- 1二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 22:06:51
- 2二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 22:08:57
倫理カスの暴の化身来ちゃった
- 3二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 22:09:29
このレスは削除されています
- 412324/08/09(金) 22:18:08
名前変えました。すみません。
倫理壊れてるのはキヴォトスなら珍しくないけど、戦闘力高いのが困りました………取り扱い的に七囚人みたいにはしたくないんですが………
戦闘ステータス(戦闘力ボーナスで最低45)
攻撃45+dice1d55=3 (3)
防御45+dice1d55=7 (7)
素早さ45+dice1d55=37 (37)
HP45+dice1d55=48 (48)
技能45+dice1d55
- 512324/08/09(金) 22:18:54
すみません。ミスりました。
技能45+dice1d55=52 (52)
- 6二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 22:19:59
ウ~ン普通に壊れ
- 7二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 22:21:30
手数+搦め手+耐久
相手するのはかなり面倒そうだ
名前後々紛らわしくなりそうだしトリップの方が良いのでは? - 8#24/08/09(金) 22:27:06
HP高めで防御が低いのはネルタイプのガッツで立ってるタイプなんですかね…………
銃の種類(ステータス的に重装備ではなさそうなので比較的軽めの銃)
dice1d3=3 (3)
1HG
2SMG
3SG
- 9◆TJ9qoWuqvA24/08/09(金) 22:34:34
なんか………劣化ホシノ………?
ショットガンで威力が低いって言うのもちょっと変な感じありますが。
先生への初期好感度
dice1d100=34 (34)
- 10二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 22:40:47
このレスは削除されています
- 11◆TJ9qoWuqvA24/08/09(金) 22:42:26
- 12◆TJ9qoWuqvA24/08/09(金) 22:50:21
- 13◆TJ9qoWuqvA24/08/09(金) 22:57:33
先生への初期好感度が低い理由
1.大人に騙された事がある
2.大きな権力が嫌い
3.シンプルに人間不信気味だから
dice1d3=3 (3)
- 14二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 23:02:55
- 15二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 23:05:03
初期好感度34ってそんなに低いかな?
- 16◆TJ9qoWuqvA24/08/09(金) 23:12:03
- 17二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 23:13:42
初期のミヤコくらいか?
- 18◆TJ9qoWuqvA24/08/09(金) 23:22:11
人間不信気味な理由
1.過去にいじめられている
2.過去に親しい人から裏切りにあった
3.絶妙に高い能力のせいで上辺だけの人ばかりが寄ってきていた
dice1d3=1 (1)
それくらいかもですね。最低限、声を掛けられたら返すくらいで………(というか、そうじゃないとSSにならないので
- 19二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 23:23:57
- 20◆TJ9qoWuqvA24/08/09(金) 23:28:47
- 21二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 23:35:14
ハルカをいじめてたのと似たような連中なんだろ
- 22二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 23:38:50
逆ホシノ……?
- 23◆TJ9qoWuqvA24/08/09(金) 23:58:55
スーパー誤字。強いのにいじめられてた理由。が正しいです。
少し情報がまとまったので整理します。
昔は穏やかな性格をしていたが、いじめにあって性格が変わった。高い戦闘力は元から。
常識を知っているのに倫理が低いのは、昔の性格が穏やかだったことに起因する。(常識を守っているだけでは自分を守れないと思ったため)
戦闘は手数+搦め手のめんどくさいタイプですね。ヒナみたいな相手だと圧倒的パワーで押し潰されそうな感じもします。
基本的に人間不信ですが、先生に対して最低の好感度ではないのは自分達とは違う大人だから。
性格の細かい部分
気の強さ(ここが低いとハルカと被っちゃうので、最低値50にします)50+dice1d50=42 (42)
アウトローdice1d100=70 (70)
素直さdice1d100=28 (28)
慈悲dice1d100=22 (22)
面倒見dice1d100=40 (40)
甘え度dice1d100=65 (65)
メンタルdice1d100=8 (8)
学年
1.1年
2.2年
3.3年
dice1d3=1 (1)
- 24◆TJ9qoWuqvA24/08/10(土) 00:16:46
メンタルひっくいのに気が強い………これはもう元から精神的には壊れているので、後から作った強さで虚勢を張り続けてるという解釈にします。
アウトロー70かつ慈悲22なので、敵対者は執拗なまでの暴力で叩きのめします。二度と自分に銃を向ける気概を持てなくなるまで徹底的にやります。最後の一線としてヘイローを破壊したりなど、再起不能にまでは追いやらないです。
外見を簡単に決めますね
1.普通の人間タイプ
2.ケモ耳
3.翼
4.角付き
dice1d4=3 (3)
身長
128+dice1d40=21 (21)
髪の長さ(50以下でショートヘア)
20+dice1d80=10 (10)
- 25◆TJ9qoWuqvA24/08/10(土) 00:25:55
- 26◆TJ9qoWuqvA24/08/10(土) 00:31:49
- 27◆TJ9qoWuqvA24/08/10(土) 03:10:50
安価出なさそうなのでこっちで名前と髪色は決めます。
海世ユウ 髪はショートヘアの青 翼の色は髪色と同じで。身長149cm。学校は治安いいので、多分お嬢様学校かな?
それでは書き始めますね。時系列はまぁ適当で。どちらにせよあまり本編には関わらないので。
【先生との初対面】
キヴォトスでは大して大きくも無ければ特別小さなわけでもない、かと言って政治的な影響力があるかと言われれば、全くそうでもない。至って平凡な学園で、私はいつも通りベンチに座って空を見ていた。別に何かしてるわけじゃなくて、本当にただ空を見てるだけ。でも、その日は少し違う事があった。
"ごめんね。少しいいかな?"
「………え、私?」
"うん。少し聞きたいことがあって"
明らかに周りが私を避けているのが分からない訳ではないだろうに、声を掛けて来た物好きが居た。見たことない顔。周りの生徒も驚いたようにこちらの様子を窺っている。目立つのはあまり好きじゃないのに。
ただ、その人が首から掛けている物を見て私は少し驚く。連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの文字とエンブレム。キヴォトスで暮らしているのなら、その存在を聞いた事が無いと言うのは有り得なかった。だからこそ、私は余計に関わりたくないんだけど。
「はぁ………用なら手短に言って」
"ありがとう。実はこの学校の生徒会に用があってね。ただ、ここに来るのは初めてでちょっと道が分からないんだ。良ければ案内してほしいなって"
「………もっと他に頼める人いるでしょ」
なんで私に。目が腐ってるんだろうか。私が明らかに嫌われてんの分かるでしょ。そんな思いが言葉に刺々しく出てしまった。でも、先生は穏やかに笑って答える。
"そうかもしれないけど、君もその頼める人の一人だと思ってね。用事があるなら無理には言わないけど………"
「………あっそ。別にいいよ、案内するくらい」 - 28◆TJ9qoWuqvA24/08/10(土) 03:11:03
内心は関わりたくないと言う気持ちがあったけど、ここで下手に邪険にして顔を覚えられる方が面倒くさい。ベンチから立って校舎の中へと案内する。こんな無名の学校にまで来ないといけないなんて先生って立場も大変なんだ。
"それにしても、この辺りは随分と平和じゃない?道中で聞く銃声の音が凄く少ない気がしたよ"
話題を振られた。どうするべきかな。別に答えなくても良いんだけど、さっきも言ったけど顔覚えられたくない。今回は我慢だ。というか、少し遠くを見ている気がする先生は、一体どこと比べているのだろうか。
「そう思うならそうなんじゃない。それに、事件が少ないくらいしかここは取り柄ないから」
"そんなことないさ。君みたいな親切な生徒もいるし"
「………あっそ」
なんか調子狂うな。この人。やっぱりあんまり会話するべきじゃないかも。そんな風に思う私を他所に、先生は生徒会室に着くまでの間、ずっと私に話題を振り続けていた。周りにも奇怪な目で見られるし、ほんと最悪の日だ。 - 29◆TJ9qoWuqvA24/08/10(土) 04:06:13
たった十数分であるのに、その日は何故か妙に長く感じた。やっぱり慣れない事はするんじゃなかったと後悔しつつ、それでも、今回限りだと思えば何とか我慢は出来る。取り敢えず、数日くらいあのベンチに座るのはやめとこうと心に決めた。
決めたはずだったんだけど。数日後、街に買い物に出ていた時にバッタリと紙袋を片手に下げた先生に会ってしまう。顔を覚えられていなければ何事も無く通り過ぎれるだろうと覚えてた私が甘かった。私を見た瞬間に笑顔を浮かべ、軽く手を上げてくる先生。
"あ、ユウ。こんにちは"
「………はぁ」
"?どこか具合でも悪い?"
「何でもない………ん?待って?なんで私の名前知ってんの」
あの時は先生が一方的に話題を振って来たけれど、一度も自己紹介なんてしてないはずだ。なのに、今先生は間違いなく私の名前を呼んだ。でも、そんな疑問を受けた先生は当然とも言うような顔。
"私は先生だからね"
「???」
先生とはそんな魔法の言葉ではないはずだけど。どちらにせよ、覚えられないようにと言う努力は最初から無駄だった訳だ。じゃあ逆に、もう取り繕わなくてもいいかな。
「はぁ………じゃあもうこの際言うけどさ。私あんまり貴方と関わりたくないんだけど」
"それは悲しいな。でもほら、もうこんなに喋っちゃってるし、もうこれ以上増えてもそんなに変わらないと思わない?"
「はぁ?………ちっ。マジでめんどくさい」
ヘイローが無いこの大人は、いくら加減をしても撃ってしまえば命の危険がある。もしもそんなことをしてしまえば、私はただの不良生徒ではなく指名手配犯になってしまう。別に他人の生き死になんてどうでもいいけど、私の平穏が脅かされるのだけは我慢ならない。
「私がここで嫌われてんの分かってやってる?もしかしてからかってるわけ?」
"まさか。ただ、私は君の事が嫌いではないし。それより、前のお礼でこれを渡そうと思っていたんだ"
そう言って先生が取り出したのは、ここらの自治区では見ないケーキの箱。多分トリニティのだろう。
「はぁ、意味わかんない。あれくらいでそんなのわざわざ持って来るの?」
"私にとっては大きな問題だったからね。知ってるかい?迷子はとても恐ろしい物なんだよ"
「………」 - 30◆TJ9qoWuqvA24/08/10(土) 04:15:19
ここで私は、この人には何を言っても駄目だと察する。口で挑んでも勝てるビジョンが見えない。私と先生のやり取りを、周りの生徒達が戦々恐々としながら見ている。私が先生に手を出したら、それは学校全体の問題になってしまうのを恐れているんだろう。
「ちっ………」
ひったくるように先生の持っていた箱を受け取る。中身が崩れてしまったかもしれないけど、どうせ私が食べるものだし別にいい。本当に、やりたくもない事やって手に入れた平和がこうも簡単に乱されるとは思わなかった。
でも、このまま何も言わずに去るのもなんか嫌だ。スッキリしない。だから私は踵を返した後、少し振り返る。
「………ありがとうございます」
"お礼を言うのは私の方だよ。あぁ、あとそれ、スイーツに詳しい生徒達のお勧めなんだ。味は保証するから、なるべく早く食べてね"
「言われなくてもそうする」
今度こそ私は歩き出す。買い物の途中だったけど、別に行かなきゃ今すぐ困る訳じゃないし。とにかく、今はこの胸の中のモヤモヤを抱えたまま外を歩きたくなかった。 - 31二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 13:30:39
- 32◆TJ9qoWuqvA24/08/10(土) 17:46:07
その日から、先生とは度々会うようになってしまった。なんか、最近はうちの学園に用があることが多いとか。わざわざ大人が出張ってくるような事案なんてここで起こるようには思えないんだけど、大人の仕事に口出ししても良いことがない。
私が友好的に接してないのも分かってるはずなのに、意に介さない態度に、いつの間にか悪態を付くのもやめてから、間もない頃。
「…………はぁ」
私は桃色の封筒を持って、見上げるほどに大きなオフィスの前にいた。これが何かは言うまでもないとして、なんで私はこの書類に署名したのだろう。
自分でも良く分からないけど、何となくあの大人がわざわざ私宛に用意したのだと思ったら、自然と名前を記入してここに来ていた。
「………まぁ、部活に入れるんだし」
色々あって、部活なんて入れる状況じゃなかった私には丁度いいし。
別にあの人のためにきたわけじゃない。ここで立ち尽くしてるのも変だし、さっさと入ろう。
封筒と一緒に入っていたカードキーでオフィスのドアを開ける。開口一番はなにを言ってやろうか。
保守ありがとうございます
- 33◆TJ9qoWuqvA24/08/10(土) 19:47:02
その日の当番(上までで出た名前からダイス)
1.ネル
2.ホシノ
3.ミヤコ
4.ハルカ
dice1d4=3 (3)
- 34二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 22:42:49
このレスは削除されています
- 35◆TJ9qoWuqvA24/08/10(土) 22:58:17
ミヤコからの友好度
dice1d100=37 (37)
ネルからの友好度
dice1d100=55 (55)
ホシノからの友好度
dice1d100=85 (85)
ハルカからの友好度
dice1d100=85 (85)
ユウからの友好はステータスの数値です
- 36◆TJ9qoWuqvA24/08/10(土) 23:25:55
案内板に従って先生のオフィスに向かう。彼から会いに来たことは何度もあるけど、こうして私から会いに来るのは初めてだ。
少し慣れない気持ちになりながら、私はドアを開いて…………
「先生。何故ここまで仕事を溜め込んだんですか?とても今日中に終わるとは思えません」
"いやぁ………最近忙しくて"
「先生が多忙なのは理解していますが、これは流石に………」
私が一番に見たのは、デスクに山積みの書類。人の話し声がするけど、その姿が見えないくらい。
ここで、私は封筒に入っていた書類の内容を思い出す。
活動内容
・先生の召集に応じた戦闘への参加
・先生の書類仕事の補佐
………どっちも苦手ではないけど、この量を?しばらくポカンとドアを開けたまま呆けてしまう。うん………帰ろう。
「先生、誰か来ているようですが」
"ん?あぁ!ユウ、もう来てたんだ!?それ送ったの今朝だったと思うんだけど………"
「え、いや………まぁ、その………私、部活も入れなかったし。なんか入っときたいって思ったんだけど………」
"そっか。じゃあ、それを預かろうかな"
「………」
これを渡したら、今日からシャーレに加入したことになる。特別な用事でもない限り、当番になった日は先生のお仕事のお手伝いをしなきゃいけない。
その事自体には不安はなかったはずなのに、いざ目前になると足が止まってしまった。
「え、と………」
ドアの前で固まる私。こんなのらしくないと分かってるのに、何故か体が動かない。先生はそんな私を見てキョトンとした表情を浮かべるが、その隣の席に座っていた生徒だと思われる少女が…… - 37◆TJ9qoWuqvA24/08/10(土) 23:42:11
「先生。彼女のような臆病者は当番にしても仕方ないと思います」
「は?」
いきなり喧嘩を売られた。思わず低い声が出てしまって、その少女を睨み付け。しかし、その少女は私の視線を受けても動じた様子もなく私の目を見る。
「ウサギは臆病らしいですが、私はウサギではないので。威圧くらいなんてことないです」
「へぇ、じゃあ私と銃でやりたいって訳?いいじゃん、外出なよ。二度と―――」
"二人とも落ち着いて"
先生が仲裁に入る。どう考えてもあいつが悪いじゃん。良い募ろうとする私より先に、先生が続ける。
"ミヤコ、いきなり喧嘩を売ったら駄目だよ。ユウ、いきなりごめんね。こんなの見たら最初はビックリしちゃうよね"
先生は書類の山を見ながら話す。相変わらず、この人には何故か反抗しようと言う気が削がれる。私は若干逆立っていた翼を納めながら部屋に入って、少し粗雑な態度で持っていたピンクの封筒を先生に渡す。
今更だけど、なんでこんな色してんのこれ。
「…………はい。サインしといたから確認お願い」
"うん、ありがとう。すぐ確認するから、少し待ってくれるかな?"
