【閲注?SS】「女」に目覚めたユカリのSSを書きました。

  • 1二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:39:38

    既存の彼女からかけ離れてしまったところがあるので、一応のワンクッションです。

    ご一読くださるお方があれば、どうぞよしなにお願いします。

  • 2二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:40:43

    たのんだぜ先生

  • 3二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:40:48

    ユカリかわいい

  • 4二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:41:05

    冬戯れて、街の彩度が落ちていく。

    夜に先生との会食を控えていた彼女は、浮き足だった様子で支度を進めていた。

    百鬼夜行での一件以降、彼女が先生と関わる機会は増えていった。
    時には当番の仕事を手伝ったり、時には娯楽施設や駄菓子などの『眩く美しい世界』を彼女に教える先生の姿を見てきたからか、彼女の先生へ抱く感情は、思慕から恋慕へと移ろっていた。

    いつもなら鼻歌混じりに身支度を進めているはずの彼女が、今日はやけに強張ったように、緊張したように押し黙って漆塗りの縁に飾られた化粧鏡と相対していた。
    慎重に口紅を引いて、恋慕を噛み締めるようにティッシュを強く咥える。
    紅が濃く滲み、再び鏡に映った彼女自身は頬が微かに朱色に染まっていた。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  • 5二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:41:53

    今日の分の仕事を終え、私は百花繚乱の管理する敷地にある建物へと向かっていた。

    つい先日、ユカリから『日頃のお返しをしたい』という旨のモモトークが届いた。
    なんでも手料理を振る舞ってくれるとのことで、その好意に応えようと私も二つ返事で行く約束をしていたのだった。
    建物へ向かっている最中は冷たい雨が降り続いていた。冬の雨はやけに冷たく、蝙蝠傘とマフラーの間から漏れ出る白い息を切りながら歩みを進め、約束の場所へとたどり着くと、建物の奥から仄か灯りが見えた。

    軒先へ入り、傘をぱちりと閉じる。傍の鎖樋から雨が小さな小川のように流れ落ちている。入り口の引き戸は立て付けが悪いらしく、開ける際にはがたがたと音を鳴らしながら開いた。玄関には厚底の下駄が揃えて置かれており、居間があると思われるの方角からは暖色の光が漏れ出ていた。

    私も革靴を脱ぎ、奥の方へと入っていく。
    丁度光源へ吸い寄せられる夜の虫のように、光の出どころへ歩みを進めると、障子に私を待つユカリの影が映った。

    向こうも私に気づいたらしく、人形劇の様な動きでくるりと向きを変え、俯いていた様子の顔が上がった。
    引手に手をかけ開けると、そこには豪華な料理と、そして見慣れた、しかしどこかいつもと違う様子のユカリがいた。

    "待たせちゃったかな?"

    「い、いえ、大丈夫ですわ。」

    「身共は先生を待っている時間も好きですから。」

    "そっか。"

    ユカリはどこか動揺したように、浮き足だったようにそわそわしていた。
    ふと、彼女の顔を見遣る。

    "その口紅、すごく綺麗だね"

    「…!ありがとう…ございます…」

    一瞬嬉しそうな顔をして、すぐに顔を伏せる。どうやら彼女は少し緊張している様だ。

  • 6二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:42:39

    上着を脱いで軽く畳み、ユカリの前に座る。
    脚のついた膳の上には美味しそうな料理が置かれており、絢爛な匂いが漂ってきた。

    "すごい美味しそうだね。これ全部ユカリが作ってくれたの?"

    「はい。実は料理はレンゲ先輩に教えていただきましたの。お口に合うかわかりませんが、是非、召し上がってくださいまし。」
     
    "ありがとう。いただきます。"

    そう唱えた後、様々な料理に箸をつけた。
    ヒラメの煮付けは柔らかく、醤油の甘辛い味付けが白米を誘った。
    味噌汁は白味噌仕立てで、甘くまろやかな風味がとても新鮮で一口、二口と進んで行った。

    「…ふふっ」

    ユカリは私が食事している様を黙って、微笑みながら、箸を握ったまま眺めていた。

    "ユカリはご飯食べないの?せっかく用意してくれたのに冷めちゃうよ?"

