- 1二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 11:07:44
〜シャーレ執務室 PM11:30〜
「うん!私、仕事辞める!夏休みにする〜!」
「先生!?一体どうなさったのですか!?プラナちゃん大変です!先生が壊れてしましました!」
「困惑。笑顔が怖いです、先生」
「世間は夏休みなのに、終わらない書類の山にリンチされ続けて三徹目…もう限界だよ!私は大人の有給を行使する!ただキヴォトス中に私が有給を取ったことがアナウンスされるけど…大丈夫でしょう!」
「アロナ先輩、先生に有給休暇は存在するのでしょうか?」
「…連邦生徒会の業務規則にアクセスしてみたら、確かに記載がありました…先生の場合、全く消化していないので軽く見積もっても1ヶ月は溜まっています…」
「肯定。先生は休むべきと判断しました。私達が有給休暇を申請しておきます。先生、今後の予定はどうされますか?」
「ありがとう、プラナ。といっても予定は決まっているから大丈夫だよ。とある生徒達と3泊4日のキャンプをするんだ」
「私は聞いていませんよ先生!?」
「あはは、ごめんね。高貴な立場にいる子達が旅行に出かけるみたいで、送迎と引率を頼まれていたんだよ。お忍びで学園を離れるから情報が漏れないように2人にも黙っていたんだ」
「なるほど。アロナ先輩が以前のように寝ぼけて先生のマル秘データを掲示板に書き込んでしまった事件の教訓を生かしたのですね」
「プラナちゃん酷いです!…先生、あの時は本当にすみませんでした…」
「もう過ぎたことだから気にしてないよアロナ。ネットの海に私のF◯NZAの購入履歴が流れてしまったことなんて…ウッ…!」
「この話は終わりにしましょう。それで先生、もしかしてアレの出番なのですか?」
「うん、プラナは察しがいいね。数ヶ月前に現実逃避のために新車で買ったっきり、未だ走行距離500mのキャンピングカーを使うんだ!キャンプ場がないプライベートビーチに泊まるみたいだから、ここしか出番がないと思っていてね」
「だから最近キャンプグッズをしこたま買ってユウカさんに怒られたり、キャンピングカーの整備をエンジニア部の皆さんに依頼したら、光学迷彩機能が付いた状態で戻って来て絶望していたんですね…」
「アロナ、それ以上はいけない。というわけで明日からキャンプに出かけるからよろしくね、プラナ、アロナ!」
「了解しました!」
「お任せください」 - 2二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 11:13:06
たておつ
- 3二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 11:18:51
結構長めなので保守ってくださるとありがたいです
- 4二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 11:31:24
〜D.U地区 とある道路〜
「う〜ん、風が気持ちいい!窓全開で車を運転するのはいいねぇ!」
「先生!生徒さんと会うにはまだ時間があるとはいえ、車内でタバコを吸ってもいいんですか?」
「安心してアロナ。これは電子タバコだから匂いは付かないよ」
「衝撃。先生がタバコを吸っているところを初めて見ました…」
「まぁ生徒の前では絶対に吸わないからね。本当は2人にも内緒にしておきたかったんだけど、プラナが来る前にシッテムの箱を持った状態で吸っちゃってアロナにバレちゃったんだ」
「なるほど。あ、先生。300m先に食材が比較的安価で手に入るスーパーがあります。今の食材が心許ないのでしたら、立ち寄ることをオススメします」
「おっナイスナビゲーション、プラナ!ご褒美に何か買ってあげるよ。何がいい?」
「はいはい!私はいちごミルクがいいです!!」
「アロナは何もしてないじゃん」
「では、いちごミルクを2個お願いします。アロナ先輩と一緒に飲みたいので…だめでしょうか?」
「はは、プラナは優しいね。もちろんいいよ、じゃあスーパーまでの道案内をよろしくね」
「任せてください!!このスーパーアロナちゃんが最短経路でご案内します!まずは次の信号を無視してください!」
「アロナ先輩…」
「アロナ、あとでお説教だからね」
〜店内〜
「うわ、ここのスーパー本当に安い。あの2人はちょうど食べ盛りだから食材はいくつあっても困らないし…奮発してたくさん買っちゃおうかな!」
「あら…?もしかして、先生ですか?」
「ん…君は…!?」
「うふふ♡お久しぶりですね。カゴいっぱいに食材を入れて、夏なのに冬眠でもするおつもりですか?」
(何でここにハナコが…!?まずい、この子はとても賢いからウソが簡単に見破られてしまう!何とか誤魔化して脱出しないと…)
「先生っ!」
「うわっアズサ!?久しぶりだね。それと抱きつかないで!」
「アズサ何してるの!?エ、エ◯チなのは駄目!◯刑!」
「あはは…先生、お久しぶりです…」
「皆んな久しぶり。申し訳ないけど、今日はこれから用事があるからこれで失礼するね?この埋め合わせはまた今度するから、またね!」
「あらあら♡つれないですね…では先生『また』今度…♡」
(意外とすんなり引き下がってくれたね…言葉の含みが気になるけど、のんびりしてたら時間に追われそうだから車に戻ろう…) - 5二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 11:50:36
ハナコはバレてないフリしてくれてそうね…アロナはさりげなく交通違反を勧めないでくれ
- 6二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 11:54:13
「ふ〜!危なかった…なんで補習授業部の皆んなはスーパーに居たのかな…?まぁいっか。それよりも沢山買っちゃったなぁ、新鮮な野菜に雑貨にイソメにその他諸々…これだけあれば何とかなるかな」
「先生、お疲れ様です。急で申し訳ないのですが、アレが30分前に発布されました。傾向より1時間早いです」
「プラナそれは本当かい!?なら厳しい状況だ。すぐ出発するよ、済まないけど合流地点のルートをいくつか作成してくれない?」
「了解しました」
「ちょっと先生にプラナちゃん!何のお話ですか!?」
「説明。連邦生徒会の公式SNS上で先生の有給休暇が認定、シャーレから外出していることが発表されました。これによりかつて引き起こされてしまった『有給先生誘拐事件』の再発の可能性が格段に高くなりました」
「それって…先生がシャーレを出た瞬間に沢山の生徒さん達に拉致されて、有給休暇期間中監禁されたあの凄惨な事件ですか!?」
「思い出したくない話だよ…ともかく出発しなくちゃ。う〜ん、けん引タイプのキャンピングカーは取り回しが効きにくいな…荷物がパンパンで重量がかさんでいるからかな?」
「先生、モモッターで『有給先生捜索』がトレンド1位となりました。生徒さん達が血眼になって先生を探しているのがわかりますね」
「うわぁ…だとするとさっき補習授業部と出会ったのかなりマズイじゃん…一瞬で情報が拡散されて正実やらC&Cが飛んでくるし、だとしても車を飛ばしていると逆に目立ちそうだ。プラナ?大通りを通って他の車に紛れながら行けるルートはある?」
「了解しました。では次の交差点を左に曲がった後、交通量の多い大通りに入ります、事故に気をつけてくださいね」
〜先生大通り直進中〜
「アロナ、モモッターの方はどう?」
「はい!投稿を確認している限り、こちらの現在位置を把握している方はいないようです!一安心ですね!」
「否定。表立った動きがないだけなのかも知れません、警戒は解かない方が賢明です」
「プラナの言う通りだね。優秀な生徒達のことだ、どんな手を使ってくるかわからない…」
「…生徒さんのことを信頼しているのですね、色々な意味で」
「まぁあんな体験したら嫌でも警戒するよ、今回はお忍びだし下手に情報漏洩すると、ことだからね」
「…!先生、5時方向より飛翔物体が接近中。解析…型式からアビドス対策委員会のドローンです!!」 - 7二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 12:23:00
「あわわわ…!見つかっちゃいましたか!?」
「プラナ、そのドローンの動きはどう?」
