- 11◆ooBAROh4cw24/08/15(木) 08:06:45
キヴォトスには摩訶不思議な噂話がある。
「一人でいる時に、扉を開けると謎の並木道に繋がることがある。」
「そこではなんでも『かくれんぼ』が出来るらしい」と。
今回はそんな”噂話”に巻き込まれた生徒(など)たちの物語である。
スレ主的にはお願いだから解釈がある程度定まっている奴に来てほしい。頼むからエアプ生徒よ来てくれるな。
このスレッドの創作はCC BY-SA 4.0の元、283btbam氏制作のSCP-461-JP:”隠れ樹”に基づいています。
リンク:SCP-461-JP - SCP財団scp-jp.wikidot.comdice1d163=39 (39)
- 21◆ooBAROh4cw24/08/15(木) 08:48:17
39:ナギサ
とある夏の昼下がり、1人で公務を行っている中、少し休憩しようとナギサはティーパーティーの執務室の扉を開き外に出ようとして、しかし足を止めた。
扉の向こうからひんやりとした冷気が、木々が並ぶ情景が、木が発するざわめきが、伝わってきている。明らかな異様な景色に、しかしナギサは歩を進めた。何故かは定かではない。
ただ気付けば、霧の濃い並木道の入口に立っていた。後ろを見ればもう扉は無く、前に進むしかないことが分かる。自然、とてとて、と歩いてきた少女を見やる。
(ヘイローがない)
普段、ヘイローの存在を意識することは少ない。しかし、ヘイローが無い、ということは何故か一目見て理解できた。異常存在である、ということも。警戒しているナギサに、ニコニコと無垢に少女は話しかけた。
「かくれんぼしよう!」
「か、かくれんぼですか?」
肩透かしを食らったようにナギサは返した。童心に帰るようなことなど、トリニティという学園では無い、と言って差し支えない。どうしようかと悩んでいたら、
「お姉さんが鬼ね!」
などと急に言われてしまい、「わ、わかりました?」と思わず返事してしまう。気付けば目の前の少女は消えており、「も、もういーかい?」と精一杯品位良く声を張れば、「もういーよ!」と声が返ってくる。なんだか空間全体から声が返ってきたようだ、などと思いながら、並木道の木々の裏を一本ずつ確認する。
(それにしても本当に濃い霧ですね……隣のケヤキも殆ど見えません)
(……ここ、何本の並木があるのでしょうか?) - 31◆ooBAROh4cw24/08/15(木) 08:48:36
並木道の涼しさに慣れてきた頃。ケヤキの裏にまあるくなって隠れていた少女を見つけた。服装もなんだか高級感のある装いに変わっている。
「!……ふふ、見つけました。」
正直どこまで続いているのか分からない並木道に少し不安になっていたナギサは、かくれんぼを終わらせることが出来たことに心から安堵していた。装いが変わっていることはまぁこんな場所では些事だろうと、気にしないことにしていた。
「見つけてくれてありがとう!」
そうしてその装いの高級感に負けない美麗な装飾の入った箱を手渡される。
その箱を手に取ってナギサは直感的に思い出した。ティーパーティーのホストになった頃、とある生徒にもらった茶葉である。飲むのを多少楽しみにしていたがどこかに失くしてしまい、間違えて誰かにでも贈答品として贈ったかと思って忘れ去っていたものであった。
「これは、いったい、どこで……」
気付いたときには執務室の扉の前だった。時計を見やれば先ほど休憩しようと決めた時間からほとんど進んでおらず、あの木々がなす涼しさも失われ、ただ手には茶葉の入った箱だけが残っていた。
「……不思議な体験でしたが、」
「まぁ、休憩にお茶でも入れましょうか。」
そう言って手元の茶葉を淹れようとナギサはポットを取り出した。
淹れた紅茶は、非常に良い香りと味わいを持った逸品だった。 - 41◆ooBAROh4cw24/08/15(木) 08:52:23
以上絆ストーリーを1話だけ見た先生によるナギちゃん創作でした。ある程度あにまんで知っている生徒で助かった……
結構おもしれー女だと聞いているので絆ストーリー読み進めたいな……
正直何も知らん生徒が出てきたらという恐怖と戦いながらダイスを振っています。
SSの練習になるし他の人間がおんなじことやってるの見たいので2番煎じ待ってます。 - 51◆ooBAROh4cw24/08/15(木) 08:56:09
- 61◆ooBAROh4cw24/08/15(木) 08:59:40
公式で情報がほぼ出てない謎の塊みたいなメスガキたちじゃねぇか!!!!!!!!!!
こんなの許されるのか??? っていうか1人までってルールに抵触するじゃねぇか!!!!
こんな存在をダイスで出すんじゃねぇ、チートだ、チート!!!
さて、どう書くか……
- 71◆ooBAROh4cw24/08/15(木) 10:20:56
152:アイン、ソフ、オウル
「かくれんぼ、しよう!」
ハッキングを完了した瞬間、奇妙な状態に陥った、と3人は理解した。
1つの身体に3つの思考。端的に言えばそういう状態だ。モノクロを基調としたこの身体は、アインにも、ソフにも、オウルにも合致しない第4の身体であるということ、この身体の中に3人の思考が「押し込められている」こと。また見知らぬ空間にいること。これらを総合して、奇妙な状態と言わずして何と言えば良いのか。
とりあえず「かくれんぼ」とやらを了承する。早くこんな空間からは帰って「お姉様」の目が覚めるのを待たなくてはならない。消失した少女を見つける、少なくともそうしなくてはこの状況は動かない。3人の意識はその意見をまとめて少女を探すことにした。
極めて濃い霧による視界不良。しかし少女は案外すんなりと見つかった。大きな黒いリボンが背中についており、木からはみ出ていたのである。
「もう落とさないでね!」
そう言って、その大きなリボンと比べれば随分と小さなリボンを手渡され、はたと気付けば身体は元に戻っていた。3つの身体に3つの思考が宿っている。
「……私のリボンでしょうか。」
そう言ってアインは何故か自分の手元にあったリボンを胸元に付ける。確かに、リボンがあるとなんだかしっくりくる気がする、と2人は応えた。 - 81◆ooBAROh4cw24/08/15(木) 10:23:25
- 91◆ooBAROh4cw24/08/15(木) 11:54:11
ちょっと間に合わなそうなので自己保守をさせてくれ
サキ、知らなすぎるのだ…… - 10二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 12:05:55
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