俺はルーデウス・グレイラットの双子の弟……6

  • 1124/08/17(土) 21:47:28

    ルーデウス・グレイラットの双子の弟、レオン・グレイラットだ。
    今はビヘイリル王国で、神級クラスの剣士や戦士を相手にしてさぁ大変ってところなんだ、もっと詳しいことは前スレで確認してくれ。

  • 2124/08/17(土) 21:52:51

    前スレ


    1(誕生~召喚編まで)

    俺はルーデウス・グレイラットの双子の弟……|あにまん掲示板俺は兄さんに比べて非才だ……兄さんに習ったおかげで無詠唱魔術こそ使えるけど、魔術の練度はこんなものだし……火 dice1d100=@69 (69)@水 dice1d100=@79 (79)@風 dic…bbs.animanch.com

    2(人神編~アスラ配下編まで)

    俺はルーデウス・グレイラットの双子の弟……2|あにまん掲示板前スレ:https://bbs.animanch.com/board/3542201/俺はルーデウス・グレイラットの弟こと弟くんだbbs.animanch.com

    3(ザノバ編~クリフ編前編※ まで)

    俺はルーデウス・グレイラットの双子の弟……3|あにまん掲示板前々スレhttps://bbs.animanch.com/board/3542201/前スレhttps://bbs.animanch.com/board/3543518/ルーデウス・グレイラットの双子…bbs.animanch.com

    4(クリフ編後編~組織編前編 まで)

    俺はルーデウス・グレイラットの双子の弟……4|あにまん掲示板俺はルーデウス・グレイラットの双子の弟、レオン・グレイラットだ現在は龍神オルステッド様に仕えていて、過去に兄と妻を騙しやがったヒトガミとかいう奴を倒すための戦いに身を投じているぜ今は二人の妻がいて、そ…bbs.animanch.com

    5(組織編後編~決戦編前編 まで)

    俺はルーデウス・グレイラットの双子の弟……5|あにまん掲示板ルーデウス・グレイラットの双子の弟、レオン・グレイラットだ。詳細は……まぁ、アレだ、前スレを参考にしてくれ! 今忙しい!bbs.animanch.com

    ※……厳密に言うとバシェラント公国編。

  • 3二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 22:09:19

    ついに闘神戦かな?

  • 4124/08/17(土) 22:11:20

    このスレから生まれたキャラクターたちだ

    レオン・グレイラット
     このスレでの主人公、ルーデウス・グレイラットの双子の弟、愛称リオン。
     剣神並みの実力を持つ剣帝で、特攻要素を腐らせた魔剣をブラさげている自己評価が低すぎる男。
     好みのタイプは金髪で落ち着いていて巨乳で母性がある人。
     結婚するまでマザコン&シスコン疑惑が持ち上がっていた。

    ミリアルテ・グレイラット
     1スレ目で出来たレオンの妻、愛称ミリア。
     長耳族とのハーフでフリーの商人であり、凄まじい稼ぎ手。あとどことは言わないがデカい。
     レオンに向ける矢印がルーデウスからロキシーに向く物と同じくらいデカい。
     元ヒトガミの使徒。

    セフィリア・グレイラット
     初登場は2スレ目アスラ王国編、3スレ目でレオンの第二婦人となった。
     不死魔族のクォーターであり、北神クラスの実力を持つ北帝。
     「忘却」の呪いがかかっており、自分を観測出来なくなった人は自分に関する記憶を全て失ってしまう呪子。
     現在は呪いを抑える冠を被っていたり、自分のことを忘れさせないため、プロフィール表を知人に渡している。

    ミア・グレイラット
     レオンとミリアの間に生まれた第一子、女の子。
     まだ幼いため、ルーシーを姉のように慕って仲良しこよしになっている。
     最近覚えた言葉は「パパのにせもの」。

    アルトリウス・グレイラット
     レオンとミリアの間に生まれた第二子、男の子。
     まだ生まれたばかりだが、愛称はアーサー。
     ルーデウスはこっそり「将来エクスカリバーと名付けた剣を持たせよう」とか考えている。人の子だぞ。

  • 5二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 22:13:32

    愛娘にそんな事を言われたらガチで泣いてそう

  • 6124/08/17(土) 22:18:57

    >>5

    ルーデウス「幼いミアはルーシーと違って俺とレオンの判別がまだついてないらしい。

    だから、俺でもレオンでも見つけたら取り敢えずどっちにも「パパのにせものー」と呼ぶようになったののだ。

    その場合彼女にとってのパパってどっちなんだろうな、ルーシーがパパって呼んだ方かな? つまり俺か、いやぁ、作った覚えのない子供が増えちゃったな。

    パウロと同じ気分になれたよ、ガッハッハッハ! ……なんて言うのは、ただでさえ怖いレオンの視線が更に滅茶苦茶怖くなるからやめておこう、そろそろアイツの背中に鬼の顔が現れるかもしれん……」

  • 7二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 22:34:32

    もうレオン自身もガルから貰った魔剣の効果とか忘れていて普通よりもよく切れる剣とかって認識になってそう

  • 8124/08/17(土) 22:39:33

    レオンとセフィリアがパリスを倒し、数刻
    地竜の谷付近では、一筋の閃光と大爆発が巻き起こった
    レオンたちも慌てて歩を止め、咄嗟に防御用の魔術で身を固めた

    「っとぉ……すげぇ威力の爆発だな……アレが北神三世の技か」

    「はい、拙者が最大出力で放った赤熱空断と同等以上の威力を誇る技、王竜剣カジャクトの『重力破断』であります」

    「なるほどね……そりゃ強いワケだ」

    レオンたちは光と音が止んだのを確認し、防護壁を解いた
    衣服などは破けていても体には傷が一つもない、北鬼との戦いの勝者たるその姿を北神三世・アレクサンダーの前に晒したのだ

    「ッ……レオン・グレイラットに──」

    「セフィリア・グレイラットであります。あなたは忘れているでありましょうが、かつての妹弟子でありますよ」

    「そうか……北鬼パリスを倒したか、だが彼は所詮魔道具に頼るだけの二流。
    真の北神流というものを、お見せしてあげますよ」

    「んなもんブラ下げた野郎が言っても説得力ねえよ」

    王竜剣カジャクトを真っすぐに構えるアレクに、レオンは呆れ半分の言葉を返した
    世界最強の魔剣たる王竜剣カジャクトに対し、レオンが構えるのは愛剣ドラゴンスレイヤー、セフィリアが構えるのは赤竜剣ヤクタ
    武器のグレードとしてはアレクが圧倒的に勝っており、多対一でも十分な実力を発揮できる北神流の神級剣士であるアレクを前に、消耗していた2人は不利であると言わざるを得なかった

  • 9124/08/17(土) 22:40:39

    だが、レオンたちはそれでも尚負けるつもりはなかった

    「……セフィリア、わかってるよな」

    「はい、ここが拙者らの最大の役割であります」

    龍神陣営最高戦力の2人が、全力で徹する役割
    それはアレクサンダーを倒すことではなく、この場に留め続けること
    無論、2人がかりでアレクを倒すことは出来なくもない
    だがそれは万全な状態の2人に限り、激戦である程度消耗している2人では彼を仕留めきるのは難しい
    故にレオンたちは、目標を全力で時間稼ぎに徹することへシフトし、敗北条件を「この場を突破されること」と定めた

    「行くぜ北神、一人ぼっちでどこまでやれるか見せてみろ」

    「拙者らは、あなたの大いなる壁となります」

    「……上等だ。消耗して尚、たった2人で僕に勝てるというその思い上がり、この場で訂正させてやる!」

  • 10二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 22:56:32

    さぁ戦いだ

  • 11124/08/17(土) 23:04:23

    戦いはどれほど続いたことかわからなかった
    レオンも、セフィリアも体内時計など既に機能していなかった
    だが、2人は死力を尽くし、役割に徹し続けた
    文字通り全力を出している北神三世を相手に、防戦に徹し続けた
    本来ならば2人の流派は防戦のために使うものではなく、攻めて来るアレクサンダーに対し攻めの姿勢を取れないのは大変不便なものだった
    だがレオンたちはやり切った、肉を斬られ、骨を砕かれようともすぐに食らいつき、限界まで粘り、魔力も、体力も尽きるまで、アレクを1秒でも長く食い止め、少しでも消耗させることに徹した

    「あぁっ! 鬱陶しい……!」

    「! それは、させません!」

    アレクが重力破断の構えに入ったとわかれば、すぐにセフィリアが赤熱空断を放つ
    赤熱空断は出力を落とせばすぐに放てるために、詠唱と構えが必要な重力破断よりも速く繰り出すことが出来る
    故に、セフィリアとレオンは終始アレクの必殺技を封じ、時間を稼ぎ続けた
    ルーデウスが魔導鎧一式を取りに村へ戻り、シャンドルが呼吸を整えている間
    ひたすらに、ひたすらに耐え続け──

    「ハァッ、ハァッ……僕をここまで手こずらせたのは褒めてあげましょう……だが、それでも、あなたたちでは僕に及ばない」

    両腕を斬り落とされ、致命的なダメージを受けてレオンは倒れた
    体力が尽き、血を失いすぎたセフィリアは意識を失った

    「さぁ……後は、龍神オルステッド……! 奴だけだ……!」

    泥に、水に、火傷に、切り傷にまみれた北神三世は笑みを浮かべ、意気揚々とスペルド族の村を目指した

  • 12二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 07:45:22

    多分二人とも全快状態で何が何でも倒すという目的だったらセフィリアが注意を惹き付けている間にレオンが光の剣閃×2と光の太刀をしてアレクの両腕を斬り飛ばして王竜剣を手放させて最強の北神から只の北神に戻った隙をついて二人でリンチするんだろうね。

  • 13二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 09:43:27

    尻を触った事で怒られると思っているって事はレオンはルーデウスと違って夜だろうと嫁達の尻はあまり触っていないんだな。

  • 14二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 11:47:41

    >>13

    二人からはもっと尻とかを触って欲しいとか思われてそうだな。

  • 15二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 19:48:20

    やはりアレクは強いな

  • 16二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 01:29:01

    メタ的にレオンとセフィリアだから死んでなさそうって信頼感あるけど
    ルーデウス視点だとマジで焦りそうな光景

  • 17二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 07:11:52

    >>15

    アレクも強いんだけど王竜剣がチートなんだよね。

  • 18二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 16:43:22

    武器性能の差を埋めるのは難しいよね

  • 19二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 19:09:58

    今のところアレクとはかなり険悪だけど何があったらアレクからマブダチ認定されるんだろうな。(アレクからの最終的な好感度は90)

  • 20二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 21:27:26

    >>4

    アルトリウスはアルスやジークと仲良くなってそう

  • 21124/08/19(月) 22:06:42

    レオンとセフィリアの時間稼ぎにより、アレクの体力は著しく消耗している
    そして、そんな彼の前に十分に休んだシャンドルが、魔導鎧一式を装備したルーデウスが、気絶から回復したエリスとルイジェルドが”一斉に”現れた
    単体であれば、せめて2人ずつであれば、アレクとて彼らに遅れを取る道理はなかった

    「……私の弟子が、その夫が、文字通り命を賭して時間を稼いでくれた。
    私の馬鹿息子一人のために。故に、あくまで最低限、だがそれでも本気で行かせてもらう」

    シャンドルの両手に握られたのは、エリスから借り受けた魔剣『指折』
    今まで自分が強くなるために、武器に頼らず戦うことを選んだ男は弟子に、仲間に、愚かな息子に応えるために魔剣を握った
    そこに、かつて世界のあちこちで名を馳せた冒険者デッドエンドの面々が揃う

    「……いいでしょう、英雄はこの危機すらも乗り越える。
    スペルド族に、狂剣王、北神二世……先ほどの剣帝と合わせれば、これから始まる僕の伝説に相応しい相手だ!」

    「……強がりめ」

    ルーデウスはアレクを見ただけで、それが強がりだと、虚勢を張っている男の目だとわかった
    自分は虚勢を張らない、張れるだけの度胸も実力もない、だから知っている
    父が、弟が、妻が、虚勢を張って尚戦う姿を見たから
    虚勢を張っている男の目を、よく見て来たからこそ、今が決着の時だと感じ取る

    「さぁ、二回戦だ」

    シャンドルがアレクを諭した言葉と、戦いを再開する言葉、その二つで二度目の衝突は始まった

  • 22124/08/19(月) 22:13:50

    戦いは優勢だった
    消耗したアレクは動きの精彩を欠く、そして十分に休むことが出来て尚魔剣を握ったシャンドルは、本調子となったルーデウスは、動きが違った
    そこにエリスやルイジェルドも加われば、隙はなかった
    当然、エリスやルイジェルドも疲弊はしている、万全とは言い難い調子である
    だがそれでも、レオンとセフィリアが与えた消耗が、アレクの精神を削り、体の調子を悪くしていた

    このままなら確実に勝てるのだと、4人の誰もが思った
    精神と肉体を疲弊し、吸魔石によって必殺技も封じられ重力を操る術も制限されているアレクに対し
    数的優位と完璧な連携が取れ、本気を出したシャンドルたち
    この戦いを見守る者がいるのなら、必ず4人の勝利を予感するものだった

    だが、まだアレクにも味方はいる

    「ぶっ!」

    「ぐわぁっ!」

    「おぉ……鬼神殿!」

    鬼神マルタが、ザノバとドーガを派手に吹き飛ばしながら、アレクたちの戦場に乱入してきたのだ
    戦況は、一瞬でシャンドルたちの圧倒的な不利へと傾いた

  • 23124/08/19(月) 22:23:54

    しかし、鬼神がアレクと共闘を始めて数分
    地獄のように傾いていた戦況も、すぐさま五分へ、何ならば再度真逆に傾きだしたのだ
    何故なら、不死魔王がやって来たのだから
    アトーフェは親衛隊と共に鬼ヶ島を制圧しており、ついでと言わんばかりに谷底で全身が焼け焦げ、腕を失い、死に底なっていた北鬼パリスにトドメを刺し、その死体をマルタの前に投げ捨てた
    無論、放置していれば死ぬ状態だっただめにアトーフェが彼に刺したトドメは、苦しんでいたパリスに対する介錯とも呼べる