「…一直線の高速移動では無く、ゆったりとした速度で飛んでいます。捜索中だと推測します」
「なるほどね。次の進路変更地点への距離は?」
「演算完了しました。500m先を左折すれば目的地まで200mを切ります。そこまで行けば……いえ、今の発言を撤回します。ドローンの移動予測地点が左によりました。新たな経路を再演算します」
「う〜ん、フラフラ飛んでいて予想しづらいですね…」
「もしかして…!プラナ、次の信号を右折するから経路作成を一旦止めて!」
「了解しました。先生、何かわかったのですか?」
「いや、あくまで可能性の話だけど…それと、アロナ。ドローンの通信機能をジャックすることって出来る?」
「多少時間はかかりますが可能です!」
「わかった。じゃあプラナ、これから迂回するように進路変更するから逐一ドローンの挙動をモニタリングして。そしてそのデータから共通の動きを見つけ出すんだ」
「了解しました」
「私も通信機能ジャックを頑張ります!」
〜先生進路変更中〜
「かれこれ曲がるのを4回くらい繰り返したけど、どうプラナ?」
「…こちらも解析が終了しました。あのドローンは、この車から50m以上離れないように飛行しています。つまり…」
「やっぱりバレてるね。ウロウロしているように擬装してしっかり着いてきてる訳か、さてどうしよう」
「疑問。何故アビドス対策委員会のドローンはこの車に先生が載っていることがわかるのでしょうか?キャンピングカーを先生が保有しているのを知っていたのですか?」
「少なくとも、私が車を持っていることは知らないはずだよ。納車のために500mしか走ってないからね。となると…シッテムの箱から発せられる電波を追ってきた?いや、それならワカモがわざわざ私に発信機を仕掛けることはしないだろうし…発信機?いや待てよ…?」
「先生!通信機能のジャックに成功しました!向こうの皆さんはとても恐ろしい会話をしています!」
「言ってくれる?」
「はい!これから先生を確保するためにホシノさんとアズサさんを乗せたヘリが飛んできます!」
「……マジで?」 - 8二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 13:07:17
「ほ、他にアビドス対策委員会とハナコさんとの間で通信が行われているようです!内容は…先生を確保してピーや規制済みな行為を楽しもうと言っています!」
「う〜わやっぱりハナコが絡んでいたのか、どうりでトントン拍子にことが進むわけだよ…」
「先生、説明を求めます」
「まずね?今の私には発信機が付いているはず。きっとアズサが抱き付いてきた時に付けたんだろうね、その電波を辿ってドローンが追ってきてる…そこで疑問に思うのはアビドスの参戦だ」
「その通りです。補習授業部の皆さんとは遭遇していないはずです。何処から情報をつかんだのでしょうか?」
「十中八九、ハナコの仕業だろうね。なんか含みのあることをハナコが口走っていたし、ヒフミなんかは目が泳ぎに泳いでいたから違和感を感じたんだ」
「で、でもでも!そこからどうアビドスの皆さんが出てくるのですか?」
「そこでキーとなるのは、連邦生徒会による私が有給を取った情報だ。私が車に戻った時、プラナは30分前に発表されたって言ったよね?実はハナコ達と別れてからほんの2〜3分しか経っていないんだ。会話も1分以内だと思うし、ハナコが私に話しかけた時点で有給を取っていることは知っていた…恐らく、私をスーパーで見かけた時には既にヒフミ経由でアビドスを巻き込んでいたんじゃないかな?」
「なるほど。作戦はこうですね。ハナコさんが先生と接触した時点で、ハナコさんは先生が有給を取ってることを知っていて、先生を確保するためにアズサさんへ発信機の取り付けを依頼済み。その発信機から発せられる位置情報をアビドスの皆さんに共有、そして先生が車を走らせた時にはドローンでこの車を追いかけてたというわけですね」
「ご明察。流石プラナだね、さて困った。あのホシノとアズサが私の身柄を確保するためにこちらへ向かっている…何とか身を隠さないと詰んじゃうね」
「どうするんですか先生ぇ〜!」
「大丈夫だよアロナ。ヘリが到着するまで雲隠れすればいいんだ、作戦はあるよ」
「提案。この状況を打開するのならば、いっそのこと車を捨てるのがよろしいのでは?」
「ふふ、ハナコには申し訳ないけど、この絶体絶命の危機を残りえる方法が何故かこの車にはあるんだよね…!」 - 9二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 13:16:52
すみません、夜勤明けでもう限界がきてしまいました…
スレ残っていたら、続きを投稿します。よろしくお願いします - 10二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 13:18:25
なんなんだよその車は……
- 11二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 14:36:20
何って…光学迷彩付きで新車同様のキャンピングカーだが?
- 12二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 21:01:02
ほ
- 13二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 21:35:56
「ふい〜!何とかまけたー!」
(ハナコの策略にハマり、四面楚歌の状況に陥った私達。これを脱する切り札…それはエンジニア部の皆んなが付けてしまった珍妙機能、光学迷彩だった。作戦はこうだ、私の背中に付いていたジェルに包まれた小型発信機をトンネルに入ったタイミングで隣を走る車に押しつけた。ドローンとはいえトンネルの中には入って来れない…それを確認したら、光学迷彩のスイッチをオン、ご丁寧に大型トラックに見える機能が付いていたので利用させてもらった。超大型お掃除ロボットに変化する光学迷彩はどこで使うのだろうか…?話を戻そう、こうして私は大型トラック迷彩を駆使してドローンを巻くことに成功したというわけだ)
「先生、お疲れ様でした。このキャンピングカーの謎機能には驚かせれました…作戦中に車を解析したところ、小型ミサイルなど対空火器まで」
「プラナ、それ以上はいけない。この車はキャンピングカー、宿泊機能付き対空トラックではないからね?」
「けん引タイプなだけに見えてしまいますね…そんなことより先生!集合時刻は大丈夫なのですか?ドローンをまくためにかなり時間を割いてしまいましたよね?」
「うん、あまり余裕はないかな。目的地へ急ごうか。プラナ、道路の状況はどうかな?」
「経路解析中……これは?ヴァルキューレの警察車両が急速に増えていますね。無線のジャックを開始します…なるほど、『見た目がころころ変わる謎の車両が道路を走っている』と通報があったようです。先生とはバレていないようですが…」
「間違いなく光学迷彩のせいだよね…?仕方ない、多少時間はかかってもいいから警察車両を避けて通ろう。職質くらったら面倒だしね」
〜先生移動中〜
「ん…ただ無音で走っているのも寂しいな。確かちゃんとデフォルトでラジオ機器がついているはずだし、聞いてみようか」
『皆さんおはようございます!クロノスラジオ放送部が9時お知らせします。本日は先生についての特集コーナーです!では…」
「私の特集?それに何だこの白目を剥きながら叫び散らかすようなBGMは?」
「まずはこれです!先生の性癖コーナー!3日前のFA◯ZA購入履歴によりますと、先生は『デレなあの子も!ツンなあの子も!クールなあの子も!み〜んなまとめて俺のものだ!!俺の純愛イチャラブハーレムライフ』を購入しました!」
「うわぁぁ!!」
「先生、気を確かに!?」 - 14二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 21:37:05
以上でプロローグとなります。
次回から本編が始まります!よろしくお願いします! - 15二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 22:06:11
おつ
過去に起きた出来事の方も気になるんだが… - 16二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 06:42:34
プライバシー!!!
