにウマ娘のあるべき貞淑さをご教授お願いできますか!!」
いやそんなもんわかんねえですわ?というかルビーさんは誘い受けの達人か何かですの?
なんかやっぱりこの間の一件からルビーさんは頭のネジが一本か二本、変な風に刺さってますわよねこれ? - 41二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 08:36:56
「……まあ、私たちの本分はレースですし。
今はただ、学業とレースを第一に考えればいいのではないでしょうか」
「忍耐……。今は、己の欲望を抑えることもまた、重要、ということでしょう。為すべきことを為せば、私たちの主人は必ず応えてくれる。
主人との信頼関係がなければそうは言い切れません。さすがはマックイーン様です」
えっなんか普通に当たり前のこと言ったつもりなんですけども?わたくしまさか、サトノさんやルビーさんみたいに頭ピンクだと思われてますのこれ?
というかいつの間にかトレーナーさんご主人様概念クラスタに取り込まれてますの?そもそもこの間とはまた正反対の結論になってますわね?
「むぅ。我慢は得意ではないのですけれど」
「サトノさんはそんな感じですわよね……」
「……確かに、かつてのダイヤモンド様は堪えがない印象を受けました。
ですが、今のあなたは、レースにおいてもここ一番の勝負時にまでは己を抑え込む能力を手に入れたはずです」
……そういえば、そうですわね。とはいえ、プライベートではまだまだ欲望駄々洩れみたいですけれども。
「そう、貴女を調教したのはどなたでしょう」
「……あ」
「なれば、その方に相応しいウマ娘たるのが、貴女の務め……私は、そう思います」
「ルビーさん……!」
んん?なんか普通に丸く収まってますけど、これでよかったんですの?
最近このお茶会の話、ついてけなくなってますわ。具体的にはサトノさんとルビーさんが遠くに行ってしまいましたわ……。
「ありがとうございます、マックイーンさん、ルビーさん!!
私、頑張りますね!」
「……」
「……ええ、頑張ってくださいまし?」
とりあえず笑っときましょうこんなの。どうせどうにもならねえですわもう。
性癖は一度ねじ曲がったら戻らないってドーベルも言ってましたわ? - 42二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 08:45:29
このレスは削除されています
- 43二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 08:46:32
はぁー疲れましたわ。
というかいつの間にか私はサトノさんとかルビーさんの同類項扱いですのね?
そういえばほとんど否定的な発言したことなかったですわね……。
にしてもデート。手を繋いで。……魅力的ですわね?
『次の休み、野球を見に行かないか?』
『もちろんですわ!』
あっ脳停止してメッセージ即返してしまいましたわ。
いや別にトレーナーさんを?誘うために?アプリを?開いていたわけでは?ないので?
……あ。
”為すべきことを為せば、私たちの主人は必ず応えてくれる”
いやいや。そんな。
そんなわけないですわよね?たまたまですわよね?
私が頑張ってるから、トレーナーさんが……あらら?
でもご主人様じゃないですわ?別に。ええ。……だって首輪はねーですわ。ないですわ?
~To be continued~ - 44二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 09:55:16
続き待ってる
後、過去作あったら教えてください - 45124/08/04(日) 17:22:28
- 46二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 19:55:07
- 47二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:19:52
久しぶりの良スレ
いくらでも続いてくれ - 48二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 07:09:03
それにしても、トレーナーとウマ娘、ですか。
サトノさんの言うことやルビーさんの行いは極端にしても、考えるべきところはありますわよね。
トレーナーとウマ娘が引退後恋人になったり結婚することも、珍しくはありませんわ。
……その一方で、その後の道程が重なるとは限らないのも事実ですけれども。
レース。それが彼女らや、私に限らずトレーナーとウマ娘を結び付けている。いえ、もちろんそれだけではないのでしょうが……。
「うん、お腹いっぱいだ。ありがとう、トレーナー」
あら、あれは……オグリキャップさん?
間違いないですわね。トレセン学園の近くですし、まあ会うことはあるでしょうけれども。
「あ、いや、この荷物は私が持っていく。
……いいのか?すまない。実は、食べ過ぎてしまって動きにくいんだ……」
年ごろの乙女としてそれはどうなんですの?