「はいはい」
先生はすぐに封筒を開けて書類を確認し、サインをし始める。ちらりと私に喧嘩を売ったミヤコに視線を向けると、彼女は何もありませんでしたと言わんばかりの澄まし顔で仕事を続けていた。
思わず視線が鋭くなってしまうけど、先生がトン、と音を立てて書類を机に立てて整える。
"うん、問題なし。これから色々頼らせてもらうけど、どうかよろしく頼むよ"
「………別に、部活に入ってたって実績がほしいだけだから。期待しないでよね」
"あはは。ところで、いきなりで悪いんだけど………"
「…………なに」 - 38◆TJ9qoWuqvA24/08/11(日) 00:04:28
"これ………手伝ってくれないかな?"
「………」
ふざけんな。そう言いたくなったけど、あれを提出した時点で私に文句は言えない。
実際のところ、嫌なら嫌だと言えば良いんだろうけど………
「はぁ………何したらいいの」
"こっちに纏めてる書類にサインをしていってほしくて。もしサインとは別に記入が必要な書類があったら私に渡すか、そこのパソコンの中に参照できるデータがあると思うから、頼めるかな?"
「………りょーかい」
私は先生が指差した書類の束を取って向かい側の席に座る。どーせ帰ってもやることないし、だったらここで積める評価積んでたほうが良いに決まってる。
私はパソコンを立ち上げながら、備品だろうペンを持って書類への記入を始めた。
"初日から本当に申し訳ないね"
「別に。仕事だからやるだけ………ってか、これうちの学園に来てたから進んでないんじゃないの?」
"………"
図星と言わんばかりの沈黙に、私は溜め息。いくらなんでもこうなる前に気付くでしょ普通。
それとも、分かっていながらうちの学園に来てたんだろうか。
というか、そんな多忙の中であの日は私にケーキを渡すためだけにトリニティまでいって、そのあとうちに来たの?
本当に私には理解出来ない人だ。人に優しくしても、自分が損をするばかりなのに。
- 39◆TJ9qoWuqvA24/08/11(日) 00:31:37
初期好感度が低いので若干駆け足です。すみません。
とにかく少しでも先生との距離を積めさせないと物語が進まない…………!
友好度、ミヤコ以外からが若干高めよりになってるのは………ハルカは苛められた仲間だからですかね………
ユウの事務作業適正(学力補正で最低値45にします)
整理全般 45+dice1d55=21 (21)
データ入力・作成 45+dice1d55=10 (10)
筆記作業 45+dice1d55=53 (53)
連絡全般 45+dice1d55=31 (31)
会計 45+dice1d55=38 (38)
- 40二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 08:47:22
デジタルよりアナログの方が得意?
- 41◆TJ9qoWuqvA24/08/11(日) 10:27:49
ぽいですね~。なかなか珍しいステータスになりました。デジタルも人並みには出来るので、苦手ってほどではないと思いますが………ノートとかいっぱい取るタイプなのかもしれません
- 42二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 11:49:03
キーボード人差し指だけで打ってそう
- 43◆TJ9qoWuqvA24/08/11(日) 14:52:11
"わ、すごい早さで書類が終わっていく………"
「………人の作業見るより自分の手を動かしたら?ホント終わんないよコレ」
私はそう言いつつ、二つ目の書類の束を終わらせて先生に渡す。次の書類を受け取って、再び作業に戻る。かれこれ1時間くらいこの作業を続けて、最初よりは少し書類は減った………と思う。
"いやぁ。ユウが来てくれて助かったよ。これなら………うん。明日のお昼くらいには終わるかも"
「え、なに。徹夜すんの?」
「実は、書類仕事を後回しにしちゃう悪癖があってね」
その悪癖、早急に直すべきだと思うんだけど。こんなのが続いてたら、身体が丈夫な私達はともかく、普通に人間なら死んじゃうでしょ。私には関係ないけど、一応所属する部活の顧問なんだから過労で倒れたなんて聞いたらちょっと気分が悪い。
「………?ねぇ、これサインしていいやつ?」
"ん?どれどれ………あぁ………これは一旦置いておいていいよ"
「分かった」
まぁ、何もせずボケっとしてるよりは、こうして何かしてる方がちょっとはマシかもしれない。ただ、当番で呼び出される時はいつもこれくらい書類を溜め込んでます、とかならちょっと覚悟を決めなきゃいけないかもしれない。
というか、うちに用事があったんならこの書類の中に関係するものがあったりするんだろうか。ちょっと探しながらやってもいいかもしれない。 - 44◆TJ9qoWuqvA24/08/11(日) 14:52:24
「そういえば先生。先ほど、彼女の学園に良く出向いていたと言っていましたが」
"あぁ、うん。まぁ、色々とあってね。そっちに関しては殆ど解決したと言っても良いから、気にしなくて大丈夫だよ"
「そうですか………」
そう言いながらチラリと私に視線を向けたミヤコ。なに、私が何かしたと思ってんの?彼女の視線を受けてこっちは睨み返した直後にスッと視線を逸らして作業に戻る。やっぱこいつとは仲良く出来ない。
そんな私達のやり取りを見て先生が苦笑を浮かべた。
"あ、ミヤコ。コーヒーを頼めるかな?"
「分かりました」
こくりと頷いたミヤコが席を立つ。そして、再び私の方を見て声を掛けて来た。
「………ユウさんはいりますか?」
「は?………えっと」
ユウはコーヒーが………
1.好き
2.苦手
dice1d2=2 (2)
どれくらい好きor苦手
dice1d100=50 (50)
- 45◆TJ9qoWuqvA24/08/11(日) 15:18:56
補正が無かったら本当にそうなってましたね………補正でギリギリ55なので、タイピングくらいは出来ると思います(特別早いわけではないですが
- 46◆TJ9qoWuqvA24/08/11(日) 17:27:14
「ごめん、私コーヒー苦手」
「そうですか。ではお茶にしますね」
「………ありがと」
やっぱり何考えてるか分かんないんだけど。………もしなんか変なもん混ぜてきたら本当に今度こそぶっ飛ばすと思っていたけど、ミヤコが淹れて来たのは至って普通のお茶だった。
その後も三人でこの書類共を始末していく。けれど、その間も先生とミヤコは親し気に話しながら作業をしていた。集中しなきゃ終わんないぞ、と思いはするけど後で泣きを見るのは私じゃないから知らんぷり。
"あ、そうだ。ユウ、明日の予定はある?"
「………これの続き?」
"あはは………とても一人じゃ気力が持たなくて………明日の朝にユウが来てくれるなら、私もちょっと寝れるかも?"
自分で蒔いた種だろうに。さて、なんて答えようか。一応、私が受ける授業数が減ったとしても全く問題ない。出席分だけは取らなきゃ駄目だろうけど、成績はもう誰にも文句言われないように頑張りまくったから。
ただ、この大人を甘やかしていいものか。でも逆に言えば、ここで得点を稼いで置けるチャンスでもある。
ユウは明日の当番を承諾した?
1.承諾した
2.断った
dice1d2=2 (2)
ついでに、思いついたのでユウの料理スキルも決めておきます。
dice1d100=20 (20)
- 47◆TJ9qoWuqvA24/08/11(日) 19:38:41
「…………ダメ」
"ダメかぁ"
「徹夜したら明日には終わるんでしょ。これに懲りたら、その悪癖を直して真面目にデスクワークしたら良いんじゃない?」
"ユウは手厳しいなぁ………"
私に何を求めてんだ。そんなお人好しじゃないのは分かるでしょ。しかも、そんな風に言いながらも彼は何故か楽しそうに笑ってるし。相変わらず意味が分かんない人。
でもまぁ、明日来ない分今だけ少し頑張ってやる。
「先生、私が代わりに来ましょうか?」
"ミヤコは明日任務があるって言ってなかったっけ?"
「………先生を助けるのも大事な任務ですので」
"気持ちは嬉しいけど、ユウの言う通り自分で招いた結果だからね。ミヤコも将来こんな大人にならないように、自分がやるべきことはちゃんとしようね"
「………今の先生が言っても説得力無さすぎるんだけど」
"うーん、返す言葉もない"
何となく、私が彼を理解出来ない理由が自分でも分かってきた。多分、彼は本質的に自分より他を優先する人だ。
自分を守るために他を蹴散らして、叩き潰す私とは対極にいる存在。そりゃあ相性が良いはずない。
何はともあれ、仕事は仕事。そこは割り切って真面目にやるだけだ。 - 48◆TJ9qoWuqvA24/08/11(日) 19:43:03
以外とコーヒーが苦手で料理もダメダメ…………
多分苦いのは苦手なんでしょうね。逆に好きな味の傾向を決めます。
1.甘い
2.辛い
3.酸っぱい
dice1d3=2 (2)
- 49◆TJ9qoWuqvA24/08/11(日) 19:55:07
ここまで書いた感じ、そこまで面倒見は良くないですし、友好も低いのでどちらかと言えば頼りたいってタイプの子とは後々でも友好度が上がる姿が見えませんね。
逆に甘え度はやや高いほうなので、懐が広くて面倒を見られるより見るほうが得意な人には最終的に懐柔されるかもしれません。(筆頭として先生)
甘えだすまでのハードルはちょっと高そうですが………… - 50二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 20:59:08
辛いの好きなのか
- 51◆TJ9qoWuqvA24/08/11(日) 21:39:24
【ユウの過去】
私を囲んで、沢山の子が私を蹴る。叩く。痛いって叫んでるのに、皆は笑って私をいたぶる。
沢山の子が、私を化け物って罵る。悲しいって叫んでも、皆は怖がるような目で私を避ける。
私が何をしたと言うんだろう。助けてって叫んでも、皆は私を知らんぷりする。誰も私を助けてくれない。
なんで私が、こんな目に合わなきゃいけないの。
なんで?
なんで?なんで?なんで?
なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?
なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?
なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?
なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?
そっか。誰も私を助けてくれないんだ。自分の事は、自分しか助けてくれない。やり返さなきゃ。
そうしないと、こいつらは私を殴っていいって覚えるから。私を叩く手足を折っちゃえばいいんだ。
私を罵る奴も同じ目に合わせよう。そうしたら、きっと怖がって何も言わなくなる。
無視するやつは、そのまま無視してろ。私が何をしても、何も見るな。
ねぇ、誰か助けてよ。 - 52◆TJ9qoWuqvA24/08/11(日) 23:46:07
私の日常が変わって、まだ慣れない頃。私はハッと体を起こして周りを見る。何も変わらない自分の部屋を見て息を詰まらせた。
「っ………最悪」
ベッドから体を起こすと、服が肌に張り付く不快感。汗が染みたそれのせいで、嫌な冷たさが襲ってくる。だから、この体の震えは寒さのせいだ。
「………」
今日は………あぁ、そういえばシャーレの当番が入ってた。しかもあの野郎、またたんまり書類を溜め込んだらしい。前ほどではないし、多分今日中には終わると言っていたけど。本当、あの大人はなにをしてるのやら。
正直こんな気分で行きたくはないけど、別に体調が悪いわけじゃない。さっさと準備しよう。
【シャーレオフィス】
「………おはよう」
"おはよう。………何かあった?ちょっと疲れた顔をしてるけど"
「別に。なんでもない」
いやに察しがいい人だ。だけど、何となく聞かれるだろうと思っていたから、こちらも用意していた言葉を返す。先生はそれを聞いて一言、"ふむ"とだけ言う。私の事を気にするより、目の前の仕事を気にした方が良いと思うんだけど。
私はいつも使う先生の向かい側の席に座りながら書類を見る。
「で、今日はどんな用事でこんだけ溜め込んだの」
"ちょっとアビドスにね。色々と放っておけないところだから"
「アビドス………あぁ、あの廃校寸前の。あんなところまで出っ張るなんて、本当にご苦労な事」
"結構楽しい所だよ。個性的な子が集まってるからね"
「あっそ」
聞いておいてなんだけど、そんなに細かいところまでは興味がない。けど、先生は私が当番になるたびに、今日はどこに行って、どんな子が居て、どんなことがあった、とか。大して反応も示さない私に飽きもせず話し続けてくる。
仕事の邪魔。と切って捨てる事も出来るはずだけど、そうしないのは………ただの気まぐれだ。あぁ、でもゲヘナの話は聞いてて少し面白い。正直、今の私ならそっちに編入するべきなんだろうなって関心が向く程度には。面倒だからしないけどさ。 - 53◆TJ9qoWuqvA24/08/11(日) 23:47:43
- 54◆TJ9qoWuqvA24/08/12(月) 00:33:58
何か気になる事、ダイスしてみたいことがあったら書いていただけると助かります。ようやくキャラを掴んできた所なので、もう少し輪郭を作って行きたいですね………
- 55二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 10:18:28
昔は友人とかいたんですかね
- 56二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 10:19:29
辛いのめっちゃ大好きだ……ユウの名前はどれくらい他校まで広がってるのかな?
- 57◆TJ9qoWuqvA24/08/12(月) 11:48:53
- 58二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 12:25:03
補正ガン無視して名を上げやがった.........どんだけやらかしたんだ?
- 59◆TJ9qoWuqvA24/08/12(月) 13:39:13
【D.U外郭地区】
ある日、また当番として呼ばれた私は先生と書類を片付けていたら、先生が急にスマホを確認したと思いきや生徒に助けを求められたから行ってくるとか抜かしやがった。
いやまぁ、別にオフィスで留守番してても良かったんだけど。行き先はゲヘナで、普段は治安の問題で当番の生徒を護衛につけてるとか。…………まぁ、仕事だから真面目にやりますけど。
【ゲヘナ自治区】
「お、来た来た………先生だ」
「おー?今日の護衛はどいつだ?」
「………もしかして、あの結構後ろをダルそうに歩いてるあいつか?」
十数人のヘルメットを被った生徒達が、物陰から先生の姿を伺っていた。とある先生の活躍によって彼女らにとって大きな目標を妨害されてしまった恨みを晴らすために、ここ最近は毎日ゲヘナ自治区の中でも風紀委員会の監視が行き届いていないこの場所で待ち伏せをしていた。 - 60二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 14:03:15
勝てるかな?