    「さぁ、鬼神マルタよ、どうする? このままオレと戦うか? いいぞ? 鬼ヶ島の連中を皆殺しにするのも悪くない、いや、むしろ最高だな。このまま戦ってもオレは負けんし、貴様に勇者の称号をくれてやるのも──」

    「いや、おで、帰る。島、大変」

    鬼神マルタはアトーフェの挑発を無視し、鬼ヶ島へ、大切な仲間たちがいる場所を守りにその場から逃げ出した

    「は……? え、ちょ、鬼神殿……? ま、待って……ぼ、僕はいったい──」

    「……頑張れ」

    鬼神の最後の言葉は、戦場に置き去りにする仲間に対して無責任と言っても過言ではなかった
    だが、そもそも彼らの優先順位は違う
    鬼神マルタは此度の戦いにおいて、鬼ヶ島を守るために参戦しているのである
    ただ名誉を求め、罪のない人間を手にかけようとしているアレクとは違い、ただ騙されて、鬼ヶ島を守ろうとしただけなのである

  • 24124/08/19(月) 22:32:43

    「ふ、ふっ……! ふざけっ──」

    「ガアアアアアアアアアアアッ!!!」

    「あ」

    アレクは怒りに任せて叫ぼうとした、子供のように
    だが、それはまさしく子供のように注意力が散漫だった証拠である
    少しの間を置いて呼吸を整えたエリスが放っていた光の太刀に気付けず、アレクは左腕を落とされた
    そして、エリスが呼吸を整える間に、ルーデウスは既にザノバにも、ドーガにも、シャンドルにも、ルイジェルドにも、既に治癒魔術をかけ終わっていた

    「ふむ……鬼神がいなくなったとなると……そうだな、アレク、次はお前だな」

    「あ、あぁ……ああああああ……!!!」

    世界最強の剣、王竜剣カジャクトを持った北神三世
    彼は確かに七大列強の一員であり、この場にいる誰よりも強いと言っても過言ではなかった
    だが、それでも戦いを決するのは1人の力ではない
    例外こそ存在するが、アレクはまだその例外の位置には程遠い存在だった

    「覚悟しろ、北神三世」

    たった数分、片腕を失った状態のアレクが、彼らを前に持ったのは数分だけだった
    攻撃を捌き切れず、殴打、斬撃、刺突、魔術の傷を作りながら、アレクは無様にも逃げ出した
    北神という名を穢すかのように、泣きながら、必死に逃げ出した

  • 25124/08/19(月) 22:39:49

    無論、彼を追いかけたのはその場の全員というワケでもない
    鬼神との戦いで消耗しきっていたドーガ、ザノバは体力の限界を迎えて倒れた
    それでも尚、5人の猛者がアレクを追いかけ──

    「はぁっ、はぁっ……!」

    地竜の谷へ、彼と最初に戦った場所へと、追い詰めた
    片腕を失い、怯えた彼は、谷を前に足を止め、震えながらも目にした
    致命傷を与えたはずの女が、ゾンビのような動きで、ルーデウスたちと合流し、立つ瞬間を

    「逃げる、つもりなので、ありますか……」

    「な、なんで、たっ、たって、いる……お、お前、が……」

    「あぁ……拙者、不死魔族の血があります、ゆえ……血は、いっぱい失いましたし、体力も、とっくに、限界です。
    ですが……あなたを、叩きのめす、ためなら……やすめば、立ちあがれます、とも……フフッ」

    血まみれで、狂気的な笑みを浮かべたセフィリア・グレイラットが、赤竜剣ヤクタを引きずりながら歩を進める
    夜道で出くわせば失禁しかねないほどの狂気と迫力満点の姿が、そこにあった

    「……君は下がってなさい、あとは私たちで決着をつけます。
    時間稼ぎ、本当にありがとうございました……君は、私にとって最高の弟子ですよ、セフィリア」

    「し、しょう……ありがとう、ござい、ます……」

    倒れているレオン共々、セフィリアはルーデウスの手で治癒魔術をかけられた
    全力で戦えるほどではなくとも、目の前の満身創痍の北神を逃がさない程度には、セフィリアも回復している
    もうアレクに次はない、アレクが一度ここで退けば、シャンドルが諭しているように、全力で挑んだとしてももう勝ち目はない
    だからアレクは叫び、剣を地面に叩きつけて煙幕を作り、谷底へと逃げた

  • 26124/08/19(月) 22:46:47

    逃げたアレクを真っ先に追ったのは、ルーデウスだった
    援護に徹していたこともあり、魔力を消費したが体力が万全であるから
    次に、下がっていろと言われても尚、兄弟子の愚行を止めたいと願ったセフィリアだった
    しかし彼女はアトーフェの手で襟を掴まれ、動きを止められた

    「ちょっ、何故ですか……! 孫への、忖度ですか──」

    「違う。英雄と勇者だ、2人の一騎討ちを見守らねば、意味がない」

    「え、えぇっ……」

    すぐにでもルーデウスを追いかけたい気持ちは、皆同じだった
    だが、そうするのであればこの場でアトーフェを倒さなければならない
    エリスとて、流石に今のボロボロの状態で彼女を倒そうなどとは考えていない
    故に見守ることに徹した、最後の神級剣士であるアレクを、ルーデウスが倒すことを祈って

  • 27124/08/19(月) 22:58:48

    地竜の谷底で、ルーデウスは弟のことを想った
    激闘を制し、北神三世の武器である王竜剣カジャクトを鹵獲し、谷から戻りながら、レオンのことを想った
    この戦いで味方から死人を出さずにアレクを倒せたのは、レオンの尽力が大きかったと
    腕を失い、致命的な一撃を受けて倒れながらも、レオンは最後の瞬間までアレクを足止めし、時間を稼ぎ、体力を消耗させた
    レオンとセフィリアがいたから、勝てたのだと、彼らとの訓練が、少しルーデウスの動きを加速させたのだと、感じた

    「……勝った、けど……まだだ」

    谷から舞い戻ったルーデウスは、強力な剣士たちを失って右往左往しているスペルド族討伐隊を一瞥し、彼らに襲いかかった
    ……と言っても、あくまでこちらの要求を通すため、捕縛しただけである
    二名ほど捕虜として持ち帰り、クタクタに疲れた体と彼らを引きずり、仲間の元へと戻った
    そして、まだ意識を失ったままのレオンたちを回収し、全員でスペルド族の村へと戻り──

    「よくやった、ルーデウス」

    「……はい」

    オルステッドからの労いの言葉と共に、改めて、勝利を実感したのだった

  • 28124/08/19(月) 23:08:49

    それから、谷での戦いから3日が経過していた
    レオンは丸1日死んだように眠っており、セフィリアがつきっきりで見ていたが、ふとした時に目を覚ました
    セフィリアの時のように、糸で引っ張られたかのような起き上がり方をした
    そして、セフィリアの顔を見て、ルーデウスの顔を見て、戦いが終わったのだと安堵し、けたたましい腹の音を鳴らし、セフィリアと共に食事にありついていた

    「……死んだんだってな、北神三世」

    「はい……本当に、最期までバカな兄弟子でした……でも……少し、寂しいです……いつか、もっと、ちゃんとして、格好良くなった彼と、愛剣を並べて、戦いたかったであります」

    「……そっか」

    シャンドルと同様に、顔に陰りを落とすセフィリアを、レオンはそっと抱きしめた
    ギースを倒すまでは禁欲、故にただそれ以上のことは何も出来ない
    だが、レオンはセフィリアの涙を、そっと受け止めて……二人だけの世界に入り、後のことは皆ルーデウスに丸投げしたのだった

  • 29124/08/19(月) 23:30:01

    が、数日経ってレオンは鬼ヶ島へと駆り出されることとなった
    シャンドル、アトーフェと共に使者として向かい、和平交渉を行うこととなったのだ
    本来ならばレオンがついて来る必要がなかったが、レオンが北鬼パリスを斬って得た物が、レオンを鬼ヶ島へと出向かせる要因となった

    「俺が手に入れたものだとしても、これだけは、かぁ」

    そして、レオンは自身が鹵獲した魔剣『破魔』を見ながら呟いた
    魔剣『破魔』はパリスが持ち出した鬼ヶ島の秘宝とも呼べる剣であり、かつて鬼ヶ島にいた英雄であるモモ・タロ=サンという男の持っていた剣であるという
    故に鬼ヶ島では何よりも大切な物であり、失われたままであれば鬼神も死ぬ気でレオンから剣を取り返そうとするのである
    レオンとしては「そんな大事なものなら勝手に持って行かせるなよ、バカか?」という感想であり、返すつもりなど到底なかったし、好きにしていいと言われたもう一本の魔剣共々持ち帰りたかった
    何故なら勝手に事務所やシャリーアを荒らしたくせに、戦に負けた相手の言うことなど聞く道理などなかった

    なので、島に着いてシャンドルたちが和平交渉を終えても、剣の返還に関する交渉となってもレオンは渋った、めちゃめちゃに渋った
    どうせならこれは娘や息子にあげよう、と思っていたから
    シャンドルが翻訳しながら鬼族の面々が頭を下げても、レオンの顔はどんどん渋くなり、最終的にはバカを見る目に変わった、自分もバカなのに。

  • 30124/08/19(月) 23:31:23

    「そんなに返して欲しければ、最低でも魔剣クラスの武器でも──お?」

    「これ、やる、だから、返せ、頼む」

    そんなレオンにマルタが仕方ない、といった表情ながらも差し出したのは、かつてビヘイリル王国から鬼ヶ島へと友好の証に送られた魔剣の一振りだった
    形はセフィリアの赤竜剣ヤクタに酷似していたが、色は大きく違った

    『────』

    「なんて?」

    剣に関する説明を、マルタは魔神語で行った
    だがレオンは魔神語を喋れなかった、ので、シャンドルが翻訳した

    「この剣は『地竜剣アスタ』。曰く、剣としての性能だけなら魔剣『破魔』にも劣らない、と。
    セフィリアが使っていた赤竜剣ヤクタと同等の物と思われます」

    「……じゃあ、ソレ貰えるならいいか、お揃いだ、俺は使わんけど」

    レオンは『破魔』を返し、地竜剣アスタを受け取った
    そして、鬼神マルタによる手打ちも成立したことから、船でルーデウスの元へ帰着することが決まった

  • 31124/08/19(月) 23:39:46

    ルーデウスの元に戻ってからは、鬼神マルタとルーデウスによる最後の交渉が行われた
    互いの状況説明の下、鬼神マルタと龍神の名代であるルーデウスによる手打ちは完了した
    そして、手打ちを記念とした宴会も開かれ、酒に、食事に、歌
    彼らを祝福するように、披露されたのだ

    「いい土産も出来たな、セフィリア」

    「はい! 拙者の剣と同型のものがあるとは思いませんでしたが、これは非常に良い物でありますな! これならば、子供たちに将来あげるのに不自由もないであります!」

    酒に酔いながら、2人はそう語らい、鬼神とアトーフェの飲み比べを見守ったりしたのだった
    ──黄金に輝く、奴がやって来るその時までは

  • 32二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 07:12:56

    子供達の誕生日プレゼント、ゲットだぜ!!

  • 33二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 17:45:08

    モモ・タロ=サンってまた直球的な名前を……

  • 34二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 19:38:55

    レオンの子供達へのプレゼント予定 北鬼からパクった切れ味抜群の剣、地竜剣アスタ。多分オルステッドやミリアからも魔剣とか貢がれてそう。

  • 35二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 01:26:25

    >>34

    レオンの子供達もオルステッドから相当貢がれるだろうし、レオンもオルステッドから魔道具とか魔剣とかを貰ってそう。

  • 36二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 07:11:37

    剣の引き渡しの交渉中は終始こんな顔をしてそう

  • 37二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 18:40:49

    >>36

    龍神陣営からは(子供みたいだな)とか思われてそう

  • 38二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 20:13:13

    ミアにはどの剣をプレゼントするのかな?

