ヒフミ「ハナコちゃんのことですか？」

「うーん、このチーズケーキ美味しいです〜！」
「このブラウニーも程よい甘さで美味しいですね」
「確かに可愛いデコレーションもされてて見てるだけでも美味しさが伝わってきますね〜」
「ふふっ、よければ一口どうですか？ヒフミちゃん」
「いいんですか〜！ありがとうございます！ではハナコちゃんも私のチーズケーキをどうぞ」
「ありがとうございます。そちらも色合いが綺麗で美味しそうですね〜」
「あ、そうだ！使ってないスプーンもありますし…」
「ヒフミちゃん…？」
「はい、どうぞ！」
「えっ、これって…」
「あーん、ですよハナコちゃん！」
「ええっ！(ヒ、ヒフミちゃんとあーんって…これではまるで…///)」
「どうしましたか？」ｷｮﾄﾝ
「い、いえ…では…いただきます…」ﾊﾟｸｯ
「どうですか？美味しいですか？」
「美味しい…です…///」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
「ですよね！口溶け具合が最高だと思います！」
(正直ドキドキしてて味が分かりません！///)
「あ、けど今のってなんだか…カップルみたいでしたね…えへへ///」
「///」ﾎﾞﾝ！ﾌﾟｼｭｰ！
「えっ！？ハナコちゃん！？急に机に突っ伏してどうしたんですか！？ハナコちゃん！？」

>>157

142二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 07:37:50

>>138

意を決して飲もうとしたらお互いの顔が想定していた以上に近づいててヒフミの顔が、瞳が、唇が自分の目の前に……ってなって意識が爆発してフリーズしちゃうハナコ

いいよね

143二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 12:46:18

奥手故に自分から動けないハナコを強制的にヒフミに近づけるシチュは栄養価高い

144二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 12:58:06

「ハナコちゃん、正直な気持ちを伝えてくれませんか…？」

>>145

145二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 17:20:23

>>144

「わ、私は…(何で…！何で言えないんでしょう…この先の言葉を…！)」

>>148

146二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 17:58:03

>>132

セイアと一緒にいる時のハナコは楽しそうだけど何処か辛そうで、自分の素をひた隠しにして一緒に居るから補習授業部に突っ込まれても『セイアちゃんはそういうの好きじゃないんです』って寂しそうに言うんですよね

でもハナコのそう言う部分をきっちり受け入れてくれるヒフミに惹かれて一方で、セイアに拒絶された時のことがグッサリと胸に突き刺さって踏み出せないとかあると思うの多分

>>147 >>152

147二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 22:51:57

>>146

これこのスレに限らず先生相手にも使えそうな要素だな

ハナコの臆病ぶりがよく考察されておる

148二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 22:52:58

>>145

「私はハナコちゃんと付き合って、デートもして、2将来だって共にしたいと思ってますよ…？」

>>149

149二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:12:33

>>148

うーん、この直球さは流石ヒフミ

150二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:16:57

さりげなく告白してるぞヒフミのやつ！

151二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:39:51

奥手で踏み出せないハナコに対して自分の好きには正直で真っ直ぐなヒフミ
対となる2人の姿は実に美しい

152二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:40:08

>>146

痛々しイメージだけど、拒絶された経験がハナコの身体を磔にふっとい杭として突き刺さってる感じ

本当は前へ行きたくて藻掻くけど突き刺さった杭(悔い）が深すぎて全く抜けないみたいな

だから向こうから杭（悔い）を引っこ抜いて連れ出してくれるヒフミが何よりの救いなんだけど、自分で引っこ抜かなきゃいけない杭に何時までも躓くんだよね……自分の素を受け入れてくれると、受け止めてくれると分かっているけれどあの時の後悔が抜けきれないって

>>154 >>159

153二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:57:06

このレスは削除されています

154二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:58:26

>>152

毒蛇の巣窟みたいな例え表現を出すハナコなのでこの精神を蝕むような心理描写はピッタリだと思う

155二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 01:28:16

ヒフミはヒフミで「私みたいな地味な子がハナコちゃんと釣り合うわけない」って思っちゃうんだ
けどそれで諦めないのがヒフミなんだ

>>156

156二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 11:38:12

>>155

ハナコ(ヒフミちゃん…あなたは一体どこまで私を狂わせるのですか…)

