【オリキャラ🎲】ブルアカ×クトゥルフ 深淵よりの落胤

  • 1◆sOQLC67KkI24/09/02(月) 11:45:26

    新任の先生です。クトゥルフモチーフの生徒がいないみたいなので、作ってみようとの試みです。

    初めてのスレ立てのためいろいろご教示いただけると幸いです。

    個人的に執筆している小説の新キャラを作りたくて、肩慣らしとして利用させて頂きます。


    まずステータス。クトゥルフリスペクトのステータスで、範囲の広いあにまんダイススタイルで行きます。

    STR dice1d100=85 (85)

    CON dice1d100=25 (25)

    POW dice1d100=67 (67)

    DEX dice1d100=99 (99)

    SIZ dice1d100=62 (62)

    INT dice1d100=66 (66)

    EDU dice1d100=87 (87)

    キヴォトス人なのでAPPは省略。

    ステータスの解釈は後々決めていきます。


    事前に決めた設定は、浜辺で拾われた子供で、中学生の頃からキヴォトスにいるという事だけです。

  • 2二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 11:49:34

    CON低いなあ

  • 3二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 11:56:09

    平均的に高いわね
    手先器用系ってなんかいたっけ
    正直不器用系の奴のが多いからミゴとかイス連想するけど

  • 4◆sOQLC67KkI24/09/02(月) 12:05:37

    STRの解釈から始めます。まずはゲーム内の戦闘立ち位置を決めます。CON的にタンクは無理そうなので除外。


    1.STRIKER 2.SPECIAL dice1d2=1 (1)


    CONが低めの理由を割合で

    種族に因るもの dice1d100=17 (17)

    個体差に因るもの dice1d100=73 (73)

    経験に因るもの dice1d100=61 (61)


    DEXが劇高の理由同じく割合で

    種族に因るもの dice1d100=71 (71)

    個体差に因るもの dice1d100=29 (29)

    経験に因るもの dice1d100=66 (66)


    DEXは器用さと俊敏性のどちら寄り

    数値が高い方が俊敏性に近い

    dice1d100=92 (92)

  • 5二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 12:09:58

    羽でも生えてる?
    ブルアカにそういう設定はないが

  • 6◆sOQLC67KkI24/09/02(月) 12:15:20

    STRIKERという事ですが、役割は何でしょう?

    1.アタッカー 2.サポーター 3.ヒーラー dice1d3=2 (2)


    武器のレンジも決めます。値が小さいほど短く、一桁でフレイムスロワーぐらいです。

    dice1d100=18 (18)


    POWの値が暴れてくれず、出自に関係なく割と普通の性格してそうなので、これも方向性をダイスで決めます。

    小さいほどクローズで暗く、大きいほどオープンで明るいです。ただし、少しぐらい暗い過去を作りたいので、あくまで表面上のものとします。

    dice1d100=23 (23)

  • 7◆sOQLC67KkI24/09/02(月) 12:21:02

    >>3

    今回は元になった種族になぞっていくのではなく、あくまでキヴォトスの神秘によって形作られた海に眠る神話生物の落胤という設定にしようと思っています。なので後々決める種族との解釈違いが起きてもそれはダイスの女神のご愛嬌という事で。

  • 8二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 12:22:00

    このDEXで短距離戦だとネルみたいな感じになってそう

  • 9◆sOQLC67KkI24/09/02(月) 12:46:36

    サポーターでこのレンジってなんだよ(素)回避型のサブタンク的な役割も持ってそうですね。明確な武器種は?種類はレンジで絞ってます。

    1.HG 2.SMG 3.SG 4.FT

    dice1d4=4 (4)


    サポーターとしての種類は?

    1.味方へのバフ(単体) 2.味方へのバフ(範囲) 3.敵へのデバフ(単体) 4.敵へのデバフ(範囲)

    dice1d4=4 (4)


    サポートは何に因るもの?

    1.科学技術 2.本人の神秘 dice1d2=2 (2)


    高めのEDUの方向性。低ければ努力に因るもの。高ければ高校生レベルなら余裕の知性があった。

    dice1d100=44 (44)

  • 10二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 12:59:47

    努力が若干だけど多い感じか

  • 11◆sOQLC67KkI24/09/02(月) 13:14:19

    モチーフ種族を深海の神話生物のモチーフらしきものを抽出しました。

    1.ウミヘビ 2.タコ 3.クジラ 4.イソギンチャク 5.クラゲ

    dice1d5=5 (5)


    スリーサイズの目安を決めましょう。

    バストサイズ 1.絶壁 2.小盛 3.並盛 4.大盛 5.メガ盛

    dice1d5=1 (1)

    ウエストサイズ 1.ガリガリ 2.細 3.中 4.中太 5.もっちり

    dice1d5=5 (5)

    ヒップサイズ 1.キュッ 2.小さめ 3.やわらか 4.もちっ 5.ドーン

    dice1d5=2 (2)


    精神性の解釈もしていきましょう。

    正気度 dice1d100=82 (82)

    倫理 dice1d100=78 (78)

    慈悲 dice1d100=88 (88)

    感受性 dice1d100=80 (80)

    共感力 dice1d100=60 (60)

  • 12二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 13:21:17

    全体的に高い数値が出てる

  • 13◆sOQLC67KkI24/09/02(月) 13:25:39

    体格ぇ…。と思いきや、偶然にもクラゲモチーフとかみ合ってしまった。
    実のところクラゲは、母なるヒュドラから持ってきているので、肉がおなかに寄っているのは地母神的な要素と解釈しようと思います。
    母なるヒュドラ→ヒドラ(クラゲの一種)→クラゲ

    なんか精神性が優しい一般人の域を出ない…。かなりいい人間関係を築けたようですね。しかし暗めな性格は如何に表現しようかな…。腕の見せ所ですね。

  • 14二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 16:43:24

    対人能力や積極性も振ってみたら

  • 15◆sOQLC67KkI24/09/02(月) 17:24:26

    >>14

    一応構想は固まってきているのでその方向性を伸ばしていこうかと。今のところハルカに少し近いところがあるとだけ。


    最後に所属校と学年を決めようと思います。この後に導入SSを書いていきます。

    所属校

    1.ミレニアム 2.ゲヘナ 3.トリニティ 4.百鬼夜行 5.レッドウィンター 6.無名の自治区

    dice1d6=4 (4)

    学年

    dice1d3=3 (3)

  • 16◆sOQLC67KkI24/09/02(月) 20:56:27

    私、岸淵(きしぶち)ミヅキは幸せ者だ。優しい人に囲まれて生きてきたのだから。
    私が浜辺で漁師のおじ様に助けてもらってから、漁村の皆に育てられてきた。記憶のなかった私は、沢山の愛を受けて、今では、百鬼夜行のお世話にもなっている。

    私は幸せ者だ。こんなにも学友に恵まれているのだから。
    百鬼夜行の三年生になった。私は入学してから今までいつもクラスの中心だった。きっかけはよくわからない。故郷の皆に恥じないような生活をしていただけなのに、クラスメイトだけでなく、先輩や後輩も、私を見つけては声を掛けてくれた。

    岸淵ミヅキは幸せ者だ。幸せ者だ。幸せ者だ。幸せ者だ。幸せ者だ。幸せ者だ。

    なのに…心はずっと満たされない。まるで私の居場所はここじゃないって…いや、そんなことない。私は皆に愛されて、必要とされているのだから。

    先週だってクラスメイトをヘルメット団から助け出したし、昨日もバイトのヘルプが入ったこの書類仕事も変わってあげたし、今日だって宿題を集めてこれから教員に持って行く所なのだから。

  • 17◆sOQLC67KkI24/09/02(月) 20:58:45

    「…クラス全員の課題、集めてきました。えっと…どこに置けばいいですか?」
    「どうもありがとうございます。こちらにお願いします。…そうだ岸淵さん?」
    「ひゃいっ!ななな、なんでしょうか?」
    すぐに教室に帰って次の授業の準備をしようと思っていたから、思わず呼び止められて変な声出ちゃった。

    「最近どうですか?」
    他愛もない雑談みたいだけど、わざわざ呼び止めたのには何か理由があるはず。
    「ど、どうも何もいつも通りですけど…なにかありました?」
    「いやね、少しあなたに提案があるのです。シャーレの部員に登録してみないかっていうね。」
    「……。はいぃぃ!?わ、私がですか!?」

    シャーレ捜査部。クラスメイトがみんな話題に出している、「先生」のいる部活。そんな所に私が!?
    「はい、実は執行部からうちの学舎からも生徒を登録してほしいと。」
    「しゃっ、シャーレに…ですか?なっ、なんでそんな話を私に?」
    「いつも疑問だったんです。あなたのような成績優秀でクラスの中心にいつもいて、それでいて心優しいあなたが、どうしてどこの部活にも属していないのかね。」

    「えっとそれは…。」
    いつでも皆の力になれるように、時間を空けているだけなのだけれど…。そういう前にロボット教員は話を続ける。

    「別に今すぐにシャーレに行く必要はないですよ。登録しても、呼ばれなければ行く必要もありませんから。」
    「え、え、ええと…。」
    「執行部からの依頼の規定数にあと一人足りないんです!私を助けると思ってお願いします!評定にも色が付きますから!」
    評定…そういえば故郷やクラスの皆にも、どこか部活に入らないのかって言われていたよね。皆を安心させるためにも…。

  • 18◆sOQLC67KkI24/09/02(月) 20:59:13

    「あえっ…じゃあ…します。登録。」
    「よかった!じゃあここにサインだけお願いします!」
    この日は書類にサインして、おじ様に報告することが増えただけで、日常に戻ったと思っていた。翌日までは。

