- 11じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 10:53:35
- 21じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 10:54:21
- 3二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 10:56:22
たておつ
- 4二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 10:57:04
立て乙です
- 51じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 11:01:49
というわけで4スレ目に突入じゃんね☆
いつも読んでくれたり安価に参加してくれるみんなのおかげじゃんね☆
ありがとうございます……じゃんね☆
本日更新は13時からと夜からの2回を予定してますじゃんね☆
暑さに負けずじゃんね☆
書き溜めてくるのと色々準備じゃんね☆
13時は夜行動を駆け抜けて、夜涼しくなったらまたその続きじゃんね☆
それからまとめについてだけど、ちょっと新しいのを作り直してるじゃんね☆管理と更新しやすいようにする為じゃんね☆
今週中……にはまたお知らせするじゃんね☆
ありがとうございますじゃんね☆
このスレも頑張ってくじゃんね☆
ありがとうございますじゃんね☆
今日もあっついから熱中症には気をつけて8日目に突入したいじゃんね☆
- 6二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 11:02:16
たておつ~
10まで早めにうめうめ - 71じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 11:06:15
- 8二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 11:09:26
お疲れ様です
- 9二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 11:11:56
たておつです
暑さにお気をつけて - 10二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 11:13:13
- 111じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 12:53:54
- 121じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 13:31:50
【7日目夜・探索イベント】
【廃墟・セイバー/キャスター同盟拠点(食堂)】
『物資についてはドリンクバーにポケットドローンね。コタマ、ハレにまたお願いしてもらえる?……それからノアの詩集?まあいいけど』
『分かりました、ハレさんにまた伝えておきます。それから夜勤に行く時は今日は抹茶味の瓶ラムネを持っていかれるのをお勧めしますよユウカさん』
『……ありがとう。それはそれとして後で聞く事できたから』
『なんのことでしょうか?』
ユウカさんと、今回モニター越しになりますがヴェリタスの方だという音瀬コタマさんの会話を聞きつつ、気になった事を私は尋ねた。
「あのコタマさん、実は解析して頂きたい映像があるんです」
『えぇ、大丈夫です。こちらにデータを送ってもらえば明日の朝には解析結果を回します……どんな資料になりますか?』
「ハレ先輩のドローンに撮ったんですけど、アンプル剤と薬莢の映像があるからそれの流通ルートとかを調べてもらえますか?」
『その感じだとラベルとか刻印とかもない感じになるでしょうか……ある程度にはなりますが解析してみます』
ミドリちゃんの周りを漂うように浮いているアイギス7号に収まっている記録。マリーちゃんが回収していた事から多分重要な物だと思います。実物こそ手元にありませんが、あの時映像だけでもしっかり残す事が出来て幸いでした。
「そういえば今日ってハレ先輩一人な感じ?」
『今のところはそうですね、マキとハレは別業務ですし、副部長は仮眠を……あと二時間もすれば起きて一緒に作業する予定です』
「うひゃぁ大変だ」
『やっぱりヒマリ先輩やエイミとは?』
『依頼というかよく分からない情報分析は頼まれますけどそれぐらいですね、足取りも恐らくエリドゥ……にいるのではぐらいしか』
「ヒマリ先輩……アリスは心配です」
ヴェリタスの部長さんはもう一週間近く姿を見ていないらしい。アリスちゃんの心配そうな声で、どこかでトキさんのいるエリドゥに行って安否を確認できたらと思ってしまう。
『色々考える事はあるけれど、まずは今やれる事をしていきましょう。貴方達も夜遅くまでゲームをしすぎないで、早く寝ること!いい?』
「う、うん……ちゃんとしっかり休みます」
「そうだよユウカ!私たちこれからdice1d12=3 (3) 時間ぐらいしか遊ばないから!」
- 131じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 13:59:39
「ユズの言う通りです!アリス達はこの後の予定として大乱闘スマッシュシスターズをしつつコハルのダークネススピリッツ初クリアまで鑑賞会しかするつもりはありません!」
『まあ……3時間ぐらいなら』
そうアリスちゃん達の熱意に折れてか、渋々といった様子でユウカさんはなるべく早く寝なさいよといいながら通信を切られました。
今から3時間となると今日は少し夜更かしになりますけど、ペロロ様関連と簡単なアプリ以外ではあまりゲームには触れてこなかったのでお友達とするのはとても楽しみです。
「ユウカに頼む物も頼んだし!ミドリ!ユズ!アリス!」
「うん、炭酸とポテチの準備出来たよ」
「ゲームガールの方も充電バッチリです!」
「クッションと手拭き用のアルコールティッシュも……持ってきたから」
「よぉしそれなら……!」
モモイちゃんがくるりと振り返って私達補習授業部へとにやりと笑いかける。
「今からがっつりゲーム大会だぁっ!」
その声をきっかけに、私達のゲーム大会は始まりました。
ちなみにコハルちゃんがアリスちゃんから勧められたゲームはどうやらかなり難易度が高かったようで半泣きになりつつなんとか犬と山羊を倒せたようです。 - 141じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 14:14:23
- 151じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 14:15:36
- 161じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 14:39:38
【行動安価です】
【この後阿慈谷ヒフミ達はゲーム大会を楽しみ、3時間が経過しました】
【就寝時刻が近づいてきましたが】
【短時間であれば誰かと話すことは可能です】
【①誰に】
【②どんな話をするか(会話内容は1〜3個程度)】
【上記二つについて安価します】
【安価先>>24】
【それでは皆様】
【よい会話を】
- 17二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 14:43:36
セイバーとキャスターとハナコに明日以降どう動くかと
ライダーとアルの会話についての考察
各陣営にどのような印象を持っているかかな - 18二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 14:51:11
①ハナコ
②今日の午後にマリーと会った際の話
ライダーとアルの記憶で見た事
ハナコが単独行動してた時にハナコ側では何かあったか
そういえば、”記録については何度でもヒフミ達は見たいタイミングで見返せるじゃんね☆”って事はあれをハナコに見せる事も出来たり? - 19二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 14:54:40
①セイバー&キャスター&ハナコ&モモイ
②明日からの行動予定とマリーと会ってした会話についてとアル&ライダーの記憶(?)についての考察 - 20二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 15:00:28
①セイバー、ハナコ、モモイ、キャスター
②それぞれが考える最優先にすべきことは何か、ライダーとアルの会話についての考察、それぞれが思う最善の結末は? - 21二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 15:03:09
①セイバー&キャスター&ハナコ&モモイ
②今日の午後にマリーと会った際の話
ライダーとアルの記憶で見聞きした事
この聖杯戦争についての見解 - 221じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 15:04:26
- 23二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 15:07:40
- 24二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 15:07:46
- 251じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 15:17:05
安価へのご協力ありがとうございましたじゃんね☆
安価の内容は>>24さんの『①セイバー&キャスター&ハナコ&モモイに②今日の午後にマリーと会った際の話、ライダーとアルの記憶で見聞きした事(ライダーとアルの記録を見せながら)、この聖杯戦争についての見解』をテーマに話をするじゃんね☆
マスター同士&ちょうどいなかったハナコちゃん交えての作戦会議……になるなら、他のみんな寝てるじゃんね?
その作戦会議を1.一人だけ起きてこっそり聞いていた、2.もちろん他の子は寝ていた、3.みんなも実はこっそり聞いてた、4.熱烈歓迎、5.一人だけ起きてこっそり聞いてた、6.もちろん他の子は寝ていたdice1d6=5 (5)
dice4d37=32 26 5 27 (90)
dice3d30=2 25 27 (54)
- 261じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 15:40:07
【7日目夜・探索イベント】
【Recommend BGM……〈Vivid Night〉】
ゲーム大会は終わり、他のみんなからおやすみなさいという言葉を聞いてから、こっそりと。
私はキッチンに立つ。
準備するのは5人分。水を注いだ鍋に火をかける。
沸くまでの時間、後ろから聞こえる話に耳を傾けていた。
「そうですか……私のいなかった時間にマリーちゃんとそんな事が……」
「うん、ハナコには簡単に色んなアイテムゲットしたよー……みたいな話しか出来てなかったからあらためて」
「ありがとうございます、モモイちゃん。ではマリーちゃんは『薬莢』と『アンプル』の回収に境界線に現れた……という考えで良かったですね?」
「うむ。あの反応であればほぼ間違いないだろう。ランサーも『矛を構える必要はない』と我らにマリーが話しかけてすぐに言っていた」
実際のところ、あの時のマリーちゃんは戦闘をするつもりはなかったのでしょう。
実際数だってこちらが有利でしたし、だからこそ前回のような『奇襲』という選択も取らなかったのだと思います。
反面、やはり気になるのは『何故取りに来たのか』。
「ハナコは、何か思うところはあるかい?」
「そうですね……やっぱり『薬莢』でしょうか?銀製、とアズサちゃんは推測したようですが確か随分昔のシスターフッドはそう言った純銀製の弾丸を儀礼の際に使用した……なんて記録を読んだ事があります」
「純銀の弾丸か。薬莢だけでなくやはり弾丸も銀だというのなら、教会が作る魔除けの類であろうか」
ハナコちゃんの話そのものは聞いた事はありませんでしたが、銀の弾丸と言われれば思い当たる節がないわけじゃなくて。それはモモイちゃんも一緒だった。
「うーん、よくRPGとかに出てくるアンデッドとか倒せるやつのこと?」
「恐らくそのモチーフとなった物ですね。今でも純銀製となると高いですけど、銀メッキをした弾丸のお守りは見かける事がありますから」
「でもそんなのフィクションじゃないの?普通ほら『この鉛玉をくれてやるー!げへへ!』とか言うし、銀にしたからって攻撃力上がるの?」
と、お湯が沸き始めたのでカモミールのパックを入れて弱火で煮出していく。
今時はパックでも十分美味しい物があって、無理に時間がない時は茶葉から入れなくてもいいのがありがたい。 - 271じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 16:09:49
「概念的な物でね、モモイ。銀は古くから魔除けとして非常に大事にされてきたんだ。そんな『信仰』と『歴史』は銀に魔に対して効果を発揮する『神秘』を与える……という風にも考えられるね」
「映像の分析をすすめれば流通元も分かり、それが手製か大量生産品かも分かるであろう」
「そんなの分かってどうするのさ?」
「『限りある切り札』か『気軽に使い切れる捨て札』かの判別が出来るだろう。何より手製の銀弾を教会に仕える少女達が作った……我らの知る世界であれば十分に警戒に値する」
常に銀弾で攻撃できるか、貴重な物だからここぞという時に使うのか。それが分かるとまた一つ……もしマリーちゃんと戦うことになったとしても、戦い方を考えられる。
「そういえば銃の弾の話で思い出したけど、マリーと話してた最後に、合図みたいに発砲音聞こえたよね?やっぱりアズサが言ってたみたいにあれって……」
「十中八九、マリーの仲間だろうね。惜しいのは僕もキャスターも現代の銃器に詳しいわけじゃない。あの音がどんな種類の銃から放たれたかまでは分からないかな……ヒフミ、アズサから何か聞いているかい?」
ぽこぽこと沸騰し始めた鍋に、火を止めてから円を描くように牛乳を注ぎつつ流れを作ってしまい、私はセイバーさんの問いに答えた。
「『散弾銃』。それも恐らくは12ゲージの物を500m以上離れた位置から撃った……そういう風にアズサちゃんは考えているそうです」
アズサちゃんの言っていた言葉を思い出しつつ、そのまま軽く蜂蜜を入れて混ぜ溶かしてから、火から降ろしてもう一つ、氷を入れた小鍋へ中身を移し替えて手早く混ぜる。空砲、に近い物だったのではというのがアズサちゃゆの推理だったはず。私達への攻撃の意図はない物だと。
「ただ、ショットガンと言っても使用される方はトリニティだけでもかなりの数ですから『絞る』のは難しいですね」
「そこから同定する事は厳しいであろう……落マリーには協力者がいる。その事実が確認できただけでもよしとしよう」
「そうですね、あまり考えてあれもこれも疑ってかかったと仕方ないんですから」 - 281じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 16:24:42
疑ったって仕方がない。だってマリーちゃんに協力してるって事はきっと補習授業部やゲーム開発部と同じで、マリーちゃんの力になろうとしてくれた人の筈だから。敵だとかそういう事考えるよりも、シスターフッドを離れたマリーちゃんに味方がちゃんといる、その事実を知れたのを良かったと私は思いつつ、がらがらと音を立てて鍋の中身を回しながら会話に参加していた。
「ひふみーできたー?」
「もうちょっと粗熱取れたらですかね?」
「あいあーい」
そろそろ出来上がりだ。お玉で掬い、綺麗なクリームベージュになったそれを氷に注げば冷えた音が軋んで聞こえてくる。さて。
「準備できましたし、見ましょうか……アルさん達の映像」
4人にカモミールミルクティーと少しだけ御守りらしくなったゴルゴネイオンを取り出してみせた。
───私を召喚してしまった以上は、もう降りる事は不可能です。恐らくこの聖杯戦争でサーヴァントを自害させる事は貴女達に大したメリットを齎してくれない
───貴女が望むのなら、私は貴女達の剣となりましょう
───少しだけ……少しだけでいいの。時間を頂戴、ライダー
「……この品についてもいずれは調べた方がいいただろうな。大方の検討はつくとはいえ、だ」
「確か……以前ウイさんに調べてもらった時は情報を記録しておく媒体とかなんとか……」
「……分からん。だが、これとよく似た……いやあり得んな。うむ、とにかく害はないであろうから急務ではないが調べることを我は進める」
そう、記録を見終えたキャスターさんはしげしげとそれを手にとりながら言った。それを渡してもらいながら、私も持っている同じような物を見る。古びたテルモピュライの熱砂、そしてこのゴルゴネイオン。そしてこの前の戦いで手に入れた円盤か何かの破片のような物。きちんと調べてはいないけれど、机の上に並べたそれはどれも『本質』的に同じ物のような気がする。
「でもやっぱり気になるよね、降りる事はできないって。どういう意味なのかな?」
「通常、聖杯戦争で敗北したマスターは監督役によって保護される。それはこれ以上戦闘に巻き込まれなかったりする為だけど、同時にそのマスターの令呪は監督役によって剥奪されて、完全にマスターとしての権利を失う……から方法を問わなければ降りる事は可能な筈なんだ」 - 291じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 16:42:14
「なのに降りれない……アルさんが契約したライダーさんがそう言い切る理由があるのはどうしてなんでしょうか?」
「一つは単純に彼女達の個人的な事情、もう一つはライダーのサーヴァントとしての性質やスキル……かな?」
あくまでも推測だけどと前置きしてからセイバーさんは話始めた。
「前者に関してはどうしても降りられないというより降りた際のリスクの大きいパターン。例えば既に他の陣営から狙われているとかかな。そして後者ならサーヴァント自身のスキルや宝具の影響で、一度契約を結んでしまったら、それを反故するとマスターにも悪影響を与えてしまう……なんてのが考えられる」
「ただ、僕個人としては」
「第三のパターン。聖杯戦争のシステム自体に何かを『気付いてしまった』……というのも考えられるかな」
その言葉に口元から蒸気を出しつつキャスターさんが同意した。
「気分のいい話ではないがそういった聖杯戦争自体に絡繰があるというのは、何も珍しい話ではない。少なくとも我がかつて東洋の地で召喚された時の聖杯戦争は『何から何まで異色』であった」
「……何から何まで、なんて聞くと気になるね。例えばどんな風に異色だったか聞いても?」
「……召喚されたサーヴァントが全員キャスターだったのだ」
「それはまた……」
そんな風にお二人が話しているのを聞きつつ、今回の映像を初めて見た彼女へと私は話しかけた。
「ハナコちゃんはどうでしたか?何か気づく事とか」
私のその言葉に、少し考え事をするように下を向いていた彼女ははっと顔を上げてから、一瞬だけ、随分と驚いた顔をしてから、すぐにいつものように微笑ってくれた。
「……ええ、そうですね。まずはライダーさんとアルさんの繋がりがこの映像ではっきりした事。それは大きい事だと思います」
「そういえば私、トリニティに荷物を取りに戻った時に偶然古関先輩とお会いして」
「少しだけライダーさん、というよりそれにまつわる情報を聞いてこれたんです」
後で資料をお渡ししますね、と言ってくれたハナコちゃんに少しだけ、なんだか不安を覚えた。
なんでしょう、上手く考えというか結びつかないというか。ただ漠然と今見せてくれている笑顔が『誰かに似ている』気がする。だからそれを聞こうとして。
「そういえば、さっきのアイテム見て思いだしたんだけどさ」 - 301じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 16:56:45
「ヒフミとかってさ、『魂の改竄』……だっけ?あれ、どうしてる?」
そうモモイちゃんから聞かれたのは、かなり唐突な問いでした。
「モモイ、モモイよ。お前はそれを今聞くのか……」
「し、仕方ないじゃん!アイテム見てたら急に努力値振りの事連想しちゃって、そしたら後は似てるから『魂の改竄』の事も思い出しちゃったしさぁ!」
手を振って抗議するモモイちゃんとキャスターのやり取りがまるで祖父と孫娘のようで微笑ましいものを感じつつ、私は確認を取った。
「あはは……『魂の改竄』についてですね。私もあんまりよく分かってないというか、なんとなく夢の中でぼんやりしたら翌朝から反映してるっていうか……」
「あれは恐らく、今回の聖杯戦争用の霊基に用意された拡張機能のような物なのだろう。夢の中や集中した際に、つまりは外界からの情報が少ない環境下の時にパスを通してサーヴァントの霊基にごく限定的に干渉し強化できる……といったところであろうか」
「僕も概ねそんな風に受け取っているかな、少なくともこの機能については『害はない』からね……それで、モモイは何をヒフミに聞きたいんだい?」
そのセイバーさんの問いにモモイちゃんは頭をかきつつ、困ったように悩みを口にした。
「実はさ、どこを強化するかの割り振りに困ってて……もしよかったらヒフミが一緒に考えてくれない!?」
どうやらモモイちゃんの気になる事というのは魂の改竄で、霊基の強化、もっと簡単に言うならステータスのどの部分を強化すればいいか悩んでいるという事らしい。
そういう事なので私達は、キャスターさんの強化案を一緒に考える事にした───。 - 311じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 17:04:35
というわけでもうそろ、次のイベントに行くけどその前にキャスターの魂の改竄をすっかりしてなかったからここでするじゃんね☆
キャスターの①〜⑤のステータスに絆レベル分の6pt割り振れるじゃんね☆
割り振り方は自由じゃんね☆
①筋力:B++(実数値:43)
②耐久:B++(実数値:47)
③敏捷:D++(実数値:29 )
④魔力:A(実数値:54)
⑤幸運:A(自己申告/実数値:13)
安価先は>>38じゃんね☆
それじゃあよろしくお願いしますじゃんね☆
しっかしスキルの影響ありとはいえすごいステータスしてる……じゃんね☆
- 32二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 17:11:09
『筋力に2、耐久に3、俊敏に1』か『魔力に6』のどちらがいいかな?
- 33二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 17:13:15
筋力、耐久、敏捷に振り分けるのが良さそうな感じはする
- 34二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 17:17:41
+一つにつき2倍って、++だと4倍って事です?それとも3倍?
4倍なら敏捷に2、幸運に4
3倍なら敏捷に5、幸運に1
かな
現状見た感じ、他に++のサーヴァント見かけないから、+で想定して、120超えてればサーヴァント同士の比べ合い判定ならほぼ勝てる筈なので、3倍の場合、敏捷の方はBに+に対してを想定して100を超えるように、あとは探索判定用に幸運かな?って感じ - 35二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 17:18:56
そういえばステータスでEXの場合どういう扱いになるんだろう
幸運に振り分けるメリットもあるし悩むな - 361じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 17:29:18
- 37二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 17:39:04
- 38二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 17:49:05
- 391じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 17:56:06
安価へのご協力ありがとうございますじゃんね☆
>>38さん(>>37さん)の案を受けてキャスターのステータスは以下のようになったじゃんね☆
①筋力:B++(実数値:43)
②耐久:B++(実数値:47)
③敏捷:D++(実数値:29+5)
④魔力:A(実数値:54)
⑤幸運:A(自己申告/実数値:13+1)
遅くなったけどご質問にお返事するじゃんね☆
ミレニアムの古代史研究会についてはキャスターの描写はできないけど、ユウカちゃん経由で調べてもらうよう依頼はできるじゃんね☆
物資をお願いする時でもいいし、どのタイミングでもモモトークでお願いしてもらったら何ターンか後には情報を得られるじゃんね☆
もちろん、今後もウイちゃんに頼んでもらってもいいじゃんね☆
- 401じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 18:20:19
『強化案:敏捷に5、幸運に1』
モモイちゃん、ハナコちゃんと一緒にキャスターさんのステータスと睨めっこしてから数分。キャスターさんからの賛同も受けて、敏捷と幸運のステータスを強化する事になったモモイちゃんは今、じっと目を瞑って集中して、どうやら苦戦したようですが暫く黙ってしまってから、目を開けられました。
「うん、多分出来た!」
「馬鹿者、多分とはなんだ」
「いやぁ私、魔術師じゃないしさぁ!」
モモイちゃんの言ってるのも分かる気がする。私なんかは寝てる時になんとなくこんな感じで強化しようかなぁ……っていうふわふわした感じでやって、朝起きたらセイバーさんが『ヒフミ!昨日の強化、いい感じだよ!』とか報告してくれますからそのまま今日まで来てしまいましたからね。
実際どういう理屈で強化しているのでしょうか。
「気になるかい、キャスター」
「いやなに、改めて考えても不思議な霊基だ、と……魔術師でもないモモイがこうして軽い瞑想だけで霊基に干渉できる、というのがな」
「そこはほらっ!私の才能っていうか!」
「どの口が言うか」
確かに不思議な話だ。セイバーさん達と関わるまで魔術なんてアニメか漫画の世界の事だった私達が、今はこうして『魂の改竄』なんて事をしている。
けれど別に魔術師になった覚えなんてないし、そういう技術を覚えたわけでもない。夢の中のぼんやりとした感覚だからわかりにくいけど。
例えばそれは。
「初心者でも簡単に出来るように常に補助してもらってる……みたいな?」
ふと口にした言葉になんの意味があったのか。
ただ、それを言った時、キャスターさんの赤く発光する瞳の輝きが明るさを増して。ハナコちゃんが何かを考えるように下を向いたのが印象的だった。
何かを、気付いたのではないか。ハナコちゃんは私よりずっと物事をしっかり考えれる人だから。
だから気になって聞こうとして。
「いい時間だし、そろそろ寝よぉ……」
ふにゃっとしたモモイちゃんの言葉を受けて、結局この日の作戦会議はこれでおしまいになって。
私達は自室に戻る事になった。 - 411じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 18:27:23
【Recommend BGM……〈Agnus Dei〉】
【7日目夜・強制イベント】
【廃墟・セイバー/キャスター同盟拠点前】
窓越しに見える明かりが少しずつ消えていく。
ミレニアム中心区画から遠くなるにつれ、その闇は深くなっていく。そして自治区の外れ、境界線を一歩踏み越えたその先にある立ち入り禁止区域『廃墟』。その一角にある地上部からは暗がりではそれこそ『何もないように見える』その場所を見やって。
少女は皮肉げに嗤った。
「───時間よ」
いつの間にかロングコートの少女の隣には1+dice1d3=3 (3) 人分の影が立っている。彼女達が選んだのは【1.破壊、2.侵入、dice1d2=1 (1) 】。潜んでいた影から姿を現したのは彼女達がいる地面の下にいる少女達が【1.ヒフミは起きている、2.ヒフミとモモイは起きている、3.モモイもハナコも起きている、4.モモイもハナコも起きている、5.全員寝ていた、6.ヒフミとモモイは起きているdice1d6=2 (2) 】時間。
聖杯戦争開始から7日目。
このキヴォトスにおいて最大戦力を有する陣営は、かつて友であった少女へと牙を剥いた。
【拠点攻撃判定】
1d100で判定。成功値は選択したステータス以下。
ただし侵入を選択していた場合はダイス結果に+10して判定。
ステータス選択……dice1d5=5 (5)
①筋力(実数値:?+1)②耐久(実数値:?)
③敏捷(実数値:54)④魔力(実数値:47+3)
⑤幸運(実数値:?+2)
判定……dice1d100=48 (48)
【先制攻撃成功時の感知判定】
上記拠点攻撃判定に敵陣営が成功した場合、拠点攻撃判定で選択したステータスで味方サーヴァントに向けて攻撃が行われます。
敵陣営からの先制攻撃にアイギス7号は……dice1d2=2 (2)
1.気付いた、2.気づかなかった
気づいた場合のセイバー、キャスターへの回避ボーナス……dice1d7=6 (6)
- 42二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 18:33:08
まあ攻撃判定は失敗かな?
通常戦闘に突入する感じかな - 43二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 18:49:35
そういえば、ライダーの真名をヒフミちゃんは知ってるって事で良いのかな?
- 44二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 18:53:18
たしか真名を看破するの失敗してたっけ?
- 45二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 18:53:33
初めてサーヴァントの数が2対1の戦闘になるのかな
キャスター+セイバー対ライダーで - 461じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 18:54:44
- 471じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 18:56:34
- 48二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 18:57:15
これ拠点だしヘルタースケルターも居るのかな?それなら留め刺しちゃわない様に気を付けないとかも?
- 491じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 18:57:39
震動。
先に自室へと戻ったハナコに手を振って、食堂で洗い物をしていたヒフミ達とモモイが感じたのは僅かな揺れ。
ここ、食堂があるのは第三エリア、地下深く。
ましてやこの拠点があるのは、連邦生徒会から立ち入りを禁じられた『廃墟』の一角。
この場所で振動を感じたというのなら、違和感があるというのなら。
「……次は警報システムとか用意しなきゃかな?」
「みんな起こしちゃいませんかね?」
「じゃ、私達の部屋だけにしよっか」
言うが早いが、モモイは椅子に掛けていたコートへ袖を通し。ヒフミはエプロンを椅子へとかけてお気に入りのリュックを背負う。
お互いに顔を見合わせる。どう考えても招かざる客人だ、茶会に誘うにしてもお帰り願うにしても、それなりの覚悟が───戦闘への覚悟が必要。
だからこそ、戦友の目に怯えがないのを確認して、二人は食堂を出て駆け出した。
「セイバーさんっ」
「此処にいるよ。どうやら正面ゲートを爆破されたようだ」
「他の子達は?キャスター」
「自室のある第三エリアに簡易的な隔壁を敷いた。寝ぼけ眼では戦闘への参加は難しいだろう」
二人の声に応じて霊体化していた二騎もまた姿を現し現状についての説明をする。
「敵はまだ正面ゲート、元は搬入口だった場所からの侵入に手こずっている。ヘルタースケルターの数は第一エリア10機、第二エリアにもう10機配備してある」
ヒフミは頭の中で今回戦いになった場合に戦力を換算する。
全10機、とはいえ建造に使える資材や魔力も決して無限ではない。10機のうち消耗、そしてセイバーやキャスターの動きの邪魔にならない形で戦列を組むとなると、最初から投入出来るヘルタースケルターの数はdice1d10=7 (7) 機。
万一破壊されたらその次の投入や、足りないのなら第二エリアにいる分もふくめて導入も考えていた。
- 501じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 19:03:10
「もう着くよ、準備はいい?」
「はい、行きましょうモモイちゃん!」
「はいっバッチリです」
「よしじゃあ……あ、アリス?」
「はい、アリスです!」
にこりと、いつの間にか足並みを揃えて一緒に走っていた少女を見て思わずモモイもヒフミも足を止めてしまう。
「あれ、アリスちゃんもう寝てたんじゃ?」
「食堂から良いにおいがしたので起きてしまいました……いけませんでしたか?」
「……ううん、ナイスタイミングだよ。手伝って、アリス」
「もちろんです!光の勇者にお任せあれ!」
そうして、ヒフミ達は再び駆け出した。
「アルちゃーん、もう来ちゃったじゃーん」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!」
「気にしなくていいよ、ハルカ。流石は元『ケセド』の軍需工場で、今はキャスターの工房、か」
少女達の声を背に、ようやくこじ開けた正面ゲートの奥から走ってくる『敵』の姿を見つめて、
「これぐらいのハンデ、ちょうどいいわ。数はたったの二騎、それなら正面から消し炭にしてしまえばいいんだもの」
「そうでしょ?ライダー」
陸八魔アルは獰猛に嗤った。 - 51二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 19:08:38
勢い余ってライダー相手にエクスカリバーしちゃいそう
- 52二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 19:09:08
そういやバベッジって対魔力スキル無いけど魔眼とか自己封印・暗黒神殿の判定ってどうなるんだろう?
- 53二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 19:20:57
アズサちゃん辺りは僅かな振動でも起きそう?
そして、警報システムは確かに必要……かも? - 541じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 19:23:53
もし、主ががあなたに与えて住まわせる町の一つで、よこしまな者たちが、あなたがたのうちから出て、「さあ、あなたがたの知らなかったほかの神々に仕えよう」と言って、町の住民を迷わせたと聞いたならば。あなたは、調べ、探り、よく問いたださなければならない。もし、そのような忌みきらうべきことがあなたがたのうちで行われたことが、事実で確かなら、あなたは必ず、その町の住民を剣の刃で打たなければならない。その町とそこにいるすべての者、その家畜も、剣の刃で正しなさい。(devarim13:12-15)
「……アル、さん」
阿慈谷ヒフミに動揺がない、わけではない。それでもその気持ちごと押し殺して覚悟を固定するように、静かな声でヒフミはアルの名前を呼んだ。
貴女がマスターかと。
「ええ、こんばんはヒフミ。いい夜ね」
ワインレッドのコートを翻し、ヒールの音をわざとらしく鳴らす。
威嚇でも警笛でもない。その音は言葉なき宣告。
今目の前にいるのは『敵』だと獰猛な捕食者が唸りあげるのに似ていた。
「遊びに来たってわけじゃないんですよね?」
「そういう風に見えたなら、少し残念だわ───貴女がそんな節穴だって見抜けなかった自分にね」
はっきりと悪辣に言ってのける。
陸八魔アルという少女は今この瞬間に、ただ一つの動揺もない。
「……聖杯戦争の参加者、なんですね」
「何か確認したいなら遠回りにじゃなくて、もっとスマートに。勿体ぶった言い方、鳥臭くて敵わないから」
リードを急かす淑女のように、下卑た冗談を口にする。その挑発に、ヒフミは動じない。
一度心をへし折って焼き直した少女に、友人を信じないという道は最早なく。
ただしっかりと嗤う陸八魔アルを真っ直ぐに見ていた。 - 551じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 19:30:22
「私は聖杯戦争を止めたいんです。誰にも傷ついてほしくありません、悲しい気持ちになってほしくありません……だから」
「だから?」
繰り返された言葉にしがみつくような想いでヒフミは返す。
「アルさん、貴女の戦う理由を教えて下さい」
戦う理由を、殺し合いに参加する理由を。
知らなくては止められない、言葉を重ねなくてはわからない。
だからこそ、阿慈谷ヒフミはただ拳を振り上げるのでも声を上げるだけなのでもなく。
『知る』事を、相手と『対話』する事を選択した。
その理屈を陸八魔アルは理解して。
「理由なんて聞いて……って分かりきったことね。ヒフミが考えそうな事だものね、いいわ。貴女が勝てたら教えてあげる」
理解した上で艶然と契約を口にした。
「……戦わなきゃ教えてくれないんですね?」
「ええ、代わりに安心していいわ。いい女と悪魔はね、契約を守るのよ」
そう言ってのけたその瞬間こそが、戦闘の合図。
これ以上の問答は不要とセイバー、そしてキャスターは己の直剣と大鉈を握る手に力を込める。
その後ろには7機のヘルタースケルターが戦列を成し。
ヒフミの隣にはモモイとアリスが各々の愛銃を構える。
ヒフミ達とアル達との数の差は単純に考えても実に2倍以上。
その事実に彼女は、嗤った。 - 561じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 19:42:10
けたけたと楽しそうに、愉快そうに、小馬鹿にするように。
玩具の剣を見せて強がる子どもを前にした悪意のように。
陸八魔アルは悪魔らしく笑い続けて。
「───いいわ。少し足りないけれど、前哨戦にはちょうどいいでしょう」
静かに、この場にいる誰もを見下した。
「ムツキ、後ろは任せるわ」
「おっけー!いち、にぃ、さぁん……うぅん!全部でたった7個だけぇ!?それじゃあ全然遊べないじゃん!」
「任せたわよ。カヨコ、ハルカ、貴女達はバックアップよ」
「分かった」
「は、はいっ!お任せください……アル、様」
淡々と指を振って一人ひとりに一つひとつ指示を見せつけるように出す。
その姿を、モモイは咎めた。
「敵の目の前で、随分油断してるじゃん、いいの?ライダーのマスター」
敵前で作戦会議、ブラハであったとしても馬鹿にしているとしか思えない幼稚なやり方。
その意図をモモイは指摘して。
「油断?違うわ、おチビちゃん。これはね───」
「余裕と言うのよ」
アルはただ当たり前のように、刻印が描かれた右の手の甲を晒して告げた。
「さあ、一人残らず」
「蹂躙よ───」 - 571じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 19:46:23
【7日目午後・戦闘イベント】
【Recommend BGM……〈she did not answer〉】
【サポートシステムが起動しました】
【これより交戦を開始します】
【戦闘条件確認……該当あり】
【味方陣営2騎、3名】
【敵陣営1騎、4名】
【戦闘ターンは3ターンとなります】
【ご注意下さい】
【味方サーヴァントの霊基データを表示します】
クラス:セイバー
【現在HP】
975
【ステータス】
筋力:A(実数値:52+1) 耐久:A+(実数値:56+3)
敏捷:B(実数値:47+1) 魔力:B(実数値:43)
幸運:B(実数値:43) 宝具:C(cost:30)
【クラス別能力】
対魔力:A
効果:敵からのステータス「魔力」によってダメージ受ける場合、1d50のダメージカット発生。
騎乗:B
効果:乗り物への騎乗中にステータス「敏捷」選択時、1d8のダメージボーナス。
【保有スキル】
魔力放出:A
効果:選択したステータス・宝具に1d50のボーナス。
直感:A
効果:1d100で判定。成功値30以下で、そのターンの攻撃が1.1倍になる。
巨獣狩り:A
効果:発動ターン中のみ、1d100の超巨大特攻ボーナスを付与。マスターの魔力を20増やす。 - 581じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 19:57:56
【宝具】
⬛︎⬛︎された⬛︎⬛︎の剣
ランク:EX コスト:150
種別:対城宝具/メイン
レンジ/最大補足:1〜99/1000人
効果:詳細不明
風王結界
ランク:C コスト:0/30 種別:対人宝具/サブ
効果:暴風による攻撃。敵サーヴァントがステータス『敏捷』を選択していた場合は、そのステータスを1d30マイナスして戦闘判定する。
クラス:キャスター
HP:887
【ステータス】
筋力:B++(実数値:43) 耐久:B++(実数値:47)
敏捷:D++(実数値:29+5) 魔力:A(実数値:54)
幸運:A(自己申告/実数値:13+1)
【保有スキル】
スキル名:一意専心
ランク :C
効果 :マスターに1d30の魔力を供給。発動ターンの攻撃時、1d100でダイス結果が50以下の場合クリティカル攻撃。
スキル名:機関の鎧
ランク :EX
効果 :3ターンの間、筋力・耐久ステータス及び宝具選択時、その数値に1d25ダメージボーナスを追加。
スキル名:オーバーロード
ランク :D
効果 :『宝具』選択時に発動する事で、そのターンのみ宝具威力を、元々の実数値の1d25%アップ。その後、500ダメージを負う。 - 591じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 19:59:05
- 601じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 20:17:28
ヘルタースケルター(合計7機)
【ステータス】
最大HP:700(7機分)
支援火力:固定値30×7(自動『攻撃』選択)
攻撃対象:ダイス判定1dX=
【続いて】
【敵サーヴァントの霊基データを表示します】
クラス:ライダー
最大HP:???
筋力(実数値:?+1) 耐久(実数値:?)
敏捷(実数値:54) 魔力(実数値:47+3)
幸運(実数値:?+2)
【クラス別スキル】
不明
【保有スキル】
スキル名:魔眼
ランク:A+
効果:敵単体を1d100判定で成功値50で行動不能状態にする。この判定時、対魔力B以上の場合はそのランク分、成功値が減少する。
スキル名:怪力
ランク:B
効果:「筋力」でのステータス判定時、1d30のボーナス。 - 611じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 20:18:29
【宝具】
騎英の手綱
ランク:A+
コスト:100
種別:対?宝具/メイン
レンジ/最大補足:2〜50/300人
効果:1d300人を対象に攻撃。
自己封印・⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎※
ランク:C−
コスト:0/15
種別:対?宝具/サブ
レンジ/最大補足:0/1人
効果:1d100で相手の対魔力以下の数値で成功。相手に幻覚を見せて拘束する。幻覚による拘束時は毎ターン意識判定を行い、成功すれば覚醒される。
陸八魔アル
最大HP/気絶耐久値:505/101
支援火力:1d68
供給魔力量:不明
【今回の戦闘では鬼方カヨコ、伊草ハルカは常に攻撃に専念。陸八魔アルの『攻撃』時にダメージ加算が行われます】
【また】
【浅黄ムツキは七機のヘルタースケルターの行動への『妨害』のみを選択します】
【そのため、現時点での敵陣営の数は事実上】
【1騎と1人となります】 - 621じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 20:24:15
【味方陣営の所持アイテムを表示します】
アイテム名:ブリテンの円卓の欠片
分類:情報マトリクス/アクティブ
効果:宝具使用時にそのコストの1/10を肩代わりする。複数ある場合は同時使用や個別で1個ずつでも使用可能。
アイテム名:新発売「キヴォトス製励振火薬」
分類:戦闘補助アイテム/アクティブ
効果:マスター及びキヴォトス内の学生の「攻撃」時、使用宣言する事で1d20のボーナスを付与。
ヒト科以外のサーヴァントに「妨害」時、1d20のボーナス。
アイテム名:赤銅の林檎
分類:戦闘補助アイテム/アクティブ
効果:戦闘イベント時、使用者を選択。
選択した使用者のHPと魔力を10回復(増加)する。
アイテム名:赤銅の林檎ジュース
分類:戦闘補助アイテム/アクティブ
効果:戦闘イベント時、使用者を選択。
選択した使用者のHPと魔力を10回復(増加)する。
【大変長らくお待たせしました】
【20:30より戦闘が行われます】 - 631じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 20:30:07
【陸八魔アルの戦意pt】
100以上で宝具発動(現在累計0pt)
dice1d100=13 (13)
【陸八魔アルの火力支援】
アルはdice1d3=2 (2)
1.妨害(dice1d34=20 (20) )
2.攻撃(dice1d34=2 (2) )
3.参加しなかった
【敵サーヴァントのスキル使用】
アルはスキル使用をdice1d3=1 (1)
1.指示した(使用スキル第dice1d3=2 (2) )
2.指示しなかった
3.指示した
【これより】
【安価を行います】
【1ターン目、まずはヒフミ、モモイ、アリスの行動を選択して下さい】
【ヘルタースケルターは指示がない場合自動で敵サーヴァントへ『攻撃』します】
【安価先>>70】
【それでは皆様】
【よい行動を】
- 64二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 20:36:18
そういえば”宝具は保有スキルや自身の宝具を使ってダメージを相殺、または防御系の宝具の使用で可能。”って書き方的に宝具相手の場合はステータスで判定に勝ってても宝具によるダメージは受ける感じです?
- 65二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 20:40:12
宝具使用時に魔力の足りない分をHPで支払うこともできるんでしたっけ
安価は倒したいわけじゃないし怪力のバフが乗る筋力か50越えしてる敏捷が出た時のために全員妨害でもいいかな - 66二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 20:43:43
ヘルスケ含め、全員妨害で
- 671じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 20:43:59
- 68二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 20:46:04
なるほど。まあどっちにしろマスター陣は全員妨害で問題ないな
ただセイバーとキャスターは宝具への対処に耐久は残しておいた方が良いかも? - 69二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 20:56:46
全員、妨害
- 70二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:04:47
全員妨害で
- 711じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 21:09:52
【安価が達成されました】
【生徒の行動は以下の通りです】
ヒフミ:ライダーへ『妨害』dice1d23=22 (22)
モモイ:ライダーへ『妨害』dice1d18=2 (2)
アリス:ライダーへ『妨害』dice1d51=37 (37)
ヘルタースケルター:ライダーへ『妨害』30×7=210
【Warning】
「くふふ───」
【浅黄ムツキが『腐臭漂うオートマタ』をdice2d7=1 5 (6) 機呼び出しました】
【浅黄ムツキ含めた腐臭漂うオートマタがヘルタースケルターへの『妨害』を行います】
【以下に浅黄ムツキとオートマタのステータスを表記します】
浅黄ムツキ
最大HP/気絶耐久値:587/118
支援火力:1d32
腐臭漂うオートマタ
最大HP:20
支援火力:40
【続いて】
【安価を行います】
【1ターン目、サーヴァントの行動を選択して下さい】
【安価先>>】
【それでは皆様】
【よい選択を】
- 721じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 21:11:06
- 73二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:14:22
両サーヴァント筋力で
- 74二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:16:35
セイバー筋力、キャスター敏捷、かな
- 75二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:20:08
この場合のヘルタースケルターへの『妨害』ってどう作用するんだろ?流石にセイバーやキャスターの攻撃には影響しないですよね?
- 761じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 21:21:36
- 77二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:23:28
セイバーは筋力
キャスターは敏捷 - 78二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:26:23
3ターン持続するしキャスターは機関の鎧を使って筋力 セイバーも筋力で
- 79二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:28:34
そういえば妨害撃ってるキャラに攻撃した場合って、その場合も火力を比べる判定って発生します?
- 801じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 21:30:31
【安価の達成を確認】
【及び】
【敵サーヴァントと生徒の行動を確認】
【ダイスが測定されます】
浅黄ムツキ:ヘルタースケルターへ『妨害』dice1d32=18 (18)
腐臭漂うオートマタ:ヘルタースケルターへ『妨害』dice6d40=1 19 2 34 24 21 (101)
鬼方カヨコ:キャスターへ『攻撃』dice1d46=6 (6)
伊草ハルカ:キャスターへ『攻撃』dice1d33=26 (26)
【ライダー及びアルの攻撃対象選択】
dice1d2=2 (2)
1.セイバー
2.キャスター
【ライダーのステータス選択】
①筋力
②耐久
③敏捷
④魔力
⑤幸運
dice1d5=4 (4)
マスター補正(敏捷・魔力が選択された場合のみ)
dice1d10=5 (5)
【なお】
【浅黄ムツキ及びオートマタによる『妨害』はヘルタースケルターの『妨害』火力合計との比較になります】
【火力の合計が敵陣営の方が多かった場合のみ、ヘルタースケルター側の妨害行動は阻害され、その火力に応じたダメージを受けます】
- 811じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 21:40:21
- 82二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:43:51
あ、生徒じゃなくて腐臭漂うオートマタへの攻撃想定してたけど、たぶんそっちも同じかな
- 831じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 21:50:46
- 841じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 21:57:46
【5日目深夜・戦闘イベント】
【1ターン目】
くふふ、それじゃあ遊ぼっか?
【敵陣営:ムツキ】
【行動選択:妨害(判定値:18)】
【行動対象:→ヘルタースケルター】
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎。
【敵陣営:腐臭漂うオートマタ】
【行動選択:妨害(判定値:101)】
【行動対象:→ヘルタースケルター】
ヤメテ、ヤメテ。
【味方陣営:ヘルタースケルター7機】
【行動選択:妨害(判定値:210)】
【敵陣営の妨害:判定値210−119=151】
【行動対象:→ライダー】
アルさんっ!
【味方陣営:ヒフミ】
【行動選択:妨害(判定値:22)】22237
【行動対象:→ライダー】
……ぅっ
【味方陣営:モモイ】
【行動選択:妨害(判定値:2)】
【行動対象:→ライダー】 - 851じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 21:58:44
モモイ!?大丈夫ですか!?
【味方陣営:モモイ】
【行動選択:妨害(判定値:37)】
【行動対象:→ライダー】
ッ!一体何をッ!?
【味方サーヴァント:セイバー】
【行動選択:筋力(判定値:53)】
ゴーレム、いや……使い魔か?
【味方サーヴァント:キャスター】
【行動選択:筋力+機関の鎧(判定値:129+17=146)】
少し厳しいでしょうか
【敵サーヴァント:ライダー】
【行動選択:魔力(実数値:50)】
【味方陣営の妨害:判定値50−22−2−37=0】
【行動対象:→キャスター】
「(嫌な予感がする……これは宝具を出し惜しみできないかもしれないね)」
【戦闘結果】
【味方陣営の勝利】
【ランサー:HP???−199=HP???】
「様子見してていいの?社長」
「別に構わないわ───必要なら令呪を使えばいいんだもの」 - 861じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 22:01:53
【陸八魔アルの戦意pt】
100以上で宝具発動(現在累計13pt)
dice1d100=29 (29)
【陸八魔アルの火力支援】
アルはdice1d3=1 (1)
1.妨害(dice1d68=21 (21) )
2.攻撃(dice1d68=27 (27) )
3.参加しなかった
【敵サーヴァントのスキル使用】
アルはスキル使用をdice1d3=2 (2)
1.指示した(dice1d2=1 (1) )
2.指示しなかった
3.指示した
【これより】
【安価を行います】
【2ターン目、まずはヒフミ、モモイ、アリスの行動を選択して下さい】
【ヘルタースケルターは指示がない場合自動で敵サーヴァントへ『攻撃』します】
【安価先>>92】
【それでは皆様】
【よい行動を】
【AZSpt】
100溜まると来ます。
また彼女への言及があったのでプラスボーナス。
dice2d100=56 74 (130)
- 87二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:10:23
- 88二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:11:17
>>87で
- 89二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:13:12
腐臭漂うオートマタを減らしたいし
ヘルタースケルターは引き続きライダーに妨害して
ヒフミ、アリス、モモイは腐臭漂うオートマタに攻撃とかかな
確かヘルタースケルターの妨害火力と腐臭漂うオートマタとムツキの妨害火力の比較になるから
仮にヘルタースケルターが1体攻撃した場合は1体分引いた180対腐臭漂うオートマタとムツキの合算ってことでいいのかな? - 901じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 22:16:22
- 91二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:25:37
ぶっちゃけ3人の攻撃じゃオートマタ殆ど減らせないだろうし、ライダーのステータス想定してもそこまで膨大に妨害は必要じゃないだろうから
3人はライダーを妨害
ヘルタースケルターは腐臭漂うオートマタへ攻撃
で良いとは思う - 92二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:26:12
- 931じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 22:34:17
【安価が達成されました】
【生徒の行動は以下の通りです】
ヒフミ:ライダーへ『妨害』dice1d23=22 (22)
モモイ:ライダーへ『妨害』dice1d18=8 (8)
アリス:ライダーへ『妨害』dice1d51=45 (45)
ヘルタースケルター:オートマタへ『攻撃』30×7=210
【Warning】
「へぇ、そうやって動くんだ」
「なら真似っこしよっと!」
【腐臭漂うオートマタがヘルタースケルターからの『攻撃』に対して回避】
【その後ヘルタースケルターへ『攻撃』を行います】
【ヘルタースケルターの『攻撃』とオートマタの『回避』との比較になります】
腐臭漂うオートマタ:回避dice6d40=16 18 34 32 28 23 (151)
【回避に失敗した場合、オートマタはダメージを受け、その総量に応じて『死亡』します】
- 941じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 22:39:06
- 951じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 22:40:22
【訂正します】
【ヘルタースケルターの回避行動でした】
【判定結果、ヘルタースケルターは回避に成功しました】
【続いて】
【安価を行います】
【2ターン目、サーヴァントの行動を選択して下さい】
【安価先>>100】
【それでは皆様】
【よい選択を】
AZS:dice1d42=20 (20) +6
- 96二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:41:33
二人とも敏捷かな?
- 97二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:42:52
2人とも敏捷
- 98二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:45:52
セイバー魔力
キャスター敏捷 - 99二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:49:24
剣&術ともに俊敏
- 100二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:49:31
セイバー&キャスター 敏捷
- 1011じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 22:53:02
- 1021じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 22:55:53
【7日目夜・戦闘イベント】
【2ターン目】
キケン、キケン。
【味方陣営:ヘルタースケルター7機】
【行動選択:攻撃(固定値:210)】
【行動対象:→オートマタ】
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎。
【敵陣営:腐臭漂うオートマタ】
【行動選択:回避(判定値:151)】
【行動結果:回避失敗】
【HP:20×6=120−210=0】
あーあ、もう壊れちゃった
【敵陣営:ムツキ】
【行動選択:攻撃(判定値:24)】
【行動対象:→ヘルタースケルター】
ニゲルゾ、ヨケルゾ。
【味方陣営:ヘルタースケルター1機】
【行動選択:回避(固定値:30)】
【行動結果:回避成功!】
……大丈夫、やれるよ
【味方陣営:モモイ】
【行動選択:妨害(判定値:8)】
【行動対象:→ライダー】 - 1031じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 22:59:13
- 1041じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 23:06:42
まだ踊り足りないけれど……そろそろいい頃合いかしら?
【敵陣営:アル】
【行動選択:妨害(判定値:21)】
【行動対象:→キャスター】
キャスターッ!そちらはッ!?
【味方サーヴァント:セイバー】
【行動選択:敏捷(判定値:48)】
問題───ないッ!前を見よ、セイバー!
【味方サーヴァント:キャスター】
【行動選択:敏捷+機関の鎧(判定値:102+17=119)】
【敵陣営の妨害:119−21=98】
驚きました、その身体でよく動きますね
【敵サーヴァント:ライダー】
【行動選択:筋力(実数値:43)】
【味方陣営の妨害:判定値43−22−8−45=0】
【行動対象:→キャスター】
「(このまま押したいけば勝てる……その筈なのに。なんだこの、胸騒ぎは……?)」
【戦闘結果】
【味方陣営の勝利】
【ランサー:HP???−172=HP???】
「あーあ、ぜぇんぶ壊れちゃった」
「じゃっ!私休憩しよっと」 - 105二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:08:46
果たして何か奥の手があるのか、はたまた宝具が物凄く強力なのか
- 1061じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 23:08:51
【陸八魔アルの戦意pt】
100以上で宝具発動(現在累計42pt)
dice1d100=84 (84)
【陸八魔アルの火力支援】
アルはdice1d3=2 (2)
1.妨害(dice1d68=62 (62) )
2.攻撃(dice1d68=61 (61) )
3.参加しなかった
【敵サーヴァントのスキル使用】
アルはスキル使用をdice1d3=1 (1)
1.指示した
2.指示しなかった
3.指示した
【これより】
【安価を行います】
【3ターン目、まずはヒフミ、モモイ、アリス、アズサの行動を選択して下さい】
【ヘルタースケルターは指示がない場合自動で敵サーヴァントへ『攻撃』します】
【安価先>>110】
【またこのターンは敵陣営の浅黄ムツキは行動しません】
【それでは皆様】
【よい行動を】
- 107二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:09:53
全員でライダーへ…妨害かな?
- 108二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:12:58
ライダーに全員で妨害
- 109二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:18:21
ヘルタースケルターも含めて全員でライダーを妨害
- 110二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:18:48
全員でライダーに妨害
- 1111じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 23:19:16
- 1121じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 23:22:53
- 1131じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 23:25:05
- 114二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:27:54
- 115二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:30:24
- 116二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:31:43
これは文字通り何が来るか予測出来ないな
とりあえず、セイバーは魔力放出と直感、キャスターは一意専心を使うのは確定として、
両方耐久で行くか、もしくはセイバーは⬛︎⬛︎された⬛︎⬛︎の剣を使うか悩むところ。コストの重さがな
あ、一応使っておいて損は無いしどちらの場合でも巨獣狩りも使っておくのも良いか - 117二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:42:25
- 118二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:43:16
セイバーはスキル3つ全部使って耐久、キャスターは一意専心を使って耐久
- 1191じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/16(金) 23:51:06
【安価の達成を確認】
【味方サーヴァントのスキルを判定します】
【セイバー】
魔力放出:dice1d50=7 (7)
直感(成功値30以下):dice1d100=94 (94)
巨獣狩り:dice1d100=23 (23) 超巨大特攻ボーナス
【キャスター】
一意専心(成功値50以下):dice1d100=66 (66)
【また】
【敵サーヴァントと生徒の行動を確認】
【ダイスが測定されます】
鬼方カヨコ:キャスターへ『攻撃』dice1d46=36 (36)
伊草ハルカ:キャスターへ『攻撃』dice1d33=2 (2)
【ライダー及びアルの攻撃対象選択】
dice1d2=2 (2)
1.セイバー
2.キャスター
【ライダーのステータス強制選択】
①耐久、②耐久、③耐久、④耐久
dice1d5=4 (4)
マスター補正
dice1d10=10 (10)
【ライダーのスキル効果】
第三スキル(成功値50以下):dice1d100=32 (32)
第四スキル:dice2d100=3 55 (58) dice1d100=34 (34)
- 120二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:52:59
こっちのスキル判定ボロボロで草
- 1211じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/17(土) 00:08:30
- 1221じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/17(土) 00:15:39
……ッ!この、重圧……はッ!?
【味方サーヴァント:セイバー】
【行動選択:耐久+魔力放出+巨獣狩り(判定値:118+23+7=148)】
【敵サーヴァントのスキル効果:148−92=56】
くッ……もたん、かッ。
【味方サーヴァント:キャスター】
【行動選択:耐久+機関の鎧(判定値:141+17=158)】
【敵サーヴァントのスキル効果:158−92=66】
残念ですね、もう少し早く令呪を切るべきでしたか
【敵サーヴァント:ライダー】
【行動選択:耐久+第三スキル(実数値:150×1.5=225)】
【味方陣営の妨害:判定値:225−4−45−210=0】
【行動対象:→キャスター】
「(サーヴァント……いやこの規格は……ッ!?)」
【戦闘結果】
【味方陣営の勝利】
【ライダー:HP???−117=HP???】
【3ターンの合計被ダメージがライダーの方が多い為】
【味方陣営の勝利となります】
【お疲れ様でした】 - 1231じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/17(土) 00:25:19
「えー、なんかさぁ。つまんなくない?」
【浅黄ムツキが腐臭漂うオートマタをdice2d7=3 6 (9) 機呼び出しました】
「ムツキ、使いすぎ。勿体無いでしょ?」
「いいじゃん!いいじゃん!どうせこの大きな拠点まるごと貰っちゃうんでしょ?きっと中には山ほど資材あるから少しぐらい使っても大丈夫だよー!」
【浅黄ムツキが腐臭漂うオートマタをdice2d7=2 7 (9) 機呼び出しました】
「7日間かけて用意した物よ。ムツキ、あまり無駄遣いはよしなさい」
「大丈夫だって!こんな広いとこ見て回ったら大変だしさ!怪物くん達に任せちゃおうって!」
【浅黄ムツキが腐臭漂うオートマタをdice2d7=7 1 (8) 機呼び出しました】
「それにほら、ミレニアムのちびっ子ちゃん倒れちゃったけどセイバーとキャスターはまだ元気そうだし───やるならきっちり殺さなきゃ」
【浅黄ムツキが腐臭漂うオートマタをdice2d7=5 5 (10) 機呼び出しました】
「───そうね」
「社長……止めてよ」
「よく考えてみれば大した無駄遣いにはならないわ。もう妨害できるのはヒフミとそこの機械だけなら数ですり潰してからゆっくりライダーで始末すればいいもの」
【浅黄ムツキが腐臭漂うオートマタをdice2d7=2 4 (6) 機呼び出しました】
「───さて、悪いけど」
「貴女の願いはここでおしまいよ、ヒフミ」
- 1241じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/17(土) 00:32:01
- 125二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 00:37:15
おつかれさまです
最後のライダーのステータスやスキル的に本来はこちらが宝具を使う事を想定した戦闘だったり? - 1261じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/17(土) 01:05:43
- 127二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 06:06:25
お疲れ様でした
SGでトリニティ……マリーの協力者はもしかしたら、◯◯が壊して騎士団が治療するな救護のお方かな?
さて、この後のvsライダー陣営はどうなるのか……楽しみです
しかし、腐臭漂うオートマタという不吉な名前よ - 128二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 11:01:47
- 129二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 12:11:34
ミレニアムサイエンススクールのトレーニング部で生徒のステータスを効率的なトレーニングにより強化とか出来ないかな?
- 130二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 12:34:56
- 131二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 14:21:37
- 132二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 16:41:55
このレスは削除されています
- 133二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 16:43:33
- 1341じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/17(土) 19:30:59
- 1351じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/17(土) 23:27:48
- 136二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 23:37:07
- 137二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 03:00:17
ふと思ったけど、これ巨獣狩りの特攻入ってるって事は、一時的にかどうかはわからないけどゴルゴーン化してる可能性もあるのでは?
- 138二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 07:38:44
ゴルゴーン化してるなら、絶対魔獣戦線キヴォトスが始まりそうですね
- 139二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 08:33:08
保守
リアルが忙しかったミカ主さんを癒しにdice2d7=6 2 (8)
の2人がやってきたぞ!やったね!ミカ主さん!
1トリニティウラワフラワー
2セクシーですまない
3(눈_눈)
4(ᓀ‸ᓂ)
5☕(u‿u ໒꒱
6推定100㌔超えのRGを使いこなすゲーム開発部員
7シャーレの警備網をすり抜ける救護騎士団員
- 140二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 12:59:53
このレスは削除されています
- 1411じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 13:47:17
絶賛書いてるじゃんね……
遅々として進まずだけど20時ぴったし(数分前後するかもじゃんね☆)には投下開始するじゃんね☆
ありがとうじゃんね☆
バタバタじゃんね☆
ななななな何のことかさっぱりじゃんね☆
アリスちゃんとセイアちゃん来てくれたじゃんね☆
嬉しい限りじゃんね☆
vs絶賛書いてるじゃんね☆
昨日書けなかった分、お昼からひぃひぃ言って書いてるじゃんね☆
腐臭漂うオートマタ、その場のノリで名前決めたけど良い感じになってよかったじゃんね☆
保守ありがとじゃんね☆
……面白い案じゃんね☆
その時は……支援火力+1〜3ぐらいのペースでトレーニング受ける度に強くなる感じにするじゃんね☆
機械と違って肉体面や技術面の強化になるから急成長とかはしないけど毎日コツコツやる事でのびる感じじゃんね☆
新素材開発部は……今別件で大忙しじゃんね☆
ご想像にお任せじゃんね☆
ちなみに最初のプロットだとセイバーなら紅閻魔ちゃん、ランサーならガレスちゃんあたりが候補だったじゃんね☆
ゆるふわな感じでサーヴァントと軽くお喋りしたりしながらみんなでラスボス倒して平和に終わる……そんな感じだったじゃんね☆
- 142二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 14:04:19
8日目になればヘルタースケルターはさらに増産出来るし、これからは護衛に何機かヘルタースケルターを割くのもありかな?
10機ぐらい護衛にすれば全員で行動してる場合生徒8人、サーヴァント2騎、ヘルタースケルター10機で結構安全そうだし
300の固定値はでかい - 143二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 14:13:15
まあ目下の問題は現在その拠点を守り切れるかどうかの瀬戸際って事ではあるが
- 144二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 14:19:54
ムツキが呼んだ数は42機だからヘルタースケルター総動員すれば腐敗したオートマタはなんとかなると思う
さらに増援来る可能性はあるけど無限にいるわけではないだろうし
ライダーについては宝具使ったりオートマタ全滅させた後ヘルタースケルター総動員して動き封じるとかかな? - 145二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 14:27:31
ゴルゴーン化してるなら、生半可な攻撃するよりは宝具ぶっぱした方が良いのだろうか?
しかしラスボス、これマジメに獣案件に近しい可能性もあるのか?
もしそうなら、誰かカルデアのぐだか冠位サヴァを呼んできて - 146二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 14:34:12
このレスは削除されています
- 147二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 14:39:32
令呪使う前は普通にメドゥーサっぽい気もするし令呪使っての一時的の可能性もあるんだよな
そしてアルは今回含めて2回使ってるから何らかの手段で増やしたりとか出来てない限り割と後がないのも事実な気もする
ちなみに腐臭漂うオートマタに関しては数が同数だからヘルタースケルター全動員しても1/4の確率でこちらが負けるんだよな
処理が同じなら40×42で1d1680だし
ただ7日間かけて用意したって言ってるからここで減らしちゃえば大幅に戦力減を狙えはするけど
逆に言えば時間をかければもっと増える可能性あるのよな
ところで下手すると腐臭漂うオートマタって雷帝の遺産の可能性もあったり? - 148二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 14:44:27
アーサー王が召喚されたってことは何かしらあるのは間違い無さそうだけど何があるんだろう
ラスボス次第では最終編と同等以上の危機を覚悟しなきゃいけない可能性もあるのかな? - 149二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 14:58:45
陸八魔アルの令呪だけカルデア方式の1日1個増える令呪だったりする?
