スティルインラブ連載【３】脱走事件の中でも光っていた〝トプちゃん〟の信念

1二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:48:38

　トレセン学戦に入学したスティルインラブ。同期にはメジロドーベル、ナリタトップロード等の８人がいた。彼女らとはすぐ意気投合した。だが、それが災いを呼ぶ。

「まだ子供じゃないですか。お菓子が食べたくなるんですよね」

　１５～１６歳の食べ盛りだ。節制の日々は厳しいものがある。特にお菓子に対しての気持ちは、憧れに近いものがあった。最初のひと月は毎週日曜の外出も許されない。外の世界への憧れも強くなる。学校の敷地を抜けた、すぐそばにお菓子を売っている商店がある。スティルたちには、そこが砂上の楼閣ラスベガスのように、希望や自由の象徴のように見えていたのだろう。夜な夜な同期たちとあらぬ相談をした。

「お菓子を買いに抜け出そう」

　誰が言い出したわけではなく、皆の思いがひとつだった。大好きなお菓子を食べたいだけではない。悪いことをするスリルの共有が、年頃のスティルたちを突き動かした。ところが、すでに「トプちゃん」の呼称で仲間の信頼を得ていたトプロだけが「行かない」と言った。

「大丈夫だって」と誘う面々の説得にも乗ってこなかった。

「あのころから、トプちゃんには信念があった」

2二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:50:09

正座させられるスティル、ドーベル

3二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:51:16

　たづなさんに見つかった時に叱られる、罰則があるといったことを恐れているのではない。トプロは考えにそぐわないことはやらなかった。スティルたちにはまだ確立していない“自分”というものが、すでにトップロードにはあるようだった。スティルは言う。
「普通ならのけ者にされても不思議ないじゃないですか。でも、誰もトプちゃんを非難したりしないんです。さすが、トプちゃんだ、みたいな感じでした」

　同期のうちトプロを除く８人が、危険な冒険に出かけていった。入学して、まだひと月足らず。この企てを冒険と呼ぶには、まだ無謀すぎた。あっさりと見つかり、芋づる式で瞬く間に８人全員が捕まった。

「トプちゃん、いいなぁ」

　スティルたち８人はただひとり、バ場で練習に励むトプロの姿を見ていた。罰則は走れないことに加え、外出も３か月禁じられた。さらに朝、昼の授業中、トプロが走る姿を正座して見学させられていた。もちろん、走れなくてもレースに対する勉強はしないといけない。そんな日が数週間続いた。それでも誰もトップロードを責めようとはしなかった。

「今も変わらない優しさと芯の強さがある。ナベちゃんは初めて会ったときから人格者だった」
　英明たちにとってあの日、自分たちの誘いを断った渡辺の行動はともすれば、小心者やひきょう者と思われがちだが、逆に大人の装いに見えてある意味、神格化されていったのだ。今なお、その思いには揺らぎはない。

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>>29

4二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:56:07

皮剥がれてる定期

5二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:57:45

ガイアフォースグッズってなんだよ

>>11

6二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:57:59

ガイアフォースを解放しろ

7二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:58:44

私はスティルにお菓子好き要素がつけられてる時点でもう諦めました

8二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:05:34

ウマ娘世界にも東スポがあるのか！？

9二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:07:12

最後に化けの皮が剥がれるテンプレに則ってるのと関連記事のノルマを達成してる

見事やな

10二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:07:39

興味ある人は元ネタも是非

幸英明連載【３】脱走事件の中でも光っていた〝ナベちゃん〟の信念幸英明連載【３】脱走事件の中でも光っていた〝ナベちゃん〟の信念tospo-keiba.jp

11二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:08:53

>>5

何って…シェケナのプリティーなグッズだが？

12二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:10:16

プリティフィルターが剥がれてるのほんと好き

13二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:19:18

ナリタトップロードが委員長なのも鞍上だった渡辺調教師からの要素なんだっけ？

14二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:20:11

脱衣事件に見えて釣られた

15二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:27:25

>>・連載「メジロマックイーンの素顔」

の元ネタはこちらでいいのかな

https://tospo-keiba.jp/ikeeyasutoshi?page=2

16二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:29:44

「３冠を取ってからだと記憶していますが…」

　スティルインラブのチーフトレーナーから、意外な人物の名前を聞くことになった。

「(マヤノ)トップガンから、自分はいいからスティルを見てやってくれ、と頼まれたんだ」

　スティルの兄弟子だったマヤノトップガンはこのころ、すでに競馬社会から離れていた。スティルも疎遠になっていたが、恩ある先輩の名前をこうした場面で耳にするとは想像していなかったし、それが“発露”となっていようとは思いもしなかった。確かにあの時、突如として名門・松元省一厩舎から声がかかった。ホーマンランドオーの騎乗依頼があった時に、兄弟子の田原がすでに松元に頼んでいたのだ。普段は厳しい松元がスティルだけではなく、どの馬も自由に乗せてくれたこと。チューリップ賞の敗戦のあと、励ましの言葉を掛けてくれたこと。点と点が線で結ばれたようだった。

