「先生、これでだいたい片付きましたね」

  • 1二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:44:40

    ”そうだねアロナ”

    「あとは大体先生の身の回りの物だけですね」

    ”うーん、でもこうして片付けていると、迷っちゃうものが多くてね”

    「そんなものですよね」

    ”例えば、ほらこの名刺。シャーレ就任のときに作って使ってないものだけど……”

    「……いらないです」

    ”……いらない”

    「先生がこれから引っ越す新しいシャーレの周りには、字が読める生徒さんはいませんから……」

    ”そ、っか……やっぱり自己紹介は自分の口でするべきだよね、うん”
    ”あ、スマホ。これ必要だよね。モモトークとか”

    「いらないです」

    ”な、なんで? あ、そうか、シッテムの箱で十分だもんね!”

    「最大限私もサポートしますが、電波は入らないと思います……」

    ”そう、なんだ…………”

  • 2二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:45:00

    ”あ、そうだこれこれ! 拳銃! 一応念の為にって買った物なん”

    「いらないです。そんなものはなんの役にも立ちませんから」

    ”い、いや確かに生徒たちにはあんまり効かないし、そもそも生徒に向けることはないけど”

    「いらないんです! …………あんまりじゃなくて、撃つ意味が、ないんです……」

    ”なんで泣いてるんだい? アロナ? ねえ?”
    ”……あ、そうだ! ミレニアムの子が持っていってほしいって贈られたものなんだけど……”
    ”これ、ほらコンパス。最新のものでどんな場所でも使えるんだって! これは何に”

    「いります。それは絶対に手放さないでください。絶対に……!」

    ”どこにいくんだい!? 私はこれからどこに行くの!? どこで仕事をするのかな!?”

    「いるんです、先生…………!」

    ”そ…………っか、わかった、大事に持っておくね”
    ”あ! そ、そうそうこれ、いたずらかな? 誰かが置いていった過酷なDVD。これは流石に”

    「いります…………! …………きっと、私以外の声を聞きたくなる時も来るはずですから」

    ”人は、いないの……!? 誰も…………?”
    ”…………ねえ、アロナ。私はどこへ引っ越すことになったの……?”

    「…………………………シャーレ、カタコンベ支部です」
    「ッ先生が……! 先生が酔っ払って、”リンちゃん太腿ユウカより太いじゃん! ボンレスハムどころかケバブサイズじゃん!”なんて言うからッ……!」

    ”褒め言葉の……つもりだったんだっ……!”

  • 3二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:47:23

    お前のミスでした

  • 4二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:48:00

    これ元ネタなんだっけ…

  • 5二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:49:29

    頭冷やしとけバカタレ!

  • 6二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:52:04

    ケバブは褒め言
    プラナ覚えました

  • 7二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:55:03

    がんばれーまけーんなー
    ちーからーのかーぎりーいーきてーやれー……

  • 8二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:58:55

    シャーレの小須田先生かぁ…

  • 9二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 22:03:31

    >>4

    笑う犬の冒険の小須田部長

  • 10二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 22:14:15

    >>2

    カタコンベ支部かぁ……ユスティナ生徒会の複製の何人かが先生の部下になってそうやなぁ


    原田君役はアロナがやってるなら訪問者なしなんやろ?

  • 11二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 23:28:09

    ”よいしょっと”

    「先生! もう大体片付きましたね!」

    ”うん、そうだね。しかし、最初にここに来たときはもう帰れないものだとばかり思っていたんだけどね”

    「もうユスティナ聖徒会の皆さんともすっかり打ち解けられて……さすがは先生です!」

    ”あの子達のお陰ですっかりカタコンベにも詳しくなっちゃって、もう目隠しでも踏破できるよ”
    ”でも、ここを離れるとなったら、彼女たちも寂しがっちゃって……”

    「そうですね……言葉は話せなくとも、伝わりますよね、そういうの」

    ”それでね! 選別にこんなの貰っちゃったんだ!”

    「わあ、先生の似顔絵ですね!」

    ”そうなんだよ! 私の宝物なんだ。これは――”

    「置いていきましょう、先生」

    ”どうして!? これは私の大切なもので”

    「大切なら、置いていきましょう。こちらでスキャンデータは保存しますから、オリジナルは安全なここに置いていきましょう」

    ”ふー…………次は、ここより危険なのかい?”
    ”…………じゃあ、やっぱりこれはいるよね? 彼女たちから貰ったハンドガンなんだけど”

    「いりません」

  • 12二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 23:33:19

    ”危険なんでしょ? だったらいるでしょ、このくらいはさ”

    「いりません。動きませんから」

    ”動かないの!? いや、だってちゃんと整備もしてるんだよ!?”

    「そういう問題じゃないんです。動くはずがないんです。だから、いりません」

    ”そっか……ま、まあ、そもそも私銃なんて撃てないしね! うん、いらないいらない!”

    ”じゃあ……これは? 名刺!”

