- 1◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/22(木) 19:47:15
- 2◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/22(木) 19:48:37
このスレでは、リアちゃんたちが頑張った結果、エデン条約襲撃直前でベアトリーチェの策が悉く潰され、ベアトリーチェの打倒にアリウスの兵力も加わった結果、アリウスがトリニティに併合され、アリウス分派として生活しています。
また、戦力の増大の著しいトリニティへの牽制でSRTが一応存続しています。 - 3◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/22(木) 19:52:35
- 4◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/22(木) 19:57:40
早瀬リア
当時のアリウス唯一にして事務能力(100)をほこる事務員だった。
現在はパテル分派所属。次席事務官兼首長補佐官。
ミカ様大好きな忠臣。
早瀬ユウカとは他人
仲裁と交渉担当だが圧政の気配を感じるとミカに止められることもしばしば。
「もう既に予算はとんでもないことになっていますね………赤いアレがいたアリウスの帳簿を見ているようです………」
「リアさん、胃が痛くなってくるのでやめましょう………」 - 5◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/22(木) 20:03:53
準レギュラーキャラ
血祭キョウカ
トリニティの1年生
アリウス分校出身のくそつよわんこ系後輩。ツルギを師と仰ぐ。
「わたしもツルギししょうとお話したいっス!!」
「ハイハイ、今忙しいから後にするっすよ~」
雨宮ミスズ
リアのアリウス分校内戦時代からの同期で当時の隊長。リジェネ付与の神秘を有する。最近影が薄い。
「また自爆特攻の治療役か………」
「え?は?ナニそれ……?」
「イオリさんだったかしら?わからない方が幸せよ」
八百万マイ
リアのアリウス分校内戦時代からの同期。工兵隊の指揮をとる。
ヒフミと友達。ペロロもいいけどウェーブキャットも好き。
「ん、ここら一帯全部地雷原にする」
「通路はそこらに通すぞ」 - 6◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/22(木) 20:19:51
早瀬ユウミ
リアの妹。リアより大きい。
リア並みの事務能力とそれなりの電子戦の知識を有する。戦闘力は他のアリウス生に比べると低い。
実はインフラ系はユウミのほうができる。
「あの……ミチル事務長……?防衛戦に投入した資金がとんでもないことになってますが……」
矢向ミチル
パテル分派の首席事務官。
仕事人間で淡々と仕事を進めることと他校との調整に定評がある優秀な事務官。ミカに懐いているリアにミカの相手はほぼ投げている。
「ここまで来たら多少は誤差です。学校が潰されるくらいならありったけつぎ込みましょう」 - 7◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/22(木) 20:21:13
それで?反対の理由を聞かせてくれるかしら?」
アルが聞くと、ハルカは幾分ましな顔色になっていた顔をこわばらせた。
「ハルカ、思ったこと全部吐いちゃいな………アルもムツキも反対の意見があたし達のどっちかからは出るのは予想してただろうし」
後ろに立っていたカヨコにポンポンと肩を叩かれ、ハルカはおずおずと話し始めた。
「その………心配だったんです………」
ハルカが口にしたのはしごく真っ当なこと
「み、ミレニアムが単独で対処できなくて、トリニティと協力してようやく撃退した敵が数倍に膨れ上がって押し寄せるなんて………そんな戦場いくらアル様でも危ないんじゃないかって………すみませんすみません!アル様のお力を疑うようなこと言って申し訳ありません!?」
「いやすごく真っ当なこと言ってるから謝る必要ないよ……アル?そこら辺どうなの?あたしも心配なんだけど?」 - 8◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/22(木) 20:30:28
「そうね………確かに、普段の依頼と比べてもこの件は危険だわ………2人が心配するのももっともだわ………でもね………」
途中で言葉を切ってアルは胸を張って腕を組んだ。
「ムツキがいて!カヨコがいて!わたしがいて!そしてハルカもいる!全員揃った便利屋68!これ以上信頼できる仲間をわたしは知らないわ!」 - 9二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 20:32:36
たておつ
- 10◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/22(木) 20:39:22
「だからこの依頼請けるわ!私たちはこそこそ後ろ暗いチンケナ仕事でこすく儲ける小悪党じゃない!真のアウトロー!便利屋68よ!これくらい軽くこなしてやるわ!」
自分達への全幅の信頼を向けるアルを見てムツキがニヤニヤし、カヨコはやれやれと肩を竦めて口角を上げ、ハルカが涙ぐんだその時………
「(バンッ!)お届け物っスぅぅぅううぅうう!!」
白い制服を着た生徒が勢いよく事務所の扉を開けた - 11二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 20:47:02
え、キョウカ!?