「その時、もう競馬界を辞められていましたからスマホにLANEをしました。返事はありませんでしたけど」

↓元ネタ

幸英明連載【２５】スティルインラブとの縁をつないでくれた意外な人物幸英明連載【２５】スティルインラブとの縁をつないでくれた意外な人物tospo-keiba.jp

>>19

17二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:31:39

ドーベルこそそういうの自重しそうなのにみんなに乗せられたのか断れなかったのか

>>18

18二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:43:43

>>17

お菓子の魅力には逆らえないのが普通ですわ

>>28

19二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:48:05

>>16

松元省一厩舎ってトウカイテイオーのとこじゃん…

もう助からないゾ♡

20二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 00:04:33

競馬コラム改変記事毎回笑えるから好き

21二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 00:13:37

「英明、飯行くぞ」

　マヤノトップガンは、さっそうとした姿で、妹弟子のスティルインラブをよく食事に連れていってくれた。華やかさへの憧れはもちろん、スティルにもある。その最たる存在であるマヤノからの誘いはうれしかった。手の届かない存在なのに、いつも身近な存在でいてくれた。そして先輩にあたるウオッカやツルマルツヨシらとともに宴席を囲むことも多く、マヤノといる時間は刺激的なことが多かった。

「あまりレースに関して話した記憶はないです」

　スティルはそう笑う。意外でもある。マヤノは配信業にも才能を発揮していた。言葉に変えられる希有なウマ娘なのに、熱くレース論を語ったりしなかったようだ。

「それより楽しい時間という印象です」

　人を育てるには技術論はもちろん必要だが、息の抜き方を教えるのも意外と重要である。そうした“私”の時間にこそ、学びがあることが多い。高級な店に行くことも、おいしいものに舌鼓を打ち、舌触りのなめらかな酒に留飲を下げ、トレーナーをめでることも課外授業でしか経験できない。そんな暮らしを目の当たりにすることは、夢へとも変わる。よくよく思えば、スティルが競技ウマ娘を志した原点も実はそこにあったのではないか。

>>22 >>24 >>25

22二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 00:17:10

>>21

トレーナーに何やってんだ

>>23

23二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 00:38:25

>>22

まず酒の方を突っ込め

24二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 00:43:22

>>21

一文字目から世界観崩壊させていくのズルすぎる

25二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 00:43:37

>>21

１行目で速攻剥がれてるじゃねーか

26二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 06:44:06

マヤ知らないよ

27二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 07:54:07

実装されたらどこまでみゆぴー要素が入ってるか楽しみ

>>33

28二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:27:41

>>18

マックちゃん

29二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:28:30

>>3

困るんだよね勝手にこんな記事書かれたら

30二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:44:31

こう考えるとトレセン学園って自由すぎませんか？
もうちょっと生徒を管理した方が…

>>31

31二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:51:21

>>30

トレセン学園に真夜中に脱走してお菓子を買いに行く生徒がいるとでもおっしゃる？

32二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:55:18

つまり可愛がってる後輩の初勝利インタビューの横でキャッキャするトプロとスティルが見られるってことですか？

>>34

33二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 13:01:05

>>27

トレーナー側にも大量に入れると同一CPみたいになるんだよな

34二次元の匿名好きさん24/08/06(火) 13:57:01

>>32

なにそれ可愛い

どこで見れるやつ？？

>>35

35二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 14:15:09

>>34

ほれバックハグ未遂事件

同期っていいな｜あにまん掲示板bbs.animanch.com

>>37

36二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 15:08:16

ちなみにバックハグは前科がある(1枚目)

— 2024年08月06日

>>37

37二次元の匿名好きさん24/08/06(火) 15:19:33

>>35

>>36

ありがとうー！！

38二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 15:22:04

誰がキングヘイロー(27)の著書に突っ込んでやれよ

>>39

39二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 17:05:02

>>38

キングヘイローに影響与えそうなのって誰だろうね

>>42

40二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 17:53:42

スティル実装時に太り気味になるイベントがこれだったりして

>>41

41二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 18:01:58

>>40

「スティルちゃん駄目ですよ！」「トプちゃんが言うなら……」→セーフ

「トプちゃんも食べましょう？」「むぅ……」→太り気味

こうか

42二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 18:05:24

>>39

岩田の親父要素だけ拾うならジェンティルではあるが…

>>47

43二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:22:43

ナベちゃんからトプちゃんになると途端に可愛くなるな…

>>45

44二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:34:03

「負ければ担当替わりになる…」

　勝負の世界の厳しさと向き合うことになった2003年チューリップ賞。スティルインラブはその恐れと15人のウマ娘を相手に戦っていた。しかし、スティルインラブの前に敵はいなかった。だが、スティルの前に一人のウマ娘が立ちはだかる。オグリキャップ。直線でわずかに開いた隙に突っ込んだスティルだったが、オグリに指導されたオースミハルカはバ体を寄せる。幸の道は閉ざされた。外に持ち出して猛追するも2着に敗れる。

「終わった…」
　スティルは天を仰いだ。トレーナーが力負けしたとしても、自分に次はないと覚悟していた。それなのに自分の未熟さで負けたのが明白だ。
「桜花賞では、トレーナーはもう担当じゃない…」
　検量室に戻ってくるまでスティルはその現実を受け入れるために心の整理をし始めていた。

ふと、先輩トウカイテイオーの顔も浮かんだ。世間的には厳しいことで知られているウマ娘だが、スティルはまだ叱られたことはなかった。とはいえ、あれだけ下手に走ってしまった。怒られないわけがない。そう考えると、引き揚げるのもおっくうになる。“嫌だ、戻りたくない。スティルは「このまま、トレーナーと、遠くへ逃げたい」。

　恋愛ドラマのような駆け落ちを考えるほどだった。どの馬よりもスティルは帰ってきた。スティルの気の重さが歩も遅めたのだろう。顔面蒼白で、絶望に駆られていたスティルの目に、意外な“光景”が飛び込んできた。

「松元先生が、笑っていらしたんです」

　大目玉を食らうとばかり思っていたが、意外にも松元は笑っていた。そして幸を出迎えるなり、「本番じゃなくて良かったな」と声を掛け、励ますような口ぶりで「本番に生かしてくれれば、それでいい」。

　松元は幸の肩を叩いて、そう言った。