- 1◆yQm0Ydhu/2pS24/08/11(日) 15:16:39
- 2◆yQm0Ydhu/2pS24/08/11(日) 15:19:31
前スレ
錠前サオリの裏バイト奇譚5 【SS、微ホラー】|あにまん掲示板自分探しのために色んなアルバイトをして各地を放浪する錠前サオリ。だがその中には恐ろしいものが隠されている危険なアルバイトもあった。これはそんな危険なアルバイトにうっかり勤めることとなったサオリのお話。…bbs.animanch.comタイトル変更前1スレ目
何!?時給2万円のコンビニ深夜勤だと!?【SS、微ホラー】|あにまん掲示板bbs.animanch.comタイトル変更前2スレ目
何!?1枚500円のチラシ配りだと!?【SS、微ホラー】|あにまん掲示板早速働き始めた錠前サオリだ。業務は普通のチラシ配りと変わらんな。だが指定された配布時間が人の少ない深夜なのは何故だ?歩合制だからなるべくたくさん配りたいのだが。まあ、それ故の高額な報酬のだろう。「………bbs.animanch.com - 3◆yQm0Ydhu/2pS24/08/11(日) 15:22:52
前回のあらすじ
ヘヴンの無力化に成功し、話し合うことができるようになった。天国まであと一歩。 - 4二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 15:33:24
建て乙
- 5◆yQm0Ydhu/2pS24/08/11(日) 15:35:21
ありがとうございます、また夜くらいに更新となると思います。
- 6二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 15:36:02
なら10まで埋めときますね
- 7◆yQm0Ydhu/2pS24/08/11(日) 15:40:06
幕間・サオリのバイト飯
23.ココナッツジュース
食べた時のバイト:飲んでくれなかった!
説明:⬛︎⬛︎自治区のビーチで売ってるココナッツジュースだよ!飲みたかったら、どこで売っているか教えてあげる!
コメント:こっちまで来てくれたのにどうして飲んでくれなかったの?錠前サオリと伊原木ヨシミ。 - 8◆yQm0Ydhu/2pS24/08/11(日) 15:41:36
10まで埋め
- 9◆yQm0Ydhu/2pS24/08/11(日) 15:43:35
うめ
- 10二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 15:48:06
たておつ
- 11二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 16:16:40
ココナッツジュースをどうぞ!ココナ ジュースをど ぞ!ココ ュース ぞ!
今度は絶対飲んでくださいね - 12二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 18:03:42
例のココナッツジュースに塩ぶちこんだらうまいこと浄化されんかな
- 13二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 18:51:43
ココナッツジュース飲んだらどうなってたのか気になる
それとあのビーチ、今でも水着姿のサオリとヨシミがココナッツジュースをつとめ回ってるんだよね、それも複数体
一体くらい攫ってもいいよね? - 14二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 18:52:49
ココナッツジュースをどうぞ!
- 15二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:21:31
干渉やめいや
ていうか黄泉戸喫勧めんなぁ - 16二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:24:23
ココナッツ魔(仮称)がここにも居るなんて…!?
- 17二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:45:31
お盆の時期だからね、出張営業くらいするさ
- 18◆yQm0Ydhu/2pS24/08/11(日) 23:32:28
________その後、部長達とヘヴンはこれからについて話し合うことができた。ありがとう、ごめんなさい、それはそれとしてこの野郎。私と先生、ユウカ、ノア、ハレが見守る中盛大に口喧嘩を勃発させた。それが終わったら前任者のことを2人で語り合い、仲直りできたようだ。部長は晴れやかな顔をしていた。姿は見えないが、きっとヘヴンも同じ気持ちだろう。ちなみにノアはその一部始終をメモ帳に書き記していた。
その日は丸く治ったが、ヘヴンがやらかしたことには変わらない。かと言ってAIに責任を負わせることもできない。そのため罰則や廃棄処分はなかったが、今後は再発防止のため、ヘヴンをシャーレと特異現象調査部が合同で監視することになったそうだ。
……ん?特異現象捜査部?
「ヘヴンはあくまでも制御AI。人とお喋りしたり、自我を持っているかのように振る舞う機能はなかった。なのにそれを手に入れ、今回の事件を引き起こした。だから特異現象捜査部にも声をかけたんだよ。デカグラマトンの手がかりにもなるかも知れないからね」
……と、ハレは言っていた。思っていたより大事になったな。
そんなヘヴンの研究だが、部長が部活動で行う研究の一つに設定してくれた。その上、前任者が取材や議論のために関わったメーカーや病院とも合同で研究することになったらしい。たった1人だったのが、すっかり大所帯だ。
「私、あの子はずっと1人で研究していたと思っていました。でも応援してくれる人がたくさんいたんですね。そりゃそうですよね、インタビュー記録がたくさんありましたから。……最初からこうすればよかった。声をかければ、助けてくれる人達がいたのなら」
「……気にしなくていいと思うぞ、部長殿。今こうして上手くいっているんだ、遅いも早いもないと思うんだ」
「ありがとうございます、サオリさん。でも私、全くあの子のこと分かってなかったなって思っちゃって……」
「その分教えてもらえばいい。ヘヴンや、彼女を知る人達に。それで部長殿も自分が知っていることを教えてやればいい。そうすればきっと……」
「……そうですね。そしたらきっと作れますよね。あの子の天国」 - 19◆yQm0Ydhu/2pS24/08/11(日) 23:33:25
________前任者が残したインタビュー記録と、部長へのインタビュー。それら全てを入力して、ヘヴンは完成した。今後どんどんヴァージョンアップを重ね、天国生成の精度や他の機能も高めていくらしい。頑張ってほしいものだが、その前に部長達にはやりたいことがあった。前任者にヘヴンを使うのだ。そしてその結果は、成功したそうだ。今、前任者は自らが作ったAIの天国を見ている。2度と冷めない眠りを、少しでも安らかなものにできただろうか……。
「感想の一つでも聞ければいいのだがな」
「フフッ、そうだね。でもサオリ、部長さんや、ヘヴンや、他の残された人達は安らかな顔をしていた。あの子が天国を見ていることで、踏ん切りというか、折り合いがついたんだと思う」
「……それならいいんだ」
ヘヴンの研究がさらに進んだとして、実際に患者へ使うことになるかはまだ分からない。議論は続くし研究の上でまた問題も起きるだろう。だが立ち止まることはないはずだ。前任者の意思を注いで、いい結果になると思う。……もしかしたら、その姿こそが天国なのかも知れないな。皆で天国を追い求めるその在り方が。
「どちらにせよ私のデータ入力の仕事は完遂された。これでバイトは終わりだな。次はどうしようか?」
(モモトークの通知音)
私は新しく買ったスマホを開く。メッセージが届いているが、知らない名前だ。
『ありがとうございます、錠前サオリさん。おかげで助かりました。』
「……誰からだ?」
後に私は、その名が前任者のあの人だと知って腰を抜かすのだった。
ここだけサオリが裏バイトで働いていて、ひどい目にあったりあわなかったりする世界 - 20◆yQm0Ydhu/2pS24/08/11(日) 23:34:36
錠前サオリの裏バイト奇譚13
業務内容:データ入力
注意事項: 『機密保持の為バイト中はビルから出てはならない。生活必需品は定期的に配送されるため、心配せずに作業を続けること』
勤務期間:3日間
給与額:なし(振り込まれた200000円をセミナーの早瀬ユウかに返却)
コメント: スマホの買い替えは痛いが、今後のことを考えたら横領された金を持っておくのはまずいだろう。すぐにブラックマーケットの銀行から引き出し、ユウカに手渡した。
「________いや貰えないわよ!確かに横領されたお金だけど、それだとサオリさんがタダ働きになっちゃうじゃない!」 - 21◆yQm0Ydhu/2pS24/08/11(日) 23:36:27
「ゔっ……だが持っているわけにもいかないじゃないか。だから受け取ってくれ……大丈夫だから……!」
「全然そんな顔してないわよ!?ああもういいから貰っといて!」
「いやいやいやいや」
「いやいやいやいや」
「いやいやいやいや!!」
「いやいやいやいや!!」
「フフッ、じゃあこうしませんか?」
「……ノア?一体どうするつもりだ?」
「まずサオリさん、その20万円はお受け取りします」
「よし受け取れ」
「ちょっとノア!何してるのよ!?」
「そしてこの20万プラス10万円で、アルバイトをしていただけませんか?」
「……は?アルバイト?」
「ノア?本当にどうしたの?」
「はい。ユウカちゃん、ちょうど火急の問題が発生したんです。だからこれは……
________セミナー案件ってところですね♪」 - 22◆yQm0Ydhu/2pS24/08/11(日) 23:37:54
データ入力編、クソ長くなりましたが完結です。お付き合いありがとうございます。
明日また多忙でお休みします。その後にセミナー案件です、よろしくお願いします。 - 23二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 23:45:59
前任者ちゃん・・・よかったね・・・
- 24◆yQm0Ydhu/2pS24/08/11(日) 23:56:11
大切な人達が作ってくれた天国を見ながら、その時まで安らかに眠っていることでしょう……。
- 25二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 23:59:05
- 26二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 00:04:05
お疲れ様でした!
良かった良かった! - 27二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 00:04:13
対話こそが明るい未来を作る、サオリの説得のおかげだね
一件落着したし携帯を調達…と思いきやまさかのセミナー案件
面倒事の予感がするねぇ! - 28二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 00:12:15
安らかに眠ること目的だけど、
対象の意識の読み取りと外の情報の刷り込み、存在しない人物の出力が可能なら、
これ寝たきりでも幽霊的に活動できそう
(すべてヘヴン統括の責任問題、入出力時の負担は考慮してないけど) - 29◆yQm0Ydhu/2pS24/08/12(月) 00:18:48
- 30二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 00:20:48
ちゃんと話し合いましょうってブルアカのストーリーの基本になってるんだっけか…
面白かったです。書いてくれてありがとう - 31◆yQm0Ydhu/2pS24/08/12(月) 00:24:16
気に入っていただけたのなら何よりです。話し合うこと信じること、先生もそれをし続けていますね
- 32二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 00:48:35
祝福を!完全無欠のハッピーエンドに祝福を!そしてこの物語を描き切ってくださってありがとうございます!
- 33◆yQm0Ydhu/2pS24/08/12(月) 01:01:31
- 34二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 01:15:10
- 35◆yQm0Ydhu/2pS24/08/12(月) 01:36:21
- 36二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 01:42:06
- 37二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 02:24:03
セミナーがそんな悪辣な依頼を回すとは思わないけど、正体がつかめてないみたいだからね…うーん
- 38二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 07:51:41
軽い気持ちでミレニアム舞台をリクエストしてみたらまさかこんな壮大な物語になるとは………!
でも無事解決して良かった……と思ったらまさかのミレニアム編続投!?
ありがとうございます次も楽しみです🙇♂️
セミナー由来の依頼ならコユキの24時間監視とかの無害案件なんやろなあ(すっとぼけ) - 39二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 10:05:43
セミナー案件だから大丈夫だと思ってるそこの君!!
