- 1二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 23:46:31
夜。月明かりが差し込む、今は使われていない教室。
後輩のみんなは既に帰り、私以外誰もいないこの場所で、私は机にもたれかかりながらある人物を待っていた
"こんばんは、ホシノ"
「待ってたよ~先生、いや~こんな時間に呼び出してごめんね?」
"気にしないで、それで話っていうのは…"
先生。連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの顧問であり、アビドスを助けようと動いてくれた大人であり
ユメ先輩や後輩のみんなと同じぐらい…もしかしたらそれ以上に大切かもしれない、私の恩人
そんな先生を呼び出した理由は至極単純。何のことはない、先生に私の今の気持ちを伝えるためだった
「大した事じゃないよ、ただ、ちょっと伝えたいことがあってね」
"伝えたいこと?"
「…先生、おじさんね、今すっごく幸せな気分なんだ」
「子供と大人、生徒と先生、ヒーローと相棒…そんな今の関係が」
「正直、最初の頃は大人なんて信用ならないって、先生の事もそんな風に思ってた」
「でも先生はそんな考えをいい意味で裏切ってくれた。後輩のみんなと一緒に助けに来てくれた」
「しかも2回も!…ちゃんと反省してるよ…ちゃんと…」
ちょっとだけ茶化したりしてみたが、先生は黙って話を聞いている
…これ以上を話すのは少し恥ずかしいが、最後まで伝えないといけないかな
「でも私たちに、私にここまでしてくれる大人は先生が初めてだった」
「だからなのかな…先生と、今の関係の“先”が欲しくなっちゃった」
「先生に膝枕してもらいたい。先生を守ってあげたい。先生と一緒に、またアクアリウムに行きたい。
先生にして欲しい事、私がしてあげたい事、一緒にやりたい事が沢山溢れてきて、その気持ちが止まらないんだ」
はっきりしない自分の心に正直に、言葉を紡ぐ。先生は沈黙を貫く
まだ言わなきゃダメ?終ぞ観念したかのように、私はあの言葉を口にする - 2二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 23:47:08
「…私は、先生が好きなんだと思う」
言ってしまった。自分から吐き出したその言葉が、曖昧だった心を決定づける
私は先生が好き。それを完全に自覚したと同時に、顔全体が熱を帯びているのが分かる
きっと先生から見た私の顔は真っ赤なんだろう、そんな考えがよぎった私を見つめる当の先生は、
神妙な顔で口を開き…
"…ホシノ、悪いけどそれは"
「待って、それ以上は言わないで、わかってるから」
ようやく開いた先生の口を指で塞いだ。塞いでしまった。
きっと続く言葉は…その先を想像するとちょっとだけ涙が出そうになる
でもまだだ、まだ私の話は終わってない
「先生が“先生”で、私が“生徒”だってことは私だってわかってるよ、でも…」
「その返事は、私が卒業してから聞きたいな」
涙をこらえながら、笑顔を作って言葉を吐き出す。…いや、こらえきれなかった涙が一筋、零れ落ち____
そうになった時、先生は指でそれを拭い、今度は優しい微笑みで
"分かったよ、ホシノ"
"ホシノが卒業して、そしてその気持ちを変わらないまま持ち続けていたなら"
"私は改めて返事をするよ"
先生はそう言ってくれた。それを認識した時には、既に身体が動いていて
"!?……んっ……ぷはっ…ホシノ、何を…"
「ごめんね、先生。今は、これで我慢するから…」
先生の唇を、奪っていた - 3二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 23:47:17
- 4二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 23:47:33
- 5二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 23:51:02
とのことだ、かきたまえ
- 6二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 23:51:45
君筆止めたまふことなかれ
- 7バーボンクロコ24/08/03(土) 23:59:25
ごめん、たったこれだけの文を書くのに3日もかかってる上にエ駄死な描写出来ないから許して
- 8二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 00:04:22
- 9バーボンクロコ24/08/04(日) 00:33:19
- 10二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 00:47:25
ファイト!
私も書けそうなら書こうかな?
