【SS】ホシノの初恋奮闘記その2.5

  • 1二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 11:32:49

    「いやー...ショッピングモールなんかこんな風に来ないから新鮮だねー」

    服を買うために先生とショッピングモールにやってきた
    大抵来るの時はアビドスのものを買ったりなのでデートで来るのは初めてだった
    いやまあ...デート自体は初めてだけど...
    .......初めてだよ

    「........どこから行こうか、ユ〇クロ?」

    デート服を買うのにそんなところに行くわけない
    先生は私の冗談に苦笑していた

    正直、今のは誤魔化したに過ぎない
    デートもそうだが、オシャレだって初めてだ
    何を着ればいいのか...どこへ買えばいいのか...初めてすぎてわからない

    結局、悩みに悩んで1番近いお店に入る

    「いやー...これはおじさんには可愛すぎない?」
    「これはちょっとおじさんにはねえ...」
    「うーん...服に着られる状態にならない?おじさん服に負けそうだよ」

    お店に入って私はそんなことをずっと言ってる
    流石に先生も困った顔をしている
    どうしよう....これだと言うのが見つからない...
    なにかないかな...いや、やっぱり私には...

    なんて自己嫌悪に陥っていると先生が1着の服を持ってきた

    何故だかその服はちょっと着てみたくなった

  • 2二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 11:33:24

    ああああああああ前スレ落としたああああああああぁぁぁ!!!!!
    ごめええええええん!!!

  • 3二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 11:34:19
  • 4二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 11:34:39

    このレスは削除されています

  • 5二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 11:35:15

    今回は気をつけるよ...

  • 6二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 11:37:02

    とりあえず10まで保守る

  • 7二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 11:42:50

    スレ立て乙

  • 8二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 11:47:35

    すまねぇ…保守できていれば……

  • 9二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 11:57:18

    よわよわホシノ

  • 10二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 11:57:40

    10

  • 11二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 12:24:55

    非力な俺たちを許してくれ・・・

  • 12二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 17:40:31

    待機保守

  • 13二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 00:36:01

    保守

  • 14二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 00:41:08

    書いてるよ

  • 15二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 02:15:44

    服を持って試着室に入る
    1度自分の前に持ってきて鏡を見る
    なんとも合わない気がしてきた
    今からでも戻すか?
    いやでも...
    再度鏡を見る
    何故かこの服は惹かれるものがあった
    .......とりあえず着てみるとする

    「うへ...似合ってるかな...これ...」

    鏡に映った自分を見て苦笑する
    似合ってるのかどうかすら分からない...
    どうなんだろう...これ...

    "ホシノ、どう?"

    試着室の外から先生の声が聞こえる

    「も、もうちょっと待って...先生...!」

    1度先生に声をかけて何度目かの鏡を見る

    「うへ...少しは可愛くなったかな...?」

  • 16二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 02:16:02

    いまだに自信は持てないが...着たい服は決まった
    再度着替え直して試着室からでた

    'あれ、着ないで出てきた...だめだった?"

    「ううん、これに決めたよ」

    "えっ...じゃあ見たかったのに..."

    「それは今度のデートの時ね」

    そう言ってお預けを先生にして私はその服を買った

  • 17二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 08:21:54

    続きだー!

  • 18二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 12:58:11

    良い…

  • 19二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:16:01

    ほしゅ

  • 20二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:56:23

    初代スレをまとめたのが4.4万回再生されてるね

  • 21二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 01:36:41

    なんと、続きがあったのを見逃していた……!

  • 22二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 03:41:25

    デート当日
    鏡の前に私は立っている
    先日買った服を纏って、なんとも似合わない姿を晒している
    買ったことすら後悔している
    いっその事制服でいくか?
    なんて思ったけどさすがにデートで制服はない
    かと言って他に着ていく服もないので諦めてこの格好で行くことにした

    待ち合わせの時間30分前、既に先生はそこにいた

    「おはよう、先生
    今日は早いねー」

    "おはよう、ホシノ"
    "私から誘って待たせる訳には行かないからね"

    軽く挨拶をすると先生は私をじっと見ている

    「な、なに...先生...
    この服が似合ってないのはわかってるから何も言わないで...」

    "いや...そんな事ないよ、すごく似合ってるよ"

    「うへっ...!?」

    「まったく...こんな私を褒めてを何も出ないよ?
    ...でも、ありがとう...先生」

    正直、まだ似合ってるとは思えない
    でも...先生がそう言ってくれるなら私は...胸を張って歩けた

  • 23二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 03:43:20
  • 24二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 03:43:37

    すごく
    遅くなった

  • 25二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 07:28:43

    保守がてら前スレのも貼っておくわ

  • 26二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 07:28:54

    先生から連絡が来た
    デートをしようとの事だった
    場所は...水族館?
    この場所、以前も先生といった場所だ
    あの時は先生とひたすらチケット当たるまで雑誌を
    買ったっけ
    普通にチケット買った方が安かったのに...まあ、それも今思い返せばいい思い出だ

    私は浮かれていた
    なにせデートだ
    なんだかんだヒーロー活動といったり、パトロール
    とかで一応はデートはしたことがない
    デートはしたことはない
    なんとなく強調しておく
    そのため、浮かれていた

    そして思い出す
    ......私、そういう服あったっけ
    急いで洋服を見に行くが絶望した
    制服のほかにはラフなものしかない
    到底デートに来て行けるものではない
    一番可愛いので水着なのは自分でもどうかと思う
    先生、どういう服が好みだろ...
    スク水...水のある場所とはいえそれはおかしい...
    ヒーローの恰好...デートなのに?

    あっそうだ
    服を先生と買いに行けばいいんだ
    そう思い、連絡して気付く...これだって普通にデー
    トじゃん...

