- 1二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 12:35:32
作者ではないですがおそらくまだ途中なのにも関わらず保守忘れて落としてしまったのでスレ建てました
作者様ご迷惑でしたらお申し付けください
前スレ
新春福丸小糸SP|あにまん掲示板新年明けましておめでとうございます。2021年のシャニマスは福丸小糸に始まり福丸小糸に終わる、まさしく小糸イヤーといっても過言ではない1年でした。去年追加されたLP,【てのひらの答え】のコミュでは小さ…bbs.animanch.com新春福丸小糸SP 第二幕|あにまん掲示板もうちっとだけ続きますたぶん2月までにはbbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 12:37:13
>>10まで保守お願いします
- 3二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 12:38:12
実質福丸小糸スレ落ちてたのか
- 4二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 12:42:10
実質福丸小糸達の隔離も兼ねてたからな
- 5二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 12:44:55
ぴぇ…そ、そういう言い方良くないと思います…!
- 6二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 12:55:07
保守
- 7二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 13:59:21
保守
- 8二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 14:03:58
びゃ
- 9二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 14:59:52
ぴゃっぴゃっぴゃ
- 10二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 15:07:00
ぴぇ…
- 11二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 16:17:31
新春…もう2ヶ月近く経つのか…
- 12二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 19:06:35
作者来るかな…
- 13二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 21:04:19
ぴょ
- 14福丸は俺22/02/14(月) 22:26:10
- 15二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 22:28:56
ぴゃ〜〜!!!!
- 16二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 22:33:10
来たぞ我らの福丸は俺
- 17二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 00:41:12
ぴゃは〜
- 18二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 06:21:09
忘れぬうちのぴぇ
- 19二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 11:14:41
ぺやっ!
- 20二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 21:57:21
保守
- 21福丸は俺22/02/15(火) 22:22:49
「……遅いなぁ」
待ち合わせの時間を過ぎても、あの子はやってきませんでした。
待ち合わせの場所は……合ってるはず。
時間も間違いない。
「チェイン、送ってみようかな……」
えっと……『い、ま、ど、こ、に、い、ま、す、か』……っと。
すると、送信ボタンを押そうとした瞬間に、あの子からチェインが送られてきました。
『あと10分で着くよ〜🙃』
「…………」
……もう待ち合わせの時間過ぎてるのに……。 - 22福丸は俺22/02/15(火) 22:23:28
「わ〜!福丸さん久し振り〜!」
「ぴゃ……!? え、えっと……ひさしぶり……!」
待ち合わせから10分以上遅れてやって来たあの子は、折目正しいいかにも高そうなスーツを着ていました。
「スーツ……?」
「あー、仕事忙しくてさー。客先から直接こっち来たんだよね」
「そ、そうなんだ……」
「…………すごいなぁ」
短大を卒業して就職したってチェインで言ってたけど、大変なんだ……。
そのとき、同級生なのにわたしより先に立派に社会人として働く彼女の姿が、とても大人びていて眩しいものに映りました。
忙しいんだもん。少しの遅刻くらい仕方ないよね……! - 23福丸は俺22/02/15(火) 22:39:54
立ち話もそこそこに、私たちは居酒屋さんに移動しました。
わたしはあまりお酒を飲まなくて、お店を知らないので、あの子のおすすめのお店に入りました。
「でさぁ〜世界史の○○が〜」
「え……えへへ……」
「あー楽し……」
「……ほんと、今日福丸さんと会えてよかったわ」
「…………?」
「あたしさ、短大に同じ高校の子一人もいなかったし、就職してからは忙しくて友達と連絡もあまり取らなくなってたんだよね」
「だから、なんというか……寂しかったんだよね。人との繋がりが消えていくような感じがして」
「…………!」
「そんなときにチェインの連絡先に福丸さんの名前を見つけてさ、あたしの事なんて忘れてるか興味ないかもだけど、勇気出して連絡したんだ」
「……ほんと、今日は来てくれてありがとね」
「…………わ」 - 24福丸は俺22/02/15(火) 22:40:32
「わたしも……! れ、連絡貰えて嬉しかった……!」
「本当は少し怖くて、ドキドキしたけど……」
「会って、こうして話せて、すっごく嬉しいよ……!」
「福丸さん……!」
「嬉しい……ねぇ、またこうして会ってくれる?」
「あたしと友達になってくれる……?」
「も、もちろん……!」
「こ……これからよろしくね……!」
「…………」 - 25福丸は俺22/02/15(火) 22:42:46
- 26二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 00:37:18
暴力事件起こした男子ではなかった
- 27二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 00:40:29
間違いなく一波乱あるという確信
- 28二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 06:57:08
こいとちゃん美味しそうだもんね
- 29二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 11:52:53
- 30二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 18:43:21
小糸の同級生の女子アンチ
- 31二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 20:39:45
壺買わされるのかと思った
- 32二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 22:47:58
ぴぇ……
- 33福丸は俺22/02/16(水) 23:15:40
今日は書けないけどあと1週間を目標に終わらせます
- 34二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 00:33:33
楽しみに待ってます
- 35二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 01:58:52
お楽しみの保守
- 36二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 12:10:04
実質市川雛菜の集会の人かな?
- 37二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 12:17:58
実質福丸小糸おじさんのしあわせ〜になれる壺を売ってくる実質市川雛菜は現実準拠の存在だから!