    「えっ、あっ、あぁ!そうでしたわね。私もいただきますわ!」

    それから、私たちは百鬼夜行での一件や調停委員会についてご飯を食べながら話した。
    しかしやはりユカリは緊張しているのか、いつもは溌剌と、鈴を転がしたように笑うはずの彼女の笑顔はどこか少し強張っているように見えた。

    料理も話も一通り終わり、私たちの間に静寂が訪れる。先程までの小夜時雨の音が聞こえなくなり、雨止みよりも遥かな沈黙が辺りを包んでいた。

    "…雪が、降ってきたね"

    窓から外を見ると、白い細雪がちらちらと舞っているのが見えた。

  • 7二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:43:36

    「……少し、体が冷えてきました。」

    「お側に寄っても…良いですか?」

    "いいよ。ほら、こっちおいで"

    私は自分の右側をぽんと叩くと、ユカリは座った姿勢を崩さず、羽織を引き摺りながら私の体と密着するようにその身を寄せた。

    ふわりと彼女の匂いが香り、私の右肩に彼女の体温が伝わる。

    「本日は…本当にありがとうございます。」

    "お礼を言うのはこっちの方だよ。料理も美味しかったし、ユカリと話すことも好きだしね。"

    「そういってもらえて嬉しいです…」

    そう言うと、辺りは再び静かになる。

    外の庭の松や砂利に、薄らと白粉が塗られていた。

    そんな景色を見るともなく見ていると、ユカリは深く息を吸い、言葉を続けた。

  • 8二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:44:57

    「本当は…月の見える夜に先生をお誘いしたかったんです。」

    「冬の月は美しく、そして、先生と共に見る月はとても綺麗でしたから。」

    "…確かに冬の月夜は空気が澄んでいて綺麗だよね。でも、私はこういった時間も嫌いじゃないよ。"

    "雪が降るようになると、人と人との距離が短くなる気がするんだ。丁度今みたいにね。"

    そんならしくない台詞をつくと、ユカリがさらに私へ寄りかかってきた。

    「身共も…こういった時間は好きです。」

    「そして、先生の事も。」

    予想だにしなかったその台詞に、私の動きが止まる。

    「初めは…先生のことをお慕いしておりました。」

    「眩く美しい世界の中で先生と過ごした時間は、何事にも変え難いものでしたし、今後それが揺らぐ事もないでしょう。」

    「しかしいつからでしょうか…先生といるだけで…自然と心がとき解されて…とても幸せな気分になるのです…」

    「その時初めて、その感情に名をつける事が出来たのです。」

    「ああきっと、この心が、この胸の炎のゆらめきこそが恋なのだと。」

    「ですから…その…」

    「……言葉を重ねると安っぽくなってしまいますね。」

  • 9二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:45:33

    「でも、これだけは伝えさせてくださいまし。」

    「……先生、貴方のことが、好きです。心の底から。」

    私を見上げた彼女の顔は、今迄に見せたことのないほどに色香を漂わせていていた。

    「先生。」

    傍に置かれた行燈の炎がくらりと揺れる。

    彼女は私の腕を、そして手を取り、彼女の乳房へと押し当てた。

    「私を……抱いてくださいまし……」

    婀娜っぽい、しかし少し震えのある声が、そしてそれを伝える振動が私に伝わる。

    私を見上げる彼女の表情は、既に生徒のそれから乖離し切ってしまっていた。

    次の刹那、私の手が引かれ、彼女に覆い被さるような形へと体制が変わる。

    畳の上に仰向けになった彼女が見える。淡い光が彼女の紫色の髪を照らす。

    色づいた唇が微かに艶めき、彼女の潤んだ瞳はただじっと私を見つめていた。

  • 10二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:46:04

    "ユカリ……"

    「先生……」

    私の背中に彼女の腕が回る。
    そしてゆっくりと、私と彼女の距離を縮めていき、最終的に身体が重なった。

    彼女の体温を強く感じる。押し当てられた肢体の感覚と彼女の匂いが私の中を席巻していく。

    額が、鼻が触れ合うと、彼女は私の頭に手を回して、熱い唇を押し当ててきた。

    不慣れな所作の接吻だったが、直ぐに私と息を合わせ、藪をかき分けて進んでいくかのように、私の愛を確かめるように口付けを交わした。

    互いの拍動が秒針を打つように鳴り、握り合った両手からは温もりが伝い合っている。

    暫くそんな時間が続き、雪が一分ほど積もった後に、唇は離れた。

    互いの口元には輝く細い一本の糸が通っている。ふと彼女を見やると、乱れ髪が口端に着き、羽織っていたはずの羽織もすっかり乱れ切っていた。

    余韻に浸るように愛おしい視線を送り合っている最中でも、普段の彼女からはかけ離れたその姿から情欲を掻き立てられる。
    私たちは体を起こして、半ば抱き合うような形で畳に座した。

    "返答がまだだったね。"

    "……さっきの口付けが返事ってことで良いかな?"

