[閲覧注意?][ロボット関連] 一緒にスターゲイジーパイを作って食べないと出られない部屋

  • 1二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 18:05:02

    これは、一緒にスターゲイジーパイを作って食べないと出られない部屋のスレです。

    スターゲイジーパイと言ってもいろいろあるので、スターゲイジーパイ風の料理ならなんでもOKです。

    原作キャラ、IFキャラ、クロスキャラ、オリキャラなど全部OK。

    マナーを守って礼儀正しくこのスレをお楽しみください。

  • 2二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 18:05:37
  • 3二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 18:26:31

    ラクスは、気づくと大きなキッチンのなかに立っていた。
    目の前には、大きな垂れ幕。
    『ここは、一緒にスターゲイジーパイを作って食べないと出られない部屋です! 課題をクリアすれば、もとの場所に戻されるはずだから大丈夫ですよ!』

  • 4二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 18:33:20

    >>3

    背後からキラがあらわれた!

    「ラクス! ここはいったい・・・」

  • 5二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 18:40:17

    星を見るパイを見てしまった二人

  • 6二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 18:47:26

    >>5

    (スターゲイザーのセレーネとスウェンですか?)

  • 7二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 18:49:27

    >>6

    YES

  • 8二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 19:07:11

    >>4

    ラクスは、笑った。

    「キラ! よかった、一緒に料理をつくるのがあなたで」

    そうして、垂れ幕を指さした。

    「こういうことらしいですわ」

    ラクスはそのあと、キッチンテーブルの上の説明書きを読んだ。

    「・・・スターゲイジーパイそのものでなくても、スターゲイジーパイ風の料理なら大丈夫みたいですわね」

  • 9二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 19:14:57

    >>8

    キラは、首を傾げた。

    「スターゲイジー風の料理ってことは・・・パイじゃなくて、グラタンやドリアなどでもいいってことなのかな?」

  • 10二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 19:28:56

    >>9

    ラクスはうなずいた。

    「多分そうだと思うわ。でも、私は、お魚のパイを作ろうと思います。万が一、グラタンやドリアでダメだったら、あとでやり直しをするのは時間がもったいないですもの」

    そうして、にっこりとキラに笑いかけてきた!

    「だから、キラ? スターゲイザーパイをスターゲイザーパイらしくするのは、あなたにお願いしますね?」

  • 11二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 19:54:31

    >>10

    キラは、ぷっとふきだした。

    「スターゲイザーじゃなくて、スターゲイジーだよ、ラクス。・・・まあ、意味は一緒なんだけどね。『星を見上げるパイ』って意味だから」

    そうして、うんうんとうなずいた。

    「スターゲイジーパイらしさってことは、複数の魚の頭が上を向いている、あの独特の形状のことだよね? わかった、考えておくよ」

  • 12二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 20:28:16

    >>11

    キラは、ラクスと一緒に冷蔵庫と冷凍庫の中身を確認した。

    「よし、新鮮そうないわしがけっこうあるな。これは俺が頭としっぽを残したまま下処理しておくよ。ああ、パイにいれるんなら、骨もとったほうがいいんだよね?」

  • 13二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 20:31:11

    >>12

    ラスクは、少し首を傾げた。

    「本格的なスターゲイジーパイの作り方とは違うかもしれませんが、いっそ、頭としっぽは切り離して、別々にパイに差し込んだほうがいいかもしれません。いずれにしても下処理は必要ですが」

  • 14二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 20:35:44

    >>13

    キラはまたうなずいた。

    「わかった、まずはそっちのやり方を試してみよう」

    そうしてふたりは、しばらく、仲良くニンニクを刻んだ。

  • 15二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:42:55

    >>14

    ラクスはいわしをしげしげとみた。

    「いわしは青魚ですから、くさみ取りは徹底的にしたほうがいいですわ」

    キラは頷いた。

    「そうだな。じゃあ、やっておくよ。まずは塩とお酒をふって・・・」

    ラクスは笑った。

    「じゃあ、私はじゃがいもと南瓜と玉ねぎと・・・ホワイトソースをつくりますね。キノコはしめじとマッシュルーム両方で、ニンニクは大目で大丈夫ですか?」

    キラは笑った。

    「もちろん!」

  • 16二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 09:29:33

    ほしゅ

  • 17二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 12:37:39

    >>15

    キラはにっと笑った。

    「ねえ。パイに刻んだピクルスを入れることはできるかな? 俺、あれが好きなんだよね」

    ラクスは笑った。

    「それは知ってますし、もちろん、できますよ!」

    キラは、くさみ取り中のいわしをとって、軽く水洗いした。

    「・・・いわしの頭のくさみとりもしたけれど、ちゃんと取れているか、やっぱり心配だね。頭の部分は別に焼いておいて、大丈夫そうだったらあとでパイに差し込んでみるっていうのはどうだろう?」

  • 18二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 13:43:13

    アスランとシンが、キッチンにきた
    どちらも呆然としている

  • 19二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 19:11:45

    >>18

    そうすると、どこかからか、キラとラクスがきゃっきゃうふふしながら料理をしているらしい物音が!

    このキッチンに出入口はないみたいだが、近くの壁から聞こえてくるようだ。

  • 20二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 19:25:09

    >>19

    シンは近くの壁に耳を押し付けてみた。

    「総裁! 准将! そこにいるんですか!?」

  • 21二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 20:00:50

    >>20

    >>17

    >>20

    キラとラクスは顔を見合わせた!

    「その声は・・・シン?」

    そうしてキラとラクスは、自分たちも急にこの部屋に連れてこられてきたということと、自分たちが今なにをしているかを説明した。

  • 22二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 20:54:26

    >>21

    シンのほうも、自分がアスランと一緒だということを説明した。

    「なんとなくスターゲイジーっぽければいいってことなら、俺でもなんとかなりそうな気がする! これでも料理は割と得意なんだよね」

    笑うシンに、顔をしかめるアスラン。

    「・・・不安だ・・・とてつもなく不安だ・・・!」

  • 23二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 21:18:40

    このレスは削除されています

  • 24二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 21:21:54

    >>22

    一方、キラとラクスはパイを完成させようとしていた。

    「よし! じゃあ、最後にパイにちょちょいと穴をあけて、あらかじめこんがりと焼いておいたいわしの頭を差し込んでおけば完成だね!」

    キラが笑い、ラクスも笑いかえした。

    そうして、キラとラクスのスターゲイジーパイは完成をむかえた。

    「・・・これで、スターゲイジーパイとして合格だといいのですが・・・」

  • 25二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 21:30:24

    >>24

    そこで、キラとラクスのいるキッチンに、謎の声が響いた。男の声と、女の声だ。

    『ううむ、見てくれから判断すれば、スターゲイジーらしさは足りているね。魚のパイとしてちゃんと調理されていて、美味しそうなのもポイントが高い』

    『でも、本物のスターゲイジーパイなら、ひとつながりになった魚が入っているはずなのよねえ』

    『まあまあ、そこはもうちょっとフレキシブルにだねえ』

    『とりあえず、100点中78点ってことにしない? このパイと合う食べ物か飲み物をもう一品か二品か三品作れれば、加点するのはOKってことで』

    『まあ、落としどころはそこらへんかなあ』

    キラとラクスは顔を見合わせた。

    「・・・いったい、何点以上なら合格なのかしら?」

    くすくすと笑う目に見えない男女。

    『おや、これは失敬。説明書に書いてなかったかな?』

    『・・・総合で85点以上なら、合格ですよ』

  • 26二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 21:52:30

    >>25

    そこでキラが、ぽんっと手を叩いた!

    「いいことを思いついた! ちょっと飲み物を用意してくるんで、ラクスは、その間に、シンたちになにが起きたのか説明しておいてくれる?」

    ラクスはにこりと笑って壁のほうに歩いていった。

    「わかりましたわ!」

    キラは、ふんふんと鼻歌を歌いながら、トマトジュースとタバスコとレモン果汁とウスターソースを取り出した。

    「トマトジュースで作るノンアルコールカクテルっていったら、これだよねえ・・・」

  • 27二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 01:41:06

    ルルーシュとナナリーがあらわれた!
    ナナリーは、車椅子に乗っているが、目は見える模様。
    「・・・お、にい、さ、ま?」

  • 28二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 10:43:24

    >>27

    シンとアスランはどちらも首を傾げた。

    ラクスとキラの声が聞こえる壁とは違う壁から、違う声がきこえてきたぞ?

  • 29二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 10:53:28

    >>28

    シンは再びラクスとキラの声が聞こえるほうの壁に耳をくっつけ、なにが起きているのか説明した。

    「いろいろな人間が召喚されてきているのでしょうね」

    ラクスのほうも、なにが起こっているのか説明した。

    「まとめて85点以上ですか! 追加で何品が作れば加点されるのなら、あらかじめ作っておいたほうがいいかもしれないですね」

    シンがうなずく。

  • 30二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 21:35:32

    >>27

    その一方で、ナナリーとルルーシュがいるキッチンでは、ナナリーが床にひざをついたルルーシュをぽかぽかと叩いていた!

