- 1二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 21:53:43
- 2二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 21:54:31
「今日は水炊きやでー」
「鶏肉と白菜のいいにおいがする」
「底の方にぶつ切りのやつが入ってるわ。すくって食べ」
「骨からよくダシが出てそうだな」
「ポン酢とよう合うで」
「ネギ、しいたけ、にんじん、春菊と……」
「マ○ニーちゃん」
「○ロニーちゃん」 - 3二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 21:54:51
熟年夫婦みたいなオグタマすこ
- 4二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 21:55:02
「ほしいたこ焼き機があるんやけど」
「……? 今使ってるたこ焼き機は?」
「これ、電気やろ? 実家で使っとったやつはガス火でな、やっぱり焼き上がりがちゃうんや。あっちの方が香ばしいし、ふっくら焼けんねん。使い込んでるんもあるけどな」
「はふっ。……今でも十分おいしいぞ」
「もっとうまなるで。これはいっぺんに焼ける量も少ないしな」
「よし、次の休みに見に行こう」
「焼きがいのあるやっちゃな」 - 5二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 21:55:35
「今日はおからの炊いたんと塩サバやで」
「和風だな」
「ソース味ばっかりでも飽きるやろ」
「私はタマの粉ものなら毎日でもいいぞ」
「ウチがイヤやわ。……はい、いただきます」
「いただきます」
「……」
「……」
「おっ。このサバ当たりやな。安かったからもっとスカスカなるかと思ったけど、しっかり脂が乗っとる」
「そうだな。でも、この卯の花もおいしいぞ」
「おからの炊いたん?」
「おからの炊いたん」 - 6二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 21:56:14
「ただいま。……あれ。クリークが来てるのか?」
「おかえりなさい、オグリちゃん」
「おかえり、オグリ。ようわかったな、クリークが来てるって」
「外にもカレーのいいにおいがしていたんだ。家に入って確信した」
「まぁ~。久しぶりなのに嬉しいですね~」
「クリークのカレーは格別だからな。タマにはいつも料理をつくってもらってるから、手伝ってもらえて助かる」
「二三日は楽しめますよ~」
「どうやろなあ。オグリやからなあ……」 - 7二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 21:56:47
「今日は私が料理をするぞ」
「どないしてん。なんの風の吹き回しや?」
「いつもタマに苦労をかけているからな。私も本格的に料理を始めようと思うんだ」
「そらありがたい話や。で、何にするんや?」
「カレーだ」
「昨日山ほど食うたやないか!」 - 8二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 21:57:21
「ふう。いい汗をかいたな」
「なんや、ランニングしとったんか」
「ああ。あんまりいい天気だったからな。次はタマもいっしょに走ろう」
「えぇな。ほら、シャワー浴びてき。お昼の用意しとくさかい」
「今日のお昼はなんなんだ?」
「うどんとかやくごはんの残りや」
「疲れた体にバッチリだな」
「せやろ」 - 9二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 21:57:59
「……おはよぉさん」
「おはよう。珍しいな、タマが寝坊なんて」
「あー、昨日受けた仕事がな。ちょっと調べもんしてたら、夜更かししてもうたんや」
「そうか。あまり無理はしないでくれ」
「わかっとるよ。……って、オグリ、朝飯つくってくれたんか?」
「ああ。簡単なもので申し訳ないんだが……」
「いやいや、うまそうやんか。ん。パンと、コーンスープと、レタスちぎったんと、トマト切ったやつに、スクランブルエッグか」
「オムレツをつくろうとしたんだ」
「……」
「……」
「……よっしゃ、今日はオムレツの練習しよか。わかったわかった。そんな悲しそうな顔せんでえぇから」 - 10二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 21:58:53
「今日のお好み焼きはひと味違うな」
「せやろ。おとつい、おでんしたやん」
「ああ。おいしくてつい何度もお代わりをしてしまった」
「まさかあれだけ仕込んで二日もたへんとは思わんかったで。……あれ、実はな。じゃがいもだけよけといたんや」
「ほう」
「ドロドロになるまで煮崩したじゃがいもをな、生地に練り込むねん。するとな、おでんのダシと芋の甘味がな、えぇ具合に染み込むんや」
「なるほど。このピリッと辛いソースとよく合うのはそういうことか」
「ど○ソースな」
「○ろソース」
「余ったダシは明日うどんにするさかい、楽しみにしときや」
「おお。タマはさすがだな、無駄がない」