  • 39124/08/21(水) 23:13:37

    ソレは、突如襲来した
    シャンドルとルーデウスが発見し、シャンドルが文字通り本気で時間稼ぎに徹し、ルーデウスがその仔細を報告した
    『闘神』バーディガーディが出現した、だから急いで撤退して欲しいと
    だが、その報告を受けて、多くの者がそれぞれの思惑と共に動き出した
    アトーフェは親衛隊を引き連れて、そして鬼神マルタはそんな彼女を追ってバーディガーディとの戦いに身を投じた
    無論、これで敗北すればタダではすまない、勝利の機会などやって来ない
    故にルーデウスはすぐさま『撤退』から『戦闘』に切り替え、指示を一部変更した

    戦える者は戦場へと向かい、非戦闘員や戦いのレベルについて来られない者は撤退を選ぶ形となる
    ルーデウスは魔導鎧一式に乗り込み、レオンもザリフの義手と義足のスペアを身につけ、セフィリアも愛剣を背負って戦場へと駆ける

    「レオン殿、お土産の方は」

    「撤退した奴に村まで運ばせてる。龍神様に預けろ、って」

    万が一の武器の鹵獲を考え、レオンが腰に帯びるのは愛剣であるドラゴンスレイヤーのみ
    そして、第三都市ヘイレルルの海でバーディガーディを前に戦う、鬼神とアトーフェたちの姿をルーデウスたちは目撃する

  • 40124/08/21(水) 23:18:59

    「親衛隊の魔術は効いてないな……鎧の効果か。だったら、俺とエリスで直接斬り込んで──」

    「ストップ! 俺が先に魔術を使って狙撃します! レオン、クリフ先輩、援護をお願いします!」

    「了解」

    「わかった!」

    ルーデウスは水王級魔術『雷光』を作り上げる
    クリフは土上級魔術『サンドスウォーム』を唱え、レオンは最大出力の『フロストノヴァ』を構える
    対オルステッドの時と同様に、大規模な魔術によるゴリ押しで先制を取る
    いくら闘神鎧であろうとも、この魔術を受けて無事なハズがない──と、ルーデウスたちは踏んでいた

    「『雷光』」

    「フロストノヴァ!」

    「……──サンドスウォーム」

    魔術が完成したところで、ルーデウスの雷光が、遅れてレオンのフロストノヴァが放たれる
    凍らせても追いつかないほどにやって来る水の余波には、クリフのサンドスウォームによる相殺が成された

    「……やったか?」

    「少しは効いてて欲しいけど──あ?」

  • 41124/08/21(水) 23:20:00

    ルーデウスの一言の直後に、レオンはすぐに上を見上げた
    そして、すぐさま腰の剣に手をかけ、光の剣閃を放った

    「マジか……!」

    「あっぶねぇ、斬られると思ったぜ」

    「フハハハハハハハハ!!! 素晴らしい技だな! 今までに見たことのない技だ!」

    闘神バーディガーディは、一切の傷を負うことなくルーデウスたちの前に現れた
    全力の雷光も、フロストノヴァもかき消され──先ほどレオンが放った光の剣閃も、パリスと戦った時の破魔と似たからくりでかき消されてしまった
    そして、彼はルーデウスの目の前に着地し、叫ぶ

    「我が名は闘神バーディガーディ! ヒトガミの盟友にして闘神の名を受け継ぎし者! ルーデウス・グレイラットに一騎打ちの決闘を申し込む!」

    「こ、断る!」

    「フハハハハ! 問答無用!」

    闘神の一撃が、魔導鎧一式を纏ったルーデウスを吹き飛ばした
    一撃で鎧は大破して吹き飛び、着用者本人であるルーデウスも紙細工のように吹っ飛んでいった
    故に、その場の誰もがすぐさまバーディガーディへ襲い掛かり──

    敗北した

  • 42124/08/21(水) 23:33:49

    闘神バーディガーディ、その実力は計り知れないものだった
    真っ先に斬り込んだエリスは一撃で気絶させられ、レオンが一瞬のタメと共に放った三撃の光の太刀は闘神鎧に傷をつけることに成功したが、反撃の連撃が叩きこまれ、レオンもエリス同様に気絶させられた

    2人がやられて、ようやくエリナリーゼはクリフを守ろうと盾を構えたが、衝撃を吸収できる彼女の盾はバーディガーディの一撃を防ぐことは叶わず、たった一撃で盾が木端微塵に粉砕された
    セフィリアも赤熱空断を放ったが効果はかき消され、半ば不死魔族であったことが災いし、レオンやエリスの何倍も殴られ、最後は貫き手で腹を貫かれて意識を失った
    それらの攻防が起きてから、ようやくムーアが撤退を指示した
    ルイジェルドがエリスとルーデウスを回収し、スペルド族や鬼族の面々がレオンやセフィリアたちを回収し、鬼神とアトーフェの両名が何度も吹き飛ばされながらも、殿を務め──

    「なんとか、撤退出来たってワケか……」

    「ルーデウス、目覚めたのか……頼む、起きたばかりで申し訳ないが、治療を手伝ってくれ」

    「え、あ、はい」

    セフィリアは腹を貫かれており、クリフやレオンの治癒魔術では治しきれなかった
    応急処置こそ出来ても、セフィリアの失った血肉を完璧に取り戻すに至らない
    スクロールの類も失っており、あった物は海水に濡れて使用できなくなっていた
    故に、聖級治癒魔術を使えるルーデウスの手が必要だった

    「……セフィリアがここまでやられるなんて、信じられないぜ」

    「そうだな……」

    レオンは改めて自分の無力さを痛感していた
    七大列強二位のオルステッドに対し、光の剣閃が通じた
    今まで戦ってきた強敵にも、大なり小なり差はあれども自身の剣は通じ、勝利した
    無論それはレオン一人の力ではない、勝利を掴んだのは常に仲間ありき
    だからこそ、仲間がいたあの場所だからこそレオンはバーディガーディ相手に、自分の技が通用すると信じていた
    しかし結果は見ての通り、兄も、妻も、仲間も、皆まとめて敗北した

  • 43二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 07:11:55

    このボロボロよ。中身が純不死魔族のバーディじゃなかったらワンチャンあったのかな?

  • 44二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 18:39:20

    さらっと光の太刀を三撃放って闘神鎧に傷を付けているよ

  • 45二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 21:03:25

    只でさえ低い自己評価がドン底に···

  • 46二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 07:10:26

    >>45

    他の奴らが手も足も出なかった闘神鎧に直ぐに元通りになるとはいえ傷を付けたんだから勲章ものなんだけどね。

  • 47二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 18:59:05

    まぁ、このあとルーデウスの岩砲弾でも傷がつくからな……

  • 481 24/08/23(金) 19:34:22

    残存戦力での作戦会議の末、ルーデウスは用意してある『奥の手』を使って、闘神との決着をつけることを考えた

    そのために残存戦力による時間稼ぎを行うべく、一度スペルド族の村まで撤退し、オルステッドを交えての作戦会議を再度行うこととなった

    オルステッドの魔力を残すため、これからの戦いのため、ルーデウスたちは自力での戦闘を選んだ

    例え死ぬことになったとしても、最後の最後まで足掻くために、今までやってきたことを無駄にしないために、ルーデウスは戦うことを選んだ


    そして、レオンたちは

    dice1d3=1 (1)

    1:無論戦う、例えこの命賭しても

    2:どれだけ詰ってくれても構わない、でも俺は闘神とは戦えない、俺みたいな役立たずじゃ話にもならない

    3:時間稼ぎだけならやってやる、けど兄さんの奥の手が来たら兄さんに一任する

  • 491 24/08/23(金) 19:47:37

    闘神が現れてから、丸2日
    森へ再度彼が現れるまでにそれだけの時間が経過していた
    アトーフェたちの姿はなくとも、彼女らがそれだけの時間を稼いでくれていた
    故に、ルーデウスたちはその残された時間を最大限利用し、闘神への時間稼ぎのための準備を整えていた
    巨大な壁を用いた魔術による狙撃、距離が縮まったところで火魔術による足止め、壁が壊されたところで、ルーデウスたちは森を丸ごと覆う濃霧を発生させる
    更に、泥沼を多数用意することで闘神の進行を少しでも鈍らせる形となり、徹底した嫌がらせへと務めた
    魔眼が通じないことと、相手に位置を気取られてはならないために、偵察と攪乱は第三の眼を持つスペルド族によって行われた
    彼らが命がけで行ったゲリラ戦と、寝る間も惜しんだルーデウスによる妨害が、絶えず闘神を襲う
    闘神には効果がなくとも、彼を指揮するギースに対しては有効足り得る妨害であるために

    「……光の剣閃は完全にダメか」

    時間稼ぎ作戦が2日目に突入してからは、レオンとセフィリアもゲリラ戦へと参加した
    2人はスペルド族と違って第三の眼を持たないため、探知能力は劣る
    だが、2人はスペルド族以上に気配の殺し方が上手かったために、スペルド族を1人相方につけて同時に行動することで闘神の足を止め、ある地点へと誘導していた
    そこは地竜谷であり、ルーデウスとアレクが決着をつけたところだった

    地竜谷を用いた防衛線が敷かれ、防衛線に突入する頃にはセフィリアとレオンたちは先に撤退し、ルーデウスたちの傍についた

  • 501 24/08/23(金) 19:55:33

    ルーデウスたちの敷いた防衛線に、闘神は攻めあぐねていた
    故に、一度ギースを使った囮作戦を行った、しかしその罠を見抜いたルイジェルドの進言により、ルーデウスは岩砲弾を放って囮となったギースを撃ち抜いた
    尤もその一撃でギースが死ぬことはなかったが、アレがギースではなく別人だったら? という考えはルーデウスの思考を鈍らせた

    そうして4日目、闘神は単身で飛び込んで攻めに来た
    ルーデウスたちは作戦通りに動き、森へ火聖級魔術『閃光炎』を放ち、ルイジェルドに抱えられて後退した
    闘神を止めるための城壁を崩し、ほんの1秒でも、と闘神の足止めをし──
    ついに、彼と対峙した

    「では、改めて……我が名は闘神バーディガーディ! ヒトガミの盟友にして闘神の名を受け継ぎし者! ルーデウス・グレイラット。貴様に決闘を申し込む!」

    「その前に聞きたい!」

    ルーデウスは闘神と少しばかり会話した
    理知的な魔王である彼だからこそ、通じる話を
    ヒトガミの使徒となった彼にこそ、通じる話を
    こちらに寝返ることは出来ないのか、という話を
    そうしてその話は通じず、交渉は決裂した
    そのために、ルーデウスは闘神から突きつけられた決闘を引き受けた

    「この場にいる全員で、お相手します」

    総力を上げての、決闘を

  • 511 24/08/23(金) 20:00:00

    前衛のタンクにはザノバ、ドーガ、セフィリアが
    前衛のアタッカーにはエリス、ルイジェルド、レオンが
    中衛のサポートにはエリナリーゼとスペルド族の戦士団が
    後衛にはルーデウスとクリフの両名がついた

    スタンダードな戦法、スタンダードな陣形で、闘神を迎え撃つこととなった
    耐久力に定評のあるザノバとドーガ、不死魔族の血を宿し怪我の治りも早いセフィリアが闘神の攻撃を受ける
    そこで出来た隙を突き、エリス、ルイジェルド、レオンが攻撃を仕掛ける
    レオンは2人の攻撃よりもわざと一瞬だけ遅れるように剣を振るい、エリスたちがつけた傷にピッタリ重ねるように剣を振る
    それによって、闘神鎧の破損、傷痕は再生が遅れる
    故に、中衛、後衛の放つ攻撃が時々バーディガーディの生身の肉体部分へと命中する
    しかしそれだけではダメージを与えるに至らない、不死魔族であるバーディガーディに些細な傷をつけたところで大した意味はない
    不死魔族と闘神鎧、それらが合わさって初めて真価を発揮するのだから

  • 52二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 07:12:53

    魔龍王ラプラスはさぁ…

  • 53二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 17:50:21

    >>48

    2か3を選んでいたらどんな展開になっていたのかな?

  • 541 24/08/24(土) 19:41:05

    >>53


    2の場合→不貞腐れたように「無理だ」「俺はもう戦えない」とか一丁前に心折れたアピールで戦いから逃げようとしますが、エリスとセフィリアにぶん殴られて怒鳴られて、折れた心を継ぎ接ぎにして無理矢理立ち上がって戦うことになります。その後もダイスが発生して最悪の場合ホントに最悪なことになります。


    3の場合→言葉通り時間稼ぎはやってくれますが、ルーデウスが奥の手をお披露目したらセフィリアを連れて撤退して、出番が終わります。

  • 55124/08/24(土) 22:48:22

    致命的なダメージを受ける者はいなかった
    スタンダードな戦法とは、その戦法がどんな相手にも一定以上通用するからこそスタンダードな戦法と呼ばれ、広まるに至る
    故に、総力を継ぎこんでの出来る限りの時間稼ぎは上手くいっている──ように見えた
    実際は意味などない、闘神にはアレクと違い体力の消耗もなく、少しずつ与えるダメージも意味はない、ただただ粘るだけに過ぎないのである
    闘神に攻撃を当てることはスペルド族の戦士、何ならこの戦力の中なら誰にでも出来る
    だが、ザノバだろうとレオンだろうとセフィリアだろうとルイジェルドだろうとルーデウスだろうと、誰が攻撃を当てても中身のバーディガーディへのダメージには至らない
    ルーデウスが全力で撃った炸裂岩砲弾だろうと、レオンが本気で放った光の太刀だろうと、セフィリアの最大出力の赤熱空断だろうと、闘神に対するダメージはない
    ただ、ただただ粘るだけ、全力で粘るだけ、持ちこたえるだけの戦線
    そんな明るい未来が待っていないであろう、退廃の見えた戦法は、やはり綻びが生じ、崩れる

    「ッ……やはり、俺たちじゃっ、力不足か……」

    「しっかりなさい、あなたたちだって──ッ、ぐっ、あぁっ!」

    「リーゼッ! ──ぶっ! ぐ──ほっ……」

    スペルド族の戦士団がこの戦線を維持するのは、荷が重かった
    ルイジェルドと違い、彼らには戦闘経験が不足しており、ルイジェルド程長くこの場に留まっていられなかった
    彼らが一人ずつ欠ける度に、エリナリーゼの負担は増し、段々と攻撃が前衛のザノバたちだけではなくエリナリーゼにも飛んでいくようになり──
    闘神の攻撃はエリナリーゼがルーデウスから貰った急造の盾を粉砕し、彼女を紙細工のように吹き飛ばした
    そして、そんな吹き飛んだ彼女に気が取られたのはクリフであり、大きく隙を晒した
    隙を晒したクリフは闘神の攻撃でエリナリーゼのように吹き飛ばされ、そのまま意識を手放してしまった
    クリフが倒れた時点で、戦線は崩壊し始めた

    「ぐおっ!」

    「ぐはぁっ!」

    前衛を務めていたザノバ、ドーガ、セフィリアの傷が増え、治癒魔術によるサポートが間に合わなくなった
    前衛が欠ければかけるほど、アタッカーにかかる負荷も次々に増えていく

