🎲⚓️で学園異能バトルpart5

  • 1ぬし24/08/03(土) 21:32:25

    🎲⚓️で学園異能バトル物作るpart5

    舞台は現代日本

    見切り発車ゆえ何もかも適当

    話の展開に応じて適宜イラスト&SS錬成します


    【禁止事項】

    ・R18えろ

    ・他作品のキャラ流用

    ・過度のキャラage/sage、キャラヘイト表現

    ・その他荒らし行為全般



    選挙戦編いよいよ始まりました

    まったり進行します


    前スレ↓

    🎲⚓️で学園異能バトルpart4|あにまん掲示板🎲⚓️で学園異能バトル物作るpart4舞台は現代日本見切り発車ゆえ何もかも適当話の展開に応じて適宜イラスト&SS錬成します【禁止事項】・R18えろ・他作品のキャラ流用・過度のキャラage/sa…bbs.animanch.com

    登場人物紹介↓

    x.gd
  • 2二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 21:34:24

    立て乙

  • 3二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 21:37:20

    まじでキャラ増えましたねぇ

  • 4ぬし24/08/03(土) 21:40:43

    《あらすじ》


    ここは異能者の集う学園、私立シンボラルアカデミー。

    出稼ぎのため学園に入学した成俊宇(チェン ジュンユー)はクラスメイトの天眼寺アレンから「この学園をぶち壊すために力を貸してくれ」と持ちかけられ、元野球部員のマリアンヌとともに『銃道部』を組織する。彼らは学園長を倒すため、アカデミーを掌握することを目標に掲げるのだった。

    (ここからpart4)文化祭を終え、生徒会選挙に(半ば強制的に)挑まんとする俊宇だが、同じく選挙に出馬している文芸部の万姫に脅され妹の身柄と引き換えに図書館に軟禁されてしまう。俊宇を取り戻そうと反撃に出るアレンとマリアンヌ、万姫たちに因縁を持つ茶梅と泡姫、そして『主人公』の力をもって打倒生徒会長を目指す万姫と妙子。それぞれの思いが交錯し、戦況はどんどん混沌を極めていく…


    《世界観》

    ・この学園には超常的な力をもつ異能者が存在する

    ・異能は入学時に学園長から与えられ、生徒全員が固有の異能を持っている

    ・学園には強さに対応した序列制度がある。序列の高い者と低い者とでは待遇が大きく変わる

    ・生徒たちは「部活」という名の武装組織を作って熾烈な派閥争いを繰り広げている

    ・異能は『開花』によって一時的にパワーアップする。開花は感情の昂りや心の成長に応じて発現するが一部の能力者は自分の意思で使える。『開花』を使っている最中は体に桜の花びらの形の痣が浮き上がり、花びらの枚数が多いほど能力がより強化される



    相関図とクラス分け↓



  • 5二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 21:45:04

    >>4

    すまぬ

    あらすじ書けませんでした

  • 6二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 21:46:00

    新スレダァ!

  • 7二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 21:46:37

    >>3

    増えたな(増やすか…)

  • 8ぬし24/08/03(土) 21:50:26

    【忙しい人のためのかんたん登場人物紹介】

    《味方サイド》
    ・俊宇…ピーチ姫
    ・アレン…有能苦労人
    ・マリアンヌ…マスコット枠
    ・茶梅…殺意高い系女子その1
    ・泡姫…殺意高い系女子その2

    《敵サイド》
    ・万姫…中華マフィア
    ・妙子…ホラー枠
    ・義座丸…こっちくんな

  • 9ぬし24/08/03(土) 21:50:57

    戦闘再開します

    どこから処理するか🎲

    dice1d3=3 (3)


    1.アレン&マリアンヌvs義座丸

    2.茶梅&泡姫vs妙子

    3.俊宇視点

  • 10二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 22:00:53

    主人公

  • 11二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 22:01:29

    >>8

    義座丸ゴキブ⚪︎扱いで草

  • 12二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 23:15:21

    随分とデカムキなピーチ姫だな…

  • 13ぬし24/08/04(日) 01:23:02

    「なんか外が騒がしいな…」
    軟禁部屋に取り付けられた時計の針が9時を指す頃。部屋を襲う大きな揺れで居眠りから覚めた俊宇は怪訝な顔で扉の外を見やる。
    「外で誰か暴れてんのか?まあいいか、丁度いい時間に目ぇ覚めたし…よっこらせ」
    俊宇はベッドから起き上がり、軽く伸びをして本棚へと向かい烈の置いて行った手紙を取る。彼から伝えられた伝言は「午後9時きっかりに手紙の内容を読み、書いてある指示に従え」というもの。白い便箋を開き、何が書かれているか確認する。
    「えーと、何なに?『ワザと暴れて警備員を呼び出し、どさくさに紛れて天井右角と猫の彫像に仕込まれた監視カメラを壊せ』だぁ?」
    手紙を読んだ俊宇は思わず棚の上に置いてある猫の彫像を見やる。
    「なんでまたそんな事?…ま、考えても仕方ねえ。よく分かんねえけどやるっきゃねえか」
    俊宇が呟くと、彼は虚空をなぞるように右手を滑らせ、圧縮した空気の棒を生み出した。固めた空気をバットのように構え、フルスイングで部屋全体を薙ぎ払う。
    「おりゃあああっ!!」

  • 14ぬし24/08/04(日) 02:08:31

    騒ぎを聞きつけやってきた万姫の兵隊たちを荒ぶる風が薙ぎ倒す。部屋一面を暴れ回る颶風に家具や調度品は既に跡形もなく破壊され、二つの監視カメラも粉々になる。
    万姫お抱えの精鋭の警備員たちは連携して俊宇を止めようとするが、俊宇は圧縮した空気弾で応戦。激しい戦いが軟禁部屋で繰り広げられる。
    反学連の一件で自信を失いかけもしたが、俊宇とて実力は序列50位以内、立派なアカデミーの上位層だ。銃道部の訓練と数々の修羅場で鍛え上げられた彼がいまさら文芸部の有象無象ごときに遅れを取ることはない。
    多彩な手数と体術で警備員たちを押し続け、このままいけば警備員も倒してしまえそうだというとき。
    突然、凍てつくような冷気が警備員を包み、ひと息に彼らを氷漬けにする。
    「…っ!?」
    いきなり凍りついた警備員に驚き、俊宇が冷気の吹いてきた方向を見る。
    警備員を埋め込んだ氷柱が立ち並ぶ廊下の向こう、仮面をかぶった少女が歩いてきている。
    俊宇は歩いてくる仮面の少女を睨みつけ、冷気を浴びないように空気の隔壁を張る。
    「お前も万姫の部下なのか?あいつらと同じように、俺も凍らせるつもりか」
    隔壁を張ったまま一歩後ずさり、警戒しながら俊宇が問う。しかし少女は軽く首を横に振って否定。その様子に敵意はまったく感じられない。どうやら少女に俊宇と争う気はないようだ。
    彼女はちょいちょいと俊宇に手招きして、自分が歩いてきた廊下の向こうを指さす。
    「…ついて来いってことか?」
    無言で仮面の少女が頷く。少女の誘いに戸惑う俊宇。
    自分をここから連れ出してくれるのは正直ありがたい。だがこんな得体の知れないやつについて行って、本当に大丈夫なのだろうか?何かの罠ではなかろうか?
    俊宇は迷いながらも、少女を信じてみることにする。彼は仮面の少女に従って冷気漂う廊下を歩き始めた。

  • 15ぬし24/08/04(日) 02:11:15

    茶梅&泡姫視点に移ります

    戦況🎲dice1d100=14 (14) (高いほど優勢)


    茶梅の行動>>19まで

    泡姫の行動>>23まで

    妙子の行動>>27まで安価お願いします

  • 16二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 08:35:10

    口を東雲の方に飛ばして東雲の肉体をバラバラにして外に捨てる

  • 17二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 10:18:20

    このレスは削除されています

  • 18二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 10:51:29

    大量の水で東雲を水銀ごとぶっ飛ばす

  • 19二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 10:53:58
  • 20二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 10:55:36

    奥義【生骸】で全身を麻痺させ行動不能に

  • 21二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 11:06:09

    水銀を竹刀で全て巻き上げる&顎打ち

  • 22二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 11:11:12

    全感覚を狂わせる

  • 23二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 11:47:15

    相手自身の手足の長さの感覚を狂わせたり、周囲の物の大きさを狂わせて行動を阻害する

  • 24二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 16:14:18

    戦闘の裏で召喚の儀式を着々と進める

  • 25二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 16:14:46

    東雲の援護

  • 26二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 16:15:38

    このレスは削除されています

  • 27二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 16:16:55

    東雲に呪いの装備をつけて強化する

  • 28ぬし24/08/04(日) 17:47:47

    進行の都合上、妙子の行動だけ>24固定でいきます


    茶梅の行動dice1d3=1 (1)

    有効度dice1d100=32 (32)

    >>16

    >>18

    >>19


    泡姫の行動dice1d4=3 (3)

    有効度dice1d100=11 (11)

    >>20

    >>21

    >>22

    >>23


    妙子の行動>>24

    有効度dice1d100=47 (47)


    イベント🎲

    dice1d10=6 (6)

    1~5…なし

    6…会心の一撃!有効度+dice1d50=27 (27)

    7…防御された!有効度-dice1d50=45 (45)

    8…茶梅&泡姫見せ場

    9…妙子見せ場

    10…安価

  • 29二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 18:14:07

    初めて出た気がする会心の一撃

  • 30二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 18:43:14

    >>29

    俺も記憶にない…出てたっけ?

  • 31二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:18:19

    ずっと無しが多かったからねぇ

  • 32二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 08:35:09

    保守

  • 33二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 16:29:24

    保守

  • 34二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 21:20:32

    バトルは続くよどこまでも

  • 35ぬし24/08/05(月) 23:51:39

    「『青灯籠百物語、百番目・闇夜行路______』」
    ノートを広げ、妙子が百体目の怪異の名を呼ぶ。彼女の背後がさっと闇に包まれるとともに、その場にいる者たちの背筋に走る怖気。茶梅たちを取り囲んでいた怪異たちが青色の灯火となって暗い暗い小径に吸い込まれていく。
    ノートの表紙に隠れて妙子が微笑。毒島妙子の必殺技、百体の怪異を生贄として呼び出す『青行燈』。その召喚の舞台がようやく整った。青行燈はいま彼女が使える最強にして最悪の怪異、奴なら序列一桁の猛者たちにも引けを取らずに戦える。百の青い人魂を集め、妙子が最後の合図を唱えようと口を開いた瞬間。
    妙子の足元の感覚がふわりと消え、鉄の味が口の中に広がる。
    「あ、う?」
    わけもわからず地面に倒れ込む妙子。ぐにゃぐにゃと歪む視界。目も耳もひたすらにチカチカとしてまともに働かない。妙子はそれでも召喚の合図を唱えようとするものの、舌がなくなってしまったように動かない。いや、実際に舌がなくなっているのだ。妙子の口から自分で噛み切った舌の先が吐き出される。傷口から血が止まらない。
    「掛かったな」
    倒れ伏した妙子を睨みつけるは泡姫。その手のひらには赤い花弁が咲いている。
    泡姫の『開花』。開花により『距離不噛合』の定義は拡張され、相手の距離感覚のみならず視覚、触覚、すべての感覚が泡姫の思うように狂わされる。
    「(『開花』による感覚支配…まあそう来ますよね)」
    泡姫の異能で感覚を狂わされたと悟った妙子は東雲の『水銀医師』を展開。おかしくなった自分の感覚そのものを消し去り体勢を立て直そうとする。
    しかし茶梅たちがそれを許すはずもない。

  • 36ぬし24/08/06(火) 00:29:35

    「喰い裂け、『マウストゥマウス』!」
    茶梅が叫び、空中に無数の口を出現させる。召喚された異能の口たちは妙子と東雲の周りに群がり、彼らの身体を、水銀を、次々に食いちぎっては図書館の外に設置した異能の口に捨てていく。
    自分たちを覆う水銀をすべて食い尽くされ、自身も無数の口に喰われ穴だらけにされた東雲がついにヒトの形を保っていられなくなり銀色の粒子となって消える。
    「……!」
    全身を蜂の巣のように食い荒らされた妙子が声にならない絶叫。制御を失った手足がばたばたと痛々しく跳ねる。
    「(くそ、東雲がやられた!これでは怪異が百体揃わない、『青行燈』を召喚できない…!)」
    心の中で悪態をつく間にも異能の口はどんどん妙子の身体を食い千切る。全身からおびただしい血を流す妙子はすでに虫の息だ。瀕死の彼女に、茶梅はとどめとばかりに妙子の首にひときわ大きな口を召喚。鋭い門歯がギロチンのように彼女の首を落としにかかる。
    「(…仕方ない)」
    妙子は静かに目を閉じて、心の中で覚悟を決める。これで三体あった残機は残り一つだけになるが、このまま無為に潰されるよりは幾分ましだ。
    異能の口が妙子の首を切り落とす直前、彼女の体が青い人魂となって闇夜行路に吸い込まれる。
    暗い小径に灯る百の青い灯火。消えた東雲の怪異の代わりに妙子自身が「九十九番目の怪異」として青行燈の生贄になったのだ。
    空間がざわめく。行燈の灯る道の向こうから、得体の知れない何かが来ている。漂う冷気。響く怨嗟。百の怪異をその身に宿して、『青行燈』が目覚める。

  • 37ぬし24/08/06(火) 00:31:46

    2ターン目


    茶梅の行動>>42まで

    泡姫の行動>>46まで

    妙子(青行燈)の行動>>50まで安価お願いします

  • 38二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 01:08:17

    何かヤバいと察して開花をする、出口のなくなった口で青行燈が出てきそうな空間ごと飲み込み消化する

  • 39二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 06:38:59

    何処からともなく調達した大量のセメントで青行燈を生き埋めに

  • 40二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 08:19:48

    胴体と四肢に口を出現させて八つ裂き

  • 41二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 08:20:06
  • 42二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 11:11:11
  • 43二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:13:48

    跳躍からの上段打ち

  • 44二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 16:53:53

    このレスは削除されています

  • 45二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 16:57:04

    相手が倒れ骸になるまで終わらない無限コンボ「久遠」&茶梅のために隙を作る

  • 46二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:11:27

    回避しつつ精神を統一して気を高める

  • 47二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:27:12

    膨大な数の怨霊を周囲に飛ばす

  • 48二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:27:37

    目につくもの全てを破壊する

  • 49二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:34:17

    青く燃える霊魂を次々と展開し生きた焔の奔流を産み出す&同時に泡姫と茶梅の『蝋燭』がゆっくりと両掌から伸びていく

  • 50二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:35:25
  • 51ぬし24/08/06(火) 21:23:51

    茶梅の行動dice1d5=3 (3)

    有効度dice1d100=67 (67)

    >>38

    >>39

    >>40

    >>41

    >>42


    泡姫の行動dice1d3=3 (3)

    有効度dice1d100=13 (13)

    >>43

    >>45

    >>46


    妙子の行動dice1d4=3 (3)

    有効度dice1d100=91 (91)

    >>47

    >>48

    >>49

    >>50


    イベント🎲

    dice1d10=10 (10)

    1~5…なし

    6…会心の一撃!有効度+dice1d50=40 (40)

    7…防御された!有効度-dice1d50=7 (7)

    8…茶梅&泡姫見せ場

    9…妙子見せ場

    10…安価

  • 52ぬし24/08/06(火) 21:24:47

    久々の安価イベントだ


    何かハプニングが発生したようです

    内容>>57まで安価

  • 53二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 21:51:57

    アレン&マリアンヌ&義座丸が偶然乱入してくる

  • 54二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 21:54:36

    蝋燭怖くない?
    半分暴走して校舎すら破壊し出す

  • 55二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 21:59:01

    騒動を聞き付けた生徒により緊急サイレンが鳴り始め生徒会が動き出す

  • 56二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:03:40
  • 57二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:04:09

    >>54からのこれ>>55

  • 58ぬし24/08/06(火) 23:55:23

    >>54拾わせていただきます



    はじめに見えたのは青い光。

    一寸先も見えぬほど暗い夜道に、青い行燈を持つ腕が一本、二本、三本…数え切れぬほどの生白い腕が天井からぶら下がりゆらゆらと揺れている。

    これが妙子の持つ最強の怪異、『青行燈』の全貌。悍ましくもありどこか幻想的でもある青行燈の容貌に、茶梅と泡姫は息を呑む。

    それぞれ竹刀と拳を構え青行燈に向き合う二人に、天井から伸びる百の手は持っていた行燈をぱっとその手から離す。すると手を離された行燈はみるみるうちに燃え上がり、巨大な人魂となって青色の業火を吹き荒らす。

    生きているかのようにうねり狂う炎の奔流。摂氏千度を超える熱に生白い腕は蝋となって溶け落ちて、高熱の蝋の雨が茶梅たちに降り注ぐ。

    「遅い」

    襲いかかる焔と蝋の隙間を縫って泡姫が走る。青い炎を切り払い、まるで剣舞でも舞うように高熱の雨を躱しながら刀身を引いて溜めの姿勢。

    「…はあっ!」

    泡姫の竹刀から気合いを込めた一閃が放たれる。鋼をも断つ強烈な一撃に、百本あった蝋燭の腕の半分が根元から斬り折られる。燃え盛りながら落ちていく融けた蝋の塊。

    しかし次の瞬間、泡姫の顔面に強い衝撃。突如、溶け落ちた蝋燭の手からヒト形の『ナニカ』が這い出てきて、彼女の顔に正拳突きを叩き込む。したたかに顔を殴りつけられ泡姫が一瞬だけ体勢を崩した。そこに追い討ちをかけようと拳を振り下ろす『それ』の姿を見て、二人は言葉を失った。

  • 59二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 00:06:52

    なんやなんや

  • 60ぬし24/08/07(水) 00:44:48

    泡姫の顔面をぶん殴った『それ』の顔は、彼女の隣で戦っている茶梅と同じもの。その目つきも体格も何もかも本物そっくり、茶梅の形をした蝋人形だ。
    本物と寸分違わぬ茶梅の顔に思わず反撃を躊躇った泡姫に、蝋人形の拳が飛ぶ。
    「…っ私の偽物の分際で、なに泡姫に手ェ出してんのよゴラァ!!!」
    茶梅が吼え、蝋人形の胴と四肢に異能の口を召喚。虚空に現れた巨大な口が人形を喰いちぎり八つ裂きにする。バラバラになって落ちていく蝋の塊。しかし切り落とされた他の腕からも、いまだ天井にぶら下がっている腕からも、蝋人形はどんどん生まれてくる。
    先程の茶梅を模した人形たちに加えて、泡姫と同じ姿をした蝋人形の群れが絶え間なく蝋の海から現れる。彼らは本物の茶梅たちのように、拳と竹刀で連携をとって波状攻撃を仕掛けてくる。
    茶梅は『マウストゥマウス』による食い千切りで、泡姫は卓越した剣さばきで蝋人形たちを次々と仕留めていくが、食っても食っても、斬っても斬っても、いっこうに蝋人形が尽きる気配はない。
    「ほんっとしつこいわねこいつら!いつになったら全員倒せるわけ!?」
    「落ち着け茶梅。見ろ、新しく出てきた人形の身体が溶けてきている。向こうも私たちとの戦いで消耗しているはずだ」
    確かに泡姫の言葉通り、這い出てくる人形たちは生まれるごとに形がいびつになっているように見える。先程出てきた蝋人形など、もはやただの蝋の塊にしか見えない。
    このまま人形を倒し続ければいつかは青行燈も力尽きるだろうか?そんなことを考える茶梅の視界の端に青い炎がちらりと映った瞬間、茶梅の背に戦慄が走る。

  • 61ぬし24/08/07(水) 00:50:08

    いつの間にか応接間全体を包んでいる青行燈の炎。先程より一回り大きくなった人魂が狂気的な青色を帯びて周りのモノを手当たり次第に焼き払っている。
    …違う!青行燈は消耗していたのではない。理性を失って暴走しているのだ!
    「なんだ…?炎の範囲が、広がっていく…?」
    どんどんと広がる暗闇に青い炎。その勢いはすでに応接間のあるフロアを覆い尽くすほどになり、巻き込まれた哀れな犠牲者たちの命を奪っていく。
    「ヤバい、このままじゃ校舎まで火が回っちゃう!もしそうなったら…!」
    茶梅の焦りように、泡姫もまた青行燈の暴走を悟る。序列十位以内の自分たちですら手を焼く怪異。そんなものが校舎にまで侵食してしまったらどうなるかなど分かりきっている。
    泡姫は竹刀の柄を強く握りしめ、前方の青行燈を睨む。
    「そうなる前に私たちがアレを止めるしかあるまい。茶梅、力を貸してくれ。久々に『アレ』を使うぞ」

  • 62ぬし24/08/07(水) 00:51:41

    vs毒島戦最終ターン


    茶梅&泡姫の行動>>67まで

    青行燈(暴走)の行動>>71まで安価どうぞ

  • 63二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 06:34:37

    連携必殺技

  • 64二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 10:04:10

    口からかつて茶梅づてに麻原綴に作ってもらった異能を打ち消す効果を持った日本刀『泡沫』を取り出し泡姫に手渡す(異能を打ち消す効果が刀自体にもかかるため数回しか振れないデメリットを持つ)

  • 65二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 11:11:11
  • 66二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 18:03:32
  • 67二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 18:04:50

    このレスは削除されています

  • 68二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 18:05:36

    呪いの奔流

  • 69二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 18:30:53

    青い人魂を限界まで収束させ泡姫&茶梅コンビに放つ

  • 70二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 18:32:24

    蝋を寄せ集めた巨人を産み出し自分は校舎に向かう

  • 71二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 20:12:26

    顔が現れビームの様な咆哮を放つ

  • 72ぬし24/08/07(水) 20:26:23

    茶梅&泡姫の行動実質一択だこれ


    茶梅&泡姫の行動>>66

    有効度dice2d100=43 37 (80) (合体技につきダイス2倍)


    青行燈の行動dice1d4=3 (3)

    >>68

    >>69

    >>70

    >>71

    有効度dice1d100=18 (18)

  • 73二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 20:38:57

    …良い感じになりそうな予感

  • 74二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 20:41:57

    オーバキル

  • 75二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 20:48:15

    ガチ一択で笑う

  • 76二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:46:03

    >>73

    うむ

  • 77ぬし24/08/07(水) 22:49:17

    びゅうびゅうと甲高い笛のような音が響く。統制を失った青い炎たちが、触れるものみな手当たり次第に焼き尽くしながらてんでんばらばらに広がっていく。誰彼構わず捕まえんと四方八方へ伸びてゆく生白い腕。もはや青行燈は完全に正気ではなく、ただ生けるものすべてその呪いの業火で燃やし尽くさんとする化け物と化した。
    融けた青行燈の蝋の手が寄せ集まり、茶梅たちの前に巨大な蝋人形を形作る。表面がドロドロに溶け炎を纏った異形のそれはおおよそヒトの形には見えず、吠え声と溶けた蝋を無差別に撒き散らしながら二人に殴りかかってくる。一方で人魂の方はというと、もう茶梅たちに興味もないと言わんばかりに群れをなして校舎の方へ新たな犠牲者を求めて飛んでゆく。
    襲い来る蝋の怪物を前に茶梅と泡姫は一歩も引かず、その拳を最小の動きで回避。
    「泡姫、これを!」
    「ああ」
    手元に展開した異能の口の中から、茶梅が一振りの刀を取り出して泡姫に投げ渡す。泡姫はそれを受け取り蝋の怪物に向かって振り抜きざまに抜刀。美しい赤色の刀身は空に一文字を描き、斬られた怪物は悲鳴を上げる間すら許されず瞬時に塵となって消える。
    校内序列参位・麻原綴から与えられたこの刀剣は異能の効果を打ち消す力『異能殺し』を宿した特別製。使える回数に制限こそあるものの、この手の異能に対しては無類の強さを誇る。

