- 1二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:16:28
- 2二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:18:42
ユズ
- 3二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:22:18
- 4二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:24:28
キヴォトスでも……!!
- 5二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:24:57
ユズ「わ、私はこわいけどなぁ・・・」目ぐるぐる
モモイ「えーっ。ユズもホラーゲームやったりするでしょ?」
ユズ「なんて言うか・・・その怖さとは違うっていうか・・・」
先生「じゃあ、最初のゲームだ。」
先生がそう言うと、部室の中心に「投票箱」らしきものが設置される。
ミドリ「わ、準備良いね?先生・・・?」
アリス「これは・・・宝箱ですか?」
先生「まず皆にやってもらうゲームは、"投票ゲーム"。ルールは簡単。2時間後、この箱の中に投函された名前が一番多かった人が負け!」
ユズ(投票・・・ゲーム・・・) - 6二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:28:07
負けるとどうなるんです?
- 7二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:32:01
先生「投票権は、一人二票だ。机上にそれぞれ名前の書いてある紙が用意されているだろう?それを制限時間内に、投票先を書いてこの中に入れてくれ。」
ミドリ「投票・・・」
ユズ「・・・」
皆、化かされたかのような表情を浮かべる。当然だ。日頃、私たちがプレイしているゲームとは質が違う。遊戯としての完成度が低いというか・・・どちらかというと、バラエティとしてのエンターテイメントに寄った構図、システム・・・
モモイ「心理戦・・・ってやつかな!」
アリス「なんだか、新鮮なルールです!遊んでみたら、楽しさが分かるかもしれません!」
ユズ「う、うん・・・」
先生「じゃあ、緊張感を持ってもらうため、部室は施錠して、私も外に出るね。」
そう言い残して、先生はその姿を隠した。 - 8二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:35:44
ユズ「・・・どーしよう・・・」
行ってしまった。半ば無理やりスタートした、この心理戦・・・どうすればいいのだろう。会場はゲーム開発部部室・・・少々手狭い直方体の中で、いったい二時間をどう使うべきなのか・・・
>>9 前半一時間の使い方どうする?
- 9二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:42:09
とりあえずモモイに一票入れてから議論を始める
- 10二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:48:00
ユズ「・・・」
私は―――まず、自身の名が記された机上の紙を一枚手に取り、そこに「モモイ」としたためる。
ユズ(・・・あれ・・・?どうして私・・・こんな・・・)
軽い気持ちで今、私は一票を投じようとしている。いくらか時期尚早にも思えるが・・・でも、こんなのいつ投票したって変わらない・・・よね・・・?
アリス「ユズ!判断が早いです!」
モモイ「えー!もう投票!?」
ミドリ「あと一時間と数十分あるけど・・・ちなみに、誰に投票したとかは・・・?」
ユズ「・・・」
>>11 誰に投票したというか?
- 11二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:50:59
モモイ
- 12二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:57:23
このレスは削除されています
- 13二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:58:20
ユズ「モモイに・・・」
モモイ「えええええええ!?!?」
デフォルメされたようにも思えるいつもの表情を浮かべるモモイ。
モモイ「な、なんでなのさ!あんまりだよユズーっ!゛」
ミドリ(ちゃんと設定に沿ってロールプレイしてる・・・)
アリス「ううん・・・すると、現状、アリスたちの勢力図を考察すると、以下のようになります。」
アリスはその辺の紙に、図のようなものを書く。
アリス(残2)
モモイ(残2)一票
ミドリ(残2)
ユズ(残1) - 14二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:00:17
自分で自分の行動に疑問持ってる辺りこのユズ思考介入とかされてそう
- 15二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:05:27
ミドリ「でも、この状態だと、ユズが少し不利な気も・・・」
モモイ「そ、そう?一票入った私じゃなくてぇ・・・?」
ミドリ「このゲーム、投票しちゃうとそれ以上の行動は出来ないから・・・たとえば、私たちが結託を始めたら、ユズはなすすべなくなっちゃうし。」
ユズ「・・・」
アリス「・・・ですが、この一票は、けん制にもなります。」
ミドリ「え?」
ユズ「・・・私が解説していいのかは、分かんないけど・・・現状、既に負けそうな人が一人出来たってことは、ほかの皆は、セーフティになるってことでもある・・・」
アリス「つまり・・・」
―――モモイを脱落させる、理論的な理由が出来てしまった。 - 16二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:11:01
モモイ「ちょ、ちょ、皆待って!私に投票しないで~!!!」
ミドリ「あはは・・・まだ、そうするなんて誰も言ってないよお姉ちゃん。」
アリス「アリスもまだ中立です!」
モモイ「うう・・・皆ぁ・・・」
モモイ「うう・・・でも、ユズは、私とPvPする・・・ってことだよね・・・?」
モモイは、弱弱しくも、こちらに向かって尋ねる。
ユズ「・・・やっちゃった事を振り返ると、そうなるかな・・・」
>>17 モモイに対して(友好or中立or敵対)の立場を取る
- 17二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:13:15
中立
- 18二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:15:17
……わーお
- 19二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:16:37
まだもう一枚あるから完全な敵ではないって感じか?
- 20二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:20:10
- 21二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:20:31
ユズ「・・・安心してモモイ。私はただ、投票の勝手を確かめただけだよ。」
モモイ「と、投票の勝手・・・?」
ユズ「うん。まずは私が先陣を切れば、他の皆も、投票しやすい・・・と思って・・・」
アリス「たしかに、投票に対する危惧は払拭されました。」
ユズ「試しに、だから・・・全八票分の一票、それが投票されただけだから・・・こんなこと言える立場じゃないけど、まだ敵にしたいわけじゃないよ。」
モモイ「ゆ、ゆず~~~~~っ!」
モモイがその体躯で抱き着いてくる。勢い余って後ろに倒れては、投票箱をそれを乗せた机ごと倒す。ばさっと一緒に置かれた紙も宙に舞った。
モモイ「わ、わーっ!?大惨事になっちゃった!?」
アリス「あわわ、元に戻しましょう!」 - 22二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:24:42
どたばたが収まって、私の投票の件もうやむやになった。用紙はこんがらがる前に、それぞれに配られることになった。今、私の手元には、私が記された紙が一枚・・・
アリス「・・・」
モモイ「・・・」
ミドリ「・・・」
>>23 前半一時間で、他三名は投票を行ったかどうか?
