- 1二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:29:56
ニンゲンが地底世界を去った後、モンスターたちはどう過ごしたのか、という物語を安価で作りたい。
もちろん全部ネタバレ注意。
ただし今回はGルートとNはNでもロードしたらPルートに行けるルート(全員と友達ルート)、
そして、既に通ったルートは除く。
過去スレまとめはこちら。
過去スレ一覧&現在までのエンディングリスト | Writeningアンダイン死亡の追放トリエルエンドから、スパゲッティアンドピースな世界になった1スレ目 https://bbs.animanch.com/board/2864876/ 全員生存のアンダイン裏切られエンドから、ある種の『真実』を知ってし…writening.net - 2二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:30:49
Nルートまとめは以下の表の通り。
(参考元:Undertale Japan Wiki
https://undertale.fandom.com/ja/wiki/Undertale_Japan_Wiki
ライセンス:CC-BY-SA)
今回も、まずどのNルートを経たのかを決める。
このニンゲンはトリエルを殺した?見逃した?
- 3二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:45:47
見逃した
- 4二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:52:31
- 5二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:53:55
無事だ
- 6二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:56:34
- 7二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:57:43
殺した
- 8二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:00:33
ここに来て、だ。
ここに来て、8つのルートを辿って、ついに、だ。
ついにニンゲンは、パピルスを、手にかけた。
パピルスの首が、ぼとりと胴体から外れた。
ニンゲンがそれをどんな顔で見ていたのかを知っているのは、パピルスだけだろう。
……スノーフルのモンスター、ロイヤル・ガードたちは無事だろうか?
- 9二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:06:37
無事だ
- 10二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:09:44
どうやらイヌたちは無事のようだ。
ニンゲンはパピルスのチリを払いながら、ウォーターフェルへとやってきた。
アンダインは、もう、パピルスに何か起こったことに気付いているようだ。
ニンゲンはそんなアンダインを……
- 11二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:11:05
このレスは削除されています
- 12二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:12:05
殺した
- 13二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:19:48
ニンゲンは、アンダインを殺した。
彼女はその体をドロドロに溶かし、怨嗟の呻きを上げながら、死んでいった。
彼女は、愛する弟分の仇を取る事は出来なかった。
ウォーターフェルのモンスターたち……シャイレーンやアーロンたちは無事だろうか?
- 14二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:20:11
無事だ
- 15二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:22:47
- 16二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:35:19
殺した
- 17二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:40:49
- 18二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:42:46
全滅した ついでにロイヤルガードとマフェットも殺した
- 19二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:45:57
どうやら中枢部は壊滅状態のようだ。死屍累々とはこのことだろう。
ニンゲンは、チリにまみれた姿で、おしろにたどり着いた。
そして、アズゴア王と対峙した。戦った。
ニンゲンは、アズゴア王を見逃そうとした?それとも……
- 20二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:48:45
見逃そうとした
- 21二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:51:28
ニンゲンは、チリにまみれた両手で、アズゴア王を見逃そうとした。
しかし横から現れたフラウィが、アズゴア王のタマシイを破壊した。
最終的に、6人の人間のタマシイが、ニンゲンを助けた。
いつものように。
ニンゲンは、萎れたフラウィを殺した?見逃した?
- 22二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:56:27
見逃した
- 23二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:05:55
ニンゲンは、フラウィを見逃した。
動揺するフラウィを置き去りにして、ニンゲンは、地底を去った。
地底では、トリエル、サンズ、フラウィが生きている。
地底では、パピルス、アンダイン、メタトン、アズゴアが死んでいる。
そしてアルフィーは……
サンズは、ニンゲンの携帯電話に、メッセージを残す事にした。 - 24二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:07:40
女王がリーダーとして戻ってきた事、落ちてきたニンゲンには仲間として接するようにおふれを出した事。
しかし、ニンゲンにアンダインとメタトンとアズゴアが殺され、
6人のニンゲンのタマシイも無くしたモンスターたちには受け入れられなかった事。
モンスターたちは反逆を起こしたが、女王はあっさりそれを受け入れ、遺跡に帰ったこと。
希望の失われた地下世界は、リーダーのいない無政府状態である事。
女王が遺跡に戻った時、サンズ自身も、図書館の本数冊と共に、彼女についていき、共に暮らす事にした事。
「もう一度、あの子に会いたい」
女王が、そう言っている事。
でも、オイラには言えない、と、サンズは言う。
何故なら、女王様がニンゲンを匿ったせいで、「パピルスはニンゲンに殺された」のだから。
最後にサンズは、こう言って電話を切った。
二度と来るな。顔も見たくない――と。
この物語の後日談は、ここから始まる。
まずは誰の目線から、後日談を始めようか?
今日は寝ます。
- 25二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:12:15
ガーソン
- 26二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:16:12
サンズ
- 27二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 00:13:35
グライド
- 28二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 00:15:55
フロギー
- 29二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 08:57:56
- 30二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 11:29:40
パピルスいないのは辛いな…
- 31二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 19:22:30
パピルスがいないというだけで凄いお先真っ暗感ある
- 32二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 19:31:39
- 33二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:31:00
アンダインの葬儀は、しめやかに営まれた。
喪主はガーソンが務める事になり、会場には彼女の家が選ばれた。
ロイヤル・ガードのイヌたちや、生前彼女と親しくしていた者たちが集い、別れの挨拶をし、いかに彼女が強く、勇ましく、優れた戦士だったかを語り合った。
そこに、彼女のチリはなかった。
彼女はニンゲンと戦った。
ニンゲンと戦い、そして、勇敢に散って行った。文字通り。
だからそのチリも風に乗ってどこかへ飛んでいってしまった為、家にあった予備の眼帯を彼女の遺体に見立て、葬儀を行うことにしたのだ。
夜がふけて、ウォーターフェルに静かに虫の声が響き出した頃、参列者たちはぽつぽつと家に帰り出し、最後にガーソンだけが取り残された。
ガーソンは、何のタマシイも宿らない眼帯を、そっと撫でた。
「……いくら勢いがあるからって、年寄りより先に逝くもんがあるか、この大馬鹿モンが……」
吐き出された声は、震え、ひび割れていた。
戦争中も多くのモンスターを見送ったが、あの時も、倒れた端からすぐにニンゲンが押し寄せて、戦没者のチリなど、一握りも残らなかった。
――ニンゲンめ。
ガーソンは、知らず、歯を食いしばった。
その時……
- 34二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:04:53
サンズも来た
- 35二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:05:55
モンスターの子が泣きながら来た
- 36二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:31:57
カビが来た
- 37二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:35:59
あの二人組のロイヤルガードが耐えきれずに泣き出す
- 38二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:39:59
- 39二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:44:19
- 40二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:17:23
その時、誰かが玄関をノックした。
「……」
ガーソンは杖を握り込みながら、そっと外の気配を探った。……よくわからない。
諦めてため息をつきながら玄関を開けると、
「よお」
と、スケルトンが軽く片手を上げて、挨拶した。サンズだ。
「……お前さんか。……入りなさい」
「どーも」
サンズはきんいろのはなの花束を眼帯に供えると、しばし目を閉じ、黙祷していた。
ややあって、サンズが目を開けた頃、ガーソンが言った。
「……久しぶりじゃの。てっきり、いせきの方に引きこもってるのかと思ったわい」
「そうか?」
返事はそれだけで、それで、言葉は途切れた。
……どんな会話をしたものだろう。
やがて、サンズの方が、口を開いた。
「>>45」
今日は寝ます。
- 41二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:25:34
すまない
- 42二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:26:19
パピルスはよくアンダインの話をしていた
- 43二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 00:05:00
最近のウォーターフェルはどうだい?