と思いましたが、これ私も他人事じゃありませんわね。気をつけましょう。色々と。
トレーナーさんと外出して食べ過ぎて動けないとか、わりとヤバいですわ。
オグリキャップさんぐらい愛嬌がないとセーフとはなりませんわよ普通。
……ちょっと待ってくださいまし。
あのオグリキャップさんが食べ過ぎ、って、それ……。
物理的にお腹が盛り上がってますわ。そりゃ動きにくいですわよ。トレーナーさんも気を使いますわよ。
そのトレーナーさんの顔、笑顔ですけれども微妙に哀愁が漂ってますわ……? - 49二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 07:18:10
それにしても、オグリキャップさんも長いですわよね。
人気はありますが、そろそろ引退を考える時期なのではないでしょうか。……ワンダーアキュートさんみたいな例外もいらっしゃいますけども。
「……トレーナー」
あら?
「どこを見ていたんだ?」
おや?これは……。
「……トレーナーはやっぱり、胸の大きい女性が好きなのか?」
そんな……あの、イケメンウマ娘でそこそこ上位ランキングに入るオグリキャップさんがあんな雌顔をするなんて……!?
嫉妬!嫉妬ですわね!!
「私の方が……」
えっ。
「あ、と、トレーナー。すまない。
いや、そんなつもりじゃなかったんだ。……その。恥ずかしい」
今何を囁かれたのでしょうか。オグリキャップさんの顔が真っ赤ですわ……。
いや、お腹がぽんぽこりんじゃなければすごい絵になる光景なのでしょうけれど。少女漫画的1シーンが台無しですわ。
ウマ娘にとって食は基本とはいえ……やっぱりほどほどにしていおいた方がいいときもありますわね?
まあ私の食事はトレーナーさんによって制限されているわけですが。
胃袋を掴まれているわたくし。うーん。あまり色気がないですわね……? - 50二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 17:51:59
続編ええぞ!
- 51二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:16:05
続き待ってる
- 52二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 02:05:24
このレスは削除されています
- 53二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 02:06:11
そしていつものお茶会。
私、サトノさん、そして今回はルビーさんがホステスですの。
しかしあんなシーンを見た後ですと、せっかくのお菓子にも軽々しく指が伸びませんわね……。
『いや、それぐらいは食べて大丈夫だぞ』
くっ!脳内のトレーナーさんが後押ししてくれてますのに!!
あのぽんぽこなくせに乙女な顔をしているオグリキャップさんが脳裏によぎってしまいますわ!
……あれむしろ別の見方するとわりとえぐい絵面ですわね。新しい家族的な意味で。
「……下げさせた方がよろしいでしょうか」
あっ気を使わせてしまいましたわ!?食べます食べます食べますわ!!
……思わずオグリキャップさんの一件を話してしまいましたわ。
言い訳ですわ言い訳。素直に話すのは重要ですわ? - 54二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 02:26:22
「嫉妬……ですか」
「マックイーンさんはいつも新しい命題を私たちに提示してくれます!」
あっそっちに食いつくんですわね?お菓子をなかなか食べなかった言い訳のつもりでしたのに。
お二人に話題とか課題提供するとかそんなつもりは欠片もねえんですけども。
いや、私多分周回遅れも周回遅れですわよ本件。
この間トレーナーさんとおでかけ?おさんぽ?で、デート?した時も、思わず野球の応援に熱が入って帰りは試合の展開語りつくした挙句気づいたときには寮でしたし。イクノさんもあきれ顔ですわ。
「……トレーナーさんが私の主人であり。その上で、私はトレーナーさんの育成すべき最も重要なウマ娘である。
それがわかっている以上、嫉妬など生まれようはずもないのではないでしょうか」
「キタちゃんとかと仲良く話しているトレーナーさんを見ても全然トレーナーさんを咎める気持ちなんて沸いてきませんね。私はトレーナーさんのことを信じていますので」
……あら?この方々、思ったより情緒がお子様なのでは……?
オグリキャップさんはウマ娘として下降線にある状況で。そんな中、二人きりで出かけたデート。
なにくれと世話を焼いて、自分を楽しませようと頑張ってくれるトレーナーさん。
そんなトレーナーさんの好意に甘えて、食事を楽しんでしまうオグリキャップさん。
結果、食事のしすぎでトレーナーさんに迷惑をかけてしまう。
オグリキャップさんにあるのは、『ウマ娘』としてあるが故にトレーナーさんに迷惑をかけてしまう負い目。あくまでそこに前提としてあるのは、ウマ娘とトレーナーという関係。男と女という関係、ではない。……あくまで想像ですが。
そこで、トレーナーさんの目が、他の女性に奪われているのを感じる。
しょうがない。どうしようもない醜態をさらしてしまった。そもそも、私とあなたは男と女の関係としてここにいるわけではない。でも、それでも。今は私のために、あなたがこの場を用意してくれたのに。
……嫉妬しちゃいますわよね。どうやったって。
トレーナーとウマ娘ではない、自分たちが定義した主人と従僕という繋がりがあるから大丈夫、ということ、でしょうか?