- 23二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:29:41
ミドリが均衡を保つためにユズとアリスに投票した
- 24二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:36:29
ぽすっ、ぽすっ。
―――二票分の投函音が、部室に鳴る。
モモイ「え、ええっ、ミドリ!二票とも入れちゃったの!?」
投票箱の前に居るのは、ミドリ。その行動にモモイは仰天したように。
アリス「モモイに・・・二票ともとか・・・?」
モモイ「ええええ!?そんな追い打ち酷いよおお!?゛」
ミドリ「はは・・・いやいや、入れたのはユズとアリスにだよ。」
ユズ「・・・私に・・・?」
アリス「そうですか・・・それは一体なぜ・・・?」
少々困惑した声を上げるアリスをなだめるように、ミドリは優しく言葉をつづけた。
ミドリ「バランス・・・かな?このままだと、その・・・ぎすぎすしちゃいそうだなって・・・」 - 25二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:43:37
ミドリ「・・・そもそも、ちょっと、この遊び、あんまり好きになれてないっていうか・・・あ、ごめん!皆が楽しんでるなら、テンションを下げるみたいなこと、言っちゃってて・・・」
ミドリは独白を続ける。
ミドリ「"ボンバーメン"とか、PvPのゲーム、私も大好きだよ?でも、このゲームは少し違う・・・パーティゲームみたいな側面も薄くて・・・むしろどこか・・・」
アリス「先生が用意したゲームにしては、アリスたちに寄り添ってない・・・気も、確かにします。」
ユズ「・・・」
私が序盤に引っ掛かった点を、ミドリが丁寧に訳していく。その話には、おおむね同意が出来る・・・先生は、どうしてこのゲームを私たちに・・・? - 26二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:44:59
いいねぇ
- 27二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:45:54
- 28二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:48:57
みんなで2票ずつになるように投票する
- 29二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:52:36
実は先生の皮を被った何かとかか‥‥?
- 30二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:01:51
ユズ「・・・皆、聞いてくれる?」
モモイ「ん?どーしたの?ユズ。」
ユズ「このゲーム、全員二票で終わらせてみるのはどう・・・かな?」
―――我ながら突飛な提案をする。
アリス「・・・それってどうなるんでしょう?たしか先生は、投函された名前が一番だった人の負けって・・・」
ミドリ「同率・・・だと、みんな負け?」
アリス「ある種の引き分けとも言えます。」
ユズ「うん・・・先生の用意してくれたゲームで、こんなクーデターみたいなのどうなのかなって思わなくもないけど・・・それは、私たちの肌には合わなかったって、先生には納得してもらおうよ。」
おずおずと意見を述べる。こんなに自己主張できるのは、皆だから―――かな。
ミドリ「・・・私はやってみても、良いと思うな。だって、デスゲームで、全員同率なんて展開・・・皆が皆を信じられたって展開・・・引き分けどころか、勝利だよ。平和村だよ。」
アリス「事前に決めておいた通りに、皆が投票する・・・確かに、疑心暗鬼にならないハッピーエンドです!」 - 31二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:10:40
モモイ「じゃあ・・・えっと、どう投票すればいい?」
アリス「アリスにお任せください!てってれー!」
いつぞやかのように、アリスはメモに筆を走らせる。
アリス(残2)一票
モモイ(残2)一票
ミドリ(残0)
ユズ(残1)一票
アリス「現状況は、こうなります!」
ミドリ「残り全体で5票・・・これを、私に二票、他三人に一票ずつ・・・」
ユズ「あんまり複雑に考えないで良いと思う・・・まず、私とアリスとモモイが自分に一票を投じる。自分への投票は禁止されてないから・・・」
アリス「なるほど。そうしたら、あとはアリスとモモイが、ミドリに投票すればいいということですね。」
モモイ「シンプルで分かりやすいよ!」
ミドリ「そうだね。」 - 32二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:14:59
この作戦全員ペナルティの可能性もあるんだよな
- 33二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:15:55
先生「そう。生きるか死ぬか、命がけのゲーム。他の人と競争したり、出し抜いたりする遊びなんだ。それを皆に遊んでほしくてね。」
……不穏だ - 34二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:18:08
―――皆、私の考えた策に同意してくれた。
―――皆みんな、私を受け入れてくれた・・・
投票を終わらせて、先生が帰ってくるまで、皆でゲームしてようよ、という話が持ち上がった。提案者はモモイ。全員、それを飲み込んで、足早に投票が進んでいく。
モモイ「ユズ!あとはユズの自投票だけだよ!」
モモイが私を呼ぶ。残り時間は30分強ほど。他の皆は投票を終えたようだ。私も、この用紙を、投函しなければいけない。
おもむろに立ち上がり、私は投票箱の前に立った。
>>35 誰に、投票する?
- 35二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:21:26
……モモイ
- 36二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:21:59
モモイへの殺意が高いユズ
- 37二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:22:28
これホントに精神攻撃食らってるのでは…?
- 38二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:26:00
Wktk
- 39二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:26:02
ユズ「・・・・・・」
先生「皆、お疲れ様。」
ギギギ、と部室の扉が開く音がする。その扉の隙間から、先生が姿を見せた。
モモイ「あっ、先生!二時間長かった~!ちょっと退屈しちゃったよ!」
ミドリ「・・・いつも、何時間もここにいるけどね・・・」
ミドリが苦笑を零す。
アリス「・・・じゃあ、さっそく・・・?」
先生「ああ。結果発表だ。」 - 40二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:26:44
ひえ……
- 41二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:28:12
そもそも負けたらどうなるのかまだ分からないのよね…
- 42二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:29:40
- 43二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:31:01
確かに
- 44二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:31:15
- 45二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:32:00
- 46二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:32:27
ええ……?