ヒダルソウはシャーレの先生が紹介した案件だぞ★
先生に殺されかけた生徒っていうレア案件だね
まあサッちゃんも先生殺しかけたからこれが本当の"相死相愛"なんてね
先生マジでヒダルソウの件申し訳なさ感じてると思うんだよな… - 40二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 10:32:44
でもヒダル様はともかくヒダルソウ自体が歩いてきて身体に潜り込んでくるわけじゃないからある種無害ではあるよね
生態やらが不明だったからこその調査なわけだし
トリカブトの採取依頼したら現地人にトリカブト盛られたのを依頼主のせいと言うのは酷だと思う
それでも先生は責任感じてるだろうが - 41二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 11:40:43
実は、現地人も「自ら宿して、衣に纏って、食わせようとしてくる」から、
度合いが違うだけで、ヒダル様とやってること変わらず、社会性を持ち合わせてるかどうかなくて、
ヒダルソウが、そういう「群体」でしか無いのでは、っていう - 42二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 19:15:23
"天国"編完結!
ハッピーエンドで良かった
前任者ちゃんがサオリの名前を知っているのは、あるいは彼女の天国にヘヴンがいてサオリの活躍を熱弁したりしたのかなぁ
ヒダルソウはヒダル神の化身(?)だけど、村人のヒダル人増殖活動については「知らん…何それ…怖…」の可能性があるんだよな
ヒダルソウを吐き捨てたサオリ達を「うち原産の木綿を食べてくれたからヨシ!」で解放するぐらいだし、村人を増やすことにこだわりは無さそう
……自然生育してるヒダルソウと催事用に栽培してるヒダルソウ、似てるだけで中身はもう別物なんじゃね?
- 43二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 19:55:36
ここのサオリは給料未払いより怪異付きのアルバイトの遭遇率の方が高くなってている気がする。
次回あるだろうセミナー依頼のアルバイトもノアやユウカが認知していない怪異が潜んでいるんだろうな。 - 44二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 20:32:13
さぁ…次は超常現象的なやばいものか、はたまた科学的なやばい物か……
- 45二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 22:30:00
サオリを危険な目に合わせてしまった自責に悩む先生とか見てみたいですね
絶対素晴らしい芸術作品になる
村は簡単に制圧出来るだろうけど、ヒダル神が黙ってるかどうかが問題だな、ヒダル神がいる以上ヒダルソウの根絶は不可能だし
そういえばあの村で生まれ育ったのではない洗脳された人達は元に元に戻れたのだろうか、もう脳まで根が張って治療不可能かな?
- 46二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 23:10:46
個人的に思ってるのがよく設定をそんなに考えれるなって思う
どうやって引っ張りだしてるんだろう? - 47二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 23:13:01
- 48二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 23:24:03
- 49◆yQm0Ydhu/2pS24/08/12(月) 23:35:27
________え!?闇オークション、明日の夜に開催なんですか!?っていやいや、勝手なことしたら先生と先輩達に怒られちゃう!
……でもアレが手に入ったらきっと………!
……ちょっとくらいなら、バレずに行って帰って来れれば、大丈夫ですよね?うん、大丈夫!
よーし!早速準備しますよ!にっはっはっは!!
セミナー案件・兎狩り編、明日夜投稿。よろしくお願いします。 - 50二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 23:37:55
コ、コユキィィィィ!
- 51二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 23:38:23
順当に行くならやばい骨董品が出品されてる感じかな?
あえて捻って参加者ひっとらえて儀式してる狂信カルトかも
闇オークション、どう転んでもやばそうだねぇ - 52二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 23:44:27
白亜の予告状イベントと言い、
ミレニアムにはいわく付きのものを引き寄せる何かがあるのか - 53二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 23:47:42
ウサギは狩られる側ですが……私は、ウサギでは無いので。
- 54二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 23:50:29
- 55◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 00:45:07
- 56二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 01:03:24
はっちゃ、またお前か
- 57◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 01:03:49
- 58◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 01:18:02
やあ、ようこそバーボン裏バイトへ。
この妖怪MAXはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。
うん、(本SS初登場だけど)またなんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも彼女は思っていない。多分開き直る。
でも、あの「にっはっはっは」を聞いた時、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい。
そう思って、これから闇オークションにぶち込むんだ。
じゃあ、裏バイトを始めよう。よろしく頼む。
- 59二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 08:31:40
まとめ感謝
- 60二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 08:53:41
まとめ助かる
- 61二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 09:53:30
ビーチ編で出てきたジョジョキャラレベルのこだわりを持ったモブに惹かれます……コンビニから読み返してます!
- 62◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 10:02:18
ありがとうございます、モブのアクが強いのも原作裏バイトのいいところですから、再現できてるようで何より
- 63二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 10:07:13
- 64◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 10:15:52
大体降ってくるのは事実ですが文豪に取り憑かれてはいないと思います。なんかこう、よくあるじゃないですか。日常で見聞きする物事について少し考えてみたらおかしいな、不思議だなって思うことが。影とか隙間とか覗いたりするじゃないですか。その瞬間に降ってくる感じと言いますか……いや自分でもよく分からなくて抽象的にしかならないんですが。
- 65二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 12:34:32
お盆で帰ってくるならココナッツじゃなくてピザ屋のお客さん達にしてくれ……店長も一緒に…
- 66二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 13:11:00
チラシ下さい
- 67二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 13:16:03
はい、どうぞ
- 68二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 13:21:50
マミー…
- 69二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 16:15:44
お盆で怪異がこっち来てるの笑う
- 70二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 17:26:26
ココナッツジュースをどうぞ!今なら直葬サービスもありますよ!
- 71二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 19:10:58
全部読んだよー
すっごい面白かった!!
ヒダル草をココナッツジュースで飲み下しながら待機 - 72◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 19:13:09
地獄のちゃんぽんで草、ありがとうございます
- 73◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 19:14:03
兎狩りのバイトを始めた錠前サオリだ。ここはミレニアム自治区にある高級ホテル。近未来的な街並みのミレニアムらしい高層ビルのような外観をしているが、その内装は高級レストランや贅を尽くした宿泊施設など、まさにホテルと言った施設が詰め込まれている場所だ。路上生活を送る私には無縁の場所としか思えないが、今回は仕事でこのホテルに潜入することになった。なんとこの自治区を治めるミレニアムサイエンススクールの生徒会『セミナー』からの案件だ。
「________ミレニアムサイエンススクール1年生、黒崎コユキ。コードネーム『白兎』。サオリさんにはこの子の捕獲をお願いしたいのです。本来このような任務はC&Cに任せていますが、5人とも別任務で遠方に行っており、今すぐには動かせないので……」
そう言ってノアはタブレット端末を差し出した。その生徒の情報が表示されているのだろう。受け取って、中身を読もうとした瞬間、隣にいたユウカが絶叫した。
「はあ!?また問題を起こしたの!!?」
「また?やんちゃな子なのか?」
「お恥ずかしながら……。でも、先生と仲良くなってからは問題行動も落ち着いていたんですよ。先生がよく言って聞かせてくれましたから」
「復帰してからはそんな大規模なことは起こさなくなったわ。問題行動はあったけど、ゲーム開発部やエンジニア部やヴェリタスくらいの頻度と規模に落ち着いてたから、まあいいかなって思ってたんだけど……」 - 74◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 19:16:24
困っている様子のノアと頭を抱えるユウカ。両名を一瞥し、改めてタブレット端末の内容を読んだ。
黒崎コユキ。セミナー所属だがミレニアムきっての問題児でもあり、債券の無断発行などの大事件を引き起こして反省部屋にぶち込まれていた。だが先日の、空が赤くなったあの事件で活躍してからは業務に復帰。シャーレの先生のケアも受けて更生してきているらしい。
……やらかして、今は少しずつ更生してきている生徒。なんだか経歴に親近感が湧くな。
「それで?今回は何をやらかしたんだ?」
「ミレニアム自治区にある高級ホテルで、今夜闇オークションが開かれます。前々から定期的に開催されているもので、一斉検挙のために泳がせている状態のものです。ですがどうやらそのオークションに参加するために、ホテルに潜入したみたいなんです」
「嘘でしょ……?まだ確実な証拠を掴めていないのに」
「現状に痺れを切らして、セミナーとしての正義感で……と言うわけでもなさそうだな。お前達の反応を見る限りだと」
「はい、あの子は遊ぶこと……特にギャンブルが大好きで、無断債券発行もギャンブルに注ぎ込んでいました。今回の闇オークションも、その延長でしょうか……?」
「どこかで闇オークションの話を知って、欲しいものでも見つけて突っ込んで行ったのかしら?また債券発行なんてしてたら、タダじゃおかないんだから!!」
ユウカの顔が般若のようになっている、人間とはここまで表情を歪められるのだな。対するノアは笑顔だが、私の本能があれは不味いと警鐘を打ち鳴らしている。何ならユウカよりも怖いかも知れない。まあ2人が怒るのも無理はない……だが私はどうにも引っかかった。
「……確かに状況を見れば限りなく黒だが、更生はしていたのだろう?先生のケアもあった。なら信じてやらないか?あくまで私の勘だが……大丈夫だと思うんだ。すまない、ふわっとしているが、そう思う」
「サオリさん……確かに、そうかも知れないわね。ごめんなさい、少しナーバスになってたわ。過去のことで、決めつけてしまった……」
「いや、私も何も知らないくせに偉そうに言ってしまったな」 - 75◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 19:16:57
「とんでもありません、サオリさん。大切なのは今のコユキちゃんですもの。信じてみようと思います、気づかせてくれてありがとうございます。………それはそれとして、闇オークションに行ったことはお説教しますけどね♪」
「ええ、戻ってきたらたっぷり説教よ!」
「フフッ、それはもう、盛大にやるといい」
________と言うわけで、このホテルの闇オークションに忍び込んだ黒崎コユキを連れ戻すのが今回の仕事だ。給与は30万円で、使用した武器弾薬その他の経費は全部セミナー持ちだ。気前がいいな、張り切って行こう。
なになに、注意事項として『潜入任務だからスマートに行くこと。間違っても建物の破壊や大暴れなんてしないこと』だそうだ。荒事は想定しているが建物を吹き飛ばすまではしないと言ったのだが、「C&Cはやりやがる」と羅刹みたいな顔でユウカが吐き捨てていた。苦労しているんだな……。 - 76◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 19:18:22