いえ、でも。オグリキャップさんが嫉妬している状況をサトノさんもルビーさんも全く理解できていない可能性はありますわねこれ……。
突っ込むべきでしょうか。いやー。うーん。 - 55二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 02:38:14
……心が冴える。
どうして。どうやって。どうすればいい。最善を導く、あるいは論理的な解答を見つけるためのいつもの思考。
ウマ娘としての。あるいはメジロとしての私が冷静に囁く。
斯様な経緯で嫉妬を生じるに至ったのであれば。
どうしてオグリキャップさんは最後、トレーナーさんに心を溶かされたのか。
自ずと答えは導きだされる。
オグリキャップさんは自分がいかに女の子として魅力的か、トレーナーさんに改めて突き付けられたのだろう。
あるいは、今後の彼女とトレーナーさんに関する決定的な言葉をその場で言われたか。
結局、『トレーナーとウマ娘』として定義していたのはオグリキャップさんだけで。
しっかりトレーナーさんは年下の、純粋な女の子をデートに連れて行っていたのだ。
……いやそれはそれでまずくないですの。学生と教職ですわよ?
いやいや。あー。でもオグリキャップさんの年齢は、ひの、ふの……普通に全然許される年齢ですわねー。
というか本当にそろそろ引退した方がいいんじゃないんですの?
その年齢であの顔できるのちょっとズルくないですの?マジでただの可憐な少女ですわ?
「マックイーンさん?」
おっと思考がトリップしていましたわ。
失敬失敬。にしても、そのあたりの情緒、どうやって説明したもんですかねー。
ルビーさんはわかっててそれでも、という感じはありますけれども。高等部の方には釈迦な説法な気もしますし。
まあでもサトノさんはわかってないような……うーん。
改めて考えてみると、サトノさんとトレーナーさんの関係ってどんなもんなんでしょうか。 - 56二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 03:00:43
「サトノさん」
「はい、マックイーンさん!なんでしょうか!」
クソ元気ですわね。さてどう説明したものでしょうか。
「うーん。例えば。例えば、ですわ?」
「はい!」
「サトノさんが……今後、何年後か、わかりませんけれども。
レースに勝てなくなったとしますわ。自分の中で、もう足が進まなくなってくる。
前に出れない。以前は普通に勝てたであろう相手にも、まったく歯が立たなくなる」
「……ウマ娘としての、限界、ということですね」
ルビーさんの雰囲気が……いえ。これはサトノさんに話をしているのですから。多分大丈夫。
ほら。ルビーさんは大人ですわ大人。高等部。
「ええ。そんな状況でも、トレーナーさんは担当ウマ娘のあなたのために尽くします。
どうにか、あなたが勝てるように。少しでも、努力する。
明らかに、トレーナーさんに負担がかかっている。でも、ウマ娘の性が、レースになお向かうことをやめさせない」
「……」
「そんな中、あなたの気を晴らすために、トレーナーさんが一つの場を用意します。
例えば、サトノさんの場合であれば……ゲームにでも連れていってもらったとしましょう。
あなたは、存分に楽しむ。レースで勝てない苦しみからも、トレーナーさんを苦しめている苦しみからも、解き放たれる。そんな一瞬です。そんな一瞬の時に」
想像するだけでも、心が痛い。嫌だ。そんなことはあってほしくない。
だが、それはいつか訪れること。あり得ること。
ゆえに、メジロたる私はそれに備えなければいけない。そのような自戒を以て、話を進める。 - 57二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 03:01:41
このレスは削除されています
- 58二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 03:02:41
「……あなたは。見てしまう。自分より、はるかに女性らしい人に、目を奪われているトレーナーさんを。
あくまで雰囲気だけですわ?雰囲気だけですけれども。明らかに、女として、自分は勝てない相手。
そんな状況に遭遇したら。少なくとも、私は。嫉妬という感情が生まれ出ることを耐えるどころか、その感情を表に出さぬよう押し隠す自信はありませんわ……」
ルビーさんの耳が、揺れている。ほんの少し、眉が寄っている。
「……なるほど」
そしてサトノさんは。
「ああ。そういうこと、ですか」
素直で、純粋で、何にも負けない、砕けない。そんな少女ではない表情。
どこか艶然とした、私の見たことのない顔で、微笑んだ。
「ええ。それでも、私はトレーナーさんを信じていますので」 - 59二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 03:15:35
「……少し前に、実はレースで悩んでいたことがございまして」
「え」
「凱旋門賞に挑んだ時の話です。実は、少し、その時に。
……そう、本当に、二人きりで世界に挑んだ時。トレーナーさんしか頼れないような状況で、色々やらかしちゃったんです、私」
