- 1スレ主24/08/18(日) 09:10:14
- 2スレ主24/08/18(日) 09:13:44
〈メンバー〉
潔、蜂楽、國神、千切、臥牙丸、凛、玲王、凪、斬鉄、二子、黒名、氷織、烏、乙夜、雪宮、蟻生、時光、七星、士道、冴 - 3スレ主24/08/18(日) 09:21:04
「まさか道に迷うなんてな〜」
「お前らが方向音痴なせいだろ…!もう二度と地図持たせねぇ」
「ごめんってば凛ちゃん〜!」
「おい、責めてもしょうがねぇだろ、凛。それよりも明日に備えて体力温存しとけ」
山で道に迷った俺達は偶然見つけた屋敷に泊まることにした。南北に広がる洋風の屋敷で、かなり大きい。人が住まなくなってからずいぶんと時間が経っているようだったが、幸いにも電気は通っているらしく、一晩過ごせそうだ。危うく野宿しないといけないところだったからここに泊まるのはしょうがないと思うけど、正直雰囲気がありすぎて怖い。というか怖すぎだろ、甲冑とかあるぞ?
俺達が今いる玄関も、玄関とは思えないほど広い。一階から二階までの吹き抜けになっていて、奥には螺旋階段がある。螺旋階段とかあるだけでテンション上がる。…みんなそうだよな? - 4スレ主24/08/18(日) 09:27:43
「いやぁ〜にしても広いお屋敷だねぇ♪探検しない?」
「良いな、それ。探検、探検」
「面白そうじゃん。アガるぜー」
士道を筆頭に探検したいやつが盛り上がる。体力温存しようって話だったんだけど。
「面白そうではあるけど…大人しくしといたほうがええと思うよ?何があるか分からんし…」
「僕も氷織くんに賛成かな、危ないよ」
「俺もや。普通に夜が明けるの待っといたほうが良いと思うで」
「…つまんねぇなぁ、お前ら。だったらここで待ってろよ、俺達だけで行ってくるからさ」
あからさまに士道が不機嫌になる。
早速探検したい派と大人しくしてたい派で分かれた。
あんま別れないほうが良いと思うんだけど… - 5スレ主24/08/18(日) 09:33:17
「別行動してるってのも危ねぇだろ。固まって動くぞ」
「…それもそうやな。みんなで動いたほうが安全か」
「そうやね…誰かさんたちは探検する気満々みたいやし」
冴の一言でみんなで探索することになった。
「なら全員で動くか?それとも何人かでチームを作る?」
玲王がみんなをまとめる。
「全員は多すぎだろ、分かれるぞ。…俺は一人でいい」
「おい待てよ凛!今固まって動くって冴が言ったばかりだろ?」
「…チッ」
こいつはほんと…すぐに一人行動しようとする。
「それじゃ、くじでチームを決めちゃおう〜!」 - 6二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 09:40:04
支援
- 7二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 09:42:18
- 8スレ主24/08/18(日) 10:03:16
蜂楽の提案で、くじで決めた4チームに分かれ、探索を進める。
俺達は、蜂楽、凛、冴、二子、臥牙丸、俺の6人で行動することになった。
廊下の明かりはついてはいるが暗く、壁にはホラー作品って大体こういうのあるよなってなるような絵が沢山飾られている。
「うっわ…やっぱ雰囲気あるな…」
「ホコリとかもすごいね……あっ!見て潔、高そうな壺!いくらぐらいするんだろ?」
危なっかしい手つきで蜂楽は壺を触ろうとする。
「あんま触んなよ、割れたら面倒だ」
見かねたのか、冴が注意した。
「はーい」
「おい兄貴、こっち階段あるぞ」
「ここから上に上がれそうですね…行ってみますか?」
「いや、上に行くのはまだ止めとこう。他の奴らも一階探索するって言ってたし」
それに階段も所々老朽化してて危なそうだ。
「先にみんなと合流するか」
「そうだな、それじゃあ一旦戻るか」 - 9スレ主24/08/18(日) 10:04:35
- 10スレ主24/08/18(日) 10:11:16
我牙丸の進言で、来た道を戻ろうと振り向く。
「…は?」
後ろで凛が小さく声を上げた。
「ん?どうした凛」
こころなしか凛の声が震えているようだ。
「なぁ、兄貴、どこ行った?」
「は?何いってんだ?いるだろ?」
怪訝に思い、あたりを見渡す。今ここにいるのは俺含めて6人のはず。
1、2……5。…あれ?
ひとり、たりない。
「え、?」
冴は? - 11二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 10:12:22
日本の至宝の霊圧が…消えた…!?
- 12二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 10:18:37
まーた別行動か(震え声)
- 13スレ主24/08/18(日) 10:27:41
冴がいない。
「え、だって、さっきまで一緒にいたよね?壺さわるなって…」
「蜂楽くんに注意して…凛くんが呼んで、それから?」
「おいおいおいちょっと待ってくれよ…」
混乱する。うまく言葉が出てこない。
「いや、直前までいたんだ。階段あるって呼んだだろ?戻るぞって振り返ったらもういなくなってた……兄ちゃん…?」
「…ひとまず戻るぞ。他の奴らが見てるかもしれない」
「あ、ああ…」
帰り道は誰も言葉を発さなかった。冴はどこに消えたのか。頭の中はそのことで埋め尽くされていた。 - 14二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 10:44:12
ワクワクする
- 15スレ主24/08/18(日) 10:47:53
ひとまず最初にいたホールまで戻る。俺達が最後だったようだ。すでに他のチームは戻ってきていた。
「おう、おかえり♪どうだった潔ちゃん。なんか収穫あった?こっちはなーんもなくて…」
「そっ、のまえに!聞いてくれ、実は冴が…!……え?」
「俺が、何だって?」
そう言って士道の背後から顔をのぞかせたのは、果たして。
俺達が今しがた探してたはずの冴だった。 - 16二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 11:27:38
「に、兄ちゃん、いつの間に戻ってきたんだ?」
「いつの間にって…悪魔くんたちと一緒にお前らが来るちょっと前には戻ってたぞ」
「ってことは、俺達のとこから外れて士道のところに行って戻ってきたってこと?でも何で…」
蜂楽の言うとおりだ。そんなことをする必要は一切ないはず。…一人行動がしたいだけだったかもしれないけど。
しかし、怪訝そうな顔をして冴が言葉を紡ぐ。
「あ?何いってんだ?俺は最初から悪魔くんのとこと一緒に行動してたんだが」
「…ああ?」
冴こそ何を言ってるんだ?最初から士道たちと?じゃあ、俺達が一緒に行動してた冴は?冴が士道たちと行動してたんなら…
「あの冴は…誰だ?いや、」
アレは何だった? - 17スレ主24/08/18(日) 11:41:08
「おい、話が見えねぇ。順を追って説明しろ」
「ああ、ごめん…」
みんなにさっきの出来事をできる限り詳細に話した。
「ひいいい!そ。それって…もしかしておばけが出たってこと!?」
「おばけか…危害を加えてくるとしたらノットオシャだが…どうだろうな」
「おもしれぇ!探してみようぜ!」
「えー…レオやめとこうよ…危ないし」
「かといって、おばけがおるところで夜を明かすのも嫌やな…」
「もっかい探索し直したほうがええんとちゃう?」
「捕まえる、捕まえる」
「網ってあったべか?」
みんなに動揺が走る。…いや、面白がってるやつもいるけど。結構。 - 18スレ主24/08/18(日) 13:00:04
「つーか潔ちゃん、そもそも不思議に思わなかったの?」
「? なにが?」
「だって、俺達はここに20人で来てるわけでしょ?んで、4チームに分かれた。5人ずつ」
「そうだけど……あ」
そうだ。蜂楽、凛、我牙丸、二子、俺で5人だったのなら、6人目に冴なんているはずがない。
「そう。もうそこで冴ちゃんがいるのがおかしいんだよね」
「なるほどな…探索しに行く段階でもう偽物の兄貴が紛れ込んでたってことか」
「そゆこと♪」
なぜ気づかなかったのか。あまりにも自然といたから全く不思議に思わなかった。 - 19スレ主24/08/18(日) 13:09:38
「まぁ、別にお前らに害はなかったみたいだし、放っといて良いんじゃねぇか?俺の偽物くんは」
「まぁそうか…じゃあどうする?どっか部屋借りて休むか?」
「ねぇ潔…俺思ったんだけどさ、まだスマホの充電も残ってるから外に出て山道を探しても良いんじゃない?我牙丸もいるし、おばけがいるところにいるよりはさ」
「え、危なくねぇ?」
「で、でも僕、おばけがいるとこよりだったら外に出て帰り道探したいなぁ…なんて……ご、ごめんね!僕なんかが意見しちゃって…!」
「そうか…いや、別に構わねぇよ。気持ちはわかるしな」
「面白そうだと思ったのに…爆発が足りねぇよ」
「サガる〜」
「そーゆーのはまた今度や、士道、乙夜」
一気に帰ろうというムードになり、地図を確認する。俺と蜂楽以外で。 - 20スレ主24/08/18(日) 13:12:39
帰り道も見当がつき、屋敷の外へ出ることになった。
先導する烏がドアノブに手をかける。
「…ん?」
ガチャガチャ
「烏、どうしたん?」
「いや…」
ガチャッガチャガチャ
「…まさか」
「そのまさかや…扉が開かへん」 - 21二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 13:18:17
閉じ込めキター
- 22二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 15:15:54
これ消えた冴が本物で今いる冴が偽物の可能性もあるよな?