- 17二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 08:22:50
この後9時に次の話を投稿しますが、ここからエデン条約編のネタバレが出てくるので、見ていない方は注意です。
よろしくお願いします - 18二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 09:04:19
〜待ち合わせの駅 裏側駐車場〜
「はぁ…散々な目にあった…もう2度とラジオは聞かない…」
「先生…あ、ほら!もう先生の恥ずかしい履歴はネットの海に漂っているのですから、開き直ってしまえばいいんですよ!」
「疑問。アロナ先輩が匿名掲示板に掲載しなければ起きなかった事件ではないですか?」
「うぐぐ…!でもでも掲示板の反応は好意的でしたよ!?『先生の好みが知れて嬉しい』とか『ったく、あたしらは違うのかよ…』とか『褐色ばっかり』とか!」
「指摘。アロナ先輩、それはフォローではなく先生の古傷をえぐった挙句塩を塗りたくるような行為です。先生が再起不能になってしまいます」
「…おそらってきれいだなぁー」
「先生ごめんなさい!戻って来てくださいよー!!あっ!ほらほら、生徒さんが待ち合わせ場所に着いたとモモトークが届きましたよ?だから目のハイライトをつけてくださいぃぃぃ!!」
「…?先生、質問です。この生徒さんは何故モモトークで変装をしていると言っているのですか?」
「それは昨日も言ったことだけど、お忍びの旅行だから他の生徒にはバレたくないんだって。変装だけで無く、こうやって最寄りの駅から6駅も離れたところを待ち合わせ場所に指定するだから本気も本気だよね。それでプラナ?彼女はどのような服装で来たんだい?」
「はい。上は白いロングのワンピース、下はサンダルでポシェットを肩からかけているそうです。麦わら帽子を被っているのですぐにわかると」
「へぇ…変装をとても綺麗に解釈しているんだね。じゃあプラナ、こちらの座標とキャンピングカーで来ていることを伝えて欲しい」
「了解しました」
「そうだ!せっかくですから場所を伝えるために大音量で音楽を鳴らしましょうよ!さっき先生がラジオで聞いていた白目を剥きそうな?BGMを!」
「アロナって結構DQN思考だったのか…」
〜生徒到着〜
「お久しぶりです、先生。本日はわざわざ私達のわがままに付き合っていただいてありがとうございます。今日から4日間よろしくお願いしますね」
「久しぶりミネ!その服装、とても似合っているよ!」
「あ、ありがとう、ございます…」
「後、わがままだなんて思わないで欲しいな。私もプライベートビーチに入れてもらえてキャンプ出来るんだし、気にしないでね!」
「かしこまりました。ふふ、先生は相変わらずですね。ところであの方は…」 - 19二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 09:06:36
というわけでは次のミネの新衣装は純白のワンピースです(大嘘)
次の話は夜に投稿します、よろしくお願いします - 20二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 09:19:20
アロナはお尻百叩きで足りないんじゃない?
- 21二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 14:00:33
保守
- 22二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 22:54:19
- 23二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 00:33:32
「あぁ…彼女ならもうすぐ到着すると思うよ。じゃあミネ、ちょっと車の中で待っていようか」
「はい、お邪魔します。これは…とても車とは思えない広さですね…!キャンピングカーと言うだけあって、部屋を丸々車にしたようです…!」
「ふっふっふ…後ろについているトレーラーはもっと豪華だよ?キャンピングカーにキャンピングトレーラーをくっ付けた脳筋仕様だけど、内部はこだわったからね!」
「なるほど…それは楽しみです♪…そうでした、不足の事態に備えて医療品をいくつか持ってきました。何処にしまえばよろしいですか?」
「ありがとうミネ!じゃあ、後ろの突き当たりに棚があるから、1番下の引き出しに入れて欲しいな。ちなみに1番上が衛生用品で、2番目にはゴミ袋がまとめて入っているから間違えないようにね」
「かしこまりました。1番上が衛生用品、ですね…」
(4日間も同じ屋根の下に居るのです…もしも先生の本能が暴走してしまった時のためにコンビニで2箱ほど調達しましたが…今考えると、とても恥ずかしいことなのでは!?とはいえ買ってしまったものは仕方ありません、衛生用品用引き出しの1番下に隠しておきましょう…!)
「ん?医療品は1番下だよ?」
「わ、わかっています!確認しただけですからっ!」
「???…っと。彼女からついたって連絡がきたよ。服装の写真も添付されているね… 。どれどれ……えぇ…?」
「私も確認します。……はぁ…あの人の感性は独特過ぎます。カタコンベの時も然り…どうして目立つような服装を選択するのでしょうか…」
〜生徒到着〜
「先生、ミネさん。わっぴ〜⭐︎遅くなって申し訳ありませんでした。変装のせいで何度か職務質問されてしまいまして…」
「茶褐色の肌、上は星形サングラスに青色のアロハシャツを着て、下は白い短パン、足元はビーチサンダルですか。コンセプトは歩く校則違反なのですか?サクラコさん」
「ひっ…いや、コホン。サクラコ久しぶりだね!」
「ミネさん酷いです…そして先生?もしかして怖がらせてしまいましたか?そうでしたらすみません…」
「い、いやいや!別人すぎて驚いちゃっただけだよ、こっちこそごめんね。じゃあ2人とも揃ったからそろそろ出発しようか。大通りに出たら、すぐに高速に乗るからPAまで車を止められないけど準備は大丈夫かな?」
「はい、私は問題ないです」
「私も大丈夫です」
「よし、出発だ!」 - 24二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 00:34:44
遅くなってすみません、書き直していました。
今日はもう1話投稿出来そうなので、でき次第投稿します。よろしくお願いします - 25二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 03:17:43
〜高速道路〜
「ふぅ…風邪が気持ちいいです…ドライブとはとてもいいものですね」
「貴女の見た目がパリピなギャルシスターで無ければ、とてもいい絵になりますねサクラコさん。お茶のお代わりはいかがです?」
「…いただきます。それとこの変装はシスターマリーの提案です、彼女が選んでくれたこの服を侮辱するなら…『お説教』ですよ?」
「救護騎士団に手を出したら、貴女でもただでは済ましませんよ。お説教とは爪を剥がすことの隠語ですか?」
「はい…?お説教はお説教ですが…」
「2人とも、喧嘩はダメだからね。せっかくのキャンプなんだから嫌な思い出にしたくないでしょ?」
「…ただの戯れですよ。本気で事を構えるつもりはないので安心して下さい。私達がぶつかってしまってはセリナを本気で怒らせてしまいますから」
「??何故私が救護騎士団の皆さんと対立することになっているのです?」
「ふふふ、そっか、2人とも相変わらずで安心したよ」
「ところで先生、ミカさんの動向をご存知ですか?ここ最近、ボランティア活動の後、定期的にどこかへ出かけているようなんです。ティーパーティーに問い合わせをしても、友達と会っているだけだから大丈夫だの一点張りで…」
「ミカが?ごめんね…今は当番制度が止まっているから直接会っていないんだ。モモトークで話はしているけどそんな話題は無かったかな。でも、ティーパーティーの皆んなが大丈夫って言ってるなら問題ないと思うよ」
「そうですか…先生がそうおっしゃるのなら信じましょう」
「あの、先生。私も聞きたいことがあるのですが…アリウスの皆さんはその…ご無事なのですか?」
「サオリ達のことかい?それなら安心して。サオリは合法なアルバイトを頑張っているみたいだし、他3人は…行方はわからないけど、何とか生活しているみたいだよ」
「なるほど、ありがとうございます。よかったです、あんなことをしたとはいえ…彼女達はもう赦されたのです。これ以上苦しむ必要はありませんから」
「その通りだ、サクラコは優しいね。そういうところ、私は尊敬しているし大好きだよ」
「えっ!?先生、あの…///」
「…ズルいです」ボソッ
「?そろそろ休憩しようか。次のSAは複合施設だから色々買えるみたいだし、ついでにサクラコの服も買っちゃおうか。その格好はちょっと目立ちすぎたがらね」
(これはもしや…お買い物デートなのでは!?) - 26二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 03:20:58
お察しの方もいるようですが、過去編も含めてかなり長いです。プロット組むのが楽しすぎて長編になってしまいました。
1日1〜2話ペースで投稿しますので、よろしくお願いします。
明日は夕方に投稿します、よろしくお願いします。
わがままですいません… - 27二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 12:47:23
ほっしゅ
- 28二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 15:28:27
〜大型複合サービスエリア〜
「うっ…アスファルトの照り返しが激しい…!この辺は猛暑日って予想だったし、凄い暑さだね」
「えぇ、干からびてしまいそうです…サクラコさんは車で待っていてください。その格好では嫌でも目立ってしまいますので」
「不本意ですがそうします。私は完璧な変装だと思うのですが…」
「ごめんねサクラコ。正体はバレないと思うけど、今後のことを考えて念の為…ね?それじゃあ行ってくるけど、何か欲しいものはあるかな?」
「では…水着を1着選んできて貰えますか?サイズは…ミネさんが知っていると思いますので、よろしくお願いします」
「私が選んでいいの?こんなおっさんのセンスじゃ後悔するかもしれないよ?」
「いえ…先生が選んでくださるから、意味があるんです」
(サクラコさん…!?なんと大胆なアプローチなのでしょうか…私も負けるわけにはいきませんね)
「ちょうどいい機会ですね。私も水着も新調します、先生、私にも選んでくださいませんか?」
「ミネも!?…まぁ、2人がいいなら協力させてもらうけど、あんまり期待しないでね…?」
〜SA 夏物エリア〜
(軽い気持ちでやってきたけど…想像以上にいづらい!!上下左右どこを見ても女性物の服や水着だらけ、元々女性が多い場所だからある程度は慣れているつもりだったけど…甘かった。早めにここから離れたいのが本音なんだけど…)
「はぁ…!」キラキラ
(ミネの年相応の期待に満ちた笑顔…こんなの見たら早く終わらそうなんて言えないよね…)
「先生!見てください!モモフレンズとのコラボ水着です!とても可愛いです…!」
「へぇ、こんな大々的なPOPを掲示している辺り公式っぽいね。下手に非公式のモモフレンズグッズなんて作ったら…」
(あれ?モモフレンズの公式イベントとなると、ヒフミが黙っていない。今、補習授業部の皆んなから追われているから遭遇すると不味いんじゃ…)
「こうしてはいられません!先生、早速水着を選びましょう!さぁさぁ!!」グイグイッ!