    「まだ持っていたんですね先生……でも、いりません」

    ”またいらないの!? でも……”

    「いりません。すぐに読めなくなります」

    ”名刺のほうが……!? ど、どこにいくの!?”
    ”…………わかった、じゃあ……スマホはどう? やっぱりシッテムの箱だけじゃ、データの管理とかがさ”

    「そちらは、支給されるので用意する必要はないみたいです」

    ”あっそうなんだね。これかな? …………………………随分とゴツいね”

  • 13二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 23:39:14

    「そう、ですね……」

    ”アロナ……? ねえアロナ? 悲しい顔はやめてほしいな?”
    ”えっと、それじゃあ後はこのシャーレの制服くらいかな?”

    「それも……いりません」

    ”どうして!? 私の所属、シャーレだよね!?”

    「先生の新しい制服は、先程届けられたそちらの箱に入れてありますから」

    ”これ? ええと……これは……………………”

  • 14二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 23:59:48

    ”…………予想はついたけど一応聞くね、アロナ”
    ”次の引越し先はどこになるのかな”

    「……連邦生徒会に、救難のお手紙が来ていたそうです……海の底の、アトランティス学園というところから」

    ”あるわけないよね!? 海の底に学園なんてあるわけないってわかるよね!?”

    「亜都蘭ティス子さんからだそうです」

    ”絶対いたずらだよ!? いるわけないってそんな生徒!”
    ”連邦生徒会もなんで信じちゃったの!?”

    「でも先生! もしも本当にあったら……!? 先生は、助けにいかなくていいんですか!?」

    ”ッ……! そうだね。私は先生なんだ。生徒を信じなくてどうするんだ、って話だもんね”
    ”いる! そこに生徒はいる! そうだよね、アロナ!”

    「まあアロナちゃんは99%いないと思いますけどね」

    ”アロナ!?”

    「まあそれでも行くしかないので頑張ってください、先生」

    ”リンちゃんは私が嫌いなのかな……”

    「先生が……ユスティナ聖徒会の服を”君に似合うと思う”なんてメッセージとともに送ったりするから……」

    ”本当に似合うと思ったんだッ……!”

  • 15二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 08:52:54

  • 16二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 17:49:41

    リンちゃんにセクハラはまずいですよ先生

  • 17二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 18:01:33

    大丈夫?この先生アトラ・ハシースに飛ばされない?

  • 18二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 18:17:51

    >>14

    サクラコに贈ってたら……セーフだったのに……

  • 19二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 21:10:16

    ”よし、と。だいたい片付いてきたかな”

    「そうですね! しかし本当にあったんですね……」

    ”驚いたよね。本当に海の中に学園があるなんて”
    ”考えてみたら獣耳が生えてる生徒がいるんだし、人魚型の生徒もいておかしくないよね”

    「たしかにそうですね! それに拠点内に酸素が合って本当に良かったです」

    ”うん。これで連邦生徒会もここをちゃんと認識してくれたし、ここでの役目は終わったね”

    「はい! ………………では先生」

    ”………………うん。それじゃあ身の回りのもの、片付けようか”
    ”まずこれ、名刺ね”

    「いらないです。今回は、生徒さんはいらっしゃいません」

    ”……………………そっか。じゃあ、いらないね”
    ”それならスマホはどうかな! 今回は持っていってもいいんじゃないかな?”

    「いりません」

    ”どうして? また圏外なの? でももしかしたら”

    「いらないんです! そもそも電波が届かないんです……!」

    ”……………………嫌な予感がしてきたぞー?”

  • 20二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 21:21:19

    ”じゃあこれは? やっぱりキヴォトスではいるでしょ銃。これね、すごいんだよ! 水中でも撃てるんだっ――”

    「いりません。そんな豆鉄砲なんの役にも立ちません」

    ”そうなの!? ラ、ライフルとか用意したほうがいい?”

    「ヒナさんのビームくらいあればなんとか……」

    ”…………使うような事態にならないことを祈ろうか”
    ”えっと、なら…………これこれ! カップ麺! 結構美味しくて保存も効いてさ”

    「いりません。食事はたくさん持ち込むものが用意されていますから」

    ”あっそうなんだ。よかった~”

    「はい! ラーメンもありますよ! ビニールに梱包されたものがたくさんです!」

    ”…………ふー…………何かで見たことあるね、それ”
    ”えー……っと…………よし、じゃあこれはもういらないよね。この潜水服”

    「はい、いりません。もっと頑丈なものを用意してあるそうなので」

    ”だよね…………なーんか、読めてきちゃったぞー? アロナ?”

  • 21二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 21:29:18

    ”私はどこで、何をやらされるんだい…………?”

    「…………シャーレ月面支部で、反応のあったオーパーツの探索です」

    ”宇宙だねえ!? またウトナピシュティムの本船を使うの!?”

