- 1二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 20:34:49
- 2二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 20:36:29
お前が書くんだよ!いや書いてくださいお願いしますゴルシが何でもします!
- 3二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 20:37:12
- 4二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 20:42:06
ホイップ餃子?!ってググったらそんなのあるのか…
- 5124/08/24(土) 21:01:53
- 6二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 21:02:00
- 7二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 21:04:10
- 8二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 21:04:47
- 9124/08/24(土) 21:05:14
- 10124/08/24(土) 21:05:41
「トレーナーさん、本当にいいんですの?」
「遠慮するな、今までの分食べていいぞ…」
そういうと顔をキラキラと輝かせるマックイーン。そこまで喜んでくれるなら担当冥利に尽きる。
ここは駅近くのカフェ。近頃は味よし、見た目も良し、といったスイーツビュッフェで人気のある店だ。一押しはイチゴのショートケーキだとか。その店の前に二人の影。メジロマックイーンとそのトレーナー。
近くに大きなレースも控えておらず、ここ最近も鍛錬に勤しんでいるマックイーンにサプライズと思い、休日一緒に出かけるついでに予約をしておいた。まあ予約を取るのに様々な苦難困難を乗り越える必要があったのだが、この目の前の彼女のまぶしすぎる笑顔を見るとたいしたことには感じなくなるから不思議だ。
「じゃあ、入ろうかマックイーン。」
「ええ、ええ!早く入りましょう!あぁ、そこら中のケーキが私を呼んでいますわ…!」
などとまあまあキマったことを言い始める彼女と店に入る。
案内役の店員さんに聞かれていたのか、まあまあ不審がる目で見られた。
違うんです。普段は名優、メジロ家の誇りそのものなんです。 - 11124/08/24(土) 21:06:19
- 12二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 21:14:33
お盆が過ぎ、猛暑の夏が残る中、食欲の秋が待ちきれずに私のお腹の中で目覚めた気がする休日の午後。
直近のレースも減量トレーニングの甲斐あって難なく制し、本日はそのご褒美としてトレーナーさんがスイーツバイキングに連れて来て下さいました。
体質上、どうしても体重が増えやすく、レースに影響を及ぼす私ですが、今日はその事を気にしなくても良い、と彼は仰いました。
常日頃から凛々しく、真面目で、何事にも真摯なトレーナーさんですが、今日は一段と輝いて見える気がします。
から始まるマックちゃん視点トレーナーLOVEのSSか
未だ猛暑の日照りがキツく、日中の水分補給が欠かせないような休日の午後。
人の身でもこれだけ暑さを感じるのだから、さぞやウマ娘たちは辛いだろう。
そんな中、先日のレースで大勝を果たしたマックイーンをねぎらう為に、俺は彼女をスイーツバイキングへと招待した。
日頃から努力を惜しまず、気品に溢れ、優雅で可愛らしい彼女だが、どうも太りやすい体質故にこういうところへは中々行かせてあげられなかった。しかし、先のレースの為の減量トレーニングが功を成し、こうしてチートデイを設けても良いぐらいには絞り込めている。
から始まるトレーナーのマック愛溢れたSSかを選ぶが良いぞ
選んだ方を、スレ主が書きます - 13124/08/24(土) 21:16:16
- 14二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 21:20:21
- 151224/08/24(土) 21:28:07
- 16124/08/24(土) 21:28:38
案内された席に座りながら、店内を見渡す。人気店ということもあり客層は様々。
制限時間は90分、よくあるビュッフェスタイルだ。タイマーを動かしてもらい、さあまずは何かしら取りに動こうかと思った瞬間──
───確かに、一陣の風が吹いた。
「ああ、モンブランにタルト。プチシュー、カヌレにミルフィーユ。極め付きにはショートケーキ…!」
まずは軽いジャブ感覚と言わんばかりに目の前に並べるマックイーン。自分が2,3個取ってテーブルへ戻ってくる間に広がっていたスイーツの平野。何という速さで取っていったのだろうか、とある意味感心しながら席に座る。
「さぁさぁトレーナーさん!はやく!はーやーく!!!!」
待ちきれませんわ!と言わんばかりのテンションに苦笑しつつ、フォークに手を伸ばす。
PILLLLLLLLL!!!!!