- 47二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:32:55
【投票ゲーム・結果】
アリス 二票
モモイ 三票
ミドリ 二票
ユズ 一票
先生が示したボードには、今ここで結託されたはずの、承認されたはずの、平和なハッピーエンドを・・・瓦解させた結果が掲載されている。
モモイ「へ?」
アリス「え。」
ミドリ「・・・えっと・・・」
ユズ「・・・」
一斉に、皆の視線がこちらを向く―――この結果を見れば、誰が裏切ったかは一目瞭然だった。
先生「と、いうわけで、敗北者は―――モモイ!君だ!」
モモイ「えっ、えっ、えーーーーーーーっ!?!?!?゛」
モモイが叫び声をあげる。
モモイ「ゆ、ユズ・・・?も、もしかして、してやられちゃったの私・・・!?」
ユズ「・・・」
モモイ「嘘だ~!?絶対皆口約束通りだって思ってたのに!!!うわー騙されちゃった!!!」 - 48二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:34:24
悪い大人なのか
- 49二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:34:30
- 50二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:34:36
お、お尻ペンペンとか電気あんまとかくすぐり地獄とかくらいで済むよね!?
- 51二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:35:33
- 52二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:36:20
色々とそろそろ爆発しそうでわくわく
- 53二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:36:55
- 54二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:37:37
- 55二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:39:31
このレスは削除されています
- 56二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:40:20
えっ……これは……えっ???
- 57二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:40:38
怖いですね…苦しいんですよね…
- 58二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:41:21
- 59二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:42:32
- 60二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:42:37
先生「いやぁ、華麗だったねユズ。」
モモイ「裏切られちゃった・・・あちゃ~・・・」
アリス「・・・」
ミドリ「・・・」
あっけらかんと自身の負けを悔しんでるモモイとは裏腹に、背後の二人は少々訝し気にこちらを覗いていた。
ミドリ「・・・ごめん、ちょっとだけ、ユズらしくないって思っちゃったな。」
アリス「あ。アリスも同意見です。」
ユズ「・・・」
モモイ「?ええと・・・」
二人は私の目を真っすぐに見据える。
ミドリ「・・・ユズちゃんは、とってもゲームが上手い。だから、こういうゲームも、こなれてたりするかもだけど・・・それにしても、ゲーム外のメタな提案で釣って、勝つなんて・・・変だよ。」
ミドリは珍しく苦言を漏らす。言葉の節々の棘―――は、丁寧に取り除かれてる。言葉を選んでくれている。そのやさしさが、かえってほんのりと心臓を突き刺す。
アリス「ユズらしくない裏切り・・・だった気は、アリスもしてて・・・」
ユズ「・・・・・・」
モモイ「・・・ちょ、ちょちょちょ!みんな落ち着いてよ~!?」 - 61二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:43:29
ユズ……?
- 62二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:43:38
ギスギスゲーム開発部…
- 63二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:43:47
焦らさないで一気に出しなよ
- 64二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:45:05
- 65二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:46:01
- 66二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:46:03
- 67二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:46:24
素晴らしいかはまだ分からんな……故に静観だ
- 68二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:46:40
閲注なしでグロ書きそうだから戦々恐々としてるんだ
- 69二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:47:58
- 70二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:49:29
まぁもし閲注路線に行きそうだったらログ取っといてwritingにでもまとめて建て直せばいいさ。
- 71二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:50:05
初心者なのと三点リーダー・・・なのがやば目な気配を感じる
しかしどうなる…?閲注ないし安価をルーザーか自演が取らなければハッピーエンドで終わらせる気だったのか?不穏ユズ先生いるから新しいゲーム始まるだけか? - 72二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:50:52
深夜回ると月曜は規制が強くなるらしいのと内容
- 73二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:54:01
空気が張り詰めている
- 74二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:55:54
モモイ「負けたのは私なんだし!すっごい悔し~ってだけだから!皆、重く受け止め過ぎだって!」
モモイが思わず間を取り持つ。
ミドリ「・・・お姉ちゃん・・・」
モモイ「・・・あれ?でもこれデスゲームなんだっけ・・・?じゃあ怒るべきかな?ユーズ―!!!!!」
ぷんすかと喜怒哀楽を回転営業していくモモイ。いつもの元気さは一向に失われていない。むしろ、このヒビついた空気に接着剤を流し込むように、柔和に、平和に解決しようと。
先生「さて、それじゃあ、モモイは、この部室からは一旦退出だ。」
モモイ「あれ?一旦?」
ミドリ「・・・?えっと・・・」
先生「続くよ。まだ。」 - 75二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:56:05
初心者らしいので…
新規が入ってきた際に不味いのでグロ行くならログ保存スレ爆破して閲覧注意付けて立て直したほうがいいと思います(小声)
詳しくない時に規制された(1敗)
何らかのギミックありで水差しになりそうならごめん - 76二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:57:16
良かった、即死とかではなかったんだね
- 77二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:03:37
ひえぇ……
- 78二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:04:32
でも現実なら、次の回でユズはリタイアじゃないか…?
無駄にヘイトを買ってしまったから、アリスを口先で丸め込むしか方法がない - 79二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:04:39
アリス「えっと・・・まだ、続く?んですか?」
先生「ああ。投票ゲームは、一回戦目のゲームだからね。」
■
先生「まず皆にやってもらうゲームは、"投票ゲーム"。ルールは簡単。2時間後、この箱の中に投函された名前が一番多かった人が負け!」
■
先生「言ってたでしょ?"まず"って。」
アリス「そうだった・・・気もしますけど・・・」
おろおろと狼狽えだす少女たち。
ミドリ「先生・・・ちょっと、私たちの肌には、このゲーム、合わなさそうって・・・さっき皆で話し合ってて・・・」
ミドリが声を上げる。
モモイ「そーそー!ちょっと拘束時間とか長いよ先生!いつもお世話になってるから、試しにやってみたけど、怖かったりもしたもん!若干!」
先生「・・・ううん。でも・・・」
先生「ユズの肌には、合ってたらしいじゃないか。」
ユズ「は。え。」
ふいに矛先を向けられる。 - 80二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:06:07
ユズ──!!
