- 1二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:08:41
- 2二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:09:18
たておつです!
待ってました! - 3二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:09:22
なつい
- 4二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:12:13
前回はこちら
【エ駄死・閲覧注意】ここだけ二重人格コハル・part9|あにまん掲示板ただしその性格はハナコ以上のオープンスケベで度々主人格に気付かれないようにしつつ色んな学校の生徒に手を出しとっかえひっかえ遊んでいるキヴォトス屈指の女好き(ついでに二重人格になった理由はゲマトリア産の…bbs.animanch.com〜〜part9までのあらすじ〜〜
トリニティ・ゲヘナとアリウスの決戦の最中、サオリに呼びかけようとするミハル。
想いを届け切る事はできず窮地に陥った時、助けに入ったのはミレニアムで──?
- 5二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:13:02
- 6二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:15:27
お待たせしました꒰𑁬(✧ↀ▽ↀ )໒꒱
とうとう二桁まで行ってしまった下江ミハルのスレ、またスローペースで進めていきます
ちなみに空いた時間何してたかというとまたオレカやってました
その甲斐あってプラチナドレイクで最高個体引きました。嬉しい。 - 7二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:16:19
そして今回からスレ画が新しくなりました!
こちらのスレのスレ主さんに描いていただいたものです!可愛い!!
あにまんブルアカの概念先生、オリ生徒のイラスト描くスレ|あにまん掲示板とにかく描きまくろうな感じのスレ、リクエストも受けるのでurlとか貼ってくれると助かるもちろんスレ主以外でも描ける人がいればどんどん描いて投下してくれスレ画はハーメルン小説のだけど主がファンアートで描…bbs.animanch.com - 8二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:17:54
たておつです、待ってました!!!
- 9二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:18:04
羨ましい…
俺は体力真ん中の攻撃と素早さ77になる個体でかつコマ潜在で妥協しちゃいましたし…
新三章に取り組む前にWiki片手に四魔神作ろうと足掻いてますが中々出ないですね…辛いですね…苦しいですね…
- 10二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:20:37
- 11二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:22:00
待ってたぜミハル!
- 12二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:22:07
アクメード復活ッッッ!!!
- 13二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:25:30
このレスは削除されています
- 14二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 00:31:40
よもやよもやだ
- 15二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 03:29:04
ずっとずっと後になって、ハナコ先輩はこう振り返った。『あれほど一方的な戦況になるとは思わなかった』、って。
『ミハルちゃんの力がユスティナに効くかは未知数でしたし、それを差し引いても相手は特殊な訓練を積んだ軍兵生徒』
『トリニティとゲヘナが手を取り合ったとしても、上手く連携が取れるかは不安が残っていた』
『甘めに見積もっても、厳しい戦いになるのではないか、と』
『ですが──────」
「はっ!そんなんじゃかすりもしねえよっ!!」
スカジャンにメイド服に鎖のついた銃なんていうやたら前衛的な格好の人が、軽やかに戦場を駆け回る。ユスティナの残党とアリウス生はそのスピードを捉え切れないまま、二丁のサブマシンガンに薙ぎ倒されて行った。
「私たちも行こう!」
「はい!────光よ!!」
ビーム砲みたいなでっかい銃を構えた子が必殺技みたいに叫ぶごとに、直線上にいる敵が一斉に倒れ伏す。
「これ以上……ミハルは傷つけさせない……!」
私の周りにいる敵を、遠くからミドリが狙撃して来る。速射には向かないだろうスナイパーライフルで、次々に敵を、時には銃を持つ手を狙って取り落とさせたりしながら、私を守ってくれた。 - 16二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 03:31:22
トリニティの正義実現委員会。ゲヘナの風紀委員。そして、ミレニアムの特殊部隊らしい人たち。加えて、やたら強いアビドスから来たと言うヒフミ先輩の友達の『対策委員会』。
私の手榴弾で大多数が機能不全や行動不能になっていた中でこの戦力に追撃されたアリウス生は、あっという間に数を減らして行って。
「な、なんですかこれ……!?」
「おーおー、こいつはでけえ獲物だな」
「ボス戦ですね!勇者の出番です!」
ユスティナ生徒会に似た服の、巨大な化け物が姿を現しても。いっそ過剰なくらい集まった戦力の前に、あえなく沈んで行った。
……………私の手榴弾も効果あったし。
【アンブロジウスのアクメードの効き目】
{(dice1d100=39 (39) )+52+ (dice1d48=29 (29) )}
対ユスティナ補正×3
- 17二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 03:32:37
- 18二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 05:32:48
いや草
生き物判定なのか - 19二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 06:36:11
追いついた!!ヒロインミドリ最高すぎる
- 20二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 07:46:28
復活キタ――(゚∀゚)――!!
- 21二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 07:59:32
待ってました!
- 22二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 08:19:30
待っていたぜ、この瞬間をよぉ!!
- 23二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 08:48:15
最早オーバーキル…ネルパイ含めたc&cも相手にしなきゃならないとかアリスクかなりキツそう
アンブロジウスにも効くのね…これバルバラにも効きそうだな - 24二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 09:43:24
復活やったー!
アンブロ出落ちウスくんかわいそう - 25二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 10:14:52
まぁミメシスは感情の残穢の複製らしいしアンブロジウスさんを構成していた一部に性の感情があった可能性が微レ存…
弾圧されて追放された当時だと解消出来ずに溜まっていく一方だったんだろうなぁ(偏見) - 26二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 10:50:22
しかし、このあとの修羅場を考えるとユウカの心労がとんでもないことに…
- 27二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 16:11:58
360だとまぁ3回ぐらい絶頂してますねぇ…
てかミメシスもアンブロジウスもたしか技術としてはマエストロが寄越したもののはずで、こんな光景見たらあいつどう思うことやら… - 28二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 16:25:37
新発見として分析しだすからそれとも芸術をおかしくされたことに難色示すのか…どっちだろうか
- 29二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 16:43:39
- 30二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 16:44:23
(おーっとなんか知ってんぞこいつ)
- 31二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 16:48:14
洗いざらい話してくださいマエストロさんお願いします
- 32二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 17:05:18
このレスは削除されています
- 33二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 18:30:32
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
(気分的に)このアナベル・ガトーは3年待ったのだ!