(潜入開始、ホテル前)
ユウカとノアから貰ったホテルの見取り図を確認する。ホテルにどうやって侵入しようか算段を立てなくては。
地下から潜入はできるだろうか?ダストシュートを登って上の回に行けたりは……いや、このホテルのダストシュートは焼却炉と直接繋がっているのか。なら無理だな、丸焼きになってしまう。なら裏口はどうだろう……なるほど、電子ロックがかかっていて普段は入れないか。
だがターゲットの白兎……コユキは電子ロックを簡単に解除してしまう特異な才能を持っているらしい。技術ではなく、感覚的に分かってしまうそうだ。だからもしかしたら……、
「……予想通りだな」
裏口は解錠されたままで、ドアノブを捻って簡単に入ることができた。ちゃんと施錠し直さないと潜入がバレるだろうに……だが今はその軽薄さがありがたい。
その後は客にも従業員にも見つからないよう、慎重にホテルを進む。豪華だが過度に煌びやかではなく、落ち着いた雰囲気の内装。その中を歩く客も従業員もドレスコードで、いつもの服を着ている私は考えなしに飛び込んだら悪目立ちするだろう。陰に潜み、息を殺し、少しでも目立たないよう心がけて移動する。
(アレを持ってきてよかった。着替えられる場所を探さないとな……)
いくつかの施設を周り、最終的に手頃な空き客室を確保。そこを拠点として闇オークションへの潜入の準備を始めた。私は持ってきたケースから、この任務の秘密兵器を取り出す。
「……前の任務ぶりだな。うん、やはり綺麗だ」
少し前の護衛任務で使った純白のドレス。その任務はダメになったが、ドレスはまだ使えると思い保管していたのだ。……綺麗で気に入ってるから手放せなかったのも理由の1つだったりする。
すぐに着替え、メイクも整え、アクセサリーを装着する。……おっと、キヴォトス人の1番のアクセサリーを忘れてた。
「……弾倉、チャンバー、よし。投擲物とナイフも……よし、ちゃんと隠せてるな」
これで準備完了だ。私はいくつかの荷物を隠し、部屋を後にする。廊下を堂々と進むが、すれ違う人々には不審がられている様子もない。心の中でホッと一安心しながら、闇オークション会場へ向かうのだった。 - 77◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 19:19:17
(ホテル内、闇オークション会場前)
前もって聞かされた情報によると、この闇オークションは裏社会のVIP達による会員制らしい。そしたら私は会場に入れないんじゃないか、潜入してもすぐにバレて摘み出されてしまうんじゃないかと思ったが、そこはセミナーがすでに手を回していた。
「________私達セミナーは闇オークション会員のパスを2個確保しているわ。来たる大捕物の日に使う予定で保管していたんだけど……コユキったら、1個持ってってるみたいなの。だからもう1個をサオリさんに渡します。これで潜入して、コユキを捕まえてちょうだい!」
「感謝する、大切に使わせてもらおう。ついでに闇オークションの情報も、できるだけ持ち帰るようにする」
「ありがとうございます。ですが無理は禁物ですよ?コユキちゃんとサオリさんの安全が第一ですから」
「………安全第一、か。フフッ」
「……サオリさん?」
「どうしたの?」
「ああ、すまない。その……元の飼い主が本当に悪い大人でな。人を殺せ、命を捨てろ……だなんて平気で言ってくる奴だった。だから、自由になってからは先生やお前達に、無理をするなだとか、安全第一だと言われるのがまだ慣れなくてな。慣れなくて……そして嬉しいんだ」
「サオリさん……なら、何度だって言ってあげるわ!安全第一!コユキも一緒に元気に帰ってくること!」
「私とユウカちゃんで帰りを待っています。気をつけて行ってくださいね♪」
「ああ、行ってくる………ありがとう」
________私は懐からパスを取り出し、会場前の受付に見せた。
「……確認しました、ようこそお客様。本日のオークションもお楽しみくださいませ」
「ああ、失礼する」
無事に通過できたことに安堵しつつ。いい仕事をしたセミナーへ拍手喝采を心の中で送っておく。それらを顔には出さず、受付で数字が書かれた札を受け取って、私は会場に入った。 - 78◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 19:20:13
そこはホテル内の劇場で、普段はオペラやオーケストラの演奏が行われている場所だ。小規模とは言えそのような空間が高層ビルの中にあることに驚きを隠せない。
客席はすでにVIP達が着席し、雑談を楽しみながら開催を待っていた。私は指定された席に向かいつつ会場を見回し、ターゲットの姿を探す。桃色の髪、ツインテールの生徒。目立つ容姿だからすぐに見つかると考えていたが、思っていた数倍早く見つけることができた。
「アレか……いや何でバニー服なんだ?」
私の席から少し離れた、ちょうど客席の真ん中に位置する席。そこにコユキはちょこんと座っていた。足をパタパタと動かしながらドリンクを飲んでいる。早く闇オークションが始まって欲しいのだろう、楽しみでソワソワしているようだ。
……いや何でバニー服なんだ?ドレスコードじゃなくて?いや似合っているし可愛らしいが……何故?
(………いや、格好なんてどうでもいい。アイツを連れ戻すことを考えないとな)
頭を振り、無理矢理思考を切り替える。さてどうするか。今すぐ行って確保もいいが、裏社会のVIP達がいるこの場所で騒ぎは起こしたくない。混乱に乗じて逃げられる可能性もある。もっと確実なチャンスを狙うために、ここは様子見だな。
監視に止めることを決め、私は自分の席に着いた。
「あら、ご機嫌ようお嬢さん。見ない顔ねぇ」
「ああ、どうもご婦人。色々あって、参加する機会をいただけたんだ」 - 79二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 19:20:14
やっと追い付いた
良SS感謝です - 80二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 19:20:24
何!?19時に更新されているだと!?
- 81◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 19:20:50
隣の席の獣人(オカメインコ)のご婦人に声をかけられる。私は恭しく礼をし、嘘でも本当でもない返事を返した。……ちなみにこのご婦人も裏社会では有名な悪女だ。こんなところで顔を見るとはな。
「とは言ってもオークションや美術品はよく分かっていないんだ。だから今日は見物だけ楽しんで帰るつもりだ」
「まあ!なんて勿体無い!オークションは楽しいのよ、気に入ったのがあったらあなたも入札してみるといいわ」
「フフッ、そうだな。その時は頑張ってみよう」
「ええ、結果がどうなろうと、とても楽しめると思うわ。それに今日はアレが出品されるのだから……」
「アレ、とは……?」
「あら、それも知らないの?……いや、ライバルは少ない方がいいかしら………」
ブツブツと呟きながら、ご婦人は考え込む。それを見守っていると、会場が暗くなり出した。闇オークションが始まる時間になったようだ。
「まあ、見たら分かるわよきっと。お互いに楽しみましょうね、お嬢さん♪」
「……ああ、そうだな」
……結局アレとは何だったのだろう?何かすごいものが出品されているのか。分からないが、私の目的は出品物ではないからな。適当に見物しながら、コユキを捕まえるチャンスを伺おう。 - 82◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 19:21:33
(オークション開始)
ロボットの司会者によりオークションは進行される。様々な芸術品、骨董品が舞台に上げられた。恐らく全部悪い方法で手に入れたものだろう。それらをVIP達が値段を付け、悪い方法で稼いだお金を積んで競り合った。
「500万!」
「700!!」
「うむむ……!なら1500だ!!」
えげつないな……、最低でも200万から始まり、最終的には4桁を平気で超えてくる。眩暈がしそうな大金が動いているのに、VIP達は心底楽しそうに、何なら和気藹々としていた。ある意味恐ろしいな、VIPとはこう言う生き物なのか……。
(コユキは……まだ競らないか)
監視し続けていたが、コユキは今の所1度も競りに参加していない。たまに目を輝かせ、欲しそうにしていたが、すぐに首を振って数字の札を仕舞い込んでいた。我慢している?何か欲しいものがあるのだろうか?
(何を買いたいのかは分からないが、警戒は続けよう……)
ドリンクを飲み、おつまみのナッツを2つ口に放り込む。私はもうしばらく見物に徹することにした。
……そして30分後。私は限定生産クリスタルペロロ像とやらが5000万で落札されたことに困惑していた。落札者は確か裏社会でも有名なギャングのボスじゃないか?ファウストと言い、あの変な顔をしたカバはアウトローを魅了する力でもあるのだろうか?
そんなことを考えつつ周囲の喧騒を聞き流していると、司会者がよく通る声をマイクに入れた。
「さあ、どんどん行きましょう!続いての品は………皆様お待たせしました!ホープクローバーの押し花です!!」
(無音)
「ッッ!!!?」 - 83◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 19:22:21
楽しそうな声がピタリと止み、会場の空気が一気に重くなった。裏社会のVIP達が殺気……いや、獲物を見据える獣の威圧を舞台に向けている。自分に向けられたものでもないのに、悪い大人達が放つそれに私は心臓を掴まれるような痛みと不快感を覚えた。
対する司会者は意にも介さず、舞台に上げられたその品物をたった1人、拍手で出迎えた。それはA4用紙くらいの大きさで、どうやら額縁のようなものに入れられているらしい。だが分厚いヴェールがかかっており、全貌を把握することができない。そして司会者は、なぜかそのヴェールを剥がそうとしない。
「この場にいる皆々様ならご存知でしょう、裏に伝わる血塗られた御伽噺(フェアリーテイル)。見た者に死を!持つ者に幸運をもたらす不思議な不思議なホープクローバー!!……それを押し花にしたものです。元はブラックマーケットの大富豪ヘンリー氏が所有していましたが、彼の死後発生した遺族達の壮絶なお家騒動で一家は全滅。莫大な財貨を我らオークションがお話し合いの末に回収することになりました。これもその1つです」
そう言って司会者はヴェールの先を摘み、覗いたふりをして見せる。実際には中身を覗かず、わざとらしく顔を歪ませてヴェールを元に戻した。
「その性質上見せることはできませんが、権能は実証済み、我らがオークションが保証いたします」
恭しく礼をし、大きく深呼吸。
……瞬間、司会者は叫んだ。
「紳士淑女……いえ!悪党の皆様!!我らオークションは美術品や金銭……幸運などに興味はないッ!!闘争!!血生臭い金で殴り合い競り合う姿こそが無上の喜びでございます!!!戦え!!叫べ!!金を積んで押し潰せ!!……幸運とは、勝者のみを愛するものです」 - 84◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 19:23:07
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」
爆発のように会場が湧き立ち、VIP達が絶叫する。その圧に気圧され、私は耳を塞いで縮こまった。
不意にコユキの方を見ると、彼女も同じように縮こまって体を震わせている。……しかし意を決したような顔をして、数字の札を天に掲げた。
「う、うおおおおお!頑張れコユキ!やっ、やりますよ!絶対落札するからねっ!!」
コユキもアレを狙っていたのか!?だが、まだ勝負は始まっていないが、コユキが勝てるとは到底思えない。必死に強がって声を上げているが、まるで凶暴な獣の檻の中に入れられた兎だ。今にも押し潰されて貪り食われそうだ。
(……逆にチャンスか?この騒ぎに乗じてコユキを捕まえれば……いや、水を差したら爆発しそうだ。だがコユキに競り合いをさせるのは……)
悩ましいが、結局私は最後まで見守ることにした。どう爆発するか分からない今に怖気付いたのだ。
どうにか落ち着こうと深く息を吸う。……さあ、チャンスは今じゃない。待とう、コユキを見守ろう。そして、このオークションの顛末を……。行動方針を決めた私はドリンクを飲み干したのだった。
「それでは始めましょう。まずは手始めに……、
________1億から♪」 - 85◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 19:25:15
- 86二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 19:31:09
- 87二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 19:33:30
サオリの中でヒフミがアウトロー扱いで草
何にせよ明日以降も楽しみ - 88二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 19:43:21
ファウストさん何やってんすか
もしかしてこれアズサも来てない?先生に知らせた方が良くない? - 89二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 19:51:25
クリスタルペロロ像を落札したギャングのボスは夜道と警備に気をつけた方がいい
しかしホープクローバー、ねぇ…幸運とは一所に留まるものではないんだが…
もしもそれが何処かに集中すると言うならば、その分だけ誰かが不幸になっているはず - 90◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 19:53:07
- 91二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 19:54:01
望む幸運だなんて、ずいぶん洒落てますこと……まぁロクなもんではないんだろう
- 92◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 20:04:16
- 93二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 20:04:31
>ファウストが行儀良くオークションなんてするわけないじゃないですか。
…それもそうですね…
- 94◆yQm0Ydhu/2pS24/08/13(火) 23:12:48
- 95二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 00:23:42
1億かぁ………絶対ろくでもないな!!コユキ捕まえてとっとと帰ろうぜ!