- 150二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 15:10:44
アルたちが腐敗したオートマタを大量に用意したようにこちらも数を揃えるべきかな
拠点周辺を調査する際にオートマタとかを回収してそのまま使うなりヘルタースケルターに改造するなりして
数は力だしいくらいても損はないだろうから - 151二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 15:20:11
正直ヘルタースケルターが一体毎の固定値30の群体ユニットという結構なオーバースペックだから下手にこれ以上(毎日の増加分以上に)数増やすのもミカ主がバランス調整に苦労しそうで申し訳ない気もしたり
7体に制限された上で今回もこんな感じな訳だし - 152二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 15:31:50
このレスは削除されています
- 153二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 15:32:21
これから先どう動くか次第ではヘルタースケルターを率いたヒフミたちと腐敗したオートマタを率いたアルたちが全面衝突って可能性もあるのかな
そうなったら隠蔽には相当苦労するだろうな - 1541じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 16:01:05
急ぐじゃんね……20時までに戦闘シーンと戦闘後とその次のお待ちかねの特別イベントの導入まで書き上げるじゃんね☆重ね重ね引けなかったの辛いじゃんね☆ちょっと気になるコメあったからコメ返しじゃんね☆
でっけぇじゃんね☆
これ最初は敵の予定だったじゃんね☆
……実はちょっと壊すかどうか迷ったじゃんね☆
でもみんなが安価で決めてくれた新しい拠点じゃんね☆なるべく大切にしていきたいじゃんね☆
それはそれとして敵襲はあるじゃんね☆
限りはあるじゃんね☆残りどれぐらいかは……内緒というかまたいいタイミングでダイス振るじゃんね☆
……カルデアに関しては下手に干渉した瞬間に最悪キヴォトスが『詰む』可能性まであるじゃんね☆
だから最後まで1は出さないじゃんね☆
二部の説明は作中で訳知り顔に喋ってくれる子がいるからその子に託すじゃんね☆今書いてるじゃんね☆
腐臭漂うオートマタに関しては碌な代物じゃないじゃんね☆まあでもがんがんに補正もあるし……いけるというか出来るじゃろって判断じゃんね☆
このキヴォトスには好感度次第だけどまあ一回限りの詰み防止用救済措置できる人がいるし……それに大人のカード切ってでも絶対生徒守るマンがいるから多分大丈夫じゃんね☆
このキヴォトスの聖杯戦争で配られた令呪は全員同じ規格じゃんね☆
令呪は三画、使い切っても信頼関係結べてれば裏切られる心配なし、ただ令呪が残っている状態で腕ごとだったり令呪その物を奪われるとマスター権がなくなる……じゃんね☆
- 1551じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 16:01:46
数は力じゃんね☆
ちょっとお答えするじゃんね☆
正直に言ってヘルタースケルターについてはめちゃめちゃ強くて頭抱えてるじゃんね☆
そりゃそうじゃんね☆キャスター陣営、敵の予定だったじゃんね☆
固定値30は強いじゃんね……ただ1の都合だったりゲームバランスに配慮して遊んでもらうのはそれはそれで申し訳ないじゃんね☆
またヘルタースケルターと戦闘システムに関しては少し調整いれたりするじゃんね☆そのことについては明日あたりに相談させて下さい……って感じじゃんね☆
みんながたくさんヘルタースケルター作ろうってなっても大丈夫なようなバランスに、そしてたくさん作った選択をした際には最終的に『作っておいて正解だった』と完結した時に思ってもらえるように今調整中じゃんね☆
心配してくれるコメントあったからお返事じゃんね☆ありがとね……じゃんね☆
1は大丈夫、気にせずみんながしたい事、やってみたい事をじゃんじゃん書いて欲しいじゃんね☆
もう前回のマリーちゃん戦の時みたいな情けない体たらくはないじゃんね☆がんばるじゃんね☆
黒服は泣いちゃうし自治区のど真ん中でそんな事になったらユウカちゃんも流石にどっちの事も庇いきれないじゃんね☆
そういう意味で拠点は廃墟だから戦闘しやすくて1的にはありがたいじゃんね☆
- 156二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 17:12:36
ナギサ様と喧嘩できずに人間不信拗らせたbad√も気になるな
今の貴女はファウストです。それが勝てない筈はありません - 157二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 17:42:41
アーサーが追っている存在がキヴォトスに現れるなら間違いなくキヴォトスの危機ではある
そうじゃなくても実は8騎目がいるとかあるのかな
サーヴァントのことを知った何者かがサーヴァントを召喚しててそのサーヴァントがこの聖杯戦争が起きるようにしたとか - 158二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 18:15:04
この聖杯戦争にはまだ謎が多いな
誰が聖杯戦争を起こす原因を作ったとか、魔力供給の仕組みなどこの聖杯戦争のシステムを作ったのは誰なのか
後、初期プロットってどんな感じだったんだろうな
プーサーが召喚されたことで完全にプロット終わったらしいけど - 1591じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 20:20:53
や、やっとライダー戦書けたじゃんね……
残りはもう書きながら投下じゃんね……
書くじゃんね……
その√も実はあるといえばあったじゃんね☆
そうなったら救済イベ挟むけど……それでも人間不信√になったらそれはもう半分鉄心じゃんね☆
ついに型月作品恒例の8騎目についての言及があったからお答えするじゃんね☆
このキヴォトスに8騎目のサーヴァントとそのマスターは現時点では存在しないじゃんね☆
安心してほしいじゃんね☆
謎については今日そのお話しまでいきたい……じゃんね☆
初期プロットは3つじゃんね☆
1つ目は舞台が型月世界だった時のアリスフィール・フォン・アインツベルンちゃんこと天童アリスちゃんが小聖杯の亜種聖杯戦争。
2つ目は聖遺物安価で葛籠が選ばれた時の紅閻魔ちゃんがペロロ様のキャラ弁作ってくれるゆるふわ聖杯料理戦争。
3つ目は円卓の欠片が選ばれた時に用意してた本命の、突然召喚されたサーヴァント達と一緒にその原因究明をする聖杯探索。
1が言ってた初期プロットは最後の一つの事じゃんね☆
今のセイバーになった瞬間消し飛ばされて残り滓だけになったじゃんね☆
- 1601じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 20:22:08
【7日目深夜・戦闘イベント】
【Recommend BGM……〈she did not answer〉】
キヴォトス『最大』級の陣営との戦い、その火蓋を切って落としたのは。
「くふふ、それじゃあ……遊ぼっか?」
先駆け、浅黄ムツキ。
陸八魔アルに命じられたのは、全七機のヘルタースケルターの足止め。その命を叶える為に、彼女は軽く爪先で地面を叩く。瞬間、滲む。
彼女の足元を魔力が赤々と照らし、そこから現れるのは、六頭の『オートマタ』。
「よぉっし!それじゃ皆……ぜぇんぶ食べちゃえ!」
まるでヘルタースケルターの数に合わせたかのように、いや実際にそうなのだろう。ムツキも合わせてヘルタースケルターと『同数』となるように、彼女はソレらを呼び出した。
「ヤメテ、ヤメテ」
ライダーの攻撃を阻害せんとその銃を構えたヘルタースケルターへとソレらは殺到する。なんら普通のオートマタと外見上は変わりない。だが、その動きと臭いは、『異様』だった。
「……ぅぷっ」
腐臭。
ヒフミ達を守るように前面へと展開しているヘルタースケルター達へ接敵したソレ等は、数メートル離れた場所にいるモモイの嗅覚を殴りつける。
強烈なまで『生き物が腐った臭い』。
臓腑を抉り、脳に指を突き立て、眼に針を刺す。
そう誤認させるまでにこびり付いた、空気を冒す澱んだ毒。
科学全盛のキヴォトスにおいてまず嗅ぐ事のない、けれど人の遺伝子に、本能に刻まれた知りもしない記憶を想起させる香り。
『生きながら死んでいく』、腐乱死体にならんとする者、そんな臭いであった。
当然免疫のないヒフミ達はその臭いを漂わせて現れた、見慣れている筈のオートマタに動揺を隠せず。 - 1611じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 20:23:02
まず、モモイがその強烈な悪臭に耐えかねてライダーへの『妨害』をしていた引き鉄から、その指を離して口元を手で覆った。
「モモイ……!?大丈夫ですか!?」
悲鳴に近い声をあげて、アリスは援護射撃を続けながらモモイへと駆け寄る。
幸いだったのは天童アリスにこの手の物への耐性がある事、今も銃口をヘルタースケルターへと向けて、腐乱臭を放って感情なく前進するオートマタに『敵』以上の感想は持たなかった。
「アルさん……っ!」
ヒフミもまた、決して影響がないわけではなかった。
臭い、臭い、臭い。
腐れた刺激臭が鼻を割かんとする。
それを無視して、ライダーの行動に対する『妨害』を行い続ける。
ヘルタースケルター達の銃撃は確かに邪魔をされている、妨害されている。
だがライダーへと届いている。
ならば重ねがけるようにヒフミもまたそれに続く事でセイバー達を援護せんとした。
そしてセイバー達もまた、その異変を感じ取っていた。
「……ッ!一体何をッ!?」
敵味方の銃弾入り乱れる戦場において、『筋力』を活かしてライダーへと痛撃を加えていく。
袈裟斬り。
跳ねる背筋と廻す大腰筋。間合いを知らせない鋭い巧手、風の剣舞。一撃で終わる事はなく、一手ずつ重ねていきライダーに小さくとも確実に傷を残していく。だが、強烈な違和感。腐臭、だけではない。
ムツキの呼び出した機械の兵士、それらがケセド戦で見た物と同規格であるにも関わらず、『何かが違う』とソレ等を目の端で捉えてからずっと警鐘が頭の中を鳴り響く。
だが、当然。
「───戦いの中で考え事だなんて、随分と余裕があるのですね?」 - 1621じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 20:24:04
その思考をライダーは咎める。
鉄杭による強襲。
そしてしなやかな四肢からの乱打。
風王結界によって見えない筈の剣の間合い、それを『知っている』かのように『魔力』を杭に纏わせて隙間を縫ってセイバーへと牙を剥く。
スウェーバック、ヘッドスリップ。
ただ素早く、ただ軽やかに。
されど空間移動を錯覚させる、ヒットアンドウェイによる高速戦は周囲のアスファルトを砕き、抉りながら、迎撃するセイバーと火花を散らし合う。
「なればこそ、我がいる」
剛力一擲。
その速さに追い縋り、見事な横槍を入れて魅せたのがキャスター。
その『筋力』たるや、このキヴォトスに集ったサーヴァントの中でも最高峰。
キャスターは特異な宝具、そしてスキル『機関の鎧』によって、凡そ通常の聖杯戦争で召喚できるサーヴァントの中でもトップクラスのステータスを誇る。
無論、彼の生前は戦士ではない。
ライダーのような人間とは一線を画す運動神経も、セイバーのような戦いに明け暮れた騎士としての技量も持ち合わせない。
故に、鈍器。
2mの身の丈と並ぶ、円錐の大槌による打撃。
それを演算によってライダーの予測位置に合わせて置くように振るう。
腕部、そして背部と脚部より蒸気を吹かせた科学技術。
経験も技術もなく、されど計算と科学によってキャスターは見事にトップサーヴァントの戦いに並び立っていた。
しかし演算、その一部では。
「(……ゴーレム、いや……使い魔か?ライダーめ、何を考えている。まるでヴィクターの……いや、違う。目の前のアレはもっと『悍ましい』ナニカだ)」 - 1631じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 20:24:42
過ぎるのは麗しい花嫁の姿。
虚な彼女に似た物を感じ取り、その計算結果を己自身で否定する。
計算材料が足りない。だがゴルゴネイオン、もしライダーがギリシャ神話の縁者であり、何より本当にゴルゴネイオンと繋がりがあるのならば。
「(嫌な予感がする……これは宝具を出し惜しみできないかもしれないね)」
「(───最悪の想定がいるな)」
奇しくも、『直感』と『演算』によって二騎のサーヴァントは目の前で対峙する敵への不吉な予感を募らせていった。
「アル様、あの……」
「ねぇ、様子見してていいの?社長」
「別に構わないわ───必要なら令呪を使えばいいんだもの」
陸八魔アルは嗤う。
左手に構えた銃を下ろして、右手の甲に口付けをする。
そこには六八の数字を冠す獣の頭骨が描かれていた。 - 1641じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 20:25:38
「キケン、キケン」
「モモイチャン、アリスチャン」
「マモルゾ、マモルゾ」
電子音と共にヘルタースケルターは行動を開始する。なりふり構う必要はないとライダーへの妨害を中断して、ひたすらに大口径の閃光を撒き散らす。
それにオートマタも迎撃の姿勢を見せた。けれど、彼らの動きは緩慢で、何より有機的だった。
最短距離を計測して的確に撃つ。
オートマタのその特性が何一つない、まるで調子の合わないまばらな連射と、狙い。
故障でもしたかのように、よたりよたりとヘルタースケルターへと歩く姿は産まれたての子鹿を思わせ。
そんな動きでは当然迎撃になぞなる筈もなく。
弾丸は鈍いを立ててオートマタの装甲を食い破る。内部から腐食していたのだろう、本来よりも遥かに早く引き千切れるようにして装甲は砕かれて。
「あーあ、ぜぇんぶ壊れちゃった」
「じゃっ!私休憩しよっと」
内部から黒く濁った『脂』のような液を撒き散らしながら倒れていく。
全六頭の機械の兵士、言うなれば『腐臭漂うオートマタ』はここで全てがその機能を停止して、暗がりでよく見えない内容物を溢していく。
一段と、腐臭が強くなる。
戦場の中心となるセイバー達の激しい動きで巻き上がるように、肺を冒し嗅覚へと爪を立てる毒はこの場にいる生徒達に『死』を確かに予感させる。 - 1651じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 20:26:24
「……大丈夫、やれるよ」
それを、才羽モモイは振り切る。
未だ手元はブレるが、腹の中の物を吐き出して頬を叩き、太ももに力を入れる。
その姿に、アリスもまた感化されて、ライダーへの『妨害』となる攻勢へと躍り出る。
「モモイっ!……分かりました。
アンデッドには───光属性の攻撃です!」
モモイが無理をしてでも立ち上がった、それを理解したアリスはその背を摩るのをやめて、光の剣を強く握りしめる。
光の剣はその出力から一撃は大きく、されど連射には適さない。
故に一撃。
渾身を込めた粒子の砲撃によって、影を踏む事すら叶わぬ三騎の戦場に風穴を開けんと狙いを定める。
『(キャスター……アリスが撃つ気だから、タイミング合わせて)』
『(承知した……お前もあまり無理をするな)』
『(だいじょーぶ。まだ、いけるよ)』
だが当然、戦場で待ってくれる筈もない。
チャージという隙で、そしてモモイ自身まだ復調しきったわけでない以上。
どうしても攻めの手は緩まる。
だが、足音は聞こえた。
「来てくれたんですねっ!───アズサちゃん!」
後ろを振り向く必要もない。
聞き馴染んだ5.56mmのマズルフラッシュに合わせた軽快な足音。
そのまま勢いをつけて滑るようにヒフミの横へと降り立ったのは彼女達の中ではアリスと並んで抜きん出た戦力であり。 - 1661じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 20:27:28
「お待たせ、ヒフミ……間に合って良かった!」
単独での対サーヴァント戦経験すら有する阿慈谷ヒフミの親友。
白洲アズサ。
愛銃「Et Omnia Vanitas」、それにエンジニア部が手掛けた『精密スコープ』を装備し、(1.いつもの制服、2.パジャマ、3.スカルマン着ぐるみパジャマ、4.ハナコプロデュースのネグリジェdice1d4=1 (1) )姿での参戦。
即座にそのスコープ越しにライダーを見据えてからの、息もつかせぬ『攻撃』。
弱点、人体の急所への的確な攻撃によるセイバー達二騎へのアシストとなり、アリスの砲撃を待つ時間を確実に確保する。
その銃火は戦況を優勢へと運ぶ福音。
誰の目から見てもその筈。だが、
「一人増えた……面倒だね」
「カヨコ課長、あのっ、やっぱり私達も……」
「いいっていいって、ハルカちゃん。アルちゃんどころか本当はライダーちゃん『一人でも十分』なんだから」
オートマタの全滅を受けて、いつの間にか後方のカヨコ達へと合流したムツキは軽く言ってのける。
朝日は東から昇るのと同じように、時が経てば夜になるの同じように。
セイバーとキャスター、二騎を相手取ってたった今も劣勢を強いられるライダーこそがこの戦場で最も『強い』と確信していた。
そして、その言葉は少しずつ姿を滲み出す。
- 1671じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 20:28:31
「驚きました、その身体でよく動きますね」
キャスターの大振りな攻撃。
跳び、叩き、振るい、砕かんとする鉄塊。
本来スキルによってその敏捷は下がってしまうが、それでも付与された二重の補正。
そしてモモイが施した『魂の改竄』によって、重装甲な見た目から想像できないほどの『敏捷』さを見せつける。
だがそれはライダーにとって言葉ほどの驚愕を与えはしない。
「ぐッ……ご、おぉ、……ォッ!」
瞬間の挙動。
それだけならばキャスターのそれはセイバーどころかライダーすら凌ぐだろう。
だがその速さをライダーは埋めてのける。
スキルでも宝具でもない。
純粋な戦闘の『勘』。
時に、格闘技経験者であれば一度は体験した事があるであろう。
思考よりも早く身体が反応して最適な一撃を放つ……そんな『勘』任せの攻撃を。
勘とは即ち、積み重ねた経験、体に覚えさせた体験による超高速の脊髄反射。
あの時はこうした、あの時はああしたら上手くいった、この時はこうしてしまったから敗北した。
そうして人は累積した過去の経験に基づいて、時として思考するより早く、最適な選択肢を手に入れる。
それが、戦闘における『勘』。
ライダーのそれは戦士としての鍛錬から生まれた物でも戦争で磨いた技術でもない。
ただ迫り来る侵略者をたった一人以外、皆殺しにし尽くす戦いを経て培った最適な己の肢体の動かした方。
身体内適応力、或いはボディコントロール。
その長い手脚を、優れた体幹を、高い身体能力を、どんな時・場所も問わず発揮できる程に完成されたコントロール技術と蓄積された『敵との戦い』の経験。
それによってライダーは己を圧倒するステータスのキャスター、その直線的な動きを封殺し、172cmという恵まれた体躯から放つ重たい一撃を鎧の奥へと通して確かに打ち込んでいく。
このままいけば、躍起になって蝶を捕まえようとする幼童のように、疲れ果て、いずれはキャスターの敗北となるだろう。
そう、一体一であるならば。 - 1681じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 20:30:31
「……ッ!『彼女』と同様に、やはり『貴方達』は面倒ですね……!」
風王、凱旋。
ライダーの踊るような一撃離脱とその動きに合わせて周囲を取り巻き肌を斬り抉らんとするかの如き鎖の包囲網。
それらを『敏捷』により掻い潜っての牽制。
ライダーの喉笛を切り裂かんと閃く風に、即座に彼女も後退。
「キャスターッ!そちらはッ!?」
「問題───ないッ!前を見よ、セイバー!」
睨み合いはごく短時間。
蒸気を連続して噴き上げてじぐざぐと低空飛行しての突貫を敢行するキャスターに合わせてセイバーも動く。
その挙動の大きさと出力から夜霧を生むキャスターに合わせて、風王結界の出力を調整し自身の視界を確保しながら駆け、斬り込む。
一閃、逆風。
重ねて、右薙。
転じて、左斬り上げ。
踏み込み、斬る。
ライダーの点から点へと移り動く超高速の機動に対して、確実に合わせ鋼鉄同士の悲鳴を廃墟に響かせる。
そして、受け回し。
火花を逬らせての攻防の最中、立ち位置を替えてキャスターの一撃を当てやすいように誘導。
ヒフミ達の援護、そして。 - 1691じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 20:32:12
『(撃つよ───今ッ!)』
『(承知……ッ!)』
『(セイバーさんっ!)』
『(ナイスタイミング……だッ!)』
天童アリスが引き鉄を引く刹那、二騎は念話による指示を受け合わせて反転。
キャスターは蒸気の逆噴射で僅か上空に。
セイバーはくるりと回転しながら身を投げて後退。
瞬間。
ライダーの居る空間に『空き』が生まれ。
「この一撃でッ……光よッ!」
放たれる奔流。
光の剣:スーパーノヴァの一撃。
それに包まれること数瞬。
全身に火傷痕を残すライダーへと、キャスターは再度の吶喊。
「鉄槌───一撃ッ!」
「くっ……か、は……ッ」
剛打。
ついにその一撃は届く。
確実に芯を捉えたそれはセイバーとの連携、アリスの砲撃、そしてアズサの追討によって更なるダメージを重ねていく。
けれど。
「(このまま押したいけば勝てる……その筈なのに。なんだこの、胸騒ぎは……?)」 - 1701じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 20:35:29
セイバーの脳裏に、胸中に。
痛むように焦りが奔る。
『直感』する、何かが可笑しい。
サーヴァント二騎、それに匹敵するキヴォトスの生徒による猛追。
間違いなくライダーの霊基へ痛打となった。
消滅と行かずとも、同じ状況ならセイバーは撤退すら視野に入れると考えて。
だからこそ焦燥感が、不安感で彼は苛む。
目の前に対峙し幽鬼の如くふらつく女が、未だ戦意を失っていない事を。
その『直感』は果たして。
「まだ踊り足りないけれど……そろそろいい頃合いかしら?」
正しかった。
「……ッ!ヒフミ、急いで拠点へ……ッ!」
「アリスよ、モモイを連れて離れよッ!」
軋む。
稲妻を撒き散らして騎兵から溢れる魔力。
瞬間、念話を使う事すらせず、はっきりと二騎は口に出して撤退を指示した。
だが。 - 1711じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 20:36:05
- 1721じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 20:37:26
ヒフミ達の判断は正しかった。
令呪。
その単語を聞いた瞬間に、切れるスキルを全て使用し、その恩恵によって向上した『耐久』を以ってして凌げという指示を念話で出しつつの後退。
この上なくマスターとして正しい状況判断、そして一瞬の行動。
「何人も───」
正しい選択だった。
その命を受けた二騎は魔力を、蒸気を放ちながら吶喊する。
間違いなく、今宵最高の出力であろう。
既にライダーは棒立ち。如何に優れた『耐久』であっても凌ぎ切れるはずはない。
「───私の前に立つな」
ただ一言。
静かな声が紡がれて、ヒフミ達の考えは捻り潰された。
「ぁ……ぇ……?」
ライダーの行動を咎めんと『妨害』の一手をしていた人差し指に力が入らなくなる。
引き鉄にかかったまま、動いてくれず。
そのまま、ヒフミ達を強烈な『圧力』が襲った。
原始、言葉とは『神秘』である。
人類が手にした叡智の始まりであり、その神秘性はサーヴァント達の知る神秘の荒廃した現代でもなお強く残っている。
ならば、これは。ただ一言、たったそれだけの『音』が。『空気』を揺さぶり『耳』を冒し。 - 1731じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 20:39:35
「……ぁ」
まずオートマタの腐臭で気分と体調を悪化させていたモモイが意識を刈り取られた。
「……ぅそだ……こんな、いや……ちが……ごめ、んなさい……まだむ……さお、り……だめ……し、て……」
次に全身を掻き抱くように、何かを思い出して怯えた眼をしたアズサが震えながら意識を手放した。
「あ、ずさ……ちゃんっ!……もも、いちゃん……っ!」
「くっ……これは空間自体、に?……損傷、なし……ですが測定値に、異常……がっ!」
残る二人、ヒフミとアリスにも異常はあった。
呼吸が出来ない。まるで粘性の高いプールにでも沈められたかのように、胸の上に高重量の重石でも重ねられたように。息をして、吐く、その単純動作すら早々に許されない程の『圧迫感』。否、『恐怖』。生物としての本能的な畏怖を呼び起こす一声に、誰も彼もが異常をきたす。
「……ッ!この、重圧……はッ!?」
「くッ……もたん、かッ」
「(サーヴァント……いやこの規格は……ッ!?)」
それでもなお、届く物はあった。
全てのスキルを切るという判断、そして。
「ガンバレ、ガンバレ。マケルナ、マモレ、マモッテ」
気付け薬のようにセイバー達の背中に放たれた弾丸。ヘルタースケルターからの援護射撃で、その脚に活力を漲らせ、もう一歩を踏み出し。
「残念ですね───もう少し早く令呪を切るべきでしたか」
ライダーへと最後の一撃を与えた。 - 1741じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 21:03:05
最後の攻防、それを制したのはセイバー達同盟陣営だった。
相手には手痛い傷を与え、モモイとアズサが失神した以外、セイバー達は無傷。
間違いのない勝利。
である筈なのに。
「動かん……かッ!」
「(魔眼、じゃない……これは神霊やその類の『権能』に近い……ッ)」
両騎共に片膝を突く。全身を苛む痛みと不安感。呪詛の類か、否。セイバーの推測通り、これは神域のスキル。文字通り生物種としての規模の違いが形となった『音』という名の支配。
故に勝者は膝をつき、敗者が頭上を見下ろすという構図が生まれる。
そして。
【Recommend BGM……〈the world is tumbling down〉】
「えー、もう終わり?なんかさぁ。つまんなくない?」
けらけらと笑う声。
もっと遊びたいと、少女は言って。
がりり親指を噛んで、千切れたそこから一雫。
血を地面へと注ぎ。
魔法陣が描かれて、九頭のオートマタが呼び出される。
「ムツキ、使いすぎ。勿体無いでしょ?」
「いいじゃん!いいじゃん!どうせこの大きな拠点まるごと貰っちゃうんでしょ?きっと中には山ほど資材あるから少しぐらい使っても大丈夫だよー!」
血泥から九頭の腐臭漂うオートマタが生まれる。
どくりどくりと黒い脂を垂れ流して。 - 1751じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 21:03:35
「7日間かけて用意した物よ。ムツキ、あまり無駄遣いはよしなさい」
「大丈夫だって!こんな広いとこ見て回ったら大変だしさ!怪物くん達に任せちゃおうって!」
その言葉に溜息を漏らしたアルは右手を振り、その影から八頭分の腕が伸びる。『魔術』による簡易的な召喚。
「それにほら、ミレニアムのちびっ子ちゃん倒れちゃったけどセイバーとキャスターはまだ元気そうだし───やるならきっちり殺さなきゃ」
「ムツキ課長……そ、そうですよね!殺さなきゃ、殺されちゃう……だから殺さなきゃ殺さなきゃ殺さなきゃ……ッ!」
叫ぶハルカは足を鳴らして、それに呼応して血のぬめりを見せる魔法陣から十頭のオートマタが召喚される。
「───そうね」
「社長……止めてよ」
「よく考えてみれば大した無駄遣いにはならないわ。もう妨害できるのはヒフミとそこの機械だけなら数ですり潰してからゆっくりライダーで始末すればいいもの」
その言葉に眉根を寄せてから、疲れたように肩を落としてカヨコもまた愛銃を空へと向けて空砲を一つ。それに呼応して、影がどろりと形を変えて六頭の悪意がまた産み落とされる。
「───さて、悪いけど」
総勢四十二の悪鬼、その軍勢。
腐臭を漂わせ、膝をつく両騎にじりりと迫る。
その手は無論、ヒフミ達へも伸びんと近寄る。
「貴女の願いはここでおしまいよ、ヒフミ」
それは濡れた決別だった。 - 1761じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 21:04:41
- 1771じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 21:24:44
【7日目夜・特殊イベント】
【廃墟・セイバー/キャスター同盟拠点】
勝利した、筈だった。
スキルだって全て使った、間違いなく勝った筈だった。
「ヤメテ、ヤメテ」
「タベナイd、タベn……i……デ」
「ニゲ……テ、ニ……g……」
「go……めん、n……あ……りs……ちゃ……」
咀嚼音が聞こえる。四つ這いになったオートマタが本来あるはずのない口を開いて、ヘルタースケルターさん達を『食べている』。
私たちを守ろうと動けなくなった囲まれかけた私達とセイバーさん達を庇って前にでた七機の彼等は。
後詰にいた三機のヘルタースケルターさん達に私達を託して壁となってくれて。
そんな彼等が食べられている。
「えー!?これだけの数しかいないの?7日しかなかったなら、もっと作ってるよね?」
「どうせまだいるでしょ……この場にいるのが十機……ああ、残りはもう3+dice1d7=1 (1) 機だけど。それなら後詰合わせて20機か、それともその倍ぐらいかな?」
「あ、ああアル様っ!やっぱり『もっと』呼び出すべきでは!?壊さなきゃ壊さなきゃ壊さなきゃ!」
破壊される。必死に抵抗する。銃を撃つ。銃を撃つ。
「やめて、やめて下さいっ!アル、可笑しいです!こんなの、いや……!アリスのお友達を!ヘルタースケルターさん達を食べないでっ!!」
撃つ、何度も、何度も。アリスちゃんの大砲も、私の銃も。撃って、何体もいつものようにオートマタを破壊してるのに。
「やめて?馬鹿ねアリス……戦争なんだから、もう止まれる筈ないでしょう?」
「……ひぅ」
息を呑む。
また彼女達の足元からdice7d7=7 1 7 6 7 3 7 (38) 『機』のオートマタが生まれる。這い出てくる。地面を這って、前が見えないように周囲を見渡して、動物のように四つ這いで駆け出して、壁となってくれてヘルタースケルターさん達へと群がる。
- 1781じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 21:41:22
「やだやだやだっ!やめて、助けてヒフミっ!助けてキャスター!助けてモモイ!起きて!起きて下さい!怖いです!アリスを助けてっ!!」
駄目だ、さっきまでの圧力もまだ消えていない。
なんとか動いていたけど、このたった数分の出来事で完全に足がすくんでしまった。
アズサちゃんもモモイちゃんも意識がない。私は圧力で動けない。アリスちゃんは完全に錯乱し始めてる。まずいです───。
「すまない、ヒフミ。ようや、く……落ち着いてきたかな」
「う、む……この重さにも慣れた、ところ……だッ」
「お二人とも……っ!」
2分足らずの惨劇に、対応しきれずにいて。
それで銃を撃ち続けたのは功を成した。セイバーさん達が立ち上がる時間を稼ぐ事が出来た。
「あ、立っち上がれてるじゃーん!」
「追撃をしませんでしたからね……カヨコ、回復感謝します」
「うん、もう大丈夫そうだね。社長、もう十分でしょ?さっさと宝具でもなんでも使って終わらせよう」
その言葉に私も頬を叩いて立ち上がる。
「ヘルタースケルターさん達、三人をお願いします───アリスちゃん、逃げて下さい」
「ぁ……ぇと、えと、……ひふ、み、?……ヒフミ助けて、下さい……?」
混乱してる、もう何を言ってるのかも分かってない様子だ。無理もない、あの七機の残骸が転がって、それを目の当たりにした。
まるで飢えた野犬が久しぶりの肉を食べたように、汚らしく、惨たらしく彼等は機械兵に咀嚼され続けている。
最後の一機も必死に抵抗しているのをねぶるように少しずつ壊されていって、そうしている間に私達が壊したdice1d42=23 (23) 機のオートマタなんて物の数でもないと言わんばかりの数が、少しずつ、包囲網を狭めている。
時間がない。
- 1791じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 22:01:04
「キャスターさん、退くタイミングはお任せします……『モモイちゃん』と皆んなをお願いします」
『(セイバーさん……宝具の準備を)』
念話と声、どちらもでこれからの事をお願いする。
最悪の場合、私はここで『脱落』だ。この前のマリーちゃんとの戦いの映像でアルさんが言った言葉。
『───ここで伊落マリーを殺しなさい』
あれが本当なら、きっと私も危ないかもしれない。
それでも『モモイちゃん』がいる、同じようにこの聖杯戦争を止めたいと言ってくれた、ハッピーエンドを目指そうと言ってくれた友達がいる。
なら、ここは。まだ動ける私が時間を稼ぐ。
「……アルさん」
「あら?何かしら……ヒフミ」
アリスちゃんの声は遠ざかっていく。ちょうど三機ヘルタースケルターさんが残ってくれてよかった。
「どうして……いえ、どんな願いがあってアルさんは戦うんですか?」
「あら愚問ね───聖杯、アレが欲しいのよ」
魔力を回す。私の魔力、それから持っているまだ名前の知らないオーパーツ。それらの魔力を感覚だけれどそれらを流していく。
「ただ、欲しいから……私の知っているアルさんはそれだけの理由で馬鹿みたいな真似、しませんよ」
「今際の世迷言、有り難く頂くわ。そしてお返しよ……知らなかった?貴女の知っている陸八魔アルは『全部』じゃない」
「そうだとしても、私は友達を信じてます……貴女は理由なくこんな事する人じゃない」
それでも僅かに足りない。
「……だとしたら?どんな理由なら納得するの?御涙頂戴の三文芝居がお好みかしら?素敵ね……理由があれば『殺していい』だなんて」
「アルさん達が泣かなきゃいけない理由があるのなら、私は納得して───それから止めます。その行動も、涙も」
「……ッ」 - 1801じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 22:10:02
深呼吸する。隔壁が降りた音がする。恐らく簡易的な物だろう。少なくともこれで後方の安全は確保された。残り57機のオートマタ、アルさん達4人、そして、ライダーさんを相手取るのに後ろを気にしてはいられない。
魔力が足りないからなんだというんでしょう、ここで何とかしなきゃいけないんです。
「……もう、やめよう社長。あの子、多分ここで脱落させないと面倒だよ」
「アル様……私がっ!」
勝たなきゃ、ここで。守らなきゃ、皆を。止めなきゃ、アルさんを。
間違いなくまだライダーさんは手の内を隠してる。
なんの躊躇もなくオートマタを呼び出してるのもそうだし、アルさんはライダーさんの戦闘能力をセイバーさんとキャスターさんを合わせても上だと見積もってる。令呪がどれぐらい持つのか、……。
『(セイバーさん……令呪、使います)』
『(君に任せる……大丈夫、必ず切り抜けて君を友達の元へと返す)』
『(えへへ……はいっ信じてます)』
───令呪を切ろう。
それなら宝具は打てる、この状況を打開できる筈。
まだ使った事のない右手の甲に刻まれたその刻印を左手でそっと隠すように包んで、決意を固める。
「黙っていなさい、ハルカ、カヨコ……どちらにせよ、敵は全員殺し尽くさなきゃいけない。私のすべき道はただそれだけよ」
「させません、アルさんに人殺しなんて……私が止めます」
「……出来るのかしら?数の利ぐらい、理解できるでしょう?それとも……打開できる宝具でも?」
宝具を打たせたい狙いでしょうか?カウンターのような宝具なのか……それとも宝具発動自体がデメリットかあるいはこちらの宝具ではこの状況を打開できないと知っているのか。
……どちらにせよ、やる事は変わらない。
「分かりません……でも」
「まだ本当のアルさんの『気持ち』を聞いていないのに、こんなところで止まれません、負けません。私は……必ずアルさんの本当の気持ちとちゃんとお話しして向き合って、こんな戦い終わらせたいんですっ!」
深呼吸する。スキルがなんだ、宝具がなんですか。サーヴァントが怖いとかそんなの私は言ってられないんです。友達がずっと暗い顔してるんです。人を、殺さなきゃと言っているんです。私の後ろにも守りたい友達がいるんです。
だからもう『恐怖』はない。 - 1811じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 22:25:05
右手の甲が疼く。左の掌で隠したそれに僅かに光が灯り出す。熱く、痛く、鋭く。全身に魔力が駆け巡り始める前兆を感じる。
「もうさ……やめよ、アルちゃん。あの子駄目だよ、多分終わらせてあげなきゃ、いつまでも私達の邪魔になる」
「……分かってるから、黙りなさいムツキ」
「はぁ……分かってないからさぁ……言ってるんじゃんッ!!」
だんと、ムツキさんが足踏みをして四つ這いだったオートマタが立ち上がり整列を成す。
まるでそれはストックを持ち、鈍器のように構えている。
「ここで殺さなきゃ駄目だよ、アルちゃん。アルちゃんがやらないなら、私がやる」
「ムツキ課長……いいえ、私がっ!」
「やめなよ、二人とも……でも、社長。私もムツキに賛成だよ。殺すかどうかはともかく、あの子は多分、ここで脱落させなきゃ駄目」
その言葉にアルさんは。
「……そうね。話はお仕舞い。第二ラウンド、始めましょうか」
右手で顔を覆いながら、そう小さく、でもはっきりと私に届くように言った。
「……ヒフミよ、問答は十分か?」
「すみません、キャスターさん。お待たせしましたか?」
「問題ない……お前は何も臆するな、必ず我がモモイの元にお前を連れて帰る」
「ありがとうございます」
雲海のように群れを成した赤黒く脈動するオートマタの軍勢。その先陣にいて静かにこちらを見ているライダーさんは眼帯をするりと取り外し、目を瞑っている。魔眼の用意、ですね。相手も先ほどは出し惜しみしたスキルも全部使うつもり、ですね。
ライダーさんからは紫電が溢れる。セイバーさんは風の勢いが徐々に弱まってまるでその剣の周りの空気が解けるように、でも反対に彼の周りは渦巻くように魔力が漲って。
互いが臨戦体制を取る。 - 1821じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 22:32:55
- 183二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 22:41:36
漁夫の利だぁー!
- 1841じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 22:49:14
「特別だぞ?ちょっぴり……本気だッ」
月明かりの下、誰かが跳ぶ。
御伽話の兎のように軽やかに月と重なるようにして。
至極色の戦衣装を纏った誰かが真紅の槍を携えて、夜の空に舞って。
「さあ、久方振りだ。影の国へ連れて行こう」
その槍は。
「蹴り穿つ死翔の槍───ッ!」
幾十にも矛先を『増やして』オートマタへと襲い掛かった。
土煙が晴れる。そこには、百舌鳥の早贄のように胸部を串刺しに、いえ、胸部だった場所にぽっかりと穴が空いて地面に倒れ伏したちょうど五十機のオートマタがあった。
「おや?少し逃したかな?」
「久々でしたからね、あちらを使われれば良かったのでは?」
「私の国にあんな不出来な物はいらん」
「クックックッ……それはそれは。さて」
思わず、腰の力が抜けてしまう。いつの間にかアルさん達はいなくなっていて、代わりにそこにいたのは。私に向かって相変わらず表情のよく分からない顔で笑っているのは。
「お久しぶりですね、阿慈谷ヒフミさん……お元気そうで何よりです」
「マスター、儂より前に立つでない……久しいな、セイバーのマスターよ。壮健であったか?」
聖杯戦争の監督役だと名乗った黒服さんと、彼をマスターと呼び、あの夜に私を殺そうとしたアサシン、さんだった。 - 1851じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 22:51:37
- 186二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 22:53:59
黒服だったか
- 187二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 22:56:14
やっぱ、聖杯戦争の監督役は信頼も信用もしちゃダメだな
- 1881じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 22:57:47
- 1891じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 23:26:44
「感謝するぞ……アサシンとそのマスターよ」
「うん?……ああ、よいよい。ライダー共が少々目に余ったからな。お主らはついでよ、ついでよ」
「ヒフミ、立てるかい?」
「あはは……ちょっと力抜けちゃっ……ひぅっ!?」
ま、ままままたです!また横抱きです!了承なく!信じられません!
「悪いけど、文句は聞かないよ───敵かどうかも分からない相手の前、だからね」
けれどセイバーさんは有無を言わさない様子で、私を横抱きにしつつも、しっかりと逆手に剣を持ったまま警戒している。
「ふむ、随分と警戒されていますね……貴方と言葉を交わすのは初めてになりますか。初めまして、私はこの聖杯戦争の監督役を勤めます───『黒服』とでもお呼び下さい」
「アサシンを引き連れて随分な挨拶だね───監督役がどういう了見だ、アサシンのマスター」
「クックックッ……これはこれは。私と彼女の関係はあくまでビジネスパートナー、必要に迫られて『マスター』の役を被っただけ。監督役こそが本業で間違いありませんからね……」
黒服さんの態度は相変わらず変わらない。表情も雰囲気も何一つ崩れる事なく、独特なペースで言葉をかき混ぜる。
「さて、今宵はもう遅いですから、我々も引くとしましょう……アサシン」
「ん?お前はもう帰るのか?私はセイバーのマスターともだが、あの勇ある少女の顔を覗いてから帰る。お前も気をつけて帰るといい」
「クックックッ……貴女も帰るのですよ、アサシン」
しっしっと犬かなにかを相手にするようにアサシンさんは手を払って、それに黒服さんは疲れた声を出している。表情や雰囲気が変わらない、と思いましたがアサシンさんを相手にする時は少し抜けたような空気になるみたいです。
「……まったく、軟弱な男だ」
「ええ、お恥ずかしい事ながら。では帰りをお供しても?」
「うん、許そう。というわけでだ、また来るとしようセイバー、そしてセイバーのマスターよ。次会う時はゆっくりと語らおう」
「あはは……勘弁して下さい」
思わず本音が出ちゃいます。いやだって私この人に殺されかけているんです。なんでこんな何もなかったと言わんばかりに爽やかに対応されているのでしょうか。 - 1901じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/18(日) 23:34:47
「さて、それではそろそろお暇しましょう……とはいえ、戦い疲れ極度の緊張にあった貴女に止めを刺すように現れてしまいましたからね」
「どうでしょう、一つ、或いは二つ」
「その程度であれば質問を受付ましょう」
彼はその罅を広げて弧を描いて。
「私に聞きたい事はありますか?」
「阿慈谷ヒフミさん」
笑顔を作ってみせた。
【安価です】
【黒服に聞きたい事を一つ、もしくは二つまで】
【無償で聞く事が出来ます】
【安価先>>195】
【それでは皆様】
【よい質問を】
- 191二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:46:09
聖杯戦争でマスターになるということに「殺し合いの参加者になる」こと以外の意味やデメリットは存在するのか
とかかな
少なくともマリーやトキが必死に脱落させてこようとしてる理由の一端は知りたい
あとは「聖杯ってそもそもどこにある何なのか」
大聖杯や器について知りたいけどヒフミが知ってる範囲だとこれくらいしか聞けないだろうし
便利屋が使ってる謎の力について聞くのもアリかな - 192二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:46:14
- 193二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:48:48
サーヴァントを失ったマスターはどうなるのか
- 194二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 00:00:58
加速
- 195二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 00:01:11
- 1961じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 00:05:32
- 1971じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 00:27:39
『Q.この聖杯戦争のシステム自体に何か裏があったりするのか?そして自害させるメリットがないという事実について』
私が今この場で聞かなくてはいけない事。恐らく、目の前のこの大人は『嘘はつかない』が『全ては言わない』。なら、一つは大きく枠を取って少しでも情報を、もう一つは具体的に逃げ場がない事を。
だから───。
「質問したい事は二つです。一つは聖杯戦争のシステムについて……他のマスターの方達の動向が通常の聖杯戦争と比べて奇妙なんです。こちらのシステムに不備や裏はないのかどうか。もう一つは」
あまり気持ちの良い言葉ではない。出来るなら、その言葉や聞くのも口にするのも……そんな未来を考えるのだって嫌です。それでも聞かなきゃいけません。
「契約したサーヴァントを自害させるメリットがなく、私達マスターは『殺し合い』を強制させられる……その事実の確認を」
その二つの質問私は彼へと投げ掛けて、彼は。
「クッ……クックックッ。なるほどなるほど、それはまた」
「随分と調べられた物ですね。情報戦ではライダー陣営が最も優位かと思いましたが、いやはや、やはり貴女は侮れない」
笑っていた。痛快だと、心の底から『嬉しそうに』。
「いいでしょう。まず一つ目の質問についてですが……私にも『分かりません』」
「まずこのような不誠実な解答を『せざるを得ない』理由をご説明したいところですが、『時間』が足りません。ですから明瞭に一つだけ」
「この聖杯戦争で用意されたルールと聖杯について、我々の組織、ゲマトリアの人間はそのシステム構築に一切関与していない」
「謂わば自然発生した『事故』の副産物」
そう言って彼は表面上は変わらない言葉に、どこか苛立たしげな棘を潜ませて続けた。
「故に私は何も分かりません……ですが、それをよく知る研究者については知っています。もっとも彼を追うのは時間の無駄でしょう。我々の呼び掛けに応じないほどですから……ただ」
「彼、『フランシス』は失踪後に一つだけ手掛かりを残しました……それが第七のマスター」
「恐らく彼自身が召喚の手解きを行った最初にして最後のマスターである飛鳥馬トキさん。彼女達ならば何かを知っている、かもしれませんね」
そう言ってから彼はくるりと背中を向けた。
理解する、恐らくもう一つの問いの答えはもっとシンプルになると。 - 1981じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 00:35:31
「さて、次で『監督役』として、『大人』としてお答えできる物は最後となりますでしょうか」
「サーヴァントを自害させる事のメリットはないのか……クックックッ」
彼は顔だけ振り向いて、嘲笑うように、諦観したようにこう答えた。
「勿論『あります』とも」
「サーヴァントを『自害』させた場合のみ」
「そのマスターは『次』のサーヴァントを召喚可能……いえ」
「強制的に召喚されます」
「この『聖杯戦争』のシステムは決してマスターを逃す事はありません、必ず犠牲者を生む」
「そういう風に出来ているのです」
それだけ言って彼は顔を背けた。
「む?もう話はよいか?……よし、ではな、セイバーとそのマスター。そしてキャスターよ。次は戦場で相見えよう」
「……今晩のはあくまでも今の質問に答えたのも『含めて』監督役としての勤め、取り立てて何か返礼を求めるつもりはありません───ただ」
立ち去ろうとあまりにも無防備に背中を向けた彼等は言葉を一度区切ってから。
「『取り引き』」
「それをお望みでしたらいつでも古聖堂へ」
「私は確かにアサシンのマスターですが、可能な限りは監督役としての『義務』を果たす……そのつもりです」
そう言って彼らは姿を消した。 - 1991じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 00:50:34
【7日目夜・⬛︎⬛︎イベント】
【トリニティ自治区・通功の古聖堂】
荒々しい息が聞こえる。粘ついた嘔吐、否、血を吐く音がする。繰り返し、繰り返し。痛みに呻く男の声がした。
「……どれ、薬だ」
「クッ、クックッ……これ、はこれは……感謝しますよ、アサシン」
息も絶え絶えといった様子の男は震える手で女から注射器を受け取り己の首筋を刺す。一秒、そしてまた一秒と、力の込められない指先で必死に針管が折れぬようにとプランジャーをのろのろと押し込んで。
「……ハァ」
数秒かけて息を整えた。
「やれやれ、よくもまぁあれだけセイバー達の前で取り繕ったものよ……魔力による過負荷反応、それが宝具発動してすぐに発症したというのにな。うん、その点は褒めてやろう」
「……クックッ、貴女にそう言って頂けるのなら、十分に誤魔化せたでしょう」
「うむ、及第点をくれてやろう……貴様が私の『マスター』になると名乗り出た時はどう縊り殺すか悩んだ物だが、まあ猶予はやってもよい」
「クックックッ……それはまた、なんとも恐ろしい」
彼らは笑う。痛みもある、苦しみもある。死の予感すら感じ取っている。だが、それでも。
「とはいえ猶予を頂けたのは幸いです……私はまだ死ぬわけにはいきません」
「ふむ……聞こうか。何故だ?」
その問いに、男は笑いを止め、どうしようもなく焦がれるようにして。男は切望するように、空の星に手を伸ばすように。
「クックックッ……彼の真似事、ですよ。えぇただの『大人の責任』……いえこれは」
「───大人の⬛︎⬛︎、ですからね」
そう言い切ったのを、女だけが聞いていた。 - 2001じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 00:56:04
- 201二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 00:57:00
なるほど。黒服も魔力の供給路としての負荷は受けてる感じか
- 2021じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 01:04:01
【7日目/8日目深夜・特殊イベント】
【Recommend BGM……〈記憶の回廊〉】
落ちる、堕ちる、墜ちる。
どっぷりと疲れに浸り、微睡みに包まれて。
ゆらり、くらり、ぐずり。
底のない場所へと墜落していく。
どこまでも深く、ただ深く。
落ちて、堕ちて、墜ちて。
気づいたら『其処』にいた。
まず最初に思ったのは、空が広いということ。
トリニティは古い建物が多いけれど、やっぱりそこそこビルもあって。D.U.にも高い建物は多い。
だからこんな風に広く、どこまでも見渡せる空を見るのはアビドスに行って以来で。
けれどここはあの砂漠とは違った。
小高い丘の上、ヒースが風に吹かれて踊っている。柔らかい風が頬に当たれば瑞々しい新緑の香りを教えてくれて、それにどこか潮騒の名残りもある。
森が、海が近いのだと。そう感じた。
何処なのか、なんてのは分からない。ただ夢なのだという自覚だけはあって。
私は、丘陵を歩き始める。
息は切れず、ただ疲れは知らない。はてと、思う。ここに来る前、私は何をしていたのだろう。
確かすごく疲れ切っていたような気がする。だというのに、今は体が驚くほど軽かった。
足首にも届かないような柔らかな葉の絨毯を進んでいく。
誰にも会わず、一人歩いて、歩いて、その先で。
───彼がいた。 - 2031じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 01:24:11
鎧、は着ていない。簡素な服を着ている。古めかしいチュニックに長ズボン。そんな衣装だ。こちらから見える彼の横顔は緊張しているけれど、今よりどこか幼く見えた。まるで、私と同級生なんじゃないかと、そう思わせて。
それから、じっくり彼の顔を見ていた事に気づいてなんとなく気恥ずかしさを感じて、視線をずらすとソレが目に入った。
多分、剣、なのだと思います。
豪奢な装飾や宝石が嵌め込まれた、一目で貴重な物だと分かるそれ。
そんな物が無造作に地面……いえ、岩へと突き刺さってセイバーさんの前に鎮座している。
彼はそれを緊張と諦観と希望と、そして『覚悟』が入り混じった表情で見つめている。
それは神聖な雰囲気で、どこまでも厳かで。
そして何故かすごく寂しかった。
彼が、どこか遠くへ行ってしまう。
そんな気がした。
だから、私は声をかけようとして。
『それを手にするのなら、きちんと考えたほうがいい』
小さな声が、澄んだ青空の中で一つ。
いつの間にか背中から抱きすくめるように彼の首に細い腕が回されていて。
真っ白な妖精が一人、彼の耳元で囁いていた。
どこまで清楚で、潔白で、清廉で。
それでいて淫靡で、退廃として、嬌艶で。
祈るように喘ぐように、語るように歌うように。
彼女は言祝ぐ。
『それを手にしたが最後───君は人間ではなくなるよ』
そう告げたその時、彼女の瞳は。
私を見つめていた。 - 2041じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 01:34:15
- 205二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 05:57:26
お疲れ様でした
LAさん、LAさんじゃないか!!
LAさん可愛いヤッター! - 206二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 07:52:40
保守
第2部導入(一部使われないセリフがあるかもしれないです)
モモイ「勝てなかった相手に勝つにはまず、レベル上げだよ!」
アリス「勇者よ!ここで己を鍛えるのです!」
スミレ「ようこそ、トレーニング部へ。」
コハル「えっ!?マスターが増えたってどういうこと!?」
ハナコ「この聖杯戦争には、まだ隠された謎が何かあると思います。」
コトリ「では、解説しましょう!この新センチュリオンちゃんについて!」
セイバー「いこうか、ヒフミ。」
ヒフミ「私は、知りたいことが、知らなきゃいけないことがまだたくさんあるんです!」
〜〜ブルアカキャラがマスターの聖杯戦争〜〜
第二部開始 - 207二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 09:07:06
正直ライダー対策はマスターの支援火力上げより第四スキルへの対策を探すのが一番な気がする
生徒の支援火力上げたって気絶食らったら意味無いし
まあそれよりも腐臭漂うオートマタへの対策か、あれさえなんとかすればヘルタースケルターで押し切れているのは事実だし - 208二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 10:18:05
そもそも便利屋はなんであんなもん召喚できるんだ
ライダーの宝具でそれっぽいものもないし - 209二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 10:21:10
早めにトキに話を聞きに行く方が良さそうだな
後は、ゲヘナにも行っといた方が良さげ? - 210二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 12:33:29
魔法陣書いて召喚してるってことはそれを書く人物がいなきゃ召喚出来ないってことか?
なら戦闘になった時便利屋4人を気絶させれば後は押し切れるかも - 211二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 12:40:58
腐臭漂うオートマタをこっちも用意出来るものなのか?
出来るなら腐臭漂うオートマタをこっちも調達してヘルタースケルターと連携して攻撃させれば勝てるとは思う - 212二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 12:45:17
ヘルタースケルターくんにくさやとかシュル缶積んだら似たようなことできないかな…
- 213二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 12:54:30
拠点で戦う際のアドバンテージをもっと増やしていくのもありかな
ただアルたちがヒフミたちを誘うために街中で暴れるって可能性もあるか
街中で全面戦争となったら流石にユウカたちも庇いきれないし両者ともに指名手配になる可能性もある
そうなった時にやばいのはヒフミたちだからな
アルたちとヒフミたち、街中で激突した時どっちが後からより被害被るかってなったらヒフミたちだろうし
アルがなりふり構わず勝つつもりならやる可能性はありそう - 214二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 13:08:58
腐臭漂うオートマタ用意するくらいなら普通にヘルタースケルターを数用意した方が安定性は高いかと
まあ数用意しても今回の戦闘みたいに"セイバーやキャスターの動きの邪魔にならない形で戦列を組むとなると"みたいな理由で数量制限掛かる可能性はあるだろうけど、それは多分他のオートマタとか用意しても同じだろうし
ぶっちゃけメタ的な視点で言うと、腐臭漂うオートマタ自体ヘルタースケルターのオーパースペックに合わせてのバランス調整な気もするから
相手のスキル等に合わせた対策の情報を探しつつ程々に戦力を整えるくらいで良い気はする - 215二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 13:13:27
ただ腐臭漂うオートマタをどれぐらい調達してるかにもよる気はする
仮に500とかなら毎日ヘルタースケルター40機生産しても数で互角にするのはかなり時間がかかる
あっちもさらに調達する可能性があるし - 216二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 13:36:05
魔法陣から出現って事は召喚を阻止する方法の情報を見つけるみたいなギミックかな?って気もする
情報の在り処として考えられるのがゲヘナとか?
というか思ったけど、”7日間かけて用意した”ってのも思えば謎かも?
アルが第五か第四のマスターだとして第二のマスターであるヒフミがセイバーを召喚したのが1日目とすると、サーヴァントを召喚してすぐに、もしくは召喚する前から準備してたって事になる訳だし - 217二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 13:44:36
拠点周辺で魔法陣書いても召喚できないように出来ないかな?
それ出来たら楽になるんだが - 2181じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 14:42:13
書いてるけどもう15時から投下してくじゃんね☆
遅筆が書き溜めたって日が暮れるじゃんね☆
LAちゃんは出すけどまあ二部六章のマーリンポジじゃんね☆
アヴァロン・ル・フェ読み直してきたじゃんね☆
保守ありがとじゃんね☆
ワクワクするじゃんね☆本編でもワクワクしてもらえるよう頑張るじゃんね☆
第四スキルについてはその場で戦闘イベント用に仕立て直した急拵えだから再調整したり、アイテムとかも考えていくじゃんね☆
ただメンタル面だから……まだ悩んでるじゃんね☆
シナリオ的にはマスターとの相性が良すぎたのと土地そのものに引っ張られた影響じゃんね☆
ハイスペックじゃんね☆
通常霊基のライダーさん自体、相手次第だけど普通に優勝狙えるぐらいの強さなのに磨きがかかってるじゃんね☆
メタ的には本スレにおける金ピカ王ポジじゃんね☆
1が別作品用に用意してたのを流用した結果じゃんね☆あっちはもっと碌でもない外法使ったけど
トキちゃんは二部の本筋、願いについて触れるじゃんね☆
ゲヘナに行くなら純粋にライダー陣営の秘密について探ってく感じじゃんね☆
これ読んだ時笑ったじゃんね☆
すごい案じゃんね☆一本取られたじゃんね☆
確かにこれならオートマタの召喚防げるじゃんね☆
言うてライダーさんはあんまり使いたくないからじゃんね☆勿体無いからじゃんね☆
これはお答えするじゃんね☆
無理じゃんね☆
キャスターさんはあれがどういう物か中身について少し触れてるじゃんね☆
- 2191じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 14:52:20
笑ったじゃんね☆
それはもう違う兵器じゃんね☆
でも面白いからその手のアイテムも検討しとくじゃんね☆
おっしゃる通り、なりふり構わなくなったらその可能性はあり得るじゃんね☆
数の制限はどうしてもあるかもじゃんね……
ただ数を揃えておく選択をした時、絶対に無駄にはならないようにするじゃんね☆
大体ヘルタースケルターと日に同数ぐらいじゃんね☆ただ作り方とか人の手が違うじゃんね☆
とりあえずお答えできるのは7日かけての発言についてじゃんね☆
言われてみると6日でもいいかも……だけど初日は大した数作れなかったって感じにすれば(多分)大丈夫じゃんね☆
魔術的に阻害……となると難しいじゃんね☆
あのキャスターさん、科学者じゃんね☆
ただこのやり方ならいけるんじゃって感じのあったらどしどし書いて欲しいじゃんね☆
遅くなったけどお返事するじゃんね☆
合ってるじゃんね☆
🎲監督の指示じゃんね☆
- 220二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 14:58:03
臭いのダメージを防ぐためにガスマスクを用意してもらうのもありかな
見た目がアリウスと化すけど - 221二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 14:58:43
思いつく案としては拠点内に大量の監視カメラと水噴射する機械を用意して遠隔で誰かが血を使って召喚しようとしたら水で洗い流すとか?
- 2221じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 15:06:59
- 2231じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 15:10:28
セイバーさんは彼女の問いに、一瞬だけ瞠目してそれから、答えた。
『いいや』
張り詰めた表情がほんの僅かに綻んだ気がして。
彼は剣の柄を手に取って。
『多くの人の笑顔を見た』
首に回された腕を振り払うように。
『ならきっとそれは───間違いではない筈だから』
セイバーさんは黄金の剣を引き抜いた。
青空へと掲げられた剣は何処までも真っ直ぐで、彼の心を映しているようで。強く、靭く。高く、貴く。彼は剣を掲げて言葉にせず誓いを立てる。きっとこれが彼の原点。彼の始まり。
『嗚呼、アーサー。君はそれを選択したんだね』
アーサー、彼はそう呼ばれた。きっとそれが、彼の名前。なんとなく、すとんと落ちた気がした。
彼によく似合う、彼にこそ相応しい名前なのだと感じる。そしてそんな彼はたった今、『選択』したのだと分かった。これから始まる戦いの日々を、誰かの笑顔を守る為に。全てを棄てる『選択』を。
これがセイバーさんの、いいえ、アーサーさんの始まりの物語。それはなんだか尊くて、だけどとても、寂しい気がして。私は妙な違和感を感じた。私の知っている今の彼と目の前にいるこの人の間に、何か『足りない』物があると。
けどその思考は囁くような微笑みと共に風に吹かれてしまった。
『でも奇跡には代償が必要だ。君はきっとそう……一番大切なものを引き換えにすることになる』
くすくすと妖精は笑う。楽しそうにたまらないといった風に。何処までもいつまでも、蒼銀の空の下で。彼女は笑い続けて。
『そしてそれは君もだよ』
『阿慈谷ヒフミちゃん?』 - 2241じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 15:24:00
『やぁやぁ初めまして。会えて光栄だよ、異なる星、異なる歴史を歩んだその最果ての子。楽園の霊長、とでも呼ぶべきかな?嗚呼、ボクはただのしがない魔術師さ。今もこれからも『気にする必要のない』端役だよ』
彼女はその恐ろしいほど整った美貌に艶然と弧を描いていた。人が美しいと、そう感じる物を並べ立ててそこに一匙だけ背徳的なまでの色を載せた真っ白なヒト。それが気づいた時には私の目の前に立っていた。
『顔合わせが随分と遅くなってしまって申し訳ない気持ちで一杯さ……何せ』
ふわりと微笑んで、彼女は私の頬を撫でる。蜜のような静かな吐息を、鼻と鼻が触れ合うような距離で感じる。芸術品のような美しさは触れたら最後、何処までも沈んでいく、そんな気がする。
『ボクは、君にも彼にも。そして旅を続ける彼等にも観測されるわけにいかないからね。特に彼等が『今この星』を観測して万が一でも介入を始めたら何もかにもバッドエンド。そら、誰も蜘蛛なんて見たくないだろう?……嗚呼だから気にしないで構わないよ。そうならない為に、こうやって夢の底に訪れたんだから』
それだけ言って、彼女は距離を離した。
人一人分、ちょうど空いて。改めてまじまじと彼女を見る。白いドレス、黒いタイツ、金細工のヒール、そして真っ白な髪と杖。御伽話に出てくる魔法使いとも違う、浮世離れした美女。
そんな人だった。
『だからそう、安心して。私が君に会いに来てもなんの心配もない。ボクが君と接触するのを『彼女』は随分と嫌がったけどね』
くすくすと彼女は笑っている。古い鈴のように優しく角のない穏やかな声で、夢の中なのに眠りへと誘われるような心地がする。それを気づいてか、知らない振りをしてか、そもそも気にしてなんかいないのか。
『さて、ヒフミちゃん。我が愛しき竜の記憶は今回はここまでだ。なぁに心配いらないよ、彼の真名は知ったんだ。あとは聞いてみるだけでいい。だからここからは』
『君がこれから歩む物語について話をしていこう』
彼女はぱちんと指を鳴らした。 - 2251じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 15:37:12
そうすると、いつの間にかアーサーさんの姿は消えていて、そこはさっきまでいた場所とは変わっていた。そこは風もなく、人もなく、家もない。
遠くに見える白亜の塔と、一面に広がる花畑だけがあった。
『ようこそ、我々の星の内海へ。この場所に棲まう住民の一人として、楽園の霊長を歓迎しましょう。とはいえここは影みたいな物だけどね』
心地良い空気だけがある。不思議と懐かしさすら覚えて、初めて見る景色だというのに安心感があった。
『他ならぬ楽園の住民に気に入ってもらえて何よりだ。お茶は如何かな?何の心配もいらないよ、少なくとも私が出す食事に限っては体重も魂にも何の影響も与えない……ただの夢でしかないからね』
気がつけば彼女は精緻な編み込みが施されたガーデンテーブルと椅子を用意して、そこに座っている。
招かれるまま、彼女の前に私も座った。
『君の星、君達のいる場所と同期させようとすると我々の人類史だと此処を除けば少々厄介でね。何もない場所だけれど、ゆっくりしていって欲しい』
そう言いながら薄いラベンダーに星散りばめたような不思議な色のお茶を淹れてくれる。温かな春のような優しい香りがして、思わず頬が綻んだのが分かった。それを彼女は見届けてからふわりと話し始めた。
『さぁ、改めて自己紹介だ。私はマーリン、花の魔術師』
『君の旅を見守るナビゲーター。素敵で可憐なお姉さんさ!なぁに、呼び方に困るなら気軽にお・姉・ちゃ・ん♡……って呼んでくれても構わないよ?』
ぐ、ぐいぐい来ますね。
どうしましょう───。
【……】
【行動安価です】
【以下の選択肢から呼び方を選んで下さい】
①マーリンさん
②マーリンお姉さん
③花の魔術師さん
④レディ……アヴァロン……?(🎲判定になります)
【安価先>>230】
- 226二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 15:41:20
まあ無難なのは1?
4選んだら何が起きるかは気になるが - 2271じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 15:44:52
- 228二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 15:45:29
①かなぁ
- 229二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 15:49:14
①
- 230二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 15:51:07
- 2311じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 16:10:48
【Recommend BGM……〈星の生まれる刻〉】
じゃあ、その……マーリンさん……って呼んでもいいですか?
『ふふっ、勿論さ。愛を込めて呼んでくれと嬉しいよ、ヒフミちゃん』
不思議だ。口に出して、声にして喋った筈なのにこの花園に響く音はどこかいつもと違う気がする。まるで念話でもしているようで、それともまた違っていて。謎めいた夢のような、そんな感じです。
マーリンさんはそんな私へたやす事なく微笑みを向けながら、おかわりのお茶を注ぎつつ語り出す。
『さて、ヒフミちゃん。君の疑問に一つずつ答えなきゃいけない』
『まず君が見たアーサーの姿。あれはね、彼の始まりの物語だ。サーヴァントと契約したマスターは、彼らの見る生前の記憶、その回想に引っ張られて夢の中で彼等の記憶を垣間見る事がある』
『先程までのアレはそういう事なんだよ』
やっぱり、そのなんだとぼんやりと思う。アーサー、さん。その名前をしっかりと記憶に刻む。大事なお名前だから。
『さて次に、君をどうして私が此処に招いたか。それはとても単純に君と話をしてみたくなったから』
『ハッピーエンドを目指す。本当ならお兄ちゃんの方がこういうのは似合うのだけれど、今回ばかりは私が出張らなきゃいけない。何せ、君はアーサー王を召喚したのだから』
どうやらアーサーさんは王様だったようです。そしてマーリンさんにはお兄さんがいる、らしいです。
なんとなくそちらの方とも会ってみたい気がします。
『彼と会いたいかい?うぅん、私が言うのもなんだけど、それはやめた方がいい。きっと君は気に入られてしまうから。ボクぐらいがちょうどいいさ』
そんな風に告げられると俄然気になりますが、けれどマーリンさんはその話をなかった事にするように続ける。
『いいかいヒフミちゃん。この物語に初めからハッピーエンドは用意されてない、あるのはバッドエンドだけ。そんな物語を君は歩いて行く、ハッピーエンドという未知の可能性を目指して歩いていく』
『その価値は計り知れない、その痛みは理解されない、その苦しみはただ君の首を締めていく』
『この交差点はただ君を追い詰めるだけかもしれない』
『それでも君はその道を歩いていくと決めたから』
『ボクは君を応援して、私はそれを見守る事にした』 - 2321じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 16:37:25
マーリンさんはカップを傾ける。ゆっくりと味わうように舌でお茶を転がしてから。ほっと息をついた。
『だから今日は無事に折り返しまで辿り着いた君と話す事にしたんだ』
『君が乗り越えなくてはならない物を知らせる為に』
そう言われた時、これは忘れてはならないと頭の中で警鐘が鳴った気がした。これを取りこぼしてはいけない、これと向き合わなくてはいけないと。
『この聖杯戦争に用意された秘密は三つ』
『一つ目の秘密は代償。これは君の友人が既に辿り着いている。異なる世界の法則が交差した事で生まれた弊害だ』
『二つ目の秘密は訣別。これからの戦いの中で知るだろう。それはきっと何を選ぶのかという事。誰を犠牲にするのかという選択。君と相対した者達は誰も彼もが持っている情報は違うけど、何を犠牲にしてどの願いを叶えるか決めている』
『三つ目の秘密は絶望。これはきっと一番最後まで分かっちゃいけない。そして君が向き合い答えを出さなきゃいけない』
三つの謎かけはとても抽象的で、けれどその中から確実な情報を拾い上げて頭の中で組み立てる。
一つ目の秘密は私たちの中の誰かがもう気づいているらしい。言わないという事は隠さなきゃいけないと思わせてしまったのでしょうか。でも誰が知っているんでしょう。
二つ目の秘密は少しだけ理解できる。きっとアルさんやトキさん、そしてマリーちゃんが戦わなきゃいけないと決めた理由。
そして三つ目は、よく分からない。けど多分。
今は気にしなくていいのかもしれない。
『君の考えている通り、三つ目は自ずと知る事になるから気にしなくて大丈夫。これからの物語は二つ目を探す事に専念するといい』
どうやら私はこれから二つ目の秘密を調べていくのが大事になるらしい。
でもそれって、どうやって? - 2331じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 16:38:02
『四つの陣営の痛みを知る事』
『誰が何を知ったのか、それを受けて何を考えたのか、その果てにどんな願いを抱いたのか』
『君がどんな風に探していくのかは好きな方法を選べばいい』
『始まりの夜から7日目までの足跡を辿るのも』
『彼女達の仲間にコンタクトを取るのも』
『そして夜に訪れる彼女達と戦う中で聞くのも』
『残る7日間は自由なのだから』
どうやら、彼女達がいた場所やそこでの足取りを調べていけばいいらしい。
そして、それをするのもしないのも自由なのだという。
『さて、ここからはもっとシンプルに』
『君が知りたい事を三つまで答えよう』
『勿論私は全てを知っているわけじゃないし、答えられない事もある。何故なら君が自分でそれを知らなきゃいけない事だからね』
『さぁ───何が知りたいかな?』
【安価先>>240】
- 234二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 16:45:23
四つの陣営の痛みというのはどういう意味か、五つではないのか
折り返しと言っていたが7日間が終われば何が起きるか
ハッピーエンドを目指すためしてはいけないことは
の3つかな - 235二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 16:51:38
具体的過ぎることを聞いても答えてくれないかもしれないし
どう動くかのアドバイス的なのにすべきなのかな? - 236二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 17:26:27
サーヴァントを『自害』させた場合のみ、そのマスターは『次』のサーヴァントを強制的に召喚される。この『聖杯戦争』のシステムは決してマスターを逃さない必ず犠牲者を生むシステムだと聞いたが、何故そんなシステムになっているのか?
そして、その必ず犠牲者を生むシステムにおいて、サーヴァントを倒され敗北したマスターや令呪を奪われたマスターはどうなるのか? - 237二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 17:27:14
これだけはしなきゃいけないことはあるか
より多くの願いを叶える方法はないか
犠牲者を生むシステムをなんとかするために必要なことは - 238二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 17:28:30
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- 239二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 17:31:28
四つの陣営の痛みというのはどういう意味か、五つではないのか?
サーヴァントを『自害』させた場合のみ、そのマスターは『次』のサーヴァントを強制的に召喚される。この『聖杯戦争』のシステムは決してマスターを逃さない必ず犠牲者を生むシステムだと聞いたが、何故そんなシステムになっているのか?
そして、その必ず犠牲者を生むシステムにおいて、サーヴァントを倒され敗北したマスターや令呪を奪われたマスターはどうなるのか?
の3つで良いかな。 - 240二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 17:32:01
- 2411じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 17:37:35
安価へのご協力ありがとうございましたじゃんね☆
安価の内容は>>240さんの『①この聖杯戦争は必ず犠牲者を生むシステム」だと聞いたが、何故そんなシステムになっているのか?と②必ず犠牲者を生むシステムにおいてサーヴァントを倒され敗北したマスターや令呪を奪われたマスターはどうなるのか?と③誰の願いも犠牲にせず進む道は本当に不可能なのか』の三つになりましたじゃんね☆
これはマーリンの千里眼的に全部答えられそうじゃんね☆
ちょっと書いてくるじゃんね☆
- 242二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 17:44:48
このレスは削除されています
- 243二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 18:04:46
カルデアが来ると蜘蛛が起きるってのは気になるな
下手に知識があるとまずいことになるんだろうか
あと『彼女達の仲間にコンタクトを取るのも』についてはカヨコが思うところがありそうな感じだったから接触するのもアリかな - 244二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 18:10:36
蜘蛛がORTのことを指してるならやばいな
もし起きたら明らかにヤバい危機ではある
どうやって勝てばいいかさっぱり分からない
カヨコに接触する場合どうやって接触するかだよな
直接的な接点もないし
便利屋が常に一緒にいるならどうやってカヨコだけ離れるかって問題もある - 2451じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 18:24:20
- 246二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 18:25:29
今のところサーヴァントがいるだけのブルアカ世界だけどカルデアがくると完全にfate世界と繋がっちゃうとか?
あとカルデアというかfate側がサーヴァントに対して敬意とか親愛はあっても人ではないと一線を引いているのも解決に悪影響だと思う - 2471じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 19:00:40
知りたい事は、沢山ある。
『いいとも、何でも聞いてごらん』
……この聖杯戦争は必ず犠牲者を生むシステムだと聞きました。どうして、そんなシステムになっているんでしょうか?
『それはねヒフミちゃん。聖杯がそういう風に決めたからだ。例え何度自害させようが関係ない。サーヴァント同士が戦って、倒されて、そうやって必ず勝敗を決着させる。それこそが聖杯戦争であると聖杯は定義付けられたんだ』
定義づけられている。まるで本当にシステムのようだ。
『そうだとも。だから自害なんて許されない。必ず殺し合いをさせる。それ以外の決着がルールにないから、その結果以外になったらやり直しになるんだ』
『もし君が理屈や理由をシステムに求めるのなら……そうだね君達は優先度を変えるべきだ。会うべき者は君達とは違う視点でこの戦争を見ている人だよ』
違う視点。私の視点はセイバーさんのマスターで、聖杯戦争の参加者。願いはハッピーエンドで。
『そう、君はその願いの為に戦う選択をした。それが君の視点だ。だけれどその選択をしなかったものもいる。それだけじゃなく、マスターやその関係者に限らなければ他にも沢山友達はいる筈だ』
『本当にこの聖杯戦争について、三番目の秘密を知りたいなら沢山の場所を歩いてごらん。どんな選択もきっと何かに繋がるとボクは思うよ』
それなら、他にも聞かせて下さい。
『さあどうぞ。君の言葉に答えよう。君が紡ぐ物語に彩りを加えられるように』
この聖杯戦争でサーヴァントを倒され敗北したマスターや令呪を奪われたマスターはどうなりますか?
『敗北したマスターも令呪を奪われたマスターもその事が原因で死亡する事は決してないよ。それだけは安心してほしい』
『けれど、私は。そうだね。君だけは令呪を棄てるのをおすすめしない』
『───君はマスターである責任から逃げてはいけない』
『なんて、言い方は少し酷かもしれないけれど。私はみすみすお気に入りの子が死に至る選択を取らせるつもりはないんだ』 - 2481じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 19:23:03
……私は、マスターを降りたら死ぬんですか?
『いいや違う。君がマスターを降りたら、最後の最後で君は自分のヘイローを砕く事を選ぶ』
『……そういう選択をするかもしれないって話さ』
人任せには、できませんもんね。
『そうだね。君はそういう子だ。だから私は、君が誰かに戦いを託す選択を選ぶのは正真正銘最後になると思うよ』
『どうしようもなく時間が足りなくなって、それでも足掻いたビターエンド。それが君が唯一、誰かに己の夢と願いを託して舞台から降りる時だ』
なら、まだその時じゃありません。降りれません。私はハッピーエンドを目指したいんです。
だから……教えて下さい。
誰の願いも犠牲にせず進む道は本当に不可能なんでしょうか?
『いいや、それこそまさか。君達の本当の願いは必ず叶えられる』
『けれど君はまだ、誰の願いも知らない』
……誰から知っていけばいいんでしょうか?どんな風に探せばいいんでしょうか?
『それは内緒さ。今この場全てを話しても、この物語はハッピーエンドに決してならない』
『君達が選択した先で知らなくてはいけない』
『そうしないとバッドエンドになるからね』
知る事、選択する事、それをしないといけない。
『そうだとも。聞くべき人も場所も君達はもう十分に手に入れた。これから先を知りたいならそこからまずは探していくべきだ』
『勿論、これからの戦いに備えるのも大事だろうけどね』
『それから。どうしてもこれから先の選択で悩む時は───古関ウイを尋ねるといい』 - 2491じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 19:32:02
『ああ。彼女は君の先輩なのだから、きっと導いてくれる。だからどうか怖がらずに』
そうですね、その時はウイさんに色々聞いてみようと思います。
『……さて、この聖杯戦争にタイムリミットがあるように、この夢にも終わりはある』
『またいつか、この戦争が終わるその時に会おうね。君の旅に幸いが在らんことを───』
色々教えてくださってありがとうございました。
どうかマーリンさんもお元気で。
『ありがとう……ああ、そうそう最後に一つ』
『本当に困って辛い時は一人で歩いてみるといい。その時は───甘いお土産を忘れないようにね』
そう言って、私の意識は浮上していった。
「出てきたらどうだい?」
「───情報、出し過ぎですよ」
そう、むくれて咎める声にマーリンは笑う。
鈴を転がす音が花園に響く。
「心配性な事だ。それもまた仕方ないけれどね……ところでどうだい?お茶でも如何かな?」
「結構です、この後計測しなきゃいけませんから」
「それは残念。まあ頑張りたまえ、私はこの台で君達の奮闘を見守っているよ」
そうマーリンは二、三度手を振って。また一人きりになった。 - 2501じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 19:34:52
- 251二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 19:45:24
そういえば、このキヴォトスではアーサー王伝説ってどの位の知名度があるんだろうか?
コハルやアズサ、モモイやアリスも知ってるレベル……なのかな? - 2521じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 19:55:44
- 2531じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 20:01:38
忘れないうちに色々処理するじゃんね☆
【建造したヘルタースケルターの数】
現在個体数:35機
建造数:7+dice1d40=21 (21)
【絆レベル上げ〜5】
1.あった 2.なかった 3.パフェコミュ
アーチャー陣営(現在3レベル):dice1d3=2 (2)
【絆レベル上げ5〜】
1d100で累計値60以上で絆レベル6に到達。
端数は持ち越します。
アサシン陣営:dice1d100=10 (10) (+14)
バーサーカー陣営:dice1d100=29 (29)
【絆レベル上げ6〜】
1d100で累計値70以上で絆レベル7に到達。
端数は持ち越します。
ライダー陣営:dice1d100=90 (90) (+11)
キャスター陣営:dice1d100=57 (57) (+51)
【絆レベル上げ7〜】
1d100で累計値80以上で絆レベル8に到達。
端数は持ち越します。
ランサー陣営:dice1d100=53 (53) (+10)
【しーくれっとだいす】
彼女は明日からdice1d7=5 (5)
①誤魔化す、②誤魔化す、③トキとの対談を受けてから考える、④うそつき、⑤誤魔化す、⑥マリーを探す、⑦誤魔化す
- 254二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 20:04:09
一向に絆が上がらないアーチャー陣営
トキもしかして必要以上にコミュニケーション取らない様にしてる? - 255二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 20:05:42
トキ、切嗣がセイバーにしてたようなコミュしてそう
- 2561じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 20:10:56
- 2571じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 20:23:33
- 258二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 20:26:20
- 259二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 20:27:15
- 2601じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 20:27:42
- 261二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 20:33:12
- 2621じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 20:38:05
- 2631じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 21:19:37
【8日目午前・導入】
【立ち入り禁止区域『廃墟』・同盟拠点(食堂)】
微かに花の香りがした気がして、目を覚ます。
アルさんとの戦闘とその後の黒服さんとの遭遇。
それから拠点に戻っていたアリスちゃん達の様子を見て。それに疲れ切って自室に戻るのもなんだか億劫で、結局食堂のソファで寝てしまったのを思い出す。けど疲れは殆ど残っていませんでした。
その事を不思議に思いつつ頭を軽く振って、シャワーを浴びに立ち上がって。
ふわりと頭の上から何かが落ちてきたのに気づいた。
慌ててそれを手に取ってみると。
「……そういえば、そうでした」
淡いピンクに染まる白の花、それはきっと夢の世界で出会った彼女の物。
『君が必要とした時、一度だけどんな形でも助けてあげよう。ただし一度だけだよ』
なんて言葉が聞こえてくるような気がした。
ところでこの花、持ち運ぶとしたらどうしたらいいんでしょうか?
……まあ、今はいいでしょう。ほら、ばたばたした足音を聞こえてきましたし。
「ヒフミ!?すまないけど、なんだか嗅ぎ慣れた香りというか残り香というか気配というかそういうのを感じてね!?君、何か知らないかい?!」
すごい焦り具合です。どうやらマーリンさんとは因縁浅からぬご関係、みたいですね。アーサー王、といえばアーサー王物語でしたか。昔の御伽話なのは知ってますけれど、具体的な内容までは知りません。一度調べに行ってもいいかもしれませんね。
それはさておき。
「はい、どうされました?私、これからシャワー浴びてくるので朝ごはんはまだです。よかったらレタス千切って、炒り卵作っておいて下さい。サンドイッチにしちゃいますから」
とりあえず二人きりですし、花は髪に挿して。
「あ、ああ……いや、ちょっと待ってヒフミ。その髪に挿してるの「それから」……い、あ、うん」 - 2641じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 21:31:33
とびきりの笑顔を作って、この人をからかっちゃいましょう。
「おはようございます、アーサーさん」
「あ、うん……おはようヒフミ……いやちょっと待ってほしい。一体どこで僕の真名……やっぱりまさか!?」
「それじゃあシャワー浴びてきますね!」
「あ、こら!ヒフミ待ってくれ!やっぱり彼女と───」
たまにはそんな悪戯もいいですよね?
【……】
【……あいてむをかくとくしました】
【以下のじょーほーをご参照下さい】
【……はぁ】
アイテム名:香るひとひらの花飾り
分類:戦闘補助アイテム/アクティブ
説明:花の魔術師から贈られた花、それをヒフミが髪に挿したことで存在が固定された髪飾り。
どんな時でも最高のキューティクルと優しい香りを届けてくれる。
どうやら一度だけ、もしかすると花の魔術師が助けてくれるかも……しれない。
効果:戦闘イベント含め、あらゆる状況で一度だけ無償で戦闘域から味方陣営全員が確実に、そして即座に拠点まで戻る事が出来る。 - 2651じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 21:49:44
【Recommend BGM……〈Usagi Flap〉】
ブロッコリーは茹でるより電子レンジで済ませた方が栄養が落ちない、らしい。よく分かってはいないけれどそうやって聞いてからそうしている。
「いいかい、ヒフミ。真名という物は本当に大切な物でね。先ほどのようにみだりに口にしてはいけないし後マーリンの言うことを鵜呑みにするのもとても危険なんだ」
アーサーさんの用意してくれたスクランブルエッグをトーストした食パンの中ほど、その切れ込みにマヨネーズを塗ってから軽く押し込んで入れていく。
「大体マーリンはね、ようやく旅を終えたかと思ったら僕をまた理想郷から追い出すし、挙句に自分は好き勝手色んなところに遊びに行くような魔術師なんだ」
今度はベーコンとついでにその油で目玉焼きを焼き始める。あまり無駄遣いはよくないけど、自分のお財布じゃないという事で、ちょっぴり厚切りにさせてもらっちゃいます。
「彼女の性質は夢魔なのもあって本当に僕も若い頃から寝ている時にちょっかいかけられてばかりだから分かるけど、決して彼女に気を許しちゃいけないよ。彼女、その気になったらヒフミだって……ヒフミ、聞いてるかい?」
ベーコンの焼けるいい匂いがする。昨日の腐った海鮮丼か古くなった牛ホルモンみたいなオートマタに比べると全然いい。きっとこの匂いにつられて。
「もちろん聞いてますよ、アーサーさん」
「だからね、ヒフミ。真名はそんなに「だめ、ですか……?」くっ……」
みなさんもそろそろ起き出すでしょう。珈琲良し、紅茶も良し。そういえば今日からドリンクバーも来るんでしたっけ?手軽にコールドプレスジュースが飲めるのはありがたいですけど、お腹冷やさないようにしなきゃですね。
「二人でお話しできる時、そんなにありませんから。ちゃんとお名前で呼びたかったんですけど……だめですか?アーサーさん」
「……はぁ。アズサやナギサが苦労しそうだ。君の好きにして構わないよ」
「はいっ!好きにしちゃいます!アーサーさんっ!」
そんな風にアーサーさんとお喋りしていたら、足音が聞こえ出す。昨日はたくさん色々あった。不安な事もたくさんある。それは私だけじゃない。
だからこそ。
「みなさんっ!おはようございますっ!」
そんな不安を吹き飛ばすぐらい素敵な朝ごはんと笑顔で、一日のスタートを切ろうと私は思ったんです。 - 266二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 21:56:13
- 2671じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 22:11:47
【立ち入り禁止区域『廃墟』・同盟拠点(食堂)】
「うわぁん!モモイがアリスのベーコンサンド取りましたぁ!」
「へっへーん!早い者勝ちだよ、アリスぅ!」
「バカやってないで早く食べちゃいなさいよ、モモイ。この後の予定話すんだから……ほらアリス、私のやつあげるから」
騒がしい、かもしれないけどいつもの調子の二人を眺めつつ私はアズサちゃん達と食後の紅茶を楽しむ。私の隣に座る彼女も、昨日の怯えた様子は見られない。……心配していたから、今日こうやって食堂で顔が見れてホッとした。
「モモイ達もそうだが、お前も大事なく目覚めてくれて安心したぞ、アズサよ」
「心配かけた、すまないキャスター……もう大丈夫、次はあんな事にはならない」
「うむ。そうならない為にも我も何かしら対策を練らねばなるまい」
あの時感じた音による重圧。全身に鳥肌が立って、まるでライオンか何かの前に丸裸で立たされているような、そんな捕食者を前にしたような感覚。
恐ろしいと、本能が訴えかける『声』。
その対策となると、どんな装備になるのでしょうか。
「私達も駆けつけれたら良かったのですが……」
「いや、休めれる時に君達がしっかり休息してくれていたのは正直助かったよ。全員グロッキー……なんてのは目も当てられない」
「うむ。ライダーだけでなく、あのオートマタも厄介だ。見た目こそオートマタだが、その実中身は魔物の類であろう。臭いだけでなく、存在自体が毒になり兼ねん」
中身が違う、そうキャスターさんは断言されました。では一体、あのオートマタの正体はなんなんでしょうか?
「そういえば、遅くなってしまいましたが……」
そう言ってハナコちゃんはレポートを取り出した。
今すごい自然にスカートの中から取り出した気がしましたが私はスルーします。
「こちら、ウイさんから預かった『ゴルゴネイオン』についての追加調査結果です。これに少しでも何かヒントがあればいいんですが……」
そう言って、私はそのレポート(https://x.gd/2RhQv)を受け取った。
- 2681じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 22:14:06
- 269二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 22:19:21
ヒフミちゃんマーリンから仕草とか表情学んでない?
- 2701じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 22:28:58
ウイさんのレポートを読む。中に書かれているのはゴルゴネイオン、そしてそれ関連するとある女神の事。
「やはり、メドゥーサ……かな?それも女神寄りの側面かな」
「どういった側面かまでは断定はできんが……真名についてはほぼ間違いないだろう」
メドゥーサ、さんというのが彼女の真名らしい。短い情報の中ではなんだか、悪い人というより、被害者な感じがする方です。
「おじ様、セイバーさん。そのメドゥーサっていう英霊の方は強いんですか?」
「強いであろうな。騎兵のクラスである以上、何を宝具として所持しているかは定かではないが、少なくとも神代に在った土着の女神、そしてギリシャ神話の中でも最大級の知名度を誇る怪物だ……弱い筈がない」
「……かつての聖杯戦争で、彼女を討ったペルセウスと戦ったことがあるけれど……とても強く賢く手強い英霊だった。流石はギリシャ二大英雄の一角、というべき戦士だった」
セイバーさんは手こずったとはっきりと言われて、それを聞いてライダーさんの強さが想像以上なのを再確認する。
「とはいえ問題は奴の真名ではあるまい。令呪を宣言してからの戦闘はほぼないに等しかったが……あれはまともサーヴァントではないな。少なくとも我々が単騎ではそれこそ奴のマスターが言っていた通り『蹂躙』されるのが落ちよ」
「けど……この前もれ、令呪使って、残り一画……そんなに使ってたら」
「ユズちゃんの言う通り、トドメを刺し切るわけでもないのにあぁも使い込んでいる。それなら、何かしらの絡繰はありそうですね」
右手の甲で僅かに光る刻印、私の令呪を見る。
昨晩こそ使う判断まで追いやられたけれど、果たして三度しかない令呪をそんなに使えるんだろうか。
「やっぱりさ、私ゲヘナ調べるべきだと思うよ」
そんな風に考えていると、モモイちゃんから提案が出された。 - 2711じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 22:51:09
「……アリスも、ゲヘナに行くべきな気がします。アルの言動はいつものじゃありませんでした!アリスはちゃんと調べに行ってみたいです!」
「……っていうのもあるしね。まあとりあえずゲヘナにアポ取って調べてみたいんだよね。あの報告書にあった『教会』」
報告書の教会、というと先生から頂いた資料の中にあったカイゼリン・ブリッツ記念教会、の跡地のことなんでしょうか。確かに気になりますが、ユウカさん達から止められているんですよね。
「……ゲヘナについて調べるなら、何も現地行かなくても大丈夫じゃない?ここにも図書館あるし、なんならトリニティの古書館はゲヘナについての資料もあったはずだし」
「そっか……トリニティとゲヘナって結構……」
「まぁ、あんまり仲良くないというか仮想敵というか……そんな感じらしいからその手の機密情報?なら案外分かるかもだし……」
古書館に行ってそういう資料をスムーズに貰えるかは……いえ、ウイさんならきっとなんとかしてくれる筈です。そういうアドバイスも受け取りましたし!