157二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 11:41:45

>>141

ヒフミってこんな感じで無自覚に距離を詰めてくるよね

当然ハナコは耐えられないから大変だ

158二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 18:40:47

ss書きたいけどスレが埋まるか落ちるかまでに完成するか不安

159二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 19:32:39

>>152

Tvアニメ「ef」のOPを想起した

回が進むごとに映像が所々（時々大きく）変化していく一時期ニコニコとかでパロが流行ったやつで、主要キャラの一人が杭（悔い）で磔になってるシーンのとこ

>>160

160二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 21:00:28

>>159

ef二期のOPだね、正直自分も同じこと思って書き込んだしイメージ映像としてリンク貼ろうか迷ったが一瞬過ぎるし磔になってるの男だしでやめたと言う裏話が

ハナコにハマるとセイアのこと『ちゃん付けしてる』ってだけで悶えるくらいおいしい話なんだよね、セイアはちゃん付けしてその上他人に友人と称する相手と思うとさぞ二人は仲良しかと思ったら『水着でも下着と思えばそれは下着』と言う格言に対しこの反応だからね

つまりセイアの言う『ハナコは素を見せられる相手は今までいなかった』は自身含めてガチと言う、一方通行な好意だった可能性を思うと本当に味わい深い

>>161

161二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 00:49:09

>>160

ほむ、そして少しずつ心を開いたとは言え補習授業部にも先生にも完全には見せてない

このスレではヒフミに全てが掛かってるわけだな

162二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 07:23:34

ヒフミなら受け止められるという確信はある
結局最終的には「ハナコが踏み出せるか否か」に帰結するわけですな

>>163

163二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 13:19:55

>>162

心のどこかで「あなたのような卑怯で臆病で性悪な女がヒフミちゃんと付き合えるわけないでしょう。現実を見たらどうなのですか。あなたはこのままトリニティの薄汚れた中で過ごして卒業を迎えるしかないんですよ」

っていう負の声が聞こえてきてハナコの決断を邪魔するんだ

164二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 20:11:11

ハナコの笑顔の鉄面皮が厚過ぎる不具合
こうなったらアリス/keyの時に使ったメンタルダイブまっすぃーんを使って直接……！（暴挙）

165二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 20:28:39

ハナコは一度感情を爆発させる必要があるんだ
これまでも衝動的に動く場面もあったし展開的には有り得なくない

166二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 02:04:56

しゃーない
俺がハッピーエンドへと導くか

しばしお待ちを

167二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 07:26:40

SS職人！？やれるのか！！

>>168

168二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 09:18:46

>>167

ありきたりの展開だけどね

だから過度な期待はせんでくれ

169二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 19:23:58

「ハナコちゃん！今日の補習も頑張りましょう！」
「そうですね〜」
(阿慈谷ヒフミちゃん。私が生まれて初めて恋をした子。彼女は表裏のない真っ直ぐな性格をした子。トリニティでの政争に疲れた私には眩しいくらいの子。そんな彼女と出逢えてここまで仲良くなれたのは奇跡に近い。ほんの少し歯車がズレるだけで私たちの運命は変わっていたでしょう。今だけは神様に感謝しないと、ですね)
「あ、そういえば今日私のクラスでですね……」
「まあ、そんなことが……ふふっ」
(ヒフミちゃんと一緒にいるのはとても楽しい……このまま……)

『このまま……なんですか？』
(……！)
『ヒフミちゃんと付き合えるとでも？本気でそんなこと思っているのですか？』
(思ってませんよ……)
『本当に？』
(疑り深いですね)
『それはそうでしょう。だって私はあなたなのだから。このことはあなた自身が1番分かっているはず。違いますか？』
(そう……ですね……)
『まあこんな疑り深さがあるからこそ他者と対話できなくなってしまった。惨めですね』
(ええ、ほんと……)
『けどヒフミちゃんは違う』
(……！)
『優しくて明るくて勇気のある子。卑怯で性悪で臆病なあなたとは大違い。天と地の差があります』
(言いたいことがあるならはっきりおっしゃったらどうなのですか？)
『はっきりも何も最初から言ってるではないですか』