- 81二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:07:20
しかも先生に名指しされて無駄な注目も浴びているという…
- 82二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:11:05
本当に先生……?
- 83二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:11:59
ユズ「・・・」
アリス「・・・」
ミドリ「・・・」
先生「まぁ、それはともかくとして・・・これは、先生にとっていずれ必要なことになるんだ・・・」
アリス「アリスたちがこのゲームをすることがですか・・・?」
いつもの様子からは、想像つかないような訝し気な表情。ここまで、先生の言葉に裏なんか感じたことは無かった。無いでほしくて、結果無かったって思われてたのが、今、顕現してて・・・
先生「ユズ、部長として、キミも納得している姿を見せてほしい。」
ユズ「え・・・あ・・・わ、私が・・・?」
先生「他に部長はいないでしょ?」
ユズ「・・・・・・」
どう―――反応すればいいのか、決めあぐねる。これは、どうすれば?私・・・そもそも私は、こんな事態を望んでなかったはずで・・・どうして、こんな、皆の信頼を裏切るようなこと・・・ - 84二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:12:41
- 85二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:13:05
人狼とかなら100%感情で吊られるからな
- 86二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:14:58
土山龍……?
- 87二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:17:57
先生「それじゃあ、私はモモイを連れて行くから、三人は仲直りをしておきなさい。」
モモイ「・・・ええっと・・・」
先生「それじゃあ、またね!」
先生は、モモイを担いで、部室をまた出て行ってしまった。ガチャリという施錠音が、部室に響く。
―――施錠・・・音・・・?
ユズ「・・・あれ、また・・・出られなくなっちゃってる・・・?」
ミドリ「えっ。」
アリス「えっ。」 - 88二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:20:49
- 89二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:26:36
普通に怖い
- 90二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:27:09
部室の扉は、まったく開きもしない。おかしい、内鍵とは別の原理でロックされてるのだろうか?それらをいじっても、全く反応が無い。
―――そういえば、と、この部屋中の通気を各々で確かめてみる。窓は、これまた内鍵関係なしにロックされており、換気扇もレジンで固めたようにびくともしない。
最終手段で火器(ほんとは部長として止めなきゃだけど)やむなしに用いてみる。しかし、強化ガラスにでも張り替えられたのかびくともせず、過去に実績のあるアリスの「光の剣」も(ほんとは部長として安全面的に止めなきゃなんだけど!)何故か効き目が無かった。
ユズ「先生に、閉じ込められてるのかな。」
ミドリ「どうして!?」
アリス「それは・・・分かりかねます・・・うう、アリス、混乱してきました・・・」
アリスが弱ったように、床に倒れこんで、それから間もなく、私とミドリも尻もちをついた。 - 91二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:28:52
- 92二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:29:20
死人なくゲームを終わらせる
- 93二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:29:33
このレスは削除されています
- 94二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:29:42
これ仮想世界に閉じ込められてません…?
- 95二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:30:02
- 96二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:30:15
ルーザーはダメ!死刑!
- 97二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:30:44
ドーナドーナで発送されちゃったモモイ……
- 98二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:31:12
- 99二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:31:59
安価スレと言いつつ安価が速すぎる
そして閃きか毒電波を受信したユズ… - 100二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:32:33
え、ゲームで負けたらロッカーに詰めて発送するって?
- 101二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:33:24
これ本当にユズなのか?ゲーム開発部や先生なのか?
デカグラマトンあたりのシミュレーションじゃない?? - 102二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:37:00
ユズ「死人なくゲームを終わらせよう。」
アリス「へっ?」
ミドリ「えっ・・・?」
ユズ「んえ?」
呆気にとられた声につられて、私も声を出す。
アリス「・・・その、ユズ。生き死にとか、それはただの設定・・・ですよ・・・?」
ミドリ「・・・ユズ・・・」
ユズ「ご、ごめん。突飛なのは、分かってて・・・でも、なぜか・・・」
―――口に出した。
ユズ「何故か、そう・・・口をついて・・・」
アリス「ゆ、ユズが天啓を得てます・・・?てれれれってれ~?」
ユズ「・・・天啓・・・」
そうだ。あの時、私は―――妙に、私らしからぬ強制力を、感じた・・・気がする―――このゲームでは―――死がちらつくって・・・誰かの声が、考察が、頭に・・・
ユズ「・・・」ぶんぶん
・・・頭を振った。おかしくなっちゃったのかな。どうして、ついにこういう拗らせてる次元にまで私も・・・!? - 103二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:39:18
もしかしてユズが覚悟決めた発言すればするほどそういう内容になるとかじゃないよな?
- 104二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:43:03
これは所感だけどアイン・ソフ・オウルっt
- 105二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:44:06
アリス「・・・うう、トークも既読がつきません・・・」
ミドリ「先生・・・悪い冗談なんだよね・・・?怖く・・・なってきちゃったよ・・・」
―――時刻は滔々と過ぎ去り、今や、深夜に差し掛かっていた。先生に連絡を取ってみても、まったく返事がない。本当に、どうしてしまったんだろう。
まさか、先生が、謎の洗脳を受けてて―――それで、私たちを閉じ込め・・・?
そうだとしたら・・・モモイの身も・・・?
ユズ「・・・」
嫌な脂汗が額を流れた。そんな嫌な妄想を振り払いたくて、私はどこか出られる場所は無いのかと、部室の隅から隅まで探して回る。
すると、
ユズ(・・・?これ、は・・・)
一封の封筒。表面には、「爆弾回し」と明記されている。 - 106二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:47:19
ユズ(―――"次"の・・・)
そんな予感が頭を掠めた。なんだか、字体もそれらしい。フォントが、投票用紙で用いられていたものと同じだ。
ユズ「・・・」
>>107 他二人に伝えるor片一方に伝えるor隠れて読む
- 107二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:47:54
二人に伝える
- 108二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:47:57
伝えない
- 109二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:48:42
光と闇のユズ
- 110二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:50:59
こんな狭い部屋で爆弾回しって全員爆発しそう…と思ったけどもしシミュレーション世界ならどうにかなるのかな?