「ですが今日はセンチュリオンさんの改修があるんじゃなかったでしたっけ?そうなると移動に関しては公共交通機関を使う必要がありますから、私は……ミレニアムから出なくてもいい気がします」
「私もハナコに賛成だ。……昨日の戦いで感じたけどこの一帯に少しずつでもいいから調査をして罠を仕掛けておきたい。次はもっと優位に戦闘を進められるように」
ハナコちゃんとアズサちゃんはミレニアムで。
「でもD.U.あたりにはいけるし……それならミノリさんとお話しできませんかね?」
「バーサーカーのマスターか。ミレニアム内でも話せるけれど、D.U.に呼び出すとなると」
「その後、先生のところに行ったりしてもいいのかなって。もしかしたら他の陣営の情報があるかもしれませんし……」
ミドリちゃんはD.U.でミノリさんと会ってみたい。
『───いつでも古聖堂へ』……黒服さんとも一度しっかりどこかで話す必要がある気がする。けどそれはあまり急がなくてもいいんだろうか。『何を聞きたいか』、それがはっきりしてからでもいいのかもしれない。
色々な案があるけど私は───。 - 2721じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/19(月) 22:52:57
【行動安価です】
【以下の選択肢から1つ、或いは自由記入をお願いします】
①ゲヘナに行く(誰にアポ取って会いに行くかも記入お願いします。無記入の場合、アポ無しになります)
②トリニティの古書館へ行く
③ミレニアムで過ごす(戦車改造、武器開発と周辺探索)
④D.U.でミノリに会ってからシャーレへ(ミノリとしたい会話内容等については募集します)
⑤トリニティ自治区の通功の古聖堂へ(黒服との取引が発生します)
⑥助けてペロロさま〜(自由記入)
【安価先>>280】
【①〜⑤まで選択肢はありますが】
【それらを強制する意図はありません】
【好きなようにしたい事を】
【選択してください】
【それでは皆様】
【よい選択を】
- 273二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 22:57:09
①アリス経由でヒナにアポを取って行く かな
ゲヘナに色々情報ありそうだし - 274二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 23:15:08
サポートシステムくんなんかウイっぽくなってない?
安価は②で - 275二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 23:30:30
たくさんの場所を歩いてみてって言われたし行ったことがない場所に行ってみるか
①のゲヘナで
問題は誰にアポをとるか ヒナちゃんも雷帝絡みだと簡単に首を縦に振らないだろうしそもそもトリニティとミレニアムの生徒がゲヘナで調べ回るのがまずいかもしれない - 276二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 23:39:11
①で護衛にヘルタースケルター何機か連れてゲヘナでヒナにアポを取るで
ヒナにアポを取る際にはカイゼリン・ブリッツ教会からアルたちがなんらかの兵器を持ち出してこちらに襲撃する際に使用した疑惑があるから調査したいって言う感じで
実際腐敗したオートマタはそのなんらかの兵器の可能性はあるし - 277二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 23:40:29
①ヒナ辺りに、自分も事態に巻き込まれている当事者だから協力して欲しいというか調査の許可が欲しいって素直に頼むしか無い気も?むしろ風紀委員や万魔殿に無断で調べて後から発覚した方が大きめな問題になりそうだし
というより、”マスターやその関係者に限らなければ他にも沢山友達はいる筈だ”とも言われたから、ヒナ辺りにも会っておくと良いとも思ったり - 278二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 23:42:14
2
- 279二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 23:42:28
一
- 280二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 23:43:50
- 2811じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 00:15:44
安価へのご協力ありがとうございましたじゃんね☆
安価の結果は>>280さんの『②トリニティの古書館へ行く』になりましたじゃんね☆
ここだと調べられる事は幾つか、ゲヘナの教会についてとマリーちゃん周りになるじゃんね☆
……よく考えたらトリニティにはヘリでいけるから午前から行動できるじゃんね☆
戦車は……まあとりあえず改修作業依頼出すじゃんね☆
というところで今日は1の体力が限界なのでおしまいになるじゃんね☆
明日も午後(いつものやつで夜になるかもだから一回お昼にお知らせするじゃんね☆)からのんびりやるじゃんね☆
8日目はかなりサクサク行くじゃんね☆
というわけで今日もありがとうございました!明日はいよいよ8日目の立ち上がりになるので……四つの陣営について触れていける話をしていきたいところじゃんね☆
それではみなさん、お休みなさい……じゃんね☆
サービスエリアで話してからだいぶプーサーとの距離も近づいたところに真名知ったし……じゃんね☆
ちょっと年上のお兄ちゃんとわりと仲のいい妹……みたいなノリを目指していきたいじゃんね☆
それはそれとしてちょっと小悪魔成分入ったかもじゃんね☆ファウストだし補習授業部の部長だからはちゃめちゃなところもかっこいいところも、でも年相応な可愛らしさも書いていきたいじゃんね☆
- 2821じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 00:22:02
- 283二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 09:04:18
お疲れ様じゃんね
保守するじゃんね - 284二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 10:07:11
トリニティならその後すぐヘリでミレニアムに戻ってミノリと交渉とかも出来るからな
カイゼリン・ブリッツ記念教会について調べれば雷帝のことや教会のことを知れそうだし
知っておけば後で行くとしても説得しやすいかも - 285二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 11:14:24
マーリンが最後に
『本当に困って辛い時は一人で歩いてみるといい。その時は───甘いお土産を忘れないようにね』
って言ってたのが気になる。マーリンのお助けアイテムのことでもなさそうだし。
態々甘いお土産っていうのはスイーツとかじゃなくて比喩表現なのかな
比喩とかじゃないなら甘いお土産ってナツぐらいしか自分は思い浮かばないけど、マーリンが宛にする程の重要人物では無いし - 286二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 11:39:55
ホシノがピリついてるからアビドスに行ってなかったけど一回行ってみてもいいかもしれない
- 287二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 11:55:18
アーチャー陣営は関係性がうまく行ってなさそうなのがどう影響するか
不仲が原因でマスター替えとかは流石にないとは思うが
エイミやヒマリとはアーチャーは仲良いのかな - 288二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 11:58:43
いっそC&Cとかに頼んで夜の間の拠点防衛手伝って貰えないかな
ライダー陣営が再襲撃に来ても便利屋全員を気絶させれば後はヘルタースケルターたちで押し切れるし
カリンの狙撃とかで相手に不意打ちして一人倒せれば楽になる - 2891じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 12:37:39
- 290二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 14:06:34
- 291二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 15:37:15
絆レベル的にはアサシン陣営よりアーチャー陣営は上手くいってないからな
どんな感じなんだろう
四つの陣営の痛みというのは結構鍵になりそうだよな
同盟組んでるキャスター陣営は省いても一陣営余るし
五つの陣営の中で一陣営だけ痛みはないってことなのかな
その省かれた陣営がどこなのかが後から重要になるのかな - 292二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 16:03:25
黒服は聖杯欲しいのかな
メインは監督役と言ってはいたけど、アサシンのマスターでもある以上最後に黒服が勝ち残る可能性はあるし
そうなった際どうする気なんだろう - 293二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 16:18:56
アルたちが拠点を乗っ取って使おうとした以上トキに会いに行く際にはキャスターかセイバーは残って拠点防衛した方が良さそうではある
ライダー陣営に拠点を乗っ取られたら最悪だし - 294二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 18:57:31
ウイ先輩に会うついでに、古書館にあるだろう『アーサー王伝説』の本でも借りていきたいな
- 2951じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 19:14:40
お返事したら投下してくじゃんね☆
先にお知らせだけど明日も多分19時からになりますじゃんね☆
今日は安価祭りじゃんね☆
保守ありがとじゃんね☆
ミノリちゃんはまた独特の立ち位置じゃんね☆
マーリンの登場予定はもう殆どないというか大筋には関われないからここでお伝えするじゃんね☆
やる事なくなったりどうあがいてもヤバそうになったらお菓子を持ってヒフミちゃんがD.U.、百鬼夜行、ミレニアム(自分の拠点がある自治区)を一人で行動するといい事あるかもよ!……っていうだけのお話じゃんね☆
ホシノちゃんは歓迎してくれるじゃんね☆
気になったから🎲振るじゃんね☆
100に近いほど信頼してるじゃんね☆
ヒマリ→アーチャーへの信頼度
dice1d100=91 (91)
そうなったらついにネルちゃん達の出番じゃんね☆
- 296二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 19:17:40
ヒマリの信頼度は高いな
切嗣とアルトリアとアイリの関係みたくなってるのかな - 2971じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 19:29:29
あー……そうなったかじゃんね☆
本当🎲監督は弓陣営好きじゃんね☆
うーん、ちょっと難しいじゃんね☆
相性とか抜きになるけどとりあえず現状のパワーバランスはざっくりと下の感じじゃんね☆
ライダー陣営=ランサー陣営≧アーチャー陣営≧アサシン陣営>セイバー陣営≧バーサーカー陣営
って感じじゃんね☆
アーチャー陣営は今後次第で上二つと=で横並びになるじゃんね☆
アサシン陣営はすべて師匠の機嫌次第じゃんね☆
省かれた陣営はそれはそれで別の立ち位置にいるじゃんね☆
黒服のスタンスはお返事できない……けど生徒達とはまた違うテーマにしてるじゃんね☆
当初予定はトキちゃんに会いに行ってる間に強襲させる予定だったじゃんね☆
色々あってやめたじゃんね☆
ちゃんとあるじゃんね☆1スレ目で実はアズサちゃんが見つけてるじゃんね☆
とことんオマージュ要素が盛り込まれててお腹痛くなってきたじゃんね☆
- 2981じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 19:30:51
【トリニティ自治区・古書館】
古書館の主人は定時連絡と称して送られてきた小包、いや資料を眺めて、ため息をつく。どれだけ頼まれようと己の力ではどうする事も出来ないのを彼女は理解している。
伊落マリーも、そして恐らく阿慈谷ヒフミもこのままいけば死ぬ。その事実を浦和ハナコと共有した昨日、結局彼女は逃げるように帰ってしまった。
「もう……ここには来ないでしょうね」
思わず口に出た言葉に何を馬鹿なことをと言うように不快そうに顔を歪める。
古関ウイはシスターフッドの、伊落マリーの協力者だった。ハナコ達の敵であり、それをずっと黙っていた。それなのに、ハナコ達にも協力してしまっていた。どちらにも公平と言えば耳障りはよいが、彼女達にとっては裏切りと捉えても可笑しくない。そんな相手をこれから先、あの浦和ハナコが信用する筈ないだろう。何より。
「(友達、それも二人ともが死ぬかもしれない……か)」
古関ウイはマリーともヒフミとも交友関係も面識もあっても深い関わりがあるわけではない。いなくなったら寂しさを感じる。涙だって出るかもしれない。けれどハナコのように日頃から付き合いがあったわけではないのだ。
だからこそどこまでいっても彼女はこの舞台に上がる事が出来ないでいた。
いっそのこと───。
「……馬鹿馬鹿しい」
或いは自分がマスターであったならもう少し力になれたのではなどという軽挙な妄想が頭を掠めた事実を、彼女は口に出して否定する。聖杯戦争への参加。それを自分がしたらなんて、あり得る筈もないと結論付けた事をまた考えてしまったのだから。
「(サーヴァントと生徒の認識には齟齬がある。そしてその齟齬を乗り越えられないキヴォトスの人間が聖杯戦争に参加したって碌な末路は迎えられない)」
ウイの考えはある種正しかった。サーヴァントはごく一部の例外を除いてその殆どが過去に生きた死者であると認識している。故に、戦いに敗北して願いが叶わない事を悲しむ事はあっても、死する事そのものに臆す事もなく、そして『今』を生きる者とは必ず一線を引こうとする傾向にある。
仕方がないのだ、彼らは『死者』なのだから。
だが生徒は違う。魔術知識という前提のないキヴォトスの人間にとってサーヴァントは、自分で思考し、意思も願いも持っていて、温かな体温を宿す彼らを『生者』としてその眼に映る。 - 2991じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 19:32:17
この齟齬は、あちらの世界とキヴォトスで起こる聖杯戦争とで大きな隔たりを生むのを古関ウイは理解している。サーヴァントを犠牲にする儀式その物への極度の抵抗感、倫理的・道徳的な忌避感。それらがある故に割り切れない、だから碌な末路にならないと彼女は気づいていた。
その上での魔力供給による悪性症状。
「(ハナコさんが阿慈谷ヒフミに言えるわけがない。貴女が信頼を寄せるパートナーのせいで貴女は死にます……なんて)」
その事実を知って、それを伝えた二人と当事者である伊落マリーが『どうなったか』なんてウイは既に見ているのだから。そしてその顛末を恐らくはハナコは推理しているのだろう。だから彼女は余程のことがない限り、その事実をずっと胸の内に留めて秘密とする筈だとウイは直感している。
それを抱えて彼女は今日を生きている。友達がいつか死んでしまうと怯えながらきっと気丈に振る舞っている。そんな彼女が裏切り者の自分なんかに会いに来る時間も余裕もないと自嘲して。
その痛みがどれだけの物か、その苦痛がどれほどか、察して余りあってもどうしてあげることも力になる事もできない無力感を同時に感じて。
結局古関ウイは、今日もただどうにもならない現実に歯痒さを感じながら絶望するしかない。
───助けて。助けて下さいウイさん。マリーさんがっ……私の後輩がっ!
「……ごめんなさい、ヒナタさん」
─── 聖杯戦争のマスターに残された時間はあとどれぐらいですか?
「……ごめんなさい、ハナコさん」
何の役にも立てない己を呪いながら、今日も古書館の時計は針が進むのを止めてくれはしない。誰もいない部屋で一人、古関ウイはもう顔を合わせる事もないのだろうと諦めている友人二人の泣きそうな顔と嘆願する声を思いだしながら。息を、溢して。
「こ・ぜ・き・ウ・イ・さん♡」
背後から掛けられた馴染みのあるそれに奇声を返した。 - 3001じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 19:47:14
【8日目午前・探索イベント】
【トリニティ自治区・古書館】
【Recommend BGM……〈Dolce Biblioteca〉】
わなわなと拳を震わせてウイさんは信じられない物を見た時みたいな眼をしている。
そ、そんなに急に来たら不味かったんでしょうか?一応お土産に「ハートサブレ」とついでに近くで売ってたレッドウィンター銘菓の「赤い恋人」も買ってきたんですけど。
「……な、何しに来たの?」
「あはは……実はまた色々調べて頂きたくて。あ、これ今回のお土産です」
「うふふ、そうなんです。ですからぜひ、『ウイさん』にお願いしたくって」
その言葉に顔を伏せたウイさんの表情は前髪で隠れてしまって見えない。何か、気に障った事を言ってしまったんでしょうか……ハナコちゃんが大丈夫だと妙に自信ありげに言うので特にアポも取らずまた裏口から入ってきましたけど、やはりお忙しかったのでしょうか。
「信じられない……馬鹿じゃないの?」
「そうですか?私は『信じられる』と思います……そういう事を、手放さないでいる事を補習授業部で私は習いましたから」
「……本当にどうしようもない子ね、貴女」
「はい。そんなどうしようもない後輩ですから……色々教えて下さい♡」
そんな風にハナコちゃんとウイさんは少しだけ、お二人にしか分からない話をしてから、ウイさんは顔を上げた。
「分かった。なら勝手にすればいい……それで?今日は何を調べたいの?」
「それなんですけど、まず「ま、まず……?」あはは……その一つ目は」
そう言ってからちらりとモモイちゃんを見ると彼女は頷いて言葉を引き継いでくれた。
「私達、ゲヘナ自治区のある教会───」
「ゲヘナ自治区・旧カイゼリン・ブリッツ記念教会跡地」
「それを調べて欲しいんだ」
そう、モモイちゃんが言った時、ウイさんの表情から血の気が引いた、そんな気がした。 - 3011じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 20:06:29
【Recommend BGM……〈Crucial Issue〉】
最初に見せたのとも違う、明らかに動きと表情から動揺が見え隠れしていた。
「カイゼリン、ブリッツ……待ちなさい、貴女達何考えて……嗚呼そういう。よく見たら誰も『3年生』じゃない……最悪」
椅子から立ち上がり、問い詰めるように私達へ告げてからすぐに自分の中で答えが出たように呟いて。
頭を抱えながら彼女はまた座り込んでしまった。
「やっぱりダメ、かな?ミレニアムでも止められたんだけど」
「……そうでしょう。ミレニアムの誰に聞いたか知りませんけど、そんな物を後輩が調べようとするなら私だって止める……ええっと、貴女」
「あ!私、才羽モモイ!よろしくウイ先輩!」
モモイちゃんの元気一杯な自己紹介に、いつもなら声が大きいと注意しそうなのを一切せず押し殺すような声でウイさんは続ける。
「……モモイさん。どこでそんな物知ったのか気になるけど、今すぐに忘れなさい」
「……やっぱりダメ?何も全部知りたいとかじゃないんだ。せめてカイゼリン・ブリッ「その言葉を」
……」
「その言葉を安易に口にするのはやめなさい。古書館は問題なくても、人は慣れる生き物だから……下手に外で口にして大事になるなんて嫌でしょ?」
きっぱりと、いつものウイさんから信じられないほど厳しい言い方で注意をして、それから彼女は諭すように補足した。
その言葉に私は、まるで小さい子が危ない事をしたのを、それがどれだけ危険か説明する母親のようだと思ってしまった。
「あの、ウイ先輩……私達それでも知りたくて」
「コハルさん……貴女確か正義実現委員会でしたね?」
「あ、はい……そう、です」
「……その様子だと本当に『聞いてもないし』『教えられてもない』、か。剣先委員長とも今一度……いえ、蒸し返したくないからか。なら私がでしゃばることではないけど……」
呻くようにウイさんは確認をしていく。どう見ても尋常な様子ではなくて、もしかして聖杯戦争とはまた違う形でマズい事を調べようとしているのではと胸が早鐘を打ち出す。 - 3021じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 20:24:42
「あの古関先輩、どうしてもお願いできませんか?姉の不躾なお願いになりましたけど……私達、今どうしてもそれについて少しでも知りたいんです」
「ぁ、ぁわ、私も……その、お願いします!……それが今その、追っている事と……その関係があって……」
「ウイ!お願いします!友達が……アリスの友達とも関係があるかも知らないんです!」
ミドリちゃん達からの言葉を受けても苦虫を噛み潰したようなウイさんの表情は変わらない。むしろ余計に酷くなっていった気がする。
「……まさかとは思うけど、現地調査するつもりだったわけじゃないでしょうね?」
「そのつもりでした……と言えば交渉材料になりますか?」
「試すのもやめなさい。無断でそれに関わったなら下手すれば卒業まで勾留されるわよ」
思った以上に大きな話のようで思わず私の口から重い息が出そうになる。間違いなくアルさん達の手掛かりになりそうなんです。これだけ上級生が触れられたくない『立ち入り禁止区域』に指定されている建造物。何か関連があってもおかしくないと、実際にモモイちゃんも考えてる。
けれど、廃墟やカタコンベ以上に厄介ごとであると『直感』する。
「……とはいえ私が教えなきゃ貴女達、勝手に調べ出しそうだし。はぁ……本当に最悪です」
とはいえウイさんは納得してくれたのか、眉間を抑えつつ了承に近い保留の言葉をくれました。
「紙には残しません。口頭でのみになりますが……構いませんね?」
「勿論です。よろしくお願いします、ウイさん」
「……可能な限り、お調べします。それで?他には何が聞きたいんですか?」
その言葉に私は───。
【行動安価です】
【古関ウイから旧カイゼリン・ブリッツ記念教会跡地以外について以外の情報も入手できます】
【安価先>>310】
【ウイに調べてもらいたい事等、古書館でしたい事を書いて下さい】
【特に制限や指定はありません】
【それでは皆様】
【よい質問を】
- 303二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:35:53
アーサー王伝説の本を借りる
- 304二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:36:55
アーサー王の本を借りるまたは読む
メドゥーサ、ゴルゴーンについて調べてもらう
ハナコが用事で忙しいと言っていたが何かしらあったのか
腐敗したオートマタについての考察や対策
マリーやヒナタ、シスフの様子について聞く - 305二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:42:31
後は、ウイ先輩主観のスパルタクスの宝具についての考察とスカサハのもう一つあるっぽい宝具の考察とか?
- 306二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:43:24
ゲヘナ、トリニティ間にある地下通路について
マリーがシスフを辞めて行方をくらましたそうだがその前にマリー関連で何かしらなかったか
ティーパーティーがきな臭いと言っていたが何かしらトラブルなどがあったのか
アーラシュやスパルタクスについて調べてほしい
銀の薬莢について - 307二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:54:13
アンプルについても聞くべきか否か迷うな
- 308二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:57:58
腐臭漂うオートマタの様子やそれが召喚される様子について話してウイの所感を問う
聖杯戦争についてある程度(マーリンから聞いた”自害なんて許されない。必ず殺し合いをさせる。それ以外の決着がルールにないから、その結果以外になったらやり直しになるんだ”という仕組みも含めて)話せる範囲で話してウイの所感を問う
そういやウイへの質問とは関係無いけど、”サーヴァント同士が戦って、倒されて、そうやって必ず勝敗を決着させる。それこそが聖杯戦争であると聖杯は定義付けられたんだ”の記述見てふと思ったけど、これってある意味、ヘイロー破壊爆弾の在り方にも近いのでは?テクストによる定義とかも関係ある可能性? - 309二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 21:08:51
かそく
- 310二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 21:09:08
- 311二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 21:11:07
アーサー王の本を借りるまたは読む
メドゥーサ、ゴルゴーンについて調べてもらう
ハナコが用事で忙しいと言っていたが何かしらあったのか
腐敗したオートマタについての考察や対策(腐臭漂うオートマタの様子やそれが召喚される様子についても話した上で)
マリーやヒナタ、シスフの様子について聞く(特に、マリー関連で何かしらなかった)
スカサハのもう一つあるっぽい宝具の考察
ゲヘナ、トリニティ間にある地下通路について
アーラシュやスパルタクスについて調べてほしい
銀の薬莢について
アンプルについて
聖杯戦争についてある程度(マーリンから聞いた”自害なんて許されない。必ず殺し合いをさせる。それ以外の決着がルールにないから、その結果以外になったらやり直しになるんだ”という仕組みも含めて)話せる範囲で話してウイの所感を問う - 312二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 21:15:50
仮に教会からアルたちが何かしら持ち出していたことが発覚したらキヴォトス中で指名手配されることになる可能性あるのかな
雷帝の遺産持ち出しとかマジでゲヘナ側からしたらやばいだろうし - 313二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 21:19:22
- 3141じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 21:21:38
(やっちゃった……アンプルと銀弾の情報を導入で出し損ねたじゃんね☆)
(どっかでお知らせするじゃんね☆)
安価へのご協力ありがとうございましたじゃんね☆
安価の内容は>>310さん(&>>308さん)の『①腐臭漂うオートマタの様子やそれが召喚される様子について話してウイの所感を問う、②聖杯戦争についてある程度(マーリンから聞いた”自害なんて許されない。必ず殺し合いをさせる。それ以外の決着がルールにないから、その結果以外になったらやり直しになるんだ”という仕組みも含めて)話せる範囲で話してウイの所感を問う、③ アーサー王伝説関連の書物を借りるまたは読む、④ティーパーティーをきな臭く感じた理由を聞く』になりましたじゃんね☆
とりあえず書くじゃんね☆
本編描写はまだマコトちゃんが徹底的に破壊してるぐらいしかないからどうなるか分からないじゃんね☆だから教会については、1は自分のために逃げ道作ったじゃんね☆
それはそれとして指名手配されてもおかしくはないと思うじゃんね☆
- 3151じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 21:23:57
- 3161じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 21:32:06
ざっくり下の順番で行くじゃんね☆
『』でいつもみたく番号に対応する内容の時はアナウスするじゃんね☆
①ハナコが用事で忙しいと言っていたが何かしらあったのか
②アーサー王の本を借りるまたは読む
③ゲヘナ、トリニティ間にある地下通路について
④メドゥーサ、ゴルゴーンについて調べてもらう
⑤腐敗したオートマタについての考察や対策(腐臭漂うオートマタの様子やそれが召喚される様子についても話した上で)
⑥スカサハのもう一つあるっぽい宝具の考察
⑦アーラシュやスパルタクスについて調べてほしい
⑧銀の薬莢とアンプルについて
⑨マリーやヒナタ、シスフの様子について聞く(特に、マリー関連で何かしらなかった)
⑩聖杯戦争についてある程度(マーリンから聞いた”自害なんて許されない。必ず殺し合いをさせる。それ以外の決着がルールにないから、その結果以外になったらやり直しになるんだ”という仕組みも含めて)話せる範囲で話してウイの所感を問う - 317二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 21:35:57
- 318二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 21:38:19
- 319二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 21:48:02
アリス「わかったです!この状況で必要なスキルが!【幾万の真言】」
- 3201じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 21:58:50
- 3211じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 22:00:32
『①ハナコが用事で忙しいと言っていたがどうしたのか、②アーサー王の本を借りる』
「とりあえず、こんな感じのことを教えて頂きたいんです……」
私はおずおずとウイさんへ『メモ用紙』と『メモリーカード』を渡した。
「……なに、珍しい。正式なレファレンスサービス利用じゃないんだからメモじゃなくて口頭でいいんで、す……けど!?」
絶句、さています。いや、はい、すみませんウイさん……でもマーリンさんも頼りなさいって言っておられましたし。
「待って、は?また映像分析?ミレニアムで頼みなさいって私言いましたよね?スカサハ、スパルタクス、アーラシュ?なんでこんな時代も場所もめちゃくちゃで調べにくい人達でそれも揃いも揃って大英雄?え?は?そういう事なんですか?おかしいでしょ……というかゲヘナとトリニティ間の隠し通路?知りませんよそんな『古臭い噂話』……え?私これ全部調べるんですか?」
「あはは……午前中でお願いします」
「……紅茶淹れて下さい。あと今日じゃなくていいからまた今度ミレニアムロールケーキ買ってきて」
「はいっ勿論です」
白目剥いて今にも叫びそうなウイさんでしたが、なんとか飲み込んですべて調べてくれると頷いてくれました。やりました!流石マーリンさんのアドバイスです!
「ウイ先輩、ウイ先輩!アリスは質問があります!」
「……どうぞ、アリスさん」
立ち上がりかけたウイさんへアリスちゃんから質問の声があがった。
「古臭い噂話とはなんでしょうか?アリスのデータベースにはその『噂』についての情報はありません!」
その質問へウイさんは少しだけ目を細めてから深々とため息を一つ吐き出して、答えた。
「……なんて事はありません。昔はトリニティでよく聞いた……今はもうあまり聞かなくなった噂話ですから貴女達の学年、ましてや他校の生徒が知らないのは無理もありませんから……ゲヘナとトリニティの関係性は知っていますか?」
クラシカルな銅縁の眼鏡を取り出して私達に聞く姿はまるで講師の方のように思慮深さを感じさせます。 - 3221じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 22:18:10
「はいっ!トリニティとゲヘナは仲があまりよくないと聞きました!」
「あ、アリスちゃん……直球すぎるよぉ……」
「ユズさんでしたね?大丈夫ですよ、実際に仲が『悪かった』、だからエデン条約なんて物を締結しようと連邦生徒会長が試みたのですから」
結局御破算となりましたけどねと気まずそうにウイさんが語る言葉に少しだけドキリとする。エデン条約、それは私にとっても、そして私達補習授業部にとっても、決して忘れられない出来事だったから。
「仲が悪い、今よりずっと酷い頃があったんですよ。その頃に流れた噂話の一つが『ゲヘナの隠し通路』」
「曰く、ゲヘナは秘密裏にトリニティ侵攻の為の地下壕を作っている。その隠し通路はトリニティの中心地区に繋がっている……そんな出来の悪い噂話が抗争が酷かった時代に流れたんですよ。当然、今ではゲヘナ側もトリニティ側も否定してますけどね」
そんな風にウイさんはいうけれど、私達は前回の自治区境界線の調査で物的証拠は集められなかったけど状況証拠からそう推測した。だから、思わず聞いてしまった。
「もし、そういう物があるとし「ありません」……ぅぅ」
けれど私の仮定と推理は一蹴されてしまう。
「そんな物を我々は作らせなかったし、作っていたのなら確実に『破壊』されていますし古書館にも資料が残ります……あの時、『彼女がいた頃』に、そんな物は作られなかったんです」
そう言って気まずそうにウイさんは目を逸らした。
「続きについては、また教会について調べてからお知らせします。それからアーサー王についての資料でしたね、そういう物でしたらすぐ用意しますからご自分達で確認して下さい」
背後でなんとなくセイバーさんがバタバタしている気がしますけど、とりあえず今は無視します。ウイさんが書庫の奥に行かれたらきっと霊体化を解かれるでしょうし。
「それじゃあ私行くから」
「ぁ……そういえばウイ先輩って用事があるとかでお忙しいんじゃなかったっけ?……あれ?私達やっぱり無理させちゃったんじゃ……?」
資料を探しに行こうとしたウイさんにぽつりと独り言をコハルちゃんが漏らす。それを聞いたウイさんは動きを止めてから、くるりと背中を向けて。
「ああ、そういう……気にしなくていいから。『もう』全部終わっちゃった話だから」 - 3231じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 22:36:34
【こんばんは皆様】
【サポートシステムです】
【それでは今回の情報取得判定を行います】
【1d100で判定。成功値はセイバーとキャスターの幸運の合計値56】
【それにボーナスとして絆レベル5と7の合計+12、アイギス7号二台分の+2、ワッペンの+1、ノアの詩集の+1、ウイちゃんボーナス+10の合計+26ボーナス】
【になるので成功値は82となります】
【それでは皆様】
【よい幸運を】
【キーワード:スカサハの宝具】
dice2d100=23 72 (95)
【キーワード:アーラシュ】
dice1d100=58 (58)
【キーワード:スパルタクス】
dice1d100=19 (19)
【キーワード:メドゥーサ/ゴルゴーン】
dice1d100=45 (45)
【キーワード:アーサー王】
dice1d100=73 (73)
- 3241じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 22:41:29
- 3251じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 22:49:28
ちょっと待ってここでボーナス……なに出すじゃんね……悩むじゃんね☆
さすウイじゃんね☆
とりあえず安価しますじゃんね☆
スパルタクスのステータス2個と、第一〜第三までで知りたいスキル1個。
アーラシュの第一か第二スキルのどちらか1個。
それぞれ知りたいのを書いて下さいじゃんね☆
書き方は『スパルタクス:筋力、耐久、第二スキル。アーラシュ:第一スキル』……みたいな感じで書いてもらったら大丈夫じゃんね☆
どんな書き方でも大丈夫だけど、ちょっと数多いから書き忘れだけはお気をつけて……じゃんね☆
安価先は>>330じゃんね☆
それじゃあよろしくお願いします……じゃんね☆
(アーラシュのステータスに関しては残り分かってないの二つだから自動的にその二つ選択になるじゃんね☆)
- 326二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 22:53:43
スパルタクス:筋力、耐久、第三スキル。アーラシュ:第二スキル かな
- 327二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 22:55:28
スパルタクス 筋力、耐久 第3スキル
アーラシュ第2スキル - 328二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:01:52
スパルタクス:筋力、耐久、第三スキル。アーラシュ:第二スキル
- 329二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:13:02
スパルタクスは筋力、耐久、第三スキルで
アーラシュは第二スキル - 330二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:19:02
- 3311じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/20(火) 23:24:47
安価へのご協力ありがとうございましたじゃんね☆
安価の結果、>>330さんの『スパルタクス筋力、耐久、第3スキル アーラシュ第2スキル』になったじゃんね☆
火力に直結してるから第三スキル人気じゃんね☆
とりあえずもう少し書く予定じゃんね☆
ただ本格的なお話とかは多分明日になるから眠いなって人は無理しなくて大丈夫じゃんね欲しい
というわけで先に明日のお知らせするじゃんね☆
どう考えても1の時間が足りないから明日は昼からやるじゃんね☆
いつものに引っかかったらまとまった分を投下するのをやってくじゃんね☆
ちょっと無理しても急ピッチで行くじゃんね☆
- 3321じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/21(水) 00:23:59
……危機的状況です。どうしてこんな事になっちゃったんですか。
ウイさんが『アーサー王物語』の文献をdice1d10=9 (9) 冊ほど用意してくれてからまた奥に引っ込まれて。
霊体化を解除したセイバーさんが現れてから私は。
「さて、ヒフミ?お話しようか?」
カーペットの上に正座をしています。
「……うむ、我はその、なんだ。外に出て警戒しておこう」
「あー私達も出とく?」
「気遣い感謝するよ……けれどこの際だ。いてもらって構わないよ」
ま、まずいです。いや違うんです。私もその折角マーリンさんから聞いたわけですし、ここで調べとこうかなぁって!
「大方、夢を見たか或いは夢を見たから彼女が介入したかなんだろうけどね」
やばいです、笑顔です。セイバーさん、完全にお叱りモードになってます……!た、助けてハナコちゃん!アズサちゃん!コハルちゃん!
「あれほど朝に真名については隠すようにって言ったよね?僕」
「あ、あはは……ほら?直接は言ってませんし……」
「この場で全く関係のない英雄の名前調べたらどう考えても消去法で僕かキャスターの真名になるのぐらい分かるよね?」
……ダメです、皆さん目を合わせてくれません。
「え、ハナコ……セイバーさんの真名分かったの?」
「みたいですねぇ……どうやら話の感じ、夢の中で知る機会があったみたいです。サーヴァントとマスターの関係、契約するとそういった現象も起こるんでしょうか」
「それはいいな。私もみんなの事を夢の中でも沢山知る機会があるなら是非そうしたい」
「……アズサちゃん。それ、私達以外の他の子に言っちゃ駄目ですよ」
「む?そうなのか、分かった、気をつけよう。教えてくれてありがとうハナコ」
- 3331じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/21(水) 00:36:00
「……まあヒフミに限らずだけれど、真名についての話になるから皆も聞いて欲しい。真名はそのサーヴァントの正体だ。僕達が過去の存在であり、英雄として語り継がれる以上、何かしらの形で情報が残っている」
確か以前もセイバーさんはそんな風に戦車の中で仰っていた、筈です。
「その名前が分かればスキルや宝具、或いはその死因まで判明される可能性は大いにあり得る。実際僕らはこれまでもそうやってこの場所でランサーやアサシンの真名から情報を集めたりしたし、この後もアーチャー達について調べるんだからね」
そう言われると私も少し気持ちが逸ってしまったなと反省してしまいます。ただ、ふざけるつもりなんてなくて、しっかりセイバーさんについて自分で調べて知りたいなと、そう思ってしまって。
駄目だったかなぁとつい顔を下に向けそうになったら、彼の細いのにごつごつとした指が私の頬に触れた。
「つまり。決して安易に口にしないで欲しいって話なんだけど……さて、この口は分かってるかな?」
「いひゃいいひゃい!ほっへ、ひっはらないへふははい!」
怒るのはおしまいと言うように、仕方ないなぁと言わんばかりに。彼は私の頬をこねくり回す。
その小さな心遣いが嬉しかった。
それから彼は私の手を引いて椅子へと座らせてから。いたずらっ子のような笑みを浮かべ。
「まったく……この場所で明かすつもりはなかったけど仕方がない。改めて名乗るとしよう」
言葉だけなら渋々と、でも胸を張って力強く。
誇るようにこの場にいる私達へ。
「僕はセイバー。真名をアーサー、父から受け継いだ称号をペンドラゴン。遥か遠きブリテンの地を治めた王だ」
改めてよろしくねと彼はその名前を告げた。 - 3341じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/21(水) 00:41:02
- 335二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 09:22:26
このレスは削除されています
- 336二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 13:02:41
全ては安価と🎲神によるものよ。
- 3371じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/21(水) 18:02:26
- 338二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 18:37:20
おつかれさまです
- 339二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 20:57:59
お疲れ様です
- 340二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 22:34:28
無理は禁物じゃんね
- 341二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 07:37:40
- 342二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 09:25:09
保守
- 343二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 09:56:35
- 344二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 10:36:59
保守&ネタポイ捨て
(`≡∆≡’)正直に言えば怒ったりしませんから
(`≡∆≡’)アカリサン
(`≡△≡’)タベチャッタンデスヨネ?
(`≡∆≡’)準備しておいた今夜開かれるシャーレの宴会料理 - 345二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 12:25:46
保守ポガキ
- 3461じゃんね☆onejanne24/08/22(木) 12:35:36
- 3471じゃんね☆onejanne24/08/22(木) 13:56:40
- 3481じゃんね☆onejanne24/08/22(木) 14:49:05
アーサー王物語。
成立年は『不明』。外の世界から流出してキヴォトス成立期以降には既に存在していたらしい古い御伽話。内容としては所謂『貴種流離譚』、前王の遺児である主人公アーサーが岩に刺さった剣を引き抜き、各地を統一し異民族達と戦い───。
『その最後、カムランの丘で槍に貫かれた後、湖の聖剣を返還し共に理想郷へと渡る。それがかつて在りしいつか蘇る未来の王、美しき我が祖国に伝わるアーサー・ペンドラゴンの物語だ』
そう読み聞かせるように通話越しという体で話していたキャスターさんは締め括った。
ウイさんが用意して下さった九冊の古書にあったのは少しずつ内容は違いましたけど概ねはそういうお話でまとまっていました。
どれも剣を引き抜いた少年が魔術師に導かれて王となり最後には死して理想郷へと送られる……そういう話。
ハッピーエンド、と呼ぶにはあまりにも寂しいお話でした。
「僕の生涯についてのあらましはそんなところかな?途中に出てきた『聖剣』、岩から引き抜いたカリバーンを打ち直したそれこそが僕の切り札である宝具だ」
ただの御伽話、けどセイバーにとっては紛れもなく彼の人生その物を読み終えたというのに彼は少しも何か思う事はないように軽い調子で話をする。それに意識してつられるように私も沈みかけた考えを外に追いやる事にした。誰だって自分の人生を勝手に決めつけて欲しくなんかないでしょうから、私はまだ本で読んだだけの彼の人生をハッピーエンドじゃないと結論付けるのをやめた。
「……聖剣、って聞くとなんだかとってもお強そうですね!あ、でも文献の中だと『千本の松明を集めたような輝きを放ち、どんな物でも断ち切る』……ってありましたし、やっぱりすごい光って切れ味がいいとかですか?」
「うん、そうだね。ざっくり言うとビームが出るんだ」
「びーむ」
「うん、ビーム」
途端に胡乱な単語が出てきて思わず笑ってしまう。
「いや本当にビームなんだ。魔術的な理屈はあるんだけどそういうのを全部無視して君達に分かりやすく説明するとなると……ビームなんだ」
「びーむ」
「うん、ビーム」
困った、上手い反応が分かりません。この場の空気がとにかく変な感じになりつつありません。
それに気づいてかセイバーさんも慌てて訂正するように言いました。 - 3491じゃんね☆onejanne24/08/22(木) 15:00:02
「……とにかく我が剣ながら強力な宝具であるのは間違いないよ。時が来れば、君達の力になると約束する。それが僕の宝具」
「───約束された勝利の剣、なんだ」
その剣の銘、約束された勝利の剣(エクスカリバー)という響きを記憶にしっかりと書き残しつつ、もう一つ気になった事を私は口にした。
「……ところでキャスターさん、すごいこと言いませんでした?」
すごいナチュラルに言う物ですから流してしまいましたが、かなり大事な事を仰られていた気がします。
『うむ、我とセイバーは同郷だ……もっとも、我はセイバーが生きた時代から千年以上先の人間。おまけにセイバーのような伝説を遺す英雄だったわけではない。恐らくこの古書館にも名は残っていなかろう』
「……良いんですか?」
思わず聞いてしまう。セイバーさんも言っていたけどやっぱり真名は大事な物だ。それに繋がるような物をこうも簡単に明かしてしまって大丈夫なのかと私は心配して、それにキャスターさんは呆れた声を返した。
『ヒフミよ。セイバーも言っていたが他ならぬお前達がかつて言った事だ。我らは同盟を結んだのだと、ならば機会があれば隠す必要はない』
はっきりとそう言うキャスターさんの言葉に同調するようにモモイちゃんも頷いて言う。
「まあ本当はかっこいいタイミングとかで話したかったんだけどね!でも今を逃すとこの先も言えそうにないしさ」
『うむ。故に我が真名もまた同盟者たるお前達に倣って明かすとしよう』
そう言ったキャスターさんは姿を霊体化を解いてから、居様よく名乗りあげた。
「我が真名はチャールズ・バベッジ。セイバーと同じブリテン島で生まれそこで死んだ、空想世界を夢見た科学者である」
そう蒸気をゆらめかせる彼を見つめるモモイちゃんは自慢するように嬉しげだった。 - 3501じゃんね☆onejanne24/08/22(木) 15:38:06
「して、だ。我もセイバーもその名を明かし、その宝具の銘を語った───故にだ」
「サーヴァントの宝具についてお前達に話す事がある」
真名を開示し終えたキャスターさんことバベッジさんは私たちをじっくりと眺めて改めてそう告げた。
「君の宝具についてかい?」
「否。『我ら』の宝具についてだ」
「……それは一体どういう」
その疑問に答えるようにまずとバベッジさんは前置きをしてから宝具について話し始めた。
「本来であれば拠点で話すべきだが、人の気配もアイギス7号から受け取った情報の限り問題ない。故にまず結論から言おう」
「今回の聖杯戦争で我らサーヴァントはその宝具に著しい『制限』が掛けられている」
その結論への実感は、私は乏しかった。実際目にした事のある宝具はどれもすごい炎が出たり槍がたくさん分裂したりと凄まじいものだった。
それにどんな『制限』があるのか今一つ理解出来なかった。
「我の宝具『絢爛なりし灰燼世界』は体内に展開する形での固有結界……お前達に分かるように言えばこの鎧もその下にある動力回路、そして道具作成のスキルまでも含めて我の宝具なのだ」
「故に他のサーヴァントならば真名解放をして初めて分かる事を、我は召喚されてすぐにその異常に気づく事が出来た」
気づいたと言い切ってから彼は少しだけ迷うように、声を抑えて言う。
「外部へと出力される際に、内部で稼働した時の物と比べて極端に低下する……凡そ十分の一程度にまで落ち込んでいるのだ」
まるで空気抵抗を受ける飛翔物のようにと言う言葉になんとなく思い当たる節があった。あの時、初めてランサーさんと戦ったあの晩にセイバーさんが放った風王鉄槌。傍目から見ても凄まじい暴風であったのにランサーさんは確かに防いでみせて、それをランサーさんが強いからだと納得していたけれど。
「……気が付かないのは減衰するタイミングかな?」
「であろう。恐らく条件は様々だが、最も考えられるのは『敵に接触した瞬間』に減衰される。我の霊基に異常はなく、なれど宝具を外部出力した際に威力が数値上で間違いなく落ちている。ならば原因は我ら自身では無く」
「異なる世界の法則その物……ってところでしょうか?」 - 3511じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/22(木) 18:14:17
ハナコちゃんが言葉を引き継ぎ、それにバベッジさんは深く頷いた。その言葉に気になるのは一つ。
「でもあの時……スパルタクスさんが放ったのは……」
そうあの時、私達が見たスパルタクスさんが叫んでいた『疵獣の咆哮』という名の宝具。ケセドの外殻も中身も完全に炭化させてみせた大出力の雷撃。それからランサーさんの盾の宝具。あれらは到底私達が生身で受けたらそれこそ致命的と言えるぐらいの破壊力だった。
あれでもまだ出力は低かったのかと恐る恐る問うと、キャスターさんはどことなく困ったように答えて下さいました。
「お前達と共に戦ったヘルタースケルターに記録されていた映像と計測データから我も確認し、驚いた。あれは恐らく本来の宝具出力からほぼ低下しておらん……故に『現段階で考えられる解決策』以外にも」
バベッジさんの含みのある言葉にセイバーさんは反応した。その言葉通りならば、バベッジさんは既に別の方法を思いついているようだから。
「スパルタクスの件とは別に、解決策があるんだね?」
「……昨晩、奇妙な事に出力が僅かに工場した。元の出力から比較して現状のそれはまだ二割ほどだが……恐らくはモモイとの霊的なパスが強化された事にある。それも魔力の供給としての意味合いではなく、存在の結びつき自体が強固となったのだろう」 - 3521じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/22(木) 18:16:10
存在そのものの結びつきと言われても今一つピンとこず、当の本人であるモモイちゃんも含めて私達は首をかしげてしまいます。
けれどセイバーさんには馴染みのあるというか、理解できるようで要約して聞き返していました。
「ヒフミやモモイはこちらの世界の住民。彼女達と結びつきが強くなる事で同時に僕らの存在、ひいては宝具その物が世界か或いは『抑止力』に受け入れられた……そういう解釈でいいかな?」
「恐らくは、だが。未だ仮説にすぎんが、異物であるサーヴァントはこの星の抑止力に相当する『法則』によって何かしらの弱体化を受ける。それを掻い潜るのであれば、我々の霊基その物が元よりキヴォトスの住民であるマスターとより強固に結びつくか……概念的な『逸話の再現』が必要となるのだろう」
思い出すのはランサーさんの宝具、その眩いばかりに燃え盛る盾の陣形とその圧倒的な威容。自国を守る為にたった三百人で大軍を迎え撃った逸話が形となった宝具。私達が確認できる限りでランサーさんがこれまでその宝具を使った二回はどちらも自分だけでなく『誰かを守る』戦いだった。それを考えると、もしかするとランサーさんは知らずに逸話の再現をしていたのかもしれない。
「まさかそんな事になるだなんて……星や天上に当たる属性であればまた状況が違ったかな?」
「分からん。我は『人属性』、貴公は……『地属性』であろう。いずれも我々の星に根差した歴史や伝承に由来する属性を与えられた霊基。もしかすれば『星属性』の者は或いはだが、詮無いこと」
それにと続けてキャスターさんは古書館の奥を見て呟いた。
「あの者の調べ事も終わった以上はここではもう話せれん」
その言葉でアーサーさんとバベッジさんのお二人は靄のように霊体化して姿を消してしまった。 - 3531じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/22(木) 18:26:04
……補足と言い訳するじゃんね☆
暑すぎて避難してぐったりしてたりデータ消えたりしたらこんなにおそくなっちゃったじゃんね☆
とりあえず復活したから今からまた書いてくじゃんね☆
それじゃあ補足するじゃんね☆
キャスターの言ってる存在の結びつきっていうのは絆レベルの意味じゃんね☆
絆レベルが7になると元の数値(セイバーなら150)から威力が2倍、絆レベルが上がるごとに威力は上昇していって最終的には10倍まで上昇するじゃんね☆
スパさんの宝具シーン出した時に速攻で気づいてた人いてびっくりしたけど嬉しかったじゃんね☆
絆レベルを上げて、マスターとサーヴァントの存在の結びつきを強くして、宝具の威力を上げていって欲しいじゃんね☆ - 3541じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/22(木) 19:40:56
【Recommend BGM……〈Crucial Issue〉】
『③ゲヘナの教会、トリニティ間にある地下通路について』
戻ってきたウイさんの表情は浮かなかった。
少しだけ唇をまごつかせて、それからやはりため息を、いえ緊張を紛らわすように深呼吸してから言った。
「ゲヘナ自治区、旧カイゼリン・ブリッツ記念教会についての情報について調べ終わりました……と言っても簡単な概要のみになります」
「十分です、ありがとうございますウイさんっ」
お礼を言ってぺこりと頭を下げようとすると彼女は嫌そうに手を振ってその動きをやめさせてから、どっかりと椅子へ持たれかかるように沈み込んだ。
明らかに気疲れしたという様子だったからだろう、ミドリちゃんがいそいそと冷えた珈琲を持ってきてそっと机に置く。彼女はその黒い水面を暫く見つめてから、からりと氷を鳴らしてから一気に飲み干した。
「……美味しい」
「ありがとうございます、ウイ先輩。お代わりは?」
「氷少なめで……少し長くなるから」
そう言われて給湯室へと急ぐミドリちゃんの後ろ姿を見送りながら、流し目で彼女はじとりと残っている私達を見た。
「貴女達がどうしてこれを聞きたいのか、私は『興味はないし』『他所に知らせるつもりもない』。だけど貴女達の先輩として言っておくべき『義務』がある。だから……よく聞いて」
その言葉を受けて私達も居住まいを正す。これまで聞いたウイさんの話の中でも特に『気をつけて』扱うべき話だと頭の中で『直感』する。
「この案件にティーパーティは関われない。貴女達ミレニアムの生徒会も同じ。これは多分、それこそシャーレや連邦生徒会が強権を発動してやっと介入できるような……そういう類の物。だから絶対にここで見聞きした事を他の子に教えない、ここを出たら安全な場所以外では絶対に口にしない……約束して」
その言葉に給湯室からちょうど戻ってきたミドリちゃんも含めて私達は静かに頷く。それを見届けたウイさんはゆっくりと口を開いた。
昔話です、そう前置きをして。
「今から二年前、ゲヘナの生徒会長で雷帝と呼ばれた『超人』がいた。
彼女は、二年前の話を語り出した。 - 3551じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/22(木) 21:48:38
「貴女達が調べたがっている事はその雷帝に関連する話……あの女の話を率先してする三年生は少なくともゲヘナにはいないし、今のトリニティでも要職についている三年生は下級生が安易な好奇心で調べようとしたら、撃ってでも止めるでしょうね」
それだけの禁忌なのだと、二年前を知る彼女は言う。
「両校の自治区で、しかも三年生の前で『絶対』にその単語を口にしない方がいいのは覚えておきなさい……人によっては銃口を突きつけてるのと何ら変わらないんです……だから他所では絶対にやめて」
また一口、彼女は珈琲を口に含んでから。
苦み以上の何かを噛み締めるように話を続けた。
「今でも……特にゲヘナは、卒業した筈の彼女の存在を非常に警戒している。もちろん、その『遺産』も」
遺産、と彼女は言う。その意味は言葉通りなだけではないのが、ウイさんの表情を見れば容易に分かった。
「雷帝はその化け物染みた政治手腕と異常なカリスマ性だけでなく、発明の分野でも悪魔的な才があった。あの女はあらゆる分野で頭角を現して、だから当時、そんな雷帝に傾倒する学生は少なからずいた。分かりやすいまでの『力』と『言葉』はゲヘナ内外を問わず若者を魅了したんですよ……その実態はどうあれ盲目的に」
私だってこの自治区の出身で二年前と言われてゴタゴタしていたのを覚えている。その裏でそんな話があったとは思ってもみなかった。
「そして、例の『記念』教会を作る発起人になったのもそんな雷帝への盲信に近い憧れを抱えた少女達だった」
彼女が取り出したのは少し煤けた茶封筒。幾つか赤い判が押されているそれから取り出したのは、所々が黒塗りになった何かの報告書と何枚かの写真。
その写真を私達に見せながら、彼女は報告書の中身を読み始めた。 - 356二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 21:49:59
このレスは削除されています
- 3571じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/22(木) 21:57:28
「雷帝が失脚する少し前、彼女達は雷帝の治世を讃える為の教会兼『雷帝の為の研究所』の建造を始めた。それが貴女達が知りたがっているカイゼリン・ブリッツ記念教会。少しでも、最高権力者である雷帝に立場的にも、科学者としても近づこうとする浅はかな考えだったのでしょう」
浅はかと言いながらウイさんの顔に浮かぶのは馬鹿にしたりするような物ではなく、憐憫のそれ。
何故そんな事を、と咎めるのではなくただどうしようもなかったと悔恨するように呻く言葉だった。
「実際、権力も地位もないただの学生達が始めたのだから、その動きはとても遅々としたものだった……けれどある時を境に当時の『富裕層の大人』達が挙って建築資金を出資し始めた」
少し嫌な気分になる。あからさまに汚い流れがあったのが読み取れる。私達学生を食い物にしようと、そういう意図があったのが分かる。
「その勢いに乗って彼女達は小さな礼拝堂どころかトリニティ大聖堂に匹敵するような巨大な『高層ビル』の建築を始めた。けど、雷帝自身は自分のシンパが作り始めたそれに費用を一切拠出しなかった。当時あの女は政争の真っ只中でしたから。ただ、興味がなかったわけではないでしょうね、実際、度々建設現場には視察に足を運んでいたっていう報告がありますから」
教会と聞いていたから、その実態が高層ビルだと聞いて面食らってしまう。トリニティやD.U.にある教会にもビルの一室に入っている物もあるけれど、だからといって高層ビル丸ごと一つ教会なんて見た事がなくて、古めかしい印象すら教会という単語に抱いていたから、あまりイメージと結びつかなかった。けど、そんな私の惚けた感想なんて気にしないままウイさんは話を続けていく。
「結局、雷帝は竣工を眼にする事なく失脚してした。だからこの話は他の遺産や雷帝派閥の人間達の最後と同じようにここで終わる筈だった……けれど」
ウイさんの話しぶりから、雷帝という人と教会自体に『直接的な関係はない』。
そういう言葉が読み取れる。 - 3581じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/22(木) 22:04:56
「建築は極秘裏に行われ続けた。曳屋、ユニット工法、後は解体移築。とにかく新体制になって混乱している新生徒会の目を誤魔化すように建築を続けられたた。周囲の自治区住民にも徹底して情報統制を敷いて」
何を思ったのか、どうしてそれを続けたのか、まるっきり私にはわかりません。失脚した生徒会長にどんな想いを抱いていたのか、少なくともウイさんの口振りでは決していい物ではないのだけは察する事ができれけれど。
「そうして雷帝の治世と功績を記念し、その失脚を偲ぶ『カイゼリン・ブリッツ記念教会』は竣工して、そのタイミングで現ゲヘナ生徒会の『万魔殿』によって破壊された。結局、主導者達とその場にいた自治区住民、誰一人の例外もなく収監、もしくは矯正局に送られた」
現政権に反する物をそこまで徹底的に隠してまで作り切ったのは、どうしてなのか、と思ってしまう。
『そうまでして何を作りたかったのか』。
きっと多分、『教会』だけじゃないんじゃないかと、悪様な想像が頭を掠める。
「そうして破壊された旧カイゼリン・ブリッツ記念教会はあまりにも悲惨なほど破壊されて、それでも骨組みまでは破壊仕切れなくて残骸だけが残っている」
当時調査した人員の報告では『口紅』だなんて呼ばれてたそうよ、とウイさんはつまらなさそうに補足してくれた。
「この記念教会は直接雷帝が指示して作った物じゃない。その開発もあの女の手による物じゃない。その裏取りも含めて破壊した跡地は当時、あるゲヘナ生の主導で調査が行われて、その調査結果もきちんと連邦生徒会に報告された」
一呼吸置いて。
「報告者の名前は───鬼方カヨコ」
ウイさんは彼女の名前を告げた。
「ここまでがティーパーティが秘密裏に調べた情報よ。現在はその教会一帯の再調査すら禁じて、ゲヘナが定めた特別立ち入り禁止区域に指定されているからその一帯1kmにはバリケードも張り巡らしてあるとか」 - 3591じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/22(木) 22:23:02
「そしてトリニティとゲヘナ間に作られた秘密通路の噂だけど……そんな物は存在『しなかった』。より正確に言えば、そういう構想はあったけれど雷帝の在任中には結局作る事が『できなかった』」
ウイさんは訂正を入れた。まるで知りたくなかったとでも言うようにして。
「当時、トリニティにもゲヘナにも『意図的に』多種多様な噂話が流れた。雷帝側の工作と当時のトリニティ上層部は判断して、それでもやはり捨て置けないから情報部門の子達が調査した」
努めて淡々と、そういう気持ちが伝わるぐらい押し殺して。
「ある時を境に流れ出したその噂は病のように伝播して、誰もが疑心暗鬼に陥った。まるでいっそ悪夢のようだった。離間工作目的か、それとも本命を隠したかったのか、今となっては分からない」
ウイさんは喋り続けている。そのカップを握る手は震えていた。
「そうした噂の一つだった『トリニティとゲヘナの秘密通路』の実態はゲヘナからトリニティ、ミレニアム、D.U.それ以外も含めてほぼ全ての大型自治区へ侵攻する為の隠し通路を作る計画だった。そしてそれは頓挫した……けれど」
はっきりと、けれど目線を逸らしてながら。
「今、調べて分かったんです。あの時、恐らくティーパーティはこの話をなかった事にした。政治的な理由で揉み消したのか、雷帝が失脚した事で捨て置く事にしたのかは分かりません……でも」
彼女は私達が知りたいと願った事をしっかりと調べ上げて、その上で一つの結論に辿り着いていた。
「ほぼ同じだった」
「記念教会の建築費用への出資が増えたのと、隠し通路の噂が流れ始めたのは」
「示し合わせたように同時期だったんです」
それはつまり、記念教会と秘密通路の関係性がある、そう感じさせる事実だった。 - 3601じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/22(木) 22:25:40
- 361二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 22:43:12
お疲れ様です
無理しないようにお気をつけを……
地下通路、ヒナちゃん辺りも巻き込んで調べた方が良さげかな? - 3621じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 00:23:58
重々しい空気が、私達を囲う。想定以上に話が大きくなってきてしまった。
この件をこれ以上深掘りするべきか、それともアルさん達はこれに関わっていないと決め込んで行動するべきか。悩んでしまいます。きっと多分この中にいるみなさんは同じ事で悩んでいて。だから誰も口を開けない。
「よぉっし!一個気になってたの分かったし『目星』もついたね!次は現地調査に行く感じ……かな?」
【Recommend BGM……〈Pixel Time〉】
そんな私達の悩みを吹き飛ばすようにからりと清々しい言葉が耳に届く。
ハッとして見てみればモモイちゃんが満面の笑みでブイサインをしていた。
「モモイさん。貴女、話を聞いてました……?これ以上この件に「うん、分かってる」……」
ウイさんの心配を、モモイちゃんは笑顔で、安心してと言わんばかりに遮ってしまう。
「色々難しい事情、絡んでるみたい。私あんまりそういうの詳しくないけど、それでもヤバそうなの分かった。でも私達、調べたいんだ。知らなきゃ、何もできないからさ」
力強くモモイちゃんが言う姿に、ウイさんは眩しそうに困惑している。
「私一人じゃこういう事、お手上げだけどりアリス達もヒフミ達もいるしキャスター……じゃなくて頼りになる仲間もいる!だからこんなところで躓いてる暇なんか私にないんだ」
だから、と彼女は続けてグッと親指を上にあげてウイさんの目を見た。
「ありがとね、ウイ先輩!私達、どうしてもこの事調べて、次に行かなきゃいけなかったから……とっても助かっちゃった!」
曇りなく、まっすぐにウイさんの瞳を見てそう言い切ったモモイちゃんに、ウイさんは目を見開いてから。
「……きゃす、たー」
と、小さく呟いた。 - 3631じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 00:43:55
「そう、ですか……」
噛み締めるように、奥歯が砕けそうなぐらいに。耳を研ぎ澄ませないと分からないぐらい小さな声にはどこか羨望のようでいて哀しいぐらいに優しい音が乗せられていて。そんな言葉を下向いてぽつりと溢してからウイさんは、書類を取り出した。
『④メドゥーサ、ゴルゴーンについて調べてもらう、⑤腐敗したオートマタについての考察や対策』
「……これ以上、この教会について私から話せる事も資料もないですから。もし知りたいなら、当時をよく知る三年生を訪ねるか、その逆にゲヘナの上層部融通の効く人間に頼むかして下さい」
そう言ってからウイさんは次の資料、取り出したメモ帳とdice1d28=22 (22) 冊の古書、そしてレポート用紙を机に並べていく。私にはそれがどうしてか、何かを振り切るように見えてしまった。
「次の……貴女達が知りたがっていた英雄についてのお話をします。まず、メドゥーサについてですけど」
ウイさんは止まらない勢いのままそう言って古書を開いて、挿絵を私達に見せてくれた。
「前回のレポートでも触れましたがゴルゴーン、そしてその中の一柱であるメドゥーサはかつてラケダイモンと呼ばれる半島やアナトリコンと呼ばれる海沿いの地域で広く信仰されていた地母神です」
そう言ってウイさんが指差した先には大きな翼を広げ、その両手や足元に蛇を這わす女神の絵。
「黄金の羽を持ち宝石の瞳を宿しその腹部に蛇の帯を巻く偉大な地母神、それがメドゥーサです」
その長い髪と優しげな表情、そして長方形が刻まれた独特の瞳をした女性の絵は、昨晩見た彼女にやっぱりどことなく似ていました。
「彼女は古くから多くの地域で祀られましたが、最終的には新たな宗教と時の権力者によって徐々にその信仰は失われ、その過程で女神から怪物へと貶められました」
そのままページを捲り次に指差した先には髪が蛇となり、涙するように両目を手で覆う女性の姿があった。
「ですがその本分は地母神です。農耕と密接に関わる『多産』と『肥沃』を司り、季節の交替を象徴する『死と再生』を司る女神である事こそが、怪物となろうと変わらない彼女の本質です」
そう言ってからウイさんは次の本を手に取ってから、ちらりとメモを見て書かれている数字を確認すると手早く目当ての場所を見つけてまた同じように広げて見せてくれました。
- 3641じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 00:53:20
「今言った通り地母神は『多産』と『肥沃』を司ります。かつて現代ほど科学が発達していない時代において、子どもの出産や作物の実りが今以上に尊ばれる物だったのは想像に難しくありません」
想像してみれば当たり前かもしれません。今よりずっと昔、出産も命懸けだった時代があった。食べ物だって必ず毎年同じ量を得られるわけじゃない。
だからそんな命の恵み、豊穣を祈る相手がいて、それがあのメドゥーサさんだった。
「そして足もなく地を滑る蛇は脱皮を繰り返し大きくなりますが、これは遥か古き人々は不老不死の秘密に通ずると考えました。今でこそ苦手とする人も多い爬虫類ですから不思議に思うかもしれませんが、太古の人々は非常に重きを置き、その神秘に女神の姿を垣間見ました」
なるほどと納得してしまう。確かに足もないのに地面をするすると這って進む姿は不思議だし、脱皮して大きくなるのもわたし達とは全く違う成長の仕方だ。科学の知識が乏しい時代ならその摩訶不思議な姿を見て神秘的に思うのも無理がない気がします。
「そうした信仰を受けていたからこそ、彼女は後年に貶められた際も、蛇の怪物となってその死体から多くの魔物を産んだという逸話になった……とも考えられますね」
元からそういう性質があったからこそ、その怪物になってもその名残りがある、ということでしょうか。
「ええ、また、その……皆さんから見せて頂いた特殊撮影の映像ですが、はい。仮にあのオートマタがメドゥーサと関連するのであれば、あれは『魔物』なんでしょうね。地母神メドゥーサは『多産』を司ります、それを怪物と転じて描かれたゴルゴーンもまた『魔物の祖』となった存在です」
ウイさんは二冊ほど自分の手元に古書を置くとまたぺらりと捲ってたくさんの魔物が描かれたページを見せてくれた。その一番上には天を駆ける翼の生えた馬とそれに乗った片刃の剣を持った戦士の姿が描かれている。
「『多産』の権能は彼女の領分であった以上、ゴルゴーンにもその権能から零れた何か……そう、例えばですけどスキルのような物があってもおかしくありません。名付けるなら……『魔の血脈』でしょうか?」
そう言い切るもどことなく恥ずかしげな様子があった。分かりますよウイさん、私も実はスキルの名前読み上げたり叫んだりするのちょっと恥ずかしいですから! - 3651じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 01:03:05
「蛇が一度に産む卵の数は多い種で二十個程になります。これはあくまで想像ですが、もし仮にそのドラマに出てくるオートマタを作っているのがゴルゴーンであるなら……一度に最低でも二十機ずつ。それぐらいは作っているかもしれませんね……見慣れた者の仮面を剥いだら化け物だったなんて展開は創作物ではありふれた事ですから中身が魔物でもおかしくありません」
そういう考えもあるなと思えば、モモイちゃん達ゲーム開発部のメンバーは手を叩いたりしながら納得といった様子をしています。どうやらそういう展開に思い当たる事があるみたいです。
「対策があるとすれば、オートマタは所詮オートマタである事、でしょうか?わざわざオートマタの姿をしている理由は分かりませんが、それでも何かしらの『理由』がある筈です。映像から分かりましたがあのオートマタは『一般流通している規格の物』でした……ドラマの撮影用ですから当たり前ですけど。なら、流通先を抑えればそれ以上は作れない或いは作れたとしても別の物になる……かもしれません」
一瞬だけ、ウイさんがチラリとハナコちゃんの方に意味ありな目線を送っていた。それ目線にハナコちゃんは笑みを浮かべるだけで特に反応はない。なんでしょうか、二人だけで分かる秘密のお話……とかが今の中にあったとかでしょうか。
「もう一つはオートマタ自体の置き場所です。仮にゴルゴーンが魔物を産んでいるなら、それを飼うための広いスペースが必要になります。その場所を破壊していけば、戦いを有利に進める事に繋がります……ね、ドラマの中なら」
特殊撮影のドラマという前提でしたがウイさんの話は実際の聖杯戦争で十分に方針として検討できるぐらいの対策を考えてくれていました。
マーリンさんの言った通り、頼れる先輩のウイさんに頭が上がりません。
「それからもし中身が魔物なら、その存在自体も『危険』かもしれません。人は野生の大型動物に遭遇してもパニックを起こす物です……それが文字通り『魔の生き物』なら、生物として捕食者への恐怖心や忌避感を抱いて身体に異常を来たす……ぐらいのことはあっても可笑しくありません」
何せ常識で測れない物なんですからといいながらウイさんはメドゥーサさんについて書かれた古書を閉じた。 - 3661じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 01:27:55
『⑥スカサハのもう一つあるっぽい宝具の考察、⑦アーラシュやスパルタクスについて調べてほしい』
「次にスカサハと呼ばれる英雄についてもある程度調べて宝……必殺技についてでしたか?それのおおよその検討をつけました」
渡されるのはスカサハ、スパルタクス、アーラシュと書かれたレポートが手渡される。
ちらっと見てみると事細かに書かれた資料に私達が調べた時よりもより詳細な情報が載せられていた。
「これらにスカサハ、スパルタクス、アーラシュについてを簡単にまとめています。その逸話や剛力無双振りと過去数年分の正義実現委員会の運動テスト結果や模擬戦の記録とを比較してこの程度と考えられる現実的なラインの数字を出していますから……よければ参考にしてみて下さい」
まだ直接的な関わりの薄いスパルタクスさんや、前回黒服さんが漏らした『もう一つの宝具』という発言、それからアーラシュさんの詳細なステータスやスキルについてもこれである程度は目星がつきます。
そう思って心を弾ませてみなさんと回し読みしようとした時に。
「それからスパルタクスについてですけど……」
ウイさんから思わぬ人の名前が出ました。
「彼の生涯、そしてその功績は体制側へ『叛逆』という言葉が相応しい物です。奴隷達をまとめ上げ常に体制側へ戦いを挑み、かつてあった大国を震撼させる程の戦力に成長し各地での戦闘に勝利し続けたウォーモンガー」
その荒々しい逸話は確かにバーサーカーに相応しいと感じてしまう一方で、あの時片膝をついて視線を合わせて話を聞いてくれた彼らしくないとも感じてしまう。そしてそう感じたのは決して間違いではないと言うようにウイさんは説明してくれた。
「その反面、語られる彼個人は戦う力がない老人や幼い子どもへの暴力を徹底的に禁じ、金品の略奪を諌める理性的な男性だったと謳われます。その戦いは窮乏と困難に見舞われたものでしたが挫ける事もなく突き進んで勝利を手にする勇敢で、そして非常に聡明な人だとも」
ウイさんが持つ古書の表紙、そこに古代語で書かれた『Tertium Bellum Servile』の文字を彼女は一なぞりしてからこう締め括った。
「もし仮に私が彼と対話をするならば……そしてもし今困難な状況にあるのなら。打算を捨て、語り継がれた彼の姿を信じて『助けて』と、ただそれをしっかり伝える……かもしれませんね」 - 3671じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 01:35:38
というところで今日はおしまいになりますじゃんね☆
残りは⑧〜⑩じゃんね☆これはもう明日きっと多分何もなければ情報出してすぐ終わる筈だから……明日こそ午後の行動安価じゃんね☆
明後日忙しいから明日少しでも進めるじゃんね☆
明日か明後日、まとめも再アップするじゃんね☆
今日も遅くまでありがとうございました!明日は11頃からぼちぼち書きますじゃんね☆
それではみなさんお休みなさい……じゃんね☆
ありがとうじゃんね☆
コメント嬉しかったじゃんね☆
なんとか乗り切ったじゃんね☆
秘密通路……難しいじゃんね☆
誰に相談するかでスムーズに事が進んだり、ちょっと回り道したり……とか想定はしてるじゃんね☆
でもその時に選んでもらった安価で少しでも楽しいお話書きたいじゃんね☆
- 3681じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 01:36:34
- 369二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 04:41:34
お疲れ様でした〜
ウイ先輩もお疲れ様じゃんね!
また何かあったら、ウイ先輩に色々と頼ると思いますが頼みましたよ
午後の行動安価は……ゲヘナでの現地調査辺りかな? - 370二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 07:44:06
剣術同盟のゲヘナ側の知り合いだとこの人達(一応このコメの↓に名前出しとく)あたりに話をつけるのが良いんだろうけれど。他の人達とは、直接顔を合わせたことがある描写ブルアカ原作ストーリーやイベントストーリーでされてないし良くなさそうかも?
【空崎ヒナ·黒舘ハルナ·鬼方カヨコ】
空崎ヒナ(剣術同盟の知り合いといえば、ゲーム開発部補習授業部のみだと無理かも)
黒舘ハルナ(剣術同盟の知り合いといえば、もしかしたら、両方?)
鬼方カヨコ(この作品だと今時点で全員面識あるけど、どこにいるのかわからん。)
空崎ヒナさんだとこうなる可能性があるだろうけど。
ヒナ「そう、あなた達、ソレが知りたいのね。」
ジャキン
ヒナ「だったら、私に勝ったら教えてあげるわ。」
【VS全力ヒナ委員長モードイベント開始】
因みに、イオリに取り次いでもらおうとして難色しめされて足なめ要求されたらセイバーさんに足なめさせるじゃんね。
ハルナさんだと、美食を出せれば、教えてくれるかもしれないって思ってます。
万魔殿は、マコト議長の気分とかにも左右されるし、そうそう簡単には、いかないだろうと思います。 - 371二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 08:12:40
ヒナに事情を話して頼むで良い気はするんだよな。向こうもゲヘナ生である便利屋が他の自治区に対して軽微とはいえ襲撃をかけてる状況は解決したいだろうし
解決の手段として生徒だけでは危険だって事も、アビドスのクレーター事件の件とかを言えばサーヴァントは生徒だけでは対処できないって理解はしてくれそうな気もするし
私情で贔屓してはくれないだろうけど、一応好感的には最終編後と考えるとアリスに対しては好意的に接してくれはするだろうし
あー、ヒナがホシノに一目置いてる事をヒフミ達は知らないから出来ないけど、ホシノに頼んで交渉手伝って貰えればより上手くいきそうな気はするんだよな
ホシノは実際に戦ってサーヴァントの危険性理解してるだろうし、ホシノがそう言ったならヒナもより納得しそうではあるし
それはそうと、トキに夜に会いに行っておきたいって考えたら、今日の午後にゲヘナに行くかどうかは悩みどころではある
アリス経由でヒナに連絡してD.U.辺りで会って調査の協力を頼むとかもありかな? - 372二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 11:11:05
ヒフミの好きなモノにペロロ様以外にアーサー王物語が追加されそう
- 3731じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 12:52:59
- 3741じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 12:54:32
- 375二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 13:07:17
現地に行くなら説得するかバレないように行くかだな
説得するならどう説得するかが鍵になる
後上手くいっても雷帝絡みである以上調査内容の報告義務や監視付きという可能性は高い
それでもし便利屋68の何かしらの痕跡があったら雷帝絡みである以上便利屋68が緊急指名手配されるだろうし
マコトとヒナは雷帝絡みではしっかり連携してるだろうからな
そうなれば便利屋68はますます姿を隠すからもう見つけるのはまず無理だし見つかってもすぐ移動しそうだ
バレないように行くならどうやって行くかかな
失敗したら指名手配されてしまうリスクがある
指名手配ルート突入となったら大分まずいし - 376二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 13:20:20
ぶっちゃけオートマタの置き場とか考えると逃げるにしても移動までに時間かかるか放棄になるだろうし
聖杯戦争に目的があったりマスターとしての時間制限を考えれば逃げてるだけってのは向こうも出来ないとは思う - 377二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 13:26:41
ゲヘナ行くと今日トキと会うのは難しくなるからな
トキとは早めに会いたい気持ちはある
結構重要な情報持ってそうだし - 3781じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 13:44:29
『⑧銀の薬莢とアンプルについて、⑨マリーやヒナタ、シスフの様子について聞く』
長い話を終えてウイさんはまた一口珈琲で喉を潤して、それから近くにあったブックトラックを引き寄せた。
ウイさんの細い腕でするりと手繰り寄せられたそれに彼女はてきぱきと古書を収めていく。
どうやらここでの話はそろそろ終わりのようでした。
「映像記録にあった……銀の薬莢。あれがどんな物か私では調べきれません」
ぼそりとこちらに顔を向けず古書を仕舞っていく彼女の声が流れた。
「確かに銀の薬莢……というより銀の弾丸は御守りとして存在しますし、シスターフッドでも新年や式典で用意される事があります。ただし、だからといってそれ自体に何かしらの格式や由緒があるというわけではないんです」
意外な言葉にびっくりする。わりと銀の弾丸なんて実際に使えるかどうかは別としてアクセサリーや御守りで見かけたりするの物です。それが何の謂れもないと聞かされると驚いてしまいます。
「考えてみれば当たり前ですよね。『銃』もそれに用いる『弾丸』も科学の発展と共に生まれた産物です。なら銀の弾丸自体、それほど古めかしい起源があるわけじゃありません」
けどよくよく聞いてみれば尤もな話です。剣や槍なんかと比べれば明らかに銃や弾丸は新しい武器なんですから。
「どちらかと言えば『銀』という貴金属自体に意味があります。その美しい輝きは古来から月や女性と関連し、心の平穏と幸運を呼び込み『浄化』する『純粋』と『無垢』の象徴とされました。実際にシスターフッドの祭儀道具は銀製ですからね……それらが俗信として広がったのが破魔の御守りである銀の弾丸、というわけです」
銀そのものに意味があるのだとウイさんは強く念押しするように言う。弾丸にではなく、銀という金属自体が重要なのだと。
「銀そのものは鉛より軽く、その威力は見込めません。仮にそれを実戦の場で使うとすれば、それは宗教的な意味合い以外に考えられるのは一つ」
「威力の高い鉛の弾丸を押し除けても『効果的である』と判断したから……例えば魔物や『霊的な存在』には通常の弾丸より遥かに高威力になる、とかですかね」 - 379二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 13:58:54
銀の弾丸は、サーヴァント特攻目的ってことか。
- 3801じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 14:00:04
「まぁ、所詮はフィクション、迷信に過ぎませんけどね……ああ、それからアンプルについても同型の物は見つかりましたが、アレはよくある一般に流通している物です。『ラベルが剥がされていて』これ以上の判別は難しいです」
残念な事にアンプルについての情報は調べられませんでした。後はヴェリタスの方が調べて下さっている結果待ち、ですね。
ただウイさんは、分からなかったでは済まさずに次の道標を示してくれました。
「もし貴女達がこの二つを調べたいなら、銀の薬莢はシスターフッドの『歌住サクラコ』を」
「アンプルなら……救護騎士団を訪ねるのをお勧めします。ただどちらを行くにせよ、一方は弾薬、もう片方は医薬品について。そうした物品の情報を尋ねる以上は『きちんと』説明しないと……理解を得るのは難しいかもしれませんね」
シスターフッド、そして救護騎士団。どちらもトリニティの中ではとても大きな組織。そこを訪ねれば確かにもっと情報を得られるような気がする。
けど、なんとなく。ウイさんの言い方に妙な引っ掛かりを覚えました。それが何かは言葉に出来ないですけど、なんとなく、そう本当に小骨のような違和感がある。
『⑨マリーやヒナタ、シスフの様子について聞く』
何かシスターフッドについて、もしかすればマリーちゃんについての情報を知っている、そんな気がする。明確な理由があるわけではなく、ただ漠然と『直感』でそう感じて。
「ウイさんは……マ「そういえば、随分調べて頂きましたが、いいんでしょうか?たかがドラマの話なのに」ぃちゃ……はへ?」
マリーちゃんについて何か知らないかと尋ねようとしたタイミングでハナコちゃんの疑問とちょうど被ってしまいました。
けどハナコちゃんの言った疑問というか申し訳なさそうな声にも確かにと頷きそうになります。その専門性から普通の学生で利用される方は少ないとはいえティーパーティから度々依頼を受けておられますし、何よりそもそもウイさんは図書委員会の委員長さんです。私達の持ってきた調査依頼をドラマの話として受け止めてもらったのは助かりましたけど、そんな事で貴重なお時間を割いてしまって大丈夫だったのかとも感じてしまう。もしかすると、これが私が感じていた違和感、だったのでしょうか。 - 381二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 14:03:26
後、午後は、トキに会えるように行動したい。
ゲヘナへ行くのは、もっとここに集まるスレ民の思考とかをみてからにしたい気がする。 - 382二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 14:06:22
- 383二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 14:08:13
- 384二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 14:29:13
トリニティにいるなら、ナギサ様に挨拶に行くかパフェを食べに行くか黒服に会いに行くか……のどれかか?
