- 1二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:01:17
- 2二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:02:30
せまい閉所はやめてあげてね
- 3二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:03:13
じゃあ広い閉所に監禁するね
- 4二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:03:17
馬鹿広い部屋で監禁とかギャグやね
- 5二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:04:15
閉所恐怖症は自分の意思で出られなければ広い場所でもアウトです
- 6二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:06:50
閉所恐怖症という最大の課題があるけど、それで発狂する様を楽しむのか?
- 7二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:09:47
このレスは削除されています
- 8二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:12:54
ガチャリ、自宅の扉を開く
奥の部屋から物音がする
“やあ、ただいま”
「……おかえり」
こちらをやや鋭い目で睨む、彼女と会うのは2日ぶりだ、だから不機嫌なのだろう
“悪かったね、少しゲヘナに出張しなきゃいけなくて”
「…そう……」
“保存食は…ちゃんと食べてるね、よし…今日は外で買ってきたから、食べようか”
「……」
ミサキは小さく頷く
ビニール袋から出されたまだ暖かい弁当を受け取り、いそいそと食べ始める
「…あぐ……はぐ…」
“そんなに急いで食べなくても、逃げないよ”
“それとも…何か、ご飯を取り上げられるようなことをしたのかな?”
ビクッとミサキの身体が跳ね、食事の手が止まる、緊張した様子でこちらにゆっくりと視線を合わせてくる
「……してない」
“そっかそっか、じゃあ、調べてみようか、そうだなぁ…例えば、窓の鍵とか?”
「…待って…!」
“ダメだよミサキ?コレは何?”
窓の鍵を覆うカバーが壊れている、つまりこれは…
「先生…違う、コレは…」
“ダメじゃないか、ミサキ…ご飯は没収だね”
「あ……」
“……食べかけなのにほんとにいいの?”
「うん、早く」
“ねえ、ミサキ、コレ楽しい?”
「いいから」 - 9二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:13:11
このくらいのスタンスで見たいです、誰か頼んだ
- 10二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:14:11
- 11二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:17:25
これ実はミサキも自由に出入りできるだろ
- 12二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:27:33
「……先生…その…ご飯、作ってみたよ」
“ありがとう”
ご飯、と言っても、ミサキにできることは限られている
ポット、レンジ、炊飯器、冷蔵庫、コレらの家電と、キッチンではないシンクにしか近づけない、安全のためだ
だからミサキが作るものはそれらを利用してつくられる
おにぎりと、レンジで火を通して破裂した魚、お湯で溶いただけの味噌汁
“すごくおいしいよ、ありがとう”
「良かった…」
安心したようにミサキが笑う
「せ、先生…あのさ…明日は…」
“明日はヴァルキューレに行くんだ”
「……そっ…か…」
“午後には帰るから、一緒に映画を観ようか”
「…うん、わかった…」
“だから、ちゃんとルールを守って良い子にしてるんだよ”
「わかってるから…」
ミサキが何を考えているのか、こちらからはうまく読み取れない
だけど、これはミサキの為だと思う - 13二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:40:16
「……先生、私がここに来た時のこと、覚えてる?」
“覚えてるよ”
忘れもしない、いつだったかのミサキをホテルに運んだ日のような雨の日だった
私はその日、たまたま仕事を終わらせ、帰る余裕ができたので、プライベートな空間に帰ろうと思い自宅へと帰った
その途中…公園のベンチに座り込んでいるミサキを見つけた
“ミサキ!何してるの!?”
「……先生、なんで?」
“帰り道なんだよ、それよりも…ほら、傘”
「…要らない」
傘を持った手を押し除けられる、虚な目のミサキと目が合った
“どうして?何か辛いことでもあった?”
「……辛いこと…?……生きるのなんて…ずっと辛いものでしょ…」
“……”
私は、その時の私には、ミサキを救う手段が思いつかなかった
だから、私は…
“ミサキ、来て”
「……」
“命令なら、従うんでしょ?”
「……わかった」
嫌々とベンチから立ち上がったミサキの手を引き、自宅へと連れ帰った
冷えきったミサキを風呂場に押し込み、暖かい食事を用意…したかったが、フードデリバリーを頼んだ
着替えとタオルを用意して、部屋を片付けて一つ開け、来客用の寝具を並べた
「……先生、服、ありがとう」
“…何が合ったかは聞かないよ、とりあえず、奥の部屋に行こうか”
「……」
ミサキが何か、不愉快なものを見る目をした気がした、重い足取りで部屋に入り、「うわ…」と声を漏らした
“…ミサキ、これはミサキの望んでないことだと思うけど”
「…なんでもいい、私は命令なら…」
“うん、とりあえずしばらくミサキはこの部屋に住んで”
「……は…?」 - 14二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:52:42
“とりあえず、食料の位置はそこの棚と、後向こうに備蓄のペットボトルがあって…”
「待って、先生…何?どういう意味?」
“…えっと…そうだな…こういうの、私には向いてないかもしれないけど”
まあ、強制力を振りかざす行為なのだから、きっとコレも間違いではないだろう
“私はこの部屋にミサキを監禁する”
「……」
“だから、ここに居て、雨が止むまででも良いから”
「…首輪もリードも無しに監禁?笑える冗談だね」
そういうミサキの目は一切笑っていない
「…ここ、先生の家なんでしょ?お尋ね者を匿うなんて正気?」
“じゃないかもね、だって、私は今生徒を監禁してるんだから”
「……ほんとにその設定でやるの?」
“せ、設定とか言わないで!?変なプレイじゃないから!!”
「…ふーん…」
(ピンポーン)
「……私と暮らすとめんどくさいよ、今もそのドアの向こうに追ってがいるかもしれない」
“大丈夫、慣れてるからね”
そう言ってミサキを部屋に残して置き配のデリバリーを取り、部屋に戻る
“ね?”
不満気なミサキとお弁当を食べた
“あの時はほんとに驚いたなぁ……”
“…その、ちなみにもし不満があれば…”
「うるさいよ」
“はい…” - 15二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:27:43
コレは監禁なのか?
- 16二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 01:07:47
監禁したいとは言うけど、ミサキからお願いした結果の監禁だから、見る人によっちゃ気になるとこではあるよね
- 17二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 01:11:53
「監禁したい」は自由を奪うことで満たされる欲望
閉所恐怖症は自由を奪われることへの恐怖
自由を奪うところを妥協できるならそれは「監禁したい」ではなく「一緒に暮らしたい」とかにするべき - 18二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 07:42:46
ミサキを自宅に招いて数日した頃、シャーレでの業務を終わらせて帰る道中、たまたま屋台の焼き鳥屋さんが目についた
お土産に買って帰ろうか、そう思ったが既に何人かの客が居る、多少待つことになりそうだった
“(…美味しそうだけど…ミサキも待ってるだろうし…でもたまにはおいしいものを…)”
少し悩みはしたものの、結局買わずにそのまま帰る、鍵を開けて玄関に入ると、まず水の音に気がついた
“(シャワーの音…?ミサキ…?)”
覗くつもりは無いが、洗面所が脱衣所を兼ねている為、どうしてもお風呂場の前まで行くことになる
“(…電気が、ついてない…)”
“ミサキ、いるの?”
返事はない、シャワーをうっかり出しっぱなしにしてしまったのか、いや…お風呂のドアにロックがかかっている
悪い予感を信じ、ドアを体当たりで破ると…
“ミサキ!!”
…想像した通りの光景だった、シャワーを止め、止血し、ミサキを湯船から抱き上げて運んだ
“(意識はある、でもぼんやりしてる…その上顔色も悪いな…とりあえず、やれることを…!)”
誰か、医療に強い生徒に助けを求めることなどその時は頭に浮かばなかった
ただひたすらに目の前の生徒を失いたくない一心で手当てをした
「……」
ミサキの目がこちらを見る
「どうして…放っておいて、くれないの」
“…そんなの、わかってるでしょ”
「……」
ミサキは目を閉じて、そのまま何も言わなかった
沈黙が続いて、本当に死んだように動かないミサキについ不安になる
ただ、呼吸音とその度に僅かに揺れる身体だけが彼女がまだ生きていることを教えてくれた
“……もし、あの時、私が…”
例えば、もしあの焼き鳥屋に寄っていたら…もし、お風呂場のドアを壊さずに待っていたら…?