電子音が鳴り響いた。 - 17124/08/24(土) 21:37:57
- 18124/08/24(土) 21:50:07
連絡先はとある雑誌のインタビュアー。近くマックイーンの特集を取り扱うらしく、インタビューの日時を相談していたのだ。電話に出ないわけにはいかないのでマックイーンに『先に食べてていいから』と言い残し店から一度出る。
「・・・・・・・。」
日時も決まり、ある程度の内容も相談していたので時間がたってしまった。今頃どんなスイーツを口にしているのかと思いながら戻ると、
「あら、お帰りなさいトレーナーさん。電話はもう終わりましたの?」
と落ち着いた顔で言うマックイーン。だが、それよりも驚くべきなのは。テーブルの上のスイーツが減っていないことだ。というよりも、マックイーンが一つも取ってきたものを口にしていないのだ。
先に食べてていいって言ったのに、と言うと。彼女がこちらの目を見ながら言う。
「好きなものを楽しむ時こそ、好きな人と楽しみたいではないですか。」 - 19124/08/24(土) 22:12:28
「確かにたくさんのスイーツ、どれも私の大好きなモノです。加えて今日は好きに食べていい日。ですが、その大好きなモノ。その幸せを大好きなアナタと感じる。それこそが、私にとっての一番の幸せな時間なのです。」
なんとまあ、恥ずかしげもなく言えるものだ。そんな感想はうるさく早鐘を打つ心臓の音に呑まれて消えていった。そんな自分を見て、マックイーンが言う。
「そういえば、ここのショートケーキはお店イチオシだとか。ちょうど目の前にあるんですもの、食べてみましょう。さ、トレーナーさん。あーん。」
そういって一切れのケーキを乗せたフォークと共に彼女が言う。色んな感情をごちゃまぜにしながら、諦めて口に運ぶ。
味なんてとても分かったものではないが、彼女のほほ笑む顔を見てるとふと笑みが零れた。
幸せを分かち合うとは、きっとこういうことだろう。
ふと、そんな事を思った。 - 20124/08/24(土) 22:13:23
へたくそだけど書いてみたぜ!
書ききるのが大事らしいし - 21724/08/24(土) 22:26:13
書いたな!偉いぞイッチ!
押せ押せなマックちゃんがいいぞ…
でもって俺も一口サイズですが書きました。
オチとかかぶりまくってて草である。これが解釈一致といつやつか
一口目は貴方と | Writeningついに……ついにやって参りましたわ!スイーツバイキング! ああ、和栗のモンブラン、大粒いちごのかき氷、メロンパフェ、おしるこ……!! 過酷な合宿トレーニングの中、スイーツはお祭りのりんご飴ひとつで耐…writening.netトレマクのマックちゃんがはしゃいでいる姿を見せていいって思ってるのいいよね
- 22二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 22:31:24
- 231224/08/24(土) 22:37:28
未だ猛暑の日照りがキツく、日中の水分補給が欠かせないような休日の午後。
人の身でもこれだけ暑さを感じるのだから、さぞやウマ娘たちは辛いだろう。
そんな中、先日のレースで大勝を果たしたマックイーンをねぎらう為に、俺は彼女をスイーツバイキングへと招待した。
日頃から努力を惜しまず、気品に溢れ、優雅で可愛らしい彼女だが、どうも太りやすい体質故にこういうところへは中々行かせてあげられなかった。しかし、先のレースの為の減量トレーニングが功を成し、こうしてチートデイを設けても良いぐらいには絞り込めている。
「トレーナーさん……本当によろしいのですか?」
時計は15時近いと言うのに、むせかえるような日差しの中、目的のスイーツ店へと到着。
店内に入って涼しい冷房の空気を前に、外で吸ってきた熱い息を吐いていたところ、マックイーンが遠慮がちに声をかけてきた。
甘いもの、特にスイーツが好きな彼女にとって、この手の店は手放しで喜ぶ場所だろうに、それでも自制心が働いているのだろう。
そこがマックイーンの美点であり、何よりも自分が好ましく思っている部分だ。
大丈夫、遠慮はしなくても良い。