    「お兄様なんて嫌いです! なんで、なんで私を置いて行ってしまったんですか・・・!!!」

    「すまん、ナナリー」

    ルルーシュは、そっとナナリーを抱きしめた。

  • 31二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 21:44:31

    >>26

    >>29

    そうこうしているうちに、キラのつくっているドリンクが完成した!

    「はい、できた。ブラディーメアリーのノンアルコールカクテル版の、ヴァージンメアリーだよ!」

    「まあ、美味しそう!」

    ラクスは笑い、キラは大きなグラスに入ったカクテルをふたつ、パイの横においた。

    『ふうん。それなら、あのスターゲイジーパイっぽいものとも合いそうだし・・・良いんじゃない?』

    『よし! では、プラス11点でいいかな?』

    『わたしはいいよ! では、総合得点は89点だから・・・』

    『合格でーす! パンパカパーン!』

    『あとは、食べるだけだね!』

  • 32二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 01:20:16

    >>31

    「じゃあ、そうしましょう。でも、その前に・・・」

    ラクスとキラは壁際に行って、シンとアスランになにが起こったのか説明した。

    「いまからスターゲイジーパイを食べて、トマトジュースのノンアルカクテルを飲む予定なんで、うまくいけば、すぐに元の世界に帰れるんじゃないかな」

    シンは笑った。

    「わかりました。ご武運を!」

    アスランも笑った。

    「・・・いや、言いたいことはわかるんだが・・・」

    そして、真顔になった。

    「考えてみると、俺たちとそっちのラクスとキラが同じ世界から来た保証はないんだよな。だから、とりあえず、みんな無事に、もとの世界に帰れますようにって祈っておくよ」

  • 33二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 09:18:58

    >>32

    キラとラクスは顔を見合わせた。

    「それもそうですわね・・・」

    「じゃあ、君たちもうまく元の世界に帰れますように。帰ったら、同じ世界の出身だったか確かめよう!」


    そうして、キラは、まず、なんちゃってスターゲイジーパイの6つのいわしの頭を抜き取って、別皿においた。

    「じゃあ、パイを切り分けるよ!」

    二人分のお皿に切り分けたパイを置き、トマトジュース系ノンアルカクテルをそのとなりにセットする。

    「「いただきます」」

  • 34二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 14:55:29

    >>33

    ラクスは、パイを口にいれ、ゆっくりと噛んだ。

    「美味しいですわ!」

    キラも、もぐもぐと食べながら笑う。

    「そうだね。南瓜もジャガイモもキノコも美味しいし、いわしもちょうどいい塩梅でほろ苦くなってる」

    「じゃあ、次はヴァージンメアリーを」

    ラクスは、幸せそうな顔でトマトジュースベースのノンアルカクテルを飲んだ。

    「うん、これも美味しいですわね。大成功ですわ、キラ」

    「そう言ってもらえてうれしいね」

    キラも、ヴァージンメアリーを飲んだ。

  • 35二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 15:02:26

    >>34

    そうしてまた、謎の声が響いた!

    『はい、完食です! では、もとの世界にお戻りください!』

    『今回のイベントにお付き合いください、ありがとうございました!』


    そうしてキラとラクスの姿は、ゆっくりと光につつまれ、消えていった。

  • 36二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 15:17:20

    子供のオルガと三日月が召喚されてきた
    (どちらも出会って1年くらい)

  • 37二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 20:11:03

    >>36

    (たぶんどちらもほとんど読み書きできないし、「料理? なにそれ? 美味しいの?」状態なんだよね、この場合は)

  • 38二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 01:20:27

    >>35

    キラとラクスの声が聞こえていた方の壁に耳をつけていたアスランとシンは、お互い、顔を見合わせた。

    (アスラン)「・・・気配も消えているな」

    (キラ)「じゃあ、本当に帰れたんだね。よかった、よかった」

  • 39二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 12:28:47

    >>30

    しばらくすると、ナナリーも落ち着いてきた。

    「お兄様? 壁のほうから、さっきから、声が聞こえてくるのですが・・・」

    「そうだな」

    ルルーシュは、壁際にいってみた。

    「誰かいるのか?」

  • 40二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 13:51:43

    >>39

    (シン)「ああ、いるぜ!」

    (アスラン)「そちらは大丈夫なのか? 誰かが泣いているような物音が聞こえたのだが・・・」

  • 41二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 20:21:39

    >>40

    ナナリーとルルーシュは顔を見合わせた。

    「・・・ごめんなさい、私はナナリーと言います。久しぶりにお兄様に会えたので、感極まって泣いてしまいました」

    「俺は・・・ルルーシュという。君たちは?」

    壁の向こうから返事が返ってきた。

    「・・・俺の名前はシンだぜ」

    「アスランとよんでくれ。よろしく頼む」

    ナナリーとルルーシュは再び顔を見合わせた。

    自分たちの名前に対して・・・ノーリアクション、だと?

  • 42二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 23:46:06

    >>41

    シンとアスラン並びにルルーシュとナナリーは、しばらく壁越しに情報交換を行い、お互い、違う世界から来たらしいという結論に達した。

    (ルルーシュ)「まあ、この状況自体が非現実的だとしかいいようがないからな・・・俺はこれから、白身魚のパイを作ることにしよう」

    (ナナリー)「・・・それは楽しみですわ、お兄様!」

  • 43二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 23:55:02

    >>42

    そのころ、違うキッチンでは、シンがお米を洗っていた。

    「じゃあ、俺は炊き込みご飯を作ってししゃもを焼いておくんで、サラダかなんか作っておいてもらえますか?」

    アスランはため息をついた。

    「すでにパイらしさがかけらもないな。だが、まあ、どうみてもお前のほうが料理は上手そうだし・・・俺は、サラダとスープを作っておくよ。それでいいだろう?」

  • 44二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 00:25:22

    >>37

    子供のオルガと三日月は、まず、冷蔵庫を開け、食べられそうなものをがつがつと食べはじめた。

    どちらも、万年欠食児童である。

    そして、どちらも、テーブルの上に置かれた説明書きは、読めなかった。

  • 45二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 08:07:50

    >>44

    (男の声)『あー、あー、あー・・・』

    (女の声)『これはさすがにちょっとマズいわね。援軍を呼んであげましょう!』

    そうして、ぴかぴかと緑の光がかがやき・・・子供のビスケットがその場にあらわれた!

    「うひゃあ! なんだこれ・・・」

  • 46二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 12:12:02

    >>45

    たぶんこれはまだ小学校に通っているビスケットなので、おそらくは、オルガにも三日月にも会ったことがないはずだよね

    これは大変

  • 47二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 19:20:22

    >>45

    「あら?」

    ナナリーは、首を傾げた。

    「違う壁のほうから、子供の声が聞こえますわね・・・」

  • 48二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 22:39:28

    >>45

    子供のオルガと子供の三日月は、パンを頬張ったまま、びしりと凍って子供のビスケットをみた。

    ビスケットは頭をかきむしった!

    「・・・お前らなあ。ここ、どこなのか、説明してくんない!?」

  • 49二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 09:43:57

    >>43

    これは、江戸時代にはつくられていたという、伝説のスターゲイジー丼!?

  • 50二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 17:39:34

    >>49

    「お魚がこれだけ実際に入っていますよ」っていうのがひと目でわかるようにしたら面白い見てくれの料理になってしまったらしい

  • 51二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 01:34:19

    >>50

    たしかに、スターゲイジーパイの場合は、ちゃんと魚が入っていると一目でわかるようにしたら、ああいう面白い形状になったらしいと言われている。

    江戸時代のレシピのいわゆるスターゲイジーごはんのほうは、炊き込みご飯に下ごしらえをしたいわしを頭を上にして差し込み、火が通ったら魚の頭と骨は抜いたらしいので、たぶんちょっと違う。

  • 52二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 01:41:17

    >>51

    スターゲイジーご飯、生きたままの魚を入れて炊くと熱から逃げようとして頭を突き出した状態になる、という俗説があったりするな


    漱石の小説で同じ要領で蛇ご飯をつくる描写があったような

  • 53二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 09:57:52

    >>52

    なるほど! 

    漱石のほうのは忘れてました、ありがとう

    漱石の小説のへび飯の作り方や、いわゆるどじょう豆腐などはフィクションらしいけれど、発想が似ているのは面白いですね

  • 54二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 10:03:25

    >>43

    シンは、玉ねぎとキノコ類と鶏肉のひき肉で醤油味の炊き込みご飯を炊飯器でつくり、ボールに盛り付けた。

    そうして、そこに別枠で焼いたししゃもを魚の頭を上にして差し込んだ!

    「そもそもいわしじゃないし、ご飯と一緒に蒸してないんで、昔、誰かが発掘してきた大昔のスターゲイジーライスっぽいのとは違うんだけど・・・たぶん、こっちのほうが、美味しいと思うんだ! いわしは青魚だから、下ごしらえをしても、炊き込みご飯に生の状態でいれて調理すると生臭くなっちゃうことがあるんだよね・・・」

  • 55二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 13:08:26

    >>54

    シンは、そうして、ボールに入ったスターゲイジー風ライスをゆっくりと中央のテーブルに乗せた!

    「さあて、何点くらいになるかな?」

    ピコンピコンと淡い緑の光がテーブルのまわりで光った!