    「いいえ。今回は正攻法でスペースシャトルを用いるそうです」

    ”私宇宙飛行士の訓練とか受けてないんだけどなあ! 大丈夫かな!? ねえ!? おかしいよね!?”

    「先生がッ……! 先生が調子に乗って連邦生徒会全員の貝殻ビキニコラなんか作って送るからッ……!」

    ”…………笑ってもらえるとっ……思ったんだよっ……!”

  • 22二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 21:34:14

    >>21

    是非ともそのコラ見せて欲しいんだが

  • 23二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 21:57:40
  • 24二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 22:08:08

    >>23

    いや、別人の類似スレだねえ

  • 25二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:56:03

    何故か月面支部に来訪するトキとミヤコ……
    理由を問われると「月にうさぎがいるのは当たり前」と返答するバニートキとミヤコ

  • 26二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 07:50:52

    がんばれー まけんなー♪

  • 27二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 07:55:18

    >>25

    コユキも来訪してそう

  • 28二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 08:12:02

    両津勘吉的なたくましさとギャグ補正を感じる

  • 29二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 19:22:13

    ”ふー、冷や汗をかいたけど、なんとかなったね”

    「まさかスペースデブリを砕いてしまうとは、さすが先生です!」

    ”ここに来て結構経つからね、慣れたものだよ”
    ”オーパーツも月面ピラミッドから回収したし、大体仕事は片付いたかな”

    「先生がスピン場に呑まれかけたときはどうなることかと思いましたが、ご無事で良かったです……」

    ”よし、それじゃ身の回りのものもまとめてしまおうか! まずこれ名刺! どう、アロナ?”

    「いりません、先生」

    ”…………やっぱりいらないか。そうだね”

    「ええ。皆、先生のことを知っていますから」

    ”…………! そっか……!”
    ”え、えっと、じゃあほらこれこれ! スマホ!”

    「いります。なんでしたら一番重要かもしれません」

    ”そうなんだ! 電波もあるんだ……!”
    ”じゃあじゃあこれは!? 念の為用意して持ち込んで、結局使わなかったライフルなんだけど……”

    「いりません。生徒さんたちが先生を守ってくれますから」

    ”そ………………っかぁ…………! 私は……平和な場所に帰れるんだ……!”

    「はい! そもそもキヴォトスが平和かどうかは疑問ですけど」

  • 30二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 19:34:42

    ”宇宙より危険な場所なんて地上にはそうないと思うよ、アロナ”
    ”宇宙といえばこれ、旗なんか見つけちゃったんだけど……”

    「そ、それは帰る前に戻しておきましょう、先生!」

    ”そ、そうだね……!”
    ”ええと、それじゃあこれなんかどうかな! おみやげに月の石!”

    「ふふふ、いいですね。きっと喜んでいただけると思いますよ!」

    ”食べきれなかった宇宙食なんかもお土産にしちゃおっか!”

    「はい! なかなか見ないものですし、物珍しくていいと思います!」

    ”うんうん! いやあ、早く皆に会いたいなあ!”
    ”それじゃあ、この宇宙服ももう必要なくなるね?”

    「はい! これから先生はそちらの服を着ていただきます!」


    【『わっぴー親善大使』と大きく書かれた制服】


    ”っすぅー……………………ふぅー……………………”
    ”……………………………………アロナ?”
    ”アロナ? こっちを見てほしいな? 目をそらさないで?”

  • 31二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 19:44:48

    ”これから私はキヴォトスに帰って、シャーレで今までの業務をするんだろう?”
    ”だよね、アロナ? そうだと言ってくれないかな、アロナ?”

    「…………先生のこれからの業務は、キヴォトス全生徒に挨拶として『わっぴー』を拡めることです」

    ”………………通常の業務に加えて、ってことかい?”

    「いえ…………この任務は宇宙探索以上の難題だと認識されていますので、最重要業務として専念していただきます」

    ”……………………終えられなければ?”

    「終えるまでやるんです……先生……!」

    ”そんなっ…………私の生涯をかけても不可能な気がするよ……!?”

    「私もっ……私も微力ながら力添えしますから、どうか気を強く持ってください先生っ…………!」

    ”なんで…………こんなことを、リンちゃんは言い出したんだ…………!?”

    「先生が定期連絡で”ここまでくるともはや私に出来ないことなんてリンちゃんの足を舐めることくらいだよ”なんて言うからッ…………!」

    ”だってリンちゃん褐色じゃないんだものッ……!”

  • 32二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 19:48:34

    先生がシャーレに戻れたため、これにてシーズン1完結ということで。
    なんかまた不意に書きたくなったらいつかまたスレ立てて適当に書き散らすね。
    お付き合いどうもありがとう!

  • 33二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 19:50:58

    本当はミヤコがウサギなので構文で月にも存在できますとか言って現れるのもやろうと思ったけど、元ネタインスパイアで超人化するのは先生だけでいいなと思ってやめといたというこぼれ話

オススメ

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