「ミネさん?水着は逃げたりしないからそんな引っ張らなくても大丈夫だって!周りの視線が…!」
「…ねぇ、あれってシャーレの先生じゃない?」ヒソヒソ
「最近見かけなかったけど、今度は生徒の水着を選ぶなんて…やっぱりあの人…」ヒソヒソ
「ウケる、写真撮っちゃお」パシャ
(あぁ…誤解が広がっている…) - 29二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 15:30:26
- 30二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 21:00:39
先生にあらぬ誤解がまた増える……
- 31二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 01:36:27
「これはウェーブキャットモチーフの水着!…でも、私に合うサイズがあるでしょうか…?」ドタプン
(直視しちゃダメだ…直視しちゃダメだ…!)
「先生、どの水着は似合いますか?ウェーブキャットの水着以外にも様々な種類がありますが…」
「えぇっと…」
(色々手に取って見せてくるけど…どれもこれも過激すぎない!?これなんかほぼ紐じゃん!ミネクラスのデカメロンなら間違いなくはみ出しちゃうし、もう一つは…うわ!競泳水着っぽいけど、下の部分の覚悟がすごい!こうなったら、この辺の棚から適当に取って…!)
「じゃ、じゃあこれなんかどう…ぶっ!?」
「…」カオマッカウツムキ
(あぁ…私はとんでもないミスを犯してしまったよ。私が選んでしまったブツは…ぱっと見は普通なのだが、メロンとメロンの間に大きな穴が空いている渾身の逸品でパイz…これ以上はやめよう、精神的にも犯罪者に染まる前にやめよう)
「ご、ごめん、適当に取っちゃった。これのことは忘れて!改めてちゃんと探すから!」
「…」
「ミネさん?なんでカゴに入れてるのかな?それは買わなくても-えっ、何処行くの?レジ?ちょっと待って…って速!もう行っちゃった…マジか、あれ着てくれるのかな…」
(光の速度でレジにお会計に行ってしまったミネを待ちながら、サクラコの水着を選んでいた私だが…この後事件が起こるなんて知るよしもなかった…)
〜一般レディース用水着コーナー〜
(うぅ…女性用水着コーナーに1人で居るのは精神的にキツイ…早くサクラコの水着を選んでしまおう。といってもサクラコは何でも似合いそうだ、イメージ的には白かな?ここは逆色で黒なんてのもアリだ、私の趣味を出すなら黒レースだけど…)
「これなんかどうですか?」
「おぉ!青と白のシマシマビキニか!その線も捨てがたいな……ってイロハ!?何でここに!?」
「お久しぶりですね先生。女性用水着コーナーで男性は目立ちますから、すぐに先生だとわかりましたよ。たまにはマコト先輩のお使いに付き合ってみるものです」
「え、マコト達も居るの…?」
「はい、今日は万魔殿の慰安旅行中なのですよ。…ところで先生?暇なら、私の水着を選びませんか?普通に着るためでも、サボり部屋で使うためでも…♡」 - 32二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 04:43:25
次回は夕方です、よろしくお願いします
- 33二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 12:11:54
ほほぼほ
- 34二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 15:41:09
「イ、イロハ?その冗談は洒落にならないんだけど…?」
「半分は冗談ですよ流石に。男性がこんなところに1人でウロウロするのは辛いですよね?私が一緒に買い物をすることで、先生がここに居る理由になってあげますよ」
「半分冗談?どこからなの…?いや、遠慮しておくよ。私にも理由はちゃんとあるし…」
「…これなんかどうです?ボディラインがくっきり出ちゃってますね、モノキニというものだそうです。泳ぐことよりも見た目重視の水着ですね、大きく背中が露出していて…そそりますか?」
「いや、その水着はサイズあってないからイロハには無理だよ?」
「デリカシーないですよ先生。では…これは?旧型スクール水着、通称旧スクです。かつてはヒナ風紀委員長も来ていたとか、どうです?罪悪感が湧きませんか?」
「何を言っているの?スクール水着は学生の君が着ても何の罪悪感もないよ?」
「無敵ですかあなたは……ではシンプルにいきましょう。この黒レースを…」
「だめ」
「はい?」
「それは、だめ」
「ふぅ〜ん、なるほどなるほど。先生はこの水着がストライクゾーンですか。な〜るほど♪」ニマニマ
「イロハ、水着を、棚に、戻しなさい」
「拒否します♪試着してくるので、試着室前でドキドキしながら待っていてくださいね?逃げたら…先生の好みを言いふらしちゃうかも、です」
「はぁ…」アタマカカエ
「ふふ、ちゃんとついてくるんですね。それではお待ちください♪」
(イロハが妖艶な笑みを浮かべて試着室に入っていた。どうしたものかと待っていた時、聞き慣れた声が近づいてきた)
「先生?どこですかー?サクラ…こほん。もう1人の水着を選びますよー?」
「この声…ミネが会計を終えたのか。おーい!こっちd-」
(ミネの方へ手を上げようとした瞬間、突如私の体が試着室に引きづり込まれた)
「イロハっ!?」
「しー…大きな声を出さないでください…生徒と試着室で2人っきり、バレたらどうなるのでしょう?」
(イロハは万魔殿の制服を脱いでいて、あと1枚脱げば下着だけになりそうなくらい薄着だ。それも抱きつくような形で距離もかなり近い)
「…何が目的なの?」
「先生がお好みの水着を私が目の前で生着替え…いかがです?元気になっちゃいましたら、まぁ舐めるくらいなら許しますよ?」
「イ、イロハ…やめて」
(…?なぜ先生はこんなにも怯えているんです?) - 35二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 16:19:54
これイロハは拉致事件知らない感じか
- 36二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 16:37:42
次回は夜中投稿します。
なお、ここからは明確な敵が登場します、あなたの推しや嫁が敵側として出てくる可能性がありますので閲覧する際は注意してください。
また、敵側となったそのキャラクターをバカにしたり、侮辱する意図は無いのでよろしくお願いします - 37二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 16:40:04
いつも感想をくださる方へ。
本当は返信したいのですが、所々鋭い考察をなされているので下手に返信するとネタバレになってしまうのでしていません。
感想は全部呼んでいます、いつもありがとうございます - 38二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 20:59:23
ほ
- 39二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 00:37:58
「せ、先生…?」
「お願い…それ以上はやめて…お願いだから、気持ちいいのはもう嫌なんだ…!」
(…何のことですか?理由はわかりませんが、何かしらのトラウマを刺激してしまったのでしょう。この拒否反応、普段の先生とは思えない恐怖に支配されて歪んだ表情…ただごとではないですね)
「わかりました、からかい過ぎましたね。すみません…あの、離れますので…」
「カヒューっカヒュー…」
「先生大丈夫ですか!?過呼吸になっていますよ!あの、どうすればっ!」
突然、試着室のカーテンが開かれる。
「先生!ご無事ですか!?」
「貴女は確か、トリニティの…」
「…ゲヘナ学園の、エデン条約の際にお会いしたことがありましたね。確かイロハさん、でしたか」
「はい、ゲヘナ学園万魔殿所属、棗イロハと申します。ところでその落ち着きよう、何かご存じと考えてよろしいでしょうか?度を超えたスキンシップをしてしまったことは反省しています、しかし先生の反応は異常です」
「なるほど、その様子だと知らないのですね。先生、説明しても…先生?大丈夫ですか?…気絶してしまいましたか。このような状況です、仕方ありません。ただ、今からするお話はキヴォトスでもごく少数の人しか知りません、口蓋は禁物です」
「万魔殿の名にかけて、必ず約束は守ります」
「…わかりました。貴女は先生の監禁事件を知っていますか?」
「当然です、あの時はキヴォトス中が大騒ぎになりましたよね。最終的には何人かの生徒が矯正局に収監されたとか…」
「その通りです。そしてこの事件には、まだ先があるのです。それは…」
〜場所は変わってSA 正面駐車場〜
「ね、ねぇ?あれってヘリコプターだよね?何でここに来てるの?」
「なんだなんだ、ヘリから誰か降下してくるぞ!?何かのイベントなのか?」