- 12◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/22(木) 21:41:30
なんか急に扉開けた生徒への対応
dice1d3=3 (3)
1、だれ!?だれなの!?
2、て、敵襲うううううう!!!?(前蹴り)
3、あ、アル様の命を狙う人は4んでください!4んでください!4んでください!(蹴り連打)
- 13二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 01:38:22
キョウカVSハルカとかどうなるんだ!?
どっちも打たれ強いからどうにかして止めないとお互いボロボロになるまでやり合うぞ - 14二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 11:13:28
事務所が吹き飛ばなければセーフ
- 15◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/23(金) 19:18:05
「げふぅっっっ!?」
突然入ってきた知らない生徒にアルが驚いていると、数秒後その生徒は玄関の手前まで吹き飛んだ。
見れば足を振り抜いた姿勢のハルカが後ろに立っていた。
「あ、アル様の命を狙う人は4んでください!4んでください!4んでください!」
さらに追撃に細かく蹴りの連打を浴びせて土間まで転がして行く。
「痛いッス!痛いッス!!別にカチコミとかじゃないッス!痛いッス!」
玄関まで蹴り出された辺りでピョンと後ろに跳んで体制を立て直した。
「ちゃんと銃も玄関に置いてからドア開けたのにひどいッス!ゲヘナでももうチョット優しく対応してくれるはずッス!……あ、ここの人たちゲヘナ出身だったッス……だとしてもただの配達役をいきなり蹴るなんてひどいッス!あとすごくいい蹴りだったから後で手合わせするッス!」
蹴られた生徒はプンスカと憤慨した様子で捲し立てた。
「はぁ、ハルカ下がって……あの制服トリニティの生徒だから……」
追撃使用としたハルカの肩をカヨコが掴んで止めた。制止されたハルカは、落ち着いて目の前の生徒を確認しサッと青ざめた。
「す、すすすすすすみません!すみません!」
「謝るくらいなら後で手合わせするッス!体でしっかり払って貰うッス!あとこれリアちゃんパイセンから預かってきたッス!」
そう言ってその生徒は分厚い封筒を差し出した。 - 16二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 05:16:29
保守
- 17二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 14:48:53
便利屋は口座が凍結されてるから仕方ないけど、今日日札束を封筒で手渡ししてる所とかまだあったりするんだろうか?
- 18◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/24(土) 21:32:38
ずっしりと重みを感じる封筒を開けると、中にはお札がギッチリと詰まっていた。
「約束の時間まで待ってから届けると間に合わないかもしれないから前金持って連絡係としてきたッス!」
パンパンと制服についた埃を叩きながらその生徒は言った。
「そ、そう、よく来たわね、社長の陸八魔アルよ」
「おっと、これは失礼したッス、コホン、トリニティ総合学園パテル分派所属の血祭キョウカっす!」
明らかに40以上有りそうな厚みにアルが動揺していると、中から紙が出てきた。
『ヘリをお持ちだとの事でしたので、多少色をつけておきましたのでお納めください。また、そちらに送った生徒は準備の際に手が必要でしたら何なりとお申し付けください。
トリニティ総合学園事務官 早瀬リア』 - 19二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 08:06:30
あさほ
- 20◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/25(日) 15:30:28
「ところで、ずいぶん早かったけどどうやって来たの?」
キョウカが来るまでなんだかんだ話し合いで時間は使ったが、半日足らずで到着していた。
「あ、それはッスね………
dice1d3=3 (3)
1、チャリ(ミレニアム製バイク)できたッス!
2、ヘリできたッス!
3、普通に車できたッス!」
- 21二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 22:07:50
誰に運転してもらったんだろ?