- 44二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 06:30:22
俺が殺していればパピルスもアンダインも…
- 45二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 11:00:22
- 46二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 15:55:38
- 47二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 21:52:46
「パピルスは、」
唐突に、サンズが口を開いた。ガーソンは微かに息を飲んで、彼の言葉の先を待った。
「よく、アンダインの話をしてたんだ。
突然ロイヤル・ガードになりたいって言い出したと思ったら、夜通しアンダインんちの前で座り込んでさ。
いざ訓練が始まった時の、あの喜びよう……」
サンズは、そこで言葉を切った。
「……来年には、食えるもんを作れるようになると思ったんだけどなあ」
ぽつりと吐き出された言葉は、微かに震えていた。
「……サンズ……お前さんは、」
そうだ――彼も被害者だ。たった一人の弟を、あのニンゲンに奪われた被害者だ。
一体、何と声をかければいいのだろう。
悩んだガーソンは……
- 48二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 22:02:15
お前さんのせいじゃない
- 49二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 22:02:35
今は休め
- 50二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 22:15:29
お前さんの行いは間違ってない
- 51二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 22:16:50
もう止せ
- 52二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 22:24:23
- 53二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 23:00:23
- 54二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 23:37:44
「サンズ。お前さんの行いは、間違っとらんよ」
ガーソンが静かにそう言うと、サンズはガーソンの方を見ずに、
「ああ、そうだな」
と言った。酷く、静かな声だった。
「オレは、間違える事も出来なかったんだ」
それは一体どういう――意味を聞こうとした時、もう、サンズの姿はどこにもなかった。
彼が今ここにいた事を証明するものは、少しだけ増えた、お供えの花だけだった。
あの、静かな声。希望のない声。何もかもを諦めた、諦念の声。
それは何だか、単に弟が死んだ、だけではない「何か」を感じた。
ガーソンは、静かに息を吐き、そして、彼女の安らかな眠りと、彼の明日を思い願った。
次の日……
今日は寝ます。
- 55二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 02:25:22
サンズはグリルビーにいた
- 56二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 10:33:20
メタトンのファンが泣いていた
- 57二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 11:12:24
テミーとボブがウォーターフェルを散歩していた
- 58二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 14:22:24
トリエルはニンゲンが来ないか見回しをしていた
- 59二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 20:21:21
- 60二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 20:41:41
- 61二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 22:18:22
翌日、サンズはグリルビーズにいた。
彼がグリルビーズにいるのはいつものことだが、最近は、様子が色々と変わってしまっていた。
その原因は言わずもがなであり、だからこそ、誰もサンズに声をかけることが出来なかった。
だって、一体何を言えばいい?
愛する弟を、それも、ニンゲンに殺されるという、最悪な失い方をした彼に――
サンズはバーカウンターに突っ伏して、身じろぎもしない。
普段は――つまり、弟が死ぬまでは――飲まないような強い酒を呑んで、ぴくりとも動かない。
傍のバッグには、図書館から持ってきたと思しき新しい本が、何冊か入っていた。
一体どうしようかと他の常連客が考えあぐねた時――
- 62二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 22:27:19
モンスターの子供がきた
- 63二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 22:32:00
グリルビーズの常連になったバガパンが飲んだくれに来る
- 64二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:31:01
王都の方から手紙が届いた
- 65二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:32:00
>>67まで伸ばして今日は寝ます。
- 66二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 08:51:22
- 67二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 08:53:38
- 68二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 17:49:34
- 69二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 19:46:57
「こ、こんにちは〜……?」
不意にグリルビーズのドアが開き、常連客たちは一斉にそちらを見た。
そこには、思ったよりずっと小さな影……モンスターの子どもがいた。
「おチビちゃん、ここは大人が来るところッス」
(パパやママはどうしたサ?)
イヌッスとイヌッサがしゃがみ込んで、モンスターの子どもと目線を合わせる。
「そ、それは知ってるよ。ただオレはちょっと用事があって……」
モンスターの子どもが、イヌカップルの横から顔を出す。
「あ、いた……おーい、サンズ!」
そして他の客がギョッとするのにも気付かず、サンズの元に走っていった。
「なあ、サンズ……ちょっと、オレ、頼みがあってさ……」
モンスターの子どもの頼みとは……?
- 70二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 21:35:41
知ってることを全部教えてほしい
- 71二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 22:13:09
アンダインを探してほしい
- 72二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 22:57:35
>>75まで伸ばして今日は寝ます。
- 73二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 23:25:47
何があったのか、本当のことを教えてほしい
- 74二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 07:16:45
- 75二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 15:23:23
- 76二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 18:57:58
- 77二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 21:38:25
「……どうした?」
サンズがのそっと体を起こす。丸められていた背が少しだけ戻った。
「オレ……その……あ、アンダインの、オハカマイリ?に行きたいんだ……」
オハカマイリ……お墓参り……?
その単語が頭の中で像を結んだのか、サンズの眼窩に光が戻ってきた。
「父ちゃんも母ちゃんも、最近外は危ないから出るなって言うけどさ……でも、オレだって、アンダインに、きちんとお別れを言いたいよ」
モンスターの子どもの表情は真剣だった。
「……前、ひいじいちゃんが“動かなく”なった時、よくわからなかったけど……
でも、今ならわかるよ、アンダインに何があったのか……」
モンスターの子どもの真剣な眼差しに、サンズは……
- 78二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 21:50:33
いいぜ
- 79二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 22:27:19
じゃあお供え物を買っていくよ
- 80二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:21:12
何も言わずに一緒に墓参りする
- 81二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:35:19
>>83に伸ばして今日は寝ます。
- 82二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:53:11
- 83二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:54:12
- 84二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 09:01:03
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- 85二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 17:24:26
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- 86二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 22:03:15
- 87二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 22:31:14
「……わかった」
サンズは手元にあったチェイサーを飲み干すと、椅子からゆっくり立ち上がった。
「そんかわり、行くのはアンタとオイラだけじゃないぜ。他に行きたい奴らも、みんな、だ。わかったかい?」
「……う、うん」
「じゃあ……そーだな、あと30分くらいしたら行くから、一緒に行く奴誘っておいで」
サンズの言葉にモンスターの子どもは頷くと、振り返り、一度転び、そしてグリルビーズから出ていった。
「……サンズ、そういうことなら」
(アタシらも……)
「もちろん、そのつもりだぜ」
横で話を聞いていたイヌカップル、それに他のイヌたちも、サンズの方を見た。
「あのおチビは、いい機会を作ってくれたな」
サンズはグリルビーから再びチェイサーを受け取ると飲み干した。
「みんなで、アンダインの墓参りに行こうぜ。……あたりに気をつけながらな」
一方その頃、トリエルは……
- 88二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 22:54:52
>>93まで引っ張って今日は寝ます。
- 89二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 23:02:31
サンズの帰りを待ちながらパイを黙々と焼いていた
- 90二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 23:16:18
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- 91二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 01:58:48
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- 92二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 07:27:33
- 93二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 15:38:55
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- 94二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 19:48:40
- 95二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 21:59:58
パイ生地を作る。フィリングのバタースコッチを煮詰める。型に詰めて焼く――
トリエルは一人、パイを焼いていた。
サンズは、まだ帰ってこない。
彼は基本的に、いせきで、自分の側にいてくれる。
一緒にパイを焼いたり、本を読んだり、ダジャレを言い合ったり、花に水やりをしたり――
しかし、たまにフラッと、どこかへ姿を消す事がある。
そうして気がついた頃に帰って来ては、微かに酒の匂いをさせているのだ。
一体彼が何をしているのか、トリエルにはわからない。わからないし、それを無理に暴き立てるつもりもなかった。
彼が黙っているということは、きっと、わたしには言いたくない事なのだろうから――
そう思い、今日もトリエルはパイを焼き、サンズの帰りを待っていた。
すると……
- 96二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 22:16:34
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- 97二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 22:17:57
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- 98二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 22:22:28
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- 99二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 22:24:48
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- 100二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 22:34:48
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- 101二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 22:37:37
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- 102二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 22:39:54
- 103二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 23:44:46
ふと、トリエルは、何かの声が聞こえた気がして、あたりを見回した。
――どこからか、「あの子」の声が聞こえた気がする。
……家の中にはいないようだ。
まさか、また、地底に落ちてきてしまったのだろうか?