- 61◆TJ9qoWuqvA24/08/12(月) 14:58:40
しかし、ゲヘナの治安が悪いと言うのは周知の事実。先生もここを通る日はいつも護衛を付けていた。しかし、今回こそは。
やる気の無さそうなあの護衛ならば、先生に一発噛ますことくらい簡単だ。銃口を先生に向ける。流石に命まで取ってしまうと、本当に洒落にならない。
措置が間に合えば十分助かるように、急所は外してスナイパーのスコープを覗いた。
「恨むんなら………自分を恨むんだな!」
怨嗟の言葉と共に引き金を引く。比較的殺傷力の低い弾薬を選んだが、それでも相手は普通の人間。スコープを覗いたまま、映る景色が鮮血に染まる―――
「は?」
スコープを除いていた団員が間の抜けた声を漏らす。そのスコープには、赤とは程遠い青と、舞い散る羽が映っていた。
理解できぬ。あれだけ先生から離れていた少女が、その青い翼で銃弾を防いだなど。
「はぁ………いきなり狙撃されるとか、貴方何やったわけ?」
"ユ、ユウ!?ごめん、助かった!怪我は………"
「私の事より自分の心配を………はぁ」
少女は気だるげに溜め息を付きながら………射手のいる方向を見た。
「っ」
その目は、先程の気だるげな少女とは違う。獲物を見定めた猛禽の瞳に、彼女らは息を飲む。
「全員散開!戦うしかねぇ!」
「ちぃ!所詮相手は一人だっ…………うちらの恐ろしさを………」
その時、カランカランという軽い音が幾つか響く。それに驚いて彼女らが足元を確認しようとした瞬間、この周囲一帯をスモークが飲み込んだのだった。 - 62◆TJ9qoWuqvA24/08/12(月) 16:18:30
辺り一面真っ白。私は何度もこの景色を見てきたし、元々目が良いから他人よりは見えているけど、それでもまぁ、まともに撃ち合えるような視界ではないけど。
"けほっ、けほっ………ユウ、何を………"
「黙って。音が聞こえない」
目を閉じて、大きく翼を広げる。霧の中で震える微かな空気の振動を探って…………見つけた。
呼吸を止めて、姿勢を低く。力強く翼をはためかせ、空気を叩いて一気に加速する。足踏みは最低限に。音を殺してまずは一人目の背後を取った。
「どこ見てんの」
「なっ………!?」
慌てて振り向きながら向けてきた銃を、下から振り上げた私の銃で跳ね飛ばす。私の銃口の目前には無防備なヘルメット。私は迷わず引き金を引いた。
一発目。激しい音を立ててヘルメットが破壊される。
二発目。露になった顔面に容赦なく浴びせられる散弾。
三発目。悲鳴すらも上げられず、そいつは意識を失って倒れる。
「次は……」
私は翼を広げて自分の体を覆い隠す。直後、銃声を頼りに乱射される奴らの銃弾を翼で受けた。
痛くない訳じゃないけど、体で受けるよりはずっとマシ。それに、弾道と銃声で全員の位置は把握できたし。
どっちが狩る側か、脳の奥にまで刻み付けてあげなきゃ。
「お前だ」
「――――っ!?」 - 63◆TJ9qoWuqvA24/08/12(月) 17:32:36
セナからの友好度
dice1d100=27 (27)
ヒナからの友好度
dice1d100=76 (76)
- 64◆TJ9qoWuqvA24/08/12(月) 17:53:27
連絡を受けたゲヘナの救急医学部と風紀委員会が現場に到着する。
まぁ、そこらじゅうに砕け散ったヘルメットの欠片が、既に全てが終わった後だというのを察させるのは当然だった。
「お待たせしました。した………いえ、負傷者………いえ、これはほぼ◯体のようなものですね」
◯してないし。そんな気持ちを代弁するかのように、私よりも遥かに小さな少女が呆れた声をあげる。
「変なこと言ってないでさっさと運んでちょうだい………これ、貴方がやったの?」
「…………だったら何」
ただ、流石に彼女が誰かは分かっていた。ゲヘナの治安が最後の一線ギリギリを保っていられる最たる理由。
ゲヘナの風紀委員長、空崎ヒナ。その風貌に反して、私の勘は彼女が今まで出会ってきた奴らとは比べ物にならない猛者である事を直感していた。
「………本来、他の自治区内での大規模戦闘は私たちとしては看過できない」
「なに、私を取っ捕まえようっての?」
「違うわ。話は最後まで聞きなさい………今回は先生………シャーレの業務上の延長として扱うから、特に私から言うことはないわ。ただ、こちらにも色々体裁があるの。これから貴方には聞き取りに応じて貰う必要があるのだけど、いいかしら」
尋ねる風ながらも、腕を組んで有無を言わせないと言った雰囲気。
面倒だけど、彼女とトラブルになるのらもっと面倒。私は無言で頷いた。すると、先生がそんなヒナへ口を挟む。
"ヒナ、ユウは私を助けるために頑張ってくれたんだ。どうかお手柔らかに頼むよ"
「勿論、悪いようにはしないわ。元はと言えば私たちの不手際………待って。今、ユウと言ったかしら」
"?"
ヒナは私の顔、そこから視線は翼に流れる。そして、少し顔付きが鋭くなった。
「あなたが海世ユウね?」
「………そうだけど」
「そう。………噂は聞いているわ。過去に貴方が起こした事件。ちょっとしたニュースになったもの」
「………はぁ」 - 65二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 22:14:54
何をしでかしたんだ
- 66◆TJ9qoWuqvA24/08/12(月) 22:42:15
含みのある発言から始まったけど、それ以上は特に問題なく聞き取りは10分ほどで終わった。私の話した内容をメモに取ったヒナは、こくりと頷いて私の目を見る。
「………そう。聞き取りは以上よ。時間を取らせて悪かったわね」
「別に。仕事の延長みたいなものだから」
「そう。真面目なのは良い事ね。私はあまり先生の事を手伝えないから、貴方のように強くて真面目な生徒が先生の補佐をしてるのは安心できるわ」
「………それ、本気で言ってんの?」
私の噂を知ってると言いながら、安心できるって?皮肉で言ってるのか、それとも本心か。残念ながら、その意図を掴み取れる程の察しの良さは私にはない。ゲヘナの風紀委員長と言う立場がどちらでも有り得てしまうのが困るところだ。
「皮肉で言ったわけじゃないわ。あなたの実力を信用してるのも本当。………それに貴方が理由なく人を傷つける人じゃないの知ってるわ」
「………あっそ」
私の何を知ってるんだ、とか。言いたいことはあったけど、そんな言葉を交わすこと自体が無駄だ。ただ、そんな私の態度を意に介した様子もなく、委員長はメモをしまって先生に声を掛ける。
「先生、問題ないわ。これから貴方はどうする?うちに用があったのなら、良ければ私が学園までの護衛をするけど」
"………そうだね。頼もうか。ユウ、今日はありがとう。それとごめんね"
「仕事の延長だって言ってるでしょ。仕事は終わったし、帰りに襲われたって私知らないから」
「その点は心配しなくても大丈夫よ。風紀委員会が責任をもって先生を送り届けるから」
「は?別に心配なんて………はぁ、もういい。じゃあね」
「えぇ、貴方も気を付けて帰りなさい」
"またね、ユウ" - 67◆TJ9qoWuqvA24/08/12(月) 22:42:25
全く、一体何なんだろうか。妙にむしゃくしゃする。過去の事を掘り返されたから?………違う。そんなの今更だし。口に出さなくても、学校の奴らは皆思ってる。
癇癪を起してクラスメート16名の四肢を完治不可まで追いやった狂気の子。噂は得てして誇張されてしまう物だから。実際は、私がその16名に虐められていたという背景があったから、情状酌量の余地があるとして前科という形にはなってないけど。
そんな事件を起こしたせいで、第一志望のトリニティ総合学園には上がれなかった。あの厳格な学園なら、当たり前っちゃ当たり前だけど。
「………」
自暴自棄になって、邪魔な奴は全員トラウマを植え付けて。いつの間にか、誰も私に寄りつかなくなっていたけど。代わりに、私を叩く奴は誰も居なくなった。私の前で堂々と私を蔑む奴もいなくなった。
なのに、こうして誰かを撃つたびにスッキリしない。引き金を引けば引くほどに、何故か私まで痛い。………どうすれば、私は楽になれるの? - 68◆TJ9qoWuqvA24/08/12(月) 22:48:06
- 69◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 00:15:37
今思いましたが、今のところこの子妙に周りからの友好度は高いですね………ユウ本人が自分から歩み寄らない分、周りから友好的に接して貰えるのは助かる反面、ちょっと話の整合性的に変な気もします………補正で周りからの友好もマイナスした方がいいかな………?
- 70◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 01:27:43
そろそろ寝るので、ユウの趣味を安価で候補を募集します。あまりに合わないと思った物は後から省きますけど、後からSSに使える、キャラに凄く合うと思ったら全採用します。
安価
>>71~75
朝の9時まで。埋まらなかったらまたこっちで候補出してダイスします。
- 71二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 02:26:58
銃の整備
- 72二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 02:56:43
戦闘
普段は一方的な蹂躙をするけど、気分がいいときはわざと相手に合わせてあと一歩(その一歩がとてつもなく遠く辛い)を演出しながら戦う某戦闘民族のような戦い方をする - 73二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 08:31:39
読書
- 74二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 08:49:08
めちゃめちゃかわいい絵を描くとか、ちょっとギャップが欲しい
- 75二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 08:50:28
めちゃくちゃ練習しまくって更に戦闘ステータスを上げる
- 76二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 12:24:18
保守
- 77◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 12:44:39
安価が凄い戦闘狂になってる…………!?
ただ、特訓は実際に普段からしてそうですが、戦闘ステータスの増強は短期間で劇的に変わるってなると流石に変なので、ステータス強化は一旦見送ります。ごめんなさい。もしスレが続いたら機会があるかもしれません。
後、戦闘もユウが自分から有象無象の無害な生徒に喧嘩を売る姿が想像出来ないので、武力が必要なバイトなどを受けたりしてるせいで趣味のようになっている、とさせて貰います。すみません。 - 78◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 12:46:13
- 79◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 13:11:00
読書………本の種類ってなにがあるかな?
小説、教本、専門書、伝記、マンガとかでしょうか。
絵の上手さはダイスで決めますね。趣味ボーナスで最低40で。
40+dice1d60=5 (5)
銃の整備技能もダイスします。同じく趣味ボーナスで最低40です。
40+dice1d60=5 (5)
- 80◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 13:11:50
待って凄いひっくいwwww
- 81二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 13:26:32
本人は平穏に暮らしたいのに、自分の適性が戦闘に特化しすぎてて余計に捻くれてそう......
- 82◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 15:10:28
ユウの当番中に用事で来るor遊びに来る生徒を安価で募集。
83~87の中から一人をダイス。
友好度ダイスだけは全員分回します。 - 83二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 15:22:07
生塩ノア
- 84二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 15:38:19
前に候補で出た生徒でもよかったらホシノ。ダメだったらワカモで
- 85二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 15:38:58
カスミ
- 86◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 16:13:15
そろそろ本文書き始めるので安価一旦閉めます。
- 87◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 16:21:07
今回はワカモでダイスさせて貰いますね。
1.ノアからの友好度
dice1d100=48 (48)
2.ワカモからの友好度
dice1d100=81 (81)
3.カスミからの友好度
dice1d100=71 (71)
シャーレに来るのは?
dice1d3=3 (3)
- 88◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 20:15:36
【カスミとの初対面】(イベスト未履修、未所持のため解釈違いがあっても許してください)
また当番指名を受けて先生の手伝い。なんか頻度が多すぎやしないかと先生に聞いてみたら、ある程度成績に余裕があって、なおかつ学園の事で忙しくしてない生徒だから声を掛けやすい、とか。
端的に言えば私が暇人だからだそうだ。私がそう言ったら、先生は困ったように笑みを浮かべていたけど。
"そういえば、翼は大丈夫?"
「は?翼?」
"うん。この前、翼で弾丸を受けてたでしょ?"
「あぁ………別に。あんなの大した攻撃じゃないし。一々心配しすぎ」
"それはごめん。私のせいでユウの綺麗な翼が傷ついたらどうしようかと思ってね"
「は、はぁ!?いきなりなに言って…………!!っ、ちっ!」
ほんっとうざい。こいつ下手したらセクハラで訴えられるだろ。まさかそんなこと平気な面して誰にでも言ってるんだろうか。
軽く睨んで仕事に戻る。今日はいつもよりはマシな量だし、問題なく終わるだろう。…………
そう思ってたはずなんだけど。
「ハーッハッハッハッハ!先生!近くに寄ったから来てみたぞ!」
「………」
とんでもなく喧しいのが来た。角付きでこの雰囲気ならゲヘナの奴だろうか。来客の予定も聞いてないし、アポ無しで来る辺りゲヘナだな。間違いない。
"いらっしゃい、カスミ。ところで、近くに寄ったって言うのは………"
「んん?あぁ、今回は温泉を掘るためじゃなくてな。どちらかと言えば雲隠れだ。また風紀委員の奴らに追われててな。全く飽きない連中だよ」
"あー………"
風紀委員に追われてる?………ちょっとこいつヤバい奴じゃないの。先生の微妙な反応的にもなんかありそうだし。私は窓際の席だから、相手や先生からはPCの画面が見えない。
私は新しくタブを開いて、『ゲヘナ カスミ』と名前を入れる。………あぁ、出てきた。ちょっと腹立つべそっかきの顔写真がデカデカと載ってる。今の快活な笑顔とはちょっと掛け離れてるけど間違いない。風紀委員会に指名手配されてる鬼怒川カスミ。
前科………うわ、これ見る気失せるわ。レシートじゃん。 - 89◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 20:46:32
「ところで、そこの寡黙に仕事をしているお嬢さんは?トリニティ………と言う風にも見えないが」
「………ちっ」
こっちに興味を向けやがった。そっちで先生と仲良しこよししてろよ。そんな思いを込めてわざと聞こえるように舌打ちをする。大体の奴はこれで私と関わろうとするのをやめるんだけど、こいつには逆効果だったらしい。
「おっと………機嫌を損ねてしまったようだね。そういえば自己紹介もまだだった。温泉開発部部長、鬼怒川カスミだ。君の名前は?」
「………」
カスミは私の席に近付きながらニッと笑う。けど、私は名前を聞かれたときの風紀委員長の反応を思い出した。………またあの話をされるのは癇に触る。
先生にも黙っておくように軽く睨んでおいた。それを受けた先生は苦笑を返す。そして………
「おぉ、海世ユウだったのか!いやぁ、名前は聞いているよ」
「っ!?」
「隠すつもりがあるなら、持ち物にも気を遣った方がいい。ちゃーんと自分の持ち物に名前を書いてるいい子ちゃんなら尚更な」
彼女が向ける視線の先には、私のバッグがあった。空いた口の中に見えるノートには、私の名前がしっかりと書かれている。
「………どいつもこいつも面倒くさい」
「おいおい、私をそこらの奴と一緒にしないでくれよ。私は君を高く評価しているんだ」
「は?なに?貴方、私を同類だとでも言いたいわけ」
「違うのか?だって、自分のために他所を攻撃すると言う本質的な部分で、私たちと君はなにが違うと言うんだね?確かに私のやり方は過激かもしれないが、君もそこは人の事を言えないだろう?」
「………」
屁理屈だ。こう言う口先ばかりの奴に真面目に取り合ってたらキリがない。先生の前で私的なトラブルを起こしたくないし、相手にしないに限る。 - 90◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 21:07:27
「ふむ………ところで、君は温泉は好きかな?」
「………ねぇ、そろそろ仕事の邪魔なんだけど」
「まぁまぁいいじゃないか。もし必要なら、私も後で手伝ってあげようではないか。な?いいだろ?」
先生をチラリと見ると、彼は申し訳なさそうに頷く。マジで言ってんの?………ってか、マジもんのテロリストとも繋がってるって、この人は自分が先日命を狙われたことを本当に理解してんの?
「はぁ………嫌い」
「おや、それは何故?」
「なんで公共の風呂に入んなきゃいかないわけ?私、1人でゆっくり入りたい派だから」
誰かと肌を見せ合って入るとか、絶対に考えたくない。風呂に入る事は嫌いじゃないけど、誰かと一緒と言うのはそれだけで落ち着かないし………
「ふむ………釣れないなぁ」
そろそろ本当にウザくなってきた。先生の前だからって言う堪忍袋もそろそろ限界かもしれない。そう思ったのと、彼女がゆっくりと私の席から離れていったのは同時だった。
「では最後の質問を良いかな?待て待て本当に最後だ。これでもう君の邪魔をしないと約束しよう」
「………なに」
「君、ゲヘナの風紀委員長と戦って勝てる自信はあるか?」
一瞬、空気が凍った。なに言ってんの、こいつ。先生も手を止めて、私たちのやり取りに耳を傾けている。
………先日対面したゲヘナの風紀委員長。小さな体に見合わぬ、圧倒的な猛者の雰囲気を纏った歪な存在だった。思わず、いつでも動けるように身構えてしまうほどには。
ただ、それすらも彼女は分かっていたように思える。その上で、彼女はあれほど自然体での対応をしていた。正直に言えば………
「………あれとは出来るだけ戦いたくない」
「勝てない、とは言わないのか」
「うるさい。約束は守って」
「ハハッ、そうだったな。先生、手伝いはいるかな?」
"うーん………いや、今日はユウがいるから大丈夫だよ。気持ちだけ受け取っておくね"
「そうか。では私はそろそろお暇するとしよう。ではまたな!」 - 91◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 21:14:03
「ねぇ、先生」
"ユウ、本当にごめんね。悪意のある子じゃないんだ。ただ、なんというか………"
「先生の目には、生徒なら皆いい子にでも見えてんじゃないの?」
あいつだけじゃなく、私とかさ。ただ、そんな含みを持たせた言葉の意図を察したのか、先生は首を横に振った。
"そんなことない。ユウは本当にいい子だと思うよ。それに、凄く優しい"
「ちっ…………そういうところだっての」
本当に………調子が狂う相手だ。 - 92◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 21:16:12
一旦カスミさんとの交流は以上!最初にも書いてますが、イベスト未履修&未所持なのでエミュが全然ダメダメかもです!ごめんなさい!
