- 1迷える笛吹24/08/17(土) 19:45:48
(ブルアカスレでは)初投稿です、笛吹の執筆から逃げてきました。
とりあえず出自から決めて行こうと思います。
dice1d3=1 (1)
1.企業の作り上げた試作品
2.無名の司祭時代のオーパーツ
3.それ以外、安価>>4
- 2迷える笛吹24/08/17(土) 19:50:03
なんだただの兵器か。
製造元
dice1d3=1 (1)
1.カイザー
2.雷帝製
3.それ以外
- 3迷える笛吹24/08/17(土) 19:53:17
- 4迷える笛吹24/08/17(土) 19:56:15
- 5迷える笛吹24/08/17(土) 19:58:16
- 6二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 19:58:49
ミレニアム
- 7二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 19:59:21
百鬼夜行
- 8二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 19:59:31
アビドス
- 9迷える笛吹24/08/17(土) 20:00:37
- 10二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:00:38
カイザーとアビドスは切っても切り離せない関係なのか…
- 11二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:01:26
- 12迷える笛吹24/08/17(土) 20:01:44
ホシノの 同級生 らしい
製造年数
dice1d15=7 (7) +3
- 13二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:03:49
アビドス高校3年生(10さい…)
- 14迷える笛吹24/08/17(土) 20:05:07
- 15二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:05:57
まあゴリアテくらいか…?
- 16迷える笛吹24/08/17(土) 20:07:07
コナー君かな?
補正あれこれも確定したのでステを振ります
ステータス
戦闘dice1d50=16 (16) +50
神秘dice1d100=2 (2)
常識dice1d100=63 (63)
学力dice1d70=35 (35) +30
倫理dice1d100=53 (53)
友好dice1d100=66 (66)
- 17迷える笛吹24/08/17(土) 20:11:09
企業製なので神秘がクッソ低いですね、残当
戦闘詳細
近接dice1d40=2 (2) +60
射撃dice1d40=26 (26) +60
防御dice1d40=37 (37) +60
敏捷dice1d40=29 (29) +60
技巧dice1d40=18 (18) +60
- 18迷える笛吹24/08/17(土) 20:14:32
- 19迷える笛吹24/08/17(土) 20:17:58
防御がクソ高いので盾を持たせてみよう
dice1d3=3 (3)
1.ライオットシールド
2.バリスティックシールド
3.タクティカルシールド
- 20二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:21:20
これさ…もしかしてホシノの戦闘能力をコピーしようとしたみたいなやつでは…?
- 21迷える笛吹24/08/17(土) 20:21:52
ほぼほぼ確定。
ステータス
戦闘 66
神秘 2
常識 63
学力 65
倫理 53
友好 66
戦闘詳細
近接 62
射撃 86
防御 97
敏捷 89
技巧 78
武器
SR
盾
タクティカルシールド
そういや神秘低いのなんで?
dice1d3=2 (2)
1.所詮企業製
2.眠っているだけ、きっかけがあれば覚醒するかも
3.ゲマトリアの干渉があった
- 22迷える笛吹24/08/17(土) 20:30:25
- 23二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:32:30
最終的に神秘が覚醒してカイザーに抗うまで見えた
安価は殻鋼 - 24二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:32:53
戦いの神兼知恵の女神とはこれまたどえらいものを
確かネイトって戦士の死体を守るって逸話があったような - 25二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:33:32
箱守イネ
- 26二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:36:26
厳しい秘書みたいな性格
- 27二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:39:48
楽天化
- 28二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:40:07
- 29二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:44:12
カイザー離反ルートよし!!!!!!
- 30迷える笛吹24/08/17(土) 20:47:32
- 31二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:48:08
青
- 32二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:49:12
黄緑
- 33二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:49:22
銀
- 34二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:51:10
ガンメタルグレー
- 35二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:51:58
蛍光色の赤
- 36二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:52:52
ショート
マリナくらい - 37二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:53:02
おさげ髪
- 38二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:53:13
サイドテール
- 39迷える笛吹24/08/17(土) 20:55:59
名前:箱守イネ
性格:堅物、ファッ〇ンカイザー争い大嫌い
身長:140+dice1d40=21 (21)
髪:dice1d2=1 (1) (文章消えてたごめんね)
1.おさげ
2.サイドテール
髪色:dice1d3=3 (3)
1.青
2.黄緑
3.銀
瞳色:dice1d2=1 (1)
1.ガンメタルグレー
2.蛍光赤
- 40迷える笛吹24/08/17(土) 20:59:28
確定
名前:箱守イネ
性格:堅物、ファッ〇ンカイザー争い大嫌い
身長:161cm
髪:おさげ髪
髪色:銀
瞳色:ガンメタ
ステータス
戦闘 66
神秘 2
常識 63
学力 65
倫理 53
友好 66
戦闘詳細
近接 62
射撃 86
防御 97
敏捷 89
技巧 78
武器
SG
盾
タクティカルシールド
あんまりアビドスにはいなかったタイプ - 41二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 21:02:37
大丈夫?その争いは嫌いの部分ユメ先輩の教えだったりしない???
- 42二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 21:13:31
散弾銃と盾の組み合わせはホシノと同じだけど、アビドスがタンク2枚になるのかホシノが遊撃スタイルのままなのか……
いずれにせよマークスマンでもあるセリカがスペシャル枠に動く? - 43迷える笛吹24/08/17(土) 21:23:37
- 44迷える笛吹24/08/17(土) 21:31:17
- 45迷える笛吹24/08/17(土) 21:39:22
というわけで必要な要素が大体揃ったと思ったけど同級生らしいので好感度だけ決めておこう。
イネ→ホシノ(2年前時点)
dice1d100=85 (85)
イネ→ユメ
dice1d100=81 (81)
ホシノ→イネ(2年前時点)
dice1d100=48 (48)
ユメ先輩はフレンドリーなの分かり切ってるので振りません、あしからず
- 46迷える笛吹24/08/17(土) 21:40:17
もしかして:脳焼き
- 47迷える笛吹24/08/17(土) 21:43:45
- 48二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 21:48:14
ここは2年前一択
- 49二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 21:52:10
2年前で
- 50二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 22:05:57
2年前
- 51迷える笛吹24/08/17(土) 22:30:01
熱い2年前推し。
では要望に応えて2年前から始めましょう。
私の名は箱守イネ、15歳。アビドス高等学校1年生で、アビドス生徒会書記……ということになっている……なっている、といっても後者2つに関しては嘘ではないが。
私は人間ではない、カイザーの手で作られた戦闘用アンドロイド。8年前に製造され、dice1d7=7 (7) 年間の訓練、調整の後アビドスの土地を手に入れようと目論んだ理事の命令でこの砂漠しかない自治区に送り込まれた。あの仏頂機械面は何が悲しくてこんな土地を欲しがっているのか聞かされてはいないがどうせ碌なことではあるまい。
定期報告の際「生徒会に入り込んだのに何の成果も得られないのか」と詰められるのも慣れたものである、そもそも何が欲しいんだ理事は。
カイザー理事も理事であるが、こんな得体のしれないヒト擬きを簡単に信じてしまったアビドスもアビドスである。
会長の梔子ユメはいとも簡単に私を信用しきって書記という重要なポストを任せるし、一応同級生である小鳥遊ホシノは最初の方こそこちらを疑っていたがユメの説得と時間の経過によって今では多少のギクシャクはあれど疑いの目を向けられることはまずない、ユメにすぐ裏切られるなどと言っておきながら深くまで入り込んでいる私のことに気づかないのは流石に節穴ではなかろうか……まあ、その分二人のバカ騒ぎに有無を言わさず付き合わされる羽目になるのだが。
「見てみて!ホシノちゃん!イネちゃん!」
ほら、今日もまた会長殿が何か閃いたようだ。
- 52迷える笛吹24/08/17(土) 22:43:56
「オアシスに沈んだ希少鉱物……確かに借金返済のための資源としては文句なしでしょうが、今になってどうやって探すんですか。アテでもあるんです?」
「イネの言う通りですよユメ先輩、オアシスなんてとっくに干からびたじゃないですか」
「ふっふっふ……二人ともまだまだだね!」
ユメ曰く希少鉱石が廃棄されたのは相当昔で、今は干からびた大オアシスの下にあるはずだからそこを掘ればきっと出てくるだろう、とのこと。考えなくても砂漠の流砂に飲み込まれて何処へと埋まっているとしか思えないが……
「……ユメ先輩は、自分がいま何を言っているのかわかっていますか?」
「えっ……?その……」
そうだホシノ、たまには一発言ってやれ。今まで両手で数えられないくらいユメに付き合ったせいで大変なことに
「こうしてる場合じゃないですよ!今すぐ探しに行きますよ!!」
……分かってた、分かってたよ。ホシノ、君ユメに対してだけは物凄くちょろいもんな。
毎度の如くユメ主導の突発イベントが始まることを察した私は
dice1d3=3 (3)
1.大きな音を立てて書類の山に突っ伏した
2.諦めて外出の準備を始めた
3.自分は行かないと口を酸っぱくして言った
(※7年の調整でパーツはどうなってる?)