- 111二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:53:04
光と闇が合わさり最強に見える
- 112二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:57:10
ユズ「ね、二人とも・・・」
二人を呼びかける―――なんだか、嫌な選択肢が45秒後に浮かんだが、その邪念を払う。
ミドリ「むにゃ・・・ユズ・・・?」
アリス「ユズ?どうかしましたか?」
夜にめっぽう強いアリスに比べ、疲れとストレスからか、どこか虚ろ気なミドリ。その要因は、モモイの行方に不安が残っている現状であるからかもしれない。
ユズ「・・・封筒、見つけて。二人はこれ、覚えないよね?」
アリス「"爆弾回し"・・・何かの遊びでしょうか?」
ミドリ「・・・先生の用意した・・・?」
ユズ「ありえなくないと思う・・・」
封を破いて、中から便箋を取り出す。そこには箇条書きで、このゲームへの案内が綴られていた。 - 113二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 01:00:20
これ何時までやるんだろう、朝までとかだと流石に月曜だし起きてられそうにない
- 114二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 01:03:46
規制巻き込まれてないし朝までやる可能性もあるな
- 115二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 01:05:17
【爆弾回し】
・この手紙と封筒は、この便も含め、部屋に二セット存在する。
・この手紙の入った封が解かれてより、12時間後、この手紙を所持している人間は敗北する。
・手紙の入った封が二セットとも破られている場合、12時間後、上記の処置の代わり、これらの手紙を所持していない人間が敗北する。
ユズ「・・・」
唖然とする。ゲームが―――今、始まってしまったという事だろうか? - 116>>124/08/05(月) 01:07:03
書いてるやつです。いい具合なので一旦寝る。また昼頃からぼちぼち。
- 117二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 01:08:49
乙
グロどばーっ!スレ荒れる!爆破!にはならなそうな丁寧に進めていてよかった
楽しみにしておきます - 118二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 01:09:33
昼間は参加できそうにないけど展開期待してるよ
- 119>>124/08/05(月) 01:11:21
- 120二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 09:29:52
許せる
- 121二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 09:38:08
なら大丈夫
- 122>>124/08/05(月) 10:42:05
再起 今日で終わらせる
- 123二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 10:44:25
ミドリ「なんだか難しいこと書かれてるね・・・?」
アリス「これはどうやら、条件によってルールが二分されそうです。」
そう言うと、アリスは黙々とメモに書き込む。ほの暗い部室で、私たちはそのメモに目を凝らした。
【封が解かれたのが一通の場合】→手紙を持つ人が負け
【封が解かれたのが二通の場合】→手紙を持たない人が負け
アリス「つまり、現段階だと、この手紙を所持している人が負けということになります!」
ミドリ「所持・・・って、どういう定義なんだろう。今だと、封を開けたユズがそれに該当するのかな・・・?」
ユズ「あるいは、本当に文字通り、肌身に触れてる人がそうなのかも。」
アリス「爆弾回しって名前が暗示していますね。譲渡は有効───それも、両者同意でなくとも、と考えて良さそうです。」
ミドリ「それじゃあ・・・ユズが手紙をその辺に"放棄"したら・・・?」
アリス「確証は得られませんけど・・・それだと、所持者は居ないということになるでしょうか・・・」
ユズ「誰も、負けない・・・」
───けれど、少しだけ不安要素はある。
ユズ「二人は・・・もう一通あるって手紙、見つけてたりする・・・?」
アリス「アリスは見つけてません!フルコン未達成です。」
ミドリ「・・・私も、特に・・・」 - 124二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 10:47:27
今度はミドリが見つけてそう
- 125二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 11:12:43
1スレで終わるのか
- 126二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 11:19:19
アリス「見つけてたら報告してます。ホウレンソウは協力プレイの基本です!」
朗らかに宣言するアリス。私も、きっとそうだろうとは思っている。でも、可能性はないこともない。
私たちが閉じ込められてから数時間が経過した上で、ついさっき、私はこれを見つけた。つまり、それまでの数時間の間に、二人が手紙を見つけてて、だけどそれを伝えてなかった場合もあって───この場合だと、既に手遅れということになる。
二通が解かれた今、負けるのは手紙を持っていない人間。条件が逆転し、手紙を所持していない側が敗北する。
ユズ(でも、二人が仮に見つけてたら・・・伝えてくれてるよね・・・?)
だから───大丈夫だよね?
ユズ「・・・手紙、ここに置いておこ・・・」
投票ゲームで用意された机の上に、我ながらご丁寧に封筒付きで放置する。
ミドリ「じゃあ、私は寝ちゃうね・・・信じたくないけど、先生はこれから12時間の監禁を続けるんだろうから・・・」
ユズ「・・・うん、ミドリおやすみ。」
ミドリ「おやすみ、ユズちゃん。」
アリス「アリスも宿屋で休みます!」
ユズ「体休めてね。おやすみ。」 - 127二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 11:26:52
ユズ「・・・二人とも寝ちゃった。」
私も寝てしまおうかな・・・手紙は放置してれば、負けるなんてこともないだろうし・・・そもそも、負けたところで何かマズイのかと言われると、確証は無い。
でも、あの状態の先生───何をしてくるか、皆目見当もつかないから、怖い。
ユズ「・・・」
私は───どうすれば───いい?
>>128 何かする?
- 128二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 11:39:18
備えて寝る
やれることは思いつかないから - 129二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 11:55:54
まともや……
- 130二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 12:07:46
- 131二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 12:08:51
ない
- 132二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 12:13:14
無いの⁉︎
- 133二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 12:21:06
───朝。
アリス「ユズ、まだ寝てますか・・・?」
ユズ「・・・ふにゃ・・・んん・・・」
ロッカーの扉を開けて、私を呼びかける声の主と対面する。アリスは相変わらずといった様相なので何となくホッとするが、直後、今自分が置かれている状況を想起し、憂鬱な気持ちになる。
ユズ「・・・おはよう・・・」
アリス「あ、おはようございます!ユズ!起こしてしまいましたか・・・?」
ユズ「ううん、大丈夫。」
ロッカーから身を出して、部室を一瞥する。
>>134 机の上の手紙はどうなってる?