    「はっ、はは、初めまして!せっ、先生!」
    "急に来てもらって悪いね、ミヅキ。早速だけど書類仕事手伝ってくれない?この山を見てるだけで気が狂いそうなんだ。"
    登録した翌日には召集の手紙が届いていた。固い書面の最後には“助けてほしいんだ!”と書かれているのを見て、飛ぶような速さでシャーレに来たのだった。

  • 19二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 21:45:51

    卒業したら海に呼ばれそうな子になっちゃったぁ

  • 20二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 22:40:38

    このレスは削除されています

  • 21◆sOQLC67KkI24/09/02(月) 22:43:26

    >>19

    ミヅキ(海月)が人としての形を保つ道を見つけるまでが先生の役割になりそうですね。


    シャーレの仕事適正を決めたいと思います。INTやEDU、代打事務もあって最低値を付けます。

    事務 dice1d100=61 (61) +30


    ミヅキの先生への最初の印象を決めます。慈悲が最も高いので、失望まではいかないと思いますが、プラスかマイナスかを決めます。高ければ好印象です。

    dice1d100=80 (80)


    アンケートも取ります。翌6時までに初出勤時に遭遇させたい生徒を挙げてください。そこからはダイスの女神に任せます。

  • 22二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 23:43:33

    安心と信頼のアルちゃん

  • 23二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 00:56:20

    宇沢

  • 24◆sOQLC67KkI24/09/03(火) 07:24:07

    アンケありがとうございます。どちらが来るかロールします。

    1.陸八魔アル 2.宇沢レイサ dice1d2=1 (1)


    相互の好感度や印象を含めた関係値を出します。右:ミヅキ→ 左:ミヅキ← です。

    dice1d100=25 (25)  dice1d100=32 (32)

  • 25◆sOQLC67KkI24/09/03(火) 10:06:45

    「私が力になれるなら…。」
    “ありがとう!まずはこれだけお願い!”
    腕で抱えるほどの書類の束を持って、私はすぐに空いている机に向かい、書類をまとめ始める。クラスメイトの頼み事での経験が活きたのだとおもう。その束はあっという間に横へ動いた。百鬼夜行で対応していた書類は、感情や主観が入り乱れていて難解な時があったから、逆にシャーレの書類は簡素で整然とした文章の処理は容易かった。

    「でっ、できた分はどこに置けばいいですか?」
    “えっ、嘘!もうできたの?”
    「はいぃ…慣れてるもので…。」
    “そっか!次々お願いしてもいい?実はこの山全部が今日と明日の午前中までなんだ!もう徹夜はごめんなんだぁ!”
    目の下に濃い隈と携え、半べそをかきながら懇願する先生は、私よりも幼いように見えて、噂に聞くほどの威厳は感じられなかった。かなり失礼かもだけど…かわいい…かも。

    さっきの何倍もの量の書類の山を取り出して、机に持っていった。慣れてきて少しペースが上がった頃、先生から声が掛かった。
    “昨日の今日で来てもらって悪いね…。他の生徒も呼んでいたから、最初に来るのがミヅキだと思ってなかっんだけど…どうしてこんな朝一番に来てくれたの?まだ8時だよ?”

    「…?一時間目の授業を取っていたらそれくらい普通じゃないですか?」
    “だとしても、百鬼夜行からここまでって結構距離あるよね!?どうやって来たの!?”
    「はい…。朝はラッシュで公共交通機関や道路は混んでいるので…走ってきました。」
    私の脚はそこら辺の乗り物よりも早いし自由が利くから、走ったほうが早い。呼ばれたら直ぐに駆けつけられるこの脚だけは誇りだ。あまり息は持たないからある程度休み休みだけど、それでも平均して自家用車よりは早く走れる。

  • 26◆sOQLC67KkI24/09/03(火) 12:08:01

    “百鬼夜行からここまで走ってかぁ…キヴォトスにはまだまだ知らないことがたくさんあるみたいだ。”
    あっけにとられたようで、先生は空を見つめる。私の脚の速さは先生のお役に立てるだろうか…。
    「先生…そ、その、不躾ではあると思うのですが…仕事はこのように話しながらするものなのでしょうか…?」
    この程度の書類なら雑談を交わしながらの作業は訳ないが、先生の手は時折止まっているように見えた。
    “生徒との交流も大事だからね。もう一つ、沈黙が続いたら、気を失いそうっていうのもあるんだ…。”
     
    「おーっほっほっほっ!陸八魔アルよ!他ならない経営顧問のお呼びだもの!一番に飛んできた…わ…よ?」
    話していると、葡萄茶色をした生徒が大きい声とともに入ってきた。先に来ていた私に気が付くと、勢いのあった声は衰えていった。
    「私より早く来ている娘がいるなんてーーー!」
    半分白目をむいて驚いている様子のアルさん。もしかしてなにかここに来るときのルールでもあったのかな…。
    「ごっ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!初めてシャーレに来たもので勝手がわからず…。」
    「えっ?!なんで謝るのよ!ただ驚いただけ!それより初めましてね。便利屋68の社長、陸八魔アルよ!よろしくお願いするわね!」
    そう言って名刺を差し出してくれた。すごい…生徒なのに社長をしているなんて…身なりもきれいだし、便利屋ってイメージとは少し違うかも?それより名刺はなくても挨拶を返さないと!
    「ひ、百鬼夜行の岸淵ミヅキです!本日付けでシャーレに配属されました!」
    “ミヅキは今日が初めてなんだ。アルにも手伝ってもらうけど、いろいろ教えてあげてくれるかな?”
    「任せなさい!ここは先輩として一肌脱いであげるわ!よろしくね、ミヅキちゃん!」
    先輩…この人も三年生なんだ…しかも便利屋ってことはいろんな人を助けてるんだろうなぁ…。かっこいいなぁ…。うらやましいなぁ…。

  • 27二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 18:59:39

    ミヅキちゃん可愛いなぁ…クラゲ娘って可愛いよね…

  • 28◆sOQLC67KkI24/09/03(火) 22:23:06

    次の展開とために味覚の好みを割合で決めます。

    甘味 dice1d100=37 (37)

    塩味 dice1d100=80 (80)

    酸味 dice1d100=95 (95)

    苦味 dice1d100=78 (78)

    旨味 dice1d100=58 (58)


    容姿を子細にしていきます。見た目からクラゲとわかるように髪は地面に付くかつかない付かないかぐらいとしますが、色をダイスに任せます。クラゲのイメージから取るので偏ります。また、色彩の語彙の勉強も兼ねて複雑にします。

    1.群青 2.浅葱 3.紺 4.菖蒲 5.桔梗 6.藤 7.月白 8.銀

    dice1d8=3 (3)


    肌の色も決めます。数値が高ければ、肌の色素が濃くなっていきます。

    dice1d100=18 (18)

  • 29◆sOQLC67KkI24/09/04(水) 09:19:20

    シャーレの勝手を教えて貰いながら、書類の山を片付けていく。先生一人では頭を抱える量でも、三人がかりなら、目に見える速さで減っていった。その間もアルさんは何度も話しかけてきた。

    「ミヅキちゃんはどこか部活に所属しているのかしら?」
    「その…帰宅部です…特にやりたいこともありませんし…。」
    話が続かない…いつもは周りで勝手に話が進むから、自分の事を話すのって難しいな…。

    「そうだったの?…えーと…そうよ!二人とも、コーヒーはいるかしら?飲み物があったほうがはかどるわよね?」
    “それなら、ブラックをお願いしようかな。ミヅキはどう?”
    「はひっ、いっ、いただきまひゅっ!」

    とても気を遣われているのが目に見えて分かってしまう…。うう…カフェイン入りの飲み物はあまり得意じゃないけど…断ったら失礼だよね…。
    ずずっ…。やっぱり味は嫌いじゃないけれど…今夜寝れるかな…。

    “二人のおかげでこんなにも早く終わったよ!お礼も兼ねてご飯に行こうか?”
    「いいわね!ごちそうになるわ!ミヅキちゃんはどう?」
    ふとスマホを見ると、クラスメイトからのヘルプのメッセージがたくさん来ていることに気付いた。
    「その…ごめんなさい!クラスの皆から呼ばれていたみたいで…。その、失礼いたしました!」
    私は急いで鞄を掴んで、シャーレから飛び出していった。

  • 30◆sOQLC67KkI24/09/04(水) 10:17:00

    せっかくなので、レイサとも会わせます。右:ミヅキ→ 左:ミヅキ← です。

    dice1d100=52 (52)  dice1d100=56 (56)

  • 31万能薬24/09/04(水) 19:04:52

    いあいあくとぅるー

  • 32◆sOQLC67KkI24/09/04(水) 23:14:38

    レイサとの邂逅
    「パトロール…ですか?」
    初回から数日経った二回目のシャーレに呼び出された。
    “そうなんだ。ミヅキはD.U.地区にあまり来たことなさそうだから、紹介も兼ねてなんだけど、どうかな。”
    「わかりました。ま、任せてください。」
    先生は銃弾一発でも致命傷になるって聞いたいから、警護もしなきゃだよね。火炎放射器も取り出しておかないと。いつもボストンバッグで小さく折りたたんであるから今のうちに肩にかけておいて…と。