そう声をかけると、アメジストを想起させる彼女の瞳に星が宿った。
「嬉しい……! いっぱい食べても、後で怒らないで下さいまし!」
大好きなものを前にした幼子のように目を輝かせたマックイーンの姿に、愛おしさが溢れそうになる。
それを何とか堪えつつ、彼女を宥めながらもまずはカウンターで予約客である事を伝え、予約チケットを渡す。
20代前半ぐらいの女性店員に案内され、店前の通りが眺められるテーブル席へと座る。軽くバイキングのルールを説明し、それからメニュー表をこちらに渡した後、店員は一礼する。
「何かご質問はございますか? 無ければ飲み物のご注文を窺います」
そう言われ、俺はコーヒーをブラックで注文。
普段であれば砂糖とミルクを付けるところだが、テーブルへと案内される途中で既に甘い匂いを満喫してしまい、且つこれからそのスイーツを堪能するとなればブラック一択であった。 - 241224/08/24(土) 22:38:19
「では私はダージリンでお願いしますわ」
俺から受け取ったメニュー表のドリンクページに目を通し、マックイーンは紅茶を注文。
それからメニュー表を丁寧な所作で閉じ、店員が受け取りやすいように手渡しする。
お嬢様という点を除いても、こうした気遣いの出来るところが彼女の良いところである。学業やレース、トレーニングなどの自身に対してはどこまでもストイックに、しかし他者には優しい。
そういうところは中等部らしからぬ大人の印象を与える。それこそ、思わず彼女に見惚れてしまう程に。
「ありがとうございます。お飲み物はご用意出来次第、テーブルへとお持ちしますので、どうぞ、お客様はお先にスイーツバイキングの方へ」
マックイーンからメニュー表を受け取った店員は一礼し、笑顔でバイキング場を左手で指し示す。
それを聞いて腰を浮かしかける彼女だが、こちらの視線に気付いて誤魔化すように軽く咳払いをし、座り直す。
気にしなくてもいいのに、と思わず笑みがこぼれそうになったが、そうするとマックイーンの機嫌を損ねかねない。
ここは名優と名高い彼女に倣って、なるべく自然の笑みを見せ、「飲み物は受け取っておくから行ってきても良いよ」と大人の対応をしてみせた。
「ですが……いえ、お言葉に甘えますわ。トレーナーさん」
それを聞いた彼女は逡巡するも、店員がテーブルから離れた事もあり、俺へと軽く一礼をすると席を立つ。
それから優雅にバイキング場へと向かったが、喜びが隠し切れないのか途中から歩行が若干スキップ気味になっているように見えた。
可愛らしい彼女の後姿を見ていると、本当に中等部の女の子なのだな、とどこか安心する。
『マックイーンはさ、走りがつまらないんだよ』
……心に余裕が出たせいか、先のレースの心無い観客の言葉が脳裏を過る。
『分かる。何ていうかさ、必死さというか一所懸命さ? そういう華が無いんだよな』
『その走りも先攻抜け出しで地味だしさ、レース自体に退屈になるっていうか』
『勝って当たり前、みたいな態度も気に食わないよな。可愛げが無いって言うかさー』
『だよなー。5バ身差圧勝! なんて、普通は飛んで跳ねて喜ぶもんだろ』
- 251224/08/24(土) 22:38:49
くだらない。
お前たちが一体彼女の何を知っていると言うのだ。
名門メジロ家の期待を背負い、それに押しつぶされないように、それに相応しいように、マックイーンは努力してきた。
レースにおける彼女の絶対の強さは、それまで彼女自身が積み上げてきた努力が花となって開いただけに過ぎない。
そうして咲いた花は間違いなく、「メジロの最高傑作」と呼ばれるに相応しいものであり、その花を指差し、簡単に咲ける花はいいよな、と軽く見られては面白い訳がない。
「トレーナーさん、どうかなさいましたか?」
眉間にしわが寄るのを感じる中、マックイーンの声で我に返る。
慌てて腰を浮かし、何とか笑顔で彼女を出迎える。
こちらの挙動不審にマックイーンは小首を傾げるも、特に追及はせずに席へと座る。
しかし、その彼女が持ってきたスイーツの数を見て、今度はこちらが小首を傾げた。
少ない。お盆の上に乗っているスイーツの数は、パッと見ても両手の指の本数に届かない。
もしかして、遠慮しているのだろうか?