  • 27二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 07:29:10

    約束の日、私は待ち合わせ場所で先生を待っていた
    結局、着るものは制服が一番ましだということに落ち着いて制服にした
    待ち合わせの30分前になる
    早く着きすぎたかな...と思ったが自分の家でじっとしているのも無理だった
    結局、早めについて時間を持て余してる

    "ずいぶん早いね、ホシノ"

    後ろから声を掛けられて軽く飛び跳ねた

    「そ、そういう先生こそ...まだ30分前だよ...?」

    私に指摘され、先生も少し赤くなって顔を掻いている

    "まあ、私から水族館にデートしようって誘ったけど...私も緊張しないわけじゃないからさ"

    そんな返答をされ、気まずいような...どこか甘酸っぱいような雰囲気になった

    「とりあえず行こっか
    今日は先生の好みを知るために今日は行くんだからさ」

    私は覚悟を決めて手を取った
    大丈夫かな...
    汗で酷いことなってないかな

    様々な思いが頭をぐるぐるしながら私たちはショッピングモールに向かった

  • 28二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 12:45:07

    支援

  • 29二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 21:36:44

    忘れると怖いので保守!

  • 30二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 21:57:19

  • 31二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 21:59:38

    ちゃんと書いてるよ

  • 32二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 01:24:41

    水族館に着いた
    当たり前だが、以前来た時とは何も変わらない

    「そういえば先生、今回のチケットどうしたの?
    流石に今回は普通に買ったよね?」

    ".......今回も懸賞です"

    さすがに驚いた...
    なんでまたそんなことをしたんだろうか...

    「せ、先生...なんでまたそんなこと...」

    "前よりは早く当たったからよかったよ"

    「そうじゃなくて...理由を...」

    "ホシノ、前回水族館来た時楽しかった?"

  • 33二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 01:25:30

    「えっ...」

    唐突な質問で困惑する
    楽しかったか...?
    それはもちろん、楽しかった

    「うん...久しぶりに楽しめたよ...?」

    "本当に?"
    "楽しめたのは本当だけど...ホシノ、私なんかがって言ってたよね"

    自分の発言を思い出す
    楽しかったのは本当だ...
    でも...

    "ホシノ...ユメの事とか色々背負っててあの時はちゃんと全力で楽しめてなかったと思うんだ"
    "だから...今なら楽しめると思って誘ってみたんだ...なるべく同じ状況で"

    先生の気遣いに言葉を失う
    まったく...先生はずるい大人だ...
    ますます好きになっちゃうじゃん...

    「...ありがとう、先生」

    やや淡白な返答をする
    でも許して欲しい
    今の私には考える余裕がなかったのだ

  • 34二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 10:03:41

    いい

  • 35二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 18:15:05

    「うっわー...相変わらずすっごいねー...!」

    巨大な水槽の前に私は興奮を隠しきれない
    前見た時もそうだが...相変わらず奇麗だ...

    「あっ先生見て!
    あの魚はね...!
    あっこの魚は...!
    うわー...この魚は...」

    先生は私の魚に関する話をニコニコと聞いている

    「先生、ちゃんと聞いてる?」

    自分で言っておいて気づく
    これ、私だけが楽しんでるだけでは
    デートなのにそれではだめだ...

    "大丈夫、ちゃんと聞いてるよ"
    "この魚は......"

    「先生、聞いてたの?」

    "もちろん、ホシノが楽しそうにしてたし、聞いてて楽しかったよ"

    「そっか...」

    "だから、この後も解説よろしく"

    「うへへ...任せてよ」

  • 36二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 18:15:32

    そのまま私たちは水族館を回る
    前回よりも遥かに回るのに時間がかかった

    「ごめん、先生...トイレ行きたい」

    思えばノンストップで回りっぱなしだった
    トイレくらい行きたくなる
    申し訳なさそうに先生に話して私はトイレに向かう

    「ふぃー...おまたs...あれ、先生...?」

    先生は私の前から姿を消していた

  • 37二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 18:19:54

    おっと?

  • 38二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 18:45:43

    先生?

  • 39二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 00:58:11

    不穏...

  • 40二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 10:56:13

    保守

  • 41二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 16:57:58

    「はぁ...はぁ...先生...先生...先生...!」

    水族館を走る。
    水族館のスタッフが走らないでと制止する声が聞こえた気がしたが無視して私は水族館の中を走り続ける。

    先生が消えた。
    私が少し目を離した間に消えていた。
    嫌な予感が頭をよぎる。
    私はまた失うのか。
    大事な人を...せっかく前に進めたのに私は...
    嫌だ...そんなのは...絶対...
    もう二度と...誰だって失いたくないのに...
    しかもそれがよりによって先生だなんて...
    嫌だ...嫌だ嫌だ嫌だ...!

    「先生...どこなの...?」

    涙と、か細い声で情けないことが口から漏れ出すと同時に、スマホが鳴った。

  • 42二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 16:58:16

    「...先生...?」

    もしやと思い、スマホを取り出す。
    私の希望は半分だけ叶えられていた

    『シャーレの先生は預かった
    返してほしければ指定の場所に1人で来い
    ヘルメット団』

    先生は生きている...無事なのが分かって私は安堵した。
    ご丁寧にさらった相手までわかった。
    それと同時に怒りが湧いてきた。
    まあ、大事な人を拉致されて怒りが湧かない人がいないと思うけど...

    「待っててね、先生...今助けに行くから...」

    指定された場所はアビドス区の郊外にある廃棄された倉庫だった。

  • 43二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 16:59:11

    「ようやっと来たか、小鳥遊ホシノ
    待ちくたびれたぜ」

    「ヘルメット団もまさかここまでバカだとは思わなかったよ
    シャーレの先生に手を出すなんて...」

    いくらヘルメット団でも先生に手を出す理由が考えられなかった...なんでこんなことを...

    「ああ、目的は先生じゃなくてお前だよ、小鳥遊ホシノ」

    「...私?」

    正直意外だった...恨みを持たれることなんて.......いっぱいやってた...

    「どうやら最近先生にお熱らしいな、小鳥遊ホシノ
    確かに先生に危害を加える気は今はない
    けど、ある程度ならいたぶるのも怖くはない
    ...言いたいことはわかるな?」

    「......先生を怪我させたくなければ抵抗するなってことでしょ
    わかった...好きなだけいたぶればいいよ
    その代わり絶対先生に手は出さないで」

    「......言い方と態度が違うんじゃね?」

    「......先生に手は出さないでください」

    私は土下座してそう言った。
    ヘルメットで見えないが、相手のリーダー格はきっとゲスな顔をしていたと思う。

  • 44二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 16:59:22

    先生は、泣きそうな目で私を見ていた。

    大丈夫だよ、先生...
    先生は、私がちゃんと守るからね。
    先生のヒーローは...相棒は絶対に死なせないからさ。

  • 45二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 18:55:24

    急な曇らせ...