    「自警団のエース!宇沢レイサ!ただいま到着しました!パトロールの知らせを聞いて飛んできました!お供しますよ!先生!」
    ?!薄藤と紅藤の二色の髪色に星形が特徴の生徒が、大声で挨拶しながら入ってきた?この娘もパトロールに呼ばれたの!?私とは正反対だ…。
    「あれ?はじめましてですね!みんなのアイドル!宇沢レイサです!」
    「あっあっ、岸淵ミヅキです!きょっ、今日はよろしくお願いしますっ!」
    レイサさんにつられて思ったよりも大きい声が出ちゃった。恥ずかしい…。
    “よし。今日はこの三人で行くよ。”
    「れっつごー!」「お、おー?」
    レイサさんの声にはなんとなくつられちゃうなぁ…。

  • 33◆sOQLC67KkI24/09/04(水) 23:16:23

    “ここならだいたいなんでも揃うから、困ったらここに来るといいよ。”
    「ここは前に杏山カズサがエクレアを買ってきたお店です!間違いなく美味しいですよ!」
    辺りを歩いていると、先生やレイサさんから住んでいる人だからこその情報が沢山出てきてる…。本当に私のD.U.地区の観光みたいになっちゃう。せめて私だけでも周りを警戒しないと…。
    “ミヅキ、緊張してる?”
    「はっはいっ!?えっと、パトロールと言うからには警戒しないとと思って…。」
    “そんなに気にしなくても大丈夫だよ。私たちを狙って攻撃してくることなんて殆ど無いから。”
    「そうです!起こる銃撃戦も大抵喧嘩なので、仲裁すればいいだけです!」
    ドゴォォォォン!言ってるそばから爆発音が響き、発砲音が続いた。
    “…見に行こうか。”
    「喧嘩ですかね?正義を執行しに行きましょう!」

    音のした裏路地に行ってみると、スケバンとヘルメット団の抗争だった。
    “う〜ん…これは少し様子見したほうがいいかもね…。弱ったところを叩いて…”
    「こらーっ!両方とも!喧嘩を止めなさい!」
    先生の思考も聞かずに、レイサさんが角から飛び出した。こういうときは大抵…
    「邪魔だぁ!」「うっせぇんだよ!お前から潰してやる!」
    「いいでしょう!自警団のエースの私が相手になってあげます!」
    両方の矛先がこちらに向いた。…まさに無点法。それともこういう正々堂々戦うのが好きなのだろうか。
    “やっぱりこうなっちゃったか。…ミヅキ、お願い。”
    「が、頑張ります!」

  • 34◆sOQLC67KkI24/09/04(水) 23:19:07

    火炎放射器を構え、銃弾の雨に曝されていたレイサさんのもとへ飛び出し、火炎放射器から蒼い炎を近くのスケバンに吹きかける。
    「あぢゃちゃちゃちゃ!」
    スケバンは武器を捨てて、地面を転がりのたうち回る。その間に次のヘルメット団員にも噴射する。
    「むっ!火炎放射器!珍しいですね!」
    レイサさんも驚いているが、私の脚を最大限活かそうとすると、至近距離で威力の出せる武器の火炎放射器ということになる。燃料を掛けてしまえば、相手も攻撃を止めて、消すことに精一杯になるから手痛い反撃を食らうことも少なくなるし割と合理的。それに少し思い入れもあるし…。

    次々と襲い掛かるヘルメット団員とスケバンらを撃退していると、戦車が姿を現した。
    「あれが爆発の原因ですね!」
    “二人とも!被害を減らすためにも、戦車を最優先で攻撃して!”
    戦車は危険かも…後ろに先生もいるから流れ弾も怖いし…。力を使ったほうがいいかも。神秘を火炎放射器に込めて、火球を発射する。

    発射された火球は地面に落ちずに宙に漂い、蒼くメラメラ燃えている。それを見た戦車や取り巻きは、ふらふらと誘蛾燈に集る羽虫のように眩惑され、火球に攻撃をしている。これが私の必殺技!
    「てっ、敵はあの炎に集中しています!今のうちに壊しちゃいましょうっ!」
    「お任せあれっ!」

    「…思ったより…硬いですね!倒しきれるでしょうか?」
    「だだっ、大丈夫ですっ!今に…」
    火球は銃撃を受けるたびに大きくなっていて、今にも破裂する。ボワッ!と音を立てて蒼炎の波が敵の軍勢を覆った。
    「うわっ!すごい!囮爆弾だったんですね!」
    爆発した跡に残ったのは、倒れたスケバンやヘルメット団員、大破した戦車だけだった。これで制圧完了だ。

  • 35◆sOQLC67KkI24/09/04(水) 23:21:17

    「ふぅ…な、なんとかなりましたね。」
    “ふたりともお疲れ様!ここはヴァルキューレに任せちゃおう。報告も後にして、まずはご褒美にしようか。何がいい?”
    あっ、どうしましょう…。前回は断ってしまったから、今度は好意に甘えておきたいけど…何を求めれば…。
    「ふぃ〜先生!お腹が空きました!何か甘いものが食べたいです!」
    「…わ、私も…糖分補給したいです…。集中したら…つ、疲れました…。」
    レイサさんに便乗することにした。先生は二つ返事で了承して、さっきレイサさんが紹介してくれた製菓店で、エクレアをご馳走してくれた。その後は何事もなくパトロールは終了し、解散した。力になれてよかった…。

    レイサ編は以上になります。これからも会わせたい生徒は随時募集しているのでよろしくお願いします。

  • 36二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:35:57

    ミヅキちゃんの青い炎かっこいいですね!
    会う生徒は百鬼夜行のウミカとかどうでしょうか二人とも大人しいから相性良さそう

  • 37二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 01:21:04

    この子クラゲモチーフだから海でふわふわ漂うの好きそう…
    百夜堂の水着イベに出て欲しいな…
    水着も来て欲しいです…

  • 38◆sOQLC67KkI24/09/05(木) 07:26:38

    ウミカいいですね!名前も海関連ですし相性はいいでしょうね。未所持でイベストも未読なのでどこまでエミュれるかわかりませんが、やってみましょう。

    という訳で早速好感度調査してみましょう。田舎出身の百鬼夜行の生徒という共通点があるので関係値に最低保証つけておきます。右:ミヅキ→ 左:ミヅキ← です。

    dice1d70=65 (65) +30  dice1d70=34 (34) +30

  • 39◆sOQLC67KkI24/09/05(木) 08:22:41

    >>37

    今後の方針として、ある程度の生徒や先生との関係性やミヅキの情報開示が行われるたびに、イベント級のストーリーを追加し、山海経のように継続性を持たせたものにする予定です。展開によっては、新たなオリジナル生徒が出てくるかもしれません!

  • 40二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 16:27:14

    保守

  • 41◆sOQLC67KkI24/09/05(木) 20:56:40

    ウミカとの邂逅

    “やあ、待ってたよミヅキ。今日は紹介したい生徒がいてね。”
    シャーレ3度目の訪問。最初が朝で、次が昼過ぎ。今回は夕方。協力要請じゃなかったけど、他に手伝いもなかったから、道を走ってきた。先生の後ろから現れたのは、犬耳と薄緑の髪、給仕服を着た生徒。どこかで見たことあるような…。
    「はじめまして!百鬼夜行連合学園お祭り運営委員会の里浜ウミカです!」
    おっ、お祭り運営委員会?!百鬼夜行内でいろんなお祭りを主催してる一方で、その裏では切った張ったを繰り返してるって聞いたことあるんだけど…何かしちゃった?!
    「ひいぃっ、岸淵ミヅキですっ!すっ、捨てるなら山じゃなくて海にしてください…。」
    “…ミヅキは何か誤解してるみたいだけど、ウミカに協力してあげてほしいんだ。ミヅキ、調べてみたら学業はかなり優秀じゃないか?”
    「はひ…それなりには頑張ってますけど…。」
    “じゃあ、たまにでいいから、ウミカの勉強を教えてあげられないかな?学業の支援も先生の仕事ではあるんだけど…いつでも体が空いてるとは限らないからね…。同じ百鬼夜行に頼れる先輩がいたほうがいいと思って紹介したんだけど。”
    「うう…情けない話なのですが、委員会のお仕事が忙しくて勉強時間が全然無くて…。社長もフィーナさんも勉学の面ではあまり頼りにならなくて、先生に相談を…。」

    百鬼夜行の生徒たちは、お祭りを楽しむことを最優先に生きていたりするから、勉強が疎かになることが多い。クラスメイトや後輩にそういう事で頼られることも多いから、今更一人増えるのはなんともない…かな。
    「あっ、そっ、そういうことならいいですよ。よくあることなので。い、今からでも詰まっている部分を教えましょうか?」
    「お願いします!数学が特についていけなくて…。」

  • 42◆sOQLC67KkI24/09/05(木) 21:00:16

    それから数学だけじゃなくて、色々な教科を教えたけど、理論基礎部分まで真剣に聞いて、質問もしてくれるから教え甲斐がある。中には定期テストで点さえ取れればいいって娘もいるから、ウミカさんは、本当に勉強時間が無いだけみたい。
    「うわぁ〜!今日だけで沢山わかっちゃいました!ありがとうございますミヅキ先輩!」
    「ち、力になれたなら何よりです。で、出来れば今日帰った後に、目を通すだけでも復習の時間を作ると、定着しやすいですよ。」
    「そうだ!最後にもう一つ質問いいですか?」
    「なっ、何でしょうか!」
    教科書も閉じてるし、勉強のことじゃないよね…なんだろう…。
    「先輩の一番好きなお祭りは何ですか?!どこのお祭りでも大丈夫ですっ!」
    お祭り運営委員会に入るからにはウミカさんは人一倍お祭りが好きみたいだ。どうしよう…お祭りっていっても百鬼夜行以外のものは殆ど参加していないし…あっ。
    「えっと…そんなに派手じゃないんですけど…私は故郷のクラゲ祭りが一番印象深いですね。毎年2回、決まった時期に、遠くの海からクラゲがやってきて、海辺を埋め尽くすんです。く、クラゲが来ている時期だけは、誰も海に出ないで今期も大漁だったことに感謝して、また次の漁期も大漁であることを祈願して、海にお休みをあげるっていうお祭りです。夜でも月明かりに光る色とりどりのクラゲの群れが本当に綺麗で…」
    そこまで言って、ウミカさんが言葉を失っていることに気づいた。
    「ごっごめんなさいっ!海で静かにするなんてつまらないですよね!」
    「いえっ!クラゲ祭り!とっても素敵だと思います!クラゲの再現は難しかもしれませんが、何かで代替できるかもしれません!早速社長に提案してきます!」
    ウミカさんは荷物を纏めると、あっという間にシャーレから飛び出していった。あれ…よかった…のかな?