    蝋の怪物を一瞬にして倒され、焦った青行燈が無数の火の玉を飛ばしてくる。茶梅はそれに幾百もの異能の口を呼び出し、青い焔を食らうとともに自分と泡姫を次々に転移させて攻撃を回避。『異能殺し』の使用回数が限られている以上、迂闊に刀を振って火の粉を払うことはできない。ある程度の攻撃は持ち前の体術でいなしつつ、転移を繰り返して敵の急所を探る。
    絶えず飛んでくる青色の炎。行燈の灯る真っ暗な路地で人魂たちと泡姫が舞うさなか、ふとその隙間に黒い影が陽炎のように揺らめくのを茶梅の目が捉える。
    青行燈の権能で生み出された、少しの先も見通せぬ暗い暗い空間。そこに一瞬だけ、あの陰険女(たえこ)の影が映る。
    見つけた。『青行燈』の本体。
    「泡姫、そこよ!ぶった斬れ!」
    茶梅が叫ぶより早く泡姫の一閃が暗い空間を引き裂いた。

  • 78二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:56:39

    かっちょいいやんけ…

  • 79二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:57:09

    まさに名勝負

  • 80二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:59:18

    茶梅の能力ほんま強いし泡姫は素が強い

  • 81二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:59:41

    >>78

    分かるぜ

  • 82ぬし24/08/07(水) 23:36:13

    炎の名残が影形もなく消え去った応接室。
    かつて『青行燈』であったモノ、真っ二つになった妙子の遺体を見下ろす茶梅と泡姫。
    瓦礫越しにふたりの少女を見つめながら、心の中で溜め息をこぼす影がひとつ。
    「(…結局、私じゃ時間稼ぎにもなりませんでしたか)」
    瓦礫の陰に隠れ、三つある残機のうち最後の『毒島妙子』がそっと茶梅たちの様子をうかがう。
    もとより、妙子には彼女たちと戦って勝つつもりなどさらさらなかった。
    茶梅と泡姫の怪異と戦い対策を練った回数じつに108回、その中で妙子が勝てた回数は0回。どれだけ対策を重ねたとしても相手は序列伍位と序列十位の化け物どもだ、妙子一人では勝算など逆立ちしたってありはしない。
    「(青行燈まで出したんなら少しは勝ち目あるかもと思ったんだけどな…まあいいや、けっきょく目的は達成できたし)」
    そう心の中で呟いて妙子が見つめる先には最上階に続く昇降機。
    引き裂かれた妙子の亡骸を『マウストゥマウス』に葬り、茶梅がひとつ伸びをする。
    「はぁ〜あ、やっと毒島妙子を倒せたわね。あの女、本当しぶといんだから…」
    「そうだな。まあ何はともあれ毒島は倒せた、これで昇降機の向こうに進め…」
    そこで泡姫の言葉が消え、立ち止まって心底不思議そうに首をひねる。
    「…あれ?」
    そういえば自分たちは、なぜ昇降機の上を目指していたのだっけ?妙子と戦い、厄介な『青行燈』を退けてまでこの図書館の最上階に辿り着こうとした理由はなんだっけ?というかそもそも…
    「ていうか私たち、何しにここまで来たんだったかしら?」
    瓦礫の陰で妙子がひそかに「よし」と呟く。
    茶梅たちとの戦いで、彼女たちは東雲の『水銀医師』に触れた。『水銀医師の気まぐれ』は傷を癒す代償に対象から能力や記憶を奪う力。妙子はそれを利用して、茶梅たちから『ここ一ヶ月の万姫に関する記憶すべて』を消し去ったのだ。
    万姫の記憶が消えてしまえば、茶梅たちにもう彼女を倒したがる理由はない。万姫のアジトであるこの図書館に留まる理由も当然ない。
    狐につままれたような顔をしながら『マウストゥマウス』でその場を立ち去る茶梅たちを見送り、妙子が昇降機に向かって歩いてゆく。
    逃げた『主人公』を連れ戻しに最上階へ登っていった万姫は、いまだ戻る気配がない。
    「万姫、遅いなあ…今からでも加勢に行った方がいいかしら」

  • 83二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 23:42:23

    妙子ちゃん大分したたかやで
    流石万姫の相方

  • 84ぬし24/08/08(木) 00:04:27

    アレン&マリアンヌ視点移ります

    戦況dice1d100=63 (63) (高いほど優勢)


    アレンの行動>>88まで

    マリアンヌの行動>>92まで

    義座丸の行動>>96まで安価お願いします

  • 85二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 00:33:57

    闘いながらバレない様に義座丸の能力を自分の異能によって出力を弱める

  • 86二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 00:49:05

    鳥達を操ってネットを義座丸の頭上から落として行動を制限しようとする

  • 87二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 06:40:01

    とりもち弾

  • 88二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 16:09:05
  • 89二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 17:44:37

    弾切れからの決死のぐるぐるパンチ

  • 90二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 18:30:11

    隙をついて背後から飛び蹴り

  • 91二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 18:39:22

    瓦礫を盾に身を隠す&適当手榴弾投げ

  • 92二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 19:34:15

    漫画を見て密かに練習していた【ギャラクティカスーパーマグナムダイナマイトパンチ】を叩き込む()

  • 93二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 20:41:07

    身体能力を"低下させる"

  • 94二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 20:42:58

    アレンの頭の位置を下げさせてからの長い足で顎を垂直に蹴り上げる

  • 95二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 20:48:18

    マリアンヌを抱き抱え人質に&アレンを床に這い蹲らせる

  • 96二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 20:53:04

    このレスは削除されています

  • 97二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 20:55:25

    上からパラパラ降る破片や塵を勢いよく落下させる

  • 98ぬし24/08/08(木) 22:39:15

    アレンの行動dice1d4=3 (3)

    有効度dice1d100=74 (74)

    >>85

    >>86

    >>87

    >>88


    マリアンヌの行動dice1d4=2 (2)

    有効度dice1d100=27 (27)

    >>89

    >>90

    >>91

    >>92


    義座丸の行動dice1d4=3 (3)

    有効度dice1d100=57 (57)

    >>93

    >>94

    >>95

    >>97


    イベント🎲

    dice1d10=2 (2)

    1~5…なし

    6…会心の一撃!有効度+dice1d50=21 (21)

    7…防御された!有効度-dice1d50=32 (32)

    8…アレン&マリアンヌ見せ場

    9…義座丸見せ場

    10…安価

  • 99ぬし24/08/08(木) 22:40:17

    バトル描写前にちょっと俊宇視点


    俊宇と仮面の少女は連れ立ってずんずん最上階へと登ってゆく。
    行く手を阻む警備員たちを一瞥だけで氷漬けにしながら無言でひた走る少女に、駆け足でついていく俊宇。
    「なあ、あんた一体どこに向かってるんだ?」
    やはり少女からの返事はない。俊宇の質問を無視してさっさと先へ進んでいく少女に俊宇は少しむっとするが、文句を挟むことはせずに黙って彼女の後を走る。
    長い螺旋階段を登ってゆくと、やがて図書館の最上階、万姫の私室が見えてくる。俊宇は少女に促され、扉ごと壁を異能で爆破して部屋の中へ。
    壁掛け一つとっても数百万は下らないであろう絢爛豪華な調度品に囲まれた万姫の私室、その西側の壁に一羽のカラスが止まっている。カラスは俊宇の姿を見つけると一声カアと鳴いて壁に飾られている額縁を落とした。すると額縁のうしろに隠れていたダイヤル錠が姿を現す。
    現れたダイヤル錠を指さして、少女が俊宇の袖を引く。
    「…あれを開けろってことか?」
    無言で頷く少女。俊宇は「おれ番号とか知らねんだけど…」とぼやきながら壁の前に立つ。俊宇がダイヤルに手をかけると、カラスがまた一声鳴いてダイヤルの「8」の数字を嘴でつつく。俊宇がダイヤルの数字を8に合わせると、今度は「1」の数字。そんな調子で次々数字を合わせていき、最後に「Enter」キーを押すと錠からカチャリと音がして壁が上にスライドしていく。
    壁の向こうから現れたのは、大量の契約書。
    「……。」
    仮面の少女は金庫に隠された紙切れの山から一冊の帳簿を取り出して、すぐに踵を返して万姫の部屋から去ってゆく。まるでここにはもう用はないとでも言わんばかりだ。
    足早に走り去る仮面の少女。しかしその後ろ姿に俊宇はなにか既視感のようなものを感じて、思わず少女を呼び止める。
    「待てよ!」
    少女が一瞬だけ立ち止まる。仮面越しに感じる訝しげな、しかしどこか後ろめたげな視線。
    「なあ…俺たち、前にどこかで会ったことあるんじゃねえか?」
    「……。」
    仮面の少女は答えない。彼女はただ帳簿を胸元にきつく抱えて、逃げるように図書館から去っていった。

  • 100二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 06:43:35

    保守

  • 101二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 07:34:01

    …カラス?

  • 102二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 09:44:16

    記憶はある感じなんかな

  • 103ぬし24/08/09(金) 15:54:17

    「落ちろ」
    義座丸が天井から降ってくる瓦礫に『落下降低』をかける。落ちてくるコンクリートの破片、壁石、ネジの一本に至るまで極限まで加速された瓦礫たちが音速の礫となってアレンたちに降り注ぐ。一つ一つがライフル弾に等しい威力の攻撃、まともに食らえば命はない。
    アレンは懐から折り畳み式の小型バズーカを抜き、上空に向けてトリモチ弾を発射。粘度の高い餅が降り注ぐ瓦礫の雨を包み込んで天井にへばりつく。続けざまに義座丸へ向かって二発目のトリモチ弾。義座丸は異能で弾を落下させて回避。粘ついた餅の塊が床に広がる。
    トリモチを踏まないように距離を取り義座丸が周囲を見渡す。…そういえば先ほどからマリアンヌの姿が見当たらない。あいつは一体どこへ隠れた?
    嫌な気配を感じて義座丸が身構えた刹那、義座丸の背後、割れた壁の陰に隠れていたマリアンヌが飛び出した。
    「食らうのねっ!ボクの必殺…ギャラクティカスーパーマグナムダイナマイトキ〜ック!!」
    意味もなく両腕をぐるぐる回しながらマリアンヌが飛び上がって義座丸にドロップキック。しかしマリアンヌの飛び蹴りは振り向いた義座丸にあっさり止められる。蹴りを放った足を掴まれ、流れるように首根っこを押さえ絞め落とされるマリアンヌ。
    「いや技名叫んだら不意打ちの意味ないやろ」
    「マリアンヌ!」
    アレンの意識がマリアンヌに向き、義座丸に使っていた『精神汚染』がわずかに乱れる。その隙を義座丸が見逃すわけもなく、マリアンヌから彼を引き剥がそうと銃を構えるアレンに『落下降低』を発動。
    「跪け」
    アレンの身体に強く下向きの力がかかり、均整のとれた長身があえなく床に這いつくばる。重力に潰された肺から苦しげな吐息が漏れた。
    「かはっ…!」
    マリアンヌを小脇に抱えたままアレンの方へ歩み寄る義座丸。その辺にあった手すりを適当に折り取って大きく振りかぶる。
    「ほな、さいなら」

  • 104ぬし24/08/09(金) 16:45:30

    …アレンの脳天目がけて思いきり手すりを振り下ろそうとした義座丸だが、ふと彼の様子に違和感のようなものを覚えて動きを止める。
    「…俊…」
    ぐったりと床に這いつくばるアレン。だがその目に宿る色は怒りとも、絶望とも少し違う。どちらかといえば「困惑」に一番近い色。
    彼の目は遠くを見ている。遠いどこか、『マインド・コンセンサス』で共有した視界越しに、義座丸には見えない何かを見ている。
    「あれは…俊宇、と…誰だ?」
    「…なんの話や」
    アレンの呟きに、義座丸が訝しげな顔をして振りかぶった手すりを降ろした瞬間。
    義座丸の小脇に抱えられたマリアンヌの懐から、隠し持っていた手榴弾が『偶然』転がり落ちた。
    「……っ!?」
    ドカン!と派手な爆発が義座丸たちを吹き飛ばす。揺れる室内、舞い落ちる瓦礫。予想もしない事態に対応しきれなかった義座丸が爆風に煽られてよろける。彼の倒れ込んだ先にはちょうど床にへばりついたトリモチ。粘っこいモチに足を取られ、義座丸は身動きがとれない。
    「…『ラック、クラック』」
    気絶しているはずのマリアンヌの口から消え入りそうな声。それと同時に、動けない義座丸の頭上からひときわ大きなコンクリート片が落ちてくる。コンクリート片の位置は義座丸の真上、この配置では『落下降低』を使っても防げない。
    「待っ、」
    暗転。

  • 105二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 17:01:04

    さすマリ

  • 106二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 17:01:33

    全部採用嬉しす

  • 107ぬし24/08/09(金) 18:12:27

    ◼︎幕間・万姫の独白

    ゴミみたいな人生だった。
    父だった男に襲われ私を産み落とした売女は、いつもアルコールと小便の匂いがした。ゴミ溜めみたいな宿の中、私に酒瓶を投げつけて喚き散らす母の姿をよく覚えている。子供心にひどく惨めな女だった。
    父との間違いでできた娘を母は愛さなかった。たいして役に立ちもしない、邪魔なだけの餓鬼などさっさとバラして臓器を売ろうとしていたらしい。持病で臓物が使い物にならなかったお陰で売り飛ばされずに済んだ私を、母は役立たずとなじった。「この穀潰し」「お前なんか産まなきゃよかった」と毎日のように言われた。私はただ息を潜めて耐えた。すべてが無価値でゴミだった。母も、この世界も、私も。

    それから月日は流れ、ひょんな事から私はアカデミーに入学した。この学園は己の実力だけで序列の決まる世界。生まれや学園外での地位は関係ない。
    これはチャンスだ。なんの富も後ろ盾もない無価値な私が『価値ある人間』に成り上がる、きっと最初で最後のチャンス。そう直観でわかった。
    私は必死に研鑽を重ねた。学園でも十指に入る確かな実力に知略、人を集めるに足る財力、カリスマ、私の価値を構成するすべて血のにじむ努力で手に入れた。アカデミーの出資者ともコネを作り、学園の運営に口を出す権利も得た。
    けれど、まだ足りない。まだもっと上を目指せる。私の価値は、こんなものではない。
    この学園を支配する榊原聖火を倒し、私がアカデミーの女王に君臨する。そのための準備はすでに整えた。戦力も揃えた。
    もう誰にも惨めなんて言わせない。
    もう誰にも無価値なんて言わせない。
    これは、私の『価値』を証明するための戦いだ。

  • 108二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 18:25:26

    過去が過去が重い…

  • 109二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 18:29:31

    さてどうなる事やら

  • 110二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 19:51:26

    >>106

    分かる

    ダイナマイトパンチが採用されて感激

  • 111ぬし24/08/09(金) 20:03:46

    最上階に続く黄金のレール、その上に乗って金庫のある部屋へと滑り上がりながら万姫はその手に黄金の槍を握る。
    成俊宇…『主人公』は生徒会長との御前試合を勝ち抜くための鍵だ、なんとしても逃げられるわけにはいかない。ギリ、と強く歯を食い縛って足元のブースターをさらに加速する。
    黄金の螺旋が天まで伸びる。
    長いレールを登りきり万姫が自室に辿り着く直前、最上階一帯に轟く爆音。急いで自室に駆け込めば、そこには燃え上がる契約書の山を背にして立つ俊宇がいた。
    「久しぶりだな、万姫」
    「成俊宇…!!」
    射殺さんばかりの殺気を込めて万姫が俊宇を睨む。携えた黄金の槍を怒りのままに投擲。俊宇が空気の盾で攻撃をそらす。
    契約書の燃やされた今、俊宇は万姫の支配下から脱した。ここからは反撃の時間とばかりに俊宇が空気の矢襖を展開する。それに対抗するように黄金の武器を構える万姫。
    彼らにもはや言葉は必要ない。
    お互いの全身全霊をもって殺し合うのみだ。

    “成俊宇 vs 万姫”

  • 112ぬし24/08/09(金) 20:04:49

    章ボス戦開始です


    俊宇の行動>>116まで

    万姫の行動>>120まで安価

  • 113二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 20:10:07

    竜巻を右手に纏いストレートパンチ

  • 114二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 20:12:47

    燃え上がる火を風で巻き上げて大蛇のように操る

  • 115二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 20:49:22

    このレスは削除されています

  • 116二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 20:50:29

    突風を対象に叩き付ける技【風太鼓】の一撃で吹き飛ばす

  • 117二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 20:57:28

    金の槍の乱れ撃ち

  • 118二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 21:08:22

    頭上に投げた宝石を重量物に変換

  • 119二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 21:27:02

    小銭津波&兵隊を呼び出す

  • 120二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 21:27:30
  • 121ぬし24/08/09(金) 21:29:36

    俊宇の行動dice1d3=3 (3)

    有効度dice1d100=6 (6)

    >>113

    >>114

    >>116


    万姫の行動dice1d4=1 (1)

    有効度dice1d100=45 (45)

    >>117

    >>118

    >>119

    >>120


    イベント🎲

    dice1d10=3 (3)

    1~5…なし

    6…会心の一撃!有効度+dice1d50=31 (31)

    7…防御された!有効度-dice1d50=26 (26)

    8…俊見せ場

    9…万姫見せ場

    10…安価

  • 122二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 22:33:49

    6は草

  • 123二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 23:09:33

    これこそダイスの醍醐味

  • 124二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 05:47:00

    せやな

  • 125二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 08:26:33

    保守

  • 126二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 13:57:32

    義座丸コンクリートの強度を低下させれば生き残れそう

  • 127二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 19:47:18

    >>126

    開花か

  • 128二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 00:00:41

    ほし

  • 129ぬし24/08/11(日) 00:59:10

    戦闘開始と同時に俊宇と万姫が『開花』を切る。俊宇の頬に浮かぶ花弁の数は一枚、対する万姫は花弁が四枚。
    俊宇の足元に風が集まり、練り固められた空気の塊が万姫めがけて放たれる。
    「食らえ、『風太鼓』!!」
    ドン!と鈍い音を鳴らして瞬間風速100mを超える突風が万姫に吹き付ける。並の異能者なら訳もわからず吹っ飛ばされているところ、しかし万姫は『等価交換』でカーボネートの盾を作り出したやすく風圧を防ぐ。
    「は、その程度かね」
    俊宇の攻撃を軽くあしらい盾をもとの札束に『還元』した万姫は乗っていた黄金のレールをハイヒールの踵で蹴る。すると黄金色の長いレールが端からバラバラと金貨になって散っていき、万姫の周りを漂う。
    「『等価交換』」
    パチンと万姫が指を鳴らすと空中にいくつもの黄金の槍が展開。神々しい輝きを放つ十数の槍は、万姫の指揮に合わせて次々と俊宇へ襲いかかる。
    「舐めやがって」
    飛んでくる黄金色の長槍に俊宇は再び『風太鼓』を発動。強い風圧で槍を万姫に跳ね返そうとする。渦巻く大気が尋常でない速度で押し出され、輝く槍を捕らえた。
    正面から突風を受け、四方から俊宇に刺しかかっていた槍衾は確かに減速する。だが黄金の槍は依然として俊宇に矛先を向け続け、動きを止める、ましてや万姫のもとへ跳ね返るなんてする気配がない。
    俊宇はひとつ判断ミスをした。金は他の金属に比べて柔いが、その密度においては他の追随を許さない。純金で形取られた万姫の槍は、同じ体積の鉄よりはるかに重いのだ。
    重い純金の槍に風を吹き付けて押し戻そうなど無理難題。この場合の正解は、槍を回避するか武器で直接叩き落とすかのどちらかだ。
    気付いて身体の周りに空気の被膜を展開しようとする俊宇だが、それより先に万姫が動いた。

  • 130ぬし24/08/11(日) 00:59:24

    俊宇の意識していなかった足元、その立っている床から突如、大理石の柱が伸び上がる。柱は俊宇の鳩尾を正確に突き上げ、彼の意識が一瞬飛ぶ。俊宇の空気の鎧がコンマ数秒だけ解けたところを黄金の槍が一挙に刺し貫いた。
    「ぐ……っ!!」
    刺されたというより思いきり殴られたような質量を伴う痛みに俊宇がうめく。傷だらけの腕で刺さった槍を払い、苦しまぎれに転がって退避。
    「(重ぇ…今の攻撃、開花でも防げなかった…それにあの手数、一撃一撃の重さも量もその辺の警備員どもとは段違いじゃねえか)」
    これが校内序列六位の力。
    今まで散々実感してきた序列一桁という数字の持つ重みが、あらためて俊宇にのしかかる。

  • 131ぬし24/08/11(日) 01:01:23

    2ターン目

    ここから俊宇覚醒チャンス🎲入れます

    覚醒チャンスdice1d100=30 (30) (ゾロ目で次ターンから覚醒)


    俊宇の行動>>136まで

    万姫の行動>>140まで安価

  • 132二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 01:11:23

    空気圧の差で蜃気楼を作り上げて攻撃を避けながら風を推進力にして肉薄し相手の顔面を殴り抜く

  • 133二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 01:50:44

    開花し空気熱を利用して周囲の温度を高温に

  • 134二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 03:56:32

    万姫の周りの大気を真空状態にする

  • 135二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 09:40:40

    >>132+竜巻旋風脚

  • 136二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 09:43:03

    自らに竜巻の鎧を

  • 137二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 10:59:01

    (自分は身を護りつつ)錬金した兵器を炸裂させる

  • 138二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 11:46:15

    殺意高めの錬金攻撃

  • 139二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 14:49:14

    黄金の津波&逃げた方向に金の大砲

  • 140二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 14:50:47

    レールガン

  • 141ぬし24/08/11(日) 15:04:46

    俊宇の行動dice1d5=2 (2)

    有効度dice1d100=65 (65)

    >>132

    >>133

    >>134

    >>135

    >>136


    万姫の行動dice1d4=1 (1)

    有効度dice1d100=83 (83)

    >>137

    >>138

    >>139

    >>140


    イベント🎲

    dice1d10=8 (8)

    1~5…なし

    6…会心の一撃!有効度+dice1d50=14 (14)

    7…防御された!有効度-dice1d50=19 (19)

    8…俊見せ場(覚醒)

    9…万姫見せ場

    10…安価

  • 142ぬし24/08/11(日) 15:07:27

    俊宇が覚醒したようです

    覚醒の方向性dice2d4=4 4 (8)

    1.開花レベル+dice1d4=3 (3)

    2.『満開』習得(開花レベル5)

    3.異能そのものの強化

    4.安価

  • 143ぬし24/08/11(日) 15:08:40

    俊宇の覚醒内容>>150あたりまで安価します

  • 144二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 15:21:45

    遂に満開取得!