- 23二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 15:18:08
- 24二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 19:23:25
士道か時光辺り扉ぶっ壊せない?
- 25二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:06:10
間違えやすいけどユッキーとネガの一人称は俺です!
流れぶった斬っちゃってごめんスレ主…揚げ足取るみたいで申し訳ないしホラースレだから実は伏線って可能性あるから言うか迷ったけど気になっちゃって… - 26スレ主24/08/18(日) 23:19:49
「なっ…!つまり、閉じ込められたってことか…!?」
「そうみたいやな…」
「そ、そんなぁ!」
ドンッ!
軽いパニックになった時光がドアに体当たりをするがびくともしない。
「参ったな、ここは圏外だしばぁやたちの助けも呼べねぇ…」
「というか、鍵がかかってるだけじゃないの?」
「…違うみたいや。鍵穴はあるみたいやけどサビで鍵なんて入れられへん。…それに中から閉める鍵みたいやし」
まずいことになった。これじゃ、明日になっても帰れない。 - 27スレ主24/08/18(日) 23:21:52
- 28スレ主24/08/18(日) 23:45:35
「というか、なんで扉閉まってんだ?誰か閉めたか?」
俺が聞いても首を縦に振るやつはいない。じゃあ誰が…
「鍵が閉まってるんじゃないんだろ?さっき俺達はそこから入ってきたし…空いてないわけがねぇのに…」
國神の言うとおりだ。そもそも開けられないわけがない。…一つの可能性を除いては。そう、例えば…
「これも…おばけの仕業、とか」
「おばけなんておるん?にわかには信じがたいわぁ…」
「起こっとるんやから信じなくとも対処はせんとな」
「そうだな…とりあえず、また分かれてほかに出る方法があるか探索するか」
「ごめんやけど、僕ちょっと残ってもええかな。荷物とか確認したいんよ」
「良いけど…だったら氷織一人にするわけにもいかないし、何人か残んなくちゃだな」
「むしろ、探索を少数で行ったほうが良いんじゃねぇの?」
士道の言うことも一理ある。
「うーん…じゃあこうしよう。みんなスマホは持ってるよね?探索に行く人は、タイマーで20分経ったら必ずこの玄関ホールに戻ってくること。何か帰ってこれないほどのトラブルがあって、自力で対処できそうもないときは、なるだけ大きな音を出して周りに知らせること。いいね?」
雪宮の提案を受け入れ、それぞれ探索を始めた。 - 29二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 00:23:03
このクトゥルフ神話TRPGの導入みたいなワクワク感すこ
- 30スレ主24/08/19(月) 08:00:35
潔、蜂楽サイド
「二階に来てみたは良いけど…鍵閉まってるとこ多くないか」
「誰も使ってなさそうだし、全部開けっ放しにしてても良さそうなのにね〜」
二階の扉はほぼ閉まっていて、とても探索なんてできそうにない。鍵がどこかにあれば良いんだけど…落ちてたりするのか?
「あ!潔、ここ開くよ!」
「おお!中は…バスルームか?」
さすが巨大な屋敷、バスルームも当然広く、普通の温泉ぐらいの広さだ。浴槽も一つだけじゃなくおそらくメインの大きい浴槽の他に小さいのが2つ。
「おしゃれだね〜ギリシャ建築っぽい!でも結構時間経ってるみたいだし、散らかってるや。…あっアヒルのおもちゃだ〜!」
「怪我すんなよ〜」
時間が経ってるにしても相当散らかってる。脱衣所にはいくつか服が散乱してたし、浴室には…何だこれ、髪の毛?しかもこんなに… - 31二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 17:30:18
こーゆースレ大好き
続き気になる - 32スレ主24/08/19(月) 22:19:26
「おーい!潔〜ちょっとこっち来て!」
「何だ?」
呼ばれて振り向くと、蜂楽は奥の小さめな浴槽の中を覗き込んでいた。
「あれ見て」
蜂楽が指さした先にあったのは、水の中で光に照らされて輝いている何かだった。形状からしておそらく鍵。手を伸ばしてもギリギリ届かないぐらいのところにある。水の中に入れば取れるんだろうけど…
「この水の中には入りたくないよねぇ…」
長期間たまり続けた水はすっかり腐っていて藻でどろっと緑に濁っている。好奇心の強い蜂楽でもさすがにこの水の中には手を入れたくないようだった。
「何か長い棒みたいなの無いかな…」
「うーん…あ、外に掃除用具入れあったよね?モップとかあったら引き寄せれるかも!」
「いい考えだな!持ってこよう!」 - 33スレ主24/08/19(月) 22:25:37
「よっ…と!ほっ…!よし!取れた!」
「ナイスだ蜂楽!」
蜂楽が持ってきたモップで引き寄せ、鍵を取る。よく見てみるとかなり小さい鍵で、テディベアの模様が掘られていた。
「可愛い鍵!…けど扉の鍵じゃなさそうだね。何の鍵だろう?」
「さぁ…それこそ他の部屋に行ったらわかりそうだけど…ってあれ?蜂楽、モップどこに片付けた?」
「え?片付けてなんか無いよ。脇に置いといた…あれ、無い…?」 - 34スレ主24/08/19(月) 22:31:33
「お、おい!蜂楽、後ろ…!」
「え?」
蜂楽の後ろで揺れる影。外からの淡い月光に照らし出されたそれは…
大量の髪の毛。
「な、何だこれ、浮いてる…?」
宙に浮いたうごめく大量の髪の毛は、絡め取ったモップを軸にして次第に人の形をなす。
『ァ…ァア”…ヒト…!』
ビュンッ
「うわぁ!危ねぇ…!」
こちらに向かって振り回された髪の毛の束を、紙一重で避ける。
「潔、逃げるよ!」
「っ!ああ!」 - 35スレ主24/08/20(火) 08:02:33
バスルームを出て廊下を走る。幸いにもそこまで速くはなく巻けそうだ。
「まだついてきてるか!?」
「かなり距離あるけど来てる!ってあれ?前にいるのって凛ちゃん?おーい!」
「…あ?」
「おい凛!逃げろ!なんか髪の毛が追っかけてくる!」
「は?何いってんだお前ら…っうお!?」
ガシッ
「速く逃げるぞ!」
「速く速く!」
「ちょっ…服を掴むなって…!おい…っ」
「速くってば!」 - 36二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 13:16:19
風呂場で襲ってくる髪の毛は怖いだけじゃなく基本的に汚いのも最悪だよな
- 37スレ主24/08/20(火) 19:15:25
「〜〜っ!っざけんな!」
ゴンッ!