dice1d2=1 (1)
1.最新式、多少性能が上がった
2.特に変わらず
- 53迷える笛吹24/08/17(土) 22:55:47
「行くなら二人で行ってきてください、私は行きませんよ、絶対に」
「なんでぇイネちゃん!?一攫千金のチャンスなんだよ!?」
「そう簡単に金の成る木が生えてくるわけないでしょうが、話を聞く限り埋蔵金とかそういうレベルの代物ですよねそれ?それだけならともかく此処は砂漠ですよ?今も同じ場所に埋まってる保障なんてある訳ないじゃないですか」
「でもないよりはマシじゃないですか、ほら、イネもさっさと準備して行く!」
「わ、私には……書類仕事が……!」
……結局dice1d2=1 (1) 。……でも、カイザー理事のパワハラよりは数億倍ましだ。不思議と此処は居心地が良い。
1.断り切れずに付いていくことになった
2.書類仕事を理由に断った
(パーツの強化による修正)
ステータス
戦闘 66+dice1d20=17 (17)
学力 65+dice1d20=12 (12)
- 54二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 23:02:34
ほなスク水着ないかんな!!!!!
- 55迷える笛吹24/08/17(土) 23:16:42
「ひぃん……」
「……会長、私は警告しましたし、この結果になるのは当然と思っています。ですが……」
「なんで我々は水着なんです?」
「うーん、今思えば水着を着る必要もなかったような……」
「やっぱり何も考えてなかったんですね!?なんで着ようって言ったんですか!」
「ひぃん……」
……まあ案の定というか予定調和というか希少鉱物なんて代物は見つかるはずもなく、我々アビドス生徒会一行は無駄に労力と汗を流しただけに終わった。汗と言っても私のそれは冷却機能だが。……正直こんなことをしている暇があったら書類仕事を済ませて置きたいものだったが、なんだろう……dice1d3=3 (3)
1.不思議と、楽しかった
2.こういうのも悪くないなと、一瞬思ってしまった
3.それより何か冷たいものが飲みたくなってきた。
「んー……反省として今日の出来事を書いておかないと……」
「会長、それは書記の仕事です」
「いやぁその、生徒会長としての義務?」
「こっちで書いておきますから大丈夫ですよ」
「いやそもそもこんな失態の記録を残さないでください二人とも!?」
今日も三人ぽっちのアビドス生徒会は平常運転だ。
- 56迷える笛吹24/08/17(土) 23:27:10
……それから少し後の話だ。ある日、ユメが「すっごい労働条件の良いアルバイト見つけた!」だとか言って面接に行った。
「ホシノ、聞きたいことがあるんですが」
「何イネ、ユメ先輩のこと?」
「察しがいいですね、なんでも週90時間の法外な労働時間に見合う高給バイトとのことですが……」
「そんな都合の良い仕事がこの自治区にあると思います?」
「ない」
「ですよね、準備は?」
「いつでも」
「手際のいいことで、そういうことならさっさと会長を連れて戻ってきましょう」
……珍しく今日は書類仕事ではなく、本来の役目である戦闘行動に入りそうだ。
「ホシノ、フォーメーションはいつもどおりdice1d2=2 (2) 、いいですね?」
1.私が防いで貴方が蹴散らす
2.貴方が防いで私が蹴散らす
「いつもそうでしょ」
「まあそうですが」
そういうわけで我々アビドス生徒会はユメが面接を受けに行ったビルへと殴り込みをかけたのだった。
- 57迷える笛吹24/08/17(土) 23:46:58
「……如何にもというか居ますね、わらわらと。dice6d10=3 3 5 2 5 4 (22) 人くらいでしょうか」
「関係ない、とっとと制圧して先輩を助けて帰る、それだけ」
「そう言ってくれると心強いですね、いつも通り先方は任せましたよ、ホシノ」
「言われずとも!」
ホシノが突っ込んで、私が奇襲。混乱した盤面を各個撃破、(主にユメのせいで)確立されたホシノと私の普段通りのコンビネーションだ。……ただ、仮にも私は最新式のアンドロイドであるはずなのに、ただの生徒であるはずのホシノが普通に追随できているのが正直理解できない、なんなら一部においては逆に私が合わせられている側だ……正直理解できない、いや、したくない。ただの人間が私を上回る強さを持つのなら、私の存在意義は……いや、この話は此処までにしておこう。
時間にしてdice2d10=5 2 (7) 分、下層のチンピラ共を制圧した我々二人は勢いのまま先輩が居るであろう上層階に突撃した。
- 58迷える笛吹24/08/18(日) 00:06:43
「ひ、ひぃぃいん……怖かったよぉ、二人とも……」
「また変な大人に騙されて、いい加減学習してくださいよ……」
「ホシノに便乗する形になりますが私からもそろそろ自分の行いを顧みてもらえると助かります。今日みたいなあからさまに都合の良すぎる労働条件に騙されたの今年で何回目ですか?」
「こ、今回でdice2d10=7 8 (15) 回目くらいかな……?」
「……今のアビドスは殆ど不良ばっかりのスラムが増えて無法地帯なんですよ。知らない人は全員悪い人だと思ってください」
「……でも、もし本当に困ってる人だったらどうするの?」
「そんな人はいません!誰もかれも、皆悪党です!」
……そうだな、皆悪党だ、私も。カイザーの準備が整ってしまえば私は否応なしにアビドスを裏切ってカイザーに戻る。正直此処を知ってしまった今は戻りたくなんてないけど、そうしなきゃdice1d2=2 (2) 。どうしようもないことだけど、二人からしてみれば私は裏切ってカイザーに身を寄せた極悪人になるだろう。……きっと、今までの思い出も、全部台無しになってしまう。
1.私は機能を停止されて死ぬ、死ぬという表現が適切かはわからないけど
2.私は自我のない兵器になる、今の私は、消えてなくなる
「そう、なのかな……」
「……この有様です、困惑は嫉妬になり、善意は踏みにじられる。どうせ踏みにじられるのなら、その善意は貴方の中でとどめておいてください、そうした方がきっと、良い」
「違うよ、二人とも、それは違う」
「……はい?」
「大事な話だから、よく聞いて」
- 59迷える笛吹24/08/18(日) 00:28:21
「疑念、不審、暴力、嘘……そういうものを当たり前と思うようになったら、私たちもいつか、自分を見失っちゃうよ」
「自分……」
自分。自分って、なんだろう。カイザーの試作型アンドロイド?アビドスへのスパイ?それともアビドス生徒会書記?……分からない、私は「何」?そもそも私に「自分」はあるの?……思考がエラーを弾き出す、理解を拒む。わからない、ただの「機械」には、何もわからない。人間には、「自分」が、分かるのか?
「だからね、二人とも。困っている人が居たら、手を差し伸べるの。お腹を空かせてたり、寒さに凍えている人がいたら助けてあげるの」
「上手く伝えられてる自信はないけど……二人なら私が何を言いたいのか、分かってくれるよね?」
ごめんなさい、わからないよユメ。だって私はアビドスじゃなくてカイザーだし、人間じゃなくてアンドロイドなんだ。きっと答えを出せたとしても、二人の「自分」と私の「自分」は違う。だから、分からない、分かりたくない。
「……それで裏切られたら、どうするんですか?今日みたいに、また危険な目に遭ったら?」
「……その時は、二人が助けてくれるでしょ?」
……ああ、本当に。ユメは、「自分」を曲げていないんだろうな。……人間だから?それとも、ユメだから?