『あなたとヒフミちゃんは恋仲になんてなれない』

『絶対に』

170二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 19:29:42

このレスは削除されています

171二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 19:31:48

「ハナコちゃん！」
「……！ヒフミちゃん……？」
「どうかしましたか！？顔色悪いですよ！」
「えっと……なんでも、ないですよ……」ﾆｺｯ
「そんなわけありません！だって今のハナコちゃん、凄く辛そうですよ！」
(ああ、私は全く……)
「お腹でも痛いのですか！？なら一緒に保健室に行きましょう！」
(何を思い上がっていたのやら……)
「皆さんには私からお話をしておきます！」
(ちゃんと仮面を被らないと……)
「さあ私の肩に掴まってくださ「私なら大丈夫ですよ」ﾆｺｯ
「えっ、でも……」
「けれど、そうですね……気分が優れないので早退しますね……」
「あ、ならハナコちゃんを家までお送りします！」
(やめて……)
「そこまでしなくて大丈夫ですよ」
「でも今のハナコちゃん本当に辛そうです！」
(やめて……)
「大丈夫ですから」
「それになんだかハナコちゃんを1人にしたらダメな気がして……」
(お願い……)
「あ、もしかしてお悩みがあるとか？それなら私が相談に乗りますよ」
(私に……)
「これでも私はよく友達から悩み相談を受ける身なので」
(構わないで……)
「まあ結局話を聞くだけで何もできないんですけどね。あはは」
「そうですか……でも本当に大丈夫です……」
「ハナコちゃん？」
「気持ちが落ち着かないので帰ります」
「ハナコちゃん、待って！」ﾊﾞｯ

172二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 19:32:55

「……っ！」ﾊﾟｼｯ
「えっ……？」

「大丈夫って言ってるでしょう！！もう話しかけないでください！！」

「えっ……？」
「あっ……」
「「……」」

「ちょ、ちょっと！廊下の方まで大声が聞こえてきたわよ！？何かあったの！？」
「なんだ？敵襲か？」
“ハナコ、ヒフミ……？”

「あっ、先生……コハルちゃんにアズサちゃん……」
「……っ！」ﾀﾞｯ
「ハナコちゃん！？」
「ハナコ！？走ったら危ない……ってどこ行くのよ！？」
「やっぱり敵襲だな。よし、応戦しよう」
「それから離れなさいよ！どう見てもヒフミと何かあった感じじゃない！」
「ハナコちゃん……」
“ヒフミ、どうかしたの？”
「先生……実は……」

173二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 19:46:51

(言っちゃった……言ってしまった……嫌われた……ヒフミちゃんに……もう……今までのようには)
『戻れませんよ？』
(……！)
『せっかく伸ばしてくれたヒフミちゃんの手を振り払った挙句拒絶してしまった。最低な女ですね』
(……返す言葉がないですね)
『でもこれで分かったでしょう。あなたはヒフミちゃんのそばにいるべきでない。もし一緒にいればあの子の眩しさにあなたが耐えきれない』
(ふふっ、そうですね……私はトリニティの陰湿な部分そのもの……善良なヒフミちゃんとは真逆の存在です……)
『やっと認めましたね。そうですよ、あなたはこれからもずーーーーーっと1人。誰もあなたのそばになんて……』

「ハナコちゃん！！！！！！！」

「えっ……？」
『えっ……？』

174二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 19:50:25

今日はここまで
続きは明日

175二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 21:37:07

SS乙です
ヒフミはほんまトリニティの光やでぇ

176二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 01:46:25

保守を兼ねた感想だけどハナコが感情を爆発させたのは良い傾向だと思う
溜め込んで不幸になるタイプだからね

177二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 09:20:29

“なるほど、そんなことが……”
「ハナコがそこまで取り乱すなんて珍しいわね」
「人というのは極限状態まで追いやられるとと普段とは違った言動をするようになる。精神疲労によるものだ」
「わ、私ったらそんな……」
「ちょっとアズサ……！」
「ごめん、ヒフミを攻めるつもりじゃなかったんだ」
「それは分かってます……けど私のせいでハナコちゃんが思い詰めたのは事実。何とかしないと」
“なら皆で探そうか”
「そうね」
「そうしよう」
「そうですね」
“ただし……”
“もし私かコハル、アズサがハナコを見つけたらそのまま話しかけずにヒフミに教えること”
「えっ……？」
「なるほど、確かにね」
「まあそれが1番よね」
「えっ、ちょっと皆さん！？何で納得してるんですか！？先生も一体何をお考えで！？」
“ヒフミ、やっぱり気づいてないんだね……”
「えっ、そ、それはどういう……？」
「ここまで鈍感だとハナコは大変ね」
「その手のものに疎い私でも流石に分かるぞ」
「ど、鈍感！？私がですか！？」