「いっ〜〜〜たぁ!」
「〜〜〜っ!何すんだよ!」
「それはこっちのセリフだ馬鹿!突然走ってきて訳のわからないことを言いながら迫ってくんじゃねぇ!」
「だって髪の毛おばけが…」
「ああ!?お前らが二人で走ってきたんだろ?」
「だから人の形した髪の毛が…!」
「はぁ…何のことを言ってんのか知らねぇが俺には見えねぇよ、そんなの」
「え…」
蜂楽と一緒に振り返る。が、後ろには何もいない。髪の毛の影も形もなくなっている。 - 38スレ主24/08/20(火) 21:42:23
「あ、れ?確かに髪の毛おばけがいたんだけど…」
「何かと見間違えたんじゃねぇのか?」
「そんなことない!…よな?」
本当に俺達はおばけを見たのか?この屋敷に来てから不思議なことが起こりすぎて自分が信じられなくなってくる…
「でもまさか二人一気に同じ幻覚見るとか…あっ、鍵!蜂楽、鍵あるか?」
「…ちゃんとある!これで幻覚じゃない可能性も出てきたね」
「ふぅん…何の鍵だ?」
「それが、よくわからなくて…」
「まぁ、見つけただけ収穫か」
ピピピッ!ピピピッ!
「タイマー鳴ったな。戻るぞ。…俺もちょうど収穫があったところだ」 - 39二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 02:28:39
フリーホラーゲームのBGM集みたいなのバックグラウンド再生しながら読むとなんだか楽しいスレ
- 40スレ主24/08/21(水) 07:57:33
- 41スレ主24/08/21(水) 08:02:48
「おう、おかえり。大丈夫だったか?」
「まぁ…大丈夫ではあるけど…」
冴にさっき見たものの話をする。
すると冴が驚いたような表情でこちらを見た。
「何だ、お前らもか」
「お前らもって…兄貴の方も何かあったのかよ?」
「別に髪の毛おばけを見たわけじゃねぇぞ?似たようなことが起こったってだけだ」 - 42二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 11:40:20
- 43二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 14:51:57
冴ちゃんの口から「おばけ」って単語出るのなんか……何故かは知らんがシュールだな
- 44スレ主24/08/21(水) 19:26:42
- 45スレ主24/08/21(水) 19:40:00
冴サイド
この屋敷に人が住んでいる気配はない…
甲冑が立ち並ぶ廊下を歩きながら考えを巡らす。
荒れ具合からして放棄されてからまあまあな時間が過ぎていると考えるべきか…。
にしても不自然な屋敷だがな。
長い間放置されてるならどうして電気がつく?普通に受け入れてたが、本来ならとっくに止められててもおかしくないし、そもそもここは山奥だ。こんなデカい屋敷をどうやって建てた?ここまでの道もほぼ獣道に近いようだったし、機材とかどうやって運んだんだ。昔はちゃんとした道があったのか?
それにこんな建物があるなら、宿とか休憩所にするとか有効活用したら良い。
だが実際は放置…麓の街でも一切言及されなかった。
…どうなってやがる?
「…おっ、糸師冴やないか」
「お前は…烏旅人だったか」 - 46スレ主24/08/21(水) 22:19:41
「で、何の用だ?」
「いや、特に用は無いんやけど…何か見つかったか思うてな」
「俺は今のところ収穫ナシだ。…そっちはどうなんだ?何か見つかったか?」
「こっちも何もないわ。ま、屋敷が広すぎて全部見れてないっちゅうんが正しいか」
「そうだろうな。…こんだけ広い屋敷、何人住んでたんだろうな?」
「何人って…そうやな…こんだけの広さなら30人くらいは住んでたんとちゃうんか?親子と…使用人は外の離れかもしれんけど」
「…? …まぁそうか。そのぐらいはいるよな」
「…あ、そうや、さっき玄関によったんやけどな?氷織が呼んでたで」
「氷織…ああ、あいつか。何の用だって言ってた?」
「さぁ…すまん、聞いてくるべきやったな」
「…そうか。分かった、一旦戻る」 - 47スレ主24/08/21(水) 22:32:43
玄関に戻ろうと体の向きを変えたときだった。
ガシャーン!
廊下に金属音が響き渡る。
「何や!?」
「甲冑が…」
振り向くと、そこにあったのは一つだけ倒れた甲冑。なんだ、倒れただけかと思い、起こそうと近づく。
ガシッ
「!?」
甲冑が動き、俺の腕を掴んだ。
「は…?その甲冑…」
「…っ!クソッ…!」
思いっきり腕を振って甲冑を振り払う。甲冑は簡単に転がっていった。
「逃げるぞ烏!…あ?」
いつの間にか烏がいない。ここは廊下の真ん中らへんだが、両端どちらを見ても姿は見えない。
…先に逃げたのだろうか。
そう考えている間にも甲冑は起き上がり、こちらに近づいてこようとする。
「…チッ!」
考えている暇はない。逃げるのを優先しよう。
甲冑はそこまで速くはなく、巻くのは簡単そうだ。 - 48二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 02:17:05
この烏パチモンくさいな
冴ニキ自分の偽物が現れたり自分が偽物に嵌められかけたりで偽物と縁がある - 49二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 03:39:21
- 50スレ主24/08/22(木) 07:55:47
- 51スレ主24/08/22(木) 08:04:22
「…んで、玄関まで走ってきた。ついさっきな。その後甲冑がどうなったかは知らねぇ」
「急にものが動くなんて…」
やはりこの屋敷には何かいる。目には見えない何かが。
「そんな大げさなことでもねぇよ。別に怪我したってわけでもないしな。凛、お前らは大丈夫だったのか?」
「ああ、問題ねぇ…」
「そういえば、冴ちゃん、烏が途中でいなくなったって言ったよね?結局烏は見つからずじまい?」
そういえば。烏はどこへ行ったのだろう?