- 93◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 21:45:05
基本的に全方位敵対心増し増しなので、基本的に凄い刺々しくなっちゃいますね………なんか少し違った空気感で書いてみたいですが、どうしたものかな………
- 94二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 21:53:32
まぁじで人間不信じゃねぇか
- 95◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 21:54:07
見直してみましたが、本当に勉強と戦闘力以外の全てにおいて壊滅的なことになってますね………ある意味キャラ付けにはなりますが、書いてる側としてもなかなかお労しい………
- 96◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 22:02:58
人間不信のキャラ付けになってしまったので、そういう感想を持っていただけたのならある意味成功はしてるんですが………読んでて楽しい、にする難しさを改めて感じますね………
- 97二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 22:55:53
戦いたくない(勝てないとは言ってない)
つおい - 98◆TJ9qoWuqvA24/08/13(火) 23:52:56
"ユウ、本当にここに入るの………?"
「なに?なんか文句でもあるわけ?」
"いえ………ないです"
また山ほど書類を溜め込んで泣きついて来た先生。仕方ないから二日連続で当番を受けて仕事を片付けてやったお礼に、お昼をどこでも好きな店で奢ると先生が言った。………どうせ先生の事だし、断ったら断ったでまたケーキでも用意してきそうな気がしたから、遠慮なくその提案を受けて来たのはキヴォトスでも激辛料理専門店として有名なD.Uのとある一店。
先生は顔を引きつらせていたけど、知ったこっちゃない。
「何名様ですかー?」
「二人」
「はーい!二名様ご案内でーす!」
店に入って席へ案内されると、私はメニュー表を開く。先生ももう一つ用意されていた分を同じように開いていたけど、引きつらせていた顔は更に変な顔へと変わっていく。そして、そのまま声を掛けて来る。
"ユ、ユウは辛いのが好きなんだね………"
「そうだけど、何?」
"いやぁ………意外な一面を見たなと"
「………ふぅん」
逆に先生は苦手そうだね。と頭に浮かんだ言葉を口に出すか悩んだけど、会話を広げる必要性を感じない。メニュー表に視線を戻して会話を打ち切ったけど、正直最初から頼む物は決まっていた。
この店で一番辛いと言われる、超激辛ラーメン。キヴォトスでは殺人ラーメンと呼ばれたりもする、ただひたすらに辛さだけを追及した一品。ちなみに、本当に人が死んだことがあるのかははっきりしていない。 - 99◆TJ9qoWuqvA24/08/14(水) 00:08:01
"ユウは何を頼むの?"
「これ」
"………そっか。同じものを頼もうかと思ったけど、私がそれを食べたら噂を事実にしてしまうかもしれないね"
「………なにそれ。バカみたいなこと言ってないで、さっさと決めたら?あと、ここで一番辛くないのはこれだから、辛いのがダメならこれにしとけば?」
"辛くないのは無いんだね"
「ここをどこだと思ってんの」
先生は諦めたような笑みを浮かべて"じゃあそれにしようかな"という。注文が決まったから、店員を呼んで注文を始めたけど、殺人ラーメンを頼んだ瞬間に店員の目付きが変わった気がするのは気のせいだろうか。
殺気すら感じるその瞳に、一瞬だけ身構えてしまった。
"ユウ、本当に大丈夫?"
「私のことより自分の心配をしろって、私今まで何回言ったっけ。覚えてる?」
"うーん………"
真剣に悩み始める先生。言っとくけど、本当に答えられても私だって数えてないから。先生がうんうん唸っている途中、店の中に漂い始めた独特な刺激のする強烈な匂い。あ、これ服に着くかもな。帰ったら選択しなきゃ。
そんな事を考える私とは裏腹に、先生の顔が青ざめていく。命を狙われても動じないこの人が、たかが激辛でビビるのもちょっと変な話だ。本当に訳が分からないやつ。 - 100◆TJ9qoWuqvA24/08/14(水) 00:34:07
「では、ごゆっくり!」
店員が元気な声でカウンターに戻っていく。私の目の前にあるのは、真っ赤。ひたすら真っ赤を通り越して赤いラーメン。先生もラーメンではあるけれど、私のとは比べ物にならない程赤色は淡い。それでも一般的に見ればかなり赤いけど。
"わァ…あ…"
「変な声出さないで」
気持ち悪いって。それはともかく。D.Uまで行く用事が今まであまりなかったから、実はこれを食べるのは今日が初めて。香辛料とか材料が貴重なのか、そこそこの値段もするからわざわざ食べに来ようと思わなかったのもある。今日は先生の金だから気にしないけど。
さて、さっさと食べなきゃ麵が伸びてしまう。私は箸を割って手を合わせ、いただきますを言ってからそれを食べ始めた。
「っ………」
口に入れた瞬間に広がる、刺激。味などではなくそれはひたすらな刺激。食レポの必要もない。確かに、これは殺人ラーメンと呼ばれるわけだ。今まで幾つも辛い料理は食べて来たけど、そんな私でもはっきりと辛いと言える。でも、期待通りと言えば期待通りで、私はそのままラーメンを食べ進める。
先生はと言うと………
「………ねぇ。麺伸びるよ」
"はは………そうだね。いただきます"
先生はおずおずとラーメンを食べ始める。その程度で何をビビってんだか。先生はそのラーメンを口にして………
"――――――――"
目を見開く。その表情から感情を読み取ることは出来ないけど、次の瞬間に顔を真っ赤にしていく。あ、これは駄目だな。と思ったのと、先生のうめき声が聞こえ始めたのは同時。
"お、ぉ………ぁ………おぉ………ほぁっ"
まるでゾンビのような低い呻き声。吹き出さなかっただけまだ褒めてやるけど、その動きと表情が普段の先生からはあまりに想像も出来なかった姿で。 - 101◆TJ9qoWuqvA24/08/14(水) 00:35:07
「………ぷっ」
思わず、私の方が吹き出してしまった。いつも冷静で、落ち着いていて、私と違って生徒を信じることが出来る"大人"が、激辛ひとつでこんな姿になって。普段の先生を知っているからこそ、今のそれが余計に愉快だった。
「っ、ふふ………」
"っ!ユ、ユウ?今笑って………"
「っくく、だ、だって………さっきのは………っ!!」
あぁ、こんなの駄目なのに。もう、誰も信じてはいけない、誰とも笑いあっちゃいけないと心に決めてたのに。こんなくだらない事で我慢できなくなるなんて。
でも、何でだろう。忘れかけていた感情が、少しずつ戻ってきているような気がするのは。それが怖いはずなのに、そうじゃない気もするのは。
本当に、私はこの人が分からない。 - 102◆TJ9qoWuqvA24/08/14(水) 00:41:01
唐突に降りて来た天啓を形に出来たので今日は寝ます!たまにはデレさせなきゃ気が滅入っちゃうんです!
それはそうとして、ユウの身長149㎝がアリスより低い事を知って驚いてます。アリスちゃん意外とおっきかったのね………まぁ、一年生として考えたら案外妥当なのかも? - 103◆TJ9qoWuqvA24/08/14(水) 08:35:25
勝てないとは言ってないですが、勝てるとも言っていませんからね………勝算があってボカしてるのか、勝算がないのを強がってボカしてるのか………
- 104二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 12:08:05
先生はこの後完食できたのだろうか...
ところで、時系列は適当って言ってたけど始発点前か後かは気になる - 105二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 12:11:33
- 106◆TJ9qoWuqvA24/08/14(水) 12:56:54
- 107◆TJ9qoWuqvA24/08/14(水) 13:52:05
せっかくなので、ユウが身長のことを気にしてるかダイスしときます。
1.まったく気にしてない
2.気にしてないけど、わざわざ口に出されるのはむかつく
3.まぁまぁ気にしてる
4.実はかなり気にしてる
dice1d4=3 (3)
- 108◆TJ9qoWuqvA24/08/14(水) 17:59:30
本日の来客
1.ホシノ
2.ワカモ
3.ネル
4.ヒナ
dice1d4=2 (2)
- 109二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 18:07:31
おっとぉ〜?
- 110二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 21:04:05
ほ
- 111◆TJ9qoWuqvA24/08/15(木) 00:41:11
いつの間にか、ただ過ぎる日々を退屈に過ごすだけだった毎日が変わっていて、それが私の中で少し当たり前に感じるようになっていた頃。他人より当番になる事が多いせいで、うちの学校ではちょっとした噂が立ち始めているらしい。学校をさぼる口実にシャーレに通ってる、とか。どうでもいいけど。
でも、ちょっとだけ。………本当にちょっとだけ、あそこにいるよりはここで仕事をしている方が居心地がいいと思う。………ただし、変な来客が居なければ、だけど。
「あなた様。お茶をお持ち致しますわ」
"あぁ、うん。助かるよ"
一見何の問題もないやり取り。いやまぁ、実際にやり取りそのものには何の問題も無いんだけど。問題は、まるで恋する乙女のような顔で先生に視線を送るこの女が、あの「災厄の狐」なことだ。
今のところ無害ではあるものの、この執務室へ入った時の私への彼女の視線を私は忘れない。鋭く、強く、奥の奥まで見通すような強者の目。その瞳に燃えていた捕食者の炎を見た私は、常に気を張り続けていた。
「あなた様、どうぞ………それと、あなたも」
「え、あ………あぁ、ありがと」
「ふふ、お気になさらず」
まただ。表面上は友好的なのに、向けてくる目は明らかに………面倒な奴に目を付けられたかもしれない。
「ふふふふ………あなた、とても良いですね」
「………」
あ、やっべ。めんどくせぇやつだ。そう考えつつ、普段より寄せていたバッグと銃に意識を幾分か傾ける。ここで戦闘なんてしたくないけど、仕掛けてくるならしょうがない。………先生を守りながらとなるとかなり厳しい戦いになるだろうけど、それすら出来ないのなら私には何もないのだから。
「私の視線に気づきながら平静を保ち、尚且ついつでもどこからでも、どんな状況になろうとすぐに動けるように………そして、先生を守れるように意識を向けている」
「………誰のせいだと思ってんの」
「ふふふ、別に今日に限った話ではありません。私はしっかり見ていましたから」
「………」
「私、少々悪い癖がありまして………あなたのような強い人を見てしまうと………」 - 112◆TJ9qoWuqvA24/08/15(木) 00:44:14
雰囲気が変わる。ほんと、なんで先生はこんなヤバい奴らと縁を持ってんだよ。あの温泉頭といい、この狐といい。翼を大きく広げ、とうとう私は銃に手を掛けた。まずはどうにかしてこいつを窓から蹴りだして、とにかくここから距離を離さなければいけない。頭の中でイメージを作り上げながら、彼女を睨みつける。しかし、ワカモは更にその瞳の炎を滾らせて………
「その瞳………あぁ、血が沸き立って………!!!」
「っ………!」
"ワカモ"
「はい、あなた様♡なんでございましょう?」
"ユウの邪魔をしたら駄目だよ。彼女はお仕事中だからね"
「あなた様がそうおっしゃるのなら………」
一気にまた乙女の顔になって私から離れていくワカモ。さっきまでの態度が嘘のような変わりように、私は一瞬だけ放心する。そして、ここに残るならついでにと仕事を割り振られていたワカモは先生の隣の席に座って仕事の続きを始めていた。
なに、こいつ。先生も大概意味わかんないけど、こいつはもっと意味が分からない。最早私達キヴォトス人とも違う生物なのではないかと思う程。 - 113◆TJ9qoWuqvA24/08/15(木) 01:04:55
そうして真面目に仕事をし始めたかと思えば………今度は書類に視線を流しながら話し始める。
「………海世ユウ。あなたの名前はかねがね聞いていました。生徒16人を瀕死の重傷に追い込み、中には二度と自らの足で立つことすら叶わなくなった者もいるという………残虐性で言えば、ここ数年でも類を見ない事件を起こした張本人」
「あなたもそんな目に遭いたいって話?」
「ふふふふ。是非応じたいところですが、先生に止められてしまったので………えぇ、ですが………あなたは、私が思っていた以上です」
本当、なんで私はこんな奴らばかりに絡まれるの。………自業自得か。そんな自虐をしながらも、また手を止めているワカモを見る。
「………何が言いたいわけ」
「本質的に暴力が嫌い、人を傷つけたくはない………そんな本来悪人になれないはずの感性を持ちながら、徹底的な暴力を厭わない。その歪みが………私はとても興味深いのです」
やめろ。それ以上言うな。私が彼女を睨みつけると、あらあら怖いなどと言いながらまた仕事に戻った。私が悪人になれない?ふざけんな。
自分を守るために力を振るえない奴は、優しいんじゃない。弱い奴だ。私は、弱者にはならないと決めた。そんな弱い心とは決別した。決別したはずなんだ。
「ふふふ………えぇ、その目………本当にいい。今まで誰一人として、あなたと同じ目をする者は見たこともありません」
「………私だって、あなたみたいなホンモノがいるとは思わなかったよ。………私はお前みたいな奴が一番嫌いだ」
「そうですか。残念です」
ただ、それだけだった。それ以上は彼女も何も言わない。先生も事の成り行きを見ながらも、口を挟むことは無かった。………こんな話、彼の前ではしたくないのに。その後は仕事が手に付かなくて、ミスばっかりで。
心配した先生に早めに上がっても良いと言われて帰路に付いた。………そう。私は弱者じゃない。暴力を躊躇うのは弱さだ。人と慣れ合うのは弱みだ。人を頼るのは無駄だ。………私はあの日、そう学んだはずだ。 - 114◆TJ9qoWuqvA24/08/15(木) 01:37:15
ワカモさん、頭いいのに真性の破壊者側なのでとても難しいキャラですね。カスミやワカモと言った平穏からは程遠い二人から目を付けられているのは………可哀想としかいいようがないです。恨むならダイス神を恨んでくれ…………
それはそうと、今日は寝るので安価で見たいシチュエーションを募集します。今回はダイスで一つだけ選びますが、出たものは全てネタとして今後出すかもしれません。ユウと誰かの絡み、みたいな漠然なものでもおけです。
安価は115~122。朝の9時くらいまで募集しますね。埋まらなかったらシチュエーション作り頑張ります。 - 115二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 01:50:55
根が良い子なだけに暴の化身になったのが辛すぎる…
安価は懺悔室でマリーとコミュ
優しい子と話してゆっくり心を溶かしてくれ… - 116二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 08:36:24
アルに若干脳焼きされる
- 117二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 09:00:00
治安機関(三大校でもいいしヴァルキューレやオリちゃんが所属している無名校もよい)との協力戦闘(鎮圧等)で新たな関わりが増えてほしい
その場面に先生もいると尚嬉しいです
個人的にはオリちゃんの過去の深堀や所属している学校がどういった学校なのかを知りたい - 118◆TJ9qoWuqvA24/08/15(木) 10:12:49
安価ありがとうございました。今回115~117の3つでダイスしますね。どれもいい物語になりそうなので、最終的には全て後から書くと思います。
1.マリーとの交流
2.アルとの交流
3.他の組織と連携した作戦行動への参加
dice1d3=1 (1)
- 119◆TJ9qoWuqvA24/08/15(木) 10:24:42
- 120◆TJ9qoWuqvA24/08/15(木) 14:08:03
ワカモの件があってから、少し先生と会うのが気まずくてしばらく当番を断っていたある日。
先生からどうしても来て欲しいと連絡が来て、私は思い腰を上げてシャーレに向かった。行きたくない、行きたくないと思っていたはずなのに、いざ向かうとなると足取りが軽くなってしまうのは何故だろうか。
「………こんにちは」
"あ!ユウ、こんにちは!"