次元が違うから! - 38二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 18:48:47
ぴゃ〜っぴゃっぴゃっぴゃっゲホゴホ…
- 39二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 20:11:40
無理するなよおじさん
- 40福丸は俺22/02/17(木) 22:44:04
「ところで福丸さんって今の生活に満足してる?」
「え……? な、なに?急に……」
「そ、そんなの急に言われても分かんないよ……」
「ふーん悩みがあるんだ?」
「恋愛のこと?」
「ぴゃ……ち、ちが……」
「あはは、アイドルだもんね。恋愛は御法度だよね」
「じゃあお金?」
「テレビの露出とか少ないし今の収入じゃあんまり遊べないんじゃない?」
「そ……そんなこと……」
「ねぇ」
「お金に困ってる福丸さんに良い話があるんだよね」 - 41福丸は俺22/02/17(木) 22:51:13
「え…………」
「あっ、といっても全然怪しい奴じゃないから」
「心配しないで」
「全然大丈夫」
「マルチとかねずみ講とか」
「そういんじゃないから」
「ね、誰にでも教えるわけじゃないんだよ?」
「信頼できる人にしか教えないんだから」
「絶対に儲かる方法を教えてあげる」
「…………ぴぇ」
わたしはこのとき、何も考えられなくなっていました。
アルコールのせいでしょうか。
それとも思いがけない状況に混乱しているからでしょうか。 - 42福丸は俺22/02/17(木) 23:01:13
「ちょこっと投資するだけなんだよ」
「あたしが働いてる会社はね、おすすめの投資先の情報を稼ぎたい人に教えてあげてるの」
「元手は1万円くらいあればいいから」
「こないだも短大の時の友達に教えてあげたんだ」
「そしたらあっという間に大儲け」
「なんの知識もなかったのにね」
「ね、福丸さんも興味ある?」
「興味あるよね?」
「……え、えっと……」 - 43福丸は俺22/02/17(木) 23:08:28
「…………」
「……ちょっとトイレ行ってくるね」
「……え、う、うん……」
「…………」
どどどどうしよう……
友達になれたと思ったら、なんでこんなことになったの……?
今更お金に困ってないなんて言えないし……
それに、わたしの為を思って言ってくれてる……んだよね……?
だとしたら断るのも悪い気がするし……
「おまたせ〜」
「ぴゃ……!?」 - 44福丸は俺22/02/17(木) 23:18:07
「何そのリアクション。あははっ、ウケる」
「え……えへへ……」
「でさぁ、話戻すけどさ」
「ぴぇ……」
「ねぇ福丸さん」
「このビジネスで稼げたらさ」
「旅行だって出来るし、好きなだけブランド物の服やバッグも買えるんだよ」
「…………」
「それに、自信だって付くと思うんだ」
「…………!」 - 45福丸は俺22/02/17(木) 23:21:52
「もしも1万円注ぎ込んで失敗してもさ」
「次は2万円」
「それでもダメなら次は4万円」
「そうすれば最後にはかならず儲かるから」
「…………」
「せっかく福丸さんと仲良くなれたんだからさ」
「一緒に何かしたいんだよね」
「福丸さんとはこれからも、いつまでも仲良くしたいし」
「ねぇ。一緒に一歩踏み出してみようよ」
「ここから人生が変わるんだよ」
「福丸さん」
「──あたしを信じて」 - 46福丸は俺22/02/17(木) 23:24:35
「…………」
「…………えっと」
「そ……そこまで言ってくれるなら……」
「ちょっとだけ…………」
その言葉を聞くと、彼女は「ニカッ」と笑い、鞄から書類を取り出しました。 - 47福丸は俺22/02/17(木) 23:25:42
BAD END
- 48二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 23:30:25
ぴぇ……
- 49二次元好きの匿名さん22/02/18(金) 00:14:20
- 50二次元好きの匿名さん22/02/18(金) 01:58:21
やっぱり実質市川雛菜の集会の人だった……
- 51福丸は俺22/02/18(金) 06:55:05
・
・
・
「この前、高校で同じクラスだった子から急にチェインがきたんですよ」
「全然話したことなかった子なのでびっくりしたんですけど、クラス替えしてすぐにクラスのみんなでチェイン交換してたの思い出して……」
「そ、それで色々話がしたいって言うので、今日二人で飲みに行くことになったんです……!」
「ははっ、そうか……それなら仕方ないな」
「……なぁ小糸」
「それ宗教か何かの勧誘だぞ」 - 52二次元好きの匿名さん22/02/18(金) 14:05:57
でかしたシャニP!!!!
- 53二次元好きの匿名さん22/02/18(金) 14:50:56
うおおおおおおおおおおお
- 54二次元好きの匿名さん22/02/18(金) 21:28:56
それでこそシャニPだよ
- 55二次元好きの匿名さん22/02/19(土) 00:19:11
保守
- 56二次元好きの匿名さん22/02/19(土) 02:02:51
ぴぇ
- 57二次元好きの匿名さん22/02/19(土) 09:08:18
ぴぴぴぇ
- 58福丸は俺22/02/19(土) 12:55:45
仕事で今日は帰れそうにないので続きは明日か明後日の夜です
- 59二次元好きの匿名さん22/02/19(土) 13:01:21
- 60二次元好きの匿名さん22/02/19(土) 19:59:23
まあ自分で断らない小糸も良くないし
- 61二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 01:55:39
ぴぇ
- 62二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 09:37:36
ぴゃ
- 63二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 16:09:59
ぴ…(絶命)
- 64二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 20:09:53
ぴゃ〜っぴゃっぴゃ
- 65二次元好きの匿名さん22/02/21(月) 03:20:08
飴あげるから契約しな
- 66二次元好きの匿名さん22/02/21(月) 10:23:36
ぴぇっ…、が、害獣…!