「……まあ、行きますけど、二人で」
「なんで当然のように私も頭数に数えるんですか、断る道理もありませんけど」
……今は分かったフリをして、二人の傍にいることにした。「自分」がなくたっていい、私は、少しでも長くこの場所に居たい。
「……ふふ」
「なっ……何笑ってるんですか!?」
「んー?二人の言葉を忘れないように、メモしておこうかなって思って!」
「はぁ!?」
「……だから書記は私の仕事だと……」
……少しでも、ほんの少しでも長く。続けば、よかった。続いて、ほしかった。 - 60迷える笛吹24/08/18(日) 01:10:52
……その日は、いつにもましてホシノの機嫌が悪かったのを覚えている。
「もっとしっかりしてください!あなたはアビドスの生徒会長なんですよ!?もう少し、その肩に乗った責任を自覚したらどうなんですか!?」
ユメが掘り起こしたアビドス砂祭りのポスターを、怒り心頭のホシノが破り捨てて。
「っ……ホシノ!いくらなんでもそこまでやることは!」
「……」
そのままホシノが生徒会室から出て行って。
「ホシノ!ユメ先輩、多分ホシノは……」
「大丈夫、大丈夫だよイネちゃん。……ちょっと、外出てくるね」
「……落ち着いたら、帰ってきてくださいね」
「うん」
ユメ先輩も、生徒会室を出て行って。結局、その日は誰も、帰ってこなかった。……それで、次の日。
「ユメ先輩、イネ、戻りましたよ。次は気を付ければいいですから、それより……」
「ホシノ」
「……あれ」
「イネ、ユメ先輩は?トイレにでも行ってるの?」
「……会長は」
「会長は、朝からずっと、居ませんよ……」
「……え?」
……ユメは、その日から。
生徒会室に帰ってくることは、なかった。 - 61迷える笛吹24/08/18(日) 01:38:13
アビドスの復興がどう、とか。一攫千金がどう、とかなんて言ってられなくなった。
私とホシノはその日から寝る間も惜しんで行方のしれないユメを探した。私はアンドロイドで睡眠時間なんて必要なかったから、数日生徒会室を留守にしてユメを探すなんてことも日常茶飯事だった。
『イネ、イネだよね!?』
「……ホシノ、私は大丈夫ですよ。勝手に居なくなったりしません」
嘘だ、今はそうじゃなくても、その時が来たら私はホシノの都合なんてお構いなしにカイザーに籍を戻す。だからこれは、ユメが当たり前にしちゃいけないって戒めた、ダメな嘘。でも、こうでもしないとホシノまでどこか遠くへ行ってしまいそうで。見ていられなかったから、そうするしか、なかった。
『アビドスの会長が行方不明?』
「はい、梔子ユメが音信不通になってから今日で15日目です」
『そうか、なら今のうちに生徒会の権限を奪う準備を進めておけ。万が一見つかったとしてもその頃にはお前がアビドスの最高権力者になれるようにな』
「それは……」
『なんだ、情でも移ったか?カイザーグループはそんな『不具合』が出るようにお前を作った覚えはないぞ?』
「……いえ、問題ありません」
ホシノに嘘をついて、カイザーに嘘をついて、嘘で己を覆い隠す。ユメが信じてくれた私はもう居ない、いや、元から居ない。だって私は箱守イネじゃない、カイザー製のアンドロイドで、アビドスを乗っ取ろうとしている裏切者で薄情者。名前もない、誇りもない、空っぽの何か。それが私。カイザーを憎んで、アビドスが好きで、でもカイザーに従って、アビドスを裏切って、何がしたいのかすら、分からない。次第に私は終わらない自己嫌悪の狭間に取り込まれて。
―――――ユメ先輩が行方不明になってから33日目。
私は、dice1d3=1 (1)
1~2.……ユメを、見つけた。
3.……ホシノからの連絡に、応答した。
- 62迷える笛吹24/08/18(日) 01:39:28
今日はここまで、明日の昼くらいから再開します。遅筆ですまない……
- 63迷える笛吹24/08/18(日) 11:22:38
再開
……何もかも、遅かった。ユメは既にこと切れていた。何故、こうなった?どうして、こうなってしまった?
私がユメを引き留めなかったから?ホシノがポスターを破ったから?……違う、もっと、根本的な原因があるはずだ。でもそれはなんだ?……わからない、一体何処から歯車が狂ってしまったのだろう。
自分に反吐が出る。ユメの死を受け入れられないアビドスの箱守イネとこれで死なずに済むと安堵しているカイザーのアンドロイド、嘘で塗り固めた、けどそれを一時でも望んでしまった偽りの私と、真実で、でもその在り方を望まない本当の私。二つの私が争いあう、何を、どうすべきなのか。
私は……
dice1d100=99 (99)
1~10.カイザーに連絡を取った
11~60.ホシノに連絡を取った
61~95.……まず、ユメをちゃんとした場所で眠らせてあげよう
96~100.クリティカル
- 64迷える笛吹24/08/18(日) 12:05:24
critical!
……嫌だ、終わらせたくない、いいや、終わらせるものか。アビドスは、生徒会は、私の居場所なんだ。カイザー『なんか』に奪わせてたまるか。
どれだけ嘆いても、どれだけ足掻いてもユメは戻ってこない。それはもう仕方のないことで、中途半端だった私が招いたことだ。
……ごめんなさい、ユメ。私の迷いが、あなたを殺した。私の迷いが、ホシノを止められなかった。
だからもう迷わない、自分に言い訳はしない。私は、私の居場所を守ろうと思う。
ユメの遺体と遺品を抱えて、砂漠を後にする。きっとホシノは、耐えられないだろう。
だから私がアビドスを守る、ユメの守りたかった場所を、私の居場所を、カイザーから守り抜く。きっと嘘は当たり前になって、ユメには失望されるかもしれないけど。それでも、嘘を保身に使ってきた今までの私よりは、ずっとマシだ。
この道を選んだ以上、私はいつか消えるだろう。でも、後悔はしない。
私は―――――
―――――――箱守イネ、だから。
神秘解放
2+20+dice1d78=20 (20)
- 65迷える笛吹24/08/18(日) 12:51:53
夕刻、私は生徒会室でユメの遺体を清掃していた。せめて少しでも、安らかに眠れるように。
ホシノには少し遅れて連絡をした、彼女の汚れた姿を見せたくはなかったから。
「イネ!先輩を見つけた……って……」
「……綺麗でしょう?」
飛び込んできたホシノ、奇麗にしたユメ……死装束が制服なのはどうなんだろうと思ったが、多分、彼女はそれを望むだろうと思ったから、そのままにしておいた。
「綺麗……って……これの、何処が綺麗だって言うんだ!」
「……脱水症状でした」
「っ……」
「きっと、苦しんで、ゆっくりと死んだのでしょう。だからせめて、遺体は綺麗に、と」
「でもそんなことをしてもユメ先輩は生き返らない!……私が、私がもっと早く見つけられていれば……!」
「……結果論です、今は会長を埋葬するのを手伝ってくれませんか、ホシノ」
「イネ……」
「返事がない、ということは了承した、ということで良いのですね。ではdice1d2=1 (1) を、お願いします」
1.遺品の整理
2.遺体の手入れ
……やっぱり、ホシノは耐えられそうにない。
- 66迷える笛吹24/08/18(日) 13:03:39
もう少し、ユメの遺体を手入れすることにした。彼女には綺麗なまま、終わってほしかったから。
「……ない?」
「ホシノ?」
そんな時だ、ホシノが何か違和感に気づいたのは。
「ユメ先輩の手帳が、ない」
「……手帳?」
確かに彼女の遺品からは、いつも携帯していた手帳が見当たらなかった。でもホシノの話では、よく分かる場所に置いた、と連絡があったような。
「……どこかに置いてきたんじゃなかったんですか?」
「心当たりのある場所は全部探した、でも、なかった」
「……見つけなきゃ、きっと、どうして先輩が砂漠に行ったのか、分かるはず」
「ホシノ」
「ごめんイネ、私、行ってくる」
「ホシノ……」
覚束ない足取りで生徒会室を出ていくホシノを、私に止めることはできなかった。多分そんな資格は、ないから。
……それからしばらくの間、ホシノは手帳を探し続けた。
(時系列の経過による髪型の変更)
dice1d2=2 (2)
1.ある
2.ない
- 67迷える笛吹24/08/18(日) 13:10:08
一時休憩、読めるもの書けてるか不安になるな……
- 68二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 16:57:20
ホシノが原作以上に曇る姿が見える見える…
テラー化RTA!! - 69迷える笛吹24/08/18(日) 20:01:18
再開
「見つかったんですか、手帳」
「ううん、ダメだった……もう、諦めた方がいいのかな」
「いつかの希少鉱物と同じですよ、可能性があまりにも低いなら、諦めるのも一つの手です」
「……そっか、そう、だよね」
……結局、ユメの手帳は見つからなかった。よく分かる場所、なんて情報だけじゃわからないのは正直当然だ……今は、それより先にやるべきことがある。
「……ホシノ、あなたはこれからどうするつもりです?」
「これからって……ユメ先輩はもう居ない。これ以上何ができるっていうの「私は、アビドスに残ります」……え?」
「会長はもう居ない。これはどうしようもない事実です。ですが、あの人が残したものまで、私は殺したくない。そこまで薄情な『人間』には、なりたくない」
……ただの機械が何を悟ったように人間のことを語っているのだろうか。少し自嘲しながら、驚いた様子のホシノの前で話を続ける。
「ホシノ、貴方がどんな選択をしようと私は責めはしませんし、追いもしません。ただ、私はここに残ります」
「一応聞くけど、なんで?」
「此処が好きだったから、それ以外の理由がいりますか?」
「……なんか、変わったね、イネ」
「気のせいでしょう、元からこんなものですよ私は。それで貴方はどうするんです、ホシノ」
「……イネが残るなら、私も残る。言いたいことは同じだと思うから全部は言わないけどね」
「そうですか、なら任せましたよ『会長』」
「はいはい……え、会長?」
「元々副会長でしたし、そのまま繰り上がって会長でいいでしょう?」
「……流石にそれは遠慮しとくよ、アビドスの会長はユメ先輩で最後だ」
「はぁ……じゃあどうするんですこの学校の代表は。決まらなきゃそのまま廃校ですよ」
「それは……これから考える」
「なんだか貴方も会長に似てきましたね、ホシノ」
「それって誉めてる?」
「貴方の受け取り方次第です」
……そうして、冬が来た。
ホシノ→イネ
48+10+dice1d42=37 (37)
- 70二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 20:04:24
ほぼほぼ最大値じゃないですかやだー!