- 134二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 12:23:53
何故かミドリが持っている
- 135二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 12:46:38
ユズ「・・・あれ?」
ミドリが居ない。
いや、ミドリだけでは無い。机の上に会ったはずの封筒一式が、忽然と消えている。
アリス「そうなんです。ミドリが居なくなってて・・・ですけど、別に扉が開いているという訳でもなく、施錠されたまま・・・」
ユズ「どういう・・・こと?」
時刻を確認する。時刻は正午に差し掛かっていた。あれ、私、こんなに寝ちゃってたんだ・・・?
───ふと、私の脳裏に、邪推が浮かんだ。
ユズ「・・・12時間、もう経過してる・・・?」
アリス「アリスもこの時間まで寝てしまっていたんですが・・・確かに、封筒を見つけたのが深夜帯だったので、妥当な時刻かもしれません。」
ユズ「・・・あれは・・・?」
一瞥した勢いで、私たちの部室に置かれた目新しいものにも気づく。何かのタブレット?二台用意されてて───画面を確認したところ、どうやら動画を再生出来そうだ。 - 136二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 14:05:29
ユズ「・・・」
緊張と畏怖でぷるぷると震える指先で、私は動画の再生ボタンを押した。
先生『よく頑張ってくれたね。アリス、ユズ。』
アリス「せ、せんせい!?」
ユズ「・・・」
───先生の優しい声色が、今はどこか落ち着かない。あの人の笑顔が、今はどこか信じられない。怖い。この人は、一体何を目論んで・・・
先生『ミドリは、皆が寝ている間に回収させてもらったよ。封を解かれてからきっかり12時間後に、"手紙"を持ってたからね。』 - 137二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 14:06:01
ユズ「・・・」
アリス「えっ・・・!?」
先生『全く、感心出来ない子だ。他のふたりのことを信頼できず、机上の手紙に手を伸ばしたのだからね。』
・・・二通とも封が解かれた場合、手紙を所持していない人間が負けとなる。
先生『───おそらくユズが、手紙を隠してると睨んだんだ。モモイの件で、彼女は軽い焦燥と疑心暗鬼に襲われていた。普段なら君を疑うようなことも無いだろう。でも、少しずつ蓄積した不安が、ミドリを襲った。要するに魔が差した。私という裏切りを前に、君の存在にも疑いを持ってしまった。』
ユズ「・・・そん、な・・・」
ショックで硬直する。巡り巡って私が・・・ミドリを駆り立ててしまった。嫌な汗が流れる。嫌な心音がバクバクバクと、鼓膜をうるさく叩く。
アリス「・・・いくら先生とはいえ、こんな言い方っ・・・」
アリスは目に涙をうかべる。これまで信頼を寄せていた対象が、下卑た言動で、私たちを蔑む。こんなの、現実であって欲しくない───私だって、そう思う。
先生『まぁ、敗者のことはどうでもいいよ。これから君たちには、最後のゲームをしてもらうからね。』 - 138二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 15:02:32
先生『これから行う最後のゲームは、"本物のデスゲーム"だよ。』
アリス「本・・・物・・・?」
先生『君たちの中に芽生えていただろう、嫌な予感通りの展開さ。これまでのゲームは言わば前座、勝者と敗者に振り分ける余興だった。まぁ、まずはこれを見てくれ。』
すると、動画の画角が移ろい、椅子に縛られた瓜二つな少女らを映し出す。
ユズ「モモイ!?ミドリ!?」
先生『彼女らは、一回戦と二回戦で敗退した生徒―――平たく言えば、敗者なわけだ。彼女らは、今回のゲームの行く末によっては―――死ぬ。』
アリス「・・・し、死・・・ぬ・・・?」
妙に現実離れした話。でも、油断ならない。そこには、確かな信ぴょう性と恐ろしさがあった。そもそも、私は爆弾回しの途中から、身の危険を察知しているのだから・・・
先生『先生には、とある伝手があってね。"ヘイローを破壊する爆弾"を技術提供してもらったんだ。これで一思いにバリンッと・・・きっと昏睡は免れないね。日頃意識すること、キミ達は無いだろうけど・・・文字通りの死が、このゲームで与えられる。』
ユズ「・・・」
息が詰まる。どうして・・・こんな怖い目に・・・?不可抗力に、涙がじんわりと溢れてきた。 - 139二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 15:31:40
先生『最終ゲームの名は、"救出ドラフト"。お手元のこのタブレットを使ったゲームだ。』
先生『君たち二人はこれから、ゲーム開発部に所属する四人のうち、誰を救出したいかを野球のドラフトのように一斉に指名する。その指名の結果によって、以下のように処理するよ。』
【指名が被った場合】→指名された者を候補から除き、再びドラフトを行う。
【指名が被らなかった場合】→それぞれの指名した各一名と、候補から除かれていた者たちが勝利。残された者が敗北。
先生『指名は各々のタブレットに入ったアプリからね。二人の指名が出そろったら、発表される。指名が被らなかった時点でゲームは終了。無論、自分を選んでも、対戦相手を選んでも良い。ここまでは分かったかな。』
アリス「・・・」
ユズ「・・・」
呆然と、しかし、命に関わる事項だけは何とか聞き逃さないように、先生の話を呑み込む。
先生『まぁもっとも、これは録画だから、キミらが理解したかは分からないんだけど・・・それで、勝者になった生徒はおめでとう!ゲームクリアだ。ここから無事脱出できるよ。』
先生『敗者になった生徒だけど・・・アリスとユズ、キミらが敗者になった場合は、これまで勝ち残ったボーナスとして、殺しはしない。ただ、一生部室の中で過ごしてもらうね。』
先生『引き換え、モモイとミドリ・・・彼女らが敗者になったのなら、問答無用にヘイローを破壊する。これがさっき言った、誰かが死に至るルートだ。』
ユズ「・・・むご・・・すぎる・・・」
先生『制限時間は今から30分だ。それ以内に決着させなさい。タブレットでの投票画面を見るのは禁止。それじゃあ、会えるのならまた会おう。』
先生―――の皮を被った何かがそう言い残して、動画はフリーズした。 - 140二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 15:34:08
ワ……ワァ……
- 141>>124/08/05(月) 15:35:51
一旦筆を置く また夜中に浮上
- 142二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 15:36:38
おけみ