- 22◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/26(月) 08:42:14
「普通に車できたッス!道路ガラガラでめちゃくちゃ走りやすかったッス!」
むふー、と機嫌よさげにキョウカは息を吐いた。窓の外に目をやれば、無人になった通りにジープが停められていた。
「なるほどね、ブラックマーケットの住人が籠ってる時に出歩くカタギの住人や生徒なんてそういないか………」
実際、当事者のトリニティ・ミレニアム両校の一般生徒はそれぞれの自治区の避難所か寮に居るよう指示を出され、それぞれの治安維持部隊が防備を整えていた。ゲヘナも風紀委員会だけでなく万魔殿の実行部隊が出張って備えているほどだった。
「高速かっ飛ばすの楽しかったッス!こんなゴツいのでも結構速度出るんすね!メーター振り切ってやったッス!」 - 23二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 08:47:22
キョウカちゃん運転できるのね……
意外だな - 24◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/26(月) 16:19:00
「ん、ところでリア?」
「なんですかマイ?」
ところ変わってエリドゥでは、会議を終えて小休止に入っていた。
「キョウカだけで行かせて大丈夫?」
幼馴染み組で一番キョウカの面倒を見ることの多いマイの発言にリアはやれやれと首を振った。
「マイ、キョウカも一年生とはいえトリニティの中でも早いうちから働けている生徒ですよ?今は厳戒態勢とはいえ戦闘力も申し分ありませんし、ちょっとしたお使いくらい問題ないでしょう」
「ん………でもキョウカ一人で公道走ったことないよ?」
「………………………(サァッ)」
キョウカの乗って行った車は………
dice1d5=4 (4)
1、無傷!
2、ちょっと危なかった
3、ちょっと擦った
4、サイドミラー吹っ飛んだ
5、ボコボコ
- 25二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 19:22:47
ミラーぐらいならセーフ
- 26二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 19:39:10
サイドミラー吹っ飛んだって事は、車体両サイドも酷いことになってるな…
- 27二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 05:46:34
保守
- 28◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/27(火) 06:17:25
「あ、あの………サイドミラーなくなってますけど……?」
じっと車を眺めた後にハルカが言った。
「知らないッス……」
キョウカは目を逸らした。
「えっと……でも、ミラーの近くの車体も結構ガリっと傷入ってますけど……?」
「知らないッス……きっと道中で襲撃を受けたんッス……もしくはブラックマーケットの住人が悪さしたんッス……そう言うことにするッス………」 - 29二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 14:56:33
保湿
- 30二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 22:27:31
カヨコ、運転代わってくれ
キョウカ、君は助手席だ、ナビゲートくらいは出来るよね? - 31◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/27(火) 22:52:36
「そ、それはそうとお腹空いてないッスか?どうせ行くならたまには外のご飯でも食べてゆっくりしてこいってリアちゃんパイセンからお小遣いもらってきてるッス!」
車の被害を誤魔化すようにキョウカが提案した。
「うっ………た、確かにお腹は空いてるけど下級生の子から奢って貰うのは………」
ここ最近まともな依頼がなく食費も削っていたため空腹ではあった。
「いいんスよ!多分経費で落ちるんで!エリドゥに行く前に何か食べてかないッスか?アビドスの生徒さんたちも美味しいもの食べてきたって言ってたッスよ?」
キョウカがもらったお小遣い
dice1d5=1 (1) 万
- 32二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 10:17:26
このレスは削除されています
- 33二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 10:20:16
1万円なら普通に5人でご飯食べて終わりだね。
あ、もちろん運転はキョウカちゃん以外で - 34◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/28(水) 19:51:22
「ダメッスよ!お堅い事務方の人達が『遠慮するな』って言ったときは目一杯楽しむべきッス!」
指をたてて言うキョウカに、アルフムフムと顎に手を当てて感心した。
一理ある……向こうが出すと言っているのにみみっちく考えるのはアウトローらしくないのではないか?
「そう!こういうときは牛丼を大盛にしたりラーメンにトッピングマシマシにして替え玉頼んだりしても許されるんッス!豪勢にいくッス!」
「「「「………………………?」」」」
便利屋の社員たちは思った『あれ?こいつトリニティのくせにやけに庶民的だぞ?』と……… - 35二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 19:55:03
美味しいからヨシ!
- 36二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 21:02:33
今の所属はトリニティだけど、かつてはアリウスだったしなあ
牛丼だろうがラーメンだろうがハンバーガーだろうが彼女たちにとってはご馳走だろうさ - 37二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 08:11:15
それはそう
- 38二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 11:14:04
便利屋の方達にとってもご馳走ですよね...?()
- 39二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 19:32:30
吉〇家みたいな牛丼チェーンで大盛り牛丼食って感動して泣くキョウカと便利屋?