「…ここに先生は居るのか、ヒフミ」
「間違いないです。先程、SNSに投稿された先生の写真にはモモフレンズ公式水着コラボのPOPが映り込んでいました。それが行われているのは数箇所…先生が車を使っているならば、SAに立ち寄ることは明白です」
「うへ〜諦めずに先生を探していた甲斐があったね〜。じゃあ迅速に任務を進めようか、写真には先生を引っ張っている手も映っていたし護衛がいるのかもね」
「ではでは、油断せずに行きましょう〜⭐︎」 - 40二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 00:52:42
休暇と見るやいきなり拉致かよ?キヴォッパリらしいな
それはそうと休ませてやれ - 41二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 02:39:49
ヴァルキューレ警察学校事件記録 第◯◯◯号
『シャーレの先生拉致・監禁事件』
D.U地区、シャーレにて本事案が発生、通報された時には事件発生から3日ほど経過していたと思われる。通報者兼当時の当番であった早瀬ユウカ氏によると、先生はコンビニへ買い物へ向かったきり帰って来ず、不審に思った同氏はヴァルキューレ警察学校へ通報。他学園でも目撃情報が無いこと、そして目的地であったコンビニへ立ち寄って居ないことがコンビニ店員の証言で明らかとなり、本件を拉致事件として捜査を開始した。通報から2日後、匿名の告発が公安局に届き、先生の居場所が明らかになったことをキッカケに救出作戦が実施された。先生の救出は成功し、犯人グループもその場で現行犯逮捕となった。犯人グループはー学校ーに所属するーであり、本事案を重く見た連邦生徒会は当学校に無期限のシャーレ当番参加禁止又同学校に所属する生徒は先生本人の許可が無い限り、無期限の接種禁止令が発布された。救出された先生は即時病院に運び込まれたが精神の損耗が激しく、時折なにかに怯え暴れ出したり、笑うと言った感情が一時的に喪失するというとても危険な状態だった。しかし医療従事者の懸命な治療により、入院から2週間ほどでまともな食事を取れるようになり精神も安定を取り戻し、そこから検査入院を経て退院、シャーレに復帰した。事件の原因については犯人の…
〜ここからは黒で塗りつぶされていて、内容が確認できない〜
記録者 ヴァルキューレ警察学校公安局長 尾刃カンナ - 42二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 02:40:47
今日は2本立てでした。
続きは明日の夕方頃に投稿します、よろしくお願いします - 43二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 08:00:53
こんなになっても先生続ける先生の自己犠牲精神が凄いし、イロハのように知らないんだとは思うけど執拗に追いかけ回して拉致→輪●を目論むアビドスと補習授業部のあたおかぶりが目立つ
- 44二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 15:44:22
保守
- 45二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 16:37:13
〜先生一向がSAに到着した頃 連邦生徒会〜
「きょ、局長!本当にするんですか!?」
「当然だ。こんな横暴、許されたものじゃ無い。防衛室長じゃ話にならん、トップに直談判する」
「確かに私達の知らないところで勝手に人員を使われていたのは気がかりですが…連邦生徒会の緊急指示なら納得できるのではないですか…?」
「キリノ、それでは私がいる意味はない。こうも勝手な動きをされては我々が統括せずに連邦生徒会がまとめる方が早い。それに…もう一つ気がかりなことがある」
「それは…?」
「よし、ここが七神行政官の部屋だな。入るぞ」
「わ、わかりました!」
コンコンコン
「公安局局長、尾刃カンナです。お忙しい中すみません、現在起こっている件についてお聞きしたいことがあります」
「…どうぞ」
「失礼します。キリノ、行くぞ」
〜連邦生徒会 七神リンの執務室〜
「尾刃カンナさん、ようこそいらっしゃいました…どのような御用でしょうか?」
「2つお聞きしたいことがあって参りました。まず、我々に何の相談もなく公安局の人員を動かしたことです、従事した者に聞けば先生の安全確保の為と言っていましたが…説明をお願いします」
「あなたならご存知だと思いますが、少し前に先生を拉致監禁する事件がありましたよね?犯人は捕まり、矯正局に収監されたとはいえ同一犯が現れてもおかしくありません。そのため素早く先生の安全を確保するためには、公安局を通す時間が惜しかったのです。申し訳ありませんでした」
「…なるほど。状況は理解しました…ではこれはお答えできますか?その先生拉致監禁事件の根本的な原因である『先生の有給休暇をキヴォトス中に知らせる』行為を繰り返したのですか?わざわざ先生を危険な状況に追い込むなんて…事件から何も学んでいないと思います」
「…」
「お答えください、七神行政官」
「…」
「答えろぉっ!」
「局長!落ち着いて…」
「…流石は狂犬と謳われた方ですね。気づく人は居ると思っていましたが、直談判に来るとは予想外でした。ではお答えしましょう…入って来てください」
ガチャ
「…お前たちは」
「ミヤコさんにサキさん?お久しぶりです。お二人も直談判に…きゃあ!?」
「何をするんだ!おい、何故私たちを拘束する!?」
「…ご苦労様です。現時刻を持って尾刃カンナを公安局の職を解除、矯正局へ送還します。ではよろしくお願いします」 - 46二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 16:37:47
- 47二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 19:42:57
リンが狂っちゃった…
- 48二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 06:22:18
〜時を戻してSAの水着コーナー 試着室〜
「カヒュっ…そ、そんなことが本当に…?私が先生にしてしまった行為は、トラウマとかそれ以上に…」
「どうかご自身を責めないでください。この事実は秘匿事項なので知らなくて当然なのです、ですから…」
〜♪ ミネの携帯が鳴る
「失礼、私です。一体誰が…サクラコさん?-もしもし、ミネです、どうかなさいましたか?」
『ミネさんですか!?あの、緊急事態です!!」
「…落ち着いてください。冷静に、状況を伝えてください」
『先程、SAの駐車場にヘリコプターが現れて、何人か人が降りて来たかと思ったらどこかへ行ってしまったんです。その降りて来た人の中に…ガスマスクを付けていて顔はわからなかったのですがトリニティの制服、そして翼を確認しました。すなわち…!』
「…!私達の追っ手、ですね。このまま拘束されては先生を巻き込んでしまいます。今すぐそちらに向かいますので待機していてください。最悪の場合、その場で応戦するかもしれませんので銃の準備もお願いします」
『了解しました。ミネさん…ご武運を』
「必ず帰ります、では……イロハさん、申し訳ないのですが私達は今すぐにこのSAを脱出しなければならなくなりました。今、私と接触していることを知られれば貴女も巻き込まれてしまいますので、この事は忘れてください。…先生?起きてください、今すぐここを出ますよ!」
「う〜ん、紫封筒…すり抜け…ってはうあ!?」
「少々面倒な事態になってしまいました…すぐにこのSAを出なくてはなりません。動けますか?」
「あぁ…うん、私なら大丈夫だけど…何かあったの?」
「サクラコさんから連絡を頂きまして、こちらに追っ手が迫っています。トリニティの生徒らしいです」
「…!!なるほど、それは私のお客さんかな。捕まるとちょっとマズいから早急に動こうか」
「あの、先生。申し訳ありませんでした…」
「イロハ、気にしないで。今度は2人きりでお出かけに行こうね、じゃあ急ぐからまたね!」
「…ありがとうございます。お出かけ、楽しみにしています…ちゅっ」
「イロハさん!?先生のほ、ほっぺに…!」
「それではまたっ」
イロハは弾むようなステップで去っていった…
「さて、改めてこの場を離れようか」
「先生のほっぺに…ほっぺに…!」
「ミネ?そろそろ行くよー?顔赤くしt」
「うへっ、見つけた…!」 - 49二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 06:23:09
残業が入ってしまい、投稿が遅れました。すみません…
これから寝るので次回は夜になりそうです、よろしくお願いします - 50二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 12:40:47
ホシノかぁ…どうする?