  • 43◆sOQLC67KkI24/09/05(木) 21:01:23

    “お疲れ様ミヅキ。はい、ジュース。”
    ウミカさんの勢いに呆気にとられていると、先生から缶ジュースを手渡された。落としそうになってお手玉している間に、先生は向いに座った。
    「ありがとうございます。二人の力になれてよかったです。ところでウミカさんの連絡先なんですが…」
    “うん、教えとくね。それにしてもミヅキがあんなに教えるのが上手とは思ってなかったよ。私も参考になる部分があったし。”
    「そうですかね…ですけど、どうして私をお呼びになったんですか?百鬼夜行にも他に頼れる人たちがいると思うんですが…。」
    “うん?ミヅキは他人の力になることに喜びを感じるタイプだと思ったからね。最初にシャーレに来たときにお礼を断ったのも、人助けのためでしょ?”

    「たしかにあの時はそうでしたけど…私ってそういうタイプなんですかね?誰であれ困った人を助けるのは当然じゃないですか。」
    拾われたときから今まで、たくさんの力があって今ここにいるのだから。
    “そう思える人間は決して多くないよ。きっとそれはミヅキの天賦の才能だよ。”
    「さ、才能だなんて…そんな事ないです…。」
    “いや、それは誇れることだよ。恩人であっても、見捨てることができるのが人間だからね。当然って思っているのはそういう環境に生きてきたからかもね。”
    環境…うん。恵まれてきたのは確かだ。だからこそ、その感謝を誰にでも伝えるべき…そう思うのは稀有なのだろうか。

  • 44◆sOQLC67KkI24/09/05(木) 21:06:53

    >>40

    保守ありがとうございます。風邪っぽくて少し寝てました。


    アイデアさえあれば書くので、色々生徒を提案してほしいです!仲の悪そうな生徒や部活も歓迎します。具体的には、イベストのメンバーの候補になります。

  • 45二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 00:28:42

    難しいな…優しい子だから仲悪い関係は作りずらい…苦手って意味で言ったら部活じゃないけど学校単位だとトリニティとアビドスとかかな?

    トリニティはたまに陰口とかが聞こえたりして気分が悪くなったりしそう(感受性が高いので)
    アビドスは暑い環境で干からびそうになるから地理的な意味で苦手とか(この子クラゲモチーフなら砂漠みたいな湿度が低い環境だとやばそう)
    クラゲはお盆とかの夏だと活発になるらしいが猛暑だと暑すぎてダメらしい

  • 46二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 00:55:43

    苦手な生徒はワカモ、ハルナ、カスミ等の問題児達とかかな?
    他には…
    シロコは倫理観やばくて苦手そう(銀行強盗など)
    サクラコはオーラがあって苦手そう
    カヨコは話す前は怖がりそうだけど話せば何とかなりそう(ツルギも同じかも?でもそもそも近寄れないな…)
    アコは先生に無茶振りしたりストレス発散したりしてたのを目撃したらヤバそう(というか引きそう)

    ミサキはキーパーソンになりそうだ…
    自傷行為をしてた痕を見たら本気で心痛めそうだし自傷しようとしてたら本気で泣いて怒って止めそう
    ミサキはなんで自分の為に怒ってるのか理解できなくて突き放すけど先生と相談して少しずつ話すようになって仲良くなって欲しい

  • 47二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 01:35:52

    人の迷惑になる部活は嫌いそうかな
    温泉、美食、魑魅一座等…花鳥風月は論外
    (沢山投稿してすみません)

  • 48二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 02:04:08

    ってかそうだこの子クトゥルフ系の神格だから母なる海を侮辱したらキレるわ…
    例えば海にゴミを捨てる迷惑な観光客とかSRTの夏イベに出てたエビを捨てた海運会社とか…

  • 49二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 10:17:53

    念の為保守

  • 50二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 10:49:30

    このレスは削除されています

  • 51◆sOQLC67KkI24/09/06(金) 11:15:26

    次に会うグループ

    1.美食研究会 2.温泉開発部 3.アビドス対策委員会 4.シスターフッド 5.風紀委員会

    dice1d5=1 (1)


    時系列を考えるのも面倒なので、アビドス三章終了後としておきます。

  • 52二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 11:27:34

    ミスカトニック高校とかありそうだなこの世界線…

  • 53二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 12:50:48

    ミスカトニック高は流石に草

  • 54◆sOQLC67KkI24/09/06(金) 14:29:56

    >>52

    調べてみましたが、全く知りませんでした。新情報ありがとうございます。なんかゲマトリアの作った私立高校になりそうですね。

  • 55二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 14:38:17

    >>44

    私立ドリーマー高等学校所属 吹奏楽部部長六弦ルネ

  • 56二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 17:16:49

    意外とイズミと仲良いかも?

    塩味、酸味、苦味の好みの数値が高いから趣味が合う気がする

  • 57◆sOQLC67KkI24/09/06(金) 20:57:30

    美食研究会との邂逅
    「いらっしゃいお嬢ちゃん!来てくれたのか!」
    「ええ…ここの魚介は新鮮ですから…。」
    今日は百鬼夜行の中でも、一番のお気に入りの飲食店に来ている。一応居酒屋なのだが、食事メニューも豊富だから、クラスメイトと離れてゆっくりしたいときにはいつも来ている。
    「お嬢ちゃんのお眼鏡に適うたぁ嬉しいねぇ!ほい、生徒さん用のメニューね。」
    「…烏賊の塩辛とサーモンと蛸のマリネ、烏龍茶をホットでください。」
    「はいよぉ!しかしいつも思うがお嬢ちゃん、本当にここの生徒なのかい?酒さえ注文すれば、大人の呑兵衛と変わらないんだよなぁ。」
    「い、いいじゃないですか…私の舌の好みがこうなんですから…。」
    漁から帰ってきた漁師の叔父様たちの晩酌に合わせて食事をとっていたから、少し年寄りっぽい味こそ親しみがあるというか…。先生と食べたエクレアみたいに甘いのも嫌いじゃないけど、酸味や苦味のほうが私は好きだ。そういう意味でもここを気に入ってるんだけど。

    「ここですわね?イズミの言う美味しい居酒屋というのは。」
    「そうだよ〜。ここは揚げ物が美味しいんだ〜。」
    「楽しみ〜!早く頼も頼も!」
    「うふふっ♡今日は風紀委員にも追われてないので急ぐ必要もありませんから、ゆっくり楽しみましょ〜?」
    あぁ…賑やかなお客さんが来ちゃった…。このお店が繁盛するのは喜ばしいことだけど、私は厨房の音や食器の触れ合う音も楽しんでいるから…出来れば静かにして欲しいけど…そんな事態々言うわけにはいかないし…ってあれ?今風紀委員って言ってた?
    届いた料理をゆっくり食べながら、奥の座敷にいるお客さんを横目で観察する。角や羽の形状から、ゲヘナの生徒かな?特別珍しい訳でもないけど、妙に引っかかる。

  • 58◆sOQLC67KkI24/09/06(金) 20:59:05

    「いらっしゃい!注文はどうするんで?」
    「皆様、定番でいいですわよね?シーザーサラダ、ポテから、チャーハンをお願いしますわ。」
    「はいよー。」
    あれ…あの人たち見事に外れメニューだけ選んじゃった…。大将曰く、居酒屋と言うからには置かなくちゃとのことなんだけど、正直海鮮を使ってない料理は無難すぎて全然美味しくない。良くも悪くも普通というか…。
    「すっ、すみません、海老のお刺身とサメの唐揚げください。」
    お客さんに少し同情しつつも、追加注文もしておく。
    「はいよ!海老のお刺身ね!」
    「うん…見るからに鮮度が良いですね…どこの港で揚がったものですか?」
    「お嬢ちゃんはお目が高いねぇ!今朝、夜戸浦港で捕れた上物だよ!サメの唐揚げはもう少し待ってくれな。」
    夜戸浦港…確か海老とくさやが名品の村だったっけ。これは期待できそうだ。

    ドゴォォォォンッ!!!
    海老に箸を伸ばした途端に、店内が爆風に包まれた。
    「うわわっ!なんだ!?」
    大将の声とともに晴れた煙の先には、走り去るさっきのお客たちの姿があり、店の中は煤でボロボロになっていた。正面を見ると、目の前の料理たちは爆風によってことごとく床に散らばっていた。
    海の恵みを…お店を…めちゃくちゃにして…許せない。バッグから火炎放射器を取り出し、お客…いや、冒涜者たちの追跡を始める。
    「ちょっ、お嬢ちゃん?!」
    大将には悪いが、あいつらを許すわけにはいかない。荷物も置いていってるから戻って来ると気づいてくれるといいな。
    一人でノロノロと走っていた白練色は無視して逃げ足の速い三人を追いかける。どうせ遠くには逃げられない。
    「あれ?なんで無視されたの?とにかくラッキー!」