- 67二次元好きの匿名さん22/02/21(月) 18:20:36
1万で失敗したら次は2万それでもダメなら4万
ウマですね - 68二次元好きの匿名さん22/02/21(月) 20:53:32
保守
- 69福丸は俺22/02/21(月) 21:40:07
「え…………」
「いや、宗教とは限らないけどさ」
「それでも怪しいと思うよ」
「…………ど……どうして、ですか……?」
「……だって、小糸は今までその子と遊んだことも連絡をとったこともなかったんだよな?」
「そんな子が高校を卒業して何年も経った今、わざわざ連絡してくることなんてあるかな?」
「…………」
「仲の良い友達では駄目な何らかの目的があるんじゃないか?」
「宗教の勧誘か、それともマルチ商法か」
「はっきり言って俺は会わない方がいいと思うな」 - 70福丸は俺22/02/21(月) 21:56:45
「…………」
「……小糸?」
「…………うして」
「どうして……そんなこと言うんですか……?」
「…………言い方が悪かったな。ごめん」
「ただ小糸が心配だっただけなんだ」
「心配……? ぷ、プロデューサーさんに心配して貰わなくても、わ、わたしの友達はわたしが決めます……!」
「い、いつまでもわたしを子ども扱いして……!」
「子ども扱いって、そういうつもりじゃ……」
「……もういいです。 ……わたし、もう行きますね」
「あっ……小糸!」
小糸は怒って事務所を出て行ってしまった。
うっ……しまった。別のことを言えば良かったな……。 - 71福丸は俺22/02/21(月) 21:57:17
「……遅いなぁ」
待ち合わせの時間を過ぎても、あの子はやってきませんでした。
待ち合わせの場所は……合ってるはず。
時間も間違いない。
「チェイン、送ってみようかな……」
えっと……『い、ま、ど、こ、に、い、ま、す、か』……っと。
すると、送信ボタンを押そうとした瞬間に、あの子からチェインが送られてきました。
『あと10分で着くよ〜🙃』
「…………」
……もう待ち合わせの時間過ぎてるのに……。 - 72福丸は俺22/02/21(月) 21:57:42
「わ〜!福丸さん久し振り〜!」
「ぴゃ……!? え、えっと……ひさしぶり……!」
待ち合わせから10分以上遅れてやって来たあの子は、折目正しいいかにも高そうなスーツを着ていました。
「スーツ……?」
「あー、仕事忙しくてさー。客先から直接こっち来たんだよね」
「そ、そうなんだ……」
「…………すごいなぁ」
短大を卒業して就職したってチェインで言ってたけど、大変なんだ……。
そのとき、同級生なのにわたしより先に立派に社会人として働く彼女の姿が、とても大人びていて眩しいものに映りました。
忙しいんだもん。少しの遅刻くらい仕方ないよね……! - 73福丸は俺22/02/21(月) 22:09:39
立ち話もそこそこに、私たちは居酒屋さんに移動しました。
わたしはあまりお酒を飲まなくて、お店を知らないので、あの子のおすすめのお店に入りました。
「そういえばさぁ〜1年の時にクラスに変な奴いたよね」
「変な……? えっと、どんな人……?」
「教室で暴力事件起こして退学になった陰キャ!」
「あ…………」
覚えてる……。隣の席だった男の子だ。
どうしてかは知らないけど、昼休みに急に他の生徒に殴り掛かったって聞いたっけ…… - 74福丸は俺22/02/21(月) 22:12:27
「なんかそいつ、今音楽で食ってるらしいよー。聴いたことないから知らないけど!」
「そ、そうなんだ……」
「どうせオタク臭い曲でも作ってんじゃない?」
「あとさぁ〜」
「…………」
……あぁ
なんか
──楽しくないな。 - 75福丸は俺22/02/21(月) 22:17:43
どうしてそんな風に人を馬鹿にして笑えるんだろう。
なんだか嫌な感じだな……プロデューサーさんの言う通りにすればよかったかも。
……プロデューサーさん、今何してるかな……
わたし……酷いこと言っちゃった。
わたしのこと心配してくれたのに……怒ってないかな?
「…………さん」
「福丸さん!」
「ぴゃ……!? な、なに……?」
「も〜聞いてなかった? 酔っちゃった?」 - 76福丸は俺22/02/21(月) 22:23:16
「ご、ごめん……ちょっとぼーっとしてて……」
「なんの話……?」
「だからさ、せっかく今日福丸さんと会えたんだからもっと仲良くなりたいって話!」
「ねぇ、これからも予定の合う時に一緒に飲みに行こうよ」
「……え…う、うん。い、いいよ……!」
「ほんと!? 良かった〜!これからよろしくね!福丸さん!」
「…………うん」
「……あ、ちょっとトイレ行ってくるねー」 - 77二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 00:59:27
また待ってます
- 78二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 07:30:26
保守
- 79二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 08:32:42
前のやつと繋がってる……
- 80二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 18:07:11
いくら陰キャとはいえ男と一緒に歩く同級生の女の子を尾行しファミレスでの会話を盗み聞きしてるとは思うまい
- 81福丸は俺22/02/22(火) 20:36:45
- 82二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 20:39:22
正月から気長に読み続けてる俺たちを信じろ
気長に待ってます - 83二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 01:46:20
レッスン室で待ちます
- 84二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 02:26:48
ブラックすぎない?
- 85二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 08:49:47
主はどこか良い会社見つけて転職してくれ…
- 86二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 15:32:34
この主はアイドルのプロデューサーかもしれない
- 87二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:33:35
福丸を自称する実質シャニP……?