- 51二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 21:03:15
ほ
- 52二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 04:16:54
「ホ、シノ…」
「先生、お知り合いですか?」
(あの時の1人で全てを解決しようと暴走した際の完全武装の姿、ヒナさえ苦戦した彼女に私達だけで逃げ切れるとは思えない)
「アビドスの小鳥遊ホシノだよ〜…そこのトリニティの子、正気?先生を襲う寸前だったりしない?答え次第じゃ、おじさん本気出しちゃうよ〜」ジャコン
「申し遅れました、トリニティ救護騎士団団長、蒼森ミネともうします。ところであなたは何をおっしゃっているのですか?あなたこそ、先生を追いかけ回していると聞きました…救護対象です!」ジャキン
「…ヘイローが点滅していないし会話がキチンと成立、先生を襲わずに守っている。うへ、君はどうやら正気みたいだね。じゃあここから逃すお手伝いをしてあげる、ついて来て」
「ホシノ…?君は私を捕まえに来たんじゃ…」
「違うよ。話すと長くなっちゃうから細かい説明は省くけど…少し前からアヤネちゃん達が先生に異常な執着をするようになったの。最初はどこかの鈍感さんが原因でムラムラしちゃったのかな〜って思っていたんだけど…ヘイローが不規則に点滅するようになって性欲が行動の中心に変わっていって、明らかに今までの皆んなでは無くなってしまった」
「ふむ…では、あなたのご友人はおかしくなってしまったと?」
「うん、原因はハッキリしてないけどね。私は特に影響を受けなかったから、皆んなに従うフリをして先生をどうにか守ろうとしてたけど…噂に聞く団長ちゃんがついてくれるなら安心かな。私はみんなを出来るだけ出入り口から遠ざけるから、その間に逃げて」
「…ありがとうございます、ホシノさん」
「あ、それと…ヒフミちゃん達もこの作戦に参加しているんだけどね、4人ともヘイローが点滅してたから味方ではないよ。気をつけてね」
「ホシノありがとう。休暇が終わったら、何でも言うことを聞いてあげるよ」
「うへ!?…じゃあ先生のお嫁さんにしてもらおっかな〜?」
「ホシノさん!?やはりあなたは救護対象です!」
「…冗談だよ。ともかく、先生を…相棒をよろしくね?…皆〜別館で先生の目撃証言があったよ〜集合して一気に押さえちゃお〜!」
(無線機で他のメンバーに偽情報を伝えながら、ホシノは去っていく。最後にウインクした彼女は、とても可愛らしかった) - 53二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 04:18:08
ちょっと仕事が立て込んでいて、1日1話ペースに落ち込みそうです。すみません…
次回は夜に投稿しようと思います、よろしくお願いします - 54二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 11:03:00
なんや不安な空気ですねぇ
- 55二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 12:12:31
ヘイローの不規則点滅…
つまりまとめ動画とかでよくある、性欲が過剰に肥大化した状態になってるって事か
単なる一時的なものなのか、それとも… - 56二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:57:01
保守
- 57二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 21:40:20
- 58二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 00:16:09
楽しみに待ってるよ
- 59二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 08:16:50
〜大型SA 出入り口付近ショーケースの影〜
「…どう、ミネ?」
「出入り口にトリニティの生徒は居ません。どうやら、本当にホシノさんは誘導に成功したようです」
「流石ホシノのリーダーシップだ、私が来る前からアビドスの皆んなをまとめていただけはあるね。さぁこの機を逃す手はないよ、車に戻ってSAを脱出だ!」
「はい!先生!!」
(私とミネは出入り口へ駆け出す、走っている最中に奇襲を警戒していたが杞憂に終わり、無事鬼門だった出入り口を突破した。SAを抜けた瞬間暑さが体中に突き刺さるが関係ない、早く車へ…!あまりにも急いでいたせいか、周りへの警戒を一瞬だけ緩めてしまった時…背後から急速に近づく足音に気づくのが遅れてしまった)
「うわぁ!?」
「先生!?」
「ん、捕まえた」
(足払いをかけられたかと思えば、両手を後ろに回されバランスを取れなかった私は地面に叩きつけられる。振り返ってみるとヘイローを点滅させたシロコが私を拘束していた)
「先生を離してください!さもないと!…っ!?」
「ミネ団長…ごめんなさい。これも、先生を手に入れるためなの…許してください!」
「あなたはコハルさんですか!?離してください!」
(ミネが私に駆け寄ろうとした時、何処からともなく現れたコハルがミネの手を掴んだ)
(なっ!振り解けない!?ミカさんほどではないですがそれに近い腕力…この人は本当にコハルさんなのですか!?)
「最初はホシノ先輩の指示に従おうと思ったけど、ハナコが正解だった。すれ違いにならないよう出入り口に私とコハルを残して他は別館へ向かう。ん、完璧でドンピシャ」
「そうだ、そっちにはハナコが居るんだった…!」
「こちらシロコ。先生と護衛の拘束に成功した。アヤネ、回収にヘリを回して。座標は私」
『了解しました♪』
『変わっていただけますか?…先生?『また』会えましたね♡』
「ハナコ…!」
(ミネはコハルに苦戦中、私も生徒の本気拘束を振り解けそうにない。万事休す…!)
「…コハルさん、ごめんなさいっ!」
「え、きゃあ!?」
(誰かがコハルに体当たりした!?)
「サクラコさん!!」
「車からお二人の姿を見たところ、勝手ながらピンチだと思い参上しました。ミネさん、車内に置いていた盾です、どうぞ」
「助かりました…!これで思う存分救護が出来ます!!」 - 60二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 08:17:54
「ん…褐色の…パリピ?先生の交友関係は本当に広い。だけどパリピとミネ、下手に動いたらこのまま先生を襲う」
「うっ…!」
「2人とも!私ごと撃って!今悩んでいる暇はない!!」
「私には…出来ません。ありのままの私を受け入れようとしてくれた恩人に銃口を向けるなんて…私には…!」
「ん、賢明。コハル、2人を拘束して、ついでに回収する。先生とまとめて堕としてしまえば一石二鳥、その大きな胸も堪能できる」
「ひっ…!」
「くっそ…!ミネ!早く撃て!君なら出来るはずだ、間に合わなくなる!」
「…あのタブレットを持っていない先生は脆弱と聞きます。緊急事態とはいえ流れ弾が命中すれば命が危ない…医療従事者として、そのお願いは聞けません…!」
「ミネっっ!」
「ん、ヘリが来た。コハル、その2人はもう手出しできない。早く拘束して」
「ミネ団長、あとパリピさん?…大人しく捕まって…!」
(ヘリが目前へ迫ってくる…ミネとサクラコは私を撃つことはできなかった。それなら!)