「そうだな…あのあと見てもねぇしここに来てもねぇ。…どこ行っちまったんだろうな」 - 52二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 19:06:36
烏明らかにパチモンやねぇ
- 53スレ主24/08/22(木) 21:50:20
「なぁ、ちょっと聞こえてきたんやけど。冴くん、烏になんて言われてここに来たっていうたかな?」
荷物の整理をし、暇そうにしていた氷織が冴に話しかける。
「あ?…ああ、そういえば烏にはお前が呼んでるって言われてここに来たんだった」
氷織が顔をしかめる。
「それは…おかしいで。僕は別に冴くんのこと呼んでへんし、烏は探索に行ったきりまだ帰ってこおへん。つまり僕と接触してへんのや」
「は…?それなら兄貴が会ったクソ烏は何だってんだよ」
「わからへん…何やろな」
すっかり考え込んでしまった二人の横で冴がつぶやく。
「なるほどな、そういうことか」 - 54スレ主24/08/22(木) 23:24:47
「? 冴くん何か分かったん?」
「ああ。…まずはじめに、俺が会った烏は偽物だ」
「まぁ、だろうね。氷織んも会ってないって言ってるし」
蜂楽がうなずく。
「理由は、烏の発言に不自然な点があったこと」
「不自然な…点?」
「そうだ。凛、この屋敷には何人住んでたと思う?」
「えっ…えっと…結構住んでたんじゃないか?こんなに広いし」
突然の質問にしどろもどろになりながら凛が答えた。
「じゃあ、具体的には誰が住んでた?」
「…家族と…こんだけ広けりゃお手伝いさんとかか?」
「お手伝いさん…」
「黙れおかっぱ」
「落ち着け凛。…まぁ、普通のやつは凛みたいに答えるよな」 - 55スレ主24/08/22(木) 23:41:10
「そうだよな。それで、烏はなんて答えたんだっけ?」
「あいつにも同じように聞いたんだが、こう言ったんだ。『使用人は外の離れに住んでたかもしれない』ってな。お前ら、ここの屋敷の外に離れがあるって知ってたか?」
「いや…そんな発想すらなかった」
「だろうな。俺達はここについたばかりだし、玄関が開かないから外にはいけるわけがねぇ。暗いから窓から外もよく見えねぇ。…もしあるとしても、知ってるわけがねぇんだよ」
「なるほど…だったら、冴が会った烏ってのは誰だったんだ?」
「さぁな…家の事情を知ってたってことはこの家に住んでたやつの霊とかじゃねぇか?」
再び考え込む一同。
「なんや、ぎょーさん集まっとるやんけ」 - 56スレ主24/08/23(金) 08:28:22
声の主の方を振り向く。
「烏!無事だったのか!」
「そりゃもう、ピンピンや。…なんかあったんか?」
俺達のいつもと違う雰囲気を察したのか烏が聞いてきた。
「烏、ここの離れってどこにある?」
冴の質問に不思議そうな顔をした烏が答える。
「離れ?ここ、そんなんあるんか?」
「…なるほどな」
「? …説明してや」
烏に冴が見た烏(?)について話す。
「…そら俺やないわ。冴とはいま会うたばかりやし」
「やっぱりなぁ…」
「ならお前は今までどこにいたんだ?」
凛が烏に聞く。
「俺なら一階の奥の方の探索しとったで。何も収穫はなかったけどな」
「……そうか」
「?」
「全く、冴くんの偽物だけちゃうくて烏(仮)まで出るとはなぁ…」
「なんや烏(仮)って」
「堪忍な。こっちが偽物かもしれへんのやった」
「お前は俺をいじらないと死ぬ病気にでもかかってるんか?」
……仲良しだなぁ。 - 57二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 10:15:32
フリーホラーゲーム冒頭の探索パートみを感じてすこ
- 58二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 16:07:43
状況把握が苦手だから誰と誰が一緒にいるのか紙にメモってちまちま整理しながら読んでる 楽しい
- 59スレ主24/08/24(土) 00:06:33
「にしても不思議だよな」
「だよね〜!こんなにたくさんドッペルゲンガー?が現れるとか!」
「普段とちゃうことが起こり続けるのんはさすがに参ってまうわ。早う見つけな先にみんなの限界が来てしまうかもやなぁ」
「そうだよな…」
氷織の言うとおりだ。一刻も早く出る手段を見つけたい。帰れるかもわからない状況で余裕を保ち続けるのは難しい。
「どうしようか…」
再び沈黙が訪れる。
その空気に耐えられなくなったのか、蜂楽が叫んだ。
「あ〜もう!考えるのやめやめ!考えてもわかんないもんはわかんないし!それよりも体使って鍵とか探すほうが俺達には向いてるって!♪」
「そうだけど…なんか宛はあんのか?」
「ない♪」
「お前なぁ…」
でも、蜂楽のおかげで少し気分が明るくなる。
殺伐とした今の状況じゃありがたい存在だ。 - 60二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 00:13:03
ホラーゲームとか実際推理してもよくわからなくてなんか適当に操作してる内にどうにかなったことわりとあるもんな
- 61スレ主24/08/24(土) 00:17:41
「…あ、そういえば凛、ここに来るとき何か言ってたよな?こっちも収穫が…」
「すまねぇ、ちょっといいか」
俺が凛に質問しようとすると玲王が割って入ってきた。
「どうした?」
「話遮っちまってゴメンな。いや、そろそろ20分経ってみんなが戻ってくる頃だろ?他の奴らも大体は帰ってきた。…けど士道たちが帰ってこねぇ」
「士道たちが?」
「ああ。ただ道に迷ってるだけかもだがな。だけど最後に國神と千切が帰ってきてからもう十分経つ。…さすがに遅すぎる」
「確かに…何かあったのかもな…探しに行かねぇと」 - 62スレ主24/08/24(土) 00:20:29
スレ主ちょっと多忙により明日までここに来ることが難しそうです!🙇
スレ落ちていたらまた立てます! - 63二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 05:59:51
お疲れ様です〜気長に待ってます!!
- 64二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 13:30:45
士道はまぁ大丈夫だろうという安心感
- 65二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 22:21:20
続き待ってます!
- 66二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 09:50:24
楽しみ
- 67スレ主24/08/25(日) 15:54:18
大っ変お待たせいたしました!
再開します! - 68スレ主24/08/25(日) 16:07:33
「みんなで行ってもだし、来たときみたいに分かれようぜ」
「じゃあ、悪魔くんたちの様子は俺と七星が見てくる。お前らは他のやつと合流できしだい探索を進めてくれ」
「わかった」
「了解や」
そう言って冴たちと別れる。
どうやら士道は時光と蟻生と一緒に行ったようだ。蟻生がいるなら大丈夫…か?
うまく冴たちが見つけられることを願おう。
「んじゃ、俺達も行こうぜ」
「そだね!我牙丸〜前髪くん〜!行こ!」
「チッ…!なんでまたお前らなんかと…」
「くじで決めたチームなんだから文句言うなよ…」 - 69スレ主24/08/25(日) 16:38:13
凛と潔蜂楽が会う少し前…
士道、時光、蟻生サイド
「一階に何もなかったから、2階に来れば何か面白いものがあると思ったのに、ほとんどの扉が開かないとか…興ざめだぜ」
「で、でも、なんで閉まってるんだろうね?使わないだろうし、いちいち鍵閉めるのもめんどくさいと思うんだけど…」
「何かそうしなければいけない事情があったのかもしれないな。例えばそうだな、少しありきたりではあるが、なにか見られたくないものがあるとか…」
「見られたくないものって…まさか、犯罪取引の証拠とか!?そうだったらどうしよう…!く、口止めとかされちゃうのかなぁ!?」
「いいや?犯罪取引よりもっとすげぇかもだぜ?例えば…誰かの◯体、とか!」
「ひいぃ!」
「おいやめろ、士道。あまり時光を怖がらせるな。ノットオシャだぞ」
「はーい♪」
「うぅ…」 - 70スレ主24/08/25(日) 17:36:57
「ん?おっ!ここ開いてんじゃん!入ってみよーぜ」
「あっ…ちょっと待ってよ…!」
「勝手に進むと危ないぞ。一人で突き進むな。」
3人が部屋に入ると、目に飛び込んできたのは異様な光景だった。
「んだこれ…壁一面に、ボタン?押して良いのか?」
一見普通の部屋だが、四方すべての壁に色とりどりのボタンが規則正しく並んでいる。
しかも、部屋の奥には牢のようなものまである。その牢の中にもボタンが点在していた。 - 71二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 23:19:03
いかにもな部屋キター
- 72スレ主24/08/26(月) 08:22:27
試しに近くにあったボタンを押してみる。
しかし、どのボタンを押しても何も起こらない。
「あ、あんまり押さないほうが良いと思うよ…何が起こるかわからないんだし…」
「そうだぞ、士道。むやみに押して怪我でもしたらどうする」
「はぁ、お前ら本当につまんねぇなぁ?ほーんとつまらなさが天元突破。…俺は一瞬の爆発のために生きるぜ!!」
そう言って士道は次々と壁のボタンを押していく。
「何も起きませんように、何も起きませんように…!」 - 73二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 19:18:46
何も起きませんように…フラグじゃん!!