そうだとしたら……
トリエルは火を消して、家の外に駆け出した。
すると……
今日は寝ます。
- 104二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 23:45:53
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- 105二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 06:28:24
遺体しかなかった
- 106二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 11:09:50
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- 107二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 11:10:33
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- 108二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 11:11:15
- 109二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 19:06:50
- 110二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 20:30:11
しかし だれもこなかった。
「…………」
トリエルは一人、花畑に立っていた。
あたりは静かだ。
誰もいない。
子どもの声なんて聞こえるわけがない。
「――あぁ」
トリエルはそっと花畑の中に座り込むと、そっと花弁に触れた。
「……そう、よね。あなたは、もういないんだものね……」
しばらくそうしていたが、ややあって、トリエルは立ち上がった。
“あの子”ではない。あのニンゲンでもない。新しいニンゲンが落ちてきたわけでもない。
なら、それはそれでよかった。少なくともここに囚われてしまうニンゲンはいないのだから。
小さく息を吐くと、トリエルは再び、家に戻る事にした。まだ、パイが焼けていない。
一方その頃、サンズたちは……
- 111二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 20:44:30
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- 112二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 20:46:39
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- 113二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 21:02:02
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- 114二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 21:04:03
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- 115二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 21:07:08
- 116二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 21:40:17
- 117二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 22:34:36
「……そーそー。久しぶりにアンダインの墓参りにな。よかったら来いよ」
サンズは色んなモンスターに声をかけ、やがてグリルビーズの前には、
生前彼女を慕っていたモンスターが集まった。
といっても、ほとんどがロイヤル・ガードのイヌたちで、大概のスノーフルの住人の返事はこうだった。
「また今度行く」
と。
「とんだ恩知らずッス。一体誰がこの街を守ったと思ってるッスかね!」
(ホントサ!)
毛を逆立てて怒るイヌカップルをしり目に、サンズは辺りを見回した。
……モンスターの子どもがいない。一体彼はどこに……?
その時……
- 118二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 22:40:19
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- 119二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 22:44:16
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- 120二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 22:55:49
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- 121二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 22:56:57
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- 122二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 22:58:05
- 123二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 23:02:22
- 124二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 07:51:11
おつ~
- 125二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 09:00:11
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- 126二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 19:42:08
突然、遠くからバタバタこちらに向かって走ってくる音と、荒い息遣いが聞こえた。
見ると向こうから雪を蹴散らしながら、グレータードッグが走ってくるところだった。
その巨体はあっという間にサンズを押し倒し、尻尾をばったんばったん振りながら、ついでに顔面をべろんべろん舐めた。
「おおっと……へへ、こりゃ随分と暴れんボーン、ってか?」
しばらくして、よろず屋の店主も走ってきた。
「やっぱりイヌは骨が好きなんだねぇ」
どうやらグレータードッグの散歩に付き合っていたらしい。
何とかグレータードッグに骨を渡して這い出すと、サンズは墓参りの話をした。
「そういうことなら、参らせてもらおうかな。アンタも行くでしょ?」
店主の言葉にグレータードッグが骨を齧りながら吠えた。
「ちょいと待っておくれ。お店の方に看板をかけてくるから」
どうやら今の所のメンツは、サンズにイヌカップルにグレータードッグ、いつの間にか合流していたワンボーにレッサードッグ、そして店主……
後はモンスターの子どもだが……
「……あの子遅いッスね。ちょっと様子を見に行くッス」
(あたしも行くサ!)
イヌカップルはふんふんとにおいを嗅ぐと、モンスターの子どもを探して駆け出した。
さて、そのモンスターの子どもは……
- 127二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 21:00:49
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- 128二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 21:01:43
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- 129二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 21:07:18
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- 130二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 21:23:13
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- 131二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 21:34:41
- 132二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 21:44:20
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- 133二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 21:58:28
- 134二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 22:24:37
「お待たせ!図書館の人たち誘ってきたんだ!」
そこにいたのは、新聞を作っている、ブロンドの髪のモンスターだった。
「誘ってくれてありがとう。せっかくの機会だから、私も一緒に行くわ」
彼女は以前こそマンガやパズルばかりの新聞を作っていたが、今は状況が違う。
気晴らしなのか、何か得られるものがあると思ったのだろうか。
「他の人は忙しいって言ってた」
「そーか。ご苦労さん。……じゃあ、行くか」
そして皆は、ウォーターフェルのアンダインの家に向かって歩き始めた。
ボートに乗れば早いが、今回は人数が多すぎる。
やがて、皆はアンダインの家にたどり着いた。
アンダインの墓は、家の横にあった。
誇り高きロイヤル・ガード、アンダインここに眠る、と、記されている。
尤も、本当にここに眠っているわけではないことは、皆知っていた。
誰も何も言わずに、アンダインのタマシイの、安らかな眠りを祈った。
一方その頃……
- 135二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 22:59:20
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- 136二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 23:00:06
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- 137二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 00:02:56
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- 138二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 00:06:06
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- 139二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 00:39:56
- 140二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 09:08:04
- 141二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 17:04:49
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- 142二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 18:12:37
やにわ外にぞろぞろとした足音を感じ、ガーソンは店の外に出た。
見ると、様々なモンスターたちが、アンダインの家を訪れているところだった。
ロイヤル・ガードのイヌたちに、アンダインを慕っていた子どもに、サンズと……あれは確かスノーフルのモンスターだ。
どうやら墓参りに来たらしい。
「…………」
彼らがアンダインの家の方の道に入っていったのを見送ると、ガーソンは息を吐いて、自分の店の方へと引き返そうとした。
すると……
「ハロー!」
突然店の前に、きんいろのはなが生えた。
しかもそれは、ただのきんいろのはなではなかった。
それには顔があった。それは口を利いていた。
それは――不可思議な存在だった。
「ねえ、おじいさん。ちょっと話があるんだけど、聞いてくれる?」
この花は一体何者なのだろう。そして、どういう用事で、ここへきたのだろう……?