- 96二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 00:58:32
- 97◆yQm0Ydhu/2pS24/08/14(水) 01:10:41
- 98二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 01:43:56
コユキ即脱落のお知らせ。
- 99二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 09:40:54
しれっと言われてるけど見た者に死を持つ者に幸運をって、
絶対見てしまった人が自分が助かる為に奪おうとしてくるやつじゃないですかヤダー! - 100二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 10:54:18
このレスは削除されています
- 101二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 10:54:45
- 102◆yQm0Ydhu/2pS24/08/14(水) 12:33:37
- 103二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 17:44:26
「No.1059の元ネタはCode:1059かな、いやいやまさか……」とか思ってたら本当に合ってて草
思えば誰かを天国に導くための電脳ってところまで一致してるな
向こうも「善意の集合知で天国を目指す」がチームの理念だったり「例え相容れない者同士でも対話を通して理解し合おうとすることが大事」ってスタンスの世界観だったりで、大分ブルーアーカイブしてるよな
>我らオークションは美術品や金銭……幸運などに興味はないッ!!闘争!!血生臭い金で殴り合い競り合う姿こそが無上の喜びでございます!!!
どっかのバトルオークション主催者みたいなこと言いおる
悪い大人を食い物にする悪い大人……
ある意味大物感あって一周回って好きだよ
- 104◆yQm0Ydhu/2pS24/08/14(水) 19:41:59
「1億2000万!!
「1億3000!!」
「うむむ……!なら1億5000だ!!」
「2億2億2億2億!!」
「2億3500万!これで!」
待て待て待て、額がおかしくないか!?さっきだってえげつないと感じたのに、文字通りの桁違いを平然と連呼している。確かにVIP達なら持ってそうな額だが、それでも資産のほぼ全額だろう。払って大丈夫なのか!?
それにこの食いつき様、会場のほぼ全てのVIPが参加している。隣のご婦人も血相を変えて数字の札を掲げている。こっちまで汗と羽が飛んできてて正直不快だ。だが指摘したら嘴で突き殺されそうで怖い。
そしてコユキだが、周りに負けじと入札している。
「3億!3億です!これで終わりでしょ?」
「3億3000!」
「3億7000!」
「うわーん!!何で!?じゃあ5億です!5億で買います!!思いっきり吊り上げますよ!」
「6億うううううううう!!」
「何でええええええええ!?」
……熱気に飲まれず頑張ってるのは感心だが、お前その金はどこから出すつもりだ?
『はい、あの子は遊ぶこと……特にギャンブルが大好きで、無断債券発行もギャンブルに注ぎ込んでいました。今回の闇オークションも、その延長でしょうか……?』
『どこかで闇オークションの話を知って、欲しいものでも見つけて突っ込んで行ったのかしら?また債券発行なんてしてたら、タダじゃおかないんだから!!』
『……確かに状況を見れば限りなく黒だが、更生はしていたのだろう?先生のケアもあった。なら信じてやらないか?あくまで私の勘だが……大丈夫だと思うんだ。すまない、ふわっとしているが、そう思う』
「くっ、ううむ……」 - 105◆yQm0Ydhu/2pS24/08/14(水) 19:43:33
私は苦虫を噛み潰したかの様に顔を歪ませ、唸った。ユウカとノアに信じてやろうと言ったのは私だ。だが現場を見るとどうしても揺らいでしまう。だって無理だろ?億とか個人で持てる額じゃないから債券発行するしかないだろ!?
(いいやまだ分からない、落ち着け私……そうだ!コユキの奴が負ければいいんだ!1番高い値をつけた奴が勝つのがオークションだ。だから他のVIPが勝てばコユキもバカみたいな量の金を使わなくて済む。そしたら無駄遣いをしなくて済むし、仮に債券発行をしていても大丈夫なはずだ。使ってないんだからな、余分に発行した分を煮るなり焼くなりすれば問題ないだろ、な?……なぁ!?)
「負けろ、コユキ……!頑張れ悪党共!!」
自分でもよく分かってないし何なら破綻している理論な気もしたがそれでも私は神に祈った。この会場のどこかにお金をたくさん持っている悪党がいることを。そしてそいつがコユキを負かしてあのホープクローバーの押し花とやらを競り落としてくれることを。欲しがっている奴がこんなにたくさんいるんだ。だから1人くらい……。
……そう言えば、コユキもVIP達も、どうしてホープクローバーの押し花が欲しいんだ?
『この場にいる皆々様ならご存知でしょう、裏に伝わる血塗られた御伽噺(フェアリーテイル)。見た者に死を!持つ者に幸運をもたらす不思議な不思議なホープクローバー!!……それを押し花にしたものです』
……確か司会者はそう言っていた。見ると死ぬが持っていたら幸運がやって来る。非科学的で、幸運なんてたまたまなんじゃないかとも思えるが、会場の熱気を見るに彼らは本当のことだと信じているようだ。そして誰もが欲しがるほど、その権能は強いものだと……。
コユキがどこでそれを知ったのかは分からないが、どうしてそんなものを欲しがっているんだ?単純に運が良くなりたいだけか?たったそれだけで、闇オークションに潜入するだろうか……?
「くっ……これ以上は!」
「もう無理だぁ……!」
疑問がいくつも浮かぶ最中にもオークションは進む。入札額は7億に達し、しかしそこまで来るとさすがのVIP達も出せないようでほとんどの者が涙を飲んで諦めていた。私の隣のご婦人も諦めたようで、「あと5人くらい彼氏の生命保険を奪えてたら勝てたのにー!!」と悔しがっている。狂っていると思う。 - 106◆yQm0Ydhu/2pS24/08/14(水) 19:44:55
ともかく、最終的に入札者は2人に絞られた。1人はクリスタルペロロ像を落札したあのギャングのボス。ギャングっていっぱい金を持ってるんだな。そしてもう1人は……、
「頑張れコユキ!行けるよ!あと少しだよ!あと少し、だから!7億4000でどうだ!!」
コユキだ。最後まで立ち続け、ギャングのボスと一騎討ちをしているのだ。
凶暴な獣の檻の中に入れられた兎……先ほどそう例えたが、あの白兎は数多の獣達を退けてクローバーまであと1歩のところまで辿り着いた。VIP達はその番狂せがひどく刺激的なようで、歓声を上げてコユキとギャングのボスを応援している。私は気が気じゃなく、とにかくコユキから目を逸さぬようにしていた。
「兎のお嬢さんが7億4000万です。さあさあ皆様!他に名乗り出る方は?我こそはと言う方はいらっしゃいませんか!?兎ちゃんに負けてもよろしいんですかァ!?」
煽り立てるような司会者の問いかけ。瞬間、客席にスポットライトが2つ差し込んだ。1つはコユキ、もう1つはギャングのボスを照らし出す。コユキは両手を合わせて祈りを捧げている。脂汗を滲ませていて、ギリギリの状態だと見て取れた。対するギャングのボスも同じ様子だ。周囲の席に座る部下達が慌てふためいている中、押し黙ってコユキを睨んでいた。
「ぼ、ボス!!」
「どういたしやしょう!?これ以上出したら、うちら潰れちまいますよ!?」
「ぐっ……ええい!!8億だ!!」
「ボス!?」
「ええええ!?まだ払えるんですか!?」
ボスの一声にVIP達は湧き立ち、部下達とコユキは悲鳴を上げる。司会者はにやけながらそれを眺めた。
「ボス!やめましょう!うちら路頭に迷っちまいますよ!!」
「それに8億なんてどうやって稼ぐんですか!!」
「うるせえ!!ケツモチしてる店からかき集めて売れるモン全部売ればいいだろ!!なくなった金はクローバーがあればいくらでも稼げるんだ!!あのクローバーさえあれば……!」
「フッフッフッ、血走った目に荒い鼻息。嗚呼、涎なんて垂らしちゃって。何て美しいお顔でしょうか。さあ……兎のお嬢さん?どうしますか?」 - 107◆yQm0Ydhu/2pS24/08/14(水) 19:45:35
司会者の問いかけに会場は静まり返り、全員の視線がコユキに集まった。渦中のコユキは椅子の上に立ち、顔を手で覆って泣き声を上げていた。
「うわーん!金額上がりすぎでしょ!!8億って意味わかんないですよぉ!!」
「ハッハー!!ざまあみろ!!俺達の勝ちだ!!」
「おやおや、戦意喪失ですかね?それでは、ホープクローバーの押し花は……」
「………にっはっはっは、なーんちゃって♪」
落札が確定しようとした瞬間、コユキの泣き声が笑い声に変わった。舞台に移っていた視線がコユキに戻る。スポットライトの光量が上がり、周囲の雰囲気が勝者への喝采から白兎への困惑に変わった。
「なっ、このチビウサギ!何がおかしい!?」
「にっはっはっはっ!いやあ、これで勝ったつもりだなんてお笑いじゃないですか!司会者さんも、勝手に決めつけないでくださいよ!私まだお金出せますから!」
「なっなななな……何ィ!?」
「………札番号288番の参加者様。入札額をどうぞ」
大袈裟に肩をすくめて見せ、司会者はコユキに問いかける。コユキは右手に持った数字の札を掲げ、誇らしげな、しかし周りをバカにしているような顔で言い放った。
「9億です!!」
「9億うううううっ!?そんな!そそそれ以上は払えねぇよぉ〜!!!」
「おやおや、でしたら確定で良さそうですね。………改めまして、ホープクローバーの押し花は札番号288番の参加者様が落札です!!兎のお嬢さん、おめでとうございます」
(拍手喝采)
「やったー!!楽勝楽勝、ば〜ん♪」
項垂れるギャングのボスに指鉄砲を撃って見せ、コユキは跳ね回る兎のような足取りで舞台に向かって駆け出した。
「そっ、そんなああああああ!!」
「諦めましょう、ボス。密輸と違法賭博でコツコツ稼ぎましょうよ……」
「どこまでも着いて行きますよボス!」
「お、お前らぁ!!」
……狂っていると思う。 - 108◆yQm0Ydhu/2pS24/08/14(水) 19:46:26
それはさておきコユキは、所々で自分を祝福してくれるVIP達に愛嬌と笑顔を振り巻きつつ、バニー服の尻尾と耳を揺らして壇上に上がった。司会者が歩み寄り、懐からタブレット端末を取り出してコユキに差し出す。どうやら早速お金の振り込みをして欲しいらしい。
「キャッシュレス決済でいいですか!?」
「はい、対応してますよ」
「ありがとうございます!それじゃあええと、ここをこうして〜………はい!ハッキ……払いましたよ!!」
「はい、確認しました。さあこちらが商品です。ヴェールを落とさないよう気をつけて」
「ありがとうございます!これで幸運は私のもの!やったー!!」
司会者は笑顔で商品を受け渡す。言いつけ通りヴェールを落とさないよう押さえつつ、コユキはホープクローバーの押し花を掲げて見せた。小さな白兎が猛獣の群れの中を生き残り、そして見事勝利した。その姿をVIP達は賞賛し、割れんばかりの拍手で包み込んでやった。
……いや、どうするんだこれ。さっさと連れ戻したいが、今のコユキは誰よりも目立ってしまっている。その上変な押し花まで買ってしまって、本当に9億を支払ってしまった。これは………大丈夫か?