- 3851じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 14:38:22
「……別に。言ったでしょ、もう終わった話だって。ちょうど急ぎだった仕事、片付いたところで暇だったんです。だからドラマの映像を見たりその所感を語ったり、考察するなんて依頼ぐらい……逆に頭の体操になりましたから。もし可能なら、戦っている映像や貴女達の話だけじゃなくてそのドラマの『本編』も見たいぐらいです」
じとっと彼女は私達を見る物ですから慌てて取り繕ってしまう。そんなドラマ、実際には存在しないんですから。
「あ、あはは……こ、今度!今度またディスク持ってこれたら持ってきます!」
「期待しないで待ってます」
今日一番、軽い溜め息をこぼすウイさんを見て、私の中にあった妙な違和感のざわめきは落ち着きを取り戻した。だから最後に一つ、どうしても気になっている事を聞いてみる事にしたんです。
『⑩聖杯戦争についてある程度(マーリンから聞いた”自害なんて許されない。必ず殺し合いをさせる。それ以外の決着がルールにないから、その結果以外になったらやり直しになるんだ”という仕組みも含めて)話せる範囲で話してウイの所感を問う』
マーリンさんは違う視点でこの聖杯戦争を見ている人に会う事が手掛かりになると仰っていました。幸いウイさんは聖杯戦争その物とは『関わりがない立場』にありますし第一『マスター』じゃありません。なら、そういう視点から見える物があるかもしれません。
「ウイさん、実は一つお尋ねしたい事があるんです」
「……いいですけど、もうお昼になりますから手早くお願いします」
「あはは……実は今、あるゲームに参加してるんですけど、そのルールに気になる事があるんです」
「ルール、ですか?」
突然の話題に訝しむウイさんですけど、私は無視するように気にしないで話を続けます。幾らマーリンさんからいずれ分かると言われても、これを知る事がマリーちゃんやアルさん達の願いに近づく一歩になるかもしれない……そんな風に思うんです。
「はい、そのゲームに勝つ為には必ず相手を蹴落として脱落させなきゃいけない。そしてそれ以外の方法は認められてなくて、もし仮に相手が棄権したとしても必ずやり直しさせられる……そんなルールがあるんです」
「……それは」
「どうして運営をしている方はそんなルールにしたのかとか……なんでもいいんです。頑なに勝ち方を一つに拘る理由を、棄権が出来ない理由を、考えてはもらえませんか」 - 3861じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 15:02:34
監視カメラの映像をドラマだと思い込んでいるウイさんに今から改めて説明していてはきっと日が暮れてしまいます。だから私はゲームという仮定の話で少しでもこの信頼できる上級生から何か良い考えが欲しいと思って尋ねて。
「……それ本当にゲームなんですか?」
根本からばっさりと否定されてしまった。
「いえ、疑っているのではなくそもそも『ゲーム』だと思っている物それ自体の認識が間違っている、そういう可能性はありませんか?」
それはわたしとは全く違う視点でした。
「ゲームのルールに認められない物なんていうのは『プレイヤーの一方だけが不利益になる』物や『著しいゲームバランスを崩壊させる物』……ではないでしょうか。そうなると、棄権できない事はそのどちらかやそれに準ずる物に該当するのかもしれません……けど」
私が伝えた棄権、つまり聖杯戦争におけるサーヴァントの自害という選択肢はそれ自体が聖杯戦争やその参加者に何らかの不利益を齎してしまう可能性があるという考え。そして───。
「ヒフミさん。貴女から今聞いた話はゲームで説明するより料理とか若しくは『実験』で説明した方が納得しやすい……気がします。蹴落とすという勝ち方を工程と捉えてみましょう」
実験、そう言われて薄ら寒い何かが背中に触れた気がしました。
「対戦相手が何人か知りませんが……仮に七人だとして。自分を除いて六人の相手を蹴落とさなきゃいけない。棄権はしてはいけない。相手を倒さないで勝ったらもう一回『やり直し』……奇妙なルールです。そしてやり直しを強制させるほどルールその物を遵守する事その物への拘りを感じます」
やり直し、つまりそれ以外の結果が認められない。それに私はただの悪意なのかと思っていましたが、そうではなく、相手を倒すルール自体が非常に重要なのではとウイさんは推理してくれました。
「例えば、そうですね。相手を倒す六回の戦いを全部で六つの工程を必要とする実験、と置き換えてしましょう。全ての工程は決められた通りに行わないと正しい実験結果は導きだせません……ましてや棄権、実験で例えるならその工程を一つ飛ばすなんて事をしたらまともな実験結果にはなりません。だから六つつの工程を必ず全て践む必要があって、それ以外の方法は認められない」 - 3871じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 15:10:43
眼鏡のブリッジを弄りながらウイさん自身あまり納得は言っていないと言いたげな声で一応と前置きしてから結論を教えてくれました。
「……というところでしょうか?棄権させたくない、必ず蹴落として脱落させてほしい、その二つを両立させるならこういった考え方ができます」
聖杯戦争を運営する人間の目的、それは自陣を除く『六騎を倒す』という工程を踏まないといけない……そういう物なのかもしれません。
「運営する人間が是が非でも実験を成功させたい、だからそういうルールを敷いた……のかもしれません」
でもそれなら一体、その工程をわざわざしなきゃいけない『理由』は何なんでしょうか?
「話、おしまい?それならもういい時間だし、そろそろ帰ってもらえますか?……私もお昼にしたいですし」
「わわ、ありがとうございましたウイさんっ!あっ!よかったらお昼、ご一緒しませんか?」
「……ありがたいけど遠慮しとく。古書館を空にするわけにいかないから」
残念ですけどそういう事ならお暇をと思って私達はもう一度頭を下げて古書館から出ようと彼女に背を向けた。
「棄権できない?……どういう事?そんなルール、存在する筈ないのに」
だから彼女が最後に呟いたその一言は、私達の耳には届かないままになった。 - 3881じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 15:23:29
難産だったじゃんね☆
あとは軽く導入書いて行動安価するじゃんね☆
雷帝絡みでもあり、だけど雷帝の遺産その物ではない……そんな面倒な物じゃんね☆
ゲヘナの状況についてこれ以上調べるにはゲヘナ生に聞くか潜入しか1は思いつかないじゃんね☆
放棄、するかもしれないじゃんね☆
トキちゃんもウキウキで多分エリドゥで待ってくれてるじゃんね☆
大体そんな感じかなってウイちゃんは推理してくれたじゃんね☆
びっくりするぐらい面倒な状況になってきたゲヘナじゃんね☆
マリーちゃんについてはウイちゃん経由以外でも一応調べる手はあるじゃんね☆
あと特定の行動する事で自動的にヒフミちゃんはハナコちゃんの持ってる情報を共有する事になるじゃんね☆
パフェとか可愛かったからそこら辺の案も含めて導入書くじゃんね☆
- 389二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 15:27:19
いっそ霊体化使ってセイバーかキャスターに行ってもらうか?
霊体化すれば警備がいても容易に忍び込めるだろうし - 390二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 15:32:21
ミレニアム戻ってミノリと交渉しつつキャスターに拠点周辺の調査とオートマタとかの回収任せるのもありかもな
戦力強化と話し合い両立出来るし
昼ならリスクは少ないだろうから - 3911じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 16:06:28
【8日目午前の探索イベントが終了しました】
【今回の情報取得により以下の霊基データが新たに閲覧可能となり、また絆レベルアップ時に+5ボーナスされます】
【以下】
【今回新たに閲覧可能となった霊基データを表記します】
【ご確認下さい】
クラス:ライダー
真名:メドゥーサ
最大HP:???
【ステータス】
筋力(実数値:42+1)
耐久(実数値:30)
敏捷(実数値:54)
魔力(実数値:47+3)
幸運(実数値:?+2)
【保有スキル】
スキル名:魔の血脈
ランク:A
説明:詳細不明。腐臭漂うオートマタと何かしらの関連性があるかもしれない。ただし古関ウイはこれについて『確定ではない』と告げている。ゴルゴーンが怪物の祖である事は確かだが、どこか『違和感』がある気がする……そう浦和ハナコにモモトークで改めて連絡した。
効果:魔力を50追加。味方陣営のステータス判定時に1d20増加。1d100で判定、成功値30以下。成功時、魔性特性の味方にクリティカルボーナス。 - 3921じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 16:08:20
【またアーチャーについては前回の戦利品獲得時に行った安価に誤りがあった為】
【第二、第三スキルの両方を今回表記します】
クラス:アーチャー
マスター:飛鳥馬トキ
真名:アーラシュ
【ステータス】
筋力:B(実数値:40+dice1d10=1 (1) )
耐久:A(実数値:53+2)
敏捷:B+(実数値:41)
魔力:E(実数値:12)
幸運:D(実数値:20+dice1d10=6 (6) )
【保有スキル】
スキル名:千里眼
ランク:A
説明:視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。Aランク以上でこのスキルを有しているアーラシュは、一種の未来視(未来の予測)や読心さえ可能としている。
効果:1d100で判定、成功値40以下。成功時、自身のステータス判定にクリティカルボーナス。
スキル名:弓矢作成
ランク:A
説明:女神アールマティから授かった知慧たる「弓」の設計者であり作成者でもあるアーラシュは、材料さえあればたちまち弓と矢を作成する。
弓には物質的な材料が必要だが、矢であれば自らの魔力を削ることで作成可能。これによりアーラシュは無数の矢を断続的に放つことが可能となる。
効果:自身に魔力30追加。HPを1d1000回復
- 3931じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 16:10:40
クラス:バーサーカー
マスター:安守ミノリ
真名:スパルタクス
【ステータス】
筋力:A(実数値:50+dice1d10=3 (3) )
耐久:EX(実数値:50+dice1d10=8 (8) )
敏捷:?
魔力:?
幸運:?
【保有スキル】
スキル名:剣の凱旋
ランク:A
説明:スパルタクスの生涯、その中にある一つの謎。アルプス越えを目指した彼が、それを取りやめてまで南下した逸話に基づくスキル。その真意は彼にしか分からない。
効果:『筋力』『耐久』『宝具』でのステータス判定時、1d40のボーナス。HPを1d1000回復。
【また今回】
【スパルタクスの情報取得時にボーナスがありましたが】
【それについては古関ウイの発言にボーナス分の情報を盛り込んでいます】
【それでは皆様】
【よい検討を】
- 3941じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 16:55:38
【Kotama Otose】
・映像の解析が完了しました12:40 既読
・まず薬莢について12:41 既読
・やはり市販されている物でありません12:41 既読
・一応酷似した物で、トリニティのシスターフッドが数年前に『魔除けのペンダント』としてチャリティー事業で販売した物がネットオークションで複数確認できましたけど12:43 既読
・どれもチェーンを通す加工がしてあったりで、銃弾として使える物ではありません12:44 既読
・そのネットオークションに出品された物と今回の記録にあった薬莢自体は、その形状の一致率から恐らく同じ製法で作られた物だと考えられます12:46 既読
・オーダーメイド品、なのは間違いありませんしこの精度で銀を弾丸に加工してある程度の数を造れる各工場の受注リストを洗いましたがやはりそういった依頼はありません。十中八九、シスターフッドの手で作られた物と考えて大丈夫かと12:50 既読
・それからアンプル容器についてですがトリニティの製薬会社が製造している鎮痛剤物だと思われます12:51 既読
・かなり強い部類のようですから当然市販薬の部類ではありません12:52 既読
・トリニティの医療系部活動団体である救護騎士団でなら実際に処方した生徒、処方された生徒の記録もあるかもしれません12:53 既読 - 3951じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 17:04:38
【8日目午後・導入】
【トリニティ自治区・カフェ街】
『情報の整理といこうか』
セイバーさんの合図で一度食事する手を止めて、周囲を見渡す。ウイさんと分かれてから訪れたカフェ街にある喫茶店。デザイナー個室になっているそこは幸いな事に壁もかなり厚く、昼時の賑わいもあって個室の外に話が漏れる心配はなさそうでした。
「とりあえず教会については結構分かったんでしょ?……なんかすごい危なそうだったけど」
「危なそうっていうより実際かなり危ないっぽいね。古関先輩もそうだけど、ミレニアムでもチヒロ先輩にも釘刺されたくらいだし例の雷帝って人関係についてこれ以上触れるのは難しいかな?」
実際のところどこまで関われるかは見極めが必要です。出来るなら無断で行くのではなく、きちんと事前にアポを取るのが求められるかもしれません。ただウイさんも言っていましたけど、生徒会関係者にはこの件はおそらく頼れないでしょう。
「でも地下の通路、あれ関わりありそうだしやっぱりもう少し調べたいかな……現地行かなくても、もう少しゲヘナに詳しい人にも話聞いてみたい」
「そうですね、私もライダーさんの動きは気になります。仮に、最低日に20機オートマタを建造しているなら、調べるにしてもあまり日数をかけるのは得策じゃないと思います」
私達もヘル助さん達を増産していますが、それは他の陣営も同じです。同じ時間でそれだけ戦力を増強していきます。ただ、だからといってあまり急いで動く、というのも危険なのかもしれません。
「み、ミノリ先輩に話をしてみる、とか?もし仲間になってくれたら頼もしいですし……ウイ先輩も、すぱっ、スパルタクスさんはいい人だって言ってたし……」
「アリスも一度お会いしましたがとても礼儀正しい縛りプレイ中の勇者でした!また会いたいです!」
ミノリ先輩と会うというのも大切かもしれません。
前回はしっかりお話し出来なかったので、どこかでじっくり腰を据えてお話しがしたいですね。 - 3961じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 17:11:58
「私はシスターフッドか救護騎士団に行くのがいいかと思う。銀の薬莢の効果にせよ、アンプルの中身にせよ、よりしっかりそれぞれの組織で調べられる」
『ウイもそんな風に話をしていたね。僕もそれに賛成かな。トリニティで済ませられる用事は一度にまとめてしまってもいいと思うよ』
「ですが、どちらの組織もマリーちゃんが関係しています。シスターフッドは言わずもがな、救護騎士団についても前回の戦いで彼女自身が話に触れていたようですから……私は無理をせずミレニアムに戻るのも一つの手かと」
アズサちゃんとセイバーさんはこの後もトリニティ、シスターフッドか救護騎士団へ行くのを提案してくれましたが、ハナコちゃんの言うようにリスクはあります。
ただトリニティなら通功の古聖堂に行って黒服さんと話すっていう選択肢もありますし、なんならいっそ昨日出来なかった休養がてらスイーツ巡りだってありです。
私は───。
【行動安価です】
【8日目午後の探索イベント(1回目)の行動を選択して下さい】
【行動については以下の①〜⑥の中から選択、もしくは⑦でやりたい行動/好きな行動をご記入下さい】
①ゲヘナへ行く(誰にアポ取るか等の希望がある場合は記入お願いします)
②トリニティでスイーツ巡り
③シスターフッドへ(どんな話をしたいか等の希望がある場合は記入お願いします)
④救護騎士団へ
⑤ミノリに会いにミレニアムへ
⑥通功の古聖堂へ
⑦助けてペロロ様〜(自由記入)
【安価先>>404】
【それでは皆様】
【よい選択を】
- 397二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 17:17:08
私としての意見としては、②が良いかな。
①は、ここに集まるスレ民の思考とかをもっと見てからにしたいですね。 - 398二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 17:17:43
- 399二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 17:19:38
もしくは、⑦で②の行動しながら夜トキに合うとき用のスイーツ買っておくとか。
- 400二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 17:20:51
⑦でヒフミたちは救護騎士団
モモイたちはシスフに行くというのはありかな
ハナコはマリー関連を知られたくなさそうだからシスフに行くのに同行してたら誤魔化そうとするだろうし
ただ誰もシスフ側に行く人に知り合いいないのは困るからアズサにもシスフ側に同行してもらう感じで
シスフで話す内容としてはマリーがシスフを辞めた件、シスフ側はマリーの体調について知っていたか、今のマリーの所在、マリーに何かしら協力していたかで - 401二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 17:22:48
- 402二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 17:32:38
- 403二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 17:58:31
- 404二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 17:59:46
- 4051じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 18:03:05
- 406二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 18:14:43
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- 407二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 18:16:44
- 4081じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 18:26:02
- 4091じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 19:25:25
【8日目午後・探索イベント(1回目)】
【トリニティ自治区・カフェ街】
【Recommend BGM……〈Walk through〉】
『⑦スイーツ巡りをしながらトキ用のお菓子とヒフミが夜の探索用に日持ちするお菓子を探す』
カフェを出てからすぐ、ずんずんと足音荒く私達より先に進んでいたコハルちゃんはくるりと振り返った。腕を腰に当てていかにも私怒ってますよポーズで可愛いです。
「それで!なんで!スイーツ巡りなの!?」
私も昨日襲撃に遭った事もありますし、ウイさんのところで入手した情報だってありますから動くのも大切かなとは思います。でも。
「あはは……たまにはそんなのも悪くないかなぁって」
折角八人、それにセイバーさんやキャスターさんも合わせたら十人もいるんです。先週はずぅっと聖杯戦争関係の事ばかりしていましたし、こんな風に友達と何にも考えずスイーツ巡りするのもいいんじゃないかなぁって思うんです。
「今戦争中なんでしょ!?呑気な事、言ってられないんだから!」
「ふふっ♡コハルちゃんはヒフミちゃんとモモイちゃんの事がとっても心配なんですね♡」
「ちがっ!?そうじゃなくって!!だから!……そのぉ……とにかく!気を緩める訳にいかないの!」
羽を忙しなくはためかせながらコハルちゃんは叫んでいますけど、その言葉の裏側に少しでも早くこの戦争を終わらせようって心配してくれている優しさが見え隠れしていて胸が温かくなります。
でもそんなコハルちゃんだって、さっき窓越しにパフェ眺めて羨ましそうにしてたのは見逃してません!
「コハルちゃん!私、コハルちゃんと一緒にスイーツ巡りしたいです!」
「ぅぐ……で、でも……その……だってぇ……」
そう言ってハナコちゃんの制服の裾を掴んで困っています……もう少し、ですね。ちらっと横を見るとモモイちゃんとミドリちゃんがにやりと笑ってくれました。 - 4101じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 19:30:44
「まぁ落ち着きなってコハル。私達もさぁ、なにもサボろうって言ってるわけじゃないんだよ!」
「サボる……わけじゃない……」
「そうだよ、コハルちゃん。私達、ここのところずっと拠点詰めだったし……すこぉし羽目外したっていいよね?」
コハルちゃんの両肩に、いつの間にかサングラスをかけたモモイちゃん達の手が置かれます。才羽姉妹のコンビプレー、輝いてますね!さぁっ、あと一押しです!
「こ、コハルちゃん……」
「ぅ……ゆ、ユズ……」
そっと正面に回ってコハルちゃんの眼を見るユズちゃんは、その靴底の差で僅かにコハルちゃんより背が低くて、だからこそ。
「ぁあの……そのね、わ、私に……トリニティの美味しい物、教えてくれたら……うれしいなって」
小柄なコハルちゃんが普段中々体験できない、相手にされる上目遣いがしっかり決まるんです!
「ぅ……わ……分かった「コハルちゃんっ!大好きですっ!」むぅぅぅっ!?」
思わず正面にいたユズちゃんごと抱きしめてしまいましたが嬉しい気持ちが溢れちゃって仕方ありません。
「そうと決まれば!今日はスイーツ巡り、みなさんでたくさん楽しみましょう!」
ぎゅっと腕に力を込めつつ、私はこの後のスイーツ巡りとお友達とのお喋りが楽しみで今日一番の笑顔が溢れるのでした。 - 4111じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 19:50:45
- 412二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 20:15:34
- 413二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 20:20:21
今回はセイバーも、ヒフミちゃんが食べ過ぎても大目に見てくれるだろう
- 4141じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 20:56:58
「こっちのお店は生地とクリームの甘さのバランスが最高ってハスミ先輩が!それであっちのはね、ハスミ先輩がパフェを食べるならまずここって言っててね!それから向こう三軒先の、そう!あそこはハスミ先輩がおすすめしてくれたらちょっと前に補習授業部で食べに行って───」
カフェ街の何恥じないほぼ全て飲食関係で埋め尽くされた通りを先導して、コハルちゃんはみなさんに色んなカフェを紹介しながら回ったりお店を冷やかしたりしている。もうアリスちゃんとアズサちゃんは二人とも両手に二段アイスを持っているし、ユズちゃんとハナコちゃんもぐんぐん手を引かれてるしで、残った夏の暑さなんか負けないぐらい燦々と輝く笑顔でスイーツ巡りを楽しんでいる。
それを私は注文したフラペチーノが来るのが遅くなったのもあって、みなさんがいる場所から数歩離れたところを歩いている。
『楽しそうだね、ヒフミ』
「はいっ!みなさんとっても素敵な笑顔ですっ!」
『それはそうだけど、その皆んなの中には君もいるだろう?』
「えへへ……はいっ」
すっかりお馴染みになったハンズフリーでの通話、という体でセイバーさんとのお話しを楽しむ。
『彼も、このところ君達が根を詰めすぎているんじゃないかと少し心配していたから。こんな風に君達がなに憂う事なく友と良き時間を過ごせてきっと安心しているよ』
「それはそうですけど、『彼も』じゃなくて『僕も』……ですよね?」
『おっと、これは一本取られたかな』
やり返すようにわざとらしく同じ言葉で指摘してみせて、言葉で互いをくすぐるようにして遊ぶ時間。
『そういえば今日はもう少し見て周る予定だったね?くれぐれも食べ過ぎとペロロ関係で散財しすぎないように……君の脇腹と財布の紐はすぐに緩んでしまうからね』
「またそういう意地悪言って!酷いですよ!そんな人には今日のお夕飯のお菜は一品抜きです!」
『これは困ったな。今日は冷蔵庫に入っていたハドックかサーモンでムニエルって当たりをつけて朝からずっと君が作るそれを楽しみにしていたんだけどな』
「あはは……そうやって調子のいい事言ってもダメですよー」
あの夜にセイバーと出会ってから気がつけば一週間、あっという間だった。病室でお話ししていた時はこんな風に大人の方と冗談を言い合う関係になるだなんて思っても見なかった。 - 415二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 20:59:13
ムニエル、ジュルリ
- 4161じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 21:02:37
- 4171じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 21:15:32
【トリニティ自治区・某所カフェ】
きんと冷えた冷房の中、私は頭を抱えていました。
「いやぁ、まさかこのタイミングで会えるとは思わなかったよ」
「ほんとだね。ヨシミちゃんに写真見せたらびっくりするんじゃないかな?」
ミルクレープにフォークを立てながら言うナツちゃんと久しぶりに会ったけれど変わらずチョコミントパフェを堪能しているアイリちゃんの朗らかな会社が抱えた頭の上を飛び交っている。
「ムラのできたナッペのようにきっと動揺するだろうね」
嗚呼、どうして、こんな事になったのでしょう。
「ところでだけど」
私は何もしていなかった筈なんです、今日は楽しくお茶する予定だったんです。それがどうしてこんな事に。
「結局、今外でサイン会やってる謎のヒーローXさんというのが阿慈谷ぶちょーの所謂好い人……ってやつなのかな?」
「ちがいます、ちがうんです」
「ナツちゃん……多分ほんとに違うんだと思うよ」
どうしてこんな事になってしまったのかと頭を抱えつつ、脇見をしてみると、窓ガラスの向こうで握手とサインをしているセイバーとその横で整理券を配っているモモイちゃんとキャスターの姿が見えました。
なにやってるんでしょうか。なにやってるんでしょうか。
こんな予定じゃなかったと思いながら、発端になったつい20分ほど前の出来事を私は思い返すのでした。 - 4181じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 21:21:42
ちょっと明日めちゃ早いので今日はここまでになります……じゃんね☆
明日このセイバーのゲリラサイン会の話やって、午後1回目はおしまいからの午後2回目の探索イベントに突入じゃんね☆
一日一回ぐらいはこういう感じでワイワイしないとって感じじゃんね☆
無事にナツちゃんとの約束を回収出来そうで嬉しいじゃんね☆
明日は早朝に用事があって午前中一杯お外だから……多分15時ぐらいには帰ってきてぼちぼちやるじゃんね☆
ではではみなさん、今日もありがとうございました!お休みなさい……じゃんね☆
実は唯一の1年生な小春と
- 4191じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/23(金) 21:27:30
間違えてタップしちゃったじゃんね……
こんなの初めてじゃんね……☆
補習授業部唯一の1年生なコハルちゃんって事でゲーム開発部とも同級生(ユズちゃんは一つ上じゃんね☆)なのでちょいちょい絡ませてくじゃんね☆
1が一人称視点で複数人動かすのに中々慣れてないから描ききれないけど、またアリスとアズサの話だったりミドリとアズサ、ハナコとユズみたいな組み合わせでも話をちょこちょこ書きたいじゃんね☆
このコメント見て、そんなやり取りあっても可愛いなと思って少し入れてみたじゃんね☆
素敵なアイデア、ありがとじゃんね☆
外伝作品の一つ、衛宮さんちのご飯にも出てて、簡単に作れて美味しいムニエルじゃんね☆
ハドック出したのは1の趣味じゃんね☆
- 420二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 21:34:56
おつかれさまです
- 421二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 02:48:42
このレスは削除されています
- 422二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 06:23:57
お疲れ様です
冷静に考えたら、アーサー王と写真撮影&握手ってヤバい事だよなぁ……
そして、ハスミ先輩……w - 423二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 08:48:59
- 424二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 08:52:57
雷帝の遺産
ブルアカ原作とかでエリドゥにその遺産の建造技術が流用されてるとかありそうかな? - 4251じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 12:04:52
色々あって疲れたけどなんとか帰って来れたじゃんね☆
ちょっと休憩して13時ぐらいからのんびり書いてくじゃんね☆
ありがとじゃんね☆
昨日は少し早めに終わったから今日はじっくりキリのいいところまで書くじゃんね☆
ありがとじゃんね☆
少し休んだらばりばり書くじゃんね☆
1もプーサーのチェキ欲しいじゃんね☆
マスター適性30なら最短3日で発症じゃんね☆
アビ・エシェフが名もなき神の技術を一部流用してる……っていう設定はあるけどエリドゥはどんな技術を使ってるのか……シェマタと違って雷帝の遺産を他自治区が既に使ってる場合のマコトちゃん達のスタンスが分からないから謎じゃんね☆
雷帝関係はかなり浪漫あるから1はワクワクするじゃんね☆
個人的には4thPVで連邦生徒会長の椅子に座ってるのが映ってた金髪の子なのかな……なんて妄想してるじゃんね☆
- 4261じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 13:15:55
- 427二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 13:19:43
- 428二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 13:21:43
- 429二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 13:22:41
教会を調べる際にヒナを説得するのは簡単ではないのは確かだな
雷帝絡みだからマコトの意向も強く関わってくるだろうし
マコトとヒナが二人で話し合いに来るケースも考えられる - 430二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 13:23:15
今日は、夜タイミングでトキと話しに行けるように行動する感じでいいかな。
そーいや、ヴァルキューレ警察学校の人達としては、聖杯戦争絡みの事件とかすごく困ってそうやな。 - 431二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 13:27:57
こっから先街中で複数勢力の大規模な衝突が起きれば衝突が起きた地区はかなり混乱が起きそうではある
ミレニアムでそれが起きる可能性は結構ありそうなんだよな - 432二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 13:53:20
D.U.にある大型ショッピングモールだと、各自治区の物産展とかたまにやってそうよな。
- 4331じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 14:38:11
【8日目午後・回想イベント】
【トリニティ自治区・某所カフェ】
───現在時刻より20分前。
「いやぁ、悪いね阿慈谷ぶちょー。相席させてもらっちゃって」
コハルちゃんがおすすめしてくれたカフェ。そこで偶然お会いしたのが、ナツちゃんと。
「ごめんねヒフミちゃん。私達まで座らせてもらって……」
ミントグリーンのリボンを揺らして申し訳なさそうな顔をしている栗村アイリちゃんでした。
「ぜんっぜん!大丈夫ですよー!ナツちゃんもアイリちゃんも、久しぶりにお会いできて嬉しいですっ!」
「そういえばモモトークで言ってたもんね。ミレニアムに短期留学だっけ?」
「あはは……そうなんですよ。あそこに座ってのもミレニアムでお友達になった子達なんです!」
通路を挟んだ隣の席、それから私達の後ろのブースに座っているモモイちゃん達がその言葉で顔を出してひらひらと手を振ってくれた。
「良きかな、良きかな。その土地でしか生まれないスイーツもあるけれど、異なる産地の素材と交わったからこそ生まれる甘味もある……人もスイーツも同じだね」
「そうだね。トリニティだけとかそんなの関係なく、色んな場所でたくさんの人とお友達になれる、そんなヒフミちゃんが素敵だなぁって私も思うよ!お勉強、大変かもだけど、お友達と頑張ってね!」
「二人とも……ありがとうございますっ!」
二人の優しい応援は本当に心地よい甘さで、ほっとしてしまう。前回ナツちゃんとお話しした時は何をあんなに緊張していたんだと、数日前の自分を思い出して笑いそうになる。
こんなにも、暖かく思慮深い子だというのに。
「そういえば、『例の彼』とはどうなんだい?阿慈谷ぶちょー」
「例の、彼?先生のことかな?って、ナツちゃん、その呼び方気に入ったの?」
「チーズケーキがレアなのかベイクドなのかスフレなのか、はたまたテリーヌか。指し示す本質を正しく認識できなければそこには齟齬が生まれてしまい食べたい物と通った注文が異なってしまう……人は理解し合えない生き物だが、理解をしようと努力は出来る。だからいつでも名前も、そして心のうちも正しく『言葉』にするのが肝要ってところかな」 - 4341じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 15:04:31
「ええっとつまり……?」
難しい譬え話に私とアイリちゃんは疑問符を浮かべてしまう。それにナツちゃんは、にひっとシニカルな笑みを浮かべて、眠たげにも見える柔らかな視線のまま簡潔に答えてくれた。
「一言で言えば、うん。音の響きが気に入ったんだよね。阿慈谷ぶちょーって呼ぶの」
ちょっとずっこけそうになりますけど、私のことを補習授業部の部長と呼んでくれる方も少ないですし、なんだか特別感もあるので。
「ナツちゃんが気に入ってくれたなら、そう呼んでもらって大丈夫ですよ。ナツちゃんの声、私とっても『大好き』ですから、他の人なら堅苦しくなっちゃう呼び方もナツちゃん『なら』可愛い響きになりますし!」
親愛を込めて、この呼び方が好きだと言ってくれるのなら、大事にしたいと思ってそうやって言うんですが。
「おぉ……これは流石……やはり似た者同士……まるで生クリームとマスカルポーネ」
ナツちゃんは私とアイリちゃんの顔を見てから何故か天井に顔を向けています。
「……えっと、と、ところで!結局彼って言うの誰なのかな?先生、とか?それともヒフミちゃんの新しいお友達?」
「え?あ、うん?……嗚呼、例の彼は……そうだなぁ。実は以前少しだけ知り合った共通の知人……かな?ちょっと珍しい格好をしてるからツーショ撮らせてって頼んでるんだけど……」
ちらりとナツちゃんは私の方を見る。私がセイバーさんと知り合いな事自体はしっかり隠しつつ、以前約束したセイバーさんとのツーショット写真の話についてアイリちゃんへ説明しています……けど。
「(ひ、冷や汗流れてますよナツちゃん……)」
多分何の気もなくセイバーさんの話について聞いてしまったんでしょう。アイリちゃんに私がセイバーさんと知り合いなのをバレないようになんとか誤魔化してくれているんですね。目線がふらふら明後日の方向向いててちょっと、いえかなり怪しい様子ですけど。 - 4351じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 15:15:17
『(ここは僕の出番、かな?)』
『(へ?セイバーさん?)』
どう上手く説明しつつ、それとなくナツちゃんをフォローしてこれ以上言及のないようにするかと悩んでいると、セイバーさんから念話があった。
『(実は前々からヒビキに頼んでいてね。彼女、服飾が得意なようだから)』
『(いえ、え?出番って一体……?それにヒビキちゃんに何を……?)』
あぁ、何でしょう。頭の中でマーリンさんがお腹抱えて笑ってるのが急に過りました。なんだかすごく面倒な展開になる気が、というか『直感』がします。
『(僕が不審者扱いされる原因はあのバスジャックと戦車強奪……もそうだけど、やはり鎧姿なのがよくないと思ったんだ。だからね)』
『(え多分違うっていうか、あれ?セイバーさんもしかして……)』
『(ちゃんと現代らしい服を着れば問題ない、その筈なんだ)』
現代らしい服、とセイバーは言われました。なるほど確かにセイバーさんならどんな服でも似合うでしょうし鎧姿よりずっと注目は集めにくいとは思います。出来れば落ち着いた服装、例えばスーツとか、それかカジュアルなTシャツにデニムみたい姿なら……そんな風に考えた私の耳に。
「おや、ヒフミ。こんなところで『奇遇』だね」
「……あは、あはは……そ、ソウデスネ」
多分わざわざ一度外で霊体化を解いてからカフェに入店して、さも偶然会いましたと言わんばかりに微笑む。
バッチリ決め込んだ真っ白なスーツ姿のセイバーの声が飛び込んできました。 - 4361じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 16:07:18
「ナツちゃん!ナツちゃん!この人って!」
「……そう、この者こそが数日前から電子の海の話題を奪い去った例の彼!……だね」
「わぁっ!あれだよね、正義実現委員会の子とかヴァルキューレの人達と戦車とかでバスで街道バトルしてるモモスタグラマーの人!正面から迫ってきた二台の装甲車の間を戦車で片輪走行して突破するやつ、切り抜きで見たよ!」
センチュリオンちゃん合宿所に持って行く時にそんな事してたんですか、セイバーさん……。
というか話が盛られてモモスタグラマー扱いまでなってるなんて私知りませんでした。
「あれは不幸な行き違いでね、幸いな事にトリニティの子達は理解を示してくれたから……まぁだからいつもあんな風にやんちゃをしてるわけじゃないんだ」
相席してもいいかな?なんて聞いておきながら返事する間もなく私の隣に腰掛けるセイバーさん。
「僕はセイバー。君たちはアイリと……それからナツだね。いつもヒフミから話は聞いているよ、今日でよければ幾らでも写真に付き合おう」
「写真?」
「ええっと……その、話題沸騰中の彼というか謎のヒーローXなるセイバーって人とツーショ撮れたらみんなに自慢できるかなぁ……って」
なるほどねとアイリちゃんは頷いてから、首を傾げる。
「あれ?でもその、ヒフミちゃんとセイバーさんってお知り合い、なんですよね?そんな話聞いたことこれまで……」
「ああ。僕はヒフミの遠縁でね。元々はこのキヴォトスの外、ウェールズという場所で暮らしているんだ。今回は、ヒフミを頼ってちょっとした観光のつもりでキヴォトスに立ち寄らせてもらったんだ。とはいえ、こちらの習俗にはまだまだ不慣れなものだから悪目立ちしてしまったけどね」
店員さんに声をかけてしれっとアイスティーを注文しつつ、セイバーさんはあらかじめ用意した台本があるように設定を並べていきます。
「外部から来た僕は言ってしまえば他所者だからね。観光の件も一度しっかり話を通そうという形で、ヒフミがこの自治区の首長に相談してくれたんだ。その手土産をこのカフェ街でヒフミ達が土地勘のない僕の代わりに探してくれたんだけど、その相談に乗ってくれたのがたまたま通りかかったナツというわけなんだ」
「なるほど!ナツちゃん、困ってたヒフミちゃん達を助けてあげたんだね!ありがとうナツちゃん、」
「あ、うん、どういたし、まして……?」 - 4371じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 16:23:40
さすが、と言っていいのかは分かりませんが一国の王様だったセイバーさんです。語る言葉に何一つ澱みもなくて、謎の説得力だけはあります。話の骨組みはちゃんと本当の話だからでしょうか。フィクションが散りばめられてても違和感はありません。
「そういえば観光で来られてるんですよね?その、トリニティは如何ですか?えっとセイバーさん」
「美しい土地だね。豊かな自然と大切に使われている建造物、そして君たち学生の活気と心遣いがとても魅力的だ。あれから色々と見て回ってこの地にも慣れてきたとは思うけど、まだまだ新鮮な驚きに溢れているよ」
「あ、外は銃とかも珍しかったり、キヴォトスとは随分様子が違うんでしたっけ?先生が以前仰っていたような……」
「そうだね、僕のいた国だと銃は『ちょっと』見なかったかな」
「そうなんですね!それであんな行き違いが」
「うん、お互い不幸な『行き違い』だったよ……こちらの政を担う少女が賢明な子で助かった」
行き違いを強調するセイバーさんが机の下で隣にいる私のスニーカーを揶揄って小突きますが無視します。
「そういうわけだから、ナツ。君さえよければ写真はどうかな?ちょうど僕もミレニアムで知り合った友から服を貰ってね、今日袖を通したばかりなんだ」
「うぅん、突然の展開。けれどいつだって人生は偶然の連続、まるでフィユタージュの層のよう……そう言う事だから喜んで、ツーショットといわずみんなで撮らせて貰おうかな?」
そうナツちゃんが言ってからいそいそとスマホを取り出して、数回、シャッター音が鳴る。
それから彼女は撮れたその画面を私達の方に向けてくれる。そこには私とナツちゃんとアイリちゃんとセイバーさんの四人の写真がパフェやケーキと一緒に映っていた。
「うん、いい感じに撮れてるね!あっ!ナツちゃん、後で私にも送ってね」
「勿論。阿慈谷ぶちょーにも帰ったらすぐ送るから」
「あはは……楽しみに待ってますね!」
いい写真が撮れたナツちゃんも満足そうですし、途中セイバーさんが現れるというハプニングはありましたが私もナツちゃんとの約束を果たせて少し胸を撫で下ろします。
しばらくミレニアムに行ってたのもあって中々会うタイミングがありませんでしたから、こうしてここで会えてよかった、そう思っていたんです。
この時は。 - 438二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 16:27:10
この時は?
なんだか不審じゃんね。 - 4391じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 16:48:00
「あのぉ……謎のヒーローXさんですよね?」
そう、この時私は忘れていたんです。
「すみません、私達も」
セイバーさんはSNSで話題になって、いつの間にか謎のヒーローXとしてネット上で動画や画像が一人歩きしてて。
「お写真良いですか?」
そしてセイバーさんがSNSで有名になったのは何もやらかしちゃったバスジャックだけが理由じゃなくて。やたら王子様風のビジュアル面で人気が出たという事を。そしてここは拠点でもなんでもない普通のカフェで、当然私達以外にも生徒がいるということを!
「あ、私もサインお願いできませんか?」「あのよかったら一緒にお食事でも……」「すみません!目線お願いします!」「あ、もしもしレイサ?パトロール終わった?ならカフェ街おいでよ、面白いもん見つけたよー!」「コハルちゃんの先輩さん、私達もお写真お願いしてもいいですか?」「じゃんねじゃんね」「くひひっ。あっという間にすごい人集りだね」「おい、どうする?」「と、止めた方がいいかな……?」「……まあ、このまま静観でいいでしょう」「あのっ!私らもサインお願いします!あ、名前のとこにラブちゃんへってお願いします!」「ふぅ……ゆっくりお食事も楽しめませんわね」「えぇ……流石にトリニティだと不味くない?」「今更ですよー」
あっという間に私達のボックス席の周りに人だかりが出来てしまいました。その人数は大体、dice3d20=19 20 20 (59) 人ぐらいでしょうか。ああ、まずいです通りに面した窓の向こうからも視線を感じます。
こんな、それこそ悪目立ちする予定はなくて、ちょっと焦り始めたそんな時。
「はいはーい!みなさーん!ちゅうっもーく!」
モモイちゃんが、キャスターさんの肩の上に立って注目を集めて……いやなんでキャスターさん霊体化解いてるんですか?
「今から謎のヒーローX!ゲリラサイン会&撮影会しまーす!」
- 440二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 16:51:54
人数やばw ほぼ最大値
- 4411じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 17:05:48
59……人?
なんでほぼ最高値出してるじゃんね……どんだけ席数あるじゃんね……
とりあえず午後一回目はこれでおしまい。
あと1レス分ぐらい書いたら次は安価するじゃんね☆
特に導入はなしじゃんね☆
雷帝の遺産、まだまだ出てきそうじゃんね☆
楽しみじゃんね☆
どんな子なのかとかそういうのも早く知りたいじゃんね☆あとカヨコちゃんとマコトちゃんみたいな18歳組の過去話とかも絡めてくれたら嬉しいじゃんね☆マコトちゃんの絆ストーリー、かっこよくて好きじゃんね☆
フェアじゃないからお知らせ?というかヒント?みたいなのじゃんね☆
そこら辺を掻い潜れる抜け道を一応、ゲヘナにいる生徒の中で一人だけ想定してるじゃんね☆
でもかなりリスクあるから注意がいるから正攻法、全然ありじゃんね☆
1は雷帝関係については大体今の3年生や18歳組が中心で2年前に担当した……と考えてるじゃんね☆
実は初日にカンナちゃんだけちょろっと出てるじゃんね☆今は色々忙しい……みたいじゃんね☆
冬木みたいにガス会社のせいに出来ないじゃんね☆
ミレニアムちょっと陣営集まりすぎじゃんね☆
二つぐらいの予定が気付けば4つも陣営いるじゃんね☆
それ面白いじゃんね☆
D.U.で買い物する安価になったら物産展やるじゃんね☆
大丈夫じゃんね☆これサイン会見て頭抱えてるヒフミちゃんの回想だから安心じゃんね☆
まだ8日目の午後だから不穏な事はしないじゃんね☆
困ったじゃんね……小粋でこじんまりしたカフェの予定がめちゃ坪数と席数ある大きなお店になったじゃんね☆
- 442二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 17:13:55
外からも人が入ってきたとかかもしれない
あとすぐそこにゲヘナの3年生らしき人物がいますね - 443二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 17:16:57
教会にギリギリまで近づいて霊体化でセイバーかキャスターのどちらか片方が侵入するってのはありなのかな
仮に七陣営がミレニアムに集結して街中で戦闘始めたらもう隠蔽どころじゃない事態になりそうだな
被害総額いくらになるんだろう - 4441じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 17:31:23
【8日目午後・探索イベント(2回目)】
【トリニティ自治区・某所カフェ】
───回想を終え、現在。
私は頭を抱えていました。モモイちゃん発案のサイン会と撮影会は当然お店に迷惑がかかる……けど店前の通りでする分には呼び込みになるからというご好意もあってスムーズに行われています。
いつ用意したのか、かなり小型な蒸気ドローンで待機列にミストシャワーしたり、チケット代の電子決済はアイギス7号ちゃんが対応したり、キャスターさんはアリスちゃんを肩に乗せて待機列の整理してますし、モモイちゃんは撮影担当しつつ自分達のゲームもここぞとばかりに売ってますし、セイバーさんは若い子に囲まれて王子様対応しつつちょっとデレデレしてますし。
どうして、どうしてこんな事になってしまったのでしょうか。私は今日は全然悪目立ちする予定、なかったんです……!
「まあ、こんな事もあるさ。気を落とさないで、阿慈谷ぶちょー」
「ごめんね、ヒフミちゃん……まさかこんなに大騒ぎになっちゃうなんて……」
「いいえ、うちのセイバーさんはほいほい出……着いてっちゃったのが問題ですから……」
お二人は慰めたり申し訳なさげにしてくれますが、決してアイリちゃんのせいじゃありません。強いて言うなら私がこうなるのを予測して別の場所で撮影するよう言わなかったのと、うっきうきで新衣装お披露目したセイバーさんに問題がありますから!
「まぁまぁ、とりあえず。もう少し彼女達が夏の暑さに浮かされた宴が終わるまで、涼しい場所でスイーツを楽しもうじゃないか。人生いつだってちょっとの心配や失敗に悩むより甘い糖分で脳を癒してあげる方がずっと楽しいよ?」
「そうですよね……」
「そうだよ、ほらっ!食べよ!あ、そうだ!ヒフミちゃんが前に言ってた私と同級生のコハルちゃん、今日来るの?」
慰めてもらいつつ、アイリちゃんにコハルちゃんを紹介したり、コハルちゃんがハスミさんが食べてたという巨大パフェに挑戦してその大きさに絶望するのを励まして一緒に食べたり。
外でいつの間にかゲーム開発部の幟まで立ち始めたのを横目で見つつ、私は他のみんなとパフェやケーキを楽しむ午後を過ごしました。 - 4451じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 17:38:03
- 446二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 17:57:55
この話のキヴォトスに来てる他のサーヴァントがこのセイバーみたいな撮影会&サイン会開いたらどうなるんやろ?
(ライダーとかランサーとかバーサーカーとかetc...) - 447二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 18:06:48
1アビドス物産展
2ゲヘナ物産展
3トリニティ物産展
4ミレニアム物産展
5百鬼夜行物産展
6山海経物産展
7レッドウィンター物産展
8ワイルドハント物産展
9オデュッセイア海洋物産展
予想出来る物産展の数は、こんだけかな? - 4481じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 18:11:09
安価じゃんね☆
内容は8日目午後・探索イベント(2回目)に何するかじゃんね☆
こんな案が一応あるよってこと>>395、>>396とかに書いてるじゃんね☆
特に制限もないじゃんね☆いきなりゲヘナにカチコミして夜から行動になったって、それかもうこの後もトリニティで遊んでも、何したって大丈夫じゃんね☆
今回のお土産のお菓子購入とスイーツ巡りは情報出なかった代わりに絆ptボーナスとかで補填じゃんね☆どれがいいかはまた聞くじゃんね☆
そんな感じでカバー出来るから、やってみたい事、ヒフミちゃん達にして欲しい事を書いて欲しいじゃんね☆
安価先は>>456じゃんね☆
それじゃよろしくお願いします……じゃんね☆
ランサーさんは多分、必ず毎回サイン会に来る五人の女の子がいる……かもしれないじゃんね☆
スパさんは赤冬で大人気じゃんね☆
絆関係のダイスの言い訳考えた結果そうなったじゃんね☆
ライダーさんは……お持ち帰り『する』可能性があるから危険じゃんね☆
たくさん案ありがとじゃんね☆どこかで使いたいじゃんね☆それはそれとしてワイルドハントの話、イベストでもメインでもいいから読みたいじゃんね☆
フランスとかイタリアモチーフにしてそうで気になるじゃんね☆
トリニティもイタリア成分入ってるみたいだけど……
- 449二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 18:20:52
- 450二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 18:22:22
ミノリにミレニアムで会うか
拠点周辺の調査とオートマタの回収とか?
拠点周辺に通路があるならいつでもライダー陣営は来れることになるし - 451二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 18:34:15
ヒナに交渉するとしてどう交渉するかがな
先生のゲヘナ報告書の時の当番生徒は便利屋68のハルカってのも何かありそうだし
そもそも教会関連を何故知ってるのかの説明が非常に難しいというのもある
下手すると機密漏洩に関する政治的な問題に発展するし
仮に便利屋68が教会に関する何かしらの言及をしていたとか言ったら当番生徒がハルカだったことも考えるとややこしい問題になりそう
そもそも護衛が便利屋68だと仮定するならハルカが当番っていうのも怪しくなってくる
行動としてミレニアムでミノリと接触が無難じゃないか? - 452二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 18:45:16
- 453二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 18:48:47
セイバーとヒフミは髪色似てるから何か兄妹感がする
- 454二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 18:50:19
ミノリと接触するか
ヒナに会うかだよな
そろそろミノリと会いたい気持ちはあるし
>>452の説得なら上手くいきそうではあるけど便利屋68は指名手配されそうだな
地下通路を便利屋が使っている以上大規模な政治問題に発展するリスクがある話だし
調査内容はヒナたちも知ることになるはずだから
まあこの状況なら指名手配してもらった方がオートマタの生産とかが難しくなるから好都合か?
- 455二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 19:04:00
- 456二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 19:05:14
- 457二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 19:07:17
- 458二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 19:12:57
アロナとプラナちゃん達は、聖杯戦争絡みの情報どこまで知ってそうなんだろ?
- 459二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 19:18:58
このレスは削除されています
- 4601じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 19:20:30
安価へのご協力ありがとうございましたじゃんね☆
安価の結果はさん(さん)のさんの意見を採用しつつさんが書いた感じで説得する……感じになったじゃんね☆
下にまとめたじゃんね☆
『ヒナに連絡して可能ならD.U.か、もしくはトリニティとゲヘナの自治区境界線辺りで会って話す』
話す内容は『私達が巻き込まれている事件があって、それに便利屋も巻き込まれていて便利屋が各自治区にちょっかいをかけているのはその事件が原因であり、私達はその事件の解決の為に動いてる。現在、便利屋が潜伏していると思われる場所がその教会で、調査の協力を頼みたい』
さて、ここで安価じゃんね☆
自治区境界線であってもトリニティ内だから夜行動は保証するじゃんね☆
D.U.に行っても夜行動には間に合うという形で扱うじゃんね☆
その点についてはどっちも大丈夫じゃんね☆
その上でD.U.と自治区境界線、どっちで話し合いをするよう提案しますか?……じゃんね☆
D.U.、もしくは自治区境界線のどちらかでお答え下さいじゃんね☆
安価先は>>465じゃんね☆
長すぎたから変更したじゃんね☆
それじゃよろしくお願いします……じゃんね☆
- 461二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 19:22:47
自治区境界線かな
万が一ファンブルで確保に移られても街中で戦うよりはマシだろうし - 462二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 19:26:36
ある程度安全考えるとD.U.、現地で地下通路で移動した可能性の証拠(移動の痕跡が見当たらない)を見せながら話せるという意味で考えると自治区境界線 って感じもあるか
- 463二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 19:40:53
自治区境界線
- 464二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 19:43:06
自治区境界線で
- 465二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 19:46:32
自治区境界線!
- 4661じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 19:53:22
- 4671じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 19:59:46
- 4681じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 20:37:10
【ゲヘナ自治区・風紀委員会執務室】
「ええ、そう。いいわ、自治区境界線ね。それじゃあ1時間後に」
電子音が鳴り、少女はその細い腕を下ろした。
この前出来た幼い友人からの電話は、以前のような誕生会の誘いと違って随分と物々しい物だった。
助けてほしい、話を聞いて欲しい。どうか力になってほしい、と。どうするべきか、どんな行動に出るべきか、僅かな逡巡の後、少女は苦いだけの珈琲で唇を湿らせてから立ち上がった。
「アコ」
「はい、ヒナ委員長」
少女の一声に、副官である天雨アコは静かな声で応える。
「……少し、出掛けてくる」
「では残りの書類と当直への対応は私が」
「うん、お願い」
副官の何もないかのように自然な対応に少女はやはり考え過ぎたかという苦笑いとほんの少しの寂しさを感じながら、立てかけてあった愛銃を手に取り、そのロングコートに袖を通して。
「ヒナ委員長」
「なに?」
「『お気をつけて』」
背を向けて資料整理を始める彼女の肩が震えている事に目を見開いてから、すぐに瞠目して微笑んだ。 - 4691じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 20:45:47
「ええ、すぐに『片付けて』帰ってくるから」
「……はい、お待ちしております」
「早く帰れたのなら、夕食、摂りましょうか」
「楽しみに、してます」
「そっ」
それだけ伝えてから少女は、ゲヘナ最強と名高い空崎ヒナは執務室を出て一人廊下を歩き出す。
「サーヴァント」
空崎ヒナは知っている、その存在を。幾度も手痛い抵抗を受けたのだから。まだ未熟でも懸命に風紀委員の職務を熟す後輩を傷つけられたのだから。
何よりその脅威を知っている。
空崎ヒナは、ゲヘナ学園は、既に『サーヴァント』という存在へ最大限の警戒を敷いている。
あの『小鳥遊ホシノ』が万全でないとはいえ、勝ちを拾えなかった。
その事実を、空崎ヒナは重く見ている。
「どういうつもりか分からないけれど、必要なら」
みしりと空間が、静かに漏れ出た怒気に悲鳴をあげる。
「───『今度こそ』叩き潰してあげるわ」
空崎ヒナ、現ゲヘナ自治区における単体戦力の頂点。
最も位貴き嵐の王は、軍靴を鳴らして友の待つ場所へと向かった。
『ヒナに連絡して可能ならD.U.か、もしくはトリニティとゲヘナの自治区境界線辺りで会って話す』 - 4701じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 22:19:15
「ゲヘナの風紀委員長と連絡取れました!あと1時間もしたら来てくれるそうです!合流からの交渉フェイズ、突入です!」
「よぉっし!とりあえず教会関係で今日出来そうな事はこれで全部片付いたね!」
「問題はゲヘナ側が例の前任生徒会長やそれに関連する施設を探ることに対して、そして聖杯戦争自体そのものに対してどういったスタンスを取っているかが不明な点……ですね?」
戦車が使えない、という事でバスを乗り継ぎつつの移動。流石に自治区境界線という事もあって遠隔地だからかバスの本数も少なくて中々来ません。
「でもさ、ハナコ。ゲヘナの生徒会長も結構聖杯戦争気にしてるみたいな話、ユウカがしたなかったっけ?あの……羽……羽なんとかって会長」
「羽沼マコトさんだよ、お姉ちゃん」
「そうそう、マコト会長。聖杯戦争とかの情報もトリニティとやり取りしたり、情報とーせー?とかもきっちりやってるし結構協力的なんじゃないの?」
モモイちゃんの言葉の通り、ナギサ様やユウカさんが言うにはこの前の非常対策会議こそ参加されなかったけどホットラインで連携を取り合っている、という事らしい。それなら協力出来るし何も心配する事ないんじゃという思考がありますけど、反面ハナコちゃんが危惧しているのも理解できます。
「ユウカちゃん達から聞いた限り、羽沼議長の今回した学外への対応はどれも『消極的な協力』だけです。その意図が少し気になります」
「協力姿勢、は見せてくれるけど……内情を全部共有したりしたくない……みたいな感じ、なのかな?」
「それも十分考えられますね。聞く限りですが、羽沼議長の評判は決して『悪いわけではありません』。数多くの事業を手掛ける行動力、市井の意見に耳を傾ける柔軟性、良くも悪くも自由奔放な自治性で有名なゲヘナ自治区の手綱を握る優れた感覚……決して愚鈍な王、というわけではない筈」
あまりゲヘナについては知りませんでしたけど、ハナコちゃんが言うには羽沼議長はどうやらとても『しっかり』した方のようです。今度イズミさんに会った時かフウカちゃんとお話しする機会があったら聞いてみてもいいかもしれませんね。 - 4711じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 22:44:42
「それなら、消極的な立ち回りを続けるのは……」
「……考えられるのは絞って三つ、でしょうか。一つはライダー陣営が学園の生徒達で彼女達が比較的交戦的かつ反政府側の動きをしている、その生徒達を理由に内政干渉が少しでも及ぶ事を嫌った。もう一つはゲヘナ自体が彼女達を庇護する判断をしたから」
そして残りは、恐らく今日の午前中に聞いた事。
「最後の一つ、ってもしかしてウイ先輩が言ってた前のゲヘナの生徒会長に関連してるから、とかなの?でも……その生徒会長ってとっくにいなくなったって……」
コハルちゃんの言う通り、『雷帝』が関わってるから動きを見せられない、大々的に動けない、のかもしれません。
「今いなくても『過去』が問題なんです、コハルちゃん。もし仮に『雷帝』という方が地下に隠し通路を作っていた、そうじゃなくても何かしら他自治区に知られたくない物があって、それをライダー陣営が利用しているのなら……ゲヘナ側は他自治区へ協力できないし協力を申し入れられない。謂わば過去の内々で処理したい秘密その物を人質に取られているような物なんです」
そうなってくると、やはり今回の風紀委員会の委員長さんとのお話で何かしらの結果が欲しいところです。
「となると、どの程度、それからどんな風にその風紀委員長さんにお話しするべきなんでしょうか?政治的な問題が絡んでくる以上、上手くお願いしないと……」
とはいえ悩んでしまって、みなさんの顔を見渡してしまいます。ウイさんのように何度も無理を聞いてもらっている相手でも、ナギサ様のように全部お話しした相手でもありません。
納得できるだけの『理由』、そしてあちらが話したり譲歩してくれるだけの『メリット』。これらが必要になるのではと思います。
ですが私達はマスターとはいえあくまで立場は一般生徒、生徒会からの正式な申し出ではありませんし、そもそもウイさんから生徒会を経由するのはやめるべきだと忠告を頂いています。
頭を悩ます問題だと感じて、頭痛も走りそうになったそのタイミングで。 - 4721じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 23:23:18
「アリスは素直に言うのがいい気がします!」
アリスちゃんが手をまっすぐに伸ばしてそう言った。
「ヒフミは前に自分がセイバーのマスターだと正直に話してくれました!それで今はヒフミもハナコもコハルもアズサも私達の仲間になってくれました」
彼女はバス停の屋根から漏れる陽射しを受けてその綺麗な髪に天使の輪を乗せながら、はにかんで話す。嬉しかったと、あの時した『マスターである事を自分から明かす』という選択を、今彼女は思い返して心から喜んでくれていた。
「風紀委員長はとっても優しい人です、アリスのお友達です。きっとアリス達を助けてくれます……なら、アリスはちゃんと正直にお話ししたいです」
「アリスちゃん……」
「教会を探索したい、そうやって素直にお願いする。ヒフミがそうしてくれたあの時と同じで、きっと良い結果が待っています!アリスは『そうしたい』です!」
そうしたいんだと、アリスちゃんは胸を張ってそう言う。私があの日した選択を振り返って、自分もそうしたいのだと笑ってくれる彼女に、何故だか救われたような気すらする。
そして、アリスちゃんの言葉にもう一人、声が挙がった。
「私もアリスの言葉と同意見だ。政治的な問題は絡むのかもしれない、確かに『雷帝』という存在について触れるのはウイの言っていた通りゲヘナの生徒相手には危険かもしれない。でも、初めから『分かってくれる訳ない』と耳を塞いでしまったら何も聞こえない、何も話せない」
アズサちゃんがしっかりと前を向いて、私達一人ひとりの目を見てそう言う。笑顔のアリスちゃんとはまた違う、力強い意志を灯した表情で。
「私達の想いを、ヒフミの想いを、まず真っ直ぐに伝える。戦闘で用意や準備を怠らないのは大切だけれど、最後に必要になってくるのは相手の懐に飛び込む勇気だ。それはきっと戦いだけに限らない……誰かと話す時もきっとそうだと私は思う」
その言葉に私は、勇気を貰う。
ゲヘナの風気委員長さん、しっかりお話しする機会はこれまでありませんでしたが、だからと言って尻込みしたり悩んでたりしても仕方ありません。
出来る事を、素直に相手に気持ちを伝える事を。
これまでそうしてきたように、今回も頑張ろうと気持ちは前を向いて。
それに合わせて、自治区境界線へ向かうバスが到着しました。 - 4731じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/24(土) 23:31:14
というところで本日の投下はおしまいになりますじゃんね☆
明日も午後からぼちぼち書いてくじゃんね☆
ちょっと情報量に行き詰まりもあるから明日で色々出して動き方にも色んな選択肢出せたら……なんて思ってるじゃんね☆
今回のヒフミちゃんとアリスちゃん、アズサちゃんの話は安価結果を受けての方針決めみたいな感じじゃんね☆
かなりストレートな説得内容だったのでそれ反映させる為の下準備じゃんね☆
これでわりとピリついてるヒナちゃんがどんな対応するのかは……内緒じゃんね☆
というわけで今日も読んでくださったり、安価参加してくださったりしてありがとうございましたじゃんね☆今日は午前中にぶっ倒れたりしてどうなるかと思ったけど少し進められてホッとしたじゃんね☆
明日も頑張るじゃんね☆
それじゃあみなさん、お休みなさい……じゃんね☆ - 474二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 23:35:15
おつかれさまです
体調に気をつけて - 475二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 23:36:24
お疲れ様です
お体にはお気をつけてください
果たして説得できるか
最悪の事態だけは避けたいけど
万が一事情聴取のために連行するとかなったらまずいし - 476二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 23:41:59
最悪ヒナとガチ戦闘になってもサーヴァント2人にゲーム開発部と補習授業部全員なら勝てるだろうけど
そこまで拗れる事態になったら今後ゲヘナに近づくのは厳しいだろうな
ヒナの対応次第だが果たしてどうなるか - 477二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 23:49:54
ヒナと話し合った後はトキとの話し合いがあるけど全員で行ったらライダー陣営がその隙ついて拠点乗っ取るのが目に見えてるからな
そうなったらあっちは立て篭もるだろうから大分厳しい状況になる
拠点防衛組とエリドゥに行く組をどう分けるか
キャスターかセイバーのどっちかは残りたいが
ミレニアム内ならマスターとサーヴァントが離れても問題ないだろうし - 478二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 01:16:15
マコト様は風紀委員が絡まなければって枕言葉は付くけどまあしっかりしてるか…
その枕言葉すら消えるガチモードになる辺り雷帝関連は本当にゲヘナにとったら核地雷なんだろう
ヒナとの交渉上手くいくといいなあ - 479二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 08:45:22
保守 ついでにネタの投げ捨て
ミカ「模擬刀の先制攻撃だよ!」
セイア「それは、違うだろう!」
ナギサ「強制シャットダウンですわ!」 - 480二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 08:51:00
ヒナとの交渉がどうなるかだよな
ピリついてるのに雷帝絡みのこと言われてどうなるか
ヒフミ達が色々なるのか便利屋がなんかなるのか或いは… - 481二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 09:21:39
乙です
ヒナの件は……ヒフミちゃんの人誑し力に期待するしかないかな
ヒフミちゃん、目指せキヴォトスのぐだ子やザビ子!! - 482二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 09:50:10
このレスは削除されています
- 483二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 10:21:47
そういえば欠片で見た他陣営の記憶って他の人に見せることも出来たりするんだっけか
多分良くないけど場面によっては協力を頼むのにも使えるか…? - 484二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 10:43:12
便利屋の方に何かしら対応取られるのは避けられない気がする
便利屋は風紀委員会やホシノに攻撃しているし
しかも雷帝絡みで何かしらやらかしてるとなれば風紀委員会として然るべき対応を取るのは当然だろうから
カヨコが主導して調査したなら報告書の内容に嘘があった疑惑も出てくるだろうし
ヒナとしては便利屋が原因で地下通路が露呈したらまずいことになる以上一刻も早く捕まえたいってなる可能性は高い - 485二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 11:02:27
便利屋が指名手配される可能性は充分あるだろうな
実際サーヴァントの力で便利屋が被害出してるのは事実である以上それを理由に指名手配と言われたら何も言えないし
カヨコの報告書の内容も気になるな
何かしら隠して報告してるのかしっかりわかった内容全て書いてあるのか - 486二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 12:35:05
ぶっちゃけ風紀委員からの対応に関しては温泉開発部や美食研への対応鑑みても聖杯戦争後までは響かないだろうし大丈夫じゃないかな
あれらだってそこそこ他自治区にも被害出してたり(温泉開発部とか温泉郷イベでレッドウィンターそのものが壊れかねない事やらかそうとすらしてたし)するけどゲヘナ内での投獄で済んでる訳だし - 487二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 12:54:47
- 488二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 13:38:09
便利屋は原作でも口座凍結されてたりするしアウトローだから指名手配されても問題ない気はするんだよね
- 489二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 17:48:13
これがいわゆるゲヘナ編ってことなんかな?