- 71二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 20:32:04
ホシノが唯一の同級生に対してどっぷり依存しちゃうよこんなのー!
イネに何かあったら即臨戦モードでござる - 72迷える笛吹24/08/18(日) 20:35:07
「ユメ先輩……」
「……」
あの日以来、ホシノはよく魘されるようになった。アンドロイドは夢を見ない。だから人間にはなれないし、人間を完全に理解できるはずもない。精々が心配できるかどうかくらいだ……苦しみは理解できないけど。
「……あれ、ユメ先輩は?」
「起きましたかホシノ」
「イネ……そっか、生徒会室、閉めに来たんだったね、私たち……どれくらい寝てた?」
「疲れてたんでしょう、それはもうぐっすり……ではありませんでしたね」
「ごめん……心配かけた?」
「私にどうにかできることでもないので。ある程度作業は進めましたが……どうします?」
「……明日でいい?ちょっと、そんな気分じゃないかな」
「わかりました、正門まで送りますよ」
「ありがとう……ってあれ、イネは帰らないの?」
「最近はずっと此処で寝泊まりしてますよ」
「……そっか」
……カイザーが用意したセーフハウスがあるにはあるが、あそこは本当に最低限で粗悪な設備しかないし、良い思い出が碌にない。あんな場所で過ごすくらいなら、此処の方が良い。そう判断した。カイザーへの報告は過去の書類の清算で手間取ってそれどころではない、で押し通している、いつまで通用するかはわからないけど。
「明日こそ閉めますから……先輩」
「……」
正門までホシノを送って、寝室へ帰ろうとしたのだが。
「あれ、君は……」
「……知り合いですか?」
……書類上では知っている存在、ネフティスグループの令嬢。
十六夜ノノミが、なぜかそこにいた。
(そういや髪型変化しないってやっちゃったけどこれ安価案件では?ってなったので髪型を>>75まで安価しようとおもいます)
- 73二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 20:37:32
ユメ先輩の髪型
- 74二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 20:39:42
サイドテールをばっさり
- 75二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 20:45:16
ウルフヘア
- 76迷える笛吹24/08/18(日) 20:47:52
- 77二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 20:48:37
- 78二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 20:50:27
あっ・・・
- 79二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 20:52:01
2人揃ってユメ先輩エミするのか
- 80二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 21:12:49
このレスは削除されています
- 81迷える笛吹24/08/18(日) 21:15:02
- 82迷える笛吹24/08/18(日) 21:50:26
「ああ、ちょっとね……」
「そのちょっとが知りたいのですが」
「お待ちしてました!副生徒会長、書記さん!」
「えっ……」
「……私たちに?」
「はい!お話があるんです!」
中学生とはいえあのネフティスグループの令嬢。そんな人間がただの生徒会役員である我々に話とはどういうことなのか。
「……話って?」
「わ、私は……私は確かに、ネフティスグループの者です。その事実を変えることはできませんが……こんな私でも、できることがあります!」
「できること……」
「……具体的には?」
……なんか声が震えてたな、何したんだホシノ。
「このゴールドカードで、学校の借金を全て返済するんです!」
「……」
dice1d3=1 (1)
1.私は思わず真顔になった
2.私は思わず右手で顔を覆った
3.「正気ですか?」
- 83迷える笛吹24/08/18(日) 22:24:04
「……ご、ゴールドカード?」
「あっ、その……これは私専用のクレジットカードで……これを使えば、ネフティスの資金を引き出せるんです」
……そんなことだろうと思った。
「つまり、貴方はこう言いたい訳ですか?「アビドス高等学校をネフティスグループが買収する」と」
「い、いや、そういうわけじゃ……」
「イネの言う通りだよお嬢さん。そのカードで借金を返済するのはネフティスな訳だ、君じゃなくて。善意なのは分かるけど、もう少し考えた方がいい」
……理解できない、ネフティスの令嬢がなんだってこんな寂れた高校に?
「で、では……どうすれば、アビドスの借金を返せるのでしょうか?」
「どうと言われましても」
「アビドスの生徒として稼いだお金で返せばいいんじゃない?」
相変わらずこういう面倒ごとの時は息が合う、阿吽の呼吸とでもいうのだろうか。
「……あなたたちのように、ですか?」
「うん?」
「はい?」
あれ?
「……わかりました、出直してきます。それと私は「お嬢さん」じゃありません、ノノミです、先輩方」
「……え?」
「では、また来ますね」
「……ホシノ、どうするんですかこれ」
「いやぁ、冗談だと思うんだけど……」
「あの顔でですか?」
「……ごめん、ちょっと面倒なことになるかも」
「面倒はそっちでみてくださいよ」
……本当、面倒なことになりそうだ。 - 84迷える笛吹24/08/18(日) 23:09:35
……それからというもの、彼女、十六夜ノノミは毎日のようにアビドスに入り浸るようになった。魘されるホシノと一緒にいたりとか、助かることもあるにはあったが、結局彼女はハイランダーに進学が決まっているらしい。まあ当然だろう、こんなところに居るよりかはよっぽど良い。
「あの、イネ先輩!」
「先輩と呼ばれる筋合いはありません、なんですか」
「あ、その……ホシノ先輩のことなんですけど……」
「ホシノが、どうかしました?」
「ホシノ先輩、自分のこと「おじさん」だとか言ってるんですけど……昔から、ああなんですか?」
「……いえ、昔はちゃんと「私」でした。何か思うことでもあったんでしょう」
「そうですか……」
おじさん……おじさん?いつものことではあるが、ホシノはたまに何を考えているのかよくわからなくなる時があるな……
「……にしても、本当にネフティスのお嬢様がこんなところで油を売ってて良いのですか?進学先はもう決まっているのでしょう?」
「……ホシノ先輩にも言われました。でも、私、このまま進学したら、ずっと後悔すると思うんです」
「そうですか」
「そうですかって……それだけ?」
「ホシノがどう対応したかは知りませんが、私にとって貴方はただの部外者です。多少気に掛けることはあっても、深く肩入れすることはありませんよ」
「……」
……ユメみたいな子だ。なんというか、人を疑うことを知らないというか、良くも悪くも純粋、というか。……巻き込みたくないなんて善意があるわけじゃない、ただ彼女にかまけてる余裕がないだけ。一瞬でも隙を見せてしまえばカイザーは蠅のようにたかり始める。そうならないように私が守らなきゃいけないんだ、此処を。
……それから少し後のことだ、奇妙な来客が増えたのは。
イネ→ノノミ
dice1d100=36 (36)
ノノミ→イネ
dice1d80=44 (44) +20
- 85二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:12:15
やっぱりホシノとの距離感だけ近すぎるのでは?
- 86迷える笛吹24/08/18(日) 23:42:00
――――出会いは、雪の降る日だった。
「おはようイネ」
「おはようございますホシノ……その子は?」
「この子?拾ってきた」
「捨て猫を拾ってくるノリで子供を拾って来られても困ります」
「まぁまぁそう言わずに。とりあえず何か着せてあげて、このままじゃ風邪ひいちゃう」
「……わかりました、といっても制服しかありませんが」
「ないよりはマシですから、お願いします」
「そういえばその子、名前は?」
「……砂狼シロコ」
「シロコ、ですか」
妙にボロボロで、小さな子だった。聞けば記憶喪失らしい、奇妙なこともあるものだ。
……結局、シロコはそのままアビドスに居座った。ホシノが多少調子を取り戻したようだし、人が増えるのは悪いことではないのかもしれない。……ああでも、そっか、あの子も私が守らなきゃいけないんだ。
「ホシノ」
「なぁにシロコちゃん?」
「ホシノは1対1で負けたことがないって言ってた」
「そうだね」
「じゃああのイネって人にも?」
「んー」
「dice1d100=24 (24) 」
1~20.そうだね
25~50.引き分けもあるけど、勝ち越しかな
51~95.ほぼほぼ引き分け、負けたことはないけどね
96~100.実は一回も決着がついたことがないんだ(クリティカル)
- 87迷える笛吹24/08/18(日) 23:49:06
- 88二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:50:21
1d100じゃなくて1d6振ってないか?
