鳥山石燕ってすごいぜぇ…大量の妖怪画一枚一枚に教養と皮肉が込められてるんだからな

  • 1二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 11:59:28

    この『長冠』という作品を見なさい この妖怪はC国の
    『エイハブ官僚は「ハッキリ言って今の上司はメチャクチャ肌に合わない 自分の信念を曲げるくらいならエリート役人の立場なんていらねーよ」とばかりに冠を門に掛けて去っていった』
    という故事を下地に「高潔な御仁はそうやって冠を手放すけど地位に固執する奴の冠はどう化けるんやろなあ」という皮肉を込めて創作されたもの
    一見豪華な冠が化けた様に見えるがシルエットは下級役人の使う折烏帽子であり「へっ 高貴な位に固執してるのかと思えば大したことない地位に固執してるよあのバカ」という皮肉も込められてるんだ

  • 2二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:01:27

    長文なのに分かりやすい
    そんな学のあるスレモブを誇りに思う

  • 3二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:02:28

    おもしれーよ

  • 4二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:06:30

    きらびやかな衣装とゴテゴテした頭部に専用の移動足場もあるのに正体は低級冠だなんて虚飾的でファンタスティックだろ

  • 5二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:07:42

    水木しげる、柳田国男、そしてスレ画だ
    俺たち3人が妖怪文化を支える…

  • 6二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:12:26

    >>5

    鳥山石燕は教養に裏打ちされた皮肉を妖怪という存在に昇華させ

    柳田國男は地方に埋もれていた民間伝承を日本文化へ

    そして数多の妖怪を絵におこし現代に蘇らせた水木しげるという青の騎士…

  • 7二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:22:18

    京極夏彦の本に出てきた五徳猫への解釈が好きなのは俺なんだ!

  • 8二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:24:46

    >>1

    ううんどういうことだ

    上司が合わなくて辞めたやつがいる=辞めたやつがいるってことは残ってるやつは地位に固執した奴ってことやん

    とはならないんじゃないかと思われるが…

  • 9二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:29:07

    >>8

    これが左上の文の書き起こし↓

    東都の城門にかけて世をのがれし賢人の冠にはあらで このてがしはのふたおもてありし侫(ねぢけ)人のおもかげならんかしと夢ごころにおもひぬ


    そしてこれがいわゆる上の文の解説↓

    「東都の城門」とは中国の歴史書『後漢書』に記されている王莽に仕えることを正しくないとして逢萌が官職を辞し自分の冠を東都の城門に掛けて去った「挂冠」と呼ばれる故事を引いたもので、長冠はそのような立派な冠とはまったく逆の「保身のために冠をずっと手放さないようなよこしまな者」の冠の妖怪ではないかと記されている。


    ついでにこれがソース↓

    長冠 - Wikipediaja.wikipedia.org
  • 10二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:35:46

    >>8

    いやっ違うんだ “残ってる奴ら=保身の輩”といいたいわけじゃなくて“この冠の持ち主はそんな高潔な精神も持たないクズなんやろなあ”という意味でね

    どちらかといえば歴史人物批判というより「〇〇という偉人はドウコウなのにお前らと来たら…」という皮肉なんだ

  • 11二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:38:03

    (井上円了のコメント)
    ハッキリ言って妖怪を始めとした迷信はメチャクチャよくない。客観的な観察と主体的な思想が重要なワシの哲学を広めるのに邪魔だーよ…ムフッ 生涯を賭けて否定しようねっ

    (水木しげるのコメント)
    ハッキリ言って井上円了の纏めた『妖怪学』はメチャクチャすごい。北海道から沖縄までの民俗伝承に伝わる妖怪を全部網羅しててすごいーよ。
    ただここまで頑張ってやったことが妖怪の否定なのは残念ですね…マジでね(グッ

  • 12二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:38:48

    京極夏彦経由で妖怪の側面を知り、そこから小松和彦や多田克已にハマったワシのようなマネモブの妖怪解説 待ってるよ…

  • 13二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:40:07

    >>7

    「『五徳の冠者』という話があるけどこの猫も何かを忘れているようだ」という説明文から無いものにばかり思いを寄せて持ってるものに目を向けない者はいつしか持っていたはずのモノまで忘れてしまう!というふうに解釈するのは凄いよね 現代創作の悪役にも当てはまりそうな理論なんだ

  • 14二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:43:31

    >>4

    存在の全てが欺瞞に満ちてるんだよね

  • 15二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 14:50:58

    許せなかった…泥田坊が逸話含めてそこら中に下ネタの散りばめられた妖怪だったなんて!

  • 16二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 14:53:20

    >>11

    しかし…円了が本当にやりたかったことは妖怪の否定ではなく偽物の妖怪を否定することで本物の妖怪を発見することだったのです

  • 17二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 15:14:31

    >>16

    ウ厶…紛れもなく不可解な真の妖怪を見つけたいという思いあってこそのアソコまで偏った妖怪批判だったんだなあ

  • 18二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 15:30:47

    >>15

    北国の田んぼ=江戸北部の吉原の俗称であり吉原田圃との別名もある

    タカエセ=耕せ、性行為の隠語

    上半身だけを突き出した一つ目の黒い奴=雄々しくそそり勃つアレ

    泥田坊=吉原通いで身を持ち崩した品川玄湖の雅号は泥田坊夢成


    なにっなんだあっ

  • 19二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 17:21:21

    >>18

    そもそも泥田坊の話が一から鳥山石燕の創作だったことに驚いてるのは実は俺なんだよね どう見ても地方に伝わる教訓昔話でしょう

  • 20二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 17:38:07

    >>19

    塵塚怪王とか文車妖妃みたいなあからさまなやつだけかと思ったらかなり創作妖怪多くてビビるよねパパ

  • 21二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:25:09

    >>20

    画図百鬼夜行は実在の伝承妖怪と故事からの引用創作妖怪と昔の妖怪絵巻からリメイクした妖怪の虹色妖怪画集でやんす

  • 22二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:26:59

    …という夢を見たんだァ
    きっとこういう妖怪がいるのかもしれないね

  • 23二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:28:36

    >>22

    禁断の夢のうちに思ひぬ“n度打ち”

  • 24二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 21:11:17

    絵解き関係無いけど鉄鼠の絵が好きなのは俺なんだ!
    見るからに異質ではあるんだけどよく見ればムダ毛ボーボーで爪の伸びた人間だし尻尾は帯だし人間の範疇は越えてないんだ 工夫が深まるんだ

  • 25二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 21:48:59

    >>1

    烏帽子が冠かぶって気取ってるって考えると皮肉的ユーモアも感じられますね

  • 26二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 23:35:54

    皮肉や教養は込められてるけど初期の方の絵は割と背景簡素だし伝承妖怪の図示化の側面が強いんだよね

オススメ

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