………こいつ、またなにやってんだよ。まーたアホみたいな書類の量を見て。そろそろこの人は連邦生徒会の方に怒られた方がいいんじゃ………いや、確か前に何度も書類の不備で怒られてるとかいってたな。
やっぱりこいつアホ…………
"さて、じゃあ行こうか"
「…………は?」
"実は、トリニティの方でちょっとした事件があってね。犯人の身元は割れてるんだけど、なにやらヘンテコな装備をしてて追跡が困難だと助けを求められたんだ。"
「は?じゃあここの仕事は?」
"いやぁ、最近君に頼りきりだったからね。無理はさせちゃ行けないと反省したよ"
ケラケラと笑うが、普通に考えて笑い事じゃない。これ、1日2日じゃ絶対終わらないでしょ。既に彼の目には隈があるし…………
「はぁ…………終わったらこれやるよ」
"え?"
「顧問が過労で倒れたら夢見が悪いっていってんの。本当にその悪癖は直せよばーか」
"…………ふふ。そうだね。じゃあ頼もうか"
「はいはい…………」 - 121◆TJ9qoWuqvA24/08/15(木) 14:20:02
トリニティ自治区。犯人は今も逃走を続けているらしいけど、正義実現委員会か検問をしているから外に出てるというのはあり得ないらしい。
犯人を探すくらいなら、最新技術の揃ったミレニアムに頼れば?と思ったけど、なんか事件の内容が少し厄介で、政治的に影響力の強い三大校の手を借りたくないんだとか。我儘かよ。
ま………仕事だから真面目にやるけど。
"犯人は最後、この辺りの区画で見失ったらしいんだ。時間は一時間前。顔はさっき見せた通りだけど………"
「ふーん」
相槌を打ったけど、正直私の頭にはさっさと終わらせてあの書類の山を終わらせると言うことしかしかなかった。
翼を広げ、私は大きく飛ぶ、付近の建物内の壁を蹴っては翼を羽ばたかせ、無理やり壁を垂直に登る。
「なんだあの子!?」
「今飛んだか!?」
「………すごぉ」
あぁ、野次馬がうっせ。建物の上に登ったあと、近くで一番高い建物に飛び移る。ここならギリギリこの区画全てを見通せる高さだ。さて、犯人は………
「…………いた」
なんだ、案外簡単に見つかるじゃん。さて、狩りを始めよう。 - 122◆TJ9qoWuqvA24/08/15(木) 14:32:56
それから十分後。私たちは意識を失っている一人の男を正義実現委員会に引き渡していた。捕まえるときに透明化したのは、先生が言っていたヘンテコな機械のせいだろう。
まぁ、姿を消したところで、呼吸や動いた際の空気の揺らぎまで消せるわけじゃない。呆気なく一撃ヘッドショットでダウン。先生の仕事だし、必要以上にいたぶらずそのままトリニティに引き渡した。
「終わり?じゃあ帰ろ」
"あはは………実は、まだやらなきゃいけないことがあってね……"
「……なに」
"私は今回の件で少しナギサ………ティーパーティーと話があってね。帰るのはその後になるんだ"
あぁ、そりゃそうか。わざわざ政治的な理由が絡む案件を回してきたんだ。私には微塵も関わりのない、面倒くさいお話があるんだろう。
「はぁ………私、その間どうすればいい?」
"そうだね………実は、前から少し紹介してみたいと思ってた子がいるんだけど、私がそっちにいる間、その子と会ってくれないかな?"
「………めんど」
"………ダメかな?"
「…………はぁ。いいよ。仕事の一つだと割り切るから」
先生は苦笑する。そうして正義実現委員会に話を通して、私はトリニティ総合学園の敷地を踏むことを許された。勿論、私の行動の責任は全てシャーレ持ち。
私がトラブルを起こしたらどうするつもりなんだろうか。………本当にバカな奴。 - 123◆TJ9qoWuqvA24/08/15(木) 14:48:11
先生に案内されたのはトリニティにある教会…………は?待って?教会?
「ねぇ、先生。まさか、私に神に懺悔しろとでも言うの?」
"違うよ。少し待っててね"
先生はそういって、少し奥にある部屋に入っていく。…………言っとくけど、私は神様なんて大嫌いだ。何を信じたって、願ったって。神様とか言う奴すら、私を助けてはくれなかったのだから。
しばらくして、部屋から出てきた先生。そのとなりには、一人の少女がいた。穏和な笑みを浮かべているその少女は、まさにシスターと言うべき清廉さを纏っていた。
「初めまして。私は伊落マリーと申します」
「………海世ユウ」
「はい、よろしくお願いします。早速ですが、ユウさん。私と少しお話をしませんか?」
「………はぁ。先生の言ったことだし、いいよ」
「ふふ、ありがとうございます。では、ここではなんですのであちらへどうぞ。今回は懺悔を聞くためではありませんけどね」
"それじゃあ、私はここで。あと出迎えに来るよ"
「はい、いってらっしゃいませ」
先生を見送ったあと、私はマリーに案内されて奥の部屋に入る。………やっぱり懺悔室じゃんと思いはしたけど、中には小さな椅子が2つ用意されていた。
「お掛けください。落ち着かないかもしれませんが、ここ以外に周りの目を気にしなくていい場所がなくて……」
「………あっそ」 - 124◆TJ9qoWuqvA24/08/15(木) 15:15:27
「まずは……そうですね。今回の件、大活躍だったと聞きました。お疲れさまです」
「仕事だからやっただけ」
「ふふ………確かに、お仕事に誠実なのは良いことです。でも、先生の力になりたいと思って行動したのも事実ですよね」
「………なんで」
「貴女は優しい人ですから」
はっきりと言うマリー。初対面の癖に、こいつは私の何を知ってるんだ。先生から何か聞いたか?いや、それはともかく…………
「………はぁ?優しい?先生の顔に免じて手は出さないけど、あんまり変なこと言わないで。いい?優しさなんて、弱さを隠すために作られた都合のいい言葉なの。私はそんなのとっくに捨てた」
「では、ユウさんは先生を弱い人だと思いますが?」
「…………は?そんなの……」
当たり前だ。私たちと違って銃弾一発で命に関わるし、力も貧弱で、書類仕事も溜めまくる。将来こんな大人になっちゃいけないお手本みたいな人。…………だけど。
「…………」
「確かに、時に優しさは自分を傷付けてしまう事もあります。先生は優しい人ですから、何度も自分が傷付き………それでも、先生はいつも私たちの為に身体を張るんです。私たちよりずっと弱いはずの大人……でも、私はあの人を弱いとは思いません。貴女もそうなのではないですか?」
「………」
「貴女も、その優しさに苦しめられたんでしょう。誰しも、限界と言うものはありますから。とても耐えて、我慢して、頑張って………貴女は1人で戦い続けていた。それを弱さとは言わないと思います」
「………じゃあ、私はなにが悪かったって言うの?そのまま耐え続ければよかったって話?」
私が思わず口にした言葉に、マリーは首を横に振る。
「私の立場からこんなことを言うのは間違っているのかもしれません。…………ですが、巡り合わせと言うものは必ず存在します。貴女は強かったけれど、そんな貴女に手を差しのべてくれる人が、その時は誰もいなかった。……本当は、まだ手を差しのべてくれる人を待ってるんじゃないですか?」
「っ、何を根拠に……!いい加減にしてッ!私はそんな弱い奴らとは違うんだ!私は誰かに助けてもらわなきゃ生きていけないような弱い奴じゃないの!先生だって……先生、だって……ッ!」
心の奥底から込み上げた言葉。翼を広げ、目付きも鋭くして。ここであいつの………先生の生き様を否定すれば、私は私を正しいと肯定出来る。 - 125◆TJ9qoWuqvA24/08/15(木) 15:26:39
なのに、その一言が喉に詰まって出てこない。
マリーはそんな私を見て怖がるどころか、また柔らかな笑みを浮かべる。
「………壊れるのは容易いことですが、作り上げるのは難しいことですから。今すぐ貴女の心の重りを取り除くことは、私には出来ません。………ですから、私に出来ることは、ただ聞くだけです」
「…………っ」
ダメなのにな。こんなことを言っちゃいけないのに。弱さを見せてはいけないのに。
「…………助けて、欲しかった」
「……はい」
「……ずっと、助けて欲しかった。一人は、嫌だった……っ、でも…………怖かったの」
「……はい」
「私、何をしたらいいか………分かんなくて………私…………ねぇ。どうしたら、私は楽になれるの?」
「………ごめんなさい。その答えを示すことは、私には出来ません。ですが必ず、貴女に救いの手を差し伸べる人がいる。えぇ、絶対に。………その時に、貴女がその手を掴む勇気を持てることを、私は祈ります」
「…………」 - 126◆TJ9qoWuqvA24/08/15(木) 15:30:09
今回は以上!ユウのようなキャラに本心を出させるときは解釈違いが怖いです。
取り敢えず、彼女の本当の気持ちを知った人が初めて現れました。あとはどうしていこうかな………… - 127二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 16:41:56
人間不信の浄化イベントだろそりゃ!
- 128◆TJ9qoWuqvA24/08/15(木) 20:31:37
いずれ救う予定ではありますが、人間不信を完全に払拭するのは難しいかもしれません………でも、これから信用出来る僅かな人達に支えられながら、少しずつ大人になっていけるようにはしたいですね
- 129◆TJ9qoWuqvA24/08/15(木) 21:11:53
今更ですが、初スレ建てで未だにあまり勝手がわかってないんですが、今の時点で本来決めておくべきステータスとかあったんですかね………そういえば、苦いのが苦手とか、嫌いな物方面のはまだ決めてなかったなとふと思ったり………
- 130二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:13:15
- 131二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:21:40
- 132◆TJ9qoWuqvA24/08/15(木) 21:43:35
- 133二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 00:43:57
浄化ヨシ!次はどんなイベントになるやら…
- 134◆TJ9qoWuqvA24/08/16(金) 02:04:39
例の事件から数日。私はトリニティ自治区のとあるカフェの前にいた。いや、ここに用がある訳じゃないけどさ。スマホを弄りながら少し時間を潰していると、不意に声が掛けられる。
「あ、ユウさん。もういらっしゃったんですね。お待たせしました」
「別に。ついさっき来たばかりだし」
声を掛けて来たのは、あの日とは違って私服姿のマリー。言っとくけど、本当に5分前に来たくらいだから。まぁ、彼女が来た今の時間も待ち合わせの5分前だけど。あの日、私が心の内を吐露してしまった後。マリーは何も言わず私の隣に席を動かして、ただ隣にいた。たったそれだけだったのに、私の中で止まっていた何かが少しずつ動き出した気がして。安心した私は、緊張の糸が切れたように、先生が迎えに来るまで眠ってしまっていた。
その時、流れで何となくモモトークを交換することになって、今日は一緒にショッピングに行こうと言う話になっていた。………マリーには思わず打ち明けてしまったけれど、まだ人を信じると言うのは怖い。でも………でも、先生と彼女なら。ほんの少しだけ、私は自分でも見失っていた本当の私を出せる気がした。
「ユウさんは普段こちらまで来る事は?」
「ないかな。………個人的に、ここはちょっと気まずいから」
「あら、すみません………では、次に遊ぶときはD.Uに行きませんか?そっちにも、少し気になるお店があって」
「ん、じゃあそうしよ」
先生以外と出掛けるのはいつ振りだろうか。先生は大人だし、正直無害な事は一目瞭然だから警戒心は薄れていたけど。彼女は違う。三大校のトリニティの中で、更に政治的な独立性を保った少し特殊な団体、シスターフッドに所属しているのだから。
それでもこうしてショッピングの誘いを受けたのは………何故だろう。いや、多分………心の奥では友達が欲しかったんだ。もう色褪せていた記憶、まだ私にも友達がいた頃を何となく思いだして、そんな日々をどこかで渇望していたんだ。 - 135◆TJ9qoWuqvA24/08/16(金) 02:29:26
【トリニティ自治区のショッピングモール】
「あ、ユウさん。あれ知ってますか?」
「ん?………なにあれ」
「私もあまり詳しくは無いのですが、ペロロと言うらしいですよ。………トリニティでは、熱狂的なファンもいらっしゃるみたいで」
「へぇ………」
私はそこまで可愛いと思わないけど。まぁ、人の好みに口を出す程野暮でもない。と言うか、面倒くさい。それはともかく、私はこの………なんていうか、普通の女子高生らしい時間を、少しだけ受け止めきれずにいた。嫌とかではない。多分、嬉しいとは思う。思うけど、それが逆に今までの荒んだ日常からは考えられなくて。
でも、マリーはそんな私を見透かしたように笑みを浮かべて顔を覗き込んできた。
「楽しいですか?」
「え?………うん。楽しいよ」
「ふふ、良かったです。では、今度は笑顔の練習をしましょう?きっと、それだけでユウさんはもっと素直になれると思いますよ」
「………考えとく」
まだ自然に笑うのは難しいだろうな。あの時の先生の時くらいかな。………あれは確かに面白かった。ちょっと思いだすとそれだけで笑いそうになるけれど、それは我慢する。
「実は、私もあまりこうして誰かと外で遊ぶ、と言う事は多くないんです」
「は?………そうなの?」
「えぇ。シスターフッドに所属している以上、あまり個人との関わりは多くなりづらいですから。サクラコ様とヒナタさんもお忙しいお方ですからね」
「そんなもんなんだ」
まぁ、寧ろ私のように自由気ままにやってる生徒の方が少ないのかもしれない。それが理由で先生の当番にもよく呼ばれるんだし。あぁ、ちなみにあの書類の山はちゃんと片付けた。少しは素直になってもいいけど、それはそれとして本当にあの悪癖は直してほしい。心から。切実に。
「えぇ。ですから、私もとても楽しいです。」
「………そ、っか」
私にも、彼女のような素直さで誰かと向き合えればな。………今は難しいけど、いつかそうなりたい。宙ぶらりんで何も目標なんて無かった私に、ちょっとだけ目指す物が出来た。
「ふふ。えぇ、とても。………そうだ。次はあそこのお店に行って見ませんか?」
「………ん、いこっか」 - 136◆TJ9qoWuqvA24/08/16(金) 02:36:03
――――
今回は短いですが、マリーとのお出かけ回です!取り敢えず、そろそろユウにも対等なお友達が欲しかったので、その役割第一号はマリーさんに担ってもらうことになりました!
では今日は寝ます!
ついでに、ユウの決めてないステータスや見たいシチュエーションをまた募集します。取り敢えず朝の9時くらいまで。特に安価は取らないので、9時時点で出てる案を見てから決めますね。
考えてみれば、瞳の色とかそういう外見的な特徴もまだ決めてない所がいっぱいありましたが………今からこういう細かい部分を決めたら、やっぱり既に読んでくださってる方々の中で出来上がってるイメージを壊しちゃうことになるんでしょうか。 - 137◆TJ9qoWuqvA24/08/16(金) 08:30:55
まだ浄化までの道のりは遠いですが、きっといつか乗り越えることが出来ると思います!
- 138二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 08:33:56
このレスは削除されています
- 139二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 13:58:15
ほ
- 140◆TJ9qoWuqvA24/08/16(金) 17:43:25
すみません。ここ数日ちょい頭痛が収まらなくて、今日は特にひどいので更新できるか分かりません…………取り敢えず、前に意見のあったユウの通う学園の深掘りをしたいので、名前を募集します。思い付く方は学校の特徴も一緒に出していただけると。現時点で決まってる学園のステータスはこちらです。
- 141二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 19:07:22
大丈夫、保守っとくから頑張れ
- 142◆TJ9qoWuqvA24/08/16(金) 19:55:14
ありがとうございます。保守やコメントをしてくださってる皆様には本当に助けられています…………
取り敢えず、少しだけユウのステータスで思い付いたのをダイスだけ振っておきます。
ゲームの腕前 dice1d100=31 (31)
歌唱力 dice1d100=29 (29)
演奏 dice1d100=47 (47)
指導力 dice1d100=65 (65)
金銭管理 dice1d100=87 (87)
裁縫 dice1d100=14 (14)
応急手当 dice1d100=14 (14)
- 143◆TJ9qoWuqvA24/08/16(金) 19:56:26
何となく予感してましたが、この子ほんっとに戦闘以外に才能が………
- 144二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:24:39
事務作業が得意だから金銭管理が高いのも納得ですね
- 145◆TJ9qoWuqvA24/08/16(金) 23:17:11
以前のステータスに関連しそうなところだけはしっかり高いのが流石と言うべきか………それ以外が壊滅的というか………
- 146◆TJ9qoWuqvA24/08/17(土) 07:45:16
おはようございます。昨日よりは体調がマシになったので、今日は更新したい!