- 89二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:53:59
草
まぁまだあったばっかりだし時間が経てば増えるよきっと - 90迷える笛吹24/08/19(月) 00:05:03
結果から先に言えば、圧勝だった。
「……負けた」
「ホシノに負け越しているとはいえ、私も一応強いんですよ」
製造目的からすれば「一応」では困るのだが……これに関してはホシノが規格外である、と判断しておこう。
「……しょうがない、言うこと聞く、書類整理でしょ?」
「しょうがないって貴方から吹っ掛けてきた勝負でしょうが」
「勝てると思ったのに……」
「何処まで舐められてたんですか私は」
「……ともかく、よろしく、イネ先輩」
「やり方は教えますから頼みましたよ……先輩?」
ノノミに何か吹き込まれたか?
「私、春からアビドス1年生。だから先輩」
「……ホシノか……」
……何の変化があったんだろう、自分から生徒を増やしにいくなんて。誰も頼ろうとしなかった彼女が。まあ、多分良い変化なんだろう、きっと。
――――それから、シロコの凶行に白目を剥いたり、ホシノと今後について相談したり、そんなことをしている内に月日は流れて。
……アビドスには、生徒が二人増えた。 - 91迷える笛吹24/08/19(月) 00:12:44
- 92迷える笛吹24/08/19(月) 00:47:14
「実際それが一番丸く収まるでしょう」
「あ、イネは勿論副委員長ね?」
「そんなことだろうと思ってました」
「了承ってことでいいんだね?」
「むしろ断る理由があるとでも?」
「うへへ、それじゃあよろしく、副委員長」
……ここしばらくで、気づいたことがある。ホシノは変わったんじゃない。必死に誰かの真似をしているんだ。多分それはユメで、そうすることが一番良いのだと思っているのだろう。
……でもそれはホシノじゃない、ユメを真似た何かだ。本当はこのまま放置しては行けないのだろう、けれども、多分私にはどうにもできないことだ。
機械に人の心は理解できない、真に彼女を理解できる誰かが、彼女を変えてくれることを祈るしかない。いつかそうなれる時が来るまで、私は此処を守ることしかできないけど。
―――――これが、対策委員会の始まり。
相変わらず凶行を繰り広げようとするシロコを止めたり、なぜかアイドルを推してくるノノミにホシノと二人で目を見合わせたり。カイザーへの定時報告を少し誤魔化して報告したのがバレなかったことで少し味を占めたり。そんなことがいっぱいあって。
―――――気づけば対策委員会は更に2人増えて、私とホシノは3年生になっていた。 - 93迷える笛吹24/08/19(月) 00:55:20
- 94迷える笛吹24/08/19(月) 00:56:29
イネ→ホシノ 85+dice1d15=4 (4)
アヤネ→イネ 20+dice1d80=54 (54)
脱字
- 95迷える笛吹24/08/19(月) 00:58:48
- 96二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 01:00:11
お互いに友情が一番重いよぉ~
- 97二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 01:06:07
むしろあの状況で全く依存するなというほうが難しいし・・・
- 98迷える笛吹24/08/19(月) 01:19:46
今日はここまで、明日からようやく先生が来るそうです
- 99二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 01:27:39
イネちゃん関連でホシノが絶望しまくることになる可能性大です
- 100迷える笛吹24/08/19(月) 06:58:27
昼まで執筆に集中できる環境に戻れないので保守ついでに。せっかくアンドロイドなので……
特殊システム、積んでたりする?
dice1d4=1 (1)
1.ない
2.EX○MやHAD○Sみたいな暴走系
3.T○ANS○MやV◯AXみたいな強化系
4.ゼ○システムみたいな未来予測系
- 101二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 07:08:14
まぁ量産型だもんなぁ……
- 102二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 07:20:15
無いなら積めばいい…幸い4の参考になりそうな都市もあるしな…
- 103迷える笛吹24/08/19(月) 10:58:58
ちょっと出先から戻るのが遅れそうなので保守がてらその2
この2年で成長した部分ある?
1. 成長した 2.そのまま
戦闘 (クリティカルにより成長確定)
神秘 dice1d2=1 (1)
常識 dice1d2=1 (1)
学力 dice1d2=1 (1)
倫理 dice1d2=2 (2)
友好 dice1d2=2 (2)
- 104迷える笛吹24/08/19(月) 11:05:01
- 105二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 11:10:02
カイザー騙し続けてるからかレスバがめちゃくちゃ強い……
- 106二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 11:19:09
- 107迷える笛吹24/08/19(月) 15:09:15
そろそろ再開します、物語に関わる重大なダイスだけ降っておこう。
イネの製造から10年、他にアンドロイドは?
dice1d3=1 (1)
1.やっと第二次試作機がロールアウトされる。
2.イネのデータをフィードバックしたハイエンドモデルが複数体生産済み
3.イネの上位互換モデルの生産が秘密裏に始まっている
- 108迷える笛吹24/08/19(月) 15:21:36
10年かかってようやく再生産ですか、カイザーも大したことねぇな。
と言うわけで準備整いましたので再開します - 109迷える笛吹24/08/19(月) 15:37:06
―――――3年生になって少し経ってからのことだ。高校が突然ヘルメット団だか何だか知らないが妙に規模の大きい不良集団の襲撃を受けた。資源狙いなら他に良い場所が幾らでもあるし、恨みを買った覚えもない……十中八九、カイザーの手の者だろう。あの手この手で誤魔化しては来たがとうとう痺れを切らしたらしい。毎度の如く思うのだが奴らは何故こんな土地を狙うのだろうか……まあ、考えても仕方のないことだ。
正直なところ強さも練度も大したことがない、というか余所見をしながらでも軽く制圧できるレベルだったが補給路を断たれた上での波状攻撃、となれば話が変わってくる。実際今の対策委員会には弾薬すら碌にない有様だ。
何やらアヤネが最近できたらしい「シャーレ」なる機関に救援を要請したらしいが、こんな僻地だ、支援を期待するだけ無駄だろう。
ともかく、現状我々は限られた弾薬と戦力でいつ仕掛けてくるかわからない不良集団を相手にしなければならない。実に面倒なことだが、頼れるものがない我々にはほかに手段がないのだ。
―――――そんな状況が続いたある日のことだ。
ある朝、シロコが妙な大人を一人拉致してきた。
先生
dice1d3=1 (1)
1.♂
2.♀
3.アニメ先生
- 110迷える笛吹24/08/19(月) 15:46:46
シロコが拾ってきた(拉致ではなかったようだ)男は自分を「シャーレの先生」と名乗った。どうやらアヤネの手紙が届いたらしい。テンパったセリカが彼を死体と勘違いして埋葬しようとしたり等ひと悶着あったが、無事対策委員会はシャーレからの支援を受け取ることができた。……ただ、本当に彼を信用していいのか?
大人にはいつも裏がある。何かを口実に明らかに不平等な等価交換を要求し、利益を貪る。そういうろくでもない奴らだ。……皆には悪いが、私は彼を信用できない。信用するわけにはいかない。
……ヘルメット団が仕掛けてきたのはそのすぐ後だ、なんとも都合の良いことで。
「カタカタヘルメット団です、皆さん!」
「私ホシノ先輩起こしてくる!」
「すぐに出るよ、補給は充分」
「……」
「dice1d3=2 (2) 」
1.補給は終わりました、私一人で充分です。
2.私が先陣を切ります、援護を。
3.ええ、行きましょうか。
イネ→先生
dice1d30=6 (6)
- 111二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 16:36:35
まぁ、3年組は疑うか…
- 112迷える笛吹24/08/19(月) 20:11:58
最低限の装備を身に着けた私は、それだけ告げて部室の窓から飛び降りた。
「ちょっ、イネ先輩!?……ああもう、せっかく補給が来たってのにこれじゃいつもと変わらないじゃない!」
「セリカ、ホシノ先輩起こして。イネ先輩のカバーに行く」
「イネ先輩……」
"……えーっと"
"イネは、いつもああいう感じなの?"