  • 56二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 05:13:31

    このワンサイドゲームよ

  • 57124/08/25(日) 08:30:55

    前衛のタンク三人が崩れた時には、闘神の拳がアタッカーたちを襲った
    ルイジェルドがエリスを庇って戦闘不能となり、レオンは倒れた全員の回復時間を稼ぐために、敢えて前に出て剣を振るった
    だが、レオン一人で闘神相手に時間稼ぎをするなど思い上がりも甚だしいところだった
    本物の七大列強に迫る強さを持つ彼を前に、たかだか七大列強下位と互角程度のレオン一人では話にもならなかった
    確かにルーデウスがドーガ、ザノバ、セフィリアに治癒魔術をかける時間は稼いだ
    だが、真正面からの戦いではあまりにも分が悪かった、レオンがどれだけ回避に徹し、尚且つ斬撃を放ち続けようとも
    闘神鎧でブーストしたバーディガーディの6本の腕を前に、レオンが持久戦を行うのは無茶に等しく、レオンも闘神のラッシュを受けて倒れた

    レオンが倒れたタイミングで、治癒を受けたザノバ、ドーガ、セフィリアが戦線に復帰するが、今更前衛タンクが戻ったところで状況は何も好転しなかった
    1人ずつ、ゆっくり、ゆっくりとブッ飛ばされて行き、後衛を守る者がいなくなったところで、闘神の拳がルーデウスを襲った
    魔導鎧すらない状態の彼では闘神の拳に耐えることも出来ず、クリフたちのようにきりもみ回転するほどの勢いで吹っ飛んでいった

    「最期に、言い残すことはあるか?」

    「……命乞いを、したいです」

    「聞きはするが、聞き入れてやることは出来んな。ヒトガミはお前の命を望んでいる」

    「なら、せめて……俺はいいです、でも、せめて、せめて俺の家族だけは、助けてください……あなたがさっきブッ飛ばしたレオンや、セフィリアは……ともかく、俺や、レオンにいる妻や、子供は……!」

    「ふむ……良いだろう、向かって来る者には容赦せんが、戦うつもりがない者ならば、見逃そう」

    ルーデウスは、その言葉に満足した
    後悔はある、やり残したことも、これからやりたいことも、いつか、いつかと願った未来のことを、諦めたくはない
    だが、それでも、必要最低限は出来た、バーディガーディが己の家族に手を出さないでくれる、それだけは、ルーデウスにとって救いだった
    だから、こうして闘神の拳が振り下ろされ、自分を潰すのだとしても、ルーデウスは『やれるだけのことはやれた』と、満足した──が、彼は闘神の拳に潰されることはなかった

  • 58二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 09:36:51

    兄のそんな自己犠牲な精神を弟が許すかな?

  • 59二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 10:34:25

    なんで敵陣営の連中はルーデウスたち殺さないように動いているんだろ?
    原作アレクが見逃しているのは重量破断で倒したって思い込んだり、新しい強さに開眼した恩義からだけど、そこらへんの理由がないままレオンたち見逃しているのがわからん

  • 60二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 11:58:28

    >>59

    アレク戦だと一応レオンは両腕落とされて致命的な傷も受けてるし

    「このあとオルステッドも叩かなきゃだから取り敢えずさっさと行こう」ってなってるからじゃない? 元から詰めの甘い抜けた性格だし

    バーディに関しては原作でもそうだけど雑に殴ってるだけだし

  • 61124/08/25(日) 12:07:56

    闘神の拳がルーデウスに振り下ろされる間際、闘神のバランスは崩れた
    やったのは誰か、とそうする直前に自分へ声をかけたのは誰か、とルーデウスは辺りを見回した
    エリスでも、ルイジェルドでも、レオンでもない、誰が──と

    「待たせたな、ルーデウス」

    「……ギレーヌ!」

    「ごめんルディ、遅れた……けど、もう大丈夫! ここはボクらで食い止める! ルディはロキシーのところに、村に行って!」

    剣王ギレーヌ、水帝イゾルテ、そして、シルフィエットが駆けつけて来た
    無詠唱治癒魔術師であるシルフィが来たことで、地獄のような戦況は回復した
    上級以上の治癒魔術を無詠唱で使えるのは、この場においてはシルフィただ一人である
    故に、素早く戦場を駆けたシルフィが触れた者は、皆再度立ち上がった
    ザノバ、ドーガ、セフィリア、エリス、ルイジェルド、レオンが立ちあがり、イゾルテをメインタンク、先ほどまでメインタンクだった3人をサブタンク、そしてアタッカー3人にギレーヌを加えて4人編成となる
    ヒーラーにはシルフィが加わり、クリフやエリナリーゼたちのサポートがなくとも、総力戦が始まった頃と同様の時間稼ぎを十分に行えていた
    それを見て安心したルーデウスは急いで村まで駆けつけ、村に呼び起こされた、ルーデウスの本当の本当の奥の手を手にした

    「……申し訳ありません、ルディ。遅れました……手順を間違えてしまって」

    「いいです、間に合ったんですから、それでいいんです!」

    「……魔導鎧『零式』。これなら、あるいは」

    一式をより大きく、そして高性能に、燃費をより最悪にした短期決戦用兵器、魔導鎧『零式』
    ルーデウスの真の奥の手であり、使うのならこの盤面しかない、と決めた最強の装備である

    「……きっと、これが最後の戦いだ」

    魔力も、体力も、気力も全て振り絞るつもりで、ルーデウスは魔導鎧『零式』へと乗り込んだ

  • 62124/08/25(日) 18:51:10

    ルーデウスがとうとう奥の手である魔導鎧零式を起動し、戦場へやって来た

    シルフィの指示で皆が後退し、レオンとセフィリアたちも撤退を始めようとする

    dice1d3=3 (3)

    1:レオンだけは「援護だけでもさせてくれ」と残った

    2:レオンとセフィリアが揃って残った

    3:2人とも残ろうとするが、シルフィとルイジェルドの説得で渋々撤退

  • 63124/08/25(日) 19:05:06

    「俺も戦える! 運用テストで連携戦闘は何度もしてきた、兄さんがアレを出したなら、今度こそ連携して──」

    「そうであります! 拙者もルーデウス殿との連携は一式とではありましたが、出来てますから! 役に立てるであります!」

    「それはそうだけど、ボクらは万が一ルディが敗れた時の保険なんだよ。ルディを生きて撤退させて、オルステッドに後を託すに必要なんだ、その役割を果たすのに2人は欠かせないから、お願い」

    「それに、あの鎧の出力が北神との戦いで使った魔導鎧よりも高性能ならば、動きでお互いを気にしている余裕もないだろう。あの体躯ならば、連携はかえってルーデウスの動きを阻害しかねん。気持ちはわかるが、ここは退け」

    本当は残りたかった、北神との戦いに最後までいられなかったから
    闘神との戦いでも、大して役に立てなかったから、レオンとセフィリアは残りたかった
    だが、兄の信じた2人を信じ、レオンたちは剣を鞘に納めて撤退した
    そして、ここに七大列強同士の戦いが始まった

    七大列強七位『泥沼』ルーデウスと
    七大列強三位『闘神』バーディガーディが
    ルーデウスは奥の手も奥の手、文字通り最高峰の力で挑むのに対し、バーディガーディはまだ本気ではない
    正確には七大列強三位としての『闘神』は、バーディガーディのことを闘神鎧が乗っ取ることで初めて成立する
    それ故に、条件は五分と五分とも呼べる状態だった

    「それが、龍神に己が価値を認めさせ、我が姉上をも下した、魔導鎧か!」

    「一式の方は、港町で一回見たでしょう?」

    「ふむ、そうであったか?」

    「一撃で粉々にされましたがね」

    これが最後の戦い、泣こうと笑おうと、この戦いで闘神を倒せなければ、オルステッドの出番となってしまう
    それを避けるために、そうさせないために、ルーデウスは命を賭すつもりで、闘神を睨み、構える
    未来を、家族の幸せを守るために

  • 64124/08/25(日) 19:19:38

    戦いはかつてルーデウスが行った、龍神オルステッドとの戦いを踏襲することになった
    いつでも斬り込んでくれる弟はいない、純粋に一人だけの力で戦う
    ルーデウスはオルステッドから託された王竜剣カジャクトに魔力を込めて自重を軽くし、それによって機動力を高め、下がりながら戦う形になった
    遠距離攻撃手段を持たない闘神はひたすらに近づくことしか出来ない、故にルーデウスは常に一定の距離を保って岩砲弾を放ち、距離が縮まったタイミングで『鎧通し』の効果を持つ魔剣を振るい、闘神鎧を斬り飛ばす
    そうして生身の腕が露出したところで、腕に岩砲弾ショットガンをゼロ距離で放ち、腕をちぎり飛ばす
    斬り落とされた鎧と腕はある魔法陣の元に投げ込まれることで、闘神鎧の再生を阻害していた

    「なるほど、考えたな!」

    「っし……あと5回……」

    ルーデウスたちが考えた作戦は、バーディガーディをバラバラにして、ソレを封印することだった
    当然、彼にもそれは読まれており、その行動に合わせた行動を、闘神も取って来る
    2本目の斬り落とされた時に、残った腕がルーデウスを襲う
    バーディガーディはカウンターというにはお粗末だが、つけられた傷に対してそれ以上のダメージをルーデウスに返している

    「ふむ……ふんっ!」

    「……っ、ああああああっ!!!」

    しかし、ただのカウンターでは効果が薄い、故に闘神は残った腕を2本に集約させ、太い腕を更に太く、重く変えた
    通常時の3倍の太さにまで磨き上げられた彼の腕は、その一本を犠牲にするのと同時に、たった一撃で魔導鎧零式を砕いた
    雄叫びを上げながら突進してきたルーデウスの放った斬撃に腕は斬られ、鎧と共にどこかへと飛んでいく
    だが、バーディガーディは依然闘神鎧に包まれており、巨大な腕をまだ残している
    ルーデウスはもう魔導鎧零式の動きが鈍く、立ち上がることすら一苦労するほどのダメージを受けていた

    「いい策、いい気合……そして、いい勝負だった。さらばだ、ルーデウス」

    バーディガーディが、拳を振り上げる

  • 65124/08/25(日) 19:32:28

    だが、バーディガーディは先ほど同様にルーデウスへトドメを刺すことが叶わなかった
    一人の剣士が、彼の前に立ちはだかり、彼の太く、大きく、硬い腕を、愛剣の犠牲と共に斬り落としたのだから
    だが、その剣士は、彼女は、根元から愛剣を折れても尚、赤い剣を振り乱すかのように、吠えた
    例え剣がなくとも、腕がなくとも、今度こそ大切な者を守るために、彼を守るために、鍛え上げて来たその全てをぶつけるべく、吠える
    実力で自分以上の存在などとうにいる、この腕を失った闘神も自分より強いだろうと、わかっていた
    だがそれでも尚彼女は、エリス・グレイラットは吠えた、愛する者を守るために
    だから、ルーデウスは彼女に、家族を守るための力を、自分の力と共に乗せて渡した

    「エリス!」

    「──!」

    ルーデウスは王竜剣カジャクトに、自分の中にある全ての魔力を込め、エリスへ投げ渡した
    そして、エリスはそれを受け取り──無意識下で、自分の魔力をも込めながら、最速、最大、最高の一撃を、全力で放った
    その一撃は闘神鎧ごとバーディガーディを球体の中に飲み込み、再生も追いつかぬほどの速度で木端微塵に消し飛ばした
    バーディガーディが消えたところで、闘神鎧の破片と王竜剣カジャクトは、地竜谷の底へと落下した

  • 66124/08/25(日) 19:38:42

    戦いは決した
    闘神バーディガーディは敗れ、ルーデウスたちが勝者となり、戦いに幕は下りた
    しかし、まだ安心は出来ない、事後処理も行わなければならない、バーディガーディを消し飛ばしたとは言っても、彼は分け身から復活することが出来るため、安心はしていられない
    それだけではない、彼を見つけていないから、とルーデウスは痛む体に鞭打って立ちあがり、ギレーヌ、イゾルテ、ルイジェルドを連れて走り出す
    ギースを見つけるために、そして、ルーデウスの指示を受けた者たちが、また動き出し──
    レオンとセフィリアも、独自に動き出した

  • 67124/08/25(日) 19:49:55

    ──────

    「よう、随分目立つなぁ……おニューのおべべ着て、大事な玩具が戻ってきてご満悦か?」

    「……レオン・グレイラット、目覚め、ここに降り立ち、真っ先に対峙するのがあなたか」

    闘神鎧やバーディガーディの体が谷へと落ちた時点で、レオンは既に準備を始めていた
    万が一があるかもしれない、兄が敗れるかもしれないと、そして、その万が一が起こった時、やはりオルステッドを出陣させてはならない
    だからこそ自分が気合を入れて頑張らなければならない、徒労に終わるとしても、足掻くために
    セフィリアと共に、自身はもう一つの決戦兵器を装備して──復活し、地竜谷の底から現れたアレクサンダー・カールマン・ライバックと対峙する
    レオンはザリフの義手、義足に加え、ロキシーが密かに開発した秘密兵器『魔推進器』を装備した
    セフィリアは赤竜剣ヤクタによるブーストをかけ、既に戦闘態勢へと入っていた

    「フッ……今の僕を前に、その背中に背負った魔道具一つで対抗できると?」

    「出来るとか、出来ないとか、関係ないんだよ。ただやるだけだ、例えこの戦いで死ぬとしても、二度と剣を振れなくなるとしてもな」

    「……いいでしょう。この力のお試しとして、遊んであげますよ」

    もう一つの決戦
    かつての仲間であり、友と呼んでも差し支えの無かったあの男との別れを済ませる兄のために、未来のための魔力を残さなければならないオルステッドのために
    レオンは先ほどのルーデウスのように、出せるだけの全ての力を出し切るために、戦う

  • 68二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 07:13:03

    さぁ最終決戦だ!!