  • 46二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 21:27:02

    軽くとらえられそうだけど割とえげつないこと要求してんなヘルメット団…

  • 47二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 02:25:18

    ハラハラしてきた

  • 48二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 08:01:40

    保守

  • 49二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 14:05:03

    このレスは削除されています

  • 50二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 17:09:37

    倉庫に音が響き渡る。
    銃声、怒号、打撃音、そして私の呻き声。
    そして地面に倒れ伏す私。
    あれからどれくらい経ったろうか...1時間くらいだろうか...?
    流石に何度も何度も無抵抗で攻撃を受け続けるのはきつかった。
    だんだんと意識が遠のく、そのたびに水を浴びせられて強制的に目覚めさせられる。

    「あの暁のホルスがいい様だな!」

    ヘルメット団は実に楽しそうに私を嬲る。
    先生は...よかった...ちゃんと無事だ...
    でも、そんな辛そうな顔はしないで...私は大丈夫だからさ...

    「けっ...やっぱ大したことなかったな
    こうやって人質を取れば呆気ないもんだな」

    踏みつけられて私は呻き声を出す。
    それに気をよくしたのかぐりぐりと足を動かす。

  • 51二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 17:10:06

    正直な話、最初の時点で先生に危害を加えさせず助け出すことは可能だったと思う。
    けれど、私の体は動かなかった。
    そう、怖かったのだ。
    もし、私の手元が狂ったら?
    もし、ヘルメット団が予想よりも強くて、私が手こずってる間に先生を攻撃されたら?
    そう思うと、途端に私の手は震え、足は竦んで動く事はできなかった。
    私は...たぶん弱くなった...
    前みたいに無鉄砲に突っ込むことはもうできなくなった。
    もう、誰も失いたくない...
    誰かを失うくらいなら...そう思うと私は動かないことを決めた。
    でも、私が弱くなっても...もう私は一人じゃない。
    もう1人で全てを解決しようとは思わない。
    私には大事な先生が...頼れる後輩がいるんだから...
    だからこうして耐えられる...!

    「なんか反応も悪くなってきたな...飽きてきたしそろそろブラックマーケットにでも売り飛ばすか...」

    "ホシノ...!"

    「大丈夫だよ...先生...」

    「ん...?」

    「もう、全部...終わるから...」

  • 52二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 17:10:26

    「お前...なにを...」

    私の発言にヘルメット団が不思議そうにしていたが...もう遅かった
    先生の背後の壁が壊され、援軍が...シロコちゃんが先生を奪還してくれた...

    「ん。お待たせホシノ先輩...
    ...でも、無茶しすぎ」

    「うへへ...いやー...まさかこうやってシロコちゃんに助けられる日が来るとはねー」

    「ん。でも次はもっと早く相談して
    頼ってほしいのはあれだけど、こんなひどい目に合わせれたホシノ先輩を見るのは嫌
    ...先生、ホシノ先輩をお願い
    私、結構怒ってるからあんまり後ろ見えないかも」

    "わかった、任せたよシロコ!"

    「ごめんね...シロコちゃん...」

    「ん。帰ったらお説教」

    頼もしくなった後輩の背中を見て、私は気を失った。

  • 53二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:13:19

    保守

  • 54二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 06:05:45

    このレスは削除されています

  • 55二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 06:06:51

    このレスは削除されています

  • 56二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 13:21:33

  • 57二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 19:30:43

    頑張って書いてる

  • 58二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 02:14:01

  • 59二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 09:42:30

    保守

  • 60二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 16:13:24

    ほぉ〜っしゅ!

  • 61二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 23:56:17

    ほっしゅ

  • 62二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 04:32:33

    目が覚めたらシャーレの天井が入ってきた。
    隣で先生が私の手を握って眠っていた。

    「ん...起きたんだね、ホシノ先輩」

    「シロコちゃん...」

    私が起きたタイミングでシロコちゃんが部屋に入ってきた。

    なんだか気まづかった。

    「連絡、いれるの遅い
    おかげでホシノ先輩が余計に怪我して先生が泣いてた」

    先生を見れば確かに泣いた後があった。

    「......でも、頼ってくれるようになってよかった
    成長したね...」

    「うへ...遅すぎる気はするけどね...」

    「それじゃ、私は行くから
    あとは先生と話して」

    そう言うとシロコちゃんは先生を起こして帰っていった。

  • 63二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 04:37:04

    先生はシロコちゃんが帰ると私を抱きしめた。

    「うわっ...苦しいよ先生...」

    "ごめん...ホシノ、私のせいで..."

    「ううん、元々は私狙いみたいだったし...私があのとき...先生を傷つけるのが怖くて動けなかったのが原因だから...」

    "でも...私が..."

    「だから...大丈夫だよ...」

    珍しく私が先生を抱きしめて慰める。
    普段とは真逆。
    自分のせいとはいえ...こうやって少しでも先生に返せてるといいな...なんて私は思う。

  • 64二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 04:37:51

    「.......けど、私弱くなったかな...あれくらい...昔は先生を傷つけないで救出できたのに...
    先生にもし怪我させたりしたらどうしようかと思ったら動けなくなって...」

    あの時に感じた恐怖心、それを先生に打ち明けてみる。

    "...それは弱くなったわけじゃないよ"
    "誰かのためを思ってなら...それはいい成長だよ..."

    「でも...私は結局何も...」

    "うん...でも、そのために仲間や後輩がいるでしょ...?"

  • 65二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 04:38:25

    「あっ....」

    "ホシノ1人では限界があるんだから...今回みたいに大変な時は誰かに頼るんだよ...って...捕まった私が言っても説得力ないか..."