    彼女はこくりと頷く。

  • 11二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:46:27

    「先生…身共はもう…」

    "布団、敷いてしまおっか。"

    「…はい。」

    そういうと、彼女は部屋の奥側にあった押入れを開け、おそらく使われたことのないであろう純白の布団を引き出した。

    私たちは軽く寝床を整えて、再び互いに向き合った。

    「その…よろしく…お願いします。」

    そう言われた私は目を遣って返事をして、彼女の制服のリボンを引っ張った。

    沈黙の中に、衣擦れの音が響く。

    彼女の胸元がはらりと解け、薄ら闇の中に雪のように白い柔肌が現れた。

    彼女を抱き寄せて、髪飾りをそっと外すと、私たちは寝床の上に倒れ伏した。

  • 12二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:47:02

    ひとまずここまでです!
    過酷パートはご要望があれば書きます!

  • 13二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:49:57

    ユカリって可愛いよね(周知の事実)

  • 14二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:51:58

    >>13

    わ  か  る(天下無双)

  • 15二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:55:15

    横文字少なめなのが良いね

  • 16二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:07:53

    好きな雰囲気の文体かも

  • 17二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:05:40

    実はユカリのSSは少なかったりする

  • 18二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:16:26

    要望がなくても過酷パートを書きなさい(マキマ)

  • 19二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:34:36

    たすかる

  • 20二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 06:52:53

    >>17

    自分も雌池くらいしかユカリのスレは知らんな…

  • 21二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 09:17:25

    >>20

    やめて

  • 22二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 16:56:26

    良いぞもっとやれ!お前の理想を文字として
    実現しろ!

  • 23二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 18:51:42

    >>20

    あの奇跡的な誤字は本当に笑ってしまった

    気付けば落ちてしまったのは残念でならない

  • 24二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 00:05:33

    保守

  • 25二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 06:18:07

    >>23

    本当に残念

  • 26二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 17:44:00

    しゅほ

  • 27二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:42:11

    >>20

    >>23

    ホント、なぜ「名家のお嬢様」を「雌池のお嬢様」と打ち間違ったんだろうね…

  • 28二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:52:25

    >>27

    そしてただの間違いをあんなレベルまで

    考えた奴は何者?

  • 29二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:54:40

    >>27

    そもそも名家の読み方は「めいけ」ではなく「めいか」なのも笑いに拍車をかける

  • 30二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 21:00:22

    >>23

    でもあのスレ最後がアリウス生が招待された祭りの場で水を飲んで美味しいと言ったところで終わったのがいかにもホラーって感じで良かったな

  • 31二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 05:38:53

    先生を監禁するユカリは良か?

  • 32二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 10:25:34

    >>31

    名案にごつ

  • 33二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 18:27:55

    >>31

    目にハイライトなさそう

  • 34二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 19:02:24

    身に染み入るほどの寒さの中で、重ねた身体の体温が双方に遍満していく。
    行燈の滲んだ橙の光が部屋を仄明るく照らす中で、2人は再び唇を交わし、彼はそっと彼女の頬に触れた。
    彼女は撫でられた猫のように目を細め、すこし硬い彼の手のひらにその顔を当てる。
    彼はきめ細かなその素肌を感じながら、彼女の顔をよく見ようと彼女のその横髪をかきあげる。
    息の漏れ出る音と唾液の混じり合う音が響いていた先ほどとは一変、辺りは静けさに包まれている。
    静寂のよく似合うその白い肌に、情欲は益々掻き立てらる。

    そうして彼女は、まだ熟れきらないその花を散らすのだった。

    彼女は、灼く様な破瓜の痛みを感じながらも、多幸感をその身に宿していった。
    敷布を握りしめ、少し歯を噛み締めながら、一寸、また一寸と陽物を咥え込んでいく。

    それを最後まで包み込んだ後、彼はゆっくりとその身体を動かし始める。

    その身体を揺さぶる度、淫靡な水音を立てながらより深く、絡まり合って、堕ちてゆく。

    彼女は忍ぶような嬌声をあげながら彼女の上に広がるその広く厚い背中へ縋るように抱きついていた。

    双方が寝乱れ、褥に狂う。
    その蜜壺を突く拍子も次第に早まっていき、情事が終わりへと向かってゆく。

    一回、また一回と体を強く突き動かすと、行灯の光も呼応するように強く揺れていた。

    次第に互いに臨界が近づく。
    打ち据え合うからだは一層激しくなる。
    そして身体が少しこわばった次の瞬間、彼は彼女の中に白濁とした液を注いだのだった。

  • 35二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 19:02:55

    過酷文は苦手なので拙い所は勘弁してつかーさい…

  • 36二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 00:32:30

    このレスは削除されています

オススメ

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