- 147◆TJ9qoWuqvA24/08/17(土) 08:11:42
友好度ダイス
ユウカからの友好度 dice1d100=70 (70)
アリスからの友好度 dice1d100=50 (50)
ナギサからの友好度 dice1d100=44 (44)
セイアからの友好度 dice1d100=95 (95)
ミカからの友好度 dice1d100=95 (95)
アルからの友好度 dice1d100=99 (99)
アコからの友好度 dice1d100=96 (96)
- 148◆TJ9qoWuqvA24/08/17(土) 08:38:02
「先生、こんにちは」
"ん?あぁ、ユウ!こんにちは"
私がいつも通り執務室に来て挨拶をすると、先生もいつも通り笑顔で挨拶を返してくる。………でも、私が声をかける直前に彼が少し険しい顔をしていたのを私は見逃さなかった。何かまたトラブルだろうか。
"そういえば、この前マリーとお出掛けに行くって行ってたよね。楽しかった?"
「ん?………まぁね」
私はスマホを取り出して、待ち受け画面を先生に見せる。そこには、先日マリーと一緒に撮ったツーショットの写真が写し出されていた。マリーはにこりと柔らかな笑みを。私も、不器用ながらも確かに笑っていて。
それを見た先生は心底嬉しそうにして、目頭を押さえはじめた。
"そっか。うん。本当に良かった………"
「は?先生、なんで泣いてんの!?」
"ごめん。ユウにも、笑顔を見せられる友達が出来たんだと思うと、ちょっと感極まっちゃって…………"
「は、はぁ?」
そんな事がありつつ。いつも通り仕事に取りかかる。今日は普段より少なめの量だ。………けど、先生の目には少し隈ができている。やっぱり、この仕事以外の案件があるんだろう。
"ユウは当番に呼んだら大体来てくれるけど、学園の方は大丈夫?"
「え?………あぁ、大丈夫。二年までの科目は全部予習してるし、たまに復習もしてるから。それに、この前の授業でうちの学園の最低出席日数は満たしたの。これで部活動に専念できるってわけ」
"ユウは凄いなぁ………"
「………そんなことより、ほら。手が止まってるっての」
とはいっても、今日はかなり余裕がある。もしかしたら、午後は暇になってしまうかもしれない。そうなったら………ま、先生は少し休ませた方がいいか。
「……ちゃんと寝てんの?」
"え?あー………最近ちょっと忙しくてね。今日は一時間は寝れたんだけど………"
「はぁ………そういうとこ、本当にあなたらしいなって思う」
"褒めてる?"
「褒めてない」 - 149◆TJ9qoWuqvA24/08/17(土) 09:04:57
仕事を初めてから二時間ほど。黙々と進んでいた中で、不意に先生が声を掛けてきた。
"そう言えば、ユウ"
「ん?………なに?」
"その格好、暑くない?ここは空調が効いてるだろうけど、夏に長袖は…………"
「………あぁ、これ?」
そう言えば、気にされたことなかったな。私は慣れてるけど…………まぁ、先生になら話してもいいか。
「先生はさ。知ってるんでしょ?私の昔の事」
"………まぁ、ね"
「……ま、つまりそういうことでさ」
袖のボタンを緩めて、捲り上げる。その瞬間、先生が小さく息を飲む声が聞こえた。
私の手には、痛々しい傷痕が幾つも深く刻まれていた。古傷ではあるけど、間違いなく消えないであろうそれ。ずっと人には見せたくなかったし、見ても気分が悪くなるだけだとは思ってたけど。先生には、何となく知っておいて欲しかった。
「……私、昔は頭も悪くてさ。中学はかなり治安の悪いとこにいたんだ。その中でも特に頭も悪いし、その他の何をさせてもダメだったの」
"………"
「その癖、戦闘訓練の成績だけは一番でさ。すぐに虐めの的になったの。………私達キヴォトス人は、銃弾はあんまり傷にならないから。代わりに………ってこと」
私は自分の腕を擦りながら話す。昔の話だし、もう痛みなんてない。ただ、あの日々を思い返すだけで、存在しないはずの痛みが襲ってくるかのような錯覚を覚えた。
"そんな………そんなに酷い事まで………"
「まぁね。あいつらにやった所業を考えたら、もう私も何も言えないけど」
"………"
「こんな傷残っちゃったし、経歴も最悪だし。もう私には普通の青春なんて無理なんだなって思ってさ。だから、楽しかったんだ。マリーとのお出掛け」
こんな私に、普通を少しでも感じさせてくれた。それだけで、本当に嬉しくて、楽しかった。先生は何も言わずに黙ったまま。
まぁ、もう終わってしまった話だしね。最終的に、この話は『昔の海世ユウ』が消えて、『今の海世ユウ』が生まれた。それで、もう終わっているのだから。 - 150二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 10:36:37
このレスは削除されています
- 151◆TJ9qoWuqvA24/08/17(土) 10:49:36
お昼頃。殆ど仕事も終わって、後はもう消化試合。少し早いけど休憩しようと言う話になったとき、先生に少し外の空気を吸わないかと聞かれ、一緒にシャーレの屋上に来ていた。
「………今日は風が涼しいね」
"そうだね"
"ねぇ、ユウ"
「…………なに?」
"私は、色んな生徒と接してきてね。辛い過去を持つ生徒も、そうでない生徒も。誰一人として、それは比べることが出来ない。傷は、その人にしか分からないものだから"
「………なんの話?」
"分かりづらかったね。………過去は過去であって、私にだってもうどうしようもないものかもしれない。けど、それで歩みを止めてしまうことは、とても悲しいことだと思うんだ"
「…………」
"私に出来ることは限られているけど、それでも私は先生だから。君に、もう一度歩み出す勇気を与えてあげたい"
「ふぅん………で、何をしてくれんの?」
"私が出来ることは限られてるから、私はその限られたことを全力でするだけだよ。………ユウ。君は自由に、好きなように生きて欲しいんだ。その責任を負うのが君の先生である私の役目だから"
「………そんなこと言っていいわけ?私が問題児なの、分かって言ってる?」
"生徒の我儘を聞くのも私の役目だ。ユウは与えられるべき時に、与えられるべきものを与えられなかったから。今からでも遅くない、というのは私の勝手な期待なのかもしれないけど………君は少しくらい、我儘になっていいと思うんだ" - 152◆TJ9qoWuqvA24/08/17(土) 11:05:32
「…………なにそれ、ばっかみたい」
本当に、この人はばかだ。でも、そんな真っ直ぐな馬鹿が、なによりも大きく見えた。
「私の我儘、相当だから覚悟しておいてよ」
やりたかったことなんて、いくらでもある。諦めてたこと、忘れてたことばっかりだった。それでしょうがないと思っていたのに、それを聞いてくれる"大人"がいるのなら。
「………なに笑ってんの」
先生はそんな私を笑って見ていた。けど、その理由は自分でも分かる。今の私は、凄く子供っぽいだろうから。
「本当………"大人"って損な立ち位置だよね。いつか私もそうなるって考えたら。ちょっと怖いよ」
でも、少しだけ。そんな"大人"をカッコいいと思ってしまう。その真っ直ぐで馬鹿なその瞳に憧れてしまったんだろう。
「………まだ、人を頼るのは怖いけどさ。先生なら、少しは頼りにしてもいいかなって、思ってる。だから、あなたも何かあったら言いなよ。どこへだってすぐ駆けつけるから」
それが、私に出来る唯一の恩返し。私に出来ることはまだ限られてる。けど………うん。やりたいこととか、目指したいものは出来た。
あの時から子供のままでいた私は、ようやくまた歩みを始めるきっかけを得たと自覚した。………まだ、自分の弱さを全て克服したわけではないけれど。
私にとっての目標がそこにあり続ける限り、私はもう二度と立ち止まることはないだろう。 - 153◆TJ9qoWuqvA24/08/17(土) 11:11:38
取り敢えず、今回はここまで!ずっと止まったままだったユウは、ようやく前に進み出す勇気と理由を手に入れました。まだまだ先は長いですが、きっとこれから彼女は少しずつ変わっていく事でしょう。
ところで、ユウは妙に相手からの友好度が高くなるのはなぜですかね…………趣味系とか、本人の戦闘以外の適正ダイスを振ったら大体酷いことになるのに……… - 154◆TJ9qoWuqvA24/08/17(土) 19:54:08
本日の来客
1.ナギサ
2.ユウカ
3.アリス
4.ミカ
dice1d4=4 (4)
- 155二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 23:22:56
ほぅ…!?
ミカね!? - 156◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 01:11:29
【シャーレ執務室】
学園の出席日数を満たしても、シャーレの当番が極端に増えるという訳でもない。私がそうであるように、ここでの登板を楽しみにしている生徒も多くいるらしい。
まぁ、理由が分からない訳じゃない。そもそもそれを抜きにしても、私は元々当番の頻度が多いのだから特にこれと言って不満は無いんだけど。
「やっほ~☆先生。忙しいナギちゃんに代わって、私がお使いに来たよ☆」
"いらっしゃい、ミカ"
なんかまたすげぇのが来た。今までとはちょっと別ベクトルですげぇんですけど。今までのカスみたいな来客と違って、今日のは凄くキラキラしていた。事前に誰が来るかは知らされていたから気にしないけどさ。名前は………聖園ミカだったかな。ティーパーティーのホスト、ナギサの幼馴染らしい。
「はい、これがナギちゃんに預かった資料ね。それと、こっちがこの前の奴から聞き出した情報を纏めたの。その他確認資料と、先生が用意するように言ってた同意書と、これはセイアちゃんからの文だね」
可愛らしい手提げバッグから非情に次々と現れる仕事。しかもそれ、機密情報だから部外者には教えられないやつでしょ。………ま、頑張って。
"そっか。………ミレニアムとは連絡が取れた?"
「んー。取れたは取れたんだけど、まだなんとなーくどっちも情報を少しずつ出しながら噛み合わせてる感じ?詳しい事は分かんないかな?」
"分かった。もし必要だったら私も手を貸すから、ナギサにはそう伝えておいて"
「おっけー!バッチリ伝えておくね☆」
難しいお仕事の話だ。と言うか、私がいる場でやって大丈夫なんだろうか。言ってくれれば少し席を外すのに。………いや、ここは自分から席を外すべきなのかな?仕事は進めなきゃだけど、変なこと聞いて面倒くさいことに巻き込まれたら堪ったもんじゃないし………そう思っていたら、ミカは私の方を見た。
「あ!あなたがユウちゃん?初めまして、私は聖園ミカ!よろしくね☆」
「え?あぁ………海世ユウ。………よろしく」
「!」
私が自己紹介をすると、何故かミカは驚いたような顔をする。なに、自分から自己紹介してきたんでしょ。
「………なに?」
「え、や、ごめん………噂では、凄くツンツンしてる子だって聞いたから………素直に返されてびっくりしちゃった☆」
「………あっそ」
「あ、やっぱり噂どおりかも?」 - 157◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 01:36:52
なに?この………なんて言うか、テンションが目まぐるしく変わる人だ。仕事中だから鬱陶しいと言えば鬱陶しいんだけど、悪意はなさそうだから取り敢えず邪険にまではする必要は無い………と思う。とは言っても………立ち振る舞い、雰囲気ですぐに分かった。この人、かなり強い。
そんなことを思っていると、ミカはそっと私の席の近くによってジーっと私を見つめ始めた。
「ふーん………」
「………なに?」
「ううん。とっても綺麗でおっきな翼だねって思っただけだよ?」
「はぁ………それをあなたに言われてもね」
飾りっ気のない私と違って、可愛らしいアクセサリーのついた彼女の白い翼を見ながら返す。私の視線に気が付いたのか、ミカは自分の翼に視線を移して声を上げる。
「あ、じゃあこれいる?私はまだ持ってるから、折角なら付けてみない?」
「いや、いい………私、翼は盾に使うし」
「え"」
おい、今お嬢様らしからぬ野太い声が出たぞ。さっきのキラキラした可愛い声とは似ても似つかない声にちょっとびっくりした私を他所に、ミカは身を乗り出すように私に詰め寄って来た。
「その綺麗な翼で銃弾を受けちゃうの!?勿体なくない!?」
「は、はぁ?いや、体で受けたら痛いし………」
「で、でも………うーん。そっかぁ………」
そんなに気に入ったの?………自分には一切の穢れない純白の翼があってなお、こんな戦うための道具でしかない私の翼のどこかが琴線に触れたのだろうか。………隣の芝は青く見えるってやつ?私の翼は物理的に青いけど。
「………」
自分の翼を見る。別に、昔から一緒にあった体の一部だ。特にこれと言った感情を覚えたことは無いし、私の翼は何故か他の翼のある生徒より硬く、更に自分の体を覆える程に発達していると言うことに戦いで使えるなって感想を一番に抱いたくらいだ。
昔は環境が環境だったし、翼を褒められたことなんて無かった。………その後もまぁ、ない。先生に褒められたのが初めてなくらいだ。でも、こうして他の人にも………それも、自分だって翼を持ってる人に言われたら、多少なりとも意識してしまうのはしょうがない事だと思う。 - 158◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 01:57:01
「そっかぁ………元々他所の学校の子だし、あんまり強く言えないけど………怪我には気をつけてね?」
「翼の?」
「全部に決まってるでしょっ!」
ぷくっと頬を膨らませて腰に手を当て、怒ってますと言わんばかりの仕草。別に冗談で言ったつもりじゃないんだけど。まぁいいや。
「ふぅん………まぁ………その………手入れは今まで以上に気を付けるよ」
「!」
ぱぁっと効果音が付きそうな程、ミカの顔が輝く。この人ちょろいのかなと思いつつ、実際に褒められて悪い気はしていない私もいて、そっと視線を逸らす。その時たまたま視界に映った先生が微笑ましそうに私達を見てるのを見て、恥ずかしくなって軽く睨んでおいた。
それから数十分くらい。ミカは席に座って私や先生に話を振りながら居座っていた。まぁ、先生に渡した書類の中にはすぐに確認して返してもらわないといけないものがあるらしいから、別に文句はない。
"はい、ミカ。これで全部だよ"
「は~い☆もっとゆっくり終わらせても良かったんだよ?せーんせ?」
"うーん………私もそうしたいのはやまやまなんだけど、まだいっぱい仕事が残っているからね"
「誰のせいでしょうねー」
"はは………"
「あはははは!せんせー、生徒に言われちゃってるじゃーん!」
私が横から茶々を入れると、先生は困ったように笑みを浮かべ、ミカもそれに釣られるように笑う。とは言っても、何となく最近は先生が書類を溜め込む理由が分かって来たような気もする。私のように当番を楽しみにしてやって来る子が………いや、それは流石に美化しすぎてるな。やっぱただ単にダメな大人なだけだ。ばーか。 - 159◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 02:18:44
――――
――――
はい、今回はこんな感じで。少しユウの周りへの態度に変化を与えたら、凄く書きやすくなった気がします。自分から積極的に距離を詰めることは未だに出来ないけど、前より明らかに敵意は減ってるみたいな………まぁ、少なくとも彼女に苦手意識を見せたりとかしない限りでしょうけど。
今後ユウの態度が今を基準とするなら、ダイスだけ振ってまだ登場してない生徒の中で、ユウへの友好度が高いのも違和感はないかもですね。
………というか、アコからの友好度が高いって何なんでしょう?正直接点無さそうと言うか、元よりあの人風紀委員会以外に対してそこまで友好的では無い気もしますが(※個人のイメージです)………マイナス補正かけた方が良かったかな………?
ナギサはまぁ、うん。そうだよねって感じもします。
さて、という訳で今日は寝ます!最後にまたちょっとダイス振り!