    「ううん、ありがとう...先生...」

    さっきまでは私が慰めていたのにすぐに変わってしまった。

    「あーあ...けどせっかくのデートが台無しだね...
    この服もせっかく買ったのに...」

    "また行こうよ、デートは"
    "嫌な思いでも、いい思い出にアップデートしちゃおう"

    「...じゃあ、服が台無しになったからまたデートして、選んでね」

    そうして私達は次のデートの約束をする。
    人生いい思い出だけじゃない。
    今日みたいな日も来る。
    それでも...もう、乗り越えるのは苦じゃない気がする
    そのまま雑談し、私達はいつの間にか寝落ちしていた。
    先生は椅子に座って、ベッドに上半身だけを寝かせていたので次の日腰を痛めていた。

  • 66二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 04:38:54

    遅くなったすまない...
    終わりっぽいけどまだ続くよ

  • 67二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 15:16:34

    期待保守

  • 68二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 20:23:51

    とりあえず解決してよかった

  • 69二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 00:07:37

    背景、スレ民へ
    今日は疲れがすごいので更新できません
    すみません
    保守はしておきます
    引き続きダラダラと駄文を書いてますがそれでも良ければ今後も期待して待っててください
    スレ主より

    PS.ホシノ、タイキック

  • 70二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 00:40:26

    私待つわ いつまでも待つわ

  • 71二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 09:24:57

    保守

  • 72二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 17:58:26

    後日、私たちはショッピングモールにいた。
    この前、ダメになった服を買いなおすために同じ店に来た。

    今度は何を着ようかな...なんて思いながら店を散策するが...やはりこれだと言うものなかった。
    その代わり、前回と同じ服があった。
    私はその服の前で立ち止まる。

    "それがいいの、ホシノ"

    「うん...やっぱりこれが好きだし...ほかにいいのが見つからなくてさ」

    "じゃあこれにしようか"

    「いいの?
    この前と一緒で見栄えないよ?」

    "私もその姿が好きだからいいんだよ"

    先生のお墨付きをもらって、笑顔で私は返事をしながら以前と同じ服を買った。

    時間が余ったのでショッピングモールを回ることにした。

  • 73二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 17:59:04

    "ホシノ、タピオカミルクティーだって...ちょっと懐かしいね"

    「えっ...懐かしい...?」

    "もうブームはすでに去ってるからね"

    「まだ流行りの最先端なのかと思ってた...いやー...おじさんにはわからないねー」

    "飲んでみよっか"

    「うん!」

  • 74二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 17:59:14

    「先生、プリクラだって!
    ねえ、一緒に撮らない」

    "さ、流石にそういうのは恥ずかしいかな..."

    「えーいーじゃん撮ろうよー!」

    "...わかったよ"

    「やったー!」

    "ホシノ、近くない...?"

    「これくらいじゃなきゃ見切れちゃうよ」

    "そ、そっか..."

    「最後の1枚だって!
    ......そうだ、先生...屈んで?」

    "いいけど...どんなポーズを...ん!?"

    「うへ...この写真...ずっと大切にしてね」

    "今のはずるいよ...ホシノ"

  • 75二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 17:59:26

    私たちは日が暮れるまでそんな調子でショッピングモールを巡った。
    周りから見ればただのバカップルだと思う。
    だけど、どの体験も私には新鮮だった。
    初めて青春...というものを過ごしている気がした。

  • 76二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 20:55:15

    うむ、尊き光景やんごとなきことかな

  • 77二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 05:53:05

    いい…

  • 78二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 16:47:53

    保守

  • 79二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 18:14:22

    「うっひゃー...すっごい土砂降りだねー」

    "これは流石に..."

    時刻は19時。
    私と先生はショッピングモールを名いっぱい堪能していて、帰宅するつもりだった。
    だけど、外は大雨だった。
    ちなみに傘は売り切れていた。
    まあ、今の状態なら役に立たないと思うけど。

    "少し雨宿りするか..."

    「んー...あんまり得策じゃないと思うよ...
    23時まではずっとこんな状態だし」

    "うわ...ほんとだ..."

    天気予報を見て先生は絶望していた。

    「仕方ない...走ろうか...」

    "そうだね..."

    先生も覚悟を決めた様子だった。

  • 80二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 18:14:53

    「じゃあおじさんの家にいこうか
    シャーレより近いし」

    "ホシノ、流石にそれ......うわっ!?"

    その反応は予測できていたので私は先生の腕を引っ張って走り出した。
    なんだかこれも青春っぽい気がした。

    「急いで帰ったけど...ずぶ濡れだねー...」

    家に着いた私たちはお互いを見つめあう。
    うん、酷いなこれ...あれ、先生が目を逸らしてる...

    「先生、どうしたの?」

    "下着...透けてる..."

    「あっ...」

    雨に濡れて下着が透けていたのに今気づいた。
    まあ、先生が相手だし...今更いっか...
    ...すっごく恥ずかしいけどね!?

  • 81二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 18:18:02

    お風呂は静かだった。
    デートもしたし、添い寝もしたし...一線も超えた私たちだが...まだまだ初心だったみたいで無言でお風呂に浸かっていた。

    「...ねえ、先生」

    "なに...?"

    「..........お風呂、気持ちいいね」

    "...そうだね"

    そんな当たり障りもない会話を私たちは交していた。
    そしてふと違和感に気づく。

    「......先生」

    "な、なんだい...ホシノ..."

    「当たってる...」

    "あ”っ”!?"

    なんかすごい声が聞こえた気がする。

  • 82二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 18:18:13

    「なに...おじさんの体触って興奮しちゃったの?
    こんな体で?」

    そんな先生を私はからかう。

    "こんなじゃないよ...ホシノは...すごく魅力的だよ..."

    「.......」

    なにも言い返せなかった。
    先生は私を後ろに振り向かせ...抱きしめる。
    私は抵抗しなかった。

    何度目か行為を終えると、先生はお互いの体を拭いて、私を抱き上げた。
    そのままベットへ向かった。
    これから本番が始まるのかと私も覚悟を決めた。
    部屋の明かりはついていない。
    うっすらと先生の顔が押し倒された私の前にある。
    時折光る雷の光で映る先生がなぜか普段よりも愛おしかった。
    雨が止んだのに気づいたのは...いつだっただろうか

  • 83二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:43:48

    てぇてぇなあ

  • 84二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 11:14:14

    保守

  • 85二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 17:58:59

    熱いくらいの日差しで目を覚ます。
    散乱した部屋に乱れたベッド、裸の私たち。
    途中から記憶がなかったけど...それくらい激しかったのだろう。
    立ち上がると腰に痛みが走る。
    前回もそうだったが先生は最初は優しいのだが、興奮するとかなり激しくなって私の方がもたない。
    本来は私の方が強いのだが...ベッドの腕は真逆だった。

    腰の痛みを無視して私はキッチンへと向かう。
    あまり慣れないが、気が向いたので朝ごはんを作ることにした。
    料理を始めたのはいいが...すごく難しい...
    おかしいな...目玉焼きくらい簡単なはずなのに...
    あっっ!?
    .......気が付けばフライパンに触れてしまって軽くやけどをしていた。
    ますます自分の女子力の低さが嘆かわしい。
    なんとか出来たが...酷いなこれ...