  • 69二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 19:10:45

    保持

  • 70二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 00:17:53

    >>62

    1か2だったらどんな展開だったんだろうな

  • 71二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 07:11:24

    >>68

    また腕の一本か二本は犠牲になるんだろうなぁ

  • 721 24/08/27(火) 15:10:10

    >>70

    バーディガーディの腕を飛ばすのが楽にはなりますがアレクを止められずにオルステッドの元まで通すことになってしまいます。

  • 73二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 20:17:50

    多分パウロは多忙なレオンに代わってミアに(将来はミリアちゃんみたいな美人さんになるぞぉ)ってデレデレしながら剣神流を教えていたらレオン譲りの剣才を見て相当ビックリしてそう。

  • 74二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 07:14:00

    >>73

    鼻の下が伸びたデレデレ顔が光の太刀をやったミアを見てスンッて真顔に顔になってそう

  • 75二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 18:49:56

    保守

  • 76二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 20:10:28

    >>74

    これでレオンから教えを受けても誰も習得出来なかった光の剣閃を習得したら冷や汗かいた後に笑ってそう

  • 77二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 23:25:12

    勝手に鬼ヶ島の秘宝を持ち出した挙げ句殺されて秘宝も鹵獲されたパリスの評価酷いことになってそう

  • 78二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 07:08:35

    >>73

    やはりパウロの血縁…

  • 79二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 07:13:45

    >>73>>76

    妹も同然に仲の良かった従姉妹が自分よりも遠くに行ってしまった事にルーシーが曇ってそう

  • 80124/08/29(木) 16:45:36

    更新出来ない日々が続いてしまい申し訳ありません。
    恐らく明日には続きが書けます。

  • 81二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 19:27:59

    待ってます

  • 82二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 07:10:21

    >>78

    否定出来ないなぁ

  • 83二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 19:06:16

    このレスは削除されています

  • 84二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 20:01:08

    そういえばミアは親三人と伯父一家と祖父一家の事をどう思っているんだろうな。

  • 85124/08/30(金) 22:29:39

    申し訳ありません、ホスト規制で中々書き込めずにいました。

  • 86124/08/30(金) 22:58:16

    ────

    闘神鎧を装備したアレクとの戦いの火蓋が、切って落とされた
    この戦いはバーディガーディの時のような継戦能力よりも、速度が重視される戦いとなった
    アレクは闘神鎧によるブーストと、王竜剣による重力操作による変幻自在の動きで、この場にいる誰よりも速く動き、速く剣を振るった
    だが、あくまでそれは”剣の使い手”自身の速さであった
    剣そのものの速度でその場を制していたのは、レオンだった
    アレクがどれだけ速くレオンに攻撃を仕掛けようと、レオンは後出しでそれに対応できる速さがあった
    仮に光の太刀でないにしろ、レオンの剣速は剣神にも匹敵する物
    故に、アレクの攻撃ではレオンに傷をつけるには至らない、しかしレオンの剣速とパワーではアレクを闘神鎧ごと斬ることは出来なかった
    レオンの攻撃速度であればアレクに攻撃を当てることは容易だが、闘神鎧の上からアレクの体を斬り落とすには光の太刀でなくてはならない
    だが、今のレオンでは光の太刀を放つのに必要な構えを取れずにいる

    (ッ、この場において、置いていかれているのは拙者自身……! ですが、速すぎます……赤竜剣のブーストをもってしても、拙者はこの戦いで文字通りついて行けていないであります……!)

    本来ならばセフィリアが隙を作ることで、レオンに必殺の光の剣を放たせるプランがあった
    だが、セフィリアが2人の戦いに割り込むことは敵わず、無理をして飛び出そうとしても、速度に特化したかのように動き回る2人の間には割り込めない

    この戦いに割り込むには、最低でもシャンドル程の身のこなしがなければならない
    故に、セフィリアではまだ足りない、届かない

  • 87124/08/30(金) 23:26:35

    (踏み込みの深さ、ミスったらこっちの首が飛ぶな……推進器はまだ持つが、魔力を無駄遣いしてたらアレを撃たれた時に相殺出来ない……持久戦が効かないのは向こうも同じだけど、不利なのはこっちの方……なら)

    (剣の速度は依然として僕以上、けれど光の太刀を放てずにいる……なら、このまま光の太刀を封じ続ければ勝機はある……けれど、闘神鎧が僕の魔力を食っている以上、持久戦は無駄……しかし光の太刀を封じ続けるには──そうか)

    両者が思案を巡らせる中、アレクは大きく距離を取り、剣を両手で握り、構える
    レオンは推進器に魔力を込めてアレクを追いかけようとしたがすぐに踏み止まり、アレクの構えを見た
    その構えは、セフィリアが赤熱空断を放つ時と似ている構え、即ち──

    「この技なら、あなたの剣速も関係ない」

    「ッ! そう来たかよ、考えたな畜生!」

    重力破断
    アレクの持つ王竜剣カジャクトによる最大最高の一撃
    対するレオンは、かの一撃に対抗するべく逃げの一手ではなく、攻めで打ち破るために、剣を腰に収めた

    (どの道これで決め切れなきゃ死ぬんだ……だったら、腕を灰燼に変えてでもやってやる!)

    レオンはザリフの義手が自壊するほどの魔力を込め、かつてのセフィリアとの戦い同様に火の魔術を灯す
    使うのは火聖級魔術『閃光炎』
    シーローン王国でセフィリアと戦った時同様に、同時発動と圧縮によって、火力を大きく底上げする
    更に、爆発性のある重力破断に対抗するために『閃光炎』の性質である光を利用した魔術、というのを利用するべく、レオンは炎を熱線のように変え、自身への反動を少しでも少なくするために、より深く圧縮し、蒼い熱線へと変わる

    「右手に剣」
    「左手に剣」
    「両の腕で齎さん、有りと有る命を失わせ、一意の死を齎さん」
    「重力破断!」

    「『閃光炎』!」

  • 88124/08/30(金) 23:40:28

    「ぐっ! ぁ、あああああ……!」

    アレクの放った必殺の一撃と、レオンの放った熱線がぶつかり合い、そのまま押し合いとなる
    本来、アレクが生身のままこの技を放っていれば、レオンに軍配が上がっていた
    レオンの放っている圧縮型『閃光炎』は、シーローン王国での戦いで使った時よりも深く圧縮され、火力はより大きく上がっている
    だが、アレクが闘神鎧を着てその恩恵を受けた状態では、話は変わって来る
    闘神鎧による強化、そして一度死の淵に立ったことで、アレクは先ほどよりもより強くなっていた
    故に、振り下ろされる一撃はずっと強く、重くなっていたのだ
    レオンの『閃光炎』を、弾き返しかねないほどの威力へと、強化されてしまっていた

    (ッ……押されているのは、やっぱり使い手が俺だからだ……兄さん程の魔術師なら、コレを返すのも出来たはずだ……! けど、ここでアイツを倒せなければ、セフィリアは死に、兄さんも死に、龍神様も消耗する……! 当たり前の事実から、目を逸らすな!)

    「ッ──! うおおおおおおおおおお……! はぁあああああああああああああ──ッ!!!!!」

    レオンは体内から魔力を極限まで振り絞り、纏う闘気をより強く、大きく、質すら変わりかねないほどに力を注いだ
    そして、押し合いに踏ん張りを聞かせるために推進器をフルで稼働させ、ザリフの義足には耐えられる限界まで魔力を込めた
    文字通り全身から魔力を放出し、出力を高めた
    だが、ただ一人の人間が全力を出したところで、神の名を冠する剣士に、神の名を冠した鎧と王の名を冠する剣が加わった力は超えられない

    (これでも、足りないか──!)

    蒼き熱線が、押し戻される

  • 89二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 05:25:01

    ここにきて装備の差が···王竜剣だけなら何とかいけたのに

  • 90二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 08:01:05

    >>88

    >兄さん程の魔術師なら、コレを返すのも出来たはずだ……!


    ルーデウス「無茶言うな」

  • 91二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 14:40:05

    >>90

    ルーデウスも「レオンならもっとスマートに防げた」とか思っているよ

  • 92二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:49:03

    >>90>>91

    お互いに無い物ねだりをしている似た者兄弟

  • 93二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 06:08:19

    続き、まだかなぁ

  • 94124/09/01(日) 11:26:40

    蒼き熱線が押し戻され、王竜の剣は少しずつ、レオンへと距離を詰める
    今のレオンは魔力の操作制度の上昇や、圧縮型『閃光炎』の特訓によって自身の腕が焼けない程度には反動の調整も出来ていた
    故に、一度押し合いを避ければ状況をリセットすることは叶う、アレクの重力破断の射程範囲にも逃げることは叶う
    だが逃げては意味がない、逃げたところでどうにもならない
    だからレオンは力を込め続け、吠える
    そして、そのレオンの熱意と吠え様は、一人の剣士を呼び込んだ

    「はあああああああああああ──ッ! レオン殿──ッ!!!」

    赤竜剣ヤクタを赤熱化させた、セフィリアがその場に駆けつけ、自身の奥義を放ったのだ

    「赤熱ッ! 空断ッ!!!」

    「無駄なことを……! その程度で、僕の技が──何っ!?」

  • 95124/09/01(日) 11:34:46

    時は遡り──それは、ミリス、バシェラントでの一件を片付けた時のことだった

    「はぁっ、やっぱムズいな……」

    「そもそも兄さんに波長合わせられる魔術師なんてこの世にいるのかよ……」

    ルーデウスと、レオンの2人が魔術の訓練をしていた時のこと
    ルーデウスは「もしかして、複数人の魔術を合体させたら元〇玉みたいなのが作れるんじゃね?」という好奇心が芽生えた
    そしてそれを実現させるべくレオン、シルフィ、ロキシー、セフィリアを呼び込んで始めたのだ
    が、全く上手くいかない

    混合魔術、フロストノヴァや濃霧のようなものならば、2人でそれぞれの魔術の発動のタイミングを合わせれば出来ないことはない、何故なら原理が単純であり、本来ならば詠唱魔術の時間差使用で使われるものなのだから
    だが、魔術そのものを合成するというのはあまりにも難しかった
    魔術を使うにしても詠唱すればプロセスは一定だが、無詠唱は個々人の差が大きく出る
    魔力の込め方、リズム、イメージの仕方、思考の波長
    どれだけ同じ時を過ごした仲間であろうと、それらを合わせるのは至難の業である
    その上、本来ならば魔力量、ないし魔力出力がも近しい者同士でなければ挑戦の土台にすら立てない

    故あって、レオンはロキシーやシルフィとの連携という形で練習が叶ったが、ルーデウスではセフィリアですら魔力量に差がありすぎるため、泣く泣く断念することとなった
    そして、レオンもルーデウスに悪い気がした、のというのと同時に、何度練習しても出来ることが少ない上に、無理に合成するくらいなら個人個人で魔術を使った方がマシだ──という結論に至り、ルーデウスによる「元気〇」計画は白紙に終わったのである

  • 96二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 21:14:04

    ルーデウスの無茶振りにもちゃんと付き合う良くできた弟だなぁ

  • 97124/09/02(月) 06:42:03

    だが、その魔術の計画が白紙に終わっても尚
    その現象自体は起こそうと思えば起こせるのだ
    例えば、港町で闘神と戦った時、ルーデウスが放った『雷光』に、レオンはフロストノヴァを併せて放った
    その時のフロストノヴァはただレオンが放った時よりも威力は大きかったのだ
    何故ならばあらかじめルーデウスが巻き起こした分の水がある分、凍らせる範囲も多かったため

    そして──今、この蒼き熱線と重力破断のせめぎ合いにおいても、同じことが起きた
    蒼い熱線の前に、赤熱化した、魔力を込められた剣が現れた
    温度は違えど同じ系統と、似た思考を持ち、特定のリズムと出力でのみ発動する技である【赤熱空断】
    それが前に現れた時、レオンはすぐさま熱線に込める魔力へのリズムを、合わせた

    「何っ──!?」

    同じリズムで魔力が込められた、同系統の魔術が合わさった
    蒼い熱線が赤竜剣ヤクタに巻き付くように纏わされ、赤竜剣ヤクタは出力限界の温度を越え、蒼い炎を纏った剣となった
    そして、その一撃は闘神鎧によって強化された重力破断をも上回った

    「ハァァァアアアアアアア──ッ!!!」

    「ば、馬鹿な……お、押され──っ、グ、アアアアアアアアアア──ッ!」

    炎、一閃
    闘神鎧の防御力を遥かに上回る、炎を纏った一撃がアレクを切り裂き、大きく吹き飛ばした
    大爆発と共に、アレクは遠くで吹き飛び、断末魔を上げた
    よしんば生きていたのだとしても、バーディガーディではないのだから再生も間に合わないだろう──と、レオンたちも踏んでいた

  • 98124/09/02(月) 06:46:57

    「ハァッ……ハァッ……もう、限界だな……」

    「で、ありますな……拙者は、一応、少し休めば……まだ……」

    レオンは文字通り魔力を全て使い切った
    闘気すら纏えるかも怪しいほどに使い切ったが故に、魔力が枯渇して、髪も少し白く染まっていた
    セフィリアはまだ魔力を残しているが、大規模な魔術は使えそうにはなかった
    それほどに枯渇した状態、それほどにギリギリを出し切った戦い
    一歩間違えば、また手足どころか首が飛んでもおかしくない戦いだった
    だからこれでよかった、こうやって、五体満足で勝ち残れて良かったのだ──と思っていた

    「レオン!」

    「兄さん……!」

    ギースとの別れを済ませて来たであろうルーデウスがやって来て、安堵した
    だが、安堵すること自体が、レオンたちには間違いだった
    戦いは、まだ終わっていなかったのだから