アイデア以前に時間無いから基本無理だけど() - 11二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 00:57:05
唇を奪うよりほっぺにキスをしたあと宣戦布告するホシノはいかがですか
「……うん“先生”と”生徒”だからここらへんが限界だよね。でもね、先生」
先生の大きな膝を跨ぐ、スカートが大きく開いて風にはためく。
恥ずかしいけれど、大丈夫、今日のは見られても、見せつけても大丈夫なやつだから。
スカートの端を掴んでスルスルと持ち上げる
「私は全然待つつもりもないから、その気になったらいつでも、手を出していいからね?」 - 12二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 00:59:41
- 13バーボンクロコ24/08/04(日) 01:09:12
- 14二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 12:16:59
ん、保守も兼ねて勢いで書いた先生の独白を置いておく。
____________
ホシノにキスされたあの日から、約一週間が経った
あの日以来、ホシノの様子が変わった
当番の日でもないのにシャーレにやってきたり、デスクワーク中に後ろから抱きついて来たり、
パトロールのルートがいつもと違ったり…具体的には明らかに郊外の商店街でパトロールと称して
お店の中を見て回っていた。あの日ホシノから聞いた気持ちを考えると、恐らく彼女なりのアプローチなのだろう
…私は、どう答えるべきなのだろうか。返事をしないという選択肢はない。彼女と約束したのだから
しかし、今はまだ私の生徒だが、彼女は“卒業”したらと言っていた
卒業したら、ホシノは私の生徒ではなくなるのだろうか?卒業したら、彼女は大人なのだろうか?
卒業するというのがどういうものなのか、今一度考えなければならない
そして、私自身の事も - 15バーボンクロコ24/08/04(日) 21:39:27
コテハンが外れてることに今気づいた、恥ずかしい
- 16二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:47:19
保守
- 17二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 01:36:17
全裸待機保守
- 18バーボンクロコ24/08/05(月) 12:28:34
アレコレ考えている間に、次のホシノの当番の日がやって来た
だが、今日の彼女はまた様子が違った
最近行ってきていたスキンシップが一切なく、何処かよそよそしい
当番の業務自体はそつなく行ってくれているが、また心境の変化でもあったのだろうか?
先生として生徒の悩みには相談に乗ってあげたいが、今のホシノの悩みを考えると話しかけるのを躊躇してしまう
そうして結局、業務内容に関すること以外互いに碌な会話もできず、シャーレの業務は何事もなく終わった
その日は書類仕事がかなり溜まっており、一通り終える頃には日が暮れていた
ようやく今日の業務の終了を伝えようとしたとき、不意にホシノが切り出す
「あの…さ、先生」
「もしかして今のおじさんって、変…?」
"変って…?"
「いやまあその、あの日以来色々アプローチを掛けてたつもりなんだけど~…」
「やり方がまどろっこしいというか、遠回しというか…そういうふうに感じちゃって」
やはりあの行動の変化の理由は私へのアプローチだったようだ
遠回しどころか割と直球だったような気がするけど…
"まあ確かに、前よりもスキンシップが激しいなとは思ってたけど…"
「あれ?先生が認識してるってことはアレ一応効果あったの…?」
"…ノーコメントで"
「ふ~ん…その反応を見る限りだと、効果はあったんだね~、うへへ~♪」
言葉を濁してみたが、ホシノはお見通しのようだ
それに気づいた彼女は嬉しそうに顔を緩ませていたが、すぐに緩んだ顔を戻し、
再び話し始めた
「でも、まだ足りない。先生に、もっと私を意識してほしい」
「だからさ、あの日みたいに、自分の心に正直になろうと思ってね」
「…先生、私と、デートしてくれない?」 - 19バーボンクロコ24/08/05(月) 19:39:26
ん、ここまで書いて遂にネタのストックが尽きた
だからもしこのスレを見てる人がいたらアイディアを募りたい
デートの行き先とかだけでもいいので - 20二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:43:49
水族館
と見せかけて併設のホテル!(水族館は翌朝) - 21バーボンクロコ24/08/06(火) 10:49:26
ん、もうひとつ決めないといけないものがあった
____________
「どうしよう…」
自分の部屋のクローゼットを眺めながら、私はそう呟いた
昨日のデートの誘いに先生がOKをくれたのはいいのだが(正直、OKを貰えるとは思ってなかった)、
デートに着ていく服が無い。いつも学校の事やパトロールで私服なんて着る必要がなかった私にとって、
デートのためのオシャレなんて縁遠いものだった。そもそもデートってどういう服を着ていけばいいの…?