  • 86二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 17:59:45

    "ホシノ...?"

    「おはよう、先生...」

    "この匂い...朝ごはん作ったの?"

    正直、もったいないから捨ててしまおうかなんて考えていたが...ばれてしまっては仕方がない。

    「ま、まあね...失敗しちゃったけど...」

    "それでも私のために作ってくれたのなら食べたいな"

    「......後悔しても知らないよー?」

    焦げてぐちゃぐちゃになった目玉焼きを前に先生は目を輝かせていた。

    "いただきます!"

    そのまま食べ始めて盛大にむせた。

    「ほらー...無茶するから...」

    "ごめんごめん...けどホシノが私のために作ってくれたって考えるとね"

    「.......まったく」

    "味は要練習ってことで"

    「わかってるよ...」

  • 87二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 17:59:57

    私たちは笑いながらまずい料理を食べ終えた。
    今日は学校なので支度をして家を出る。
    私は問題ないのだが...先生は二日目のワイシャツなので泊ったのがバレないか不安だった。

    「ん。おはようホシノ先輩、それと先生」

    「おはy.......シロコちゃん?」

    学校へ行く途中、シロコちゃんと出会った。
    シロコちゃんは私と先生の匂いをしきりに嗅いだ。

    「ん。もしかして昨日ヤった?」

    ド直球すぎるシロコちゃんの発言に私と先生は同時に吹いた。

    「し、シロコちゃん?」

    「ん。隠しても無駄
    私でわかるってことはみんなにもバレるから覚悟してね」

    「うへぇ...」

    学校へ向かう足取りが重くなった。

  • 88二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 00:21:20

    保守

  • 89二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 12:06:54

    保守よ

  • 90二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 18:06:42

    3人で学校に向かってる間、気まずい雰囲気が流れていた。

    「ねえ、ホシノ先輩...」

    「な、なにかな...?」

    「この前聞きそびれたけど、ホシノ先輩と先生って...そういう関係...?」

    「......」

    "......"

    「.......ん。わかった...後で覚悟して」

    そのまま無言で学校に着いた。

  • 91二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 18:08:39

    やはり、シロコちゃんが言う通りバレて、私たちは質問攻めにされた。

    「ホシノ先輩...先生とは...その...」

    「うん...そういう関係...付き合ってるよ...」

    「先生も生徒と付き合うってどうなのよ!」

    "弁解もございません...ホシノが可愛すぎてつい..."

    「ここでのろけないで!」

    "すいません"

    「どこまで言ったの...」

    「えっと」

    「見ればわかりますよ、シロコちゃん
    これ、最後までやりましたよきっと...いいえ、絶対!」

    ノノミちゃんの発言に後輩たちは阿鼻叫喚だった。

  • 92二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 18:09:01

    「ん。もうこれしかない...」

    「シロコちゃん?」

    「シロコ先輩?」

    不穏な空気を感じる。

    「ん。みんなでホシノ先輩と先生を襲う」

    シロコちゃんがとんでもないことを言い出した。
    なぜか私も襲われる対象だった。

    「だ、だめだよ先生は私のなんだからー!」

    私の発言で空気が凍った気がした。
    とりあえず私は先生の手を掴んで走り出す。

  • 93二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 18:10:45

    一通り校内で逃避行を終えて全員で教室に倒れてる。
    無駄に体力を使った気がするがまあいい...なんだかんだ楽しかった。

    「先生、一つお願いというか...約束して欲しいことがあります」

    "なに...ノノミ..."

    ノノミちゃんが真剣な顔で先生を見ている。

    「ホシノ先輩を幸せにしてあげてください...悲しませたりなんかしたら...絶対に許しません...」

    "...もちろん、わかってるよ"

    ノノミちゃんの思いに先生も真剣な顔で受け取っていた。

  • 94二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 18:11:00

    「ん。じゃあ私からもホシノ先輩に1つ」

    今度はシロコちゃんだった。

    「なあに、シロコちゃん...」

    「必ず、幸せになって
    あんだけ頑張ってるのに報われないと私は世界が許せなくなりそう」

    「うへ...なんかシロコちゃんがいうと重みが違うね...
    .......わかった」

    気が付いたら目から溢れてきていた。

    "愛されてるね...ホシノ"

    「知ってる...
    知ってるけど...これはずるいよ...」

    止まらない涙を必死に抑えようとしている時にみんな口々におめでとうと言った言葉を私に投げかけてくれた。

    しばらく泣いていた私はやっと落ち着いて、夕焼けのまぶしさに目を細めながら笑っていた。

  • 95二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 18:20:05

    あっぶね浄化されるとこだっt

  • 96二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 01:45:59

    幸せになれ…!

  • 97二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 10:45:41

    >>95

    してるしてる

  • 98二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 18:09:36

    とある土曜日。
    3度目の水族館デートをすべく、私は依然買った服を着て家を出る。
    家を出て歩きながらしばらくして視線に気づく。

    「なにやってるの、シロコちゃん」

    「ん。バレた...」

    私に声を掛けられてシロコちゃんが物陰から現れた。
    服装は地味目だった。
    まあ、なんとなくやりたかったことは分かるが。

    「おじさん、これからお出かけなんだからついてきちゃダメだよ、シロコちゃん」

    「前は着いてきてもなにも言わなかったのに...」

    「うぐっ...」

    「隠しても無駄、ホシノ先輩が今日デートするのは分かってる」

    「んな!?」

  • 99二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 18:09:51

    おかしい、今日のことは喋ってないのに。

    「な、なんでそれを...だれにも言ってないのに...」

    「ん。週末が近づくたびに2人ともすごくそわそわしてた。
    セリカでさえ様子がおかしいことに気づくレベル」

    客観的にこの1週間を思い出してみる。
    あー...うん確かに酷い...