- 88二次元好きの匿名さん22/02/24(木) 00:05:12
小糸のみならずシャニPまで名乗るのどれだけ自惚れれば気が済むんだ
- 89二次元好きの匿名さん22/02/24(木) 04:37:25
P「ぴゃ……!」
小糸「ぴぇっ……」 - 90二次元好きの匿名さん22/02/24(木) 12:44:04
プロデューサー飴食べな
- 91二次元好きの匿名さん22/02/24(木) 22:52:18
ぴぇっ…主従関係…
- 92福丸は俺22/02/25(金) 03:17:49
「…………あ、通知……」
あの子がお手洗いに行っている間、手持ち無沙汰になったのでスマホを見ると、チェインの通知がたくさんありました。
送り主は……
「……プロデューサーさん……?」
『小糸、さっきはごめん。本当に無神経だったと思う』
『楽しんでるか? あまり飲み過ぎないようにな』
『……これも余計なお世話だとは思うけど、もし次のうちのどれかに当てはまるようならやっぱり注意してほしい』
「…………?」
「な、なんだろう……」 - 93福丸は俺22/02/25(金) 03:18:13
・待ち合わせに遅刻してくる(相手はこちらを軽く見ている可能性が高い)
・休日の夜に会うのにスーツ姿(一歩先を進む社会人アピール?)
・「友達」であることをやたら強調してくる(断りにくい状況を作る)
・こちらの仕事や生活が上手くいってないことにしようとする
・儲け話を持ちかけてくる
・トイレの頻度が異様に高いor不自然なタイミング(トイレと見せかけて勧誘の作戦会議? 下手すると仲間を呼ばれる可能性有り)
「………………」
「………………」
「………………ぴぇ」 - 94福丸は俺22/02/25(金) 03:20:19
「…………はぁ……」
肩を落として歩く帰り道。
結局あの子はプロデューサーさんの言う通り、怪しい投資ビジネスへの勧誘のためにわたしに近づいただけでした。
プロデューサーさんから来たチェインには
「執拗に誘われても絶対に乗らないように」
「断りきれなければ最後まではぐらかす」
「また会おうと誘われたら刺激しないようにとりあえず否定はせず、具体的な日取りは決めない」と続いていて、その通りに動いてどうにか別れられました。
「…………だめだめだなぁ……わたし……」
プロデューサーさんの言う通りにすればよかったのに、あんな酷いこと言って……
そのくせまた助けられて……
結局今でも、プロデューサーさんがいないとだめだめだ……。 - 95福丸は俺22/02/25(金) 03:21:02
──あぁ
──会いたい
────会いたい。
今はただ、プロデューサーさんに会いたいな。
会って、ごめんなさいって謝って、そして……
「小糸!」 - 96福丸は俺22/02/25(金) 03:21:37
「え……ぷ、プロデューサーさん……!?」
「はぁ…………はぁ…………と、友達は?一緒じゃないのか……?」
息が荒い……ずっと走ってきたんだ……
「あ……すみませんプロデューサーさん……チェインの返信忘れてて」
「えへへ……全部プロデューサーさんの言う通りでした」
「…………!」
「……そうか……残念だったな……」
「い、いえ……いいんです」
「プロデューサーさんはどうしたんですか?」 - 97福丸は俺22/02/25(金) 03:23:28
「あー……えっと」
「……刀削麺が急に食べたくなってきてな。大急ぎで駅の方まで走ってきたんだ」
「と、とうしょうめん……? ですか?」
「刀削麺って あの、片手に生地、片手に包丁を持って湯の沸いた鍋の前に立ち、生地を細長く鍋の中に削ぎ落としてゆでるやつですよね……?」
「……わざわざそのために走ってきたんですか?」
「…………ごめん。嘘ついた」
「どうしても小糸が心配になって、店もいつ出るかも分からず探し回ってたんだ」
「余計なお世話だとは思ったんだけど……」
「…………って、あまり笑わないでくれよ……そんなにおかしいか?」
「だ、だって……ふつーそんなことしないですよ……!」
「会えるわけないですもん……!」
「はは……そうだよな」
「……でも、プロデューサーさんが来てくれて嬉しいです」
「あの……あんなこと言ってすみませんでした……」
「そ、それと……探してくれて、ありがとうございました……!」 - 98福丸は俺22/02/25(金) 03:24:07
わたしの中にあった悲しい気持ち。
プロデューサーさんと会った瞬間、それはどこかに消えていった。
今、私の中にあるのは
プロデューサーさんに会えた安心と
仲直りできて嬉しい気持ちと
そしてあの日から、ずっと閉じ込めていた気持ち。
────好き。
あぁ、そっか。
わたしは今でも
報われないと分かっていても
どうしようもないくらいに
──プロデューサーさんが好きなんだ。 - 99福丸は俺22/02/25(金) 03:25:36
「ぷ、プロデューサーさん」
「ん?」
「わ、わたし、結局あまりお酒飲めなかったんです」
「だ、だからまだ帰りたくなくて……」
「い……一緒に刀削麺、食べに行ってもいいですか……?」
「…………!」
「でも遅くなるんじゃないか? 親御さんも心配するんじゃ……」
「だ、大丈夫ですよ……! わたし、もう大人なんですから!」
「そ、それに……どれだけ遅くなってもプロデューサーさんが送ってくれますもん……!」
「……ははっ、そうだな」
「よし、美味い中華料理屋があるんだ。そこで飲み直して刀削麺で締めよう!」
「…………! はい……!」
……分かってる。
……この恋が報われないのは分かってる。
でも、もう少しだけ。
……どうか最後まで、好きでいさせてください。 - 100福丸は俺22/02/25(金) 03:26:13
「だ、大丈夫か? 小糸」
「ら、らいじょうぶですよ……ぷろりゅーさーさん……!」
「ぜんぜん酔ってませんから……」
「ふらふらじゃないか……ほら、つかまって」
「胃の中で混ざって気持ち悪くなるから、あまり色々な種類の酒飲まない方が良いって言ったのに……」
「たまにノクチルで飲むことはあっても、やっぱりまだまだ慣れてないんだな」
「えへへ……」
「とりあえずタクシーに乗せて家まで送るか……親御さんにもお詫びしないとな」
「も〜また子ども扱いして〜!」
「うわっ!」 - 101福丸は俺22/02/25(金) 03:26:50
「すぅ……すぅ……」
「…………」
タクシーに乗ると程なくして小糸は眠った。
酔っ払いの介抱は社長で慣れている。
こうなればあとは楽なものだ。