「シロコ、目的は私なんだろう?なら2人は関係ないから見逃して。トリニティの生徒を勝手に誘拐したら、全面戦争になりかねないよ?」
「「先生!?」」
「ん、一理ある。でも残念、それも折り込み済み。ハナコが工作してくれる。先生、あなたたちは拘束された時点で終わり、大人しく受け入れて」
「…」
(打つ手無し…か。絶望してふとヘリに顔を向けたその時、突如ヘリが爆発。真横に吹き飛んだ機体は勢いそのままに駐車場へ墜落、付近の車を巻き込んで大爆発した)
「ん!?一体何が…!」
「ど、どーゆーことよ!?ヘリが急に…って今度は何!?何も見えないじゃない!」
(さらに視界が急に真っ白な煙に覆われた。これは煙幕…!?)
「キシシっ!隙ありだ!」
(驚く暇もなく、拘束が解かれ、私の体が宙に浮いた感覚がした。誰かが私を運んでいるのか?)
「その声…まさかマコト!?」
「ご名答だ先生!サツキ!そっちはどうだ?」
「マコトちゃ〜ん、この2人重いわ〜1人持って〜!」
「わがまま言うな!イロハ、先生と護衛2人を確保したぞ!周りは煙幕弾で全く見えん、案内頼むぞ」
『了解です、マコト先輩。あ、何かしらの移動手段があると思うので先生に目的地を聞いてください。そこに案内しますので』
「わかった。しかしイロハ、飛んでいるヘリを虎丸で撃ち落とすとは…腕を上げたな!キシシっ」 - 61二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 08:19:57
こんな駄文でも楽しみに待っている方が居るみたいなので、頑張って2話分書きました。
予定通りであれば、今夜次回を投稿します、よろしくお願いします - 62二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 10:06:05
駄文なんて卑下しないでくれ、無理はしないでおくれよ……ゆっくりで構わない
- 63二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 10:12:30
ありがとうございます
- 64芳本カオリ(仮入部)24/09/01(日) 18:42:40
ほしゅ
- 65二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 19:58:47
このレスは削除されています
- 66二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:00:22
「マコト、何故ここに…?」
「ん?あぁ、慰安旅行中に休憩がてらここに寄ったんだがな、虎丸で帰ろうとした時、拘束された先生を見つけたんだ。それをイロハも見た瞬間、血相を変えて先生を助け出そうと提案してきた。ここで見逃すのは今後万魔殿に引き込む予定の先生を諦めるのと同じことだ。だからこうして手を貸しているわけだ、感謝するがいい!」
「う〜ん、なんか聞こえちゃいけない言葉が聞こえた気がするけど…ありがとうマコト!」
「キシシっ!やはり先生からのお礼の言葉は格別だ。それで、目的地はどこだ?」
「さっきいた所が出入り口正面…なら、このまま直進して!もう少し行けばキャンピングカーが見えるはずだから!」
「了解した。イロハ!どうだ、煙幕の外に居る虎丸なら見えるはずだ!この先にキャンピングカーはあるか!?」
『…確認しました。マコト先輩、間もなく煙幕を抜けます。私は先回りしてますので先生をよろしくお願いします』
「マコトちゃ〜ん待って〜!両脇に2人抱えながら全力ダッシュはキツいわ〜!先生をお姫様抱っこしてるマコトちゃんと違っていっぱいいっぱいなのよ〜!」
「もう少しだ、頑張れサツキ!ほら、煙幕が晴れるぞー!」
(煙幕の先をこえた時、目の前には質実剛健を具現化したような戦車、虎丸がそびえ立っていた。その奥には私のキャンピングカーが止めてある)
「さっきぶりですね先生。ここは私達にお任せください」
「あっ先生〜!よくわからないけどぴんち?なんだよね。イブキに任せて〜!」
「イロハ、それにイブキまで!ありがとう!あと、追っ手の中に小柄なピンク髪の子が居るけど、その子は味方だから気をつけてね!」
「ゲヘナ学園の皆さん、救護感謝いたします!」
「うっぷ…お腹を押されて振り回されて…気持ち悪いです…」
(私達3人は急いでキャンピングカーに乗り込む。すると、助席のシッテムの箱がもの凄いバイブレーションを鳴らした)
「先生!ご無事ですか!?」
「心配。サクラコさんが飛び降りる勢いで車から出て行った時、最悪を想定しました…このようなことはこれっきりにしてください…」
「アロナ、プラナ、心配かけて本当にごめん。ここからは2人のナビゲーションが命綱だ…あとでたっぷり甘やかしてあげるからよろしくね!」
「「お任せください!!」」 - 67二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:01:36
夜勤前に何とか投稿できました。
次回は明日の朝です、よろしくお願いします - 68二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:02:17
保守ありがとうございます
- 69二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 06:36:29
このままだぞ〜……
- 70二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 09:31:52
〜残った万魔殿視点〜
「さて、先生は行きましたか…あとはあなた方をどうにかしなくてはなりません」
「ん、先生追えない、どいて」
「お前はゲヘナの…エデン条約があるとはいえ、邪魔するなら容赦はしない」
「うへ〜すごい戦車だね〜」
「あらら〜⭐︎これは一筋縄ではいかないですね…」
「キシシっ!この虎丸に恐れ慄くが…貴様らァ!親玉はどこのどいつだ!?何故…何故ヤツの遺産を使っているんだ!!」
「マ、マコト先輩!?」
「そのヘイローの点滅…間違いない。アビドス砂漠で見つかったモノとは別…それも私が把握している中で最も最悪なヤツだ。おい、貴様らは先生どころかキヴォトスを滅ぼそうとしているのだぞ!?さっさと止めろ。誇張は一切していない」
「マコト先輩…?お顔が…お顔がとっても怖いよ…」
「ごめんねイロハちゃん、イブキちゃんを戦車の中に入れて頂戴。マコトちゃんが言っていることは正しいの、これ以上あの時代…いや、この世の憎悪を煮詰めたような『アレ』の話はイブキちゃんに聞かせたくないの…」
「わかりました…あの、アレとは一体…?」
「イロハ、終わったら話す。それとチアキにも絶対に聞かせられないような内容だ、すまないが2人きりで頼む。チアキもわかったな?」
「う、うん」
「…はい」
〜何とかアビドス・補習授業部連合部隊を退けた後 ガラガラのSA〜
「…最初はやる気だったのに、皆さんどこかへ行ってしまいましたね。先生は無事だといいですが…」
「さて、イロハ。約束通りアレの話をしよう。アレとは…雷帝の遺産の1つ、『冬虫夏草』と言われる生物兵器だ」
「生物兵器?」
「あぁ。極めて強力であり凶悪な兵器だ。ただ第一級秘匿事項に含まれていて性能や運用法の多くは謎に包まれている。実在すると聞いていたが…まさか見つかっていて、それも使われているとは最悪だ」
「そ、そんなにヤバい代物なのですか?」
「端的に説明するとヘイローに寄生するウイルスのようなもので、それに寄生されたヘイローを持つ人間は最終的にヘイローが溶けて死ぬ。冬虫夏草本体を止めない限り、な。」
「!?」
「アレが寄生したヘイローは点滅を繰り返す、死期迫るほど点滅が早く仕組みだ。それだけじゃない…冬虫夏草は宿主のヘイローからエネルギーを奪い続ける、その一部が宿主に流れ込んで力や神秘は増すのだが…思考と行動が冬虫夏草に支配されてしまうのだ」 - 71二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 09:33:27
おはようございます、なんとか完成出来ました。
次回は今夜投稿しようと思います、よろしくお願いします - 72二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 16:12:41
欲に素直になるとかだと思ってたが…なぜ冬虫夏草本体が先生を……?