少し前。サトノさんは彼女の担当トレーナーとともに海外に挑戦した。
その時の初期の成績はお世辞にもいいもの、とは言えなかったようだった。
……ジンクス。それに、破れかけたときの話。
「でも、それでも。トレーナーさんは私と一緒にいると。
私の手を引いて、前に進むと。そうおっしゃってくださいましたので。
ウマ娘とトレーナーではなく。一人の人と人として、私を前に進めてくれると」
それを超えてそこにいる。
何を以て超えたのか。私には推し量ることのできない何かだが、少なくとも、それはブラフではない。
明確に、サトノさんとトレーナーさんの間には、ウマ娘とトレーナー以上の絆がある。
それを確信させるような瞳だった。
「……」
「……私も、トレーナーさんとそのような関係に至るため、日々精進いたしましょう」
「そうですわね。まさに、釈迦に説法でしたわ……」
微笑んでやり過ごしている私ですが、心の中は冷や冷やですの。やらかしましたわ。平和なお茶会が私のせいで地獄ですわ。上から目線でお話ししたら、遥か高みに後輩がいたとかシャレになりませんわーーーー!!
というか、こんな表情できたんですのねサトノさん。こっわ。こっわ!!
「いいえ!マックイーンさんは油断するな!
いつだって己に打ち勝つためにご主人様との絆と相互理解を深めよ!と教えてくださったんですよね!!」
「より一層精進いたします」
えぇー。明らかにわたくしから二人に教えられるようなことなんてないような気がするんですけどもぉー。これでいいんですの? - 60二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 03:25:22
色々おしゃべりしましたけれども、まあ自己肯定と相互理解って大事ですわよねー。
結局嫉妬心って劣等感から生まれ出るところはありますし。相手を理解できないから嫉妬は生じますわよねー。
はっぁー……本当に身につまされますわね。
後輩はいつまでも後輩ではありませんわ?
というかサトノさん本当に手を繋いでるだけでドキドキしてるんですの?私が想像もしないような領域にもう踏み込んでらっしゃるのでは?
……ご主人様プレイとかもう全然手の届かない領域でしたわ。
『明日は桐生院トレーナーと出かけるけど、マックイーンはどうする?』
っあーーーーーーー!!
っとうにこの人は!いきますわよ行きますわよ!!徹底的にお邪魔虫になってやりますわ!?
サトノさんみたく何があっても信じれるほど信頼関係あるわけではありませんし!?
一心同体目指して頑張るしかありませんわ!!
……いえ、トレーナーさんとそういう関係になるつもりは?ありませんけども。
ありませんけども!!
~To be continued~ - 61二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 03:34:23
- 62二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 03:36:58
ギャグで片付けらそうなぎりぎりのキャラ崩壊感が好きです
- 63二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 05:44:32
マックちゃん...
一番純情乙女なのは君だよ... - 64二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 06:19:01
読んでて楽しいSSだけどよくそんなにアイデア湧いてくるし出力ね……すごいと思う
無理しない程度に更新楽しみに待ってます - 65二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 07:33:06
乙
続き待ってます - 66二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:29:15
このレスは削除されています
- 67二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:59:56
保守
- 68二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 05:12:04
To be continuedがfinになるまでは待ち続ける
- 69二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 10:11:09
今更スレを見つけたが面白い
- 70二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 19:26:39
メジロマックイーン、というウマ娘。
メジロ家のウマ娘。世代最強のステイヤー。名優。天皇賞の覇者。
様々な冠がつけられることはあるが、彼女が名実共にメジロ家に相応しいウマ娘であることは、衆目の一致するところであろう。
本格化は私より早く、入学後間もなく、中等部でデビュー。