  • 59◆sOQLC67KkI24/09/06(金) 20:59:38

    火炎放射器を取り出すハンデを捲って、背中が見えてきた。
    「なっ、なんですの?!もう追っ手が来てますの?!」
    「なんなのあいつ!速すぎるって!このままじゃ追いつかれるわよ!」
    「一人でも逃げられるように別れましょう!」
    「さっ、させません。」
    蒼い火球を三人の行く先に撃ち出す。三人にどれだけ通用するか分からないけど、足止めにはなるはず。
    「あれ〜?なにこれ…なんか気になって…。」
    「不思議ですね〜。これってなんなのでしょう…?」
    「ちょっと二人とも?!止まってる場合ではありませんわ!ああもう!私だけでも逃げなくては!」
    梅重色と金糸雀色には効いたみたい。それならあとはあのリーダーらしき白金色だけだ。足止めした二人は爆発に巻き込まれるだろうし。狭い路地に逃げるみたいだけど、あそこは…。

    「はぁ…はぁ…嘘!?行き止まりですの!?早く引き返して…「無駄ですよ。」
    足の遅かった白練色と爆発に巻き込まれた梅重色と金糸雀色を大将に突き出して、路地の行き止まりで白金色に追いついた。
    「…なんで爆破したんですか?私のお気に入りのお店だったのに…。料理もめちゃくちゃにして…あなたたちは何がしたかったんですか?」
    「わっ、わたくしたちは美食研究会ですわ!よりよい美食のため、質の低い飲食店を爆破しただけですの!」
    この子達が噂に聞く美食研?あまり捕まえられないって話だったと思うけど、案外あっけない。それよりも今のは聞き捨てならない。今すぐ改めさせなくては。
    「…あの店の売りは新鮮な魚介ですからね。あなたたちが頼んだメニューは外れですよ。あの店の本当の力を見せてあげます。だからあなたも銃をおろしてください。他の皆さんもあのお店で待ってますから。」

  • 60◆sOQLC67KkI24/09/06(金) 21:00:14

    「うわーん!ハルナも捕まっちゃったのー?!」
    「このままでは風紀委員会に突き出されてしまうのではありませんか?」
    「牢屋はもうヤダ〜!」
    捕まった美食研の面々は、私がリーダーの白金色を捕まえて戻ってくると、口々に泣き言を零す。まったく…泣きたいのは私の方だ。
    「…風紀委員会に突き出すかどうかはこれからのあなた達次第ということにします。大将、海老のお刺身とサメの唐揚げをもう一度お願いできますか?…食べ損ねたので。」
    「おっ、おう、わかった!」
    静かにカウンターに座った私を恐れているのか、美食研の面々は黙り込んだ。
    「はいよ!海老のお刺身だ!しかしお嬢ちゃん、これからどうするんだ?」
    「これからこの娘達にこのお店の力を見せつけるだけです。はい、あーん。」
    白金色に醤油をつけた海老を差し出す。白金色はあからさまに嫌そうな顔をする。
    「これを食べろとおっしゃるのですか?」
    「そうです。今朝夜戸浦村で捕れた海老の中でもかなりの高級品らしいですが。いりませんか?」
    「わっ、私食べたい!絶対プリプリしてるもん!」
    その横で梅重色が目をキラキラさせていたので、その口に海老を放り込む。
    「うわっ!めちゃくちゃ美味しいよこれ!プリプリしてるのに甘味が口の中で溶けるの!海老ってこんなに美味しかったっけ!?」
    他の三人のよだれがいっぱいになっている口の中に次々と海老を放り込む。
    「おっ、美味しいですわ…認めざるわけにはいけませんね…。」
    大将が置いてくれたサメの唐揚げも四人に食べさせる。
    「これだよこれこれ!前に私が食べたのは!」
    「淡白な肉ではありますが、衣のスパイスが効いていていくらでも食べられそうです〜☆」

  • 61◆sOQLC67KkI24/09/06(金) 21:04:42

    うん。これでこの店が不味いというイメージは完全に払拭できただろう。

    「ですよね?他のお店にあるようなメニューは正直言って美味しくないですけど。」

    「お嬢ちゃん?!」

    「海鮮だけは港の市場にも負けない美味しさがありますから。」

    今回ばかりは下手に嘘を付くほうが残酷な気がしてきた。

    「それで?わたくしたちに何を求めるのですか?」

    「このお店が質の低い飲食店ということを撤回し、爆破した補償すれば許してあげます。…牢屋は窮屈でしょうから。」

    「…わかりましたわ。条件を飲みますわ。」

    「ハルナ?!」

    「しばらくの活動資金が無くなるのは心苦しいですが、風紀委員会に捕まるよりはよっぽどマシですわ!」

    「…だそうです。大将は如何ですか?」

    「如何もなにも…お嬢ちゃんはそれでいいのかい?この子たちを捕まえるの、苦労したんじゃないのかい?」

    「わ、私の苦労なんて店を爆破されたままの大将に比べたら大したことありませんから。そっ、それに私はまたここで海鮮を食べられれば、それで満足ですから。」


    その後美食研は約束を果たし、店は見事に復興した。想定外があるとすれば、美食研が認めた店として、前より人が集まるようになって騒がしくなったことだけど…無くなるよりかはいいかな。


    この事件での互いの関係値。ミズキは海を冒涜した怒りでマイナス補正、美食研からは風紀委員会に突き出さなかったことにプラス補正を付けます。右:ミヅキ→ 左:ミヅキ← です。

    ハルナ dice1d100=33 (33) -10  dice1d100=99 (99) +10

    イズミ dice1d100=24 (24) -10  dice1d100=83 (83) +10

    アカリ dice1d100=5 (5) -10  dice1d100=22 (22) +10

    ジュンコ dice1d100=70 (70) -10  dice1d100=49 (49) +10

  • 62◆sOQLC67KkI24/09/06(金) 21:40:22

    やだ誤字ってるじゃない!ミズキではなくミヅキです!一番大事なところが…。

  • 63二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 01:30:55

    ミヅキちゃんすごい…囮の青い炎こうしてみると汎用性高いな…

  • 64◆sOQLC67KkI24/09/07(土) 09:32:44

    次に遭遇するグループを前の残りで選定します。

    1.温泉開発部 2.アビドス対策委員会 3.シスターフッド 4.風紀委員会

    dice1d4=3 (3)


    皆様の意見を聞きたいのですが、ミヅキの日常での衣装について考察してほしいのです。ファッションにはてんで疎いので…。衣服の名称さえわかれば脳内で保管します。


    また、ミヅキの趣味候補も募集します。相変わらず生徒も募集してます!皆様のレスがミヅキを構成していきます!よろしくお願いします!

  • 65二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 11:20:12

    とりあえず考えた衣装の案は
    青の着物ドレスに水色のシースルーの羽衣を着ている感じかな
    着物ドレスのスカートはクラゲっぽいフワッとしたイメージでスカート丈は短め
    あとはクラゲのアクセサリーを髪に付けたりしてそう

    この子お腹が出てるからお腹が隠れる様なデザインを意識してる感じかな

  • 66◆sOQLC67KkI24/09/07(土) 19:44:00

    “じゃ、ミヅキは好きに見て回っておいで。”
    先生はティーパーティーの建物の前で私にそう言い渡した。D.U.地区のパトロールの時と同じように先生に呼ばれてついてきていた。今回はトリニティだが、百鬼夜行よりも治安が良いため、やっぱり私の観光みたいになってしまった。
    途中でこれでいいのかと聞いてみたが、“普段から百鬼夜行からあまり出ていないそうじゃないか。ウミカから聞いたよ。見聞を広めるのもいいと思ったからね。”だと言う。
    「ひ、一人でですか?私、本当にトリニティの事は全然知らなくて…。」
    “不安だったらレイサを呼んでみてもいいからさ。他自治区の生徒はシャーレ権限でも急にはティーパーティーの建物には入れられなくてね。ごめんね。”
    「い、いえいえ…私一人にそこまでお手を煩わせる訳にはいきませんから…少し頑張ってみます。」

    とは言ったものの…やっぱり百鬼夜行の服はトリニティじゃ目立つよね…すれ違う人たちが振り返るのが音でわかる。こっちを見ながら小声で話してるのも聞こえてくる。…なんか歩いてるだけで疲れてきた…。
    あっ、いいところにベンチが。よいしょ。
    あれ…正面はカフェのオープンテラスかな。複数人が談笑してる…。話し声は楽しげなんだけど、顔があんまり笑ってない気がする…。…ここもだめだ。早く何処か別の場所に…。

    ゆっくり歩いて観光しようと思ったけど、人通りの多い場所は走って駆け抜けることにした。
    …先生ごめんなさい。あまり観光できそうにありません…。
    気付くとステンドグラスが綺麗な大きな建物の前にいた。マップアプリで調べてみたら、シスターフッドの大聖堂らしい。人も少なそうだしここに入ってみよう。