- 40◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/29(木) 19:51:47
「そうね………ここは好意に甘えておくわ……どこかあてはあるの?」
キョウカの『豪勢な食事』の定義はさておき、アルは大人しく奢られることにした。
「えへへ、それが全くないッス!どこか美味しいお店があったら教えてほしいッス!」
どこかうまい店と聞かれて便利屋の4人は顔を見合せて頷いた。
「なら、少し遠回りになるけどアビドスによっていきましょう。いいラーメン屋が有るわ」
「おお!いいッスね!わざわざ遠回りしてまで食べるラーメン!美味しそうッス!早くいくッス!早く早く!」
便利屋を急かして後部座席に詰め込んだキョウカは、いざアビドスに向けて出発しようとキーをさしたところで……
「ハルカ」
「は、はいアル様………ご、ごめんなさいキョウカさん」
運転席から下ろされた。
「何でッスか!?」
「いや、ミラー吹っ飛ばす人の運転はちょっと…」
「さすがに危ないよね?」
「ひどいッス!わたしだって運転くらいできるッス!」
ごね始めたキョウカを見てアルはスマホを取り出して電話をかけた。
「………………と、言っているのだけれど?」
『はぁ………』
電話をかけた相手のこの件の窓口になっているトリニティの事務官はため息を一つついた。
「リアちゃんパイセンからもなんとか言ってほしいッス!わたしだって運転くらいできるッス!」
スピーカーにしたスマホに向けて、キョウカはハルカに抑えられながら喚いた。
「キョウカ………あなたは助手席です。便利屋の皆さん、申し訳ありませんがどなたか運転をお願いします」 - 41二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 20:40:40
キョウカがジョジョのエシディシみたいに「あァァァんまりだァァアァ」って言って泣いてそうw
- 42二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 21:11:34
便利屋で運転役ってだれになるんだろ。
スピンオフで描写あったっけ? - 43二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 07:27:49
カヨコかムツキ辺り?
- 44◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/30(金) 10:05:35
「ひどいッス………わたしだってできるのにひどいッス………」
ムツキが運転する横で、助手席で膝を抱えながらキョウカは拗ねた。 - 45◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/30(金) 16:24:55
「 お い し い ッ ス ! ! 」
移送中ぶんむくれていたキョウカだったが、店の前に車を停めると顔を上げ、扉を開ければいち早く席に着き、便利屋が席についたらメニューをサッと眺めた後に店主のオススメを注文、届いたラーメンを一啜りして出た感想がこれである。
「キョウカがむくれたら美味しいもの食べさせればいい(です)(っす)」とは、キョウカと関わることが多い正実とリアの言葉であった。 - 46二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 23:16:44
このレスは削除されています
- 47◆K7oi2p2CoQ9Y24/08/31(土) 07:08:10
「ハグハグ!アグアグ!ズルズルルルル~!……プハッ!ん~♪」
具材、麺、スープを止まることなく掻き込み、息継ぎをするように口を離すと幸せそうに唸ってまた手をつけるのをキョウカは繰り返していた。
「美味しそうに食べる娘ね……」
食べる様子を見れば一口目の感想がお世辞でないことなど直ぐにわかった。さほど差がなく届いたラーメンを便利屋が一啜りし、スープを一口飲む頃には既に麺が半分キョウカの腹に消えていた。
「ははっ!お嬢ちゃんいい食いっぷりだな!ほれ、替え玉おまち!」
「ありがとうッス!あとライスのおかわりもお願いするッス!」
「まだ食べるの!?」
その後キョウカは替え玉とライスを………
dice1d3=3 (3) 回ずつおかわりした。
- 48二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 08:22:09
育ち盛りだな……
- 49二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 18:36:24
保守
- 50二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 01:00:04
柴関ラーメンは割と安い方だからいくらかお代わりしてもまだお釣りはくるな
- 51◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/01(日) 09:12:27
「けぷっ……いや~美味しかったっス!また来たいッスね!」
乗り込んだ車の助手席で、キョウカは上機嫌で腹を撫でていた。
「だいぶ食べたわね………」
「ねー?替え玉3つにライス3杯だもんね」
あまりの食事量に便利屋は呆れ気味だった。
「それで?後はミレニアムに向かえばいいの?」
「そうッス、ミレニアムの居住区に入る何キロか手前で逸れるけどそこまではいっしょッス!あ、ちょっとコンビニ寄ってほしいッス、久しぶりにアイス食べたいッス」
「まだ食べるのね………」
「まだお小遣い残ってるッス、みんなもどうッスか?」
「「「「食べる(ます)」」」」
便利屋withキョウカは久しぶりのアイスに舌鼓を打った。 - 52◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/01(日) 16:43:01
「あいふほひひふぃっふ!」
移動中の車内でキョウカは、先程食べ終えたバニラ味のアイスに変わって果汁タイプのバーアイスを咥えていた。
「よく食べるね~」
これには今しがた食べ終えたアイスの棒を窓から投げ捨てたムツキも苦笑いしていた。
「それで?ついたら何をすればいいのかしら?」
「ンム……そうッスね……まだ開始まで丸3日はあるッスから作戦に参加する生徒との打ち合わせは必要ッスね、後はご飯食べてゆっくり休むッス!それなりに食べるものはあるッス!」
普段からそういいものを食べている訳ではないが、前線基地ともなればまともな食事は期待できないと思って柴関ラーメンをいつもより多めに食べた便利屋一行だったが、どうやらそれは杞憂になりそうだった。
ミレニアムの中心街手前の交差点を曲がり、後は道なり………車内には少しゆったりした空気が流れ出していた。 - 53二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:16:14
よく食べるなあキョウカ
食った分はどこへ行くんだ?