年齢としては私より年下にあたるが、同様に家名を背負っているウマ娘として注目していた。
初めて会ったのは、トレセン学園でのパーティーだっただろう。
中等部とは思えない洗練された立ち居振る舞い。……誰もが、おそらくはその姿に目を奪われた。
そう。私……ダイイチルビーの為すことには、意味がある。
彼女と親交を深めることにも意味がある。
当初は、その素晴らしい戦績を収める秘訣と、メジロの家名に負けぬその姿勢を学ぶために接触を持つようにしたのだ。
……当初は。 - 71二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 19:32:20
幾たびか茶会を重ねても、しばらくは彼女の本質というものを掴めなかった。
単純に、強い。そういったウマ娘であることは間違いない。
おそらくは、私と同じ。血に恥じぬあり方を己に課し、それに相応しい栄光を掴むために努力している。
それはわかった。また、その姿勢を中等部にして貫いていることに、感嘆もした。
私が中等部であった時は、彼女のように気高く、強く、あれたであろうか。
いや……今ですら。
『彼』という導き手を得た今ですら、あのように振舞えているかは全くもって自信がない。
中等部でデビューし、己に相応しいトレーナーを見つけ。
メジロ家の悲願である盾の栄光を掴み。トゥインクルシリーズで活躍し。そして、その後も第一線で戦い続けるウマ娘。
理解できなかった。私は……その脚質もあって、己の理想と限界を早々に知ってしまった。
母の想いと。私の決断と。そして、『彼』の理解と成長。それらで壁は乗り越えた。私が選んだ道に間違いはないと言い切れる。
それでも。かつて志した道をあきらめざるを得なかった一人のウマ娘としては、彼女の姿が……ただ、最初は羨ましかった。
夢を掴み、己が志した道を全うした彼女に何が見えているのか、私は知りたかった。
どうしたら、そんなに強くあれるのか。知りたかった。
だが、それはとんでもない間違いだった。私は結局、メジロマックイーンというウマ娘について、何も知らなかっただけだったのだ。 - 72二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 19:50:48
最初にその認識の間違いを知ったのは、茶会でのある一言だった。
「トレーナーさんに会ったのは、対抗戦……私が不甲斐ないレースをした後のことですの。
しかも、その後、貧血で倒れたところを助けていただいて……」
「男の人に助けてもらうなんてロマンチックですよね……!
しかも、その人が後のトレーナーさんだったなんて!」
「いえ、そんないいものでは……むしろ、トレーナーさんには私の恥ずかしいところを見られてばかりでしたわ」
そんな。あのメジロマックイーンが、貧血。
それも、食事制限による体調不良で……?
その後、様々な話を聞いた。思った以上に、彼女は完璧ではなかった。その瑕疵が、猶更私の興味を引いた。
絶えず、壁を乗り越えていく。それもまた、私の姿勢に通じる物。
私。そして彼女。あるいは、人……ウマ娘、というのはそういうものかもしれない。
絶えず壁があり、それを皆乗り越えていく。乗り越えることができぬ者は……去る。
そこに理非はない。無理をしても、ただその走るための命を縮めるだけ。改めてその理を解する。
そして、今まで私が歩んできた道もまた、恥じるべきものではないと。そう、言われたようだった。
「そういえば、ルビーさんも私も、トレーナーの面接をしてましたけれど」
「そんなもの、ありませんわ?だって、あんな不甲斐ない成績を残して。
それでも、私の心を見抜いて。一番苦しいときに助けてくれた方ですもの。
彼以外のトレーナーは考えられませんでしたわ……覚悟についての問答はしましたけれども、おそらくはあれも、彼にとっては自明のことだったのでしょうね」
トレーナーの選び方……いや、彼女は彼が私を選んだ、というのだろうか。あるいは、そう、私が選んだのです、と自信をもって微笑むのだろうか。
いずれにせよ、そのトレーナーに対する姿勢も同じだ。
だからこそ、言える。
やはり彼女は強く……そして、私と似たウマ娘だ。きっと、学ぶべきことは多々ある。
そうして、メジロマックイーンと……そして、サトノダイヤモンドという二人のウマ娘との交流は頻度が高くなっていった。
……サトノダイヤモンドというウマ娘についても、語るべきことはある。が、それはまた別の機会に語ることとしよう。 - 73二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 20:01:48
ここまで述べてくると私と彼女は似ている、という話になってしまうが。
そんなことはない。はっきり言って、私は彼女に及ぶべくもない。
それはウマ娘の実力だとか、家の格だとか、あるいは、長距離や短距離などといった、その程度の話ではない。
彼女と私の間には、ある決定的な差がある。
それは、ある日、彼女と彼女の担当トレーナーを見たときのことだ。
……あれは、本当にメジロマックイーンだろうか。
そう、私は思ってしまった。