    『まあ、スターゲイジーらしさは足りているんじゃないの? そもそも、パイじゃないけど』

    『うむ、それなりに美味しそうだしな。・・・じゃあ、どうしようか? あと何品か作れれば加算するってことで・・・これは63点くらいっていうのはどうかな?』

    『うん、わたしもそれでいいと思う』

  • 56二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 13:17:48

    >>55

    それをきいたアスランは、ため息をついて、大きな皿にのせたサラダを中央のテーブルもってきた。

    「レタスとトマトとチーズのサラダだ。これで加算できるか?」

    淡い緑の光が、戸惑ったかのように瞬いた。

    『・・・これ、まだ未完成なんじゃないの? サラダドレッシングもかけてないし』

    それをきいたシンが、ぷっとふきだした!

    「サラダドレッシングかけてないの!? ・・・ちょっと見せてくれよ。ああ、これだったら・・・なあ、これ、作りなおしてもいいか? もう出来ているのを捨てたりしないからさ。ちょっといろいろ足してみたい」

    アスランはまたため息をついた。

    「・・・まかせた。じゃあ、俺は、スープを用意してこよう。出来合いのがあったんで、たぶんこれなら失敗のしようがない」

  • 57二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 14:54:15

    このレスは削除されています

  • 58二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 15:23:31

    >>47

    >>48

    子供のオルガと子供の三日月は、パンを頬張ったまま顔を見合わせた。

    そうして、ふたりして、急いで口のなかのパンを食べた。

    「俺はオルガで、こいつはミカだ。そして、俺たちも何が起こっているのかさっぱりわからん! ・・・お前は?」

    子供のビスケットは頭を抱えた!

    「・・・俺の名前はビスケットだけど・・・お前らも、なにが起こっているのか分からないのかよう・・・」

    そうして、そのとき、壁の向こうから、若い女性の声が聞こえてきた!

    ビスケットは、首を傾げて、壁のほうによってみた。

    「・・・おーい! 壁の向こうに、誰かいたりする?」

  • 59二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 00:31:28

    >>58

    「・・・いますよ!」

    ナナリーは、笑った。

    「わたしは、ナナリーといいます。あなたたちは、誰ですか?」

  • 60二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 10:06:45

    >>58

    子供のオルガと三日月はどう考えてもクッキングスキルはなさそうなので、ここもビスケットが頼りかな?

  • 61二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 17:30:29

    >>59

    3人は顔を見合わせた。

    「俺の名前はオルガだ」

    「・・・三日月」

    「そんで俺はビスケットっていうんだけど・・・ねえ、お姉さん。これ、一体何がどうなってるの?」

  • 62二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 00:24:29

    >>61

    ナナリーはにっこりと笑った。

    壁の向こうの人たちには、もちろん、それは見えなかったが。

    「壁越しですが、会えてうれしいですわ」

    ルルーシュもナナリーがいる壁際によってきた。

    「俺はルルーシュという。ナナリーの兄だ」

    そうして彼らは、しばらく、オルガと三日月とビスケットと情報交換をつづけた。

  • 63二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 11:24:15

    >>62

    「ありがとう、お姉さん、お兄さん!」

    ビスケットは笑顔でいい、続いて壁から離れて頭をかかえた。

    「違う世界からきてるみたいって、マジ? もうSF番組の世界じゃん・・・」

    オルガはため息をついた。

    「じゃあ、次は、そのテーブルの上の説明書きとやらを読んでくれ。頼むぞ」

    ビスケットは嫌そうにうめいた。

    「いや、だってさあ。あんたたちに読んであげたところで・・・料理とか、できんの?」

    そこで三日月が立ち上がった。

    「・・・お前だって、プロの料理人ってわけじゃないだろ。いいから、オルガのいうとおりにしろよ」

  • 64二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 19:54:51

    >>63

    子供のビスケットはまたため息をついた。

    「・・・それもそうか。じゃあ、読み上げるぞ」

    そうして、説明書きをゆっくりと読み上げて、スターゲイジーパイの写真を子供のオルガと三日月にみせた。

  • 65二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 00:15:09

    >>56

    一方で、シンは、アスランの作ったレタスとトマトとチーズのサラダを改造していた。ミックスビーンズを足し、レモン果汁とオリーブオイルで作った簡単なサラダドレッシングをかけ、最後に岩塩をふりかける。

    「よし、完成だ!」

    その間に、アスランは、できあいのガスパッチョをふたつのグラスに入れていた。ガスパッチョはトマトベースの冷製スープなので、温める必要すらない。

    ふたりは、サラダと冷製スープいりのグラスふたつを中央のテーブルにおいた。

    「さて、これでどうなるか・・・」

    『サラダのほうは美味しそうになったわね。プラス17点くらいでどうかしら?』

    『いいんじゃないか。ああ、でも、スープのほうはなあ・・・』

    『・・・ごめんね、ふたりとも。出来合いのものをそのまま食器に入れるだけだと、加算ポイントをあげられないんだ』

    『ああ、ついでにいうと、出来合いのものを温めただけの場合もダメだぜ。ほんのちょっとでも工夫がされていれば、料理として認めてやってもいいんだが・・・

  • 66二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 10:19:36

    >>65

    「ただ器にいれるだけではダメだし、温めるだけでもダメか・・・いや、まてよ?」

    冷凍庫を開け、なかのものを電子レンジにもっていくアスラン。

    「パイ成分が足りないと言われたら、これを作ってみようと思っていたのだが・・・」

    「ソーセージのパイ包みか! でも、冷凍食品を温めるだけだと、点数つかないんじゃね?」

    シンがつぶやく。

    「・・・工夫してみるのはどうだ? 切ってサラダのトッピングにするとか」

    シンが頭をふった。

    「いやまてまて、それで『味のバランスが崩れた』とか言ってサラダのほうが減点されたらたまったもんじゃないぞ。・・・あ、そうだ! いいことを考えた」

  • 67二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 10:20:01

    >>66

    その数分後。アスランは、ソーセージのパイ包みから剥がしたパイ皮と刻んだソーセージをそっと冷製スープのガスパッチョに乗せていた。

    シンのほうは、残ったソーセージのパイ包みをそのまま切り分け、皿にのせて、上から刻んだピクルスとレリッシュをたっぷりと乗せ、ケチャップとマスタードを添えていた。

    そうしてふたりは、その二品を中央のテーブルに乗せた。

    「よし、完成だ! これで、どうかな?」

  • 68二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 10:24:13

    >>67

    緑の光がほんわりと広がった。

    『まあ、いいんじゃない? じゃあ、ソーセージのパイ包みのレリッシュまみれは、9点くらいかな』

    『ガスパッチョのパイ皮とソーセージのせは・・・まあ、こっちも9点でいいか』

    『では、合格!』

    『あとは、ちゃんと完食すれば、もとの世界に自動的に帰れますよ!』

  • 69二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 20:38:12

    >>68

    意外にやさしい審査員たち

  • 70二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 02:12:35

    >>69

    厳しくしすぎると誰も条件をクリアできなくなってしまうから・・・

  • 71二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 11:33:31

    ぴかぴかっと緑と青の光が瞬き、ロックオン兄弟がキッチンのひとつにやってきた!

  • 72二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 19:27:05

    このレスは削除されています

  • 73二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 19:35:08

    >>71

    ロックオンの双子は、愕然として顔を見合わせた!

    「・・・兄貴。・・・いったい、どういうことだ? 死んだはずじゃ・・・」

    「ちょっとまて。お前はなにを言っているんだ。・・・いや、それよりもなによりも・・・ここはいったいどこなんだ!?」

  • 74二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 01:18:35

    これなら牛乳とジュースを混ぜるだけでも加算ポイントはもらえそうだね
    よかった

  • 75二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 10:36:42

    >>74

    オルガたちでもなんとかなりそう

  • 76二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 17:51:56

    >>73

    テーブルの上の説明書を読んで、頭を抱える双子たち

    「これは夢か?」

  • 77二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:23:42

    >>76

    「作り方、わかるか?」

    「それはわかる。わからんのは美味しくする方法だよ」

  • 78二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 10:18:50

    このレスは削除されています

  • 79二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 15:46:39

    >>78

    ニールはじっと弟をみた

    「あのさあ。そもそも、お前はいくつなわけ?」

  • 80二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 21:17:29

    >>68

    美味しそうだね、これ

  • 81二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 00:42:19

    ニールとライルは違う世界からきたのか、それともニールのほうがちょっとだけ過去からきたのか

  • 82二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 11:21:33

    >>81

    どっちでも面白そう

  • 83二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 16:32:53

    >>81

    同じ世界ならライルもロックオンになることを選んだと知って愕然としそう

  • 84二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:31:20

    >>75

    アドバイスはあったほうがいいだろうけどね

  • 85二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 10:01:55

    >>84

    幸い壁越しにアドバイスは聞けそう

  • 86二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 18:50:00

    双子はアイルランド系だしこのパイのことは知ってるんだろうね
    知っているのと美味しく作れるのは全く違うけれど

  • 87二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 23:18:47

    魔女の宅急便のにしんのパイは違うパイなんだっけ

  • 88二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 10:04:31

    >>87

    アニメ版のは別物だね

  • 89二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 16:06:54

    >>88

    アニメ版のはシンプルに美味しそうなんだけどね

  • 90二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 00:51:00

    >>86

    むしろ知っているからこそ美味しくする方法が思いつかないとかいうのもありそう

  • 91二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 11:45:19

    >>89

    かわいいしね

  • 92二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 20:21:12

    >>64

    「これに似たのを作らなきゃならんのか」

    頭を抱えるオルガ

  • 93二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 07:42:21

    >>92

    「一番簡単そうなのはグラタンかな?」

    冷凍庫の中身を確認するビスケット

  • 94二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 10:29:51

    >>93

    (鉄血キッズのいる調理場)

    そこに、また別の壁から、違う声が聞こえてきた!