178二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 09:32:46

“ヒフミ……”
「は、はい……」
“今のハナコには君が必要だ。君じゃなきゃダメなんだ”
「私じゃないと……？」
“ヒフミはハナコのことをどう思ってる？”
「ハナコちゃんは補習授業部の仲間で、大切な友達で……」
“それだけ？”
「えっと……」
“ヒフミ、女の子同士だからって躊躇う必要はないんだよ？”
「変に……思われないでしょうか……？」
“それこそ今更だよ。現にトリニティではアイリとカズサが、サクラコとミネが、ミカに至ってはゲヘナのフウカとで有名でしょ？”
「た、確かにそれはそうですが……」
「てゆうか今のヒフミの発言的に彼女達を変と思ってることにならないか？」
「アズサ、あんたはちょっと黙ってなさい」
「あ、いえ、そういうわけでは……！」
“まあいざ自分がそうなる場合は不安になるってことだよね？”
「……はい、そうですね。私なんかが、って思ってしまいます」
“自分に自信を持って。もし周囲から何か言われたら私を頼ればいいよ”
「先生……」
“それに……ハナコはその気持ちを汲み取ってくれる。ハナコの優しさをヒフミは知ってるでしょ？”
「はい、もちろん！ハナコちゃんのことはよく見てますから！」
“うん、それじゃあ”
“お願い、ハナコを助けてあげて”
「私からもお願いするわ」
「頼むヒフミ」
「先生、皆さん……分かりました！私！頑張ります！」

>>199

179二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 17:37:56

「はあ……はあ……。やっと見つけました。ここにいたんですね……！」
「ヒフミちゃん……何で……？」
「来るのが遅くなっちゃってごめんなさい！」
(よく見たら制服や頬が汚れてる……)
「えっと、言い訳になっちゃうんですが、ハナコちゃんがどこにいるか分からなくてあちこち探してたら遅くなっちゃいました！ごめんなさい！」
(私のためにここまで……)
『思い上がらないでください』
(……！)
『ヒフミちゃんにまた迷惑かけたようなものではないですか』
「ヒフミちゃん……その……」
「それとさっきのこともごめんなさい！」
「えっ……？」
「色々としつこかったですよね。誰にだって1人になりたい時はあるのに……皆さんから注意を受けちゃいました……」
(なんであなたが謝るのですか？悪いのは全部私なのに……)
「でも今のハナコちゃんを1人にしちゃいけないと思ったのは本当です。なんだかハナコちゃんが遠くへ行っちゃうような気がして……」
「ヒフミちゃんは……何で私なんかに優しくするのですか？」
『そんなの決まっているでしょう？ヒフミちゃんは誰に対しても優しいんです。あなたとは違って』
「私は見ての通り醜い女ですよ？」
「そんなことありません！ハナコちゃんはとっても優しくて心が綺麗な子です！」
「そんなこと……」
『ヒフミちゃんはあなたの悪運の強さもあって勘違いしてます。もうナギサさんのことでも話しちゃいましょう』
(……。分かりました……)
「ヒフミちゃん、私のお話を聞いていただけますか？」
「……？何でしょう……？あ、もしかしてお悩みのことですか？ドンと来いです！」
(辛い……けど……！これはヒフミちゃんのため……！)
「私はナギサさんに……」