  • 67二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 21:17:45

    >>64

    趣味の案

    趣味は主に入浴

    お風呂や温泉、プールなどが好き

    海はどうだろ…スレ主さんに任せます


    他には水族館に行ったり

    海の生き物のぬいぐるみやグッズ集めとかかな

  • 68◆sOQLC67KkI24/09/07(土) 22:47:31

    色彩豊かな花々と生け垣で彩られた庭を通って、建物に入ると荘厳な雰囲気に一瞬息が詰まったけど、人影がないのを確認して、大聖堂の中程に立って少し深呼吸してみる。
    「すぅ〜〜〜…はぁ〜〜〜。」
    「あの…何か御用でしょうか?」
    「きゃっ!」びっくりした!柱の影にいたのかな?あれ?猫耳の…シスター?
    「ごめんなさい!驚かせるつもりはなくて…シスターフッドに何か御用でしょうか?私は伊落マリーと言います。見たところトリニティの外からのお客様のようですが。あれ?シャーレ?」
    振り返ったときに首から下げてたシャーレのパスをみたっぽい。シャーレを知っているなら話は早いかも。
    「は、はじめましてっ、岸淵ミヅキですっ!あの、えっと、特に用事とかはなくてですね…し、強いて言えば観光というか…先生はティーパーティーに呼ばれていて、終わるまでにと、トリニティで見聞を広めるように…と仰せつかりまして。」
    「あらそうでしたか。確かにここは他自治区からすれば珍しいかもしれませんが、観光と言うには特に何もありませんよ?」
    そこでここにたどり着いた経緯を洗いざらい話した。
    「そうでしたか。宜しければここでごゆっくりなさってください。私も邪魔でしたら遠慮なくおっしゃってくださいね。」
    「いえいえっそんな事ないですっ!」
    マリーさんは今日見てきたトリニティの生徒とは違う、純真さがある気がする。マリーさんに会えてよかった…そうじゃなきゃトリニティは怖いところって思い込むとこだった。レイサさんを知ってはいたけど…あんなに怪奇の目で見られると例外だって思っちゃうなぁ。

  • 69◆sOQLC67KkI24/09/08(日) 01:07:51

    「シスターマリー。お客様ですか?」
    マリーさんとシャーレでの話をしていると、後ろから声がかかった。
    「サクラコ様!?」
    振り返ると月白の髪に思色の瞳が目を引くシスターが立っていた。マリーさんが畏まるってことは偉い人なのかな…。
    「はっ、はじめまして。岸淵ミヅキと申します。シャーレ関連でここを訪れていまして…。」
    マリーさんが畏まったからかな?なんとなく空気が張り詰めた気がする。
    「これはこれはご丁寧に。私は歌住サクラコです。せっかくですので『客間』にお上がりになっては如何ですか?ゆっくり二人で『お話』するのもいいと思いますが…。」
    えっ?こんな私を奥の座敷にあげてもらえるのだろうか。
    「じゃあ…折角なのでご厚意に甘えようと思います。」
    「ミヅキさん!大丈夫ですか?そんなに無理せず…断っても…。」
    「?な、何かあるんですか?二人で『お話』するだけですよね?マリーさんには申し訳ないのですが、サクラコさんとも話してみたいので…。」
    「…ミヅキさんはすごいですね…。」
    ?マリーさんは何かとても心配しているようだ。私をというよりかは、サクラコさんを警戒してる?怖い人なのかな?確かにオーラはある気がするけど…よくわかんないや。
    「おほん…二人ともそろそろいいでしょうか?」
    「は、はいっ、サクラコさんとの『お話』、楽しみですっ。」
    「ミヅキさん…大丈夫でしょうか…。」

  • 70◆sOQLC67KkI24/09/08(日) 01:09:01

    奥の応接間に通されて、サクラコさんがお茶を淹れてくれている。なんだか落ち着くいい香りだ。
    「どうぞ。『菊茶』です。」
    一口で口の中に甘味と苦味が広がる。香草茶…馴染みないけど割と好みかも。今度自分でも淹れてみようかな。
    「…百鬼夜行の人と話すのは初めてですね。」
    「あ、わかりますか?トリニティじゃこの着物は浮いてしまったようで…か、怪奇の目に晒さられて少し疲れてしまって…ここに逃れてきたのです…。」
    「確かにその『装い』は可愛らしいですが、あまりいいようには受け入れられないかもしれませんね。ですがここに来たのは賢明でしょう。ここなら人の目を避けることもできますし。」
    可愛らしい…えへへ。百鬼夜行に来てからクラスメイトに選んでもらった服だけど、褒められると嬉しいなぁ…。
    「あら。もう『菊茶』がなくなってしまいましたね。また注ぎましょう。『茶請け』も用意できず申し訳ありませんね。」
    「あっ、ありがとうございます…。そういえば。」
    あることを思い出してバッグの中を漁り巾着袋を取り出す。
    「はい、貰い物で宜しければこちらをどうぞ…。」
    「あら…こちらどうされたのですか?クッキーにチョコレート、羊羹におかきでしょうか?随分たくさんありますが…。」
    「えへへ…これは人助けした先々で貰ったお菓子なんです。普段からクラスメイトから貰ったりもしていて…。せっかくのご厚意を断るわけにもいかず、少しずつ自分で食べているのですが…最近貰う量が食べる限界を上回ってきて…捨てるのも忍びないので、サクラコさんも一緒に食べてもらえると嬉しいです。」
    「なんと殊勝な…では私もご同伴に預からせてもらいましょう。」
    そうして会話はしばらく続いた。

  • 71◆sOQLC67KkI24/09/08(日) 01:09:24

    「どういうわけか、トリニティの広い範囲で、私は『拷問』をするという根も葉もない噂が広まっていて、一般生徒だけでなく、あらゆる組織から、更にはシスターフッド内部にすら恐れられているのです…。」
    話も弾み、ティーポットも二度目の交換を終え、茶も仏桑花になると、サクラコさんは心の内を明かしてくれた。
    「なんででしょうね…こんなにも気さくで話しやすいのに…。」
    全く疑問だ。確かにオーラはあるけど、それは年長者と組織の長ゆえのもので、敬意から距離をとっても恐れられる理由にはならないと思うんだけど。…なんでだろう?
    「私は頑張って払拭しようとしているのですが…いつも空回りしてばかりで…。」
    「う〜ん…少し私生活を明かしてみては?普段は何をして過ごしてるんですか?」
    「お恥ずかしながら…いつも教会で祈りを捧げていまして…。というかプライベートな時間もほとんどをシスターフッドに時間を費やしています。」
    「や、やはり外部への露出が少ないのが一因かもしれませんね…。あ、好きな食べ物はなんですか?意外な一面として皆にも覚えがいいかもしれません。」
    「えっ…そうですね…ミヅキさんが出してくれたみたいな…甘味が好きですね…時々スイーツも食べますよ。」
    「良さそうですね…。それを今度から前面に押し出せば評判も良くなるかもしれません。」

    “話が弾んでいるところ失礼。そろそろ帰る時間だよ。”
    先生が部屋に入ってきた。気づけば外は夕暮れに染まっていた。
    「すっ、すみません先生!護衛としてついてきたのに全くついて行けず待たせてしまって…。」
    “そんなこと気にしないで。ティーパーティーの用事が終わった後も他の部活に顔を出したりしてたから。それよりもミヅキやサクラコの交友関係が広がったのは嬉しいな。”
    「「先生…。」」
    “ほら、連絡先さえ交換すればいつでも会えるんだから。今日のところは帰りなさい。いいね?”
    少し残念だけど、茶器を片付けて帰路についた。
    “今日は楽しかったかい?”
    「はい!」

  • 72◆sOQLC67KkI24/09/08(日) 11:58:50

    少しお腹が出ている理由として、今回のお話のように食べ物を貰いすぎて、断ることも捨てることもできずに頑張って食べているからと解釈しました。
    対人関係は、事前知識のうわさがあったとしても、自分が感じた印象を優先しそうと考えたため、サクラコ様ともこのような関係にしました。今回はあまりにトリニティに苦手意識が出来た中でシスターフッドは安心と思ったのも一因と思います。

  • 73二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 16:52:29

    このレスは削除されています

  • 74二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 17:01:09

    >>64

    生徒の案

    絡み辛いかもしれませんがイブキとかはどうでしょうか?

  • 75二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 17:35:44

    趣味の方を考えて来ました
    漁師繋がりで釣りやスキューバダイビング、プールなど
    クラゲ祭りで夜景を見るのも好きそうなので天体観測
    あと個人的にですがソロキャンや読書も良いなと思いました

  • 76◆sOQLC67KkI24/09/08(日) 22:40:10

    >>74

    イブキと会ってもらいましょうか。好感度を決めますか。右:ミヅキ→ 左:ミヅキ← です。

    イブキ dice1d100=47 (47)  dice1d100=35 (35)