- 143二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 19:47:58
アリス「・・・ユズ・・・」
アリスはおろおろと、か細い声で私の名を呼ぶ。私も同じ、震える声ではあるが、それに応答した。
ユズ「アリス・・・」
アリス「・・・どうすれば、いいんでしょう・・・アリス、もう、怖くて・・・うわああああん!」
こらえていた涙が決壊し、わんわんと泣き出してしまう。釣られて私も壊れてしまいそうになったが、それでも何とか正気を取り戻して、アリスに向き直る。
ユズ「二人で、同じ人を・・・指名しよう・・・」
アリス「同じ・・・人・・・?ぐす・・・」
ユズ「要は、このゲーム・・・私たちがどれほど同じ選択を出来るかが試されてる。最低でも"二回"、同じ人を指名する展開になったら、おのずと全員が助かるように出来てるから・・・」
一回目で指名被り―――残り三人でリトライ。
二回目で指名被り―――残り二人でリトライ。
ここまで来れば、後は被ろうが被らなかろうが、四人全員が順繰りに指名されたことになって―――それで全員勝者として、ゲームを終えられる。
ユズ「まずは、指名を合わせよう。」
>>144 誰に指名を合わせるように言うか(モモイorミドリorアリスorユズ)
- 144二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 19:59:51
ミドリ
- 145二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 20:17:01
ユズ「まずは、ミドリを助け出そう。皆に順番を振るわけじゃないけど・・・きっと彼女が一番、この状況に憔悴してる・・・」
アリス「・・・分かりました・・・!アリス、皆を救う勇者になります・・・!ユズ、力を貸してください・・・!」
そう言うと、アリスは自身のタブレットを操作し、手早く投票を始めようとしている。
アリス「・・・アリス、皆で一緒にまた、楽しいゲームを遊びたい・・・っ。」
ユズ「うん・・・そうだね。」
私も───部長として、仲間として、大事な友達として───皆とまた、手を取り合いたい───
>>146 ユズの投票先(モモイorミドリorアリスorユズ)
>>147 アリスの投票先(モモイorミドリorアリスorユズ)
- 146二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 20:18:39
ミドリ
- 147二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 20:22:49
ミドリ
- 148二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 20:42:08
【結果発表】
ユズ→ミドリ
アリス→ミドリ
■両者の指名が同じなため、ミドリを除外し、再指名となります。■
ユズ「―――!やっ・・・た・・・っ!」
アリス「!!わーい!!第一クエストクリアです!!」
タブレットが上の結果を表示し、私たちは思わず互いの体を抱いた。アリスも私も、緊張と恐怖から一時的に脱せ、ぐちゃぐちゃだった顔面に、安堵の表情が浮かぶ。良かった・・・本当に、良かった・・・
―――この結果が、そろったということは、アリスに裏切る意志なんて無いんだ。これで、はっきりと分かる。それは私にも言えることで・・・アリスの、私に対する懸念が少しばかりでも払拭出来ているのなら、それは好都合なことだっだ。
アリス「じゃあ、次は・・・?」
ユズ「うん、"モモイ"を助けよう。二人を助けて、最後に私たちを・・・」
アリス「分かりましたっ!」
これでようやく―――すべてが丸く収まる―――
>>149 ユズの投票先(モモイorアリスorユズ)
>>150 アリスの投票先(モモイorアリスorユズ)
- 149二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 20:45:39
アリス
- 150二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 20:46:27
アリス
- 151二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 21:03:12
【結果発表】
ユズ→アリス
アリス→アリス
■両者の指名が同じなため、アリスを除外し、再指名となります。■
アリス「へぁ・・・え・・・」
ユズ「・・・」
―――忌まわしい現実。これが起こらなかったのなら、どれほど美談であったか―――それでも私は、これが最善手だと信じ、アリスを指名していた。
ユズ「・・・この時点で、残りの指名候補は2。つまり、全員の勝利は、確定した。だから聞くね・・・どうして・・・モモイに票を投じなかったの?」
アリス「・・・わ、わから・・・っなくて・・・゛」
ユズ「?・・・」
アリス「本当に!アリス、自分の意思じゃ、なかったんです!―――こんな、こんな、こと、アリスは・・・ちがう・・・本当に!信じて、ユズ・・・ッッ!!゛」
取り乱すアリス。私はそれを慰めるため、彼女のそばに歩み寄った。
ユズ「・・・魔が差した・・・?」
アリス「ち、ちがっ・・・」
ユズ「・・・ううん、アリスちゃんのこと、私、わかってるから。」
アリス「えあ・・・あ・・・う・・・ぅ・・・」 - 152二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 21:04:26
( ・᷄֊・᷅)……
- 153二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 21:15:25
つまり天の声はワシらということじゃな。
ホッホッホ‥‥ - 154二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 21:18:06
これユズは主人公だから安価がユズの意思になってるけどアリスは主人公じゃないから安価がアリスの意思じゃなく謎の強制力になってるってことかな
- 155二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 21:19:27
ユズ「"そんなことをする子じゃない"―――って・・・分かってる。」
アリス「・・・・・・え・・・」
狭い数畳の部室は―――再び、静けさを取り戻す。
ユズ「・・・大丈夫。それは、私にも、覚えはあるから。それだからって訳じゃないけど・・・アリスのことは、今も信じられてる。大事な大事な、お友達。根っから優しい、一人の女の子。」
アリス「・・・」
拭いきれない涙が、ぽろぽろとアリスの頬を伝っている。息すら苦しそうに、少女は、私を見上げている。
ユズ「・・・宣言したからね・・・"死人無く、ゲームを終わらせよう"って。」