180二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 17:43:44

「……ということです。どうですか？憂さ晴らしのためにヒフミちゃんの名前を使ってナギサさんを傷つけた酷い女。それが私です」
「そっか、だからあの時ナギサ様は……」
『ヒフミちゃんからに完全に嫌われましたね。これであなたも踏ん切りがつくはずです』
(ええ、そうですね……)
『何被害者面してるんですか？』
「ハナコちゃん」
「は、はい……」
『私の、あなたの自業自得でしょう？』
(……確かにそうですが、怖いんです)
『怖い？』
(ヒフミちゃんに嫌われるのが怖い！私は！ヒフミちゃんが好きだから！そんな彼女に嫌われたくない！)
『何を言うかと思えば往生際の悪い……現に今ヒフミちゃんから「ありがとうございますハナコちゃん」
『ヒ、ヒフミちゃん！？あなた、何を言って』
「正直に話してもらえて嬉しいです」
「あの、ヒフミちゃん……私の話を聞いてましたか……？」
「もちろん、ハナコちゃんの言葉は一言一句忘れずに覚えてます！」
「だったら！」
「私の、私達のためを思った言葉だったんですよね？」
「で、でも！彼女を傷つけたのは変わらないです！」
「あはは、それなら私も正義実現委員会の方々を傷つけちゃいましたよ」
『……そういえばありましたねそんなこと。けど正直言うとあの時のアズサちゃん羨ましかったです。私も誘ってほし……って私は私に何を言わせてるんですか！』
(それは言いがかりってものですよ……)
「た、確かにそうですけど何で今その話を？」
「ハナコちゃんの気持ちが分かるからですよ。私もあの時はアズサちゃんを海に連れて行きたい気持ちで戦車をお借りしたらあのようなことが起こってしまいました。しかも戦車強奪とまで誤解されちゃいましたし……あうぅ……」
(いやそれは立派な戦車強奪ですよね……？)
『ひ、人のこと言ってる場合じゃないでしょう！』
(そ、そうでした……なら……)
「まあその話は置いておいて……私は先ほどみたいにヒフミちゃんの善意を傷つけるような女ですよ」
「それは私が悪かったので気にしなくて大丈夫です」

181二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 17:44:41

「で、でも私はあの通り衝動的になったりしますし」
「私だってペロロ様のことになると衝動的になっちゃいますよ」
「……」
『……』
「『否定できない！』」
「その結果銀行強盗までするはめになってしまいましたし、あはは……」
『それブラックマーケットに入らなければ良かった話なのでは？』
(そもそもあそこの出入りは校則で禁止されてるので完成にアウトですね……)
『いや納得してないで何かもっと他のことを……』
「ところでハナコちゃん？何でハナコちゃんはさっきから自分を傷つけることばかり言うのですか？」
「それは……私がどれだけ醜悪な女かを理解してほしいからで……いえ、まず自傷なんてしてませんよ」
「してますよ。その度に傷ついていることもわかります。私もそんなハナコちゃんを見ているのがとても辛いです」
「なら見なくて大丈夫ですよ。私は邪悪でその上面倒臭い女です。ヒフミちゃんは私なんかと関わっても良いことなんで１つもないので……」
「良いことならありますよ」

182二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 17:47:29

書き出してみるとヒフミの方がよっぽどやばいことやってるの草

183二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 17:47:44

「私はハナコちゃんと一緒にいるのが楽しいです。ハナコちゃんと一緒にいると心が温かくなります。それと同時にドキドキします。これはたぶん、いえはっきりと言いますね。私は……阿慈谷ヒフミはハナコちゃんのことが好きです！美人で頭が良くて優しくて友達想いなハナコちゃんが大好きです！だからハナコちゃん！……こんな平凡で何の取り柄もない私ですが、私と付き合ってくれませんか？」
『つ、ついに告白しちゃいましたよこの子！いやヒフミちゃん！？何でこんな陰湿な性悪女を！女の趣味悪すぎでしょう！？』
(もうヒフミちゃんには驚かされぱなしですね……けど……)
「ヒフミちゃん、私は、私は私自身を好きになれないんです……。自分のことを好きになれない者が誰かを好きになる資格はありません。それに……怖いんです……。誰かを好きになるって感情がとても怖い……。だからこんな女は放っておいて……」
「分かりました」
『やっと諦めてくれましたね』
(本当にそうでしょうか？)
『えっ……？』　　