あぁ、それにしても……まさか小糸と二人で飲む日が来るなんて。
出会ったのは小糸が高校1年の時。そう思うと感慨深いものがあるな。
それに、あの日から俺と小糸の間には少し壁のような物があったけど、今日は少し打ち解けられた気がする。
もうすぐ小糸とは離れ離れになるのに、あのままなんてのは寂しいもんな。
…………そう。
次の春、福丸小糸は引退する。 - 102二次元好きの匿名さん22/02/25(金) 09:32:30
来てた…
そうか、もう引退の歳なのか… - 103二次元好きの匿名さん22/02/25(金) 16:27:14
ぴゃ
- 104二次元好きの匿名さん22/02/25(金) 21:41:21
2人の壁が崩れてよかった…よかったが…
- 105二次元好きの匿名さん22/02/26(土) 00:01:52
もうすぐ出す新曲だ最後か……
- 106二次元好きの匿名さん22/02/26(土) 07:05:52
ぴぇ…
- 107二次元好きの匿名さん22/02/26(土) 17:02:44
アイドルではなくなったとしてプロデューサーは小糸と付き合いたがるのかな
- 108二次元好きの匿名さん22/02/26(土) 21:02:02
ぴっぴっぴっ
- 109二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 00:46:05
ぴゃ〜ん
- 110二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 08:42:36
保守するっぴ!
- 111二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 15:13:31
とうしょうめん
- 112二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 22:39:05
刀削麺ってあれだろ。あの、片手に生地、片手に包丁を持って湯の沸いた鍋の前に立ち、生地を細長く鍋の中に削ぎ落としてゆでる奴。
- 113二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 07:08:09
ぴ
- 114二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 12:32:45
ぴゃああああああああああァァァッッ!!!!!!
- 115二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 19:41:17
ぷぴっぷぴっぷぴっ
- 116福丸は俺22/02/28(月) 22:17:01
ひぃん……変な鳴き声の生き物がいっぱい……
続きは明日書きましゅ…… - 117二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:30:49
お前それでも実質福丸小糸か
- 118二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:52:28
甜花ちゃん!?
- 119二次元好きの匿名さん22/03/01(火) 09:27:18
- 120二次元好きの匿名さん22/03/01(火) 14:47:07
ピ゙ィ゙エ゙
- 121福丸は俺22/03/01(火) 22:38:10
「あ〜プロデューサーさん!聞きましたよ!」
「小糸さんとご飯食べに行ったらしいじゃないですか!」
「あ、あぁ。そうだよ」
「いいなぁ〜ずっちーな〜 私も奢って欲しいなぁ〜」
「はは……今度な」
「やった〜! 絶対ですよ!」
「そういえば小糸さんと何食べに行ったんです?」
「刀削麺だけど」
「はぁ!? ありえない!」
「女の子とディナー行くのに刀削麺!?」 - 122福丸は俺22/03/01(火) 22:38:55
「え、そんなにダメか……?」
「刀削麺ってあれでしょ?あの、片手に生地、片手に包丁を持って湯の沸いた鍋の前に立ち、生地を細長く鍋の中に削ぎ落としてゆでる奴!」
「そんなの喜ぶ女の子いないでしょ! うわ〜小糸さんかわいそ……」
「で、でも小糸は喜んでくれたけどなぁ……」
「そりゃ小糸さんは超絶良い子ですもん! 」
「普通、女の子はよっぽど好きな相手とかでもなきゃそんなムードもクソもない料理…………」
「…………」
「……そういう感じかー……」
「…………?」 - 123福丸は俺22/03/01(火) 22:40:08
「おー、小糸ちゃんだ」
「と、透ちゃん……!」
「これからお仕事?」
「ん。CMの撮影。化粧品の」
「そ、そうなんだ……! がんばってね……!」
「ふふっ、ありがと。小糸ちゃんは?」
「今日はレッスンだよ……!」
「そっか。嬉しそうじゃん。なんか」
「そ、そうかな……? そう見える?」
「ぷ、プロデューサーさんとご飯食べに行ったからかも……!」
「えっ、そうなんだ」
「何食べたの?」
「ぴゃ……」
「刀削麺だよ」
「いいね」 - 124福丸は俺22/03/01(火) 22:40:49
・
・
・
「あ、樋口」
「何?」
「食べに行ったんだって」
「誰が」
「小糸ちゃん」
「何を」
「とーしょー……しょーとー?」
「なんだっけ?」
「は?」
「……何の話?」
「行ったって。プロデューサーと」
「は?」 - 125福丸は俺22/03/01(火) 22:51:55
土曜日。
遂に作曲家の人と会う日がやってきました。
業界でも有名な人という話でしたし、次の曲はわたしにとって最後の曲です。
とても緊張しながら指定されたビルへ行き、受付を済ませると、小会議室のような部屋に案内されました。
作曲家さんは既に中で待ってるそうです。
ノックして、恐る恐る扉を開けると、中には一人の男の人がいました。
思ったより若い……わたしと同じくらいかな。
「は、初めまして……!福丸小糸です。よ、よろしくお願いします……!」 - 126二次元好きの匿名さん22/03/01(火) 23:25:18
とうとうご対面か
- 127二次元好きの匿名さん22/03/01(火) 23:26:47
初めましてか
だって7年経ってるし…… - 128二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 07:11:35
保守
- 129二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 15:07:57
しょーとー?