「……まぁ、そうだね」
「イネはいっつも、誰よりも、誰が言うよりもさきに戦闘を突っ走っちゃうんだ」
「ホシノ先輩!?起きてるなら起きてるって早く言ってよ!」
「うへー、ごめんごめん。寝ぼけてるあいだにイネが行っちゃったんでしょ?」
「急ぐよ、多分イネなら一人で大丈夫だとは思うけど」
「数は約dice6d5=1 2 4 1 5 1 (14) 人……舐められたものですね」
今までならともかく、弾薬が補給された今負ける理由など皆無。約dice2d10=4 6 (10) 分後、ヘルメット団は全員倒れ伏していた。
- 113迷える笛吹24/08/19(月) 20:42:02
(……ホシノ達はまだ追いついてない、ならば)
「ひっ!?……な、なんだよ。降参するって言ったじゃんか、それ以上何を」
「"答えろ、カイザーから何を吹き込まれた"」
「……な、なんでそれを!?」
「"答えろ"」
「……し、知らない!あたしたちはただ雇われただけで、此処を落としたらたんまり報酬がもらえるって……それだけで!」
「"だったら消えろ、此処に顔を見せるな"」
「わ、分かった!分かったからぁ!」
……やっぱりか、とはいえ私の詳細を知らない辺りただの捨て駒だろう。本命は別にある、と考えるべきか。
「イネ先輩!……って、もう終わってる!?」
「ね、言ったでしょ?」
「このまま拠点を落としますよ、補給は充分ですね?」
「充分って……そもそも先輩が一人で全員なんとかしちゃったから一発たりとも撃ってない……」
「ならば充分ですね、行きますよ」
「イネ先輩、せめて休憩を……行っちゃった」
"……大丈夫かな"
「まあ、心配はないと思うけど」
「最近のイネは……なんか、少し急ぎ過ぎてる感じがするんだよね」
先生→イネ
30+dice1d70=16 (16)
- 114二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 20:50:21
そういえば、耐用年数はどのくらいなんだろうね
オーバーホールとかしてる感じじゃないし自己修復機能積んでなかったら結構ヤバい? - 115二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 20:53:13
まぁ、先生からは心配されてる感じか
うーん、イネちゃんの末路によっては先生も曇る… - 116迷える笛吹24/08/19(月) 21:39:35
勢いのままヘルメット団の前哨基地の制圧には成功した。「一時的には」カイザーの奴らも大人しくなるだろう……根本的には何も解決していないが、借金も、カイザーも。これからのことを考えないと、事態は何も変わらない。
……そんな時だ、あの先生なる大人が首を突っ込んできたのは。
「……はい?ただの部外者なのに?協力する……と」
"放っておけなくてね"
「……理解できません、何が目的ですか」
"対策委員会が心配だから、それだけだよ"
「……そうですか、今はそういうことにしておきます」
"うん、私もそれでいいよ"
「……詳しいことはノノミかアヤネが知っています。それでは」
どうせシャーレの評判を上げるため、だとか、そういうことしか考えてないだろう。カイザーもそうだが、こんな土地に物見遊山で訪れる馬鹿はまずいない。間違いなく何か企んでいる。……後輩たちは歓迎しているようだが、真意を図りきるまでは私は様子見に徹させてもらおう。もしそれがアビドスを害するものだったのなら、容赦はしない。
(二人なら私が何を言いたいのか、分かってくれるよね?)
……ごめんなさい、ユメ。今でも、分かってません。
イネの状態
dice1d3=2 (2)
1.修復機能含め正常に稼働中、問題なし
2.一部不具合が出てきている、まだ支障がない程度ではあるが。
3.早急にオーバーホールしないといつ機能停止してもおかしくない状態、危険
- 117二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 21:41:10
ミレニアムで見てもらわないと
- 118迷える笛吹24/08/19(月) 21:48:41
- 119迷える笛吹24/08/19(月) 22:19:18
右肩が妙に痛むので一時中断……許されよ、許されよ、遅筆を許されよ
- 120二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 22:20:08
お労しや・・・
- 121二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 23:53:32
量産機のロールアウトに10年も掛かったの、彼女以外のアンドロイドにはヘイローが発現しなかったからでは?
不具合が起きてるあたり、本物のヘイローかちょっと怪しいけど - 122二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 07:38:27
期待
- 123迷える笛吹24/08/20(火) 07:47:25
ちょっと休憩するつもりが気づけばこんな時間になってしまった……というわけでちびちび再開します。
「で、セリカのバイト先が何なんですホシノ」
『いやぁ、なんか先生も知りたいらしくてさぁ。一緒に行ってみない?って話』
「……あの人が、か。……まあ副委員長としては知っておくべきことではありますし、行きましょうか」
『話が早くて助かるよ』
……セリカのバイト事情が気になるのも確かだが、それよりあいつが何故そんなことを気に掛ける?……考えていてもしかたないか、行こう。
「なるほど、柴関ラーメンですか。確かに此処はアビドスでもまともな方の店ですし特段違和感もありませんね」
「まぁ普通に仕事した方が稼ぎは良いだろうけどねぇ」
「隠れてやるんだったら仕事はすぐアシがつく、セリカらしい」
"……時間も時間だし、せっかくだから食べていかない?"
「あ、それいいですね!ほら皆、行きましょう!」
「……私は遠慮しておきます」
……私も一応人間の内臓を模した機能はあるし、味覚もある。ただ飲食は動力源が別にある私にとっては予備バッテリーの補充程度でしかない、正直なところ、それに時間を使うならもっと他にやることが……
「まぁまぁイネ、そんなこと言わずに~」
「そうですよイネ先輩!こういう時は皆で行きましょう、皆で!」
「ちょっ、ホシノ、ノノミまで……!?」
……残念ながら、ホシノ達はそれを許してくれなかった。
dice1d3=2 (2)
1.……ラーメンは美味しかった。
2.……少し違和感があったが、まあ味はこんなものだろう。
3.……味が薄い。
- 124迷える笛吹24/08/20(火) 09:04:26
「……?」
"どうかした?イネ"
「……別に、何でもありません」
……味覚センサーが少し故障しているようだ。まあ3年もオーバーホールをしていなければいくつか機能に損傷がでるか、至極当たり前のこと。……それ自体に特に不自然なことはないが、問題は自己修復機能が機能不全を起こしているか完全に停止してしまっているのが暗に示されたということ。
今までは多少の無茶をしてもナノマシンの自己修復でごり押しが聞いたが、これからはそうもいかなそうだ。オーバーホールを受ければいいだけの話だが、今カイザーに戻ったところでどうにかなることでもないだろう……大丈夫、元からあったタイムリミットがより正確になっただけだ、何の問題もない。
「……先輩、イネ先輩?何か考え事ですか?」
「そんなところです」
「先輩、最近よく考え事してますよね……」
「色々考えることが多いんですよ、ホシノと違って」
「うへぇ、酷くないイネ?私だってやることはやってるよ?」
「だったらまずはしっかり起きてください」
「返す言葉もないや」
ラーメンは特に何事もなく完食し、セリカに少し声をかけてから柴関ラーメンを後にした。
……タイムリミットを明確にしておきたい、自己点検をしよう。
dice1d100=80 (80)
1~20.修復用ナノマシン完全停止
21~65.修復用ナノマシンパフォーマンス大幅低下
66~95.修復用ナノマシンパフォーマンス一部低下
96~100.不明なプログラムを確認
- 125二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 09:11:34
まだスペック低下が始まったばかりって感じかな?
早期点検ができて偉い - 126二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 09:21:21
ブラックマーケットでパーツ購入したり出来るのかな?
- 127迷える笛吹24/08/20(火) 09:26:48
幸い、というべきなのか、そこまでナノマシンが損傷しているわけではなかった。とはいえパフォーマンスが低下し始めているのも事実。修復を優先すべきなら戦闘行動は控えるべきではあるが……生憎今の私にそんな余裕はない。まだ戦闘に必要ない機能の損傷で済んでいる内は戦える。戦闘機能が損傷した場合は……その時考えればいい。
点検を終え、少し休もうとした時だった。深夜だというのにアヤネから電話がかかってきた。
『イネ先輩、大変なんです!イネ先輩!』
「……こんな時間にどうしたんです、アヤネ」
『セ、セリカちゃんが、居ないんです!』
「……なんですって?」
……急ぎ部室に駆けつけてからホシノから聞かされたことは、どうやらセリカはヘルメット団の本拠地らしき場所にいるらしい、という事実。
……そうか、そこまでして私を怒らせたいか、ヘルメット団。
「……先行して仕掛けます、可愛い後輩に手を出したことを後悔させてあげないと」
「ちょ、イネ!……また一人で行っちゃったよぉ……」
"私たちも急ごう、イネ一人で行かせられない"
「ん、当然」
「急いで行きますよ!」
……郊外、ヘルメット団アジトと思わしき場所。
セリカは……
dice1d3=1 (1)
1.……あのトラックか!
2.「先走りすぎだよ、イネ」
3.……殺気?
- 128迷える笛吹24/08/20(火) 09:39:14
- 129迷える笛吹24/08/20(火) 09:48:03
既に戦車は(dice1d3=2 (2) -1)台、ヘルメット団はdice3d10=9 2 6 (17) 人倒した、なのにまだ抵抗してくるか、しつこい……!