そう思い、それと無く聞くと、彼女は少し言うべきかどうか悩む仕草を見せた後、ほんのりと頬を紅潮させた。
「バイキング、ですので……それに、私だって恥じらいはあります。特に一心同体のトレーナーさんの前ともなれば、はしたないところはお見せしたくありません」
そう言った後で恥ずかしさを誤魔化すかのように視線を窓の外へと向けるマックイーンを見て、先程まで暗澹たる気持ちを抱いていた自分を恥じた。
何がくだらない、だ。そういう余計な事に耳を傾け、気を揉む自分が何よりもくだらない。
彼女の年頃らしい女の子の仕草を見て、気持ちが洗われるようだ。正に雲一つない晴天の下にある草原で立ち、涼しい風を一身に受けている気分になれる。
じゃあ自分も取りに行くかな、と自然とこぼれた笑みと共に席から立ち上がると、魔の悪い事にズボンの後ろポケットに入れていたスマートフォンが振動した。
店に入る前にマナーモードにしていたんだった、と思いながらスマホを取り出すと、これまた魔の悪い事に表示される電話番号は仕事に関するものであった。
マックイーンに一言断りを入れ、飲み物が来たら受け取って欲しい旨と、先に食べてもいいという事を伝え、電話を取ってテーブルから離れる。
- 261224/08/24(土) 22:39:15
流石に店内で仕事の電話をする訳にも行かず、俺は一旦未だに暑さが厳しい外へと出て行った。
※
電話の内容自体はそう大したものでは無く、ものの数分で店内へと戻って来れた。
真っ直ぐに彼女の待つテーブルへと戻り、謝罪をしてから席に座る。
だがそこで、マックイーンのスイーツが減っていない事に気付いた。
電話応対をしている間に、飲み物は到着していたのでこちらが伝えた通り、先に食べてもよかったのに。
美味しいものを食べている彼女の姿がまた可愛いだけに、少し残念に思う気持ちが声に乗ってしまい、言った後で失言に後悔した。
しかし、彼女はその言葉を気にする様子も無く、真っ直ぐにこちらを見つめ返して言う。
「いいえ。まだトレーナーさんはスイーツを選んでいないでしょう?」
確かにその通りだ。
けれども、それと彼女がスイーツを先に食べるのは関係ないのでは?