- 143二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 18:54:12
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- 144二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 18:54:56
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- 145二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 18:58:14
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- 146二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 18:59:47
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- 147二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 19:00:57
- 148二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 19:42:58
- 149二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 20:40:52
「ほら、さっきお墓参りにいったモンスターの中に、スケルトンがいたでしょ?」
あっちあっちと、花は葉っぱの先で、先ほどまでガーソンがいた方を指し示した。
「……はて、そんな奴いたかの」
ガーソンは目を細め、油断なく喋る花を観察した。
エコーフラワー……ではなさそうだ。花弁の色が違う。それにエコーフラワーには、こんな風な自我などない。
「とぼけないでよ。よく知ってるでしょ?ずーっと長生きして、モンスターたちを見てたんだから。
ねぇ、正義の鉄槌のガーソン?」
そう言って花はくすくす笑った。
――やりにくそうな相手じゃの。
ガーソンは帽子を被り直した。
相手の喋り方はまるで子どものようだが、その奥に老獪な響きを感じる。
まるで、ガーソンが何と答えるか、答える前から理解しているような響きだ。 - 150二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 21:12:11
「あのスケルトンは……あることを隠してる」
花はにやりと厭らしく笑った。
「……何とも大雑把じゃの。そのくらいならワシでも言えるわ」
「その“あること”が、みんなをもっと絶望させる事でも?」
すかさず、花が口を挟む。
「……絶望じゃと?」
「詳しくはアイツから訊きなよ。まあ多分、話してくれないけどさ。でも、話してくれなかったら、ボクの事信じてくれるよね?」
最後に花は、その口元を大きく裂いて、げらげらと嗤った。
「まあ、もう、その事を知っても、どうしようもないけどね!!」
げらげらと笑いながら、花は地面へと潜って行った。
後には、ガーソンだけが取り残された。
ガーソンは……
- 151二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 21:42:16
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- 152二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 21:43:47
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- 153二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 21:46:19
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- 154二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 22:23:06
ガスターがらみと考え、とりあえず保留
- 155二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 22:48:15
- 156二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 22:51:36
- 157二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 23:23:21
今日は寝ます。
- 158二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 23:48:52
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- 159二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 08:40:14
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- 160二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 17:02:03
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- 161二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 22:38:06
結局、ガーソンは一人、店に帰った。
そして品物を並べ直したり、埃を払ったりしながら、ため息をついた。
「……面倒なことになりそうじゃの」
スケルトン……サンズ。そして、長生き、というフレーズ……
「……となると、やっぱり、あの事かの……」
手に取った品物の一つは、ゴミ捨て場で拾ってきた、白い仮面だった。
その表面を、はたきでなぞって、埃を落とす。
「……のお、……」
その仮面に向かって、ガーソンは呼びかけた。
名前すら曖昧になってしまった“それ”に対して、呼びかけた。 - 162二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 23:06:15
「💣︎☼︎📬︎☝︎☜︎☼︎💧︎⚐︎☠︎」
それは、地底に追放され、インフラも落ち着き始めた、ある日の事だった。
ガーソンはアズゴアにお茶に誘われ、謁見室にいた。
そこに現れたのが、このモンスターだったのだ。
「……な、なんだお前さんか。びっくりさせおって……」
モンスターは直立不動……というにはやや猫背気味になって、ガーソンと目を合わせた。
「✌︎☠︎✌︎❄︎✌︎ ☠︎✋︎ ❄︎✌︎☠︎⚐︎💣︎✋︎☝︎✌︎ ✌︎☼︎✋︎💣︎✌︎💧︎🕆︎」
「……頼みじゃと?ワシに?」
ガーソンが問いかけると、モンスターは頷いた。
「💣︎⚐︎🕆︎💧︎🕆︎☝︎🕆︎ 🕈︎✌︎❄︎✌︎💧︎☟︎✋︎ ☠︎⚐︎ ☪︎✋︎😐︎😐︎☜︎☠︎❄︎✌︎✋︎ ☝︎✌︎ 💧︎⚐︎❄︎⚐︎ ☠︎✋︎ 👎︎☜︎💣︎✌︎💧︎🕆︎」
「……またきな臭い事を言いおるな。それで……ワシに何をしろと言うんじゃ?」
モンスターはしばし黙っていたが、やがて、
「💣︎⚐︎💧︎✋︎ 👎︎☜︎✌︎❄︎❄︎✌︎☼︎✌︎ 👎︎⚐︎🕆︎😐︎✌︎ 😐︎✌︎☼︎☜︎☼︎✌︎🕈︎⚐︎ ❄︎✌︎☠︎⚐︎💣︎✋︎💣︎✌︎💧︎🕆︎」
それだけ伝えて、静かになった。
「…………」
呆気に取られて黙っているガーソンをよそに、彼は白衣を翻して去っていった。
「お、おい!待たぬか!自分のやったことの責任くらい、自分で……!!」
ガーソンは彼を止めようとしたが、無駄だった。
……結局、それが、ガーソンが彼と会った、最後だった。 - 163二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 23:29:13
彼が死んだと知ったのは、それからしばらく経ってからの事だった。
自らの発明品に落ちたらしい。それが事故だったのか、それとも自らの意志なのか、それもわからない。
ただ、彼の意図したことがわかったのは、それから更にしばらく経って、二人組のスケルトンが、店を覗きに来た時だった。
結局彼らは挨拶だけで通り過ぎ、スノーフルに住む事にしたようだが……
それから後に何が起こったかは……今が、まさにそれだ。
「…………そうじゃな、ワシは、任されたんじゃったな……」
しかし、その約束が果たされなかった事は、火を見るよりも明らかだった。
もし約束を果たしていれば、あの墓参りのメンツの中に、背の高く声の大きなスケルトンが、混じっていたはずなのだから。
色々考えあぐねて、ガーソンは、保留することにした。
どうせ、ろくなことにならないのが目に見えている。
そうして彼は、甲羅より重い思いを背負いながら、しがない店主に戻ることにした。
一方その頃……
今日は寝ます。
- 164二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 10:39:34
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- 165二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 13:01:11
サンズはトリエルのところに帰っていた
- 166二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 15:43:30
いせきに入り、階段をを一段一段思い足取りで昇るサンズ
パイの匂いが充満するホームで、サンズの帰りを待っていたトリエルが出迎える - 167二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 17:09:21
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- 168二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 18:02:01
- 169二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 19:28:28
- 170二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 21:33:14
サンズはウォーターフェルからスノーフル、そしていせきへと、ゆっくり歩いていた。
ちかみちを使ってもよかったが、なんだか、そんな気になれなかった。
時々雪が落ち、ばさりと音を立てる針葉樹林を横目に、サンズは雪原を踏み締める。
サンズの後には、楕円で少し毛羽立った足跡が残る。
そうしてあっさり、サンズはいせきにたどり着いた。
解錠の魔法は、もうもらっている。
サンズが扉に手をかざすと、そこはあっさりと開いた。
「……」
サンズは一度振り返る。ただ雪ばかりがある。
サンズは再び扉と向かい合う。そしてようやく、その中へ入った。 - 171二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 21:57:56
ホールを通り抜け、レンガの廊下を行く度、陰は次第に濃くなる。
それと同時に、微かに甘い香りも漂ってくる。
ほどなくして、階段が見えてくる。
サンズはゆっくり、スリッパを一段、上に持ち上げた。
ほんの数段の階段なのに、今日はなんだか、体が重く感じられた。
――肉抜きされてるスケルトンだってのにな。
そうジョークを思っても、足取りは全く軽くならない。
一段、また一段と、サンズは階段を、ゆっくり昇っていく。
しかし、感傷に浸る暇もなく、玄関ホールの灯りが、サンズを照らした。
「お帰りなさい」
灯りの中に、トリエルが微笑んでいた。 - 172二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 22:53:27
部屋の中は、シナモンとバタースコッチ、それにパイ生地の焼ける、甘くて香ばしい香りが充満していた。
トリエルはサンズをダイニングに誘うと、パイを切り分け振舞った。
「ちょうどいい温度になっててよかったわ」
皿に一切れ乗せられたそれは、いつも通りの、甘くておいしい、バタースコッチシナモンパイだ。
「うん、今日もうまいな」
サンズは一口ほおばって、すぐに彼女とパイの味を褒めた。
「そうやっていつも褒めてくれるわよね。ありがとう」
「いやいや、こっちこそ……うまいパイを、腹いっパイ食べれてうれしいよ」
まあ、とトリエルは頬に手をやった。
パイを食べながら、トリエルと話をしながら、しかし、サンズの気持ちはそぞろだった。
……トリエルは、一体どこまで、現状を認識しているのだろうか。 - 173二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 22:55:53
【お詫び】
時系列を少し変更します。
葬式からお墓参りまで、数週間経っている事にしてください。
……トリエルは、一体どこまで、現状を認識しているのだろうか。
誰が、どのように殺されたか、わかっているのだろうか……
今日は寝ます。
- 174二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 02:08:42
おおよその事は分かっていた
- 175二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 06:53:45
明確には分かっていないが反乱の事から有名モンスターの2人以上は死んでいるとはわかる
- 176二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 14:44:12
あまり良くない事が起きたことは知っている
- 177二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 15:06:50
全く知らずのほほんとしている
- 178二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 17:13:22
- 179二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 20:39:54
- 180二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 21:56:14
サンズはパイを食べながら、トリエルの様子を観察した。
……彼女は元気そうだ。過不足なく。今日もいつも通りの日々だったのだろう。
落ちてきたニンゲンがいないか見回って、ジョークを考えて、パイを焼いて、そして、サンズを待っていた。
そう、いつも通り。
サンズが来てからの、そして恐らく、それ以前の、一人だった頃の、いつも通りの生活だったのだろう。
――不自然なほどに。
「……サンズ?大丈夫?」
トリエルが尋ねてきて、サンズははっと我に返った。どうやら考え事に没頭しすぎていたようだ。
「……いや?あまりにパイがおいしい“しなもん”だったからさ。“すこっち”ばかり、“バタ”っと倒れそうになったぜ」
あらあら、と、トリエルは口元に手をやって笑った。
サンズは、トリエルにバレないように、まるでパイのおいしさにそうするように、小さくため息をついた。
――確信した。彼女は、もう、何も知らない。 - 181二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 22:29:31
トリエル女王が数世紀ぶりに国民の前に姿を現したのは、ニンゲンが地底を出てしばらくしてからの事だった。
彼女は紫のローブの裾を翻し、国民の前に立ち、そして、言った。
――落ちてきたニンゲンは、みんな、仲間として扱うように。
しかし、それがまずかった。
そのおふれが知れ渡るや否や、ふざけるな、とモンスターたちが反乱を起こした。
……ここまでは、ニンゲンに話した通りだ。
トリエルはあっさり女王の座を降りた。
しかし、特にホットランドやコアのモンスターたちの遺族の怒りは凄まじかった。
――あなたがニンゲンを生かしたせいで、私の家族は死んだんだ!