先生の好みが分かってたらそれに合わせる事も出来たのに…
前にアクアリウムに行った時は制服だったけど、あの時はこういう感情がまだあまり強くなかった
私がこういう事で悩むことになるなんて…
「ホント、どうしよう…」
再び呟いたその言葉は、何故かちょっとだけ嬉しそうな気がした - 22二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 10:56:01
- 23バーボンクロコ24/08/06(火) 10:56:47
- 24バーボンクロコ24/08/06(火) 22:39:28
ん、まだ書けて無いから一応保守しておく
見てる人がどれぐらいいるか分からないけど - 25二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 07:58:25
保守
- 26バーボンクロコ24/08/07(水) 18:13:48
結局デート当日になっても着ていく服は決まらなかった
だけど私は、ある一つの考えを思いつき、同時にデートの最初にやることも決まった
そうして、ひとまず私は制服のままで、待ち合わせ場所で待っていた
予定の時間より1時間も早いが、今の私は先生を待つ時間すらも幸せを感じていた
先生のほうは、予定の時間にほぼピッタリで到着した
"やあホシノ、待たせちゃったかな"
「お、来たね先生。大丈夫だよ、そんなに待ってないから」
"そっか。それで今日はどこに行くの?行き先はホシノが決めるって言ってたけど…"
「まずはあそこに見えるショッピングモールだよ~、先生、ちょっと手を出して?」
"…? こうすればいいの?"
差し出された手を、私はギュッと握って
「うへ~、それじゃ早速行こっか♪」
"えっ、ちょ、ホシノ?"
そうして先生の手を引きながら、軽い足取りでショッピングモールへと足を踏み入れた
その中の目的地はというと…
"ここは…服屋?"
「うん、今日の最初は、ここで先生におじさんの服を選んでほしいんだ」
"私が選ぶの?"
「いや~、実はデートに着ていく服が決まらなくてね?どうせならデートで選んでもらうのもいいかな~って」
「これなら先生の好みも分かるし、一石二鳥って感じ?」
"う~ん…"
「…ダメ、かな」
"ううん、そんなことないよ。でもどうしよう、ホシノに似合う服かぁ…"
「うへ~、そっかぁ」
「まあ、ゆっくり悩んでよ、先生がそうやっておじさんのことで悩んでくれるのも、それはそれで嬉しいからさ~」 - 27バーボンクロコ24/08/07(水) 22:26:47
…冷静になって考えると元々バーボンスレのはずなのになんでSSの続きを書いてるんだろう…
まあここまで書いたし最後まで書こうとは思ってるけど… - 28二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 07:00:15
保守
- 29バーボンバイトヒヨリ24/08/08(木) 07:57:25
- 30二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 09:28:16
ここはもういっそシンプルな純白のワンピースでどうよ?
- 31二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 09:33:23
油断したなぁ!バーボンスレとはこういう物だ!!
- 32バーボンクロコ24/08/08(木) 19:21:36
先生はうんうん唸りながら悩んでいたようだが、やがて一枚のワンピースを持ってきた
なんの柄も装飾もない、真っ白なワンピース。こういうのが先生の好みとは思ってなかったけど…
"ホシノ、コレとかどうかな"
「…へー、随分とシンプルなの選んだね、先生ってこういうのが好きなの?」
"好きというか…私がホシノに来て欲しいのはこれかなって。なんとなくだけど、そう思ったんだ"
"あ、もちろん嫌だったら別に着なくても…"
「ううん、そんなことないよ。先生が選んでくれたのなら…おじさんは嬉しい」
「じゃ、早速試着してくるね~。一応言っておくけど、覗いちゃだめだよ?」
"そんなことしないよ…私を何だと思ってるの…?"