- 74スレ主24/08/26(月) 21:51:28
「もうどれを押したのか忘れちまったや…けど何も起きねぇな?」
「ね、ねぇ、もう戻ろうよ…タイマーもう鳴っちゃったし…」
「ならもう最後、奥の牢のやつしかねぇか」
「き、聞いてる?」
「士道、時光の言うことも聞いてやれ…」
二人の話などまるで聞かず奥の牢へと進む士道。二人も続いて牢の中に入り、士道がボタンに手をかけ、押す。 - 75スレ主24/08/26(月) 21:56:43
ビーッビーッビーッ!
「!?」
「えっ!?なになに?」
突然非常ベルのような音が大音量でなり始めた。淡い黄色だった部屋のランプも赤色の光をあたりに撒き散らす。
ガシャン! ガチャッ
「! 牢の鍵が…!」
大きな音とともに牢の鍵が閉まり、鍵がかけられる。当然牢の鍵など持っていない。
牢の扉の鍵が閉まると同時に音は止まり、ランプも元の色に戻り、静寂が戻ってくる。 - 76二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 23:01:37
やっぱりフラグだったか…(頭抱え)
- 77二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 03:36:54
士道は洋物ホラーだったら真っ先に死んでそうな行動にあんまり違和感が無いな
- 78スレ主24/08/27(火) 13:17:57
「…困ったことになったな」
「どど、どうしよう!?このままじゃ俺達、誰にも見つけられないままここで死んじゃうんじゃ…!嫌だぁ!」
「ちっ…なんだよ閉じ込めかよ〜…うっざ…しかも鉄製だからどーにもできねぇし…。仕方ねぇ、こういうときのためのあいつが言ってた、音を大音量で流してみんなに知らせる…だったか」
「ふぅん…士道お前、こんなときにも冷静を保っていられるとは オシャ なメンタルを持っているな…こうして閉じ込められたことから直前の行動は ノットオシャ だったが」
「そりゃどーも。俺はこっから早く出たいしな。暴れたりねぇ」
「きっ、君のせいなんだけどねぇ…こうなってるのって…」
「ああ?」
「ひいっ!ごめんなさいぃ!」
「だから時光を怖がらせるな…」
3人のスマホでアラームを大音量で流し、居場所を知らせる。
「タイマーが鳴ったってことは、他の奴らは今頃一旦戻っている頃か…誰か気づいてくれると良いんだがな」 - 79スレ主24/08/27(火) 13:26:38
冴、七星サイド
「おい、悪魔くんが行きそうなところの目星はつくか?」
「そうっすね…一階探索してたとき、何もなくて『面白くねぇ〜』って言ってたんで、二階に行ったんじゃないべか?」
「なら二階に行ってみるか」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
……ピピ…ピ…!ピピピッ!
「こっちの部屋からだべ!」
「…開けるぞ」
アラームの音が聞こえてくる扉を開く。
「わぁ!だ、誰ぇ!?」
「…おっ!冴ちゃんだ〜!囚われの姫を助けに来てくれたの?」
「自惚れんな。別にお前だけを助けに来たわけじゃねぇよ。それにどうせ、こうなってんのもお前がなんかやったせいなんだろ?」
「さっすが冴ちゃん、よくお分かりで♪」 - 80二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 22:25:21
おっ助かった
- 81二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 22:45:07
どうか皆無事でありますように…
- 82スレ主24/08/27(火) 23:03:40
- 83スレ主24/08/27(火) 23:17:07
「助けに来てくれて感謝するぞ、糸師冴、七星」
「礼はいらねぇよ。…それで?今どういう状況だ?」
蟻生から大体の状況を聞く。…やっぱり悪魔くんが原因じゃねぇか。
「この牢、鍵穴もないし、どうやって開けるんだべ…」
「こっち側で開ける方法を探してみるか。…一応聞くが何かそっちには無かったのか?」
「ああ、さっきまでこの牢の中を調べててな…こんな物が落ちていた」
蟻生から差し出されたそれは、模様の描かれたタイルのようなものだった。
「それらがここの中に落ちていた。その4つで全部のはずだ」
「…分かった。おい、七星。他にもないか探すぞ」
「はい!」 - 84スレ主24/08/27(火) 23:27:24
手分けをして隅々まで探す。探し始めてみると、なるほど、おそらくタイルを隠すためだろう、棚や小物など物が多い。
タイルは棚の中に一つ、隣の机の引き出しに一つ見つけた。
他にも引き出しの中には使い古された本と鏡が入っていた。
鏡はずいぶん汚れていて、ほぼ鏡としての機能を果たしていない。まぁ、一応持っとくか。鏡を服のポケットの中に入れた。
本は花について書かれた本のようだ。これは…なにかに使えるのか?ぶん殴るくらいしか使い道がなさそうだが。…持っておくにはでけぇし棚の上に置いとくか。
「七星、タイルは見つかったか?」
「ええと…2枚見つかったっす!」
「良いじゃねぇか。…にしても、これ何に使うんだ…?」
「あ、それならこっちの方に…」 - 85二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 08:52:01
絶対何か使うからそれ
- 86スレ主24/08/28(水) 13:16:30
七星に連れられて牢の右側の壁に行くと、中央の低めのタンスの上に正方形のくぼみがある。
「これにタイルを入れるのか?」
「こっちの棚の中に写真が入ってたべ」
写真にはタイルがくぼみにはめてある様子が写っていた。
「この通りに入れてみるべ!」
間違えないようによく見ながらはめていく。見つけたタイルを全部はめ終わり、完成したそれをみると…
「…何だこりゃ」
タイルの隣同士が全く噛み合っていない。模様がバラバラだ。ほんとにこれであってんのか?
「写真ではこうするはずなんすけど…何か他に入れ方があるんだべか…?」 - 87kkk24/08/28(水) 21:31:26
七星馬鹿なのかわいいなおいw not頭脳タイプw
- 88スレ主24/08/29(木) 00:24:36
そう考えてると。
ドゴォン!