  • 145二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 15:23:44

    3+1
    あと一輪、開花は残す…

  • 146二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 15:35:17

    異能『気』の本来の効果が覚醒して空気以外も操れるようになる

  • 147二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 16:47:31

    天「気」の力を得る

  • 148二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 17:11:11

    気を纏める力

  • 149二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 17:20:15
  • 150二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 17:53:39

    空気を操り真空や高圧縮の空気を作り出す

  • 151ぬし24/08/11(日) 21:12:59

    どれが出るかな

    dice2d7=5 4 (9)

    >>144

    >>145

    >>146

    >>147

    >>148

    >>149

    >>150

  • 152二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:20:44

    まさかの天候…⁈

  • 153二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:21:25

    気を纏める力と合わさるとどうなるやら

  • 154二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:30:50

    ウェ⚪︎ーレポートやんけ!

  • 155ぬし24/08/11(日) 23:07:55

    色々立て込んでるので今日は更新お休みします

  • 156二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 06:25:36

    あげ

  • 157二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 08:12:00

    うす

  • 158二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 12:33:39

    保守 

  • 159二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 21:18:00

    能力の拡大解釈はいいぞ

  • 160ぬし24/08/12(月) 22:32:41

    「口ほどにもないな」
    万姫がヒールで床を鋭く蹴ると、落ちた黄金の槍がバラバラと崩れて万姫の足元に集まり大きな砲台を形作る。強化ガラスの盾で守られた操縦席の下に凶悪な二対のガトリング砲が備え付けられたそれは部屋全体を蜂の巣にする勢いで金の弾丸を撒き散らした。
    俊宇は空気を固めて弾丸を弾こうとするものの万姫の攻撃は重く、絶え間なく吐き散らされる金属片が確実に彼の身体を傷つけていく。どんどん赤く染まっていく制服。血を流しすぎた俊宇は意識を保つのもやっとの事だ。
    傷は焼けるほど熱いのに身体の芯は冷たくなるばかり。少しずつ暗くなってゆく俊宇の視界に、確実な「死」が見えてくる。

  • 161二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 22:56:37

    烈お兄ちゃんは強敵ではあったけど殺しにはきてなかったからな、今回が本当に死にそうな状況か……

  • 162二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 23:07:39

    殺意が高すぎる

  • 163ぬし24/08/12(月) 23:07:43

    「____負けないで、俊宇!」
    …懐かしい声が聞こえた気がした。
    朦朧とする意識の中、俊宇がふと前方を見上げる。白み、ゆらゆら揺れる視界。その遥か遠くにひとりの少女が立っている。
    桃の花飾りをつけた可憐な少女。昔からよく見知った俊宇の幼馴染。
    「…雪梅?」
    俊宇が蚊の鳴くような声で答える。少女はむすっと頬を膨らませて俊宇に訴える。
    「こんなところで死んでどうするの!妹ちゃん、助けるんでしょ!?あなたが居なくなっちゃったら誰があの子を救ってあげるの!」
    そう言うと少女は煙のように溶けて消え去っていく。続いて俊宇の目の前に現れたのはアレンとマリアンヌの姿。
    「俊宇、君は僕の計画に必要だ。勝手に投げ出すなんて許さないよ」
    「俊宇!選挙戦勝ったらみんなで焼肉パーティーしよって約束したのね?一緒に勝ってお肉食べるのねー!」
    「アレン、マリアンヌ…」

    「勝手に負けたら承知しないわよ!」
    「大丈夫、成さんなら勝てるはずです」
    「僕のお料理また試食してほしいなぁ」
    「立て。出血多量ごときでなにヘバってんだダボが」
    幼馴染が、相棒が、仲間が、友が、かつて戦った敵が、次々と現れては煙のように消えていく。
    彼らの声が聞こえるたびに、身体の内側が温かいものに満たされていく。
    「俊宇」「俊宇」「俊宇」「俊宇」「俊宇」
    口々に自分の名前を呼ぶ声、声、声。
    自分を呼ぶ仲間たちの声に囲まれて、俊宇の胸に熱い『なにか』が灯る。

  • 164二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 23:08:52

    コレが主人公…

  • 165二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 23:10:05

    良くある展開だけども敵からすると非常に恐ろし過ぎる

  • 166二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 23:10:19

    >>164

    うむ…

  • 167二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 23:17:03

    ふむふむ闘いも佳境に突入しそうだ

  • 168ぬし24/08/12(月) 23:40:13

    砲台をフル稼働して俊宇に弾丸の嵐をぶち込んでいた万姫だが、ふと周りの空気の質が変わったことに気付いて攻撃の手を止める。
    「(何だこれは…周囲の空気が異様に熱い…?てっきり砲台がオーバーヒートしているかと思っていたが、これは…)」
    強化ガラスの表面が融けだす。肌がちりちりと焼ける感覚。万姫を包む異様な熱に彼女は咄嗟に砲台から飛び降りて『還元』、口を押さえて息を止める。わずかに吸い込んでしまった高温の空気が内側から万姫の肺を焼いた。
    万姫は口に湿った布を当てながら俊宇の方を確認。陽炎の向こうに見える俊宇の姿、その額には赤色の花弁が四枚。
    「このタイミングで覚醒とは、さすが『主人公』といったところか」
    俊宇が上空に向けて手を伸ばす。その瞬間、図書館のてっぺん目がけて落ちてくる特大の雷。轟音とともに塔の屋根が崩れ落ち、万姫たちの部屋にどしゃ降りの雨が降り注ぐ。高温の空気に触れた雨粒が一瞬にして蒸発し湧き立つ湯気。白い煙幕がその場を包む。
    煙幕に隠れた俊宇を警戒して、万姫は右手にダイヤモンドの盾を展開。左手に拳銃を構えて反撃に備える。
    奇襲を警戒する万姫に対し俊宇は小細工なしに真っ正面から突貫。足から空気をジェット噴射、一気に煙幕を抜けて万姫に肉薄。待ってましたとばかりに盾を構える万姫、しかし俊宇は怯むことなく、その拳に練り上げた『闘気』を纏わせ全力で振り抜いた。
    「はああああっ!!」
    俊宇渾身の一撃が金剛の盾を突き破って万姫の顔面を射抜く。

  • 169二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 00:02:10

    覚醒来たな

  • 170二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 00:02:41

    コレが男女平等パンチの力ァッ!!

  • 171二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 00:05:15

    強いな

  • 172二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 00:10:20

    >>170

    上条さんも通った道だからなぁ

  • 173ぬし24/08/13(火) 00:39:39

    俊宇の拳をもろに喰らい、仰向けに吹っ飛ばされる万姫。小さい身体が木っ端同然に宙を舞って壁に叩きつけられる。顔を押さえて小さく呻く万姫。押さえた手の隙間から鼻血がぼたぼた垂れる。
    「やった、のか…?」
    構えた拳は下ろさないままに俊宇が呟く。視線の先、叩きつけられた壁からゆっくりと滑り落ちた万姫はふらふらと床に降り立って、小さくかぶりを振る。
    「…なるほどな」
    ぎょろり、と万姫の眼が俊宇を睨む。サングラスが外れて現れた赤い瞳の奥にギラギラした闘志。
    「私は少々、君を舐めすぎていたようだ」
    言うが早いか、腕に黄金とダイヤモンドでできたナックルを装着し俊宇に殴りかかる万姫。先程までの悠然とした姿勢とはうってかわって獣のような猛々しい乱打。しなやかな肢体のどこにそんな力を隠していたのか、金剛の拳から繰り出される怒涛のラッシュが俊宇を責め立てる。
    俊宇は万姫の猛攻に『闘気』をまとった拳で応戦、鎌鼬や雷を交えて反撃を試みる。『等価交換』した武器で攻撃をいなし、さらに連撃を叩き込む万姫。闇夜に火花が眩しく舞い散る。両者一歩も引かぬ攻防。
    「命乞いしとくなら今のうちだぜ」
    「その台詞、そっくりそのまま返してやろう」
    ここからが第二ラウンドだ。

  • 174ぬし24/08/13(火) 00:40:13

    挿絵貼り忘れ

  • 175ぬし24/08/13(火) 00:41:37

    vs万姫(第二形態)


    俊宇の行動>>180まで

    万姫の行動>>184まで安価どうぞ

  • 176二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 01:07:55

    二人の赤い目が映えますねぇ!
    雷を落とし隙を作る&突風を推進力にして瞬時に万姫の懐に飛び込み胸に気を込めた渾身の一撃を叩き込む

  • 177二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 01:42:19

    上昇気流で上に吹っ飛ばし、雹を混ぜた竜巻をぶつける

  • 178二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 06:53:03

    >>177+踵落とし

  • 179二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 08:04:42

    足元から竜巻吹っ飛ばし+『発勁』+『鉄山靠』

  • 180二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 09:24:27
  • 181二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 09:58:08

    自らの動きに連動する黄金色の巨大ロボを産み出し攻撃する&隙をついて通背拳

  • 182二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 10:22:19

    複数の指輪を殺人ドローンの群れを変換、相手の攻撃をカウンターで迎えうつ

  • 183二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 13:08:53

    戦艦からの砲撃を背にほぼ捨て身の突貫攻撃

  • 184二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 13:10:01

    助けを呼ぶ

  • 185ぬし24/08/13(火) 13:40:54

    俊宇の行動dice1d5=5 (5)

    有効度dice1d100=92 (92)

    >>176

    >>177

    >>178

    >>179

    >>180


    万姫の行動dice1d4=3 (3)

    有効度dice1d100=3 (3)

    >>181

    >>182

    >>183

    >>184


    イベント🎲

    dice1d10=10 (10)

    1~5…なし

    6…会心の一撃!有効度+dice1d50=44 (44)

    7…防御された!有効度-dice1d50=33 (33)

    8…俊宇見せ場

    9…万姫見せ場

    10…安価

  • 186ぬし24/08/13(火) 13:41:32

    ハプニング発生!

    内容安価>>190あたりまでお願いします

  • 187二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 13:43:24

    3の3で草生える
    万姫ぶっ飛んでアレン達の所に転がる

  • 188二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 13:45:09

    突如学園中にサイレンが鳴り響き生徒会が動き出す

  • 189二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 13:48:20

    万姫暴走して周りを黄金に侵食し始める

  • 190二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 14:28:30

    戦闘機で救出に来る毒島

  • 191ぬし24/08/13(火) 14:32:27
  • 192二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 14:41:14

    生徒会が動くか

  • 193二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 15:11:32

    遂に動く感じ?

  • 194ぬし24/08/13(火) 17:32:00

    俊宇と万姫の戦いが始まってから数十分。長い戦いの末、戦況は俊宇の側に傾いていた。
    「吹っ飛べ!」
    俊宇が床に手をつき、万姫の足元に竜巻を発生させる。雨粒や瓦礫を巻き込んだ黒い颶風が吹き上がり、彼女の身体が宙に浮く。対する万姫は『等価交換』で鋼鉄のチェーンを錬成。俊宇の立つ場所にアンカーを打ち込み、鎖を力強く手繰り寄せて竜巻の効果範囲から抜け出すと同時に俊宇の脳天に鋭い踵落としを叩き込む。洗練された蹴撃に俊宇は一歩引いて彼女の攻撃を腕で受け止め、『闘気』を練り上げたもう一方の腕で万姫の脚に発勁を見舞う。辺り一帯を吹き飛ばす衝撃波。発勁を食らった部分から足の骨が無残に砕ける。
    「ぐっ…!」
    小さく唸って、万姫は後方にチェーンを放ち身体を引きずるように退避。宙ぶらりんになった片足を迷いなく自切し『等価交換』で生み出した義足に置き換える。そのまま義足のブースターを起動してチェーンを駆使した不規則な軌道で俊宇に反撃。呼吸は荒く、その顔には汗の玉がいくつも浮かんでいるが、彼女の戦意が尽きることはない。
    「ハァ、ハァ…くそ、負けるものか『主人公』…私は生徒会長に勝って、自分の価値を、証明するんだ…お前ごときに、止められてたまるか…!」
    叫び、万姫が黄金色の三節棍を生成。自由自在に振り回される棍が俊宇に触れた瞬間、起爆。爆風を正面から喰らって俊宇がのけぞる。その隙に武器をナックルに持ち替え俊宇の顎を狙ってアッパーをかます万姫。俊宇はすんでのところで避け、拳が頬を掠めながらも身体をひねって背面から万姫に体当たりを叩き込む。
    不完全とはいえ闘気を込めた鉄山靠が万姫の胸元にクリーンヒットし、アバラを何本かへし折って彼女の身体を吹き飛ばす。心臓も止まる勢いで床に投げ出される万姫だが、すぐ折れていない手足で無理やり身体を起こして立ち上がる。
    「私は、この学園の全てを手に入れなければならないんだ…富も、権力も、暴力もみんな…奪って、奪って、私の価値を示し続けられなければ…」
    そこで万姫が咳き込んで、口から血を吐き出した。おそらく折れた肋骨が肺に刺さっている。茶梅、泡姫に俊宇と並みいる面子に削られ続けた万姫はとうに限界で、それでもボロ切れ同然の身体を執念だけで突き動かしている。
    「でなければ…私には、何もないんだ」

  • 195ぬし24/08/13(火) 18:36:38

    真っ黒い空から金色の稲光が降り注ぐ。
    「なんっだよそれ、意味わかんねえよ!」
    俊宇が吠え、自ら吹かせた突風を背にして疾走。
    「いきなり何を言い出すかと思えば、学園の全てを手に入れるだ?自分の価値を示すだぁ!?んな下らねえもののためにお前は人の命を弄んだのかよ!?」
    ひときわ大きな稲妻が最上階に落ちる。強い光に目を焼かれ万姫が怯んだ隙に俊宇が飛び上がり、一瞬で万姫に接近。ありったけの闘気を纏った拳を思いきり振り上げる。
    「君には分かるまいよ!愛する家族も、信頼できる仲間も、『主人公』という価値も、何もかもに恵まれた君にはな!」
    魂を削るような万姫の叫びが暗い曇天に響き渡る。
    万姫が手を振り上げ、砲撃の合図。避雷針代わりに錬成していた背後の戦艦が砲門を開き、現れた巨大な主砲から超音速の砲弾が放たれる。万姫は背中にアーマーを装備し、砲撃を背に受けて加速。炸薬を仕込んだ黄金のナックルを手に纏い、極限まで速く、重い拳で俊宇を迎え撃つ。
    「うらあああああっ!!」
    激突。研ぎ澄まされた力と力がぶつかり合って図書館全体に衝撃波を撒き散らす。二人の間に火花が舞い、金色の輝きを放つ。どちらのものともつかぬ咆哮が雷鳴をかき消して耳をつんざいた。
    俊宇と万姫、二人のぶつかり合いの行く末は、はたして。

  • 196二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 18:57:57

    うーむリョナリョナしい

  • 197二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 19:18:48

    熱い…

  • 198二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 19:20:53

    一度は烈に負けたが今度は…どうなるやら

  • 199ぬし24/08/13(火) 22:53:52

    風が止み、雷鳴が静まる。ひっきりなしに降り注いでいた大雨が上がる。
    力なく倒れ伏した万姫の目だけが前方を見上げる。静寂に包まれる図書館の最上階で、ひとりの青年が立っている。
    精魂すべてつぎ込んだ拳と拳のぶつけ合い、競り勝ったのは俊宇だった。
    「(…ああ、私は負けたのか)」
    悔しげに眉を顰め、俊宇に手を伸ばそうとする万姫だが体は言うことを聞きやしない。指一本動かすのすら億劫だ。置き土産に『等価交換』でミサイルでもぶっ放そうとしたとて最早その余力すら残っていない、文字通りの完敗。
    「(くそ、力が出ない…茶梅どもを追い払おうと躍起になって異能を使いすぎた、持っている『価値』を使いすぎたせいで『等価交換』の出力が減って、だから火力が足りなくて押し切られたんだ…契約書を燃やされたのも痛かった、アレのせいで私の持つ価値を大幅に削られてしまった…もし茶梅どもの邪魔立てが入っていなければ、万全な状態で戦っていたらこんなことには…成俊宇を倒すのに足る価値の蓄えが残されていれば…そう価値だ…十分な価値さえあれば、あんな男に負けることなど…)」
    傷だらけの俊宇を見上げ、万姫の瞳が悔悟と狂気に塗りつぶされていく。
    そのとき、下階につながる昇降機が突然開いて、中からそばかす顔の女生徒が飛び出してくる。毒島妙子だ。
    「万姫っ!」
    部屋の惨状を見るなり妙子は万姫にまっすぐ駆け寄り、その肩を持ち上げて助け起こす。
    「万姫、大丈夫!?すごい怪我…は、早く保健室に行かなくちゃ、ここは私が何とかするからすぐ救護班を」
    焦る妙子の訴えを万姫の声が遮る。
    「妙子」
    万姫が弱々しく妙子の袖を引く。彼女を見上げるその目には、いまだ消えないギラギラした狂気の光。突如、万姫が起き上がり、持てる力を振り絞って妙子の身体を抱きすくめる。驚いた妙子が微かに身じろぎ。
    「万っ____、」
    彼女はその耳元に口を寄せ、ぞっとするほど穏やかな声で囁いた。
    「私のために死 ねるか?」
    黄金色の光が溢れる。抱きしめられた妙子の身体が泡と溶けて消えていく。
    万姫は、彼女の持つ中でいちばん高い価値を『還元』する。

  • 200二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 23:15:43

    あらまやってしまいましたね…

  • 201二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 23:19:21

    人生で1番とも言えるレベルの『宝』を還元しちゃった

  • 202二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 23:19:39

    うーん悲しす

  • 203ぬし24/08/13(火) 23:33:50

    崩壊がはじまる。
    「『黄金色の夢』…『満開・砂金楼閣』」
    妙子が消え去った後、佇む万姫の手には紅い見事な五枚の花弁。咲いた桜花を中心に溢れんばかりの黄金が床から湧き出て、天を貫き地を割り裂き輝く尖塔を作り上げた。
    意思を持った金貨の海が辺りを侵食しながら膨れ上がり、黄金の奔流が進路上にあるものすべてを押し流す。
    「なっ…!?マジかよ、あいつ毒島を…!!」
    尖塔のてっぺんに立つ万姫の表情は黄金色の煌めきに紛れて見えない。
    塔からはいくつもの銃口が伸び、誰彼見境なく大口径の弾丸を吐き散らす。洒落にならない質量の弾が辺り一帯を破壊し尽くすと同時に床下から生えてきた黄金の槍は敵の立つ位置を正確に刺し貫く。
    天から地から降り注ぐ黄金の嵐を必死に防ぐ俊宇の耳に、ふと放送器からサイレンが鳴るのが聞こえた。校内放送の電波に乗って誰かの眠そうな声が流れてくる。
    『えー、こちら生徒会執行部、こちら生徒会執行部。万姫候補と成俊宇候補の間で規定時間外の『決闘』を確認。ただちに鎮圧します』

  • 204ぬし24/08/14(水) 00:26:16

    選挙戦編もいよいよ最終盤


    俊宇の行動>>208まで

    万姫の行動>>212まで安価お願いします

  • 205二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 08:10:54

    空中に突風で飛び上がる&雷を自らに落とし雷の力を纏いながらのライダーキック

  • 206二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 09:11:00

    このレスは削除されています

  • 207二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 09:17:05

    膨大な『気』を身体に循環させ身体能力の向上及びに攻撃力を上昇させ、金の塔を根本からてっぺんまでを手足のラッシュで砕きながら駆け上がる

  • 208二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 09:17:29
  • 209二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 12:19:30

    尖塔を弾けさせ巨大な戦闘ロボットに還元!頭部のコックピットに乗り込み主人公を巨大な拳で叩き潰す

  • 210二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 12:27:14

    【黄金の嵐(ゴールデンワイルドハント)】

  • 211二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 14:24:37

    金貨の海が集まり黄金の龍になり襲ってくる&金の槍雨

  • 212二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 14:28:24

    「最後に祭りを盛り上げようか!」と核爆弾を生成しカウントダウンを進める+>>211

  • 213ぬし24/08/14(水) 17:00:05

    俊宇の行動dice1d3=2 (2)

    有効度dice1d100=39 (39)

    >>205

    >>207

    >>208


    万姫の行動dice1d4=2 (2)

    有効度dice1d100=80 (80)

    >>209

    >>210

    >>211

    >>212

  • 214二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 17:56:19

    なんか技きたな…

  • 215二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 18:31:24

    新技かな

  • 216ぬし24/08/14(水) 22:13:08

    「圧し潰せ」
    塔の頂上で万姫が軽く右腕を振るう。
    彼女が腕を振る動きに合わせて空中に幾万もの黄金のブレードが出現。金属片の花吹雪が進路状にあるもの全てを削り切り刻み押しつぶす。建物や残っているであろう部下たちのことなど全く顧みない大質量の圧殺。
    俊宇は極限まで練り上げた『気』を身体全体に張り巡らす。己の体に気を巡らし身体能力を飛躍的に向上させる、『開花』の覚醒で目覚めた気功術。刃の吹雪が吹き荒れる地獄のさなか、俊宇は『気』と筋肉の鎧に身を包み、あえて黄金の塔に突撃。鋭利な黄金にその身を切り裂かれながらも気を纏わせた手足で塔の外郭を砕き、折り、螺旋状に塔の頂上へと登っていく。
    「オオオオオ…!!」
    血を吐きながら駆け上がる。もっと早く、もっと高く。
    選挙戦の票数稼ぎ云々だとか、脅された恨みだとか、そんなもの俊宇の頭からはもう吹っ飛んでいた。
    今はただ、己の価値すら見失い暴れ狂う万姫に引導を。この虚しい蹂躙劇に終止符を。

  • 217ぬし24/08/14(水) 23:19:21

    「……。」
    塔を登ってくる俊宇を一瞥し、万姫が絡めあった両の手で印を結ぶ。
    その表情は虚無そのもの。喜びも悲しみも怒りも映さぬ瞳の中に、ギラギラした狂気だけが灯っている。
    「殲滅せよ…『黄金の嵐(ゴールデンワイルドハント)』」
    万姫が唱えた瞬間、黄金の尖塔を包む外郭が一斉に剥がれ落ちて中から幾重にも重なった純金製のロボットアームが現れる。触手のような姿をした幾百本の機械腕は触れれば即死の高圧電流をまとい、蚊でも払うかのように塔にくっついた俊宇ごとフロア全体を薙ぎ払う。
    ついに最上階の天井が完全に崩れ落ち、彼らの上空には満天の星空。黄金のブレードと機械腕が舞い視界を埋め尽くすその光景はまさに黄金の嵐。
    俊宇は襲い来る触腕を躱しながらさらに上へと登ろうとするが、さしもの俊宇も『黄金の嵐』による圧倒的な手数を捌ききることは叶わず、彼の死角を突いて一本の機械腕が俊宇の足を捕まえる。
    「があっ…!」
    触腕から流される高圧電流に苦悶の声を上げる俊宇。激烈な痛みで『気』の循環が途切れた隙にもう一本の機械腕が俊宇の腕に絡みつき、その身体を引きちぎろうと力を込める。
    「これで終わりだ」

  • 218ぬし24/08/14(水) 23:32:50

    これでラストターンです

    俊宇の行動>>223まで安価どうぞ

  • 219二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 00:07:40

    自らに巨大な雷を落とし覚醒 万姫に一撃をたたきこむ

  • 220二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 00:36:33

    仲間の名前を叫ぶ+>>219

  • 221二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 00:41:21

    金庫にあった一枚の絵を風を操り万姫の眼前に飛ばす

  • 222二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 09:53:53

    このレスは削除されています

  • 223二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 09:55:19

    このレスは削除されています

  • 224二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 10:11:21

    空気を膨張させ空気冷却を起こし機械を行動不能&駒込に貰ったバール?の機能を使う&>>221

  • 225ぬし24/08/15(木) 12:03:44

    せっかく最終ターンなので2個選びます

    dice2d4=2 3 (5)

    >>219

    >>220

    >>221

    >>224

  • 226二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 12:08:33

    ほぼ被りだから…一つズレる感じ?