    「……は?」

    「えっ、な……なん、で……?」

    ルーデウスが戻って来た、束の間の時だった
    本当に、ほんの少しの間だったのにも関わらず、ソレは立っていた

  • 99124/09/02(月) 06:55:44

    「僕……は、英雄……なん、だ……だか、ら──人を、何も、かもを……ころ、す……!」

    「いい加減にしろよ、お前……!」

    「アレは──もう、アレク殿でも、ありません……あれは、あれは……!」

    鎧の全身を再生させた、闘神鎧がそこにあった
    そして、その中身からは焦げた肉のような臭いが充満していた
    闘神鎧が、北神アレクサンダーを乗っ取ったのである
    仕掛けは単純なことだった
    セフィリアとレオンの合体技を受けた時点で、闘神鎧は大破し、アレクもしばらくは動けなくなるほどのダメージを受けていた
    だから、闘神鎧はアレクの意識を乗っ取り、鎧を急速再生させて、立ち上がらせたのである
    今度は己が戦うのだ、と
    右手には王竜剣カジャクト、そしてアレクの体躯にあった武器が生成され──今度は、ラプラスの千の奥義を備えた状態で、襲い来るのだ

    「ッ、拙者が戦います……時間は、少しでも稼ぎますから、お二人は逃げてください……! アレとて、中身のアレク殿がボロボロな以上、時間経過で倒れるはずです! だから、逃げてください!!!」

    「出来るかよ……そんなっ、の……! 俺も、1秒だって長く──」

    「いいから逃げろって言ってんでしょうが!!! この莫迦ぁ!」

    セフィリアは目に涙を浮かべながら叫び、たった一人で闘神鎧と対峙した
    きっと死ぬだろう、時間稼ぎもままならず、バラバラにされて死ぬのだろう、とセフィリアはもうわかっていた
    怖い、怖い、それでも、大切な人たちを守れるのだから、それで良いのだと
    1秒でも長く時間を稼げれば、きっと良い未来が待っているのだと、覚悟を決めて一歩を踏み出そうとした時だった

    「ッ──!!!」

    その場にいる全員が、闘神鎧以上に恐ろしい、死を察知した

  • 100124/09/02(月) 07:00:22

    世界最強──いや、最恐、最凶と呼んでも良い、最大、最悪の殺意

    「遅くなってすまなかったな、ルーデウス、レオン、セフィリア」

    「……オルステッド、様」

    龍神オルステッドが、彼らの前に現れた
    白いコートをはためかせ、呪いを抑制するヘルメットを脱ぎ、これ以上ないほどの殺意をまき散らしながら、闘神鎧と対峙する
    ルーデウスは震えてその場に転び、レオンは立ち上がることが出来なかった
    セフィリアに至っては剣を落っことし、恐怖から涙を流した

    「後は任せろ」

    「でも、あんなのと、戦ったら……魔力が……!」

    「俺も、一度くらいは仲間という物を信じた上で、戦ってみたい」

    「!」

    「ここまで、よく頑張ったな」

    世界最強の殺意をまき散らす男が発したのは、労いの言葉
    己のために命をかけた男たちが魅せた姿に惹かれ、信頼した、龍神からの労い
    それに、目頭が熱くならない者はいなかった

    「さて、闘神鎧に王竜剣カジャクトか……丁度いい、己の意識すら乗っ取られたその無様な姿でも、それだけの装備があって負けた時の言い訳は出来まいな?」

    「……」

    「まぁ、いい。かかってこい、『北神三世』アレクサンダー。お前を完膚なきまで、徹底的に叩き潰してやる」

  • 101二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 07:13:46

    この戦いは龍神陣営の勝利ですね

  • 102二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 07:49:28

    マジカッコいいです社長

  • 103二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 17:34:20

    これなら消耗少なく済むかな?

  • 104二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 21:02:54

    >>100

    部下からの信頼と誠意には行動で応える上司の鑑

  • 105二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 07:13:40

    今までで一番テンションの上がってそうな社長

  • 106二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 12:22:52

    保持

  • 1071 24/09/03(火) 17:50:32

    今日は更新できそうにないです、申し訳ありません。

  • 108二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 20:41:47

    オルステッドやアリエルやシャンドルは今のレオンに対してどんな評価なんだろうね。

  • 109二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 07:05:43

    何度も愛する妻子の走馬灯を見てそうなレオン

  • 110二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 07:13:19

    更新待ってます

  • 111二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 12:12:19

    保持

  • 112二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:46:53

    ほしゅ

  • 113二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:47:45

    なんか弟夫婦がいなくて探したらズタボロになっていた二人を発見したルーデウスはどんな気持ちだったんだろうね

  • 114二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 21:24:09

    >>113

    ズタボロって言っても一戦目と違って明らかに五体満足だし「何かあったのか?」

    くらいだろうね

  • 115124/09/04(水) 21:48:12

    それは、ほんの数分後のことだった
    地竜谷の森の四分の一が消失するほどの規模の戦い
    レオンたちが放った熱線などの影響もあったが、オルステッドたちはそれを上塗りするかのように森を吹き飛ばす大規模な戦いを繰り広げ、あっという間に決着をつけた

    オルステッドはかつてルーデウスを相手にした際に抜刀した、神刀という武器を使って戦っていた
    その圧倒的な力は闘神鎧が相手でも依然発揮され続け、闘神鎧がどれだけの動きをしようと、オルステッドは対応してみせた
    元々中身のアレク自体がボロボロになっていたことも大きいが、それ以上にオルステッドの強さは別格であった
    彼もまたレオン同様に光の剣閃を放つことが出来るのだが、レオンのように全く同時に二撃、三撃と放つことは出来ない

    だが、そもそも彼は光の剣閃を二撃以上放つ必要がなかった
    何故なら、彼とレオンの物では威力の差は圧倒的に違ったのだから
    レオンの光の剣閃では闘神鎧の防御力を突破することが叶わず、連続して放たない限り鎧の中身へとダメージがいくことはない
    だが、オルステッドが放った光の剣閃はたった一撃で闘神鎧ごと中身のアレクの腕を斬り飛ばしていた
    むしろ、それだけの技を使われて尚数分だけ戦いが成立したのは、闘神鎧自体に登録されていたラプラスの千の奥義があってこそだった
    だが、闘神鎧がどれだけ奥義を発揮しようとも、中身のアレクが半生半死の状態では話にもならず、闘神鎧は最早粗大ゴミのようにバラバラに解体されていたのだ

    「ぅ、ぁ……あ……」

    「……アレクサンダー・カールマン・ライバック。ここで死ぬか、俺の配下となるか選べ」

    闘神鎧も、闘神鎧が生成した武器も、王竜剣カジャクトも自分の腕ごと散らばり、全身を焼き焦がされ、死の淵をさまよいながらも、彼は全身を恐怖に支配されていた
    レオンたちの攻撃を受けた時から、頭が真っ白になり、モヤがかかったように意識がなかった
    そして、気付けば世界最強の男の手によって両腕を落とされ、足をグチャグチャに砕かれ、答えようのない二択を押し付けられていたのだから

    「は、はっ、ぃかに……なり、ます……」

    死にたくない
    ただそれだけの想いから、英雄を志した男は屈した
    龍神という存在に、屈した

  • 116124/09/04(水) 22:09:42

    アレクが心の底から敗北を認めたことで、ついに、ようやく、今度こそ戦いが終わった
    バーディガーディは封印され、闘神鎧、王竜剣カジャクトもまたバーディガーディを封印する結界の動力源として組み込まれたことで事実上の封印状態となった
    司令塔であったギースは死亡した、そしてギースの手駒となっていた者たちもまた、皆漏れなく死亡した

    「……終わったかぁ」

    「で、ありますね」

    レオンとセフィリアもまた少しの療養期間を置いて、感慨深くも空を見上げていた
    レオン自身はギースのことも、バーディガーディのことも、ルーデウスほど付き合いがなかったために悲しい気持ちなども特に芽生えなかった
    されども、やりきったという実感と共にこの戦いにおいて自分があまり貢献できなかったことを悔いていた

    「……俺が、もっとしっかりしてればな」

    「いえ、オルステッド殿も後悔はなさっていないようですし……ペルギウス殿に頭を下げることにはなりましたが、結果的に拙者たちは大勝利と言っても良い結果であります。
    ヒトガミとやらはかなり落ち込んだようですし、拙者らが失った物も、少しずつではありますが取り戻せています」

    北鬼によって襲撃を受けたシャリーアは、パウロとヤライの奮戦によって守られた
    故に、鬼神によって派手に破壊された事務所……とそれに付随する物だけが被害を受けた形であり、グレイラット一家は安全だったのだ

    「……良かったなぁ、本当に」

    「えぇ……ミリア殿や、子供たちも無事で、本当に……良かったであります」

    「けど、まだ色々やらなくちゃだよな……」

    インフラの回復、スペルド族の村の復興、ビヘイリル王国とのやり取り……ルーデウスだけでなく、レオンが出向く必要のある用事はまだまだあるために、レオンはまだ帰れそうにないな、と再度空を見上げ──振り返った

  • 117124/09/04(水) 22:10:41

    「なんだ、なんか用か」

    「……はい。オルステッド様より、こちらをレオン殿に、と」

    「あぁ、そういや預けっぱなしだったな……ありがとう、子供の土産忘れちゃいけないよな」

    隻腕となったアレクが、レオンへ二振りの剣を差し出した
    パリスから鹵獲した魔剣『口裂』と、鬼ヶ島との交渉で手に入れた『地竜剣アスタ』
    スペルド族を経由してオルステッドへ預けていたソレを、レオンは腰と背に帯びた
    この剣は自分から子供に送ろう、と決めていたものであるから、自分で持つのだ

    「……何か、至らぬ点があったらおっしゃってください。すぐに直します」

    「そうか、じゃあ俺の作業代わってくれ、俺は兄さんみたいにスゲー魔力なんてないから、開拓作業は俺の手じゃ全然進まなくてさ」

    「れ、レオン殿それは……」

    「大丈夫、わかってるよセフィリア。冗談だ冗談、今は特に何もないから、龍神様の椅子でも足でも手にでもなってればいいよ、暴れたり迷惑かけなきゃ誰も気にしないよ」

    「……わかりました」

    アレクはレオンに跪くように頭を下げた
    剣神流の歴史を新たに進めた男、即ち、次代を作るに足る男を見て、アレクは感服していた
    故に彼は自分を打ち破った兄弟に、その兄弟と絆を育む、記憶のない妹弟子に、静かに、頭を下げ続けていた

  • 118124/09/04(水) 22:34:28

    それからまたしばらくが経って──
    ビヘイリル王国でのやるべきことを終えたレオンたちは、ルーデウスたちよりも一日ほど早くシャリーアへと帰着した
    レオンの邸宅には勿論誰もいない、故にルーデウスの方の家に向かう
    そこでは子供たちの面倒を見つつ、主人たちの帰りを待ちながらも新たに日常へと戻っている

    「……ただいま、ミリア」

    「リオン……それに、セフィリア……! おかえりなさい!」

    「ぱ、パパ……?」

    「おう、偽者じゃなくてパパだぞ」

    ビヘイリル王国での戦いの間に、ミリアは娘・ミアへキチンとした教えを説いていた
    おかげでレオンはすぐに涙を流しそうになったが、パウロのいる前で泣けば絶対に笑われる、とも思ったために自ら尻を引きちぎれそうな勢いでつねって堪え、ミリアたちの世話を見てくれてありがとう、と頭を下げてから、2人の妻と2人の子供と共に自身の家へと帰ったのだった

    「……今度こそ、正真正銘のただいま、かな」

    「そうね、皆でただいま、ね」

    「はい、久しぶりの我が家でありますなぁ……」

    レオン・グレイラット、セフィリア・グレイラット
    ただいま帰還

  • 119二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 22:42:13

    さぁ性欲解禁だぁ

  • 120124/09/04(水) 22:45:59

    ビヘイリル王国での戦いは終わり、日常が戻って来た
    レオンの帰着から一日遅れて、ルーデウスたちもシャリーアへと戻って来た
    まだまだラプラスとの戦争、ヒトガミとの戦いに備えてやることは大いにある
    されども、大きな山を越えることが出来た

    今はその喜びに感謝しながら、生きていこうと
    自分が本当の強者になれたのかはわからなくとも、レオンはただ自分に自信があろうとなかろうと、生きていく上では自分の心構えのことなど人は待ってくれない
    いつだって、自分が置いて行かれないように歩くしかない
    ならば、自信の有無だとか、自分が強いか弱いかなどは考えない
    目の前にある道を真っすぐに歩き、生きていく

    自分よりも凄い者が、自分よりそんなに凄くない者がいる
    しかし、世界を回すのは常にそのどちらかだけ、と決まったワケではない
    凄くない人間だろうと、世界に影響を与えることは出来る
    凄い人間だろうと、何も成せずに終わることもある
    だからレオンは想い、呟く

    「俺は”ルーデウス・グレイラットの弟”……」

    「世界を回す人間じゃなくても、その小さな歯車として、ここにいる、凄い人間の弟だ」

    自分を自分として見てくれる妻と共に、彼はルーデウス・グレイラットの弟であり続けるのだ

  • 121124/09/04(水) 22:52:13

    「アスラ王国人物録 『ルーデウス・グレイラット』 オマケ」
    『レオン・グレイラット』

    ルーデウス・グレイラットの双子の弟であり、剣帝。
    剣神ジノ・ブリッツの親友であり、剣神流の歴史を大きく進めた者として、その名を残しており、剣神流を学ぶ者で彼の名を知らぬ者はあまりいない。
    彼が開発した『光の剣閃』『魔法剣』に加え、剣神流の極意を書いた秘伝書が残されており、この秘伝書はかつて自身の弟子であったともされるノルン・グレイラットへと贈られた物だと言う。
    ルーデウス同様に無詠唱魔術の使い手であったとされるが、彼が魔術の使い手であるということを知る者は少ない。
    また、妻が2人いたとされ、その内1人は大商人ミリアルテであることが明らかになっているが、もう1人は不明。

  • 122124/09/04(水) 22:54:43

    これで、レオン・グレイラットの物語は一旦おしまい。

    ここからは蛇足編ですが、それらに備えて事前ダイスなどを振るターンに入りたいと思います。

    まずは本編に関連したダイスで


    レオンの享年から。

    流石に人族らしい年齢で死んで欲しいですが、早死に過ぎてもアレなので補正はかけます。

    dice1d20=12 (12) (+60)

  • 123124/09/04(水) 22:56:20

    どうやらルーデウスより2年ほど早く死ぬらしいですね、剣神流なだけに死ぬのも早かったようです。

    次はこちら


    ビヘイリル王国での戦い後、子供は何人増えた?