威嚇のつもりであっただろう弾幕は、しかし、女王の座を降り、もう戦う気も無くしていたトリエルに、まともに当たってしまった。
サンズは群衆に揉まれながら、くずおれるトリエルに手を伸ばし……気付いた時にはもう、いせきの前にいた。
どうやら、無我夢中でちかみちを使って彼女を逃したらしい。
サンズはなんとか重力操作で彼女を運ぶと、ベッドに横にした。
それから、何度か日が経ち……
目が覚めた時、彼女は、記憶を失っていた。
当たりどころが悪かったのか、それとも、彼女が生かしたニンゲンが、何をしてしまったのかを理解したショックなのかはわからない。
しかし、今の彼女が知っているのは、自分が保護した愛しい子どもは、無事生き延び、地底を出た、という事だけだった。 - 182二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 22:49:23
そしてサンズは、トリエルと共に暮らす事を選んだ。
だって今の彼女は、何も知らない。
自分が生かした子どもが、一体何をしてしまったかを。そして、自分の行為が、国民達からどう思われているのかさえも。
何より彼女は、自分のくだらないジョークを笑ってくれた。
彼女となら約束をしてもいいと思えた。
だから約束を守ったのだ。
――例え、自分の弟を殺されても。
あらかたパイを食べ終えると、サンズはトリエルに尋ねた。
「それで、トリィ……パイの後は、どうする?」
トリエルの返事は……
今日は寝ます、
- 183二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 22:53:07
花の世話に行く
- 184二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 08:17:27
いせきの外に出てみたい
- 185二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 14:01:46
最近話を聞かせてくれないけど、おとうとさんは元気?
- 186二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 15:37:57
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- 187二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 16:33:54
- 188二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 16:34:45
何か辛いことでもあった?
- 189二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 19:07:07
- 190二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:25:09
「じゃあ、夕方の水やりに行こうかしら」
「あー……いいな、それ」
トリエルは手早く二人分の皿を洗い、大きな皿に残ったパイは、冷蔵庫に片付けた。
どうやら夕食後のデザートにも食べるつもりらしい。
二人で表に出ると、トリエルは傍らにあったジョウロを手に取り、
「さあ、行きましょうか」
と、もう片手をサンズに伸ばした。
「……ああ」
サンズも、彼女の手を取った。
二人の並んだ様は、その身長差は、あるいは親子のようにすら見えたかもしれない。
だが実際のところ、彼らを繋ぐ絆は、もっと不確かで、危うげなものだった。
しかし手だけは確かに繋いで、二人は遺跡の最奥、きんいろのはなの花畑へとやってきた。
そこで二人を待っていたのは……
- 191二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:12:03
フラウィーだ
- 192二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:12:48
フロギー
- 193二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:13:27
ガスターの幻
- 194二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:14:40
いせきのモンスターたちがトリエルとサンズに先んじて花の世話をしていた
- 195二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:16:05
- 196二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:17:14
- 197二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 00:24:34
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- 198二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 07:11:25
展開が鬱
- 199二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 17:32:03
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- 200二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 20:11:07
二人が花畑にたどり着くと、そこにはもうフロギーたちがいた。
「ケロケロ!(あ、トリエルだケロ!)」
「ケロケロ!(サンズもいるケロ!)」
「ケロケロ!(こんにちはケロ!)」
揃ってケロケロと鳴く様は、文字通りカエルの合唱だ。
「はい、ごきげんよう」
トリエルは朗らかに微笑んで、彼らの頭を優しく撫でた。
「私たちもお手入れに来たのだけど……」
「ケロ、ケロケロ!(ボクたちもちょうど来たところケロ!)」
「ケロケロケロ!(一緒にやろうケロ!)」
フロギーたちに導かれ、トリエルも花畑に入り、水をやり始めた。
時々フロギーたちにも水をかけてやると、彼らはケロケロ歌って喜んだ。
そしてサンズは……
- 201二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 21:36:01
トリエルに彼らにもパイを作ってくれないかと言う
- 202二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 21:45:59
最近どうだ?
- 203二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 21:46:45
それとなくニンゲンに何かされなかったか聞いてみる
- 204二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 22:01:42
次は肥料も持ってくるぜ
- 205二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 22:02:26
- 206二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 22:13:47
- 207二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 22:33:19
「……次は肥料も持ってくるぜ。そしたら、花ももっと咲くだろうしな」
水を撒くトリエルを見ながら、サンズは呟くように言った。
しかしトリエルは、この囁きを聞き逃さなかった。
「まあ……ありがとう、サンズ。そうね、お水ばっかりだと、お花も飽きちゃうかもしれないものね」
彼女は振り返りながら、微笑み、礼を言った。
「どーいたしまして」
サンズも適当に返す。トリエルは満足したのか、また花に水をやり始めた。
そうしてしばらく遠巻きに眺めていたサンズに、一匹のフロギーがそっと近づいてきて、そして、囁いた。
「ケロ……(あの……)」
フロギーはなんと言ってきた?
- 208二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 22:35:19
何か隠してないかケロイド?
- 209二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 23:00:37
あのニンゲンはどうしてるケロ?
- 210二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 23:04:35
そっちがわはどうケロ?
- 211二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 23:05:29
黄色い花を見たことがないかケロ?
- 212二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 23:06:55
- 213二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 23:11:19
- 214二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 23:58:25
「ケロ……ケロケロ?(あのニンゲンはどうしてるケロ?)」
そのフロギーの言葉に、サンズの目元が一瞬引き攣った。
「……なんだって?」
「ケロ、ケロケロ、ケロ……
(あのニンゲンはニンゲンにしては“へいわしゅぎしゃ”だったから、いじめられてないか心配ケロ……)」
サンズの顔が更に引き攣った。
――平和主義者だって?あのニンゲンが?
――あいつは、パピルスを殺したのに?