再生能力(戦闘能力ボーナス45) dice1d55=48 (48) +45 ※もし高くても、虐めで受けた切り傷は銃弾とは違うので治らなかったってことで。
指揮能力 dice1d100=77 (77)
戦略眼 dice1d100=23 (23)
あと、やっぱり瞳の色は決めちゃいます!ただ、ダイスは振らず私がイメージしている色にさせていただきますね。彼女はかなり猛禽類としてのイメージが強いので、今後表現する際は『金の瞳』とさせていただきます。
青髪キャラで多分同じ瞳の色での被りもなかったと思うので。よろしくお願いします。
- 160二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 08:14:43
戦略眼は無いけどツルギ並みにヤベエヤツがここに誕生したな…
- 161◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 11:45:02
指揮能力はあるので、後方指揮(先生)を受けながら現場を直接指揮するのが得意なんですかね。つくづく本人が前に出ることに特化したステータスになっていくのです………
- 162◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 15:07:23
【D.U中心区】
またある日。私はマリーと一緒にD.Uに出掛けていた。流石キヴォトスの中心と言うだけあって、店の数はどの自治区よりも多い。
「そういえば、ユウさん」
「ん?………なに?」
「その銃、自分用に改良しないんですか?」
マリーが視線を向けたのは、私が肩から掛けてるショットガン。キヴォトスでは銃撃戦が基本だから、銃もオーダーメイド………または、市販品でも自分用のアレンジを加える人が多い。そんな中で、私が持つのはそこらへんで買った一般的な銃。装飾も当然なければ、特に性能も調整していない。
「………まぁ、武器だし。使えればいいから」
「そうですか?………自分の相棒とも言えるものなんですし、こだわりを持つのもいい事だと思いますよ?」
「………マリーはそうしてんの?」
「えぇ、勿論です。………あまり撃つことはありませんが」
まぁ、だよね。あなたが銃を撃ってる姿を想像できないし。マリーが懐から取り出したのは、金の金具で塗装された綺麗なデザートイーグルベースの………え?
「………意外としっかり威力があるの持ってるんだ?」
「あはは………パイエティ―と名付けています。威力は少し落としていますが………」
「あぁ………ふぅん。パイエティね」
敬慮、とかだっけ。マリーらしいと言えばマリーらしい。 - 163◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 15:08:48
………けど、アレンジね。自分の銃に視線を向ける。まぁ、色々と世話になっている相棒なのは間違いないし、もう少し活躍の幅を持たせてあげるのもいいのかもしれない。………幸い、金銭的には全く問題ない所か余ってるし、少しくらい贅沢をしても良いだろう。
「………ちょっとやってみようかな」
「ふふ。えぇ、とてもいいと思います。でしたら、実はここにお勧めの店があるんです。今から行って見ませんか?」
「ん、そうだね。行ってみようか」
それに、これで私が強くなれば先生の作戦でももっと役に立てるかもしれないし。今までは戦い方で工夫をしてたけど、今後はそんなことをしなくても十分戦えるようになるかもしれない。………ま、別に今までの戦い方を手放す理由は無いけどさ。
「じゃあ、付けてあげる名前も決めませんか?」
「名前………名前ね」
難しいな。名前………本当に難しい。ただ、名前に込める思いか、私自身を特徴とするかで考えたら意外と浮かぶかもしれない。………うん、候補は出来た。
「じゃあ――――」
ユウ(固有武器有のステータス)
現在の攻撃力+10+dice1d42=30 (30)
- 164◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 15:15:24
攻撃力高くなりましたが、正直元がショットガンなので零距離射撃で戦うのを考えたらあまり変わらないと言う………まぁ、ヒナにダメージを与えられるか否かくらいの違いはあったかもしれませんね。
元のステータスだと、零距離でもヒナにダメージが入るか分かりませんし……… - 165二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 16:20:44
名前なんだろなぁ…"farewell to the past(過去よさらば)"とかどうかな?昔に囚われてるこの子にはピッタリな感じ…
- 166◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 17:18:12
【シャーレ会議室】(※ユウ視点ではありません)
普段は使われる事が無いそこに、先生を除けば普段ならば有り得ない面子が集まっていた。ミレニアム・セミナーの会計である早瀬ユウカ。そして書記の生塩ノア。更にミレニアムのエージェントであるC&C。
そして、彼女らが座る反対側にいるのは、ティーパーティーのホスト、桐藤ナギサ。そして同じくティーパーティーの百合園セイア。………そして、そのティーパーティーが擁する治安維持組織、正義実現委員会の面々。
そして、中間の席で二つの勢力を無言で見ているのが先生だった。
「今回は私共の招集にお集まりいただきありがとうございます。ミレニアムサイエンススクールの皆さん」
「はぁ。今更懇切丁寧な挨拶なんていいわ。そのために、ここに来たんでしょ?」
ため息を付くユウカ。元々、セミナーはトリニティのように政治だとか、派閥のような複雑な構造はしていない。そして、今回の件は互いの協力を滞りなく行うために、超法的機関シャーレの監督の下で行うと決めたのだ。そうである以上、回りくどいやり方はユウカのやり方ではないし、この場では少なくとも合理的ではなかった。
「えぇ、その通りですね………では、単刀直入に言うと。今回の件に関して、正式にミレニアムとの同時作戦の展開を提案したいと思っています」
「………まぁ、そうね。そういう話で進んでいたんだから、私としては異論はないわ。ノアもそれでいいでしょ?」
「勿論です。しかし………これが事実だとすれば、かなり危険度の高い作戦になるのは必須ですよ。綿密に計画を練らなければいけませんね」
ノアの言葉に、その他の面々は手元にある資料に視線を落とし、険しい顔をする。あの猪突猛進で知られるミレニアムの"約束された勝利の象徴"、美甘ネルですら浮かない顔をしているのを見れば、その内容が如何なものかが分かるだろうか。 - 167◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 17:27:09
「………なんでンなクソッタレがあんだよ?」
「………十中八九、廃墟でしょうね。だから連邦には前から再三忠告してたのよ。もっと警備を強化した方がいいって」
皆が視線を向ける資料。それには、違法兵器を量産する組織の情報が纏められていた。例の透明化する男が持っていた装置もそこから作り出された物であり、あの男はトリニティ内でそういった兵器の売買を行っていたらしい。
ナギサは小さく息を吐いて、そっと話し出す。
「ですが、工場自体はミレニアム自治区に………そして販売はトリニティで行われていたとなれば、やはり他人事でいることは出来ません」
「分かってるわ。それに、こんなの知った以上野放しにするわけにもいかないもの。でも………これが本当にそういう代物なら、私達だけじゃ手に余るんじゃないの?」
「ゲヘナ学園は今回の件に一切関与していません。このような危険な作戦に巻き込まれるのは、あちらとしても本意にならないはずです」
「………そういうことにしておくわ」
ユウカもトリニティとゲヘナの関係について無知ではない。本当の理由が何であれ、そもそも万が一を考えれば下手に人数を増やせばいいという訳でもないのだから。
例の男を尋問した結果分かった、兵器を保管している倉庫も既に正義実現委員会が取り押さえているし、更に兵器を作り出すための工場が、ミレニアム自治区の近郊にある"廃墟"との境にあることも吐かせた。
しかし、こうして集まっているのはトリニティの倉庫で押収した一つが一番の問題であった。工場を取り押さえるのがそう簡単にいかない『理由』が。皆が黙る中で、先生は小さく呟く。
"………ヘイロー破壊爆弾" - 168二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 17:50:59
うーわ劇物…
火力は不明だからなおさらだ - 169二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 17:57:19
おっお〜…?
- 170二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 18:10:10
ほ
- 171二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 18:28:08
銃の名前案はシーソーゲームとかはどうすかね?
元ネタはミスチルのあの曲ですけど人間関係にも関わってはいるので - 172◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 19:27:03
当然と言えば当然だが、その効果を試したわけではない。そもそもの話、男もそれを試験した記録は無いと言っていた。だが、もしこれが本当に『ヘイロー破壊爆弾』だったのなら。
彼女達にとって明確な死を与えるそれが、量産されている可能性があるのだ。現在押収した爆弾をエンジニア部に解析してもらっているが、廃墟で見つかったオーパーツ。解析完了までの目途は立っていないし、急がせてもしもあれば取り返しがつかない。ミレニアムのビッグシスターがいればあるいは、と言う事もあるが、生憎彼女の行方は未だに分かっていない。
そして、工場ともなればその警備は当然厳重な物であり、それが使用されてしまう可能性は低くない………いや、高いと断言した方が良いだろう。
「とにかく、確認事項を一つずつ。まず、そちらの工場の発見は出来ているのでしょうか?」
ナギサがユウカとノアを見て確認をする。それに対して、二人とC&Cが頷く。
「えぇ。C&Cが工場を目視で確認してるわ。ただ、その工場………ネット関係を完全に遮断してるみたいなのよね。そのせいで外からの介入はヴェリタスに頼んでも不可能。念のためすぐに撤退させたから、内部状況は全く不明よ」
「違法に建てられたはずなのに、何故見つけられなかったのかと私も不思議だったんですが………ネットを遮断しているのなら、建造位置も相まって納得でした」
「あたしは突入指示を求めたんだぜ?けど、こいつらがよ………」
「当たり前でしょう!?ヘイローが壊れたら、意地や我慢で何とかなるものじゃないのよ!?」 - 173◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 19:28:56
ユウカの言葉に、ここにいる誰もが英断だったと心の中で同意する。ここで戦力を失うのは、純粋に作戦成功率を下げる原因になるのだから。しかし、突入のリスクが高いということは依然変わらず。
責任の所在を考えても、これ以上作戦に参加する学園数を増やすわけにもいかないのである。ここにゲヘナの最強戦力がいれば、あるいはもっと簡単に事が進んだのかもしれないが。
「………では、現場に慣れた人を最小限の人数で送り込むしかありませんね」
「えぇ、私も同じ意見よ。私達はC&C全員を出すつもりだけど」
「私達は突入部隊にツルギさん、ハスミさんを出します。周辺の警戒と隔離をイチカさんを中心にその他の正義実現委員会で担当しようと思っているのですが、どうでしょうか」
「そうね………そして、突入部隊の指揮は先生にお任せしたいと思ってるんですが、先生。大丈夫ですか?」
"勿論だよ。必ず皆を無事で作戦を終わらせる必要があるからね。あとこれは私の独断だけど、今回はこういう特殊作戦が得意分野なRabbit小隊に声を掛けようと思っているんだ"
「SRTですか………確かに、今の状況を考えればこれ以上学園が関わるのはよろしくないですが、そこなら問題は無いでしょう」
ナギサも納得したところで、先生はRabbit1、ミヤコに連絡を始める。返信はすぐに返ってきて、今すぐ向かうとの事だった。細かい作戦立案は彼女達が来てからになるだろう。………だが。
「………」
普段滅多に表情を崩さないセイアが、この会議中常に無言で浮かない顔をしているのを見て、先生は何とも言えない不安に襲われていた。 - 174◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 19:37:07
- 175二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 19:59:27
セイア、言葉にしないと何も伝わらないぞ
言わずに後悔するくらいなら言って後悔した方が気が楽だよ - 17616524/08/18(日) 20:06:23
ありがとうございます!
- 177二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 20:41:56
銃の名前…他作品のアプリゲームの名前ですが『アングリーバード』とか?
名前の由来は鳥モチーフというのと自分の大切なものを奪われて普段温厚な性格の鳥が怒りに満ち逆襲したというのが似てるので
他には『バードストライク』とか
『ambivalence』(二律背反)とかですかね…
バードストライクは不幸な鳥の事故というところから
アンビバレンスは傷つけたくないけど傷つけないと自分が守れない等の心を表しているという感じで… - 178◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 22:25:08
『このような形になってしまってすまない』
それは、ミカから受け取ったセイアからの文。ユウも当番を終えて帰り、一人になった夜の執務室で彼は一人その文を読み直していた。
『今回の件。勘に頼るまでもなく、トリニティとミレニアムは合同作戦を展開するだろう。そして様々な理由から、その他の勢力の介入をナギサは望まないはずだ』
先生もそれは理解していた。だが、実際にヘイローを破壊する兵器があったとなれば、無関係な生徒を無暗に巻き込むと言うのもまた正しい事とは言えないのも事実。解決できるのであれば、その二校で解決するべきであるとは思っていた。
『しかし、どうも嫌な予感がするんだ。………彼女達だけでは足りない。ピースが欠けている………とでも言おうか』
ヘイロー破壊爆弾。ヘイローを持たない先生には効果が無いと言う発言から、物理的な破壊力は恐らくないであろうそれだが、本来死と言う概念から遠いはずの生徒たちにとっては致命となる代物。………そんな作戦での嫌な予感など、良い想像が出来るはずがない。
だから、先生はRabbit小隊に声を掛けようと思っていた。これはただ言われたからと言うだけではなく、実際に危険な敵地への潜入ならば彼女らが最も適任であろうと思ってはいたのだ。
そして、その提案にナギサも承諾し、当然ながらユウカ達も異を唱えることは無かった。だが、それでも彼女の表情は浮かない物で。まさか、自分は何かを見落としているのか?
「Rabbit小隊。先生の招集を受けて到着しました。すみません、遅れてしまいましたか?」
「いえ、作戦への参加に感謝いたします。それでは、作戦会議を始めましょう」
そう考えながらも、ミヤコたちが合流したことで作戦会議は始まってしまう。ある意味では、ここに集まった者達はプロである。そんな場で、「まだ君達だけでは足りない」などと口にしようものなら、大事にはならずとも納得はされないだろう。
思いだせ。あくまでもセイアの予知は感覚と評されるものになった。以前のような知らぬ物すらも認知してしまうような超常的な物ではない。つまり、その勘が及ぶのは彼女の認識の外。足りないピースはそれのはずなのだ。………先生が一人悩む中、作戦会議は進む。そして、翌日の夕方。………作戦は決行されることとなった。 - 179◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 22:29:40
- 180◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 23:07:36
「C&C、配置に着いた。いつでもいける」
「こちら正義実現委員会、突撃部隊。配置に着きました。命令を待ちます」
「こちらRabbit小隊前線担当。準備完了。命令待機中です」
ネル、ハスミ、ミヤコの通信が全員のインカムに入る。
「こちら周辺警備隊。各員の配置完了っす」
「こちらRabbit3、上空で待機中~。視界良好。風向きも問題ないよ」
「ら、Rabbit4………視界、風速共に問題なし………い、いけます」
「コールサイン02、狙撃位置に着いた。いつでもいける」
続いてイチカ、モエ、ミユ、カリンからの通信。これで、準備は整った。先生は大きく息を吸って、吐く。そしてインカムのマイクをONにした。
"………皆、準備はいい?"