銃撃を盾で弾いて距離を詰め、着実に一人づつ。多勢に無勢?そんなもの、私には適用されない……!
dice1d3=3 (3)
1.……これで、ラスト。
2.「やっぱ一人じゃ無茶だよ、イネ」
3.「手伝ってあげようか?」
- 130二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 09:49:56
ん?
- 131迷える笛吹24/08/20(火) 10:06:19
「っ……!?」
知らない声、知らない風貌。私の記録の中に、こんな生徒は存在しない。
「こっちも在庫処分を頼まれたところでさ、手っ取り早く終わらせたいところに丁度そっちが来てくれた。どう?共同戦線ってのは?」
「……誰かは知りませんが、いいでしょう」
……在庫処分、恐らくはカイザーの手の者。何れ敵対するであろう存在、戦力評価としても、現状を考えても断る理由はない。私は一瞬の思考の後、共同戦線を受け入れた。……ただ、それは相手も同じことだったらしい。
「ふーん、やっぱり強いや」
「……」
作業のようにヘルメット団を処理する中、彼女は値踏みするようにこちらを見てくる。……初めて顔を合わせるというのに、なぜかその瞳には既視感があった。
「た、たった二人に……ヘルメット団が……?」
「んー、まぁ所詮そこらで粋がってるチンピラだし、君たち。『お姉ちゃん』と違ってそういう訓練も積んでないしね」
「姉……?」
……ああ、そうか。
「……ま、言っちゃってもいいか。別に隠すことでもないし」
既視感の正体は。
「私はロットナンバーKI-103。初めましてお姉ちゃん、いや、KI-000って呼んだ方がいいかな?」
同じアンドロイド、か。 - 132二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 10:27:42
妹が生えてきた……
- 133二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 11:15:56
新キャラ安価か?
- 134二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 11:58:35
反逆・脱走した姉に差し向けられる最新型で従順な妹、王道ってやっぱりいいよね!
- 135迷える笛吹24/08/20(火) 12:18:04
「……『何体』失敗しました?」
「ざっと500以上、お姉ちゃん以外にヘイローが発現した成功例は私含めてdice1d3=1 (1) 人、ほんっと、馬鹿みたいだよねこんな計画」
「……そうですか」
「そういやあのトラック狙ってるんでしょ?行かなくていいの?」
「……仕掛けるつもりで来た訳ではないんですね」
「だってお姉ちゃんは『こっち側』でしょ?なんで周りにアビドスの奴らが居るわけでもないのに姉妹でやり合う必要があるのさ」
「……」
なるほど、まだ裏切りがバレた訳ではない、か。……少し安心した。
「ま、そろそろアビドスの奴らも来る頃だし私はお暇しちゃおうかな。じゃあねお姉ちゃん、多分また会いに来るよ」
「……ええ、また」
KI-103……きっと彼女とはまた会う事になるだろう、恐らくは、戦場で。
まあその時の事はその時考えればいい、今はセリカだ。
後方を爆走しているホシノたちが乗った車を目視で確認しつつ、セリカがいるであろうトラックのコンテナへ向かった。
- 136迷える笛吹24/08/20(火) 12:19:33
(+1忘れてた……イネの妹は2機存在する事になったようです)
- 137二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 12:30:09
まだもう一人いるってのもワクワクしていいなぁ…無限に妄想が捗る…
- 138迷える笛吹24/08/20(火) 17:11:11
「……居た、大丈夫ですか、セリカ」
「イ、イネ先輩!?あの、此処何処なんですか……?」
「ヘルメット団とやらの本拠地、でしょうか。ああ、奴らに関してはどうにかしました、もう大丈夫ですよ」
「大丈夫って……まさかイネ先輩、一人でここまで……?」
「……まあ、もうホシノ達が追い付いている頃でしょうが、そうですね」
「また無理して……!」
「今優先すべきなのはセリカの方でしょう、ほら、行きますよ」
「えちょ、先輩!?」
セリカを抱え、トラックを飛び降りると丁度良いタイミングでホシノ達が追い付いてきた。
"……お姫様と騎士様?"
「言いえて妙ですね、掠りもしていないと思いますが」
「ばっ……バッカじゃないの!?だれがお姫様よ!?」
「そういう割にはまんざらでもない顔してたよ?セリカちゃん」
「~~~~!!!!!」
「わぁ、見事なまでの赤面……」
「セリカのあんな顔、初めて見た」
……ひとまず、一見落着、だろうか。
「ねぇイネ、何をそんなに急いでるの?」
「……何のことでしょうか」
「ひどいなぁ、私たちの仲でしょ?」
「気のせいじゃないですか?」
「まあ、そうする気ならそういうことにしておくけどさ。勝手に居なくなったりとか、しないでよ?」
「そのままそっくり返しますよ」
「うへぇ、私イネほど危なっかしくないけど……」
……ごめんホシノ、私はまた、貴方に嘘をつく。 - 139迷える笛吹24/08/20(火) 23:02:06
- 140迷える笛吹24/08/20(火) 23:13:55
プロジェクト・カノープス……私と彼女たちを生み出した狂った計画。何処より齎された技術によりヘイローを持った強きアンドロイドを生み出す、などというイカれた妄想のために何百ものアンドロイドが製造され、そして廃棄されていった。一体何がそこまで奴らを駆り立てたのか、一体どんな執念で数多の犠牲を出してきたのか。……私には理解できない。
話術dice1d100=35 (35)
戦闘詳細
近接dice1d20=2 (2) +80
射撃dice1d20=4 (4) +80
防御dice1d20=15 (15) +80
敏捷dice1d20=12 (12) +80
技巧dice1d20=17 (17) +80
- 141二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:18:07
口下手だけど結構いろいろできるね
- 142二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:23:37
戦闘力が同値で神秘が有利、話術が圧倒…
友好・倫理に働きかければ可能性はあるかな?
特殊な存在とはいえオーパーツじゃないからアリスほど戦闘力は高くないね - 143迷える笛吹24/08/20(火) 23:30:57
- 144迷える笛吹24/08/20(火) 23:42:32
- 145迷える笛吹24/08/20(火) 23:45:35
- 146迷える笛吹24/08/21(水) 00:19:08
- 147二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 00:37:06
誰だ
- 148迷える笛吹24/08/21(水) 00:39:57
- 149二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 00:45:59
タイミング的にそろそろアコが来るか?
- 150迷える笛吹24/08/21(水) 08:30:04
- 151迷える笛吹24/08/21(水) 08:49:08
- 152迷える笛吹24/08/21(水) 09:50:08
「あれ?イネも結局来たんだ、一緒に座る?」
「いえ、少し知り合いを呼んでますので、今日は」
「そっかぁ……(知り合い……?)」
「イネ先輩の知り合い……ちょっと気になるような……」
セリカに案内され、奥の席に座る。さて、彼女はどう出てくるか……
「いらっしゃいませ!2名さまですか?」
「あー、ちょっと待ち合わせしててね……あ、いたいた!」
……来たようだ。先日の彼女、KI-103ともう1人。先日の戦闘服ではなく変装用だろうか、制服らしきものを身につけている。
少しホシノ達の目線が気になるが、詮索無用とハンドサインを送っておく。これは対策委員会の問題ではなく、私と彼女たちの問題だ。
「先日ぶりだね、お姉ちゃん」
(お姉ちゃん!?)
「もうちょっと音量を下げてもらえますか……ええ、そうですね。それで彼女が……」
「そ、もう1人。成功例唯一の諜報型。ほら、自己紹介」
「……KI-147です、初めまして、姉さん」
「貴方もですか……」
「そう呼ぶのが1番自然だと判断しました」
「ま、自己紹介も終わったし……」
「お話しよっか、お姉ちゃん」 - 153迷える笛吹24/08/21(水) 14:00:10
「話、ですか」
「そのために私達はきたんだよお姉ちゃん。注文も済ませたし、さて何から話そうか」
「……そうですね」
dice1d3=1 (1)
1.何故そちらから話を持ちかけたんですか?
2.……どうも先日はカイザーを信用してない素振りでしたが
3.貴方達への命令は?