- 4901じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/25(日) 19:35:07
- 4911じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/25(日) 19:37:17
あとヒナちゃん周りまだ書けてないじゃんね……
やりたいネタはあるし折角説得というか会話の内容まで用意してもらったからその分ボーナスとか思ってるけど……まだじゃんね……
腰据えれたら、必ず書くので明日まで待っててもらえたら……1は嬉しいじゃんね☆
スケジュール管理できなくて情けないけど待ってて下さい…… - 492二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 20:15:38
- 493二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 20:18:02
おつかれさまです
無理せず急がずで - 494二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 21:42:36
- 495二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 01:52:13
このレスは削除されています
- 496二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 08:45:07
- 497二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 11:06:03
お疲れ様でした
どうか無理せずに - 498二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 18:12:20
雷帝絡みだし果たしてどうなるか
マコトが話聞いて何がなんでも便利屋確保するように命じる可能性はあるし
雷帝絡みならヒナも報告しそうだからな
まあ指名手配してくれた方がいいかもしれないが
拠点放棄とかする決断したらでかい - 4991じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/26(月) 21:37:16
- 500二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 21:38:36
お帰りなさい
- 5011じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/26(月) 21:51:21
お返事いくじゃんね☆
ありがとじゃんね☆骨折れたかと思ったじゃんね☆
痛くて息できないの初めてじゃんね☆
ヒナちゃん、ピリついてる理由があるじゃんね☆
拗れないように……なったらいいなぁって思ってるじゃんね☆
それ実は7日目までにトキとの話し合いに応じてたらやるつもりだったじゃんね☆
露骨にあの辺から拠点攻撃とかそういう単語出し始めたのはそういう理由じゃんね☆
マコトちゃん、絆ストーリーとかでもちゃんと自治区の人に耳を傾ける、間違いはきちんと聞いて受け入れる……そんな姿を見せてくれるじゃんね☆
……なんとなく反骨意識というか、そういう為政者としてあろうって努力してるんじゃないかなぁって思うじゃんね☆だから万魔殿のモブちゃん達もすごいマコト様への敬意あるのかなぁって思ってるじゃんね☆どれだけ掘っても面白そうな子じゃんね☆
1はすごく好きじゃんね☆
あと徹底して風紀委員会嫌ってる態度をしてるのも、ちゃんと理由がある……のかもって妄想するとワクワクするじゃんね☆
保守ありがとじゃんね☆
ティーパーティの三人もどっかで書きたいじょんね☆うちのミカちゃん用のBGMもずっと考えてるのに出せないじゃんね☆
こっから上手いこと禍根を残さないように調理したいじゃんね☆
原作ヒフミちゃんはいい意味でひとたらしじゃんね☆ここでも上手く再現したいじゃんね☆
見れるじゃんね☆実はウイちゃんのツッコミポイントだったじゃんね☆古びたテルモピュライの熱砂、あれを修復して進化させたのはウイちゃんじゃんね☆だからマリーちゃんとランサーの映像、見てるのに黙ってる→ウイちゃん怪しくない?っていう伏線じゃんね☆
それそのものは避けられない、だからこそマコトちゃんの采配が光った……って感じで処理していくじゃんね☆
ただいまじゃんね☆
やっと帰って来れたし書けるじゃんね☆
- 5021じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/26(月) 21:59:48
コメントへお返事したら次は書いてくじゃんね☆
ちょこちょこ会話は書いてたから地の文で埋めるじゃんね☆
そこら辺も大事じゃんね☆ただちょっぴりハードに行くじゃんね☆
発症まで最短で6日じゃんね☆
本スレの2部はゲヘナ・トリニティ編じゃんね☆
ラスト予定だけど前倒しになればミレニアムも入るじゃんね☆
ありがとじゃんね☆そんな感じじゃんね☆降って湧いてきたじゃんね☆
ありがとじゃんね☆そんな風に言っていただけてホッとするじゃんね☆へこたれず、頑張るじゃんね☆
最速で4日で発症じゃんね☆
家事力高いじゃんね☆スパダリじゃんね☆
ありがとじゃんね☆なんとか帰って来れたし頑張るじゃんね☆
そこら辺の難しさがあるじゃんね☆アビドス3章やった直後なのもあってもりもりに本スレに組み込んだ設定だったじゃんね☆
1が一番浅はかだったじゃんね☆
- 5031じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/26(月) 22:01:10
【8日目午後・探索イベント(2回目)】
【トリニティ自治区・自治区境界線】
日陰となっている瓦礫の影の下で、生温い風が肌に触れる。制服の下にじわりと汗をかく嫌な感覚をいやに鮮明に感じ取ってしまう。
最後のバスに揺られてから一時間、私達が自治区境界線に到着して十五分ほどが経っていた。
「……そろそろ、ですかね?」
「うん。約束の時間になる」
アズサちゃんの声もいつもより少しだけ固いものがある。緊張している、私と同じようにです。
ゲヘナの風紀委員長、空崎ヒナさん。名前はよく伺っています。
曰く、ゲヘナ学園『最強』。
先生からの信頼も厚くて、日々ゲヘナ自治区で発生する襲撃や銃撃戦やテロ活動を鎮圧している風紀委員会の方達の頂点。
「やっぱりウイ先輩と同じ学年っていうのが気になりますね」
そして、ミドリちゃんの言う通り、彼女はウイさんと同じ三年生。
つまりそれは二年前にいた『雷帝』と呼ばれるゲヘナ学園の前任生徒会長と関係している可能性があるという事。ウイさんがあれだけ警戒していた以上、正直な話、今回のお願いに対してゲヘナの、それも実働部隊の要職に就いている方が良い反応を見せてくださるのは難しい点もあります。
「でもここで話さなきゃ!……調べるの難しくなっちゃうし……」
「と、トリニティだけじゃなくて……ユウカ先輩が警戒網敷いても廃墟に来れた……なら、きっとライダー、とそのマスターは『地下通路』かそれに類似した移動方法を持ってるはず…… 」
ウイさんの言っていた教会に資金提供があったのと『地下通路』を含めた複数の噂が流れたのも同時期で、確かに『地下通路』の計画自体はゲヘナ旧政権時代に考えられていました。それなら何かしらの繋がりはある、と考えても無理はありません。だからこそ、ここでヒナさんに一連の情報の裏取りを、事実確認をした上で。
「アルさん達との繋がりは間違いなくあります。ならここでヒナさんに確認と許可を得なくちゃいけません……!」
アルさん達が何故戦う選択をしたのか、何故殺し合いに積極的な立場にいなきゃいけないのか、そして、どんな願いを抱えているのか。
彼女達の考えている事に繋がる為にも私達は───。 - 5041じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/26(月) 22:10:14
「……あっ!ゲヘナの風紀委員長です!」
アリスちゃんの声で私達は前を向きました。
嫌になるほど青く、けれど少しずつその色にグラデーションが生まれ始める空の向こうから。
静かな足取りでネイビーブルーの外套を翻して、空崎ヒナさんは私達の前に姿を見せてくれました。
「(……八人、と四羽か)」
少女は荒れ野を進む。慣れた場所というのもあって考えごとをしながら、拳大のコンクリートの破片を軽々と踏み砕きながら悠然と歩いていく。
目の前、500メートル先には己を慕ってパーティにも誘ってくれる他校の友人が、天童アリスが手を振っているのが見える。
その傍に、『あの』補習授業部がいるのも、見える。
「(サーヴァントの姿は見えない、か)」
もし仮に、天童アリスに、補習授業部に。
自分の友達に、そしてかつて先生が守ろうとした娘達にサーヴァントという前代未聞の『脅威』が降りかかるのであるなら。
「(───それを、見極めなくちゃ)」
それ故に空崎ヒナはここに来た。トリニティ・ミレニアム・アビドスの連名による情報提供とゲヘナ学園の裏取りによって彼女達が聖杯戦争に、殺し合いに関わっているのは、関わらなくてはいけないのはわかっている。だからこそ、見極めなくてはいけない。彼女達に悪しき影響はないかどうか、友人が傷ついてはいないか。空崎ヒナは、一人の少女としてアリスからの『助けてほしい』『教えてほしいことがある』という言葉に応える為に。
「(必要なら……何度だって叩きのめして、私が殺してみせる)」
此処に来たのだ。 - 5051じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/26(月) 22:26:27
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自治区境界線、それを示す鉄条網は力無く垂れ下がってその意味をなくしている。
それでもその鉄の棘が這う一本の線こそがトリニティとゲヘナを分け隔ていて、私達と空崎ヒナさんはそれを挟んで対峙していた。
「久しぶりね、アリス……随分と『お客さん』が多くて驚いたわ」
「お久しぶりです!ヒナ!また会えてアリスは嬉しいです!」
「そう……なら来て良かった」
薄く微笑んで空崎さんはアリスちゃんに答えた。聞いていたゲヘナでの活躍からはとても想像できないほど優しい表情は、とても慈愛に溢れていた。
そんな彼女は、アリスちゃんから視線を外すと私達を、正確には補習授業部のことを見て言った。
「そして、こうしてちゃんと顔を合わせるのはあの夜以来かしら?トリニティ総合学園の補習授業部」
初めて、ではない。あの日、あの夜。先生が美食研究会の方を引き渡す為に行った自治区外郭にある大橋で遠巻きながら私達も彼女を見ている。
「はい、こんにちは空崎先輩。以前はその……お世話になりました」
「あの子達、うちの学生だから。大体あの人が考えた事だし……それに、貴方達が退学にならずに今も元気にしているのを見れて私も嬉しい」
ヒナでいいわ、とひらひらと手を振る彼女は冷めた口振りだけれど、あの時の私達の事情を知っているらしくどこかほっとしたような温度が言葉に乗っている。 - 5061じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/26(月) 22:31:53
見た目以上、そしてその重責ある立場以上に、優しい先輩なのだと思っていると、彼女は鋭い目で空気を切り替えるように静かに喋り始めた。
「急な呼び出しだったから貴女達がどんな話をしたいのかだとか、どういう物を私に求めているかは分からない。だけど自治区境界線なんてデリケートな場所呼び出すのは少し考え物かしら。人の手も目も少なくて、政治的にも触り辛い場所にゲヘナの風紀委員長を呼ぶなんて『裏がある』って言っているような物よ」
淡々としていながら、どことなく先生と似ているような間違った答えの箇所を丁寧に説明する時を思わせる態度でヒナさんから指摘を受けてしまう。
「あはは……すみません、でも、大事な話なんです」
そう、多分D.U.じゃ無理だった。トリニティ自治区内というのもある、だけど本当の意味で信じてもらうには『こちらがゲヘナ自治区にいる風紀委員会の委員長に攻撃したら大問題になる』自治区境界線でなくては。私達が何があっても絶対に手を出せないこの場所でなきゃ、それぐらいの安全を担保しなきゃいけなかったから。そう、だから。ここで話を……。
「……ヒナさん、来て頂いたのは理由が「話してくれるのは構わないけど、その前に───」……へ?」
変な声が、私の喉から漏れて。私の目の先には。
「きちんと『サーヴァント』は出しておきない」
厳しい重機関銃を片手で構えるヒナさんの姿があった。 - 5071じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/26(月) 22:46:21
静かな声。ここに来た時から一度も変わらない、涼やかなその声。それなのに、何も出来ない、何もさせてもらえない。喉輪を潰されたような強烈な威圧感。唾を飲み込むことすらやっとの私達に、彼女は続ける。
「私は少なくとも、サーヴァントが現れる前にこの場にいる人間の半分は制圧できる」
事も無げにそう言うのはきっと事実だろう。ちらりと見ればユズちゃんは完全に腰を抜かしてコハルちゃんに支えられてるし、平気そうなのはアズサちゃんと驚いた顔をしているアリスちゃんぐらい。
そのアズサちゃんの顔にだって冷や汗が一筋流れている。
きっとこの場の8人のうち半分なんて、セイバーさん達が霊体化を解くより前に意識を持っていかれ兼ねない……そういう説得力があって。
「必要なら私は平気な顔で貴女達を撃つし、サーヴァントを引き摺り出す」
脅しでもなんでもなく事実になるぞと、彼女はそう言う。
「そうならない内に貴女達のサーヴァントを出しなさい」
理解は、出来る。その意図もアリスちゃんの友達でゲヘナの風紀委員長という立場を考えれば、なんとなく分かる気がした。サーヴァントについてだってナギサ様やユウカさんから話が入ってるのかもと思えば知っていても不思議じゃない。だから。
『(───お願いします、セイバーさん)』
返答はなく、彼らは姿を現してくれた。
光が集まり、虚空が歪むようにしてセイバーさん達はその姿で空間を塗りつぶすように、いつの間にか立っている。現れた彼が最初に言ったのは、私が考えていた物と同じだった。
「『公平な話し合い』の提案、感謝する。僕はセイバー、この子達と共に聖杯戦争に参加するサーヴァントだ」
「慧眼な事だ、アリスの友よ。我はキャスター。短い間となるが、よろしく頼む」
会って少し、だけれど私はヒナさんがアリスちゃんのお友達で先生からもとても信頼されている方だと知っている。これまでの話の中でも決して暴力的な人でないとも分かっている。なら、きっと何か考えがあって私達にサーヴァントを出す事を要求した。
ならきっとそれは、自分の為でなく、『私達の為』な気がする。けど、その答えは返って来なくて、代わりに彼女は静かにお二人を見据えて。
「───便利屋の子と同じで『喋るタイプ』、か」
小さくそう、呟いた。 - 5081じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/26(月) 22:58:21
「その口振り、我ら以外のサーヴァントに心当たりがあるとみて、相違ないか?」
「ええ、もしかするとゲヘナ側から映像が提供されているかもしれないけど風紀委員会、そして私はサーヴァントとの交戦経験がある」
ヒナさんもまたアズサちゃんやホシノさんと同じようにサーヴァントの方と戦った事がある、そう言った。
「だから確認が必要なの。貴方達の存在が……私達にとって明確な脅威かどうか。そしてアリス達に何かしらの悪影響を与えていないかどうか」
重々しい音を響かせてその銃口をセイバーさん達へと向けられる。それにセイバーさん達は何も構えず、むしろ少しだけ私達から離れた場所に立ったまま無抵抗でいる。ヒナさんの考えは分かって、だから抵抗の意思一つ見せずに静かに待つセイバーさん達の気持ちも分かる。それでも心臓に良くない光景を見て、早鐘が打つ。そして『直感』する。もし仮にヒナさんが『脅威』だと判断して今この場で戦いとなれば、数は決して不利ではないけれど。
私達はこの人を相手に敗北し兼ねない、と。
暫く、睨み合う時間が続いて。
「それで、採点結果は如何かな?」
彼女は銃口を上に向けてから目を逸らさず言った。
「……私には判断できない。少なくとも私の知っているサーヴァントは有無を言わさず戦闘を仕掛けてくる連中だから」
「……なるほど、それならここから先は僕の役割ではないかな」
彼はそう言って、だけどやはりその場から動かずに会話を閉じてしまう。
役割、つまり脅威ではないと説明するのはセイバーさんではなく、私の出番だ。
「空崎ヒナさん、お話しがあります」
「……良いわ、ゲヘナ学園三年生の空崎ヒナとして話を聞きましょう」
彼女の目を見て私ははっきりと言う。
「陸八魔アルさんの件についてです」
ここから先が分水嶺、信頼を勝ち取れるように話をしなくちゃいけません。 - 5091じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/26(月) 23:12:06
「私は聖杯戦争の参加者です。巻き込まれる形での参加となりましたけど、今の、そしてこれからの目的は聖杯戦争の……平和的、な解決です」
ハッピーエンド、を少し畏まった言い方にして伝える。
「ゲヘナ学園の陸八魔アルさんが聖杯戦争に参加しているのは先ほどの口振りからご存知の筈です。そして彼女達は今、トリニティやミレニアムでも戦闘行為をしています」
そう、ハナコちゃんも言っていたようにゲヘナ学園の立場は『消極的な協力姿勢』。それでも完全に無交渉ではなかった。きっとゲヘナ側でも『聖杯戦争』について私達と最低でも同程度、或いはそれ以上に何か知っていてもおかしくない。それなのに『消極的』だったのは関われない『理由』がある。それを私は分からない以上考慮も配慮もできない、なら。足をすくめて私まで消極的にいたら何も分からないままで終わってしまう。
「……私は、アルさんと友達です。一緒にアイドル活動だってしました、アビドスにも一緒に遊びに行く事だってあるんです」
だから下手な小細工や交渉なんてしない。信頼してもらえるように胸襟を開く、『素直』に『飛び込んでみる』。
「大事な友達が殺し合いに参加していて、戦っている。私とも最後には殺し合わなきゃいけないかもしれない」
私の素直な気持ちを伝える為に言葉を尽くす。
「そんなの嫌なんです……どうしてアルさんがそんな戦いをしなきゃいけないのか、知って、その上で止めたいんです」
目を逸らさずに、殺し合いの舞台に参加している、その為の武器を持っている私が『何をしたいのか』きちんと伝える。
「アルさん達が各自治区にどうやって移動しているかを調べた時……地下を通っている可能性が考えられました。そして以前のゲヘナであったオークション会場の爆破事件……その最後の現場だった『旧カイゼリン・ブリッツ記念教会』」
その言葉に僅かにヒナさんの目が見開いた気がした。 - 5101じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/26(月) 23:26:38
分かって、いました。ウイさんからあれだけ忠告された内容に触れる、きっとそれはとても重い意味があります。それでも下手な誤魔化しなんて私には出来ません。
「その教会とアルさん達が使っている地下通路に関係があるかもしれないんです」
見極めるといった彼女は測りかねるとそう言ってくれたんです。なら嘘も小細工も必要ない、ただ知っている事、教えて欲しい事をきちんと全て言う。
「私達は教会について調べたい、叶うなら現地に入って調査したい。そして、教会と秘密の地下通路に関係があるかも知りたいんですっ」
きっと、アリスちゃんの事を心配している彼女に、どうかこの戦いを終わらせたいと伝えられるように。力強く、精一杯の気持ちを込めて私は言う。
「ゲヘナの方にとってその教会が触れられたくない過去なのは知りました……でもどうか、教えて下さい。私の大事な友達に繋がる手掛かりなんですっ」
ヒナさんがアリスちゃんを心配するようにわたしも同じようにアルさんの事が心配だから。あの映像で泣いていた彼女の姿を見た。私の友達が泣いていた。そんな彼女が殺し合わなきゃいけないなんて見過ごせない。
「お願いしますっ!空崎ヒナさん……っ!」
信頼してもらえるように、どうか力を貸してもらえるようにと。私は頭を下げた。
ほんの少し、それとも思ってるより長くか。じりじりと頭の後ろに暑い日差しを受けながら待つ時間があって。
それから静かに息を吐く音が聞こえた。
「顔を、上げなさい……トリニティの子が、それもティーパーティのお気に入りの子が軽々しくゲヘナの人間に頭なんて下げちゃ駄目よ……桐藤ナギサも、あの人も、貴女のそういう所が気に入っているのかもしれないけど」
おずおずと顔を上げると、一本線の向こうにいた彼女はその線を踏み越えて私の目の前に立って。
「……まったく、この子達に例の爆破事件の話まで教えて……仕方ない人なんだから」
優しく微笑んでいた。 - 5111じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 00:03:31
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「思ったよりしっかり調べていて、驚いたわ」
そう言ってヒナさんはこちらの境界線側にある瓦礫の一つに腰掛けてから、銃を手放した。
「貴女達、下級生でしょ?『雷帝』については誰から?」
「ええっと……あの、トリニティの図書館委員会の……」
「ん……ああ、彼女。流石ね、後輩への指導もきちんとしているし今度シャーレで会う機会があればお礼を言わないと」
笑う彼女に悪い含みとかはなく、純粋にウイさんへ感謝しているような口ぶりだった。
「貴女達の言う通り、『雷帝』にまつわる事件はゲヘナではタブー。特にその忌まわしい遺産についてはね」
彼女はつまらなさそうに足元の小石を軽く蹴って転がす。可愛らしい仕草でしたけど小石とつま先に挟まれたそれより小さな石が砕けて粉塵になった事について私は見なかった事にしました。
「ただ調べた通り、貴女達の知りたい教会自体と雷帝に直接的な関わりはないわ」
教会が作られた経緯とかは聞いている、と尋ねられたので頷きを返せば彼女はその先を話し始めた。
「そう、なら省略するけど。教会は雷帝シンパによって建設された。彼女は当時別の件で動いていたからそんな物に関わる暇はなかった」
遠い目で、きっと二年前の情景に想いを馳せながら、いつの間にかオレンジ色が混じり出した空を見て彼女は続ける。
「ただある時、彼女達は雷帝が面白半分で出した依頼は引き受けた、途中まで作ろうとして『破棄した』計画の引き継ぎを」
その続きの言葉は、私達にも馴染みのあるものだった。
「トリニティの地下にある『カタコンベ』の再現を」 - 5121じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 00:31:25
「とはいえ技術的に未熟だった彼女達に雷帝の真似事は難しくて、結局各自治区の境界線近くまでしか掘れず、おまけに三人程度の幅しかない道。あそこにあるのはカタコンベの再現を出来なかったただの地下壕とそれを偽装する為の教会もどきだけ」
模造品としても失敗作だったと彼女ははっきりと言った。その言葉には寂しげな憐れみがあるような気がした。
「それでも幾ら出来損ないと言えど、カタコンベを再現しようとしただけあって内部はかなり複雑だし、何より自治区内で終わった話といえど境界線付近まで伸びた地下壕だから、あまり他自治区に聞かれて嬉しい話ではなかった」
それは、そうです。もし自治区境界線を越えていたらそれこそ大問題になっていたでしょうし、そうでなくてもその近くまで地下壕があるとなれば他の自治区にとっても決して『気持ちの良い話ではない』。それこそ、下手すれば糾弾され兼ねない話だ。
「危険性自体はとても低いけど、そういう政治的な問題もあるし腐っていようとあれは雷帝に通ずる物。本来は完全破壊したいところだけど、地下に作った以上、下手に壊せばどうなるか分からない」
地下の物を壊すとなれば埋め直すか、それこそバンカーバスターでも叩き込むしかありません。そしてそれをするとなれば前者であれば相当な人員と資金が、そして後者であれば最後は自治区境界線付近も爆破しないといけない以上は内密に事を進めにくいし崩落の危険性もあります。
「だから当時は他の遺産関係の中でも優先順位を下げて、ひとまず隔離する形にしたの。臭いものにはなんとやらってところね」
その結果が特別指定危険地域としてその一帯の封鎖、だったわけなのだと腑に落ちた。
「さっきも言ったように、教会も地下通路も危険性は低いし何より雷帝が作った物じゃない……だけど政治的な問題だけはあった」
彼女はそう言ってからスマートフォンを操作し始める。装飾のない無骨なそれはきっと風紀委員会で支給されている、プライベートな物とは別のなのだと想像できた。
そして彼女はその画面に映し出された写真を私達に見せてくれた。
「私達が結局手をこまねいたのはそれが理由。あろう事か便利屋の子達は教会を『拠点』にした」
夜に撮ったのか暗がりになっているが、小さくアルさんのような人の後ろ姿がそこには映っている。 - 5131じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 00:40:22
「それがどんな意味を持っているか、分かった上で彼女達は……いえ、『鬼方カヨコ』さんはその選択をした」
また、今回もカヨコさんの名前が出た。確かカヨコさんは二年生や一年生のアルさん達より年上なのだと聞いた事がある。
彼女は雷帝在任時を知っていて、そして教会の調査を任せられる立場にあった。
「事実上の人質ね、少しでも干渉したらこの地下通路の事を他自治区に言いふらすぞっていう脅し」
拠点をそういう風に活用する、というのは考えた事がなかった。合宿所を選んだ時はとにかく中心地から離れるように、今のも拠点だって整備すれば工場として活躍できる理由はあれど『廃墟』というミレニアムを戦いに巻き込まないで済むっていう理由からです。その場所を拠点にする事自体が学園や自治区に対する切り札になる、なんていう事は私には思いつきもしない戦略でした。
「危険性は少なかったし、彼女達からの被害だって……まああの程度のやんちゃはいつもの事だし」
いつもの事だと済ませるゲヘナの懐の深さに驚嘆しそうになるけれど、それもヒナさんの顔を見てすぐ落ち着いた。
「何より他ならぬカヨコさんが自分で雷帝にまつわる存在を利用してまで聖杯戦争に臨んでいる……その事実は私達にとっても大きかった」
彼女の顔にあったのは、深い憂い。
鮮やかな紫の宝石は沈んだ陰りを見せていた。
「いくら危険性は低くても、どんなに優先順位かま後ろにあってもアレは雷帝に関わる物。下手をすれば二度とゲヘナ自治区やD.U.では暮らせなくなる。その覚悟の上で彼女はそういう『選択』をした」
それだけの覚悟を持って、カヨコさんは、アルさんは、『選択』をしたのだと私達の目を見て彼女は教えてくれる。その事実はしっかりと私の心に重さを感じさせた。
「それが今、私から話せる全部ね」 - 5141じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 00:49:43
「……あの、その……いいん、ですか?」
誰も何も言えなかった中で、おずおずとコハルちゃんが口火を切った。それは、そんなに話して大丈夫なのかという心配の籠った問いで、ヒナさんもそれが分かってか薄く笑って答えた。
「ええ、問題ないわ。勿論この話を公表されたら困るけど貴女達は先生に信頼されている子達だし……それに最悪の場合でも、この事実だけじゃマコトの政権は揺るがない」
その言葉には慈愛だけじゃない、はっきりと羽沼議長に対する強い信頼のような何かがあった。
それは単純な感情ではなく、もっとずっと強くて優しくてだけど哀しくて、苛立ちもあるような、複雑な何かだった。
「ヒナ、それなら教会の調査はどうでしょうか?アリス達は探索クエストを考えています」
「調査の許可、は難しいわね。少なくとも教会側『から』地下通路に入る事はその一帯を封鎖している以上、私は許可できない」
アリスちゃんからの質問に少しだけ渋い顔をしてからそう答えて。
「これでも私は風紀委員だから、規則は率先して守らないと他の子に示しがつかないから」
それから彼女は少しだけおかしそうに、どこかチェシャ猫のように悪戯めいた顔で微笑んでから。
「ただもし、封鎖していない場所……例えば別自治区との境界線にある出入り口から間違えて迷い込んでしまったら……それは仕方ないかもしれないけど」
そんなヒントと携帯の通知音を私達にくれた。
「さて、もう聞きたい事は十分?」
そしてそんな風に尋ねてくれる彼女に対して私達は───。 - 5151じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 00:56:47
というところで今日はおしまいじゃんね☆
明日はヒナちゃんに聞きたい事の安価やるじゃんね☆
特に指定とかはないじゃんね☆
ちなみに最後の通知音についてはヒナちゃんからのプレゼントになるじゃんね☆具体的に言うとトリニティ・ゲヘナ自治区境界線近くにある地下通路の出入り口の情報じゃんね☆
ただし内部については『カタコンベ』と『同じ』で複雑じゃんね☆
カタコンベの劣化『模造品』だから仕方ないじゃんね☆
というわけで中々書けなかったけど待っててくださった方、今日も遅くなったのに読んでくださった方、そしてコメントしたり保守してくださった方、本当にありがとうございましたじゃんね☆
明日は15時ぐらいからぼちぼち始めていきますじゃんね☆
ヒナちゃんへの質問(1個)と夜行動安価あるので、もしよかったら明日も遊びに来てやって下さいじゃんね☆
それではみなさん、おやすみなさい……じゃんね☆ - 516二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 01:14:29
- 5171じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 01:20:13
(雷帝関係は原作でのスタンスがまだ分からないことだらけなのとあんまり悪もんにして後から雷帝ちゃん周りに神輿にされた被害者とかになったら大変だから逃げ道として、雷帝に盲信してた子達とそれを『利用した大人』が作った……って感じにしたじゃんね☆)
(元ネタも皇帝の名前ついてるけど別にその人が作ったわけでもその当時の皇帝が出資したわけでもなかったからちょうどよかったじゃんね☆)
ちなみにヒナちゃん、当初は戦闘イベする予定だったじゃんね☆
下がスペックの最初期案じゃんね☆
空崎ヒナ
支援火力:1d99(最低保証:45)
スキル『終幕:イシュ・ボシェテ』
敵全体に1d99×12のダメージ(生徒を相手にする場合、気絶値以上のダメージは0で計算)
未調整だけど大体これぐらいの強さじゃんね☆
ありがとじゃんね☆
ななななななんの事じゃんね☆
- 518二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 08:45:09
保守
阿慈谷ヒフミの家事力20+dice1d100=62 (62)
下江コハルの家事力20+dice1d100=5 (5)
白州アズサの家事力20+dice1d100=97 (97)
浦和ハナコの家事力20+dice1d100=78 (78)
才羽モモイの家事力dice1d100=78 (78)
才羽ミドリの家事力dice1d100=57 (57)
花岡ユズの家事力dice1d100=54 (54)
天童アリスの家事力dice1d100=80 (80)
キャスターの家事力dice1d100=81 (81)
- 519二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 08:48:03
- 520二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 08:49:41
- 521二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 10:33:08
お疲れ様でした
確か、アズサが退院時にサオリの連絡先を受け取ってたはず
ソレで連絡を取る事が出来ればあるいは……?
そして、三人程度の幅しかない道をキャスターは実体化して通れるのか?
そういえば、『外の世界』から来た先生はアーサー王やアーラシュやレオニダス王の事は知ってるんだろうか? - 522二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 10:39:49
セイバーの直感スキルって迷宮で「多分こっちに行ったほうがいい」みたいな使い方ってできるんだっけ?
- 523二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 12:39:22
- 524二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 13:22:00
夜行動ではトキに会いに行くことになるだろうけど
拠点襲撃が起きた以上また起きる可能性はあるからセイバーかキャスターは残った方が良さそうだな
後ユウカに物資をもらうための連絡とC&Cの派遣要請もした方がいいかも - 525二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 14:14:34
どうせなら複数箇所でヘルタースケルターの増産出来ないかな
数で腐敗したオートマタに勝てるならやれること増えるし - 526二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 14:23:30
トキと会うことになりそうだけどどんな感じなんだろうなアーチャー陣営
主従仲よろしくなさそうだし
このままいくと分かり合えないと判断したトキが別行動するとかありそう
壮絶な結末をアーチャー陣営は迎えることになるのかどうか - 527二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 14:56:45
SN世界の切嗣とセイバーみたいな馴れ合わずにあくまでパートナーとして一線引いている関係がマシな方かな
- 528二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 15:01:46
Fate/Zeroの切嗣とセイバーの感じなら大分やばいだろうな
悲惨な結末にアーチャー陣営がなる可能性は高そう - 529二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 15:07:26
絆レベル的に黒服とアサシンの関係性より良くないわけだからな
レベル5にいってないってことは宝具もまだ使えないのかな? - 530二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 15:16:16
そういえばステラって自害禁止ルール的にはどうなんだろう
- 531二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 15:16:35
- 5321じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 15:18:26
久々にコメントに聖杯大戦√の話題がちらっと見えてドキドキしたじゃんね☆
保守ありがとじゃんね☆
コハルちゃんの家事力が切ないじゃんね☆
最後まで戦闘イベやるか迷ってたじゃんね☆
結局どんな形であれここで戦闘をヒナちゃんにさせても双方にいい結果はないのとそこまで頑迷なキャラクターとして描くのは望ましくないかなぁって判断から今回はやめたじゃんね☆
ヒナちゃん、ホシノちゃん、ネルちゃん、ツルギちゃんは大体このラインぐらいで設定してるじゃんね☆上限低い代わりに最低値高かめとか、爆発力あるとかスキル特殊とか……そんな感じじゃんね☆
アリスクは色々バタバタはしてるじゃんね☆
連絡自体は出来るじゃんね☆
あの時連絡先を交換する描写したのは実は伏線だった……わけじゃないじゃんね☆
ほんとに偶然だったじゃんね☆
……キャスターさんは多分通れないかもじゃんね☆
先生は一応知ってる……けどブルアカの舞台がそもそも本当に地球なのかすら怪しいじゃんね☆
いつの時代かも定かじゃないじゃんね☆
謎が多い世界じゃんね☆
🎲判定になるけどそういうのもできるじゃんね☆
ライダー陣営が脅威として感じてもらえててホッとするじゃんね☆あんだけライダーさん戦闘イベントで負けそうになったから結構焦った1じゃんね☆
難しいじゃんね……なにせあれはキャスターの道具作成(偽)と宝具込みで量産してる物じゃんね☆
仮に距離の離れた別拠点で作るとなると……少し形の違う物になるじゃんね☆
- 5331じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 15:18:55
- 5341じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 15:22:27
安価の時間じゃんね☆
今回の安価内容は『ヒナちゃんに聞きたい事』じゃんね☆
文章量とか個数自体に指定・制限は特にない……けどここで聞いておくと別イベントに派生したりするのもあるから取りこぼしにはご注意下さいじゃんね☆
安価先は>>542じゃんね☆
それではよろしくお願いします……じゃんね☆
ヒナちゃんの立場、知っている事から伝えられる物は過不足なく伝えるじゃんね☆
- 535二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 15:32:07
現段階でアルたちの処遇はどうする気なのか
ゲヘナでサーヴァントの目撃情報はあったか
腐敗したオートマタは雷帝関連のものではないのか
カヨコが主導して調査したと聞いたが報告書の内容に嘘偽りはなかったのか
マコトは現状をどう考えているか
仮にアルたちが街中でオートマタとともに暴れ回る事態が起きた場合どう対処するつもりか
アルたちは食料や弾薬などの物資をどこで補給してるか心当たりはあるか - 536二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 15:36:15
”「───便利屋の子と同じで『喋るタイプ』、か」”や”「……私には判断できない。少なくとも私の知っているサーヴァントは有無を言わさず戦闘を仕掛けてくる連中だから」”と言っていたが喋らず戦闘を仕掛けてきたサーヴァント等が居たのか?
聖杯戦争の前に起きていたタトゥシール事件について。令呪も見せながら、関連があると思うか等
アルたちの使役するオートマタについて、映像を見せつつ、姿は『一般流通している規格の物』らしいが流通元に思い当たる節はあるか?
辺りかな? - 537二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 15:41:17
便利屋はどこかからバックアップを受けている形跡はあったか
可能な限りでいいので支援をしてもらえないか
これから先他陣営と街中で衝突することが回避できない局面があるかもしれない
そうなったら可能な限りの隠蔽や援護をしてもらえないか - 538二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 15:47:01
マリーというトリニティの生徒でマスターでもある子が行方をくらませたが何が知らないか
何か分かったら教えてほしい
明らかに不審な様子の人物はいなかったか
あたりかな - 539二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 15:55:19
別イベントに派生する質問はなんなんだろうな
質問は
現状ゲヘナで何かしらデカい事件は起きていないかで - 540二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 16:13:31
かそく
- 541二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 16:15:19
- 542二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 16:15:50
- 543二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 16:16:05
何かしらバックアップしてもらえたりはしないかで
- 5441じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 16:21:46
- 545二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 17:23:10
そういえばマスターがいないから蚊帳の外になってる山海経だけど今回のイベント見る限りサーヴァントなんてわけわかんないもんがいきなり出てきたらやばそうだったしむしろ良かったのかもしれない
- 546二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 17:26:42
そういえば仮に聖杯大戦ルートに行った場合は第4部って感じになるのかな
- 547二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 17:38:48
手段選ばずやる覚悟がありそうなライダー陣営はだいぶやばそうだからな
こちらからしたら避けたいことである街中で暴れ回って被害を出しまくったりとかも必要なら躊躇なくやりそうだし
そうなったときは大きな決断を強いられることになるかもしれない
街中で激突すれば隠蔽し切るのは難しいから聖杯戦争終わった後元通りの日常過ごすのは難しいだろうし
戦うか静観するかなんとか誘導するか - 548二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 17:45:48
- 549二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 17:49:43
地下通路探索のリスクは大分高そうだよな
爆弾とか仕掛けられていたら最悪だし
そうじゃなくてもトラップ地獄になってる可能性がある
あっちが拠点から離れるのを待って拠点を破壊するぐらいしか手が思いつかないな現状は - 550二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 18:00:46
エクスカリバーを街中で使えばどれだけの被害が出るか分からないしな
迂闊にこちらが宝具を使えなくなってしまうというメリットがある以上追い詰めたら街中での戦闘やりそうだなライダー陣営
だからといっても何もしなきゃオートマタの数に押し潰されかねないし - 551二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 18:26:42
メタ的に考えると物語的にこちらの侵攻ルートとしても用意されてはいるだろうし、地下通路は例えトラップがあるとしても対処不可能なレベルでは無いと思うな
少なくともカタコンベの劣化『模造品』ってミカ主の発言はアリウススクラッドとかの協力があると通りやすいってヒントだと思うし - 5521じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 18:31:38
1じゃんね☆
書いたり消したりでまだやりくりしてるじゃんね☆
とりあえず、下のブロック毎にお答えする感じになるじゃんね☆
①【アル達について】
現段階でアルたちの処遇はどうする気なのか
仮にアルたちが街中でオートマタとともに暴れ回る事態が起きた場合どう対処するつもりか
アルたちは食料や弾薬などの物資をどこで補給してるか心当たりはあるか(便利屋は、何処かからバックアップを受けている形跡は、あったか?)
聖杯戦争の前に起きていたタトゥシール事件について。令呪も見せながら、関連があると思うか等
マコトは現状をどう考えているか
②【雷帝・教会・オートマタについて】
腐敗したオートマタは雷帝関連のものではないのか
アルたちの使役するオートマタについて、映像を見せつつ、姿は『一般流通している規格の物』らしいが流通元に思い当たる節はあるか?
カヨコが主導して調査したと聞いたが報告書の内容に嘘偽りはなかったのか
③【サーヴァントについて】
ゲヘナでサーヴァントの目撃情報はあったか
”「───便利屋の子と同じで『喋るタイプ』、か」”や”「……私には判断できない。少なくとも私の知っているサーヴァントは有無を言わさず戦闘を仕掛けてくる連中だから」”と言っていたが喋らず戦闘を仕掛けてきたサーヴァント等が居たのか?
明らかに不審な人物は居なかったか?
④【協力依頼とヒナ視点から見た聖杯戦争】
これから先他陣営と街中で衝突することが回避できない局面があるかもしれない、そうなったら可能な限りの隠蔽をしてもらえないか?
ヒナさんからは、聖杯戦争とは、どういう風に写って見えたか?
取りこぼしなくてよかったじゃんね☆
早いに越した事はないじゃんね☆ - 5531じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 18:44:42
ちょっと休憩がてらコメント返させてじゃんね……
それは本当じゃんね……キサキちゃん関係とか今の問題片付くまではちょっと1には手に負えない自治区じゃんね……雷帝由来の教会ですらシンパが作った紛い物っていう逃げ道用意しなきゃなのに……山海経はどう物語が転がるか読めないじゃんね☆
突入するというか大戦√を選ぶ時期によるじゃんね☆
1が想定する、みんなが大戦√を選ばざる得ないタイミングは2つじゃんね☆
1つは二部の中盤から終盤、もう一つは三部というか諸々が決着する直前のどっちかじゃんね☆
前者ならスキップして大戦√が三部扱い、後者なら四部じゃんね☆
アルちゃんは手段、選ばないじゃんね☆
アウトローじゃんね☆
アルちゃん好きじゃんね☆
ヒフミちゃん達以外はどこもどっこいじゃんね☆
バーサーカーについては内緒じゃんね☆
オートマタ……またそろそろ出番出すじゃんね☆
絆レベル低いうちはそんなに威力高くないじゃんね☆
アリスクでもいいし他の方法でもいいしなんでもありじゃんね☆
- 5541じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 20:14:02
【①アル達について】
「アルさん達は……これからどうなるんでしょうか?」
気になるのはアルさん達の処遇。それに対してヒナさんはあっけらかんと軽い調子で答えてくれた。
「初めに聞く事はそれ?それが先生の言う『らしい』なのかしら……そうね、便利屋の子達については丸っ切り全部お咎めなしとまでは言わない。けど現状のやんちゃぐらいならゲヘナの事なら内々に処理するわ」
アルさん達の事をやんちゃ、の一言で彼女はすっぱり言い切ってしまう。穏やかな方だけど、剛毅というか器が大きいといいますか。ただ一つ気になったのは。
「それは……ゲヘナ内での事はって事ですか?」
ゲヘナの外、トリニティや他自治区で動いた事については後々追及されるのではと不安に思って尋ねると彼女はバツが悪そうに補足してくれた。
「不安にさせる言い方になったわ、ごめんなさい。彼女達が例え他自治区で多少暴れても、それこそ死者でも出さない限りは私達は『庇わなきゃいけない』。だから聖杯戦争中やそれが『終わった後』の処遇については気にしなくて大丈夫……相変わらずそういうのが上手な人なのよ、彼女」
彼女、そう言ったヒナさんの顔にはどこか懐かしむような表情が浮かんでいる。少なくとも、アルさん達についてはゲヘナ側で庇ってくれるのだとホッとしたところでハナコちゃんが得心がいったように呟いた。
「……なるほど、『人質』とは言い得て妙ですね」
「流石、あの舟を任せられただけはあるわね、浦和ハナコ。露呈させたくない事実を握られていて、過度に罰したりその経緯を紙で残せばそれが公になってしまう。だから庇わなきゃいけないし、マコトも静観する事にしたのよ。当事者達に自由にさせた方がいいって……そういうのを全部計算した上で、博打に出た人があの中にはいるのよ」
あの人、というのが誰かなんとなく分かってきた気がする。もしかするとアルさん達について知るならその人を取っ掛かりにするのも一つの手なのかもしれない。でも『誰に』繋いでもらいましょうか。
「だから貴女達も仮に街中であの子達とぶつかる事になって、ゲヘナの中で『最後の一線を越えない限り』私がなんとか誤魔化すから気にしなくていいわ。うちはそういうやんちゃする子、沢山いるし」 - 5551じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 20:22:23
最後の一線とはつまり誰かを『殺してしまう』という事。その一線をアルさん達に踏み越えさせては、いけない、そう堅く心の中に刻みつける。
「とはいえ私が貴女達と一緒に戦うのは『よほどの状況』じゃないとまず無理だけどね……マコトは静観する姿勢を崩す気はない、逆に言えばこれ以上私達ゲヘナの生徒が殺し合いに関与するのを看過するつもりはないでしょうから」
そう申し訳なさそうにヒナさんは言う。けれどアルさん達の立場の保障、そして戦闘の隠蔽もして頂けるなら十分すぎるほどです。
そう思っていると今度はモモイちゃんが左手の甲を、その手に淡く輝いている令呪を見せながらヒナさんへと声をかけられました。
「ええっと、ゲヘナの風紀委員長さん」
「ヒナでいいわ、アリスのところの子でしょ?話は聞いてるから」
「ならヒナで!……それでさ、ちょっと気になってたんだけど、ゲヘナでタトゥーシールがどうとかってなかった?もしかして私達の令呪、あーマスターの証?みたいなのと関係あるかなぁって」
タトゥーシールと言えば確かにそういう騒動があったのを思い出します。
「……そういう事か。いえ、ごめんなさい、こっちの話ね」
そのモモイちゃんの質問に何か納得するような顔をしてからヒナさんは私達に経緯を説明してくれました。
「タトゥーシール自体は半月ぐらい前からうちで流行り出したの。アコ、あぁうちの行政官が卑猥だとかなんとかって厳しく取り締まったんだけど、先週から脱獄した温泉開発部の子達とかが闇市なんてし始めてね。カイザー系列のダミー会社とまで手を組んで何をしてるかと思ったら……恐らくはカモフラージュだったんでしょ。脱獄に協力したのは便利屋の子達だったし」
あの時、スケバンのお二人から伺った話の中にあった温泉開発部の脱獄。その一件と、その後の闇市もどうやら便利屋68の方達が協力していた。
ならもしかすると温泉開発部の方に話を聞くというのも一つの選択肢かもしれませんね。 - 5561じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 20:34:57
【②雷帝、教会、オートマタについて】
私やハナコちゃん、モモイちゃんからの質問を終えたところで、アズサちゃんも口を開きました。
「あのオートマタは雷帝関連のものではないのか」
その質問にヒナさんは少しだけ意外そうな、いえどちらかと言えば思ってもみなかった事を聞かれたと言わんばかりに目を少しだけ丸くした。
「オートマタ?……ああ、なるほど。そんな物まで買ったのね。さっきも言ったカイザー系の企業、どうやらあの子達と協力関係にあるみたいなの。オクトパスエンジニアリング……例の教会建設時の資金援助してた企業よ」
オクトパス、エンジニアリング。協力関係にあるというのなら、アルさん達の物資関係はその人達が補給しているのかもしれません。カイザー本社まではいかなくてもその系列企業なら十分大きな会社です。資金面等が底を尽きる、なんてのを待つのはきっと悪手でしょうし。何より。
「(アルさんが戦う理由にも関係があるのでしょうか……?)」
もしそうなら、もし大人に騙されているのなら。そう思って自然と私の『右手』は強く握られていた。
「じゃあオートマタはその雷帝とは」
「関係ないわね、そんな報告は当時上がらなかったし」
関係ない、とヒナさんは言い切った。そうなるとウイさんが予想していた『中身』自体が別物のパターンが濃厚な線になります。ただその根拠は当時の『報告書』なのだとヒナさんは言う。だから思い切って私は尋ねてみた。
「……一応確認させて下さい、報告書に漏れは?」
「『あり得ない』。ゲヘナ学園の三年生として明言するわ、当時あの人はそんな手抜かりをしなかった」
それに少しだけ厳しい目をして、彼女は静かな声でそう言った。思わず、下唇を噛んでしまう。
「不躾な、事を言ってしまってごめんなさい」
「……いいわ。当時を知らないのだし、今貴女は厳しい状況に置かれているのだから」
こっちこそごめんなさいと彼女は言ってくれて、気まずい沈黙が流れた。 - 5571じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 20:50:50
【③サーヴァントについて】
そんな沈黙を破ってくれたのは。
「僕からもいいかな?」
微動だにせず、ここまで一度も口を挟まないでずっと待機し続けてくれたセイバーさんからだった。
「……どうぞ」
少しだけ気まずそうにヒナさんはそう答えたのにセイバーはありがとうと一言お礼を言ってから、ひどく真剣な眼差しでヒナさんに尋ねた。
「喋るタイプ、君はそう言ったね?もしよければ君の交戦経験のあるサーヴァントについて教えてほしい」
言われてみて思い出す。確かにヒナさんはセイバーさんやキャスターさんを見た時に『便利屋の子と同じで喋るタイプ』と言った。それは裏を返せば、喋らないタイプのサーヴァントと遭遇した事があるとも取れます。
そんなセイバーさんからの質問に少しだけ『困惑』したように彼女は答えてくれました。
「別に、構わないけど……私が『倒した』サーヴァントは全部で『四体』」
倒した、そう彼女は告げた。その瞬間に私達は顔を見合わせてしまう。まるで彼女の言葉に対して信じられないとでもいうような行動かもしれなくて、やってから申し訳なくなったけれど。そうも言ってはいられない。
だってその数は可笑しいのだから。
「……貴女達にとってその数は何か気になる事があるのね」
「すみませ「謝らなくていい」……ぁぅ」
「ああ、違うの、ごめんなさい……少し言葉が足りなかったわ。貴女達にとって私が遭遇したサーヴァントはイレギュラー、なんでしょ?」
こちらの考えをさらりと察して彼女は詳しい話を聞かせてくれた。そしてそれは。 - 5581じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 20:54:06
「私が知っているサーヴァントはうちの風紀委員の子達やアビドスの小鳥遊ホシノと戦った便利屋のサーヴァント。そしてゲヘナで『噂』になっていた夕方から夜にかけて路地裏に現れる存在……私が倒したのは後者の方よ」
「いずれも影みたいに靄がかかった不定形の物。辛うじて人の形をしてたけど喋る事もなかったし、戦闘中も反射的に動いているようで、自我が希薄な気がした。貴女達のように他の生徒も見かけなかったし」
「あれをサーヴァントと判定したのは生徒でもオートマタでも何でもなかったのと、一様にソレらが口にした『聖杯』という単語があったから。そして───」
「倒したらそれこそ霧みたいに消えて無くなったわ」
まるで私達も予想していない情報だった。
「……なるほど。ありがとうヒナ、大変助かったよ」
「そう。ならいいの」
セイバーさんは暫しの逡巡の後、お礼を言ってまた後ろで静かに待機をしてくれている。
何か思い当たる事があるのかもしれません。
私達の知らないサーヴァント、それが存在していた。
その事実に嫌な汗が背中を伝う気がしました。 - 559二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 20:57:19
シャドウサーヴァントがいるってことなのか?
- 5601じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 21:05:25
【④聖杯戦争について】
「あの、ヒナ先輩」
「なにかしら?えぇっと……」
「才羽ミドリです、アリスちゃんと同じゲーム開発部に所属してます」
「そう、ミドリね。よろしく……それで何が聞きたいの?」
「はい。ヒナ先輩は聖杯戦争についてどう思われますか?思う事を教えて頂けないでしょうか?」
ミドリちゃんの質問に少しだけ悩ましげに眉間に皺を寄せてからゆっくりと、言葉を選ぶようにヒナさんは答えた。
「随分ざっくりした質問だけど……そうね、悪趣味だと思う、本当に」
悪趣味だと言い切る顔は苦々しい。やはりこのキヴォトスで『殺し合い』という命のやり取りは酷く重く、苦しく、そして許容できない物なのだと、第三者である彼女の顔を見て改めて認識した。
「生徒同士に縛りつける形で殺し合いを、それもサーヴァントという従者に命じさせて強要するだなんて、少なくともキヴォトスの住民の発想じゃない」
そう、この聖杯戦争はキヴォトスとは相容れない物です。
「……ゲヘナは他の自治区と比べて戦う事に大らかな土地柄よ。そして戦う時には必ず理由がある」
戦う理由、各々の願い。
「つまらない諍いから互いの矜持を賭けてする決闘まで、それこそ理由は沢山ある。なら聖杯戦争を胴元がさせたい理由は何か?」
私達にはそれがありますけど、では元々聖杯戦争をさせたがった人は、そのきっかけを作った人は。
何を考えていたんでしょうか。
何故、自害させる棄権の選択肢まで奪ってまでこんな戦いを強要されるのか。
マーリンさんはシステムについて触れる事をあまり強く進めませんでした。それはどうしてなのか。
全てと言わずともそれらについて深く知っているかもしれない人のところへいずれは訪れる必要があるのかもしれません。
「少なくともまともな理由じゃないのだから……貴女達も気をつけなさい」 - 5611じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 21:09:51
- 562二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 21:16:07
夜はトキと会う感じかな
ただどう戦力を振り分けるか
全員で行くわけにもいかないし
後ユウカに連絡しとかないと - 563二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 21:28:08
ヘルタースケルターによる防衛でも良い気もしたりはする
ライダー陣営は昨日令呪も使ってるしオートマタもアサシンにそこそこの数破壊されてるから連日で攻めてくる可能性は少ないだろうし - 564二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 21:30:22
少なくともセイバーかキャスターはいた方が良くないか?
誰もいなかったらランサー陣営とかが来る可能性も出てきちゃうし
監視されてる可能性はあるから - 5651じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 21:33:21
- 566二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 21:35:48
とりあえずユウカに連絡して物資の補給を頼むのと出来ればずっとがいいけど夜だけでもいいからC&Cに護衛や拠点防衛をしてもらえないか聞きたいな
- 567二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 21:38:25
悪趣味な仕様は原作が伝奇エロゲだから仕方ない
キヴォトスでは型月世界どころか現実以上に命のやり取りがNGだし
それはそうと型月の魔術とかって名前に反して科学寄りというかシステマチックなんだよね 偶然にも陣営が集合してるミレニアムが一番相性が良い(魔術師のスタンスはゲマトリアっぽいけど)
そうなると偶然できちゃったパターンは難しいんだよな
生徒の神秘が神話や伝承に関わってる→神話や伝承の力を降ろす実験→うっかり座に接続までは起こってもサーヴァント召喚システム以外の部分とか物理的に存在する大聖杯とか器とか何があったら揃うのか
黒服にことの発端を聞く必要はありそう
安価はトキのとこに行く そろそろトキのタイムリミットがやばそうだし - 568二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 21:40:05
ヒフミとモモイとセイバーとハナコでトキのところに行って後は拠点を守るのが無難かな
拠点をガラ空きにするのはよろしくなさそうだし
後ユウカへの物資補給とC&Cの協力要請かな
一人でもいいから派遣してもらえたらでかいし言ってみる価値はあると思う - 569二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 21:42:16
ユウカに連絡してからトキの拠点に向かう かな
ユウカへの連絡に関しては報告と物資の補給で。C&Cに防衛頼んだりするのはマスター関係者以外を殺し合い関わる戦闘直接に巻き込むのはちょっとヒフミ達のスタンスに会わない気がするから無しで - 570二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 21:48:48
ユウカに連絡してからトキのところに行くはいいと思うがメンバーどうするか
全員で行く意味はそんなにないし
夜にみんなで行くより最小限のメンバーで行って残りのメンバーは休んでもらう感じにした方がいいと思う
それにサーヴァントが誰も防衛にいないとなると仮にアサシンやライダーが来た場合一方的にやられて拠点を捨てる羽目になる
それは避けたい - 571二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 21:53:32
ヒフミ、モモイ、ハナコは必須として、発想や交渉という面ではユズやアリスも外し難いんだよな。ミドリも細かな補足とかしてくれる面あるし
となると逆に拠点に少数残すのはそれはそれでだからなんとも - 572二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 21:58:24
- 573二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 21:58:37
- 5741じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 22:02:57
- 575二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 22:03:09
拠点をライダー陣営に乗っ取られたらこっちはヘルタースケルターの量産が出来なくなってあっちはオートマタの量産が出来るという最悪の状況になるからな
そうなったらハッピーエンド目指す難易度は一気に上がるだろうし - 5761じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 22:08:41
- 577二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 22:11:30
したっていうのはなんなんだろう
体調不良判定ならならマスター適正的にはキャスターやアーチャーにもあっておかしくなさそうだし - 5781じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 22:29:28
【8日目夜・購入イベント】
『こんばんは、早瀬ユウカです』
『今回も物資リストを送るから必要な物を連絡して頂戴』
【物資リスト】
①光る!鳴る!DXあばんぎゃるど君プレミアム
購入限度:なし
最大HP/支援火力:100/4d20
分類:戦闘補助アイテム/アクティブ
説明:ミレニアム保安部や各自治体の治安維持組織で実験的に運用されているアバンギャルド君の廉価品を特注でチューンアップしたモデル。量産性を優先しているがそれでも火力だけなら元のアバンギャルド君のカタログスペックにもかなり近づいている。提供者は匿名希望だがユウカと懇意の仲らしい。
効果:戦闘に参加可能。ゲーム開発部所属部員がダメージを受ける際、自動でダメージを肩代わりする。
②大ボリューム!ゲームグッズ収納棚
購入限度:1回
分類:ステータス補助アイテム/パッシブ
説明:ボードゲームから最新ゲーム機まで、様々なゲームグッズが収納された収納ケース。ゲームソフトはミレニアム製からのプレゼントやカンパで購入された物。大切にしよう。
効果:拠点で過ごす時間の中で心が落ち着く。その日プレイした人数と時間をダイスで判定して、その分が味方陣営サーヴァントに絆ボーナス。
③SNOWロケットランチャー
購入限度:なし
分類:戦闘補助アイテム/アクティブ
説明:ミレニアム保安部も使用する口径66mmの使い捨て対戦車ロケット弾発射機。
ユウカが特別に調達した物は実験用の高威力炸裂弾を搭載している。
効果:使用生徒の攻撃/妨害判定を1d72で行う。
④旧型オートマタ
購入限度:なし
最大HP/支援火力:10/10
分類:戦闘補助アイテム/アクティブ
説明:ユウカが急いで用意してくれたオートマタ。メンテナンス済み。
効果:戦闘に参加可能。 - 5791じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 22:31:24
⑤ ミレニアム製ポケットドローン「アイギス7号」
購入限度:5回
分類:戦闘・交流補助アイテム/パッシブ
説明:ミレニアム屈指の天才「小鈎ハレ」が手掛けたEMPドローン。
手のひらサイズと小型ながら、索敵や通信妨害など一台あるだけでも活躍する。
効果:交流イベントでの情報取得時に1台につき+1ボーナス。
また、味方陣営が所持している場合、各種イベント開始時に先制攻撃へのダイス判定。先制攻撃の感知に成功した場合、1d7の回避ボーナス。
⑥檜の大浴槽
購入限度:1回
分類:補助アイテム/パッシブ
説明:百鬼夜行産の檜を使って作られた大きな浴槽。とっても高価。入ってみると、美肌効果を実感できる……かも。特定の部活に依頼すると効果が上昇するとかしないとか。
効果:夜行動終了時、拠点にいる味方生徒のHPを30回復する。
⑦新発売!「初恋を忘れられない貴女に贈る発煙弾」
購入限度:なし
分類:戦闘補助アイテム/アクティブ
説明:焼け尽きた灰のようなものが入った特殊な弾丸。当たると通常の手投げ式発煙弾のように煙幕を噴き出す。販売元は不明だが、どうやら中身の灰が重要らしい。
効果:生徒の「妨害」時、使用宣言する事で1d20のボーナス。
『今回準備できるのは4個よ。同じ物を複数個でも購入限度内なら準備できるから。それじゃあどれにするか選んで』
【安価先>>586】
- 580二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 22:34:36
収納棚とアイギスは欲しいな
他をどうするか - 581二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 22:38:01
収納棚と残り思いつかなければアイギス複数個もありかな
- 582二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 22:38:59
DXあばんぎゃるど君プレミアムを1個試しに貰ってみるのもありかな
- 583二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 22:40:56
これからも襲撃があると考えると回復アイテムの浴槽を貰うのもありだな
- 584二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 22:49:36
収納棚
アイギス×2
あばんぎゃるど君 - 585二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 22:58:42
このレスは削除されています
- 586二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 23:08:44
- 5871じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/27(火) 23:27:40
安価へのご協力ありがとうございますじゃんね☆
安価内容は>>586さんの大ボリューム!ゲームグッズ収納棚、アイギス7号、檜の大浴槽、あばんぎゃるど君ぷれみあむになったじゃんね☆
ほんとはキャスターのアイテム関係も安価したかったけど1がちょっと別件のお電話してて遅くなったから今日はここまでになります……じゃんね☆
明日はお昼にキャスターのアイテム関係の安価してそれから夕方ぐらいからトキちゃんとのお話書いてくじゃんね☆
ではではみなさん今日もありがとうございました!明日もどうぞよろしくお願いします……それではおやすみなさい……じゃんね☆
戦力もそうだけど拠点なくなるのは……ちょっとマイナスじゃんね☆
しーくれっとだいすは今回で3回目になるじゃんね☆これまでの🎲結果に従ってるじゃんね☆
- 588二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 23:33:57
ユウカの物資って会いに行けばその場ですぐもらえるならどこかのタイミングで会いに行けば一回
夜にもう一回とかも出来るのかな
襲撃についてはクリティカルだし悪い感じではないと思いたいが
襲撃があったを引いたらライダー陣営とやり合うことになってたから、前回より不利な戦闘になっただろうし引かなくて良かった - 589二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 23:49:25
セイバーとの関係とか諸々の懸念はわかるけどタイムリミットについてはそろそろ共有した方がいい気がするんだよね
「時間がかかっても説得する」とか「衛宮ごはんみたいな平和時空を目指す」みたいな選択肢にあたっての障害だし多分弓・槍あたりの動機にも関わってそう
別の供給手段とかの対策を考えるにも早くしたほうがいいだろうし
あとヒフミやモモイが倒れてから判明すると話が拗れそうなのもある - 590二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 23:52:57
しーくれっとだいすはなんなのかは気になるがそれ引いたら倒れるやつじゃないと思いたい
まあヒフミやモモイが倒れた後に発覚したとなるとかなりあれな状況になりそうだよな
モモイとヒフミが倒れた状況でハナコが知っていたことが発覚したらとんでもない拗れ方しそうだし - 591二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 23:56:52
倒れるまでに共有出来なきゃ最悪ハナコが離脱するイベントとかが起きてハッピーエンドどころじゃなくなるかも
雰囲気が明らかに最悪になるし連携面にも支障が出るだろうから勝ち残りすら危うい可能性も出てくるし - 592二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 03:45:19
話そうにもタイムリミット云々に関してはそもそもヒフミはまだ知らなかった筈
現状だとハナコがなんとか話してくれる状況を作るしかないという - 593二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 07:26:58
檜の大浴槽の強化って、ほぼ、温泉開発部なんやろなぁ。
聖園ミカが1日でグーパンチで破壊出来る壁の枚数dice1d100=48 (48)
温泉開発部って、私の中では、
【1に温泉2に温泉。3、4で開発、5に温泉】な部活やと思ってるけどこの認識でいいんやっけ?
- 594二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 07:50:39
お疲れ様でした
大風呂のバージョンアップは某ゲヘナの温泉開発部だろうなぁ……
えっ、あの部活をミレニアム(拠点)に呼んで大丈夫なのだろうか?
クリティカルか……なんか、凄い事がありそうな予感がしますね
そして、セイバーやキャスターと補修授業部とゲーム開発部の集合記念写真とかは撮ってたりするのだろうか?
撮ってたら、全てが終わった後の記念になりそうだけど - 5951じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 11:23:32
12時過ぎにアイテムの安価、その後にもう一個するじゃんね☆
色々考えたけど……クリティカルって事でトキちゃんと話する前に時間を作る事にしたじゃんね☆
あとクリティカル分はいつもよりアイテム多めにするじゃんね☆……って書いたつもりだったじゃんね……書いてなかったじゃんね……1はあほあほじゃんね☆
ヒフミちゃんが全陣営の願いを知る事、それがハッピーエンドに行くためのスタートラインだと思うじゃんね☆
それなしだと、よっぽどクリティカルな交渉でもしない限りは仲間になるのは難しいじゃんね☆
今回振ったしーくれっとだいすは、これで3回目じゃんね☆
大体夜に振ってるじゃんね☆
実は一部時点、マリーちゃんと二回目に会った時点でハナコちゃんを一時的に退場させるつもりだったじゃんね☆
ハナコちゃん賢すぎるじゃんね☆
合ってるじゃんね☆
ヒフミちゃんの知っているタイムリミットはLAちゃんから教えてもらった『この聖杯戦争に残された時間はあと1週間』だけじゃんね☆
逆にハナコちゃんは『マスターの肉体が膨大な魔力による負荷に耐えられる限界日数』という意味でのタイムリミットを知ってるじゃんね☆
二人はそれぞれ、この二つの秘密をまだ誰にも話せてないじゃんね☆
ヒフミちゃんは単純にタイミングが、ハナコちゃんは純粋に友達に余命宣告することができなくて……じゃんね☆
もう言っちゃうけど温泉開発部じゃんね☆
ゲヘナの情報をなんとか出さそうとしてた頃の名残りじゃんね☆
檜の大浴槽選んだ時点で自動的に温泉開発部の連絡先げっとできる算段だったじゃんね☆
温泉開発部は便利屋68と(本スレに限っては)協力関係『だった』のとメグちゃんは3年生って事で雷帝周りの話ができるかなぁっていう感じだったじゃんね☆
廃墟はミレニアム自治区の外にあるからセーフじゃんね☆連邦生徒会的には立ち入り禁止だからアウトだけど……今更じゃんね☆
クリティカルはかなり気にしてる人が多いから、予定変更して味方陣営内で話す時間を1回取るじゃんね☆
写真の描写はアイリちゃん達のとこだけだったけど……すごくいいアイデアだから増やすじゃんね☆
- 596二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 11:24:45
- 5971じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 11:33:04
アイテムの話があったからお話しするじゃんね☆
ぶっちゃけアイテムについては今の一日一回『夜に注文して朝に届く』っていうシステムを変更するつもりはないじゃんね☆
ヘルタースケルターに大きな拠点もあったりとモモイちゃん達の戦力はめちゃくちゃ大きいからあまりパワーアップするのが早いと、他の陣営もめちゃくちゃ強くしなきゃいけないじゃんね☆
だから増やすとしたら今回みたいに一度に貰えるアイテムの個数を増やす方向じゃんね☆
あと実質5回ぐらいしかないからちょっと足早に増やしてくじゃんね☆
でも安価は絶対じゃんね☆
1が自発的にユウカちゃんからのアイテム入手機会を増やす事は現状ないけど、例えば安価で『ミレニアム内で行動、セミナーに行って早めに注文して夜にアイテムを受け取れるようにする』とかの安価になったら勿論それはオッケーじゃんね☆
本スレはそこら辺本当に自由じゃんね☆
1がメタ的に出来ないと判断して没にした事と、みんながハッピーエンドを目指して考えた安価は別物、後者を1は大喜びで優先するじゃんね☆
ので安心して色んな事を書いてほしいじゃんね☆
保守ありがとじゃんね☆
さすナギじゃんね☆
- 5981じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 12:00:23
「ユウカとの話は終わったな、では次は我の番だ」
「お前達がアーチャーのマスターとの話し合いをする間、準備しておこう」
「……先ほどの空崎ヒナの話、セイバーもそうであったように、我にも思うところはあるのだ」
【拠点強化アイテムリスト】
今回製造できるアイテム数:dice1d6=3 (3) +1
①防護隔壁lv.1
製造限度:なし
分類:拠点強化アイテム/パッシブ/第一エリア
説明:キャスターとエンジニア部が共同製作した対爆対弾対刃シャッター。宝具はまだ無理だが、『重ねる』事で真価を発揮する。
効果:第一エリアに設置可能。敵の拠点攻撃時、判定を妨害する。レベル1につき5点。
②精密スコープ
製造限度:なし
分類:生徒強化アイテム/パッシブ/全生徒
説明:エンジニア部謹製の照準器。遠くの物も手に取るように分かる。
効果:装備した生徒が『攻撃』選択時、+6ボーナス。
③ワイヤートラップlv.1
製造限度:なし
分類:拠点強化アイテム/パッシブ/指定なし
説明:アズサが待ち望んでいたミレニアムC&C御用達のワイヤートラップセット。相手がワイヤーに掛かると自動で銃弾が発射される。強化する事が可能。
効果:敵の先制攻撃時、判定。成功値は相手サーヴァントの幸運ステータス以上。成功した場合、相手陣営全員に1d10のダメージ。
④特殊サイレンサー
製造限度:なし
分類:生徒強化アイテム/パッシブ/全生徒
説明:特殊な任務用のサイレンサー。流出には気をつけなくてはいけない。
効果:装備した生徒が『妨害』選択時、+6ボーナス。
- 5991じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 12:01:16
⑤ いなずまちゃんlv.1
製造限度:なし
分類:拠点強化アイテム/パッシブ/第一エリア
説明:雷ちゃんをベースに必要な機能のみを絞って再設計された小さなセントリーガン。相手が侵入に手こずっていれば、ダメージを与えてくれるだろう。
効果:第一エリアに設置可能。敵が拠点攻撃判定に失敗した時、相手陣営全員に3d2のダメージ。
⑥増強マガジン
製造限度:なし
分類:生徒強化アイテム/パッシブ/全生徒
説明:詳細不明の消音器。可愛らしい星マークがついている。
効果:装備した生徒が『攻撃/妨害』選択時、+3ボーナス。
【注意事項】
・レベルのあるアイテムは複数製造する事でレベルを上げていきます。レベルの上昇と共に効果も強化されます。
・生徒強化アイテムは1個につき、1人装備(強化)可能です。生徒強化アイテムを選択される時は誰に装備するかの指定もお願いします。
・生徒強化アイテムの付け替えは行動安価時に可能です。ただし、戦闘中に付け替える場合はその生徒達は行動できないのでお気をつけ下さい
【安価先>>606】
- 600二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 12:10:04
②③④⑥
がいいかなぁ?
後は、誰に持たせるかやな。 - 601二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 12:14:10
①×2、④×2かな
- 602二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 12:14:20
⑥ヒフミ
②アズサ
④モモイ
③
安価外の質問だけど
キャスターに作ってもらったやつで未装備のやつとかあるっけ? - 603二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 12:15:40
なら、④は、ヒフミとモモイに装備させるか
- 604二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 12:18:51
あ、誰に装備するか書かないとだったか
①×2
④ヒフミ
④モモイ
現状装備済みはアズサが特殊サイレンサーだった気がする - 605二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 12:21:46
①
④ヒフミ
④モモイ
④アリス
この選択肢も候補っちゃ候補 - 606二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 12:25:08
- 607二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 12:34:21
黒服は、マスター攻撃されると気絶じゃなくて昇天しそうだなぁ。一番、マスター本体が脆そうで他の陣営に襲撃されるのもやばそうじゃんなぁ〜。
- 6081じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 12:48:59
- 6091じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 12:51:50
【8日目夜・導入】
【廃墟・同盟拠点】
『お前達は携帯通信端末を持っている、今はヘルタースケルターだけでなく高性能のアイギス7号もある』
『だが、自分達の手で映像を記録するのも重要だ。これは好きに使え』
アイテムの注文を終えた私にそう言ってキャスターさんが渡してくれた一眼レフ。今は私の首にかけたそれをしげしげと眺めながらこの後の予定を考える。
モモイちゃんが言うにはトキさんに会うのは1時間半後。移動にはミレニアムから貸し出してくれるヘリで大体30分ぐらいだから出発まで『1時間』ぐらいある。
おにぎりとかの簡単な軽食は済ませてある。拠点で留守番を担当してくれるのはアズサちゃん、コハルちゃん、アリスちゃん、ミドリちゃんの四人とキャスターさん。それから何かあればエンジニア部の三人も協力を申し出てくれた。
昨晩の事もあるから戦闘に慣れているアズサちゃんや訓練をしているコハルちゃん、そして火力のあるアリスちゃんに司令塔役のミドリちゃんもいてくれる。キャスターもいるしきっと大丈夫だと、そう思いながら私はキッチンを見回す。
帰ってきたらハナコちゃんやユズちゃん達と簡単な朝ごはんの仕込みは済ませてしまった。ムニエルは……明日に回さなきゃですね。 - 6101じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 12:53:06
「あー!負けたじゃーん!貴女達のせいだよー!」
「ふふん!まぁ私はエリートだからね!ゲームだってこんなもんよ!」
「はい!はい!アリス、次はスマシスしたいです!アズサ、いいですか?」
「うん、勿論。前に聞いた時からスカルマンを操作してみたかったんだ」
モモイちゃん達はゲーム中です。
「ひぅぅ……な、なんで私、拠点でも書類仕事……」
『仕方ないでしょ。明日期限の申請書類、貴女達すっかり出し忘れてたんだから』
「うふふ♡時間はたっぷり♡ありますし必要なら私も手伝いますから頑張りましょうね、ユズちゃん、ミドリちゃん」
『そうやって甘やかさないのハナコ。この子達のせいなんだから』
「あらあら♡モニターに顔出し♡してるユウカさんに、ケツ持ち♡しようとしたら怒られちゃいました♡」
ハナコちゃん達は通信越しのユウカさんと書類仕事。キャスターさんはもう第二ブロックで頼んだお仕事を、セイバーさんは拠点外でアイギス7号さんやヘルタースケルターさんdice2d10=8 9 (17) 機と一緒に警備中。これからの1時間、少しだけゆっくり過ごせます。私も遊んだり書類のお仕事を手伝ってもいいかもしれませんけど、誰かお一人とお話しするなんていうのもいいかもしれません。
一体どうやって過ごしましょうか?
【こんにちは】
【サポートシステムが行動安価をお知らせします】
【クリティカル判定結果を受けてこの後1時間】
【阿慈谷ヒフミは自由行動時間を獲得しました】
【この間の行動は自由です】
【①誰と】【②何をするか(何を話すか)】
【の2点を安価します】
【安価先>>618】
【制限は②で話す内容はdice1d3=2 (2) 個までです】【選ばれた安価内でその内容の数が多い場合は、それらから採用する物をダイス判定を行います】
【それでは皆様】
【よい行動を】
- 611二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 13:04:40
誰か一人か
ハナコから隠してる事聞き出そうとするのもありだけど話してくれない可能性あるから、セイバーからシャドウサーヴァント?について、何か思い当たったのか聞くのが良いかな
なので
①セイバー
②ヒナと話した時のヒナが戦ったサーヴァントについて聞いた理由と、その際ヒナが語った事に対する見解
かな - 612二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 13:32:11
①セイバー
②ヒナが話していたサーヴァントに関すること、今後どう動くべきか - 6131じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 13:40:19
- 614二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 13:47:55
①セイバー、キャスター
②ヒナが言っていたサーヴァントに関すること、最優先に動くべきことは何か - 615二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 13:48:29
①セイバーとモモイとキャスター
②ヒナと話した時のヒナが戦ったサーヴァントについて聞いた理由と、その際ヒナが語った事に対する見解
かな - 616二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 13:56:44
- 617二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 13:58:45
かそく
- 618二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 13:59:08
- 619二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 13:59:12
このレスは削除されています
- 620二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 14:04:50
サーヴァントに関する情報はかなり重要そうだからな
聞ける時に聞いておきたい - 6211じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 14:09:58
- 622二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 15:17:37
お疲れ様です
流石に某ファブリーズ案件な彼女はいないだろうけど……
アーサー王が喚び出されたって事は、この聖杯戦争にはナニかしらあるのは確定なんでしょうね
とりあえず、ファブって除菌抗菌しておこうかな
後、セイバーさんムニエル食べられず……残念!! - 623二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 15:38:58
シャドウサーヴァントについては一応、前にアーチャーが「例えこの身が影法師になっても」とは言ってたけどあの時は色々とあったからヒフミちゃんは覚えてるか微妙な所だな
- 624二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 15:50:14
そして、ムニエル用だったお魚は、フィッシュ&チップスに使われるのであったとさ。
フィッシュ&チップスがイギリスに関連のある料理らしい。(アズールレーンのイギリス艦の娘がフィッシュ&チップスの発言あったので。) - 625二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 15:53:45
- 626二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 16:15:42
シャドウサーヴァントを倒しても聖杯に魔力として取り込まれるなら全員の願いを叶えることもできるのかな
- 627二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 18:12:05
拠点襲撃時の警報システムってどうなってたっけ?