そう思わず口にすると、彼女は微笑み、軽く小首を傾げた。
「幸せなことほど、トレーナーさんと分け合いたいものでしょう? レースに勝った時も、こうしてデートをしている時も。私はそうしたいと思いますわ」
恥ずかしがる様子もなく、言った後で照れる事もなく、ただ思った事を、気持ちを、そのまま伝えてくるマックイーンはどこまでも綺麗で、美しく、眩しかった。
退屈な強者。
メジロの最高傑作。
名優。
あぁ。そうだ。他の者が何と言おうと関係ない。
やっぱり自分は彼女が、メジロマックイーンという一人のウマ娘が好きだ。
凛々しくも、綺麗で美しく、それでいて可憐さも併せ持つ、この大輪の花が。
どこまでも、大好きなのだ。
- 271224/08/24(土) 22:40:14
- 28二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 22:44:32
- 29824/08/24(土) 22:49:55
- 30二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 22:52:40
- 31二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 22:54:16
- 32二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 22:55:45
- 33二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 23:01:47
マックちゃんはね…お嬢様なのに俗っぽくて、それでいて強さと愛嬌のバランスが良いからね
何よりも担当トレーナーの事を立ててくれるのが本当に良い子でねぇ…
甘やかしたくなるんだよねぇ… - 34二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 23:05:03
一文字違うだけでだいぶ違うぞ
- 35二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 10:07:27
こういうのもっとくれ
- 36二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 12:23:58
流石にもう出ないか?
もっとクレメンス - 37二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 16:37:10
まあいいじゃん
- 38二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 20:34:14
- 39124/08/25(日) 21:31:40
今年も夏祭りの季節がやってきた。いつも通り一緒にまわろうかとマックイーンを誘うと、
「ええ、もちろん。ですが先に会場の入り口で待っててくださいますか?今年はちょっと準備をしてから行きたいのです。」
というものなので先に一人待ちぼうけ。段々とにぎやかになっていく会場。一体彼女は何をしているのやらと考えていると。
「すみません、遅くなりましたわ!」
と耳に入る声。声のほうをしたほうを向くとそこには、浴衣姿のマックイーン。
「どうでしょうか?浴衣なんてそうそうライブくらいでしか着ないものですから…。
似合って、いますか?」
そういってこっちを上目遣いながら聞いてくる天使。
似合っている、なんてモノじゃあない。暗色系の下地を泳ぐ金魚たち。彼女の明るい髪とも対になっているのだなんとまあ綺麗すぎる!そんな思考を詰めて一言、『とても似合っている』と返す。
「まあ!ありがとうございますトレーナーさん。そういってくださると、どれを着ていくか悩んだ甲斐がありました。
では、行きましょう。今年は何を楽しみましょうか。」
そういってルンルンと前を進むマックイーン。が、こちらをふと振り返り、
「ああそうでした。またいつかみたいに離れてしまうのは嫌ですので。
トレーナーさん。お手を。」
そういってこちらに手を伸ばす。別段はぐれるのを防ぐためだから不可抗力だ、などと誰に向けるでもない言い訳を考えながら、そっと手を取る。 - 40二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 21:38:48
- 41二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 22:24:30
このレスは削除されています
- 42124/08/26(月) 06:33:26
今年も様々な出店でにぎわう会場。
「これ!やっぱりこの味がいいですわね。さぁ、トレーナーさんも。あーん。」
目についたものを食べたりしながらまわる。わたあめ焼きそば人形焼き。色んなものを二人で分ける。一口食べるごとに顔を綻ばせる彼女をみると、こちらまで笑顔になる。