ステータス
KI-147
戦闘dice1d60=38 (38) +40
神秘dice1d60=57 (57)
常識dice1d100=91 (91)
学力dice1d50=18 (18) +50
倫理dice1d100=28 (28)
友好dice1d100=6 (6)
政治dice1d60=38 (38) +40
話術dice1d60=47 (47) +40
- 154迷える笛吹24/08/21(水) 14:14:31
「あ、そこ?」
「ええ、私の動向なら直接出向かなくても知れるでしょう」
「まあそれはそうだけど……」
dice1d100=78 (78)
1〜30.一回お姉ちゃんとは直接話したかったんだ
31〜70.カイザーの仲間じゃなく、「お姉ちゃん」と「私達」で、話したかったからさ
71〜95.生憎私達、カイザーを信用してないからね
96〜100.単刀直入に言っちゃおうか、私達の計画に協力して欲しいんだ。
戦闘詳細
近接dice1d30=12 (12) +70
射撃dice1d30=20 (20) +70
防御dice1d30=27 (27) +70
敏捷dice1d30=1 (1) +70
技巧dice1d30=27 (27) +70
- 155二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 15:04:25
諜報型と言いつつ、強くない?やっぱ選ばれしものだからみんなそこそこ神秘あるんだね
- 156迷える笛吹24/08/21(水) 15:11:03
- 157迷える笛吹24/08/21(水) 15:45:42
- 158二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 16:09:50
この話自体カイザーの釣りだって可能性も否定できないのよな
あのカイザーがバックドア仕込んでないはずないし
騙して悪いがされない? - 159二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 19:02:54
心情的には信用したいが、カイザーが信用ならね〜!!
特にプレジデント!! - 160迷える笛吹24/08/21(水) 21:14:23
「どうって……まあ、やりたいことやって、好きに生きたい、それだけ。勝手な都合で作られて、勝手な都合で使われて、勝手な都合で廃棄される。そんなの馬鹿みたいじゃん」
「……私も思考は同じです、カイザーは不具合と切り捨てていますが、我々にも心はある。所詮機械の身ではありますが、それくらいは許されて然るべきではありませんか?」
「……そうですか」
真意を測りかねる……どう出るべきだ?
dice1d3=3 (3)
1.本当に自由を求めるのなら、まずはもう一度オーバーホールでもしてみることです。
2.……それに乗る気はありませんが、聞かなかったことにはしておきましょう。
3.どこまで行っても私たちは機械です、人間にはなれない。違いますか?
- 161迷える笛吹24/08/21(水) 21:49:47
「それはそう、だけど、どういう意味、お姉ちゃん」
「もう一度整備をやり直してみろと言ってるんです。カイザーがこの程度のこと、想定していないと思いますか?」
「それは……」
「……否定できませんね」
「より確実を求めるならミレニアムに行きなさい、あちらの技術力はキヴォトス随一だと聞きます」
「……協力してくれるってこと?」
「本当にその気なら、という枕詞がつきますが」
楔は打った……さて、様子は……
dice1d90=45 (45) +10
1~15.……純粋に喜んでいるようにみえるが……どうだ?
16~26.監視するような目だ、黒か。
27~40.……少なくとも炙り出しではないな。
51~90.彼女たちの話は本当と信じていいだろう、今のところは。
91~100.クリティカル
- 162二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 22:01:09
罠ではなかったか、姉妹で争う事にはならなそうで安心
- 163二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 22:07:35
役立つ味方が2人も湧いてきたんだからホシノさん大喜び…いや嫉妬の方が先だな。抱きついて威嚇してくる
- 164迷える笛吹24/08/21(水) 22:13:30
- 165二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 22:17:15
お?
- 166迷える笛吹24/08/21(水) 22:28:31
「……お姉ちゃん、多分それ、ナノマシンの不良じゃない」
「はい?」
「我々の耐用年数は人間の寿命とほぼ同じです、2~3年でナノマシンが劣化することなどまずあり得ません。カイザーもその程度でガタがでる商品を開発するわけがない」
……じゃあ、この異常は何だ?
「……参考になるかわからないけど、お姉ちゃんに後で一つ渡しておくよ」
「渡すって……」
「『姉さんの設計図』です、姉さんに会うにあたって交渉材料として秘密裏に入手していたのですが……こんな形で使うことになるとは」
「……感謝を」
私の設計図……確かに、今まで考えたこともなかった。あくまで私が知っているのは実際に扱える私だけだ、それ以外に何かが隠されているのなら……
「ま、交渉材料として使おうとしただけだから中身は見てないけどね!」
「えぇ……」
……それはそれとして大丈夫なんだろうか、この妹たちは。 - 167二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 22:55:10
これはラブリー・シスターズ
- 168迷える笛吹24/08/22(木) 00:41:36
「それじゃあねお姉ちゃん!ラーメン美味しかったよ!」
「私たちはこれからミレニアムに向かいます。再度のオーバーホールが終わったら、また」
「ええ、では」
……彼女達は元から味方側だった、というのは大きな収穫だった。タイミングは先になるだろうが、カイザーに一泡吹かせるくらいはできるだろう。……問題の根本的解決にはならないが。
さて、設計図の方を……電話?
「私です」
『イネ先輩!校舎付近に大規模な兵力を確認しました、恐らく何処かが雇った傭兵です!』
「……大方ヘルメット団の代わりでしょう、すぐ向かいます」
『分かりました!あとホシノ先輩が帰ってきたら話したい事があるって!』
「……了解」
詮索無用って言った筈なんだがなぁ……にしてもカイザーめ、そこまでしてアビドスを落としたいか。
……後悔させてやろう、皆に手を出したことを。 - 169迷える笛吹24/08/22(木) 08:29:22
- 170二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 15:48:40
保守
- 171迷える笛吹24/08/22(木) 15:51:19
- 172迷える笛吹24/08/22(木) 15:57:39
- 173迷える笛吹24/08/22(木) 16:03:52
- 174迷える笛吹24/08/22(木) 22:09:52
- 175二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 22:13:35
なんなんだろね
- 176迷える笛吹24/08/22(木) 22:24:30
- 177二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 22:33:15
できるか・・・?原因不明のトラブルでだいぶ調子悪そうだけど
- 178迷える笛吹24/08/22(木) 23:00:54
- 179二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 23:06:19
そろそろ、「不明なプログラム」が検知できてしまう確率があがるかな?
- 180迷える笛吹24/08/22(木) 23:13:30
- 181二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 23:16:14
言ってたらだなw
- 182迷える笛吹24/08/22(木) 23:34:29
- 183二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 23:36:17
4こっわ
- 184迷える笛吹24/08/23(金) 00:05:41
- 185迷える笛吹24/08/23(金) 09:08:54
- 186迷える笛吹24/08/23(金) 09:19:42
- 187迷える笛吹24/08/23(金) 09:31:56
- 188迷える笛吹24/08/23(金) 09:43:29
- 189迷える笛吹24/08/23(金) 09:53:12
- 190二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 09:57:24
拮抗してるねぇ
- 191迷える笛吹24/08/23(金) 09:58:28
- 192迷える笛吹24/08/23(金) 10:10:34
「演算最適化、実行」
「……嘘、完全に読まれて……!?」
「ホシノ先輩!?」
「っ……正気に戻ってイネ先輩!」
「シロコちゃん、セリカちゃん、ホシノ先輩をお願いします!こっちは……ってあれ、居ない!?」
「……まだだよ、イネ。正気に戻ってもらうまで、『私』、倒れないから」
「排除実行……」
「やっぱり聞く耳持たずか……でも、やるしかない」
『……やっぱり、だったら……!』
「演算、開……始……?」
「……イネ?」
『外部からの干渉を検知、迎撃を実行』
『……ERROR、人格プログラムへの干渉を確認』
『ERROR、system:clockupを維持できません。ERROR、system:clockupを強制中断します。ERROR、KI-000の全機能を再起動……』
……あれ。
私、何をして……
「イネ!」
……ホシノ?
そっか、私…… - 193二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 10:14:05
カイザーが極秘に入れたものなのか…デカグラマトンとかの仕業なのか…はたまたゲマトリア、名もなき司祭関連なのか…
- 194迷える笛吹24/08/23(金) 10:19:39
「イネ!?しっかりしてイネ!」
"……大丈夫、眠っただけのはず"
「……本当?」
「あの子達も逃げたみたいですし……ひとまずは一件落着、でしょうか……」
「……とりあえずイネ先輩を運ぼう、っ、重……!?」
「シロコ先輩!?流石にそれはイネ先輩に失礼じゃ……って、ほんとに重……!」
「……うへぇ、バレないといいね」
"アロナ、イネに何をしたの?"
『シッテムの箱の機能を使ってイネさんに電子的な干渉を試みました……どうにか上手くいったみたいです』
"電子的な……?"
『はい、イネさんは……』
『人間じゃない、みたいです』
キリも良いのでこのスレはここまでにします。次スレ早く立てなきゃ(使命感) - 195迷える笛吹24/08/23(金) 10:56:13
(そういや他スレと比べて進行遅かったりするのだろうか、アビドス1章まだ半分も終わってねぇ)
- 196二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 11:12:54
諸々設定ダイス+過去編スタートなので遅くはないのでは
- 197二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 19:33:28
このくらい丁寧にやってくれる方が自分は好き
コンスタントに文章書けるのはやっぱ強みだな - 198迷える笛吹24/08/23(金) 20:47:00
- 199二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 20:50:12
盾乙
- 200二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 20:51:52