「え~?じゃあ前おじさんにスク水着て欲しいって言ってたあれはなんだったのさ~?」
"そ、それとこれとは話が違うから…"
「うへ~、まあいいや。んじゃ改めて…」
試着室の仕切りを閉め、制服を脱ぎワンピースに袖を通す
正直ちょっとだけ覗いたりしてこないかなぁなんて…いやいや、なに考えてるの私は
結局何のハプニングもなく着替え終わり、恐るおそる仕切りを開ける
「…どうかな、先生。似合ってる?」
"……"
「な、なにその反応…言ってくれないとおじさん困っちゃうよ~」
"…ごめん、ホシノに見とれてしまって"
「うへ!?見とれるって…別に普通のワンピースだと思うんだけど…」
"そんなことないよ、とっても可愛い、似合ってる"
「う、うへ~…そっかぁ…じゃあ服も決まったことだし、デートの本番と行こうか♪」
先生が選んでくれたワンピースをそのまま着ていくと店員に伝え、お会計を済ませる
支払いは先生がやってくれた。“ホシノへのプレゼント”とのことらしい
服選びもそこそこに、今回のデートの目的地…以前先生と一緒に来たアクアリウムへとやって来た - 33バーボンクロコ24/08/08(木) 21:06:22
ん、まだ書き終わってないけど現時点での感想が欲しい、本来 >>2 で終わらせるつもりだったから
想定してなかった追加SSを書いたせいで脳が疲弊している
- 34二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 23:05:08
めっちゃいい、最高
- 35二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 09:43:55
保守
- 36二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 17:44:32
クックックッ…小鳥遊ホシノと先生の恋愛からしか生まれないエネルギーは存在しますよ…
- 37バーボンクロコ24/08/09(金) 23:48:57
「さて、さっきデートの本番とか行ったけど、その前にちょっと荷物置いてこようかな」
"荷物?どこに?"
「あそこだよ、流石に制服抱えたままデートってのもアレだし」
そう言って私が指をさしたのは、アクアリウムの近辺に建てられていたホテルだった
"あれってホテルだよね…?もしかして…"
「察しがいいね~、今回のデートは1泊2日だよ~。あのアクアリウム広いからね~」
"参ったな…明日の仕事が…"
「デート中に仕事のこと気にしないの、先生ただでさえ働きづめなんだし」
「あ、今更ダメだなんて言わせないよ?」
「予約もしてあるし、早めにチェックイン済ませちゃおう?」
"分かりました… というか準備いいね、お金は大丈夫なの?"
「大丈夫大丈夫、一泊ぐらいならなんとかなるよ」
雑談を交えつつチェックインを済ませ、ホテルの一室に荷物を置く
今この部屋には私と先生の二人しかいない…そう考えると、一つ邪な考えが頭をよぎる
今までのアプローチだって効果はあったみたいだし、ここでもうひと押しするのも…
過激な感じじゃなければいい…よね?
「うへぇ~、先生見てよこのベッド!すっごくふかふかだよ~」
「先生もこっちおいでよ、ほら、私の隣にさ」
私が予約した部屋はダブルルーム、つまりベッドはダブルベッドが一つ
ベッドに寝転がりながら、先生を誘うようにもう片方の枕をぽんぽんと叩く
"今寝たらアクアリウムに行く時間がなくなっちゃわない?"
「ちょっと横になるだけだから大丈夫だよ~、早くおいで~?」
"う~ん…じゃあちょっとだけ" - 38バーボンクロコ24/08/09(金) 23:50:11
遅い時間だけどなんとか今日中に更新間に合った…
- 39二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 10:43:49
保守
- 40バーボンクロコ24/08/10(土) 18:11:55
思ってたよりも素直に、先生は私のそばで寝転がってくれた
目の前に先生の横顔が間近で見える。無防備な先生の横顔が
…どうしよう、ここでもう少し仕掛けてみる?でも、やり過ぎて嫌われでもしたら…
あの日先生が言いそうになった言葉を遮り、無理矢理唇を奪った今の私には、先生に拒絶される事が何よりも怖かった
怖かったからこそ、今まであの時以上のアプローチが出来なかった。だけど…こんな風に悩んでたら関係は進まない
"おお、確かにこれはふかふk"
「はい捕まえた~」
"えっ!?ホ、ホシノ…!?"