    「おーい! 俺たちの声が聞こえるか? そっちに子供がいるってきいたんだけど・・・」

    オルガは、手をふった。

    「おう、いるぜ。あんたらは?」

    「俺はシン」

    「そして、俺はアスランだ」

    オルガは、うーんと首を傾げて、三日月とビスケットをみた。

    「俺はオルガ」

    「・・・ミカだ」

    「そんで俺はビスケットっていうんだけど・・・お兄さんたち、どっからきたの? あと、このスターゲイジーパイみたいなのをどうやって作ればいいのか、ヒントだけでも教えてもらえると、うれしいなー!」

    そうして、彼らは、しばらく情報交換をした。

    「ただあっためたりお皿やコップにいれたりするだけじゃポイントもらえなくて、ちょっとでいいからひと手間かけなきゃダメなんだね? ありがとう、お兄さんたち!」

  • 95二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 10:40:47

    >>94

    ビスケットは、少しの間考えた。

    「よし、やっぱり、グラタンでやるのが一番簡単そうだな。でも、みんなで力を合わせなきゃならないから・・・よし、ミカ! あんたは、牛乳とジュースを混ぜてドリンクを作ってくれな」

    三日月は、黙ってオルガのほうをみた。

    「・・・いいだろう。あいつのいう通りにやってみようぜ、ミカ」

    オルガはいい、続いてビスケットのほうをみた。

    「じゃあ、俺は?」

    ビスケットは、うーんと首を傾げた。

    「そうだなあ。トマトと玉ねぎとピクルスとチーズを刻んで欲しいんだけど・・・」

    オルガの表情をみて、ビスケットはため息をついた。

    「ああ、まてまて、今いったのは俺が全部出してくるから、一緒に洗ったり刻んだりしような?」

  • 96二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 10:53:59

    >>95

    子供の三日月は、無表情に牛乳とミックスジュースを眺めた。

    「これ、なにに入れればいいんだ?」

    「まって、食器棚にカラフェがあったはず・・・」

    子供のビスケットがつぶやいた。三日月は、黙ってビスケットをみた。

    「カラフェって?」

    「・・・これのことか?」

    子供のオルガが、大きなカラフェを持ってきた。

    「うん、それそれ。適当に美味しくなるように混ぜればいいからね」

    ビスケットが言う。

    結局、オルガと三日月は一緒に牛乳とジュースを混ぜ、ビスケットが冷凍グラタンと細長いタイプの冷凍のフライドフィッシュをチンした。そして、トマトと玉ねぎとピクルスとチーズは、3人で一緒に刻んだ。

    「ああ、ミカくん? そのトマトのヘタの部分は、食べないよ。普通は」

    ビスケットはいい、三日月は首を傾げた。

    「そうなのか?」

  • 97二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 11:21:30

    >>96

    「よし! じゃあ、そこのボールもってきてよ」

    ビスケットは笑ってチンしたグラタンをボールにいれ、そこに細長いタイプのフライドフィッシュを何本かさしこんだ。

    「これで、さっき作ったトマトとピクルスと玉ねぎとチーズをきざんだのをうまいこと乗せれば、完成だな」

    三日月は、それをみて、首を傾げた。

    「・・・オルガ。俺、これじゃダメだと思う」

    オルガは、フライドフィッシュがささったグラタンをみた。

    「そうなのか?」

    三日月はうなずいた。

    「顔が、っていうか・・・目が、星を見上げていないと」

  • 98二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 11:33:41

    すると、ナナリーとルルーシュの声が聞こえるほうの壁から、せきばらいをする音がした。
    「スターゲイジーというのは、そもそも、星を見上げるという意味だからな。目はついていたほうがいいだろう」
    「ありがとう、ルルさん!」
    ビスケットは明るくいって、冷蔵庫にむきなおった。
    「・・・なんか、なんかいいのがあれば・・・ああ、そうだ、魚のビスケットがあった!」
    ビスケットは、いったんフライドフィッシュをグラタンから抜き取り、フライドフィッシュと魚のビスケットを互い違いにグラタンにさしていった。もちろん、魚のビスケットの頭は上である。
    「そうして、周りに、トマトと玉ねぎとピクルスとチーズを配置して・・・うん、上にもちょっとかけたほうがいいな! 今度こそ、完成だ!」
    いろいろ刺してあったり乗せてあったりするチキングラタンと牛乳とジュースを混ぜたものいりのカラフェを中央のテーブルにおき、ビスケットは笑った。
    『・・・ええと・・・スターゲイジーらしさはかろうじて足りてるってことで』
    『そうだな。ただし、サラダの部分以外は本当に出来合いのものをアレンジしただけだから・・・まあ、42点ってところか』
    『そのミックスジュースっぽいものは、大盤振る舞いで10点加算してあげましょう!』

  • 99二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 20:22:31

    >>98

    そのとき、三日月が首を傾げた。

    「・・・次は、なにをすればいいんだ?」

    オルガも首を傾げた。

    「全部で85点以上って言っていたな・・・」

    壁の向こう側では、ルルーシュとナナリーが顔を見合わせた。

    「あと33点以上だな」

    「あと33点以上ですわね」

    そしてビスケットも、ほぼ同時につぶやいた。

    「ええと、あと33点以上もらえれば、もとの世界に帰れるはずなんじゃないかな。多分」

    オルガは、壁の方を向き、続いてビスケットに向き直った。

    「・・・計算はやいんだな、お前。すごいな」

  • 100二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 23:53:23

    >>98

    壁の向こうでは、ルルーシュとナナリーが顔を見合わせた。

    おそらくは、「オルガ」と「ミカ」と名乗っている子供たちは、読み書き計算があまりできないのだろう。

    一方、「ビスケット」のほうは、少なくとも簡単な読み書き時計さんならできるらしい。

    ルルーシュは、そっと息を吐いた。

    「じゃあ、こちらから、アドバイスをひとつ。そちらの濃縮スープの缶などはあるか?」

    ビスケットは、パントリーのなかをみて、缶を手に取った。

    「ミネストローネの濃縮スープの缶があるけど・・・この缶の中身を出したら、この缶に水を入れて、それを混ぜて温めろってさ」

    ルルーシュは、壁に向かってうなずいた。

    「それを作るときは、水じゃなくて牛乳をいれてみるのをおすすめする。トマトクリーム風になって、うまいぞ」

  • 101二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 01:30:49

    >>100

    「・・・ミネストローネに牛乳を? ふうん・・・じゃあ、やってみるね。ありがとう、ルルさん」

    ビスケットは、笑顔で壁に話しかけ、調理台にむかった。

    その数分後・・・

    「へえ。いい匂いだね。じゃあ、味見してみるから・・・ああ、こら、ミカくん、そんなにたべちゃったら味見にならないだろ! なくなっちゃう!」

    無表情のまま少し恥ずかしげな顔をした三日月をみて、オルガは笑った。

    「・・・そこまでだ、ミカ」

    そして、小さなコップで味見をするオルガ。

    「美味いなこれ。あんまり美味しそうにはみえなかったのに・・・」

    ビスケットは、壁の方をみて、唇に指をあてた。オルガは、はっとして、壁のほうをみた。

    「・・・悪ぃな、ルルさん。あんたの教えてくれたことに、ケチをつける気はなかったんだ」

    壁の向こう側のルルーシュは、ため息をついた。

    「いや、かまわん。たしかにその、普通に作ったミネストローネのほうが、美味しそうにみえるんだ。・・・牛乳入りのほうが栄養価は高いし、味も問題はないと俺は思うんだが・・・」

  • 102二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 11:32:02

    >>79

    そのとき、近くの壁から急に物音と人の声が聞こえてきた

    「あれ?」

    振り向く双子たち。

  • 103二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 20:23:56

    >>102

    「あれ? こっちの壁からも人の声が・・・」

    若い男の声がした。

  • 104二次元好きの匿名さん24/09/18(水) 00:15:50

    >>103

    「誰かいるんですか? 俺はシンです」

    「俺はアスランだ」

    ロックオン兄弟は、シンとアスランと情報交換した。

    「本当に別世界から来たのか・・・」

  • 105二次元好きの匿名さん24/09/18(水) 11:01:28

    >>101

    ビスケットが、牛乳入りのミネストローネの入ったボウルをそっと中央のテーブルにおいた。

    『味も栄養価もOKだし、プラス10点加算をみとめましょう』

    『うん、みてくれは、腹の中に入れば関係ないしな。俺もそれでいいぞ』

  • 106二次元好きの匿名さん24/09/18(水) 22:14:16

    >>105

    そこで三日月が手をあげた!