    「おじさん穴があったら入りたいよ...」

  • 100二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 18:10:01

    「だから丸わかり。
    んで、今日は尾行して様子を見たかったけど、バレちゃった」

    「なんでそんなことを...」

    「ん。2人のデートを見たいってのもあるけど...私はホシノ先輩を見てたかった」

    「うへっおじさん?」

    予想外の答えが返ってきて素っ頓狂な返事をしてしまった。

    「まずその服」

    シロコちゃんが私の服を指さす。
    先生はああ言ってたけど...やはりおかしいのだろうか。

    「これ、おかしい...?」

    「ううん、すごく似合ってて可愛い
    けど、今までそんな恰好したことなかったはず」

  • 101二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 18:10:11

    シロコちゃんの言う通り、基本は制服かラフな格好でお洒落なんか意識したことがなかった。
    そのせいでこの前のデート服選びで困って過去を後悔したのは記憶に新しい。

    「そういう服を着るようになって、楽しそうにしているホシノ先輩を見たかった。
    ユメ先輩のことで追われてた先輩が、楽しそうなのがすごく嬉しくて覗こうとした。
    ごめんなさい...」

    後輩にそんな風に私は思われてたのか。

    「まったく...事情はわかったよ
    けど、それとこれは別...今日は着いてきちゃダメ!」

    それでも私はシロコちゃんを突き放した。
    理由?
    そんなの恥ずかしいに決まっている。

    「ん。せっかくホシノ先輩のメスの顔が見れるかと思ったのに」

    なんだかとんでもことを言いながらむっとした顔をシロコちゃんはしていた。

    「と、とりあえずダメなものはダメだから!」

    私は尾行をまくために走り出す。
    いつもと違う服、違う靴、なおかつ汚さないために走って疲労がすごかった。
    待ち合わせ場所についた私は汗がすごく、おまけに5分遅刻していた。

  • 102二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 01:36:08

    イチャイチャ...

  • 103二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 11:26:30

    保守

  • 104二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 20:12:47

    保守

  • 105二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 02:10:17

    保守ノ

  • 106二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 10:58:41

    保守

  • 107二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 21:14:01

    保守!

  • 108二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 01:06:17

    か、書いてるからね...明日にはだすよ

  • 109二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 10:08:05

  • 110二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 18:51:09

    少し息を切らせていると、先に来ていた先生が心配そうに駆け寄ってきた。
     
    "やあ、ホシノ...少し心配したんだ...あんまりホシノが約束に遅れることがなかったからさ"
     
    「いやー...ごめんねえ...実はシロコちゃんがさ...」
     
    とりあえず私は事情を説明した。
    そしたら先生はなんとも言えない顔をしていた。
     
    「先生、どうしたの?」
     
    "実はさ..."
     
    そんな顔をのまま、先生は後ろをそれとなく指さした
     
    「う"あ"」
     
    女の子が出しちゃいけない声を出した気がする。
    だけど許してほしい。
    さっき撒いたシロコちゃんがいないけど、他の後輩達全員がいた。
    しかも結構バレバレな隠れ方してる。
    ノノミちゃんに限って言えば私に見られたのに気づいて手を振ってきた。

  • 111二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 18:51:51

    「先生、走れる?」
     
    "えっ?"
     
    「走って撒くよ!」
     
    "ま、まって...うわっ!?"
     
    先生の手を取って私は走り出す。
    初めて...ではないが先生の手を感覚にドキドキしながら水族館に向かう。
    デートすることはバレているが、デート場所はバレてないはずだ。
     
    「いやー...ごめんね、先生...うちの後輩達のせいで...」
     
    "そ、それくらい想われてるってことだから...むしろ私は嬉しいよ...でもちょっと...休ませて..."

  • 112二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 18:52:44

    走ってかなり疲れたのか、ぜえぜえと荒い息をしていた。
     
    「なにか飲もうか...あっあそこにキッチンカー出てるよ。
    朝ごはんも兼ねてなにか買おっか」
     
    "そ、そうだね..."
     
    キッチンカーについてメニューを見る。
    まず値段の高さに目が行く。
    自作はもちろん、スーパーとかで似たようなものは買えて値段は抑えられるのだが...高かった。
    まあ、デートなのでと思いつつ、メニューを見続ける。
    カップル用の飲み物があった。
    ストローがハートマークのあれだ。
    自分と先生がそれで一緒に飲むことを考えてみたが...気恥しさですぐにその妄想を止めた。

    「じゃあ、私はこれとこれを...」

    "私はこれと...これを..."

    「えっ...」

    先生は私がさっき見ていた飲み物を頼んでいて、それに私は呆気にとられて...

    "支払いはまとめてカードで"

    その隙に私の分まで支払いをされた。

    「ちょっと、先生...!」

    "デートだからこれくらいはね...?"

  • 113二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 18:52:56

    なんて言いながら注文したものを受け取って席に着いた。
    こういう時はあとから絶対お金を受け取らないのはわかってるので甘えることにした。

    「........先生、なにか言うことは?」

    "思ってたより恥ずかしいね..."

    カップルジュースは2人とも顔を真っ赤にしながら飲んだ。

  • 114二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 01:19:24

    保守

  • 115二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 12:55:58

    保守よ

  • 116二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 18:10:38

    お互い、カップル用のジュースを飲み終えて顔を真っ赤にしながら水族館に入る。
    今回は流石に懸賞ではなかったらしい。
    まあ、あれだけでかなりお金かかるからね...
    入場料はまた先生が出していた。

    「先生、手をつなごうか」

    私の突然の提案に先生は驚く。

    "ほ、ホシノ...それは..."

    「手をつなぐこと以上の事いっぱいしたのにいまさら?
    ほら...私だって恥ずかしいんだから...早く...」

    "わかった..."