  • 227ぬし24/08/15(木) 14:52:50

    ◼︎幕間・屍人の告白

    ねえ万姫。私たちが初めて出会った日のこと、あなたは覚えてるかな?
    あの日、あなたはとても強引だった。いきなり教室に押しかけてきて、こんな私の手を取って「君が必要だ」って言ってくれたね。それから一緒に文芸部を立ち上げて、いろいろ悪巧みして。あなたと一緒に作戦を考える時間はとっても楽しかったな。あなたは私の話を怖がらないで聞いてくれるから。
    私ね、ぜんぶ嘘でもよかった。あなたが私のこと友達だと思ってなかったとしても、最初から私の力を利用するつもりで近づいたんだとしても、別によかった。
    あなたが私を文芸部に誘ってくれたとき、わたし嬉しかったんだよ。ほんとうに嬉しかったの。あなたが私の孤独を消してくれた。あなたが見つけてくれたおかげで私、この冷たい世界で生きることを許されたんだ。
    だからね万姫。私、あなたの苦しみも消してあげたかった。
    とっくに気付いてた。私と同じように、あなたも目に見えない何かにずっと苦しめられていた。あなたはいつでも、自分には価値がないって劣等感に呪われている。
    できれば私がその呪いを解いてあげたかった。あなたの救いになりたかった。だからあなたのために戦った…結局、私じゃ力不足だったみたいだけどね。
    でも、もうあなたの隣に居られなくなっちゃっても、伝えることはできるから。
    せめてこれだけは言わせてよ。
    あなたに出会えたから私は変われたこと。私はいつでもあなたのことを想ってること。

    あなたが私の価値(たからもの)だったこと、どうか忘れないで。

  • 228二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 17:05:57

    うーむエモい

  • 229二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 17:06:42

    悲しいなぁ

  • 230二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 17:11:59

    『私ね、ぜんぶ嘘でもよかった。あなたが私のこと友達だと思ってなかったとしても、最初から私の力を利用するつもりで近づいたんだとしても、別によかった』
    そんなことないで!ちゃんと万姫もきっと親友だと思ってるで!

  • 231ぬし24/08/15(木) 17:19:42

    黄金の機械腕が俊宇の身体を締め上げ、八つ裂きにしようとしたその瞬間。
    「……っ!?」
    突如、見えない糸に操られたように万姫の動きが止まった。彼女は苦しげに頭を抱え、『それ』に抵抗するようにかぶりを振る。連動してブレードと機械腕が不規則にのたうち回る。
    さらに高圧電流を纏った機械腕どうしがもつれ合って回線がショート。俊宇を掴んでいた機械腕が制御を失って俊宇を中空に放り出した。
    「無事か俊宇!?」
    空中に投げ出された俊宇に、はるか下階から聞き慣れた声が届く。下を向けば瓦礫の陰にちらりと見えた仲間の姿。
    「アレン!マリアンヌ!」
    銃道部のメンバーを見つけた俊宇の表情が明るくなる。思わぬ方向からの横槍に、万姫は忌々しげに舌打ち。
    「チッ、小癪な…」
    指揮棒代わりにひとつ腕を振り、のたうつ機械腕をすべて『還元』。そのまま塔の頂上に優に直径3メートルはあろうかという巨大なレーザー砲が組み上げられる。塔についた歯車が勢いよく回転し、レーザー砲にエネルギーをチャージ。
    凄まじい熱と光を溜め込んだ砲門が、この建物ごと俊宇たちを吹き飛ばすようにまっすぐ下方へと向けられる。
    「消し飛べ!」
    「させるかよ!」
    俊宇が風を操って金庫の燃えカスの中から一枚の絵画を万姫へ飛ばした。覆い被さる画用紙に視界を塞がれ、万姫の動作が一瞬だけ鈍る。
    渦巻く風を推進力にして、上へ。速く、とにかく速く、韋駄天のごとき速度で駆け上がる俊宇に天から特大の雷が落ちる。俊宇はその稲光を全身で受け止め、膨大な電『気』を握った拳に収束させる。

  • 232二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 17:46:35

    イッけー!!

  • 233二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 17:48:47

    >>230

    絶対そうだぞワイが保証する

  • 234ぬし24/08/15(木) 18:06:45

    バチバチと俊宇の視界が爆ぜる。
    少し気を抜けば意識を持っていかれそうな危うい感覚。全身の神経が沸騰する。『気』を操作する異能をもってしても御しきれないほどの電流。それだけのエネルギーが彼の拳に集まっている。
    「これっ、でもっ…喰らいやがれ…!!」
    高い高い高楼を登りきり、ついに俊宇が尖塔の頂上に躍り出た。
    真っ暗い夜空を背景に、白銀の雷をまとった少年と黄金を操る少女が向かい合う。睨み合う瞳と瞳。憤怒と狂気を宿す眼光がぶつかって赤い火花を散らした。
    万姫は鋭く指を鳴らし、レーザー砲の砲口を俊宇に向ける。すでにエネルギーは充填済み。あとは目の前の敵にぶっ放すだけだ。
    この勝負、先に攻撃を決めた方の勝ち。お互い口に出さずとも分かっていた。この一撃が自分に出せる最高の火力。こいつを先に相手に叩き込んだ者が、この戦いを制する。
    金と銀の光が交錯し、まばゆい閃光が図書館に満ちる。
    そのときだった。
    ふと、万姫の表情が驚きに染まって遠い虚空を見上げる。彼女が見つめる先には何もない。しかし、彼女の目には確かに映る、弱々しい青色の炎。
    「…あ……」
    俊宇が拳を振り下ろす。迫る渾身の一撃を前にして、万姫はおもむろに『満開』を解いた。
    彼女の武装が一片残らず還元され、金貨と札束の雨に変わる。突然武装を解いた万姫に俊宇が目を見開いて動きを止めかけるが、今さら彼の拳はそんなことでは止まらない。
    白銀の電光が天を貫く。黄金の尖塔が崩れ、すべてが瓦礫と化していく。二人は壊れていく高楼とともに落ちていきながら、黄金色をした夢の終わりを見届け、
    そして彼らは。

  • 235ぬし24/08/15(木) 21:05:16

    …暗く長い夜が明ける。
    「これでチェックメイトだ、万姫」
    すっかり寒々しくなった図書館の最上階で、俊宇が倒れた万姫を見下ろす。彼女はいかにも満身創痍といった風体で倒れ込んで、もはや答える気力もないようだ。
    「もうお前との奴隷契約は終わりだ。ざまあねえな、俺は銃道部に帰らせてもらうぜ」
    動かぬ万姫に捨て台詞を吐き、隠れている仲間のもとに歩いていこうとする俊宇。そこで万姫がはじめて口を開いた。
    「…た…」
    かさかさに乾いた唇から微かに声が絞り出される。彼女の目は俊宇を見ていない。どこか遠いところを見ている。
    「君の拳を食らったとき、妙子の『価値』が勝手に消費された…『等価交換』で破れた臓物を修復して絶縁体で電撃のダメージを防いだ。あれがなければ、私はさっきの一撃で死んでいた…」
    万姫が虚ろな表情で呟く。
    「あの子は最後まで私のために戦ってくれた。あの子だけは、私なんぞに本気で『価値』を認めていた。あの子が私の価値だったんだ…なのに、私はこの手で妙子を壊した。こんな簡単なことにも気付かないで、私は…」
    彼女の声が震える。見なくともわかる、万姫の顔は後悔と絶望に塗りつぶされている。
    俊宇は振り返らないまま、少しだけ眉根を寄せて吐き捨てる。
    「お前、ほんとバカだな」
    そこで万姫が俊宇の方を見た。見えるのは相変わらず憎たらしい、傷だらけの背中。…いや、それだけではない。
    「ボス、遅くなってすいません!」
    「大丈夫っすか!?」
    「お前ら隊列組め!皆でボスをお守りすんぞ!」
    俊宇の向こう、万姫の部下たちが瓦礫の山を押しのけやってくる。仲間を呼ぶもの、万姫を介抱するもの、俊宇の前に立ち向かうもの。みな本気で万姫の身を案じている。もとより彼らとは利益ありきの契約だ、万姫が俊宇に敗れ再び無価値に成り下がった今、彼女を助ける義理など彼らにはないだろうに。
    「毒島だけがお前の価値を認めてただぁ?じゃああいつらは何だ?何のためにここまでお前を助けに来たんだ!?いつまでも足りねえもんを数えるよりさ、てめえが今持ってるもんを見ろよ!」
    俊宇が叫ぶ。上空を覆っていた雲が晴れ、遠い西の空に傾いた月が見える。

  • 236ぬし24/08/15(木) 21:23:06

    『動くな!生徒会執行部だ。万姫に成俊宇、規定時間の決闘禁止違反にて君たちを処罰する!』
    「…っ!?」
    生徒会副会長・麒麟棺を筆頭に、万姫の部下たちを押しのけて最上階に何人かの生徒がなだれ込んでくる。みな生徒会に揃いの装備を整え臨戦体勢といった風だ。
    彼らは規則を破った俊宇たちを罰するために来たのだろう。生徒会選挙の立候補者はいくつかのルールに縛られている。午後16時から夜のあいだ、立候補者同士の決闘はご法度。それが生徒会選挙の掟だ。
    棺の操るパペットたちを先頭に、強者揃いの生徒会役員たちが周りを囲む。睨み合う生徒会役員たちと万姫の部下、そして俊宇。戦いの後の静けさも束の間、その場に一触即発の空気が漂う。
    しかし万姫は軽く手を振って、返り討ちにしてやると息巻く部下たちに制止をかけた。
    「もういい。もういいんだ」
    両手を上げ、棺たちに降伏の姿勢。息も絶え絶えでボロ雑巾のような自分の姿はさぞ惨めに映ることだろう。でももうよかった。気にならなかった。
    「私の負けだ」
    嗚呼まったく。
    私は、こんなにも多くの価値に生かされている。

  • 237ぬし24/08/15(木) 21:35:46

    これにて戦闘パートおわり!!
    あとは戦後処理です

  • 238二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:47:49

    何だかもの悲しくも希望のある話だった

  • 239二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:48:06

    >>237

    おっつ乙

  • 240二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:50:59

    >>235

    これは完全に主人公の台詞

  • 241二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:02:12

    凄く良い話でした…
    (ちな主人公は落選かな?)

  • 242二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:03:25

    >>241

    落選というか選挙違反?

  • 243ぬし24/08/15(木) 22:25:18

    生徒会執行部による尋問は存外あっさり終わった。
    もとより先に戦闘を仕掛けたのも争いの原因を作ったのも万姫の側、巻き込まれた俊宇についてはそう取り立てて咎めることもないらしい。いちおう形だけの謹慎処分を言い渡され、俊宇はすんなり帰された。
    一方、俊宇を監禁し戦いを仕掛けた万姫には厳しい処分が下された。ルール違反を犯した責任を取って万姫は立候補の資格取り消し、溜め込んだ票は決闘の勝者である俊宇にすべて流れることとあいなった。
    これで図書館に囚われていた俊宇は無事解放、ついでに彼の選挙戦突破もほぼ確定。銃道部の完全勝利だ。
    生徒会の取り調べを終えて、銃道部の部室に戻る俊宇に先回りしていたアレンたちが駆け寄る。
    「やったのね!ボクらあの文芸部に勝てたのねー!」
    「勝利おめでとう俊宇。まさか一人で万姫を倒しきるとは、強くなったね」
    俊宇にぎゅむっと抱きつくマリアンヌに一歩離れて拍手を贈るアレン。二人の台詞に、俊宇はちょっと照れくさそうに頬をかく。
    「へへ…マアなんであれ、ここに戻ってこれて良かったわ。この数日色々あったけど、これからもよろしく…」
    「ああ、えと、そのことなんだけど」
    照れ笑いしてハイタッチの構えを見せる俊宇にアレンが少し気まずそうに切り出した。
    「君は今まで、妹を買い戻す資金のために僕と契約して働いてきたわけだけど。万姫が君の妹を買い取って、妹と引き換えに君が万姫の奴隷になるって契約は無かったことになって…万姫を倒した今、君の妹は自由の身だ。けど、それはつまり…」

  • 244二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:26:48

    何はともあれ良かった良かった

  • 245ぬし24/08/15(木) 22:28:36

    そこでやや決まり悪そうな顔をして、アレンが珍しく言いよどむ。
    「つまり君が妹を買い戻すために金を集める必要も無くなったってことで…君にはもう、銃道部にとどまる理由は…」
    自信なさげなアレンの声を、あっけらかんとした俊宇の声が遮った。
    「なーんだ、そんなことか」
    俊宇はにっかり笑って拳で自分の胸をドンと叩く。
    「そもそもお前のアホみてえな計画に乗ってなけりゃあ俺は妹を助けるなんてできなかった。家族の食い扶持のためにどのみち金は必要だ、ここまできたら最後まで付き合うぜ。相棒」
    俊宇の発言にアレンは一瞬だけ呆気にとられたように相棒の顔を見上げるが、ほどなくして心底おかしそうに微笑む。
    「そうこなくっちゃ」
    俊宇とアレン、互いに片方の拳を握って、合わせる。二人のグータッチを微笑ましそうに見て、マリアンヌが「これぞ青春、なーのねん」と呟いた。

  • 246二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:29:13

    俊宇くんは熱い男ですからね
    仲間を大事にしてくれる事間違いない

  • 247二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:29:51

    これが青春…眩しい

  • 248ぬし24/08/15(木) 23:16:12

    朝日を望む鐘楼のてっぺん、生徒会室にひとりの男が訪れる。見目の整った金髪碧眼に床まで届く長い純白のローブ。このシンボラルアカデミーの校長だ。
    「いるかい、聖火」
    校長が生徒会室の扉を控えめにノックすると、パタパタと走る音がして中にいた金髪碧眼の少女…聖火がドアを開ける。
    「お父様!」
    聖火は校長の顔を見ると、ぱっと花が咲いたように笑んで"父"に飛びついた。
    「早かったわね!東雲の『処分』はもう済んだの?」
    娘の問いに、校長はにっこり笑って答える。その掌には水銀に似たきらめく液体。白銀色の流体が彼の手の上で自在に形を変え、朝日を受けて輝いている。
    「ああ。彼の異能は素晴らしかったよ。『水銀医師』はそのままでも実に使い勝手のいい力だが…まさか彼が開花まで習得するとは」
    「まあ!それは思わぬ収穫ね!」
    聖火が子供のようにはしゃいでみせる。校長はほんのちょっと目を細めて、穏やかな口調で聖火に訊いた。
    「それで聖火、なにか私に話したいことがあったのではないかい?」
    「ああそうだわ、忘れるとこだった!」
    父から促され、聖火は机から一冊の帳簿を取り出してドヤ顔で校長に見せる。
    「文芸部の奴らが最近怪しい動きをしてたみたいだからうちの『雪』に探らせたのよ。そしたら出てきたの!この学園に『主人公』がいるって情報が!」
    『主人公』、という言葉を聞いて、校長がにわかに気色ばむ。
    「『主人公』…?物語の"糸"に干渉できる力を持った、仮説上の存在が?」
    「そうよ!お父様が長年探し求めてた『主人公』がアカデミーのどこかにいるの!」
    興奮を表すように赤い顔でぴょんぴょん跳ねる聖火。校長はそんな娘をなだめ、大きな手でその頭を撫でた。
    「そうか…よくやったね聖火。おまえのお陰で私の計画も最終段階に進められそうだ」
    窓辺の花瓶に飾られた桜の枝が風に揺られて花弁を散らす。本来この季節にはまず咲きやしない、狂い咲きの花。
    「この学園はいわば農園だ。子供たちに異能…超常の種を与えて育み、開花させ、時が満ちれば収穫する」
    校長が聖火の頭を優しく撫でる。
    「聖火、おまえは可愛い庭師だ。その力を振るって子供たちに眠る異能の可能性を目覚めさせ、このアカデミーに多くの花を咲かせておくれ」
    「もちろんよ!」
    聖火は得意げに胸を張って、うれしそうに答えた。
    「だって、私はそのために作られたんですもの!」

  • 249二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:26:02

    やっぱりそういう場所だったのねん

  • 250二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:26:38

    生徒会長も気づいてしまったから消えたのかな…

  • 251二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:36:49

    >>250

    せやろな

  • 252二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:54:56

    もしかしてサッカー部も優秀すぎて……?

  • 253二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:56:14

    >>252

    まさかの可能性で草

  • 254ぬし24/08/16(金) 00:35:28

    左手にナイロン袋を引きずって、暗い地下道をアレンが歩く。
    下水臭い地下通路をずっと歩いていくと、やがて行き止まりに突き当たる。蛍光灯に照らされるぽっかりと開けた空間。そこに転がる、拘束衣を着た黒髪の青年…だったもの。
    全身の体液が抜けきってミイラのように縮んだ『抜け殻』をナイロン袋に詰め、ファスナーを閉める。
    いつまで経ってもこの作業には慣れる気がしない。入学してからこのかた校長の下働きとしてこの手の『処理』を任されているアレンはそっと嘆息した。
    この学園はいわば蠱毒だ。精神が未成熟な子供たちに異能の種を授け、苛烈な序列争いの中で育っていった異能を最後は校長が『収穫』し自分のものとする。
    「あんな屑の手伝いを進んでしてるなんて、我ながら情けなくて笑えちゃうね。けれど…」
    けれど、それもあと少しの辛抱だ。
    アレンはそっと制服の下に隠したロケットペンダントを取り出し、祈るように目を瞑る。
    「時は満ちた。ようやく僕たちはこの学園をぶち壊す。ようやく校長の手からあなたを救い出せる…」
    鮮明に思い出せる、十年前の惨劇。十年前、アレンの前に突然現れたあの男は彼からすべてを奪っていった。
    あの日のこと、アレンはひとときだって忘れたことはない。
    十年かけて復讐の準備を整えた。偶然を装ってあの男に近付き、奴の根城たるアカデミーに入り込んだ。必要な駒も舞台もすべて揃えた。あと少し。あと少しで、あの憎い男の首に手がかかる。
    「あなたは僕が必ず助け出す。だからそれまで、待っていて……"姉さん"」

  • 255ぬし24/08/16(金) 00:39:57

    これにて選挙戦編は完結です
    お疲れ様でした

    選挙戦編終わったということでここからは感想戦&リクエスト絵timeです
    リクエストは明日(今日?)の20時まで受け付けます
    ただしR18だけはダメよ

  • 256二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 00:59:05

    オシャンティな義座丸の一枚絵とかおなしゃす!

  • 257二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 01:05:16

    今まで以上に重要な章だった…伏せられた設定やらキャラやら色々と大事な要素が盛りだくさんで闇深い部分がさらけだられたと言うか何というか…

  • 258二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 06:23:26

    >>257

    必要な章だったよな

    一筋の光がある様な感じがして良かった

  • 259二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 06:24:11

    文芸部コンビの日常的なやーつ

  • 260二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 07:00:29

    戦いの後の銃道部3人

  • 261二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 16:30:38

    絵がいい味出してる

  • 262二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 17:23:48

    >>261

    わかりみが深い

  • 263二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 17:25:39

    トリコに出てくるような量の独創的な料理を作り満足げな晶シェフ&喜ぶ俊宇と絶望するアレンマリアンヌ

  • 264二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 17:31:03

    激突!!茶梅vs泡姫(当時の状況おなしゃす!)

  • 265二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 17:48:16

    任侠パロ 

  • 266二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 17:50:47

    >>254

    あの東雲が無惨にも……うーむ

    物理的に吸い取られたのか、それとも能力なのか分からないけどすっごいSAN値削られそうな

  • 267二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 18:59:45

    >>266

    今ならシワシワ東雲ストラップ貰える!……冗談はさておき 架空動物園で死にそうな漫研部部長の絵を…

  • 268二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 19:01:25

    絵か
    妙子ちゃんと万姫の青春絵とか見たいぜ

  • 269ぬし24/08/16(金) 20:24:10

    どれが出るかな

    dice1d7=5 (5)

    >>256

    >>259

    >>260

    >>263

    >>264

    >>265

    >>268

  • 270ぬし24/08/16(金) 20:34:29

    茶梅vs泡姫のバトルシーンに決まりました
    イラスト完成するまで次章&番外編の内容安価とりますね

    なお今後の進行チャートは恐らくこんな感じになります
    選挙戦編(いまここ)

    番外編

    御前試合編

    (番外編)

    最終章

  • 271二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 20:59:17

    >>270

    了解どす

  • 272二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:22:51

    ここまできたって感じがしてきたな…まだまだあるんだけどなんかシミジミ

  • 273二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:31:50

    >>272

    うむ…

  • 274二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 01:55:05

    最初から参加したかった……

  • 275二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 06:20:38

    ほす

  • 276二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 06:45:09

    今からでも良いんやで

  • 277二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 10:57:47

    選挙たのしみ

  • 278二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 17:39:36

    林間学校はあるんだろうか

  • 279二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 17:43:02

    ぶっちゃけ何があってもおかしくない学園だから予想だにしない事とか起きそうではある、海底にある施設とかもありそう

  • 280二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 17:53:53

    このレスは削除されています

  • 281二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 17:55:49

    >>279

    空中庭園(物理)なんかもありそう 修学旅行は校舎が変形して宇宙旅行だぞ(妄想

  • 282ぬし24/08/17(土) 19:13:20

    ラフ画できました

  • 283二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 19:39:32

    >>282

    強い女性同士のバトルは良いぞ(良いぞ

  • 284二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 19:39:59

    素晴らしい絵

  • 285二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:05:41

    >>282

    うーん!!ラフ良き!!

