じゃじゃウマ娘の贈り物(トレ♂ウマSS)

  • 11◆rskhtu7.uA22/02/15(火) 08:24:48

    「トレーナー!ウインディちゃんがチョコを持ってきてやったのだ!喜ぶといいのだ!」

    トレーナー室のドアを開け放ってふんぞりかえるのは担当ウマ娘であるシンコウウインディ。

    「...チョコ?あれ?確かバレンタインは昨日じゃなかったか?」

    「ふっふっふ...これはトレーナーが貰ったチョコなんて比べ物にならないほどのインパクトのあるチョコなのだ!これを食べれば全部のチョコが霞んじゃうのだ!それはかわいそうだからウインディちゃんは最後に持ってきてやったのだ!」

    「なるほどな...でも丁度良かったよ。休憩しようと思ってたところだ」

    作業途中のノートパソコンを閉じ、凝った身体を解そうと伸びをしながら立ち上がる。

    「それにしても今日は早いんだな?こんな時間にトレセン学園に登校してるなんて珍しいし...」

    「それは気にしなくていいのだ!ありがたーく食べるといいのだ!」

    ずい、と綺麗なラッピングが施された箱がトレーナーの目の前に突き出される。

    「まぁ...そうだな。ありがとう。嬉しいよ。まさかウインディから貰えるなんてさ」

    「ふふん、喜ぶといいのだ!ウインディちゃんを褒めたたえるのだー!」

  • 21◆rskhtu7.uA22/02/15(火) 08:25:28

    >>1

    「(にしし...それはハバネロ入りの激辛チョコ!まさにインパクトのあるチョコなのだ!...何度も作り直したせいで渡すのは次の日になっちゃったけど...まぁいいのだ!)」


    「うん?ウインディ、どうしたんだ?ニヤニヤして...」


    「な、なんでもないのだ!早く食べるのだ!(...でも、本当にいいのだ?これじゃなくてもう一個の方をあげた方が喜ぶのかもしれないのだ...ヒシアマゾンも感謝は伝えた方がいいって言ってたのだ)」


    笑ったり悩んだりしているウインディの百面相を見ながらトレーナーは首を傾げるが、そこはそれ。ウインディの気分がコロコロ変わることなどいつもの事だと包装を開き、チョコをつまんだ。


    「あ、あーっ!間違えたのだ!そっちのチョコじゃなくてこっちなのだ!ウインディちゃん失敗しちゃったのだ!」


    突然の大きな声にトレーナーが驚く。その隙にウインディがチョコを掠め取り、隠し持っていたチョコを置く。

  • 31◆rskhtu7.uA22/02/15(火) 08:25:50

    >>2

    「そう!こっちが本物!騙されたのだトレーナー!イタズラ成功なのだ!それじゃあウインディちゃんはもう行くのだ!」


    「あ、あぁ...。チョコ、ありがとうな?」


    矢継ぎ早にたたみかけられ、呆気に取られたままトレーナーはウインディを見送る...がウインディはドアを開けたところで立ち止まる。


    「...あ、の...その、いつもありがとうなのだ!それだけなのだ!味わって食べるといいのだ!」


    直後、バタンとドアが閉められた。一人取り残されたトレーナーは入れ替えられたチョコをつまみ、口に入れた。


    「...うん、美味い...てっきり、何かイタズラでも仕込んでるんじゃないのかと思ったけど。ウインディにありがとう、なんて言われるなんてな...よし、フェブラリーステークスも間近だし、気合い入れないとな!」


    閉じたノートパソコンの元へ戻り、両頬を軽く叩く。画面にはフェブラリーステークスのエントリーウマ娘達がズラリと並んでいた。


    「(な、なんか、恥ずかしくなってきたのだ...どうしてありがとうを言うくらいでこんなに熱くなるのだ?こんな気持ち知らないのだ!うぅ〜!」


    一方その頃、トレーナー室から逃げ出したウインディは誰もいない廊下を走りながらまとまらない思考に困惑していた。

    結局その一日中、いつもイタズラ盛りのじゃじゃウマ娘が珍しく大人しく、トレセン学園中のウマ娘は驚いたという。

  • 41◆rskhtu7.uA22/02/15(火) 08:27:44

    何度も書き直してしまって結局昨日の内に出せなかったのでじゃあいっそウインディちゃんが何度もチョコを作り直して遅れてしまった事にしようとしてしまおうと思って書きました。
    今日のガチャ発表でウインディちゃんが来ることを祈ってるのも込めてのSSです。ウインディちゃん来てくれー!

  • 5二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 08:42:19

    出勤前に良いものを見れた

オススメ

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