「お祭りと言えば、やっぱりヨーヨー釣りですわね。行きましょう、トレーナーさん!」
興味の惹かれるもので遊んでみる。射的わなげにヨーヨー釣り。色んな事を二人で体験する。
普段見ることのない新鮮な表情に目を奪われる。
ひととおりの出店も回り終え、ひらけた場所のベンチで小休止。手にはラムネ瓶をもちながら、目玉企画の花火が打ちあがるのを待つ。
「今年のお祭りも楽しかったですわ。トレーナーさんも、楽しめましたでしょうか?」
『もちろんだ』そう答えると満面の笑みを浮かべる彼女。そうして夜空に顔をやる。 - 43二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 06:48:59
新しくお題を出してもいいんだぜ(書けるとは言っていない)
- 44124/08/26(月) 07:05:53
「一つだけ。また一つだけ我儘をきいてくれませんか?」
マックイーンが言う。
『何でも言ってくれ』。そう、君に目いっぱい楽しんで欲しい。そう思いながら彼女にいうと不意に左側にくるトン、とした衝撃。マックイーンが寄りかかってきたのだ。頭をこちらの肩あたりに乗せながら、一言。
「少しばかり、このままでいさせて欲しいのです。」
心臓が早鐘を打つ。マックイーンの顔は見えないがきっと赤くなっているのだろう。彼女がこちらに信頼以上の思いを抱いてくれているのはなんとなく察してはいたが、こうも直球で来られるとは思わなかった。かといって、我儘を何でも聞くといった以上引き下がれない。
このドキドキがマックイーンに伝わってないか不安に思っていると、空に一輪咲く花。遅れて鳴り響く轟音。花火が打ちあがり始めた。
一つ打ちあがったのを皮切りに次々と夜空に咲き始める花火。大きさ、形。色々な光に目を奪われる。何度も夏には見てきたものなのにこうも美しく思うのは、やっぱり隣に──
「また、来年も来ましょうね。トレーナーさん。」
「ああ。また一緒に来よう。」
二人で花火を眺める。きっと今日という日も素敵な思い出になるだろう。 - 45124/08/26(月) 07:09:47
- 46124/08/26(月) 07:38:45
花火も見終わり、ふたり一緒に帰路につく。
「また大切な思い出が増えましたわ。今から来年が待ち遠しくなりますわね。」
なんてことを言うマックイーン。そこまで楽しみにしてくれるのはありがたいが、少し気が早いだろうと苦笑する。
「あら、そうでもないです。アナタがそばにいてくださると日々が早く過ぎる気がします。
思い出もたくさん増えていくのです。
ですからトレーナーさん。これからも、隣にいてくださいね。」
2度目の剛速球。心構えのしていなかった時にくらったものなので思わず変な声で返事をしてしまう。まぁ、いずれ時が来たらこちらの思いも伝えたいのだが。
そんな内心を読み取ったのかは分からないが、にっこりとほほ笑むマックイーン。
適いそうにもないな、と思いながら彼女の手を握るのだった。 - 47二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 19:24:31
やっぱりマックイーンは強い…!
- 48二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 20:34:26
その中なら「星を見にいく二人」が読みたいです。
- 49二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 07:15:40
まだいっぱいあるのか
すごい - 50二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 09:11:27
「トレーナーさん。今夜、星を見に行きましょう。」
ある夏の日、合宿所にて。休憩中のマックイーンが言ってきた。
「…。理由を聞いてもいいかな?」
「なっ、何も理由なんてありません!ただ、一緒に見たいと思っただけです!」
絵に描いたように慌ててごまかすような素振りを見せる彼女。今のでなんとなーく察しがついた。
『この合宿所の裏にある山。その山の広場で流れ星を見かけると願いが叶う』という噂がある。トレセン生やトレーナー陣なら耳にしたことがあるはずだ。ウソかホントかは知らないが、流れ星に祈ってからメキメキと戦績が伸びた娘もいるらしい。
普段はメジロの名を背負いその名に恥じない振る舞いを見せるのに、時折年相応な面が出るのが愛くるしい。こちらとしても特段断る理由もない。
「オーケー、ある程度の話はこっちでしておくよ。」
「!!ありがとうございます!では、夜ご飯後にまた、入り口近くで会いましょう!」
そういってトレーニングに戻る彼女。立ち去る背中からウキウキ気分が感じられる。
合流するのを見送って一応天気の確認。
よかった。『今夜はキレイな星空が見えるでしょう!』らしい。 - 51二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 18:29:49
続きは夜かな?