  • 286二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:53:25

    正義が暴走してた頃の茶梅ちゃんか…

    >>282

  • 287二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 00:24:50

    保守

  • 288二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 07:20:59

  • 289二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 12:20:20

    しゅ

  • 290二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 21:40:49

    快気祝いに晶の山盛りマウンテン料理だな間違いない

  • 291二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 22:13:02

    いまだに姿かたちすらない先生達が1番の謎かも知れない…

  • 292ぬし24/08/18(日) 23:22:27

    イラスト完成しました

  • 293二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:24:46

    すっごいおどろおどろしい感じがして良い絵やんけ…! 口のせいかな

  • 294イラスト上手し24/08/18(日) 23:25:28

    >>292

    当時の茶梅ちゃんの暴走具合が伝わる

  • 295二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:26:03

    今更だが泡姫ちゃんロン毛だったのね

  • 296二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:27:06

    >>292

    ヒェっ…指先や脚に血が付いてて、こわよ

  • 297二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:27:43

    このレスは削除されています

  • 298二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:27:58

    瞳がハート?

  • 299二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:28:30

    >>298

    ホンマですやん

  • 300二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:28:54

    このレスは削除されています

  • 301二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:30:23

    >>293

    やっぱり異質だよね喧龍寺さんの異能

    敵キャラみてぇなビジュアルしとるし

  • 302二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 06:58:49

    保守

  • 303ぬし24/08/19(月) 09:31:31

    イラスト完成したので番外編に移ります

    今出てる番外編案
    ・林間学校
    ・修学旅行
    ・教師に関して掘り下げ
    ・祝勝パーティーwith晶シェフ
    (ここからスレ主の独断と偏見)
    ・他キャラ視点のスピンオフ
    ・日常回
    ・夏休み、ハロウィン等の季節イベント

    上記の案の中からダイスで2個ほど選んで番外編やります
    他にこんな話がやりたい・こんな場面が見たいなどのアイデアあればお願いします

  • 304二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 11:29:15

    やったぜ

  • 305二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 11:30:20

    御前試合前に生徒会勢揃い遭遇イベントとか?

  • 306二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 11:39:39

    このレスは削除されています

  • 307二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 17:33:41

    舞踏会とか良さそう

  • 308二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 21:58:28

    保守

  • 309ぬし24/08/19(月) 23:45:37

    番外編メインイベントdice1d4=2 (2)

    1.林間学校

    2.修学旅行

    3.他キャラ視点スピンオフ

    4.舞踏会


    サブイベントdice1d4=2 (2)

    1.教師に関して掘り下げ

    2.祝勝パーティーwith晶シェフ

    3.生徒会全員集合

    4.季節イベント



    画像はおまけの文芸部コンビ

  • 310ぬし24/08/19(月) 23:46:46

    番外編メインイベントは修学旅行に決まりました

    行き先>>315まで安価

  • 311二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 06:20:51

    海底

  • 312二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 06:49:13

    別の島(遺跡があり気候は冬)

    >>309

    友達だったんやなって…

  • 313二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 16:09:08

    このレスは削除されています

  • 314二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 16:09:35

    空中都市とか…ありっスか?

  • 315二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 16:26:37

    >>312+巨大な船で移動

  • 316二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 16:29:19

    学園地下帝国

  • 317ぬし24/08/20(火) 19:44:37

    どれが出るかな

    dice1d5=3 (3)

    >>311

    >>312

    >>314

    >>315

    >>316

  • 318ぬし24/08/20(火) 19:47:23

    修学旅行の舞台は空中都市に決まりました

    なんでもアリだなこの学園


    それでは修学旅行に行く学年を決めたいと思います

    アカデミーの修学旅行はdice1d4=2 (2)

    1.1年生だけ

    2.2年生だけ

    3.3年生だけ

    4.全学年で行く

  • 319ぬし24/08/20(火) 19:53:08

    シンボラルアカデミーでは2年生の頃に修学旅行があるようです
    今回のメンバーはこちら↓

    ・遠吠咲夜
    ・麻木練
    ・万姫
    ・アナイシャ
    ・緋桜やちる
    ・麻原綴
    ・橘凛
    ・獅子目透
    ・喧龍寺茶梅
    ・木村海道
    ・雅舟義座丸

  • 320二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:00:21

    一番人数多いところか

  • 321二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:02:54

    キャラ絡みが多そうで面白そう

  • 322二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:04:09

    >>319

    そうか万姫は行けないか

  • 323二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:06:49

    >>322

    色々やらかしましたからね…

  • 324二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:26:27

    楽しみだけど同時に不安である

  • 325二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 08:12:02

    保守

  • 326二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 09:08:13

    空に浮いてる場所×義座丸…嫌な予感

  • 327二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 15:03:51

    >>326

    ラピュタる可能性がなきしもあらん『落下降低』の能力的に というかやる意味なければやらないでしょうな 

  • 328二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 15:31:58

    地上から隕石落下とか飛行機墜落とか引き起こせる異能だからね現在のギザマルが出来るかは不明

  • 329ぬし24/08/21(水) 21:21:26

    >>327さすがに番外編でそんな大事件はやらかさない…と思いたい…



    生徒会選挙も終わりを迎え、学園に久々の平穏が戻り始めた頃。万姫率いる文芸部を倒した俊宇たち銃道部一同はみんなで祝勝パーティーとしゃれ込んでいた。

    「えー、それでは皆様。万姫たちとの抗争の勝利、そして俊宇の選挙戦突破を祝いまして…」

    「「「かんぱーい!!」」」

    アレンの音頭に合わせてジュースの注がれたコップが互いにぶつかる。パーティー会場である部室には駒込や泡姫など銃道部以外の面々もおり、部屋が少々手狭に感じるほどの賑わいだ。

    「よくやったなあ坊主。俺あ遠くから見てただけだが圧巻の戦いぶりだったぜ」

    「へへ、まあザッとこんなもんよ!」

    「選挙戦突破おめでとう!これは僕からのちょっとした気持ちだよ!」

    「お、晶センパイ久しぶり…って、みぎゃーーーーーっ!?!?!?北京ダックがゲーミング発光しながら蠢いてるのね!?誰なのねこのダークマター製造機呼びやがったのは!?」

    「あ、それ俺だわ」

    「祝勝パーティーやるからって俊宇に呼ばれてね!いやーこれは僕も存分に腕を振るうしかないなぁと」

    「……。(無言のローキック)」

    「痛っっっだぁ!?何すんだアレン!」

    わいわいがやがやと姦しいことこの上ない宴会場であるが、ふとその中で駒込が何か気付いたように泡姫に話しかける。

    「そういや葦原、茶梅の姿が見当たらねえがここには来てねえのかい?てっきり二人で来るもんだと思ってたが」

    駒込の疑問に泡姫はこともなげに答える。

    「茶梅か?あの子なら昨日から修学旅行に出かけている」

    泡姫の返答を聞き、駒込も「そういやあいつも2年生だったか」と納得したように呟く。

    「シューガクリョコウ?って何のことだ?」

    二人の会話を横で聞いていた俊宇が不思議そうな顔をして駒込に尋ねる。駒込は俊宇の問いにちょっと意外そうに答えた。

    「なんだお前、知らねえのか?うちの学園ではこの時期、2年生は修学旅行っつってみんなで旅行に行くんだよ」

  • 330ぬし24/08/21(水) 21:36:36

    俊「旅行かあ!いいな、すげえ楽しそう!」
    駒「ま、ゆっくり羽伸ばすにはいい機会だわな。この学園全寮制だから修学旅行でもねえと校舎を離れることなんてそうそうねえし。ちなみに今年の2年はどこに行く予定なんだい葦原?」
    泡「確か今年の旅行先は遠方にある天空都市と言っていたな」
    俊「天空都市!?実在すんの!?」
    晶「あはは、やっぱ最初はびっくりするよね。僕らも去年は豪華客船で海底探検するって言われて冗談かと思ったし」
    駒「その前の代は宇宙ステーションって聞いたぜ」
    俊「マジで何でもありだなこの学園」

    マ「…で、結局このダークマターの山どうするのね?」
    ア「荼毘に付せ」

  • 331二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 21:49:52

    >>329

    ですねぇ…

  • 332二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 21:51:55

    ア「荼毘に付せ」 これだけ見たら悪役の台詞で草

  • 333二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 22:03:20

    >>332

    超極悪独裁者が民の虐殺を指示するセリフ〜

  • 334二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 02:05:47

    このレスは削除されています

  • 335二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 08:09:52

  • 336二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 08:11:01

    >>334

    ※実際は山の様なマズメシに対する台詞です

  • 337二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 13:37:04

  • 338ぬし24/08/22(木) 22:38:56

    修学旅行編はやちるちゃん視点からお送りします


    「…あ、あった!」
    はるか空高く、眼下に白い雲を見渡しながら飛ぶ飛行船。その甲板の先頭に立って緋桜やちるはまっすぐ前を指差した。
    やちるの指さす先には雲の海にぽつんと浮かぶ小さな孤島。なんの支えもなく天空に留まっている、透明な半球状のドームに覆われた不可思議な島には優美な白亜の建造物が見える。
    「ほら茶梅!見えてきたわよ!」
    「え、ほんと?」
    やちるが後ろを見ていた茶梅の袖をぐいぐい引くと、茶梅もやちるの指さす方向を見る。前方にじっと目を凝らし、雲の切れ間に小さな島があるのを見つけると茶梅はぱっと明るい表情をしてちょっぴり跳ねた。
    「…わ、ほんとだ!すっごく素敵な島!」
    茶梅が桃色の瞳を輝かせ、やちるが得意げににっこり笑う。
    アカデミーから遠く離れた、大空に浮かぶ天空都市。今回やちる達2年生が向かう修学旅行の目的地だ。

  • 339ぬし24/08/22(木) 22:58:13

    や「天空都市、楽しみね!茶梅!」

    茶「普通の修学旅行ならまず行けないような場所だものね。ああ、島に着いたら何しよっかなあ!遊園地に空中散歩に、ショッピングも捨てがたいわね…」

    や「確か修学旅行のパンフレットに、天空都市にある施設がいろいろ書いてあったわね。どれどれ…えーと、この島のおすすめスポットは>>340>>345みたい」

    茶「いいわね、どれも楽しそう!修学旅行の3日間で回りきれるかしら?」

    や「私はもちろん全制覇を目指すわよ。せっかくの旅行だもの、全力で楽しまなきゃ!」

    茶「ふふっ、やちるちゃんらしいわ」

  • 340二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 23:13:22

    象牙の巨塔(美術館)

  • 341二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 23:15:50

    ファンタジー世界をリアル追体験できる施設

  • 342二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 23:17:09

    宙に浮くシャボン玉型喫茶店

  • 343二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 23:19:44

    宝灯の滝(七色の鉱石でできた滝から金色の滝が流れている)

  • 344二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 23:21:44

    地下大遺跡

  • 345二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 23:24:40

    奇異市場

  • 346二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 23:29:58

    水族館とプールが合体した施設

  • 347ぬし24/08/22(木) 23:54:05

    最初の行き先dice1d7=3 (3)

    1.象牙の巨塔

    2.ファンタジー体験施設

    3.シャボン玉喫茶店

    4.宝灯の滝

    5.地下大遺跡

    6.奇異市場

    7.水族館&プール

  • 348ぬし24/08/22(木) 23:55:47

    やちるちゃんは喫茶店に行くようです

    喫茶店の内装or雰囲気安価>>352お願いします


    なお喫茶店にはdice2d8=3 2 (5) が居るもよう

    1.遠吠咲夜

    2.麻木練

    3.アナイシャ

    4.麻原綴

    5.橘凛&獅子目透

    6.喧龍寺茶梅

    7.木村海道

    8.雅舟義座丸

  • 349二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 23:59:35

    親しみやすい感じの落ち着く内装

  • 350二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 00:00:04

    天国モチーフ

  • 351二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 00:04:06

    アナイシャと練さんの組み合わせが謎すぎて草

    レトロ感満載の純喫茶でアンティークな椅子や時計がチラホラ

  • 352二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 00:05:56
  • 353二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 00:06:45

    この組み合わせは…難しいねぇか?

  • 354二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 00:08:47

    >>353

    すまん

    なんか良い感じにしてくだせぇ 店の外観とか店の名物とかが天国っぽい感じとかでも

  • 355二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 00:11:50

    店員さんとかが天使コスプレしてるとかでも…セーフ()

    >>354

  • 356二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 08:34:02

  • 357二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 16:26:12

    だいぶファンタジーな世界観

  • 358ぬし24/08/23(金) 17:45:07

    修学旅行初日の朝、やちるが始めに向かったのは街の中心部にある小さな喫茶店だ。
    高台から虹の梯子を登って白亜の門をくぐると、真っ白の雲を絨毯にシャボン玉のような膜に包まれた喫茶店が見えてくる。雲の上にあるテラス席には美味しそうなケーキが山と積まれたティーセットが置かれ、たくさんの生徒たちで賑わっている。
    「やば!もう結構席埋まっちゃってる!」
    喫茶店の盛況ぶりを見てやちるが焦ったように店へと駆け出す。メルヘンな色彩の扉を叩いて喫茶店の中へと入れば、そこはパステル調の外装とはうってかわってアンティーク風の落ち着いた空間。
    混み合っているから相席で、とやちるの通されたテーブルにはすでに二人の生徒が座っていた。
    「あれっ、副部長?それにアナイシャも。意外な組み合わせね」
    木製のテーブルに座る、カプチーノを飲んでいる目つきの悪い銀髪の少女とパンケーキを食べるナース服の青年。野球部が副部長の麻木練と保健委員のアナイシャだ。二人はクラスメイトではあるものの、それほど仲の良いイメージでもなかったのでこの二人が一緒に喫茶店に来ているというのは珍しいように思えた。
    「アナイシャに誘われたんだよ。パンケーキの美味い喫茶店があるから来ないかって」
    相変わらず表情の読めない仏頂面で練が答える。ストローで無造作にかき混ぜられ、天使を象った立体ラテアートは見るも無残な泡の塊と化していた。
    「アナイシャが?よりにもよって、よくうちの副部長を誘おうと思ったわね」
    「どういう意味だコラ。…いや、私も最初は興味ねえって断ろうとしたんだけどさ、コイツがどうしてもって言うから」
    練がアナイシャの方を見やると、彼はちょっと気恥ずかしそうに頬をかいて縮こまる。
    「だって男一人でこんなファンシーな喫茶店入るのなんか恥ずかしいじゃん…他の人はみんな予定あるみたいだったし…」
    「いつもミニスカナース着てるくせしてそこ恥ずかしがるんだ…」
    「変な奴だよな」
    副部長もどっこいどっこいだと思いますよ、という言葉はそっと胸にしまっておくやちるであった。

  • 359ぬし24/08/23(金) 17:47:05

    次の行き先dice1d7=2 (2)

    1.象牙の巨塔

    2.ファンタジー体験施設

    3.宝灯の滝

    4.地下大遺跡

    5.奇異市場

    6.水族館&プール

  • 360二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 17:47:49

    まさかのSF的施設

  • 361ぬし24/08/23(金) 17:49:08

    お次はファンタジー世界が体験できるアトラクションに行くようです

    アトラクションの内容or雰囲気安価お願いします


    なお施設にはdice2d8=7 3 (10) が居るもよう

    1.遠吠咲夜

    2.麻木練

    3.アナイシャ

    4.麻原綴

    5.橘凛&獅子目透

    6.喧龍寺茶梅

    7.木村海道

    8.雅舟義座丸

  • 362二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 17:49:46

    >>358

    テラス席を展開風にする事で安価同士の矛盾を打ち消すファインプレー

  • 363ぬし24/08/23(金) 17:50:29

    書き忘れ

    安価〆切は>>368まででお願いします

  • 364二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 17:50:42

    アナイシャフットワーク軽すぎで草

  • 365二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 17:52:46

    初代ドラクエ風

  • 366二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 17:54:37

    特殊な器具をつけることで実際にファンタジー異世界に侵入できる

  • 367二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 17:55:52

    100階層まであるローグライク(完全踏破0

  • 368二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 17:56:37

    電脳空間ダイブ

  • 369ぬし24/08/23(金) 18:05:12

    よっこらせ

    dice1d4=2 (2)


    >>365

    >>366

    >>367

    >>368

  • 370二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 22:51:38

    SAO方式…!?

  • 371二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 04:13:43

    このレスは削除されています

  • 372二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 08:33:37

    保守

  • 373ぬし24/08/24(土) 09:31:09

    喫茶店でティータイムを楽しんだやちるが次に訪れたのは、喫茶店にほど近い映画館のような外装の建物。アナイシャもここに興味があるとのことで、二人連れ立っての入場だ。
    受付に行ってチケットを渡すと、奥のシアタールームに通され係員からヘルメット形の機械を渡される。
    「このヘッドギアをつけるとあの中の世界に入り込めるんだって」
    そう言ってやちるが部屋の奥にあるスクリーンを指さす。画面の中ではRPG調の鮮やかな景色を背景に、剣を持ったアバターが魔物らしきものと戦っている。
    「早速かぶってみましょ!せーの…」
    「हम जा रहे हैं!(レッツゴー!)」
    やちるとアナイシャが同時にヘッドギアを装着した途端、周りの景色が一気に変わって彼らは中世ヨーロッパ風の石造りの街並みに飛ばされる。二人の見た目も変わり、やちるは学生服から颯爽とした魔法剣士の出で立ちに、アナイシャは法衣をまとった僧侶の格好に。…アナイシャだけなんか露出が多い気がするが、深く考えないことにしよう。
    「わ、見て見てやちる!回復魔法使えるよ!ケガしても一瞬で治せる!すごい!」
    「それ元々あなたの異能でもできるくない?…ボクも魔法で炎とか色々出せるっぽいわね、なんかちょっと楽しいかも」
    やちるたちが二人ではしゃいでいると、ふと踊り子の格好をした青年が観衆に囲まれて歌っているのが目に入る。彼は確か2年5組の木村海道だ。
    「あいつもここに来てたんだ。まるでライブ会場の盛り上がりじゃない、さすが二次元アイドル…ん?待って何あのエフェクト」
    「いろんな色の音符がリズムに合わせて海道くんの周りを飛び交ってるね!あそこに浮かんでる数字はコンボ数かな?」
    「…なんかあの人だけゲームのジャンル違くない?」

  • 374ぬし24/08/24(土) 09:34:25

    これにて修学旅行初日は終わりです

    やちるちゃんが泊まるホテルの部屋🎲dice1d2=1 (1)

    1.個室

    2.dice1d5=3 (3) と相部屋


    1.遠吠咲夜

    2.麻木練

    3.麻原綴

    4.橘凛

    5.喧龍寺茶梅

  • 375ぬし24/08/24(土) 09:35:52

    旅行2日目

    最初の行き先dice1d5=4 (4)

    1.象牙の巨塔

    2.宝灯の滝

    3.地下大遺跡

    4.奇異市場

    5.水族館&プール

  • 376ぬし24/08/24(土) 09:37:17

    お次は奇異市場に行くようです

    市場の内容or雰囲気安価>>381までお願いします


    なお市場にはdice2d8=8 5 (13) が居るもよう

    1.遠吠咲夜

    2.麻木練

    3.アナイシャ

    4.麻原綴

    5.橘凛&獅子目透

    6.喧龍寺茶梅

    7.木村海道

    8.雅舟義座丸

  • 377二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 10:03:31

    黒ずくめの外套を被った怪しい奴らが様々な物品を販売している

  • 378二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 10:05:29

    この市場に入るにはドレスコードで仮面などで顔を隠さないといけない

  • 379二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 11:44:54

    奇妙不可思議な物品ばかり売っている(中には掘り出し物も

  • 380二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 11:49:17

    格子状に通路が張り巡らされており迷いやすい

  • 381二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 12:06:42

    義座丸の行きそうで気に入りそうな感が半端ないし風紀委員の立ち寄るやろな…でまさに絶妙な人選で草

    大量のカラフルな布や紐が天井や壁として張られている

  • 382二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 12:24:08

    >>373

    すげ〜楽しそう

  • 383ぬし24/08/24(土) 12:38:13

    >>377

    >>378

    >>379

    >>380

    >>381


    この辺は重複しても問題なさそうなので全採用でいきます

  • 384二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 12:41:18

    やったぜ

  • 385二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 12:54:19

    だいぶ雰囲気良さそう
    アフリカの呪物市に似た感じなんかな

  • 386二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 17:56:28

    全採用助かる

  • 387ぬし24/08/24(土) 23:22:03

    施設を出て、やちるが次に向かうのは街の外れに立ち並ぶ定期市。「奇異市場」と呼ばれるその場所では色とりどりの布で格子状に区切られた屋台に仮面で顔を隠した人々がごった返している。
    「ええと、奇異市場では仮面か何かで顔を隠すのがルールなのよね…紙袋でも被ってけばいいかしら」
    ひとたび足を踏み入れれば、どっちを向いても屋台、屋台、屋台。黒ずくめの外套を着た店員たちが道ゆく客を口々に呼び込む声。カラフルな布や紐に彩られたテントがずらりと並ぶ様はさながら巨大な迷路だ。
    店頭に並んでいる商品は屋台によってまちまちだが、虹色に光る羽ペンだとか喋るワニの置物だとか、とにかく奇妙奇天烈なものばかり。奇異市場の名に恥じぬ珍妙な品揃えである。
    「カエル味のキャンディなんていったい誰が買うんだろ…ってあれ?あそこにいるのはもしかして風紀委員の奴らかしら」
    やちるがふと顔を上げると、人の波の向こうに赤髪の小さい少女の姿。隣には同じくらいの背格好をしたおかっぱ頭の少年がいる。風紀委員長の橘凛とその懐刀の獅子目透だ。二人とも色違いの仮面をかぶって、仲良さそうに歩いている。
    反学連の一件があってからあいつらもだいぶ丸くなったわよねえと少し微笑ましい気持ちでやちるが二人を見守っていると、全身に包帯をぐるぐる巻いた長身の男が凛の方に近寄ってきた。仮面で顔が見えないけれど、あの変な髪型は確かこないだ選挙戦に参加していた2年5組の雅舟義座丸だったろうか。
    義座丸はヘラヘラ笑いながら凛に何か話しかける。遠くて話の内容まではわからないが、どうやら二人をからかっているらしい。義座丸が何か喋りだすと、凛はあたふたして首を振り、透が顔を真っ赤にして噛み付く。ほどなくして「こんな奴と話してたら耳に毒です!行きましょう凛ちゃん!」と透の怒り声が聞こえてきたかと思うと、凛としっかり手をつないだ透がやちるの隣を足早に駆け抜けていった。走り去る間際に見た風紀委員ふたりの顔は耳まで真っ赤に染まって茹で蛸みたいだ。二人の様子につられて赤面するやちる。
    「な、なんか見ちゃいけないもの見ちゃった気分…!」

  • 388二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 23:35:33

    エッ⚪︎な事言ったんや!!