    双子や三つ子などもアリとして、ダイスロール。


    ミリアとの子供

    dice1d3=2 (2)


    セフィリアとの子供

    dice1d3=3 (3)

  • 124二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 22:57:16

    野球チームならず

  • 125124/09/04(水) 22:58:24

    既に生まれているミアとアルトリウスも込みで合計7人に増えてますね、どんな種してたらこうなるんでしょうか、長耳特攻なのかなレオンくんよ。


    次は一卵性か二卵性か。

    ミリアとの子供は?

    dice1d2=1 (1)

    1:一卵性

    2:二卵性


    セフィリアとの子供の方は?

    dice1d2=1 (1)

    1:一卵性

    2:二卵性

  • 126124/09/04(水) 22:59:15

    なんで全部一卵性なのかなぁ!?


    次は性別!


    ミリアから生まれた方

    dice1d2=1 (1)

    1:男

    2:女


    セフィリアから生まれた方

    dice1d2=2 (2)

    1:男

    2:女

  • 127二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 22:59:43

    まさかの一卵性の双子がツーペア

  • 128124/09/04(水) 23:00:30

    男の子が2人、女の子が3人ですね、最後に髪色


    ミリアから生まれた方

    dice1d2=1 (1)

    1:父親譲り(茶)

    2:母親譲り(金)


    セフィリアから生まれた方

    dice1d2=1 (1)

    1:父親譲り(茶)

    2:母親譲り(黒)

  • 129二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:02:01

    アーサー以外は全員父親譲りの髪の色か···ラプラス因子は出ているのかな?

  • 130124/09/04(水) 23:04:22

    茶髪の子供たちが多すぎて唯一金髪だったアルトリウスくんが浮きすぎて家族内でクッソ気まずくなりそうなことになりましたね、レオンはこの種の強さを恥じてください。


    >>129

    ミアとアルトリウスは確定でラプラス因子が芽生えてそうなので、今回生まれて来る子供の分だけ振ります。


    ラプラス因子の有無


    ミリアから生まれた方

    dice1d2=1 (1)

    1:有

    2:無


    セフィリアから生まれた方

    dice1d2=2 (2)

    1:有

    2:無

  • 131124/09/04(水) 23:06:03

    セフィリアから生まれた方はないようなので、もしこれでバグった数値出したらラプラス因子関係なくレオンの遺伝子がぶっ壊れてると言うことにさせていただきます。

    最後に、子供たちの名前などをいくつか募集したいと思います。
    5つなのでかなり多いですが、もしよろしければお願いいたします、それでは。

  • 132二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:06:14

    シルフィエットといい、エリナリーゼの血はラプラス因子と相性が良いのかな?

  • 133二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:24:01

    ミリア 男 リチャード
        男2 ルキウス

    セフィリア 女 リフィル
          女2 レフィア
          女3 エヴリーヌ

  • 134二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:40:46

    ミリア レオンハルトとアルフェン

  • 135二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:42:51

    >>132

    エリナリーゼ本人が正気だった頃のラプラスの従者やってたしな……否定は出来まい

  • 136二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 06:05:44

    ミリア アスベルとミハエル
    セフィリア リーンとユリアとクリームヒルト

  • 137二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 07:13:11

    >>130

    同い年の従兄弟だし、同じく髪の色がコンプレックスのジークと仲良くなっていつもつるんでそう。

  • 138二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 07:39:38

    セフィリアの子供 ルゥ リィ ノア

  • 139二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 11:36:36

    レオンはルーデウスお手製卵かけご飯などを食べたことがありますか?
    また、食べた場合はどのような反応をしました?

  • 140二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 20:00:45

    >>128

    産まれた順のイメージとしては

    ビヘイリルでの戦いが終わって直ぐにセフィリアが双子を妊娠して、アイシャとアルスの駆け落ち騒動で意気消沈していたのを慰められてミリアが双子を妊娠する。ジョブレス期に上の子供二人が独立して一抹の寂しさを感じていたのを慰められてセフィリアが末子を妊娠したって感じかな?

  • 141二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 02:58:17

    面白くて最初から読んで追いついた
    書いてくれるスレ主に感謝

  • 142二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 05:59:50

    ミリア エミリオとレオナルド
    セフィリア イリーナとシェリアとリアンヌ

  • 143二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 07:13:43

    >>140

    末妹が産まれた時にパウロが「いい年してお前も元気だな!!流石俺の息子だ」とかニヤニヤ笑ってそう

  • 1441 24/09/06(金) 08:57:25

    >>140

    あ、ミリアもセフィリアも同じ年に双子と三つ子の出産してます。

    年齢的には


    ルーシー

    ララ     ミア

    アルス

    ジーク    アルトリウス

    リリ、クリス ミリアの双子、セフィリアの三つ子


    って感じです。


    って感じです、ハイ。

    意図は

  • 145二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 18:55:05

    >>142

    レオナルドはもういたな。

    訂正 レオナルド→レイフォン

  • 146二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 20:24:45

    >>144

    未曾有のベビーパニックを迎えたレオン一家を見かねたエリナリーゼ達ママ友が手伝ってそう。

  • 147二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 21:00:03

    >>144

    セフィリアの初産が三つ子とか産婆をしているだろうリーリャとアイシャもビックリするだろうな。

  • 148二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 21:56:40

    セフィリア娘 ウルド、ヴェルダンディ、スクルド

  • 149二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 07:12:40

    ミリア息子 アキレウスとペルセウス

  • 150124/09/07(土) 09:45:05

    >>139

    ちょっとどっちの反応でも面白そうなので、ダイス振ります。


    dice1d3=1 (1)

    1:不味かった上に解毒必須と聞いてキレて割とマジ寄りの喧嘩を引き起こした

    2:美味かった、解毒必須なのも気にしなかったがミリアから大不評をくらって封印

    3:レオンの方の一家全員美味しく楽しめた

  • 151124/09/07(土) 09:47:58

    続いて子供の名前ダイスです。


    まずはミリアの子供の方から。

    1人目

    1:リチャード

    2:レオンハルト

    3:アスベル

    4:エミリオ

    5:アキレウス

    dice1d5=1 (1)


    2人目

    1:ルキウス

    2:アルフェン

    3:ミハエル

    4:レイフォン

    5:ペルセウス

    dice1d5=1 (1)

  • 152124/09/07(土) 09:49:32

    奇跡、まさかどっちも1を出すとは……リチャードくんとルキウス君の誕生ですね

    続いてセフィリアの子供の方を


    1人目

    1:リフィル

    2:リーン

    3:ルゥ

    4:イリーナ

    5:ウルド

    dice1d5=3 (3)


    2人目

    1:レフィア

    2:ユリア

    3:リィ

    4:シェリア

    5:ヴェルダンディ

    dice1d5=3 (3)


    3人目

    1:エヴリーヌ

    2:クリームヒルト

    3:ノア

    4:リアンヌ

    5:スクルド

    dice1d5=1 (1)

  • 153124/09/07(土) 09:51:31

    決まりましたね
    男の双子、リチャードとルキウス
    女の三つ子、ルゥ、リィ、エヴリーヌです

    さて、彼らは蛇足編でどのように成長していくのか……まぁ、彼らがメインのエピソードが出るまでステータスのダイスは振りませんので
    気長にお待ちください、それでは。

  • 154124/09/07(土) 09:56:27

    蛇足編の前に、せっかくなのでクリスマス編などを挟んでおこうと思います。

    時系列から考えてまずは2014年編の方のダイスだけ。


    レオンはサンタを信じている?

    dice1d3=2 (2)

    1:信じた

    2:曲解して信じた

    3:信じなかった

  • 155124/09/07(土) 09:58:42

    曲解しちゃったかぁ……どんな風に信じたのでしょう


    dice1d3=3 (3)

    1:雪の日には、町民へプレゼントを配り歩く謎の徘徊老人が現れる

    2:数多の魔物を血祭りにあげ、返り血で赤く染めたローブを身に纏った戦いの達人が雪の日に現れる

    3:雪の日には夜更かしをしている子供を攫う、真っ赤な服の老人がいる

  • 156124/09/07(土) 09:59:56

    最悪の信じ方してるよこのバカ

    ミリアとセフィリアにはどんな風に伝わっている?


    dice1d3=2 (2)

    1:ルーデウスの想定通り大人に正しい伝わり方、架空の存在だとわかっている

    2:子供たちと同じように信じてしまった

    3:レオンと同じ伝わり方(曲解)

  • 157124/09/07(土) 10:04:52

    セフィリアはともかくミリアまで信じてしまうとは……商人として色々何か騒いだところがあったのでしょうか

    まぁいいや、その日のクリスマスは果たしてどうなったか


    dice1d3=3 (3)

    1:子供たちを守ろうと家の前で修羅みたいな顔をしてるレオン、現れたオルステッドに「お前が誘拐犯かァァァ!」と斬りかかって気絶させられた挙句雪の中で放置されて風邪を引いた、幼いミアは靴下を貰って首を傾げ、ミリアとセフィリアは「私たち、もう大人として扱われてるのかもね」と笑った


    2:ルーデウスサンタを誘拐犯と勘違いして斬りかかった、ルーデウスは大怪我で済んだがレオンは滅茶苦茶に叱られた


    3:町中に「雪の日はちゃんと子供を寝かしつけるように!」という喧伝とビラ配りをしまくった上に子供とミリアをパウロの家に預け、セフィリアと共に町中を警備した

  • 158二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 14:00:25

    やるかやらないかで言えばギリやりそう

  • 159二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 18:44:49

    そう言えばレオンは剣の聖地から独立扱いだから道場を開けるんだよね。道場を開く気はあるのかな?

  • 160124/09/07(土) 21:41:55

    >>159

    レオンは自分が強者と思ってないので、そんなつもりは一切ありません。

    ノルンやパウロ、エリスとの稽古をすることとかは大歓迎ですが、見ず知らずの人に教えるつもりなどは毛頭ありません、龍神陣営に迎え入れても良いくらいの見込みや素質がある相手なら仕事の一つと割り切りますが、剣の聖地の剣聖レベルを量産したところで大した益もないので、そんなのだったらエリスや自分がフリーになった方がマシだ、という考えに基づいて弟子は取っていません。


    また、弟子になろうと度々レオンの邸宅を訪れる剣聖とかがいますが9割は断られて、1割は受け入れたと思ったらとんでもない無理難題を吹っ掛けて諦めさせます。

    具体的に言うと「狂剣王エリスと一対一で戦って勝って来い、ちなみにエリスがちゃんと『負けた』って言わないと勝ったことにはならないからな」とかです。


    そして、北帝のセフィリアは「家族との時間を大切にしたい」というのと「少ししたら忘れ去られるような人間を師に持つなんて恥ずかしいことでしょう?」という理由で弟子を取っていません。

    同じ北帝のヤライは「めんどくさい」という理由だけです。

    一応、別口で給金を貰ってルード傭兵団の戦士に北神流を教えたりはしていますが、あくまでちょっと教える程度です、北聖が生まれたらあらビックリ! ってくらいには伸び率が良くないです。

  • 161二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 22:43:57

    このレスは削除されています

  • 162二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 22:48:16

    セフィリアの妊娠発覚はグレイラット家一同相当喜んでそうだな。結婚して数年は経っているから。

  • 163二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 07:31:23

    アルスは胸の大きいミリアとセフィリアに懐くし、クリスは服とかアクセサリーをプレゼントしてくれるミリアに懐きそう。

  • 164二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 10:28:05

    ルーデウスの子供達の中で誰が一番レオンとミリアとセフィリアに懐きますか?