- 6281じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 18:43:54
- 6291じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 20:53:40
- 630二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 21:00:45
- 6311じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 22:07:52
『ヒナにサーヴァントについて聞いた理由と答えに対する見解。現状についてどう思ってるか』
キッチンの流し台に立って、思案する。
少し、気になる事がありました。
ヒナさんとセイバーさんとの会話、そしてキャスターさんの思うところがあるという発言。
私達の知る七騎のサーヴァントとは恐らく違うヒナさんが倒したという四騎のサーヴァント。
明らかにおかしい、これからトキさんと話すというのなら、一度セイバーさん達と私達で考えなきゃいけな───。
『君の考えて⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎、⬛︎⬛︎⬛︎は自ずと知る事になるから気にしなくて大丈夫。これからの物語は⬛︎⬛︎⬛︎を探す事に専念するといい』
「……っ」
頭の中でざりりと音が鳴る。『直感』がする。何かが私の中で警鐘を鳴らしている。
『もし君が理屈や理由を⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎に求めるのなら……そうだね君達は⬛︎⬛︎⬛︎を変えるべきだ』
以前聞いた、マーリンさんの話。結局セイバーさんとそれについてしっかりお話し出来ないまま今日も夜となってしまった。その話が、今更になって鈍い痛みのように私の頭の中で響いた。
「……み?……ふみ!ねぇ!ヒフミ!」
「……ぁえ、こは、るちゃん?」
「顔、真っ青だけど……本当に大丈夫?」
気がつけばゲームをしていたコハルちゃんがキッチン側まで来て私の顔を心配そうに覗き込んでいた。
目が彷徨ってしまう。焦ってしまう。数瞬前に何を考えて、今どうなったのかを説明しようとして、ばらばらと思い通りにならない思考のまま、結局私は曖昧に笑った。
「あはは……大丈夫ですよ」
「ほんとに?どこか具合とか悪いの?」
「ぜーんぜん、元気一杯ですっ」
むんっと力瘤を作ってみせる。体調は悪くない、さっきまであった変な感覚も消えていた。 - 6321じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 22:13:15
そうだから、モモイちゃんと作戦会議をしなきゃいけないと考えていたのも思い出して、
「モモイちゃん、少しお時間頂けますか?」
「んーいいよー」
ソファにもたれかかるようにゲームをしていた彼女に声をかけて、私はその場を離れた。
「今日の話、トキと何話そっか」
第二ブロックへ向かう途中、モモイちゃんは振り向かずにそう言った。蒸気もあって蒸し暑い、これっぽっちも華やかさのない工業的なその通り道に二人分の靴音が鳴る。
「やっぱり戦うなーとかさ、令呪よこせーとか、そういう話になりそうじゃない?だったら私達、どんな風に話そっか?」
「そう、ですね……でもやっぱりトキさんがそんな風に思う理由を知る事が大切かなって」
そう、知らなきゃ何も出来ません。知らないまま、相手の想いを分かった気になったり、相手がこちらの事を分かってくれないと決めつけたり、そんな風にすれ違うんじゃ駄目なんだと、ナギサ様と話をして気づいたから。
だから私はトキさんが何を思ってるのか、それを聞くべきだとモモイちゃんに伝えて。
「でもそれさ、しんどくない?」
自然と吐き出すように前を向いたままモモイちゃんはそう言った。
「え……?」
「あ、違うの、ヒフミのやり方は間違ってるとそんな事言いたいんじゃないんだ」
その返事が意外な言葉で思わず漏らしてしまった疑問符に彼女は慌てて補足してくれた。
「いやさ、ヒフミも私もハッピーエンド目指すわけだし、その為に皆の願いを聞くのは逃げちゃいけない事だよ、だけどさ」
「だけど願いの中にはヒフミにとって辛い物があるかもしれない」 - 6331じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 22:21:43
振り向いて、彼女は私を見る。静かな目線の奥に、こちらを労わるような心配するような物があった。
「願いとかってさ、多分『譲れない物』なんだよ。私達ゲーム開発部もちょっと前に廃部になりたくない、TSCで入賞したい……アリスを取り戻したい。そんな風な願いがあって、それは私達にとって紛れもなく『譲れない物』だった」
それは少し前、彼女達が食事の時に話をしてくれた冒険譚。先生と一緒にこの廃墟を探索してアリスちゃんと出会って、ゲームを作って、それからアリスちゃんを取り戻そうとした、そんな光に溢れた勇気と友情のお話。
「私達がしてるのは……言いたくないけどさ、やっぱり殺し合いなんだよ。ゲームの中の出来事なんかじゃない、本当は他の子に知られたら偶然巻き込まれたなんて言い訳を通用しないぐらい白い目で見られる物」
「それは……」
「だからユウカもずっと表立っては私達を助けられないし、大体こういうのって黒幕とかいる物だしさ!……だから他の子も本当は巻き込めない」
寂しそうに、でも仕方ないと諦めるようにモモイちゃんは言う。その気持ちはすごく分かるんです。だって私達は同じ立場で、だから。
「その中にあっても『譲れない物』って、お金とか個人的な事とか……そういうのじゃないって私はなんとなく思うんだ。コンティニュー出来る物じゃない私達の命を、大切なサーヴァントっていう仲間の命を賭けて戦うんだから」
モモイちゃんはその譲れない物が、願いが、重くて大きくて、どんな物よりも大切なのだと、そんな風に話していた。これから会うトキさんにもきっとそれはあるからこそ、緊張と重責で私の手に力が籠ってしまう。
そんな私の内心を知るように、モモイちゃんはそっと私の右手を両手で包み込んで言った。
「そんな願いを知って、背負って、それでも皆んなが笑っていられるようにって……そんな風に頑張ったらヒフミが辛い思いする気がしてさ。だから私は、ヒフミがそれを聞いてしんどくなるのやだなって」
「モモイちゃん……」 - 6341じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 22:28:07
- 6351じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 22:52:41
「キャスターさん、今お時間大丈夫ですか?」
結局、モモイちゃんと手を繋いだまま私はずっと第二ブロックまで歩き続けて、ようやくキャスターさん達が籠って作業しているヘルタースケルターさん達の製造ラインがある場所まで来ました。
「む、暫し待て……よし、コトリよ。残るここの作業はお前に託す」
「お任せ下さい!」
コトリちゃんとそんな風に作業を託されてから、キャスターさんは私達の方を向き直る。私が留守番をお願いした皆さんの分のお夕飯を作ってる時間も、帰ってからずっと作業に専念されていたんでしょう。彼の鎧にはいつもより煤や油汚れがついていました。
「どうした?ヒフミ、モモイ。何用か?」
「少し、お話しがあります……今日の夕方に話していた『サーヴァント』の件について」
「……ふむ。確かにトキと話す前に知っておく事も必要か」
セイバーも交えて上で話すぞと彼は言う。それにモモイちゃんはパッと私の手を離していたずらっ子のように笑う。
「よぉっし!それじゃっ、おっさきー!」
可愛らしくアレンジやカスタムした突撃銃を細い肩に引っ掛けたまま彼女は軽い足取りで先に行ってしまう。その快活な仕草に肩の力もしっかり抜けて思わず頬が綻ぶのを自覚する。
「すまんな、ヒフミよ。何度も言って聞かせてはいるがどうにも騒がしくて構わん」
「あはは……でもそれがモモイちゃんの良いところですから!」
「……うむ」 - 6361じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 22:54:49
キャスターは照れるように蒸気を一噴かししてから歩き出して、私もそれに倣う。
少し前を歩くモモイちゃんの後ろ姿を見てから、私は隣にいる彼の事を考えた。
思えばこんな風にキャスターさんと二人きりで歩くというのは初めてかもしれない。
「(なんだか……ちょっと照れくさいですね)」
もうすっかり馴染みの顔で、毎食、食卓を一緒に囲む仲ですから照れる必要なんてないのかもしれませんけど、それでも改めて考えると珍しいシチュエーションにむず痒さを感じてしまった。
「ヒフミよ」
そんな風に考えていると、キャスターさんから声がかかった。
「良い機会だ。お前に一つ、話をしたい」
隣にいる彼を見上げる。
鎧越しに見える赤くぼんやりと灯った彼の眼は、とても優しく見えた。 - 6371じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 23:12:43
彼は歩いていく。その歩幅はとてもおおきくて、けれどすごくゆっくりだった。
「よいか、ヒフミよ。我はサーヴァントだ───どれだけ願ってもいつかは消える」
小さな子にそう言い聞かせるように彼は話し始める。なんとなく私はそれを邪魔してはいけないと感じて、遮りそうになった声を喉の奥に仕舞った。
「そしてそれは我らだけに限った話ではない。どれだけ望もうと望まないと、『そういう物』だと受け入れざる得ない時が来る。限りある命を持った人の生涯には必ず別れがあるのだ。それは死者である我らであるなら尚更だ」
別れがあったのだと彼は言う。その言葉の奥にどんな想いがあるのか私には分からない。チャールズ・バベッジという人がどんな風に生きてきたのか、そしてどんな風に人生を駆け抜けたのか。私は目の前にいる理知的でいつだって穏やかで、それでいて私達も娘のように可愛がって見守る彼の姿しか知らないのだから。
「故にヒフミよ、セイバーのマスターにしてモモイの友よ」
そんな彼は足を止めて、私の方を見つめてから一言。
「限りある『今』を謳歌せよ」
そう告げて、また歩き出す。
「例え如何な苦境であっても微笑みを絶やさず、友を見失わず、歩いていけ」
その言葉には重みがあった。歩き切った先人の、先輩としての言葉だった。友を見失なうな、と彼は言う。どこかそれはエールのようにも、それでいて懇願するような響きすらある気がする。
「そして願わくば、その道のりで隣にモモイを置いてやってほしい。あの娘はいたく騒々しいが、だがその実誰よりも繊細な娘だ。その隣にお前のような心優しい友がいてほしい……そう、我は思うのだ」
「……はい、必ず」
「……そうか」
それっきり、私達の間で会話はなくなった。 - 6381じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 23:27:56
「二人ともおっそすぎ!」
「やあ、ヒフミ。それからキャスターも。話はモモイから聞いたよ、少し話したい事があるんだって?」
「オソイ、オソイ。ケイビ、ケイビ」
キャスターさんと外に出ると、もう既にセイバーさんのところにはモモイちゃんが到着して待ってくれていた。
「あはは……ごめんなさい、お二人とも」
「ふっふーん!ゆるしてしんぜよー」
「あはは……ありがたきしあわせー」
なんて、モモイちゃんとくだらないやり取りをしてからセイバーさんの方を向き直る。
「夕方のヒナさんとのお話。そこであったサーヴァントについて、もしかしたらセイバーさん達は気づいている事があるんじゃないかって」
「そうだね、一応の心当たりはあるよ」
セイバーさんもまた私達の方を見ながら、真剣な眼差しでそう告げた。
「恐らくヒナの話にあったのは『シャドウサーヴァント』と呼ばれる存在だ」
座るようにとどこから用意したのか、というよりセミナーがいつ準備してくれたのかアウトドアベンチを彼は出してくれた。
それに私達は座りながらセイバーさんの話を聞く。
「シャドウサーヴァントと呼ばれる存在は言ってしまえばサーヴァントの『なり損ない』だ。その発生要因は様々だし霊基不全やそもそもの召喚が失敗している者もいて実態としても数多くある。ただ一様に彼らの霊基は『不完全』だ」
彼は自分の影を指差しながらそう説明してくれる。 - 6391じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 23:45:48
「その名の通り影のように朧げな彼らは通常のサーヴァントのように宝具を使用したり意思疎通を取る事が出来ない事が基本だ。霊基自体が不完全、なのが理由だね」
「その不完全な霊基をどうやって維持しているか、推測にはなるが路地裏の怪人の『噂』の元となったのならば恐らくは生徒を襲ってその血肉や神秘で補強していたのだろう」
あまり聞いていて気持ちの良い話ではありませんでした。ウイさんも言っていた『噂』という『多層化された情報』。いくつもの情報が重なった下にそんな存在がいただなんて、私は少なくとも思いもしなかった。
「今回発生したシャドウサーヴァントがどういった理由で、どんな風に生まれたのかは定かじゃない。ただ、トリニティでもミレニアムでもそういった話はこれまでなかったはずだ」
そしてセイバーさんはトリニティでもミレニアムでもそんな話はなかったという。それはつまり、現場はゲヘナでのみ確認されているモノだけということで。
「アルさんが……ライダーの陣営が関与してる可能性があるって事ですか?」
「それははっきりとは分からない。ゲヘナの地に拠点を置く彼女達が何かを知っている可能性がある」
思い出すのはあのオートマタの姿。ああいった物を作れるぐらいなら、やはり何か関係があるのでしょうか。
「捨て置くべき話ではない。だが、急ぎこの件を調べるにはゲヘナにでも赴かねば分かるまい……そしてそれを最優先に動くべきかは今の状態では判断材料に乏しい」
「君達も気になるかもしれないけど、今はトキとの話し合いや、他の陣営についてしっかり向き合う事を優先してほしいかな」
そうセイバーさんが締めくくった時、遠くで空をはためく音が聞こえた。
迎えの、ヘリが来た。 - 6401じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/28(水) 23:52:56
- 641二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 23:57:19
トキとの会話で何が分かるか
明日からの行動は大分迷うな
とりあえずミノリとは話したいが - 6421じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/29(木) 00:06:08
- 643二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 00:16:07
お疲れ様でした
曰く、全能の大神と──
シャドサヴァがいるって事は、この聖杯戦争には何かしらあるんだろうけど……
トキとのお茶会(?)で色々と判明する事を祈っておこう
そして、セイバーとアーチャーはそんなお茶会を見ながら酒盛りしてそうw - 644二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 08:30:53
おつおつ
- 645二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 13:18:43
トキとの話し合いで得られる情報次第で動きは変わるだろうな
- 6461じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/29(木) 13:53:12
- 647二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 14:07:39
鳴上悠「幾万の真言に辿り着くために、情報を集め整理するのが必要だ!」
成歩堂龍一「そうだね。そして時には、集めた情報をぶつけ合って」
御剣怜侍「真相を解き明かすことで、見えてくる真実があるのだよ!」 - 648二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 14:17:36
とりあえずトキが何を知ってるかによって動きは変わりそう
罠とかには気をつけたいが - 649二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 20:41:31
保守
「私は私の全能力を用いて、このキヴォトス異聞帯をこの星の未来にする。」 - 650二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 20:47:27
聖園ミカは、拠点攻撃時に補正が乗るようなスキル持ってるんやろなぁ。
原作ストーリーで壁をバンバン、グーパンチで破壊してただろうし - 6511じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/29(木) 23:06:53
- 652二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:16:44
おつかれさまです
重要だと思えば思うほどスランプに陥る、あるある…… - 653二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:29:48
お疲れ様です
無理せずに…… - 654二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 09:12:41
保守
- 655二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 11:00:16
保守
スランプ気味な>>1に置き土産だぞ!
dice4d10=10 3 2 6 (21)
1おさつどきっ
2コハルの手料理(美味しさdice1d100=)
3ポカリスエット
4麦茶
5MARIE
6PRITZ
7まるちゃん正麺(dice1d3=1 (1) 1醤油2味噌󠄀3塩)
8ヒフミの手料理(美味しさdice1d100=)
9アズサの手料理(美味しさdice1d100=)
10ハナコの手料理(美味しさdice1d100=)
- 656二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 11:02:42
2コハルの手料理(dice1d100=1 (1) )
8ヒフミの手料理(dice1d100=90 (90) )
9アズサの手料理(dice1d100=68 (68) )
10ハナコの手料理(dice1d100=15 (15) )
- 657二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 15:01:53
保守
「これは証明だ、僕にもこのキヴォトスを救えるってね」 - 658二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 21:52:11
保守
- 6591じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/30(金) 22:02:20
- 6601じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/30(金) 22:31:31
【1日目夜・回想イベント】
【ミレニアム自治区郊外・要塞都市エリドゥ】
【Recommend BGM……〈人理の光〉】
『お前達に選択を与えよう』
『再び覆されたこの物語のジャンルは最早学園と青春ではなく絶望に彩られた』
『その物語に抗う立場と権利、それを得る機会を私は提供しよう』
『私はお前でなくても構わない』
『七番目、最後の生贄。その選択が偶然ではなく介入したという結果を観測できさえ残れば私は誰でもいいのだ』
『さあ───誰が贄の仔羊となるか』
私は、選んだ。私は、決めた。
世界を生そう、この星にもう一度輝きを与えよう。
混乱と破滅を生むしかない物語に秩序を示そう。
かつてそうした貴方のように。
かつてそれを選んだ貴女のように。
「───告げる」
今度は私が、私を殺して世界を、このキヴォトスを救おう。
「汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に」
「聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
「誓いを此処に。汝、楽園の言霊を纏う七天」
『聖杯戦争』の完遂を以て、元の秩序を取り戻す。
それが私の、最後の仕事だ。
「交わる道より来たれ、天秤の守り手よ───!」
嗚呼でも、その時は。立派だったと、貴女達は褒めて下さるのでしょうか。 - 6611じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/30(金) 22:32:44
【8日目夜・探索イベント】
【ミレニアム自治区郊外・要塞都市エリドゥ】
ヘリから降り立ったその先にあるのは巨大な壁。
空から見た限りは都市を覆うように展開されていた隔壁の前に私達はいた。
「私はここまで。もし何かあれば上空から救援する手筈になっているし、二時間。二時間後に貴女達からのリアクションがなければ私はセミナーの権限を使ってこの場所に緊急捜査という名目で突入する」
ヘリのスラップ音に負けじとそう言うユウカさんの目線の先には丁寧に明かりを灯してある入り口がある。
「エリドゥは内部の建造物も含めて都市構造を変更できる。ただ、都市制御用の中央タワーだけは動かせない。そして前回もそうだったようにトキはきっとそこにいる」
「此処で待ってるから……気をつけて、三人とも」
その言葉に私達は力強く頷いて、エリドゥの壁を潜った。
「お待ちしておりました、皆様」
【Recommend BGM……〈nervous talk〉】
「第七のマスター、飛鳥馬トキ。ご挨拶申し上げます」 - 6621じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/30(金) 22:34:47
『どうぞこちらへ。快適かつ安全な道行きをお約束します』
隔壁を潜った先にいた飛鳥馬トキさんに誘われるまま乗り込んだのは無人のシャトルバスで、道中、誰も口を開く事はなく私達は目的地だった中央タワーに辿り着いた。無人の都市は嫌になるほど息遣いが聞こえてきてはくれません。ごおん、ごうんと、低く唸る空調だけが遠くの方から聞こえてくるだけ。整然と並べられた近未来的な街並みは無機質で、それは中央タワーも変わらない。先導するトキさんの背を追いながら、私は寒々しい廊下を進む。
『(ヒフミ、この先に強い魔力の反応がある)』
『(アーチャーさん、ですね)』
セイバーさんの警告を受けて素早くモモイちゃんとハナコちゃんにも目配せをすると、それを受けて彼女達も察してくれたようで神妙な顔で頷いてくれました。話し合いのつもりで来てはいますしこちらから何かアクションを起こすつもりはなくとも、今私の前を歩く後ろ姿の彼女が考えている事は測れない。お友達との何気ない会話でだって、時にはすれ違いも喧嘩も起こってしまう。
そうである以上、私達の『話し合い』でだって何が起こるか分からない。
そう堅いタイルの上を鳴らしながら考えて、私はそっと髪飾りに触れた。
ただ髪に挿しただけというのに枯れることも萎れることもなく瑞々しい芳香を纏うフリージアを使えば、一度きりとはいえ確実に危機的な状況から逃れられる。
「(そういえばその事をちゃんとみなさんにお伝えしてませんでしたね……)」
マーリンさんと会った事、そこで話した事については深くセイバーさんには話していない。朝の時間に、夢の中でセイバーさんの記憶に触れてその時にマーリンさんと会ったという話を少しだけしたっきりだ。忙しかったとはいえ話すべきだったなと今更な後悔がするりと鎌首をもたげる。 - 6631じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/30(金) 22:35:10
「こちらが晩餐会の会場となっております」
規則正しく響かせていた硬質なタップ音から一人分だけ止まってから、トキさんの声がした。そのすぐ後に曇り硝子の無機質な扉を彼女は開けたのだけれど、私は目を疑い、次に感嘆の声を漏らしました。
「……綺麗」
扉の先にあるのは決して大きな部屋ではありませんでしたが、とても狭いとは感じられなかった。
硝子張りの壁の向こうには、地上に灯った人工的な星の輝きが瞬いて、壁一枚挟んでいるとは思えないぐらいに澄んだ深い藍の夜空が広がっているのが見える。自分が空に立っていると錯覚しそうになるパラノマ。その前に置かれた八人掛けの長机には真っ白なテーブルクロスが皺一つなく敷かれ、柔らかな間接照明に照らされる室内と呑み込むような濃い色の外のどちらにも交わる事なく佇んでいた。
「お気に召していただけたのなら幸いです。元々我が校の生徒会長が来賓用として作った物ですが、ついぞ使う機会がありませんでしたので。これらも喜ぶ事でしょう」
そう言って彼女は扉の傍に立って一言だけ告げられました。
「では、どうぞ中へ。有意義な晩餐となる事をお約束します」 - 6641じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/30(金) 22:36:28
木の暖かみを残す手触りの椅子に腰掛けてから、机の上をしげしげと眺める。自分の前にある食欲をそそる宝石の数々に、思わず目を輝かせてしまう。
『(食器は……純銀だね)』
『(それで全部分かるわけじゃありませんけど、私はこれがトキさんからの精一杯のメッセージだって信じます)』
『(そうだね……僕も君の言葉を信じることにするよ)』
この会が罠の可能性というのは決して完全に捨て置くべきではない、けれどだからといって何から何まで疑ってかかるのは私はしたくありません。
添えられた銀食器こそがその証左だと、私はモモイちゃんのお友達を信じる事にしてから彼女を見やった。
品の良いサービスワゴンを推して配膳するトキさんは手早く、けど丁寧に白磁を並べていく。
「阿慈谷ヒフミ様と浦和ハナコ様はトリニティの御出身ですからコースをと思いましたが……本日はアラカルトの方がよろしいでしょう」
ちらりとモモイちゃんの方を見てから彼女はそう言うと、ガス入りのミネラルウォーターを私達の前に、モモイちゃんには濃いオレンジジュースを注いでくれた。
「マナー等はお気になさらず、好むようにお召し上がり下さい」
そう一礼してから、彼女も私達の正面へと着席する。こんな風に言うと変ですけど、メイド姿で先ほどまで配膳していた彼女はこの会の主宰です。だからその席に座るのもなんの可笑しな事はありませんけどなんとなくちぐはぐに感じてしまいました。
「なら……その、頂きます」
彼女からの返事はなく、私達四人は各々食前の挨拶を交わしてから食事を始めた。 - 6651じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/30(金) 22:37:30
まず私が手を伸ばしたのは、カルパッチョ。
細かく角切りにされたトマトとズッキーニ、それからサーモンをセルクル型に入れてまとめられた物を中心に、その周りにはサーモンのお刺身が分厚く切られてベビーリーフやバジル、チーズと共に並べられている。
「(かた……)」
フォークで摘み上げて感じるのはてらりと濡れて輝く活き活きとした薔薇色の断面と、その鮮度の良さ。くたりと疲れ切ったそれはなく、口に含むと柔らかくも力強い弾力がある。舌の上で広がる脂は思った以上に品が良く、それに合わせるように甘酸っぱいフルーツソースと爽やかに調和して旨味を引き立てられている。
「……すっぱいよぉ」
「はぁ……モモイ、食べにくいのでしたら別のを食べて頂いて構いません。そちらのタリアータなら貴女の子ども舌でも愉しめるでしょうから」
「そうするぅ……」
どうやらモモイちゃんはあまりカルパッチョのフルーツソースが口に合わなかったようです。明日のお夕飯は鶏もも肉のオレンジソテーとかを考えてましたけど、唐揚げとかもう少し食べやすい物にしましょう。
そんな明日の夕食をうつらと考えているとモモイちゃん側が少しだけ騒がしさを増している。
見れば明らかに食べるスピードが上がっていた。
目もきらきらと輝いて、彼女が食べているそれが美味しいかを分かりやすく教えてくれている。
それに倣って私達も鹿肉のタリアータに手を伸ばす。
「美味しい……!」
思わず左手で口元を抑えてしまった。
その名前に反して厚めに切られたロゼ色が眩しいもも肉は驚くほど柔らかい。
繊維質なのは変わらないけれど口の中でさくさくと小気味よく噛み切れば、あとはほろりとほつれて野生的な旨味を口いっぱいに広げてくれる。
火入れだけでなく下処理も完璧なのでしょう、ジビエ特有の臭みは旨味の中には全くなく、まるでドレスを纏ったように控えめなビネガーソースで上品に着飾っている。
「おかわりもご用意しております。必要であればなんなりとお申し付け下さい」
薄く微笑う彼女へ返事するのも忘れて、いつの間にか私達は夢中でフォークとナイフを動かしていた。 - 6661じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/30(金) 22:42:31
鹿肉のタリアータ、サーモンのカルパッチョ、ピザ風やレバーペーストが用意されたブルスケッタ、旬の蛸とトマトのカッペリーニ。どれも甲乙つけ難いほどに。
『(美味しかったです……)』
『(うん。ヒフミの作ってくれる食事も勿論だけど、彼女、トキの作る物も素晴らしかったね)』
『(あはは……またそういう事言うんですから、もうっ)』
食後に出された珈琲の湯気を燻らせながらセイバーさんと念話をする。
「とても、美味しいお食事をありがとうございました、トキさん」
「お気に召して頂けたのなら幸いです」
「それでその……今日お招き下さったのは……」
余韻に浸るだけではいられない。この摩天楼の下で輝く地上の光を背にする彼女に、私は尋ねる事があった。楽しい食事だけ済ませて、帰るなんて選択肢は私には残っていません。
飛鳥馬トキさん。アーチャーのマスター。七番目の召喚者。聖杯戦争に参加する七人のマスター、その最後の一人。
彼女に聞かなきゃいけません。この戦いがハッピーエンドに辿り着けるように、私は彼女が何を思ってこの聖杯戦争に参加しているのか。
そして今日、なぜ私達を招いてくれたのか。
その本題に私は踏み込みました。
「必要である、そう判断したからです」
「必要というのは『何の必要』がでしょうか」
細い指でコーヒーカップの取手を摘んでハナコちゃんが緩やかに尋ねる。湯気と一緒に空調に吸い込まれていく疑問。それにトキさんは想定していたように返してくれました。
「貴女達が聖杯戦争を降りる為に───情報提供の必要がある、と思ったからです」
さくりと音を鳴らして彼女はデザートのタルト生地を崩した。 - 6671じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/30(金) 23:02:05
【Recommend BGM……〈偽りの輪廻〉】
「阿慈谷ヒフミさん、セイバーのマスター。貴女は違和感を感じた事はありませんでしたか?」
「違和感、ですか?」
言われたところで、思い当たる節なんていくらでもある。聖杯戦争が始まった事も、サーヴァントの方の存在だって、これまでキヴォトスで生きてきた十六年間の中で一度だってなかったのだから。
「異なる世界からの漂流者。その確認がされたのは一度目ではありません。このミレニアムではかつてその事例を他ならぬ特異現象操作部の手で先生と共に確認しています」
「……それは」
「それでしたら、何に違和感を?トキさんは何を知っておられるんでしょうか?」
そう、私からすれば青天の霹靂と呼ぶべきですけれど、外とも違う異なる世界から人が訪れるというのはどうやら珍しくても『あり得ない事象ではない』と言う。それなら何に違和感を覚えるのか。
「漂流者の頭上には『ヘイロー』が浮かび、その生まれた世界で得た法則は大きく制限されました。それを我々はこのキヴォトスという土地その物に根差す秩序ないしは法則を受け入れた事による変質……そう考えています。そして漂流した彼女達が現れたのは偶発的な『事故』であると結論付けました」
「……まさか」
アイスブルーの瞳は私の隣に座る彼をしっかりと見つめた。
「如何でしょうか?古き時代の騎士の王」
「異なる星、異なる世界でありながら、ヘイローというこの地のルールに則らず、『連続的』かつ『恣意的』に召喚されるサーヴァント」
「その異質さを貴方は理解していますか?」 - 6681じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/30(金) 23:25:24
「結論から申し上げましょう───聖杯戦争によるサーヴァントの召喚はこの世界その物を揺るがし兼ねない危険性を孕んでいます」
淡々と彼女は続けてそう言う。当たり前の事実だと並べていく。その言葉に澱む物は何一つだってない。
「七人のマスターが七騎のサーヴァントを召喚し、最後の一人になるまで勝ち残る。そういう風に聖杯はプログラミングされてしまいました。そしてそれは魔力がある限り何度でも『繰り返されます』」
タルトを砕いて割る。何度も何度も。
彼女はそうして細かくなったそれこそが、未来のキヴォトスなのだというように。
「我々が敗北し終えた後はまた新たな七人のマスターが、『殺し合いを強制させられる犠牲者』と七騎のサーヴァントが選定される。終わりはありません、このキヴォトスのリソースを食い潰しながらそうやって繰り返し幾度も聖杯戦争は『再開』されます」
「……そん、な」
「一度では終わりません。今次の聖杯戦争で誰が勝っても、すぐさま次の聖杯戦争が始まります。また誰かが殺し合いに参加する」
だってそれは、私のように傷つく人が、苦しむ人が増えるという事で。これ以上誰かが傷ついたりしてほしくないから戦って、だからそんな事は、『新しく聖杯戦争に参加しなきゃいけない』なんて絶対にあってはならなくて。
「その度にマスターに選ばれた人間は殺し合いに投じる。今はよくてもいずれは死者も出る、もしくはマスター自体を戦力として確保しようとする自治区や企業も生まれるでしょう」
けれど、トキさんの話は止まってくれない。
「そしてそれに終わりはありません、最後にあるのは凄惨な殺し合いとなるでしょう。何せ人の欲望は尽きないのですから。そしてそうやって連続してサーヴァント達のいた世界に、『座』に絶え間なく接続して召喚し続ければ、いずれは世界の構造その物が破壊される───あの日、この世界が『赤く染まったように』」 - 6691じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/30(金) 23:40:18
「そして聖杯戦争に残された時間はありません」
「……待って下さい!トキさんっ、それは……!」
ハナコちゃんが静止するようにがたりと椅子を倒して立ち上がる。それをちらりと見てから細く長いため息をついて。
「聖杯は聖杯戦争を継続して運営する為にマスターの肉体を通して魔力を供給しています。そして我々キヴォトスの地の人間にとってその行為は大きな負担になり、いずれは死に至ります」
「そして聖杯は今日を含めて残り七日までに決着を着けない場合、我々の肉体の許容範囲を超える魔力を注ぎ込む可能性が示唆されています」
うんざりするようにそう言ってから、彼女は吐き捨てた。
「今次聖杯戦争のマスターに残された時間はあと七日、それが私が貴女方にお伝えしたかった情報です」 - 6701じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/30(金) 23:46:04
- 671二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 23:56:20
おつかれさまです
- 672二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 00:00:43
お疲れ様です
もう、聖杯を破壊するしかないような……?
この会談中に拠点が襲撃されたら、セイバー以外にアーチャーもこちら(キャラ)側の援軍になりそうな気がしてきたな…… - 673二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 00:24:08
大聖杯的なあれがあるならば解体か破壊が必要っぽいのかなー
- 674二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 08:54:36
保守!
- 6751じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 12:10:18
お昼じゃんね☆
安価じゃんね☆
安価内容は飛鳥馬トキちゃんと話したいこと、聞きたい事じゃんね☆
今回聞ける内容は3つまでじゃんね☆
安価先は>>685じゃんね☆
今回の晩餐会はこの安価での内容を聞き終わった時点でほぼ全部終了になるじゃんね☆
- 6761じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 12:15:29
- 677二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 12:26:17
3つか
聞く限りじゃ対処法が無い様に聞こえるけど、トキはどの様な方法でこの聖杯戦争を解決するつもりなのか?
マスターの肉体を通して魔力を供給する事がキヴォトスの人間にとって大きな負担となるのであれば、仮にこちらから令呪とサーヴァントを受け取ったとしても、サーヴァントが増えて流れる魔力が増えればトキの身体が聖杯戦争を解決する手段を実行するまでもたないのでは?
私達の目的は一致しているのだから聖杯戦争を解決する為に一緒にマスターとして協力するのでは駄目か?
辺りかな?
ゲヘナでシャドウサーヴァントが出現しているらしいが、それについて知っているか?
2日目にアーチャーがアビドスを襲撃した理由について
辺りも思い浮かんだけど、これはまた別の機会にで良いか - 678二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 13:12:31
- 679二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 13:13:38
①聖杯のシステムを管理してる「何か」を壊すなどして継続不能にすることはできないのか(ヒフミが大聖杯周りも説明されてるならそれの破壊)
②無限に続くことを知っている陣営は他にあるのか
③そこまでやばい状況なら先生や信頼できる上層部に力を貸してもらうことはできないか
とかかな
ハナコのメンタルがやばい - 680二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 13:13:53
加速
そーいや、トキ用に買ったお菓子どのタイミングで渡すんだろ? - 681二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 13:47:53
トキはこの聖杯戦争をどう終わらせるつもりか
この情報はどうやって得たのか
14日間がタイムリミットだとみんなが知ってるわけじゃない状況でどうやってタイムリミットに間に合うように聖杯戦争に勝つつもりか - 6821じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 13:50:29
- 683二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 13:56:49
どうやって聖杯戦争を終わらせるのかその方法に心当たりはあるか
トキ自身は聖杯に何かしらの願いがあるのか
これらの情報はどうやって得たのか
あたりかな?
願いを知ることも鍵になりそうだし - 684二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 14:02:58
- 685二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 14:03:23
- 686二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 14:05:51
これ聖杯大戦のメリットって聖杯戦争が繰り返されないよう願う前に他の願いを叶える余地が生まれることか?
仮に12騎分の容量があればキャスターが受肉することぐらいは出来るだろうから - 687二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 14:14:26
聖杯に「この世界で二度と聖杯戦争が、起こらないようにしてほしい」って願いをしてみるのとかどうだろ?
- 6881じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 14:22:21
- 6891じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 14:51:30
『①トキはどの様な方法でこの聖杯戦争を解決するつもりなのか?』
自分があと七日で死ぬかもしれない。その事実を聞いた時、思った以上の動揺はなかった。
あまりに想像しにくい、頭の中で描けない未来像で私はそれが現実だと結びついてないだけかもしれません。
「……ありえ、ません……っ!そんなのっ、ならヒフミちゃん達は……っ!勝っても負けても……いえそもそも参加する事自体が……っ!」
「えぇ、そうです。聖杯戦争に参加する事、マスターに選ばれる事、それそのものが服毒というべきでしょう」
「けどっ……魔力の負担が……」
そのハナコちゃんの言葉にトキさんは意外だと言わんばかりに口を開いた。
「随分と魔力供給による負担を気にされますね?浦和ハナコさん。その様子ですと……事実を『知っていた』、といったところですか」
「……っ」
「心中をお察し致します。友人にお前は死ぬと『黙ったまま』『戦わせ続けた』……なるほど、同盟を組んでいるかと思えば一枚岩ではないようですね。腹の中に各々、何を『隠しているのやら』」
「ちが……っ、私……は……ひふみちゃんに……」
「何か違うでしょうか?このまま戦い続ければ死ぬと知りながら何も教えず、何も明かさず、自分は安全圏で殺し合いを見て愉しんでいる。見たところ阿慈谷ヒフミの発症はまだのようですが、そうなるまで黙ったままでいるつもりでしたか?」
ハナコちゃんはふらつくように椅子へと崩れ落ちるのを私は慌てて支える。目の焦点が合わないほどに、彼女は動揺している。
「違いますよ、ハナコちゃん!いつもハナコちゃんが心配してくれてるのを、私分かってますから!今回だって、そうです!ハナコちゃんに何か考えがあってっ」
「……」
返事はなく、ただ彼女は項垂れてしまった。その反応を見れば彼女が私達マスターに残された時間がないという事実を知っていたのだと、いやでも分かってしまう。けれどハナコちゃんだって何か考えがあった、今はそう信じる。
「随分悪様に捉えるね、アーチャーのマスター」
「事実でしょう。同じ陣営、そしてその陣営内で明確に『サーヴァントを殺す』当事者であるマスター。その本人に関わる事を黙ったまま殺し合いを継続させた……必要であるなら話すべきでは?」
「合理性だけでは人の心は語れない。友人にお前は戦い続ければ死ぬと……まだ若い少女達のどれほどの子が言えるか」 - 6901じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 15:18:04
「……なるほど、それもそうですね」
セイバーさんの言葉を、あっけらかんと表情を変えないで軽く流してからトキさんの眼は私を見据えた。切れ長の美しい瞳が私を掴んだまま氷の彫像のように瞬ぐこともない。
「でしたら貴女はどうでしょう?阿慈谷ヒフミさん。これまでの話を聞いて、このままだと遠くない未来で自らが死ぬと知って、貴女は何を選択されますか?」
そう彼女は言ってからメイド服の右袖を引き抜く。その『肩』には、淡く発光する尾栓のような形をした『令呪』がありました。
「私共はこの七日間で令呪を移植する術を研究してきました。貴女が殺し合いの舞台から降りる選択をして頂けるのでしたら、一切の苦痛なく貴女の肉体から令呪を剥離してこの先の生命活動を保障しましょう……無論、モモイ。『貴女も』です」
冷えた空気が流れる。その中で私の服の裾を誰かが力無く掴んだ。それに気がついて見ると弱々しい顔で縋るようにハナコちゃんが私を見ていた。その目の奥に切望している物が見て取れて、私はただ目を逸らすしかありませんでした。
「……その前に聞かせてよ。勝とうが負けようが聖杯戦争が何度でも起こるらしいじゃん……ならトキはどうやってこの聖杯戦争を解決するつもりなの?」
「騒がしいモモイにしては随分と懸命な質問ですね」
「うるさいよ」
そんなモモイちゃんに何も返さずにトキさんは立ち上がる。ガラス張りの壁の向こう、無人の夜景の前に立って彼女は宣言した。
「最後の一組となった者の前に現れる聖杯。それを使用してこのキヴォトスで聖杯戦争その物が発生しないようにそのプラグラムを書き換える」
「恒久的なあちらの世界とこのキヴォトスとを断絶する」
「それが私の『役目』です」 - 6911じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 15:34:53
『②仮にこちらから令呪とサーヴァントを受け取ったとしても、サーヴァントが増えて流れる魔力が増えればトキの身体が聖杯戦争を解決する手段を実行するまでもたないのでは?』
「二度と聖杯戦争などという悲劇をこのキヴォトスの地で起こさない。その為に私はこの戦争に勝利する。それだけの事ですよ、モモイ」
トキさんは言う事はもっともらしい物でした。聖杯戦争が何度も繰り返し開催されるならそれをやめるように願えばいい。その確実性を上げる為なのでしょう、システム自体に介入するのだと彼女は言う。
「とはいえ私は自らのリソースを削ってまで貴女達と戦いたいとは思いません。元より話し合いで済めばそれでいいのですから」
「だから……令呪が、セイバーさん達が欲しいって事ですか?」
「この提案は貴女達の為でもあります。令呪を手放し魔力の供給口でなくなれば貴女達の肉体にかかる負担はなくなり死から逃れられる」
それは、確かに魅力的にも聞こえる話でした。誰だって死にたいわけじゃないんです。でもそれはトキさんにだって言えるはずです。
目の前で静かに立ったまま椅子に座る私達を睥睨する彼女へと問いただす。
「……それならトキさんの身体だって同じ話の筈ですっ……サーヴァントの方に魔力を供給するのが負担となるなら、令呪を移植して複数のサーヴァントを従えるのならトキさんの負担は大きくなるんじゃありませんか?それなら聖杯戦争のタイムリミットまで身体ももたないんじゃ」
「お気遣い、感謝します。ですが、逆に考えて、身体が持たず役割を果たせなくなってしまう提案を私がするでしょうか?」
「それは……」
正しくその通りでした。トキさんの言う役割というのが聖杯戦争の恒久的な廃止で、それを願う為に戦うのなら、それを叶えられなくなる提案なんてする筈がありません。焦りすぎたと、思わず顔を顰めてしまいます。
「令呪を渡す事に貴女方のデメリットは存在しません。よき隣人であるサーヴァントを貴女達の手で殺す必要もなくなり、自らが死する問題からも逃れられる。自画自賛となりますが、これ以上ないほどに素晴らしい提案だと思いますが?」 - 6921じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 15:45:37
『③私達の目的は一致しているのだから聖杯戦争を解決する為に一緒にマスターとして協力するのでは駄目か?』
その言葉へ明確な返事をする前に、私は聞いておくべき事を口にしました。
「私は……この戦争で傷つく人をなくしたい、みんなが笑って迎えられるハッピーエンドを目指しているんです……!トキさんがこの戦いを終わらせたいというのなら、私達の目的は同じ筈ですっ!だから一緒に協力できないでしょうか?」
これまでトキさんは聖杯戦争に対して警鐘を鳴らしていた。そのリスクを危険視して、二度と聖杯戦争が起きないようにするのが自分の『役目』だとそう言った。それなら私達と協力できる……そう思って。
「申し訳ありませんが」
「その不明瞭な『ハッピーエンド』とは何をどういう風な解決を以って定義するのでしょうか?」
私の根幹だった物に初めて刃が向けられた。
「誰一人の犠牲者もなく、と言う事でしたら他ならない貴女のご友人が既に怪我をなさっています」
「サーヴァントもマスターも犠牲にしない、という選択でしたら既にお話した通り七日後に膨大な魔力が供給される事が示唆されていますから無意味です」
「サーヴァントを倒してこのキヴォトスの住民でかるマスターを守る選択をする、というのなら私の提案を飲むべきでは?なにも貴女が自分からサーヴァントを殺して『人殺し』になる必要はないのでは?」
嘘も偽る事も何も許さない、とそのアイスブルーの刃は言っていた。
「一体貴女は何を以って、どんな風にして、ハッピーエンドだと定義しているのですか?」
私は……何も答えられなかった。 - 6931じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 15:57:54
その後のきおくはあまりありません。最後にトキさんから伝えられた事をやっと思い出した時にはもう帰りのヘリの中で、それも拠点に着くタイミングになってからでした。
『お土産、ありがたく頂戴します』
『明日の正午までに、本日の提案のお返事を頂ければ幸いです』
『それ以降は───私も貴女達と同じで時間がありませんので』
『それでは皆様、足元にお気をつけてお帰り下さい』
あの後にそう言われたのだけは覚えています。道中、その事も、そして晩餐会であった事も誰も口を開けませんでした。とくにハナコちゃんは酷い様子でずっと青い顔をして塞ぎ込んでいる。
なにか、私も伝えたくて。
でも何も言えませんでした。
結局私はトキさんの本心を、『願い』を聞けなかった。彼女は頑なに『役割』だと言っていたからきっと別の想いがあったはずなのに、それを聞き出すよりも前に私の願い自体に否と突きつけられてしまった。
どうすればいいのか、どう動けばいいのか。
何より、トキさんの言うように、私は私が望む『ハッピーエンド』をどういう風に『定義付け』するべきなのか。漠然と、ずっと殺し合いを止めようと、それだけを思って走っていたから。
「ヒフミ、降りようか」
「ぁ……はい、セイバーさん」
ぐるぐると考えだけが回っていたからでしょう。いつのまにかヘリは拠点前まで帰ってきていて、窓の外には起きて待っていてくれたアズサちゃん達の姿が見えます。
モモイちゃんに手を引かれて出てきたハナコちゃんの姿に慌てているコハルちゃんやミドリちゃんの姿もありました。
私も出なきゃいけません。
タラップを降りて、一歩を踏み出して。
その姿を見つけてくれたアズサちゃんが駆け出したのが見えて。
私もそれに手を振ろうとして。 - 6941じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 16:04:10
───こぽっ。
【Recommend BGM……〈the butterfly emerge〉】
どろりとあついものが口の中から溢れた。
目の上をちかちかと星がまたたく。
駆け寄ってくるアズサちゃんへと伸ばした筈の腕に力が入らない。
どくり、どくり。
しんぞうがみゃくをうつ。
鉄のあじが口のなかで踊って。
それを全部吐き出して。
私はさいごにアズサちゃんの姿を目にしたまま。
意識を失った。 - 6951じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 16:14:01
- 696二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 16:16:50
- 697二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 16:18:36
最悪のタイミングで発症したな
これこっからどうすればいいんだろうな
同盟内の雰囲気最悪だろうし
内輪揉めも起きかねない状況
ハナコがなぜ隠してたんだって話になりかねない - 698二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 16:37:32
連鎖的に悪いイベントが起きて一気に状況が悪化した感じがする
ハナコはメンタル的に大ダメージ食らったわけだから行動出来るかどうかも怪しいし
ヒフミがダウンしたことで同盟内の雰囲気も落ち込んでそうだしな
ハッピーエンドの難易度が一気に上がった感じがする
明日になればヘルタースケルターはさらに増産出来るし、拠点周辺の調査及びオートマタ回収班とセイバー班、キャスター班って感じで3手に分かれるのもありかな
昼に攻めては来ないだろうし多少のリスクは負っても積極的にやっていくべきなんだろうか
時間が足りない気がするし - 699二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 16:44:42
プーリンが言ってた「ハッピーエンドなんてない」が重くのしかかる……
魔力負担さえなければ永遠に停戦してキヴォトスに新しい住民が七人増える終わり方もできただろうに
初期のヒフミの想定って多分それだよね
原作ではサーヴァントを人として扱わないから勝利のためにマスターや一般人に危害を加えるようなマスターを止めたりマスター殺しを躊躇ったりしてもサーヴァント殺し自体はあんまり問題視しないんだよな
トキちゃんのいう「私が六人全員倒して終わらせる」が主人公の目的として完璧な回答になるくらいには - 7001じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 16:53:57
【8日目夜・特殊イベント】
【???・???】
女はカップから漂う芳香を楽しんでからほうっと艶やかな息を吐いた。穏やかな薫風が色を揺らす花園で一人、鮮やかな菫の宝石を虚空へと向ける。
その瞳の先には地平線にまで続く花畑しかありはしないのに、確かに女は別の物をみていた。
「一つ目の秘密、それは代償。異なる世界とその法則が交差してしまった『弊害』」
その白皙に浮かぶのは憐憫でも哀切でもなく、微笑み。我が子を見守るように、戦争へと赴く夫を見送るように。
飼育ケースの中の実験動物を見るように。
彼女は微笑んでいた。
「聖杯戦争という異物によって、マスターは勿論、世界そのものが殺し合いというテクスチャに侵食されて、やがて破滅する。それは望んだ願いへの代償だ……世界を巻き込んだね」
そう言ってから彼女は正面に座る少女のカップへと紅茶を注ぐ。
「阿慈谷ヒフミとアーサーは漸く一つ目の秘密に辿り着いた。残る秘密はあと二つ」
「一つは訣別。命題、献身、選択、希望。四つの陣営がそれぞれに抱える願いという名の痛み」
「一つは絶望。この聖杯戦争が起きてしまった全ての始まり、たった一つの悲劇」
歌うように彼女は言いながら少女へと笑いかける。憐れむように労わるように、嗤う。
「飛鳥馬トキの問いに阿慈谷ヒフミはどんな解をみつけるのか、それともその前に甘い蜜に深入りしすぎて優先順位を違えて絶望に辿り着くのか。私達は愉しんで見守ろう。所詮私達は傍観者、名もない端役でしかないんだからね。嗚呼でも、君は違ったか……ねぇ」
───サポートシステムちゃん? - 7011じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 17:03:54
- 702二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 17:21:43
やっぱり頼れる味方を積極的に増やしていった方がいい気はするんだよな
ハッピーエンド目指すってところは変わらないにしても今のままじゃ難しいし
関係ない人を巻き込みたくないと言ってもこのままじゃ第二回第三回と聖杯戦争は続いていくわけだし
そうなったらどんどん巻き込まれていく人は増えるわけだから - 703二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 17:22:33
ハナコはトキの話を聞いた時点でメンタル-13だったのにさらにヒフミダウンで大ダメージだからな
立ち直るには相当な時間が必要そうだ
後そういえば2部って後どれぐらいの期間なんだろうか - 704二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 17:24:31
しなくちゃいけないことは「願いを聞くこと」かな
今回は解決方法を聞いたせいで本心を聞けなかったわけだし
あとマーリンとの会話で言ってた「最後の手段としてのビターエンド」がトキに令呪を託して終わらせることなのかね
早々に選ぶと自ら命を絶つほど後悔するっぽいからトキの「対策がある」は嘘で戦争は止まったけどトキが犠牲になると予想する
七日のタイムリミットって大戦ルートに行ったら伸びるのかな - 705二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 17:33:16
ハッピーエンドを目指すという目標はともかくその過程においては妥協も必要になってくるのかな
全員の願いを叶えることは不可能なわけだし
黒服に会いに行くのもありかもな
聖杯大戦ルートのメリットデメリットもわかるかもしれない - 706二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 18:02:09
ハナコが特大のメンタルダメージくらったことは今後に響きそうだな
C&Cに協力してもらうべきなのかな
ゲヘナのアルたちの拠点に行くとしてC&Cがいればトラップとかにかかりにくくなるだろうし
これ以上失敗したらまずいし少しでも行動の成功確率を上げたい
少しでも味方増やして色んなことを同時進行でやっていくべきだろうか - 707二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 18:09:19
バッドになっちゃったら分岐地点から再度やり直すとかって可能なのかい?
- 708二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 19:01:59
これから先他の陣営には願いはなんなのかって直接聞くべきではあるかな
はぐらかされたりしないようにしたいし
確実にタイムリミットは迫ってきてる状況で何からやるべきなのか
まあそれ以前に同盟で内輪揉め起きかねないやばい状況をどうするかって話になるだろうけど
ヒフミがこの状況でダウンしたのは最悪だからな
トキと会ったことで情報は得れたけど陣営の状況はかなり悪化したし動き方も変わってくるんだろうか - 709二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 19:07:14
ミノリと話す際の材料となる情報は入ったっちゃ入ったけど
こちらの陣営内の心理的状況が悪化しちゃったのは痛いな - 7101じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 19:19:09
煮詰まってるしフェアじゃないからお知らせじゃんね☆
タイムリミットがあるから優先順位を間違えないこと、そしてぶれない事が大事じゃんね☆
1は必ず手掛かりを書いてるじゃんね☆
人を増やすのは一つの手じゃんね☆
ただミレニアムもトリニティも戦力的な意味では力になれないじゃんね☆
お政治的に無理じゃんね☆
ハナコちゃんは9日目午前開始前の🎲次第じゃんね☆
二部が終わるかどうかはみんな次第じゃんね☆
タイムリミットが14日目ってだけじゃんね☆
どんな方針で何を優先するかじゃんね☆
半分というかほぼ正解じゃんね☆
ビターエンドはトキちゃんに託すだけじゃないじゃんね☆
……全員の願いを叶える事は可能じゃんね☆
ウイちゃんもこの悩みをずっと抱えてたからハナコちゃんも多分大丈夫じゃんねたぶん☆
戦力的な意味ではもうどこの自治区も力になれないじゃんね☆
1は元々セイバー陣営だけでも十分ハッピーエンドにいけると考えてるじゃんね☆
今のところする予定はないじゃんね☆
どうするべきか何をするべきか、一度話すのもありかもしれないじゃんね☆
ヒフミちゃん達は何を望んでいるのかが大事じゃんね☆
ミノリちゃんとのお話に必要な物はもうお知らせしたじゃんね☆
- 7111じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 19:42:01
【Recommend BGM……〈スリラーナイト〉】
絹を裂く悲鳴がアズサの喉から上がった。それに気づいてハナコの様子を心配していたコハル達もその視線の先を追って、彼女達の時が止まってしまう。
「ヒフミっ!ヒフミッ!……ユウカッ!医療機関に搬送をっ!」
未だ血を吐き崩れ落ちたヒフミを支えてセイバーが、ヘリ内にいるユウカへと指示を出す。
セイバーの脳裏に過るのは飛鳥馬トキの話していた内容、『サーヴァントの魔力供給を行う事で起こるマスターへの負担』。
それが今目の前でヒフミの身体に起こっている現象の要因なのだと、そういう理解をした。
「ヒフミ!?起きて!ねぇ!ねぇってば!」
「私が呼吸を確保する!……体温が低い、くそっ!コハル、毛布を持ってきて!ハナコもAEDを!ハナコ、ハナコ!動いて!!」
「ぁ……ぅあ……」
動けない、浦和ハナコには動けない。直面してしまった現実に身体は凍りついたように動いてはくれない。死ぬ、死ぬのだ。己の友がマリーと同じように血を吐いたと言う事はそういうことなのだとまざまざと見せつけられて鳴り止まない頭痛を伴う悪寒が、どれだけアズサが叫ぼうとその両脚を後退らせることしかしてくれない。
「アズサさん!AEDならヘリのがあるから!……ヒフミ、しっかりして!」
「ありがとう、ユウカ。脈はある、顔を下に向けて吐き出す物は吐き出させてるけど……くそっ」
思わずアズサは誰に対してでもなく悪態をつく。突発的な吐血。その量は明らかに尋常な物ではなく、内臓に何かしらの異常があるのは丸わかりだった。
「あずっ、アズサっ!もう、毛布!これ!」
「ありがとう、コハル。ユウカ、すぐに搬送を。付き添いは私とセイバーで」
「ああ、よろしく頼む」
毛布に包まれたヒフミを横抱きにしてセイバー達は急ぎヘリに乗り込もうとする。その状況下でモモイと二人、口内を洗い流せるようにとミネラルウォーターを持ってきたミドリは意識を失い運ばれていくヒフミの姿を見て、手にペットボトルを持ったままおろおろとしてしまう。
そして隣にいる筈の姉へと声をかけて。
「どうしよう、お姉ちゃん!なんで急に……ヒフミさんに何が……お姉ちゃん?」
自分の姉が、いつの間にか無言でヒフミがヘリに乗ろうとするのを制しているのに気づいた。 - 7121じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 19:57:51
「はいはい、ちょっとどいてねー」
にこやかな言葉、けれどそこにいつもの温かさは欠片もない。淡々と言葉をなぞるだけのように横抱きにされたヒフミへとモモイは近づいていく。
「ちょっとモモイ!何考えて!今遊んでる暇なんかあるわけないでしょ!?」
ユウカのその声は最早悲鳴に近い。無事に帰ってこれた友人が突然血を吐いて倒れた。毒物の可能性すら頭の中で巡り始めている事実に恐怖と己への嫌悪すら抱きながらそれでもユウカは必死に今できる事を、ヒフミをヘリに乗り込ませて病院へ向かわせようとしていた。
「いいからいいから。ヒフミをミレニアムの病院に連れてったって意味ないからさ。もう少し待とうよ」
「貴女何を考えて……」
それをモモイはヘリ側に回り込んで、まるで堰き止めようとする。
ユウカには到底……否、見たくもない最悪のパターンが頭を過るのを無視した。
「……そこを退け、モモイ」
「アズサ、焦る気持ちは分かるけどさ。その状態なら『すぐには死なないよ』」
モモイはとうとうタラップに座り込んだ。強い意志表明、この場から退くつもりはないと。それがアズサ達には見て取れる。そうしている中でもヒフミの容態は悪化していく。体温の低下、吐血、そして次は筋肉の痙攣が始まったのを毛布越しに抱き止めているセイバーは腕で感じる。
吐く息からは、この地に来てから僅かに忘れていた死臭すら感じ始める。
猶予がないという理性による判断とモモイの行動の不可解さに焦りでセイバーすら口から怒声が漏れそうになる。
その焦りとそれに伴う焦燥にかられた怒りの矛先が自身に向けられそうになるのを理解した上でモモイはじっと座ったままだった。 - 7131じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 20:16:00
「……モモイ、トキの話は覚えているね?」
「勿論」
「なら君がヒフミを、君の『友』が苦しんでいるのをここで止めるのには友としての『理由』がある。そう信じていいかい?」
「……信じてくれるのなら」
そう言い切った彼女に、セイバーはヘリに乗せるのではなく。ヒフミをその場に横たえた。
「セイバー……っ!?」
「モモイが待とうと言った。僕はヒフミの友を信じる……彼女なら同じ判断をする筈だ」
「くっ……それは……」
アズサもユウカもその言葉にそれ以上の追及を用意する事ができない。ヒフミの命が関わりかねないこの状況で、その判断は決して理性的ではないだろう。だが、セイバーとモモイ。片やサーヴァント、片やマスターという聖杯戦争に深く関わる二人の判断。それに意を唱えるだけの材料が一瞬では思いつかず。
「ごめんね、アズサ、ユウカ」
「でももう少し待ってよ。多分……ほら、来たよ」
その時間でモモイは『間に合わせることができた』。
「遅くなりましたが、モモイ……アリスが打ちましょうか?」
「いいよ、ありがとうアリス。私が打つよ、アリスは押さえてて」
駆け寄ってきたアリスから渡された『アンプル』の先をモモイは端折り、注射器でその中身を吸い上げる。
「まあこうなるかなっていうのはさ、元々あったから。今日だとはちょっと予想してなかったけど」
しっかり押さえててとセイバーとアリスへと声をかけてからモモイはヒフミの左肩にそれを突き刺した。 - 7141じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 20:22:53
- 7151じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 20:28:55
【建造したヘルタースケルターの数】
現在個体数:63機
建造数:dice1d40=32 (32)
【絆レベル上げ〜5】
パーフェクトコミュニケーションの場合絆6到達。
1.あった 2.なかった 3.パフェコミュ
アーチャー陣営(現在3レベル):dice1d3=3 (3)
【絆レベル上げ5〜】
1d100で累計値60以上で絆レベル6に到達。
端数は持ち越します。
アサシン陣営:dice1d100=56 (56) (+24)
バーサーカー陣営:dice1d100=60 (60) (+29)
【絆レベル上げ7〜】
1d100で累計値80以上で絆レベル8に到達。
端数は持ち越します。
ランサー陣営:dice1d100=45 (45) (+63)
ライダー陣営:dice1d100=95 (95) (+31)
キャスター陣営:dice1d100=46 (46) (+38)
【しーくれっとだいす】
彼女は明日からdice1d7=2 (2)
①全て話す、②一人になる、③マリーを探す、④助けを求める、⑤一人になる、⑥マリーを探す、⑦全て話す
- 7161じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 20:31:33
- 7171じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 20:32:49
- 7181じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 20:40:37
というところで一旦終了じゃんね☆
理由として1がこっからどういう風に導入するか本気で頭抱えてるからじゃんね☆
まさかこんなに絆上がんないとか思わなかったじゃんね☆
一応このままストレートに導入なしで9日目午前中の行動安価もできるじゃんね☆
9日目朝にはヒフミちゃんもトリニティで目を覚ましたところからお話開始できるじゃんね☆
①導入なしで即9日目午前行動の安価(本日中にその描写をもう少し投下)
②導入ありで明日安価
安価先>>723じゃんね☆
悩んでるからどっちか選んでもらえたら嬉しいです……じゃんね☆
- 719二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:40:55
絆レベル上がらずか
ハナコも離脱っぽいしライダー、ランサー陣営の絆レベルが上がって宝具の威力上がってるし
厳しい状況だな - 720二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:44:54
2で
- 721二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:45:36
②かな
- 722二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:51:40
マーリンが言ってた甘い蜜ってなんのことだろう
安価は②で - 723二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:52:18
- 724二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:55:33
これランサー、ライダー陣営との絆レベルに差がありすぎて相手の宝具を止めるのが難しそうなんだよな
あっちは威力3倍とか4倍になってるわけで
このままだと絆レベルの差で詰みそうな気がするけど絆レベルは1日終わった時しか上がらないし相当厳しい状況だなこれ - 7251じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 21:06:09
- 726二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 21:07:07
- 727二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 21:13:05
現状ライダー陣営に対する対策としてはヘルタースケルターに頼るぐらいしかなさそうだからな
もしヘルタースケルターなしの状況でライダー陣営と戦闘すればオートマタの数とライダーによって一方てきにやられて花飾り使うしかなくなる - 728二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 21:26:27
ヒフミが目覚めた後のセイバーとの会話パートでダイス振るとか
- 729二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:02:37
お疲れ様です
……………残酷な事だ!!
しかし、ヒフミちゃんもモモーイもまだ諦める事はしないだろうな
ならば、見守るしかないか……
最後に……待て、しかして希望せよ - 730二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:05:41
状況が良くないからな
ハナコはおそらく離脱でヒフミは倒れたし
ライダー陣営の拠点に行くには戦力的な不安があるし、ランサー陣営はどこにいるか分からないから
会うとしたら黒服かミノリだけど
ハッピーエンドが何か定まってない状況で会っても上手く行かなそう
話し合いしようにもハナコが離脱してヒフミが倒れた直後じゃまともに話し合い出来るとも思えないし - 731二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:22:47
ゲーム開発部と共闘したことあるRABBIT小隊とかに助けてもらえないか要請してみるか?
政治関連のしがらみはないしトラップ解除とかは出来るだろうしな
朝に襲撃に来ることはまずないだろうから
ミドリはヴェリタスのところに、モモイとアリスはRABBIT小隊のところに救援要請、ユズやコハルはキャスターやヘルタースケルターと一緒に拠点周辺の調査やオートマタ回収、ヒフミはアズサとセイバーと一緒に休養とハッピーエンドとは何か話し合うって感じでみんなバラバラに行動するのもありかもな - 732二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:33:50
アリス知ってます!
敗北してバラバラになった主人公たちがそれぞれ修行して再集結する王道展開ですね!
実際半日くらい休んで目指したいハッピーエンドを考えた方がいいと思う - 733二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:36:53
第二回第三回ってならないようにしなきゃいけないっていうのは確かだからな
今回限りで終わらせるために打てる手は全て打っておきたい
人手が増えればやれることも増えるし、巻き込む人数だって第二回開催されることになるよりはずっと少ないはずだから
ライダー陣営という強大な敵がいる状況だからあらゆる手を打ちたい
RABBIT小隊なら事情を話せば協力してくれそうだし - 734二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:45:03
このレスは削除されています
- 735二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:46:52
政治的にしがらみ無さそうで戦力になってトラップとかの解除も出来そうでセイバーキャスター同盟に縁があるのはRABBIT小隊ぐらいな気がするし
アビドスはアーチャーやライダー関連の件もあるだろうから難しそうだしな - 7361じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/08/31(土) 22:50:06
ちょっとだけ、お知らせというか状況整理しとくじゃんね☆
ヒフミちゃんはトリニティの救護騎士団に救急搬送、今回でdice1d75=44 (44) ダメージ受けた後にモモイちゃんのアンプル使った注射でdice1d30=27 (27) 回復したじゃんね☆
その後の治療でいくら回復したかは……明日するじゃんね☆
ヒフミちゃんは明日朝には目を覚ますじゃんね☆
トリニティにいるのはアズサちゃんとアリスちゃんとモモイちゃんとセイバー。
ミレニアムにいるのはコハルちゃんとミドリちゃんとユズちゃんとハナコちゃん、キャスター、あとはエンジニア部の3人じゃんね☆
ちなみにハナコちゃんは今回の🎲結果で拠点の自室で『一人』引きこもってるじゃんね☆
全員、ヒフミちゃんの容態が安定した時点で今晩は特に話とかせずに就寝してるじゃんね☆
- 737二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 23:23:51
とりあえずヒフミは午前中は休養するとしても他のメンバーがどうするかだよな
みんなバラバラに行動するのが一番良さそうな気がするけど
時間に余裕がないし - 738二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 23:53:17
ハナコのケアはすぐには難しそうだな
やるべきことやって落ち着いてる時でもいい気はする
ヒフミ自身ハッピーエンドを定めないと説得とかはしにくいだろうし - 739二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 01:47:32
- 740二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 02:03:23
ぶっちゃけトキは最終編の時も自身を犠牲にするやり方というか敵を巻き込んで自爆しようとしてたし自己犠牲を選ぶというのは違和感は無い
その時はヒマリもリオも止めてたけど
現在ヒマリは何を考えてるんだろうな。ヒマリとも接触出来れば良いが - 741二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 03:25:35
ハナコのメンタルケア、コハルで出来ないかなと思ったけど……流石に荷が重いか?
とりあえず……助けて、ペロロ様〜!!! - 742二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 11:35:51
このレスは削除されています
- 7431じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 13:17:18
ぜぇんぜん書けてないから頭整理する為にもコメント返していくじゃんね☆
まぁったく想定してないじゃんね☆
解決策はあるけど……
ここら辺が多分みんなの中で引っかかってそうな部分じゃんね☆
面白そうだから少しやるかもじゃんね☆
そうじゃんね☆
1はハッピーエンド主義者だし1が書く時に曇らせる描写をする時は晴らす事が前提じゃんね☆
でも今回はみんなに遊んでもらってハッピーエンドにしてもらう為に、そもそもハッピーエンドは用意してないし血とかそういうのではない残酷な物語にしてるじゃんね☆選択肢や方向性によっては『罠』になりかねないのもあるじゃんね☆
その上で、みんなの力でハッピーエンドに引っ張っていってほしいじゃんね☆
ハナコちゃんは『まだ』離脱してないじゃんね☆
RABBIT小隊が今何をしてるかはもう書いてあるじゃんね☆
1は必要そうな情報はほぼ全て書き終えてるじゃんね☆
修行するかはともかく、改めて『ハッピーエンドって具体的にどうするの?』が二部のもう一つのテーマじゃんね☆
ヒフミちゃんが主人公に決まった時からずっとやりたかった事じゃんね☆
RABBIT小隊と連絡『は』取れるじゃんね☆
アビドスというかホシノちゃんがピリついてたのはきちんと理由があるじゃんね☆
彼女がアーチャーと会ったのは2日目の夜じゃんね☆
- 7441じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 13:19:16
ってコメント返ししたかったけど今日もばりばりいつものじゃんね☆日曜はきびしーかもじゃんね☆とりあえずコメント返して導入書いて安価して、続きは夜からになるじゃんね☆だから今日は安価遠めにするじゃんね☆
時間に余裕はないけどやる事は決まってるじゃんね☆
フェアじゃないからお知らせするじゃんね☆
ハナコちゃん含め精神的にダメージ負ってる子と話す時は二つある例外(救済措置)を除いて、基本的には🎲結果次第になるじゃんね☆
回数を熟しただけ結果は蓄積して回復するじゃんね☆出目が良ければ一発で回復もあり得るし安価結果の伝える言葉や単語がよければボーナスもするじゃんね☆
……のーこめんとじゃんね☆
ヒマリちゃんと接触する方法は仲介がいるけど可能じゃんね☆
8日目までは無理だったけど『今』なら可能じゃんね☆それは別にヒフミちゃんが発症した事やトキちゃんと話した事は関係ないじゃんね☆
みんなが選択した結果じゃんね☆
コハルちゃんを信じる事も大切、かもしれないじゃんね☆
どこまでいっても本編はブルーアーカイブのお話を軸に据えてるじゃんね☆
あと、本スレに限ってはペロロ様は絶対にみんなのことは助けないじゃんね☆
このお話でみんなの味方なのは最初から最後まで一人だけじゃんね☆
それだけは1からはっきりお伝えするじゃんね☆
- 7451じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 13:22:12
【Recommend BGM……〈記憶の回廊〉】
夢を見る。
『───ならば応えよう。この両手に握った、聖剣の重みを以てして』
夢を見る。
『貴様も俺と同じだろうが、赤き竜!』
夢を見る。
『アーサー王。貴方に人の心は分からない』
夢を見る。
『父よ。貴様の愛するすべてを俺は破壊しよう!』
夢を、見る。
『何故ですか、アーサー王。なぜ我らの村を───』
夢を見た。
一人だけ、夕焼けの丘に立って彼は剣をつく。
膝をつくことなんて許されないから、立ち止まる事はこれまでの犠牲を無駄にするから。
何人も仲間を失って、奥さんに、お友達に、我が子にも裏切られて。
それでも彼は理想の国を目指して走り続ける。血に塗れ、泥でその身を汚して、けれど涙する時間は彼になくて。
ただただ走り続けた先にあったのは屍だらけのこの丘だった。
夢を見た。
また一人死んだ。
夢を見た。
駆けつけた時には異民族に村が滅ぼされて、大人も子どもをぐちゃぐちゃになってしまっていた。
夢を見た。
友と呼んだ仲間がまた一人逝ってしまった。
夢を見た。
裏切られて斬りつけられて、貫かれて、アーサーさんは血を流していた。 - 7461じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 13:26:23
なんの救いもなかった。アーサー王物語を読んだ時はそれでもいつか蘇って諸人を救うのですと締め括られたけれど、彼の救いは少なくとも、その人生には何一つ私からは見えてこなくて。
ただただ昏い黄昏だけに傾く世界だった。
『私は……やり直しを……』
だからアーサーさんは血塗られた過去の全てを否定した。ハッピーエンドなんて、どこにもなかったのだから。
人々の笑顔に間違いなんてなかった、そうやって剣を引き抜いた彼に待っていた結末は真っ赤な血に染まるだけで。
だからセイバーさんはやり直しを願った、それなのに。
私の記憶の中の彼はいつも朗らかな笑みを浮かべていて、聖杯戦争を止めようとしてくれました。
どうして───?
何も得られなかった。
国は滅びた。
たくさんの努力は無に還った。
一生懸命頑張ったのに、なんにも残りはしなくて。なのに彼は誰も恨まず、自分の不明を恥じてやり直しを求めた……そんな頑張り屋さんなのに。
どうして今は私と一緒に聖杯戦争を止めようとしてくれるんでしょう。
彼は『いつ』自分の願いを手放したんでしょうか───? - 7471じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 13:40:07
【9日目朝・導入】
起きてまず、血の香りに顔を顰めてしまいました。
喉の奥から競り上がるような鉄臭さと、万力でゆっくりと締め上げられているような頭痛。肺にささくれでもあるように小さな痛みが違和感となって呼吸する事も嫌になって。体を動かすのにも何日も寝ていたんじゃと思うぐらい鈍い反応が返ってくる。
嗚呼怠いな、と起きあがろうと腕にいれた力を手放してそのまま横たわってしまう。
「おはよう、ヒフミ」
暗闇の中で暫くその声の主を探してから、漸く自分が目を開けていない事に気づきました。億劫になりながら目を開けると、光の強さに目が瞬く。
フラッシュが焚かれるように脳に真っ白な映像が二、三焼き付けられてからようやく外を認識した。
そこには彼がいた。
「……せい、ばー……さん……」
喉から出たのは乾き切った音でした。口の中がねばつくような、それでいてからからに水分を抜かれてしまったような音に、自分でも笑いそうになる。
「調子はどうだい?何か欲しい物はあるかな?」
彼は私の声に気にした様子もなく、手を横になっている私の頭の上の方へと動かす。何をしているのかとぼんやり考えながら、その白すぎる室内にここが拠点ではない事に気づいた。
「……こ、こは……?」
「トリニティの病院だよ。君が倒れてからモモイが薬を打ってくれてね。容態が落ち着いたから急いでここまで連れてきたんだ」
トリニティの病院なのだという。それを知って漸く、セイバーさんが私の頭上のあたりに手を伸ばしたのにも合点がいった。その予想通り、扉の開く音がして。
「ナースコール、ありがとうございます。セイバーさん」
「よろしく頼むよ、セリナ」
顔をゆっくり横に向けると、鷲見セリナちゃんがそこに立っていた。 - 7481じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 13:56:26
「容態の確認が出来ました。痛み止めの点滴を交換しておきましたのでもう暫く様子を───『アンプル』の使い方について、再度レクチャーは必要ですか?」
「いいや、大丈夫。無理をさせてしまってすまない」
「私は大丈夫です。団長から『伝言』と『引き継ぎ』をしてますから」
セリナちゃんは暫くあちこちを見てから、口をゆすがしてくれたり、点滴を変えてくれたり。そして注射を打ってくれました。そうすると少しだけ、痛みが和らいで霞んでいた思考が元に戻ります。
「……ありがとう、ございます。セリナちゃん」
「無理をしないで下さい、ヒフミさん」
「……あの、みんなは……?」
少し落ち着いて、身体にもようやく力が入ってきた。体を起こして、彼らの方を向きながら私はこの場にいないみんなの事を尋ねる。
「モモイとアリス、それからアズサは別室で休んでもらってるよ。拠点に残っている子達はミドリとユズ、それからコハルはユウカから荷物を受け取ったりして動いてくれている……ハナコは自室で休んでいるそうだ」
「そう、ですか……」
ハナコちゃんが心配です。きっと、ハナコちゃんはこうなるかもしれないって知ってたんでしょう。ずっと言えないまま、一人で抱え込んで。
「セイバーさん、私はこれで」
「忙しいところすまなかったね、セリナ」
「いいえ、ミネ団長が『帰ってこられるまで』私達も頑張らないとですから」
病室を出ていこうとするセリナちゃんの言葉にようやく動き出した頭の中で疑問がぽつりと浮かんだ。
「あの……ミネ団長、は?」
そう私が言うと、扉に手を掛けていた彼女は少しの間動きを止めてから。
「ミネ団長は今現在、『休学』されています。どこに行かれたのかは……少なくとも救護騎士団『には』お話になられませんでした」
彼女はそれだけと言って病室の外へと出ていった。 - 7491じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 14:09:06
暫く、静かな空気と昇り始めた陽射しだけが病室を見守っていた。
無言の時間が嫌というわけじゃありません。でも、身体の痛みが落ち着くのと同じタイミングで心の中で『焦り』が鎌首をもたげ始める。
「セイバーさん……今日は、どうしましょうか?」
どうしよう、だなんて自分で言っていて笑ってしまいそうになる。
痛み、どうやら日に三回鎮痛剤を打てば『夜まで』動き回るのはできます。
昨日でヒナさんから聞いた話もありますからゲヘナに行くのもトリニティにいるのなら自治区境界線にある『地下通路を調べる』のも出来ます。
『マリーちゃんの行方を調べる』のだっていいかもしれません。
もういっそのこと、場所が分かっているからヘルタースケルターさん達を連れて『アーチャー陣営のところに行く』のありでしょうか。
……昨日の話じゃ分からなかった。
だけど今なら、自分が『死ぬ』という事実が、友達も『同じように』苦しんでいる事実も、まざまざと理解させられます。
だから、焦って。
だけど、そんな風に動いて、私に一体何ができるんでしょうか?
トキさんは私の言うハッピーエンドを目指すという目的は、具体的にどういう事かと尋ねられました。
私はそれに何も答えられませんでした。
誰にも傷ついてほしくない、悲しい思いをしてほしくない。
だから戦おうって決めたのに、誰かを犠牲にして終わらせないと聖杯戦争はいつまでも解決しない。
それどころかあと六日で決着をつけないと私達は死んでしまう。
ならハッピーエンドって、一体どんな結末に辿り着けばそんな風に言えるんでしょうか? - 7501じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 14:20:08
「僕は、少し休んでみてもいいんじゃないかと思うよ」
悩んでぐるぐると答えの出ない思考の迷路をあてもなく歩く私の耳に、セイバーさんの言葉が飛び込んできた。はっとして顔を上げて彼を見ると、セイバーさんは穏やかな表情で私を見つめていた。
「一度立ち止まってしっかり考えてみる。残る時間は確かに短いと焦る気持ちは分かるけど……だからといって何も決めないまま動いてもきっといい結果は得られない」
そっと彼は私の右手を、その両手で包みながら続けた。
「僕は君の『誰かに傷ついてほしくない』っていう想いを聞いて、だから君と共に戦う事を決めた。そしてそれは君の周りにいる子達もそうだ」
「みん、な……も……」
「そう、皆もだ。君が目指すハッピーエンド、その想いに惹かれてここにいる」
「だけど……トキさんは……」
そう言われたってハッピーエンドなんてどこにもないようにしか感じない。セイバーさんからの視線に耐えかねて視線を逸らして俯きたい気持ちで一杯になる。
けれど彼はそれを許してくれない。
「それなら皆で話せばいい……アーサー王の円卓、その意味を知っているかい?」
「それは……えと」
「あの円卓はね、王も騎士も、立場は違えど皆が同じ視線で同じ卓に就いて意見を交わし合う為の物なんだ……最後、その役目は果たせないまま僕の物語は終わりを迎えてしまったけどね」
「それは……」 - 7511じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 14:26:10
- 7521じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 14:38:46
【9日目・午前の行動安価を行います】
【条件は以下の通りとなります】
①阿慈谷ヒフミは自由に行動可能
②トリニティ組とミレニアム組で別行動
③阿慈谷ヒフミが『誰かと話す』を選択した場合、その相手はPart1〜Part4スレ中にどんな形であれ登場した人物のみに限定。仮に敵対しているアーチャー陣営、ライダー陣営を選択した場合のみは例外的な処理をする。
④前回と前々回の安価結果を受けて、この行動安価は極めて重要度が高くなっている。
⑤行動の回数等の安価レス内での文章量制限はなし。阿慈谷ヒフミが誰かと○○してから△△するといった書き方も自由。その点に関しては皆さんにお任せします。
【なお】
【次の投下は19時を予定しています】
【ゆっくりとご歓談頂ければ幸いです】
【それでは皆様】
【よき選択を】
- 753二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 14:39:41
それこそ補習授業部もゲーム開発部もバッドエンドに辿り着きそうな物語をハッピーエンドに変えた実績持ちだからな
- 754二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 14:58:29
難しく考えすぎて止まってる部分はありそうだし
ちょっとメタいけどモモイやアリスに「もし聖杯戦争みたいなデスゲームに参加させられた人が主人公のゲームのシナリオを作るとしたらどんなハッピーエンドがあるか」みたいな話をしてみるとか?
パヴァーヌもそうだったけどアホみたいなアイデアが突破口になるかもしれないし - 755二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 17:21:28
モモイとアリスと話すのが無難かな?
その間にアズサには美食研究会に連絡して協力してもらえないか聞いてみて
ミレニアム組はコハルにはハナコを説得してみてもらってミドリはヴェリタスにマリーの捜索依頼を出してもらって
ユズ、キャスターには拠点周辺の調査とオートマタとかの回収をヘルタースケルターたちと一緒にやってもらう感じかな - 756二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 17:55:51
同じマスターであるモモイとイタズラ⭐︎ストレートのメンバーのアリスと話すのが良さそうかな?
悪い方向にはいかないとは思うし - 757二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:02:00
マーリンとの会話の、
”『二つ目の秘密は訣別。これからの戦いの中で知るだろう。それはきっと何を選ぶのかという事。誰を犠牲にするのかという選択。君と相対した者達は誰も彼もが持っている情報は違うけど、何を犠牲にしてどの願いを叶えるか決めている』
『君の考えている通り、三つ目は自ずと知る事になるから気にしなくて大丈夫。これからの物語は二つ目を探す事に専念するといい』”
や
”『もし君が理屈や理由をシステムに求めるのなら……そうだね君達は優先度を変えるべきだ。会うべき者は君達とは違う視点でこの戦争を見ている人だよ』
違う視点。私の視点はセイバーさんのマスターで、聖杯戦争の参加者。願いはハッピーエンドで。
『そう、君はその願いの為に戦う選択をした。それが君の視点だ。だけれどその選択をしなかったものもいる。それだけじゃなく、マスターやその関係者に限らなければ他にも沢山友達はいる筈だ』”
が重要だと思うんだけど、だからこそ誰と話すべきか悩むのよな
モモイやアリスは君達の中に入ってる気もするし
”③阿慈谷ヒフミが『誰かと話す』を選択した場合、その相手はPart1〜Part4スレ中にどんな形であれ登場した人物のみに限定。仮に敵対しているアーチャー陣営、ライダー陣営を選択した場合のみは例外的な処理をする。”
に関して、ヒマリはアーチャー陣営に含まれるのかな?
含まれないなら、ヒマリにトキが望んでる事を知りたい、トキの望みや願いを知りたい、と聞くのもありか?いや、それよりもそもそもトキについて知りたいって聞くのもありか。ヒフミは元々知り合いでは無い訳だし
あとはトキとの会話で答えられなかった事を補強する為に、モモイとアリスだけじゃなく、ハナコは今は無理だろうから、ハナコ以外の同盟全員でハッピーエンドについて、そしてこの聖杯戦争でのハッピーエンドの定義について話し合うとかもありではあるかな - 758二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:21:27
ミネ団長はおそらくマリーの協力者だという事を考えれば、マリー側の視点を知る為にミネ団長と話すのもありか?
アル側の視点を知る為にはおそらくカヨコ、かな?ただカヨコは明確にライダー陣営だろうしな
ミノリとスパルタクスに関しては、ウイが言ってた”「もし仮に私が彼と対話をするならば……そしてもし今困難な状況にあるのなら。打算を捨て、語り継がれた彼の姿を信じて『助けて』と、ただそれをしっかり伝える……かもしれませんね」”を鑑みて、
ヒフミ自身が向かって、今までの事を語った上で、誰かが犠牲になる結末は嫌だ、まだどうすれば良いかはわからないけど、助けて欲しい、協力して欲しいって伝えるのが良いかも? - 759二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:24:04
多分これ色んな視点が大事だと思うから
モモイ、アリス、ミネ、ナギサ、ウイあたりがいいんじゃないかな
いろんな立場の人とハッピーエンドの定義について話せば答えが出るんじゃないかな - 760二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:37:29
話す内容はこの聖杯戦争においてのハッピーエンドとは何かかな?
直球でいった方がいい気はする - 761二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 19:00:07
ミレニアム組とトリニティ組(ハナコの現状考えてハナコ以外?)で連絡を取りハッピーエンドについて、そして、この聖杯戦争でのハッピーエンド定義や、この聖杯戦争においてのハッピーエンドとは何か等について話し合った後、
ヒフミがモモイやアリスにトキについて聞いてから、ヒマリと話す方法を探して可能ならヒマリと話す
アズサはサオリに連絡可能であれば相談、連絡可能じゃ無ければサオリや他のアリウススクワッド達との接触方法を探す
ミレニアム組はコハルはハナコに話しかけ、ユズとミドリはウイに連絡かな
ヒフミ、モモイ、アリスはヒマリと話せなかった場合、もしくはヒマリと話した後に更に行動可能なら、ミネ団長の行方についてシスターフッドやナギサ(ナギサにはハッピーエンドについての相談も)を尋ねる - 762二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 19:02:28
- 7631じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 19:28:15
安価へのご協力ありがとうございましたじゃんね☆
安価結果は>>761さんと>>762さんの意見になったじゃんね☆
安価内のレス全部読んで、安価結果になったレスも読んだ上でこの結果について1はコメントではお答えしないじゃんね☆
ただ大事な部分に気づいてる人がいたじゃんね☆
あと今回の結果は大当たりとハズレ兼小当たり(情報げっと)が混在してるじゃんね☆
あとあと言ってなかったというかしなきゃいけないというかしといた方が良かった事あったけど1が本編中で『今回は』触れ損ねたじゃんね……
急ぎじゃないけど前々回で触れてた人もいるし1もヒフミちゃんがしないのは変な気がするからなんとか挽回するじゃんね……
とりあえず安価結果確認したのさっきだから今から書いてくるじゃんね☆
多分長くなるし遅くなるじゃんね☆毎回お外行かなきゃで投下もレスへのお返事とかもまとめてじゃないと難しいじゃんね☆
ごめんねじゃんね☆
代わり……じゃないけど安価一個してくじゃんね☆
安価内容は見たい(知りたい)陣営の描写じゃんね☆
書き方は「○日目、○○と○○の会話」みたいな感じじゃんね☆
特に指定なかったら8日目の様子になるじゃんね☆
安価先>>770じゃんね☆
何かしらの情報を得れるお話を書くじゃんね☆
- 764二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:01:36
アーチャーかライダーかランサーかな?