- 52124/08/27(火) 18:35:14
- 53二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 19:01:54
リクした者だけど本当にありがとう…それだけしか言葉が見つからない…
- 54124/08/27(火) 21:17:42
「こんばんは、トレーナーさん。少しお待たせしたでしょうか?」
「いや、今来たとこだよマックイーン。」
なんて、デートの待ち合わせにも似た問答を繰り広げる。辺りは暗くなり、ここからでもちらほらと星が見える時間だ。まだある程度周りが見える今のうちに二人、広場に向かう。
ふと、気になったのか。彼女が呟く。
「ところで、こんな夜に外出が許されるなんて…。意外ですわね。」
「そうだよねー。トレセンホントやさしいよねー。」
そう、仮にも生徒、しかもメジロ家の令嬢を夜に外出させるのには苦労すると思ったのだが。意外にもすんなり受理されたのだ。報告した時の反応を思うに『暗黙のルール』があるのだろう。
なんなら夜の山で必要になるだろう、と道具の入ったリュックサックまで貸し出された。学園の用意周到さに息を呑みつつ、ありがたくお借りする。
『山道は明るいが、広場は暗いからな』という先輩のセリフをリフレインしながら、歩みを進める。 - 55124/08/28(水) 07:59:19
先輩の助言通り、先ほどまでの山道と打って変わって夜のとばりが広がる広場につく。
慌ててリュックからランタンを取り出し、レジャーシートも展開。そのまま二人横になる。
「準備できた?それじゃ、明かり消すよー。」
「ええ、お願いします。」
ランタンを消し、目をつむったまま仰向けに。少したって目を開く。
───広がっていたのは今にも降り落ちてきそうな、満天の星空。
息を呑む、という表現がぴったり似合うほどに喉から声にならない音が出る。街では到底見ることは出来ない、隅から隅まで星の大海。これならこの広場が暗い理由にも合点がいく。
あれがデネブ、アルタイル、ベガ。いわゆる夏の大三角。昔流行った物語にあったフレーズを頼りに見つけながら、隣のマックイーンの様子を伺う。
いくら夜目といえども表情などは、はっきりと見えない。ただこの見事な星空に引き込まれているのか、その瞳いっぱいに輝きが映っているのだけは見える。 - 56124/08/28(水) 16:36:35
「もしも流れ星が見えたらさ。マックイーンは何をお願いするか決めてるの?」
しばらく二人、星空を眺めて。気になっていたことを聞く。
「やはり知ってらっしゃいますのね…。確かに決めています。
私の願い事は『最近話題のスイーツビュッフェに行く』です。」
「えっ、それだけ?」
「ええ、それだけですが?」
「いや、お願い事だから『次のレースで1着』とか『強いウマ娘にして』とか言うものだと思ってて…。」
「いいえ。」少し語気を強くしたように彼女が言う。 - 57124/08/28(水) 16:36:57
「いいえ、トレーナーさん。それは『願い』ではなく『目標』です。
確かにそういった事を願うのもいいでしょう。ですが私は『メジロマックイーン』。
その類の考えは願うのではなく自ら行う事、手にするモノ。アナタとたどり着く過程だと思うのです。」
そうだ、ここにいるのはメジロの名を、路を切り拓いている者。清楚華憐な見た目だが、その背中にはすでに大きな覚悟を背負っているのだ。
そして、その道を共に歩むのは誰なのか。なんともまあ自分の甘さに恐れ入る。
「そっか、そうだよねごめん。それとありがとうマックイーン。」
「いいえ、謝ることではありません。今のはただの私の覚悟表示みたいなものですわ。」
「だからこそだよ。隣に立つ相棒として、君の覚悟を今一度受け取らせてくれ。」
「では、よろしくお願いいたします。
ところで、トレーナーさん。アナタのお願い事は何か聞いても?」
「そんなもの決まってるよ。」