「大丈夫じゃ、ないよなぁ……!」
脳裏にユウカとノアの顔が浮かび、私は冷や汗を垂らした。多分この会場でこんなに顔を真っ青にしているのは私だけだろう。ああ、クソ。こんなことなら最初の方で無理矢理連れ去ればよかった……!
また顔を顰めているとVIP達の喝采が落ち着き、司会者がマイクを手に取る。コユキは席に戻るタイミングを逃し、しかしもっと自慢したい様子で司会者の隣に立ち、ホープクローバーの押し花を見せびらかしていた。 - 109◆yQm0Ydhu/2pS24/08/14(水) 19:47:35
「さあさあ皆様、縁もたけなわと言いましょうか。本日のオークションはこれにて終了とさせていただきます。本日はお越しいただき、誠にありがとうございました!夜道にお気をつけて下さいね〜!」
「にっはっはっは!気をつけてね〜!」
いやお前も客だろ?だがこれで終わりならちょうどいい、コユキを確保しよう。ああ、ユウカとノアになって言ったら……。
怒った時のユウカとノアの顔を思い浮かべ、こめかみを押さえながら私は席を立った。
瞬間、
(銃声)
「うわわっ!何で撃って来るんですか!?」
コユキが撃たれた!?最前列のVIPの1人が立ち上がり、コユキにハンドガンを構えて……何!?他の奴らも銃を構え出しただと!?
「司会者さん!止めて下さいよ!!」
「フフッ……」
「ちょっ、何で無視するんですか!?」
本当に何で無視しているんだ?VIP達はコユキに銃口を向けて舞台ににじり寄っている。このままだと……!
「さて、私もワンチャン狙おうかしら?」
不意に隣のご婦人がそう口走ると、懐からサブマシンガンを取り出して立ち上がった。コイツも攻撃するつもりか!?
「おい待て!何で襲うんだ!?」
「何でって、オークション終わったからよ。オークションが終わったら運営はその後のことなんて関与しないわ。だから奪い合いがよく起こるのよ」
「そんな、それじゃあオークションなど茶番じゃないか!」
「あら、みんなそのために護衛を用意してるから、滅多に盗難なんて起きないのよ?でもあの子は、1人みたいじゃない?それに見ない顔だし、あなたと同じ初参加の子かしら?フフッ、子供がこんなところに1人で来ちゃうなんて、悪い子ねぇ〜♪」
下卑た笑みを浮かべるご婦人。言われてはたと気づき、周囲を見回す。ここにいるのは裏社会のVIP、悪い大人達だ。目の前に美味しそうな兎が現れたら、骨まで貪り食おうとするのは必然だ。実際に今、全ての参加者が銃を取り出し、コユキに向けている。 - 110◆yQm0Ydhu/2pS24/08/14(水) 19:48:27
「まあ、そう言うわけだから邪魔しないで頂戴。とは言っても私も勝てる気はしないから、嗜む程度にやるつもりよ」
サブマシンガンの銃口が突きつけられる。獣の檻の中で、コユキは勝ち残ったと思ったがそんなことはなかった。獣達はまだコユキを……いや、ホープクローバーの押し花を狙っているのだろう。全く、何てところに飛び込んだんだ。このままじゃコユキは大変なことになる……!
「それとも、あなたがあの子の護衛だったりするのかしら?まあ、そんなわけないわね」
「……いや、その通りだ」
「え?」
キョトンとした顔のご婦人にアサルトライフルを向け、発砲。顔面にぶち込んで意識を奪う。その後隠し持っていた手榴弾を全て取り出し、会場全体に投げた。
(爆発音と悲鳴)
「いたた……!」
「クソ、誰だ爆弾を使ったのは!」
「抜け駆けするつもりか!?させねえぞ!」
混乱するVIP達を掻き分け、素早く壇上に上がる。着ているドレスが揺らめく姿が綺麗だと他人事のように思いつつ、私は司会者にアサルトライフルを構えた。 - 111◆yQm0Ydhu/2pS24/08/14(水) 19:48:54
「どけ!」
「おっと失礼」
ふざけた様子で司会者は舞台裏へと捌けて行く。それを確認して、私はコユキに歩み寄って肩を掴んだ。
「何ですか!?私を誘拐するつもりですか!?助けて下さい!!」
「白兎……いや、黒崎コユキだな。ユウカとノアに言われて連れ戻しに来た」
「ユウカ先輩とノア先輩!?たーすーけーてーーーー!!!!」
「何でだ!?」
(銃声と怒号)
「クソ、撃って来たか!逃げるぞ!」
「あ、はい!」
コユキを庇いつつ、私達も舞台裏へと入る。見取り図が正しければ会場の外に繋がっているはず。頭に叩き込んだ経路を辿ると無事に出口に辿り着いた。
「待ちやがれ!」
「クローバーを寄越せ!!」
「げっ、追って来てる!何でこんなことにぃ!!」
「急げ!」
ギャンギャン喚くコユキを引っ張り、闇オークションから脱出したのだった。 - 112◆yQm0Ydhu/2pS24/08/14(水) 19:50:15
- 113二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 19:57:16
コユキこれは15時間説教不可避ですね…
一体どこからハッキングしたんだ - 114二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 20:18:33
- 115◆yQm0Ydhu/2pS24/08/14(水) 20:26:01
- 116二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 20:42:15
コユキはさぁ…当分反省室で紙の事務仕事確定だな
明らかに呪いのアイテム感あるクローバーはとっとと焼却しなさい - 117二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 21:00:41
途中で失礼。墓地の清掃アルバイトなんてどうでしょう
ちいさい頃、親戚のお墓にお参りに行ったときに散策をしていたら、カラスの死骸がありまして……興味本位でひっくり返してみたら顔の半分骨が見えていたことがあります。あれ以降なにかにつけて鳥の死骸が怖いですね…… - 118◆yQm0Ydhu/2pS24/08/14(水) 21:23:14
- 119◆yQm0Ydhu/2pS24/08/14(水) 23:04:49
意外とCode:1059知ってる方多かった……!
背景ストーリー、そう聞くと確かにブルーアーカイブですね、すごくいい……!
狂ってると言うより常識が違う、一般人とは違う価値観で生きている存在。脅威ですね……
- 120二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 23:47:58
なんか、何処かでサオリが今までの裏バイトの経験を生かしたことやってみて欲しい
- 121二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 23:51:04
裏バイトの怪異って、百鬼夜行とかと相性良さそう……
- 122◆yQm0Ydhu/2pS24/08/15(木) 00:36:57
- 123二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 01:20:56
もう捨てちまおうぜそんな草!高いだけの草じゃねぇかよ!!命のほうが何倍もギャンブルに適してるからよ!
- 124◆yQm0Ydhu/2pS24/08/15(木) 01:34:12
- 125二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 09:37:36
- 126二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 10:44:30
- 127◆yQm0Ydhu/2pS24/08/15(木) 11:56:03
- 128二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 17:24:41
- 129◆yQm0Ydhu/2pS24/08/15(木) 17:44:23
面の皮ツルッツルな癖に首から下の描き込みエグいの本当に笑うから勘弁して欲しい。
全く見て下さいよあのクソデカい胸筋、あれこそキヴォトス三大マンモス校の4番目と5番目ですよ。それに三角筋のハリもすごくて……あの三つの頂点パテル・フィリウス・サンクトゥクスから名前をとったのがトリニティ三代派閥ってのはあまりにも有名な話ですからね。まさに主の威光、肩にちっちゃいエデン条約が乗ってますね。
全くこんなブルアカのセクシーシンボルを急に見せつけないでくださいよいやいいんですけど、コハルに怒られるの私なんですからね!全く全く……
あーもう見てるだけでイライラするなぁ……アニメ先生と言い何でエッチなんだよ全く全く……
- 130二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:01:27
大博打になっちゃったwww流石に命を賭けるのはちょっと……
- 131二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:02:40
- 132二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:18:24
- 133二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:21:07
神社そのものが怪異を祀ってそう
- 134二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:49:32
スランピア…複製……
- 135◆yQm0Ydhu/2pS24/08/15(木) 23:40:50
(活動拠点、ホテルの空き部屋)
追手を上手いこと煙に巻き、拠点の空き部屋へと戻ることができた。会場にいたVIP達が全員追跡して来るとしたらかなりの量だ、こんなホテルの中なんてすぐに見つかるだろう。あまり長居はできない。ここで脱出の算段を立てなくては。
「……やめといた方がいい」
「ヒッ!?」
私は後ろでこっそりと窓を開けようとしているコユキに、振り返ることなく忠告する。
「ここは30階……大体100メートルの高さだ。頑丈な奴でも動けなくなるくらいのダメージを負うことになる。私も高所から飛び降りる訓練は受けているが、この高さは無事でいる自信がないな。……黒崎コユキ、お前はどうだ?」
振り返って問いかける。するとコユキは顔を引き攣らせた。
「い、いや〜……自信ないかなぁ、にはは……」
そう言ってコユキは窓から離れ、大人しくベッドに座った。聞き分けが良くて何よりだ。
「少し休め、私はここから抜け出す方法を考える」
「はい………あのぉ」
「どうした?」
「お姉さんは誰なんですか?セミナーでは見ない顔ですし……あ、もしかしてC&Cの新人の人さんですか!?あのパワードスーツ着てる子!」
「パワードスーツ?……いや、外部の人間だ。私は錠前サオリ、お前の先輩……ユウカとノアから依頼されて来た」
「そうなんですね……。あ、黒崎コユキです。ユウカ先輩とノア先輩にバレちゃったんですよね?また反省部屋送りですか!?」
「多分な。2人とも怒ってたぞ、どうして闇オークションなんかに参加したんだ?」
「何でってそりゃあ、ホープクローバーのためですよ!」
そう言ってコユキはホープクローバーの押し花を掲げた。相変わらず分厚いヴェールがかかっていて中身は分からない。そのせいでこれが本当にすごいものなのか計りかねるが、コユキはすごいものだと思っているようだ。ヴェール越しにそれを撫で、目をキラキラと輝かせていた。 - 136◆yQm0Ydhu/2pS24/08/15(木) 23:41:33
「持って来たのか」
「そりゃあもう!幸福を呼ぶクローバーなんですから!えっとですね、前に豪華客船に行ったことがあるんですけど、そこのカジノにいた人達が話してたんです!お金持ちだけが知ってる御伽噺(フェアリーテイル)、幸せを呼ぶクローバーがどこかにあるって!」
豪華客船?……ああ、債券発行の時の話か。その時はC&Cに捕獲されたと聞いている。本当にカジノにいたんだな……。
「……そんなの、ただの噂話だろう?」
「私だってそう思ってましたよ。でもセミナーが捜査してる闇オークションが宣伝してたんですよ!ホープクローバーが出品されますよって!だからもし本当ならって思って、ここまで来たんです!」
最初からホープクローバーの押し花が目当てだったのか。だが確かに、実際にあった上にVIP達のあの反応だ。コユキが持つそれは……そのヴェールの奥にあるものには幸運を呼び寄せる力があるのだろう……多分。
「バレずにホープクローバーだけ買って、帰ったらパスも返すつもりでした!セミナーの捜査の邪魔にならないようにこっそりとやるつもりだったんです!なのに急に値段を吊り上げられたんですよ!その上に襲いかかって来て!ホント迷惑!あいつらが悪いですよ!」
「確かにあいつらは悪い大人だ。だが勝手に闇オークションに参加したお前も悪い。貴重なパスまで盗んで……」
「パスも使い終わったら元の場所に戻すつもりでした!だから泥棒じゃないですよー!」
「それを世間一般じゃあ泥棒と言うんじゃないのか……?」
その後も彼女の発言に色々指摘したが、その度に別の言い訳を並べてぶーぶー言ってくる。まさにああ言えばこう言う、だ。ううむ、前評通りの問題児だな。となるとやはり……。
「……その、ホープクローバーとやらを買った金。あれはどうやって用意したんだ?」
また無断で債券発行をしたのか、ハッキリさせないといけない。ユウカとノアに信じろと言ってしまったからこそだ。もしこの子が同じことをしていたら、私はあの2人に謝らなくてはいけない。部外者が、何も知らないくせに偉そうに言ってしまったのだから……。 - 137◆yQm0Ydhu/2pS24/08/15(木) 23:42:24
「ん?サオリ先輩、もしかして私がまたお金を勝手に発行したって疑ってます?してませんよ?」
「そうだよな……やはり9億なんて額債券発行でもしなきゃ無理だ……え?してない?」
「はい。先輩達に怒られましたし、先生とも約束しましたから。もうやりませんよ」
「じゃ、じゃあどうやって用意を?」
「それはですねぇ」
自慢げに鼻息を鳴らし、コユキはスマホを取り出して何かの操作をする。しばらくするとやりたいことができたようで、喜びながら私に画面を見せてきた。
「私だってミレニアムの生徒ですから、簡単なハッキングならできるんですよ!それで今日オークションに参加してた悪い奴らの銀行口座を割り出して〜、鍵を開ければお金取り放題なんです!ほら見て!さっきのギャングから5000万貰いました!」
「そ、そうか……債券発行は、してないんだな……!」
よかった……!確かに問題児だったが、注意されたことはもうやらない、聞き分けの良い子だった!これなら安心だな、ユウカとノアもきっと喜ぶだろう。お叱りも無断でパスを持ち出し闇オークションに参加したことと、悪人の銀行口座にハッキングしてお金を引き出して好き放題した分だけで済むな。うんうん……。ん?