重要そうな情報がありそうなのは - 765二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:02:11
早めにハナコを部屋から引っ張り出してOHANASHIしないとダメそうだな
よし、今こそファウストらしくハナコの部屋の固く閉ざされた扉をぶっ壊しちゃおうぜ!! - 766二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:03:51
現状最大勢力のライダー陣営か
何かしら重大な情報知ってそうなアーチャー陣営かな - 767二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:16:50
ハナコのことをコハルがうまく説得してくれたらいいな
安価はライダー陣営で - 768二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:29:52
この行動でいい方向に行くといいな
少しでもいい状況になってほしい - 769二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:30:58
初日のライダー陣営か今時点でのライダー陣営の様子かな?
- 770二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:39:16
- 771二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 21:51:47
コハルはヤる時はヤる女だよ
- 7721じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 22:15:36
- 773二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 22:16:03
今後も危険がない範囲ならみんな別行動するのはありかもな
やれることが増えるし - 7741じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 22:19:50
「どうしたら、いいんでしょうか」
何も決められない。決められる筈はない。あんなにこうしよう、ああしようと考えてこれまで考えて動いてきたのに、ハッピーエンドって実際にどうすればいいのか問われて。
何より自分が死ぬというのが俄かに現実味を帯びてきて、急に何も分からなくなりました。
「誰かと相談したりはしないのかい?」
ハナコちゃんだって部屋に閉じこもってる。
モモイちゃんだって何時こうなるかわからない。
「話したい、です……でも私、ハッピーエンドのことなんにも……」
なんにも、分かりません。だってサーヴァントを倒さなきゃ、『殺さなきゃ』、自分が、他のマスターの子が死んでしまう。
そうなったらもうハッピーエンドなんて呼べなくて、でもそうしなくちゃいけなくて。だけど時間は待ってくれません。
「話したい、か。それなら」
ハッピーエンドの道筋なんて、一体どんな風に話してどんな風に描いていけば───。
「僕も連絡した甲斐があったかな?」 - 7751じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 22:29:07
セイバーさんの言葉を合図に、待ってましたと言わんばかりに力強く病室の扉が開け放たれた。
「そこで私達の出番ってわけだね!」
「ゲーム開発部!作戦会議のお時間です!」
「うん。改めて初心に立ち返るのは大切だ」
開け放たれた扉からモモイちゃんが、アリスちゃんが、アズサちゃんが。
【9日目午前・探索イベント】
【Recommend BGM……〈Pixel Time〉】
「これまでバタバタしてましたから、改めてゆっくり向き合う時間、必要な気がします」
「はぁ……結局着いて来ちゃった。まぁいっか、ヒフミの顔見れたし。少し顔色良くなったみたいでよかったわ、ヒフミ」
「ぉ、おじゃまします……ちょ、調子はどう?」
「ほら!いつまでいじけてんの!早く入るわよ!」
「でも私……やっ「い、い、か、ら!」……はい」
ミレニアムに、廃墟にある拠点にいる筈のミドリちゃんもユウカさんもユズちゃんもコハルちゃんもハナコちゃんも。 - 7761じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 22:31:50
「みなさん、なんで……?」
「そんなの決まってるでしょ!私達は同盟組んでる仲間なんだから!……仲間が、ううん、友達が。悩んで困ってるっていうならみんなで考えるの!」
コハルちゃんが胸を張って一歩前に立つ。それに並んでアズサちゃんも微笑みかけてくれる。
「コハルの言うとおりだ。一人じゃ分からなくても皆でやればきっと上手くいく……それを補習授業部で教えてくれたのはヒフミだよ」
アズサちゃんがそっと手を取ってくれて。
「今はこんなに仲間がいる。きっとヒフミが思い描く……ううん、これから私達みんなで思い描いていくハッピーエンドだって見つけられる」
柔らかく笑う彼女を見て思い出す。そうだ、私は何か勘違いしてた。私は普通の学生で、一人じゃなんにもできない。だけど皆でなら。みんなと一緒なら、こんな私でもどんな事でも乗り越えられる。どんなことでも乗り越えてきた。だから今度もきっと。
「だから一緒に考えよう。大丈夫───私達ならきっと辿り着けるから」
彼女の言葉と掌の温かさに私は。
「……はいっ」
ぽたりと頬を伝う物も気にせずうなずいていた。 - 7771じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 22:44:20
ミレニアム組に連絡取るってあったから、折角だし通話越しじゃなくて全員(安価内容がクリってたからそのボーナス分でユウカちゃん+α)集合じゃんね☆
まぁた人が多いから描写のカロリーが大変になるじゃんね……1の自業自得じゃんね☆
えーちなみにここに至るまでにコハル先生のハナコちゃんカウンセリングをしたわけになりますじゃんね☆
次回はその描写じゃんね☆
ちょっと量だったり構成だったりで暫く書く作業になるじゃんね☆
多分これからの事考えるとここでの方針の話はしっかり書かないとフェアにならないのでお時間下さい……じゃんね☆
明日のお昼にまた進捗報告、19時から書けたとこまで投下の流れでいくじゃんね☆
ではではお休みなさい……じゃんね☆
1はまたお家帰って書いてくるじゃんね☆
ちなみに今回のコハルちゃんによるカウンセリング結果は下の通りじゃんね☆
100に近いほど精神状態回復じゃんね☆
−13スタートだからおまけして1d100と1d20で振るじゃんね☆
dice1d100=11 (11) +dice1d20=11 (11)
1が書くの大変……だけど正直全然ありじゃんね☆
ヒフミちゃんは本スレの主人公だけど、どの子だって青春の物語では主人公じゃんね☆
もちろんみんなで動けばその分有利なこともあるじゃんね☆まだ時間はあるから色々試してほしいじゃんね☆
- 7781じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/01(日) 22:46:12
- 779二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 22:52:36
お疲れ様です
話し合いはどんな感じになるんだろうな
現状どの陣営が一番有利なんだろうか
最大勢力のライダー陣営かな? - 780二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 23:02:48
そういえば聖杯大戦ルートを選ばざるを得ない時期の1つとして諸々が決着する直前が挙げられるのはなんでなんだろうな
結構それは重要な気がする - 781二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 23:31:37
お疲れ様です
メンタルがヤバいハナコをこの場に連れてこれた、これはかなりデカいと思う
コハル、君は大事な時はしっかりとやってくれる娘だと信じてたぞ!
さて、皆で話し合って色々と意見を出し合おうか!
そして、聖杯大戦√になったら追加で喚び出されるサヴァがどんなのになるのかも気になる
術ジルやプレラーティ、ペイルライダーや復讐者アルケイデス辺りを喚んだらヤバいしなぁ…… - 782二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 23:58:06
聖杯大戦ルートは割と真面目にありそうな気がするからな
聖杯大戦になったらマスターが誰になるかやサーヴァントが誰になるか、色々気になることは多いな
サーヴァントならモリアーティとかカルナとか、
マスターならアズサやイズナとかに個人的になってほしいかな - 783二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 03:01:50
とりあえずRABBIT小隊やアリスクへの要請が上手くいけば色々有利になるからそこも上手くいけばいいが
上手くいかなかったら美食研究会やアビドスとかにも要請出すべきかな
人手が多ければ多いほどやれることも増えるし - 784二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 03:39:44
ライダー陣営の拠点を探索するためにも少しでも人手が欲しいというのはあるな
10人で探索するのと20人で探索するのじゃ探索の進み具合も変わりそうだし
聖杯大戦ルートになったら一気に色々変わってきそうではあるけどどうなるか
個人的には見てみたい気持ちはあるが - 785二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 03:57:24
聖杯大戦を見てみたい気持ちはある
この広いキヴォトスでどんな聖杯大戦が起きるのかは気になるし
後ルーラーも来そうだからな - 786二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 08:18:04
傍観者としては聖杯大戦は見てみたい気持ちはあるけどヒフミ達の立場でそれ選ぶかと言われるとなあ
巻き込まれる人が増えちゃうわけだし - 787二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 10:50:53
今せっかくトリニティにいるんだし黒服のところへ行ったほうがいいと思う
なんだかんだ今まで行動一回潰してトリニティに行くことを嫌ったり他の調査を優先して後回しにしてきたけど序盤からある選択肢だしアサシン陣営の願いを知るためにも聖杯戦争そのものに関わる情報を得るためにも行くべきだと思う
ただちょくちょく言われてる「優先順位を間違えるな」の低い側とかストーリー上の罠選択肢の可能性もあるけど - 788二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 13:50:25
聖杯大戦ルートをヒフミたちが選ばざるを得ない状況がこれから先あるって話だったからな
メリットデメリットにもよるだろうけど - 7891じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/02(月) 14:07:53
お昼と言いつつ遅くなっちゃったじゃんね☆
今日は多分21時ぐらいになりますじゃんね……
強さとかじゃなくて有利となると……難しいじゃんね☆
少なくともセイバー陣営は有利じゃんね☆
大戦√はかなり特殊だからじゃんね☆1がそもそも想定してなかったって理由があるじゃんね☆
プレラーティは多分来たら爆笑するじゃんね☆
1もアズサちゃんマスターは見てみたいじゃんね☆
そこら辺も書いていくじゃんね☆
仰る通り大戦√はとっても大きな変化になるじゃんね☆
陣営同士の戦いになるから1としては分かりやすい面があるじゃんね☆
……だからこそ選ばざるを得ない、じゃんね☆
フェアじゃないからお知らせするじゃんね☆
選択肢そのものには罠はないじゃんね☆
だから安価でなにかを『選択した』からBADエンドとかビターエンド行きとかってわけじゃないじゃんね☆
逆じゃんね☆
- 790二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 15:05:04
現時点では聖杯大戦ルートに分岐する可能性は結構高そうだな
狙って行こうと思えば行けるルートなのかな
話し合いの結果どんな方針になるんだろうな
少しでもいい感じに行くといいが - 791二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 15:32:13
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- 792二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 15:39:49
話し合いすることでいい方向にいってほしいな
ここで方針について話し合いすることで少しでも状況が良くなってくれたらいいけど - 793二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 15:56:41
- 794二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 18:10:33
保守
???「そうなんだ·····」
???「私がルーラーとして呼ばれたのか。」
○○フーシャ「なら、頑張るしかないよね。」
(電○砲携えながら) - 7951じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/02(月) 18:25:22
- 7961じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/02(月) 21:12:21
【立ち入り禁止区域『廃墟』・同盟拠点】
「うぅぅぅ……」
談話室。食堂とレクリエーションルームを兼ねるようにとキャスターとエンジニア部の手で用意された第三エリアに存在する空間。
その場所で、早朝から下江コハルはうなり声をあげていた。
「どうしよう……」
つい先ほどのことだ。昨夜トリニティへと緊急搬送されたヒフミに付き添ったセイバーから連絡が拠点で待機するメンバーへと連絡があった。
ヒフミの容態が安定し、今日中には目が覚める。だから見舞いに来てはくれないか、と。
その連絡を受けてコハルも含め、ミレニアムにいた人員の安堵と喜びようは大きかった。
当然だ。目の前で吐血して、どんどんと体温が失われて白い肌から生の活力を目に見えて喪っていく友の姿をこの目で見ていた。コハルにとってそれは心が凍りつくような、あの晩を。
アズサが苦しむ声とヒフミの悲鳴を電話越しに聞いた聖杯戦争の始まりの夜を思い出す光景だった。
だからこそ、調子が安定したと聞いて、大切な友達が生きていてくれたことに心底安心して、すぐさまトリニティへ出立する準備を整えていた。
一人を除いて。
「(ハナコ……)」
浦和ハナコは、一人自室に篭っていた。朝食の時間にも姿を現していない。
ハナコの様子は飛鳥馬トキとの話し合いから戻ってきた直後から、ヒフミが倒れるより前からおかしかった事にコハルは出迎えた誰よりも早く気づいた。
だからヘリから降りてきた彼女へと駆け寄って、ずっとコハルは声をかけ続けて。だけれど彼女はなんの返事もなく青い顔をしてその心のように唇を噤んでしまっていた。
何があったのか、どんな話をしたのか。
それは結局まだ情報の共有をコハルにはされていない。あんな事があったから仕方ないと自分に言い聞かせて納得しても、ハナコの様子もあって不安だけはしっかりとコハルの心の中にしこりとなって残っていた。 - 7971じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/02(月) 21:13:14
「(なんにも話してくれなかったら……私、どうしたらいいんだろ……)」
あの後ヒフミ達がヘリに乗ってトリニティに向かったのを見送ってから、ハナコは自室へと足早に去った。そんな彼女へ、事情が何一つ分からない中で何を話せばいいかだなんて、気の利いた事を下江コハルは話せない。
元来、そういう気質なのだ。
だから結局一夜明けて、コハルは親友の顔を見ていない。
その寂しさと不安にもうすぐ拠点を発つというのにずっとコハルはソファに座って自分の握り拳を見つめながら頭を悩ませていた。
「ハナコさんのこと?」
「うにぃっ!?」
だから、ひょっこりと肩口から顔を見せたミドリに声をかけられて思わずといった風にコハルは可笑しな声をあげた。
ソファの後ろから声をかけたミドリはそのままエプロンを脱いでコハルのすぐ隣へと座る。
最近できたばかりの友人は意外と距離感が近いなと、関係ない考えがふわりと湧いてきた。
「……うん」
「だよね。青い顔して帰ってきてそのまま引き篭もっちゃったし」
「心配、だね……」
「にゃっ!?」
ぽすりと音を立ててコハルの左隣が相槌と共に埋まる。慌ててコハルが横を見ればそこにはもう一人、この聖杯戦争で知り合って新しく出来た友達の姿があった。 - 7981じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/02(月) 21:36:27
ミドリとユズに両隣を挟まれて思わずコハルは赤面する。下江コハルという『幼い』質であった。見栄を張るところもあるし、とりわけ他者とのコミュニケーションを不得手とし心を開く事を苦手とする。その活動的な仕草に反して繊細な部分が多く、そんな彼女だからか友人関係となって日の浅い隣座る少二人の距離にどぎまぎしてしまう。
そんな胸中など知る由もなく、ミドリはエプロンを膝の上で畳みながら話し始めた。
「ヒフミちゃん、の事もすごいショックだったけど……だけどハナコちゃん、その前から変だったもんね」
ミドリの気づきにコハルもずれ始めた思考をかぶりを振って戻す。ミドリの言うその前、ヒフミが倒れるより前からハナコの様子はおかしかった。
そして今ハナコが塞ぎ込んでしまっているのも、ヒフミの事もあるだろうけど『原因』となったのはソレにあると、コハルは考えていた。
「……うん。飛鳥馬さんって人と、何かあったのかなって……」
「トキさんから聞いた話がショッキングだったとか?やっぱりそういう感じなのかなぁ」
ミドリの言葉は思ったより軽い物だった。思わず、コハルは彼女の顔を見た。
ハナコが気落ちして塞ぎ込む、その事実に実際のところコハルも不安を覚えていた。
浦和ハナコは下江コハルにとって掛け替えのない親友であると共に『頼りになる先輩』でもあった。自分よりずっと賢い女性だと、コハルは口に出さずとも理解している。
そしてそんな彼女が自室に籠って伏せた事実なんて、想像するのも恐ろしいと。
そんな風に考えるコハルの視線にミドリは少しだけ微笑んだ。
「私もね、実はすごく心配。トキさんの話の内容はきっとヒフミちゃんやお姉ちゃんに……聖杯戦争のマスターに関わることなんじゃないかなぁって思うし」
昨日のヒフミちゃんのこともあるしね、とミドリは目を伏せて言う。
マスターに関係しているかもしれない話、それを聞いてハナコが塞ぎ込んだのなら、それはきっと『良くない』話なのだという事をなんとなくミドリは察している。そして才羽モモイはマスターで、ミドリのたった一人の姉。
家族に『もしかすると』最悪の事態が起こるかもしれない。
そう考えているのだというミドリに、その想いを聞いてなおのことコハルは疑問を口にする。
「だったら……!」 - 7991じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/02(月) 21:56:08
声は大きくはない。けれどその細い肩を揺さぶるような力強さが込められていた。
それにミドリは嬉しさすら覚えた。出来たばかりのこの他校の友人が言葉に乗せているのは溢れんばかりの心配と不安で、その中には『家族を心配するミドリ』への心配も含まれているのをしっかりと感じたから。
「うん。お姉ちゃんに何かあったらって思うとお腹がきゅぅってなるよ。痛いぐらい、吐きそうになる」
そっと、ミドリは下腹部を撫でる。
思い出すのは最初の夜。突然姉の自室に現れた機械の巨人との出会い。あれからもう一週間以上が経つ。その中で聖杯戦争に姉が巻き込まれたのを彼女はずっと隣で見てきた。
一緒に戦うことのできない自分を恨めしく思う事を、誰かを殺して願いを勝ち取るというゲームに姉が当事者となってしまった事に、そしてもしかすると姉が誰かに『殺されてしまうかもしれない』可能性に、ミドリはずっと怯えてきた。
「もしお姉ちゃんが……って思ったら不安でしょうがない。だけど」
それでもと、ミドリは笑う。どことなく諦めたように、仕方ないなと母のように微笑んでみせる。
不仲な時間は確かにあった。それでもたった一人の愛する姉で、そんな彼女とこれまで一緒に暮らしてきて。
才羽ミドリは『知っている』。
「廃部騒動の時だって、アリスちゃんの時だってお姉ちゃんは私達を引っ張ってハッピーエンドに連れていってくれた。今度だってきっと大丈夫」
才羽ミドリはあの日のことを覚えている。あの結末を忘れることはない。才羽モモイはその行動力で悩んで立ち止まっていたミドリ達の悩みごと吹き飛ばしてしまった。
普段はそそっかしくて騒がしくて、片付けだって苦手でシナリオもはちゃめちゃだけれど。
どんな時でも前を向いてその『左手』で手を繋いで引っ張ってくれる、そんな姉がミドリの自慢だった。
「私はお姉ちゃんを……ううん、お姉ちゃんだけじゃない。お姉ちゃんが一緒に戦うって決めたキャスターのおじ様やヒフミさん、コハルちゃん達みんなを信じるよ」
才羽ミドリは不安だった。それでも姉を信じて、そして姉が連れて帰ってきた新しい仲間を見て、また信じることが出来た。
新しい仲間がいれば、この友達がいれば大丈夫だと信じて、安心した。
だからその気持ちが伝わるように彼女は優しい笑みを浮かべてから。
「だから、大丈夫だって思えるんだ」
コハルにそう告げた。 - 8001じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/02(月) 22:11:07
「コハルちゃん……あのね、私、思うんだ」
ミドリの話を聞き終えて、今度はコハルの左耳にゆっくりと言葉が流れ始める。
そちらをコハルが見ると、もじもじと恥ずかしげに身体を揺らしながらユズが口を開いていた。
「ハナコちゃんはきっと……すごく、不安なんだと思う」
一つひとつ、言葉を吟味してユズは話す。真剣に、丁寧に。自分の考えをコハルに聞いてもらえるように、友達の事を思って彼女は口を動かす。
ひどくゆっくりとして話し振りだ。途切れ途切れで辿々しい。これからトリニティに向かう以上、あまり余裕はこの三人にはない。こんな風に話をしているうちに送迎を買って出てくれた早瀬ユウカが、昨晩頼んだ物資と共に迎えのヘリを寄こす時間になるかもしれない。
それでもコハルは何も言わないで、じっとユズの言葉に耳を傾ける。
「何に悩んでるのか、どんな事に怖がってるのかりそれは私には分からない……けど……だけど、一人でいたい時って……私はそうだった」
花岡ユズは一時期、学生寮に戻れず部室に籠る生活をしていた。心ない言葉に傷つけられて塞ぎ込んでいた日々があった。
ユズは決して強い少女ではない。穏やかで物静かでゲームが好きなただの、どこにでもいる普通の、そして少しばかり生きるのが不器用なミレニアム生だ。
モモイのような真っ直ぐさも、ミドリのような円滑なコミュニケーション能力も、アリスのような誰からも愛される天真爛漫さも持ち合わせていない。
だから、挫折の経験もそれに心がへし折れて歩けなくなった経験も、数えきれないほどある。
「周りの音が目が、全部怖くて、不安で……周囲全部が真っ暗に見えて……ずっと誰にも会わないで起きてしまった、知ってしまった事実から目を背けていたいって」
逃げ出した日々があったのだというユズの独白をコハルは聞く。その日々がどれほどの物だったか、どれだけの痛みがあったか。
そして今、そんな痛みと弱さを話す『勇気』を。
コハルは静かに辿っていった。 - 8011じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/02(月) 22:22:43
「だけどそんな私の手を引いてくれた人達がいた」
深呼吸一つ。一拍置いて、花岡ユズは言う。
頭の中で、真っ暗な部室の扉を開け放ったあの騒がしくも力強い声を。ゲーム開発部が始まったあの日を思い出しながら。
「こんな私と一緒にいたい、すごいゲームを作ろうって声をかけてくれた人がいた」
それは花岡ユズのかけがえのない宝物。ただ一度だと思ってしまったほどの奇跡で、そこから始まった新しくて当たり前になってくれた『日常』。
「だから私は、あの一人ぼっちの暗闇から今ここにいられて……だから私はコハルちゃんともお友達になれたんだ」
ユズにとってその日常はまた少しずつ形を変えていった。初めにアリスが部員となった。そこから他の部活やセミナーとも関わるようになった。気づけばゲヘナやSRTの知り合いも出来て。そして今は異世界の英雄に他校の友人まで出来たのだと、ユズははにかんだ。
「声をかけてあげて、コハルちゃん。ハナコちゃんはきっと今、真っ黒な場所で蹲ってる。どんな事情があったかなんて何も分からないけど……それでもきっと苦しんでる」
暗い部屋でひとりぼっちで『いたい』気持ちをユズは知っている。誰にも会いたくない、会えない時間を必要とする気持ちも知っている。そしてそれがどれだけ寂しくて苦しいのかも、今のユズは知っている。
「声をかけて、手を握って」「話を聞いて」
「気の利いた言葉なんていらない」
真っ直ぐに、力を込めて。頭の中にいる誰かさん達を今この時ばかりは真似するように。
「それより友達が、居場所があれば」
ひとりぼっちで部屋にいる友達を助けてあげてと、目の前に座って話を聞いてくれた友に向かって。
「それだけで十分だって私、思う……ん……だ……です」
尻切れ蜻蛉になりながらでもユズは最後まで言い切った。 - 8021じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/02(月) 22:33:38
珈琲をソファに『二人』並んで啜る。
湯気はまだしっかりと立ち昇っていて、空調のしっかり効いた談話室にはちょうどよかった。
「……だいじょぶ、かな?」
ユズが両手に持ったマグカップへと視線を落としながら、ぽつりと呟いた。その水面が僅かに揺れていた。それに気づかない振りをしてミドリは軽い調子で返す。
「大丈夫、じゃないかな?コハルちゃんならさ」
「うん……そうだね」
その言葉にユズは口元を緩めて、細波が消えた珈琲を少しだけ口に含んだ。
そんな風に談話室のソファにいた二人の耳に聞き覚えのある足音がぬっとやってきた。
「おはよう三人とも……あら、コハルは?」
顔を見せた早瀬ユウカは迎えを待っていると思ったもう一人の顔が見えないことに訝しむ。
それに二人は顔を見合わせてから、どちらからともなく吹き出して。
「おはようユウカ。『まだ時間かかる』から珈琲飲んでかない?」
そう言って立ち上がるのだった。
【ミドリとユズによる会話ボーナス】
dice2d100=9 75 (84)
- 8031じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/02(月) 22:36:22
- 804二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 22:59:23
とても良いやり取りだった
- 805二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 23:04:02
美しいものを見た
- 806二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 08:39:12
- 807二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 08:51:07
そーいや、過去の情報で気になることを思い出したんだが、黒服とスイーツ屋さんで邂逅した時にミカさんが裏で誰かを絞め上げてるっぽい状況の時のやつとか、初日のアーチャー陣営の様子とかもあったんだよな。
ウイちゃんが大戦√になってもマスターには、なれないのは、知り過ぎてるからか、ルーラーに選ばれる予定だからとかって思ってはいる。 - 808二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 10:09:07
大戦ルートでウイ以外にマスターにならない人はいるのかな
- 809二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 12:13:48
仮に大戦ルートでクーフーリンとか召喚されたら面白いことになりそうだな
後マーリンは大戦ルートを想定してるのかな - 810二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 14:19:30
大戦ルートでも相手の願いを知ることが大切になるなら追加組も話せばわかる相手になるんだろうか
そうなるとやばいやつはマスター・サーヴァントともに出せないのか - 811二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 15:49:48
大戦ルートのメリットデメリットは早めに知りたいところではあるな
色々特殊なルートらしいし
大戦ルートの場合新たに召喚されるサーヴァント七騎は重要だろうな
カルナとか太公望とかヘラクレスとかアキレウスとかの場合強大な敵になりうるし - 812二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 16:13:33
そういえばヒフミ注射で27回復したけどその後の治療でどれぐらい回復したんだろうか
- 813二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 16:42:20
大戦ルートは他のルートとは色々変わってくる感じかな
他のルートとの大きな違いはなんなんだろう - 814二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 19:54:54
某花の魔術師の言う、美しいモノってのはこういうのなんだろうな……
- 815二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 21:18:12
しっかり情報集めてハッピーエンドに近づいていきたいな
- 816二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 21:34:05
- 817二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 22:08:42
黒服は原作で言う言峰ポジションだしな
まああっちと違って一応は味方で良いっぽいけど - 818二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 22:46:20
黒服に関しては謎が多いな
なんで死のリスク背負ってまで参加してるのかも分からないし
最悪命を失いかねないマスターになったのはなんでなんだろうか
後仮に聖杯大戦になったらアサシンは間違いなく脅威になりそうではある
仮に気配遮断が優れたアサシンが召喚されたらマスター暗殺を警戒しなきゃならないし
気配遮断活かしてあちこちで情報収集とかやれるだろうからな
大人数の警備を乗り越えて情報を抜き取るぐらいはやれるだろうし - 819二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 22:53:21
- 820二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:08:57
- 821二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:16:18
黒服がどういうスタンスでこの聖杯戦争に臨んでるのかは重要だろうな
悪い大人なわけだから本気で暗躍し出したら相当厄介なわけだし
組むとしても一切油断出来ない相手なのは間違いないからしっかり契約で縛るとかはしとかないと不味そうではある - 822二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:31:05
- 823二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:43:53
- 824二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:54:45
このレスは削除されています
- 825二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:55:48
百貌のハサンとかもやばそうな感じではあるかな
気配遮断A+持ってる数十人のアサシンとかやばいし
情報収集じゃどうやっても遅れを取りかねない
マスターの命を常に数十人が狙ってるとか聞いたらだいぶ精神的にきつそう - 826二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:58:34
黒服の前にアサシンのマスターがいたってことなんかね
全陣営に何かしら裏事情があって参加してるわけで願いとそこは絶対聞かないと駄目なんだろうな黒服も含めてなのかはわからんが
信用に関してはキヴォトスの存続ってことなら信用出来ると思う一方で解決方法では対立しそう
だって黒服からしたらバット寄りのビターエンドでもキヴォトスが残るなら別に良いからハッピーエンドに拘る理由がない - 827二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 00:15:42
子供には優しい設定あるからキヴォトスにおいては金ピカ英雄王は当たり鯖説を提唱する
- 8281じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 10:02:46
今帰ったから進捗報告じゃんね……とりあえずハナコちゃんのカウンセリングに関しては会話文だけある程度決まったから投下の目処たったじゃんね……
21時投下じゃんね……頑張るじゃんね☆
そう言ってもらえてホッとしたじゃんね☆ありがとじゃんね☆
同盟を組むって決めたみんなの選択から生まれた人間関係がコハルとミドリやユズなんかの1年生ずじゃんね☆
大事に書きたかったじゃんね☆
ありがとじゃんね☆コハルちゃんは迷う事はあるけど、最初からずっと『ヒフミや友達を心配してる』っていうブレない子じゃんね☆
そんな彼女の背中を押す役が、新しい友達ってのを書きたかったじゃんね☆
動いちゃったじゃんね……ただミドリちゃんの想いとか書けてよかったじゃんね☆
懐かしいじゃんね☆
ちゃんとミカちゃんが何してたかは用意してあるじゃんね☆というかその黒服と会ったあたりで大体回収予定……だったけど🎲結果で叶わなかったやつじゃんね☆今回の午前中行動の中にちょうどいいのがあるからそこで回収するじゃんね☆
ウイちゃんがマスターにならないのは、知識量とかそういうのは『ほぼ』関係ないじゃんね☆
ウイちゃん以外にマスターにならない子はいないじゃんね☆だからキサキちゃんとかになったら1は泣くじゃんね☆
マーリンは想定してるじゃんね☆
大戦√はやばいやつが出るじゃんね☆
大戦√について知りたい時は予備システム知ってそうな相手に話聞くしかないじゃんね☆
また🎲振るじゃんね☆
- 8291じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 10:10:24
って感じのを昨日投下しようとしたらいつものだったじゃんね☆まさかのお外も全滅だったじゃんね☆
大戦√は通常√とは随分方向性が違うじゃんね☆
通常√は『知る』事が大切で主軸だからどうしても謎が多いじゃんね☆
大戦√は『戦う』事が大切でそれが主軸になるじゃんね☆謎なんてたぶんほぼないじゃんね☆
ぶっちゃけやる事は敵陣営を願いなんて無視して完全撃破する√になるから多分今よりずっと分かりやすいじゃんね☆
ありがとじゃんね☆すごい嬉しいじゃんね☆
力が強いとかとはまた違う、ミドリちゃんやユズちゃんらしいやり方で支える姿を書きたかった……じゃんね☆
みんなならきっとハッピーエンドにいけるじゃんね☆
黒服とアサシンの関係はちょっと変じゃんね☆
黒服はあんまりそれについては話すつもりはないじゃんね☆
一応ちゃんと中立な黒服じゃんね☆
大戦√というか本気で敵対すると手がつけられないのがアサシンってクラスだと思うじゃんね☆
黒服の軸になるテーマじゃんね☆
さぶちゃんがキヴォトスに来たら大変なことになるじゃんね☆
- 830二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 10:10:38
保守
「永久に平穏を享受する、そこは安寧と調和が続くキヴォトスの大地」 - 8311じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 10:21:34
とりあえず次の投下は未定になるじゃんね……とりあえず本文はほぼ出来て次のハッピーエンドについての話に入り始めてるけど……
いつものやつがどこまで厳しいかによるじゃんね……
黒服は間違いなく悪い大人じゃんね☆
本気で謀略合戦になったらそのアドバンテージでまず負けないじゃんね☆
サブちゃんも百貌さんもとんでもスペックじゃんね☆
黒服はどこまでいっても原作ブルアカ本編と同じ悪い大人じゃんね☆
キヴォトスで召喚するなら英雄王は大当たり……に見えるけど反面、めちゃくちゃ扱いにくいじゃんね☆メタ知識なしで彼とまっとうな関係築くの、めちゃ難しいじゃんね☆
ただ間違いなく子どもの味方ではあるじゃんね☆
保守ありがとじゃんね☆
助かるじゃんね☆
- 832二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 10:37:48
主さん謎規制かかっちゃってたか…それ以外何もなかったのは良かったけど
マスターとの関係はいいにしてもサブちゃんも百貌さんもやばいよなそりゃ
大戦√は倒す一択…分かりやすいな
ヒフミ達はどう思うか - 833二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 10:47:43
聖杯大戦、ヤバいサーヴァントかマスターが出てくるのは確定なのか……
それがステータスや宝具的な意味でヤバいのか、性格的な意味や搦手的な意味でヤバいのかが気になりますね…… - 834二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 11:12:53
今更だけどこの聖杯って東洋系は呼べないやつなのかな
- 835二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 11:36:23
やっぱ避けられるなら避けた方が良さそうだなあ大戦ルート
倒す1択ってのもそうだけどヤバいサーヴァントってのが不安すぎる
カルナさんとか強さがヤバいサーヴァントってことなら大丈夫だけど - 836二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 11:55:50
というか本来召喚出来ないはずの反英雄のライダーが召喚されてるし汚染されてたりするのか…?この聖杯
まああの設定は冬木特有のやつだった気がするが - 837二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 13:24:52
黒服に予備システムについて聞いてみればメリットデメリットははっきりするかな
これに関しては監督役として答える必要がある質問だろうから普通に答えてくれるだろうし - 838二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 13:37:04
大戦ルートに突入する場合戦って勝つことが目的になるから
動き方は大きく変わることになるかな
少しでも勝率上げるように動いていくことになる - 839二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 16:42:38
そういえば、1主は全女性サーヴァントでは誰が推しなんだろうか?
- 840二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 19:08:38
聖杯大戦には二度分岐する可能性があるらしいからな
分岐するとしたらどんな理由なんだろう - 8411じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 19:19:58
帰れないじゃんね☆
あと一時間もしたら帰れる予定じゃんね☆そしたらちょっとお片付けしたりしてからコハルちゃんとハナコちゃんの話終わらせるじゃんね☆
心配してくれてありがとじゃんね☆
嬉しいじゃんね☆
大戦の敵は分かりやすく強いじゃんね☆
……ノーコメントじゃんね☆
大戦√を選んだのなら、その時はハッピーエンドを力づくでもぎ取れるように1は応援するじゃんね☆
聖杯は規定された通りに稼働してるじゃんね☆
フェアじゃないからお答えするじゃんね☆
黒服に聞けばちゃんとメリットやデメリットについても含めてきちんと教えてくれるじゃんね☆
とても大きく動き方は変わると思う……って1は勝手に考えてるじゃんね☆
どの子も魅力的で選べないじゃんね☆毎回シナリオでこんがりされてるじゃんね☆
1が想定してるのは二つとも同じ理由になるじゃんね☆あくまでもタイミングの問題になるじゃんね☆
- 842二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:00:04
お仕事、お疲れ様です
とりあえず、黒服に話を聞きに行くのがエエんやろなぁ…… - 843二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:15:47
ただ、話聞こうにもまだヒフミ達は予備システムのことは知らないはずだし、存在を知ってからになるのでは?
そしてミカ主おつかれさまです - 844二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:17:30
通常通り聖杯は動いてるけど反英雄も召喚出来るってことは少なくとも冬木の聖杯とは根幹からして違うってことか
- 845二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:26:02
そういえばヘルタースケルタ1機の贈与というかバベッジの技術って黒服への対価として使えたりするかな?
黒服はゲマトリアでは無名の司祭の技術担当な感じだし技術に興味もありそうな気がするから、外の世界の異聞の技術に興味とかある可能性ないかな?って - 846二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:27:33
このレスは削除されています
- 847二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:28:55
- 848二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:39:44
聖杯大戦に突入した場合先に召喚していた七陣営は他の陣営のことをある程度把握していたり、物資とかの準備も出来てるアドバンテージがあるからな
合流もそこまで難しくはないだろうし
対して後の七陣営はまず誰が自分たちの陣営なのか把握しなきゃいけないし戦闘に向けた準備とかもしなきゃいけないという面で不利だからな
戦って勝つことが目的なら合流される前に敵対してる陣営を見つけてすぐに倒すことがヒフミたち側の大戦序盤の目的になりそうだし
逆に後から召喚した陣営はいかに早く合流するかが重要になってくるだろうな - 849二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:44:07
ヒフミ達のハッピーエンドにサーヴァントを含むのかってのが難しいところよなあ
散々描写あったけどサーヴァント自身は過去の亡霊って意識でもマスター陣は違うわけで
そうなってくると冬木みたいに聖杯壊しますとかじゃ無理
いやそもそもトキがあくまで願いを手段として聖杯戦争止めようとしてる時点で聖杯を破壊って安直な手段は取れないのかな - 850二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:46:32
大戦ルートは戦って勝つこと一辺倒ってことは今やってるような他陣営の裏事情とかはなくなるんだろうけど裏事情無しに殺し合いにわざわざ参加する生徒を思いつかん
- 851二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:50:50
- 852二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:55:03
これから先追加でサーヴァントが召喚される可能性があるケースを教えてほしいって聞くとか?
監督役への質問にこれはなるだろうし
大戦ルートの場合戦って勝つが目的になるならヘルタースケルターとかの戦力の重要性は増すのかな - 853二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 21:03:02
仮に大戦になった場合今聖杯戦争やってる七陣営は味方になるからな
黒服も味方になるってことだし
黒服の本気の謀略を敵陣営は味わうことになるのか - 8541じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 21:12:56
た、ただいまじゃんね☆
とりあえず時間ないから書けてるとこから出して
ありがとじゃんね☆
黒服のとこ行くタイミングはみんなにお任せじゃんね☆1はなんでもオッケーじゃんね☆
ありがとじゃんね☆
あとフェアじゃないからお知らせじゃんね☆
セイバーは予備システムについて知らないじゃんね☆予備システム調べるならうまいこと安価の内容で黒服から聞き出すか、ヒント貰えそうな賢い人に考えてもらう……ぐらいじゃんね☆
基本は別物って考えてもらってオッケーじゃんね☆1もその根っこ部分だけは変えるつもりはないけど細かいとこでみんなに不利になったり、物語的にこっちがいいなぁってなったら小さな部分の改修はあるかもだけど基本は一応別物じゃんね☆
面白い案じゃんね☆こういう1の想定外なの出るのもまた醍醐味じゃんね☆
そういうのも大いにありじゃんね☆生徒達とは違う交渉感覚で楽しんでどんどんチャレンジしてほしいじゃんね☆
後から召喚する陣営に関しては大きなサポートがあるじゃんね☆でもそれについてはあんまり気にしなくて大丈夫じゃんね☆
聖杯壊すのもちゃんと√というかエンディングとして用意というか構想あるじゃんね☆
裏事情はあっても一個だし、多分すぐ分かることになるからめちゃ楽ちんじゃんね☆
聞き方、難しいかもじゃんね……でももし本当に気になるならチャレンジしてみて欲しいじゃんね☆
1もなるべく最大限寄り添える答えを黒服が喋ってくれる……よう頑張るじゃんね☆
- 8551じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 21:14:11
【拠点・浦和ハナコ自室前】
乱暴に脱ぎ捨てた制服。
目が届かないようにサイドテーブルに置かれたオネストウィッシュは、その白い銃身が沈むように暗闇へと溶け込む中。
控えめなノック音が、浦和ハナコの耳に届いた。
その音に肩を揺らしてからベッドに身体を投げたわっていたハナコは暫し逡巡して、返事をした。
「……はい、どなたでしょうか?」
声はすぐに返ってきた。
『私……コハル。調子、どう?……その、これからヒフミのとこにお見舞いに行くんだけど』
コハルにしては随分と控えめだという思考が掠めてからハナコは嗤った。どの口で言っているかと。己の不調で心配させておいて何を考えているのかと。そういう自嘲する笑みを薄く浮かべた時にはハナコは口を開いていた。
「ごめんなさい、コハルちゃん。なんだか身体が熱っぽくて♡下腹部も♡もなんだかズキズキしちゃって♡」
いつもように戯けてみせる自分を、頭の片隅の冷えた部分でハナコは俯瞰する。
嘘つき。何をいつもというのだろうか。そうハナコは自身の様を見て滑稽だと自覚する。
何も喋らず何も相談できず、その果てにあったのは友に会いたくないからと一人引きこもってあろう事か心配してくれた友人へ嘘をつく。
『てあそう、なんだ。じゃあ、せめて顔見せてよ……心配だし』
「うふふ♡寂しがり屋さんですねコハルちゃん♡でもごめんなさい、本当にちょっと調子悪くって」
ベッド傍のサイドテーブルに置かれた愛銃へ縋るようにつけた名前はなんだったのか。唾棄すべきとトリニティの風潮に諦観したのはなんだったのか。結局自分はどこまでも『嘘』に塗れた女なのだと、己に対する失望で首を絞めていく。
こんな自分は誰にも見せられないとハナコは布団に包まる。口では平静を装って、その実もう喋ることすら億劫になっていた。これ以上、嘘を重ねる己を直視する事が嫌になった。
『そ……ならいいわ』
そっけなくコハルはそう言った。厚い扉越しには人の気配なんてハナコには分からない。その向こうでコハルがどんな表情してるかも知らない。
ただ、今ハナコは。コハルにこれ以上嘘を重ねなくて済んだ事実に胸を撫で下ろして、深々と顔にまでかけた布団の中で蹲る。真っ暗なその空間で誰とも話さず誰とも関わらない。 - 8561じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 21:16:45
己の犯した過ちを、『もしかしたら』という叶いもしないのに苛むifへの後悔から目を背け続けられる事だけに安堵して。
大切な友達との繋がりが少しずつ希薄になる事なんて理解した上で現実から逃げ出して。
真っ暗な場所でハナコは布団だけじゃ足りなくて両手で耳を塞いで。
何もかも外の世界をシャットダウンした。
もしもifがあるのなら、仮にここで下江コハルが浦和ハナコと会うのを諦めたのなら。
きっとハナコはこれ以上、耐えられない。
この場所に、耐えられない。
そしてきっとヒフミ達の元を去っていただろう。
それほどまでに昨夜、折れた心はハナコを傷つけたまま深々と抉り続けていた。
嘘に失望した浦和ハナコが今度こそ自分自身に絶望したまま離別する、そんなifがあったのかもしれない。
そう。
『ああもうっ!めんどくさいっ!』
下江コハルが───その『選択』をしなければ。
【Recommend BGM……〈ラフ・メイカー〉】 - 8571じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 21:27:03
『顔ッ!今だけしっかり伏せときなさいよ!』
壊音。
コハルの叫びのすぐ後に破壊音が高らかに木霊する。その叫びは布団の中で閉じこもり目も耳も塞いでいたハナコの身体を通して響いてみせた。
「なっ……なん……っ!?」
慌てて布団を放って上半身を起こしたハナコの目に飛び込む光景。
明かり一つ点けないままの自室に射し込むのは廊下から漏れる白熱灯。
その光を背にして硝煙漂わせて扉を開け放ったコハルの姿だった。
「あ。やっぱり鍵かけてるし……撃って正解ね」
逆手、否。銃を上下逆さまに持つ特殊な構えを解きコハルはしげしげと打ち抜いたシリンダー錠の残骸を手に取ってみる。
それを暫く眺めてから指先にハンドルをひっかけて手持ち無沙汰に弄ぶのように一回してから廊下へと投げた。
からりと、宙へと身を投げた鋼鉄があげた甲高い声はまるで目覚ましの鐘だとでも言いたげにハナコの耳へ届く。
「コハ、ルちゃん……?……あの、なに……して?」
理解できないといった様子でハナコは呻いた。先ほどまであった諦観と嘲笑で化粧した顔にあるのは驚愕。シリンダー錠があった部分が吹き抜けになった自室のドアとそれを成してみせたコハルの顔を茫然と見ているハナコに、心外だと憤慨しながらドアを壊した犯人は足音鳴らしてハナコの部屋へと入ってきた。
「なにって?私これでも正義実現委員会のエリートよ!ブリーチングぐらいちゃんと講習受けてるんだから!……この子でするのは初めてだけど」
胸を張ってそう言うも最後の方は口籠るように視線を逸らして、左肩にかけてある愛銃『ジャスティスブラック』をコハルは揺らした。
その銃口は煙の残滓を匂わせながら、コハルの背中越しに浴びた光に黒い銃身が淡く照らせている。
「いえ、そうじゃなくて……」
いっそ暴力的なぐらいのコハルの振る舞いにハナコの心中は疑問符が湧き出てくる。
浦和ハナコはずば抜けて『目が良い』。言葉に、立ち振る舞いに、状況に。好む好まざるに関わらず人の本質的な部分をその明晰な観察力は見抜いてしまう。何よりコハルとの付き合いはまだ短くも濃い。浦和ハナコにとって下江コハルは『友達』なのだ。 - 8581じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 21:28:17
「お見舞い。それだけ」
ぶっきらぼうにそう言ってコハルは肩にかけた銃をサイドテーブルの上に置いてからぽすっと小さな音と共に、憮然とベッドへと腰掛けた。
その仕草に、その態度に。ハナコは疑問しか浮かばない。下江コハルは繊細な少女だ。見栄を張って自分を大きく見せようとする、中々心を開けない小動物らしさがある。そしてだからこそ心開いた相手に、自分に対してこんな行動をしてくるのが読めなかった。
体調が悪いと、言外に『構うな』と突き離すように言った相手に自分から迫るような姿に、ハナコはただ混乱していた。
「あの……ごめんなさい、私、その……体調が……」
それでも、本人ですら自覚する前にハナコの口からは言い訳が飛び出していた。頭の中の冷静な部分が嗤いだす。
なんて無様、なんて卑怯。語り合う事もせず、事ここに至ってまで嘘を重ねるのかと、そう心の中の自分が糾弾するのをハナコは感じていた。
だがそんな言い訳にコハルは何一つ気にした様子もなくごく普通な調子で体調について尋ねた。
「ふぅん、どこら辺が?」
ちくりと、ハナコは胸が痛むのに気がつく。普通の言葉だ。普通の気遣いだ。ただコハルは自分の体調を気にしているだけ。そんな事、ハナコはとっくに理解している。
そして理解していても、『怖かった』。 - 8591じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 21:30:50
- 8601じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 21:33:03
常であればハナコが決して出すわけのない荒れた声だ。コハルの知る浦和ハナコは優しくて穏やかで、少しばかりエッチな話の好きな……大好きな友達だ。そんな彼女がこんな声を出す事に、自分が出させてしまった事にびくりと肩を震わして。
目を瞑って。それから。
「イヤよ」
はっきりそう言い振り返ってハナコの顔を見る。
「体調悪いなら傍に看病する人がいるでしょ?」
その言葉にハナコに火花が跳ねた。
どうして分かってくれないんだと、放っておいてくれと。鈍い怒りが沸々と沸いては火傷のように胸の奥を蝕んでいく。
「……出てって下さい」
声を出す度にハナコの頭の中で冷静さはがりがりと削られていく。その声には隠しきれない怒りすら顔を覗かせ始める。
「ハナコが今一番辛いところ話してくれたら出る」
当然コハルもそれに気づいた。だから掌を固く握って、だけど気づかない振りをして毅然とハナコに返事をしてみせた。
「……出てって」
その返事すら今はただハナコにとって苛立ちを覚えさせてじりじりと理性を削り、鈍く重く思考は巡ることなく感情に支配されていく。
それでも最後の理性はあって、それをしてしまえば『もう友達じゃいられなくなってしまう』と泣き出す小さな自分の悲痛な叫びが聞こえてきて。
だから必死に声ごと怒りを押し殺してみせた。
「イヤ。私はあんたの隣にいる」
それを分かった上でコハルは全て蹴飛ばした。 - 8611じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 21:35:37
「出てって!!」
振り切れたようにハナコは叫ぶ。常のハナコなら有り得ないような絶叫。普段声を荒げないからだろう、その声は音も外れて裏返って、耳を塞ぎたくなるほど、コハルはこれまで聞いたことのない悲惨な叫びだった。
そんな叫びにコハルもハナコへ向かって身を乗り出して応える。
「イヤ!……私、ここにいたいの……出ていくなんてしないもん……!」
ここにいたい、貴女の傍にいたい、貴女を一人に絶対させない。真っ直ぐな視線をハナコへぶつける。
「ぅぅあ……なんでっ!なんで分かってくれないんですかっ!!出てって!言ってるのっ!!」
その力強さに、ハナコはたじろぐ。自分よりずっと小さな身体の、年下の女の子が見せた『意地』にハナコは悲鳴を上げるように言葉をぶつける。泡を飛ばし、横たえたままの下半身すらまるで童女が駄々をこねるようにばたつかせて、ままならない物を全部めちゃくちゃに否定するように叫ぶ。
そんなハナコの姿にコハルはただの少しも退くことをよしとせずに言ってのける。
「出てなんていかない!私が心配なのは!私がっ……私が今いたい場所はハナコの隣なの!」
叫ぶ声に比べたらずっと小さい筈の声が、ハナコのそれを吹き飛ばすぐらいの勢いと存在感がハナコの目へ確かに映し出す。
「……っ!うるさいっ!」
それに何とも言い難い感情が湧いて、まるで小さい子どもが怒りに身を任せるように叫んだ時にはハナコの身体は動いていた。
ハナコは、身を乗り出していつの間に自分の目の前にいるコハルを突き飛ばすようにベッドの上に押し倒す。
馬乗りになって荒い息を漏らしながらコハルの手首を押さえつける。そうやって動きを止めればきっとコハルは口を閉じてくれるんだと、ありもしない幻想に縋ってハナコは躍起になって上に乗る。
ベッドシーツはめちゃくちゃだ。軋む音は悲鳴にも似ている。荒い息と共に視界がぶれてハナコは自分の下にいる筈のコハルがぼやけて見える。
肩で息をして、何か喋ろうとしても言葉は全部喉の奥でつっかえて。どうにもならない時間が流れていく。
それをぼんやりとハナコは熱い頭の中で認識して『嗚呼もう終わりだな』という事実だけを理解した。
心配してくれた友達を勝手な八つ当たりで怒って叫んで挙げ句の果てに突き飛ばして。 - 8621じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 21:40:07
「(なに……してるんでしょう……)」
気づいた時には冷めていく。冷えていく。
あれだけ煮えたぎった油のような粘つく怒りは鎮火して、ハナコの残ったのは黒く濁った泥だけ。
失望が胸の中を埋め尽くして、己を恥じて、これからどう言い訳して繕えばいいとのろのろと考え始める己とそれを見て蔑む自分がいる。
思わず、ハナコの手から力が抜ける。
どこまでもどうしようもないと自分への嫌悪が全身に重くのしかかる。
ハナコの世界は真っ暗に、ひとりぼっちに。
「……そんなぼろぼろの顔して、あんた一人置いてけるわけないでしょ」
そんな事、下江コハルが許す筈がない。
「放っておいて……下さい……」
力無いその声に、明朗とコハルは返す。何バカな事を言ってるんだと。
そう笑って返す。
「無理よ。私、ハナコの友達だもん」 - 8631じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 21:45:02
力が抜けたハナコの手のひらから、いつの間にするりと抜け出した細い手首。そこにしっかりと紅い跡を残したままそっとコハルはハナコの濡れた頬を拭ってやる。
その小さな手に春の温もりも感じてハナコは、ぎりりと奥歯を噛み締める。
「友達なら……私の気持ちを汲んで下さいっ……こんなの……こんなのっ!ありがた迷惑ですっ!」
先ほど前での勢いは、もうない。それでも続きのように自分の下で横たわる少女へと吐き出していく。
なにに怒ってるのか、なにに悲しんでいるのか、もうハナコにも分からない。ただもうこんな情けない自分を見て欲しくなくて、必死に弱い自分をハナコは取り繕う。
「知らないわよ、そんなの」
だから知らないのだと、コハルは言う。
「言わなきゃ分かんない。教えてくれなきゃ分かんない。私……バカだから……みんなみたいに頭も良くないし強くもないし。でも、でもお節介でもありがた迷惑でも私、ハナコの友達だから」
人の心なんて言葉にしなくては分からない、考えてることなんて理解できない、それでも。
それでも自分は友達だから、たった一つのその理由をコハルは口にする。
思い出すのはその背を押してくれた二人の少女の言葉。
「この部屋でハナコを一人にするなんてイヤ。ハナコが痛いのを放っておくなんてもっとイヤ」
扉を開けて初めにコハルが胸に抱いたのは『怒り』だった。真っ暗な部屋で、周りの物だって散乱して、服だって脱ぎ散らかし放題になっていた。
そんなハナコの部屋を見て、こんな場所にハナコを一人でいさせてしまった自分とハナコに。
コハルは小さな怒りと、それから傷ついている友を助けたいという気持ちに心の中は溢れかえったのだ。
「私はハスミ先輩みたいに強くない。勉強だって苦手。お医者様じゃないからハナコが今傷ついてる場所も、痛がってる場所も治せない」
下江コハルは決して強くはない。未だ未熟で経験も浅い。勉学だって補習授業部の中でもよく出来るわけではない。何よりただの学生だ。心を癒せる専門家なんて物ではない。
それでも、とコハルは続ける。
「でもそれに知らんぷりするのだけはイヤ。私はハナコと一緒にいたいの。私は───」 - 8641じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 21:50:51
下江コハルは決して傷ついた友達を放っておくなんてできない。
そっと頬を包みながら揺れるハナコの瞳を真っ直ぐに見つめながら、胸の内を何一つ臆さずに正面へとぶつける。ハナコが叫んだのと同じように、その心の中で想い続けた激情を、力強くも温かさに包まれた親愛を。
「私は『今』!痛がって!苦しんで!そうやって泣いてるハナコをひとりぼっちにするのが嫌なの!!」
どうか目の前の少女の心へ届けと叫んだ。
その声は。
「ぁ……ぅ……ぅ、ぁぅぅ……っ」
噛み殺しても漏れる嗚咽と倒れ込む友の重みを感じて、ちゃんと届いたと気づかれないようにコハルは息を漏らした。
「……重いわよ、バカ」
「知りません……そんなの……こんなの知らない……」
目を瞑って悪態をコハルがつけば、ハナコは呻く。わからないと、自分の中の黒い感情をこれでもかとぶつけたのにそれを正面から受け止められて、どうしたらいいかわからないと鳴く。
それにコハルは幼子に物を教えるようにゆっくりと言葉を紡いでいく。
「いい?ハナコは『重い』の。私の大事な大事な……大好きな友達だからすっごく重たいの」
覆い被さった自分よりずっと大きな友達の背中をコハルは優しく摩る。そっと壊れ物を撫でるように、大丈夫だよと心の中の傷を包み込んで少しでも癒してあげられるように、少しでも自分の体温が冷えたこの子の心を温められるように、そうやってゆっくりと撫でる。
「でも私は正義実現委員会のエリートで、補習授業部とゲーム開発部の仲間で、ハナコの友達だから」
下江コハルには自負がある。かつての虚勢ではない、小さくとも譲れない宝物のような誇りがある。弱くても、頭が悪くても、何も出来なくても。
下江コハルは浦和ハナコの友達だと、何一つ疑わずに言い切る。
「───だから、どれだけ重くてもハナコの事は全部私が背負ってみせる」
その背中に手を回した腕に籠った優しい力強さこそが、ハナコにとって全てだった。 - 8651じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 22:04:53
どっとハナコから力が抜ける。それでも縋り付くように、コハルの上からハナコは退くことが出来ないでいる。
そんなハナコの耳元で、コハルの小さな唇は動く。
「どこ、痛いの?」
その芽吹きを待つような暖かな声に導かれてハナコはひきつけるように辿々しく心の扉を開いていく。
「熱っぽいんです……ずっとぼんやりしてるんです……していたいんです……」
この瞬間が嘘だと思いたくなくて、身体を起こす気にはならないのにしがみつくハナコの掌だけは力が篭る。
「他には?」
それを感じ取ってコハルは両腕に力を込めたり、背中を撫でたりする。大丈夫だよ、聞いてるよ。それがちゃんとハナコに伝わるようにと。
「おなかもずっと痛いんです……じくじく痛むんです」
吐きそうなんだと、寒いんだと、必死に訴えるハナコに聞いているとコハルは応える。
「うん、うん。他も、ある?」
我慢しないで全部吐き出せるように、コハルは促していく。それにハナコも止めどない雫と共に零していく。
「胸が、胸の奥がずっとずきずきするんです……っ」
囁くようにか細い声はひどく濡れてしまっていた。助けてと、たくさん聞いてと、祈るように。
「そっか、もうないの?」
だからコハルはふっと笑ってからハナコの髪を撫でて言う。まだ言い足りないなんて分かっているのだから。 - 8661じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 22:24:07
「あとは……あとは……っ」
迷うようにして絞り出したのはハナコの『痛み』だった。
「頭、痛いん、です……ずっと、ずっと……うそつきだって、弱虫だって責められてる気がして……いたいです……こわいんです……っ」
心の中でずっと抱えてきた物。あの日、あの夕方にマリーと対峙した時に気づいてしまった事とその答え合わせ。
「ヒフミちゃんの……聖杯戦争のマスターになったら……死んじゃうんだって……もう何日もまえから知ってて……っ」
ヒフミが死ぬ、マリーが死ぬ。マスターに選ばれたばかりに、殺し合いに参加させられた挙句の果てに、身体にまで大きな負担をかけられて死んでしまう。ハナコは空気を必死に吸い込みながら、その事実をずっと前から知っていたのだと告解する。
「……。うん」
その言葉に、目を瞑ってからコハルは一言だけ返した。今じゃない、叫ぶのも焦るのも困るのも悲しむのも、友達が傷ついて泣いている今じゃないと胸の内でコハルは己に刻む。
だから黙りこくるのでもなく、相槌を打ちながらハナコの話を受け入れていた。
「それで……それで……だから早く聖杯戦争終わらせて、マスターを辞めてもらわなきゃって……じゃないとヒフミちゃんもマリーちゃんも……!」
告解は続く。浦和ハナコは知ってしまった。阿慈谷ヒフミと伊落マリーが、聖杯戦争のマスターになってしまった人間が遠くない将来、死んでしまうという事実を。だからこそ必死に動いていた、ヒフミが少しでも戦わない、身体に負担とならない選択肢を探してそれを提案して。どうか、どうか死んでしまうなんて馬鹿な話は嘘でありますようにと毎晩震えながら眠りについていた。
そして、浦和ハナコはその事実を誰にも話す事が出来なかった。 - 8671じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 22:26:09
「でもそんなの言えなくて……!マスターでいたら体に負担がかかるって……ならどっちにしてもサーヴァントと、セイバーさんとの契約を破棄しなきゃいけなくて……!」
言える筈がなかった。友達にお前はもうすぐ死ぬのだと、その原因はお前が仲良くしている仲間のせいだぞと、そんな事を浦和ハナコに言える筈がなかった。契約を破棄すればセイバーがどうなるかなんて知っている、けれど契約を破棄しなくてはヒフミは魔力供給の負担で死ぬ。ヒフミを優先すれば良かったか、嗚呼日が浅い頃に気づいていればそれを選べたのかとありもしない夢想をする事もハナコはあった。
浦和ハナコに、内心で誰よりも友達が出来たことを、新しい仲間が出来たのを喜んでいた少女に、そんな事を言えるような冷酷さなんてありはしないのだから。
「うい、っ……うい、さんにぃっ……文献あたってもらって!……調べてもらって……!でも、言うのが怖くて……!ヒフミちゃんに、死んじゃうかもしれないなんて言えなくて……!」
必死だった。ウイに頼み込んで、でもそれ以上誰に頼んで相談すればいいのかハナコには分からずいた。迷路の袋小路にあたってどこにもいけないまま思考をぐるぐると空回りさせるしかなかった。
「ヒフミちゃんもモモイちゃんもマリーちゃんも!!死ぬのなんて嫌で!でもそれを伝えるのも考えるのも全部嫌で……!」
魔力の供給による負担がどれほどの物かなんて何もわからなかった。いつ発症するかも分からなければ、症状だって確認できたのはマリーの物だけ。だから早く聖杯戦争を終わらせなくてはと考えて、そうなれば今度はセイバー以外のサーヴァントを犠牲にしなくてはいけないと気づいてしまう。
どこまでいっても袋小路。それを抱えたまま、せめてこの秘密を当事者であるヒフミに気づかれないようにと隠し続けた。
「そしたらトキさんの口から……ヒフミちゃんはその話聞いて」
そう、昨日までは。
「そしたら……そしたら……ヒフミちゃん……血を……吐いて……倒れちゃった、んです……」
隠して、隠して、隠した先にあったのは血塗れになって倒れる大好きな友達の姿だった。 - 8681じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 22:43:47
「わたっ……わたしのせいなんです……もっとはやく……もっとはやく言っていれば……あんな風にならなかったかもしれないのに……」
決壊した扉から溢れたのは『後悔』だった。堰を切ったように止まることなくシーツを濡らしながら告解は続く。
「ごめんなさい、ごめんなさい……わたしが弱虫だから……なんにも言えなかった……本当は知ってたのにぃっ!……もっと早く伝えたら……もっと早くっ!すぐにでもちゃんと言えてたらっ……!」
弱虫だと、嘘つきだと、浦和ハナコは何度も何度も己を詰る。肩を震わしてしゃくりあげながら、謝り続ける。
「ヒフミちゃんの身体のこと調べれたかもしれない……血を吐く前になんとかできたかもしれない……っ!」
それが浦和ハナコの後悔。知っていた事を『誰にも打ち明けなかった』、その結果倒れてしまったという『偶然の結末』にハナコは昨晩から囚われていた。ハナコだって分かっている。例え自分が早く話をしていても、魔力の供給負担に対してどこまで対処の処置が出来たかなんてわからない事は、分かっている。分かっていて、だけれど思わずにはいられないのだ。自分のせいだと、責めなくては息すら出来ないのだ。
「こわ、こわいよぉ……ごめんなさぃ……わたしが、もっとちゃんとしてたら……やだよぉ……死なないで……死なないで……いなくなるなんてやだよぉ……ひふみちゃんも、ももいちゃんも、まりーちゃんも……もっとずっと一緒にいたいよぉ」
友達、なのだ。浦和ハナコにとって、願い続けたかけがえのない大事な友達なのだ。胸が焦燥感と虚無感でめちゃくちゃになるほどに、欲しいと請い願い祈り続けてようやく手に入れた友達なのだ。
誰一人も欠けてほしくないのだ。
「おともだちなんです……大事な……大事なっ!……やだ、やだやだ……死ぬなんて、傷つけあうなんて、死んじゃうなんていやですよぉ……」
そんな友達が死んでしまう。
そんな友達が殺し合わなきゃいけない。
そんな、そんな事実がハナコはずっと怖くて、嫌で、耳を塞いでいたかった。
なのにヒフミは倒れてしまった。それをハナコは全部自分の弱さのせいだと、打ち明ける『勇気』を持てなかった己に失望して、絶望して。
今、こうしてやっと、そうやって自分を苦しめ続けた後悔をコハルへと吐き出した。 - 8691じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 22:44:13
「たすけて、たすけてよぉコハルちゃん……!辛いです……わたし、わたし……どうしたらいいんですか……っ?どうしたら……どうしたらよかったのぉ……?」
助けてと抱きついて、怖いと目の前で泣く、傷ついた友を見て。
「たすけて、たすけてよぉ……こはるちゃん……」
コハルはそんな彼女の顔をそっと自分の方へと向けさせた。笑え、と自分の心にコハルは言う。目の前で友達が泣いてる、大好きで大事な友達がだ。
泣きっぱなしになんかさせないと、コハルは決意する。目の前で後悔の念に押し潰されて、真っ暗な迷路でひとりぼっちになってる彼女を。ハッピーエンドというゴールが見えなくなって不安にかられている彼女を。
「ばーか。そんなに頼まなくたって」
もう大丈夫だよ、と言い聞かせて安心させるように。
「───助けるに決まってるでしょ」
ハナコは見惚れるほど鮮やかにコハルは笑ってみせた。 - 8701じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 23:02:30
その部屋に明かりはまだ、なかった。
「あのね、一緒に考えるの。」
「……どんな、ことをですか……?」
「ばかね、ハナコ。ハッピーエンドに決まってるでしょ!」
濡れた髪に手早くドライヤーを吹きかけながら小柄な少女は笑っていう。それを真っ白なセーラー姿の少女は困惑して返す。
「そんなの……」
「あるの!ヒフミが目指すって言ったんだから!あの子は一人にしてるいっつも勝手にするから私達も一緒にしっかり考えなきゃ!」
少女は乾いたぞと言わんばかりにもう一人の背中を軽く叩く。それは道に迷った友の背を押すようで。
「みんなでやればきっと上手くいく。大体、あの時だって私の成績あげてくれたのハナコじゃない」
「それは……コハルちゃんが頑張ったから……」
「ああもう!辛気臭い!そういうことじゃなくて!」
ぱちんと少女の手に黒い銃が、もう一人には白い銃が渡される。それから少女は、手を引いて立ち上がる。
「私一人じゃ力不足!あんたも一人じゃ泣き虫!でも二人ならそんなのだって補える!二人でそれなら八人……ううん、十人ならもっとすごい事だってできる!だって私達補習授業部は、『あの時』だってそうやって乗り越えたんだから!」
さあ行こうと、笑いかける。きっと上手くいくと信じてみせる。それは安直な考えなんかではない。怖くても、大好きな人を『信じる』事。弱くても、一歩を『踏み出す』事。その結果が、大切な物に繋がるのだと少女は、下江コハルは知っているのだから。
「ほら行くわよ!ミドリとユズ、待たせてるんだから!」
「……ふふっ、はい。コハルちゃん」
コハルに手を引かれて浦和ハナコは歩き出す。助けてと言えた、助けると言ってもらえた。これからどうなるかなんてハナコには結局わからないままだった。なんとかする、その為に今から話し合いだ、なんて。
それでも今、明るい場所へと連れ出してくれた少女の小さな掌から感じる温もりが、全て吐き出してぽっかりと空っぽになったハナコの心に染み渡って収まっていく。 - 8711じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 23:07:30
「あっち着いたらまずはヒフミにちゃんと言うの!黙っててごめんって!そしたらきっと上手くいくから!」
「……言えるでしょうか、わたし……それに許してもらえるか……」
「何言ってるのよ、許すも何も私達友達なんだから!悪いことあったら謝って、それで何度だって仲直りできるんだから!」
「……その時、一緒にいて……手を、握ってくれますか……?」
「当たり前でしょ!」
少女たちは歩いていく。その歩みを肩にかけられた黒と白の銃身を見ている。
暗い部屋の中に沈んでいた銃はようやく光を受けて輝きを魅せる。
その銘は『オネストウィッシュ』。
そこに込めた願いはきっと、とてもありふれた、真っ直ぐな願いで。
それはきっともう叶っているのだろう。 - 8721じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/04(水) 23:11:43
- 873二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:24:45
ブルアカかFateのBGMが流れる中突然のラフ・メイカー
ハナコが笑えてよかった
安価の選択次第ではここでハナコが離脱→大戦ルートで敵マスターとして参戦
みたいなルートもあり得たのかな - 874二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:40:55
おつかれさまです
とても良き - 875二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:44:48
お疲れ様です
ハナコが立ち直ってよかった
こっからハッピーエンドに進んでいけるといいな - 876二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:51:27
仮に聖杯大戦になったらハナコや黒服が協力して策を練ることになるのかな
謀略合戦ならまず負けなさそうだな - 877二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 00:33:53
お疲れ様でした
うん、某キャスパリーグのフォウ君も納得してくれるだろう美しき友情ですね〜!
???「マーリンシスベシフォーーーウ!!」 - 878二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 08:51:11
ハッピーエンドについての話し合いか
どんな話し合いになるかな - 8791じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/05(木) 13:06:59
今日は帰り遅くなるかもだけどなんとか投下するじゃんね☆ただまだアイデア降ってこないじゃんね……
一応安価とかは話し合いのどこかでしたいじゃんね……
というか午前の行動話し合い終わっても結構あるじゃんね☆やること山盛りじゃんね☆
書いてる時ずっと聞いてたのもあってラフメイカーにしちゃったじゃんね☆
基本的にはブルアカかFateのBGMだけにするけどたまに1の趣味が漏れちゃうじゃんね☆
大戦√でハナコちゃんが敵マスターになるかどうかはみんなの安価というか選択次第じゃんね☆
ありがとじゃんね☆コハルちゃんの🎲結果とか諸々合わせてなんとか笑顔に出来たじゃんね☆
カウンセリング、あと一回行動が遅かったら強制的に離脱してマリー陣営か黒服陣営に合流予定だったじゃんね☆
ありがとじゃんね☆先は長いけど少しずつ、でもみんなのおかげで確実にハッピーエンドに向かってるじゃんね☆
大戦√で黒服は立場的にはヒフミちゃんの味方じゃんね☆
ヒフアズとかヒフナギとかうっすら書くことはあるけど、ブルアカの軸は青春の物語だからそこはずらさずに友情は大事にしたいなぁ……っていうのが本スレ書く上での1が決めてることじゃんね☆
今回みたいに適宜晴らしていくけど、それはそれとして曇る部分はあるじゃんね☆
1もわっかんないじゃんね……ハッピーエンドを具体的にどういう風に考えるかは当初からやる予定だったけど、中身詰め忘れてたじゃんね……
- 880二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 13:39:05
大戦ルートに入った場合の敵マスター次第で色々変わってきそうだな
- 8811じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/05(木) 20:44:22
- 882二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:14:50
- 883二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:40:53
- 884二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:53:07
- 885二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 01:06:52
- 886二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 09:31:45
保守
「風と土と生命、歌と雨に愛された理想郷‐キヴォトス‐」 - 887二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 11:35:26
ハッピーエンドの話し合いはどんな感じになるんだろうな
タイムリミットのこととか加味して決めなきゃいけないだろうから結構難しそう - 888二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 13:20:02
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- 889二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 13:45:21
- 890二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 14:02:49
なんとかしてタイムリミットをなくす、もしくは遅らせることを探るのも手かな?
時間があればあるほどやれることも増えるし
ただ現状ではそれを出来る手段は浮かばないが - 891二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 14:21:25
最悪なのはタイムリミットが来てマスター全滅して第二回が始まることだろうからな
それだけは絶対避けたい - 892二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 14:25:25
キャスターとセイバーだけハッピーエンドの対象に含めるとかならまだ手はありそうな気はするけどサーヴァント全員となると相当難しいだろうな
- 8931じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/06(金) 16:19:46
お昼……ごはんじゃんね……
明日は確実に休み取れそうだからきっちり全部終わらせてくれ20時には帰って投下じゃんね☆
話し合いする前にやらなきゃいけないシーンがまだあるし話し合い終わってからも書かなきゃいけないシーンがあるから困りもんじゃんね☆
ハナコちゃん晴らして……じゃんね☆
話変わるけど安価というか『募集』するじゃんね☆
お二人ともありがとございますじゃんね☆なんとか少しずつ進めてるじゃんね☆悩む時間もらえて、とっても助かったじゃんね☆
……トキちゃんがどうなるかはさておき、サーヴァントの犠牲をよしとするか否かが難しい部分じゃんね☆今回はそこに触れつつじゃんね☆
保守ありがとじゃんね☆
1はタイムリミットは変えないじゃんね☆その中でハッピーエンド、ノーマルエンド、ビターエンドの三種類のどれかに行く感じじゃんね☆ガチで詰んだら……まあなんとかするじゃんね☆
- 8941じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/06(金) 16:22:36
- 895二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 16:33:42
ハッピーエンドに向けて絶対しなきゃならないことをはっきりさせることかな
ある程度動く指標が欲しいし
後現有戦力でライダー陣営や他陣営と戦うのに不足はないか
今後に向けて仲間になってくれそうな人に各自心当たりはないか
これは避けなきゃいけないってことはあるか
かな - 896二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 16:55:38
マーリンから聞いた話を共有できない理由ってあったっけ
ハナコが情報伏せてたのを「自分も言ってなかったことがあるからお互い様」って感じで励ますのも込みで情報共有しておきたい
あとはヒフミが言う必要はないけどここまで状況が悪く(下手すれば最終編レベル)なってる以上「先生に相談する」という選択肢を考えないのもおかしいのでそれに言及する
二日目の黒服とトキの会話とか見るに先生が干渉するとまずいことになるっぽいけど一応 - 897二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 17:01:06
ヒフミ達が目指すハッピーエンドの定義
マーリンから聞いた話の共有
トキから聞いた話の共有
マーリン、トキ、黒服から聞いた話を総合して聖杯戦争のルールを鑑みて、ゲーム開発部から見て、聖杯戦争を一種のゲームと見立てた時、そのルールの穴を突く方法は思い浮かぶか、何らかのグリッジによってこの聖杯戦争を解決する案についても一つの案として考えてみる
トキの人柄やトキについてもっと知るにはについてゲーム開発部に聞く
アンプルの件についてモモイに聞く。モモイも先に発症していたのではないか?知らないで無理をさせてしまってたのではないか?とかも(聞き方によっては隠してた事への非難っぽくなっちゃいそうなので、心配して聞くって方がヒフミっぽいかも?)
かな
『取りこぼし』は何だろうな - 898二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 17:32:52
- 899二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 17:36:41
- 900二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 17:37:42
ヒフミ達が目指すハッピーエンドの定義
マーリンから聞いた話の共有(ハナコが情報伏せてたのを「自分も言ってなかったことがあるからお互い様」って感じで励ましつつ)
トキから聞いた話の共有
マーリン、トキ、黒服から聞いた話を総合して聖杯戦争のルールを鑑みて、ゲーム開発部から見て、聖杯戦争を一種のゲームと見立てた時、そのルールの穴を突く方法は思い浮かぶか、何らかのグリッチによってこの聖杯戦争を解決する案についても一つの案として考えてみる
トキの人柄やトキについてもっと知るにはについてゲーム開発部に聞く
アンプルの件についてモモイに聞く。モモイも先に発症していたのではないか?知らないで無理をさせてしまってたのではないか?とかも(聞き方によっては隠してた事への非難っぽくなっちゃいそうなので、心配して聞くって方がヒフミっぽいかも?)
「先生に相談する」という選択肢について話す
現状において他に協力してくれそうな人の心当たりなど - 901二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 17:42:46
そういえば聖杯大戦ルートに突入した場合、特に諸々が決着する直前にそのルートにいったら1日で相手を全滅させなきゃいけないって事態になる可能性もありそうな気がするけどどうなるんだろうな
- 902二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 17:47:48
ふと思ったけど、キヴォトスが聖杯戦争のルールに浸食されそうになってるなら、逆に聖杯戦争やサーヴァントをキヴォトスの法則に取り込んでしまうって解決方法もあったりはするのかな?