- 130二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:29:29
wktk
- 131二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 07:20:46
保守
- 132二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 12:17:45
楽しみ
- 133二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 21:00:50
ぴょ
- 134二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 23:19:44
ぴぇゃ
- 135二次元好きの匿名さん22/03/04(金) 07:41:40
ぴゃっ
- 136二次元好きの匿名さん22/03/04(金) 12:41:51
引退後の小糸はトレーナーになれたりするのかな?
- 137二次元好きの匿名さん22/03/04(金) 22:21:34
このレスは削除されています
- 138二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 08:13:00
ぴゃ
- 139二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 13:16:18
とても緊張しながら指定されたビルへ行き、受付を済ませると、小糸議室のような部屋に案内されました。
- 140福丸は俺22/03/05(土) 21:58:05
遅くなってすみません。明日続き書きます
あと作曲家との会話は話の都合上一旦飛ばす予定です - 141二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 22:21:17
福丸小糸の息子としても母の過去は気になりますので気長にお待ちしております
- 142二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 22:24:59
また新しい異常者増えちゃったじゃん
- 143二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 23:05:31
実質福丸小糸を名乗る異常者達に比べれば息子を名乗るなんて可愛いもんだよ
- 144二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 09:46:00
ぴゃぴゃー
- 145二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 17:29:07
ぴぇ.........
- 146二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 22:17:28
ぴょぷぷー
- 147福丸は俺22/03/06(日) 23:52:50
「小糸さーん! 助けてくださーい!」
「ぴゃあっ……!?」
それは作曲家さんとお会いした翌日のことでした。
事務所に入るなり新人ちゃんが飛び掛かって助けを求めてきたのです。
「ど、どうしたの……!?」
「ヤバイです! 超ピンチです!」
「アイドル生命の危機ですー!」 - 148福丸は俺22/03/06(日) 23:53:23
「え、えっと……そこはこの公式を使って……」
「あーそっか、なるほど……」
「いやー小糸さんの教え方、すっごい分かりやすいです!」
「そ、そうかな……えへへ……」
「雛菜ちゃんとかとよく一緒に勉強してたから……」
「やっぱ仲良いんですねー」
「なんにせよ、これで追試合格間違い無しです!」
「ウチのママほんと厳しいんですよ。追試で赤点取ったらアイドル禁止ー!とか言って」
「そ、そうなんだ……でも、きっとお母さんも心配して言ってくれてるんだと思うよ……!」
「んーですかねー」
「……あ、ここも教えてもらってもいいですか?」
「……少しは自分でも考えてね?」 - 149福丸は俺22/03/06(日) 23:53:53
「で、次は現代文なんですけど、マジ意味不明なんですよ!」
「果物屋でレモン買ったと思ったらそれを本屋に置いてきて、急にレモンを爆弾とか言い出して!」
「頭ジョーカーじゃないです!? マジ陰キャここに極まれりなんですけど!」
「そ……それは実際に爆弾だと思ってた訳じゃなくて、主人公にとっての漠然とした不安からの解放を象徴してて……」
・
・
・
「いやーほんと小糸さんが勉強見てくれて助かりました!」
「やっぱ頭いいですよねー。先生にだってなれるんじゃないですか?」
「こ、これくらいふつーだよ……!」 - 150福丸は俺22/03/06(日) 23:54:35
「…………」
「…………ねぇ小糸さん」
「……?」
「実はもう一つ分からない問題があって」
「……教えてもらってもいいですかね?」
「い、いいよ……! わたしに分かることだったら何でも聞いて? 」
「じゃあ──」
「──小糸さんの、プロデューサーさんへの気持ちを教えてください」
「────え」 - 151二次元好きの匿名さん22/03/07(月) 02:55:49
おつ
Pとは小糸を取り合う仲 - 152二次元好きの匿名さん22/03/07(月) 07:03:55
ぴぃ
- 153二次元好きの匿名さん22/03/07(月) 07:16:02
- 154二次元好きの匿名さん22/03/07(月) 14:26:30
小糸さんの私への気持ちを教えてください
- 155二次元好きの匿名さん22/03/07(月) 19:12:32
ぴぃん…
- 156二次元好きの匿名さん22/03/07(月) 21:23:48
ぴゃあ!異常者!