    水族館の中は暗く、その分視覚以外の五感が鋭くなる。
    いつも以上に先生の手の感覚を感じながら私たちは歩いていく。
    結局、3度目の水族館デート...さらに2回目は日がそんなに空いてないのであまり変わり映えのないデートだった。
    それでも私は楽しくて、ドキドキしていた。
    水槽に反射して映る私の顔はまさにシロコちゃんの言うメスの顔だった...認めたくないけど。
    先生もそうだと嬉しいなと思い、顔を覗き込むと私と似たような顔をしていた。
    ああ、そっか...先生も楽しんでいて、私にドキドキしてくれてるんだ...

  • 117二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 18:10:53

    気付けばアナウンスが鳴り始めた。
    どうやらイルカショーのようだった。

    「先生、聞いた!?」

    "聞いた聞いた...行こうか!"

    そのまま2人でやや駆け足気味でイルカショーに向かう。

    イルカショーの感想は...すごかったとしか言えなかった。
    飼育委とイルカのコンビネーションと、大迫力なイルカの動きたちに私たちは小さな子供みたいにはしゃいでいた。

    「いやー...すごいね、イルカショー」

    "私も久しぶりだけどこんなにすごいとは..."

    「先生、最後の技だってさ」

    そして一匹のイルカが一際大きく、ジャンプする。
    そのまま着水して水が跳ね上がってくる。

    「あっ...」

  • 118二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 18:11:35

    手遅れだなと思った。
    大きく跳ねた水は私たちに迫ってくる。
    逃げ場もないし、かなりのスピードで迫ってくる。
    またこの服汚しちゃうなー...

    "ホシノ!"

    だけど、先生は私を抱きしめて庇ってくれた...おかげで私はかなり被害を免れることが出来た。

    "ホシノ、大丈夫?"

    「だ、大丈夫だけどさ...」

    私は顔を赤くして、先生は不思議そうにしている。

    "どうかしたの?"

    「先生...みんなが見てる...」

    "えっ..."

    辺りを見渡すと周りの観客達が多種多様な顔をして私たちを見ていた。

    "ご、ごめん...ホシノ..."

    「う、ううん...ありがとう...」

    進行役の人にもいじられた。
    イルカショーが終わるとそそくさと会場を後にして売店に向かう。
    先生の替えの服を買わなきゃ...

  • 119二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 01:15:01

    俺もなー先ホシのデート目撃してーなー

  • 120二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 12:10:13

    なんか...やっとまともにデートできてるな

  • 121二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 17:54:25

    私は今多目的トイレにいた。
    失礼、言葉が足りなかったね。
    正確には私たちだ。
    なぜそんなことをしているのかというと、イルカショーで汚れた先生が着替えるためだ。
    一緒にいる意味?
    無論先生を守るためだ。

    "ホシノ...今からでも止めない?"
    "流石に個室だし、大丈夫だと思うけど"

    「だめ!
    ちょっとの油断でまた攫われちゃったらどうするの!」

    私の剣幕にちょっと引いていたが、先生はあきらめていた。

    "けどなー...恥ずかしいんだよなー..."

    「何度も夜やってるのにいまさら?」

    手をつなぐだけでドキドキする私に言えたことではないとは思う。

  • 122二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 17:55:04

    一通り、着替えも終えて水族館デートを再開する。
    そして一際大きな通路に出た。
    周りが水槽になっているタイプだ。

    「見て見て先生!
    くじらさんだよ!」

    よくくじらのグッズを買ってるので先生にもわかってると思うが、私が一番好きな海の生物のくじらが姿を現す。
    年甲斐もなく興奮していたと思う。

    「......ねえ、先生」

    "なに、ホシノ...?"

    「改めてお礼を言わせて...ありがとう...先生」

  • 123二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 17:55:15

    水槽を眺めながら私は先生にお礼を言う。

    「先生の言う通り、楽しさで言えばあの時と全然違うね
    あの時は余裕がなかったから...こんなことしてていいのかなとか...
    私がこんなに楽しんでていいのかなとか...そんな風に考えてさ
    こんなに楽しいって気持ちになれなかったんだよね」

    "うん..."

    「先生とのデートは...どれも楽しかったけどさ...今が一番、幸せなだよ!」

    ".......ユメもホシノが幸せならきっと嬉しく思ってるよ"

    「...あの時、ユメ先輩聞いてきたんだ...「うへーって笑えてる?」って
    どうかな、先生...私、ユメ先輩からでもわかるように...幸せに笑えてるかな?」

    "...幸せそうだよ、すごく...ユメもその笑顔見たら嬉しそうにしてるよ"

    「うへへ...よかった...」

    それからもうしばらく私達はくじらを眺めていた。

  • 124二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 17:55:28

    .......なにか物音がした気がした。
    あー!?
    後輩たちが覗いてる!?

    「み、みんな...見てたの?」

    「ん。全部見てた...」

    「今のは泣いちゃいましたけど...ホシノ先輩の女の顔が見れてよかったです」

    私は呆れていて...先生は苦笑いしていた。

    「ん。でもそろそろ私たちは帰る」

    「えっそうなの?」

    「だって、この後は...流石にですね?」

    「な、ななな何言ってるのさ!?」

    ノノミちゃんが何を言いたいのかすぐにわかって私は慌てて否定する。

    「月曜日感想教えて」

    そうして、後輩たちは唖然とする私たちを置いて好き放題いながら帰っていった。

  • 125二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 17:56:21

    色々回り道したけど...やっと書きたかった水族館デートをちゃんと書けた...

  • 126二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 01:50:04

    保守

  • 127二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 13:07:00

    ホシュノ

  • 128二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 20:19:40

    後輩たちが帰って、私達も水族館を後にする。

    "そう言えばホシノ、ご飯は任せてって言ったけど...どうするの?"

    「うん、それなんだけど...とりあえず着いてきて」

    先生にそう言い、私は歩き出す。
    不思議そうな顔をしていたが、だんだん私の家に向かうたびになんとなく気づいた様子だった。

    「ほらほら、上がって先生
    前も来てるんだからそんな気にならないでしょ?」

    "いや、流石に気にするけど...お邪魔します。"

    先生を家に上げて手を洗ってエプロンを付ける。

    「予想ついてたと思うけど、ご飯は私の手作り!
    ......ていっても...味は保証しないけどね」

    "おー"

    先生が私の発言に合わせて拍手をする。

  • 129二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 20:20:36

    「下ごしらえは済んでるから、そんなに時間かからないよ。
    ちょっと待っててね」

    そう言って台所に行く。
    下ごしらえしたものを調理して、テーブルに配膳する。

    「さあ、おじさん特製ハンバーグだよ!
    召し上がれ!」

    "凄い...美味しそうだ...頂きます!"