    「なんとなくだけど・・・次は、なにかパイっぽいもののほうがいいような気がする」

    オルガがうなずいて、冷凍庫を見に行った。

    「これは・・・冷凍のアップルパイか?」

    オルガがもってきた箱をビスケットにみせた。

    「リンゴも入ってるけど、ほとんどさつまいもだな。でも、いいと思うよ。レーズンも入ってるし」

    ビスケットは、ため息をついた。

    「問題は、一工夫しないと点数貰えそうにないことなんだが・・・アイスクリームでも乗せるか?」

  • 107二次元好きの匿名さん24/09/18(水) 23:35:23

    >>106

    オルガは笑った。

    「わかった、そうしてみようぜ」

    温めたリンゴとさつまいものパイにバニラアイスを乗せ、さらに上からチョコスプリンクルをかけてみた。

    『よし、10点! もう一息ね!』

  • 108二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 09:47:55

    >>107

    壁の向こうで、それをきいたルルーシュとナナリーが笑った。

    「じゃあ、次はサラダがいいかな?」

    「トーストとディップもおすすめですよ! 簡単に作れるし、美味しいです」

  • 109二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 20:24:35

    >>108

    ビスケットは目を白黒させた。

    「サラダはわかるけど・・・ディップって、なんだ?」

    オルガは、ぷっとふきだした。

    「お前にも分からないことがあるんだな。ディップっていうのは、えーと、パンとかポテトフライとかに塗ったりつけたりするソースみたいなやつだろ?」

    壁の向こうで、ルルーシュとナナリーが笑った。

    「その通りだ」

    「パンやポテトだけじゃなくて、スティック状に切ったお野菜につけても美味しいんですのよ。お兄様が、昔、良く作ってくれました」

  • 110二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 22:01:11

    ふうむ。
    子供のビスケットとオルガと三日月は、顔を見合わせた。
    声だけから判定しても、明らかにお金持ちそうな青年が、妹君のために食事をつくる?
    しかも、それは、なんとなくだが、たぶん、あんまりお金持ちの料理っぽくないなにかだ。
    ビスケットは、あえて笑って、声をだした。
    「それ、よさそうですね! でも、そのディップって、どう作るんだろう・・・」
    壁の向こうで、ルルーシュとナナリーが笑った。
    「では、簡単に作れるディップについて教えてやろう」
    「お兄様。ぜひ、ツナマヨディップの作り方を教えてあげてください。私、お兄様のつくるツナマヨが、大好きだっ・・・大好きなんです!」
    ルルーシュは、ナナリーの顔をみて、少しだけ悲し気に微笑んだ。

  • 111二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 23:13:15

    ツナマヨ以外のディップもあったほうがよさそうだよね
    オーロラソースとかどうだろう?
    ケチャップとマヨネーズとウスターソースで簡単につくれるよ

  • 112二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 01:25:01

    >>111

    あとは、さっぱり系のディップもあったほうがいいかもしれない

  • 113二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 11:43:41

    >>110

    壁の向こうで、ルルーシュは咳ばらいをした。

    「・・・う、うむ。では、まず、ツナ缶を探してきなさい。ツナマヨディップのために用意するものは、ツナ缶、マヨネーズ、マスタード、ピクルス、そして玉ねぎだ」

    ナナリーは、あえて、兄の顔を見ずに笑った。

    「ピクルスと玉ねぎを刻んだものは、さっきも作ったはずですので、その余りを使えば大丈夫ですよ。えーと、足りればですが・・・」

    ビスケットは、すばやく調理台の上をみた。

    「ああ、それならちょっと、ていうか、半分くらい余ってますが・・・ああ、もう刻んだトマトも混ぜちゃってた!」

    壁のむこうで、ルルーシュとナナリーは顔を見合わせた。

    「・・・食べ物が足りなかった時代の俺ならそのままツナマヨと混ぜていたと思うが、俺たちは壁のこちら側だ。味の調整ができないのが困りものだな」

    そこで三日月が手をあげた!

    「・・・俺、トマトとピクルスと玉ねぎをより分けられると思う」

    オルガは大きくうなずいた。

    「よし、そうしよう! ちょっとぐらい混じってても、別にいいんだよな?」

  • 114二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 18:43:23

    >>113

    オルガは笑った。

    「よし、じゃあ、俺がトーストをつくっておこう。パンを温めるだけなんだろう?」

    ビスケットは頭をかきむしった!

    「それは違う! やり方を教えるから、ちょっとまってくれ。まずは切ってある食パンをとって、それにバターを塗るんだ。あとはレンジをオーブンモードにして・・・あ、このボタンな。オーブンモードにしておかないと、トーストの茶色くていい匂いのする部分ができないんだよ」

    ビスケットは、そこで一息をいれ、壁に向き直った。

    「ええと、お嬢様・・・よろしければ、さっき言っていた『スティックサラダ』ってなんなのか、教えてもらえますか?」

    壁の向こうでナナリーがうなずいた。

    「生野菜を洗って、スティック状に切ったサラダですわ。スティックの大きさは、そうねえ・・・フライドポテトと同じくらいの大きさと考えてください。ちょうど手でつまんで、ディップをつけて、食べやすくなるように」

  • 115二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 23:16:48

    >>114

    子供のオルガと三日月とビスケットは、結局、ディップを3種類つくった。

    ツナマヨディップと、余った刻みトマトにオリーブオイルとレモン果汁を混ぜて塩コショウをして作ったディップと、マヨネーズとケチャップとウスターソースで作ったアメリケーヌソースである。

  • 116二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 01:52:45

    >>115

    ぜんぶ美味しそう!

  • 117二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 10:39:22

    >>115

    オルガが作ったバタートーストを細切りにしたものと、三日月がチンしてクレイジーソルトをかけたフライドポテトと、ビスケットが作ったスティックサラダ、そして3種のディップを、ぜんぶ中央のテーブルに乗せた。

    「よし、これでどうだ!」

    ビスケットが笑う。

    『ほうほう、これは美味しそうね。よし、プラス17点!』

    『うん、それでいいと思う』

    『・・・では、合格です!』

    『あとは、完食すれば、もとの世界に帰れるわよ?』

  • 118二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 11:56:15

    >>117

    うむ、本当に美味しそうだ

    でもきっと料理が冷めちゃっているから温めなおしたほうがいいよね

  • 119二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 18:08:57

    >>117

    子供のオルガたちか顔を見合わせた。

    「別に、急いで帰らなくても、いいんじゃない?」

    やがて、三日月がつぶやいた。

    「そうだな。ここはエアコンが効いていていこごちもいいし、食べ物もいっぱいあるし・・・」

    ビスケットは頭をかかえた!

    「おおおい! 俺は、すぐにでも帰りたいぞ! 学校もあるし、父ちゃんや母ちゃんや兄ちゃんや妹たちだって・・・」

    そこで、咳払いがきこえた。

    『えーと、そこのお子様たち? 実は、このキッチンにいられるのは、チーム単位で、全部で5時間までなんだよね。ちなみに、カウントダウンは、最初のチームメンバーが召喚されたときからです!』

    そうして、キッチンのテーブルの上に、急に、タイマーがでてきた!

    「もう、3時間超えてるじゃん・・・」

    ぶつぶつとつぶやくビスケット。

    そこで三日月が、首をかしげた。

    「・・・それって、料理しなくても、結局帰れるってこと?」

    さらなる咳払いが聞こえてきた!

    『えっと、それはだなあ・・・ちゃんとこっちのいう通りに料理をつくって完食すると、そっちにもいいことあるんだよ! 少しだけ!』

  • 120二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 18:14:52

    >>119

    子供のオルガと三日月とビスケットは、じっと目を見合わせた。

    そして、ビスケットが手をあげた。

    「ねえ、目に見えないお兄さんとお姉さん! その『いいこと』ってなんなのか、教えてくれない? 教えてくれたら、俺たち、すごくお兄さんとお姉さんのこと尊敬しちゃう!」

    謎の声は、そろってため息をついた。

    『ちゃんとこっちの要件を満たせば、もとの世界に帰っても、ここで起きたことを覚えていられます。たぶん夢だと思うようになると思うけどね!』

    『でも、要件を満たせなかった場合は、もとの世界に帰っても、ほとんどなんにも覚えていられないの! だから、ちゃんと料理して、俺たちのOKがでたら完食したほうがいいと思うぞ!?』