- 157二次元好きの匿名さん22/03/08(火) 00:56:29
ワッ…
- 158二次元好きの匿名さん22/03/08(火) 07:06:33
ッピ
- 159二次元好きの匿名さん22/03/08(火) 12:59:38
ぴぃぴぃ
- 160二次元好きの匿名さん22/03/08(火) 18:56:04
ぺ
- 161二次元好きの匿名さん22/03/08(火) 23:35:37
ン゛
- 162二次元好きの匿名さん22/03/09(水) 07:09:11
ぷいぷい
- 163二次元好きの匿名さん22/03/09(水) 13:11:53
ぴょぷぴゃー
- 164福丸は俺22/03/09(水) 21:32:31
間隔空いて申し訳ありません
明日は書けましゅ - 165二次元好きの匿名さん22/03/09(水) 22:28:03
こいつ…徐々に甜花ちゃんに浮気していってやがる
- 166二次元好きの匿名さん22/03/10(木) 07:29:45
ピピピピ
- 167二次元好きの匿名さん22/03/10(木) 13:24:07
背が低ければみんな小糸
- 168二次元好きの匿名さん22/03/10(木) 21:35:00
お休みしたくなってきたから俺は実質甜花
- 169福丸は俺22/03/10(木) 23:47:49
・
・
・
「ははっ、円香を車で送るなんて久し振りだな」
「最近仕事はどうだ? なにか悩みとかないか?」
「……特に何も。アイドルやってた頃とやることはそんなに変わりませんし」
「笑っていればなんとかなっていたように、求められるまま演じるだけ」
「それだけです」
「そっか。頼もしいな」 - 170福丸は俺22/03/10(木) 23:48:20
「……最近、小糸はどうですか」
「あぁ、頑張ってるよ」
「もうすぐ最後のライブだからな。気合充分だ」
「そうですか。ならよかったです」
「小糸といえばさ、この前小糸と一緒に飲みに行ったんだよ」
「………………それで?」
「ははっ、嬉しかったなぁ。出会った頃は高校に入学したばかりだったのに、いつのまにか小糸も大人になったんだなぁって」
「…………中年臭い」
「えっ……そ、そうか……!?」 - 171福丸は俺22/03/10(木) 23:48:49
「…………」
「…………」
「…………プロデューサー」
「ん?」
「……こんなこと聞くのはどうかと思いますが」
「今でもあの頃と気持ちは変わりませんか?」
「……えっと、何の話だ……?」
「今でもあの子の気持ちに応える気はありませんか?」 - 172二次元好きの匿名さん22/03/11(金) 06:59:56
乙
小糸のために仕事を減らして家に帰る時間を増やしてくれますか - 173二次元好きの匿名さん22/03/11(金) 14:12:34
これを聞く円香も内心辛そう
- 174二次元好きの匿名さん22/03/11(金) 21:49:46
7年経って思い続ける小糸がそもそも特殊なんだと思ったけど円香が普通なわけがないな
- 175二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 08:05:47
ぴゃはー♡
- 176二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 19:37:10
保守
- 177二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 01:27:04
保守ぴぇ
- 178二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 12:39:14
にちゅ……にちゅ……
- 179二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 21:29:34
ぴっぴっぴっ
- 180福丸は俺22/03/13(日) 23:55:36
「え……」
「あぁ……そうだな。俺の考えは今でも変わらないよ」
「俺は……担当アイドルに手は出せない」
「…………」
「最低なことだけど、小糸には悪いけど……」
「……きっと今でも小糸は、こんな最低な男に好意を持ってくれているんだろうな」
「だけど、やっぱり駄目だ」
「俺は知らない顔をするしかないんだよ」
「それが小糸の為なんだ」 - 181福丸は俺22/03/13(日) 23:56:05
「ぴゃ……!?」
「ななな、なんで……!?」
「ちょっとした気分転換ですよー」
「誰もいないし恋バナしましょ!恋バナ!」
「小糸さんってデビューした時からプロデューサーさんと一緒にやってきたんでしょ?」
「なんか浮いた話とかないんですか?」
「あ、あるわけないよ……! アイドルとプロデューサーなんだよ……!」
「えー……なんだつまんないの〜」 - 182福丸は俺22/03/13(日) 23:56:36
「……よく分かりました。あなたに今の小糸と向き合うつもりはないことが」
「…………」
「……では、これからはどうでしょう」
「…………?」
「これから?……それって……」
「小糸がアイドルを辞めた後のことです」
「今小糸に手を出さないのは、ファンを裏切れないだとか、両親から小糸を預かってる責任だとか」
「そんな所でしたよね?」
「…………あぁ、そうだよ」
「なら小糸が引退した後なら関係ないでしょ」
「小糸だってもうとっくに成人していますし、引退した後に何しようが勝手」
「違いますか?」 - 183福丸は俺22/03/13(日) 23:57:03
「そっかー……じゃあ小糸さんってプロデューサーさんのこと何とも思ってないんですね?」
「…………!」
「う、うん……そ……そうだよ……!」
「じゃあ私が取っちゃおうかなー♪」
「え…………」
「年上ってちょっと憧れるし? 小糸さんが好きなら譲ろうと思ってたけどー、その気がないなら私がプロデューサーさんに告って付き合っちゃいますね!」
「だ、駄目!!」
「……何ですか? 小糸さんには関係ないですよね?」 - 184福丸は俺22/03/13(日) 23:57:31
「…………うん。それでもやっぱり駄目だ」
「……理由を聞いても?」
「引退したからOKとか、そんな簡単な話じゃないんだよ」
「引退した後でも熱心なファンはファンのままだ」
「アイドルとして人気があればそれだけファンは引退した後の動向を気にする」
「週刊誌に追い回されることもあるだろうな」