184二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 18:26:03

「なら私がその分ハナコちゃんのことを好きになります！」
『……っ！？』
「ヒフミちゃん……それはどういう……？」
「ハナコちゃんが自分のことを嫌うなら私が代わりにその分を好きになります！ハナコちゃんが自分のことを10嫌うなら100好きになりますし1000嫌うなら10000ほど好きになります！」
『その分って言うより10倍になってるではないですか……』
「ヒフミちゃん……どうしてそこまで……」
「それくらい、ハナコちゃんのことが好きだからですよ。それに……好きって感情が怖いなら私がそう感じさせないように努力します！あ、でも具体的な方法が不明ですね……。ちょっと考えるのでお待ちください……。うーん、と……」
「ふふっ、それならもう大丈夫ですよ」
『な、何を圧倒されているのですか！？もっと他に言い訳を……』
(もう諦めましょう……)
『えっ、諦めるって……そんなこと……！』
(私はもうヒフミちゃんには敵いません。恐らく彼女は私がいくら拒絶し離れて行ってもずっと追いかけてくるでしょう)
『うっ……』
(彼女は自分の好きに正直で真っ直ぐでその意志を貫き通そうとする子。それはあなただって分かっているはず……)
『……当たり前じゃないですか』
(やっと……素直になりましたね)
『だって私は彼女が好き！ヒフミちゃんのことが大好き！一緒に様々な所に出掛けて見たことのない光景を見せてもらって一緒に笑いあって楽しい日々を過ごして、それで……将来を共にしたい……！そんな気持ちを長い間我慢してきました！彼女への好意を自覚してからずーーーーっと』
(辛かったですね私)
『ええ、本当に……』
(でも安心してください。私があなたを救います。ヒフミちゃんへの気持ちに応えて、ね)
『それなら結構です。私はもう消えますので』
(あら、連れないですね)
『いやだってあなたが幸せになれば必然的に私も幸せになれますし……』
(言いたいことだけ言った挙句美味しいとこ取りですか？いかにも卑怯な私らしい)
『それだけ皮肉を言える元気があるなら本当に大丈夫そうですね』
(まあせいぜい安心して消えてください。もうあなたと会うことは……まあしばらくないでしょう)
『そこは会わないって断言してほしかったですね……。まあ、あなたもせいぜい頑張ってくださいな……ふふっ』

185二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 18:38:51

(今までの葛藤が嘘のように消えて身体が軽くなりましたね)
「うーん、と……ハナコちゃんを楽しいところにお連れしたり……いや、単純なものだと……」
(さて、私も頑張って一歩を踏み出しましょう)
「ヒフミちゃん」
「あ、ハナコちゃん！い、今対策を考えてますので！」
「私のために色々とご迷惑をお掛けしました。そして私のためにありがとうございます」
「ハナコちゃん……可愛い……」
「えっ、か、可愛い！？」
「あ、いや、その……今のハナコちゃんすごく笑顔が可愛いなって……」
「私が……ですか……？」
「思わず見惚れちゃいました」
「そうですか……ふふっ、私は自然と笑うことができたのですね」
「はい、凄く素敵な笑顔ですよ。やっぱりハナコちゃんには笑顔が似合いますね」
「ヒフミちゃんったら、恥ずかしいですよ！」
「あはは、ごめんなさい」
「さて、ヒフミちゃん。私の話を聞いてくださいますか？」
「はい、もちろん」
「私は……」
(……っ！)
(やはり大変ですね……感情を言葉にするのは……)
「ハナコちゃん」ｷﾞｭｯ
「ヒフミちゃん……？」
(私の手を……握って……)
「やっぱり怖いですよね……」
「……はい、さっきは大丈夫なんて軽く言ってしまいましたが……かなり勇気がいりますね……」
「その気持ちはよく分かります。でもハナコちゃんは1人じゃありません。怖いのなら私がそばにいます。ハナコちゃんが落ち着くまで私はいつまでも待ちますから」
(ヒフミちゃんの手、とても温かい……。これがヒフミちゃんの優しさの現れ……なら、私も……！)
「ヒフミちゃん……ありがとうございます」
(もう、大丈夫……！)
「ヒフミちゃん……私は……」