黙りこくったサンズを見て、フロギーは心配そうに鳴いた。
「ケ、ケロケロ?(だ、大丈夫ケロ?)」
様子のおかしいサンズを見て、トリエルは……
今日は寝ます。
- 215二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 02:27:25
話しかけようとしてやめてしまった
- 216二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 11:08:47
別のニンゲンがいたのだと思う
- 217二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 13:48:48
体調が悪いのかと聞く
- 218二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 19:30:30
ニンゲンがなにか大変なことをしてしまったのかを聞いた
- 219二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:06:07
- 220二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:57:36
- 221二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:46:58
「……サンズ?」
トリエルが心配そうな、というか、怪訝な顔で近づいてきたので、サンズは顔をいつものにやけ顔に切り替えた。
「ああ、いや、なんでもないぜ。ちょっとボーンとしてただけだ」
そう言ってウインクするが、トリエルのひそめられた眉間は戻らない。
「……ねえ、今ニンゲンって……あの子の話をしていたのでしょう?」
フロギーが、バツが悪そうに目を逸らした。
彼らもトリエルの変調については、ある程度は知っている。
ただ、その原因については知らない。
彼らはあのニンゲンが、いせきを出た後、サンズの弟を、ロイヤル・ガードの隊長を、皆のアイドルを手にかけた事を知らない。
「それとも……誰か別のニンゲンの話かしら?」
別のニンゲン、とは、誰だろうか。
かつて彼女が保護したニンゲン……?だが、それらも皆、殺されているはずだ。
だから王宮にはタマシイがあった。
……トリエルの記憶も混乱しているのだろうか。
トリエルの様子は……
- 222二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:49:59
奇妙な既視感を憶えていた
- 223二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 23:15:07
>>228まで伸ばして今日は寝ます。
- 224二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 11:04:17
特委おかしくはない
- 225二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 14:52:18
気のせいだと思って深く考えるのをやめるトリエル
- 226二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 14:53:56
急に詳しい記憶が朧気になってしまう
- 227二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 16:55:23
- 228二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:07:31
- 229二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:18:39
「……ねえ、サンズ」
トリエルは頭に手をやりながら、どこか困惑したような、腑に落ちないような、そんな様子で言った。
「私……あなたとこうして暮らすの、初めてよね……?」
それは奇妙な問いかけだった。
まるで、2度目や3度目があったかもしれない、というような。
その事を忘却しているかもしれない、と自覚するような。
「わたしは……ずっとこのいせきで暮らしていて……あの子を見送って……そして……あなたと暮らし始めて……」
トリエルは、きんいろのはなを改めて見た。
「……でも、あの子が去った後、一人で暮らしてる時期もあった気がするの。
そこに、あなたが外から遊びに来てくれて……
……いいえ、あなただけじゃない……あれは……あなたの……?」
トリエルの目は、もう、どこか遠くを見ていた。
「…………ねえ、……あなたの、弟さんって……」
彼女の中で、何かが、引っかかっている。そしてその引っ掛かりは、危険な引っかかりだった。
そこからずるずると、面倒な記憶を引き出しかねないような……
サンズは、トリエルに……
- 230二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:35:42
何も答えなかった
- 231二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:36:44
真実を話す
- 232二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:37:55
あいつなら元気だよ
- 233二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:38:53
トリエルの既視感を気のせいだと言う
- 234二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:41:45
- 235二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 21:44:56
- 236二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 22:39:25
――真実を話す。
突然、サンズの頭の中に、そんな考えが浮かんだ。
だが、そんなことをしたら、トリエルはどうなる?
一体何のためにオレはトリエルに隠してきたんだ?
それとも……嘘をつくことこそが、彼女の為にならない、ってことか?
サンズが考えあぐねたその時、何かが起こった。
それは……
今日は寝ます。
- 237二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 23:00:26
向こう側から誰かが来た
- 238二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 02:05:36
あの黄色い花が来た
- 239二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 12:48:36
フラウィがちょっかいをかけにきた
- 240二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 15:55:27
ガスターが現れる
- 241二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 15:57:21
- 242二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 21:19:41
- 243二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 23:43:40
「ハローおばさん!こんなところで何してるの?」
突然、不釣り合いに明るい声が聞こえた。
二人は思わずそちらを見る。
それは、花の中にいた。
それには、顔があった。
それは、笑っていた。
それは、言葉を話す、きんいろのはなだった。
サンズの頭によぎったのは、生前パピルスが話していた事だった。
――兄ちゃん、ボク、今日、おしゃべりするお花ちゃんと会ったよ!
――色んなこと教えてくれて、励ましてくれたんだ!
……それが、この花、なのだろうか。
この花は一体、何を話す……?
今日は寝ます。
- 244二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 00:57:29
外で何があったのか知りたい?
- 245二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 10:14:23
サンズはなにかを隠してる
- 246二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 19:09:37
何か忘れてる事はないかい?
- 247二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 20:11:59
あのニンゲンがなにをしたのか教えてあげよう
- 248二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 20:13:31
- 249二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:09:50
- 250二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 07:48:27
このレスは削除されています
- 251二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 16:58:55
このレスは削除されています
- 252二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:33:08
「ねえ、おばさん。知りたくない? あのニンゲンが、何をしたか……」
きんいろのはなが囁くように言う。
瞬間、サンズの背骨を冷たいものが走った。
サンズの左手が翻るのと、花が地面に潜るのは、はたしてどっちが速かっただろうか。
ついさっきまで花がいた場所に、大量の骨が突き出した。
「きゃああっ!?」
トリエルの悲鳴で、サンズはやっと我に返った。
「と、トリィ、オレ、オイラは、」
「へぇ……随分と乱暴な事するんだね。そんなにボクの事を黙らせたかったの?」
震えるトリエルと動揺するサンズの頭上に、花が逆さ向きにぶら下がるように咲いた。
「ボクはあのニンゲンが、旅したい雪だるまのかけらを、
ちゃんと地上に連れていってあげた、って話をしたかっただけなのに」
嘘だ。大嘘だ。アイツはそんなもの持っていなかった。
しかし、何も知らないトリエルにつく嘘としては十分だった。
「それとも……キミは、あのニンゲンについて、何か知ってるのかな?
思わずボクの口を封じたくなるような、おばさんに聞かせたくないような……
そんな、不都合で、悍ましい真実をさ!」
仕込みは上々とでも言うように、花はげらげらと笑うと、再び岸壁の中に姿を消した。
後には、怯えたトリエルと、縮こまって身を寄せ合い、震えるフロギーたちと、そして。
「…………」
疑惑の種を生むだけの暴力を振るってしまった、サンズだけが残された。
さて、次にフラウィは、どこに向かうだろうか……?
- 253二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:53:43
ホテル
- 254二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:54:39
ホットランド
- 255二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 21:05:17
スノーフル
- 256二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 21:07:12
ひみつのラボ
- 257二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 21:08:29
- 258二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 21:36:57
- 259二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 22:08:01
きんいろのはな――フラウィは、スノーフルに浮上した。
ここは、ちょうど街中の、誰かの家の裏のようだ。
あたりはしんと静まり返っていて、雪の舞う音すら聞こえてきそうだ。
「……フフ、フフフ……」
そこで、フラウィはほくそ笑んだ。
あのゴミやろうの「しまった」って顔は見ものだった。
あの感じだと、ニンゲンがやらかしたことも、全部隠しているのだろう。
もちろんフラウィは、トリエルの記憶が混乱している事も知っている。
だからこそ、サンズを焚き付けた甲斐があったというものだ。
……さて、もう少しあたりを掻き回してやろうか。
フラウィはあたりを見回した。
とにかく何か事件を起こしたかった。
破滅的な結末を迎えれば、あるいはこの世界も、またリセットされるかもしれない。そう思ったのだ。
そして……フラウィはちょうどいい相手を見つけた。
それは……
- 260二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 22:23:52
モンスターの子供
- 261二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 22:25:12
イヌッスとイヌッサ
- 262二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 22:26:30
ゆきだるま
- 263二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 22:32:45
わんぼー
- 264二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:32:14
- 265二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:43:20
- 266二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 08:33:37
このレスは削除されています
- 267二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 18:12:45
このレスは削除されています
- 268二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:04:26
ワンボーなのは好都合だった。奴は動かなければこちらの姿を見ることすら出来ない。
フラウィはワンボーが駐屯所に帰ったのを見計らって、背後にそっと忍び寄った。
そして、声をかけた。
「ねえ、ワンボー」
途端ワンボーは驚いて飛び上がった。
「だ、誰だ!?どこだ、どこから声をかけてやがる!?」
フラウィがすぐ足元で咲いているにも関わらず、ワンボーは鼻をすんすん鳴らしてあちこちを見た。
そのさまがあまりに滑稽だったから、フラウィは動かないように気をつけながら、くすくす嘲った。
「ねえワンボー……」
フラウィは一体何を言って、ワンボーを陥れるつもりだろうか……?