    趣味は性格の方向性や今後の展開も考えて決定だけはしています。イブキとのストーリーが終わった後に書くSSで公開しますね。

  • 77二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 00:09:07

    保守

  • 78二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 04:12:23

    このレスは削除されています

  • 79二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 12:07:46

    修行部の子とお話して欲しい

  • 80二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 18:01:43

    保守

  • 81二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 23:07:21

    保守

  • 82◆sOQLC67KkI24/09/09(月) 23:16:51

    イブキとの出会い
    「先生〜!イブキが遊びに来たよ〜!」
    シャーレでまた外回りの連続で溜まったらしい事務仕事を手伝っていたら、随分幼い声が聞こえてきた。
    “いらっしゃい、イブキ。ごめんね、少しお仕事が溜まっちゃって、遊ぶのはもう少し待っててくれないかな?”
    何回かここに来てわかったのは、シャーレの当番は先生の業務や出張の手助けを実務でするだけじゃなくて、息の詰まる業務の息抜きも兼ねてるってこと。
    「あれ?はじめまして!丹花イブキです!」
    書類の山に隠れていたと思うけど、私に気づいてくれた…っていうか凄く幼い…初等部でもおかしくないかな…。
    「は、はじめまして岸淵ミヅキです。…イブキさんは先生と遊びに来たんですか?」
    「うん!マコトセンパイにお願いしてきたの!」
    う…私がこれぐらいの時ってどんな感じだっけ?…そう言えばそこら辺の記憶がないんだった…会った経験も無いし…どう接すればいいのかな?取り敢えず…先生と遊んでる方が楽しいよね…。
    「そっ、そうだ先生、イブキさんと遊んでも大丈夫ですよ。しょっ、書類は私の方で進めておきますから…。」
    “えっ?いやそれは悪いし…いや、こうなったらミヅキも一緒に遊ばない?”
    「へっ?」
    「そうだよ〜!?ミヅキおねぇちゃんも遊ぼ遊ぼ!」
    “普段から忙しいみたいだし、今日ぐらいゆっくりしてもいいんじゃない?”
    「先生が…そうおっしゃるなら…。」
    「やったー!じゃあゲーム!ゲームしよ!皆でできるパーティーゲーム!」
    そうして3人で休憩室のゲームコーナーにいって一緒にゲームを始めた。いつも事務室にしか来たことなかったから、こんな娯楽施設があるとは思ってなかった。

  • 83◆sOQLC67KkI24/09/09(月) 23:18:34

    「あれっ、えっ、なんで?」
    普段から全然ゲームをしていないのもあって、思うように動かせない。
    「あはは〜ミヅキおねぇちゃん下手っぴ〜。」
    “ミヅキにも苦手なことあったんだね…。なんだか意外だね。”
    「そっ、そうですか?私にできないことなんてたくさんありますよ…。」
    “そうなの?仕事も早いし勉強も出来る。戦闘だって強いし人とすぐ仲良くなれる。ま、これから知っていければいいか。”
    「やったー!イブキの勝ち!」
    ゲームの序盤なのか終盤なのかもよくわからない内に終わってしまったようだ。当然コンピューターにも負けて最下位。ゲームって難しい…。
    “途中までは上手くいってたんだけどな〜悔しい!”
    「じゃあじゃあ、ビリのミヅキおねぇちゃんにイタズラしちゃお〜!」
    イブキさんは袖から手を出し、ワキワキと動かしている。まさか…。
    「それっ!こちょこちょこちょこちょ〜!!」
    「わひゃっ!あはははははっ!やめてくださいっ!いひひひひひっ!」
    「それっ!次はおなかっ!あれっ?もちもちしててやわらか~い!」
    「ひーっ!ひーっ!息がっ!できないっ!やめてぇ…。」
    “イブキ?そろそろやめたほうが…”
    「あっ!ごめんなさい。」
    「はぁ…はぁ…はぁ…ふぅ…。」
    うう…すごい暴れちゃった…涙も出ちゃったし…恥ずかしい…。
    “!ごめん!服直したら言ってね!”
    先生は急いで部屋を出ていっちゃった…服?
    「え…ひゃぁああ〜〜〜!?」
    着物が花魁みたいに乱れてる?!ぷよぷよのお腹も見られちゃった〜〜〜〜〜!?いや〜〜〜〜〜ぁ!
    「…ミヅキおねぇちゃんごめんなさい…。」

  • 84二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 23:36:13

    このレスは削除されています

  • 85二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 23:36:54

    良いオネロリをありがとうございます

  • 86◆sOQLC67KkI24/09/10(火) 02:06:39

    温泉開発部
    「カスミさ〜ん!地主さんの許可、取ってきましたよ〜!」
    「おお!グレートだ!やはりミヅキ君にお願いして正解だったな!ハーッハッハッ!」
    ここは百鬼夜行の山奥。地質学研究会会長のカスミさんの頼みで執行部経由で山の所有者に地質調査の許可を貰ってきたのだ。
    カスミさんの行く先々では掘った途端に温泉が湧き始めて、あんまり地質調査にならないんだけど、それでもお風呂が大好きな私はこの研究会を手伝っている。
    「やったー!早速ここらへんの木の伐採始めちゃうよー!」
    メグさんが言うには地質調査のためのドリルはある程度空間がないと危険だから、森になってるならある程度開拓しないといけないらしい。
    「私に手伝えることありますかね?」
    「ん?いやいや、許可を取ってきてくれただけでも十分な活躍なのだか…そうだね…他の会員と一緒に雑草を焼き払っておいてくれ。」
    総勢200名を超える会員によって一帯の植物はよけられ、綺麗に空が見えるようになっていた。地質学ってこんなに人気なんだなぁ…。
    「さて!ついにお待ちかねの発掘タイムだ!皆のもの用意はいいか?!」
    あちこちから歓声が上がり、ドリル駆動音と合わさり山が揺れるような錯覚がした。

    ある程度掘り進めて、しばらくすると予定調和のようにまたまた温泉が湧いて出てきた。
    「おおっとまたかぁ!仕方ないな!せっかくだからここに温泉宿を建てるぞ!せっかくの資源を垂れ流しにするわけにはいかないからな!」
    「やった!カスミさん!ここで採れるヨモギを使ったミストサウナも作りましょう!」
    「ナイスなアイデアだ!!地域の名産も温泉宿の醍醐味だからな!早速作るぞ!」

    カスミさんの号令であっという間に素敵な温泉宿が出来てしまった。更には麓までの道路も敷いてしまった。この人の統率力は凄いなぁ…。
    「よし!そろそろ撤退しよう!次の温泉…いや地層が私たちを待っているぞ!」
    ああ…もう行っちゃった。よし、また今度温泉の準備してからまた来ようっと!

    後日来てみたら、百鬼夜行の広報力のせいか、とんでもなく混んでいて、とてもゆっくり入れそうになかった。はぁ…いつもの銭湯行くしかないか…。

  • 87◆sOQLC67KkI24/09/10(火) 02:07:22

    「ねぇ部長?どうしてあの人には地質学研究会って嘘ついてるの?」
    「うん?話してなかったか?確かにミヅキ君は温泉をこよなく愛する我々の同志足り得るのだが、それ以上に強く『良い子でありたい』という考えがあるみたいでねぇ…。だから私が指名手配されてる事も隠してるし、既存の建物の下の源泉を掘るときは呼んでいないのだよ。温泉さえあればという考えには賛同しないだろうからね。」
    「そうなの?なんだか勿体なーい!せっかく同じ火炎放射器使ってるのにー!」
    「まぁまぁ。温泉開発の妨害も楽しむ我々だが、スマートにできたほうが色々好都合だろう?リゾートの時のように許可を貰えるなら貰ったほうがいいと思ってね。それだけさ!何より彼女も温泉を喜んでいるだろう?これでウィン・ウィンさ!」
    「ま、温泉開発が出来るならなんでもいいや!」

  • 88二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 06:20:42

    このレスは削除されています

  • 89◆sOQLC67KkI24/09/10(火) 15:00:58

    >>79

    修行部に会わせてみますか。


    趣味は入浴という事にしました。クラゲを思い出すのかかなりの長風呂ですね。


    保守ありがとうございます。

  • 90二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 20:28:48

    保守

  • 91二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:04:46

    >>87

    ミヅキの性格を把握して自身の本性を隠すとは...キレ者だなカスミ

    ...バレたときの反動がやばそうだけど

  • 92二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:48:20

    生徒ではないが黒服

  • 93◆sOQLC67KkI24/09/11(水) 00:29:39

    「せ、先生この人知ってますか?」
    アルさんが忘れていった、指名手配の情報誌をなんとなく眺めていると、知り合いに似た写真を見つけた。
    “うん?カスミじゃないか。知ってるのかい?”
    「いえ、同じ名前の別人に手伝っている方がいてですね…。地質学研究会の大井川カスミさんなんですけど…。ご存知ですか?」
    “あれ?地質学?大井川?”
    「はい!地層を掘り出して研究するらしいんですが、いつも温泉に邪魔されて、仕方なく温泉施設を作っていくんですけど…。」
    “?もしかしてメグって生徒はいない?”
    「よくご存じですね!上倉メグさんが私と同じ火炎放射器を使ってらっしゃいます!」
    “上倉?なるほどね…。”
    「私も温泉が好きなので土地の研究許可とかを取って手伝っているんです!先日手伝った所はまだまだ人気でゆっくり入れそうにないんですよね…。」
    “…ミヅキは温泉が好きなの?”
    「温泉がというよりかはお風呂でのんびりするのが好きですね。スチームサウナものんびり物思いに耽るのに使ってます。…先生?」
    何か先生は頭を抱えて考え込んでしまった。
    “…ミヅキの知ってるカスミとその本に載っているカスミが同一人物って言ったらどうする?”
    「私の知ってるカスミさんは建物を破壊したりしませんよ!それに私にも優しいですし…。」
    “そっか…。ミヅキがいいならいいのかな?とりあえずカスミには確認しなきゃ。”

  • 94二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 01:54:58

    >>92

    この子の神秘を黒服が解説して欲しいよね

  • 95二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 07:34:17

  • 96二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 15:24:30

    カスミ…このピンチを切り抜けることが出来るか…?