  • 389二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 23:36:40

    …ラブですね

  • 390二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 23:39:56

    お似合いのカップル的なことを言われたと推測する

  • 391二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 23:49:29

    >>390

    うむ…実際のところお似合いだからね

  • 392二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 00:11:30

    やちるとかいうかなりの強能力に主人公みたいな雰囲気を併せ持つポンコツ

  • 393ぬし24/08/25(日) 00:22:08

    次の行き先dice1d4=2 (2)

    1.象牙の巨塔

    2.宝灯の滝

    3.地下大遺跡

    4.水族館&プール

  • 394ぬし24/08/25(日) 00:23:20

    お次は宝灯の滝に行くようです

    滝の見た目or雰囲気安価>>399までお願いします


    なお市場にはdice2d8=1 4 (5) が居るもよう

    1.遠吠咲夜

    2.麻木練

    3.アナイシャ

    4.麻原綴

    5.橘凛&獅子目透

    6.喧龍寺茶梅

    7.木村海道

    8.雅舟義座丸

  • 395二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 00:48:58

    おっ!あんましイベント事には絡まない珍しい二人が来たな
    積み重なる数多くの虹色水晶の天辺から滝がとめどなく流れ落ちている

  • 396二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 00:54:36

    朝昼晩時間の違いによって光り方を変える鉱石&金色の滝&滝の裏には鉱石の洞窟

  • 397二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 00:55:10

    ちょっとした船のツアーがある

  • 398二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 01:00:57

    昔は神の座す場所として祀られ修行の場としても使われていた神聖な場所、所々に特殊な宝石で作られた石像が存在している

  • 399二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 01:03:08

    観光客で賑わっている

  • 400二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 10:31:55

    このレスは削除されています

  • 401二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 10:42:12

  • 402ぬし24/08/25(日) 11:07:09

    この辺も被っても大丈夫そうだな…また全採用でいきます


    >>395

    >>396

    >>397

    >>398

    >>399

  • 403二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 12:03:25

    やったぜ(part2

  • 404二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 13:01:55

    >>402

    全部合わせたら凄まじくカラフルな場所になりますな……しかも宗教的な要素も併せ持つし多分この世界の文化遺産ポジションかな?

  • 405二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 13:15:35

    >>404

    実際に行ってみたすぎるし宝石製の石像とかめちゃくちゃ綺麗だろうな、土産の飴とかありそう

  • 406二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 19:54:21

    楽しみである

  • 407ぬし24/08/26(月) 00:23:03

    奇妙な市場を抜け、やちるはバスに乗って山へと向かう。十数分ほどバスに揺られて山奥へ分け入っていくとやがて黄金色の水が流れる滝に行き着いた。
    観光客でごった返す中をかき分け進んでいけば、間近に見える神座の滝。日の当たり具合によって色彩を変える七色の水晶が積み重なった天辺から金色の水がとめどなく流れ落ちている。この世のものとは思えぬ絶景にやちるが見惚れていると、ふいに後ろから肩を叩かれた。
    「やちるちゃん、こんなところで会うとは奇遇だね!」
    声をかけてきたのはボクシング部部長の遠吠咲夜だ。学級は違うがバトルの特訓や相談事で彼にはたびたびお世話になっている。
    「あら、咲夜じゃない。あなたもこの滝を見に来たの?」
    「うん。今からボートで観光ツアーに行くつもりなんだけど、やちるちゃんも来る?」
    「もちろん!」
    咲夜の誘いを快諾し、ふたり連れ立って小舟に乗る。ボートは滝の周りの湖をぐるりと周遊したあと、滝の裏側に回って後ろにある鉱石の洞窟に漕ぎ入った。
    「…わ、すごい…!」
    やちるの声が静かな洞窟に反響する。滝の裏にある鉱石の洞窟、そこでは洞窟の外とはまた違った幻想的な光を放つ鉱石が水面を照らし、夜空に星を散りばめたように映る。周りを囲む虹水晶のいくつかはそのまま仏像の形に削り出され、見るものを厳かな心持ちにさせる。
    「ここは元々神様の坐す場所として祀られていたところでしてね。今もこうして当時の名残が残っているんです」
    「やっぱりこういう美しい場所にはみんな神聖なものを感じるんだねえ」
    案内人の説明を聞きながら洞窟の景色を楽しんでいると、目の前が突然何もなくなったかのように真っ白になって、ゆっくりとボートが停止する。
    「…あれま、行き止まり?」
    「というよりこの先の風景が丸ごと抜け落ちてるように見えるけど…って、よく見たらあそこに誰かいるわ」
    よく目をこらしてみると空白の中にぽつんと、ざんばらの黒髪に上下スウェットの生徒が座っている。あれは校内序列参位の麻原綴だったか。
    彼は「ああしろこうしろと注文多すぎるんですよクソが、こんなもん今日中に描き終わるわけねえでしょうが…!」などと毒を吐きながら死にそうな顔で原稿用紙に筆を走らせている。
    「…あの人、何やってんの?」
    「さあ…」

  • 408二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 01:06:10

    おや…?もしかして

  • 409二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 01:07:19

    俺の考えが当たってるとするならば…さすが3位

  • 410二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 08:02:03

    ほし

  • 411二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 11:00:34

    もしやそういうことなんかな?

  • 412ぬし24/08/26(月) 11:22:13

    次の行き先dice1d3=1 (1)

    1.象牙の巨塔

    2.地下大遺跡

    3.水族館&プール

  • 413ぬし24/08/26(月) 11:23:34

    お次は象牙の巨塔に行くようです

    塔の見た目or雰囲気安価>>417までどうぞ


    なお塔にはdice2d8=1 1 (2) が居るもよう

    1.遠吠咲夜

    2.麻木練

    3.アナイシャ

    4.麻原綴

    5.橘凛&獅子目透

    6.喧龍寺茶梅

    7.木村海道

    8.雅舟義座丸

  • 414二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 13:04:21

    象の牙の様な形をした白亜の巨大な塔

  • 415二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 13:15:47

    塔に行くまでに沢山の出店が並んでおり騒がしい雰囲気だが塔の周辺は荘厳な雰囲気に包まれている

  • 416二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 13:16:40

    よくわからないオブジェが多数

  • 417二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 13:23:51

    高さ150mもあり内部は広く様々な彫刻が壁や床に掘り込まれている&この塔を一人で作った芸術家の美術館になっている

  • 418二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 13:39:09

    このレスは削除されています

  • 419ぬし24/08/26(月) 15:06:34
  • 420二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 21:49:19

    奇怪遺産かな?

  • 421二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 00:08:52

    念の為

  • 422二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 00:09:36

    何気に茶梅ちゃんはまだ姿を現さず

  • 423二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 07:55:36

    このレスは削除されています

  • 424ぬし24/08/27(火) 08:52:14

    いよいよ修学旅行も最終日。旅行最後の一日の始めに、やちるは街の中心部にある美術館に向かうことにした。
    「あれ、咲夜?また会ったわね」
    道中、やちるは同じく美術館に向かう咲夜とばったり出会う。二日連続で行き先が被るとは珍しいこともあるものだと、二人は連れ立って街にそびえ立つ象牙の巨塔に歩いて行った。
    ホテルから数分ほど歩いて辿り着いた象牙の塔は、ゆうにアカデミーの鐘楼ほどはあろうかという高さ。天に突き立つ白い塔が日時計のように街にその影を落としている。
    「近くで見るとほんとに大きいわね!」
    「まったくだよね。これ、実は塔自体が一本の巨大な象牙から削り出されたものらしいよ?」
    「あの塔全部が一本の牙から!?どんだけでっかい象なのよ!?」
    塔に入るとその中は象牙の壁が剥き出しになっていて、円い壁際に沿って張り巡らされた画廊を貫くように白亜の柱が立っている。数十階はある広大な画廊にはやはり象牙から削り出された奇妙な形のオブジェがずらりと陳列されていた。
    「この像、なんか不気味っていうか、ぐにゃぐにゃして気味が悪い…ここに来てる人たちはこんなの見て楽しいわけ?芸術ってよくわかんないわ」
    並べられているオブジェを眺めて、やちるがうへえと顔をしかめる。ここに飾られている美術品はあまり彼女の趣味には合わなかったようだ。
    やちると咲夜は奇抜な彫刻の飾られる回廊をぐるりと歩いて、塔の半ばあたりまで美術館を見て回るとそこで飽きたように帰っていく。
    「象牙の巨塔、確かに面白かったけどボクの趣味じゃないわね」
    「そう?僕は結構楽しかったな」

  • 425ぬし24/08/27(火) 08:53:30

    次の行き先dice1d2=1 (1)

    1.地下大遺跡

    2.水族館&プール

  • 426ぬし24/08/27(火) 08:54:35

    お次は地下大遺跡に行くようです

    遺跡の内装or雰囲気安価>>431までどうぞ


    なお遺跡にはdice2d8=2 4 (6) が居るもよう

    1.遠吠咲夜

    2.麻木練

    3.アナイシャ

    4.麻原綴

    5.橘凛&獅子目透

    6.喧龍寺茶梅

    7.木村海道

    8.雅舟義座丸

  • 427二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 09:20:14

    お化けでも出てきそうな暗く寂しい感じの遺跡

  • 428二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 09:27:20

    なぜだか旧校舎の構造と似ている遺跡

  • 429二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 10:20:10

    地下深くまで遺跡が広がっておりいまだに全容は解明されていないらしい

  • 430二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 10:20:58

    何かを閉じ込めていたような檻がチラホラ

  • 431二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 10:22:54

    最後はプールや水族館で遊ぶ感じかな

    大規模なギミックや隠し扉がある

  • 432ぬし24/08/27(火) 13:12:43
  • 433二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 14:50:52

    ギミック…床が上がったり下がったりする系かな

  • 434二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 14:53:01

    地下階段が生まれたり水が流れ込んで構造が変化したりするんかな

  • 435二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 15:56:29

    不思議ダンジョン(語彙無し

  • 436ぬし24/08/27(火) 22:47:31

    美術館を早々に出て、やちるが次に向かうのは街外れにある地下遺跡。天空都市なのに地下があるのかという突っ込みは野暮である。
    「なんだ、やちるも来たのか」
    物珍しそうにきょときょと周りを見渡しながら遺跡に踏み入るやちるに、先にいた練が声をかける。やちるは岩陰の暗がりの中に彼女の姿を見つけると目をぱちりと開いて小さく声を上げた。
    「副部長!あなたも遺跡探検に?」
    「おう。この遺跡、どうやら二人一組で探索する仕組みらしくてさ。丁度よかった、アンタも私と一緒に来い」
    「ええ、それはいいんだけど…」
    …と、そこでやちるが少々気まずそうに練の抱えている『なにか』を見やる。やちるの目線より少し高い位置、寝袋にすっぽり入った誰かが練に俵担ぎにされている。
    「誰これ?めっちゃ爆睡してるけど」
    「5組の麻原。その辺で寝てたから数合わせに連れてこうかと」
    「せめて本人の了承は取りましょうよ…」
    二人は眠りこけている綴をその辺の壁際にそっと寝かせ、地下遺跡の入り口となる大きな石門、その手前にある二つのスイッチに二人同時に乗る。
    ごごご、がたん。大きな物音が鳴り響いて石造りの門が開く。二人同時にスイッチを押すことで扉が開く仕掛けのようだ。
    石でできた厚い板の仕切りが消え、大口を開けて待ち受ける長い階段。この階段を下った先に地下大遺跡がある。
    暗い階段を降りながら、練が思い出したように呟く。
    「あ、そうだ。この先に進むなら注意しとけよやちる。この先の大迷路には…」
    練がそう言いかけたあたりでやちるがちょうど長い階段を下りきり、少し色の違う床石を踏んだ瞬間。
    「…っ、わああああ!?」
    いきなりスポンとやちるの立っていた床が抜けて落とし穴が現れる。突然のことに訳もわからず落とし穴に落ちていくやちるを、練が釘バットを襟に引っかけて拾い上げる。
    「こんな風にトラップ仕掛けられてるから。死にゃしねえけど下手したら骨の一本二本は逝くぞ」
    「いや物騒っ!!」
    ここって観光地じゃなかったかしら!?と地下洞穴にやちるの叫びが響くのであった。

  • 437ぬし24/08/27(火) 22:48:52

    最後のプール(水族館併設)はイラストでお届けしようと思います

    描く場面&登場キャラ>>442まで安価

  • 438二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 23:04:04

    これは茶梅ちゃんのボインをですね…

  • 439二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 23:05:29

    アナイシャ&海道の水着姿(怖いもの見たさ

  • 440二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 23:07:29

    >>438

    あっイルカに乗る茶梅ちゃんでオナシャス! 

  • 441二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 23:13:09

    遊びながらプール監視員をしている浮き輪凛ちゃんと海パン透くん 透くんは義座丸を逆さまに吊るし上げている

  • 442二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 23:17:30

    みんな仲良く麻原の描いた空飛ぶ鯨にのる集合絵

  • 443二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 23:22:38

    イルカに混じってアクションショーをする咲夜&練

  • 444二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 00:25:39

    みんながワイワイ楽しむ姿を見るのが最後かと思うと少し物悲しいぜ

  • 445二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 01:58:23

    >>444

    分かるマン…じゃが物語はまだまだ続くんじゃ

  • 446二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 01:59:44

    というかまだまだお楽しみはこれからよ、それにみんな死ぬみたいな言い方で草

  • 447ぬし24/08/28(水) 08:56:50
  • 448ぬし24/08/28(水) 08:59:30

    全…員…(総勢9名)?
    作画コストが高すぎやしませんかね
    死ぬが???

  • 449ぬし24/08/28(水) 09:01:23

    さすがに9人描こうとすると労力がえらい事になるので2,3人に人数絞ってもよいですかね…?

    どうでしょうか>>442

  • 450二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 10:27:01

    >>449

    全然オッケーどす お好きにお願いします

  • 451二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 10:28:11
  • 452二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 10:28:55

    このレスは削除されています

  • 453二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 10:46:04

    メンバーに指定はないです

  • 454二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 19:25:24

    ワクワク

  • 455二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 00:19:33

    保守

  • 456二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 08:29:14

    すほ

  • 457ぬし24/08/29(木) 15:56:57

    頑張ってはみたけど全員分は無理でした
    ご査収ください

  • 458二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 16:02:37

    >>457

    素晴らしい絵だぁ…まるで実写かのような手

  • 459二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 16:03:37

    胸囲の格差社会で草

  • 460二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 16:20:28

    >>457イラストありがとうございます!!めちゃくちゃ良いです!

  • 461二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 16:25:11

    ありがたやありがたや…
    もしや麻原=ぬし?(妄想

  • 462二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 16:28:13

    >>461

    その考えはなかった

  • 463ぬし24/08/29(木) 21:01:25

    修学旅行編もひと段したので御前試合編やります

    新章始める前に試合参加者🎲


    《生徒会執行部・確定枠》

    ・榊原聖火(会長)

    ・麒麟棺(副会長)

    ・仮面の少女(書記)

    ・???(会計)


    《予選突破者・確定枠》

    ・成俊宇


    予選突破者残り三人dice3d7=6 2 7 (15)

    1.緋桜やちる

    2.笹貫光一郎

    3.葦原泡姫

    4.遠吠咲夜

    5.朝比奈晶

    6.駒込馨

    7.雅舟義座丸

  • 464ぬし24/08/29(木) 21:03:02

    御前試合の参加者は以下のようになりました

    《生徒会執行部》
    ・榊原聖火(会長)
    ・麒麟棺(副会長)
    ・仮面の少女(書記)
    ・???(会計)
    《予選突破者》
    ・成俊宇
    ・笹貫光一郎
    ・駒込馨
    ・雅舟義座丸

  • 465ぬし24/08/29(木) 21:05:24

    会計キャラ作ります


    性別 dice1d3=3 (3) (1.男2.女3.不明)

    学年 dice1d3=3 (3)

    クラス dice1d5=4 (4)

    誕生日 dice1d12=11 (11) 月dice1d31=17 (17)

    身長 140+dice1d60=25 (25) cm

    体重 身長-120+dice1d30=20 (20) kg

    得意教科 dice1d10=7 (7)

    苦手教科 dice1d10=6 (6)

    1.国語2.数学3.理科4.社会5.英語6.音楽7.美術8.技術9.家庭科10.体育

    異能の強さdice1d100=33 (33)

    96~…ランクSS 86~95…ランクS 76~85…ランクA 61~75…ランクB 41~60…ランクC 11~40…ランクD ~10…ランクE

    体力 dice1d100=78 (78)

    学力 dice1d100=87 (87)

    人望 dice1d100=40 (40)

    精神 dice1d100=57 (57)

    運 dice1d100=81 (81)


    序列dice1d50=39 (39)


    開花🎲

    dice1d4=2 (2)

    1.自分の意思で開花できる(花びら3+dice1d2=2 (2) 枚)

    2.自分の意思で開花できる(花びらdice1d5=5 (5) 枚)

    3.意識的ではないけど開花できる(花びらdice1d5=2 (2) 枚)

    4.開花を使えない

  • 466ぬし24/08/29(木) 21:07:18

    因縁の対象dice1d25=12 (12)

    1.成俊宇 2.天眼寺アレン 3.マリアンヌ 4.笹貫光一郎 5.麻木練 6.此花件 7.獅子目透 8.駒込馨 9.橘凛 10.榊原聖火 11.麻原綴 12.葦原泡姫 13.遠吠咲夜 14.東雲照彦 15.葉敷烈 16.緋桜やちる 17.アナイシャ 18.麻木蒼 19.木村海道 20. 朝比奈晶 21.喧龍寺茶梅 22.万姫 23.毒島妙子 24.雅舟義座丸 25.校長


    因縁の深さdice1d100=57 (57)

    (目安:80以上で血縁、50以上で友人もしくは宿敵、20以下でただの知り合い)

    執着度dice1d100=42 (42)

    友好度dice1d100=60 (60)

  • 467二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 21:08:53

    異能は弱いけど自分の意思で5枚開花できているから問題無いか

  • 468ぬし24/08/29(木) 21:14:03

    会計ステータス


    11月17日生まれ性別不明

    クラスは3年4組

    身長165cm体重65kg

    美術が得意で音楽が苦手

    精神面以外のスペックが満遍なく高い

    異能ランクはDだが『満開』使用可能

    序列39位

    葦原泡姫とは親友または宿敵くらいの関係性で執着度も友好度も中くらい


    以下のテンプレを使って>>475あたりまでキャラ設定お願いします


    【名前】

    【容姿】

    【異能】

    【泡姫との関係】

    【備考】

    【セリフ例】

  • 469624/08/29(木) 21:57:10

    【名前】京崎 飛鳥(きょうざき あすか)
    【容姿】年齢不詳の美少年?美少女?
    【異能】「わが身世にふる」触れたものの時間を進める/巻き戻す。ただし自身も進めた/戻した分だけ老いる/若返る
    【泡姫との関係】気になる...(恋愛的な意味で)
    【備考】ちょいナルシスト
    【セリフ例】「ずっとここにいたいなあ」

  • 470二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 21:57:51

    【名前】熱山 熱気(アツヤマ ネッキ)
    【容姿】中性的な顔で眠たそうにしてる
    【異能】スモールマペット(小石程度の大きさの物を自由に操れる)
    【泡姫との関係】自分を熱くした責任を取ってもらっている(たまに遊びで勝負してる)
    【備考】昔は熱い人間だったが大きくなるにつれて適当な人間になってしまった 会計の仕事はちゃんとやってるがそれ以外は適当にしてる
    【セリフ例】眠いなー どうしてくれるの久し振りに熱くなってきたじゃないか責任とってよ

  • 471二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 21:58:26

    >>469

    すみません!名前変え忘れてました

  • 472二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:03:39

    【名前】アンソン·マンソン
    【容姿】メモ帳を片手に持った青メッシュ黒髪の白人男性
    【異能】『語毒(ごどく)』毒づくと相手に毒が溜まる。毒の種類は毒づいた語句によって決まる(例:うぜぇ=麻痺等の神経毒、臭えな=腐食毒、しねよ=実質毒)
    自身が謝れば相手の毒は無くなる。
    【泡姫との関係】元剣道部
    【備考】本来は優しい性格、なお本来の異能は『誤読』誤読させる能力、誤読した語句が現実になる開花で戦闘の際は能力自体を使い勝手の良い『語毒』に変えている。メモ帳には読み間違えやすい語句がメモされている。
    【セリフ例】
    「アクセル全開インド人を右に!」

  • 473二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:09:54

    ひっさびさにキャラ安価きたぜ
    【名前】首藤笑(すどう げら)
    【容姿】赤髪赤目で眼鏡の無表情男でワイシャツにネクタイをつけ黒のベストを着用している。
    【異能】【地獄の審判(デビルパッチテスト)】架空の感覚を与える異能
    【泡姫との関係】昔からの腐れ縁
    【備考】表情は変わらないだけでお笑い好き。ドジで天然な所もある。何故が茶梅に敵対心を持たれている
    【セリフ例】「…君も人の痛みを知れば少しはマシになるだろう」「泡姫…これは転んだんじゃない寝てたんだ」

  • 474二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:26:03

    【名前】日野 勇(ひの いさみ)
    【容姿】体操着、オレンジ色の髪
    【異能】催罠(トラップノーシス)相手に暗示を与える声を出せる。ただし録音でないと機能しない
    【泡姫との関係】なんだか馬が合う
    【備考】赤ちゃんや子供が好き
    【セリフ例】ども!ちょっと眠ってください!

  • 475二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:39:51

    【名前】市町村建人 シチョウソン タケル
    【容姿】黒髪ロン毛鉢巻を巻いた&応援団的な格好の元気いっぱいな男子&木刀所持
    【異能】グッドナイトスリープ 眠気を誘う能力
    【泡姫との関係】昔同じ剣術道場にいたよしみ
    【備考】当時は弱く制御の効かない能力を血の滲む訓練の末強め、制御できるようになった。現在では彼を構成する(声、匂い、温度、体液、見た目、気配、描いた絵や文字などetc…全てのものが周囲を眠りに誘う為、能力を抑えている。存在が非常にうるさくすぐ感激する。 麒麟君には半分嫌われ半分好かれている。デリカシーはある
    【セリフ例】 "おはようございますッッ!!!!" 棺君!そこで諦めたら後悔するんだぞッッ!!頑張れっ!頑張れぇぃ!!

  • 476二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:41:54

    【名前】久我 弥生(クガ ヤヨイ)
    【容姿】男とも女ともとれる顔目
    【異能】連打 (相手に攻撃を当てると威力が少し上がる)
    【泡姫との関係】友達
    【備考】真面目で責任感が強い
    【セリフ例】勝つ絶対勝つんだよー

  • 477二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:44:56

    チラホラ変な奴がいるな…

  • 478二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:45:57

    >>477

    いま

    さら

  • 479二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:46:40

    >>477

    だいたい全員変な奴では?