何か大きなものがぶつかるような大きな音がした。
「えっえっ?な、何の音!?」
しばらく何回か鳴っていたが、しばらくすると静かになった。
「急に…何か他の奴らのところで起きたんじゃないか」
「……」
確かに心配だが…
「…先にお前らを助けるのが優先だ。気になるんだったらまず牢から出る方法を考えろ」
目の前のこいつらを放っていくほど俺は薄情じゃない。
「そうっすね…先にみなさんをお助けするべ!」
とは言ったものの何の音かは気になる…無事だと良いんだが。 - 89スレ主24/08/29(木) 00:43:37
「あっ、あのぉー…ちょっといい?」
牢の中の時光から声をかけられる。
「何だ?」
「もしかしてそれって…スライドパズルじゃない?」
「それって、穴一箇所だけ空いてて、描かれてる絵とか揃えるやつ?」
「そ、そう…!士道くんが今言ってくれたようなやつ…。何か形が似てたから…ち、違ってたらごめん!」
確かに言われた通り右下に一箇所、タイルひとつ分の空きがある。見つけてない分かと思ってたが…
試しに動かしてみる。
カチッ
…確かに動いた。
「でかした、時光」
あとはこれを解くだけ……それが最難関だな。全く分からん。適当に動かしてればいけるか? - 90kkk24/08/29(木) 07:43:45
おぉ、w時光すげー
- 91スレ主24/08/29(木) 08:15:07
カチ…カチ……カチッ
「で、できたべ…!」
「中々に骨が折れたな…」
出来上がったのは花の絵。きれいな白色だ。小さく、集まって沢山咲いている様子がわかる。
「それで…完成したっすけど…何か変わったべか?」
周りを見渡しても特に変わったところはない。何か違ったのか? - 92スレ主24/08/29(木) 08:20:06
「……お、冴ちゃん冴ちゃん、こっち側に紙落ちてきた。あってたみたい」
士道から受け取ったその紙には短い文章が書かれていた。
【はかない恋は、高潔で、品格が漂うものである】
「…どういうことだ?」
ここに来て恋?関係無いにも程があるだろ。
「壁中にある色とりどりのボタンと何か関係あるのか?」
「うーん…そういえば冴さん、さっきなんか見つけてなかったべか?」
「あ?…ああ、なんか花の図鑑?みてぇなやつを見つけた。でもそれと何の関係が…」 - 93kkk24/08/29(木) 14:29:37
もしや花k((((フライング
- 94二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 20:53:44
- 95二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 21:32:40
まじ?アドバイスあざす。匿名にしやした(今更遅め)
- 96スレ主24/08/29(木) 23:24:36
「おい、糸師冴」
「何だ?」
「その紙を見せてくれないか?」
言われるがままに蟻生に紙を見せる。
「…なるほどな」
「何か分かったのか?」
「多分だがな。…おそらく、その紙に書かれているのは〈花言葉〉だ」
「花言葉?」
「ああ、花の外見的特徴や種類、色などから考えられた、とても オシャ な言葉だ」
「なるほど…その花言葉にあった花の色のボタンを押せばいいってことっすね!」
「おそらくな」
そうとなれば探すのみだ。…まぁ、パズルよりは簡単か。 - 97スレ主24/08/29(木) 23:39:22
見つけた本を持ってきて見てみると、中に花の写真とともにその花の花言葉が添えられていた。蟻生の推理はあっていたようだ。
そしてよく見ると壁のボタンは黄色や黒の周りにピンクや青などがついていて、おそらく花全体の色を表しているのだろう。
「最初ははかない恋、か?……これか。朝顔だな」
「次は高潔…高潔……へぇ、梅の花言葉なんだべ!」
順調に目当ての花を探し当て、ボタンを押していく。あとは最後だけだ。
「品格…品格漂う……あった!エキナセアっていう花らしいっす!…全部きれいな花だべ…」
「そうだな…。…んで、これらの色にあったボタンを押して…おい、士道。多分お前の後ろにあるボタンだ。押せ」
「りょーかい!」 - 98二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:40:48
このレスは削除されています
- 99スレ主24/08/29(木) 23:45:04
- 100二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:54:27
花載せてくれるのありがたい、!!!
- 101二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 00:11:50
スレ主親切にありがとう!
お話も謎解きな感じとホラーな感じがいいバランスで面白いよ!👍👍 - 102二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 05:08:09
士道と一緒に閉じ込められたのが時光とオシャでよかった…メンツによっては詰んでたなこれ
- 103二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 07:43:46
凛ちゃんさん詰みww
- 104二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 11:54:19
- 105二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 12:01:31
蟻生「この花言葉はノットオシャだ」ww
- 106スレ主24/08/30(金) 13:24:12
ガチャンッ
「あ、開いた…?」
「これでようやく外に出られるぜ!」
「全く…助かったぞ二人共」
「気にすんな、お前らのせいじゃねぇんだ」
「とりあえず良かったっす!みなさんご無事で!」
「他の奴らは?」
「それぞれまたチームごとに探索してる」
「ほ、他の人達は大丈夫なのかなぁ?さっきの大きな音もあるし、なんだか心配…」
士道たちも助けたことだし、一回外に出て他の奴らと合流するのも良いかもしれない。
「そうだな、他の奴らも心配だし、探しに行くか」 - 107スレ主24/08/30(金) 13:27:20
お褒めの言葉や感想等ありがとうございます!
これからも細々と投稿してますので暇なときにでも覗きに来ていただけると嬉しく思います! - 108二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 15:07:19
普通に完成度高くておもろいです〜
楽しみにしてます - 109二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 23:40:52
続き楽しみです!
- 110二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 11:04:22
楽しみ〜
- 111スレ主24/08/31(土) 21:48:19
潔チーム
冴たちと別れたあと二階に来たけど…鍵開いて無いんじゃなかったっけ。
「…んで、凛ちゃんが手に入れた収穫って一体何だったの?」
「そうだった!さっきは聞けなかったもんな…」
「別に大したもんじゃねぇよ。…ん」
そう言って凛が俺達の前に掲げたのは、大きなリングに豪華な鍵が一つと、普通の鍵がいくつも連なっているものだった。
「これって…?」 - 112スレ主24/08/31(土) 22:00:46
「この一際豪華な鍵…もしかして、マスターキーじゃないですか?」
「ますたーきー?」
蜂楽にはピンとこなかったようだ。
「えっと…簡単に言うと、この鍵だけで屋敷中の扉をほぼ開けることができるんです」
「へえ!さすが凛ちゃん!これで二階の扉も開けられるね!これ、どこにあったの?」
「別に…さっき一階を探索してるときに見つけた」
「凛ちゃんさっき謎解きとかしてたってこと?どんなのだった?!」
「うるせぇ詮索すんな殺.すぞ」
すげぇ嫌そうに話すな、凛…。何かあったんだろうか。 - 113二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:22:59
凛ちゃん訳あり、、!?てか全然大したものじゃなくないじゃんw
- 114スレ主24/09/01(日) 08:54:09
時は遡り凛サイド 潔蜂楽と会う前
山の中にこんなにデカい屋敷が建ってるなんてかなり怪しいが…雰囲気としては百点だな。ホラゲみてぇ。兄貴の件とかも、こんないかにもな洋館で何も起きないほうが無理な話ってか?ゾンビとかウイルスとかの研究室なんかがあったらバイオっぽいんだが…さすがにそれはないか。
そんな事を考えながら廊下を奥へ進む。一階の扉はほぼ開いていない。こんなんじゃろくに探索もできねぇ。
途中で右と左に道が分かれていたが、左は暗く、どうやら電気が通っていないようだ。右に行くか。 - 115スレ主24/09/01(日) 09:00:52
廊下には枯れた花がさしてある花瓶や絵画、観葉植物などが置いてある。…観葉植物は何で枯れてねぇんだ?
でも、ホラゲとかだと、意外とこういうところに大事なものが隠してあったりするんだよな…。
観葉植物のポットの中や絵画の裏などを隅々まで調べる。花瓶を割ったりはさすがにできねぇけど、ひっくり返したらなんか落ちてくるか…?