「そんな中、もし担当プロデューサーである俺が小糸と付き合っていたとなるとどうなると思う?」
「………………」
「…………バッシングを受ける、でしょうね」 - 185福丸は俺22/03/13(日) 23:57:54
「あ……え……ええと……だ、ダメだよ……!」
「ぷ、プロデューサーさんってああ見えて結構だらしない所あるし……!」
「色んな女の子に優しくする女誑しだし……!」
「最近ちょっとおじさんっぽくなってきたし……!」
「ま、前髪だってすかすかになってきたし……!」
「あ、あと……」
「……ぷっ」
「な、なんで笑うの……!」
「だ、だって……全部嘘ですもん……」
「ぴぇ……」 - 186福丸は俺22/03/13(日) 23:58:21
「…………そうなるともうお終いだ」
「交際を始めたのが引退後とか関係ない」
「引退前から関係を持っていたとか」
「酷ければ枕営業とか」
「そういった根拠のない疑惑が小糸に突きつけられるんだよ」
「小糸はこれから大学を卒業して、就職して、新しい人生を歩むのに、そんなのは絶対に駄目だ」
「小糸が幸せになるには……俺は邪魔なんだよ」
「…………」 - 187福丸は俺22/03/13(日) 23:58:47
「あんな前髪スカスカ興味ないですよ! 大体私彼氏いるし」
「あ……そ、そういえば……」
「も、もう……! 人をからかって……!」
「あはは、ごめんなさい。だって小糸さんが全然素直にならないんですもん」
「…………!」
「好きなんでしょ? プロデューサーさんが」
「……う、うん……」
「6年前からずっと好き、だよ……」
「だったら! 告んなきゃ駄目ですよ!!」
「ぴゃ……!?」
「で、でもプロデューサーさんはわたしのことなんて……」
「絶対脈有りますって! もし駄目だったとしても当たって砕けろですよ!」
「このまま何にもないないまま引退して、プロデューサーさんと何の関係のない人間になっちゃっても良いんですか!?」 - 188福丸は俺22/03/13(日) 23:59:16
「確かに、あなたの言う通りかもしれません」
「……納得してくれたようでなによりだ」
「でもそれはアイドルとしての幸せでしょ」
「え……」
「小糸にとっての幸せは、あなたと結ばれるこじゃないんですか?」
「…………!」
「あなたにとって、あの子自身の幸せは無視して良い物なんですか?」
「そうは言わない」
「俺だって小糸にはアイドルじゃない、女の子としても幸せになって欲しいと思ってるよ」
「…………でも俺じゃ駄目なんだよ……。世間が、小糸のファンが許さない」
「引退して普通に就職して、その内真面目で優しくて誠実な男と出会って結婚して、幸せな家庭を持って……」
「それで事務所に円香達とたまに遊びに来て、幸せな笑顔を見せてくれる……それが小糸にとって一番良いんだ」
「…………そうに決まってる」 - 189福丸は俺22/03/13(日) 23:59:42
「そ、それは嫌だけど……」
「じゃあ決まり!」
「大丈夫、絶対上手く行くように私がアドバイスしてあげますから!」
「あ、ありがとう……?」
「で、でもどうしてそこまでしてくれるの……?」
「んー、ちょっと昔の話になるんですけど」
「私、海の見える田舎町で育ったんですよ」
「な、なんの話……?」
「いいから聞いてください!」 - 190福丸は俺22/03/14(月) 00:00:12
「…………呆れた。最低」
「それに全時代的」
「なんと言ってくれても構わないよ」
「俺の考えは変わらない」
「…………はぁ」
「…………アイドルのファンってなんですか?」
「応援している様でいて、アイドルが幸せになるのを許さない」
「…………アイドルってなんですか?」
「みんなを笑顔にするのが仕事なのに、自身の幸せは許されない」
「…………そういう人達ばかりじゃない」
「それは円香も分かってるだろ」
「…………そうですね。すみません」 - 191福丸は俺22/03/14(月) 00:00:39
「私の生まれ育った町では、毎年夏に花火大会が開かれるんです」
「ゲストにタレントさんを呼んだりして……といってもそんな立派なもんじゃないですけど」
「来るのは売れない芸人とか、駆け出しのアイドルとか」
「…………!!」
「それって……」
「ある年、お母さんに連れられていつものように花火大会に行くと、そこであるアイドルが歌ってるのを観たんです」
「酷いもんでしたよ。ただでさえ音響設備がクソなのに、花火の音と重なって何にも聞こえないんです」
「誰も花火ばかり見てて、誰もそのアイドル達のことなんて見ていなかったし」
「…………でも、私にはそんな彼女達がとても輝いて見えたんです」 - 192福丸は俺22/03/14(月) 00:02:23
「その中でも一人、特に一生懸命なアイドルがいて、その子はまだ子どもだった私と同じくらいの背丈だったんですけど」
「ちっちゃいのにとにかく必死でかわいかったなぁ。……でも」
「フリフリの衣装を纏って花火に照らされる姿に──」
「海に濡れて空を見上げる人魚姫のようなその姿に──」
「──私は目を奪われた」
「その時から私はそのアイドル──ノクチルの福丸小糸のファンなんです」
「………………!!」
「……誰だって、推しの子には幸せになって欲しいものでしょ?」
「──ねぇ小糸さん」
「どうか、幸せになってください」 - 193二次元好きの匿名さん22/03/14(月) 00:27:50
この子モブじゃなかった!
- 194二次元好きの匿名さん22/03/14(月) 00:48:54
めちゃくちゃいいじゃねぇか…
- 195二次元好きの匿名さん22/03/14(月) 09:26:03
でも人魚姫は泡になっちゃうよ
- 196二次元好きの匿名さん22/03/14(月) 09:48:13
まさかの4スレ目に突入か
- 197二次元好きの匿名さん22/03/14(月) 09:56:58
ええやんけ…
- 198二次元好きの匿名さん22/03/14(月) 19:23:59
「私にアイドルに夢見るのは勝手だけど処女厨こじらせんなし! オタクが私にワンチャン感じんな!」
- 199二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 00:34:30
ピピピッ
- 200二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 00:35:02
ぴゃぁ