めっちゃ動くからプラマイゼロ?はたまた一部分に集約されるのか?(そう、例えば胸部装甲とか) - 54二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 06:01:40
保守
- 55◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/02(月) 06:03:22
>53
キョウうカがいっぱい食べたものは………
dice1d5=4 (4)
1、めっちゃ動いてプラマイゼロになる
2、吸収率が低い
3、基礎代謝がめちゃくちゃいいから消費される
4、普通に成長期
5、ほぼ胸にいく
- 56二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 14:00:18
いっぱいおたべ…
- 57二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 19:25:55
成長期か、なら仕方ない
- 58◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/02(月) 20:10:41
「スヤァ………」
「ね、寝てますね………」
「寝てるわね………」
もはや道なりに進むだけで案内すら必要なくなった車内でキョウカは寝こけていた。
「一応だけど指名手配されてるゲヘナ生の前で熟睡できるって………随分図太いね………」
嫌いとまではいかなくとも多少構えることの多いトリニティ生がここまでリラックスしているのも珍しい光景だった。
「………………………!」
寝ているキョウカを、便利屋一同が珍獣のように眺めていると、キョウカが急に体を起こした。
「少しスピード落としてほしいッス」
要望に従ってムツキがスピードを落とすと、キョウカは窓を開けて天井に登った。
「どうしたの?」
上にいるキョウカにアルが声をかけると逆さまになったキョウカが顔を出した。
「はぐれがいるッス。片付けて来るから距離とって待っててほしいッス」
それだけ言って助手席に置いていた銃を取ると、屋根を蹴って飛び出して行った。 - 59二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 21:36:32
野生のカン……って思ったけどよく考えたらこの子アリウスだったわ
常在戦場(比喩に在らず)じゃ当然の反応だわ - 60二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 06:45:26
さすがのオンオフ切り替えだねぇ
- 61◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/03(火) 10:15:14
ダンッ!タタタタタタタタタタタタ………
「行っちゃったわね」
「待ってろって言われたし待ってようか………」
~数分後~
トテトテ……トテトテ……(ズリズリ………)
「終わったッス」
しばらくすると、キョウカは大きな機械の残骸を引きずって帰ってきた。 - 62二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 17:47:32
獲物を引きずって戻ってくるとかやってることが猟師さんかウォーモンガーなんだが?w
- 63◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/03(火) 20:35:19
「お待たせしたッス!」
車から降りて出迎えると、戻ってきたキョウカはここまで引きずってきた機械の残骸をポイっと投げ捨てた。
「これが今回の敵かしら?大きいのね………」
キョウカが拾ってきたのははぐれていたクラゲ型……触手じみたマニピュレーターも含めれば全長はそれなりに大きかった。
「そうッスね、これは3種類のうちの2番目に大きいやつッスけどあんまり固くないッス(個人の感想)蹴り一発で装甲割れたッス(個人差があります)触手は邪魔ッスけど囲んで撃てばイケるッス!」
便利屋は装甲に触れたり、ぐるりと全体を見渡した後残骸を放置して車に乗り込んだ。
「あ、あんなに大きいの、わたしでも大丈夫でしょうか……?」
「大丈夫ッス、あの蹴りなら一発で装甲抜けるッス」
不安を口にするハルカに、キョウカは真顔で即答した。 - 64二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 06:44:22
うーんこの説明になってない説明
- 65◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/04(水) 10:12:05
「よいしょっと………これでいいッス!」
キョウカは残骸の一部をトランクに詰め込んでいた。
「そんなの持ってってどうするの?」
助手席のキョウカにムツキが声をかけた。
「一応倒したから報告するッス!リアちゃんパイセンから報連相は大事って言われてるッス!(ミラーもこいつのせいにするッス)」 - 66二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:32:01
え、ミラーも?