「…………いやダメだろ!?」
「ええっ!?何で!?悪人のお金ですよ!?」
「それでもだ!相手が悪人だからって、お前が悪いことをして良い理由にはならない。ましてやオークションに参加してた連中だろう?……お前も参加していたから分かるだろ?奴らの怖さが」
「……は、はい。まあ………」
先ほどの闇オークションの、ホープクローバーの押し花を前にしたVIP達の様子を思い出す。終わった後は拍手喝采をしたり、話してることは普通に思えたが、本性はコユキを躊躇いなく潰し、搾取して来る恐ろしい存在。悪い大人とはそう言う生き物なのだ。
ブラックマーケットなんかに居て麻痺していたが、私は今日あの場で悪い大人の恐ろしさを改めて感じ取った。コユキもあの時感じていたようで、大きく開いてた口を小さく閉じた。 - 138◆yQm0Ydhu/2pS24/08/15(木) 23:43:58
「シンプルに犯罪だし、報復で何をされるか分かったもんじゃない。何より、自分が利用しているつもりでも奴らの手のひらの上で転がされてただけだった……何てことはよくあるんだ。だからみんな良い子になれと言うんだろうな。悪い子は悪い大人に騙され利用され、搾取されてしまうから……」
「サオリ先輩……」
私の顔を見上げ、そしてコユキはベッドの上でホープクローバーの押し花を抱き締めたまま三角座りになった。怖がらせてしまっただろうか、嫌な思いをしただろうか。また部外者なのに偉そうなことを言ってしまった。だがコユキには気をつけて欲しくて、知ってて欲しくて言い切ることにしたのだ。
「隣、いいか?」
「………はい」
そっと歩み寄り、散らばった桃色の髪を掬って場所を開けて、コユキの隣に座った。そして背中を撫でてやる。何となくだが、何かを話そうとしているように思えた。だから話しやすいように、言葉が出てきやすいようにと思って背中を撫でた。しばらくしたらコユキはぽつぽつと話し始めた。
「……さっき、すごい顔してましたよ」
「何?私がか?」
「はい………悪い大人に何かされたんですか?」
私は息を飲んだ。自分では気が付かなかったが、そんなことを思われるほどの表情をしていたらしい。気にかけてやる側と気にかけられる側の立場が急に逆転する。一瞬戸惑ったが、私はすぐに話すことにした。
「……色々あったんだ。私はたくさんの人のことを傷つけた悪い子供で、それを利用し搾取し続けた悪い大人がいたんだ。でもそいつはもういない。私と仲間達は助かって、それで……自分の人生の責任を取ろうとしている」
「大変だったんですね、サオリ先輩は。私は、私……」
不意にコユキはホープクローバーの押し花を持ち上げ、じっとそれを眺めた。厚手のヴェールのおかげでその全貌は全く分からないが、恐らくクローバーがある箇所に視線を向け続けていた。
「私、これをセミナーの部室に飾ろうと思ったんです」
「これをか?どうして?」
「前にクローバー探しをしたんです。運が悪くてずっと見つけられなかったけど、先生が来てすぐに見つけてくれたんです。そのクローバーは今も大事にしてるんですよ、私の家宝です」
「そうか、貰えてよかったな」 - 139◆yQm0Ydhu/2pS24/08/15(木) 23:44:46
「にはは!はい!だからセミナーの先輩達にもあげようと思ったんです!空が赤くなって、大きなタコみたいな機械と戦った時があって。急に戦わされて意味が分かんない!痛いし怖いし楽しくないからやりたくない!って思ってたんですけど、その後いっぱい褒められたんです。私がいたから助かったって……」
そうか、この子もあの戦いに参加していたのか。大きなタコみたいな機械が何かは分からないが、恐らくサンクトゥムの守護者だろう。機械ならコユキの力も有効なはず。褒められたと言うことは、実際に何かしらの役に立ったのだな。
「よかったじゃないか。コユキの大手柄だ」
「ありがとうございます!それで、その後からセミナーのお仕事もするようになって、でもお仕事つまんないことばっかりなんです!大変なことばっかりで……。でも、復帰してからはユウカ先輩とノア先輩ともお話しするようになって、怒られたりもするけど、褒めてくれたり、一緒にお仕事するようになって。先生のところに遊びに行くのと同じくらいに……ようやっと楽しいなって、思えるようになったんです」
「それで、2人にクローバーを……」
「はい。こんな私ですけど、いつも気にかけてくれますから!怒ると怖いけど大好きな先輩達です!でも私じゃクローバーを見つけられませんでした。ずっと探してたけど、あの時の先生みたいに、簡単に見つけることができなくて。だから、これは私がようやっと見つけたクローバーなんです!ですけど……」
嬉しさでいっぱいになっていたコユキの表情が一気に曇る。そしてコユキは大切に持っていたホープクローバーの押し花をベッドの上に置いた。受け取ってから初めて手放した。
「それで迷惑かけちゃったんですから、ユウカ先輩もノア先輩も怒ってますよね。バレないように注意してたけど……いえ、そもそもやっちゃダメでしたよね。やっぱり、何もしない方が先輩達のためになるのかもです。にはは……」
無理に笑い、表情の影を隠そうとするコユキ。やり方は間違っていたが、ユウカとノアを思っての行動だったのは本当だろう。だがやり方を間違っていたから、大事になってしまった。実際2人は怒っていたし。この子もそれを分かっているのだろう。しっかりと更生はしている、だが前のやり方が抜けきっていないんだろう。それで間違えてしまったのか。 - 140◆yQm0Ydhu/2pS24/08/15(木) 23:45:34
「……早くここから出て、ユウカとノアに謝りに行くぞ」
「でも、許してくれないと思いますよ?自慢じゃないですけど私、問題ばかり起こしてますから。ユウカ先輩もノア先輩も、私のこと嫌いなんじゃないですか?」
「それは私には分からない、部外者だからな。でもあの2人は、お前のことを信じようとしていたぞ」
「……え!?私を!?」
「ああ、大切なのは今のコユキだ……そう言ってた」
「そ、そうなんですね……!に、にはは……!」
「ああ。それはそれとして説教はするそうだがな」
「ゔっ!で、ですよね〜!うわあああー!やっぱり嫌だあああー!」
「フフッ、それは甘んじて受け入れろ」
表情が万華鏡のようにコロコロ変わる様が面白く、思わず吹き出してしまう。しばらくその百面相を眺めていると、コユキは落ち着いたようで真っ直ぐと私を見つめてきた。
「その……信じてくれてるのなら謝りに行きたいです!ユウカ先輩のお説教は長いしノア先輩はシンプルに怖いけど、謝りたいです!」
「……ああ、任せろ。そのために私が来たんだ」
まだまだ直さなきゃならないところはあるが、コユキは更生の真っ最中。これから良くなっていくのだろう。それをここで摘んでしまうわけにはいかない。
「あとお前のやらかしもしっかり精算しないとな。頑張って出るぞ」
「ぐぐぐ……!や、やっぱりどこかに逃げません?」
「腹を括れ。一緒に謝ってやるから」
……その後、ホテル脱出の大まかな作戦を立てて私達は空き部屋を出た。目指すは1階、裏口からの脱出。そのために人目と戦闘を避けて移動することになる。
「あ、サオリ先輩。ホープクローバーの押し花はどうしますか?」
「ああ、それか。……一応持って行くか。闇オークションに出されていたのだから、何かしらの証拠になるだろう」
「じゃあ持っときますね!クローバーのおかげで、運が良くなったりするかな?」
「フフッ、迷信じゃないといいな」
「あ、でもあの司会者さん、見たら死ぬって言ってましたよね。私持ってたら幸運になるってことしか知らなかったんですけど、そんな黒い噂もあったんですね〜」
「………迷信だといいな」
________ 見た者に死を、持つ者に幸運をもたらす不思議な不思議なホープクローバー。私達はそれが迷信ではないということを、最悪な形で知ることになる。 - 141◆yQm0Ydhu/2pS24/08/15(木) 23:46:52
一旦ここまで。ホテルでのステルス作戦、果たして成功するのか……
- 142二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:48:20
- 143◆yQm0Ydhu/2pS24/08/15(木) 23:50:37
- 144二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:56:31
- 145二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:58:26
- 146二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 00:07:29
偽物じゃなかったのは良いのか悪いのか……
- 147◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 00:16:53
持っちまった以上、どちらも味わうことになるのです……
- 148二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 00:19:37
運って相対的に評価するものだからなぁ
周りが不運なら幸運だよね、たとえ0でもマイナスでも周りがもっと酷ければ… - 149二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 00:27:33
やっぱりこの草燃やそうぜ!?……でもなんかこれ燃やしたらイヤーな予感がするんだよなぁ……うーん……素直に捨てるのが正解か?わからん!