ポトッ
「…おっ」
ビンゴ。花瓶の中から落ちてきたのは鍵だった。こんなに早く見つかるなんてな。
どこの鍵だ?一階にあったし、一階の扉の鍵か?
とりあえず、最初の扉から全部試していくか。 - 116スレ主24/09/01(日) 11:22:14
一階の廊下の一番手前のところにある扉の前に行き、鍵を使う。
ガチャッ
「…開いたな」
最初の扉の鍵かよ。拍子抜けだ。
とはいえ、その部屋はほぼ使われていない様子で、中にはぽつんと丸い木のテーブルがあるだけ。その上には鍵が置いてあった。
「…何の鍵だ?」
扉の鍵のようではある。しかしなぜこんなに分かりやすく置いてある?まるで誰かが、見つけてもらうために置いていったみたいだ。 - 117スレ主24/09/01(日) 11:29:05
「…」
とりあえずこの鍵が合う扉を探しに行こう。
部屋の外に出て、また隣のドアから試していこうと鍵を差し込む。
ガチャッ
…鍵が開いた。
「…………」
偶然であれ。
その扉を開けると、隣の部屋と全く同じ間取りで、中にはまた真ん中に鍵が。
…嫌な予感がする。
その鍵を手に取り廊下に出て、隣の扉に差し込む。
ガチャッ
「………ふざっけんなよ…!」
その次の鍵もそのまた次の鍵も隣の部屋の鍵だった。
…5分後。
俺は一階の扉をほぼ全て開けた。 - 118二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 14:29:13
腹立つ部屋だなw
- 119二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 16:56:07
ホラゲ好きが功を奏した
- 120二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 00:16:30
凛ちゃんさんなら扉を破壊しかねん
- 121スレ主24/09/02(月) 08:25:19
「マジでふざけんな…!」
残す扉はあと2つ。
何かはあってくれ。そう願いながら奥から二番目の扉の鍵を開ける。
「…お」
時計の音が鳴り響くその部屋は、他の部屋とは違う様子だった。真ん中に高そうな机があり、その上にはたくさんの書類が乗っている。周りにはこれまたたくさんの絵画が。ここの住人の仕事場だったのだろうか。
…仕事場にこんなに絵があって気ぃ散らねぇのか? - 122スレ主24/09/02(月) 13:22:39
机の上に乗っている書類の束から、一つ手にとってみる。
〈この頃は何やら、世界的に金融システムがうまく働いていないようです。旦那様はいかようにいたしますか、お早めにご決断を為さりますよう。〉
…よくわかんねぇな。金?のこと書いてるみたいだし、どうやらここの住人は金融系の仕事をしていたようだ。
この屋敷もだいぶでけぇし、金持ちだったんだろう。
他にもなにか無いか探すか。 - 123二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 22:30:12
凛ちゃん視点のホラーって良いよね
- 124スレ主24/09/03(火) 00:17:05
机の一番上の引き出しを開けてみる。
「…ん?」
なにか入っている。これは…手紙?
文字からして小さいガキが書いた手紙みたいだ。
〈いつもおしごとおつかれさま!さいきんはねむずかしいもじもよめるようになったの!おにいちゃんといいこにしてまってるからはやくかえってきてね!〉
「………戻しとくか」
手紙を元の場所にしまう。これは俺がどうにかするもんじゃねぇ。
「お兄ちゃん、か……チッ、うぜぇ…」 - 125スレ主24/09/03(火) 00:36:43
その後他の引き出しを探ってみたが何もなかった。
他のところを探そう。
とはいっても仕事場であるだろう、他にこの部屋にあるのは観葉植物とカレンダー、時計、机の後ろにある棚ぐらいか。
観葉植物を調べてみる。なにもない。液体肥料が刺さってるくらいか。
壁にかかっているカレンダーにも特になにか書いてあるというわけではない。…1月から1枚もめくられていないのが気になるが。
時計も何もねぇな。…危ね、これ電池抜いたら止まるよな。
電池ホルダーにのばした手を収める。
「あとは棚だけか…」
ここを調べて何もなければもう手詰まりだ。何かあれば良いんだが。
隅々まで探すも何も見つからない。
「クソ、手詰まりか…?」 - 126二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 09:59:16
凛ちゃ…!
- 127スレ主24/09/03(火) 13:38:11
他に気になるところがあるとすれば…この棚の上にある一際大きな絵画。
「…まさかな」
絵画を触ってみる。
……ズズ
…あたりだったようだ。まじでホラゲみたいだな。
絵画をずらす。
絵画の後ろにあったのは大きな金庫だった。こんなにでけぇ金庫、ここにおいて何に使うんだ?家の権利書でも入れてんのか?それとも金?
開けてみたいが…どうやら4桁のダイヤルを合わせなければいけないようだ。
テキトーに数字を合わせてみるが開かない。どこかにメモとかあんのか?
そういえばまだ他の絵画を見ていない。…他の絵画もみてみるか。 - 128スレ主24/09/03(火) 23:20:07
ガコッ
他にも動かせる絵画がないか探してると、扉の一番近くにあった絵から音がした。
近寄って確認してみると絵画が傾いていて、どうやらさっきの音は ずれた音のようだ。
「? なんだ?」
絵の後ろから光が漏れている。簡単に取れそうだったので絵を壁から外す。
隠されていたのは液晶パネルだった。パネル上には五十音表が表示されており、何か言葉を入力する必要があるようだ。
これにもテキトーに言葉を入れてみる。
ジジッ
当然開かない。
「開けるとこ多すぎだろ…」
…地道にやっていくしかねぇか。 - 129スレ主24/09/03(火) 23:57:01
他の絵画にも触ってみたが、特になにもないようだ。何かヒントみてぇなもんは…
「ん?」
机の上にある書類の中にひときわ目立つカラフルに書かれた紙を見つける。
「んだこれ」
紙には短い文章が書かれていた。
〈情熱は赤、勇気は黄、臆病は青、それなら黒は?〉
…なにいってんだ?色の文字がその色で書かれているが、なんか意味あんのか?これだけじゃヒントにならねぇな……今まで行った部屋もっかい探してみるか…。どう見ても鍵以外何もなかったが一応。
「…謎解きらしくなってきたじゃねぇか」 - 130スレ主24/09/04(水) 00:22:06
今まで入った部屋をもう一回探しに戻る。
「あ?」
部屋の中央にある鍵が置いてあったテーブルの上に、さっきまではなかったはずの絵本が置いてある。誰かここに来たのか?それとも…
まぁいい。テーブルの上にあった絵本を開いてみる。中身はいかにもガキが読んでそうな冒険の話だった。折り紙の世界の主人公が二人の仲間を引き連れて悪い王様を倒しに行くというストーリーだ。おじゃ◯丸の子鬼みてぇな色してんな。でも色付きなのは最初の数ページだけか。
…『王様は欲望の限りを尽くし、酒池肉林の毎日を過ごしました』って…これガキに読ませる文章じゃねぇだろ。
最後は悪い王様が倒されて世界は平和になるという結末だった。ありきたりでぬりぃ展開だな。これをどうしろってんだ。 - 131スレ主24/09/04(水) 08:29:29
もう一度絵本を読んでみる。別に主人公がなんか重要なことを言ってるってわけでもないし…。主人公らしい熱いセリフばかりだ。
この仲間の片方、転んだぐらいでピーピー泣くんじゃねぇよ…!なんで俺はこんな絵本なんか読んでんだ?ぬるすぎて死にそうだぜ…もう片方のやつは強いやつに自分から突っ込んでいってるっていうのに…。…ん?