- 269二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:52:17
パピルスがどうなったのか知りたい?
- 270二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:53:29
あのニンゲンがなぜあんなことをしたの知りたい?
- 271二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:54:31
全てをやり直し方法があるよ
- 272二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:55:18
パピルスのあだうちをやらない?
- 273二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 23:11:07
- 274二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 23:29:13
- 275二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 09:46:46
保守
- 276二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 18:15:48
ほ
- 277二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 23:48:09
「ねえ、パピルスに会いたい?」
フラウィがことさら優しげな声をかけると、ワンボーは尻尾も耳も垂らして呻いた。
「そりゃ……アイツは確かに声はでかいし騒がしい奴だったけど、でも、おかげですぐ見つけられたし……
ロイヤル・ガードの訓練も頑張ってたしな。料理だけど。
だから……いないと、正直寂しいぜ。会いたいかそうじゃないかって言われたら……会いたい」
もう、不審者が声をかけた事も忘れ、ワンボーはパピルスとの思い出に浸っているようだった。
「……じゃあさ。もし、パピルスにまた会えるって言ったら……どうする?」
フラウィのその囁きに、ワンボーの耳が立った。
「ほ、本当か?だってあいつはもう、この世には……」
「ボクの指示に従ってよ、そうすれば、パピルスに会わせてあげる」
あまりにも虫のいい言葉だったが、ワンボーの尻尾は振られた。
「な、なあ、それって、アンダインにも会えるのか?……王様にも……?」
勝手に想像しているようだったので、フラウィはくすくすと笑った。
「会えるかもね。……じゃあ、取引だ。君の会いたい人たちの命とのね」
さて、どうからかってやろうか。
フラウィは残酷に笑った。
一方その頃、サンズとトリエルは……
今日は寝ます。
- 278二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 00:16:05
トリエルがニンゲンと初めて会った場所に来た
- 279二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 10:31:49
台所にいた
- 280二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 16:03:14
いせきから出てサンズの家に向かう途中だ
- 281二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 16:06:19
あの花について何か知ってるのか問い詰められるサンズ
- 282二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 16:08:07
- 283二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 19:12:13
- 284二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 20:07:48
サンズたちは、一度家に帰ってきていた。
駆け出したトリエルを追いかけているうちに、家に到着していた、と言う方が正確だろう。
「……ねえ、サンズ……」
いくら取り繕うとしても、トリエルは毛皮越しでも分かるほど顔色が悪かった。
そしてそれは、皮膚も何もないサンズの方も、同じ事だった。
「……サンズ、こっちに来てちょうだい」
トリエルが青い顔のままサンズを誘う。サンズは、黙ってそれに従うしかなかった。
二人は玄関ホールから階段を降りた。レンガ造りの廊下を歩く。陰は次第に濃くなっていく。
たどり着いたそこには、デルタルーンの紋章が描かれたドアがある。
先ほど、帰ってきたサンズが潜ったドアだ。
そして、そこは――
「わたしはここで、あの子と別れたの」
トリエルが、真剣な面持ちで言った。 - 285二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 20:28:52
「あの子は、外に出ることを、地上に戻ることを、家に帰ることを望んでいたわ。
でも、わたしには、それが怖かった。
また、アズゴアがタマシイを奪うかもしれない。そう思った。
わたしはあの子に言ったわ。わたしを納得させてごらんなさい、戦うか逃げるかしなさいって」
サンズは、黙ってトリエルの話を聞いていた。聞いていることしか出来なかった。
隠していた秘密が、背骨を這いずるようだった。
「……あの子は、戦うことも、逃げることもしなかった。
ただ、わたしをじっと見つめて……わたしは根負けしたわ。
あの子には……強い意志があった。だから、心配だったけど……でも、信じたくなったの。
わたしは、ここであの子を抱きしめた。それが、あの子とのお別れだった……」
トリエルは、大きく息をついた。
そして、改めて、サンズと向かい合った。
「教えて、サンズ。この先で、何があったの。あの子は、ここを出たんでしょう?
出る前に……一体、何があったの」
サンズは……
- 286二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 20:51:23
何もおきてないさ
- 287二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 20:53:01
知らない方がいい
- 288二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 21:25:53
あいつは俺の弟を殺した
- 289二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 21:26:47
あいつは変わってしまった
- 290二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 21:28:29
- 291二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 22:28:28
- 292二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 23:44:20
「……トリィ。悪いけど……知らないほうがいいんだ、こればっかりは」
「ごまかさないで」
トリエルの声は鋭かった。
サンズは、審判を受ける罪人の気持ちとはこんなものだろうか、と思った。
「わたしは知りたいの。外で、何があったのか。わたしはなぜ、ここにいるのか。どうして……あなたが、そばにいてくれるのか……」
トリエルは、一度、深呼吸した。
「――これは、最後の問いかけです。
わたしは、あなたからの回答を、信じることにします。
それ以外は、みんな、嘘だと思うようにします。信じません
後から訂正しようとしても、それは嘘だと思います」
サンズの眼窩の光が、一瞬揺らめいた。
トリエルが、扉の前に立ち塞がる。
「答えてください、スケルトンのサンズ。
――ここを出てから、あの子に、何があったのですか?」
サンズは……
今日は寝ます。
- 293二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 01:38:41
アイツはパピルスとアンダインとメタトンを……
- 294二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 07:41:34
全てを話した
- 295二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 12:58:46
おとうとをころした
- 296二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 13:06:33
あのニンゲンにセーブしてやり直す力がある事だけを伏せて全てを話す
- 297二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 13:12:35
- 298二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 20:14:49
- 299二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 20:27:59
サンズにはもう、隠す事など出来なかった。
トリエルの眼は真剣そのものだった。
彼女はもう、壊れていなかった。あるいは、壊れる事にすら、耐えられなかったのかもしれない。
そして、耐えられなかったのは、サンズも同じだった。
ここまで言われて、もう、口を閉ざす事など出来なかった。
「――何がアイツを、そこまで変えたのかは分からない」
やがて、サンズは口を開いた。
無い喉が震えそうになるのを、歯がカタカタ音を立てそうになるのを、拳を握って耐えた。
「だが、アイツはここを出てから、大勢のモンスターを殺した……その中には、オレの弟もいる」
オレの弟、という単語を口にした時、サンズの脳髄は、すっと冷えるようだった。
「まずはオレの弟、次にロイヤル・ガードの隊長、地底のアイドル、ホットランドの住民や、コアの職員……
みんな、アイツが、殺したんだ――殺したんだよ、あのニンゲンが」
一度口を開いてしまえば、それは堰を切ったように止まらなかった。
「そんなことをしたニンゲンが相手だったんだ。
だから、みんな、アンタがニンゲンと仲良くって言ったから、アンタに……
なあ、思い出したか、トリエル」
サンズの告白を聞いたトリエルは……
- 300二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 20:53:19
唖然とする
- 301二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 21:06:54
信じられない様子
- 302二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 21:08:36
困惑するばかりだった
- 303二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 21:09:24
サンズを信用できずみんなの話も聞いてみたいと言い出すトリエル
- 304二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 21:12:49
- 305二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 21:26:49
- 306二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 21:56:50
「……うそよ」
トリエルの声が震えた。
「だって……あの子が、そんなことするわけないわ……きっと、何かの間違いよ。そうでしょう?」
サンズは歯噛みした。
――答えを信じるって言ったじゃないか。
だがもう、彼女には、自分の言っている事の整合性も取れないらしかった。
「何かの間違いじゃないなら……ないなら……わたし……」
トリエルは、自分で自分の顔を押さえ呻いていたが、不意に、その顔を上げた。
「自分で皆の話を聞きに行くわ」
その顔は、まるで能面のようだった。
そして彼女はサンズが止める間もなく、そのデルタルーンが刻まれたドアを開け、いせきの外へと走り出した。
「待て、トリエル!」
サンズは慌てて彼女を追いかけた。
失敗した。壊れる事にすら耐えられないのなら、それはもう、完全に壊れているようなものじゃないか――
とてつもなく嫌な予感がする。
サンズは走った。
一方その頃、フラウィはワンボーに、ある事を吹き込んでいた。それは……
- 307二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 21:59:52
これはあかんなぁ……
- 308二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 22:00:46
全てをやり直す方法がある
- 309二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 22:05:14
ボスモンスターの魂ならバリアをくぐり抜けられる
- 310二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 22:08:54
サンズは何かを隠している
- 311二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 22:27:52