サーヴァントにもヘイローが発生する様にして、聖杯戦争を殺し合いではない一つの競技にしてしまうって方法
どうやれば出来るかはわからないけど - 903二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 17:54:50
可能性としては他陣営同士でやり合ってどっちかが脱落するって事態もタイムリミットが迫れば迫るほど起きえるからな
それを阻止するのは難しいし
だからといって自分たちが全陣営から集中砲火されちゃったら流石に勝てないし - 904二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 18:08:14
黒服に探りを入れる必要はあるだろうな
なんで監督役とアサシンのマスターを兼任してるんだっていうことも気になるし
ただ他のマスターとの話し合いとは全く違う感じになるだろうけど
黒服に話術で勝つっていうのは極めて難しいだろうし - 905二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 18:55:33
- 906二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 19:32:10
仮に黒服と意見が合わず敵対って事態になったらまずいからな
悪い大人の中でも相当厄介な人物だから
謀略においてこの聖杯戦争で黒服を上回る人物がいる可能性はまずいないだろうし
マスター暗殺に躊躇いを持つとも考えにくい
アサシンの宝具にヒフミたちを巻き込んだり奇襲を仕掛けたりとか
手段選ばずあっちが追い詰めてきたら対処で精一杯になってハッピーエンドどころじゃなくなりそう
自らの命がかかってる上優勝賞品は願いが叶う聖杯だからな
欲しくないわけじゃないだろうからな黒服も - 907二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 19:38:04
アサシンの宝具をヒフミたちもくらえば最悪の事態に発展する可能性があるからな
即死引けばデッドエンドになりかねないし - 908二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 19:39:42
アサシンの宝具でサーヴァントがやられてもマスターがやられても望む方向に行けなくなるからね
めちゃくちゃ脅威 - 909二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 19:49:54
マスターに黒服がいることで全陣営が納得するハッピーエンドの案を出す難易度が跳ね上がってる
明確な利益を示さなきゃいけないだろうし - 9101じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/06(金) 20:13:11
【9日目午前・探索イベント】
【トリニティ自治区・救護騎士団管轄病院】
『あとはお若いお二人で……ってことで!仲人さん達よろしく!』
「誰が仲人よ!ばかモモイ!」
入ってこられたかと思えば、モモイちゃん達は部屋から出ていってしまいました。
病室に残ったのはアズサちゃんとコハルちゃん、セイバーさん、そして。
「……ヒフミ、ちゃん……アズサちゃん……」
ハナコちゃんと私のいつもの補習授業部の面々でした。病室の扉のすぐ近く、コハルちゃんの一歩分後ろにいる彼女の顔はひどく昏い。朝日が射し込む部屋の中で、ずっと深く沈んでいる。私はどうしても気になって、彼女の笑顔が見たくて。
【Recommend BGM……〈Moment〉】
「ごめんなさい、ハナコちゃん」
「ごめん、ハナコ」
「すまなかった、ハナコ」
だからでしょう。気づいた時には、『私達』の口から同じ音が溢れていました。
「……なんで、ヒフミちゃん達が、謝るんですか……っ」
そんなハナコちゃんに答えなきゃいけない私達は、それより先に思わず顔を見合わせてしまいました。まさかこんなタイミングで被ってしまうなんて、ちっとも思いませんでしたから。
「あはは……お二人からどうぞ?」
「む。私はヒフミとセイバーの後でいい。ヒフミが話したいなら先に話してくれ」
「いえいえ、私なら後で全然大丈夫です!」
「だけど、ヒフミだって大事な話だろう?それなら僕より先に話してくれて構わないよ」
誰が先に謝るかをお二人と言い合いながら、でもアズサちゃんの眦は柔らかく下がっていて、セイバーさんの口元は緩やかで。お互いにああだこうだと言いながら戯れ合うように譲り合ってしまいます。それを見て、ハナコちゃんに困った顔をさせちゃいましたけど。でも良いんです。だって。 - 9111じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/06(金) 20:15:22
それを見て、ハナコちゃんに困った顔をさせちゃいましたけど。でも良いんです。だって。
「ああもう!全員、『大した話じゃない』んだから!順番なんて、誰が先に話したっていいの!」
コハルちゃんの言う通り、きっとこれは大した話なんかじゃない筈ですから。
「コハルちゃん……だって、私は……」
「えへへ、ハナコちゃん」
「……はい」
ハナコちゃんの話を遮って私は彼女に呼びかける。その言葉に彼女はひどく強張って肩を震わした。それがどうにもいやでした。私はそんな寂しそうな辛そうな顔を見たくなんかないんです。
だから隣にいるアズサちゃんに目で合図をすると、彼女は小さく頷いてくれた。その反対側に立っているセイバーは、なんとなくですけど私の背を押すように促してくれているのが念話なんてしなくても分かる気がするから。私は、伝えたい気持ちを音に乗せた。
「急に倒れちゃってごめんなさい……心配、しててくれたんですよね?ありがとう、ハナコちゃん」
「ごめん、ハナコ。私、ヒフミが倒れた時にハナコに怒鳴ってた……それをずっと、謝りたかったんだ」
「僕がもっとしっかりしていれば、ヒフミにも君にも大きな負担をかけずにすんだ。辛い思いをさせてしまったね、ハナコ」
どうか、そんな悲しい顔をしないでほしいんです。
「……なん、で」
顔を伏せるハナコちゃんの隣でコハルちゃんがその手を握って。それからハナコちゃんは訥々と話し始めました。
「……だって私……だって……知ってたんですよ……」
『知ってた』というその四文字を、何かを振り絞るように必死に喉の奥から吐き出している。その姿は普段の彼女とはまるで違う。
「ヒフミちゃんの身体のこと。ウイさんから教えてもらってて……ふふっ、ウイさん。マリーちゃんの協力者だったんですよ……マリーちゃんが発症してるのも全部、全部知ってたのに、それも全然話さなくて……だから、私……」
どれだけの時間それを抱えていたのだろうかと、彼女がそれを『知ってからの時間』に想いを馳せてから、私はセイバーさんへと目線を送る。彼は、仕方ないと言わんばかりに静かに鼻を鳴らして了承してくれた。これから私がする事をアズサちゃんもなんとなく感じ取ってくれていて、明るく、でも本心からそう思って『喜んでくれた』。 - 9121じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/06(金) 20:17:06
「そうか、マリーには『他にも』仲間がいたのか。自治区境界線で会った時にもいるようだったけど、他にも頼れる人がいたなら良かった」
腕に目一杯力を入れて、ベッドから起き上がる。それをセイバーさんに支えてもらいながら、ぺたりなんて音もなく、私の足はリノリウムを歩き出す。
「はいっ!シスターフッドを離れられても頼れる方がいるなら安心です!あっ!もしかしてウイさんに聞いたらマリーちゃんがどこにいるかも分かるかもしれませんね!」
「やはりマリーも発症済み、となると彼女の動きに焦りがあった理由もある程度見えてくる、かな?……そういうことなら早めにマリーへのコンタクトも考えなくてはだね」
そんな風に話すから、ハナコちゃんは伏せていた顔を上げて。
「……そんな話じゃなく……っ!?」
ずっと下を向いてたから気づかなかったんでしょう。びっくりしたまま固まってしまったハナコちゃんの目の前にいた私はそのまま彼女を抱きしめた。
「……ぁ」
温かな体温が、自分でも驚くぐらい冷えた身体に沁みるような心地がしました。
「……私だって、お話してなかった事あるんです。マーリンさんと会った事だってちゃんと言えてませんでしたし」
「僕もまだ聞いてないしね」
「あはは……」
セイバーさんの話は笑って流して、私はそっと背中に回した腕に力を込める。どうか貴女が自分を赦せるように、どうかこれ以上悲しい顔をしないですみますように。そんな想いがハナコちゃんに伝わるようにと、抱きしめる。
「心配させちゃってごめんなさい。ずっと一人で抱え込ませちゃってごめんなさい。話せれなくて、辛かったですよね」
ぽたりと、音を立てて肩が濡れた気がする。それを無視して頬を擦り寄せる。彼女の綺麗な髪に鼻をかすめてくすぐったさに笑ってしまう。彼女から聞こえてくる哀しい音も、そうやって笑い飛ばされたらいいなだなんて、思ったんです。 - 9131じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/06(金) 20:18:04
「違う……違うんです、ヒフミちゃん……だって私がもっと早く言えていれば……ヒフミちゃんが謝ることなんて……なんにも」
ずっと言えないまま心のうちで友達の生命に関わる秘密を抱えていた苦痛。もし言えて吐き出せれてばなんて、ハナコちゃんが抱えてきた時間を想うと私の方こそそうやって願ってしまう。だから今、やっと彼女の秘密を背負えて、ただ嬉しかったんです。
「じゃあ、おあいこ」
「……え?」
「ハナコちゃんが内緒にしてたのが気になるなら、私がマーリンさんの話と心配させた事、それから……ハナコちゃんがずっと苦しかったのを気づけなかったのを許してください。それでおあいこ、です!」
でもきっとそれじゃあハナコちゃんは自分を許せないから。彼女はとても真面目だから。
だから言い訳を作ってみる。貴女が自分を許せるように、代わりに私の罪を赦して下さい。
それを茶目っ気をたっぷり加えて言ってみれば、二人分の温もりが増えている。
「なら私もハナコに許してほしい。昨日怒鳴ってしまった事、ハナコだって心配だったのに私は自分の焦りで何も冷静でいられなかった。ハナコ、ごめんね」
「……じゃあ私も!ほら、今日ハナコの部屋の扉、壊しちゃったし!」
「え?何あったんですそれ?」
色々あったの!と怒って言うコハルちゃんの様子に笑ってしまう。本当に今日も帰るのが楽しみです。
だからどうか。 - 9141じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/06(金) 20:24:38
「……本当に、もう……っ」
もう泣かないで、笑顔を見せて。
「……ごめんなさい……ありがとう、ございます」
そんな風に言うハナコちゃんに、私達はただ同じ言葉を返しました。
コハルちゃんの言う通り『大した事じゃなかったんです』。私達は人間だから、時には失敗するし、思っている事も考えている事も違うからすれ違いもあります。
やらなきゃいけない事がなにかも分からなくなって道に迷うことだってあれば、選択を間違えてしまう事だってあります。
そしてそれは全部当たり前だから。
何度間違えたって、何度すれ違ったって。
それで終わりになんてならないんです。
その度にまたこうやってお話をして、何度だって仲直りすればいいんだって、私はそう想うんです。
だって私達は、友達なんですから。 - 9151じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/06(金) 20:32:21
というところまでしか書けてないじゃんね☆
まいるじゃんね☆
とりあえず帰ってきたから今から書いてくるじゃんね☆今日はどれだけ進まなくても必ず何かしら投下するじゃんね☆泣き言は……控えめじゃんね☆
さて、安価へのご協力ありがとうございましたじゃんね☆内容は>>899さん(&>>898さん)と>>900さんの『①ヒフミ達が目指すハッピーエンドの定義について、②マーリンから聞いた話とトキから聞いた話の共有、③今の戦力で他陣営と戦うのに不足はないか、④仲間になってくれそうな人に心当たりはないか、⑤トキについて詳しく聞いてみるで⑥ゲーム開発部から見て、聖杯戦争を一種のゲームと見立てた時、そのルールの穴を突く方法は思い浮かぶか、何らかのグリッチによってこの聖杯戦争を解決する案についても一つの案として考えてみる、⑦アンプルの件についてモモイに聞く、⑧「先生に相談する」という選択肢について話す』のざっくり8個じゃんね☆
よかった……1のミスで取りこぼしたのを拾ってもらえてほんと助かったじゃんね……
それじゃあ書いてくるじゃんね☆
- 9161じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/06(金) 23:22:09
【Recommend BGM……〈Vivid Night〉】
「……まず、状況を整理しましょう」
病室での話し合いは、目元を少し赤くしたハナコちゃんの言葉から始まりました。
「まず私たちがハッピーエンドを迎える為に抱えている問題は一つ大きく分けて二つです。一つはヒフミちゃんとモモイちゃんの身体の事。もう一つはこの聖杯戦争の『着地点』です」
指を立てるハナコちゃんの言葉にこの場にいる私達七人とセイバーさん、お見舞いに来てくれたユウカさんとそれからタブレットのビデオ通話越しのキャスター……にあと……なんですかね、ユウカさんの隣に置いてある謎のロボットさん、が頷きました。
「トキさんの話から、ヒフミちゃん達マスターは聖杯からサーヴァントへ送られる魔力の中継地点となっている。そしてその事が身体へ大きな負担となってしまっている……合ってますね、セイバーさん?」
「……残念だけど、僕にその正誤はは『分からない』」
ハナコちゃんの問いかけへの答えは分からないという物。その答えにコハルちゃんは躊躇いがちに、私達も気になる部分を聞いてくれました。
「サーヴァントってそのパス……とかいうのでつな、ふぅ……ふぅ……繋がって!!……るんでしょ?」
……どうして息を荒げているのかはここでは聞かないのがいいと、目を合わせた私とモモイちゃんの中で想いが一致しました。アズサちゃんは意味が分かってないようですけど、目を輝かせてるハナコちゃんの静止に入ってます。
「……嗚呼うん、すまない、コハル。それは事実だけど本当に分からないんだ。少なくとも僕はずっとヒフミから魔力が供給されていると思っていたし今もある程度魔力の流れを診ても、そうにしか見えない」
『我も同意見だ。モモイからの魔力の流れに異常はない。厳密にどういった手法かは我もまだ分からんが、真っ当なサーヴァントではまずもって気づける物ではない』
セイバーさんもキャスターも心なしかしょんぼりされています。セイバーさんなんて肩まで落としてるので本当に分からないほど精巧に偽装されていたんでしょう。
「おじ様達が気づかないって事は、そういう風に細工がされているって事ですか?」
『うむ。ただ我もセイバーも魔術師ではない。仮にこの偽装や違和感を魔術的な側面で気づける者がいるならば恐らくは神代。近現代の魔術以上に古い魔術師であるならば或いは』 - 9171じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/06(金) 23:23:09
ミドリちゃんの言ってくれた小細工という単語にキャスターの答えはどうやら神代クラスの魔法使いさん、ではなく魔術師さんが必要みたいです。そう言われて思い出すのはアサシンさん。
真名をスカサハさんと仰られる彼女は確かかなり古い時代の魔術師だったはずです。だとすれば、黒服さんはこの事態にも最初か、少なくとも早い段階から気づいている筈です。
「ハナコ。なんか思い当たる事、あるの?」
「……難しいです、小細工を施した存在がいるのなら。それは聖杯戦争全体の仕組みに関わる存在がいる、という推測があるんですが……確信に至るピースがまるで足りません。正直な話、黒服さん辺りが怪しいのはそうですけど……だったらなおさら何故自分がマスターに?」
ハナコちゃんが難しい顔をしているのを見てコハルちゃんが心配していましたが、ハナコちゃん自身も答えが出ないようで言い淀んでいました。
黒服さんは確かに怪しいです。運営側でありながらマスターである事。そして彼の言うことを信じるなら、二番目に召喚されたセイバーさんより先にいたアサシンさんのマスターである以上、彼がこのキヴォトスで最初のマスターです。小細工をしていると言われても納得できます。
でもそれなら、どうして肉体に負担がかかるのが分かっていながらマスターになったんでしょうか。
「どちらにせよ、ヒフミちゃんとモモイちゃんの肉体には現在も大きな負担がかかり続けています。幸い、救護騎士団やモモイちゃんの応急処置がよかったですから」
答えの出ない問いに悩んでいましたけど、ハナコちゃんは思い切ってそこを打ち切ってしまい事実を改めて確認してくれます。分からない事を悩んでいても仕方がありません。それに気になるのはそれだけじゃありません。
「モモイちゃんはその……体調は……?」
私の応急処置をしてくれたモモイちゃんはアリスちゃんから手渡されたアンプル剤を使っていたという話でした。ここまで確認できてませんでしたけど、もし『そういう事』なら、と不安な気持ちを抱えて尋ねてみると。
「やだなーもー!私が調子悪かったら、こんな風にしてるわけないじゃん!」
「……はい!モモイは頭の先から爪先まで全て健康です!」
けろりといつものようにモモイちゃんとアリスちゃんは笑顔でそう答えてくれて、私は不安が吹き飛ぶ気がしました。 - 9181じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/06(金) 23:26:03
「救護騎士団を選んだのはもっと単純。この前みんなで会った時にミネ団長からこっそりアンプル渡されてたからね。ほら、私だけ事務局に行ったのあったでしょ?あそこ行って便り渡したらそのまま薬も事務局の人にプレゼントされてさー」
そういえばと思い出すのはモモイちゃんがミネ団長から書類を渡されてましたけど、まさかそんな風になっているとは思いませんでした。
恐らくミネ団長はマリーちゃんの件でウイさんと同じように協力されてたんでしょう。それでも、私達に公平に、そして実際に私の身体も助けてくださった。雁字搦めの立場の中で、自分に出来る事をして下さった彼女を想うと胸が温かくなります。
「あの時は何のことだか全然分からなかったけど、マリーが持ってたアンプルと似てたからもしかしてって思ったんだ」
「お姉ちゃん……そんなわけわかんない薬、ヒフミさんに打ったの……?」
「なんだよー!これでもすごい焦ってたんだよー!一応調べてもらったりはしてたし!薬が効くならミネ団長のいる救護騎士団ならちゃんとヒフミのことも見てもらえるからって思ったしさ!」
なにはともあれモモイちゃんの話でひとまず不安は解消されました。痛み止めや薬である程度なんとかなるとはいえ、無理に辛い思いなんてしてほしくありませんから。
「私の身体も少なくとも薬である程度は小康状態を維持できるそうです……残る6日間を走り抜けるのだってへっちゃらです」
むんっと力こぶを作ってみんなに見せる。実際、少しだけ怠さは残ってますけどそれでも動く分には問題ありません。しっかり治療もしてもらって大丈夫という意味も込めてポーズしてみましたけど、ユズちゃんはそれに表情を暗くしてしまいました。
「ヒフミちゃん……のいう通り、あと6日間がタイムリミット……なんだよね……」
その言葉を引き継いでユウカさんが続ける。
「六日間の時間制限が一つ目の問題。そしてもう一つがこの聖杯戦争の着地点、どういう風に『勝つか』、ね」
私達マスターの時間制限と同じように問題になるのが勝ち方、或いは『願いの叶え方』でしょうか。 - 9191じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/06(金) 23:36:39
「聖杯戦争の勝ち方は基本的には最後の一組になる事が前提だ。そうしなくては聖杯は顕現しない、だから『願いが叶えられない』。そして今回に限ってはそれをしない場合、マスターへ莫大な魔力の供給に伴う負荷がかかってしまう」
必然的にサーヴァントを倒して勝ち残らなければいけません。じゃないと、他のマスターが『死んでしまう』。けれどそれはサーヴァントの方の犠牲を許容してしまうというのもの。
マリーちゃんとランサーさんは、きっと良好な関係だった筈なんです。私やセイバーさん、モモイちゃんとキャスターさんのように距離感は違ったり関係性は違うかもしれませんけど、でもきっとマリーちゃんにとって大事な人な気が『直感』ですけど、そう思うんです。
そしてそれは、アルさんやミノリさん、トキさん達だってそうなんだと思います。一週間以上、一緒に遊んでご飯を食べて、過ごしてきた相手なんです。死んで欲しいなんて思う筈がありません。
「自分の為にも他のマスターの子の為にもなんとしても勝たなきゃいけない。けどそうやって勝ったとしても聖杯戦争は繰り返される……か。本当になんて悪趣味なシステム……っ」
ユウカさんが憤ってしまうのも無理ありません。これでサーヴァントの自害自体、選ぶかどうかは別としてもその逃げ道すら潰されています。この聖杯戦争は必ず殺し合いをさせる、そんな意図が露骨なぐらい透けてみえるんです。
「だから聖杯戦争の中止を願う……だがその願いを叶えるとなれば結局6騎のサーヴァントの『犠牲』が必要になる」
「次以降の事を考えると6人を犠牲にすればこれから先の聖杯戦争で被害を受ける人は0になる……そう考えたら……でもそれって……」
犠牲を許容しなくては願いは叶わない。願いを叶えようと戦わなくては死んでしまう。そして仮に勝ってもまた次の誰かに『犠牲を強いる』戦いをする役目が与えられてしまう。
アズサちゃんやミドリちゃんのいう通り、トキさんの願いは『これから』を思えば最善の選択肢にすら聞こえてきます。
でもそれは───。
「一つ、いいかな?……ハッピーエンドをどう定義するか決める場だからこそ僕の意思を表明しておこう」
彼は、セイバーさんは。
「───僕はサーヴァントを『犠牲』すべきだと思う」
私達の方をしっかり見てそう言った。 - 9201じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/06(金) 23:44:35
- 921二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 00:26:30
まあ過去の亡霊って自覚があるセイバーというかサーヴァント自身はそりゃそう言うよな
- 922二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 08:38:47
保守
ブルアカキャラってペルソナ能力者になれたりしないかな? - 923二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 10:26:15
お疲れ様でした
まぁ、サーヴァントからしたら自分達は既に“終わった”人って認識だろうからな…
そして、先生ってこの聖杯戦争問題をどの程度まで把握しているのだろうか?
後6日で決着がつかなければマスターである生徒達が……ってのは把握しているのだろうか? - 924二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 10:32:58
先生がそれ知ってたら大人のカードゴリ押しでなんとかしようとした結果死にそうで怖いわ
- 9251じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 14:09:46
- 9261じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 14:12:43
【Recommend BGM……〈人理の誓い〉】
「僕達サーヴァントはごく一部の例外を除けばその殆どが既に生を全うした『死者』であり過去に存在していた英雄の『影法師』だ」
それはこれまで幾度も聞いてきた話。セイバーさんだけじゃありません、トキさんやアーチャーさん、ランサーさんも、みなさんが一様にそう話をしていた事。サーヴァントは生きている人間ではない、と。
「英霊は、サーヴァントは、決して今を生きる生者ではない……その本質は境界記録帯、どこまでいっても過去の情報であり現象でしかない。例え君たちと同じように話し、考え、動くとしても『終わったもの』なんだよ」
そういう彼はどことなく寂しげで、その顔に夢で見たあの血が広がる物悲しい夕焼けの丘を思い出してしまいます。彼の生涯、その最後の記録は物語にあるような湖の畔ではなく、あの真っ赤な丘で終わったんです。
「そんな僕らの存在を討ち倒す事を罪だと、殺人だと責を背負う必要はないんだ───死人を還す事を犠牲だと、僕は思ってほしくない」
殺人、ではない。何故なら彼らは死んでしまっているから。だからこの選択をすれば、きっと私達は今抱えている問題の解決に近づける。相手のサーヴァントを倒していく。そのやり方を取れば、魔力負担に苦しむ他のマスターの子達もすぐに救える。話し合う必要すら減る。ただ『敵を倒す』、それだけに集中すれば6騎のサーヴァントが減って、元からキヴォトスにいた6人のお友達を救える。
『セイバーの言う通りお前達のハッピーエンドに我らを含む必然性は存在しない。その定義をする上で問題を履き違えてはいけない。我らを倒し聖杯戦争を終わらせる、であればお前達マスターの生は保障されるのだから』
生きる事、死なない事。それが大切なのだとキャスターさんは言う。確かにそうです、死んでしまっては何の意味もありません。私もモモイちゃんも、そしてマリーちゃんもアルさんも、ミノリさんも、トキさんも。今を生きている生徒が誰か死んでしまってはいけない。けど聖杯戦争が長引けば例え戦っていなくても最後には死んでしまうとトキさんが言っていた。そしてマーリンさんはマスターは敗北しても死ぬ事はないと断言してくれた。それなら、サーヴァントを倒すという選択をすれば。 - 9271じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 14:17:53
「この場での自害は意味を成さないらしいから、君達をすぐに戦いから降ろす事は出来ないけれど。それでも僕らサーヴァントを倒す事は決して君達の罪ではない」
何も間違っていない、そうセイバーさんとキャスターさんは仰られます。その言葉を頼りにして、その選択をしてしまえば。
もう少しだけ私達が頑張って聖杯戦争を駆け抜けて、すべての敵を倒せば。
「もし罪があるのなら、それはかつてランサーが言った通り、どんな理由であれ聖杯を求め現世に降り立った僕ら自身にあるべきだ」
この聖杯戦争は終結する。悩む必要も考える事もとてもシンプルになります。きっと何かを迷う必要だってなくなります。
だって私が迷わず覚悟を決めるだけでいいんですから。
『お前達の真に愛する友を守る為に、割り切る選択を。我らは決してそれを恥じる事も詰る事もない。』
私も含めた七人のマスターの命を救える。その後に、トキさんと同じように聖杯戦争の恒久的な中止なり聖杯の破壊をすればもうこれ以上、苦しむ人は生まれない。なんだったらトキさんとだって協力関係を、同盟だって結べるかもしれない。
「これからを生きる君達の輝かしい『今』を、僕達サーヴァントが邪魔していい筈がないのだからね」
サーヴァントを『倒す』事で他のマスターの命を救う。そう、私達のハッピーエンドを定義する。
それがきっと賢いやり方です。
なんとなく分かっていましたけど、『彼女』はきっとその覚悟を持っている、そんな気がします。
サーヴァントは生者じゃない。殺人にはならない。
……だから、倒しても罪の意識に苛まれる必要も、選択に制限をかける必要も、ない。
なら、私は───。 - 9281じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 14:21:20
【……】
【サポートシステムが起動しました】
【行動……いえ】
【方針選択の安価を行います】
【以下の選択肢から今後の方針を1つを選んで下さい】
①サーヴァントを含めて誰も犠牲にしない方法を探す
②サーヴァントを倒して聖杯戦争を終結させる
【安価先>>936】
【全てを知ったその先で】
【阿慈谷ヒフミが前を向いて歩いていけるように】
【大切なのはそう、選択】
【これまでと同じように阿慈谷ヒフミを支え続けた選択の数々】
【あの悪意に満ち溢れた交差点とは、また別の結果を】
【皆様の選択が切り拓いていく事を願っています】
【それでは皆様】
【よい選択を】
- 929二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 14:22:17
1かな
- 930二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 14:31:05
2を選んで5騎を倒してセイバーVSキャスターの最終決戦をして願いで聖杯を停止させていい感じの別れの会話をしながらセイバーが消滅
少し成長したヒフミたちは明日に歩き出す
出会いと別れの物語であるFateに相応しい綺麗な結末ですね
でもこれはブルアカだから1を選ぶ - 931二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 14:47:05
Fate的には②なんだけどやっぱどうせなら①を見てみたいよね
① - 932二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 14:51:51
やれることやりつくしてそれでも無理で②に変更する可能性はあるだろうけど
今の時点では①かな
やれることやってみてからでも遅くはない気がする - 933二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 14:58:52
①かな
- 934二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 15:00:07
かそく
- 935二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 15:02:49
①
- 936二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 15:02:56
- 9371じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 15:13:03
- 9381じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 16:54:54
好きな物がある。大好きな人達がいる。大切にしたい時間がある。
セイバーさん達の言うお話はきっと『正しい』。私が選ぼうとする選択はもしかすると『間違ってしまう』かもしれない。自分だけじゃない、他の人の、お友達の命がかかっているんです。
正しい事を選ぶべき、そう分かってます。
私には好きな物がある。大好きな人達がいる。大切にしたい時間がある。
失いたくない、ものがあるんです。だから───。
【Recommend BGM……〈The Sun in the Abyss〉】
大好きな物を心の中に思い描く。補習授業部とゲーム開発部のみなさん。先生、ナギサ様、ユウカさん、エンジニア部の方達、アイリちゃん、ナツちゃん、ウイさん、ミネ団長、アルさん、マリーちゃん。前から友達だった人、この戦いを通して新しく友達になった人。たくさんの大好きがわたしの中にはある。
その中にはセイバーさんもキャスターさんも。
「(だから、きっと……そうですよね?ペロロ様)」
私の大好きが形になった、アズサちゃん達みんなとの思い出のペロロ様を描いて。
私は───。
『①サーヴァントを含めて誰も犠牲にしない方法を探す』
「私には大好きなものがあります」 - 9391じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 16:56:13
胸を張る。右手をぎゅっと握りしめる。あの日、青空を指差したこの手に今は令呪が宿っている。
そんな右手に力を込めてみれば、応えてくれるように温かい光が溢れていく。
「大好きな人達がいます。私の世界は大切で温かくて優しい、そんな大好きな物で一杯なんです。そしてそれはきっと他の人もそうなんです」
私の世界には溢れるぐらい大切なものが沢山ある。
セイバーさんだって、そうなんです。あの夜、私とアズサちゃんを救ってくれて、一緒にお買い物して、一緒に遊んで、戦車に乗って、バスジャックだってして。たくさん、お話をしました。
「誰かが欠けるなんて嫌です。生きてるとか死んでるとかそんなこと、私にとってはこれっぽっちも関係ないんです」
そんな彼はわたしの大事な人なんです。いなくなるなんてそんなのイヤなんです。そしてきっと、それは他のマスターの人達だってそう。
「……っ。ヒフミ、それじゃ駄目なんだ。サーヴァントを倒さなくちゃ聖杯戦争は終わらない。どんな形で願うにしても、最後の一組にならなくては君達は……」
セイバーさんが呻くようにそうやって告げる。諦めようと、悩む必要なんてないんだと。そうやって気遣ってくれるのは分かってます。それがセイバーさん達のいた世界ではきっと当たり前なんでしょう。私はまだよく分かりませんけど、彼らの言う魔術という学問や価値観がしっかりある世界ではそうなんでしょう。だけど。
「それでも───!」
関係なんかないんです。
「セイバーさんもキャスターさんもいなくなるんて嫌です。他のサーヴァントの方だってそうです、誰かの『大好き』を奪った先の未来で私は笑えません」
誰かの大切な人を奪うなんて、サーヴァントを殺すなんて覚悟を私はしたくないんです。
私が持つべき覚悟は『誰も殺さないし殺させない』であるべきなんです。
「だから諦めません、セイバーさんもキャスターさんも、他のマスターの人もサーヴァントの人だって。誰一人、失わない、誰も犠牲になんかしません!私のハッピーエンドは、私が見たい未来は」
胸を張って言うんです。たとえこの選択の先で苦しんでも、選んだ事にはきっと『意味』がある。犠牲を出すと選ばなかった事は必ずハッピーエンドに繋がるんだと、私は信じる。
「どれだけ難しくても辛くても、最後にはみんなと一緒に笑顔になれる明日なんです!」 - 9401じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 17:13:48
それをきっと、みんなも同じように思ってくれる。そう信じてる。そしてそれはきっと叶うんです。
「セイバー、諦めた方がいい。私も、そうだった。色んな物を拒絶して必死に足掻いてせめてヒフミ達の未来をと願ったその先で……それでもヒフミは来てくれた、ハッピーエンドの続きを見せてくれた」
アズサちゃんが私の言葉のその続きを紡いでくれる。あの時見た青空を、私達は忘れてなんかいないんです。
「だから私はヒフミを信じる。ヒフミが行く道をこれから先ずっと支える。例えどんな結果に繋がろうと、今この瞬間にヒフミが選んだ選択に胸を張って。それが私の出来る精一杯だから」
「アズサちゃん……!」
頷きが、一つ、また一つと返ってくる。みんなの目が言ってくれます。
「ヒフミとアズサだけじゃ心配だし、私達も勿論一緒に歩くんだから!ね、ハナコ!」
「ふふっ、ええ、勿論。みんなで一緒なら『もう』どんな事だって折れたりしません。どれだけ迷っても必ず辿り着ける───私はそう信じたい、みんなで信じていきたいんです」
コハルちゃんもハナコちゃんも賛成してくれる。犠牲なんていらないとそう言ってくれる。
「……君達の願いはあまりにも眩しい。その選択はずっと美しく貴い物だ。でも違うんだ、僕達までその中にいれる必要は……僕達の事で、既に一度死んだ異世界の人間の事で悩む必要なんて君達には最初から必要ないんだ……っ」
「必要か、不必要かじゃない。大切な相手だから悩むんだ。大事な友達だから一緒にいたいんだ───そこにそれ以上の理由なんてある筈ない」
一緒にいたいだけなんです。私のこれはわがままなんです。誰も失いたくないんです。生まれた世界が違ってもこうして出会えた大切な人とまだまだこれからも一緒にいたい。それを失ってしまうなんて辛い思いはしたくないし、他の人にも『させたくない』。
「確かにセイバーの言う理屈は正しい。ヒフミの考えてるハッピーエンドは無理なのかもしれない。だけど」
正しい理屈や行動を選ぶのは望ましいんでしょう。でも結果よりも時には過程が、選ぶ事がずっと大切なのだと教わったから。
「だからといって、そんな理屈で私達がハッピーエンドを諦める理由にはならない」
諦めない、犠牲を出さない。それを選んだ過程が大事なのだと、それがきっとハッピーエンドに繋がると私達はそう思うんです。 - 9411じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 17:22:20
「私は……ヒフミもモモイも失うのは嫌。だけど、この子達が納得できないやり方を、誰かを犠牲にするやり方をはじめから許容するなんて出来ないし認められない。もう二度と、そんな選んだ人まで傷つく選択を『誰にも』してほしくない」
「……ユウカの言う通り、だよ。私達は誰も犠牲にしない結末をあの時に選んだ。一度決めた、その為に傷つけた人もいます……だからおじ様、私達はこんなところで躓いてなんていられないんです」
ユウカさんもミドリちゃんも、そうやって一緒に選んでくれる。隣に立つアリスちゃんやユズちゃんも頷いてくれる。
「誰かを犠牲にするとかさ。そんな目覚めの悪そうなエンディング、この中の誰も望んでないんだよ」
そしてモモイちゃんも。この場にいるもう一人のマスターも、私と同じ道を選んでくれるのを知っている。だって彼女は。
『モモイよ、違う、違うのだ。我らはそもそもサーヴァント、生者ではない以上犠牲には当て嵌まらん。お前達は己の生を、今を生きるお前達こそを優先すべきなのだ』
─── みんなで一緒に、『ハッピーエンド』を目指せばいいんだよ
「そんなの知らない、そんな理屈どうだっていいよ。私はヒフミを、『私の希望』を信じてる」
───私達にはこんなにたくさん、頼れる仲間がいるんだからさ
「キャスターもセイバーも他の子達もまとめてみんな救えるエンディングに辿り着けるって、あの同盟を組んだ日に私は決めた」
あの日、初めて私達が出会った日の夜にそうやって言ってくれたのを。私に勇気をくれて、私が辛かったのを支えてくれた言葉を覚えているから。
「だからつべこべ言ってないで考えようよ。出来ないなんて理屈はもういらない!私達が見たいエンディングは一つだけなんだから!」 - 9421じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 17:42:57
「……本当に、どうして君達はそう在られるのか」
長い、沈黙の後にセイバーさんはそう切り出されました。真っ直ぐにその翡翠が私に向けられる。
「きっと困難な道のりになる。他のマスターの願いだって分かっていない、時間制限だってある───それでも君はそれを選ぶのかい」
つい、笑ってしまいました。だってあまりにも似ていましたから。言葉も場所も国も星も性別も。何もかも違いましたけど。だけどその問いかけはあまりにも、あの姿に似ている。
だから私ははっきりとセイバーさんへ、答えました。
「はい」
楽しい時間がありました。これからもずっと続けていきたい時間なんです。誰しもその時間には、溢れるばかりの笑顔がそこにあって、お友達と、大切な人と過ごせる幸せがあるんです。
「だって私はたくさんの時間を一緒に過ごして、たくさんの笑顔を見たんです」
奪ってはいけない。傷つけてはいけない。大切にしたい。いつまでも一緒にいたい。そんな宝物みたいな青春なんです。
私だけじゃありません。みんながそれを持っているから、だから私はその笑顔を守りたい。
「なら、この選択はきっと───間違いなんかじゃないんです」
あの日、セイバーさんが剣を抜いたのと同じように。たくさんの人の営みとその中の幸福と笑顔を守ろうとして、王になる道を選んだように。
どれだけ困難でも私もハッピーエンドを目指すんです。
深々とため息を吐いて、目を瞑ってしばらく考え込むようにされてから。
「降参だ───その道をその理由で歩むというのなら、僕が応えないわけにいかない」
彼は仕方ないという風に笑ってそう言ってくれた。 - 9431じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 18:09:07
『……愚かしい方針とは言わん。いつの世も、人は不可能を可能にすべく足掻くのだから』
タブレット越しに嘆息する音と共に憮然とした気難しい声も聞こえてくる。
それがお二人の出した結論なのだと気づいて、胸が暖かくなります。
「セイバーさん、キャスターさん……っ!」
「ただ、君の命には変えられない。もし刻限が迫ってどうにもならない時が来たのなら……僕は例え令呪を使われても君の、君達の命を優先する」
念押しするようにセイバーさんはそう言ってから、私を揶揄うように頭を一撫でしてくれる。少しだけ乱暴に、でも心からの親愛が掌の温度と共に伝わってきます。
「それじゃあ改めて方針決まった事だし考えていこっか!」
『お前はもう少し落ち着きを持てないか、モモイよ……』
「でもキャスター!アリスはモモイのそういうところが大好きです!」
『……まったく』
全員の気持ちが一つになりました。私達が目指すハッピーエンドは誰もが笑顔で終われるように『誰も犠牲にしない』。
それはまだどんな形で叶えられるかは分かりません。でもだからこそ、みんなで考えていくんです。
『やるべき事は明確だ。戦争で誰も犠牲に出来ないのであれば、停戦ないしは休戦。つまりは全ての陣営を味方にする他あるまい』
「わっかりやすーい!いいじゃん、それぐらい単純なの、私すき!」
『馬鹿者。単純である物か。聖杯戦争である以上、他の陣営には願いがある。それを諦めろというのだ、困難他ならん。我のような受肉やそれに準じた願いであるならどうとでもなるが……』
聖杯戦争を犠牲なく終わらせる。その為には他のマスターの方達にも私達のやり方を選んでもらわなきゃいけません。そして犠牲がないという事は聖杯で『願いを叶える』事が出来ないという事です。
「現実的な願いなら私達セミナーで支援や協力して実現出来るようにする……そうやって交渉してもらってもいいから」 - 9441じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 19:35:06
「ユウカさん……それは……」
その申し出はありがたいけれど、聖杯に願うほどの事です。それを叶える支援や協力となったら、もしかするとそれこそ莫大な金銭が必要になるかもしれません。それを私達を除いた五組分も叶えるとなれば一つの学園、一つの自治区で賄えない可能性だってあります。
そんな心配が顔に出たからでしょう。
【Recommend BGM……】
【〈Constant Moderate Piano Arrange〉】
彼女は隣に置かれたロボットと並んで毅然と答えてくれました。
「いいの、ヒフミ。これは、セミナーとしての『総意』……戦う為じゃない、誰かを傷つけるのでもない。その制約の中で最大限貴方達を援助するって決めたのよ」
「ユウカ、それって……」
「だから必ず勝ちなさい、ヒフミ、モモイ。誰一人犠牲にせず、誰一人欠けず。聖杯戦争なんて企みその物に勝って、それから私達のいるべき場所に帰ってきて。それが私の……ううん、この場にいない他の人全員の願いなんだから」
願いだと、そう言って彼女は私達に託してくれる。ユウカさんは賢い人です。計算が強くて生徒会のお仕事も役職も任せられている、現実的な物の見方ができる人。そんな彼女が私達が選んだハッピーエンドを尊重してくれる。誰も犠牲にしない選択を絵空事だと笑うのではなく、背中を支えてくれている。
「ありがとう、ございます。ユウカちゃん……っ!」
その事実に、目頭がつい熱くなってしまいました。
「これで……その、他のマスターのお願いとかは……なんとかできそう、かな?」
「ただ、それはあくまでその願いが現実的な話です。聖杯は万能だと聞きます。なら特異現象のような超常的な願いを持っている可能性だってあるでしょう。なら交渉前に、願いを知っておくかある程度予想して妥協案や折衷案を用意しなきゃいけません」
「ぅぅ……そういうパターンもあるよね……むずかしぃ……」
ハナコちゃんの言うように願いを知る事、戦う理由を知る事。それは間違いなく大切な事です。
これからも大事にしなくてはいけません。なにせ。
「確かにマーリンさんもそうやって言ってましたもんね……」
そうぼそっとつい思った事を口にしたら、何故か会話がぶつ切りになってしまって。みなさんの視線が集まり始めました。あ、あれ? - 9451じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 19:54:22
ど、どうしたんでしょうか。私そんな変な事、言ったつもりなかったんですけど。
「ねぇ、ヒフミ。さっきからずっと気になってたけど『誰』?そのマーリンって女」
「あ、アズサちゃん?なんだかお顔がちょっと怖いよう「いいから」……はい」
「早く答えて」
「あは、あはは……」
あ、あれ?おかしいです。なんだかアズサちゃんが急にピリついている気がするんです。
なんとか目線を外して周りに助けを求めてみるんですけど。
「そういえばさっきハナコと話してた時も出たわよね、マーリンって名前」
「アーサー王物語に登場する魔術師、のお名前でしたか。ただヒフミちゃんの口振りだと会った事があるようでしたし一体どちらで会ったんでしょう?少なくとも私達と一緒にいる時は『そんな機会』はありませんでしたし」
「まあ彼女「やはり女か」……あー、そのマーリンはね、所謂夢魔という種族でね。夢の中で干渉したり「私だって毎晩ヒフミの夢を見てる」……そ、そのヒフミ?よかったらどういう話をマーリンとしたのか教えてくれないかい?出来ればアズサが納得する形で」
なんでちょっと笑顔でハナコちゃんの後ろに隠れようとしてるんですか、セイバーさん!私だってアズサちゃんの目がだいぶ怖いのでちょっと今だけ隠れたいんですよ!
「見な、アリス。あれがよく先生が巻き込まれてるっていう、所謂修羅場だよ」
「アリス、現物は初めて見ました!あれがシュラバ!」
『ふむ、花の魔術師ともなれば夢とはいえ世界を跨いでの干渉すらしてのける、か。あとアリスよ、それは不要な知識だ。捨ておけ』
なんかモモイちゃん達がはしゃいでますけど、今は突っ込んでいられません。というか私まだベッドに腰掛けてて逃げ場なんかないわけで。
結局じりじりと迫ってきたアズサちゃんにそっと両頬をその小さな掌で挟まれて。
「ハナコも話したんだ。ヒフミも『私に』全部話して。いい?」
鼻と鼻がくっつきそうな距離。その綺麗なアメジストは決して目線を離してくれなくて。私は。
「……ひゃい」
そう、なんとかお返事するので精一杯でした。 - 946二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 20:23:48
ヒフアズ助かる
- 9471じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 20:36:23
一つ目は『代償』。異なる世界の法則が交差した事で生まれた弊害。私達の中で七日目時点で知っている人がいる。
二つ目は『訣別』。何を犠牲にしてどの願いを叶えるか決めている。『四つの陣営が抱えている痛み』。誰が何を知ったのか、それを受けて何を考えたのか、その果てにどんな願いを抱いたのかという事。
三つ目は『絶望』。私が向き合わなきゃいけない物で、最後まで知ってはいけないと『警告』された秘密。知りたいのなら、沢山の場所を歩く。
「その三つが聖杯戦争に用意された秘密……なのね」
「はい、ユウカさん。そして私はその二つ目の秘密を調べるのに専念するのがいい……らしい……です……」
自分で言っていて困ってしまうぐらい具体性に欠けてる秘密です。ただ、少しだけ、今の私達ならわかる事があります。
「代償ってもしかして、お姉ちゃん達の身体のことなのかな?」
「異なる世界の法則による弊害、そして私達の中で知っている者。とくればまず間違いないでしょう……私とウイさんの会話まで筒抜け、というのは些かばかり気になりますけど」
そうであるのなら、残る秘密は二つ。
そしてそのうち最後の秘密についてはもう『ヒント』を貰っている。
「多分三つ目の秘密は、聖杯戦争の仕組みその物と関わってる秘密なんだと思います……あの時の会話を思い返すとそんな風な気がするんです」
私が聖杯戦争の仕組みに尋ねた時、マーリンさんは『理屈や理由をシステムに求めるのなら優先度を変える。会うべき者は私達とは違う視点でこの戦争を見ている人』、そう言う風に仰った。そしてその後続けて、本当に聖杯戦争について、『第三の秘密』について知りたいのなら沢山の場所を歩けとも。
「ぜんっぜん、分かんないよぉ……代償?訣別?絶望?小難しい事並べないで分かりやすく説明してくれなかったのぉ!?ヒフミぃ!」
「あはは……それが全然……結構はぐらかされるといいますか、本人も全部話す気はないって仰ってましたから」
「なんだよそれぇっ!普通こういうヒント出すキャラだったらもうちょい攻略の役に立ちそうな事言ってよぉっ!」
そんな風に怒るモモイちゃんの気持ちもなんとなく分かります。結局私達が一つ目の秘密を分かったのも昨日の晩でしたし、分かりやすい二つ目の秘密ですらどうして四つの陣営『だけ』なのか。
分からない事だらけだと頭を悩ませていると。 - 9481じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 20:36:42
「ヒフミ、マーリンは他に何か言ってた事はないかい?」
そうセイバーさんに尋ねられました。
私は───。
【行動安価です】
【現在、阿慈谷ヒフミはある一つの情報】
【自身がマスターを降りると自らの手で己のヘイローを破壊するという結末を辿る】
【という情報のみまだ話していない状況です】
【以下の選択肢から1つを選んで下さい】
①あとでハナコのみに伝える
②あとでセイバーにのみ伝える
③あとでモモイにのみ伝える
④誰にも話さない
⑤あとでアズサにのみ伝える
⑥他の誰かに伝える(自由記入)
【安価先>>955】
【それでは皆様】
【よい選択を】
- 949二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 20:59:16
んー、誰に話したらどうなるって訳でも無さそうだし悩むな。全員に話すのは避けるべき事柄なのかな?
とりあえずハナコのみは、もう大丈夫だとは思うけどハナコに秘密抱える負荷を多少は与えそうだし避けた方が良さそう?
マーリンの人となりを知ってて、どうしてそう考えたか類推出来る可能性を考えると②のセイバーに話す、か
もしくは現に全部を聞きたがってるアズサにで⑤かな - 9501じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 21:03:28
ごめんなさい……全員に話す選択肢入れ忘れてましたじゃんね……
①あとでハナコのみに伝える
②あとでセイバーにのみ伝える
③あとでモモイにのみ伝える
④誰にも話さない
⑤あとでアズサにのみ伝える
⑥他の誰かに伝える(自由記入)
⑦全員に話す←new!
の上の7つから1つ選んでくださいじゃんね……
安価先は変わらず>>955じゃんね……
- 951二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 21:07:52
今更隠し立ては無しですぜ
ってことで7だよなこれは - 952二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 21:08:26
⑦かな
- 953二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 21:08:59
今更隠し事は無しよな
7で - 954二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 21:15:34
⑦で
- 955二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 21:16:01
- 9561じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 21:28:35
安価へのご協力ありがとうございましたじゃんね……わりと大事な安価なのにとちったじゃんね……
1はだめだめじゃんね……
安価結果は>>955さんな『⑦全員に話す』になったじゃんね☆
今日はもう暗い雰囲気になるのはあんまりないから安心じゃんね☆
マーリンの話終わったら、順番多少前後しつつも特別ゲストの紹介じゃんね☆
- 9571じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 22:39:33
『⑦全員に話す』
「その……」
言おうとして、思わず口籠もってしまいました。マーリンとの話はほとんどお話しました。唯一伝えていないのは一つだけ。ただそれは、あまり気持ちのいいお話でもなければ、ここでみなさんに伝える必要性だって少ない話です。
だから、このお話は私の中で……。
「───ヒフミ」
むぎゅっとまた私の頬に温もりが戻ってくる。
「むぅっ……!?……ふぁふふぁひゃん……!?」
「私はヒフミの話が全部聞きたい。全部、知っておきたい。どんなに些細な話でも、私達の間に秘密なんてもの、あってほしくない」
「ふぁふふぁひゃん……」
囁くようなその声がするりと心に飛び込んで、心なしか耳に熱が集まる気がします。
彼女の吐息も鼓動も全部感じて、覗き込まれる瞳に全てを見透かされてるような気持ちで、なんだかくすぐったを感じてしまいます。
「……なんか見つめ合ってるけどさ。すっごい締まらないし話進まないから何とかして、コハル」
「わっ!?私!?……は、はなこぉ、たすけてぇ」
「うふふ♡はぁい、任せて下さい、コハルちゃん。ほら、アズサちゃんもそれぐらいで。可愛いヒフミちゃんのほっぺ、溶けちゃいますよ」
「むぅぅぅ……ハナコのいじわる」
いつの間に見つめあってしまっていて、それもみなさんに見られてしまってなんだか恥ずかしいです。アズサちゃんはなんだか不満そうですが、今彼女を見ると熱がぶり返しそうなので見ないふりをします。
「でもヒフミちゃん、私も聞かせてほしいんですよ?だって『おあいこ』、した仲じゃないですか♡」
冗談めかしてハナコちゃんはそう言うけれど、その視線に僅かばかり私に抗議する色があって、つい申し訳なくなっちゃいます。
そうです、こんな事、内緒にしてても仕方ありません!
「あはは……本当に大した話じゃないんですけど……そのぉ……なんというか……私が他のマスターさんに願いを託してするのは最後の最後らしくて……」 - 9581じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 22:54:18
───どうしようもなく時間が足りなくなって、それでも足掻いたビターエンド。それが君が唯一、誰かに己の夢と願いを託して舞台から降りる時だ。
マーリンさんが言っていた言葉を思い返す。ハッピーエンドを目指すと決めた以上、そんな未来は来ない筈ですけど。それでもその言葉をみなさんに伝えてから。
「私が令呪を譲渡したりして途中で聖杯戦争を『棄権』すると最終的に自分でヘイローを砕いちゃう……かもしれないみたいなそんな話があるかもしれないってだけで別にそんな選択するつもりは全然ないですから安心して下さいね!」
一息にそう伝えてみる。あまり気分のいい話じゃないですし、足早に、それからせめて元気を出して!
そう思ったんですが……みなさん頭を抱えててしまいました。
「……あぁ、頭痛くなってきた」
「普通そういう話は最初に共有してよね、ヒフミ……」
「とりあえずトキさんに全部お任せコースはこれで完全にアウトだね」
『まったくヨ。自分ノ事ヲ計算ニ入レないタイプとは思わなかっタワ』
「ぁぅ……コハルちゃんの言ってた意味分かった気がする……モモイと同じタイプでヒフミちゃんも一人にしちゃ駄目だね……」
「待って、誰今の?」
「アリスはヒフミに対する認識を改めました!今後はアリスがしっかり見守ります!」
ゲーム開発部のみなさんの反応が痛いです。どうして、そんな、別に降りる気がないから言わなくても大丈夫かなぁってちょっと後回しにしてそのままなぁなぁにしちゃおうかと思ったぐらいでしたのに。
「どうして!そういう!大事な話を!あんたは!しないの!」
「いひゃい!いひゃい!いひゃいでふ!こはふひゃん!たふへへ!ふぁふふぁひゃん!」
「ごめん、ヒフミ……コハル、私の分までよろしく」
ほっぺたを思いっきりコハルちゃんに引っ張られてます。ど、どうして。だって自分から棄権しなかったら大丈夫ですし、ほんとうもしもの話だから言わなくても大丈夫だと思ったんです!
「……苦労かけるね、ハナコ」
「……可能性としてしっかり頭に入れておきましょう。今後行動を選ぶ際に特に注意しないといけません」
『……よく理解した。セイバーよ、ハナコよ。あの娘も随分と抜けているようだ。しかと見ておかねばいかん』
だ、誰か……誰か助けて下さい! - 9591じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/07(土) 23:41:00
【Recommend BGM……〈Foolish Days〉】
「とりあえず、話を戻そうか」
咳払いをしつつセイバーさんが会話の流れをなんとか戻してくれました。よ、よかったです……!
「サーヴァントも含めた誰の犠牲もなし、という方針でいくなら重要になるのは二つ。一つはキャスターの言った他のマスターを説得して仲間に引き込み休戦してしまう事。もう一つは……」
「はいっ!休戦後、つまり6日後でもヒフミとモモイ、それにアルやトキ達が生き残れるように安全確保!……ですね、セイバー!」
「正解だよ、アリス。そしてそれが一番大きな問題になる」
真面目な話、の話なんですけど。
ユウカさんが連れてきたロボットさんがやたら大きなホワイトボードを出してきて、それにセイバーさんが書き込み始めたりして雰囲気はまるで授業みたいになってきました。
「6日後、つまり戦争開始から14日目を迎えると大量魔力を供給してくる……か」
「そうでなくても今もかなりの負担がかかってますし……魔力負担の軽減、投薬以外でどうにかならないものでしょうか?」
ハナコちゃんの言う通り、薬の効果で忘れがちになってしまいましたが、やはりその問題も早く解決しておきたいところです。今後、モモイちゃんが発症する可能性もありますからなおのことです。
「ぁの……その、キャスターさんや、セイバーさんって……そもそも聖杯から魔力受け取ってるんですよね……?」
『うむ。甚だ遺憾としか言いようがないが、そうなっている』
「じゃあ……その魔力とか、聖杯戦争終わって供給されなくなっちゃう……とかもあり得ますよね?……その、聖杯戦争が金輪際起こらないとか願ったら……あのゲーム機のオンラインサービスとサポート終了……みたいな感じで……」
「……あ、確かに」
言われてみるとユズちゃんの言う通り、聖杯戦争を終わらせちゃったら魔力の供給がなくなってしまいます。今は私達の身体を通して魔力をセイバーさん達に聖杯が配っていますけど、それだっていつまで続くか分かりません。私達の身体の事もそうですけど、魔力が切れたらそれこそサーヴァントの方は存在を維持できません。
『ふむ。その事ならば幸いな事に当てはある』
そう思って焦り始めているとキャスターさんが、心なしか嬉しそうにそう答えてくれました。 - 9601じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/08(日) 00:08:40
「え?うちになんかあったっけ?」
『……モモイよ、モモイ。我らがケセドなる者の拠点を奪って建造した物はなんだ?』
「んん?……ああ!!大型まりょく炉!!」
『正解だ。慌ただしいお前でもしっかり記憶出来ていたようで我は嬉しいぞモモイ』
「あーもーうるさい!」
そんな風に言いつつどこか照れた様子のモモイちゃんに思わず笑みが溢れてしまいますがしっかり見つかってしまって両手をあげて威嚇されてしまいました。もう少し見ていたかったのですが、ここは切り替え、ですね。
「キャスターさん、あの大きな魔力炉があれば大丈夫なんですね?」
『お前達を通した聖杯からの魔力供給自体には干渉はできん……だが、それが途絶えた後の魔力に関しては我が巨大魔力炉アングルボダⅡである程度の維持は可能だとも』
「あれそんな名前だったんだ……」
私も知りませんでした。あの大きくていつも蒸気を吐き出してる子のお名前はそんなのだったんですね。
「ヒフミ達の魔力負担はどうにもならないのか、キャスター?」
『業腹だが、今すぐにどうこうは出来ん。我らをそうだな、巨大なコップとしよう。水が魔力、そして水道が聖杯、蛇口がモモイ達マスターだ』
その説明通りにミドリちゃんがホワイトボードに図を描いてくれます。
『膨大な量と圧力の水を注ぎ込めば金属で出来てようと蛇口は錆びつき、各部が緩み、劣化していく。それが今ヒフミの身体に起きている魔力負担なのだろう』
ミドリちゃんが描いたイラストでは蛇口の先が破裂してしまっていました。なんだか、我が事ながらかなり恐ろしい状況です。
『我のアングルボダⅡが出来るのは既にある蛇口を取り替えるのでもなく、別の蛇口からコップに水を注いでやる事だけだ……故に、例え元あった蛇口から水が出なくなってもコップに水を注ぎ続けられるという話だ』
「えと、結局ヒフミ達の体のことは……その……」
『蛇口を取り替えるないしは取り外す、或いは栓を閉めるとなると別の手立てが必要だ。そもそもヒフミ達のそれは閉める機能すらない孔に近いのだろう。先の譬え話で言うならばそれこそ聖杯という名の水道との契約を解除せねばならん』
とうとうミドリちゃんのイラストから蛇口のバルブが消されてしまいました。なんというか流しっぱなし、な感じです。 - 9611じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/08(日) 00:28:21
「キャスターの説明通り、契約の解除というのは譬え話だけのことじゃなくてね。本来マスターとサーヴァントの魔術的な契約というのは早々簡単に外部からどうこうできる物じゃないんだ……ましてや聖杯からの魔力供給なんて形で干渉を受けてるならなおさら複雑な形で契約が施されている可能性もある」
セイバーさんは難しい顔をしてそう言っています。魔術の契約、私達の繋がりというのはそう簡単に解除したり破棄できたりする物でもないんでしょう。
「でもトキもマリーもなんとか出来る感じじゃなかったっけ?……いや、マリーのは結構バイオレンスなやり方だったけど……」
「トキの方については分からない。正直、そんな令呪やマスター権を安全に剥奪して契約を解呪する方法をたった一週間で確立したとなると、一体どんな手段なのかは分からない……けどマリーのやり方なら心当たりがあるよ」
そう言ってセイバーさんはふふんと胸を張って教えてくれました。
「魔術というのは一見複雑なようで中身は意外とシンプルでね。基本的に物理的な破壊に弱いんだよ」
「ぶつりてき」
「うん。令呪のある場所を切り落としたら、それはもう元の働きが出来ないんだ。ほら、自動車だってそうだろう?沢山の科学技術の集積だけれど、ほら、あれだってエンジン部分を斬り飛ばせば動かなくなるじゃないか。同じだよ」
「はぁ……」
全然分かりませんけどセイバーさんがそう言うならそうなんでしょう。まったくちっとも分かりにくいというか想像しにくい譬え話でした。
「……んん、ともかく。魔力や僕達の今後についての憂いは心配しないで大丈夫だよ。問題はそれよりも君達と聖杯との間にある繋がりだ」
「結局そこなのよね、問題って」
ユウカちゃんも深々とため息をついていますけど気持ちは分かります。サーヴァントの方を倒さない以上は残る6日後、もしくはそれを過ぎた瞬間の7日目に入った時なのか。
どちらにせよ、そのタイムリミットまでになんとか身体への負担をどうにかしなくちゃいけません。 - 9621じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/08(日) 00:42:43
「わっかんない……聖杯にお願いは……出来ないんだし……うぅん……ミドリ、なんかない?ほらこう、ゲーム開発の経験とかで」
「考えてるけど流石にすぐには出ないよコハルちゃん。ユズちゃんは?」
「む、むりだよミドリ……私達の経験なんてミレニアムプライスで入賞したりC&Cと戦ったりセミナーに襲撃したりエリドゥに攻め入ったり虚妄のサンクトゥム戦に参加したり……あとはゲーム会社の運営とか映画作ったりクレープ屋さんでバイトしたりコーヒーショップの経営したりとかだけだから……」
それは経験『なんて』で区切ってしまっていいんでしょうか。なぜかユウカちゃんがそんな事あったなみたいな懐かしそうな顔をしてますけど。
「……ねぇ、ハナコ」
「なんでしょう、コハルちゃん」
「ゲーム開発ってなんだっけ?」
「……さぁ?」
私も聞きたいぐらいです。でも、それだけ経験豊富なら。
「それなら、なおのこと……モモイちゃん達ゲーム開発部ならではの視点から見えてくるものがあると思うんです」
マーリンさんも言っていました。違う視点や立場の人と話す事。それから私達はすでにもう、これまで会った人達の中に聞くべき人も場所も十分手掛かりはあると。
「例えば……そうです!聖杯戦争をゲームに見立ててみるんです!案外そういう形で考えてみるとなにか手掛かりが掴めるかもしれませんから!」
なら、まずは身近なところからです。私とは学校も部活も違うゲーム開発部のみなさんの視点から、何かヒントを掴めないかと思ってそんな風に提案を出してみました。 - 9631じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/08(日) 00:53:00
というところで今日はおしまいじゃんね☆
明日はちょろっとゲーム開発部メンバーの聖杯戦争対策の話やってトキちゃんとヒマリちゃんの話書いて、マリーちゃんの話に触れる為の導入やって……残りはばらばらに行動じゃんね☆
とりあえずやっとハッピーエンドの方針が固まって一安心じゃんね☆
ヒフミちゃんもどんどんメンタル安定してきてるじゃんね☆いい感じに晴れてるじゃんね☆
……嬉しいじゃんね☆
明日は15時頃から投下するじゃんね☆
ではでは今日も一日読んでくださったり安価参加して下さってありがとうございましたじゃんね☆明日もよかったら遊びに来て下さいじゃんね☆
それではみなさん、おやすみなさい……じゃんね☆
本スレで聖杯からの魔力供給がなくなった後でもサーヴァントが現界できる可能性が出てきたのはみんながケセド戦を選んでしかも軍需工場を拠点に選んだからじゃんね☆
こんな形でまだお見せ出来てないけどみんなの選択がハッピーエンドに繋がってるのもあるじゃんね☆ - 964二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 06:33:12
乙乙じゃんね保守じゃんね
- 965二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 09:19:06
お疲れ様でした
ヒフミちゃん、今度“報・連・相”の基本講座を受けようね…… - 966二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 09:54:50
おつです
ゲストも気になるなぁ - 9671じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/08(日) 15:41:05
- 9681じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/08(日) 18:14:26
ごめんなさいじゃんね……
まったく手付かずじゃんね…… - 969二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 18:16:39
そういうのってあるよね
お気になさらず - 970二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 21:18:37
このレスは削除されています
- 971二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 21:23:01
魔力供給に目処がたったし後は大聖杯ぶっ壊して終わり!って行きたいところだけどそう簡単には行かないんだろうな
というかそもそも聖杯の所在って情報出てたっけ
トキが勝者の前に現れるって言ってたけど聖杯って存在自体は元からあるもの(大聖杯は魔法陣として)だからちょっとだけその言い方違和感あるような
所在知ってるならわざわざ勝ち残って願いで聖杯戦争止めなくても聖杯壊せば良い気もするし知らないのだろうか
黒服は知ってるだろうけど
正直色々うろ覚えなところあるし読み直すか - 972二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 23:07:43
トキが意固地になるなら千里眼Aのアーチャーに色々アシストを期待したいものだが……
- 973二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 23:18:01
アーチャーは確か自分がそうだったからこそ1人で抱え込もうとしてる人には敏感で思いつめる人には叱咤激励を飛ばす人柄だったしトキが1人でなんとかしようと思いつめてるのだとしたら何かしら助言はすると思う
- 974二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 23:40:58
聖杯に関しては黒服も「謂わば自然発生した『事故』の副産物」って言ってたし現状物理的に干渉可能な状態で存在しているかはわからない気がする
ミカ主も>>854で冬木のとは基本は別物とは言ってたし
- 975二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 08:50:01
ほ
- 976二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 17:12:07
保守
- 977二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 18:12:43
難産なのだろうか……
- 978二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 20:26:04
ふと思った、黒服に会いに行く時は先生も連れて行ったら良いのではと
目には目を、歯には歯を、大人には大人を - 979二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 20:41:17
先生巻き込んでシャーレの円卓でマスター集めて話したらかけていたピースが揃うのだろうか
- 980二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 20:57:03
先生のマスター適正dice1d100=41 (41)
アロナのマスター適正dice1d100=40 (40)
プラナのマスター適正dice1d100=44 (44)
- 9811じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/09(月) 22:41:55
【8日目夜・回想シーン】
【Recommend BGM……〈Morose Dreamer〉】
───なにか困ったことがあったらいつでもおいで。
───あの子と此処で、待ってるから。
ビルの屋上、フェンスにもたれかかっていると、そんな会話が唐突に過った。あれが、最後の会話だった。暫く。あの人とは会ってない。前は当番もあったし、夜のD.U.をぶらつけば、あの路地裏に行けば会うことがよくあった。
『これから私は聖杯戦争に参加する』
『貴女達が参加するかどうかは好きにしなさい』
『私は、私の願いを叶える為に……このキヴォトスの……全てを、敵に回しても勝たなきゃいけないの』
今から7日前の夜。ちょうど警備の仕事が入ってた前日、D.U.の列車事故が起きたあの日。
ライダーが召喚されて、聖杯戦争とかいうのに巻き込まれて……。
社長が聖杯戦争に一人で参加すると言い出してから気がつけばもう7日経った。
ただただ夢中で走ってきた。社長がそうしたいと願って、私達もその話に乗ったから。
だから仕方がない。
仕方ないからカイザーと提携して、温泉開発部と取引して、風紀委員会と敵対して、トリニティの連中にちょっかいを出し続けた。
必要だった。社長の願いを叶えたかった。ただそれだけの為に、あの女が昔作らせた胸糞悪い施設も活用した。
ゲヘナにはもうきっと帰れない。
今はよくても私達がしようとしている事を知ったら、きっと羽沼マコトは許さない。認めない。アレは真面目な女だから、どんな事情があっても己が築いたゲヘナを壊す事なんて認めちゃくれない。
それでも、私はアルと同じ夢を見た。
たとえ世界中を敵に回しても、たとえあの人への淡い想いを破り捨ててしまっても。
私達はその願いをアルに叶えてほしいと、祈ってしまった。 - 9821じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/09(月) 22:44:59
「だぁれだ!」
ふいに両目が真っ暗に染まる。あの子が近づいていたのに気づけなかった自分に苛立ちすら、つい覚えてしまった。
だから嫌なのだ、あの人の事を一瞬で考えてしまう時間は。もう遠くなってしまった雨音の残響が今もこの耳に残ってしまうから。
「……何やってるの、ムツキ」
「あったりー!さぁすが!カヨコちゃん!」
ぱっと視界が開けて横を見れば口元にだけ笑みを浮かべた彼女が立っていた。
よく見れば服に煤や泥が跳ねている。また地下に潜っていたのだろう。
「……なにか、用?」
「べっつにー!……何してるかなぁって」
そう言ってムツキはフェンスにもたれ掛かる。その向こう側に夜景なんて美しい物は見えない。あるのは一面真っ暗な夜の闇だけ。当たり前だ、この一帯を立ち入り禁止にしたのは当時の私なのだから。立ち退きだってもう済んでる。誰もいない街。遠く、手を伸ばしても届かない先で微かに市街地の光が見えるだけ。
周りにはもう、誰もいない。
「……カイザーから返事は?」
「うーん、特にはないかなぁ。相変わらず物資提供ぐらい。連絡もなぁんにも。連邦生徒会……っていうか『あの人』がうまく立ち回って睨んでるからあんまり派手に動けないって」
「……そう」
もう私達の中で、彼の事をいつかの呼び方で口に出す事がなくなってしまった。
『いつか』に甘えてしまう、『想い出』に縋ってしまう。連絡先も全て捨てたのに私達は今でもそれが怖くて、もうあの二文字を口ずさめない。
「ほんとっさぁ、口先だけだよねぇっ!その癖、甘い汁だけ狙いやがって……どいつもこいつも役に立たない連中ばっかり……っ!」
苛立たしげにムツキがフェンスを蹴る。
金属が嫌な音を立てて軋む。ムツキは焦っている。私だってそうだし、社長もハルカもなおさらだけど。ムツキはマスターの残り時間を、あの話を知ってから私達以上に張り詰めてる。
それを、私じゃどうにもしてあげられないし、私自身そんな余裕がない。私じゃ、駄目だ。あの人みたいに、寄り添って心を労る、一番欲しい言葉なんて思いつかない。だから、せめて気が紛れるように鬼でも笑いそうな話をする。 - 9831じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/09(月) 22:45:44
「気にしないでいいよ。どうせ今だけなんだから。この戦争終わったら次は連中も潰さなきゃいけないんだし」
「んー……だね。我慢、する」
「いい子だね、ムツキ。社長達帰ってきたら、今日は焼肉とかにしよっか?」
たまにはそういうのもいいだろう。外に行く事も考えたらあまり備蓄を無駄にするわけにいかないけど、今日ぐらい贅沢したっていい。
「ほんとに!?やった!……あ、そうだカヨコちゃん。そろそろ社長達、帰ってくるって!」
「……怪我は?」
「ないってー。今日はもうみんなボロボロだしさぁ、早くゆっくりお布団入って寝たいね」
ムツキの言う通り今日は疲れた。
明け方にランサーに拠点を一つ潰されたからその報復をして。それから帰ってきたら社長は一人で補給だけ済ませてまたトリニティに向かった。雲隠れしたランサー相手ではなく今度は昨日邪魔してきたアサシンを相手しにいったらしい。私達が止める暇もなく、アルは一人で戦場に赴いた。昨日はセイバーとキャスター。一昨日の夜はバーサーカー。その戦いが彼女の心にとって『必要』なのは理解してて。それでも一緒に戦おうと決めてもあの子は一人きりでさっさと行ってしまう。
「……早く、帰ってくるといいね」
「……そうだね」
ムツキの言葉に相槌をしながら、見えもしないのに社長達がいる方へと目を向ける。
何も見えない、誰もいない。
ぽっかりと此処だけ昏く沈んで海の底のよう。
「カヨコちゃん。中、はいろ」
「……うん」
彼女の言葉につられて屋上を後にする。
戻って社長達を出迎える準備をしよう。そうしたらきっとまた明るい場所に私はいられる。
社長がいて、ハルカがいて。ムツキがいて、今はライダーもいる。だから、私は大丈夫。そう言い聞かせて私は扉の前に立って。
「─── 」
口を開きかけて、名前を呼びかけて。それから結局漏れたのは空気だけだった事に安堵してから夜に別れを告げた。 - 9841じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/09(月) 22:48:22
- 985二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 22:52:54
焦ることはないじゃんね
歩くような速さでも進んでいくことが大事じゃんね - 986二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 22:57:13
この先ハッピーエンドに辿り着けるかの大事なターニングポイントなのは皆わかってますのでゆっくり納得がいくまで書いてください
- 987二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 23:28:15
生存報告&新作投下たすかる
カヨコ…
重大なとこなんで大丈夫です、ごゆっくり - 988二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 03:25:49
お疲れ様でした
カ"ヨ"コ"ォ"ォ"ォ"(泣)
そして、アルちゃんの願いとは何なのか?
いつか判明する日もくるのかな? - 989二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 08:54:24
保守ついでに一言
剣術同盟で人狼ゲーム出来たりしないかな?GMユウカで。 - 990二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 12:45:19
- 991二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 13:46:14
保守
>>1000なら、セイバーがミレニアムで銃(HG)の使い方の講習を受ける。もしくは、剣術同盟の所にお客様(dice1d5=3 (3) )が来る。
1ナギサ様
2放課後スイーツ部全員
3ミカさん
4覆面水着団
5温泉開発部
- 992二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 14:13:43
現状一番交渉が難しそうな陣営はどこだろうな
アサシン陣営かライダー陣営は難しそうな気はするけど
ただアサシン陣営は交渉すること自体は簡単だろうけどこちらの思惑通りに交渉を成立させられるかどうかの点の難易度が相当高そうだが
黒服相手にハナコとかがどこまで頑張れるかにかかってるかな
油断したらこっちが不利な条件での契約になりかねないし - 9931じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/10(火) 19:55:47
【 日目冬・ イベント】
【トリニティ自治区・古書館】
【Recommend BGM……〈Dolce Biblioteca〉】
───とんとんからり。
───とんからり。
目の奥にじわりと痛むそれが頭痛なのだと気づくのには時間はかからなかった。ソファからのそりと起き上がり、奥の方から聞こえてくるその音を暫く呆けたまま聞く。
───とんとんからり。
───とんからり。
嗚呼また徹夜したのだろうと、寝る前に最後に見た彼女の様子を思い出して溜め息を吐いてからのそのそと私は歩き出す。
此処のところ、毎日この音で目を覚ます。別段それ自体に思うところはない。本当に微かに聞こえるこの音を聞きながら枕に沈むのは悪くないし、この音で目を覚ますのだってちょうど日が昇り始めるいい頃合い。
これまでの時間で彼女の為人だってある程度、理解した。悪い人、では決してない。穏やかで理知的だし、何より書と裁縫と種類は違えど同じインドアな趣味を愛する相手だ。何より彼女には助けてもらっている。甲斐甲斐しく食事の支度や身の回りの世話を焼いて、果ては危うく誘拐されそうになったのも助けてもらった。だから、彼女と暮らす事を嫌だなんて思わない。
ただなんとなく、そう、本当になんとなく。
───とんとんからり。
───とんからり。
この音と彼女に慣れないと、そう思うだけ。 - 9941じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/10(火) 20:00:17
「……おはよう、キャスター」
古書館の一角、たまたま空きスペースだったそこにいつの間にやら彼女の作業場になった。机の上にはミシンやたくさんの糸、それから布と一緒にばつ印の描かれた型紙がくしゃくしゃになっている。彼女はそこで一人、こちらに背を向けて古めかしい機織り機に向かい合っていた。
私が来たのに気づかず黙々と作業する彼女にかける気の利いた言葉なんて思いつかない私は結局、いつも通りの挨拶をそっと呟いた。
───とんとん、からり。
絶え間なく響いた音が、止まるのと彼女が振り返るのは同時だった。深い紫翡翠が私を映しているのに、どきりとする。相も変わらず、美しい『大人』がそこにいる。紅を差した形の良い唇にかかった朱色を払いながら彼女はうっそりと言う。
「おはようございます、ウイさん」
「……うん。おはよう、キャスター」
もう一度、挨拶をしたのが可笑しかったのか静かに袖で口元を隠す彼女は同性の自分から見ても美しくて、なんだか余計に耳が熱くなる気がした。
「朝餉の準備を致しますね。少しお待ちくださいな」
そうして、また一日が。
私と彼女の奇妙な共同生活が始まる。
彼女が食事を準備して、それを食べて。私は書の修復をして、彼女は針仕事に勤しむ。
そんな時間が───。
「ぅぁ……ぁのっ……!」
気まぐれだった。その日たまたま私はそんな風に過ごすのが。
あの慣れない音を聞くのが、彼女の思い詰めた顔を見るのがなんとなく嫌で。
「きょ、きょ今日はっ!お、外に行きませんか……っ?」
そんな事を口走ってしまったのだ。 - 9951じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/09/10(火) 20:03:20
スレが終わりそうだからいつものウイちゃんとキャスターの小噺じゃんね☆
次スレに関してはまた続き書けたら建てるじゃんね……
見かけたら覗きにきてくれたら嬉しいじゃんね…… - 996二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 20:37:58
おつです、いつでも待ってます
安価カテ普段覗かないけど程々に覗くか〜 - 997二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 20:52:53
>>1000なら、ゲーム開発部と補習授業部で制服交換イベント発生!そして、その光景を見て内心興奮してるユウカさん。
- 998二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 21:59:47
乙
- 999二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:00:10
良かった
- 1000二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:00:30