ところでヒエロニムスが知ってることって一体…? - 34二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 19:01:32
生きがい復活
- 35二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 19:14:49
このレスは削除されています
- 36二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 20:15:06
不思議な気分だった。
ほんの1、2時間前までは絶望的な状況だったのに。ヒフミが駆けつけて来てくれて。トリニティとゲヘナが力を合わせて。かと思えばミレニアムまで来てくれて。
「リーダー……」
「サオリさん……」
「もうユスティナ聖徒会はまともに動作してない。ETOを二つにされて戒律を瓦解させられた上に、あのおかしな手榴弾のせいで機能不全」
「アンブロジウスまで……」
「手札が無い。……私たちの負けだ」
ミサキが冷静に分析している通り、アリウス側の手札を悉く潰していた。
そんな奇跡みたいなことを成し遂げた中心は、いつだって私たちを助けてくれた、シャーレの『先生』と、私を諦めないでくれたヒフミと、そして────ミハル。
「おの、れ…………!」
「サオリ…………」
ミハルは、計画のほとんどを打ち砕かれたが為に顔を歪ませるサオリを見て、悲痛な顔をしていた。
「…………………」
過去に2人の間で何かがあった。ミハルの口ぶりからして私や他の生徒の様に、その、『そういうこと』をした仲なのはなんとなくわかるけれど。ミハルがそういうことをする相手を、その人とする事を、どれもとても大事にしているらしいけれど。それを差し引いても、さっきの必死になってサオリに訴えかけるミハルの様子は、それだけとは思えないくらいの強い想いが感じられた。
それだけに、少し違和感もあって。猟犬と呼ばれるほど苛烈で冷徹な軍人のようなサオリが、一体何があったら、あそこまで想われる様になるのか────── - 37二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 20:16:27
- 38二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 20:18:40
「ぁ…………」
ぽん、とミハルの肩に手を置いてから、前へと進み出る。
「サオリ。もう諦めて」
「────ふざけるなっ!!」
私の姿を見て、サオリは更に顔を険しくさせて睨んできた。
「どうして、どうして、お前だけ……!!」
「……………」
その瞳を、見つめ返す。目を逸らさず。瞬きもせずに凝視して……同時に、過去の記憶を掘り起こす。
『────やめろ!!』
『ヘイローを壊すつもりなのか!?やめろ!』
『私が、指導しよう』
『私が、責任を持って────』
────ああ。私は。
本当に、目を逸らしていたんだ。こんな大切なことから、ずっと。ずっと逃げていたんだ。 - 39二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 20:22:03
「私たちは一緒に苦しんだ!絶望した!この灰色の世界に!」
「…………………」
「全てが虚しいこの世界で、お前だけが意味を持つのか!!お前だけがそんな、青空の下に残るのか!!」
「────違う」
叫ぶサオリの言葉を遮って、私ははっきりと言い放った。
「今。サオリが言ったことは。そして、『今の』サオリは。何もかも、全部、間違ってる」
「『例え、全てが虚しいとしても』。そんな前置きは、もうしない。だって、世界は虚しくなんてないから」
「意味を持たない者なんて、誰1人としていないから」
「青空の下に行けるのは……私だけじゃ、ないから」 - 40二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 20:25:09
- 41二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 20:31:51
(こっからはアズサのターン)
- 42二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 20:41:46
いい啖呵
膜から声が出てるのがわかる - 43二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 23:25:57
セリフが本編のサオリと対比してる
- 44二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 06:53:04
ほ
- 45二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 07:23:43
色を知って無垢な天使から人間へと堕ちた少女の啖呵
- 46二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 08:43:52
「アリウス」(の思想)を完全否定するアズサ
- 47二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 12:18:57
※アズサ小話
(ミハルの実践的保健体育の影響で絶賛思春期中のアズサだが、性的なあれこれ以外にも情緒的な面でも変化している)
(詳細についてはおいおい) - 48二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 13:23:30
続き来てたァ!!!おっしゃあ行け行けアズサァ!!!!
そしてマエストロお前ちょっとこっち来い - 49二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 13:48:37
やはり思春期…!思春期は全てを解決する……!!!
- 50二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 19:09:22
思春期が蘇ったアズサ
- 51二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 19:11:09
そういえばアズサとサオリは姉妹になったのか
この場合何姉妹なんだろう - 52二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 19:58:26
今更で悪いんだが、ミハル、コハルの同級生を先輩呼びしてるけどさ
1スレでベアおばが双子合体とか言ってるし双子なら同い年なんで先輩では無くないかなって思ったんだけど…… - 53二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 20:00:00
人生経験とか自分を認識してからの時間とか?
- 54二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 22:15:26
- 55二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 02:16:38
ほ
- 56二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 08:09:06
し
- 57二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 08:42:53
の
- 58二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 10:32:15
このレスは削除されています
- 59二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 10:34:09
ごめんなさいあんまり原作コハルが2年勢にフランクなんで年齢勘違いしてました…あの子1年なのね……そういやテストも間違えて2年の受けたって言ってたわ…すみません……恥ずかし…
- 60二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 17:07:06
「アズサ」
ざり、と瓦礫を踏みしめて、隣に立つ気配。特徴的な桃色の髪。翼の色は黒色。コハルだった。
「代わったの?」
「うん。みんなと一緒に戦うなら、回復が使える私の方が向いてる」
そう言って、胸にそっと手を当てながら、続ける。
「あの子の想いも引き継いで……あの人と、戦う」
「わかった。…………みんな、行こう」
「は、はいっ!」
「ええ。決着をつけましょう」
困惑しきっていたサオリだったけど、戦意をたぎらせたこちらを見て、再び戦う姿勢を見せた。
「世迷言を……いいだろう。ならばこちらも否定しよう。お前の全てを!お前が得て来たもの全てを!」
"…………ネル。他のトリニティやゲヘナのみんなと一緒に周囲の敵を散らして欲しい"
「良いのか?あいつらが首魁なんだろ?」
"だからこそだよ。……私と補修授業部でケリをつける"
「…………オーケー、譲ってやんよ。ただし、ヘマはするなよ?」
"当然!"
後ろで先生と、恐らくミレニアムから来た生徒が話している。この場を任せてくれるらしい。正直、有り難かった。どうしても、サオリとは私が、私達が相手をしたかったから。目を瞑って、そっと息を吐く。思考をゆっくりとクリアにしながら、目を見開いて、眼前の敵をまっすぐに見据える。
「もう、負けない」
"総員────戦闘開始ッ!!"
決意を込めてそう呟いて。先生の号令と同時に地面を蹴った。 - 61二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 20:49:43
盛り上がってきたぞ!
- 62二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 00:57:29
- 63二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 08:12:44
- 64二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 09:50:57
- 65二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 12:07:42
スレが立ってるだけでも嬉しいんだ。スレ無しで待ってた頃に比べりゃ安い安い。ゆっくり自分のペースで頼んます!!
- 66マルホイ24/08/15(木) 20:09:41
ほ
- 67二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 20:20:20
何故にマルホイ
- 68二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:59:27
- 69二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 00:01:13
めちゃくちゃ葛藤してるじゃん
- 70二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 02:12:49
そういえばこのスレのpart9読んでヒエロ挑んで4章に行く覚悟(本当のほう)が出来た。
初心者先生の独り言。感謝。 - 71二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 09:43:33
ド真ん中で草
- 72二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 16:31:25
「ミハル…………」
「……ミドリ………」
(…………そんなにあの子が大事なの?いや確かに優しそうな子だけど……いやでもミドリの口ぶりからして会ってそこまで経ってないよね?なのにラブホに連れ込む様な女に妹を渡して良いのか?いや良くない。反語。そんなお付き合いお姉ちゃんは認めません。でも下手に引き離したらミドリが泣いちゃうかも……うゔぅーーん!!)
「おいチビ!ぼんやりしてると怪我するぞ!戦うんなら集中して────」
「うるさい」
「はあ!?人が心配してやったっつーのに────」
「こっちはお姉ちゃんとしての一大事なんだよ」
「………………ア、ハイ。スイマセン」
- 73二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 16:37:21
ね、ネルパイが圧倒されている…
- 74二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:18:29
………“覇王色の姉気”?
- 75二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 04:32:13
- 76二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 09:56:26
生き地獄orイキ地獄ってことか
- 77二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:03:02
このスレで覚悟を決めるとはたまげたなぁ
- 78二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:04:40
地獄(修羅場)ですねわかります ……ミハル被害者が多すぎる!!
- 79二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 22:34:57
名付けるならシュラモモイ
- 80二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 22:53:31
ミハルの出生関連の謎が4章で…?
- 81二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 23:04:21
現時点のただミドリに手を出したというだけでもこれだけ激おこなのに、他にもいろんな娘に手を出してるとモモイが知ってしまったらどうなるんだろう
- 82二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 00:00:51
無論デスモモイになる
- 83二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 00:03:13
- 84二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 00:14:30
- 85二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 01:29:30
一昨日最終編終わらせたので全然welcome school
- 86二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 09:33:12
いや姉妹丼が先だろ?
- 87二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 11:20:59
ミレミアム・黒と白も狙い目
- 88二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 11:24:50
補足することさえできればすぐ食べれそうなのはコユキ
……まだ大丈夫だよね?大丈夫かな? - 89二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 16:23:31
ミレニアムならハレ見たい
キメセク(妖怪マックス)とか - 90二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 16:37:39
アテナ3号NTR
- 91二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 21:38:18
ミハルの手榴弾で絶不調状態になっても、アリウススクワッドは精鋭部隊。正面戦闘ではサオリ1人にも負けている私、正義実現委員会所属とはいえサポート寄りのコハル、タネが割れてる上に乱戦には不向きなミハル、戦闘能力よりも知略に向いているハナコ、そもそもあまり戦闘が得意なわけじゃ無いヒフミと、補習授業部では戦力差が激しいのは事実。
けどそれは、正面から撃ち合えばの話。
"作戦はシンプルに。持久戦で行くよ"
「我慢比べ、ですね。鍵になるのはヒフミちゃんのデコイと私やコハルちゃんの回復、ですか?」
サオリ達に聴かれない様にするためか小声で話す先生に、ハナコが冷静に作戦を言い当ててみせた。
"うん、そうだね。ユスティナはスナイパーができる子に援護狙撃である程度対処してもらいつつ、タゲ逸らしと治療で消耗を抑えて粘る。ダメージソースはアズサに頼り切る形になってしまうけど……"
「構わない。この編成ならそれが最善」
絡め手に長けたメンツとヒーラーが固まった様なメンバーだ。これ以外には無いだろう。
"ただ、これだけじゃこちらがジリ貧になる可能性もある。だから、少しリスクもあるけど、奇策を挟んで追い込みをかける"
「奇策、ですか?」
"そう。うまく嵌れば火力に乏しいこちらのにとっては貴重な有効打になる。鍵になるのは……コハル、君だ"
「わ、私……?」
"そう。手順は────"
先生が手短に説明したものを聞いて、私たちは少し驚きながら目を見合わせた。
「なる、ほど……ですが、コハルちゃんが危険に……」
「…………いや。私、やる。私たちならやれる」
「コハルちゃん……」
"……大丈夫。いざとなったら助けてくれる仲間が、ここには大勢いるし……私がついてる"
言いながら、先生が手に持ったタブレットの画面が光出す。これまでも見て来た、戦闘指揮を始める時の光景。
"子供達が頑張ってくれたからね。大人も格好いいところを見せないと、ね?" - 92二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 22:09:04
最初はシンプルな撃ち合いから始まった。それぞれが得意な射程の位置どりを探りながら弾丸で削り合う。遠くからの援護でユスティナは削られていくけど、その度に復活しちゃうし、それを抜きにしても向こうのほうが火力が上で。先生の指揮のおかげでだいぶやりやすくはなっているけど、不利なのはやっぱりこっちだった。
「待っててっ!」
「お役に立つと、いいのですがっ!」
ハナコと私のヒーラー2人体制でなんとか戦線が維持できてる様な状態。事前に先生が言っていた通り、このままじゃジリ貧になりそうだった。
"…………やるならここかな。ヒフミ、アズサ、コハル、ミハルは準備っ!カウント10!"
『っ、了解っ!』
「…………何か仕掛けてくるな。総員警戒」
あえて聞かせるような声の大きさで号令を出した先生に、サオリという名前らしいアリウスのリーダーが反応した。先生の指揮を何度か見ているし、その分意識するし、警戒をする。
"2……1……今!ヒフミ!"
「はい!ペロロ様、お願いします!」
その意識ごと、隙として刈り取られるとも知らずに。 - 93二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 22:09:18
「──────なんだっ、これはっ…!?」
「ターゲットが吸われる……いや、それ以前に、『目を逸らせない』……っ?」
ヒフミが投げた円盤の形をした装置から、ぽん、と間の抜けた音を立てながら、白くてまるまるとしたフォルムの……ぬいぐるみ?みたいなものが飛び出してくる。戦場に場違いなくらいコミカルにくるくる回る鳥。
ヒフミの、なんというか狂気じみてるって言ってもいいくらいのペロロ愛が込められているデコイは不思議な力を持っていて。その場にペロロが出ている限り、範囲内の敵は『絶対に』、目を逸らすことができなくなる。
試験前の夜にアリウスの生徒と戦った時も頼りになった、実質攻撃不能不可の強制力抜群の視線誘導だ。…………出て来た瞬間に周りにいる人全員の首がぐるんって回るのはちょっとしたホラーだけど。位置次第だと首痛めるのよね、あれ。
「────ミハル!」
(うんっ!)
呼びかけた一瞬で意識の表裏を切り替える。"表"に出たミハルは、手の中にいくつも手榴弾を作り出してみせた。
「お姉ちゃんっ!」
(ええっ!)
すぐさまミハルが"裏"に戻って、もう一度私が"表"に出る。瞬間、ミハルが作った手榴弾の色が桃色から青色に切り替わる。意識の入れ替えを使ったちょっとした裏技。これで準備は整った。
「アズサっ!行くわよ!」
「ああ!」
作った手榴弾のいくつかをポケットに入れて、片手に銃を持って。アズサと一緒に、アリウススクワッドに向けて駆け出した。
「こいつら……!?」
「白兵戦を……?」 - 94二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 22:12:22
(乱戦×超近接×セイなる手榴弾=……?)
- 95二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:25:46
味方は回復…敵にはダメージ
- 96二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:50:57
犠牲の伴わない……自爆特攻……!?
- 97二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 09:07:47
セイなる手榴弾の悪用すき
- 98二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 15:42:19
(更新と進行ペース上げたいけど戦闘の大部分ダイジェストにするのは味気ないし……とか考えて事細かに書き始めてしまうやつ)
(先生の指揮や戦闘シーンは概ねゲームの設定を反映させつつ独自解釈を取り入れたアイデアを混ぜつつやっております 雰囲気こんな感じでいいんだろうか)
(面白いと思ってくれれば幸い) - 99二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 15:45:45
- 100二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 19:15:51
面白と思います。
焦らず頑張ってください - 101二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 23:22:55
ミハルのえ駄死展開も……人をたらしこんでいくのもすっごく好きです
- 102マルホイ24/08/20(火) 06:53:41
保守だぁ!
- 103二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 11:52:24
(やっぱり平日は少し更新が厳しいです…申し訳ない)
- 104二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 19:46:04
ほっしゅ ほっしゅ
- 105二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 03:47:13
- 106二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 11:10:33
戦闘シーン今みたいに事細かだと私が喜ぶので続けて。
- 107二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 14:42:28
おお、スレ主復帰されておられたか
相も変わらず描写が細かい…学ばせていただきます。 - 108二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 20:30:00
人をたらしこむ流れが恋しいな
- 109二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 07:35:09
保守
- 110二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 16:24:29
ほ
- 111二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 22:44:12
保守
- 112二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 04:38:15
向かってくる私たちに相手は当然のように気付いて迎え撃とうとしてくる。けど、こっちはそれも織り込み済み。
「……ちっ、なんなのこの変な人形……!」
ヒフミのペロロデコイがいる限り、私たちを狙って思うように攻撃はできない。ただし、それでも絶対じゃ無い。現にペロロと私たちを同時に巻き込むような範囲攻撃で私たちにも攻撃を当ててくる。けど────
「────プレゼントよ」
思いっ切り地面を蹴っ飛ばすみたいに踏み込んで、その勢いのまま目の前にいた赤いヘイローの人の鳩尾に叩きつけるみたいにして、手榴弾を押し込んだ。さっきから自分でも不思議なくらい力が湧いてくる身体は、かなりの力強さで腹に抉り込むように深く沈んで、次の瞬間、手榴弾が炸裂した。
「……ぐ、ぅ、ぁぁっ……!?」
「っ、近接で爆弾だと……?そんなことしても自爆でし、か……っ、?」
アズサが相手をしてるリーダーの人がこっちの様子を見て、直ぐに目を見開いた。特殊部隊って言われてるだけあって、すぐに気付いたみたいだった。 - 113二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 04:38:35
私の手榴弾は敵にしか爆発しない。範囲内にいる私、アズサ、ついでにペロロのデコイには、爆発の代わりに治癒の力がはたらく。多少撃たれたくらいなら回復量が上回ってくれる。
ヒフミのデコイで攻撃を逸らしつつ、私の手榴弾に巻き込みながら敵を削る。どんなに敵が格上でも、力の組み合わせと工夫次第で戦える。これも私たちがこの補習授業部で学んだこと。
「コハルッ!」
「うんっ!」
「ぐっ、このっ……!」
こっちに気を取られた隙をついて、アズサがリーダー格の人を私の方へ蹴り飛ばして来る。すぐに体制を立て直して私を撃とうとするけど────吸い寄せられるみたいに銃口があらぬ方向を向く。
「しまっ──」
「さっきのお礼。受け取りなさい」
思い切り踏み込んで、ライフルの銃口を相手の身体に突き出す。
「あ゙、ぐっ……!」
次の瞬間、引き金を引く。どうなってるのかさっぱりわからないけど、やっぱり身体の力だけじゃなく銃火器の威力まで上がっているみたいで。マシロの対物ライフルみたいな威力の弾丸が出た。
「がっ────!?」
接射に怯んだ隙にポケットから手榴弾を取り出して、ピンを抜きつつ空中に置くようにして捨てて。そのまま身体を回して、手榴弾を横から踏みつけるみたいにしながら、トドメとばかりに回し蹴りを放つ。
「────ッッ!?!?」
蹴りと爆発を一緒くたに叩き込まれた相手が、思いっ切り吹っ飛んでいった。 - 114二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 10:40:32
つよっ…
- 115二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 11:02:46
戦闘描写分かりやすいなぁ簡単にイメージ出来ます
それにしてもこの戦法…乱戦向けすぎる…大物食いも容易いとか怖い… - 116二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 16:31:26
(書いてて思ったこと)
(コハル手榴弾もそうだけどヒフミのペロロデコイも大概無法な性能なのでは?) - 117二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 20:39:36
ったりめえだ、ペロロ様だぞ
- 118二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 21:02:07
このレスは削除されています
- 119二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 03:08:14
ペロロ様って言えばなんでも通るってもんじゃねーぞ!
- 120二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 04:56:30
「ぐっ……ゔっ……!」
「…………ぎ、ぃ……今度、こそ……終わりかな……」
私が連撃を喰らわせたリーダーの人と、アズサに強烈な一発を撃ち込まれた赤いヘイローの人が堪らず膝をつく。逆にこれだけやってもようやく膝をつかせられるくらいにしかならないんだから、向こうがどれだけ強いかが思い知らされるような気がした。
「はっ……はぁっ……!」
こっちはこっちで、全然余裕なんてなかった。いくら治癒の力で怪我が治っても体力まで回復するわけじゃない。アズサは流石で呼吸も安定してるけど、私はもう息も絶え絶えで体力がすっからかんになりそうだし、後ろにいるハナコとヒフミも疲労困憊だった。
「まだだ……!まだ古聖堂の地下に……あれが……」
「サオリ……!?」
お願い、もう止まって。心の中でそう願いながら出方を伺っていると、意外な事にアリウスはいきなり離れて行った。
(────っ、お姉ちゃん代わって!)
「うっ、うん!」
瞬間、ミハルから叫ぶみたいに頼まれて、反射的に身体を入れ替えた。
「────逃げるなあっ!!サオリィ!!」
表に出た途端、ミハルは大きく振りかぶりながら、手の中に手榴弾を生み出して、思いっきり投げつけた。 - 121二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 04:57:30
- 122二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 05:07:03
- 123二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 07:43:29
アクメードがほぼ確で堕ちるレベルになってる…
- 124二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 12:07:50
このレスは削除されています
- 125二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 12:44:16
誰が上手いこと言えとwww……満点だ
- 126二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 20:16:17
ほ
- 127二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 21:38:36
やっぱアクメグレネードつえーー
- 128二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 04:55:58
ただでさえ強いコハルグレネードにアクメ効果付与されればそりゃね
- 129二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 06:27:47
「くそっ……!ミサキ!ヒヨリ!姫を頼む!」
「了、解」
「は、はい!」
「待って!!サオ、リ────」
(ミハル……!?)
追いかけようとしたミハルが、がくっと力が抜けたみたいに崩れ落ちる。
「はぁ、はぁ、はぁっ………!」
「────ミハル!!大丈夫!?!?」
ミドリって言ったかな、あのミレニアムの子が駆け寄って来るけど、地面に手をついたミハルにはそれに言葉を返す余裕もない。
神秘なんて呼ばれ方をする私たちの力は、使う度に気力みたいなのが削られる。散々入れ替わっては乱発してを繰り返した分、私とミハルはみんなよりも消耗が激しくて。それが、さっきの一発で底をついてしまったんだ。
それだけじゃなくて……今の私たちには、変に力がみなぎってた。普段以上の力がずっと出続けていたけど、多分体力とかスタミナみたいなのは据え置きで、力に身体がついていかなくなってたんだ。
「ゔっ……う、ううぅ…………」
(ミハル……)
私は意識の裏にいるからこそ冷静に分析みたいなことができている。表にいるミハルは身体の疲労を直に受けてそこまで頭が回ってはないだろうけど、体感と感触でもう自分が動けないのを直感的にわかっているはず。
それなのに、ミハルは。生まれたての子鹿みたいにガタガタの身体で、無理やり立ちあがろうとしていた。 - 130二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 06:29:47
「────ダメだ、ミハル。もうまともに戦えないだろう」
「で、も……!サオリを、追いかけないと……!」
「ミハル……」
そんなミハルの様子は、ただ敵を止めるってだけじゃない、それ以上の理由があるのが目に見えてわかった。
「………そんなに、その人のことが大切なの?何があったのかは、知らないけど……」
それを見て、ミドリって子はなんだか複雑そうな顔をした。そういえばこの人達は、ミハルがサオリに訴えかけてる時に割って入っていた。もしかしたら、あの時の会話を聞いていたのかも。
「…………………」
そう問いかけられて、ミハルは。
「……………今まで、色んな人に出会って。色んな人に触れて。色んな人と接してきて」
少しだけ、声を震わせながら。
「みんな、素敵な人で」
両手を強く握りしめながら。
「みんなっ……忘れられなく、て」
いつの間にやら、少ししゃくりあげなげるようになりながら。
「みんなみんな、大好きなの」
不意に滲んだ涙を、ゴシゴシと乱暴に袖で拭って、言った。 - 131二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 06:30:12
- 132二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 14:46:05
ミハル……
- 133二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 19:55:24
ミハルーー
- 134二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 22:25:22
よく言った!
- 135二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 02:50:03
カッコいいぞミハルーー!!
- 136二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 09:58:43
このレスは削除されています
- 137二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 16:52:32
それでこそキヴォトスのたらしだぁ!!
- 138二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 02:04:20
このレスは削除されています
- 139二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 09:12:28
追いついてしまった
- 140二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 12:32:29
ところで素朴な疑問なんスけどガスマスク着用してる相手にアクメードぶちこんだら息が詰まって物理的にダウンしない?そういうとこもケアしてこそのアクメード?
- 141二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 17:47:12
- 142二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 17:55:04
ミメシスじゃないアリウス生もいるはずなんですがそれは
- 143二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 19:36:34
あ 忘れてましたごめんなさい
- 144二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 19:47:04
アツコのマスクの下がひどいことになっててトリニティ……なんて恐ろしい兵器を……ってアンジャッシュが起きる可能性
皮膚性の神経毒とか対人で見ればサーモバリックよりもエゲつなく見えるわ - 145二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 22:35:47
※実際は個人の「能力」な模様
- 146二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 03:47:09
「────ミハルの気持ちはわかった。でも、その状態じゃサオリには勝てない。サオリを止められない」
ミハルのあまりに切実な声に、誰も何も言えなくなって、不意に静まり返った空気。それをあえて破るように、私は言った。悔しそうというか、悲しそうな顔をしたミハルを宥めるみたいに目線を合わせるようにしゃがんで、肩にそっと手が置く。
「だから。私が行く」
「え……?」
「アズサ、せんぱい?」
「まだ何か手札があるような言い方だった。それを止めに行く」
そこで一旦言葉を切って。それと、と続ける。
「…………『アリウス』から、あの人達を引きずり上げる」
「…………どういうことですか?」
「ごめん、今は説明してる時間が惜しい。サオリを止めたらすぐに戻って来るから、その時に」
ハナコが怪訝そうな顔をしたけど、今はあまり時間に猶予がない。思わせぶりなことを言っておいて申し訳ないけど、一旦棚上げさせてもらう。
「アズサちゃん、私も……!」
「ヒフミももう体力の限界だろう。安静にしてて」
「でも……!」
「それに……あれに挟まれると面倒だ。休み休み、そっちの対処をして欲しい」
ふっと視線を向けると、ゆらゆらと身体を揺らしながら立ち上がるユスティナが居た。アリウスが逃げるためにまだ残っていたのを集めたらしい。
「まだこんな力が……!」
"…………なら、私がアズサと一緒に行こう。みんなはここを"
「先生…………うん、お願い」
私が言うと、先生は力強く頷いてくれた。 - 147二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 03:49:39
「アズサ先輩……私……」
最後に、ミハルにもう一度向き直る。涙が滲んだ瞳。不安と悲しみが渦巻いてるような表情。いつだって笑顔で、自由で、楽しそうな姿を見せていたミハルからは考えられないような姿。
…………いや。一度だけ、見たことがあったかな。きっとミハルが初めて自分の正体を明かした時。今と同じように、胸元をぎゅっと握りしめていた。それくらい、辛かったのか。悲しかったのか。サオリのことが。
「あ…………」
そう思った瞬間、気付いたらミハルを抱きしめていた。激しい戦闘の火照りが残っているのもあるけれど。それを抜きにしても、ミハルの身体は暖かかった。単純な温度じゃない、心で感じる優しい熱。
触れることで伝わる感情がある。温もりから感じ取れる想いがある。人はそんな風にして、愛情や思い遣りを誰かに渡せる生き物なんだ。それを教えてくれたのはミハルだった。
そのやり方があんまりにも強烈だったものだから、まだそれに戸惑うこと多いけど。とても大事なものを、この子から貰ったから。だから────
「ミハル」
同じだけ……いや、貰った以上のものを。私の心も、この子に伝わっていますように。そんな風に願いながら、ぎゅっと一際強く抱きしめた。
受け取ったものを、それ以上のもので受け渡したい。私は、そんな風に返せる自分でありたい。そう思った。
「大丈夫。大丈夫だよ」
「…………」
「ミハルの想いは、私が引き継ぐよ。それに私も、少し思い出したことがあるから……全部全部、サオリにぶつけて、戻ってくる」
私の腕の中で、ミハルは小さく頷いた。私が伝えられたのは、そこまでで。次の瞬間には黒い羽に────コハルに代わっていた。
「………………」
コハルはふっと目を伏せた後、徐にポケットの中を探った。取り出されたのは、手榴弾がひとつ。
「気を付けて。絶対、戻って来て」
「────わかってる。行ってきます」
手渡されたそれをしっかりと受け取って、私は立ち上がった。 - 148二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 12:31:31
このレスは削除されています
- 149二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 12:32:49
コハルになってから渡したからアクメードじゃなくてセイなるの方やで
- 150二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 15:36:12
・・・(どうせなら「前者」が良かった気がする・・・)
- 151二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 20:46:11
でもセイなるの方は回復ができるから……
- 152二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 06:43:36
このレスは削除されています
- 153二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 08:35:39
このレスは削除されています
- 154二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 08:38:36
このレスは削除されています
- 155二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 08:50:30
このレスは削除されています
- 156二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 08:59:16
このレスは削除されています
- 157二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 15:38:53
(自保守)
(書いてて思うこと)(このエデン条約編、主人公枠とヒロイン枠がいっぱいいる) - 158二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 19:00:59
登場人物みんなが主役を張れる物語は名作
- 159二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 04:52:32
このレスは削除されています
- 160二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 04:53:35
「アズサ…………それに、シャーレの『先生』か」
────鍾乳洞に似た地下道。追いついた先にサオリは居た。私がここへ来ることがわかっていたみたいに。
"アズサ。ついて来ておいてなんだけど、私は、細かい指示は出さない"
「え……?」
「何……?」
ほんの少し目を見開いた私たちに、先生は続ける。
"万一の時のフォローはする。けれど…………君は、君自身の力で戦っていい。今まで培って来た全てを。今のきみを形作ったもの、その全てをぶつけるんだ"
"そうすれば、サオリにも勝てる。今のアズサなら、この言葉の意味がわかるはずだよ"
「………………うん」
私で、戦う。私の全てで、サオリに勝つ。それが意味すること。戸惑ったけれど、少し考えてみれば、確かにちゃんとわかった。
今の私を作って来たもの。それは、補習授業部に来てからのことだけじゃない。もっと前の、私という人間の始まり。
今。私がここにいるのは。トリニティにいられるのは。大切な友達が沢山できたのは。いくつもの幸せを得られたのは。その始まりがあったから。
ついさっき、ミハルのおかげで思い出せたそれを、しっかりと胸の中に置いて。ゆっくりと、足を踏み出した。
「舐めた真似を……お前1人で、私と真正面から戦って勝てると思うか?お前に、戦い方を教えたのは────」
「────そう。"だからこそ"、私が勝つ」
「何だと……?」
相対したサオリの顔には困惑と、かすかに怒りに似た感情が滲んでいた。それを真っ直ぐに見つめ返しながら、言う。
・・・・・・・・・
「私を育ててくれた人は、ヤワな鍛え方をしなかったから」
同時に、地面を蹴った。正真正銘、これを最後の戦いにするために。 - 161二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 06:49:01
「私を育ててくれた人」って・・・ ・・・まさか、な・・・
- 162二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 07:49:31
育ててくれた(直喩)
- 163二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 08:53:10
多分……サオリも同じ人に育てられたよなぁ
- 164二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 11:36:24
そうじゃなくてサオリに育てられたって話じゃ?
- 165二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 15:54:29
このレスは削除されています
- 166二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 23:07:22
師弟対決が始まりました
- 167二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 07:21:59
このレスは削除されています
- 168二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 17:17:30
このレスは削除されています
- 169二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 23:20:58
ホスト規制される前に保守
- 170二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 04:30:52
至近距離での撃ち合い。相手の先を読んで偏差で撃つ。相手を動かすためにあえて避けられる弾を撃つ。引き金を引いた一瞬、二瞬後には当たるような間合いで、互いに弾丸を浴びせ合う。時折、銃を抱えたまま蹴りを見舞う。銃そのものを鈍器として殴りつける。そんな風に格闘術も織り交ぜながら、目まぐるしく攻め、守り、避ける。
私が負わせた傷、度重なる連戦によるダメージと疲労、ミハルの手榴弾による身体の不調。身体にいまだ残っているであろう三重苦は確かにサオリの動きの精細を欠かせていた。そしておそらく、精神的な動揺も────
対する私は、コハルとハナコが散々海部消してくれたおかげで傷やダメージはかなり浅い。心の中もまだ落ち着いている。疲労度は似たり寄ったりだけれど、総じてコンディションは私の方に分があった。
離れているはずの彼我の戦力差が、ここに来て拮抗していた。
「こうしてると、昔を思い出す」
「…………っ?」
ヒフミ達と合流する前に戦った時とは違い、こちらにある程度余裕があった。こうやって、話せる程度には。
「まだ小さくて、ものも知らなくて、戦う術も知らなかった幼い私に、サオリが色んなことを教えてくれた。例えば────」
ずっと身体をサオリとは横向きにする。一瞬前に私の体があった場所を銃弾が通り過ぎて行った。
「『大袈裟に避けようとするな』……だったね」
「チッ……」
教わったことの一つを復唱すると、サオリは露骨に顔を顰めた。
「『お前に戦い方を教えたのは私だ』。あの時そう言ったことへの、意趣返しのつもりか?」
「いや……ただの思い出話だよ」
そんな意地の悪いことはしない。ただ昔を懐かしむように、私は記憶を辿り続ける。
「サオリの教え方は厳しくて、容赦がなくて、『教わった』後は身体のあちこちが痛かったけど……今思えば、あの時間が、私は嫌いじゃなかった気がする」
「何……?」 - 171二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 04:32:06
劣悪な環境。来る日も来る日も浴びせられる暴力と暴言。絶えず教えられ続ける思想。全ては虚しい。故に希望など抱いてはならない。そんな鬱屈とした生活の最中にあって。
「今ほど意識できていたわけじゃない。でも、あの時の私でも、サオリが何かを教えてくれる時は……いや、サオリと一緒にいる時間だけは、辛いとは思わなかったし、やめて欲しいとも思わなかった……それがなんでなのかが、わからないのに……」
痛みがあることに変わりはない。苦しみを感じることに違いはない。なのに、どうしてか、その時間だけは安らぎがあった。
「でも、今なら解る」
「サオリは、私を守るために。私が私自身を守れるように、その術と力が身につくように、一生懸命鍛えてくれていたんだ」
「……………っ!」
「私はそれに、その思い遣りに、ほんの少しだけ触れていたんだ。だから……」
「────何が言いたい!?」
いつの間にか、サオリは攻撃をやめていた。それは、ただ怒っているというだけじゃわなくて……何かが、揺れ動いているような気がした。
いや、思い返せば、サオリはずっとそうだったのかもしれない。ミハルと話したことがきっかけになって、サオリの心の中が揺れ始めていたんだ。
「さっきから取り止めのない話をつらつらと!お前は一体、何が言いたいんだ!!」
「────サオリが、とても優しい人だったって話だよ」
そう言い切った瞬間、サオリの動きがぴたりと止まった。 - 172二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 05:34:40
「………………な……にを………言って……」
「さっき、サオリがミハルと話していた時、私も少し聞いていた。2人の間に何があったのかはわからない。けど、それが何なのか、気になって。そしたら、考えるまでもなかった」
呆然と声を出すサオリに、私は語りかけ続ける。
「サオリは、優しかった。サオリは優しい人だった。誰かを深く思える人だった。自分のこと以上に誰かのことを考えて、その誰かの為に動けるくらいに」
少し考えたら……いや、ほんの少しだけ昔の自分達に思いを馳せる、たったそれだけでもすぐに思い出せるくらいに、深く記憶に残っている。
なのに、今こうするまで、私は思い出そうともせず、意識しようともしなかった。
「…………私はきっと、思い出すのを避けていたんだ。思い出さない様にしていたんだ。そうしないと……決意が鈍ってしまうから」
抗い、戦う覚悟。自分を育ててくれた人を、本当はどこまでも優しい人を、傷つける覚悟。それを固める為に、私は記憶を封じていたんだろう。躊躇ってしまわないように。迷ってしまわないように。
それは、ある意味で諦めだった。私は裏切ってしまったから。袂を分かってしまったから。自分から手を離してしまったから。だから戦うしかないんだって。そんな風に、諦めていた。
「でも」
ざりっ、と足で地を強く踏み締めて。拳をギュッと握りしめて。
「もう逃げない。もう目を逸らさない。……ヒフミに叱られて。励まされて。必死に訴えかけるミハルを見て。ようやく、目が覚めた」
殺さないといけないとか、戦わないといけないとか、みんなを巻き込んじゃいけないとか。こうしないといけない、こうするしかない、その方法しかない、なんて。そんな風に決めつける必要も、他の方法を諦める必要も、本当はどこにもなかったんだ。それが、やっと分かったから。
だから────
「私は諦めない。もう何一つ諦めない。ヒフミ達との繋がりも。サオリとの……いや────」
「────『姉さん』達との繋がりも」
- 173二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 05:40:42
「は────………ぁ…………?」
「アリウスから。マダムから。あの莫迦莫迦しい虚無思想から。姉さん達を引き摺り出す」
決意を言葉として声に出す。自分に言い聞かせるように、自分自身に命じるみたいに。言葉を続けるごとに、意志が硬く固まっていく。
「全部全部、私が奪い返す。総取りだ。『サオリ姉さん』も、『ミサキ姉さん』も、『ヒヨリ姉さん』も、『アツコ姉さん』も、他のアリウスのみんなも…………暖かい、優しい日の当たる場所へ。無理矢理にでも連れて行く」
「あの日、私を守ってくれた様に────」
「今度は私が、みんなを守る」
- 174二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 07:30:20
へっ
最高にクールだぜ、アズサ - 175二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 08:49:15
やだかっこいい
- 176二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 19:01:26
保守
- 177二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:17:34
アズサかっこいい‼️
- 178二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 22:09:29
素晴らしい
- 179二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 07:39:08
保守
- 180二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 16:25:11
ほ
- 181#二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 17:48:20
む
- 182二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 01:57:56
ほし
- 183二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 05:34:39
地下道での一騎打ち。相対しているのは、かつての仲間であり弟子でもあった、白州アズサ。
「ふっ──!!」
「ぐぅ、ぅっ……!」
それに応戦している錠前サオリの心は、かつてないほど千々に乱れていた。計画の瓦解。ミハルとの思わぬ再会と会話。連戦に次ぐ連戦。そして、先ほどのアズサの言葉によって、サオリの精神はもはや平静を保つことが不可能になっていた。故に、動きは精彩を欠く。しかし────
(何故だ……何故捉えきれない……!?)
互いのコンディションの差を加味しても互いに手の内は知っているが、技量と相手の熟知はサオリに軍配が上がる。だからこそ廃ビルの中で戦った時は完封すらできていた。それくらい、向こうの手の内は知っているはずなのに。
「…………『力で勝る相手に力で挑もうとするな。相手の有利で戦おうとするな。狙うべきは力の利用。動きを見切り、力を誘導しろ』」
「あっ────」
掴み掛かろうとした腕を、するりと懐に潜り込んだアズサに逆に捕らえられ、前方向への勢いを"使われる"形でつんのめるように体勢を崩された。即座に打ち込まれる肘打ち、続け様に放たれる銃弾。
「がはっ……!……くそっ」
衝撃と痛みに一瞬思考が止まってもなお、戦闘が染み付いた身体は半ば自動的に動く。足が地面を踏み締め、体幹が姿勢を崩さぬようにと留まる。しかし、それは向こうも承知のこと。
「…………『一度の攻撃で済まそうとするな。相手が頑強ならば一度とならず叩き込め。倒れるまで。斃れるまで。何度も。何度でも』」
アズサは止まらない。攻撃するべき場所を悟らせないように、前後と左右に揺さぶりながら畳み掛けてくる。 - 184二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 05:35:35
「『小柄なお前の体躯ではリーチの差で不利になることも多いだろう。だが小さいことは劣っていることにはなり得ない』」
「っ、このっ……」
撃てども撃てども掠めるだけで当たらぬ銃弾。手を伸ばしてもするりと抜けられる。翼を含めて体を小さく纏めるようにしながら、その身を横向かせる。たったそれだけの違い。たったそれだけなのに。捕まえられない。
「『的の小ささは被弾の少なさであり。背丈と手足の短さは小回りの良さに。活かせば武器になり得るのだと知れ』」
「…………耳障りだ……さっきからブツブツと……!」
隙を見つけては飛びかかり、軽やかにサオリの身体を登るように捕まって攻撃を浴びせる。そんな動きをしながらも微かな声で呟き続けるアズサ。それはこちらに語りかけているわけでも、そもそも聞かせているつもりでもない。手順を確認する為だけ唱えられる過去の教訓。
「…………………っ」
しかし、サオリは。
アズサのそれを、耳障りだと断じながらも。それを聞いているうちに。
───嗚呼、それも。私が教えた───
そんな、泣きたくなるような懐かしさに似た感覚を。自分でも気付かないうちに、覚えていた。 - 185二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 05:36:58
「…………………っ!?」
そんな戦いをもう何分続けたのか。サオリは不意に、アズサの背後に何かの気配を覚えた。伏兵か、と身構えた矢先に、その正体に目を見開く。
(────"私"……?)
それは、サオリ自身だった。それはまるでアズサの背を押しているようで。あるいはアズサと共に戦っているようで。あるいは、アズサそのもののようで。……まるで、自分の写し身と戦っているような、そんな錯覚さえ覚え始めた。
────あれは、影だ。過去の自分が映っているのだ。アズサが……過去の自分が生み出したものが、この現在に至り、時を超えて自分を阻んでいる────
「あ、あ、あ、あ、あああぁぁぁぁーーっ!!!」
錠前サオリは吠えた。胸に渦巻く感情を振り払うように。そんなものは錯覚、まやかし、気の迷いだと、目を逸らしているようでもあった。それは最早、直視しているも同然だと言うのに。
「がっ、あ゙っ……!?」
「アズサあああぁぁぁぁあ!!!」
急激に動きが変わったサオリにアズサは対応ができなかった。首を掴み締め上げながらの銃撃。膝蹴り。接射。正面蹴り。
「ぐ、ゔっ……!!」
辛くも抜け出したアズサだが、がくりと崩れ落ちるように膝をついた。
「終わりだぁぁぁ!!!」
半ば勝ちを確信しながら、サオリは銃口を向け────
「────────かかった」
- 186二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 05:37:48
ばさり、と。不意に羽ばたくように動いたのは、アズサの翼。その羽毛の中からこぼれ落ちるように、藍色と白色の球体に、小さな十字架の装飾がついたものが────
「これはっ……まさかっ……最初からこれが狙いでっ……!」
かつん、と。軽く硬い音と共に地面に落ちた次の瞬間、それは──下江コハルの手榴弾は、一気に爆ぜた。
「──────っ」
「ぐ、ゔっっっ!!」
味方には回復を、敵に爆破を。本人がいない場所であっても、その判別は機能する。すなわち────仲間であり味方であり、何より友達であるアズサには回復が。敵であるサオリには、爆発が。それぞれ作用した。
戦いの最中、窮地に陥った自分にサオリが渾身の一撃を放つその瞬間。それをアズサは待っていたのだ。
「『────極限状態でこそブラフを張れ』……だよね?」
「お前っ……ぐっ!?!?」
………そうだ。『ありとあらゆる手段を使い隙を作れ。そして、その刹那を絶対に逃すな』。それも、私が────
「は、あ、ああああああっ!!!」
絶対的な隙を晒したサオリに掴み掛かったアズサは、そのまま流れるようにその身を投げ、地面に叩きつける。
「がっ、はっ────」
受け身を取ることもできずに地に伏せられたサオリに、即座にマウントポジションを取ったアズサが、逆手に鷲掴んだ銃の先端を突き刺すように、力一杯振り下ろす。
「────チェックメイトだ、サオリ」
決まり手となった、それは。かつてのサオリが、アズサへ教えた最初の技だった。 - 187二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 11:58:11
今の仲間だけでなく……過去の仲間(サオリ)をも……背負ったアズサが優勢か……今のサオリは…ひとりよがりなんかね
- 188二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 21:07:44
ほ
- 189二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 21:30:17
サオリが本気で教えてたことが
言葉だけでなく、この対決で証明されたんだね - 190二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 02:08:22
このレスは削除されています
- 191二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 02:39:29
- 192二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 02:42:07
「FATALITY……」
「お願い落ち着いてお姉ちゃん!!!!」
「モ、モモイが見たことないキレ方してる……」
「ひ、ひえぇ……」
「…………やーばい過去一の修羅場だこれ」
(呑気なこと言ってる場合じゃないわよ!!!どうするのよこれ!!!)
続く。 - 193二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 02:44:42
こんなん笑うしかないわ
- 194二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 04:04:25
この温度差よ
- 195二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 14:58:29
ほしゅ
- 196二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 18:39:54
ついに……臨界点に達したか……
ところで……始めてから2ヶ月先生なのですが…デスモモイってなんすか?
先輩方…おせーて - 197二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 18:53:11
説明しよう!デスモモイとはとある絵師がブルアカのエ駄死絵のモザイクとして描いたブチギレているモモイが何故か独り歩きするようになったものだ!ちなみに公式動画に映り込んだことがあるぞ!
- 198二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 21:20:30
温度差やベーwww
- 199二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 22:15:16
(どうしても何かしらシュールなオチをつけたかった)
埋まりそうなので大急ぎで挨拶をば
今回は大真面目に丁寧に戦闘シーンを書きました、お気に召したなら幸いです
次回はエデン編エピローグで修羅場を書きつつアリウス編の導入までいけたらいいな……
平日に立てると管理が難しいので次スレはすぐには建てず週末になりそうです
ただ書き溜めを兼ねてまた間を置くために立てずにおく可能性もあり
その場合は1ヶ月以内に再開するので気長に待っていただければ幸い - 200二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 22:29:14
ミハルに幸あれ!