- 312二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 23:13:12
- 313二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 23:30:19
このレスは削除されています
- 314二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 10:35:37
このレスは削除されています
- 315二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 17:07:37
このレスは削除されています
- 316二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 21:19:44
「――つまり、サンズは何かを隠してるんだよ」
フラウィの囁きに、ワンボーは確かに、と頷いた。
「アイツ、一歩も動かないのに、突然現れたりするからな……
きっと、なんかすごい事が出来るんだろうな、とは」
「違う違う、それも出来るけど……きっと、もっとすごいことだよ。
そんなのがまだ序の口くらいに思えるほど、すごいことさ」
そうだ。アイツは知っている。セーブの事、ロードの事、そして、リセットの事を。
自分のように実感を持って知っているわけではないようだが、それでも、研究と計算で、それを弾き出した。
だから奴は知っているはずだ。
この時間軸が一度リセットされない限り、つまり、全員何もかも忘れない限り。
あのニンゲンが落ちてきて、1からやり直さない限り――パピルスも、アンダインも、メタトンも、誰の死もなかったことにならないことを。
フラウィがそんなことを考えていると――
- 317二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 21:58:05
そのサンズがどこからかやってきた
- 318二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 21:58:51
イヌッスとイヌッサも来た
- 319二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 22:00:00
トリエルが来た
- 320二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 22:03:38
フラウィの背後にキャラの幻影が現れる
- 321二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 22:04:37
- 322二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 22:14:46
- 323二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 22:17:32
その時、ワンボーのケータイが鳴った。それはあまりにも凄まじい勢いで振動していた。
ワンボーは慌ててそのブルブル震えるケータイをしっかり握りしめると、やっと電話に出た。
「も、もしもし?」
さっきまでの会話のせいなのか、はたまたケータイを落として無くしてしまうのが怖いのか。
ワンボーは思い切りケータイを握り締め、震える声で電話に応対した。
その相手は……
- 324二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 23:48:01
>>329まで伸ばして今日は寝ます
- 325二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 06:27:51
サンズ
- 326二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 11:12:34
イヌッスとイヌッサ
- 327二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 13:24:38
出てみると何者かがわんぼーには理解出来ない言葉で話し始めた
- 328二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 13:25:37
- 329二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 13:27:19
- 330二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:02:01
- 331二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:02:48
- 332二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:04:14
アルフィーが見つかった
- 333二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:05:20
近い内にメタトンも含めたホットランドのモンスターの葬儀をするらしい
- 334二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:18:14
ニンゲンにモンスターがたくさん殺されてホットランドが過疎化したのでこちらに住まないかという誘い
- 335二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:19:32
アルフィーの灰が見つかったので改めてそうしきをするようだ
- 336二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:31:22
- 337二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:18:22
- 338二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 01:35:36
このレスは削除されています
- 339二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 11:22:06
このレスは削除されています
- 340二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:47:07
ほしゅ
- 341二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 22:38:40
「も、もしもし? あの、ドクターアルフィーが見つかって……
んで、オレ、ホテルの人にここに連絡しろって言われたんスけど……」
電話から聞こえてきたのは、知らない男の声だった。
聞き覚えがあるかないかで言われれば、無い。あるいは忘れているだけかもしれないが。
だがそれより、もっとわからないことがある。
「……今、何つった? ドクターアルフィー……?」
そうだ、アルフィー博士はずっと行方不明だったはずだ。
それが見つかった。それはわかる。嬉しい事だろう。
ホットランドは壊滅状態だったというのは、ワンボーも聞いている。
しかしワンボーには、その知らせを自分に言え、と言った覚えは全くなかった。
「……え、コレ、あのスケルトンの電話番号じゃないんスか?」
電話の主は砕けた口調で、少し掠れた声で言った。
そうして、しばしの沈黙の後、
「…………ま、間違えました!ごめんなさい!!」
そう叫んだかと思うと、とたんに電話はブツンと切れた。
「……………………は……?」
そうしてワンボーは一人、電話を握り締め、一人取り残された。
――否、一人ではなかった。
「やっぱりあのスケルトンは、何か隠してるみたいだね」
ワンボーの死角から、フラウィが囁いた。
「アルフィーなんて誰もが知る王室直属の天才科学者だよ?
それと関係があるなんて、いかにも怪しいじゃない?ねぇ?」
「……」
ワンボーは、ただ見えない電話を見つめたまま、その切れた後の音だけに、耳を澄ませていた。
そしてそのサンズは……
- 342二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 22:45:08
先程のホテルマンと改めて話をしていた
- 343二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 23:02:48
アンダインの家の近くにいた
- 344二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 23:08:24
あの黄色い花を探していた
- 345二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 23:14:24
ホテルに来ていた
- 346二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 23:15:31
- 347二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 23:40:29
- 348二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 09:40:55
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- 349二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 11:25:10
アルフィーが死ぬかはダイスで観測しないとわからんシュレディンガーのアルフィーだからな
- 350二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 19:52:14
サンズはウォーターフェルで、すっかり息を切らしていた。
トリエルの足は速く、どこまでもどこまでも走っていった。
スノーフルの森の中を突っ切り、間にある見張り小屋の前も、街の中すらも通らず、トリエルは走り続けた。
サンズもちかみちを使いながら彼女を追いかけたが、ついに見失ってしまった。
ウォーターフェルもそう広くはないはずだが、先にサンズのスタミナが尽きた、というわけだ。
額に滲む汗を拭きながら、サンズは辺りを見回した。どうやらここは、アンダインの家の近所のようだ。
すると……
- 351二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 20:38:23
そこにはアマルガムと融合したアルフィーがいた
- 352二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 21:46:36
モンスターの子供がいた
- 353二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 21:55:09
またしてもガスターの幻影が現れる
- 354二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 22:01:30
遠くにトリエルが見えた
- 355二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 22:03:28
- 356二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 22:07:00
- 357二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:18:45
改めて辺りを見回すと、藪の向こうにトリエルの頭が見えた。
サンズは、彼女がボスモンスターであること、その体格に感謝しながら、彼女の元に一足飛びでちかみちした。
「――トリエル!」
トリエルが慌てて振り返ったが、もう遅かった。
彼女の半分ほどもないスケルトンの体が、空中に投げ出されている。
トリエルは慌てて手を伸ばして、その体を受け止めた。
「……へへ、ナイスキャッチだな」
やれやれとばかりに首を振るサンズを、トリエルは複雑な顔で見つめていた。
「……わたし……」
やがて、ぽつりと、トリエルが呟いた。
そして……
今日は寝ます。
- 358二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 03:29:54
間違ってたの?
- 359二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 12:10:38
どうすればよかったんだろうと問いかける
- 360二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 17:28:30
自分のせいでみんなが死んだのかと苦悩する
- 361二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 17:32:57
なんでこんなことになったのか分からない
- 362二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 17:45:21
- 363二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 20:58:35