…そんな最悪の想像が頭からこびりついて離れない - 19二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 08:04:50
この家の中なら、ミサキはいなくならない
私はそう考えていた、その考えの甘さに気づき、そして…サオリたちが抱えていた苦しみを理解した
“(目の前にいるのに、こんなに簡単に消えてしまいそうになるなんて…)”
わかっていたはずなのに、だからサオリはアツコとヒヨリの2人と行動させていたのに
しばらくして、私は目を覚ましたミサキに軽い食事を摂らせ、ただ何も言わずにそばにいた
「……」
ミサキも何も語らなかった、なぜあんな事をしたのか、問い詰めたくて仕方ない、だけど…今はその勇気がなかった
そんなギクシャクした時間をしばらく過ごした後…
「…ごめん、先生」
“…うん、もう2度としないで…それから、刃物には近づかないようにして、もう、間違いを犯してほしくないから”
「……わかった」
私の心には恐怖があった
その時から、ミサキが死んでしまうという、あり得た可能性に対する恐怖がこびりついてしまった
(あの時は、ほんとに…)
ミサキは不満をできるだけ見せないように引き下がってくれたけど…
“(……私は…どうすれば…)”
わからない、私に何ができるのか、ミサキの為に何をすれば良いのか
こうやって制限をかけ続けることが正しいとは思わないけど、少なくともミサキの命は守らなくてはならない - 20二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 10:04:59
風呂場、流水、刃物への接近禁止…
生々しいな - 21二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 11:14:18
先生の家に泊めてもらい始めて1週間
割と不自由の多い生活を送ってはいるが、携帯も触れるし、寝ることも、多少の運動もできる
何より先生は多趣味らしいから娯楽物も多い、暇を持て余さないのは精神的に楽
(でも、1人なのは…)
孤独は辛い、漫画本やテレビで気を紛らわしていても、なんだか落ち着かない
そもそも、こんな環境に閉じ込めておいて先生が私に殆ど構わないのはどうなのだろうか
「……」
台所に向かうことはできる、なんだって、自分の思い通りにできる
でも、それをするわけにはいかない
先生に禁止されたから
昔と比べれば、苦痛はかなり減った方だ、だけど、こんな人生に意味なんて無い、だからあんな制約も…
「……なんで、出来ないのかな…」
わからない、包丁を取りに行く気力も湧かない…私は、今、何を思ってるんだろう - 22二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 11:14:33
“ただいまー…えっ”
先生が部屋を見てギョッとする
割れたコップ、散乱した雑誌や寝具、さすがの先生も顔をしかめてコチラを見る
“ミサキ、どうしたの?怪我はしてない?”
「……してないよ」
“何か、嫌なことでもあった?それとも、虫とか出た?”
「…違う」
“じゃあどうして?”
「……わからない、暇だったから?」
実際、大した理由はなかった
最初はガラスのコップが割れる様が見たかった、本が落ちるのが見たかった、羽が舞うのが見たかった
それだけだった、それがいつの間にかこうなった
“……うーん…どうしてこんな事をしたの?”
娯楽なんてテレビでも本でもなんでもある、なのにこんな方法で暇を潰すのはどうやら先生にとっても不満らしい
だけど、ガラスはいつか割れるし、本も布団もなんでも朽ちていく
…きっとそれが見たくなったのかもしれない、もしくはそんな考えすらもなかったのかも
「…さあね」
“(…そういえば、前にミサキはサオリからもらった大事な人形も「いつか失くす」って言ってたな…)”
“ミサキにとっては…コレは悪い事じゃないのかな、それも君の考え方だから、頭ごなしに否定しても仕方ないけど”
「……?」
“でも、この家に居るなら私の決めたルールを守ってもらうよ”
「ルール?」
“そう、自分を傷つけたりしない、物をわざと壊さない、後から増えるかもしれないけど、とりあえずはこの二つかな”
「台所は?」
“…それも追加で、ガラスが危ないから離れてて”
先生はそう言って片付けを始めた、私はそれを眺めてる
私の散らかした物をせっせと片付ける姿に、目が釘付けになってしまった
見ていても面白くない、くだらない物なのに… - 23二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 17:17:51
でも、この日、私は間違った事を学んでしまった
いや、元々知っていた、だけどそちら側の側面には気づいていなかった
私はただ、苦痛が他の苦痛を紛らわして、そのうちその苦痛の中で消える為にそうしていたのに
(……あの参考書、先生がよく使うって言ってたな)
ちらりと読んで投げ捨てたり
(…まだ残ってるのに…お腹、いっぱい…あ…)
食べかけのカップ麺が床に落ちてもそのままにしてみたり
わからない、なんでこんなくだらない事をしているのか、そしてずっと先生の事を考えてるのかも
“ミサキ、こんなことしちゃダメだよ、わかるでしょ?”
「……」
“ね?”
「……そんなに」
“…ミサキ?”
「そんなにしつけがなってないと思うなら…自分でしつけてみれば?監禁、してるんでしょ?
“……えっと…”
いつの間にか、私は先生に罰を求めた、孤独という苦痛を、別の苦痛で埋める為に
“…じゃあ、わかった、今日は部屋から出ちゃダメだよ”
「…了解」
「……一晩くらいならって、思ってたけど…っ…キツい…」
呼吸が浅くなる、クラクラとした頭、薄くなる意識、きっとこのまま倒れても死にはしない
だけど、助けを求めるように手が扉を掻く、ドアを開けば出られるはずなのに
(…う……ひゅ……く…!)
出られるのに、手が届いていたのに、私はそうしなかった
恐怖はある、何かに襲われるような感覚、まるで喉を掴まれているような…そのまま意識が落ちていく
眠ったわけではない、ただ、息が続かなくて失神しただけ - 24二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 17:31:56
「…んっ……んぅ…?」
“ミサキ!良かった…!”
目を覚まして1番に映ったのは先生の顔、だけど様子がおかしい
「……あれ…な、に…先生」
“ミサキ…どうしてあんな事…!”
「……何…?」
“何って…自分で首を…!”
「首…?」
“……もしかして、覚えてないの…?自分の両手で首を絞めて、倒れてたんだよ…”
そう語る先生の表情は真っ青で、嘘を言っている様子はない…
だんだん思い出してきた、朦朧とする意識の中、首にまとわりつくような感覚を振り払おうとして首を掴んだ
その時に力を込めたまま失神したのだろう
「……ふーん」
“…ミサキ…その…”
「…ところで、この服は…?」
“えっ…あー…”
昨日の服じゃない…というか、何かおかしい、部屋は同じなのに…
“……その、ごめん、濡れてたから着替えさせたんだけど…”
(濡れてた…?………っ!?)
つまり、こうか、昨日失神した私は、全身の筋肉が弛緩していく時に…漏らして…
“ご、ごめん!”
「……そっか、全部見たんだ、ふーん」
“…えっと…”
「別に良いよ、私のせいだし」
きっと色々と後始末までしてもらった、その間も気が気ではなかったのだろう
(……なんだろ、この感じ)
そう思うと、不思議と満たされた気がした
“…ミサキ、やっぱり、何かあったなら、話を…”
「……ここまでさせといて何も言わないわけにはいかない、か」 - 25二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 17:33:56
素晴らしいSSだ……ところでスレ主ではないんだよな?
- 26二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 17:35:38
「先生からすると、どうでもいい話かもしれないけど……元々は、アツコとヒヨリと、3人で行動してた、ずっといっしょではなかったけど」
でも、問題が起きたのは、先生に拾われる2日前
「……っ…頭、痛い…」
「ミサキ、大丈夫?」
「うん…ごめん、早く行こう、このままじゃマズイ」
その時、私たちは根城にしていた廃ビルの管理者にたまたま見つかり、警備員を追手に差し向けられていた
「あまり無理をしない方が…」
「いや……ここはトリニティに近い、正義実現委員会がでてきたら…」
「…確かに、そうなったら逃げられない」
重たい体をなんとか動かしながら、2人に支えられ、かなりの距離を逃げた
ようやく腰を落ち着けられたと思うと、そのまま意識は深く沈んでしまった
次に目を覚ますと、まずアツコに水と薬を差し出される
「これは…?」
「買ってきた、早く飲んで」
「……なんで、こんな物…」
「でも、必要だから」
買ってしまった物は仕方ないと薬を服用したが、今度は強い眠気に襲われて動けなくなった
結局私は役立たずで、ロクに動けないまま
(…こんな檻に囚われているせいで、誰かに迷惑をかけることしかできない)
それも、今まで支え合って生きてきた仲の2人にこんな事をさせている…そう思うと、辛くて、苦しくて
私は2人が警戒にあたっている間に、荷物をまとめて、書き置きを残してその場を後にした
(…サオリのこと、何も言えなくなっちゃったな)
いつの間にか夜遅くなり、雨に打たれながら、公園でぼんやりとしていたら、そこで…
“私が来た、と”
「…そんな感じ」
“2人とは?それから連絡は…”
「とってない、だけど…2人なら大丈夫だと思う…だから、今は余計なことは言わないで、お願い」
“…とりあえず今は、わかったよ” - 27二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 17:36:35
- 28二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 17:37:52
なるほど最高だ、がんば
- 29二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 20:24:46
“ミサキ”
「…何」
“明日から2日くらい家を空けるけど大丈夫?”