「具を足してカレーにしてもうまいで。余ったらカレーうどんにしたらえぇしな」 - 11二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 21:59:32
「もやしは水気が多いさかい、シャキッと食べたいんやったら火の入れ方には気をつけなあかん」
「ほうほう」
「せやけど火入れが足りんかったら、ちょっとエグみがあるさかい、まあ、安いわりに難しいと思うわ。おいしく食べようと思うとな」
「ふむふむ」
「ぴんとけぇへんかったら、クッタクタに加熱するんもありやな。ただ、そうするとやっぱり水分が出るから、炒めもんにするときはチンするのもえぇやろ」
「奥が深いな」
「せや。ただのかさましやと思うと痛い目見るで」 - 12二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:00:41
「はんぺんは対角線に合わせて切って半分にする」
「四角を三角にするのか」
「せや。で、断面に切れ目を入れる。ちょっと深めにな。手ぇ切らんように気ぃつけや」
「えっと……このくらいか?」
「えぇ感じや。そしたら次は、切れ目にチーズを挟む。はみ出さへんくらいがえぇやろな。とろけるやつやったら大変なことになる」
「それはそれでおいしそうだ」
「欲張ったらえらい目に合うで。……うん、そんなもんやろ。ほな、フライパンをあっためる。中火でえぇで。あったまったら油をちょっとだけ引いて、火を弱めの中火にする。加減がわかるようになるまでは、味つけと火は控えめにしとき。味つけが物足りひんねやったら後で足したらいいし、火入れは時間をかけたらえぇ。すぐ焦げるさかいな。小まめにヘラで焼き色を見るんや」
「きれいなきつね色だ」
「ひっくり返そか。そうそう。空いた手で菜箸当てながら、焦らんとヘラをゆっくり傾けてな。両面焼けたら完成や。チーズもえぇ具合に溶けとる」
「ごくっ」
「もうちょっと待ちや。さっきチンしたにんじんあるやろ。ピーラーでひたすら薄く剥いたやつ。あとツナ缶。ぼちぼち使い切らんとな」
「フライパンは洗わないのか?」
「汁を煮詰めたり、濃い下味のもんを焼くんやったら別やけど、はんぺんくらいやったらそのまま使ったらえぇ」
「確かに、そんなに汚れていないな」
「気になるんやったらキッチンペーパーや。ほな続けるで。まずツナ缶のフタを半分開けて、中の油をフライパンに流す」
「タマらしい無駄のなさだな」
「使えるもんは使わな損やで、オグリ。油をフライパンに回したらにんじんを入れて、しんなりするまで炒めてく。レンチンしてあるから加熱時間は短くて済む。ツナ缶の油を全体に馴染ませる感じやな。で、缶のフタをみんな開けて、ほぐしながらにんじんと混ぜ合わせてく。仕上げにちょっとコツがあるな。強火にして、ジャッと鍋肌に醤油を入れるんや。焦がさんようによく混ぜて、醤油の香りが立ったら出来上がりや。火を止めて皿に移す」
「いいにおいだ。ツナ缶はもう味つけがしてあるから、調味料はあまり足さないんだな?」
「さっきも言ったけど、物足りひんかったら後で足せばえぇからな。……今日はインスタントやけど、慣れたら平行して汁もんも用意したらえぇ。米の炊ける時間も逆算してな」 - 13二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:01:31
>>12 続き
1レスにおさまらんかった
「うーん」
「なんや」
「私にも出来るだろうか?」
「出来るよ。アンタはオグリキャップやろうが。楽しみにしてるで。いつかの朝ごはんかて、ウチはほんまに嬉しかったんやから」
「……そう言われると、やらないわけにはいかないな」
「その意気や! まあ、しばらくは二人でいっしょにつくろうや」
「ああ。ところで、タマ」
「我慢できひんねやろ。ほな、晩ごはんにしよか」
- 14二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:03:27
軽妙な掛け合いと淡々とした日常の雰囲気が凄い好き
- 15二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:04:06
続き待ってるのだが?
- 16二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:04:18
というわけで、トレセン卒業後にルームシェアしてるオグタマ幻覚でした
もし同じ幻覚を見た人がいたら、自由に書き残していってください - 17二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:05:46
恋愛感情は有無は幻覚の個人差だとは思うが同棲は当然のようにする。絶対してる。
- 18二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:07:11
毎週末はおつまみが主役の酒盛りしてるな
- 19二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:08:18
最初から米も食いそうだよね2人とも
- 20二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 00:19:20
- 21二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 00:22:43
イナリもしっかり出したれ