  • 121二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 18:19:10

    >>120

    そのとき、アスランとシンの声がきこえた壁とはまた違う壁に耳を押し付けていたニールとライルは、ぴくりとしてお互い顔を見合わせた。

    「よし! 作ろうぜ、スターゲイジーパイ!」

    「おう、それがいいな!」

  • 122二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 18:49:46

    >>120

    その一方、また違う壁の向こうでは、ルルーシュとナナリーが、どちらも、急に出現したタイマーをみていた。

    「お兄様。もう、一時間38分しか残っていませんわ! お兄様と過ごしたこの時間を忘れるなんて・・・わたし、イヤです!」

    ナナリーがつぶやいた。ルルーシュは大きくうなずく。

    「ああ、そうだな。白身魚のパイはもうできているが、急いでもっと料理しないと・・・」

    ナナリーは、ルルーシュのつくった可愛らしい魚の模様のついた白身魚のパイをみて、にこりと笑った。

    「お兄様。わたし、いいことを思い付きましたの!」

    それから数分後・・・

    ルルーシュは、中央のテーブルに、料理を二つおいた。

    ひとつは自分が作った白身魚のパイであり、もうひとつは・・・

    『カマンベールチーズに、おつまみの小魚を突き刺したのね?』

    ナナリーは、にこにこと笑った。

    「はい、6匹ほど。ぜんぶ頭はついていたし、頭を上にしたから、なんとかなるんじゃないかと思いまして」

    『・・・はああ。まあ、いいでしょう。では、これでスターゲイジーらしさは足りているとして・・・ せいぜい11点ですよ、これだけではね』

    『じゃあ、こっちの魚のパイのほうは・・・どうしようか。魚のパイとしては申し分なさそうだからなあ・・・こっちのほうがもっとスターゲイジーっぽかったなら、一発合格もありえたんだが・・・』

    『んじゃあ、59点ってことで』

  • 123二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 23:32:51

    >>120一方、オルガは頭に手をあてて考えていた。

    「・・・よし! じゃあ、ゆっくり食べて、ぎりぎりまでここにいようか。俺も、ここでなにが起こったのか忘れたくないし、ミカもそうだろう?」

    三日月は、うなずいて、ビスケットをみた。

    「そうだね」

    ビスケットはため息をついた。

    「はいはい、俺もそうだよ。こんな変なことを忘れるなんてもったいないし・・・ああ、ちょっとまて、そのまま食べようとするなよ、グラタンとかフィッシュフライとか、絶対あっためなおしたほうがうまいって!」

  • 124二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 23:59:47

    >>123

    三日月は、首を傾げた。

    「グラタン、トマトとピクルスと玉ねぎとチーズをきざんだのが乗っかったまんまなんだけど。とるか?」

    ビスケットはちょっと考えて、頭を振った。

    「いや、それだったら、たぶん、グラタンに乗っけたままで温めてもうまいと思う。やってみよう?」

  • 125二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 09:47:34

    >>124

    たしかにトマトとピクルスとネギとチーズならそのまま火を通しても美味しそう

  • 126二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 17:58:20

    >>124

    鉄血キッズたちは、そのあと、力を合わせて料理を温め、切り分けてそれぞれ皿に取り分けた。

    「うん! グラタンは、たしかに温めたほうが美味い!」

    オルガが笑う。

    「この上に乗っけたトマトとチーズのも、とろけて美味しくなってるし」

    三日月も笑った。

    「このツナマヨのディップって超美味いわ! パンにつけても美味いし、ポテトにつけても美味いし、野菜につけても美味い!」

    ビスケットがにこにこしながら人参スティックを頬張った。

  • 127二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 19:57:43

    >>126

    一方、壁の向こうでは、ルルーシュが猛スピードでツナと魚介類のサラダをつくっていた!

    それをみたナナリーは笑う。

    「じゃあ、わたしは、甘み少なめのチャイを作って、上にクリームとシナモンをふっておきますね!」

    そして、そのふたつを中央のテーブルに乗せると・・・

    『ツナと魚介類のサラダはなかなか美味そうだし、ほかの料理とも合いそうだ。プラス17点かな』

    『じゃあ、チャイのクリームのせは、特別に、プラス9点ってことで』

    『いずれにせよ、合格だ』

    『あとは、完食するだけね』

  • 128二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 00:21:18

    >>121

    双子は、料理をつくりながら、いろいろ話し合った。

    「うーん。俺たちが同い年ってことは・・・やっぱり、それぞれ、違う世界からきたんだろうなあ・・・」

  • 129二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 09:46:13

    >>128

    「そうだな。お前のほうにも、セツナってやつ、いるか?」

    「いるいる!」

    双子は苦労して頭としっぽを付けたままのイワシの内臓と骨を取った。

  • 130二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 18:53:30

    >>129

    そうして、双子は、首を傾げた。

    「このあと、どうするんだ?」

    「壁のむこうの若いのが、青魚は絶対にくさみとりをしたほうがいいって教えてくれたんだが・・・やり方がさっぱりわからん」

  • 131二次元好きの匿名さん24/09/24(火) 00:43:10

    >>127

    壁に耳をつけていたオルガが笑った。

    「お、あっちも合格になったらしいぞ」

    ビスケットも笑った。

    「おめでとうございます、お兄さん、お姉さん」

  • 132二次元好きの匿名さん24/09/24(火) 09:47:25

    >>130

    壁の向こうにきいてみたら、シンが、塩とお酒で洗えばいいと教えてくれた。

    「やりすぎたかな? 魚がちょっと崩れちまった・・・」

    「まあ、パイにしちまえば、同じだろ。どんまい!」

  • 133二次元好きの匿名さん24/09/24(火) 18:19:30

    >>132

    そうして、いわしの頭としっぽがパイよりつきだした、ある意味本格的なスターゲイジーパイができあがった。

    あとはこれを焼くだけである。

    双子は、お互いの顔をみて、そっとため息をついた。

    「よし、じゃあ、オーブンにいれて・・・あらかじめあと何品かつくっておいたほうがいいだろうな」

    「どう考えてもパイだけで合格はなさそうな気がする。・・・味がなあ」

    「ほんとにそれな」

  • 134二次元好きの匿名さん24/09/24(火) 21:44:38

    >>133

    双子は、よく似た顔によく似た表情を浮かべて冷蔵庫のほうをみた!

    「じゃあ、次は、ギネスシチューだな! もちろんラム肉で!」

    「じゃあ、次は、ギネスシチューだな! もちろん牛肉で!」

  • 135二次元好きの匿名さん24/09/25(水) 01:59:11

    >>134

    双子は、結局、ギネスシチューを両方作った。

    そして、完成したパイと一緒に、中央のテーブルに乗せた。

    『・・・かなり本格的なスターゲイジーパイね、これは。スターゲイジーらしさは文句なしに足りていると認めましょう。魚のしっぽまででているしね』

    『ただし、ええ、なんというか・・・』

    『うん、そうなのよね。ちょっとこげてしまっているし、あと、もうちょっと味がなんとかなれば・・・でも、まあ、いいでしょう。27点ってことでどうかしら?』

    『そんなもんだろうな。俺はそれがいいと思う。じゃあ、次は、こっちの牛肉のギネスビール入りのシチューとラム肉のギネスビール入りのシチューのことなんだが・・・うん、どっちも美味しそうだよ、それは認めるけどさあ、あんたらそんなに野菜料理が嫌いか? こう、全体的なバランスってものがだな・・・』

    『まあまあ。それはそれとして、ギネスシチューはどっちも美味しそうだし、18点ずつってことでいいんじゃない?』

    『・・・まあ、それでもいいか。じゃあ、そういうことで』

  • 136二次元好きの匿名さん24/09/25(水) 09:44:02

    >>135

    双子は、顔を見合わせてため息をついた。

    「うーん、やっぱりパイは美味しくなかったか」

    「仕方がないなあ」

    「・・・ああ、ここに俺のハロがいればなあ。あのオレンジのやつ、いろいろなレシピを知ってたんだ。なんでかは知らんが」

  • 137二次元好きの匿名さん24/09/25(水) 15:56:59

    >>136

    くすくすと笑う声がした。

    『ポイントを50点分消費してもいいなら、その補助ロボットちゃんを召喚してあげてもいいですよ。これが人間か人間に近いなにかで、食べるほうにも参加できるなら、余計なポイントはかからなかったのですが・・・』

    『ああ、ついでに言えば、『スターゲイジーパイらしさ』そのものはこのパイで足りているからそこはクリア済みってことで変わらないよ』

  • 138二次元好きの匿名さん24/09/25(水) 16:30:33

    >>137

    (ライル)「50点かあ。今はぜんぶで63点だから・・・50点はさすがになあ」

    (ニール)「これで、ハロを2体召喚してくれるっていうなら、50点とられても納得できるんだけど・・・」

  • 139二次元好きの匿名さん24/09/25(水) 21:50:12

    >>138

    『では特別にサービスしてあげましょう。今なら、それぞれの世界から、その補助ロボットを一体ずつ召喚してあげますよ?』

  • 140二次元好きの匿名さん24/09/25(水) 22:33:52

    >>139

    双子は顔を見合わせた!

    「・・・50点で2体? ほんとに?」

    『ええ。特別ですからね?』

    「じゃあ、乗った!」

    そして、その直後に、オレンジのハロと紫のハロが、一体ずつ現れた!

