- 1二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:31:52
あるところにスカイランドという国がありました。空に浮かぶ不思議な国で、王さまのもとでみんな仲良く暮らしています。
スカイランドには一人の王女さまがいました。名前はプリンセス・エル、次の王さまになる人です。
今の王さま、つまりエルちゃんのパパはもうおじいちゃんです。
エルちゃんのパパは王さまをやめてエルちゃんに王さまになってもらうことにしました。
ところが大変です!エルちゃんが逃げ出してしまったのです!
「プリンセス~いい加減に帰りましょうよ~」
「帰らないって言ってるでしょ!ツバサはもう帰っていいのよ」
「プリンセス一人家出させれませんよ~」
なんということでしょう!エルちゃんは家出してしまっていたのです!
一緒にいるのはツバサくん、人間に変身できる能力を持ったプニバード族という鳥です。
エルちゃんが家出してから二人で旅をしています。
でも国中のみんながらエルちゃんを探しているので旅するのも大変です。
今日も二人はとても王女さまが泊まるとは思わない古い宿に泊まりました。
部屋の壁がギシギシ言ってるようなボロボロの宿ですがボロボロなのはエルちゃんも同じです。
王女さまとして暮らしてきたエルちゃんにはこの旅は大変なものでした。
なんとお風呂にも入れない日があるのです!髪もすっかり艶がなくなっています。
ツバサくんはそんなエルちゃんが心配でしょうがありません。
「プリンセス~やっぱり戻りましょうよ。プリンセスも疲れてきたでしょう?」
またエルちゃんを怒らせるかと思いましたが、エルちゃんは言い返しません。
代わりに今にも泣きそうな顔で言いました。
「私……怖いの……王さまなんて仕事できるのかって……パパみたいな立派な王さまになれるのかなって……みんなの期待を裏切ってしまうのが怖い……」 - 2二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:32:07
「プリンセス……」
「でも……私はたった一人の王女でパパの跡を継いで王さまになるために生きてきた……そのために生きてきたの……だから……王さまになるのは怖いけど王さまにならないことも怖い……王さまにならないなら私に意味はないから……」
そうです!エルちゃんは王さまになるのが怖くて逃げましたが、王さまにならないことも怖かったのです!
エルちゃんは涙をこらえていますが心はえんえんと涙を流しています。
そんなエルちゃんを見てツバサくんは言いました。
「プリンセス……僕はプリンセスがプリンセスじゃなくてもあなたを大切に思っています」
「ウソ!ツバサだって私が王さまにならないと困るからついてきてるだけでしょ!?」
ツバサくんは言いました。
「僕は……このままプリンセスがプリンセスじゃなくなったらいいのにとちょっとだけ……でも本気で思っています」
「え……?」
エルちゃんは驚きました。
ならどうしてツバサくんはついてきているのでしょうか?
「王族のあなたには手を伸ばしても手は届きません。でも今なら……」
ツバサくんの手がエルちゃんのほっぺたに触れました。
「すみませんこんなこと……。小さい女の子だと思っていたのに……いつの間にか僕はプリンセスあなたのことを……」
エルちゃんはツバサくんの口をふさぎました。
ツバサくんはビックリしています。
「プリンセス……じゃないでしょ?」
「エル……」
「ツバサ……」
そして古い宿で二人は思いを重ねました。
エルちゃんはこの後王さまになったのでしょうか?ならなかったのでしょうか?みんなはどう思う?
でもきっと愛の力を知った二人は幸せになったことでしょう。
めでたしめでたし - 3二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:21:09
...ましろさん?
- 4二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:45:28
ましろん…感謝祭のアレを完成させたのか
…!! - 5二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:57:09
エ^ᗜ^*ル !!!!!♪♪♪♪♪
- 6二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:59:35
ましろさん……
- 7二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 21:37:53
スレ画は感謝祭会場なのかもしれないね
- 8二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 21:55:29
たぶんプリンセスは喜んでくれるだろ
ツバサ君は知らん - 9二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 06:14:41