  • 480二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:47:14

  • 481二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:50:11

    今気づいたんだけど義座丸なんだかんだで生き残ってるやん

  • 482二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:54:21

    >>481

    生き残ってるのは何気に人望だったり部員数だったりで得票集めれそうな奴多いしねー咲夜や泡姫は実力は強いけど票集めで不利だしやちるもそりゃ部長にはね、晶は晶だし

  • 483二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:55:53

    >>482

    【晶は晶だし】草生える マズメシバイオハザードはそりゃね…

  • 484二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:04:23

    >>482

    朝比奈っちは実力はあるよね実力は…

  • 485二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:05:15

    トリコ世界の料理人みたいな事出来そうだしね

  • 486二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 01:00:15

    トリコまた続編来ないかな

  • 487二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 01:03:14

     まだありですか?
    【名前】セブンス・ゴールドバーグ
    【容姿】目つきの悪いもみあげ長めのメガネ銀髪褐色イケメン(服の下には特殊なスポーツスウェット)
    【異能】Mr.ガリバー 異能ランクに応じた巨大化(自らの所持品にも能力は及ぶ)
    【泡姫との関係】ずっと仲良くしている友達兼ライバル
    【備考】フェンシングの達人で泡姫に剣の勝負で負け越している。普段は人前で猫を被っている。口が悪いが仲間想いなところも
    【セリフ例】「調子に乗ってると丸呑みにすんぞコラ」「おやおや申し訳ございません言葉がしゃべれるとはつゆ知らず」

  • 488二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 01:03:39

    >>486

    宇宙編観たいよね…

  • 489二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 01:17:12

    分からぬ

  • 490二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 01:41:36

    まだOKなら...
    【名前】一二三芽冷(ウタタネ メザメ)
    【容姿】着崩したスーツを着ており、目元にはクマがある
    【異能】愛信苦想(あいしんくそう)相手に感情を植え付ける能力
    【泡姫との関係】友人
    【備考】相当な恋愛脳
    【セリフ例】「心が二つある~」

  • 491二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 09:03:23

  • 492ぬし24/08/30(金) 10:38:43

    すみませんホスト規制かかってました

    dice1d9=9 (9)


    >>469

    >>470

    >>472

    >>473

    >>474

    >>475

    >>476

    >>487

    >>490

  • 493ぬし24/08/30(金) 10:42:56

    会計プロフまとめ

    一二三芽冷(うたたね めざめ)
    11月17日生まれ性別不明
    着崩したスーツ姿で目元にクマがある
    クラスは3年4組
    身長165cm体重65kg
    美術が得意で音楽が苦手
    精神面以外のスペックが満遍なく高い
    異能ランクはDだが『満開』使用可能
    序列39位
    泡姫の友人で相当な恋愛脳
    異能…『愛信苦想(あいしんくそう)』
    相手に感情を植え付ける能力

    「心が二つある〜」

  • 494ぬし24/08/30(金) 10:44:27

    立ち絵錬成する間にプロフ詳細安価

    好きなもの>>497

    嫌いなもの>>500

    趣味>>503お願いします

  • 495二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 10:50:33

    エナドリのお茶割り

  • 496二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 10:51:48

    仕事

  • 497二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 10:54:44

    わ、わあ…
    筋肉

  • 498二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 10:54:58

    えび

  • 499二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 11:05:23

    労働

  • 500二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 11:06:25

    なんか限界リーマンが誕生しとる 仕事

  • 501二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 11:07:28

    食事

  • 502二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 11:15:24

    ぼとるしっぷ

  • 503二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 11:27:10

    人間観察

  • 504二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 11:36:48

    なんだろう性別がどちらにせよ凄い厄介

  • 505ぬし24/08/30(金) 13:08:42

    芽冷さんキャラデザできました

  • 506二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 13:11:47

    >>505

    これで恋愛脳は怖い

  • 507二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 13:12:42

    ビジュアルすごい好みだわコイツ

  • 508二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 14:49:51

    とりあえずバイだな多分

  • 509二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 23:02:04

    俺もこれくらい絵が上手くなりたい

  • 510二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 23:04:51

    >>509

    うむ…上手いよなぁ

  • 511二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 23:17:24

    >>509

    分かるマン…基本ナスカの地上絵みたいなクオリティになる

  • 512二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 23:31:30

    能力名凝ってるの多くて好き

  • 513二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 08:38:52

    >>512

    わかりみが深い

    採用はされなかったけど、地震、雷、火事、親父(モンスターペアレント)が好き。それ以外ならワンインチワンメートル

  • 514二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 12:44:45

    >>513

    >>513

    逆ゥゥ!!距離不噛合(ワンメートルワンインチ)だぜ、ちな俺は水銀医師の気紛れ…

  • 515二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 14:44:06

    あ、すまん

  • 516ぬし24/08/31(土) 18:04:25

    万姫率いる文芸部を倒し、生徒会選挙の予選を制した俊宇たちはいつものように銃道部の部室に集まっていた。
    「知っての通り、来週から生徒会選挙の本戦…御前試合があるわけだけど」
    組んだ手の上に顎を乗せ、所謂ゲンドウポーズでアレンが言う。その表情は真剣そのものだ。
    「ああ」
    俊宇とマリアンヌもいつになく真面目な面持ちで頷く。アレンはふっと微笑むと机のマーカーペンを取っておもむろに立ち上がった。
    「僕らがこの学園を掌握する…生徒会選挙を制するには、これから始まる御前試合に勝ち進んでいかなければならない」
    喋りながら彼は後ろにあるホワイトボードにトーナメント表のようなものを書き込んでいく。
    「御前試合まで勝ち抜いてきた候補者たちはいずれも海千山千の強者揃い。もちろん試合も予選とは比べ物にならないほどの激戦になることだろう。少しでも僕らが有利に戦うために、今のうちに立てられる対策はすべて立てておくよ」
    「つまりいつもの作戦会議タイムなのね!」
    マリアンヌが元気な声で言う。アレンはひとつ頷いて、書き終えたトーナメント表を俊宇たちに見せる。
    「それじゃあ改めて、御前試合についておさらいと行こうか」

  • 517二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 18:08:33

    始まった

  • 518ぬし24/08/31(土) 18:24:24

    トーナメント表はこんな感じ

  • 519二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 18:28:04

    カワよ

  • 520二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 18:31:43

    駒込さん…あなたの骨は拾います…

  • 521二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 18:33:16

    >>518

    義座丸と一二三の見た目ダウナー対決が始まるしいきなり主人公と仮面少女の戦いくるか

  • 522二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 18:34:02

    >>520

    武器と財産もいただくのねんby^^マリアンヌ

  • 523二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 18:56:05

    次回!駒込死す!!

  • 524二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 19:33:45

    俊宇も光一郎もボスラッシュで笑う

  • 525ぬし24/08/31(土) 20:05:49

    ア「御前試合は予選で選ばれた候補者と現生徒会の生徒が校長の前で、一対一で試合をする行事だ。司会は風紀委員が、審判は校長が務めることになっている」

    俊「待て、その表に描いてあるのって俺か?」

    マ「ぜんぜん似てないのねん」

    ア「うるさいな!…ともかく、御前試合は予選とは違って勝ち抜き形式になっている。トーナメントで勝ち上がった者は一位から順に生徒会長、副会長、書記、会計に就くことができる仕組みだ」

    俊「ここまでくると選挙っつっても生徒の意思はガン無視なのな」

    ア「まあシンボラルアカデミーだからね。生徒会選挙を勝ち抜いて生徒会長を目指すなら、俊宇は合計3戦の試合すべてに勝つ必要がある。一戦でも負ければそこで試合は終わり。絶対に負けることは許されないよ」

    マ「せ、責任重大なのね…でも俊宇ならきっと大丈夫なのね?」

    俊「おう!誰が相手だろうとぶっ飛ばしてやるさ!」

    ア「自信満々だねえ。御前試合には他にもいくつかルールがあるんだけど、例えば>>525>>526>>527あたりが特に重要かな」

  • 526二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:33:52

    故意及び事故だろうと命を奪う行為は禁止

  • 527二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:40:42

    このレスは削除されています

  • 528二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:42:28

    候補者は1試合に限り代理を建てられる

  • 529二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 21:09:05

    このレスは削除されています

  • 530二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 00:11:16

    御前試合開始時間に遅れた場合は自動的に不戦敗とする

  • 531二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 10:49:41

    このレスは削除されています

  • 532二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 17:40:24

    なんか消したのかな?

  • 533二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 23:27:06

    今日はおやすみだー

  • 534二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 23:29:26

    だね

  • 535ぬし24/09/02(月) 00:44:09

    ホワイトボードに綺麗な字で御前試合のルールが書き込まれていく。
    「まず当然だけど、御前試合では対戦相手の●害はご法度。事故でも故意でもやった時点で即敗退だからね」
    「殺しはアウトってルールに明記されるとか治安やばくね?」
    「今に始まったことじゃないのねん」
    ひそひそ話し合う俊宇とマリアンヌに苦笑して、アレンはまたペンを動かす。
    「次に、御前試合では自分が参加する一試合に限って代理を立てられる。俊宇と相性の悪い相手が来た場合は僕かマリアンヌが代わりに戦うこともできるってこと」
    もっとも対戦カードによってはこの制度を使わない可能性も十分あるけどね、とアレンが付け足す。
    「最後に、御前試合は時間厳守だ。試合開始にもし遅れてしまった場合は自動的に不戦敗となる」
    彼の説明に俊宇が首を傾げて問いかける。
    「…最後のルールって、要は時間までに試合出ろよってだけの話だろ?特に気をつける必要もなくね?」
    俊宇が訊くとアレンはちょっと眉根を寄せて「わかってないな」と呟いた。
    「毎年のように出るんだよ。対戦相手が試合に出られないように、試合前に足止めしてくる生徒が。そうでなくとも今俊宇は文芸部を倒して序列六位に成り上がった有名人、色んな意味で狙われやすい立場だ。これまで以上に身の回りには気をつけて」

  • 536二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 01:23:49

    今6位なんか主人公…そうだったな

  • 537二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 01:24:20

    >>535

    新キャラとか出てきそうな(悪い笑み

  • 538二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 01:31:12

    >>537

    義座丸の部下とか友達とか出てきそうよな、後は生徒会シンパとかね

  • 539二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 08:54:55

  • 540ぬし24/09/02(月) 16:41:33

    「ひとまず今は、最初の試合で当たる相手…生徒会書記『雪』の対策を考えよう」
    そう言ってアレンが文芸部からちょろまかしてきた毒島の対策ノートを引っ張り出してくる。几帳面な文字が書かれた紙面には仮面をかぶった少女の写真。開かれたノートの束を眺めて、マリアンヌがぴんと片手を挙げた。
    「せんせー!質問なのね!」
    「はいどうぞ、マリアンヌくん」
    「この『雪』って確か俊宇が文芸部に捕まったときに逃げるの手伝ってくれた仮面野郎なのね?こいつが生徒会だったなんてボク初めて聞いたのねん」
    こいつ一体ナニモンなのね?とマリアンヌが問う。彼の疑問にアレンはさもありなんと頷いた。
    「彼女は生徒会の影だからね。書記として公の場に出ることは滅多にないんだ」
    俊宇たちが次のページをめくる。嫌になるくらいの文章量が詰め込まれた他のページに比べて、『雪』の項目は拍子抜けするほどに文字が少ない。
    「説明を続けるよ。…『雪』は今年の六月ごろ、生徒会長直々にスカウトされて生徒会に入った素性不明の転校生だ。その出自、本名、異能、ほとんどの情報が秘匿されている。わかっているのは彼女が常に仮面で顔を隠していること、そしてとても強力な異能者であるということだけだ」
    とはいえ調査で分かったこともそれなりにある、とアレンが続ける。
    「学園内に『雪』と戦った生徒が何人かいてね、彼らの証言と文芸部戦で僕が"視た"情報をまとめてきた。調べた限り彼女はおそらく氷雪系の異能者だ。氷で攻撃したり人やモノを凍らせるのはもちろん、敵の動きそのものを『凍結』させて無力化することもできるらしい。攻守ともに隙のない相手といった感じだね…」
    …と、そこで彼は俊宇の方に視線を向けて不思議そうな顔をする。

  • 541ぬし24/09/02(月) 16:41:52

    「…きみ何やってんの?」
    見ると俊宇は先ほどから黙り込んで、渡された『雪』の写真をじっと見つめている。
    「なあに俊宇、さっきから食い入るようにその写真ばっかり見つめちゃって」
    「お前さんこういう女子がタイプなのね?」
    「ちげえわ!…いや、やっぱ似てるなと思ってよ」
    神妙な顔で写真を眺める俊宇の表情を二人が横から覗き込む。
    「そういえば選挙の時にも言っていたね。『雪』の姿が君の幼馴染によく似てるんだっけ」
    「ああ。雰囲気も片耳に桃のピアスを着けてるとこも…全部、雪梅にそっくりだ」
    俊宇が懐かしげに目を細める。はるか遠くの故郷にいる幼馴染を思い出しているのだろうか。
    「ほーん…もしかして『雪』の正体ってその幼馴染だったりなのねん?ホラ、"雪梅"と"雪"で名前もそっくりなのね」
    「あいつが?それはさすがにねえと思うけど…でもそうだな、雪梅がもしこの学園にいるんだとしたら」
    「だとしたら?」
    マリアンヌが聞き返す。
    俊宇は答えず、ただ遠くを見るような眼差しをしてノートを閉じた。

  • 542ぬし24/09/02(月) 16:43:50

    御前試合編スタートです

    第一試合開始前に俊宇たちの行動orイベント安価>>547までどうぞ

  • 543二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 16:50:08

    控え室にいる所、友人達に発破をかけられる

  • 544二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 16:53:21

    一二三芽冷が主人公に個人的な挨拶♡&アドバイス

  • 545二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 16:59:00

    俊宇が一人でトイレに行った際にアナイシャのフリをした偽物に背後から襲われる

  • 546二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 17:01:20

    笹貫光一郎vs麒麟棺の大舌戦

  • 547二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 17:16:33

    仮面の少女と偶然出会い雑談をしばらくする、そして正体を問いただすも逃げられる→>>544

  • 548ぬし24/09/02(月) 22:06:04
  • 549二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 22:09:31

    熱い友情展開…

  • 550二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 22:25:39

    良かった、何事もなく試合できそうだ(フラグ

  • 551二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 00:01:56

    せやな()

  • 552二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 10:12:07

    ホンマに?

  • 553二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 16:46:34

    保守

  • 554ぬし24/09/03(火) 18:49:18

    一週間は矢のように過ぎて、あっという間に御前試合の日がやってくる。
    「準備はいい?」
    試合開始の1時間前、控え室で身支度をする俊宇に遠吠咲夜が話しかける。彼も俊宇と同じく選挙戦に参加した候補者の一人であるが当選手前で惜しくも敗退してしまったようだ。
    「頑張ってね俊宇。『雪』は手強い相手だけど君ならきっと立ち向かえるさ!」
    自分だけ選挙に落ちた恨み節などおくびにも出さず、爽やかな笑みを浮かべて咲夜が俊宇の肩を叩く。咲夜の激励に俊宇は白い歯を見せて笑い「おう!」と元気よく返す。
    またねと言って咲夜が去っていくと、入れ替わるようにチャイナ服を着た銀髪の女性が控え室に入ってきた。彼女の顔を見たとたん、俊宇の細い目が思いきり見開かれる。
    「…っ!?お前、なんでここに」
    ここに居るはずのない存在に思わず表情筋を強張らせる。俊宇に対し、銀髪の女性…万姫はひらひらと手を振って笑う。彼女の姿は以前会った時より少しやつれているようにも見えるが、裏腹に表情はどこまでも穏やかだ。
    「そんなに身構えないでくれよ。私はただ贈り物をしに来ただけだ」
    そう言うと、万姫の白い手が俊宇の手に何かを握らせる。左手にずしりと重い感触。見れば、そこには実弾の込められたリボルバー。唐突に渡された銃器にうろたえる俊宇の耳元で万姫が囁いた。
    「これはお守りだ。この先、君は今までの苦痛とは比べものにならないほど辛く重大な決断をする日が来る。その時が来たら使うといい」
    拳銃を握る俊宇の手をしっかり掴み、万姫が言う。静かに言葉を紡ぐ彼女の目はサングラスに隠されて見えない。
    「こいつを使う時が来たとして、そのときは決して躊躇うな。選ぶべきものを常に見定め、持ち続けろ。自分にとって一番大事な価値を見失うな」

  • 555二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 19:01:42

    まさかのかつての敵が来たやーつ…!?

  • 556二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 19:08:17

    なんだかシリアスな話だぜ

  • 557二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 19:19:30

    >>556

    最初からなんだよなぁ…

  • 558二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 22:56:47

    親友を犠牲にした奴が言うと説得力が違うぜ!(何処からともなく湧いてきた怪談に襲われ死亡

  • 559二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:01:12

    >>558

    草生える 残当…まあ中々の展開を迫られそうで怖いなぁ

  • 560ぬし24/09/03(火) 23:20:54

    「……。」
    「じゃ、用はこれだけだから」
    突然のことに言葉が出ない俊宇に万姫はくるりと身を翻し、早足で部屋から去っていく。
    俊宇は重いリボルバーを握りしめ、彼女の言葉の意味についてしばらく考え込んでいたが、ほどなくしてまた誰かが控え室のドアを叩いた。
    「俊宇ー!そろそろ会場に移動するのね!」
    「お、もうそんな時間か?」
    扉の向こうから催促する声。俊宇は拳銃を懐に仕舞い、急いで会場の方へと駆け出す。扉をやや乱暴に開けて廊下に出てみれば、遠くのスタジアムを指さしてぴょんぴょん跳ねるマリアンヌの姿があった。
    「生徒会からのお知らせで、会場が向こうのスタジアムに変更されたらしいのね!早く行かないと間に合わないのねん!」
    「マジか、すぐ行く!」
    彼の案内に従って、二人はスタジアムに繋がる長い渡り廊下を走ってゆく。

  • 561ぬし24/09/03(火) 23:36:40

    そのころ、御前試合の開催場所である第一グラウンドにて。
    「うーん、繋がらないなぁ…」
    発信音を鳴らし続けるスマホを眺め、アレンが難しい顔をする。
    「もうあと三十分で試合が始まるっていうのに俊宇も『雪』もいっこうに出てこない。俊宇は電話すら出ないし」
    俊宇のやつ、一体どこで油を売ってるんだ?と眉間に皺を寄せながらぼやく。
    「そっちはどう?"マリアンヌ"」
    「こっちも繋がらないのねん。さっき送ったスタ練にもぜんぜん既読つかないし…アレン、これってもしかして」
    「そういうことだろうね」
    マリアンヌがアレンの方に視線をよこし、彼は肩をすくめてわざとらしくため息をつく。
    「はぁ…。だからあれほど試合前は周りに気をつけろって言ったのに」

  • 562二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:40:18

    あら…!?

  • 563二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:40:49

    まさかの偽アンヌやんけぇ!

  • 564二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:41:49

    >>545これ要素を拾って貰えてうれしい…嬉しい

  • 565二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:42:21

    >>564

    良かったのう

  • 566二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:43:24

    やったぜ

  • 567二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:44:12

    雪が出てこないのも何かあるんだろうか

  • 568二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:52:19

    >>567

    もしかして向こうも似た感じで騙されてるのでは…

  • 569二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:53:13

    >>568

    もしこれで二人とも遅刻の場合はどうなんだ?両者失格か?

  • 570二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:54:46

    >>569

    かもねー、そうしたら次の対戦の勝者がそのまま役職につけるんだよね 姑息〜

  • 571二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:55:17

    >>570

    一回勝てば次がいないもんな……うーむ

  • 572ぬし24/09/04(水) 00:02:29

    試合開始の四半刻前。
    "マリアンヌ"に連れられてスタジアムに辿り着いた俊宇は人気のない観客席を見渡して、戸惑ったようにきょろきょろ視線を彷徨わせる。
    「なあマリアンヌ、ホントにここが会場で合ってんのか?なんか校長どころか誰もいねえけど…」
    「……。」
    "マリアンヌ"は答えない。ただ無言で、俊宇に背を向けたまま突っ立っている。
    「なあ…冗談ならタチ悪いぞ、マリアンヌ…黙ってねえでなんか言えよ…おい!マリアンヌ、なんか言えって!」
    「……。」
    ふたたび無言。
    いっこうに答えを返さない"マリアンヌ"に痺れをきらした俊宇が彼に向けて一歩を踏み出した瞬間、俊宇の目の前が真っ白に埋め尽くされた。
    どう、と大地が鈍く揺れて、俊宇の立っていた場所の少し手前から恐ろしい勢いで氷の柱が天井めがけて伸びる。氷柱は伸び重なり崩れ雪崩となり、巻き込んだものすべて氷の内に閉じ込めながら巨大な氷の波を作り上げた。
    「うおっ!?」
    襲い来る白銀の津波を紙一重で躱し、俊宇が睨みつけた氷柱の向こう。
    マリアンヌの姿が雪解けのようにふわりと溶けて下から仮面を被った少女の姿が現れる。
    俊宇は少女の顔を見て、瞬時に己の置かれた状況を悟った。
    「またアンタか『雪』。今度は何のつもりだ?どうせ俺とはすぐ戦うことになるだろうに、試合まで待ちきれねえってか」
    「……。」
    少女はやはり答えない。
    「…だんまりか。いいぜ、俺も小難しい話し合いは好きじゃねえんだ」
    御託はなしだ。俺の邪魔をするんなら、悪いが力ずくでも押し通らせてもらう。
    俊宇が叫び、周りに狂ったような大嵐が吹き荒れる。少女を覆う冷気が張り詰めて、スタジアムに薄く霜が降る。

    誰の目も届かないがらんどうのスタジアムで、二人だけの戦いが始まる。

  • 573ぬし24/09/04(水) 00:04:15

    俊宇vs『雪』1ターン目


    俊宇の行動>>577

    雪の行動>>581まで安価

  • 574二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 00:04:57

    いやー!?もしやと思ったがこう来ました 燃える展開ですよこれはぁ

  • 575二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 00:06:05

    自らに嵐を纏わせ冷気を弾き攻撃にも活かせる攻防一体の鎧とする

  • 576二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 00:07:06

    >>574 いいよぬ

    周囲の大気を歪ませて撹乱させる

  • 577二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 00:07:28

    とりあえず空気砲

  • 578二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 00:07:46

    氷柱の雨霰

  • 579二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 00:08:31

    足場を全て凍結させる&氷の兵士量産

  • 580二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 00:11:36

    氷を高い足場にしてからの雹攻撃→抜け出した相手に偽の氷人形を攻撃させ氷の刃で奇襲

  • 581二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 00:15:04

    絶対零度の息吹「白風」を繰り出す

  • 582二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 08:05:18

    何が出るかな

  • 583ぬし24/09/04(水) 17:36:38

    俊宇の行動dice1d3=2 (2)

    有効度dice1d100=68 (68)

    >>575

    >>576

    >>577


    雪の行動dice1d4=1 (1)

    有効度dice1d100=67 (67)

    >>578

    >>579

    >>580

    >>581


    イベント🎲

    dice1d5=2 (2)

    1,2.特になし

    3.会心の一撃!有効度+dice1d50=2 (2)

    4.効果は薄いようだ…有効度-dice1d50=14 (14)

    5.安価

  • 584二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 17:55:04

    めちゃくちゃ互角だ…

  • 585二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 18:03:02

    めっさ良い勝負

  • 586二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 18:33:49

    最初はほぼほぼ同じ

  • 587二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:23:07

    この戦い最終的にどうなるんだ
    ハッピーで終わりたいけど…不安な気持ちもある

  • 588二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:34:16

    我らが主人公さんを信じろ…万姫から貰った拳銃がどういう風になるのかは知らないけど何とかなるやろ!