  • 97◆sOQLC67KkI24/09/11(水) 17:23:17

    “カスミ。また生徒を唆したね?”
    「ミヅキ君のことだろう?人聞きの悪いことを言うね。あれは私なりの防衛手段さ。」
    “誰から何を守るっていうのさ。都合の良い言い訳にしか聞こえないよ。”
    「ミヅキ君から私を。果てにはキヴォトスをさ。彼女の持つ神秘は異常だよ。私がヒナとは別の意味で戦慄したほどさ。」
    “は?何を言ってるんだ?ミヅキがキヴォトスを滅ぼす存在だって言いたいの?”
    「その可能性だってあるという話さ。あの子の本質を知ろうとすれば、決して戻れない何かがあるように思えてならない。」
    “…カスミが言うからには何か理由があるんだよね?”
    「例えば、彼女の親切心の申し出をどうしても断ることができないんだよ。拒否してはいけない。拒否しようとすれば、心が呑まれてしまう。彼女の良心は一般的な範囲に基づいているから、あまり断る気にならないんだが、先生も一度試してみるがいいさ。」
    “その話が本当だとしても、ミヅキの前で演技するのはその恐怖に対する防衛反応とでも?ただ利用しようとしてるだけじゃなくて?”
    「そんな部分は少しはあるが、必ずしも必要ではないからな。それよりも、相手の力量を測ることに長けた者なら理解を示すはずだ。理性や科学を超越した、人類の本能が私の感じた忌避を。」
    “…カスミの主張は受け入れよう。それでもミヅキを知らずの内に悪事に加担させるのはやめてね。協力を得るなら素性を明かして。”
    「彼女が温泉開発部に関わりを持ったのは、部員を助けたからなんだが…まぁ私が呼ばなければ彼女も来ないだろうさ。それで良いか?」
    “それならいいよ。はぁ…私の知ってるミヅキはまだまだほんの一部なんだなぁ…。”

  • 98二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 22:39:20

  • 99二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 06:06:13

    このレスは削除されています

  • 100二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 17:14:58

    保守

  • 101二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:08:31

  • 102二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 05:32:52

    保守

  • 103二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 09:20:43

    このレスは削除されています

  • 104◆sOQLC67KkI24/09/13(金) 09:57:15

    修行部
    今日はクラスメイトにもみくちゃにされていつもより疲れた…銭湯行こうかな…平日だから手伝った温泉、空いてるといいなぁ…。
    「きゃあぁっ!」
    強烈な一陣がかけると、悲鳴が上がった。声の方をみたら、東屋で子どもたちが風に舞ったカードを追いかけていた。このままじゃ飛んでいっちゃう!気づけば荷物を置き捨て、足は駆け出していて、子どもたちを追い越してカードを次々掴んでいた。うん、多分全部取れた!
    「はいどうぞ…。わ、私が取れたのは30枚ですけど、だ、大丈夫ですか?」
    「それで全部だよ!お姉さんすごーい!ありがとう!」
    よかった…この子たちが悲しい目に会わなくて…。
    「お姉さんすごい!あなたも素敵なレディーなの!?私、勇美カエデ!お姉さんはどんな修行してるの?」
    集まっていた子どもたちの中、一際目を輝かせていた子が自己紹介してくれた。修行…?どこかで聞いたっけ?
    「き、岸淵ミヅキといいます。修行?みたいなことは特別してないですけど…私ってそんなす、素敵ですか?」
    「だってかっこいい!颯爽と私たちを助けてくれて、それが当然みたいな顔してるんだもん!それに脚も速ーい!なんでなんで?」
    「うう…褒めてくれるのは嬉しいんですけど…修行と呼べるような事は何もしてないんですよ?」
    「本当?う〜ん…そうだ!先輩たちに聞いてみよう!私たち修行部の部室に来てよ!」
    「えっ、ええ〜〜〜?!」
    手を引かれ、少し前までいた校舎に戻ることになった。

  • 105二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 18:30:14

    保守

  • 106二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 05:36:08

  • 107二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 14:17:16

  • 108二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 23:31:25

    しゅ

  • 109二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 08:38:48

    ほほいの

  • 110◆sOQLC67KkI24/09/15(日) 13:36:16

    「ただいまー!あ!2人ともいる!」
    あれここに来たことある気が…や百鬼夜行らしい内装の部室には料理していた生徒と寝ている生徒がいた。突然来ちゃったけど大丈夫かな…?
    「お帰りなさい、カエデちゃん。あら、お客さま…って魚屋さんの?」
    「あれ、魚屋のお客さん?」
    「あの時はお世話になりました。水羽ミモリです。」
    漁師の経験を活かしたバイト先の魚屋で、いいお魚の見分け方を教えてあげただけなんだけど…私のこと覚えててくれたんだ…。
    「う〜ん…お帰り〜。あれ?運んでくれた人だ〜久しぶり〜。」
    「あ、ベンチで寝てた…。お節介じゃなかったですかね?」
    「うん…あなたの背中…心地よかったよ〜?…春日ツバキだよ〜。」
    雪の降る日に外で寝ていたのを、屋内へ運んで置いたんだけど…あの時起きてたのかな?
    「なんだ!二人とも知ってたんだ!じゃあミヅキさんのレディーの秘密ってわかるかな?」
    「う〜ん。私達の修行のことですよね?知ってるほど親しい仲でもないので…。」
    「…私たちの修行を説明したほうが早いかな〜?…私は質の良い睡眠を取ることだよ〜。」
    だからって無防備に外で寝なくても…確かにどこでも寝られる胆力っていうのはレディー…なのかな?
    「私の場合は、『素敵な大和撫子』、『素敵なお嫁さん』になることです!そのために家事全般をここで勉強しています。」
    これはわかりやすいかも。要は花嫁修業?う〜ん…家事も睡眠も生活には欠かせないこと。だったら修行は日々大事にしてること?
    「それなら、あそこに行きましょう。時間ありますか?」

  • 111◆sOQLC67KkI24/09/15(日) 13:36:34

    修行部の皆さんを連れて、先日手伝った温泉へやってきた。思ったよりかは人はいたけど、こういうのも悪くないかも。
    「わーい!おっきいお風呂ー!」
    「温泉は久しぶりかも〜。」
    「ミヅキさんの修行は温泉…ですか?」
    「は、はい。ここに来たのは初めてですけど、毎日部屋のお風呂か銭湯には入ってます。」
    そうして身体を洗ってみんなで湯船に身体を沈めた。
    「ねぇねぇ、これで何するの?」
    「な、何もしないんです。のんびり漂います。」
    「えー?なんだかつまんない!」
    カエデさんは立ち上がって不満を顕にしている。ええと…そうだ。
    「し、強いて言えば、今日あったことを振り返ったり、明日することを考えたりします。」
    「カエデちゃん?ゆっくり考える時間を作るのもいいかもしれません。一回試してみましょう?」
    「うう…わかった…静かにしてみる…。」

    「…ミヅキちゃん?少し長すぎない?30分ぐらい経ってるよ?」
    「流石に私ものぼせそうです…あれ?ツバキちゃん?湯船で寝ないでください?」
    「わ、私はまだまだなんですけど…そろそろ上がりますか?」
    「うん…ちょっと無理かも…。ベンチで休むね。」
    う〜ん。まだまだ半分ぐらいなんだけど…皆さんに合わせてそろそろあがってもいいかな…。
    う〜ん…長すぎるのかな?

  • 112二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 21:03:57

  • 113◆sOQLC67KkI24/09/15(日) 23:10:23

    黒服に会わせたいとのことですが、黒服が生徒と接触するのは先生に嫌われるリスクを考えると独断ではもう動かなさそうなので、先生からの提案のような調査依頼がなければ動かないつもりです。

    そのため、先生をその気にさせるイベントが起こるまで保留です。ですが、先生なりのミヅキの調査をしてみるというイベントを挟んでみます。

  • 114◆sOQLC67KkI24/09/16(月) 10:15:36

    ミヅキの実験①
    先生の呼び出しでシャーレに来たはいいが、のんびりすることを命令された。ゆっくりするのも大事とは言われたが、私はお風呂の時間があるからそこまで必要ないと思うけど…クラスメイトからの連絡もないし…火炎放射器の手入れでもしようかな。
    “…性が出るね、ミヅキ。どうして火炎放射器を使ってるんだい?”
    コーヒー休憩をとっているのだろう。マグカップを片手に先生が話しかけてきた。
    「…広がる炎が、手投げ網に似てるんです。…海から流れ着いてしばらくは、漁村の皆さんに恩返しをしようと素人ながら船に乗り込んだんです。結局迷惑をかけてばかりだったかもしれませんが。」
    一旦手元から目を離して先生の顔を見ると、休憩中とは思えないほど真剣な表情をしていた。
    「荒波に揺れる遠洋漁船の上で次々と投げ込み、海の恵みを頂戴するために仕掛けを張るんです。その時の感覚に似ていて…。」
    “網を揚げるときよりも投げるときが好きなのには理由があるの?”
    「…揚げた魚はその場で冷凍保存されます。その時のこちらを見つめる目が少し痛ましくて…そのせいか未だに大きい魚のお頭料理は苦手ですね…。せっかくの恵みを選り好みするのは悪いこととわかっていても…やはり苦手です。」
    “そっか。…ミヅキが釣果を恵みと表現するのはなんで?”
    当然のことな気もするけど…言葉にしてみないと伝わらないよね。
    「海は…自然は気まぐれです。穏やかな時もあれば…牙を剥くこともある…。安定した恵みは絶対的ではありませんから。それに有難みを感じている…といえばいいでしょうか。すみません、ここまで言葉にしたのは初めてで、拙いかもしれません…。」
    “いや?十分だよ。もっとミヅキのこと教えて?”

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