先生の問いに対して、全員が返事を返す。メンバーの変更は………なし。作戦を遅らせると言うのも、下手をすれば危険な兵器がキヴォトスにばら撒かれる可能性を考えれば口にできる物でもない。………今回は、今までとは違う。本当に生徒の命を預かった作戦なのだ。失敗は許されない。
"作戦、開始"
先生の一言によって、突撃部隊は正面出入り口をアカネが仕掛けた爆弾でぶち破り、突入を開始する。裏口などはエンジニア部のドローンで調査しているが、恐らく存在しないという結論になっていた。ここまで徹底した防御を講じているのだから、侵入者に対する備えもあると見るべきである。
しかし、仮にも工場。監視カメラなどはあるだろうが、地雷などのようなトラップはないはずである。つまるところ、最も安全なのは相手に爆弾を用意させる暇のない高速制圧。幸い、ここにはそれを可能とするだけのメンバーが集まっている。 - 181◆TJ9qoWuqvA24/08/18(日) 23:47:17
「なっ!?侵入者――――」
「おせぇ!!」
中にいた従業員と思われる者達を次々と制圧していく。不意打ちかつ迷いのない高速戦闘。更にこう言った荒事のプロフェッショナルが集まった部隊。そこに先生の指示が加われば雑兵が相手になるはずもなく、反撃の余地もなく地に伏していく。
「きええええええええ!!!」
「はは!奇声!こうやって一緒に戦うのもあン時ぶりだな!………おいお前ら!敵が使う爆発物には最大の警戒をしろよ!ただのグレネードだと思っても、過剰なくらいに距離を取れ!」
「こちらRabbit1。周辺制圧完了。………イチカさん、捕縛隊の突入をお願いします」
『了解っす。捕縛部隊、突入開始っす』
"突入部隊はすぐに次のエリアに。マップ状況が分からない以上、とにかく進んでマッピングするしかないんだ"
『ボディカムを通して通路は常に私が記録しています。迷子になることは無いので、迷わず突き進んでください』
イチカ、先生、ノアの応答を受けて突撃隊は先に進む。その途中、再び全員に通信が入った。
"こ、こちらRabbit4。えっと………窓から脱出した男性を狙撃しました。意識を失ったようなので、確保をお願いします"
「はは、あのチビやるじゃねぇか」
「今回程度の狙撃、ミユなら難しくもないですから………止まってください。こちらの道の方が、順路の可能性が高いです」
「あら、何故そのような事が分かるのでしょうか?」
当然とも言えるアカネの疑問に対し、声を上げたミヤコは自信を持って答える。
「床の摩耗と足跡の数です。こちらの方があちらより多いので、人の通りが多いと言う事になります」
「………流石SRT、と言うべきですね。では、そちらに向かいましょう」
ハスミの言葉に全員が頷く。先生の采配は正解だったと誰もが感じた。潜入など特殊任務を得意とすることは分かっていたが、ここまでの練度を見せつけられれば納得せざるを得ない。
その後も作戦は順調だった。ミヤコが提案した道は間違いなく先に続いていたし、待ち受ける敵は雑魚ばかり。脱出を企てる者達も次々と外で待機している者達に捕縛されていく。 - 182◆TJ9qoWuqvA24/08/19(月) 00:35:00
「………リーダー。気を付けて」
「あ?どうしたアスナ」
「ヤな予感がする」
「………」
ネルは顔を引き締める。こういう時のアスナの勘は当たるのだ。そうして進む中で、外回りの通路に出た。窓が並んでおり、ここはマシロの狙撃ポイントから確認できる場所だ。
『こちらマシロ。突撃部隊のいる通路の先に、スケバンらしき武装集団が複数出て来ました。視界に映っていますが、狙撃しますか?』
『多分やめた方がいいと思うっすよ。ここまで厳重な作りになってて、窓が防弾仕様じゃない訳ないっす』
「イチカの言う通りです。マシロのライフルならあるいは………と言うのはありますが、威力は大きく減衰されるでしょう。マシロはそのまま待機をお願いします」
『了解』
この先に敵が待ち構えているという情報が分かっただけでも十分。だがここにいる全員が考えていることは同じだった。まず、ここは一本道になっている。この先の角を曲がればマシロの言っていた者達と接敵するが、待ち構えていると言うことは準備が終わったと言う事でもある………何を用意しているか未知数なのだ。
角で一度全員が止まる。そして、ネルがインカムに通信を入れた。
「先生、あたしらはどう動けばいい?」
"………ネル、ツルギ。私を信じて動ける?"
「ハっ。ったりめぇだろ。どんな無茶でも言いやがれ」
「きししし………勿論です」
"………ありがとう。まず、ミヤコが閃光ドローンで目くらまし。瞬時にネルとツルギはすぐに相手に零距離まで接近して、後方支援を受けながら敵を制圧してほしい"
「………なるほど。どんな性質であっても爆弾である以上、零距離まで接近されれば相手は使用できない、と」
アカネが納得の声を上げる。爆弾のプロフェッショナルである彼女が一番に先生の意図に気付いたのは当然とも言えた。そして、ネルとツルギは顔を見合わせて互いに笑みを浮かべる。……どちらも相変わらずの笑顔だが。
「面白れぇ………あたしはいけるぜ」
「きひゃひゃひゃ。いつでも」
「………決まりましたね。では、ドローンを起動します………お二人共、ご武運を」
ミヤコがドローンを起動する。そうして角を曲がった先にいる敵を視認し、彼女はフラッシュを起動した。同時に聞こえて来た呻き声が聞こえてくる。 - 183◆TJ9qoWuqvA24/08/19(月) 00:46:49
「行くぞッ!!!」
「きええええええ!!!」
「私達も援護を!!」
全員が飛び出し、戦闘を開始する。誰よりも早く二人が飛び出し、相手の集団に接近。この間合いに入れば二人に勝てる相手はおらず、爆弾も起動できない。先生の作戦は完璧に成功し………先頭にいた一人が、ニヤリと笑ってジャケットを脱ぐ。
そして体に巻き付けてあった、大量の爆弾。その手には起爆用のスイッチが………押された。
「なッ!?」
「ッ!?」
二人は咄嗟に後ろに下がる。まさか自爆をするなど、誰が考えようか。普通の爆弾ならばまだ考えらないとも言えないが、これは――――
"ネル!ツルギ!下がっちゃ駄目だ!!!!"
先生の焦ったような声が響いた。全員が何を言っているんだ?と思ったのと。爆弾を撒いた女が、ニヤリと笑ったのは同時だった。
「ぷくく、バッカじゃねぇの」
彼女は懐から取り出したそれを投げる。見た事のない形をしているが、恐らく爆弾。………あぁ、そういうことか。そう納得しながらも、既に二人は爆弾の範囲内から脱することは出来ない。
「リーダー!!!」
「ツルギ!!」
アスナとハスミの声が響く中、非情にそれは閃光を放ち、直後にインカムから聞こえた小さな声を掻き消すような轟音と噴煙を撒き散らす。同時に響く割れた硝子が落ちる音が、ここにいる全員にとってあまりにも遅く感じた。 - 184◆TJ9qoWuqvA24/08/19(月) 01:53:35
「先生!指示を!二人の容態を確認します!!!」
「無駄に決まってんだろ。ここで作ってるのが何か、知らずに来たわけじゃねぇよなぁ?」
「っ………」
「この外道が………!」
ミヤコは息を詰まらせ、サキは激昂する。Rabbit小隊であるミヤコとサキは、自分らの隊員が爆発に巻き込まれたわけではないため比較的冷静さを保っていたが、他はそうもいかない。
絶対的な実力を持ち、尊敬もしていたそれぞれの頭が目の前で爆発に巻き込まれたのだ。それも、確実に自分らを死に導く代物の。もはや声も出せず、ただ目を見開いて噴煙を前に立ち尽くすのみ。
「くくく、ざまぁねぇぜ!!!コールサイン00だとか、トリニティの戦略兵器だの言われてても、こいつの前には――――ん?」
だが、ここで違和感があることに気付いた。ヘイロー破壊爆弾………銃弾を受けても死なない生徒が、呆気なく命を散らす悪魔のような兵器。………だが、物理的な破壊能力は持たないのだ。それなのになぜ、窓が砕けて硝子が舞い落ちた?
「聞いたよ」
「………は?」
噴煙の中から、声。それは爆発に巻き込まれた二人とは異なる物だった。
「あれ、ヘイローに直接作用するブツなんだって?つまりさ」
瞬間、視界を覆っていた噴煙が突風と共に吹き飛ぶ。その中から現れた大きな青い翼を見て、彼女らはたじろいだ。もっと言えば、彼女の傍で無傷のまま困惑の顔を浮かべている二人を見て、信じられないと言わんばかりの表情を浮かべていた。
「ヘイローをデカい盾で守っちゃえばいいってわけでしょ」
爆発と噴煙を受けてなお、陽が沈んだ空の月明かりを反射する翼を広げ、黄金の双眸で獲物を捉える小柄な少女は、元々当番になる事も多かったために渡されていたインカムをチャンネルを合わせる。
「セレスティア連合学園1年、海世ユウ。先生の招集を受けて、これより作戦行動に合流する」
少女は青い塗装と、翼の装飾が施されたショットガンを構え、宣言した。 - 185◆TJ9qoWuqvA24/08/19(月) 02:11:25
"………ユウ!?!?!?"
「うっさ!?なに、先生が呼んだんでしょ?なんであなたが一番驚いてるの」
"だ、だって声を掛けたのは30分前なのに………"
その言葉に、全員が絶句する。彼女の所属する学園の自治区は、車を使ってもここから1時間以上は掛かる。それを30分でなど………
「飛んできた」
"………え?"
「だから、飛んできたんだってば。この翼で。まぁ、流石に鳥みたいにって訳にはいかないけど」
「飛ぶ?いやいや、あのな………」
『じ、事実です………8時の方向から、超高速でその人が飛んできて突撃しまし、た………』
「………マジかよ」
ネルは流石にいつもの調子で噛み付くことは出来ない。一瞬視界が真っ黒に染まった時は死んだと思ったが、それにしては温かく、意識もはっきりしている事で困惑した。それが、まさか翼によって守られてたとは思いもしなかったが。
しかし、まだ敵の目の前。敵も呆けていたが、我に返って――――
響く何発かの銃声。それが終わる頃には、彼女らは地に伏していた。それを行ったユウは、吹雪もかくやと言わんばかりの冷徹な目で彼女らを見下ろす。
だが、周りはまだ状況についていけていない。近接戦闘であれば右に出る者はいないと豪語するネルでさえも、一瞬見失ってしまう程の速度。なるほど、これは確かに30分で飛んできたと言うのも納得の速度だ。
「先生。次の指示よろしく」
"………ユウ、二人を守ってくれてありがとう"
「………別に。先生の立場が悪くなるのは私も望んでないってだけ。いいからさっさと指示出してくんない?………火力でも、早さでも、防御でも。あなたが望む物は、全て叶えるから」
"………うん、分かった。皆、いける?"
「ちっ。何が何だか分かんねぇが………おい翼!礼を言う!」
「………助かった」
礼を口にしたネルとツルギ。それを受けてユウは少し視線を逸らしつつ、もう一度振り返る。
「………はいはい、どういたしまして」 - 186二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 03:25:10
案を拾って展開してくれてる...
嬉しい限りです。 - 187二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 06:22:58
かっけぇ…ヒーローじゃんね…!
- 188二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 06:43:06
か、カッケェ…
- 189◆TJ9qoWuqvA24/08/19(月) 13:07:23
ユウが作戦に合流し、突撃部隊の勢いはさらに盤石なものとなる。あらゆる行動を先読みし、暗闇の中でも正確に敵の位置を誰よりも早く察知する。それこそ、こういった作戦のプロであるRabbit小隊ですら、彼女の予知めいた先読みには度肝を抜かれるほどだった。
「扉の向こう。正面に8人、3時の方向に4人、21時の方向に5人。それと上に3人いる」
「......なぜそのようなことが分かるのですか?」
「音と空気の振動......先生、指示」
ハスミの質問に素っ気なく返すと、ユウは支持を求める。おそらく、ここが最も警備が固い場所だろう。ここさえ潰してしまえば、作戦は成功したも同然。だが、上にいる3人は間違いなく爆弾を持っていると考えていい。ならば......
"ユウ、突撃と同時に相手が動くより先に上の敵を制圧。下の方は正面をC&C、右をツルギとハスミ、左をミヤコとサキで制圧。いいかい?"
「りょーかい」
ユウはなんの躊躇いもなく頷く。上に位置する相手の制圧は、先生の言葉でいうような簡単なものではない。移動にも時間がかかるし、何より相手が圧倒的に有利な位置である以上、リスクも大きいのだから。
だが、先生が言うのであれば。そして、先生が信じて呼んだこの少女ならば大丈夫なのでは。そう思った全員も異を唱えることはなかった。
"......突撃開始"
先生の言葉と共に開いた扉。中は生産室であり、機械がいくつも並んでいた。そして、上に位置する足場にはユウの言った通り三人のスケバンが爆弾を持っており、そのスイッチを起動しようとして......
「遅い」
既に目前まで飛んできていたユウの銃口が目前に突き付けられていた。直後に見た閃光を最後に、そのスケバンは意識を刈り取られ、続いてユウは2人目の爆弾を銃で殴って吹き飛ばしながら胴体にショットガンを打ち込んで気絶させ、3人目の持つ爆弾を翼で払って吹き飛ばし、その顔面に一撃を見舞うことで無力化する。その間に各員は自らの任された方向を制圧しており、ユウが念のため確認をしても他に敵の姿はない。
「こっちはクリアだ!」
「こちらも制圧完了です」
「こちらRabbit小隊、指定エリアの制圧を確認。警戒に移ります」
「こちら海世ユウ。中二階の対象を制圧。生産エリアに敵影なし」 - 190二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 14:05:15
戦闘スキルが本格的に役立つ機会だけど良いなこりゃあ
後銃の名前案はまだ決めてなければオールグリーンとかもどうすかね? - 191二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 15:03:18
そろそろ次スレかな?
- 192◆TJ9qoWuqvA24/08/19(月) 15:53:15
全員の報告を受けて先生はほっと一息をつく。しかし、直後に響いた激しい機銃の音。先生が肉眼で確認すれば、上空でい待機していたモエが工場の屋上に掃射を行っていたところだった。更に、そこにイチカからの通信が入った。
『捕縛部隊から報告っす。突撃部隊の進まなかった道で、製造された兵器の保管倉庫があったっす。敵は戦うよりこれらを持ち出して逃げることを優先したらしいっすけど、そっちは既に狙撃部隊での無力化も終わってるんで、倉庫の制圧も完了っすよ』
『こちらRabbit3。屋上で待ち構えようとしてた武装集団を無力化したよ~』
『後方支援隊から連絡です。先ほど工場で捕らえた男によると、工場に配置されていた人員は今ので最後らしいです。皆さん、作戦は成功です。お疲れさまでした』
続いてモエ、ナギサの連絡が入ったことで先生は大きく息を吐いた。当然、まだ事実確認ができたわけではないため警戒は緩めていないが、それでも一先ずの決着がついたのだ。それも、誰から見ても最良と言っていい結果で。
そんな時、インカムに通信が入る。今までずっと無言だった彼女だ。
『先生、上手くやってくれたようだね』
"セイア。君の忠告のおかげだよ。出来れば、もっと具体的にヒントが欲しかったけど"
『そうしたいのはやまやまだったんだが、生憎そこまで万能な力ではなくなってしまったんだよ』
『......なるほど。セイアさんがまた裏で手を回していたんですね』
『すまない。だが、何よりも最良の結果になったと私は思っているんだがね』
『......そうですね。セイアさんと先生には感謝を言わなければなりません』
ナギサの言葉に、セイアは小さく息を漏らして笑う。先生もおそらく似たような表情をしているだろう。
『礼なら、今回の助っ人に言うべきだろうね。彼女こそが、私たちに必要な最後の1ピースだったのだから』
"まさか、飛んでくるとは思わなかったけどね......文字通りの意味で"
その後、残りのエリアの捜索も行われたが、潜伏していた者もおらず。倉庫にあった物品の処理に関しては、シャーレが一任することとなった。その方が双方に火種にならないと意見が一致したためだ。
そうして、後処理が終わると両校も少しずつ普段の生活に戻っていく。シャーレに関しては増えた仕事でしばらく地獄になってしまうのだが、それはまた別の話。 - 193◆TJ9qoWuqvA24/08/19(月) 16:29:55
大規模作戦はひとまずこれにて終了です!ちょっとユウの出番が少なかったかもですが、インパクト勝負です(他のキャラのお株を落としたくなかったし)
それと、銃の名前の候補をいっぱい貰えて嬉しいです!良い名前がいっぱいな分、更に悩みますね……
こんなシチュエーションを見たい!と言って貰えただけで嬉しいですし、いつかやりたいと思っていたので少しずつ準備してました!ご満足頂けたら幸いです。
後日談も書きたいですし、次スレ立てますね。実はここまで長く続くとは思っていませんでしたが、ダイスにも結構恵まれた子なので、もうしばらく続けます!
それと、次スレはタイトル変えた方がいいかな?所属学校や本人の名前や特徴も決まりましたし………
- 194◆TJ9qoWuqvA24/08/19(月) 16:34:44
- 195◆TJ9qoWuqvA24/08/19(月) 17:19:11
- 196二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 18:15:51
- 197◆TJ9qoWuqvA24/08/19(月) 19:41:44
- 198二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 20:19:41
1スレ目完結乙
- 199二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 22:15:00
うめめめ
- 200二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 23:04:35
200ならユウの別衣装が来る
いや…来い!!