186二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 20:08:14

後日談

「あの屋台のたこ焼き美味しかったですね！」
「そうですね〜流石美食研究会の方々お墨付きの屋台なだけあると思います」
「さて、後は何を食べましょうか〜？」
(告白からしばらく経ち今日はトリニティのとある地域のお祭りに来ています)
「あ、ヒフミちゃん、そろそろ花火の時間になりますよ」
「わわっ、そうですね！では行きましょう！」
(ヒフミちゃんと過ごす日々は今まで以上に賑やかで楽しいもので、とても充実しています)
「この坂を登ったところにありますよ！」
「もう少しですね〜」
(まあ流石にこのお祭りに行くために戦車をお借りすると言い出して時は焦りましたが……)
「到着です！どうですか？私のお気に入りの花火スポットです！」
「綺麗……凄く見晴らしが良くて……トリニティにもこんな場所があったのですね」
(ヒフミちゃんが見せてくれる光景はどれも新鮮で……私1人では体験できないことも多いです)
「気に入ってもらえて何よりです！もうすぐ打ち上げですよ！」
「楽しみですね〜」

ﾋｭｰｰｰ

(花火が打ち上がるタイミングで私は口を開く。言うなら今です)

ﾊﾞｰﾝ

「ヒフミちゃん、大好きです」

187二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 20:16:17

ﾊﾞﾗﾊﾞﾗ

「わあ、やっぱり綺麗ですね花火！」
「ここで見るとよりそう見えますね〜」
「このスポット知っていて良かったなって思えます！……あ、それと」
「？」
「私も、ハナコちゃんのこと大好きですよ！」
「え……」
(もしかして……)
「き、聞こえてました……？」
「あはは、たぶんハナコちゃん的には聞こえないでほしかったと思いますし、私もそのふりをしようと考えたのですが……どうしてもハナコちゃんに好きって伝えることを抑えることができなくて……」
「は、恥ずかしいです……///」
「あはは、花火を見て心を落ち着けましょう」
(ヒフミちゃんにはドキドキさせられてばかり。でも心から笑顔になれることも多い)
「そ、そうですね……」
(こんな日々がずっと続けばいいのに……)
「ハナコちゃん」ｷﾞｭｯ
「ヒフミちゃん……」
「なんか急に……手を繋ぎたくなっちゃいました」
「あらあら、ヒフミちゃんったら積極的ですね。……でもありがとうございます」
(ありがとうございますヒフミちゃん。こんな私を愛してくれて)
「あ、次の花火が上がりますね！今日はまだまだこれからですよ！」
「ふふっ、楽しみですね♡」
(大好きですよヒフミちゃん。こんな私ですが……末永くよろしくお願いしますね♡)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　fin

188二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 20:17:11

以上となります
強引なところもあったと思いますがご愛読ありがとうございました

189二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 20:42:53

乙
ヒフミが終始イケメンだった

190二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 22:27:59

先生も的確な助言をしてて好き

191二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 02:55:49

SS乙！二人ともお幸せに……
ハナコの影が本気出したヒフミ相手だと終始狼狽えたりツッコミに奔るの面白すぎる。やっぱ君根が真面目ちゃんだよ真正のやべーやつには勝てねぇよ……ｗ

192二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 07:21:52

ハナコが嫌われようと自虐する度に「私の方が〜」でカウンター決めるヒフミさん流石やでぇ

193二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 09:40:28

ハナコが自分を下げがちなのって、ハナコ自身が『他人の理解力が高いと自認してる』のがデカいと思うんだ。他人の理解力が高い、だからハナコは相手を思いやる事や状況を理解して相談に乗る事が凄く出来るしとても優しい女の子なんだ
が、トリニティと言う場所でそれが最悪の形で花開いているんだよね。他人の理解力が高いから『どうすれば相手を最も傷付けられるか』が簡単に理解出来てしまう、そして躊躇せずに出来てしまう。そしてその度に『やり過ぎた』と理解出来るから自己嫌悪が進むと
だからヒフミみたいな子が眩しく思えるし、ヒフミが純粋に自分を好いてくれてると理解も出来ると

>>194

194二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 13:04:10

>>193

ハナコへの解析度が高いし興味深い考察だ

他人への理解力の高さは確かに言えてると思う

そしてそういった能力に反して精神がまだまだ未熟故に過ちを犯しちゃうのもあるんだろうね

195二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 20:54:41

埋める？続ける？

>>196

196二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 21:08:28

また懲りずに戦車借りようとするヒフミに笑った

お幸せに