    「ロックオン!」

    「ロックオン!」

  • 141二次元好きの匿名さん24/09/26(木) 10:12:49

    >>140

    「アエテウレシイ!」

    「ヨカッタ、ヨカッタ!」

    ハロたちは双子のまわりをくるくるとまわり、続いて中央テーブルの上に飛んで行った。

    「・・・スターゲイジーパイ、チョット失敗シテル」

    「セヤナ! セヤナ!」

  • 142二次元好きの匿名さん24/09/26(木) 15:35:16

    >>141

    ライルとニールはお互いの顔をぱんっと叩いて活をいれた。

    「よし! あいつらを召喚してもらったから、いまの点数は13点しか残ってない」

    「早くもっと料理をつくらんとな。じゃあ、俺はサラダを作ろう。あと、シェパードパイも」

    「・・・じゃあ、俺は?」

    ハロ達が両方はねた

    「オードブル! オードブル!」

    「盛り合わせ! 盛り合わせ!」

  • 143二次元好きの匿名さん24/09/26(木) 21:49:32

    >>142

    ライルはため息をついた。

    「じゃあ、まずは、適当に野菜をチンして・・・」

    ニールは頭を抱えた!

    「そりゃ、温野菜のサラダっていうのもあるけどさ。もういい、兄貴はまずシェバードパイを作っておいてくれ。サラダは俺がなんとかするから、な?」

    オレンジのハロがはねた。

    「ロックオンのニール、肉料理以外ハ苦手! 苦手!」

  • 144二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 01:42:57

    >>143

    (ニール)「よし、じゃあ、ジャガイモとひき肉と・・・しかし、昔から不思議だったんだが、なんでパイ生地は一切使わないのにシェパードパイなんて名前なんだろうな?」

  • 145二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 10:12:02

    >>144

    (ライル)「それを言うならコテージパイもそうだろ。パイ生地、使わないじゃん。・・・まあ、俺は基本的にはコテージパイのほうが好きなんだが・・・」

    双子は顔を見合わせた。

    (ニール)「あー、あー・・・お前は牛肉、好きだからなあ。じゃあ、シェパードパイもコテージパイも小さめのを両方作っておいてやるから、サラダとかのほうは頼むぞ」

  • 146二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 17:21:47

    >>145

    ニールはラム肉のひき肉と牛肉のひき肉を用意して、シェパーズパイとコテージパイを作り始めた。

    「あとは玉ねぎと、人参と、グリーンピースと・・・ローズマリーとナツメグもあるし、ウスターソースもあるし・・・シェパーズパイはトマト味にしようかな・・・」

  • 147二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 23:23:52

    >>146

    一方、ライルは結局いろいろな野菜を洗って切ってチンしていた。

    「なんだかんだ言って、温野菜サラダはだいたいなんにでも合うし、俺も兄貴も好きだしな・・・」

    目の前で一生懸命料理をしているニールは、ほかの世界から来たらしいので、厳密にいうと自分の兄本人とは違うらしいのだが・・・いまはそれを気にしていても仕方がない。

    「あとはドレッシングだな。どうしようか。この際シンプルに、オリーブオイルと塩コショウとレモン果汁でもいいかな。あとはマヨネーズも用意して・・・」

  • 148二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 01:00:20

    >>147

    そうして、ニールは小さめのシェパーズパイ(ラム肉のひき肉いり)と小さめのコテージパイ(牛肉のひき肉いり)を中央のテーブルにおいた。

    「ああ、トマトは刻んでシェパーズパイのほうにいれておいたぞ」

    「わかった」

    ライルは答えて、とレッシングをかけた温野菜サラダとマスタードとマヨネーズを混ぜたディップを中央テーブルにおいた。

    「さて、何点になるかな?」

    女の声がくすりと笑った。

    『あら、美味しそうね。3つともプラス19点ずつっていうのはどうかしら』

    男の声も楽しそうだった。

    『うん、いいんじゃないか?』

  • 149二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 09:42:35

    >>148

    双子はハイタッチしあった!

    「よっしゃあ! じゃあ、あとは・・・」

    ハロ達がぽんぽんとはねた。

    「オードブル! モリアワセ!」

    「ノミモノ! ノミモノ!」

    ニールもライルもぷっとふきだした!

    「よし、それでいこう!」

  • 150二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 14:34:50

    >>149

    「とりあえず、クラッカーにチーズをのせるぞ!」

    「いや、それだけだといくらなんでもショボいから、もっと工夫をだな・・・ああ、もういい、兄貴はこのチーズを切っておいてくれ。ああ、こっちのキュウリのピクルスもな」

  • 151二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 17:03:28

    >>150

    (ニール)「よし、切ったぜ。じゃあ、俺はカクテルを作っておこう。レッドアイでいいか?」

    (ライル)「ああ、頼むぜ。俺はオードブルをもっとつくるから・・・お、人参のピクルス発見! オリーブもあるし・・・ああ、豆のピクルスとかレバーペーストとかもあるのか。これはどんどん作れるぜ!」

  • 152二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 23:29:46

    >>151

    そうして、双子は、レッドアイを2杯分とオードブルの盛り合わせの皿を中央のテーブルに乗せた。

    『ビールとトマトジュースのカクテルとオードブルですか。そうねえ。いいんじゃない? 12点くらいずつってことで』

    『そうだな、俺もそれでいいぞ』

    『じゃあ・・・合格です!』

  • 153二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 09:26:57

    >>152

    『ヤッタ!』

    『ヤッタ!』

    喜ぶハロたちをみて、笑う双子。

    「お前たちにも食べさせてやれれあなあ」

  • 154二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 15:08:59

    >>153

    双子は、合格がでたことを壁の向こうの人たちに報告した。

    そうして、タイマーをみた。

    「よし、まだ1時間半くらいあるな」

    「ゆっくりしゃべりながら食べようぜ」

    そうして、双子は、いっせいにスターゲイジーパイをみた。

    「最初に食べるのは、あれだな」

    「そうじゃないと食えなくなる可能性があるもんなあ。温めなおそうか、一応?」

  • 155二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 18:10:34

    >>154

    ニールとライルはスターゲイジーパイを温めなおして切り分けた。

    「よし、たべよう。いただきます」

    「いただきます」

    双子は、まず、いわしの頭としっぽを切りおとし、パイを食べてみた。

    「・・・あれ? 思ったほど・・・まずくないぞ?」

    「・・・むしろ、前に食べたスターゲイジーパイより食べやすいくらいだ」

  • 156二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 23:56:03

    >>155

    「魚を塩や酒で洗ったのがよかったんだろうな」

    「はじめてきいたときは一体全体なんでそんなことをするんだろうとおもったんだが・・・ずいぶん出来上がりが違うものだ。やっぱり料理上手の人のいうことは聞いておくものだな」

    双子は笑顔でスターゲイジーパイを食べ続けた。

    「ああ、そうだ。思ったんだが・・・この頭としっぽの部分も、食わんとまずいんだろうなあ」

    「きっとそうだろうな。よし、思い切って食っちまおう!」

    「・・・なんかすごく美味しくなさそうだけど」

    「・・・それはまあ、仕方がない」

  • 157二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 10:02:38

    >>156

    双子は同時にばりばりといわしの頭としっぽの部分を食べた!

    「・・・うん、予想通り、うまくはないが食べられないことはない」

    「そうなんだよねえ・・・」

  • 158二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 20:04:17

    きっとしかめっ面で食べたんだろうな
    かわいい

  • 159二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 00:16:17

    >>131

    「・・・ありがとう、ビスケットさん」

    ナナリーは笑った。

    「ああ。これで、この時間を忘れずにすむなら、料理しまくったかいがあるというものだ」

    ルルーシュが言い・・・そして、ナナリーと顔を見合わせた。

    (ルルーシュ)「なあ、オルガくんにミカくん。わたしは、君たちの世界については、君たちにきいたことくらいしか知らない。しかし、これだけは言える。・・・基本的な読み書き計算ができて、自分たちの住む世界についての基本的な知識が得られれば、人生が変わるぞ」

    (ナナリー)「字が読めるということ。書けるということ。基本的な計算ができること。そして、自分たちの住んでいる世界がどういうものなのか、知ることができること。これは、ぜんぶ、武器です。目には見えない武器なのです。自分たちの人生を、よくするための」

  • 160二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 10:06:58

    >>159

    子供のオルガと子供のミカは、顔を見合わせた。

    そして、次に、子供のビスケットをみた。

    (オルガ)「・・・うん、そうだな。読み書き計算がちゃんとできるとすごく便利なのは、今回でよくよくわかったぜ。・・・ただなあ・・・」

    (三日月)「俺たちみたいなのにそういうのを教えてくれる、信用できる大人はなかなかいない。大人じゃない奴も、そういうことが教えられて、信用できる奴は会ったことがない。・・・ビスケットなら大丈夫だと思うけど、俺たちはもうすぐもとの場所に帰らなきゃならないし、そうしたらもう会えない。・・・そうだろう、オルガ?」

  • 161二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 21:11:14

    ミカはやっぱり頭いいんだね

  • 162二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 23:22:25

    >>161

    オルガも天才肌なんだけど、三日月は違う方向でまごうことなき天才なんだよなあ

  • 163二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 09:36:25

    鉄血世界って、いろいろ社会インフラがぐちゃぐちゃそうだからなあ
    義務教育の大切さがよくわかる

  • 164二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 15:42:56

    たしかにそのとおり

  • 165二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 01:10:52

    >>157

    ニールとライルは次に小さなシェパードパイとコテージパイを温め、半分こした。

    「うん、やっぱり牛肉のほうが美味いな!」

    「うん、やっぱりラム肉のほうが美味いな!」

    双子は、顔を合わせて、ぷっとふきだした。

    「やっぱり俺たち・・・」

    「双子なんだなあ」

  • 166二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 09:45:49

    ライルとニールが仲良くしているのはいいね

  • 167二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 19:27:47

    >>160オルガはため息をついた。

    「そうだな。正直、俺たちのまわりじゃ信用できない奴らのほうが多い。ある程度でも信用できて、それなりに読み書き計算とかができそうで、それを俺たちにも教えてくれそうな人間なんて・・・んん?」