微笑み、驚き、あるいは慌てふためき。まるで本当に中等部の少女のようにふるまっている。
そんな彼女を、彼女の担当トレーナーは同じように笑い、気さくに接し、そして……受け止めていた。
その様は、まさしく仲睦まじい夫婦のようだった。
……羨ましかった。それは、私がかつて抱いた羨望よりはるか大きなもの。
『彼』と私はあのようにあれただろうか。『彼』はあのように私の前で肩の力を抜いているだろうか。それを強いたのは私とはいえ、自然体である『彼』を最後に見たのはいつだったか。
そしてまた、私は。『彼』の前で、己のはっきりとした感情を『彼』に見せただろうか。『彼』に全てをゆだねたつもりだったが、まだ私には至らぬところがあったのではないか。
立場が違う。私と彼女では、あり方が違う。
だが……こうも同じなのに。同じウマ娘なのに。同じように、家の名を背負う者であるのに。
こんなにも違う。己のトレーナーと気安く接し、それが衆目に晒されることを恐れない年下の彼女に、私は羨望と……そして、敬意を抱いた。 - 74二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 20:11:48
私は『彼』に、ダイイチ家の屋敷で、あの場所に私の肖像が並ぶまでともにいて欲しい、と語った。
それは、重圧の中、見栄を張るしかない少女の精一杯の未来の約束。将来への誓い。
だのに、『彼』との距離はまだ縮まらない。
勿論、かつてよりかははるかに『彼』を近くに感じているが、それでも、足りない。
だから、私は学ぶ。それが私にとって必要なことであるから。
一心同体……とはだれが言った言葉だったろうか。
ある雑誌の記事だったか。はたまた、サトノダイヤモンドの口から聞いた言葉であったろうか。あるいは、彼女―――メジロマックイーン本人から?
まさしくそのようにあると言われ、文字通り振舞う彼女と彼女のトレーナー。
勿論、メジロマックイーンはまだ中等部だ。もしかしたら、その少女性が、今のあの奇跡のようなあり方を体現できている理由かもしれない。
だが、なればその少女としての振舞い方を見習わなければ。
すでに、私も本格化から年月が経っている。
『彼』……私のトレーナーさんも、いずれ私の担当トレーナーから外れるかもしれない。
彼が望むのは、ウマ娘を助けること。なれば、走れなくなった私は、その対象ではなくなるかもしれぬ。だけど、私の肖像があの屋敷に並ぶ、その時まで私は彼に私を見ていて欲しい。
彼にともにあってほしい。私の玉条を守り続けて欲しい。
そんな、些細な……だがきっと、私にとっては家と同じぐらい重要な想いを果たすために。
私は今日も彼女から学ぶ。
「……勉強になります」
「やっぱりマックイーンさんの言うことは説得力が違いますっ!!」
「……えぇ……?」
そして今日も茶会は続く。
~To be continued~ - 75124/08/07(水) 20:17:47
マックちゃんがなんでお嬢にあんだけ尊敬されているか、その一片をご紹介する短編でした
でも絶対お嬢は尊敬の目で見てると思います……マックちゃんとトレーナーの距離感は異常
キャラ崩壊と解釈違いがあったら申し訳ございません
また適当にスレが落ちてなかったら続けます - 76二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 21:14:25
お嬢の場合良くも悪くも遊び心が無いから…
ホヤあそばせとかカラオケかっとばせーとか公開トレーニング抜け出して水鉄砲とか…いや参考にならんな - 77二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 21:31:44
乙 続き書いてくれてありがとう
- 78二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 21:44:39
我温泉旅行券みたいなマックちゃんのモノローグ読みたい民にして食事制限されて被支配欲感じてるところ見たい民。ありがとう、まさかこんなスレがあるとは思わなかった
- 79二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 00:55:57
まだ続いてくれるのか...感謝
- 80二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 07:32:04
さあ今日もトレーナーさん……ご主人様にたっぷりかわいがってもらいましょう。
ノリノリで廊下を歩く。
この境地に至った時、普段のレースのための準備がただのトレーニングなのかトレーナーさんの愛にあふれる調教の最中なのか私の日常はよくわからなくなった。
traning=trainingなので、ある意味でどちらともいえるし最早同一なのです。
だってトレーナーさんが私のことを考えて、私のために課すトレーニングなのです。それは最早ただのレースの準備ではなく、愛の共同作業であり、彼の私に対する愛の塊。そしてそれに応じるのもまた私の愛の発露。
問題なし!ヨシ!です。
さあ。さあ。さあ。今日も楽しい調教の時間です!
脳内で誰にも言えない思考をぶん回しているそんな午後。
とはいえトレーナーさんが困るので、他の方に聞かれたらまずいですよね。なので口には出しません。
……超えるべき壁。ジンクス。一般常識。
さすがにそれは超えてはいけない、とご主人様に言われたことを思いだし、ぐっと我慢する。
克己は何もジンクスに立ち向かうのみにあらず。欲望に耐えるのもまた克己。
だって我慢した方が後が気持ちいいですので!!マックイーンさんとルビーさんは信頼できる方で同好の士なので問題ありませんけども。あれ?トレーナーさんはこのことを知っていたでしょうか……まあ、あとで話しましょう!
時間はたっぷりあるのですから!
一日一ジンクス破り。一日一我慢。それゆけダイヤモンド。それゆけサトノ。
今日も今日とてご主人様の元へ一直線。
と、そんな感じでトレーニングに向かう私がクラちゃんが担当トレーナーさんと話しているのを見つけたのは、とある午後のこと。
そもそも私がこのような境地に至ったのも、そもそもトレーナーさんとこういう関係を築けたのも、クラちゃんと彼女のトレーナーさんを見習ったおかげでもあるのです。
尊敬すべきは側にいる先達ですね! - 81二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 14:40:37
競走馬の調教をトレーニングって言い換えただけだもんな...そっからご主人様になるから???ってなるだけで
- 82二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 22:09:32
クラウンさん。少しお話ししても宜しいですか?
- 83二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 23:16:55
サトノ家怖い
- 84二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 06:34:00
このレスは削除されています
- 85二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 06:36:07
おや?でもクラちゃん、顔色が冴えませんね……どうしたんでしょうか?
「ごめんなさい、トレーナー。私のせいで……」
あっ。これは何かやらかしちゃいましたかね、クラちゃん。
仕事関係でしょうか?それとも学園関係?
むむむ、この距離では上手く言葉が聞き取れません……。そんなに顔を近づけて!うらやましい!!
私のトレーナーさんは『世間体を考えて?』とか言ってわりと距離を取るときもあるのに!!
「ありがとう。本当、助かるわ……え?」
おや。クラちゃんの顔が……?
「……係。わかったわ、我親愛的老公……」
はっ!?い、いいんですか!!クラちゃん!こんなところでそんなことを言っちゃって!
うらやまもといいけません!こんなところで、そんな!!
顔を赤らめて年ごろの女の子みたいな顔している場合ですか!ここで見てますよ!私が!!
「私を罰してちょうだい、トレーナー」
あーっ!いけません!!これはいけません!!アウト!アウト―ッ!!
主にクラちゃんのトレーナーさんが!そのまま練習場で何をするつもりですか!
うらやましい!!もといはしたない!!そもそもその先の練習場ではトレーナーさんの(私への)愛の調教が始まる寸前だというのに!!
ですが仕方ありません!これはもうトレーナーさんと一緒にクラちゃんがクラちゃんのトレーナーさんに罰を受けるところを見るしかありませんねっ!!早くトレーナーさんに連絡しなければ!!
ええこれも勉強ですよ!決してデバガメ根性ではありませんのでっ!! - 86二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 18:08:08
「ということがあったんです!」
何をしゃべっているのでしょうかねこの娘は。
突っ込みどころしかないんですがどこから突っ込めばいいのかもうわかりませんわ……。
「……」
ほらルビーさんもドン引きですわ?
そもそもなんですのあの思考。ちょっと怖いですわよ?トレーナーがウマ娘に課すトレーニングが全て愛とかそんなわけないじゃないですの。
仕事ですわ仕事。サトノさんも家の関連で外に出るのが全て愛なわけないではないでしょう?
でもこれ突っ込んでいいんでしょうか。難しいところですわ……。
実際、トレーナーさんが仕事するという感情だけで私のトレーナーをしていると思ったら、少し嫌ですわね。
「……それで結局、その後どうなったんですの?」
「はい!トレーナーさんにしこたま怒られて地獄のスクワットトレーニングをすることになりました!