  • 165二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 15:33:04

    短い期間で五人も子供が増えたらまた屋敷を増築してそうだな

  • 166二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 19:20:20

    間違いなくクリスはレオンの下の子供の五人にお姉ちゃんって呼ばせてそう。

  • 167124/09/08(日) 19:25:29

    とうとう蛇足編の始まりです。

    一応初手でダイスは振っておきます。


    レオンは魔法大学を留年した?

    dice1d2=2 (2)

    1:した

    2:何とか色々口聞きしてもらい、ギリギリ進級出来た

  • 168二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 19:27:09

    祝進級。

  • 169二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 19:46:30

    二児の父にもなって留年したら子供達や甥や姪にも顔向け出来なかったな。

  • 170124/09/08(日) 20:21:02

    ロキシーの口添え、ルーデウスとノルンからのお願い、剣帝であるレオンが決めた渾身の土下座
    レオンは何とか魔法大学での留年を回避し、あと1年で卒業……とすることが出来た
    大きな戦いを終えた今年こそ魔法大学に専念し、カッコ良い父としての姿を子供たちに見せよう……と思っていたのも束の間
    ビヘイリル王国での戦いを終えたとしても、まだまだやることは山積み、故にレオンに暇などない
    妊娠して動けなくなったセフィリアやロキシーやエリスの分まで、何ならばミリアの商売に関しても一部担うこととなり、魔法大学の授業と併せて休みのない日々を送っていた
    そんなある日のことである
    オルステッド、ルーデウス、レオンはある国の、傑物な次期国王を龍神の陣営に引き込むためにあれやこれやと手を回す案を考えている時のことだった

    「……ノルン・グレイラットを結婚させようと思う」

    「い……?」

    「……あぁ?」

    オルステッドの口から、空気が一変する爆弾発言が放り込まれたのだった
    ルーデウスは困惑の表情と共に目を見開き、レオンは目を見開き、髪を逆立て、腰の剣に手をかけていた
    何を隠そう、未だにシスコン……もとい、妹想いなのである、この男

  • 171124/09/08(日) 22:37:01

    「……政略結婚、ということですか」

    「政略というわけではないが、未来のことを考えると、な」

    「未来のために、ノルンを……?」

    レオンの拳は滅茶苦茶に固く握られていた
    しかし迂闊に剣に手をかけるワケにはいかない、過去に腹に穴を開けられたことから、レオンはオルステッドに対しては感情のみで動いてはならないと強く、強く心に刻んでいる
    故にグッと堪えていたものの、既に手からは出血していた
    そして、レオンはキレかけているが故に段々とオルステッドとルーデウスのギリギリ冷静な会話も耳に入らなくなり──

    「龍神様」

    「……なんだ」

    「三日後の北の森とか言わず、今この場でぶった斬りましょうか。
    その例の傑物野郎がどんな奴かは知りませんけど……ノルンを道具みたいに扱うんだったら、こっちにも考えってもんがありますから、ね」

    「……待て、お前たちは壮大な勘違いをしている、落ち着け、一旦腰の剣を収めろ、レオン」

    立ち上がって剣を抜いたレオンを前に、オルステッドは珍しく冷や汗をかきながら弁解を始めた
    オルステッドの説明によって段々と怒りを収めたレオンは剣もどうにか納め、フーッと息を吐いてから目を瞑った
    そして、話はルーデウスの「話が変わる時は前置きをしましょう、言葉足らずだと誤解を招きますよ」という、傷ついた側の経験者としての言葉によって一旦〆られたのだった

  • 172二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 07:13:40

    この兄弟は異常なまでの家族思いだと知っているのに言い方を考えろよなぁ

  • 173二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 18:52:43

    そういえばルイジェルドに対する好感度が低い方だったな。戦友補正があっても一悶着ありそう

  • 174二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 21:24:28

    >>171

    まぁ怒り狂ったこの兄弟を相手にするのはオルステッドでも苦労するだろうからね。

  • 175二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 07:13:21

    >>170

    ミリアも妊娠しているだろうから家では一人なのかな?

  • 176124/09/10(火) 16:52:55

    >>175

    一応そうなりますね

    動ける内は元の家にいましたが、段々お腹が大きくなってきた頃にはロキシーやエリスと一緒にルーデウスの方の家でまとめて面倒見て貰ってる感じです

    家族が増えるとかそういう次元じゃない状態ではありますが、そこはまぁ、アイシャが上手くやったという感じに……

  • 177二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 21:00:58

    >>176

    夕食とかはルーデウス邸でご馳走になるけど妻二人は義姉達と子育て関係で盛り上がり、子供達は甥や姪と仲良く遊んでいるからルーデウスと一緒に疎外感を感じて食事後にパウロを呼んで三人で酒場で酒飲んでそう。

  • 178二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 07:11:43

    一気に5人も子供が増えるからレオンの育児休暇が長そう。

  • 179二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 12:40:44

    ミリアとセフィリアの妊娠発覚時のみんなの反応ってどんな感じなのかな?

  • 180124/09/11(水) 13:51:58

    その後、一度仕切り直した上で話を続けたことで、ノルンはルーデウスがいない歴史ではルイジェルド・スペルディアと結婚するということを聞かされた
    当然レオンは再度髪を逆立たせたが、ルイジェルドにはかつてノルンたちを助けて貰った恩、旅に不慣れだった自分をも助けてくれた恩、ビヘイリル王国での戦いでの恩……となんだかんだ世話になっていたために「結婚なんてさせてたまるか」という言葉は出て来なかった
    セフィリアとビタの件に関しては、体を操ったビタのせいでもあったために、戦いが終わった後にルイジェルドへ全力の飛び蹴りを見舞うだけで許した
    そして、自分の感情を抜きにした上でルイジェルドのスペック、ノルンの懐き具合を考えると「悪くないかもしれない」という結論に至るが、それでも感情が邪魔をしてくるため、一度黙って腕を組み、目を瞑った

    「……眠っているのか」

    「いえ、レオンは時々頭がぐちゃぐちゃになるとこういうことをし出すんです。きっと、ノルンとルイジェルドのことで色々と悩んでいるのかと」

    「そうか」

  • 181124/09/11(水) 13:52:57

    その後、ルーデウスも「やはりノルンの意志が大切だから」ということで一旦話を保留にした
    そして「何故ノルンがルイジェルドと結婚する未来を辿ったのか」という話を、オルステッドの口から聞くこととなった
    更に、オマケで「レオン・グレイラットはルイジェルドとノルンの子に己の技を伝授した」という情報も貰い、レオンたちはやや複雑な気持ちを抱えたまま、家に帰ることとなった

    ノルンとルイジェルドの子供は、レオンの技を教わったことでラプラスとの戦いにも大活躍できる程の実力を有した
    現在の世界ではスペルド族が滅んでいないため、必要不可欠、絶対に生まれさせなければならないというワケでもない

    だが、レオンは過去に「剣聖程度なら陣営に引き込んだところで大した意味もない」と人に技を教えることを諦めていたが、オルステッドの言う「本来の世界」ではレオンが技を伝授したことでルイジェルドとノルンの子供は強く育ち、そんじょそこらの剣士たちとは比較にもならない強さに育ったという
    ならば、その本来の世界とやらの自分よりも強くなっているであろう今の自分ならどうか
    今の自分が技を教えれば、ルイジェルドとノルンの子供はより強くなり、そして戦争でも更なる活躍が見込めるかもしれない
    だが、そのためだけに妹に結婚を強いてしまっても良いのか、龍神陣営のためだから、という理由で妹にそんなことを強いてしまうのは、とレオンは頭を抱え──

    答えが出なかったため、一度頭を冷やそうと、水風呂に入り始めた

  • 182二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:32:29

    「本来の世界」での自分は送られてくる手紙を無視するレベルで母親の事を嫌っていたし、妹二人とも完全に疎遠だったし、ミリアやセフィリアとも出会わずに生涯未婚だったと知ったら唖然としてそう。

  • 183二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 04:20:25

    >>181

    ルイシェリアからしたら父は早くに亡くしたから母と疎遠であっても伯父であろうレオンの事は師匠である以上に父親同然に慕っていたのかな?

  • 184二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 07:12:59

    初恋が師匠(伯父)になってそうな本来の世界のルイシェリア

  • 185二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 07:31:05

    多分本来の世界のレオンは寿命ギリギリまでルイシェリアの面倒を見てそう

  • 186二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 19:25:44

    本来の世界のレオンとルイシェリアはお互いどんな印象だったんだろうね

  • 187二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 21:13:19

    >>179

    少なくともシルフィエットは自分よりもエルフの血が濃いのに三回も妊娠したミリアの事を羨ましく思ってそう。

  • 188二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 07:11:51

    >>181

    オルステッドからしたら剣神流の新しい形を開拓したレオンにはちゃんと後進の育成をしてほしいとか思ってそうだな。

  • 189124/09/13(金) 08:42:16

    >>186


    レオン→ルイシェリア dice1d100=59 (59)

    ルイシェリア→レオン dice1d100=67 (67)


    1〜5で普通の人から見たオルステッド並み 6〜20でちょっと嫌い 21〜40で普通 41〜60で好印象 61〜74で親友の類と同等 75〜85で魂の友達レベル 86~95で恋仲レベル 96〜100で神様と崇められるレベル

  • 190124/09/13(金) 08:45:16

    レオン的にはシルフィとロキシー(本来の世界の方)と同等くらいの仲って感じですね
    やっぱりレオン的には自分の教えですくすく育つ弟子って言うのは良いものだったんでしょうか

  • 191二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 19:29:29

    >>182

    未婚どころか童◯である。

  • 192二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 07:12:52

    何気に本来の世界のレオンは剣神流の技を槍でも使えれるようにすると言う器用な事をしているな。

  • 193二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 08:15:47

    >>192

    レオン「速く踏み込んで斬るだけの技だぞ、武器が違ってもそう大差ないだろ」


    くらいには言いそう

  • 194二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 19:06:00

    そう言えばミアとルーシーはどれくらい仲良しなのかな?

  • 195二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 19:15:02

    本来の世界のグレイラット家ってレオンのことをどう思っていたんだろうな。取り敢えずゼニスが長男死産の影響でレオンが反発するレベルで過保護だったらしいけど。

  • 1961 24/09/14(土) 20:49:13

    レオンがうんうんと唸り悩んでいる間、ルーデウスはノルンとの話を済ませていた
    レオンはただ無駄に体と頭を冷やし、様子を見に来たミリアに「……リオン? 何やってるの……?」ととんでもないものを見る目で話しかけられたのだった

    「……リオン、何かあったの?」

    「なんで、何かあったってわかったんだ……?」

    「自分でどれだけ考えても結論が出ない時、っていうか……何か悩んでる時、リオンはいつも変なことするから」

    「……そうだっけ?」

    「床に剣を刺してその上に立って変な構えを取ったり、屋根の上で逆立ちしたり、今みたいにとっても冷たい水風呂に入ったり、お酒に果実水を入れてひたすら混ぜてたり、パンをちぎってこねたと思ったらお皿に乗せたり、ワケのわからないことだらけよ、私もビックリしたもの……」

    「そっかぁ……そうだったかぁ、俺って結構変なことしてたかぁ」

    レオンは自分が特別変なことをしている自覚はなかったが、ここにいないセフィリア含めて誰の目から見ても奇妙なことである
    故に、段々とレオンの寄行を見る度誰かは「あ、コイツ凄く悩んでるんだな」と察する
    そして、その内容はいつも頭の回らないレオンだけでは解決出来ないものである、だからレオンも悩む
    だからこそ、彼の寄行を見た者は彼に話しかけ、その悩みを聞くのだ

    「それで、今度は何があったの、リオン」

    「……ノルンが、ルイジェルドと結婚するかもしれないんだと」

    「そう……ノルンちゃんが」

  • 197二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 20:55:40

    (子供達が真似するといけないからそういった奇行はそろそろ止めてほしいなぁ···)とかミリアに思われてそう

  • 1981 24/09/14(土) 21:01:22

    「リオンは、どう思ってるの?」

    「……俺は正直ちょっと嫌だけど、俺が勝手にどうこう言える立場じゃないし、俺だってルイジェルドには世話になった。
    助けられたし、恩もあるし、兄さんの恩人でも、俺の恩人でも、妹の恩人でも、妹弟子の恩人でもある相手のことを邪険には出来ない。
    だからノルン次第……って感じではあるけれど、ノルンが良いって言ってもルイジェルドが断れば話はまた別だし……仮にどっちかが凄い乗り気でも、もう片方が嫌だった時、とっても悲しいだろうし……自分がどうすればいいか、わからないんだ」

    「……そうね、じゃあ……うーん、リオンはルイジェルドさんのところに足を運んでみたら?」

    「え、あ、お、俺が?」

    「リオンにとって、ルイジェルドさんの何が嫌なのか、彼に対する気持ちの清算をすべきだと思うの。これから弟になるかもしれない相手なんだから。それと、ノルンちゃんの方には、もうお義兄さんがお話してるみたいだもの」

    「そ、っかぁ……そうかァ……」

    お腹をさすりながら微笑む、愛する妻の言葉を受けてレオンは立ち上がった
    何を迷っていたのかと、うだうだと、女々しく悩んでいたのかと
    恩のある相手だろうと自分の気持ちはそう簡単に変えられるものではない、だから自分が納得する形で解決しに行けば良い
    と、レオンは身支度を始めた

    「ミリア、ありがとう」

    「……どういたしまして、リオン」

  • 1991 24/09/14(土) 21:25:52

    報告、連絡、相談
    それらは全てルーデウスに任せた、レオンは最低限の報告だけをルーデウスにして、家を出た
    レオンは明朝に転移魔法陣を使ってビヘイリル王国へと足を運んだ
    足早に駆け、駆け続け、スペルド族の村へとつき
    「ルーデウスさんですか」「レオンだ」と村のスペルド族たちと軽い会話を交わした上で、レオンはルイジェルドの家へと足を運んだ

    「ルイジェルド」

    「……レオンか」

    レオンは不躾だと、失礼だとわかっていながらも、ルイジェルドを家の外へと呼び出した
    ルイジェルドはレオンの雰囲気でこれから何をするか、わかっているようだった
    だが、敢えて彼は何も言わず、レオンの頼み通りに槍を持って外に出た

    「……先に言っておく。俺は多分アンタのことが嫌いだ、これは単なる嫉妬なのか、スペルド族を嫌うっていう呪いの効果なのか、それともアンタ自身の人柄にどこか変な物覚えてんのかなんて、俺にもわからない」

    「そうか……」

    「……だから、それを晴らす。アンタのことを好きになるとは言わない、けれど理不尽に嫌悪するこの感情を消し去りたい、せめて嫌うなら理由を見出したい。
    だから、今から俺と一対一で戦ってくれ」

    「……わかった」

    レオンはバックパックから治癒魔術のスクロールを取り出し、それをルイジェルドに見せた上でお互いに武器を構える
    木剣や素手の稽古のようなものではなく実戦形式で、ルイジェルドが槍を構え、レオンが剣を抜く
    文字通り、男と男の本気の戦い

  • 2001 24/09/14(土) 21:29:21

    やめて! 剣神相当のレオンがルイジェルドと本気で戦ったら、どっちの命も危ないわ!
    お願い、死なないで2人とも!
    あんたらが今ここで倒れたら、ルーデウスやオルステッドの苦労はどうなっちゃうの?
    スクロールはちゃんとある。
    首を刎ねたりしなければ、ちゃんと無事で済むんだから!

    次回「レオン死す」スレッドスタンバイ!

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