それはちと無理があるんじゃ? - 67◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/04(水) 20:36:05
「ただいまッス!便利屋さん連れてきたッス!」
「お帰りなさい、そして始末書です」
車ごと都市内に乗り付け降車後すぐに見せられたそんなやり取りに、便利屋はなんとも言えない顔をした。
「何でッスか!?あたしちゃんとお迎えしてきたッス!美味しいものちゃんと一緒に食べてきたッス!」
「便利屋68の皆様、ようこそお出でくださいました。今回の件の経理及び事務方の総括をしております早瀬リアです」
「え、ええ……社長の陸八魔アルよ、こちらこそよろしく」
キョウカの顔面に書類をグリグリと押し付けながら挨拶したリアに、アルは引き気味に挨拶を返した。
「リアちゃんパイセン!聞いてほしいッス!今回はわたし悪くないッス!途中いたはぐれが悪いんッス!」
しれっと嘘をついたキョウカは、便利屋にチラリと目を向けた。
「(おいしいもの食べたッスよね?)」
「「「「………………」」」」
察した便利屋は一先ず黙っておいてやることにした。
「ちゃんと証拠もあるッス!トランクに仕留めた残骸積んできてるッス!」
「ふむ………確かにありますね………」
キョウカの交渉(いいわけ)
dice1d100=44 (44) +99
リア
dice1d100=21 (21) +72
キョウカ>リアで見逃してもらえる
- 68二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 05:47:31
言い訳が成功してるwww
便利屋の方を優先したのかな? - 69◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/05(木) 10:14:29
リアは考えた………自分相手にノンデリになることの多いこのアホアホわんこ系後輩が珍しく頭を使った言い訳をしているのは、アリウスの外の常識が身に付き始め、外基準で考えられるようになって来たからではないかと………
「ふむ………確かにありますね、1機分のメインパーツが」
「い、行きの分は便利屋さんの荷物の量が分からなかったから拾わなかったッス………」
「………………」
まあだいぶ苦しいがなくもない言い訳だった。チラリと便利屋を見れば黙って目を逸らした。
「………………(うるうる)」
キョウカを見れば『信じて?信じて?わたし悪いことしてないッスよ?』とでも言うような顔でこっちを見ていた。
「………………はぁ………わかりました。始末書とお小遣い削減は見送ります」
「やったッス!やっぱりリアちゃんパイセンはわかってくれるって信じてたッス!」
「ただし、条件付きです」
とはいえ誤魔化しておいて何のペナルティもないのはこの調子に乗りやすいアホアホ後輩の教育によろしくない。
直ぐに調子のいいことを言い始めたキョウカの首に、リアはプレートをぶら下げた。
『わたしは車のミラーをふっとばしました』 - 70二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 10:26:13
犬……
- 71二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 17:37:32
まぁ。事実としてふっとばしてるもんなサイドミラー
- 72◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/05(木) 21:19:44
「(ムスッ………)」
「さて、改めて今回の案件を受けていただきありがとうございます」
「かまわないわ、この一大事に善も悪もあったものではないもの」
リアは便利屋と共に食堂へ移動し、今回の契約についての確認を行っていた。
「(ムスッ………)」
「まず、今回の報酬の件ですが、キョウカに届けさせた前金に加えて本報酬として200万、撃破1ごとに追加で1万、その他戦闘及び部隊への貢献に応じて別途報酬をお支払します」
「まって、撃破数に応じて追加されるのはいいけどどうやってカウントするつもり?」
「多数のドローンが戦域の監視を行っておりますので、そちらで確認します。また、そちらの方でも可能な限りカウントしていただき、大きなズレがなければ決済が降り次第お支払します」
「(ムスッ………)」
リアと便利屋が真面目な話をしている一方で、キョウカは首から『わたしは車のミラーをふっとばしました』プレートを下げたままむくれていた。というのも………
「キョウカ、ウンテンヘタ?」「コンドカラズットジョシュセキ?」
「ヤーイヘタクソ」「がら空きとはいえ公道で速度超過するのはよくありません、正義じゃないです。今度一緒に練習しましょう!」
「ん、キョウカはもう一回教習を受けるべき」
「(ムスゥッッッ………!)」
アリウスの同級生に軽くいじられ、マシロとマイにまじめに注意されてしまったからだった。