- 150二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 00:30:00
リクエストというわけでもないけどサオリがひどい目に合うのってもっぱらオカルト系だから人怖系がないんですよね・・・まあだからなんだっていう話ですけど。
- 151二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 00:34:46
まあ人怖というか他人の悪意とか無邪気な残酷さみたいなものこれまでの人生で結構味わってそうだし
- 152二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 00:45:45
なるほどそういう意味ではサオリは人怖には不向きか
- 153◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 00:59:40
- 154二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 01:23:07
見たら4ぬって、単純だけど今までの怪異の中でもトップクラスに直球だ
しかし、どんな厄災が2人を襲うのか、楽しみで仕方ない - 155二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 01:24:31
サオリもその手の経験は不本意な程にしているから本物だと確信よりなんだろうな。
- 156◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 01:40:01
- 157二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 08:09:16
なーに後はここから抜け出せば全部丸く収まるじゃないか
ステルスミッションに強いサオリと電子戦ある意味最強のコユキが一緒ならもう次の更新で完結やな(モノローグから目を逸らしつつ) - 158二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 17:34:31
- 159二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 17:41:55
- 160二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 17:50:43
バイトリクエストで言うとちょっと前にデュエマの話題出たからカードショップのバイトとかやって欲しいな
カードゲームにはオカルトがつきものだしね? - 161◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 18:00:58
- 162二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 18:19:59
修行部のカエデちゃんですね
星3/カエデの詳細・評価 - ブルーアーカイブ(ブルアカ)攻略 Wikibluearchive.wikiru.jp遊んでいるのはムシクイーン
そう対戦中にブリッジすることで有名なムシクイーンだ
ちなみにデュエマの「カードを頭に乗せて一回転するカード『勇者(仮)じーさん』」は大会使用禁止です
《勇者(仮)じーさん》 - デュエル・マスターズ Wikidmwiki.net - 163◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 18:25:45
そうですカエデちゃんです。かわいいですね、百鬼夜行の生徒ですか。イベントストーリー早く消化してどんな子か知らないといけませんね。そんなことで有名なカードゲームがあってたまるか
- 164二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:05:06
- 165二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:08:13
じーさんだからだよ 使ったらその時点で負けっていうふざけたカードもあるよ
- 166二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:22:22
使ったら負けるカードでループしたり
効果なしのバニラ呪文が規制予想に上がったり
頭に乗せたカードを振り落として接触したカードを破壊するカードが公式主催のガチ対戦で検討・対策されたり
「シールドいらねえー!」「気に入らねぇやつは消す」と叫ぶカードが環境入りしたりするよ
- 167◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 22:10:05
(30階、従業員エリア)
建物が高層ビルである都合上、階層を移動するには客用エレベーター、従業員用エレベーター、非常階段のどれかを使うしかない。コユキに話した通り外から出るのは、今の高さでは危険だ。
1番無難なのは従業員用エレベーターだろう。貨物用の大型のものを含めて全部で4箇所あるそれらは、どこも従業員専用とだけあってバックルームに設置されていて人目につきにくい。対して3箇所ある客用エレベーターはどこも人の目が多く、非常階段は緊急時以外は使われないように電子ロックがかかっているから入れない。
と言うわけで、私達は従業員専用エリアに侵入してエレベーターへ向かった。しかしすぐにそこからの脱出は無理だと判断する。
「見覚えがある……ギャングの組員か」
「何でこんな所にいるんですか!?ここスタッフさん以外立ち入り禁止ですよ!」
「買収でもしてるのだろう。まずいな、ここがこの調子なら他にも警備がついてる可能性がある」
「やっつけちゃいますか?」
「……いや、後が怖い。なるべく隠密行動を心がけよう」
そう言って私達はその場を離れた。私もコユキも大騒ぎができるほどの弾薬は持ち合わせていない。爆発物も、手元にあるのはコユキの変な爆弾だけだ。 - 168◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 22:11:02
「________変な爆弾じゃないですよ!お気に入りなんですから!」
「それは構わないが、何で爆発するまで中身が分からないんだ?爆炎、電撃、銃弾。どれも効果的だがランダムだとやり辛いだけだろう」
「分かってないな〜サオリ先輩は。運次第だから楽しいんですよ!思いもよらないことが起こって一発逆転って最高じゃないですか!」
「私は確実性がある方がいいと思うぞ。任務遂行のためには、運が絡む要素は極力排除したいと思っている」
「あ〜あ、これだから素人は困りますよ。な〜んも分かってないんだから」
「…………」
「あっ痛い痛いほっぺつねらないで下さいごめんなさいごめんなさい!」
________ともかく、変な爆弾はあまり当てにしたくない。何よりコユキは護衛対象みたいなものだからな。なるべく危険な目に遭わせたくはないのだ。
「だが、こうなったらどこから脱出するか……。客用エレベーターも見張りがいるだろうし……」
「非常階段はどうですか?」
「ダメだ、あそこは電子ロックがかかっているんだ。緊急時以外は開かない」
「電子ロック……なら私、開けれると思います!」
「………あ」
そう言えば、そうだったな。
(30階、非常階段)
ビルの各所にある避難用の非常階段。再三言っているように、そこは緊急時以外は開かないようになっている。だが私達は緊急時だから使わせて貰おう。
問題は鍵が電子ロックになっており、開けるには監視室から操作するかドアの機械にその日の暗証番号を打ち込まなければならない。私はハッキングなんてできないから普段なら脱出路の候補には入れないが、今はセミナーお墨付きのマスターキーがここにいる。
「これならハッキングするまでもないです!ええと、多分この数字……はい、開きましたよ!」
「……どこかで暗証番号を見たのか?」
「いいえ。でも何となく分かりますよ」
「勘か……。本当にすごいんだな、コユキは。感心した」
「うえっ!?急に褒められても何も出ませんよ!?」
「別に何か出して欲しくて褒めたわけじゃない。純粋に感心したんだ。コユキはすごいってな」
「に、にははは……!そうですよ!私すごいんですから!サオリ先輩はこんなことできませんもんね!」
「一言余計だ。ほら、降りるぞ」 - 169◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 22:12:20
最低限の証明が無機質な白の階段を照らす。底は暗くて見えないが、かなりの段数があることは分かる。暗がりに息を飲みつつ、私達は階段を降り始めた。
無事25階まで降りることができたのだが、その時感じたのは後悔と足の痛み。他の客に紛れるために私はまだドレスを着ていたのだが、それがとにかく階段を降りにくい。さらに履き慣れないハイヒールのおかげで足が痛くなってきていた。
非常階段を使うならいつもの服に着替えておけばよかった。誰もいないから、客に紛れる必要もないからな。
「うぅ……痛っ………」
呻き声が聞こえて隣を見ると、コユキも階段に難儀している様子だった。バニー服はドレスよりかは動きやすそうだが、やはりハイヒールが問題だ。
「先は長いが辛いな……。全く、何でこの体は銃弾を弾くのに靴擦れは起こすんだ……」
「うわあああー!もう階段嫌だー!……あれ?あれれ?」
「ん?どうした?」
ヒヨリのような悲鳴を上げたと思ったら、急に駆け降りだすコユキ。24階の入り口前で何かを見つけたようで、それを拾って照明に当てていた。
「……あ!やっぱり!サオリ先輩、靴擦れの軟膏ですよ!」
「何だと?」
コユキの元に辿り着き、それを受け取る。埃をかぶっているが、それは確かに靴擦れ用の軟膏のケースだった。中身は残っており、少し古いが使えるだろう。
「ちょうど欲しいな〜って時に、運がいいですね!あ、もしかしてホープクローバーのおかげかな?」
「………何にせよ僥倖だ、少し休むぞ。塗ってやるから足を出すんだ」
「は〜い!」
コユキを階段に座らせて、彼女の足を診る。真っ白なタイツに少しだが血が滲んでいて痛々しい。足首の部分を破いて素足を晒す。タオルで軽く拭いた後軟膏を塗り、包帯を多めに巻いて靴下代わりにしてやった。
「楽になったか?」
「はい!ありがとうございます!ホープクローバーもありがとうね」
そう言ってコユキは愛おしそうにホープクローバーの押し花を撫でた。柔らかな布地を細い指が滑る。その度にヴェールが揺れ、階段の下に陣取っている私はその隙間から本体が見えそうになって思わず目を逸らした。 - 170◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 22:14:02
持っていると幸運をもたらす不思議なクローバー。確かに良いことがあったが、見た者は死んでしまうと言う逸話がどうにも引っかかった。不気味で、何か私達が知らない問題が隠されている、きっと見たら本当にダメなんだと思えてならない。
持ってきたのは不味かっただろうか?一応今はヴェールで隠されているから中身を見なくてすむが、やっぱりどこかで捨てた方がいいかも知れないな。
そんなことを考えながら、逸らした目線をどこに移そうかと周囲を見回していると、壁に何かがくっついているのが見えた。………私はそれと目が合った。
「……立て、コユキ。行くぞ」
「え?サオリ先輩は大丈夫ですか?私軟膏塗ってあげますよ?」
「いやいい。いいから立て!走れ!」
「えっ?えっ!?ええっ!?」
私はコユキの手を掴み、強引に引っ張って階段を駆け降りた。踊り場に辿り着いた時に振り返り、恨めしくそれを……防犯カメラを睨んだ。
従業員用エレベーターの前にいたギャング達。闇オークションが行われているホテル。買収の可能性。確証はないが、十分に考えられたことだ。ああ、何で想定しなかったんだ!?