「……なんで?」
“アビドスの方で少し用があってね、明日は帰ってこれないかも、そこに備蓄のご飯があるから”
「……うん、わかった」
ミサキはこうして数日家を空けると、まるで抗議のように部屋を荒らす
その度に私はミサキに何かしらの罰を与える
…不健全だ、わかってはいる、だけど…他でもないミサキがそれを求めている
ミサキの心の中はわかりにくい、だから私は彼女の求めるままに振る舞う
食事が嫌なら食事をとりあげて、残りは私が食べて処理する、関わって欲しくないというなら部屋に居ろという
そうしなければむしろ不満気に振る舞うのだからますますわからない
窓の鍵を覆うカバーも、いつの間にかネットショッピングで注文されていた
いつだか首輪とリードが机に置かれていたときは流石に肝が冷えた
ちなみにその時ミサキには「昔犬でも買ってたの?」と聞かれた、その後はシャーレで保管した
…正直、そのお仕置きを求める行為で済んでいるのはまだマシな方で、未遂とはいえ自らの命を断とうとすることもままある
負担をかけたくないという言葉とは裏腹に、見てほしいという欲求も強い
どうしたら良いのか、よくわからない - 30二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 20:37:28
“ただいま…また電気消してるの?”
返事はない、少しの焦り、不安、やや急ぎ足になりながらお風呂場、トイレ、ミサキの部屋と探す
“……居ない、もしかして出ていって…?”
だとしたら、それは喜ぶべきなのだろうか、なのに気持ちが荒れるぐるぐると渦巻く感情を整理しながら自室の扉を開く
“あ……”
「……すぅ……すぅ…」
居た事に安堵し、思わず力が抜けて尻餅をついてしまう
どうしてこの部屋にいるのか、どうしてここで寝ているのか
よくみればミサキの部屋は荒れているし、この部屋も物が散乱している
“………ははは…”
“(お仕置きの内容、考えた方がいいのかな…)”
部屋を片付けながら、他人の布団でぐっすり眠っているミサキを見つめる
…私は、いつの間にかミサキがいる事に安心感を覚えるようになっていた
「……あれ」
“やあミサキ、おはよう”
「…先生…?……お、おかえり」
“ミサキ、悪い子にはお仕置きだよ”
「……へえ、先生にそんな度胸あるんだ」
“…そうだね、じゃあ、今日はご飯抜き”
「えっ」
ミサキが目を丸くしてこちらを見る
“冗談だよ”
そう言ってお弁当を渡す
「…ありがと」
ミサキと2人でご飯を食べた
(……今日の先生、どうしたんだろう…?) - 31二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 21:37:54
普通に同棲記録みたいだな
- 32二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 21:44:10
しかも割と溺愛してる気がする
- 33二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 22:12:47
冗談まじりに、今日はこれをやったから罰として掃除だとか、今日はこっちの部屋で寝てだとか
そんな日々を先生と過ごしてしばらく
「先生って意外とまともだね」
“意外と!?”
そんな日々に、一つだけ不満があった
(…私って、なんなんだろう…)
私は今、先生の何としてここにいるのか、それがふと気になった
先生は基本的に何かを求めることはしない、私が何かをすることを期待する様子もない
最初に連れてこられたときは正直…カラダを、なんてことくらいは覚悟していた
どうなろうとも別にいいと思っていたのに、先生は私に何をするわけでもない
私から何かをすることもない
(…たまに料理…に似た事はするけど)
でもそれをしなくても先生は困らないし、散らかしたものを片付けてもらうことの方が多いし
いわゆる『そういう関係』とは程遠い…別に期待してないけど
となると…
(…今の私は、ペットか何か…かな)
そうなればちょうどいいものを前に見つけた
「あれ、ない」
首輪とリード、あれは触られたくなかったのだろうか、それとも危害予防で?
なんにしてもここにないのではつけられない
私はネットショッピングで人間用の首輪とリードを購入し、その日は大人しく待つ事にした - 34二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 22:12:57
夜遅くになり、先生が帰ってくる、箱の中身は検閲が入るのだが…
“ミサキ!これどういう…!”
「…どうって?」
やっぱり、というべきか、慌てた様子を隠しもせずこちらへと走ってくる
その手に持った首輪を掴み、首元に当てる
「どう、似合う?」
“ちょ…ミサキ!?”
「約束する、これは…絶対、先生が考えてるような事には使わないって」
“…ほんとに…?なら…どうしてこんなもの…”
「どうしてって…ペットを飼うならまず、首輪を買うものじゃないの?」
ネットにはそう書いてあった
“…私は、ミサキをペットだなんて思った事ないよ”
「でも、今の私は何もできない、何もしない、ただここにいるだけ…それはペットと同じじゃない?」
「それとも、別の何かを教えてくれるの?」
“……私は…”
先生は何かを言おうとしてためらい、首輪から手を離した
「…前に言った通り、私は…もう、リードを預けたつもりだから、これは…それが目に見えるようになっただけ」
何も変わらない、何も変わらないはずなのに…
包帯を外して首輪を首に巻き、軽く締め付けるほどの強さにすると…
(……なんだか、落ち着く気がする) - 35二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 09:10:30
“ねえ、ミサキ…”
「……ごめん、うん…流石に私も反省してる…」
“…ちなみに聞いてもいい…?…なんでこんなもの買ったの?”
「…いや……それは…」
ミサキが俯く、よく見るとすっかり耳まで赤くなっている
…今回買ったのは手錠、正直首輪といいリードといい、倒錯的なプレイをしている人間のラインナップだ
“(…もしかして、ミサキってそういう趣味が……いや、そういうのは人それぞれだし…)”
「ね、ねえ、何か変なこと考えてない…!?違うから…!」
“い、いや、でも…”
「違うから!!!」
…そんなやり取りの後、わざとらしくコップを落として割ったので、後ろ手に手錠をかけて部屋に転がしておいた
そのうち口枷やら足枷まで買うのではないかと思うと頭が痛くなる
“(ネットショッピングは制限をかけておこう…)”
「……」
“ねえ、ミサキ…なんだか近くない?”
「…寒いだけ」
“クーラー消そうか?”
「……チッ」
“(舌打ち!?)” - 36二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 09:43:06
ペットみたいなミサキかわいいね……
- 37二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 10:53:18
(…手錠…ほとんど気の迷いみたいなものだったけど…)
アレを買ってから、手錠をかけられて部屋に放置される行為がお仕置きの内容に追加された
ドアノブに触れるのも難しくて、もがいても動けなくて、息ができなくて、視界が狭くなる
苦しくて、辛くて、ようやく朝になって、手錠が外されて、先生と朝ごはんを食べて
(……絶対に、これ、やばい…)
この不思議な感覚、辛くて苦しいのを我慢した分、クラクラするくらいに満たされる
ヒヨリの読んでいた雑誌で見たことがある、辛くて苦しい時に一緒にいる他人のことを大切な存在だと思うようになるって
アツコに聞いたことがある、好きな人のそばにいることは心が安らいで、落ち着くって
(……)
サオリは、どうだったかな…
ずっと、いつもが虚しくて辛くて、生きるのなんて数えるのも面倒なくらい前から嫌になってた
なのに、苦痛と安心の板挟みの中で生きるのを…どこか楽しんでるような…
(どうせ失うのに…そうしたら、きっと前よりも…)
わかってはいるのに、どうしてこうなんだろう…
(……物になれたら良かったのに)
役割を果たして捨てられたとしても、その役割を離せたのなら、きっとまだ救いのある終わりだろう
(物に生まれたかったな…そうすれば、こんな気持ちにも……でも…)
「……はぁ…」
退屈しのぎに読み散らかした本、着るわけでもないのに引っ張り出した服、食べたままの食品
…首輪を触る、きっと今の私は犬のような物なのだろう
(そういえば、前に先生は…)
いつだったか、先生の部屋で寝てしまった時…少し様子がおかしかった、あれだけで悪い子とまで…
冗談とはいえ食事抜きなんて今まで言われたことがなかったのでよく覚えている
(……そういえば、サオリは…)
「…はぁ……先生も、同じなのかな…」 - 38二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 12:27:23
これミサキ完全に依存してる…
- 39二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 12:31:23
ミサキいなくなったと思った時の反応からして共依存です
- 40二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 17:20:05
これえっちなやつですか?
- 41二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 17:34:27
ドチャクソえっちだろ・・・
- 42二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 17:35:24
お前は目が腐ってるのか???
- 43二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 18:32:44
苦痛でありながらその中に安息を見つけて、その安息がなければ生きていけないからそれに依存する、メチャクチャえっちです…
- 44二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 18:47:33
すごいハードな性癖してる……
- 45二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 21:55:47
- 46二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 22:04:00
まあ、確かにこの概念はえっち
- 47二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 22:39:13
“…はぁ……疲れた…”
シャーレでの業務を終わらせ(完全には終わらないので切り上げ)て、自宅に帰る
最近はいつもこうだ、連邦生徒会から示された期日ギリギリに間に合うように、自室でも仕事をすすめはするが…
“(…そうだ、これ…ミサキ喜ぶかな)”
今日のお土産は貰い物のクッキー缶、ミサキは食が細い、だから一人前の食事を食べ切るのも大変そうだった
よく体調を崩したりするし、顔色が悪い日も多い
栄養失調の可能性を考えてフルーツやお菓子を多く保管し、空腹になるたびに食べられるようにしてある
…比較的甘い物への食いつきが良かったので、おそらくこのクッキーは喜んでくれるはずだ
“ただいまー…あれ”
「え、先生…」
“ミサキ!何してるの!?”
ミサキに詰め寄り、腕を掴む、特に何かをしていたわけではないけど、台所には入らないように言ってたはず…
「いや…その、ごめん、料理を…作りたいなって」
“……そ、そう…でも、大丈夫だよ、買ってきたら”
「うん…だよね…」
…ミサキのことは信じたいけど、本当に料理を作ろうとしただけなのだろうか…それとも…
自分でも理解できないほど嫌な想像がずっと頭を渦巻く、どうすれば良いんだろう
ミサキを傷つけたくない、傷ついてほしくない、怪我をしてほしくない、居なくなってほしくない
気づかないフリをしていた、私にとってここまで大きな存在になっていたことを
そして、嫌な事にはよく頭が回る
「……先生…?」
“(…そうだ、先に約束を破ったのは、ミサキの方だ…だから、これは、仕方なくて…!)”
心臓の鼓動がはっきりわかる、声を出すのが怖い、失望されるのが怖い、だけどお仕置きを望んだのはミサキで…
“…ミサキ、お仕置きだよ…来て”
ミサキの手を引き、部屋に連れて行く
そして、片手に手錠をかけ、クローゼットの取手に手錠を固定する
「…先生…これ、動けな…」
“今日だけ、今日だけだから…!少し、我慢してて…”
……私はこの行為が間違っていることに気づいている
だけど、もはや止まれなくなってる - 48二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 22:50:38
超壮大な前振りだったな
- 49二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 23:02:27
今から監禁?超大作?
- 50二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 23:52:29
「先生…その、少しだけで良いから手錠を…」
ミサキを拘束して2時間、食事と水分補給をしてしばらく、ミサキの様子から見てトイレに行きたいのだろう
“(…トイレの周りは、何か危ないものは…どうすればいいんだろう…いや、何を考えてるんだ私は…)”
自分が被害妄想に囚われていることは理解している、だけどそれを振り払えない
“…わかった、一緒に行こうか”
「えっ」
“ドアの向こうにいるから…”
「……うん」
(……)
ミサキをトイレに連れて行き、少し待つ
そして出てきたミサキを部屋に連れて行き、もう一度手錠を掛け直す
“ごめん、ごめんね…”
「…いいよ、謝らなくて」
わからない、目の前の少女の心の内が、もう軽蔑されているのか、それともまだなのか
明日にはこの手錠を外したらいなくなってしまうのではないか、私は、彼女がいなくなっても生きていけるのか
“ミサキ…”
「何?」
“……居なく、ならないでね…”
そう言って、私は手錠の鍵を外して自室に戻った
眠ろうとしたけど、全く眠れずに次の日を迎えた
ミサキはずっと部屋に居たらしく、私が出かけるまでずっと一緒にいてくれた - 51二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 00:48:33
本当に監禁されたのは誰なのか…
- 52二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 10:46:07
(……先生が壊れた)
私の中で、最初に浮かんだ言葉はそれで、こんな精神異常はアリウスにいた時からよくあった話だった
…私は、確かめたかった、だから、敢えてわざと台所に入って、見つかることにした
するとどうだろう、先生は私の腕を掴み、過剰に反応して…
(…まるで、昔のサオリみたい)
あの腕を掴む力の強さ、失うことに恐怖する表情、何年も前に見た子供のような表情を大人がしていた
人は子供から成長して大人になるというけれど、本質は決して変わらないものなのだろう
やっぱり生きることに意味なんてない
でも、もしその言葉に…だけど、とつけるのなら
(…今は、少しだけ、満たされてる…)
わかってる、私の頭はおかしくなってしまった、異常だ
クローゼットに腕が繋がれて、呼吸が苦しいのに、なぜか嬉しいと感じている
この苦痛が私と先生をつなぐものだと思い込んでいる
こんなのが間違ってるなんて、考えるまでもなくわかるのに…満ちてはいけないものが満ちていく… - 53二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 10:46:30
“ミサキ…その、ご飯にしようか”
「うん」
先生の表情は暗くて、笑っているのに影がある…なんで私はこんなに嬉しいんだろう
「…先生、片手じゃ食べにくい」
“え…あ……ええと…”
手錠を外せば良いのに、そうしたくないのか必死に何かを考えている
「…食べさせて」
“わかった、いいよ…”
私の表情を常にうかがって、視線の追いかけたものを差し出して食べさせる、飲み物に目をやるとそれが差し出される
まるで赤ん坊扱いなのに、それがどこか心地いい
“…お腹いっぱいになった?”
「うん…ごちそうさま」
先生が安心したように大きく息を吐く
(……本当に、私に嫌われたくないんだ…)
なんとなく、そう感じた…先生が何を考えてるのかなんてわからないけど…
その後も先生は自室に帰ってはたまに様子を見に戻ってきた、少しした頃
「…先生…その、少しだけで良いから手錠を…」
直接的な表現は避けた、でも先生は察してくれたのか、少し悩む様子を見せる
“…わかった、一緒に行こうか”
「えっ」
…流石にそれは予想外だった、先生は私が用を済ませるまで本当に扉の前にいたらしい
そして部屋に戻される、手錠を再び固定する時に何度も謝られた
「いいよ、謝らなくて」
そう言って先生を見ると、思い詰めた様子だった、まるで何かの被害にでもあったかのように
“ミサキ…”
「何?」
“居なく、ならないでね…”
先生はそう言って、結局クローゼットから手錠を外して部屋に戻って行った
「……居なくならないよ、先生」 - 54二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 10:48:49
本来巣立ちを応援すべきなのに引き留めてるあたりもう先生はおしまいです
- 55二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 11:09:57
激重じっとり感情向け合ってるけどバッドエンドしか見えない
- 56二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 11:19:53
暗闇の自由より鎖に繫がれた光がいいんだって歌詞を思い出すような関係だ…
- 57二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 11:38:10
これ、救いはあるんですか???
- 58二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 11:49:07
すでに救われているが?
- 59二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 12:20:50
おっっっっっっっっっっっも……
- 60二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 12:25:34
なにこれ、ブラックホールかな?
- 61二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 12:28:45
なのでここでこっそりミサキをどこかへ誘拐連れ去ってあげる必要が、あったんですね
- 62二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 13:09:51
そんなことしたらこの先生死ぬんじゃ…
- 63二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 13:13:13
ヤバすぎる…
最初覗いたときはなんか、お遊びかと思ってたのに… - 64二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 19:48:09
ミサキ
精神的マゾ概念? - 65二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 20:17:13
というよりかは極限状態でおかしくなったのかな
- 66二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 22:17:31
- 67二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 08:55:08
(結局眠れなかったな……)
先生に掴まれた腕が、ずっと何かを主張するように痛む
怪我をしてるわけじゃない、ただ、熱を持って、私の中に何かを伝えようとするように
それを意識するたび、喉の奥が熱くなる
「……はぁ…あ」
ため息をしたと同時に暗い様子の先生が部屋に入ってくる
“…朝ごはん、食べようか”
先生と惣菜パンをもそもそと食べる、その間、ピッタリとくっついていた
何か理由があったわけじゃなくて、気づいたらそうしていて、でも、離れたくなくて
(…ほんと、昔みたい…)
“…それじゃあ、行ってくるね”
「うん」
…先生を見送ると、私の人生の時間は止まる
ただ虚しい時間が過ぎて行くのを待つだけ
部屋を荒らして本棚を散らかし、空腹を感じたら食事を取る
(…今日はどうしようかな)
先生を喜ばせるか怒らせるか、それとも怒らせるか
どちらにしても先生は私を見てくれる、そして向けられる感情が強い方が私は満たされる
(……)
私は、きっと、この毒のような感情に蝕まれていて、その薬は先生で
「…寂しい…」
1人でいると、壊れてしまいそうになる - 68二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 08:58:16
- 69二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 10:59:03
“ただいま、ミサキ”
「…おかえり」
“…ミサキ、退屈にさせてごめんね”
「いいよ別に」
ミサキはぶっきらぼうに返事をする、その様子から感情を読み取るのは難しい
私は、どうしたら、どうすれば…
じっとミサキを見つめていると、様子がおかしいことに気がつく
“(…何か、探して…いや…?)”
“……ミサキ、これはダメだよ”
テーブルの上に置かれたハサミ、刃物は決して手に取らないように言い付けてあるのに
“どうして?”
「…さあね」
…心臓が騒がしい、ミサキは、ミサキが、居なくなる
それだけは絶対に許さない、止める、止めなきゃいけない
「あっ」
ミサキの手首を掴み、包帯を外す
新しい傷はない、だけど前回のお風呂場の時の傷跡がまだ痛々しい、やや膿んでいるのではないか
“…そういえば、応急処置以来何もしてなかったな…こっちにきて” - 70二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 10:59:16
ミサキの手を引いて、部屋に連れ込み、傷口を消毒する
“…痛かったでしょ、どうして言わなかったの…?”
「……別に、特に理由はないけど」
“……”
やはり、当然というべきだが…私はミサキに嫌われてしまったらしい
この痛みを我慢する必要なんてなかった筈なのに、手当を受けることも、救急箱の位置を確認する事もない
“(どうしよう、どうすればいいんだろう…これ以上は…でも…)”
膿を出し、消毒液で傷口を清潔にして、包帯を巻こうとするとミサキが自身の腕を、傷口を舐める
“な、何してるの!?”
「……いや、なんとなく…」
“確かに唾液は殺菌作用があるけど…やっぱりよくないよ、ミサキ、もしかして今まで…?”
「…まあ」
“…そっか”
ミサキの手首に包帯を巻く
“動かしにくくない?”
「…平気」
きっとミサキは本音を言ってくれない、だから私は小さな不満をこういう言葉から読み取らなきゃいけない
“(全然わからない…本当に、いいのかな、これで…)”
(……捨て犬みたいな顔してる…飼われてるのは、私の方なのに)
「ふふっ…あ」
“え、笑っ…え?”
つい驚いてしまった、一瞬だけど確かに笑ってた…すぐいつもの表情に戻ったけど…
「…大丈夫だって、痛くないし、動かし易い…だからそんなに心配しないで」
“そ、そっか…よかった” - 71二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 16:15:09
自分の手首舐めてるミサキがどうしても猫のイメージになる……
- 72二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 20:42:45
ミサキもキャットタイプだからな…
- 73二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:17:19
監禁なのか?これは
- 74二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 00:51:23
お互い幸せ純愛ヨシッ!
- 75二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 09:10:00
純愛…?
- 76二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 13:29:26
純愛だろ
- 77二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:06:59
「それで、お仕置きは?」
“え…あー…”
“(これは、求められてる…のかな)”
せっかくわかる位置にわざわざハサミまで置いたのに、先生は何かためらってる…
(…消極的になってる…恐れてる?何を?……わかんないな)
目の前の大人は大人なのに、大人として振る舞えない
そうしようとしているのにどこか歪んでいて、少し壊れている
…今日の先生は様子がおかしい、ずっと手を握ってるし、離れる様子もない
(何かあったのかな、何もなくてこうなったとしたら、精神に異常をきたしてる)
「…ごめん、冗談、あのハサミはたまたま落ちてたのを拾っただけ、今後は気をつけるから」
“…落ちてた?…そっか、わかった、うん、ごめんね”
“(…私の管理不足……そうか…気をつけないと…でも、念には念を入れた方がいいか…よし、ミサキには悪いけど)”
(……お腹減った)
普段は先生から持ってくる食事もこちらから言い出すまではもらえなかった
結局その日は差し出された食事を口にして休んだ - 78二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:08:06
「ん……?」
…静かだ
「先生…?先生…」
次の日、目を覚ますともう先生の姿はなかった
(…仕事に、行っただけ………?)
気持ちがやけに落ち着かない、こんなに早く出ることなんて滅多にないし、私が気づかない事も今までなかった
なら今日はどうして?もしかして何かがあった?
そう思うと居ても立っても居られない、自身の装備を取り出して玄関のドアを…
ガチッ…開かない…鍵を開けた筈なのに、開かない…
(…なにこれ、どうなって…)
ガチャ、ガチャガチャガチャガチャ…ガチャリ
「開いた!…あ」
“…ミサキ、何処に行こうとしてたの?”
「先生…?なんで…」
攫われたりシャーレに行った訳じゃなかった?だとしたらどうして…それに、ドアも開いた…
先生は1人で出掛けていた?こんな早朝に?それになぜドアが開かなくて、先生が来た途端に…
“……ミサキはやっぱり、ここから出たいんだね”
「え、いや、ちが…」
先生が無理矢理押し入ってくる、私は一歩下がって先生の入るスペースを作った
“…ミサキ、ごめん、本当に、私はもうダメなんだ…”
「せ、先せ…」
“お願いだから、部屋にいて”
…その気になれば、押しのけて出ることなんて簡単、だけど私には、ここを出て行く理由なんてない
「わかった」 - 79二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:09:45
先生に部屋に押し込められる、必死に私をここに止めようとしている
今、ようやくわかった、先生が私を見てくれる理由、自分の奥底の感情
先生は私に依存しそうになってる、いや、してるのかもしれない
どちらにしても先生は私が生きていることを望んでいて、私がそばにいることを望んでいる
そしてそれは私がたまらなく嬉しくて…
(……こんなの、今まで…)
サオリ達とは違う、この感情の向けられ方は、初めてで、私も満たされたことのないものが満たされていて
“ミサキ…何処にも、行かないで…”
「うん、何処にも行かない」
…先生も、同じものが私といることで満たされているから - 80二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:35:07
先生が生徒に依存してるの最高か?
- 81二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 09:11:19
先生も常に命のリスクがあるミサキを見てて、博愛主義者な上に自分自身が一回死にかけてるから頭がおかしくなってる
- 82二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 19:19:39
でもこんくらいしないとミサキは心配だからなぁ
- 83二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 22:31:14
一旦保守
まとまったら投下します - 84二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 08:22:15
- 85二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 09:48:07
助かります、後数日で終わる予定ですのでお付き合いいただけると嬉しいです
- 86二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 20:20:25
これが共依存ってやつ?
- 87二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 00:08:54
衝動を抑えられない先生に、自覚してしまったミサキ……。
最高で最悪の共依存ですよこれは。 - 88二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 08:09:18
ほす
- 89二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 12:01:17
ガチャリ、クローゼットに手錠が固定される
“ごめん、ごめんね…私は…”
そう言いながらも先生は私の手錠を固く固定し、部屋を出て行った
(……別に、逃げ出すつもりなんてないのに)
そうは思いつつも、先生はきっと不安を拭えない、下手に刺激するのも良くないだろう
良く見ると、ペット用の監視カメラがいくつか置かれている
ペット扱いはしないと言ったのはつい先日だった筈なのに
でもそれも悪くない、そもそもこんな首輪をつけてしまっているのだから今更だ
(……先生は、私にどうして欲しいのかな)
ただ側にいて欲しい?それとも、そういう関係…なんてことも…
「いや、ないか………はぁ…」
自分で否定しておきながら内心はダメージを受けてしまった、こんなマッチポンプはいらない
…私はここにいたい、こんな風に思ったのは初めてだけど、そのためなら頑張れる気がする
だから、私は、先生が私に望む振る舞いを理解して、そうしないといけなくて
(…でも、わかんないな)
私は普通には生きてこなかったから
これがもし、恋愛やら家族愛に近い感情ならよりわからない、そんな健全なものな訳ないけど… - 90二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 12:01:53
“ミサキ、私は出かけてくるけど、その…”
「…もしかして、このまま?」
“……”
なるほど、とため息を吐く、コレは思ったより深刻だ
「…先生、手錠だけ外してくれたりはしない?目の届くところにいるから」
“…それは…”
…限りなく近い状況に覚えがある、それを思い出して今も鳥肌が立っているし、吐き気もする
昔は何度もこうやって縛り付けられて、動けないまま狭い部屋に押し込められた
おかげで今でも閉じ込められるのは大嫌い
「…閉所がダメなのは、知ってるでしょ…」
“…それは、そう…なんだけど…”
…これは難しいかもしれない、先生は怯えている
でも、今の、自分の理性が作用しているうちに説得しなくてはいけない
「……1人じゃ耐えられないから、お願い」
“…ミサキ……そうだよね、ごめん”
先生が手錠を外してくれる
「ありがとう先生」
“…ごめん、わからないんだ、私は、どうしたらいいのか…私は…”
“……絶対に、ここにいて…お願い”
「うん、いる」
“……”
先生を見送り、部屋で静かに待つ、夜になって帰ってくるまでずっと退屈 - 91二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 12:02:10
(……まだかな)
先生はいつでもカメラ越しに私の姿を確認できるのに、私にはそれができない
ぼんやりと窓の外を眺めたり、本を散らかしたり、レンジで温めたご飯を少し食べたり、先生の見える範囲で活動した
…虚しくて、つまらない時間と日々……なのに、だったのに
(…先生、今も見てるのかな)
ずっとカメラが気になって仕方ない、私のことを本当に見ているのか、それとも今は見ていないのか
ずっとずっと気になって仕方ない
生きていることはあんなに虚しくて辛いことだったのに、今の私には生きている…過ごしている時間に意味がある
(……ヘンな感じ…)
アリウスにいた頃、教官の気に入らないことをしたら独房に放り込まれた
その時の真っ暗で寂しくて、怖い、あの頃とそっくりなのに、どうしてこんなに温かい気持ちになるんだろう
あの時は眠れるはずもなくて、苦しくて苦しくて、息ができなくて気を失う日々だった
(なのに、今はこんなに安心してる…)
気づけばもう夕方、もうしばらくすれば先生が帰ってくる
(…何かしてようかな)
結局場所や寝具を変えてもう一度眠り、目を覚ませば先生のいる頃だった
(今日は遅いのかな…)
探しに行きたい気持ちをグッと堪えて、ジッと待つ
少しして、先生が帰ってきて、ようやく安心した - 92二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 12:44:18
ミサキも先生も、どちらかが欠けたら生きていけないくらい弱ってるね、最高
- 93二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 20:46:52
まあミサキは常に見ておかないと危ない、だからサオリも2人と行かせたわけだし
- 94二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 03:06:52
いい感じのミサキスレだ
- 95二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 08:00:05
ミサキ幸せになって…水着早く実装して…
- 96二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 17:26:42
水着なら包帯の下見せて、隠さないで
- 97二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:43:12
…ミサキにバレないよう、こっそりカメラを設置した
どうやらそんな考えは無駄だったらしく、彼女には即日バレていたらしい
時々カメラ越しに目が合うし、彼女は基本カメラの前から動かない
私の不安をできるだけ和らげようとしてくれている、なのに私の心の内は不安や不信に溢れている
いつ彼女がいなくなるかわからないことが不安で仕方ない
仕事の合間にカメラを覗き、確認するたび安心する、もし映らないタイミングに確認したら取り乱しそうだ
そうなればきっと私の行動は問題として取り上げられるし、ミサキとの生活も終わる
そう思うとやや呼吸が荒くなり、当番の生徒に心配させてしまった
私は…どうしたらいいんだろう、今すぐに帰りたい気持ちもある
だけど私は責任ある大人だ、そんなことはできない
きっと、ミサキとの生活に安心を覚えてしまったから、私の中にある不安を抑えきれなくなったから
そんな言い訳を並べながら、仕事をする
どうしても手が遅い気がする、進みが悪い、ここしばらくずっとそうだ
“(今日は遅れを取り戻すまでは帰れないな…)”
ふと、携帯でミサキの様子を見ると…いつも私の使っている布団の上で猫のように丸くなって寝ていた
“(……早く帰ろう)” - 98二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:43:50
いつの間にか随分と遅い時間になり、安売りの弁当を買って帰る
“(いつものお弁当、売ってなかったな…)”
家に帰ると、ミサキは普段通りの様子で出迎えてくれた
「おかえり」
“ただいま”
…すごく、疲れている、食事を軽く済ませ、シャワーを浴び、眠る
…眠ろうとはしている、だけど、眠れない
明日の朝、私の前にはヴァルキューレの生徒がいるかもしれない
明日になればミサキはいなくなるかもしれない
私は当初勘違いしていたが、ミサキは私がいなくても生きていける
明日にはいないかもしれない
だから、私はどうすればいいかわからなくて
怖くて…
ミサキは拒絶したけど、手錠だけじゃない、首輪のリードもそうだけど
動けないように縛り付けてしまいたい - 99二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:44:01
…ふと、気配を感じる
「……寝てる?…寝てるかな」
“(ミサキ…どうして…?)”
心臓の凍るような感覚、目を開けるのが怖い、何か悪い夢だと信じたい
…こんな時間にコソコソと、間違いない、ミサキは今日、ここから出て行こうとしている
“(今起きれば、捕まえられる?いや、捕まえてどうする?ミサキを閉じ込めて、どうなる…?)”
この不健全な関係を終わらせるのは、自分の手では無理で、彼女が望まないなら終わると言ったのも私だ
だから、今ここで何もせず、ただ気付かないふりをすることが、1番正しい選択で…
“(…あれ…?)”
近づいて来る…そして…
すぐそばに座った、かと思うと、頭を持ち上げられる、そして…柔らかい?
「……起きてたんだ」
“…ミサ、キ…?”
「…震えなくてもいいよ、私がこうしたくてこうしただけ」
“(…これは、膝枕…?)”
「……最近、疲れてるみたいだったから、少しでも、何か返したくて」
“…ありがとう”
湧き上がる感情に整理がつかない
嬉しくて、暖かくて…
“(……あぁ…)”
やっぱり、もう絶対、2度と手放せないな… - 100二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 21:12:32
「全ての生徒の味方であり、全ての生徒の手を手放さない」という先生としてのプログラムが
「今まさに自分の手からすり抜けて消えていきそうな生徒」を前にしてエラーを吐いている… - 101二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 21:46:58
エラーが酷すぎて自分のものにしたいになってるし、ミサキもそれで壊れてるからもうおしまい
- 102二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 05:38:11
せ、生徒の手を手放してないだけだから…(震え)
- 103二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 06:13:13
まあでも、ミサキには一度でも目の前で行こうとされたらほんとにこれくらいしないと不安になると思う
というか先生に保護されてすぐにやってるしな…間に合わなかったら死んでたし - 104二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 06:15:40
それを思うと
>> 今の私には生きている…過ごしている時間に意味がある
って言葉が出てくるのマジでバグレベルに良くなってる…
- 105二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 08:12:38
実に素敵だぁ
- 106二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 17:21:39
ミサキ……
- 107二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 18:18:08
自殺したら先生がいっぱい心配してくれるってすげぇメンヘラ思考だぜ!
- 108二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 20:41:23
自傷はダメ!檻付き病室送り!
- 109二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 20:48:35
- 110二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 07:29:38
ほしゅ
- 111二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 08:46:12
こんなにテロテロに溶けてるミサキ見たことない
- 112二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 16:41:37
でもミサキはアリスクの中で一番甘えんぼの素質ありそうよね
- 113二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 20:26:58
一番危なっかしいのがミサキだからね
サオリは言わずもがな、アツコとヒヨリも強かなところあるし、一番ひとりにしちゃいけないのがミサキ - 114二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 20:55:53
ミサキと過ごし始めてもうどれほどだろうか
シャーレで過ごしている間もミサキはずっとカメラに映る位置にいてくれる
離れていてもミサキを認識できるし、帰ればすぐそばにいてくれる
たまに物を散らかしたり、敢えて食事をこぼしてお仕置きで構ってもらおうとするのも変わらない
寝る時も一緒に寝て、朝は引き裂かれるような想いでシャーレに向かう
そんな日々がしばらく続いた頃だった
「先生、当番に来た、よろしく頼む」
“あ、サオリ、待ってたよ”
「今日は何をすれば良い」
“えっと、じゃあ…”
サオリと仕事をしばらく片付ける
ふと時計を見ればすでにお昼すぎ
“そろそろお昼にしようか”
「ああ」
コンビニで買ったお弁当を2人で食べている時だった、ふとサオリが口を開く
「先生、その…」
“どうかしたの?”
「……ミサキを知らないか?」
“…え?”
心臓が凍るように冷える、わかっていた、いつかはこうなるとわかっていた
ミサキにも、本当の帰る場所があるのだから
「…アツコ達に相談されたんだ、しばらく前から行方不明らしい、何か知らないか」
“ぇ……あ…”
…言わなくては、ミサキの安否だけでも、伝えないと……
“……わか、らない…ごめんね、力になれることはなさそう…かな”
「…そうか」
“……うん、ごめんね…”
…私は、最低だ - 115二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 20:56:37
「…暇」
ぼんやりと寝ながら過ごす
暇になれば部屋を荒らして片付ける、ここしばらく趣味を探したけど、漫画やゲームはどうにも熱中できなかった
昼は寝て夜は起きる、そして先生と過ごす、そんな生活をしてみた
いろんな事をしてみたけど、どうにもしっくりこなかった
ただ先生といる時だけが私を満たしてくれる
先生と過ごしてる時間にしか意味はない
…コツン、窓に何かぶつかったような音、それが2度3度
(……)
即座に武器を取り、窓から身を隠して近づく、この部屋は2階だ、イタズラの線は薄い
でも、偶然何かが当たったにしては…
「いる?」
「!」
声に体が跳ね上がる、その声の主を私はよく知っている、いや…それよりも…
(どうして、ここにアツコが…)
「…ミサキ、警戒しないで、何もするつもりはないから、少し話がしたかっただけ」
壁越しに微かに聞こえる声、武器を置き、壁にもたれかかって応える
「…2階だよ、どうやって」
「やり方ならしってるでしょ?」
「……それで、何」
「…お話、しない?」 - 116二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 20:56:50
先生以外と久しぶりに話した、それは、すごく…満たされた、先生としか満たせなかった部分
「じゃあ先生は夜までミサキの事ほったらかしなんだ」
「まあね」
いろんなことを話した、ここに来た経緯、ここで何を食べて、何をみて、どうやって生活して
なんでここにいて、私はここが好きで、先生といることが楽しくて…今が退屈な事も
「…楽しそうだね、ミサキ」
「……うん、すごく……幸せ」
「そっか」
その返事の後、アツコは何も言わなくなった
「ごめん、2人を置いて行って…」
「いいよ、今日は会えてよかった、安心した」
…きっと、前の私ならこうは言えなかった、アツコなら前でも今でも許してくれただろうけど
「そうだ、良いこと思いついた」
「…何?」
「先生が居ない間が退屈なら、先生のために料理してみるのは?」
「えっでも…」
「きっと喜んでくれるよ」
「……そうかな」
「あ、ごめん、人が来たから帰るね」
少しの物音の後、気配は消えた
「料理、か…」
今の私は台所には近づいちゃいけない、けど…
(……前は怒られたけど、少しくらいなら…) - 117二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 20:57:19
「戻ったぞ」
「サッちゃん、そっちはどうだった?」
「……(フルフル」
「…先生、知らないフリをしたんですね…」
「ああ…だが、私は、手を出すべきではないと思う」
「ど、どうしてですか?その…」
「私は先生を信頼している、ミサキを傷つけるようなことはしないはずだ…それに…」
「?」
「そちらも問題なかったようだしな」
「わかる?」
「そ、そうなんですか?!」
「…うん、ミサキが幸せだって」
「そうか…」
「……でも、ちょっと、ズルいかも」
「そ、そうですね…幸せ…私にも分けて欲しいです…」
「…放っておけ、私たちには……いや、いつか私達も……
「サッちゃん?」
「なんでもない…今後はあまり2人に近づくな、何が原因でヒビが入るかわからない」
「うん、わかった」
「………」
(((……もう、手遅れじゃないといい が/けど/ですね…))) - 118二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 20:58:50
- 119二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 21:13:52
や は り 貴 様 か
- 120二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 21:20:02
- 121二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 21:22:04
あー、この先生なら確かにミサキに激重感情向いてても納得だわ!何回守ってもらったかわからんもんな!
不穏な展開マジでやめて幸せに終わって - 122二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 21:25:45
やっぱりお前か!ちゃんと描写が丁寧で好きだよ
- 123二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 22:05:19
- 124二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 07:05:15
このレスは削除されています
- 125二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 08:00:38
- 126二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 18:25:51
このレスは削除されています
- 127二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 19:00:41
やはりれこどもくりの人だったか
- 128二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 21:29:18
うわ、すき
- 129二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 21:31:57
文章から見れる癖(性癖)でもしかしてとか思ってるんじゃない?
- 130二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 03:08:47
まぁ薄々感じてた人いたよね多分
- 131二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 08:01:32
- 132二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 17:27:50
このレスは削除されています
- 133二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 19:30:18
少し息抜きにクリニックしますので
こちらはまとまったら投下します - 134二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 23:18:38
念のため保守
- 135二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 04:57:39
主がクリニックされてない?
- 136二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 08:45:00
監禁アーカイブ
する側/される側 - 137二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 14:03:43
監禁するしされる、両方の属性を併せ持つタイプか
- 138二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 16:20:23
さあかけ
- 139二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 01:27:45
このレスは削除されています
- 140二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 08:08:00
“ミサキ…これは……?”
帰ると、テーブルには食べ物が並んでいた
切って焼いただけの肉や野菜、魚…冷凍庫から出したのだろう
…台所には近づかないように強く言っていたはずなのに
「…料理を、しようと思って」
“……どうして…?”
どくん、と身体の内側が暴れている
心臓が跳ね回っているのが良くわかる
「…私は、ここに居させてもらってる立場だから、何か…」
…わかっている、これは違う、この感情は間違っていて、良くないと知っている
“ミサキはそんなこと考えなくていいんだよ…?”
…できるだけ理性的に、でも、理性を失った言葉を選んだ
もはやそれに躊躇いはなくて、ただ…
「でも…」
ミサキの、変化を私は嫌ってしまった
言葉が続く前に詰め寄り、ミサキの手を掴んで続きを遮る
“ミサキ、台所には近づかないでって言ったよね?”
抑え込んでいたものが溢れてくる、不安、恐怖、孤独
ミサキは変わろうとしている、それはここに居る意味がなくなるかもしれないことだ
ミサキは成長しようとしている、それは、私の存在意義を失うことだ
「で、でも…」
“…お仕置き、だよ” - 141二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 08:08:12
…私は最低だ、わかっている、だけど…
ミサキの手を手錠でクローゼットに固定する
“もう、ここにいて”
「…先生」
“…わかってる、だけど…わかってるんだよ!だけど、無理なんだ!!”
“どうして約束を守ってくれなかったの!?せめて、私が帰ってからなら…!”
違う、きっと了承しなかった、これはただ、自分を正当化したいだけ
醜い、最低な大人の行動、こんなのは間違っている
“そんなことされたら、私は…!”
「……ごめんなさい」
“っ…”
頭がおかしくなりそうだ、わかってる、ミサキは今傷ついている
だけど、私は、私なら、ミサキをここに留められる…?
「約束、守るから…もう、勝手なことはしないから」
“……”
ミサキの心の傷に触れながら、ミサキをここに留めようとしている
…私は心の中で私を軽蔑しながら、この行為を肯定している
それどころか、それが正しいという理由を見つけようとすらしている
“…ご飯を、とってくるよ”
ミサキの作ったご飯を2人で食べた - 142二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 08:08:36
…失敗した、私は、間違えた
先生を怒らせた、見放されずに済んだけど、すごく怒っていた
でも許してもらえた、だからもう間違えないようにしよう
(……)
ジャラッ、手錠に釣られた手が薄ら痛む
…このまま、ここで朽ちていくならまだ良い、ここから追い出されるのが怖い
でも、先生は私を監禁している、なら…先生が居なくなる…?
「……ふ…ぅ…」
少し、心臓がうるさい、きっと先生はそんなことしない
…もう夜遅い、きっとそろそろ先生は寝る頃だろう
(今日は、どこで寝るんだろう)
最近はずっと一緒に眠っていた、1人で眠るのは、なんだか…
「…は…は……はっ…ふぅ…」
息が、しづらい、こんなに、苦しかったっけ
1人で、暗くて、動けないのは…
「はぁ…はぁ……ゴホッ…せ、せん…せ…!」
ジャラジャラ、どくんどくん、物音が、息が、鼓動がうるさい
先生の音が聞こえない、あの壁の向こうにいるのだろうか?それともドアの向こうだろうか?
本当に?
「はぁっ…ゲホッ…うっ……はぁっ…はぁっ…はっ…はっはっはっ…」
息が、続かない、呼吸が、早すぎる…
(先生…どこ…?)
ここは、暗くて、怖いよ…1人で、心細くて…すごく
「……怖い…助けて、先生…」 - 143二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 09:53:08
ミサキが助けを求めてる相手が元凶なの終わってる…
- 144二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 19:37:22
保守
- 145二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 21:25:40
- 146二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 22:39:48
くっそ理解できる
- 147二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 08:00:41
天才はいる、悔しいが…
- 148二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 08:04:37
保護監禁だから解釈違いなんだ…
だけどそれはそれとして、そのルートもすげえ見たい…
ほんとに死ぬまでやるだけの生き方して、人の形した獣に成り下がってほしい - 149二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 08:09:15
2人とも果てた後に、ミサキはもう完全に力入らなくてグッタリとベッドに寝転んでるのに見下ろすような目線で
「先生?…私、まだ全然足りない…もっと、死にそうな時に先生を思い出せるようにして?」
とか挑発的な事言っちゃうんだ…ほんとに死にかけるまでやっちゃうんだ… - 150二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 08:38:20
微かに動く体でお尻ふりふりして誘っちゃうミサキ…
ブチってなる先生の理性
そして頭チカチカで意識飛ぶミサキ… - 151二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 19:25:19
きんだつニキの同人思い出したなぁ
- 152二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 20:54:51
- 153二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 21:47:04
よくこんなのからえっな要素を思いつけるな…
- 154二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 22:26:39
純愛良いっすね〜
- 155二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 22:42:15
こんな良い監禁SS初めてだ
- 156二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 06:34:25
このレスは削除されています
- 157二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 08:08:11
書いて♡
- 158二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 17:31:13
このレスは削除されています
- 159二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 21:40:50
一回スレスレの監禁風やってることで2回目のガチが刺さる、息できなくなってるミサキが可愛すぎて涙出てきた
どろどろになってるのをいいこいい子したい…頭撫でて依存させたい… - 160二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 00:52:33
- 161二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 00:53:02
エッチだぁ…(エコー)
- 162二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 00:54:41
俺は髪掴んで思いっきりイ○/マさせててほしい…
- 163二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 00:58:15
もしそういうことするなら先生は最初甘噛み程度だったけど段々噛む力強くなっていって最終的に噛み跡つけててほしい
- 164二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 07:21:32
クソ!この概念がえっちすぎて全然眠れなかったぜ!
- 165二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 08:00:50
血が出るほど噛む方が好みだな
- 166二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 16:25:09
ほ
- 167二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 20:49:57
いい
- 168二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:23:23
よく首筋についた歯型を指でなぞって恍惚としてそう
- 169二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 04:11:10
保守
- 170二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 08:02:32
これはSS終わる前に完走見えてきたな…
195まで行ったら代理でスレ立てる
それまでに主が終わらせるか立ててくれたらそれで - 171二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 16:24:03
保守
- 172二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 16:24:51
ほしゅ
- 173二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 22:04:35
ほ
- 174二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 22:22:20
今必死に書いてるけどくっそ難しい、心あらなければ書き上げる
- 175二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 07:15:09
ほ
- 176二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 13:51:28
保守
- 177二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 17:39:45
えっちなのって難しいね…
- 178二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 18:36:54
エロssって一層書き手のセンスが問われるからな
- 179二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 18:40:42
- 180二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 18:51:51
ヒャッハー!新鮮なSSダァーー!!
- 181二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:32:53
なるほど、初体験から書くか、それで?続けて?
- 182二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 00:56:40
保守
- 183二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 04:50:33
一線超えちゃった…
- 184二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 12:19:58
- 185二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 14:46:43
じっくりやれ、まだ終わらんのだろう?
- 186二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 15:32:05
このレスは削除されています
- 187二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 17:40:05
…ミサキを部屋に監禁して一晩、眠れなかったが、無理やり身体を休めた
横になってしばらくは声や物音が聞こえたが、しばらくするとそれも消えてしまった
心は穏やかではない、なんであんなことをしたのか、自分を責めるようなことばかり考えたが、もう後には退けない
意を決してミサキのいる部屋に入ると…
“ミサキ…?ミサキ!”
…意識がない、すぐに駆け寄り、抱き起こす
酸っぱい匂い、服や口の周りに吐瀉物…
“(窒息…!?)”
焦って確認したものの、呼吸はあった、自分でかけた手錠が邪魔で仕方なく感じた
おそらく、パニックになって、嘔吐しながら気絶したのだろう…
邪魔で仕方ないこの手錠が腕を吊り上げている事で、横向きにならず呼吸を確保していたのかもしれない
「…先生……?」
ぼんやりと開いたミサキの目がこちらを見つめる
“…ミサ、キ…その、大じょ…”
言い切る前に、こちらに抱きついてくる、よほど恐かったのだろう、泣いている、その上…
「……ごめんなさい…もう、約束破らないから…」
縋り付くように、か細い声で…
「…捨てないで…」
“ミサキ…”
…捨てるなんて、そんなはずがあるものか、もし見切りをつけられるなら私の方だというのに…
わかっている、わかっているのに…こんなの、勘違いしないはずがない
ミサキは完全に私に依存している、私が離れるだけで泣き、そばにいるだけで喜ぶ
あんなに人生をくだらないと言っていた少女がこうまで変わった、変わってしまった
ならば、それは…正しいのではないか?彼女の人生に意味を与えているなら?
馬鹿げているのはわかっている、こんなものを免罪符にして、私は…
そう思いながらも、最後の理性が消えていくのを感じた
“今日は休みを取ることにするよ、ずっと一緒にいよう”
「本当に…?」
“…もちろんだよ、辛い思いをさせてごめんね、体を綺麗にしようか”
「うん…」 - 188二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 17:40:36
…先生は約束通り、その日1日私といてくれた
私の側で、私を安心させてくれた、満たされなかったものを満たしてくれた
この安心感と、充足感は、私の中にある暗いものを隠してくれる
“ミサキ、髪乾かしてあげる、おいで”
「ん…」
バスタオルでゴシゴシと頭を拭かれる、髪を手櫛でとかしながらドライヤーをあててもらえる
…どれも、今までの生活では考えられなくて
手放すことを考えるだけで呼吸が苦しくなる、だから考えない
私は先生に生かされるだけの存在でいい
この瞬間が永遠に続けば良い - 189二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 17:40:49
続く、私がここにいれば、先生がここにいてくれれば
先生といると、ずっとそんな時間が続いてくれる気がする
……そう思っていたのに、なのに先生は次の日、当たり前のようにシャーレに行った
最初こそ私を強く気遣ってくれた、ずっとそばにいてくれた
だけど段々、私を見てくれなくなってきた
(…私の事、もっと、見て…)
私のそばにいて欲しい、私のことだけを考えていてほしい
(…もっと、私の隣に、いて…)
そんな感情がぐるぐると渦巻いて仕方ない
私は、こんなにも先生を想っているのに、先生はどんどん私を見なくなっていくなんて、納得できるはずがない
(もっと私を見て、もっと、もっと私のことを考えて…)
そう思うと、自然に行動をとっていた
それも、カメラの見えるところで、見せつけるように、気づいてもらえるように
浅く、手首を刃がなぞる
痛む度に、先生の顔がチラつく
早く、早く、そう思いながら、何度も
「先生…先生……」
ダラダラと流れる血液が地面に溜まっていくのをぼんやりと眺める
「先生…早く助けて……」
いつの間にか、涙まで溢れてくる
もしかしたら、このまま帰って来ないんじゃないか
愛想が尽きたんじゃないか?私のことが嫌になったんじゃないか?
…だとしても、私は…
首輪を両手で握りしめ、泣きながら必死に祈る
今まで生きてきた中で、こんな風に祈る様な真似をした事なんて無かったのに…
「……先生…」 - 190二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 17:42:31
書いては見返してを繰り返してると…なんていうか、これでいいのかってなって書いては消してを繰り返して、本当に遅々とした進みになっております
申し訳ありません
あとIFルートというか、SSを書いてくださってる方凄く素敵です、続けてください続けなさい
終わりがもう少し先になりそうなので、次スレも建てさせていただきます - 191二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 17:45:00
- 192二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:05:30
こーれ、大丈夫かな
- 193二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:08:28
まあ、一度甘い蜜を舐めるとそれじゃないと満足できなくなるし、それを舐めるためになんでもするよね
- 194二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:23:05
このレスは削除されています
- 195二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:23:36
あれだよね、ペット飼って、仕事忙しいからってあんまり構わないやつ
- 196二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:43:44
あー、謎の既視感
もうテロテロにした責任は取って甘やかさなきゃダメね - 197二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:54:33
もうこっち埋めちゃうか
- 198二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:54:49
完走祈願
- 199二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:55:19
何事もなく幸せになってくれ
- 200二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:55:35
200ならミサキは幸せになる