  • 589二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 00:02:57

    ふむ…うーむ これがボーイミーツガールですか()

  • 590二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 09:42:24

    きたい

  • 591二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 14:58:05

    >>589

    ちゃう(ちゃう)

  • 592ぬし24/09/05(木) 20:45:55

    「……。」
    無言のまま、雪が両手を重ね合わせて上へ突き上げる。重なった掌が花開くように広げられた瞬間、スタジアムの天井に幾百もの白い氷柱が現れる。咲いた端から雨霰と舞い落ちてくる氷柱は床一面に突き刺さり霜と氷が辺りを制圧する。冷気を閉じ込めた白銀の氷は触れたものを凍てつかせ、されど決して傷つけることはない。
    「遅え!」
    雪崩のごとく落ちてくる冷気の柱を見上げ、俊宇は空気の槍を振り回して氷塊を弾こうとする。しかし槍の先端が白銀の柱に触れた途端、槍はがくんとその場に"凍りついて"しまったかのように動きを止めた。
    「……っ!?」
    槍を握っていた指先に冷たい感覚が走り、俊宇はとっさに槍から手を離す。自分の周りに空気の盾を展開しながら前転で氷柱を回避。さきほど手放した空気の塊は氷柱に縫い止められていまだ空中に留まっている。
    敵の動きを凍らせる雪の『凍結』の権能。話には聞いていたが、自分で生み出した氷にも付与できるのか。
    「こりゃ当たったら即アウトだな」
    予想以上に厄介な相手だと俊宇は舌打ちして再び握った拳に空気を収束させ始める。

  • 593二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 21:11:16

    バトルは続くよどこまでも

  • 594ぬし24/09/05(木) 21:39:41

    閑散としたスタジアムに爆音が轟く。
    ドーム内に吹き荒れる冷気と熱波の大嵐。次々と氷柱を放って俊宇を氷漬けにしようとする雪に対し、俊宇は広い空間を雷のように飛び回りながら次々と圧縮した空気を爆発させ、氷柱を吹き飛ばしていく。生半可な者が立ち入れば即座に命を刈り取られるであろう人外魔境と化したスタジアムのなか、宙に浮かんだ氷柱の一片が俊宇の脚を掠め、一瞬だけ彼の動きが鈍る。
    雪は文字通りそれを見逃さなかった。
    仮面の奥でアイスブルーに光る双眸が俊宇を睨みつける。絶対零度の眼光が彼の全身を捉え、凍りついたかのように俊宇の動きが止まった。見たものの動作を止める凍結の目。野球部との戦いで使った技だ。
    「……。」
    呆気に取られた表情のまま固まっている俊宇に雪が静かに歩み寄る。迫ってくる仮面の少女に彼は身じろぎひとつ、まばたき一つすらすることはない。否、できないのだ。
    無防備に立ち尽くすしかできない俊宇に雪は冷気をまとった手を伸ばし、氷の棺に彼を閉じ込めようとする。
    しかし。
    温度のない指先が俊宇の頬に触れた瞬間、彼の姿はふっと幻のように掻き消えた。
    「蜃気楼…!?」
    雪がはじめて小さく声を上げる。仮面の下から聞こえる声は鈴の鳴るような可憐な音色だ。
    空気を歪めて生み出した俊宇の幻影に気を取られ、わずかに隙を見せる雪。その隙をつくように俊宇が氷柱の陰から飛び出した。彼の体を覆うは荒れ狂う竜巻。渦巻く空気の層を何重にも纏い、冷気の侵蝕を防いだのだ。
    「悪いな、『その手』はすでに知ってんだ」
    雪が振り向く。だがそれより早く彼の手の中にある空気の塊が炸裂した。
    視界を埋め尽くすオレンジ色の光。膨大な熱と光、そして爆風が雪の細い身体を吹き飛ばす。

  • 595二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 21:45:03

    久しぶりの炸気炸裂だぁぁ!!

  • 596二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 21:45:33

    良いですねぇ!まじ良いですねぇ!

  • 597二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 21:47:52

    はえ〜…すっごいバトル

  • 598ぬし24/09/05(木) 21:53:08

    至近距離で爆発に巻き込まれた雪はスタジアムの壁に叩きつけられるかと思われたが、すんでの所で自分自身に『凍結』を発動。自分の動きを強制的に止めることで爆破の衝撃を受け流す。しかし完全にダメージを消しきることはできないようで雪の身体には火傷痕がちらほらと見え、彼女の着けている仮面にも大きな亀裂が走る。
    氷のような無表情を貫いていた白い仮面が壊れ、崩れ、剥がれ落ちていく。
    彼女と相対する俊宇は少女の仮面が取り払われるその姿をしかと目の当たりにした。
    俊宇は『雪』の仮面が剥がれた少女の顔を見て、
    そして言葉を失った。


    「俊宇、御前試合を棄権して。さもなくば私は…あなたを殺さないといけなくなる」

    仮面の下に隠れていたのは忘れもしない、小さい頃から慣れ親しんだ幼馴染の顔だった。

  • 599二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 21:58:26

    知ってた

  • 600二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:00:03

    ふうぅ…ふうぅ…何となく分かっていたが悲しす

  • 601二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:00:38

    うーむ辛い

  • 602ぬし24/09/05(木) 22:02:20

    衝撃の再会()からの2ターン目

    俊宇の行動>>608まで

    雪梅の行動>>613まで安価

  • 603二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:10:50

    滅茶苦茶動揺&周囲全てを吹き飛ばす強力な突風で"雪"を攻撃ごとぶっ飛ばし距離を取り冷静さを取り戻す

  • 604二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:16:45

    周囲の空気を収縮させ熱波を発生させる&熱気を操り相手の冷気とぶつけ合い上昇気流と雲を生み出す

  • 605二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:18:56

    気を身体に張り巡らせ床を蹴り砕き視界を奪った後、押し倒して説得する

  • 606二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:19:13

    このレスは削除されています

  • 607二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:20:49
  • 608二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:26:38

    派手な技と相手の能力を目眩しに自分以外の空気を奪う真空空間を発生させる

  • 609二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:27:36

    思考凍結からの巨大氷塊

  • 610二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:29:02

    無数の氷分身&言葉でメンタル攻撃

  • 611二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:30:25

    氷結大紅蓮大龍

  • 612二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:31:35

    巨大な氷の壁で左右から挟み潰す+>>611(技名よね?)

  • 613二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:32:04

    >>612

    分かりづらくてすまぬ…そうです技名です

  • 614二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:32:43
  • 615二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 02:07:36

    どうなる

  • 616ぬし24/09/06(金) 08:20:16

    俊宇の行動dice1d5=3 (3)

    有効度dice1d100=52 (52)

    >>603

    >>604

    >>605

    >>607

    >>608


    雪の行動dice1d5=2 (2)

    有効度dice1d100=15 (15)

    >>609

    >>610

    >>611

    >>612

    >>614


    イベント🎲

    dice1d5=3 (3)

    1,2.特になし

    3.会心の一撃!有効度+dice1d50=21 (21)

    4.効果は薄いようだ…有効度-dice1d50=35 (35)

    5.安価

  • 617二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 10:15:57

    あら!ま

  • 618二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 11:31:39

    【速報】主人公大胆!…(なお

  • 619二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 13:32:59

    悪手なんだろうけど今の俊宇の心情からして、こんな感じなかと……してしまいました すいません

  • 620二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 15:01:53

    >>619

    いいんやでこれが安価とダイスの醍醐味よ

    駄目なら駄目でぬしさんが言うだろし気にしなくていいと思うっす

  • 621二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 15:44:29

    そうですな

  • 622二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 22:52:51

    ワクワク

  • 623二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 08:34:27

  • 624ぬし24/09/07(土) 11:29:18

    ふら、と足から力が抜けて、俊宇の身体がよろめく。
    「雪、梅…?なんで…」
    「あなたは知らなくていい」
    雪梅が冷たく斬って捨てる。あらゆる感情を押し殺した、仮面よりも仮面らしい顔。俊宇の知る素朴で優しい少女とは似ても似つかぬ表情に困惑の眼差しを向けるほかない。
    「俊宇。私を少しでも思っているなら、ここで大人しく氷漬けになっていて。それしかあなたの助かる道はない」
    「はあ…?どういう意味だよ、だいいち雪梅が俺を殺さなくちゃいけないって…」
    「知らなくていいと言ったでしょう」
    雪梅が片手に冷気を集めて氷のレイピアを生み出す。呆気に取られて固まっている俊宇に向けて目にも止まらぬ一閃。彼はすんでのところで雪梅の攻撃を回避する。
    「…っ!?わけわかんねえよ!こんな…!雪梅が『雪』の正体なんて、あの時からずっと、なんで一言も…」
    叫ぶ俊宇に雪梅は眉一つ動かさない。無表情を貫いたまま冷徹極まる剣さばきで氷のレイピアを振り回す。
    その迷いのない太刀筋に、俊宇は彼女の固い意志を悟る。

  • 625ぬし24/09/07(土) 11:51:25

    「…そうかよ」
    生み出した空気の盾に隠れて俊宇が小さく呟く。
    ばちばちと空間に火花が散って、俊宇の額に紅い花が咲く。自らの異能を『開花』させた俊宇に闘気が収束し、身体中に張り巡らされる。
    …ガン!!と凄まじい音を立てて俊宇が脚を踏み下ろすと同時に、スタジアムの床が割れる。
    ただ床を蹴っただけ。それだけの事で、床は粉微塵に砕けて巻き上がり周囲には衝撃波が飛び散らされる。
    俊宇の一撃に大地が揺れ、舞い散った瓦礫が煙幕となって雪梅の視界を奪う。また蜃気楼に隠れ潜む気かと雪梅が辺りを見回した隙に俊宇は正面から彼女の両腕を優しく絡め取り、床に押し倒した。びくりと雪梅の体が小さく跳ねる。
    「お前も抱え込んでるんだな」
    俊宇が静かに語りかける。一見つとめて冷静に、しかしどこか祈るような必死の色を込めながら。
    「雪梅、優しいお前が進んでこんな事をするなんて思えない。きっと訳があるんだろ?教えてくれ。お前がもし俺の知らないところで苦しんでるなら、力になってやりたい。…お前を助けたいんだ」
    お前を助けたい。そう伝えた瞬間、雪梅の双眸が静かに見開かれた。かすかに開いた唇が震え、アイスブルーに光る瞳に涙の膜が張って。
    そして。
    身も凍る冷気の奔流とともに、彼女の可憐な顔立ちがぐしゃりと歪む。
    「…どの口が…!」

  • 626二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 11:55:26

    なんだか穏やかじゃない理由が、ありそう

  • 627二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 12:41:20

    「主人公」である事が理由?分からん?

  • 628二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 22:11:41

    保守

  • 629二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 01:35:23

    不穏だな

  • 630二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 09:56:07

  • 631二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 15:17:40

    これ決着ついても大変そう(コナミ感

  • 632二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 21:15:50

    >>631

    色々ね…

  • 633ぬし24/09/08(日) 23:04:28

    ゴウ!と大気が揺れるとともに絶対零度の吹雪がスタジアム中を白く覆い尽くす。立っていられないほどの風圧が俊宇の肌を裂き、傷口から飛び散った血が凍って紅蓮の花が咲いた。
    「あなたはいつもそうだ」
    八寒地獄の底から這い出たような低音で雪梅が呟く。吹雪く氷雪の礫が次第に寄り集まって、彼女の周りに人型を形作る。
    「ねえ、俊宇はどうして抗うの。私をこうも苦しめてまで生徒会選挙に臨もうとする理由はなに?もうあなたの妹は助かったんでしょ?これ以上、危険を冒してまであなたが戦う理由はないじゃない」
    「…俺は」
    俊宇がしばし口ごもる。
    「約束したんだ、ある奴と。そのために俺はこの学園でテッペンを取るって決めた」
    「…あきれた」
    バキン、と固い音がして氷でできた無数の彫像が動き出す。
    「傲慢なんだよ。いつもいつも後先考えないで誰にでも手を差し伸べて。自分が守られる立場なことも気付かないで、『助ける』なんて軽々しく言って!そうやって誰かの地獄を肩代わりしたところで自分も周りも傷つかないと根拠もなく思ってる!」
    行き場のない激情を叩きつけるように氷柱の雨が激しく降り注ぐ。二人を取り囲む氷の兵隊が一斉に氷でできた弓をつがえる。

  • 634ぬし24/09/08(日) 23:06:39

    「あなたは何も知らない。この学園の真実を、その先に何が待っているのかを、何もわかってない。」


    俊宇の行動>>639まで

    雪梅の行動>>643まで安価

  • 635二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 23:21:27

    開花して『冷気』と『水気』をスタジアムからどかし対話を続ける

  • 636二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 00:06:25

    全て上空に巻き上げる&大気を圧縮し灼熱の状態に

  • 637二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 00:10:47

    開花し空気の流れを読み自らの気を全身に纏う守りの型をとり主人公らしい台詞を言いながら近付いていく。

  • 638二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 00:11:25
  • 639二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 00:12:00

    天候の力を我が物に+>>635

  • 640二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 00:12:33

    周囲一帯を静寂の世界にする

  • 641二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 00:13:00

    必殺技!

  • 642二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 00:16:11

    時を凍結させる&俊宇を氷に閉じ込める

  • 643二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 08:31:53
  • 644ぬし24/09/09(月) 09:41:17

    俊宇の行動dice1d5=5 (5)

    有効度dice1d100=76 (76)

    >>635

    >>636

    >>637

    >>638

    >>639


    雪の行動dice1d4=1 (1)

    有効度dice1d100=58 (58)

    >>640

    >>641

    >>642

    >>643


    イベント🎲

    dice1d5=4 (4)

    1,2.特になし

    3.会心の一撃!有効度+dice1d50=41 (41)

    4.効果は薄いようだ…有効度-dice1d50=23 (23)

    5.安価

  • 645二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 09:59:24

    あらら

  • 646二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 09:59:55

    はじめての4?

  • 647二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 10:05:18

    >>646

    だね それに数値は5しか差がなくてセーフ!

  • 648二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 10:17:05

    対話…対話は大事に 

  • 649二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 17:18:00

    悲しい

  • 650ぬし24/09/09(月) 22:35:42

    今日は更新お休みします

  • 651二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 22:42:28

    了解致しました

  • 652二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 23:04:57

    おっつです!

  • 653二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 02:52:01

    おつ

  • 654二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 09:12:04

    このレスは削除されています

  • 655二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 16:17:36

    ほす

  • 656二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 21:55:59

    念の為

  • 657ぬし24/09/10(火) 22:21:57

    「射て!」
    雪梅が指揮棒のようにレイピアを振る。氷の彫像が同時に動いて氷の弓から矢を握る手を離した。長く白銀の尾を引いて、冷気を固めてできた非殺傷の矢が四方八方から俊宇を襲う。
    俊宇は落ち着いて『開花』によりスタジアム中から『冷気』を奪い去る。檻のように彼を囲んでいた白銀の矢が温度を失って霧散した。
    「聞いてくれ。俺、ずっと家族を守るために頑張ってきたつもりだった。あいつらのために俺が戦わなきゃならないんならきっとそれが正解なんだって…でも、そのせいで。俺が戦うことで雪梅が苦しんでたなんて…知らなかった」
    ゆっくりと、俊宇が雪梅に向けて歩き出す。霜柱の降りた地面を踏み締めるたびに白い冷気が足元から舞った。
    「分かってやれなくてごめん。辛い思いさせて本当にごめんな。でも俺にもやるべき事がある、ここで止まるわけにはいかねえ。だから…」
    俊宇の目がじっと雪梅の目を見つめる。
    「話し合おう、雪梅。二人で考えりゃきっと見つかるはずだ。俺もお前も納得できるような、そんな答えがきっと…」
    凍てつく声が遮る。
    「…ないよ、そんなもの」
    周囲の空気がつめたく淀む。そんなことないと尚も言葉を紡ごうとした俊宇の肺が凍りつく。
    「私だって、あなたに刃を向けなくて済む方法を考えたよ。何回も何回も。でもダメだった。ダメだったの。何をしたって、どう闘ったって、私たちの行く先には絶望だけだった。だからこれしかないの。あなただけでも守り抜くために」
    凍りついた視界のど真ん中に映り込んだ雪梅の眼。
    涙の浮かぶ瞳の奥に、赤い花が咲いている。

  • 658二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:22:40

    始まったー!

  • 659二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:24:06

    「私だって、あなたに刃を向けなくて済む方法を考えたよ。何回も何回も。でもダメだった。ダメだったの。何をしたって、どう闘ったって、私たちの行く先には絶望だけだった。だからこれしかないの。あなただけでも守り抜くために」…ん?ループ物みたいな事言いますね…

  • 660二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:25:22

    >>659

    その視点はなかった

  • 661二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:25:59

    ワシが理解出来てないだけでだいぶヤバい状況に進んでるんかな

  • 662二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:26:37

    >>661

    ヤバいのは折り紙付きだね今までの描写的に……色々あったなマジで

  • 663二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:26:55

    うーむ面白い

  • 664二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:29:23

    ハッピープリーズ!!

  • 665ぬし24/09/10(火) 22:45:24

    数ヶ月ほど前の初夏のある日、突然転校してきた雪梅は転入から三日とたたずに生徒会書記に抜擢された。
    その強力な異能を買われ聖火直々にスカウトされたというのが俊宇の聞いた話だが、実際の事情は少し違う。

    彼らの通う私立シンボラルアカデミーの正体。集めた子供たちに異能を授け、育ちきった力を命ごと刈り取る巨大な農園。学園に通う生徒はいずれ遅かれ早かれ校長に異能を奪われ死ぬことになる。
    誰も勘付かぬよう厳重に秘匿され、ひた隠しにされた『それ』を雪梅はひょんな事から知ってしまった。

    彼女の大切な幼馴染である成俊宇はこの学園に通っている。それはつまり、遠くないうちに彼も殺されてしまうことが決まったようなもの。
    幼馴染の危機を知った雪梅は単身校長室に乗り込み、聖火と校長を脅した。自分と俊宇を学園から解放してくれなければ、全校にアカデミーの正体を明るみにするぞと。
    交渉は雪梅の思い通りには進まなかった。強大な異能と権力を持つ校長たちに立ち向かうには彼女はあまりに非力だったのだ。しかし校長への直談判は無駄ではなく、学園の秘密を突き止めた実力と胆力を買われて雪梅は彼らとひとつ契約を交わすことになる。
    アカデミーの生徒たちにいつか訪れる『卒業』のとき。誰も抗うことのできない約束された死から俊宇だけは見逃してやる見返りに、雪梅はこれより生徒会の影となって働き続けること。
    雪梅は契約を呑み、はたして彼女は生徒会書記の位を授かった。

  • 666二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:50:01

    >>665

    ぬう…絶対あれな奴ですやん…実は…な奴ですやん

  • 667二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:50:35

    ピュアですなぁ

  • 668二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:53:25

    >>665

    安価次第では主人公も同じような事も出来たんだろうか

    ぬしさん教えてくだされ

  • 669二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:54:14

    ダイスも関係して来そうではある雪ちゃんはクリティカル連発したんだろう…多分

  • 670ぬし24/09/10(火) 23:17:36

    俊宇の所属する銃道部が反学連に勝ったと聞いたとき、雪梅は焦った。
    このまま俊宇が活躍を続けて目立っていけば、きっとどこかで校長たちの目に止まってしまう。
    確かに校長とは労働の見返りに俊宇を助けてもらう契約を交わしてはいたが、それはあくまで彼の気まぐれのようなもの。彼が少しでも俊宇に興味を持てば、彼を手放すのを惜しいと思えば、契約は平気で反故にされる。
    綱渡りのような日々が続くなか、彼女にとある指令が下される。
    この学園に『主人公』が現れたという噂について調査せよと。

    雪梅は直観で気付いた。彼らの探す『主人公』とは俊宇のことであると。そして文芸部の金庫から見つけ出した帳簿を見たとき、直感は確信に変わった。
    雪梅は『主人公』が俊宇であると悟られぬよう、帳簿をひそかに処分した。変な勘繰りを受けないように、生徒会長には『主人公』がどこかに居るらしいという不完全な情報だけ流して。
    しかし俊宇の『主人公』はどこまでも雪梅の思いを裏切った。
    選挙戦の優勝候補であった文芸部を下し、俊宇は御前試合に出場することを決めた。校長に俊宇の戦いを見られたら、今度こそ全部バレてしまう。俊宇こそが『主人公』だと知られてしまう。
    そうなれば校長はきっと俊宇を“収穫”する。
    雪梅ではもう、庇いきれない。

    …雪梅を中心に、淡く静寂の幕が下りる。
    『開花』した彼女の異能は物体のみならず時間すら停止させ、スタジアム内の空間だけが外を置き去りにしたように白銀の世界に閉じ込められる。
    「あなたを守りたいの!分かってよ!」
    悲痛な叫びとともに雪梅が氷の棺を展開する。その中で眠るものを護り包み隠す絶対零度の檻。身の周りを覆い尽くしていく白い氷を前に、俊宇は息を発することすら許されない。

    凍りついた壁掛け時計の長針が11を指したまま停止している。試合開始時刻は10時ちょうど。
    時計の針が天辺を指すまで、あと5分。

  • 671二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:19:54

    俺たちに何ができるというのだコレ…

  • 672二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:20:18

    >>671

    アレン「学園を潰します」

  • 673二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:21:07

    >>670

    護ってくれてたんやなぁ…って

    伏線も回収されているし素晴らしい話(曇らせ100

  • 674二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:21:28

    >>672

    そりゃそうなるわな

  • 675二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:22:33

    >>670

    良い絵すぎる……マジで良い絵

  • 676二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:25:08

    >>675

    怒り、悲しみ、決意、色んな感情が混じって見える表情すなぁ…

  • 677ぬし24/09/10(火) 23:26:54

    次がラストターンです

    急募:ここから入れる保険


    俊宇の行動>>683まで

    雪梅の行動>>688まで安価

  • 678二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:33:49

    >>677 ない(多分)

    彼女の決意を胸に、小型の台風の如きエネルギーを炸裂させる&そして学園を倒す事を宣言する

  • 679二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:36:13

    自らの身体が赤熱する程のエネルギーを大気中から集めて氷を溶かす。気を集中させる事で動きを読む

  • 680二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:37:57

    彼女の技を全て受け切ってからの涙の必殺技(非致死)

  • 681二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:38:12

    このレスは削除されています

  • 682二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:38:42
  • 683二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:49:48

    小規模の炸気で隙を作り新技「凪」で危機的状況を抜け出す→彼女を倒す→彼女を懐の拳銃を捨て彼女を抱き締める。

  • 684二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:52:15

    氷の城で俊宇を封印&泣く

  • 685二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:53:16

    立ち向かってくる主人公に覚悟を見出し最大の大技をぶつける

  • 686二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:53:49

    このレスは削除されています

  • 687二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:59:20

    自らも迅宇と一緒に『停止』しようとするが、阻止され&>>685

  • 688二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 00:04:30

    能力で彼の"主人公"性を停止させる

  • 689二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 00:06:42

    自分で書いておいてなんだが…主人公性を停止ってなんだ…!?

  • 690二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 00:07:22

    >>689

    ヘーキヘーキ!!ぬしさんに任せろ…(すまん

  • 691二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 00:09:27

    状況が状況なんでなんて打ち込むか過去最大級に悩んだ末……申し訳なく

  • 692二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 00:26:06

スレッドは9/11 12:26頃に落ちます

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