(非常階段のドアロックが解除される音)
ドアの開く音が聞こえた瞬間、24階の入り口からは血走った目のギャングが、23階の入り口からはボロボロだが目をギラギラと輝かせてるVIP達が雪崩れ込んできた。
「何で!?何でバレたんですかぁ!?」
「監視カメラだ!奴らホテルを丸ごと買収して、監視室も自分達のものにしたんだ!だから私達はずっと見られていた!待ち伏せだ!」
「大人しくクローバーを寄越しな!それはうちらのボスのモンだ!」
「いいや私のものだ!」
「俺のだ!」
「私のよ!」
ギャングは仲間達と連携して、VIP達は小競り合いをしながら襲いかかってくる。VIPよりもギャングが脅威だ、咄嗟にそう判断して私はアサルトライフルを構えた。
「コユキ!下がれ!」
「え!?あ、はい!あっそうだ爆弾投げときます!!」
(乱射音)
ギャング達は突撃を仕掛けてくる。それを1人ずつ撃ち抜いて無力化する。迎え撃つなら踊り場は最適だが、逃げ場がないのが厄介だ。
(爆発音)
コユキの爆弾がVIP達の頭上で爆発した。階段に放たれた小型弾薬の雨がVIP達を襲い、足を引っ張り合っていた奴らは避けることもできずに全滅する。 - 171◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 22:15:00
「よーし!大当たりー!」
「クローバーを寄越せええ!!」
「ええー!?まだいるの!?」
「何だと!?」
23階の扉からはVIP達がどんどん出てきている。倒れた奴らを踏みつけたり、登ったりしてコユキに接近を試みている。私はそいつらに対応しようとしたが、そのタイミングでギャング達が激しい攻撃を仕掛けてきた。
「しまった!コユキ!」
「きゃあ!!」
「うさぎちゃん!そのクローバーをちょうだい!」
階段に倒れたVIP達を掻き分け、あの時私の隣にいたご婦人が飛び出してきた。ご婦人はホープクローバーの押し花の下部分を掴んだようで、そのまま引っ張って奪い取ろうとしてくる。コユキも負けじとホープクローバーの押し花を引っ張った。綱引きのように、クローバーを奪い合っている。
「コユキ!無理をするな、離していいぞ!」
私の目的はあくまでコユキだ、ホープクローバーの押し花じゃない。コユキが危険な目に遭うくらいならホープクローバーなんていらない。だからすぐに離すよう指示を飛ばした。
「あ、そうですね!分かりま……あ!」
コユキもすぐに理解してくれて、すぐに手を離そうとした。瞬間、
「ヴェールが……!」
コユキとご婦人の引っ張り合いでホープクローバーの押し花は盛大に揺れ、ヴェールがバッと広がり開いた。私とコユキはちょうど広がったヴェールに視界を遮られたが、下にいたご婦人は遮るものがなくなってホープクローバーの押し花を直視する。ほんの一瞬の出来事、だが階段にいた全ての人間が立ち止まり、揺れが治ったことで動きを止めたヴェールを、そして直視したご婦人を見守る。
「あ、ああ……!見ちゃった!死んじゃう死んじゃう!いや、いやあああああああああ!」
ご婦人は錯乱し、階段を駆け降りる。すると足を踏み外し、その上ハイヒールがポキリと折れた。体が真横に傾き、階段の手すりに乗り上げた。
「へぁ?あっ、ああああああああああああッッ!!」
硬い床にぶつかり、転げ落ちていく音と悲鳴。それがどんどん下層まで行き、最終的に微かな肉の潰れた音になる。そしてその後は何も聞こえなくなった。
「え、嘘……さっきの人……落ちて………」
コユキは真っ青になって尻餅をつく。ホープクローバーの押し花を握る手が震えている。私も、ギャング達も突然の事故に呆然とし、戦闘を止めた。だがしばらくしてVIP達が悲鳴を上げた。 - 172◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 22:15:51
「まずいぞ!この位置からだと中身が見えるんだ!」
「逃げろ!運が吸われる!!」
「死にたくない!!」
先ほどとは違う理由で小競り合いを起こしつつ、23階の扉を埋めていたVIP達がはけて行った。階段に倒れてる奴らはそのままだが、意識のあるものは必死に目を閉じたり、顔を覆っている。
________一体何が起きた?ご婦人が階段から落ちて、死………いやきっと違う!まだ分からない!それよりも!ここから逃げなくては!!
「コユキ!」
「うっ……」
コユキの肩を抱えて無理矢理階段を降りる。階段を踏むヒールが足を傷つけて痛みが走るが、そんなのお構いなしに23階の扉は駆け寄り、倒れ込むように潜った。
23階はフロア全体がレストランになっている階だ。この騒ぎのせいか客も従業員もいない。遠慮なく客席に入り、1番奥のテーブルを倒して簡単なバリケードを作った。その遮蔽に飛び込んで、私は荒くなった呼吸で酸素を求めた。
「ハァ、ハァ……コユキ?大丈夫か?」
「サオリ……先輩」
さっきまでの元気さはすっかり消え去り、顔色が青を通り越して白になって、コユキはプルプルと震えていた。
「私、さっき目の前で……あのおばさんがクローバーを見ちゃったら……突然暴れて、階段から……!グチャって聞こえてきて……だ、大丈夫ですよね?サオリ先輩、この高さから落ちたらただじゃ済まないって言ってたじゃないですか。でも階段だし、痛いけど、その……しっ、死んじゃったりは……!」
「コユキ、大丈夫。大丈夫だから……落ち着くんだ。大丈夫だから」
すぐにコユキを抱き寄せる。1番近くで見てしまったんだ。それで強いショックを受けたのだろう。震えが止まるように強く抱き締め、少しでも安心させようと頭を撫でた。コユキは私の胸に顔を埋めたので、深く息を吸い心臓の音を聞かせた。
(たくさんの足音)
「ッ!」
すぐにアサルトライフルを手に取り、遮蔽から顔を出す。ギャング達だ、さっきよりも多い。
「ボス!追い詰めました!」
「ああ、ご苦労」
群れの真ん中が切り開かれ、1人の男がそこから歩いて来る。ギャングのボスだ。クリスタルペロロ像を真っ白なハンカチで磨きながら、私達を恨めしそうに見下していた。 - 173◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 22:17:11
「よお、闇オークションぶりだなァ」
「……何の用だ?」
「そりゃあもちろんホープクローバーだけどなぁ、散々引っ掻き回したうさぎ娘もボコボコにしてぇなって思ってるんだわ」
「チッ……!クローバーならくれてやる。だから立ち去ってくれないか!?」
「アッハッハ、そんな簡単に手放してくれるのか!ありがてえ!でも見逃す気にはなれねえなぁ」
ご立腹なようだ。さてどうやって切り抜けるか。私はホテルの見取り図を必死に思い出す。……ダメだ、ここから逃げられるルートは存在しない。何とかしてギャングを殲滅するしかない。コユキはショックで動けなくなっている。私だけで守り切らなくては……。
「お前ら!くれぐれも本体は見るなよ!ああそうだお嬢さん方!ホープクローバーを直接見るとどうなるか分かるかい?」
「……何のことだ?」
そう聞かれるとご婦人の悲鳴を思い出すからやめて欲しい。だが気になるのも事実で、私はつい耳をそばだてた。
「幸運のクローバーを手に入れる時、1番の問題は何だと思う?クローバーを探し出すこと?いいや違う、今そこで生えているクローバーを摘み取らなくちゃならないことだ。だけどよぉ、摘み取ってしまえば幸運を得られるんだぜ!?」
「……何のことだ?さっぱり分からない!」
何となく察しがついた。だが認められずに思わず叫んだ。
「悪い悪い!分かりやすく言ってやるよ!そのクローバーは見た者の運を全て吸い取る。そして所有者に運をプレゼントするのさ。だから見た者は偶然の事故で死んでしまう、運がないからなぁ!さっきのババアも残念だったな!でも見ちまったもんは仕方ねえ!……いいや、うさぎ娘が引っ張り合いなんてしなければ、あのババアも見なくて済んだんじゃねえのか?」
「黙れえええッ!!」 - 174◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 22:17:56
怒りのままに顔を出し、闇雲にアサルトライフルを撃つ。弾丸は何人かのギャングに命中し、ボスの手の上にあったクリスタルペロロ像を粉砕した。
「ああっ!俺のペロロ様が!!許せねぇ……!!撃て、撃て!!」
(乱射音)
「ゔっ……!」
すぐに身を隠して猛攻を凌ぐ。テーブルが硬い素材で助かった、遮蔽としての役割を十分に果たしてくれている。
「……っ!頭下げろコユキ!」
急に立ち上がろうとしたコユキの手を引く。勢い余ってその場に転がったコユキは笑顔だが、ポロポロと涙をこぼし始めた。
「サオリ先輩……やっぱり私、余計なことしてばっかりなんですかね?何もしない方がみんな幸せだったのに、自分勝手なことしてクローバーを追い求めちゃって……」
「……コユキ、よく聞け。確かにお前は悪いことをしたが、それが幸せを求めてはいけない理由にはならない。誰だって幸せを求めていいんだ」
ギャング達の一斉掃射が始まる。だが所詮は訓練の受けていないズブの素人。リロードのタイミングやそのカバーがなっていない。私は隙を逃さず1人仕留めた。
「でも、あのおばさんが……!」
「偶然だ!クローバーか何だか知らないが、例え何らかの権能があったとしても、お前のせいなんかじゃない!!」
手前のギャングが手榴弾を投げてきた。よく狙って、撃ち抜いて誘爆させる。爆風でのけ反った奴がいたのでありがたく倒した。 - 175◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 22:20:29
「……コユキ。今日会ったばかりだが、どうか私のことを信じて欲しい。私が何とかする。お前をここから出して、ミレニアムに帰してやるから」
「そ、それはもちろん……!サオリ先輩、私のこと助けてくれましたから!」
「ありがとう。なら、私の言葉も信じてくれ。コユキ、お前は悪くない」
「……ほ、本当に、大丈夫なんですか……!?」
「ああ、大丈夫だ。だから……爆弾を貰っていいか?」
少しだが血の色が戻ってきたコユキ。頷くと懐から爆弾を取り出し、私に手渡してくれた。
「ありがとう、ここに隠れているんだぞ」
またコユキの頭を撫でて、ギャング達を一瞥する。20人前後……リスクは高いが、殲滅して退路を開く。もうこれしかない。何より警備対象を泣かせたんだ、1発喰らわせてやらなきゃ気が済まない。
「………行くぞ」
髪を結び、マスクを装着する。そして遮蔽から飛び出してアサルトライフルの引き金を引いた。純白のドレスが鉄火場になびいた。 - 176◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 22:21:29
一旦ここまで。次はギャングとの戦いです。
- 177二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:27:55
「ああっ!俺のペロロ様が!!許せねぇ……!!撃て、撃て!!」
こいつ……転売目的とかじゃなくこれだけはガチだったのか……! - 178二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:28:29
- 179二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:32:09
- 180◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 22:41:09
- 181二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:04:06
- 182二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:10:26
- 183◆yQm0Ydhu/2pS24/08/16(金) 23:24:10
- 184二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 08:35:39
目瞑ってクローバー掲げれば割と簡単に危機は脱せるのでは
サオリもコユキも絶対やらんだろうけどハッタリにはなりそう - 185二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 08:39:29
銃弾はおろか戦車の砲撃も結構平気だが靴擦れはする
これこそキヴォトス最高の神秘 - 186◆yQm0Ydhu/2pS24/08/17(土) 10:18:06
- 187二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 15:50:15
二人が無事に生還できるよう、井戸神様に祈っておきます。ヒダル神さま?ちょっと信がおけないので無しで……。
バイト案で、遊園地キャストはどうでしょう?
迷子の子供を案内する途中で怪異が起きて……みたいな。既出だったらすみません。 - 188◆yQm0Ydhu/2pS24/08/17(土) 19:21:55
- 189◆yQm0Ydhu/2pS24/08/17(土) 19:33:26
お世話になっております、スレ主です。早いものでもう200が見えてきました。ここまで読んでいただきありがとうございます。皆様がサオリを応援してくれていることが私の励みになっております。今後ともどうぞお付き合いよろしくお願いします。
続きは下記の次スレで投稿しようと思います。
錠前サオリの裏バイト奇譚7【SS、微ホラー】|あにまん掲示板自分探しのために色んなアルバイトをして各地を放浪する錠前サオリ。だがその中には恐ろしいものが隠されている危険なアルバイトもあった。これはそんな危険なアルバイトにうっかり勤めることとなったサオリのお話。…bbs.animanch.com - 190◆yQm0Ydhu/2pS24/08/17(土) 19:34:09
ちな進捗まだまだです。
- 191二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 19:55:13
埋め
- 192二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:17:44
うめうめ
- 193二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:18:21
はやく空欄を埋めるんだよあくしろよ
- 194二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:18:44
埋めるんだよ
- 195二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:19:05
うめ
- 196二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:19:36
ちゃっちゃと埋めるんだよあくしろよ
- 197二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:20:43
うめ~
- 198二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:21:10
うめろー
- 199二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:21:31
埋め
- 200二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:21:48
埋め乙