意を決した私は、寝転がった先生の上に馬乗りになり、両手を掴んで押さえつける。これでもう、先生は逃げられない
「油断したね、先生。デートに誘うとき言ったでしょ?私は自分の心に正直になるって」
「そしてその私の心は、先生だって分かってるはず」
先生は、ただ悲しげな顔で私を見つめる
でももう、後には引けない。押さえていた両手を先生の顔に添えて、顔を近づけようとした時____
背中から押されるような感覚。それと同時にバランスを崩し、先生に向かって倒れる
いや、押されたんじゃない…私は先生に、抱きしめられていた
「せ、せんs、んぶぅ!?」
そして口を開こうとした時には…先生に、唇を奪われていた
舌を絡ませ、互いの体液を交換する。それはまごうことなき、“大人のキス”だった
「んぅ…!れぇ…しぇんしぇ…ちゅ…ろぉうして…こんにゃ…?」
"ごめん、ホシノ。今は、これで我慢してほしいな"
「……やだ、もっとほしい」
そうして今度は私から、再び“大人のキス”を交わし始めた - 41二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 23:34:41
素晴らしい
- 42バーボンクロコ24/08/10(土) 23:41:09
- 43二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 05:07:18
素晴らしい…
- 44二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 14:34:55
保守
- 45バーボンクロコ24/08/11(日) 23:05:51
ん、今日もギリギリ…
____________
遂にこの日がやってきた
キヴォトスの各学園の卒業式の日。そんな日に私は何をしているのかというと…
いつも通り、シャーレでの仕事に追われていた
本当は先生として、生徒の子達の卒業を見届けたかったが、リンちゃんから
『ここキヴォトスには何千もの学園が存在しています。そんな中で全ての学校の卒業式に赴くなど物理的に不可能です
かと言って向かう学園を絞れば、他の学園からの不満は免れません
この時期に対処しなければならない書類も多いのですから、先生はそちらをこなしてください』
と、ちょっと怖い顔で言われてしまった
そんなわけで、いつも以上に多い書類に四苦八苦しながら、せめてお祝いぐらいは、と
合間合間に今日卒業する子達へのメッセージを送っていた
時刻はちょうど12時。そろそろ卒業式も終わっただろうかと考えていた時、モモトークにメッセージがきた
相手は…小鳥遊ホシノ。アビドス高等学校の3年生であり、今日卒業する生徒の一人であった
モモトークにはひと言、『あの日と同じ場所で待ってるよ』とだけ書かれていた
それを見た私は、返信もせずに仕事を放り出して、あの日と同じ場所…アビドスの空き教室へと走り出した - 46二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 23:23:15
終わっちゃう…
- 47二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 10:38:17
保守
- 48バーボンクロコ24/08/12(月) 19:55:19
教室に到着すると、ホシノが窓際の机に座っていた
その表情には少しだけ陰りがあるようで、それでいて瞳の奥には覚悟の感情が見て取れる
そんな表情を浮かべている理由を、私は理解していた
"…ホシノ、まずは卒業おめでとう"
「うん、ありがとう先生」
随分とぎこちない、挨拶と言えるかも微妙な会話の後、私たちは沈黙する
ひと時の静寂の中、互いに見つめ合う。そんな状況に不思議と気まずさは感じず、ただ二人だけの世界を享受していた
そして、その静寂を破ったのは、ホシノからだった
「私がまたここに呼んだ理由…先生なら分かってるよね」
静かに頷く。それを見たホシノが再び口を開く
「じゃあ約束通り、返事を聞かせてくれるよね…?」
「…先生、好きです。私と、付き合ってください」
…あれから私も、色々と考えた。ホシノの事を、そして私自身の事を
ホシノの心は卒業しても変わらなかった。私を好きだと、そう言ってくれた
立場に縛られていたら、本当の心は吐き出せない。でも彼女は卒業した。もう、私の“生徒”ではない
それでも元教え子ではあるが…いや、この際そんなものはどうでもいい
互いの立場や周囲の環境からの目線なんて知らない。私の心は既に決まっている
"こちらこそ、よろしくお願いします"
ただ一言、そう伝える。それを聞いた彼女の表情は、涙を流しながらも満面の笑みで
私はその涙を拭い、彼女の抱きしめて____
彼女の唇を、奪っていた - 49バーボンクロコ24/08/12(月) 20:14:46
- 50二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 20:56:37
先ホシをありがとう…乙です美味しかったです
- 51二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 21:19:00
このレスは削除されています
- 52二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 21:21:38
- 53バーボンクロコ24/08/12(月) 22:41:29
今となってはもはや余談だけど、最初の文をお通しで書いた後は誰か続きを書いてくれないかなって思ってたよ
でも >>3 の時点で悟られてて逃げられなくなったんだ
そういえば、一応バーボンスレなのに注文らしい注文ってされなかったなぁ…
- 54バーボンクロコ24/08/13(火) 08:18:27
あ、ちなみにこのスレはこのまま落としてもいいし先ホシのスレやSSを紹介する場所として使ってもいいよ
まあ正直私が他の人の先ホシ見たいだけなんだけど