君とスイーツビュッフェに行く。そう言うと笑ってくれた、ような気がした。 - 58124/08/28(水) 16:37:11
帰り道。二人で歩いていると、思い出したかのようにマックイーンが言う。
「そういえば。実はもう一つ欲しいモノがあるのです。」
「いいよ、聞かせてほしいな。」
「あら!では、早速。」
そういうや否や左手を握ってくる彼女。突然の出来事に唖然としていると、
「今は、ここまで。ここまでで満足ですわ、『トレーナーさん』。」
そういってニンマリとした笑顔を浮かべるマックイーン。謎に冷たい汗が火照ってきた頬を伝う。
「あのー…。これって、そういうことでしょうかマックイーンさん?」
「さぁ?どう思われるかはトレーナーさん次第。
ただ私、コチラの方も全力でいかせていただきますので。
さあ、帰りましょう♪」
よくみる彼女の笑顔のはずなのにうまく体が動かない。
脳裏に浮かぶ言葉は蛇に睨まれた蛙。
お手柔らかにお願いします。
なんとか振り絞って言葉にし、共に帰路を歩むのだった。 - 59124/08/28(水) 16:38:57
なんとか書ききったぜ。
段々と引き出しが無くなっているのを感じるぜ…。
自分だけじゃなくて、他の皆様もカワイイマックちゃん呟いてくれていいんだぜ? - 60二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 21:52:20
一心同体民ワイ、神スレに敬意を表して保守させていただく
- 61二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 07:54:26
このまま落とすつもりだったけど思いついたから最後に一個書くぜ。
帰ってきてからになるから夜くらいにゆっくり書くぜ。 - 62124/08/29(木) 18:58:45
目が覚める。枕もとの時計で時間を確認。いつも通りにタイマーよりも早い起床だ。
隣で天使の寝顔を見せる彼女を起こさないようにそっと部屋を退出。今朝の朝食兼お弁当担当は自分。手早く済ませてしまおう。
といっても手間暇かける訳ではない。昨日のおかずの残りに冷凍食品。ささっと詰め込み、朝食づくり。食パン、マヨと卵にあと胡椒。トースターに入れて、出来上がる間に添える用のベーコンを焼く。
キッチンに音と匂いが広がってく。いつもの感じならパンが焼ける頃に君が起きるかな。
トースターが鳴いたチーンという音がして数秒後。ガチャ、とドアが開く。
「おはよう…ございます…」
「おはようマックイーン。ご飯は出来てるから、顔洗ってきなー」
「あい…。そうしますわぁ…」
同居人、起床。 - 63124/08/29(木) 18:58:55
晴れて大学生になったマックイーン。社会勉強も兼ねて一人暮らしをすることに。
だが『ド』がつくほどのお嬢様に出来る訳もなく。元担当トレーナー、現恋人の自分が提案した同棲生活にて現在勉強中。
戻ってきたマックイーンと向かい合わせ、席について。
「「いただきます」」
「あら、これって昨日見てたモノでは?」
「そそ。なんか食べたくなっちゃったからさ」
昨日ふとネットの海でひと泳ぎしていた時に見かけた、一昔前の名作アニメ映画のパンを真似てみた。味はいかがなものか、聞くまでもなさそうだ。いつものように一口食べて輝く君の顔が見えるのだから。
ごちそうさまの挨拶に、食洗器の電源をオン。出かける身支度を終えて、少しばかりのブレイクタイム。今日の夕食は何にしようだったり、帰りは何時ごろになりそうだとか。
他愛のない話を彼女としてるとあっという間に出る時間。お弁当をもって、いつものように二人そろって玄関へ。
「では行ってきます。そんで、いってらっしゃい」
「ええ、行ってきます。そして、いってらっしゃいませ」
挨拶と軽く口を交わして、それぞれの向かう場所へ。
いつも通りの幸せを胸に、今日も一日を始めよう。 - 64124/08/29(木) 19:00:50
これからも、マックちゃんの可愛さをよろしく頼むぜ!