たっぷり調教されてしまって私もクラちゃんも大満足です」
「……」
ほらルビーさんの耳が少し垂れてしまっていますわ?これはもう呆れて物も言えない状態ですわ。
んなこったろうと思いましたわよ。
サトノさんは脳内の思考がおかしいだけで女性としての道はまだ半ばということなのでしょう。健全ですわ健全。 - 87二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 18:09:10
この子たちはもうだめみたいですね…
- 88二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 18:26:01
「しかし難しい問題かと存じます」
ほう、とため息をついたのは、ルビーさん。
「愛。ウマ娘への指導にトレーナーさん……マックイーン様、ダイヤモンド様各々のトレーナーさんもそうでしょうが、そこに愛が介在しているのは間違いないでしょう」
むむむ。そう言われるとそうなんでしょうけれども。
でもサトノさんの言はもう行き過ぎと言いますか。
「ただ、そこにあるのは全てが愛でしょうか。
将来への打算。己への評価。……特に私たちのような立場の人間であれば、『家』へのコネクションを作るために、トレーナーとして全力を捧げる、ということもあり得ない話ではありません」
そうは思いたくないけれども、ということですわよねー。
実際、そういった人間……トレーナーは評判がいい人も悪い人も含めて多いでしょうし。
「実際そういう意図を見定めることも含めて、ルビーさんやサトノさんはあの選抜試験を行ったのでしょうね……」
「はい。その試験がいかなる物であれ、私はトレーナーさんをそれだけではない方だと見定めました」
「私なんかは結局その試験ふいにして、私でトレーナーさんのこと指名してしまいましたが」
こくり、とうなずくルビーさん。
「ですが……士别三日。これはいい意味での言葉ではありますが。人は変わるものです」 - 89二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 18:41:09
「また、愛。それもまた、ただ私たち個人に向けられているものではないかもしれません」
あー。それは考えたくないですわよねー。
「ウマ娘全て。己の教え子全て。
それらを愛している。そのような方々がトレーナーを志すのは不自然ではないでしょう。
さらに言えば。愛が……いつまでも燃え盛っているでしょうか。
それは、あくまでひと時のもので……いつかは、消えてしまうものなのではないでしょうか」
おおう。急に重い話になりましたわね。
温度差で風邪ひいてしまいそうですわ……。
ただ、この話はずっとついて回るんですわよねー、ウマ娘にとって。
トレーナーさんのキャリアに対して、ウマ娘の競技生命は短すぎますわ……。
「だからルビーさんは、トレーナーさんに厳しいんですのね」
だから、より強い繋がりを求める。相手をトレーナーとしてだけではなく、パートナーとして相応しい男性に。
染まって欲しい。染めて欲しい。
本当、そんな気持ちに正直に生きれる、というのは、羨ましいことですわ。
「……」
「いつかおっしゃったように、自分の色に、ふさわしい方に育って欲しい。
愛が消えないように。より激しく燃え盛るように。あるいは……自分だけを、見つめて欲しい、でしょうか。
ええ……環境は人を変えますわ。同じように故事を引くのであれば、挨金似金,挨玉似玉。
今やあなたのトレーナーさんは、まさしくルビーさんに相応しいトレーナーさんだと思いますわ」
「……そう、ですか」
ルビーさんの少し垂れていた耳が、天を向く。
ふふ、いい感じにまとまりましたわね!さすが私ですわ!! - 90二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 18:57:46
「うーん……」
納得してないんですのサトノさん?いやまああなたみたく生きられたら、そもそもそんな回りくどいことしなくてもいい気はしますけれども。
「でも、ご主人様の好みに染まってしまえばいいのでは?
トレーナーさん好みの女に常になっていれば、愛は自然と燃え盛るものではないでしょうか?」
「ですが、私たちはいずれ走れなくなります」
「そのジンクスに挑むのもやぶさかではないですが、そうではなく。
えーっと、つまり。
その、走る走らないは私たちがウマ娘って前提があるからですよね。そうじゃなくって……」
あ、嫌な予感がしますわ?
「だってトレーナーさんだって男性なわけで。ウマ娘が好きってそれは仕事の上での話ですよね?
プライベートで男女として付き合えばいいのでは。
つまりトレーナーさん好みの女の子になるんです!!そうすればご主人様はいつでもハッスルですよ、ルビーさん!!」
アウトォーーーーー!!アウトですわ!!スリーアウトチェンジですわ!!
ちょっとそこになおりなさい中等部ウマ娘!!
「……目から鱗が落ちた気分です」
ルビーさー―――――ん!?いやそこは違うのではなくて!?
ダイイチ家のご令嬢として振舞わなければいけないから縛りプレイしていたんじゃないんですの!?
そんなあっさり「そうかトレーナーさん好みの女になって誘惑すればいいのか!」みたいに解決されても困るのですけれども!!
えー。えー。これ私が間違っているんですの? - 91二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 18:58:18
- 92二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 19:02:07
- 93二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 19:04:21
なにが一心同体か
なんて冗談はさておき自分によくしてくれる人の人となりを改めて知る機会って自分から動かないと分からんもんよなぁ - 94二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 22:39:16
続き感謝
- 95二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 22:50:50
- 96二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 05:09:17
もっとイチャイチャしたい気持ちをさらけ出してええんやで...