- 73二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 20:49:35
ほしゅ
- 74二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 21:09:11
「思考と行動が奪われる…ですか?」
「冬虫夏草には命令が仕込まれるんだ、例えば『指定した人間を殺せ』とか『指定した場所に行って指定された行動を取れ』など、短絡的なことから複雑なことまで様々な命令を仕込むことが出来る。冬虫夏草にやられた人間は最初の方こそ抵抗できるが、時が経つにつれどんどん思考と行動が命令に支配され、逆らえず仕込まれた命令を実行してしまうんだ。実行されたが最後、冬虫夏草はヘイローを通じて人間の全エネルギーを吸い取る…そして宿主は、死ぬ」
「カヒュッ」
「理解できたか?おそらく命令は『先生を手に入れて逆レをしろ』といったところか。もしあの場に私達が居なければ…ほぼ全滅だった。先生は壊れていただろうな」
「…あ…あ…」
「恐怖政治には2つの側面がある、1つは『物理的恐怖』、拷問などが該当する。そしてもう1つ『精神的恐怖』…なぁイロハ?もし長年連れ添った家族、友達、もしくは恋人が自身の体に爆弾わくくりつけ、満面の笑みで自爆テロを仕掛けてきたらどう思う?無論、心に大きなダメージを負ってしまう。それが『精神的恐怖』、そしてそれをを一手に担っていた最悪最凶の兵器が『冬虫夏草』だ」
「……」
「…ほんの僅かだが希望はある。『冬虫夏草』について1つだけ明らかなことがあってな、それは母株と呼ばれる本体と子株と呼ばれる感染用器官があり、母株を破壊することが出来れば子株は機能を停止に追い込むことが出来るんだ。つまり、母株を探し出して壊せばこのパンデミックは終わる。そしてこれは実体験なんだが、『冬虫夏草』には抵抗できる者がいることだ…私がその1人」
「…!」
「恐らく母株があるのは、ミレニアムだろう。先生の監禁事件の犯人はミレニアム生であり、その事件が起こる前に何らかの理由で校舎に持ち込まれ感染してしまったのが彼女達だ。しかし、すぐさまミレニアムと先生の接触を断つ判断が出来たことには驚いた…連邦生徒会にも『冬虫夏草』を知る者がいたのだろうか?まぁいい、イロハ…私はこれからどうにか『冬虫夏草』の破壊を試みる。協力してはくれないだろうか」
「もちろんです。キヴォトスが滅んでしまっては先生とお別れすることになってしまいます。それだけは、嫌ですから」
「キシシっ!決まりだな、では取り戻そうではないか!私達の青春の記録≪ブルーアーカイブ≫を!」 - 75二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 04:34:35
書き忘れていましたが、夕方には投稿します
- 76二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 15:36:34
〜時間を戻して先生達がSAを脱出してすぐの時〜
「…どうプラナ?アビドスの皆んなは?」
「報告。スマホの位置情報をジャックした結果、ホシノさん達は虎丸と交戦中の模様、こちらに向かう反応はありません」
「そっか…マコトには助けられたね。あとでお礼しなきゃ、ところであの時、コハルとシロコのヘイローが点滅してたけど…まさか」
「どうかなされたのですか先生?顔色が…」
「あぁいや、何でもないよミネ。私よりサクラコの心配をしてあげて?顔が真っ青だし…」
「うっぷ…車の揺れがダイレクトに胃へ刺激を…おふっ」
「わー!サクラコさん!?ここで全て戻してはなりません!エチケット袋を用意しますから耐えてください!!え?何ですかその満面の笑みは…?」
「え、サクラコも大ピンチ?マーライオンしちゃうの?この車の未来はミネにかかっている。阻止して」
「絶望。終わりです」
〜エチケット袋がギリギリ間に合い、キャンピングカーの平和は守られた〜
「私はもう…もう、お嫁にいけません…」
「だ、大丈夫ですよサクラコさん!きっと先生が…いや先生が貰うと私は…こほん、サクラコさんは魅力的ですから、ね?」
「サクラコ!サクラコはとても綺麗で引くて数多だと思うから、安心して!」
(おっさんみたいな嗚咽だったねとは言わないでおこう…)
「先生ぇ…!」パァァァァ
(ホッと息をついた私。その時、謎の轟音がキャンピングカーに近づいてくる)
「ね、ねぇアロナ、プラナ。このさっき聞いたような爆音はなんだい?」
「…肯定。ヘリコプターの音です、追っ手です」
「今度は有人機ですよ先生!?」
「ま、マジかぁ!」
「先生!ヘリコプターが車の横に!誰が乗っているようですが…」(恐る恐るヘリを覗いてみると、扉を全開にしてこちらへ今にも飛び移ろうとするセリカの姿が見えた)
「うわどうしよう!?相手がヘリだから振り切れない!」
「サクラコさん、盾を取ってください。迎撃します!」
「ミネさん!?窓の外へ出ようとしないでください!落ちたら回収は困難ですよ!?」
「…!先生、ヘリとは別の高速移動物体を確認。真っ直ぐこちらへ向かってきます!」
〜謎の高速移動物体視点〜
「先生はどうやら追われているようだ…私達でどうにかするぞ」
「あなたと一緒にバイトしててよかったじゃんね。先生を邪魔する人は…折るね⭐︎」 - 77二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 15:37:10
次回は夜中に投稿します、よろしくお願いします
- 78二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 00:48:05
保守
- 79二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 00:53:14
支援
雷帝便利やね - 80二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 01:34:22
〜高速道路 先生サイド〜
「え!?何か来てるの!これ以上増援が来るとどうしようもないよ。プラナ相手は!?」
「確認。キャンピングカー備え付けのレーダーとリンク、接近中の高速移動物体の解析を開始します。ー解析完了。車両であることが判明、2輪のバイクです…2人乗りをしながら次々と他車両を避けてこちらへ向かってきています。接敵予想時間は3分です」
「レーダーもついてるのこの車!?いや、それより敵なら防衛しなきゃならない。ミネ、左の窓へ行って待機。敵と判断したならパンクを狙って!」
「了解です!」
「サクラコは…とりあえず休んでて!」
「うっ…ふぁい」
「先生!今こそミサイルを使うべきでは!?この車のレーダーは軍で運用するレベルの出力を持っていますので、このスーパーアロナちゃんが完璧な誘導をいたしますよ!」
「もしも味方だったら盛大な誤射になるし、ミサイルの爆発範囲がわからないから無闇に撃てない。他の人を巻き込んで死者なんて出したら全てが終わりだよ」
「肯定。アロナ先輩の意見も最もですが慎重に行動すべきかと、他にも様々な兵器がありますが、どれもこれも過剰火力と認定できますのでミネさんにお任せしましょう」
「うぅ…すみません」
「なんか聞きづてならない話が聞こえたような…まぁ、いい。まずはヘリをどう振り切るか…!」
(ヘリの扉にはセリカが体を外に出して待機しており、こちらへ飛び移るタイミングを伺っている。下手に避けたらセリカに大きな怪我を負わせかねない…詰みに近い状況だ)
「ー!先生、後ろから来ます…ってミカさん!?」
「はぁえ!?」
(私の運転席の隣に来たバイク…そこにはサオリが運転していて、その後ろにミカが乗っていた)
「どうして2人が!?」
「説明はあとだ先生。ミカがヘリを何とかする、すまないが速度を落としてくれないか。ミカ、行けるな?」
「まっかせといて〜⭐︎」
「わ、わかった!それでどうするの?」
「見ればわかる」
(車の速度を落とす、するとそれに合わせてヘリの速度も下がった。その刹那、ミカがヘリに向かって飛びついた)
「ちょっ!?どういうフィジカルしてるの!」
「流石だミカ。バケモノめ」
(ヘリの足に取り付いたと思いきや、ジャングルジムを登るようにスルスルとあっという間に扉のセリカの元へ辿り着くと、手刀一閃、私じゃなきゃ見逃しちゃうね)
「はい、完了〜⭐︎」 - 81二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 01:36:48
次回は明日の夜を予定しています。
仕事の関係で朝早くに動かなくてはならないので、夕方の更新は出来ません、ごめんなさい。
よろしくお願いします - 82二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 11:54:36
保守
- 83二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 16:22:38
保守
- 84二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 22:36:44
保守
- 85二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 02:57:43
スレ主です、今日投稿する予定でしたが出来なくなってしまいました。
仕事の方に集中しなくてはならなくなって、毎日更新は難しいです、本当にごめんなさい。
しばらくはスレに書き込むことすら難しい状況になってしまいました。
また時間が出来たら同じタイトルのスレで続きを書くと思いますので、このスレは落としてもらっても構いません。
感想を書いてくれた方、いつも保守してくださった方、本当に申し訳ありませんでした。