    我ながら練習の成果もあって上手くできたと思う。
    先生は我慢できないと言わんばかりにすごいスピードで食べていく。
    そんな姿に頬が緩みながらも私も食べ始める。

    "ふぅ...ご馳走様"

    「はい、お粗末様でした」

    食べ終えた食器を2人で片しながら雑談をする。

    "しかし、いつの間にか料理できるようになったんだね"

    「元々自炊はしてたからね
    まあでも...栄養が取れればいいやってくらいで...
    こうやってちゃんと誰かに出せるようになったのはつい最近練習したからだよ」

  • 130二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 20:20:54

    そのまま食器を片し終えて私たちはリビングに座る。
    なんとも言えない空気が流れる。
    この後の展開はわかっている。
    そういうことだ。
    2人とも意識しすぎて何も言えなくなってる。

    「あー...そろそろ私...お風呂入ろうかなー...」

    "そ、そっか..."

    「........先生も、一緒にどう?」

    先生がものすごい勢いでこちらを向いた。

    "い、いいの...?"

    「何度も言うけど...もう何回もやってるしね...?
    時間の短縮にもなるからね」

    "わかった..."

    そのまま無言で服を脱いで湯船に浸かる。

  • 131二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 20:21:36

    "あー...."

    「うへー...」

    2人しておじさんみたいな声を出す。
    お互い顔を見合わせて苦笑する。
    なんだか緊張も溶けた気がする。

    「......いやー...今日は楽しかったねー」

    "そうだね、まさかシロコ達も来てるとは思わなかったけど..."

    「あれはおじさんも驚いたよ」

    "......ちゃんと楽しめた?"

    「うん...もちろん」

    "それはよかった"

    「うへへ」

  • 132二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 20:21:49

    私は微笑み返すが違和感に気付く。

    「.......先生、硬いの当たってるよ?」

    "いや...えっと..."

    「いいよ、やろっか
    誘った時からこの展開は予想出来たからね」

    "ごめん..."

    「それじゃ、はじめよっか」

    私は少しのぼせた

  • 133二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 00:14:49

    尊い…

  • 134二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 10:11:43

    保守

  • 135二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 18:05:31

    朝日が窓から入り込み、目を開ける。

    「ん...もう朝か...」

    乱れた部屋と自分と、隣で寝ている先生を見渡す。
    つい先日もあった光景だなと思い、体を起こす。

    「......そうだ、今日は大事な用事があったんだった」

    頭を覚醒させ、隣で寝ている先生を起こす。

    「先生、起きて」

    "あとごふん..."

    「ダメだよ、今日は大事な用事があるんだから
    ちゃんと起きないと怒るよ?」

    ".......やば、そうだった"

  • 136二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 18:05:52

    私の声掛けに先生も目を覚ます。
    その様子を尻目に、私は軽く朝食を作り始める。

    出来上がった朝食を2人で食べる。
    会話は特になかった。
    気まずいわけではないが、この後の事を考えると自然と口数は減っていた。

    「先生、準備できた?」

    "うん、行けるよ"

    お互い着替えて家を出る。
    服はいつもの制服とスーツだった。

    しばらく歩いて目的地にたどり着く。

    "ここか...ユメの墓は..."

    「そうだよ」

    真面目な用事とは先輩のお墓詣りだった。

  • 137二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 18:06:12

    「......」

    "......"

    2人でユメ先輩のお墓に手を合わせる。
    ユメ先輩...私は初めてこんな晴れた気持ちで来れました。
    ユメ先輩が願ったように、私は前へと歩いてます。
    後輩達と...先生を...
    これからも見守っていてください。

    「そろそろ行こうか」

    "そうだね"

    私たちが立ち上がると風が拭いた。
    なんだかユメ先輩が応援してくれてる気がした。

    「先生、今...ユメ先輩が応援してくれた気がしたよ」

    ".......私はホシノを幸せにしないなら呪うって脅された気がする"

    その答えを聞いて笑いながら私達は墓地を後にした。

  • 138二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 18:06:29

    一度家に戻ると家の前で後輩達がいた。

    「あれ、みんなどうしたの?」

    「ん。昨日の夜の事を聞きに来た」

    「うへっ!?」

    「お楽しみでしたかー?」

    矢継ぎ早に質問されて私と先生は必至で誤魔化したがきっとバレている。
    家の中に戻り、後輩達と先生と一緒に乱れた部屋を片す。
    みんな色んな反応をしていてちょっと面白かった。

    「えっ先生...ホシノ先輩の料理食べたんですか!?」

    "まあね..."

    「ん。私達にも作るべき」

    「うへぇ...じゃあ買い物行かないとね」

    片づけを終えてスーパーに向かう。
    雑談しながら買い物をしていた。
    笑顔が多かった気がする。
    ご飯はちょっと失敗したけどみんな完食してくれた。
    そして、時間はあっという間に夜になった。

  • 139二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 18:06:39

    「ん。それじゃあ、私たちは帰るね」

    「はい、それじゃあまた明日です」

    「うへっ気を付けて帰るんだよー」

    完全に暗くなる前にみんな帰宅を始める。
    先生もシャーレに戻るようだ。

    "それじゃホシノ、またね"

    「戻ったら連絡してね」

    "わかったよ"

    先生とも別れて、1人になる。
    少し寂しく感じたけど...これも日常の1つなんだろう。
    ......明日が楽しみだ。

  • 140二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 18:08:22

    以上で書きたいことは書けたのでいったん〆にしたいと思います。
    長い間お付き合いいただきありがとうございました。
    以降は感想なんかを書いてくれればうれしいです。
    あと、何か書いて欲しいシチュエーションがあれば書いてくれればSS書きます

    以上、ありがとうございました。

  • 141二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 00:42:13

    乙です、すんごい尊かったです。素敵なssをありがとうございました。

  • 142二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 11:18:44

    これにはユメ先輩もにっこり

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