「もしかして、この折り紙たち…」 - 132スレ主24/09/04(水) 20:22:59
最初に戻って折り紙たちの姿をもう一度確認してみる。
「…そういうことか」
主人公から順に赤、青、黄の色の折り紙が使われていた。なるほど、キャラの性格はさっきの紙に書かれていた表現にぴったりだ。
だとすれば黒は…
「…ラスボスの王か」
黒に当てはまる言葉は書かれている描写で言えばおそらく『欲望』。これをさっきのパネルに入れりゃいいのか。 - 133スレ主24/09/05(木) 06:02:31
戻って文字を入力してみる。
ポンッ
音がなってパネルが横にスライドしていく。あっていたようだ。
中に入っていたのは…
「また紙かよ」
紙には〈引き出しの一番下〉とだけ。
そこになんかあんのか?
机まで行き、引き出しの一番下を開ける。が、何も入っていない。当然だ、さっき見て何もなかったのだから。
でも紙に書かれてるってことは何かしらあるはず…つーか何もなければ今度こそお手上げだ。
引き出しは取り外せねぇか…。他の引き出しもついでにもう一度探っておく。…一番上以外。
他の引き出しも探ると。
「…?」 - 134スレ主24/09/05(木) 06:05:35
違和感。何だ?他の引き出しと何が違う?
「…あ」
一番下の引き出しに手を突っ込み、次に他の引き出しにも手を入れてみる。
「…やっぱりな」
他の引き出しと違い、一番下の引き出しだけ奥行きが狭い。どうやら手前にもう一枚壁があるみたいだ。壁は簡単に剥がせた。
奥には1枚の紙が。 - 135スレ主24/09/05(木) 06:10:41
◯×◯=◯+◯
5−4=1
6−4=0
7−4=1
8−3=□
→+↓=9
←+→=12
↓ー→=3
↑ー←=△
6→9
7→13
8→10
9→☆
◯△□☆ → ダイヤルの鍵 - 136二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 17:55:45
凛ちゃん解ける…?
- 137二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 18:15:29
英語じゃない…
- 138二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 18:18:25
↑が全然分からん
- 139二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 18:54:27
凛ちゃんさんになんて難題を…!と思ったが今手元に鍵があるってことは解いたんだよな…見くびってごめんな凛ちゃんさん…
謎解きゲーでたまにある出題形式だしホラゲーやってる内に慣れたのかな? - 140スレ主24/09/05(木) 22:52:17
「〜〜〜っ!今度は計算問題かよ…!」
数字の羅列が並ぶ紙を見て頭を抱え、床に座り込む。
計算とか…死ぬほどめんどくせぇ…!
「…あ?」
しかも全然計算違うじゃねぇか。どういうことだよふざけんな。
計算じゃねぇのもあるし…クソ、解くしかねぇか。 - 141スレ主24/09/05(木) 22:56:03
1番目のやつは簡単だ。
計算でこんな形になるのは
2×2=2+2 しかねぇ。
つまりこの◯に入るのは2だ。
「フン、簡単すぎだな。ぬりぃ」
問題は2番目以降だ…。全っ然わかんねぇ。 - 142スレ主24/09/05(木) 23:46:48
2番目は…一番最初の計算は合ってるのにそれ以外が1ミリも合ってねぇ。
数字が全部一桁…なにか意味があるんだとしたら…
「ん?」
もしかして…
カレンダーのところまで行き、めくっていく。
俺の考えがあってるんだとしたら…ここを見たら…
「…なるほどな」 - 143二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 10:35:44
凛ちゃんすげえ
頭良い - 144スレ主24/09/06(金) 21:30:59
この数式の数字は1年における月の数字だ。
かといってこのまま当てはめても成立しねぇ。これを月の日数に戻す必要がある。
5月31日ー4月30日=1
6月30日ー4月30日=0
7月31日ー4月30日=1
ってな感じに。
んで、8月は31日、3月も31日。
31ー31でこの□に入るのは0だ。
ムズすぎんだよ…一問解くのにこんなに頭使うなんて馬鹿だろ。
あと2問か……え、あと2問も残ってんのか?嘘だろ? - 145スレ主24/09/06(金) 21:34:09
3問目…
あー…くっそ、わかんねぇ…
なんだこれ、矢印?矢印なんか計算に使うなよ殺.すぞ。
共通点は…答えが全部3の倍数になってるか。
しかもこの数字、なんかどっかで見たことあんだよな…。
何だったか… - 146二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 22:12:54
凛ちゃん3の倍数分かるんだ…
- 147二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 22:23:30
草 それはさすがに分かってくれ
- 148二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 09:05:49
コマンドにしか見えない…
- 149スレ主24/09/07(土) 18:15:02
考え込むと静かな部屋の中には時計の音だけが響き渡る。
……待てよ、時計…?
「…ああ」 - 150スレ主24/09/07(土) 18:22:06
時計のすぐそばまで歩いていく。
そして時計の数字と矢印を合わせる。
「…ハッ」
やはり予想は合っていた。
矢印の方向は時計の針の方向で、その先にあるのは
↑ : 12
→ : 3
↓ : 6
← : 9 だ。
聞かれてるのは↑ー←だから12ー9で、△に入るのは3だ。
あと一問か…もうちょっと。少し気持ちが楽になる。
「…よし、ラスト行くか」 - 151二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 22:32:16
凛ちゃんすげぇ…
- 152二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 09:09:39
凛ちゃん頭良い!
- 153スレ主24/09/08(日) 09:43:14
ラストは…計算ですらねぇな。
矢印がなんか関係あんのか?…なさそうだな。
6をどうにかしたら9…これに3を足してもいいが、同じことをしてもその次の7が13にならねぇ…
他にも色々四則演算を使っていく。クソめんどくせぇし頭爆発する…
「チッ…!」 - 154スレ主24/09/08(日) 09:45:22
…あ?
ある計算をしたところでフル回転していた脳が止まる。
「…そういうことか?」
他のにも同じことをしてみる。
「!…成立するじゃねぇか」 - 155スレ主24/09/08(日) 15:40:34
俺がしたのは左側の数字の2乗。
上から36、49、64、81。そしてその2桁の数字を足すと…
9,13、10、9。
だから☆に入るのは9だ。
…これで終わりか。頭が… - 156スレ主24/09/08(日) 15:45:49
「2…0…3…9……よし」
導き出した数字を金庫のダイヤルにいれる。
ガチャッ
「…開いたな」
中を覗く。これは…鍵か?しかもこんなに沢山。そしてその中に一際でけぇやつが。
「…もしかして、マスターキーってやつか」
これがあれば他の鍵のついた扉が開くかもしれない。
スマホをみる。
タイマーもあとちょっとで鳴る…一階の扉は大方開けたし、2階に上がって行けるとこまで行ってみるか。 - 157スレ主24/09/08(日) 16:05:50
部屋を出て周りを見る。誰かいる様子はない。結局このあたりに来たのは俺一人か。
「この辺りには当分来たくねぇな…。…ん、そういえば一番奥の部屋開けてなかったな」
一番奥の扉に鍵を差し込む。
…開かない。
「あ?」
何度鍵を差し込んでも開かない。錆びてるわけでもねぇのに…。
鍵が違うのか?俺の予想だとこの鍵で開くはずなんだが…。
まぁいい。これで開かないのなら違う何処かに鍵があるのだろう。2階に向かおう。
「誰か、何か見つけてねぇかな」
潔蜂楽と会うまであと3分。 - 158二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 23:12:07
ワクワク
- 159二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 00:13:16
ほかの人たちの動向も気になるなー