一緒に食べるチョコクレープは、ひときわ甘い味がした

1二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 19:00:03

(…今日はバレンタイン、か。今日限定のチョコスイーツとかあったら買ってみても良いかもな…)
「…ん？」

「チョコクリーム激マシバレンタインスペシャルクレープ！本日限定ですよ〜っ！！」

(お、店長さん！今日限定メニューなんてあるのか…チケットの分含めて買ってくとするか)

「はい、次の方、ご注文をどうぞ…っておお！チケトレさん！」
「お久しぶりです、店長さん。繁盛してますね」
「はい！特に今日は限定メニューがありますからね！オススメですよ！」
「んじゃあ、それを二つください」
「はい！　…片方は、もしかしてチケットちゃんの分ですか？」
「ええ、まあ。折角だし二人で食べようと思って」
「なるほど… ははっ！やっぱ似たもの同士ってことか…！」
「えっ？」
「いや、なんでも！　持ち帰り用のラッピングありますけど、どうします？」
「あ、じゃあお願いします」

(…さて、トレーナー室に着いたらチケット呼んで食べるとするか)

2二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 19:00:22

「ただいまー…ん？」
「ぐすっ…ひぐっ…」
「おっ、チケット！丁度よかった。さっきいいもの買ってきてさ…」
「！！　ううぅ…」
「…えっ？」

「うわぁあああああーーーん！！！
トレーナーさああああーーーん！！！！」

「うおっ…！？ど、どうしたチケット？」
「グズっ…あ、あのね、アタジ…今日、バレンタインだから、ﾋｸﾞｯ…」
「うん」
「トレーナーさんとっ、いっじょに食べたくでっ、特別なクレープを買っできだんだ…！！」
「えっ…」

(…本当だ。机の上にクレープ屋の袋がある)

「でも、アダシ…！！ここに帰ってぐる時に、転んじゃっで…！！」
「……」
「クレープ、台無しになっぢゃっで…！！うわぁああああーーーん！！！ごめんね、ドレーナーさああぁあああん…！！！」

(…チケットも、買ってきてくれてたのか。あのクレープを…)

「…大丈夫。落ち着いたら、顔上げて。チケット」

3二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 19:00:41

「うぅ…と、トレーナーさん…」
「…俺と一緒に食べようって思って買ってきてくれたんだよな。そのクレープ」
「ｸﾞｽﾞｯ…うん…」
「…ありがとう。俺、すっごく嬉しいよ、チケットのその気持ちが」
「ぇぐ…で、でも…クレープは…」
「これ見て、チケット」
「ｸﾞｽﾝ … ？」
「…俺も、チケットと食べたくてさ。買ってきちゃったんだよね」
「えっ…？」
「…一緒に食べてくれるか？チケット」
「っ！！　うぅ、ううう…」

「…ゔんっ！！アタシ、食べたいっ…！！」

「うわぁあああああああん！！！食べるよおぉおおおおお！！！ドレーナーざあああああん！！！」

4二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 19:01:54

「うん！甘くて美味いな、バレンタインスペシャル！！…だったっけ」
「ゔん…っ、えへへ、おいしいね…！！」
「ああ。…チケットも一緒だから、より美味いな」
「っ！！　…えへへ、アタシも…トレーナーさんと一緒だからっ…すんごくおいしいよ…！！」

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「ふぅ、ごちそうさま。美味かった！」
「ごちそうさまでした！！

…あの、トレーナーさん」
「ん？なんだ？」

「…ハッピーバレンタインっ！！」

「えっ…」
「そのっ…アタシからの手作りも渡したくて！！
いつもトレーナーさんには助けてもらってばっかりだから…今日だってアタシ、助けてもらったから…！！

受け取ってくださいっ！！」

5二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 19:02:11

「…………」
「…と、トレーナーさん…？もしかして、いらなかった…？」
「いやっ…勝手にクレープで終わりなものだと思ってたから…」
「えーっ！？終わりじゃないよ！！今年はアタシ、日にち間違えなかったもん！！」
「ごめんごめん！　…ありがたく貰うよ」

「…どう、かな…？」
「…うんまい！！」
「ッ！！」
「前より甘くなってる…上達したな！」
「ホント！？　ふふっ、えへへ…！！」
「ありがとな、チケット。
　…俺もチケットから数えきれないくらい色んなもの貰ってるし、助けてもらってる。

こうやってチケットと一緒にいるのが、すごく嬉しい。だから…本当にありがとう」
「…！！　うん…うん…！！」