トレーナー君、イヤホンをつけて何を聞いているんだい？

1二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 00:21:13

しかも実に楽しそうだねぇ…
どれ、私にも聞かせたまえ！別に減るものでもないんだし構わないだろう？

……な、何？君が…モルモットが私に隠し事をするなんて…どういう風の吹き回しだ？
なあトレーナー君。最初に君には伝えたはずだ…モルモットに、実験台には拒否権も選択権もないと。だからその有線イヤホンを外したまえ！それができないなら私に片耳を貸すんだ！ああそうさ、今すぐに！早くしないと実験漬けにするぞ！

ふむ、片耳を外したか。それで内容は…
ふぅン…？これは──私のライブか。
なるほど。私が恥ずかしがると思って気を遣っていたわけだね？クククッ…別に構わないよ、正直なところ私はああいう盛り上がる舞台や雰囲気が好きでね、観客席の方を見れば全員が『熱狂』と『興奮』を露わにしている状況は大変都合がいいんだ。

そういえば最近踊っていなかったから振り付けを忘れてきている気がするな…トレーナー君、なんでもいいからライブ用の音楽をかけてくれ。ダンスという全身運動は代謝を促進し筋力と呼吸器系の補助をしてくれる効率のいい運動方法だ、なんなら君も一緒に踊るかい？フフ…！返事の早いいいモルモットだ！それならカメラ機材を設置して撮影を始めるとしようか。

……ほぉ。体に染み付いている感覚というものは予想より早く取り戻せるものだね。手続き記憶と言うらしいが、記憶とは不思議なものだよねぇ…。

それにしても…ククッ…ハッハッハッハ！！トレーナー君、尋常じゃないほど動きが固かったぞ！
柔軟運動が足りていないんじゃないかい！？それなら私の作った軟体になる薬を飲めば改善が見込めるはずだ…！そしてこれは焼いたイカみたいな味で不味いものではない。副作用はそうだな、運が悪いとせいぜい一日歩けなくなるぐらいだ。フフフ…大丈夫だ、もちろん歩けなくなったら私がしっかり面倒を見よう！さぁモルモット君！科学の発展のためにその身を捧げたまえ！