アリス「ゆ・・・ず・・・」
ユズ「アリスを救えて、良かった。」
―――もし、アリスがモモイを選んでたら、私以外の三人が勝利していた・・・でも、私はそれで良かった。だから―――なにか、間違いが起きてしまった時、なにか、おかしなことが起きてしまった時、キミが自分を責めないように―――私はアリスを指名した。
だから・・・ね・・・結果的に、君は、私を救ってくれたわけでもあるの。君は、気に病まなくていい。これは、ちゃんと、ハッピーエンドだから。
・・・辛い物語に付き合ってくれて、ありがとう、アリス。
もう、大丈夫だよ。 - 156二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 21:40:14
【結果発表】
ユズ→モモイ
アリス→ユズ
■両者の指名が異なるため、勝敗が決しました。■
勝者:モモイ・ミドリ・ユズ・アリス
敗者:該当者無し
―――タブレットにそう表示されると、ふいに、「ガチャ」と扉の開錠音が聞こえた。もちろん、言うまでもなく、私たちの目の前にある部室の扉のものだろう。
ユズ「・・・開いた・・・終わったのかな。」
アリス「おそらく・・・そうだと思います・・・」
思えば、長い時間ここに居た。半日・・・よりも少しだけ長め。寝泊りまでした。こんなこと今まで、皆で徹夜したときぐらいしか―――ああ、皆のことを思い返したら、早く会わなきゃいけないという焦燥感が沸いて出てくる。問題は山積みだ。先生の目的も、所在も、どう対処していけばいいかも分からない。皆の無事を確認して―――それで・・・それで・・・
アリス「・・・皆と、ゲームがしたい・・・」
隣の少女は、そう控えめに呟く。でも私は、そんないつもどおりの日常の展望に、脳を焦がされた。
―――ああ、うん。またみんなで、遊ぼう。
―――謝ろう。仲直りしよう。
―――また、皆で、一緒に・・・
ユズ「二人を・・・迎えにいこっか。」
アリス「―――はい・・・!」 - 157二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 21:47:27
【GAME CLEAR】
てれれてっててー。
―――そんな気の抜けたエフェクトと共に、ぷつんと"画面"は"タイトル"に切り替わる。
ユズ「はぁぁ・・・ぁぁぁ・・・・・・・・・」目ぐるぐる
アリス「・・・・・・」ちーん
先生「―――と、言う事で、このゲームは、ユズの大勝利だね!!!おめでとう!!!」
モモイ「・・・」ぽかーん
ミドリ「・・・」ぽかーん
先生「・・・あれ???みんな???」 - 158二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:00:50
カメラは、ゲーム開発部部室を映し出す。そこに居るのは、期待に満ちた表情を浮かべる先生と、憔悴しきった部員四名。もしこの世界にBGMが流れているとするのなら、レトロなゲーム音で構成された、コメディものが溌剌と流れているに違いない。
モモイ「先生―――趣味悪すぎーーっ!!!!!゛゛うあああああっっ!!!!!゛゛」
モモイは、先生に飛び掛かる。
先生「いてて!?」
ユズ「・・・ゲームだと分かってても、だいぶ消耗しました・・・こんな完全内輪向けのダークストーリー、金輪際やらない・・・は、恥ずかしいし・・・ううう・・・」ぷしゅ~
ミドリ「皆ちゃんと勝つためにこのゲームをプレイしてたわけだけど、道中の描写が生々しくて、なんか・・・良心がゆらいだ・・・」
アリス「あ、アリスもう、どうしていいか分からなくて・・・最後、このタイミングしかないって自分を指名したんですが・・・それもユズに見破られてて・・・うえええん・・・」
ユズ「先生の迫真の演技も怖かったし・・・なんだったんですかアレ・・・??」
先生「それは・・・臨場感あるゲームは良作って聞いて・・・」
ゲーム開発部「やり過ぎ!‼!‼!」 - 159二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:21:48
■
ゲーム開発部「デスゲーム(のゲーム)?」
先生「そう。生きるか死ぬか、命がけのゲーム(のゲーム)。他の人と競争したり、出し抜いたりする遊びなんだ。それ(のゲーム)を皆に遊んでほしくてね。」
モモイ「なにそれ!前衛的な設定だ!」
ミドリ「ちょっと怖いけど、刺さる人には刺さったりしそう・・・?」
アリス「アリス、興味あります! """対戦ゲーム""" なら、みんなで白熱できます!」
ユズ「え・・・それを私たちでやるんですか・・・?」
■
主人公を選べ(モモイ、ミドリ、アリス、ユズ)
(プレイアブルキャラクターの選択画面)
■
先生「皆に喜んでほしくて・・・知恵熱出しながら、プライベートでつくったゲームなのに・・・」
ユズ「もっと他のことに時間を割いてください・・・(汗)」
―――これは、師と仰ぐには、少しばかり悪趣味で不器用だった、先生の一幕。
Fin. - 160二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:23:45
やったぜ
- 161>>124/08/05(月) 22:25:08
書き切り ここまで見てくれてありがとう ゲームオチでした乙
- 162二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:28:05
……つまりVRゲーム?
- 163二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:28:15
おつです
シャーレ業務の片手間にゲーム作れるとかこの先生有能すぎる - 164二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:33:32
解説求む
- 165>>124/08/05(月) 22:42:12
別にしっかりした背景設定があるわけじゃないけど
・本編はすべてゲームの中での出来事。
・キャラクターたち(ゲーム中)が作中で取った突飛な裏切りは、プレイヤー(ゲームをプレイしているキャラクターたち)による、対戦勝利のための行動。
・先生が単に悪趣味。
- 166二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:53:53
- 167二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:25:13
おつカレー1
- 168二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:40:12
「仕事しろ」って怒られてチャラ?
- 169二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 02:22:35
アリス被りがなかなか奇跡の安価だった
お疲れ様です