    オルガは、首を傾げた。

    「そういえば、いたよなあ。俺たちに、自分の名前の書き方とか、数字とか、足し算引き算とかを教えてくれたばあさんが」

    三日月は、口のなかのグラタンを飲み込み、オルガのほうをむいた。

    「猫ばあさんのこと?」

    「おう。あのばあさんなら、なんか手土産もっていけばもっと教えてもらえるかもしれないな。・・・まだ生きていれば、だけど」

  • 168二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 23:22:42

    おや、これならなんとかなりそう

  • 169二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 09:33:14

    >>152

    ここのレッドアイはトマトジュースとビールを適当に混ぜただけのもので、タバスコもこしょうもレモン果汁も一切つかってなさそうなような気がする

  • 170二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 18:38:19

    >>169

    なるほど、いかにもあの双子らしい

    だから点数が比較的低かったのか・・・

  • 171二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 23:11:56

    >>167

    壁の向こうで、ルルーシュとナナリーは顔を見合わせた。

    「・・・なんで私たちの世界で義務教育制度が作られたのか、なんだか、とってもよくわかりました」

    ナナリーが小声でいい、ルルーシュもうなずいた。

    「ああ、そうだな」

    そうして、ルルーシュは、そっとナナリーを抱きしめた。

    そうして、小声てつぶやく。

    「教育は、大切だぞ。ここを覚えていられたら・・・そっちの分野にも、もっとかかわってみるのもいいんじゃないか?」

    ナナリーは、目元をぬぐった。

    「前に、私の名前の学校を作ればどうかって言われたことがあるんですが・・・もうちょっと真剣に、検討してみたほうがいいかもって思えるようになりました」

  • 172二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 09:24:28

    >>165

    双子は、続いて、温野菜サラダを食べた

    「うん。やっぱりお前のつくるサラダは美味しいなあ。このドレッシングと焼いたベーコンがいい味出している」

    「兄貴。念のためいっておくけど、ベーコンはサラダの主役じゃないからな? 主役は野菜のはずなんだよ、一応」

  • 173二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 18:26:38

    今のところもとの世界に帰ったのはキラとラクスだけで、残りの人たちはまだ食べている最中なんだっけ

  • 174二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 23:59:46

    >>173

    うん、そうだね

    ハロ達は残念ながら食べられないけど

  • 175二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 09:50:16

    そこに、空のキッチンのひとつに、ふたつの人影があらわれた!
    「・・・トレーズ様!」
    「落ち着きなさい、レディ・アン。まずは・・・テーブルの上の手紙を読んでみよう」

  • 176二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 19:15:49

    >>175

    「あれ? 違う壁の向こうに、誰か来てるみたいだぞ?」

  • 177二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 21:25:11

    >>176

    ルルーシュとナナリーはまた顔を見合わせた。

    「また新しい人たちが召喚されてきたのかしら?」

    「たぶん、そうだろうね」

  • 178二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 00:07:04

    (ハロ達はものが食べられないから召喚コストが50ポイント分だったってことは、これが仮にのび太君たちがドラえもんを召喚してもらおうとした場合はタダだったってことなのかな? ドラえもんは人間と同じ食べ物を食べることができるから)

  • 179二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 09:37:15

    >>178

    (その場合はたぶん無料ですね)

  • 180二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 18:04:30

    >>175

    トレーズとレディ・アンはふたりで手紙を読んだ。

    「・・・うわあ。またですかあ・・・」

    「どうやらそうらしいな」

    (人物紹介)

    (トレーズ:マズメシ世界のトレーズ。味覚はマズメシ世界的には普通、つまりかなりの味覚音痴)

    (レディ・アン:フツメシ世界出身のレディ・アン。何年か前、気づいたらメシマズ世界の自分と入れ替わっていた)

  • 181二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 21:35:14

    >>172

    続いてギネスシチュー2種類(ビーフとラム)も食べる双子たち。

    「うん、やっぱり兄貴の肉料理は格別だなあ。俺、いまでもかなう気がしないもの」

  • 182二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 23:45:09

    >>177

    >>180

    そうして、それぞれ違う壁から人の声らしきものが聞こえてくることに気づいたレディ・アンとトレーズ。

    (レディ・アン)「そこに誰かいるのか?」

  • 183二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 09:45:49

    >>182

    壁の向こうでルルーシュとナナリーが笑った。

    「はい、いますよ。わたしはナナリーで、兄はルルーシュと言います。あなたたちは、新しく召喚された方たちですか?」

  • 184二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 19:12:37

    >>183

    トレーズとレディ・アンは再び顔を見合わせた。

    「・・・おそらくは、そうだと思う。私はトレーズ・クシュリナーダ。・・・一緒にいるのは、わたしの副官のレディ・アンだ」

  • 185二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 23:01:11

    >>184

    トレーズとレディ・アン、そしてナナリーとルルーシュは、しばらく、壁越しに情報交換を行った。

    「ありがとうございます。助かりました」

    一度話を打ち切り、レディ・アンはため息をついてトレーズに向き直った。

    「トレーズ様。私は、料理をはじめてこのかた、スターゲイジーパイを作ったこともなければ、作りたいと思ったことも一度もありません」

  • 186二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 10:15:29

    >>185

    (トレーズ)「・・・そんなに難しい料理なのかね?」

    (レディ・アン)「難しいというかなんというか・・・まずは、みてくれが食欲をそそりません。少なくとも、わたしはこれをみて美味しそうだとは思わないし」

    ため息をつくレディ・アン。

    「でも、作るしかないんですよね。わたし、頑張ります!」

  • 187二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 15:42:23

    >>186

    「では、まず冷蔵庫と冷凍庫の中身を確認します」

    冷蔵庫と冷凍庫をみてまわったレディ・アンの顔が、みるみる明るくなった。

    「すごくまともなそうな食材がそろってますね。これなら、とりあえず、なんとかなりそうです。ソース類も調味料も豊富なこと!」

    トレーズは、ほっとした笑みを浮かべた。

    「そうか。君が気に入るのなら、きっとさぞかしレベルが高いのだろうな」

  • 188二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 00:02:36

    >>171

    そのころ、鉄血キッズも、たくさん作った料理をほぼ完食していた。

    「あーあ、もうちょっとここにいたかったのにな・・・」

    三日月がにっと笑った。

    「ああ、そうだな。でも、こんなにうまい飯をこんなに腹いっぱい食ったのは、はじめてだ。・・・ありがとな、ビスケット。助かったぜ」

    ビスケットは、ため息をついた

    「うん、ありがと。でも、それはそうとしてさあ・・・ええと、ルルーシュさんとナナリーさん、俺たちはもうすぐ送り返されるんじゃないかと思うんだけど、今回、本当に世話になりました! ありがとう!」

    オルガと三日月は顔を見合わせた。

    「うん、そうだね。ありがとうございました」

    「本当に助かったぜ、ありがとう」

    そうして、また、女の声と男の声がした。

    『はい、完食! これで元の世界に戻れるし、ここで起こったことも覚えてられますよー!」

    『まあ、ほとんどの場合は、夢だと思いこんじまうらしいけどなあ』

  • 189二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 09:32:12

    >>188

    そこで、壁の向こうからアスランとシンの声もした。

    (アスラン)「俺たちも、これでほぼ完食だ。いろいろありがとう、ルルーシュさん、ナナリーさん。あと、オルガとミカとビスケットも」

    (シン)「うん、ほんとにありがとう、ルルさん、ナナさん。あと、あー、ガキんちょどももな。とりあえず、グッドラック!」

    シンは、くすりと笑った。

    「あと、新しくきた人たちも、頑張ってね!」

  • 190二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 18:43:55

    >>189

    (ナナリー)「こちらこそありがとうございました。オルガさんもミカさんもビスケットさんも、幸運の女神が微笑んでくれますように。あと、シンさんとアスランさんも、頑張ってくださいね」

    (ルルーシュ)「・・・実は私たちももうすぐ完食しそうなんだ。ここでは、得難い経験をさせてもらった。みなにも感謝を」

  • 191二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 00:16:37

    >>190

    レディ・アンとトレーズは顔を見合わせた。

    「わずかな間でしたが、いろいろアドバイスをいただけて、助かりました」

    「心から感謝する」

  • 192二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 09:41:36

    >>191

    そうして、シンとアスラン、鉄血キッズ、そしてルルーシュとナナリーの気配が消えていった。

    レディ・アンは、ふふふと笑った。

    「みんな、帰れたみたいで、よかったですね。よし! わたしは、ます、海鮮パエリアを作りたいと思います! そこに焼いたいわしかなにかを頭を上にして刺しておけば、たぶんOKじゃないかな?」

    「君におまかせするよ、レディ・アン」

    トレーズは苦笑した。

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています