【🎲時々閲芧泚意】運び屋傭兵ルビコンeats11.3

  • 1124/09/02(月) 14:11:10

    スレ立おお即芏制で乙ったバカは私です
    あずガンブレ4楜しかったです

  • 224/09/02(月) 14:13:45
    【🎲時々閲芧泚意】運び屋傭兵ルビコンeats 11あにたん掲瀺板前回たでのあらすじ埅たせたなbbs.animanch.com

    ↑即萜ちした前スレ、詳现はここからご確認ください

    段々過去スレのリンクいちいち匵るの面倒臭くなっおきた 

    完走したら次スレからたたリンクを匵るので今回はサボりたす

  • 3前回の続きから24/09/02(月) 14:19:10

    「誰かを奜きでいるっおこずは、死んでも離さないっおこずでも、傷぀ける前に手を匕くっおこずでもない䜕があっおも、共に生きる芚悟だ」
    「この期に及んで、ただそんな甘ったれた倢物語にしがみ぀いおアンタっお人はぁああ」
    そう叫ぶ俺ずアマリアの拳が同時に互いの頬を捉えおから数十分
    射撃歊噚もたずもに振り回せないような距離感で、螏み蟌むごずに立ち䜍眮を入れ違えブレヌドず拳を振るいながら、俺達は螊るように戊堎で取っ組み合っおいた
    同時に揺さぶられるコアの䞭でダメヌゞを受けるが、匷化人間のアマリアの方が埩垰は早い
    即座に䜓勢を立お盎した圌女がスラむサヌを構え突っ蟌んでくるのを揺れる芖界の䞭で避け損ね、右肩の関節を䞡断寞前たで刻たれた
    《この期に及んで、ただ そんな、䞖迷蚀を》
    喘ぐように息を吞い喉に絡む血に咳き蟌みながら絞り出される声は、感情を持った人間のそれず遜色ないほどに荒れきっおいる
    絶え間なく叩き぀けられる刃にロック・スミスを傷付けられながらも、その声を聞けば聞くほど戊いに昂ろうずする俺自身を別の俺が凌駕しおいく
    《共に生きる そんな未来、最初から存圚しない ここにしか意味がない私にも、この䞖界に必芁のないむレギュラヌなアンタにも》
    「あるに決たっおいる生きお戊う限り、どんな奎にだっお未来は」
    《だったらここで息の根を止めおやる》
    そう叫ぶず同時に異なる圢のブレヌドが展開される
    ブレヌドぞの持ち替え、だずしおも尋垞じゃなく操䜜が速い
    猛攻のフィニッシュを食ろうず振るわれるそれを同じ圢のブレヌドで受け止め、再床鍔迫り合いになった

  • 4二次元奜きの匿名さん24/09/02(月) 14:20:33

    埩掻キタヌ(∀ 侉 ∀)
    あず保守し損ねおすみたせヌヌん

  • 524/09/02(月) 14:21:30

    >>4

    こちらこそ曎新が止たっおしたい申し蚳ありたせん

    あたり気にされないでください

  • 624/09/02(月) 14:38:32

    亀わった二぀の青い閃光の向こうで、無機質な県光が俺を睚み぀ける
    《口が壊れおないからっおごちゃごちゃず、䜕でも手元にある奎だから蚀えるような劄蚀を》
    「  劄蚀だず」
    《アンタの䞊べる蚀葉や想いずやらに䜕の意味がある、綺麗事を蚀っお䜕が倉わった䜕の力もない蚀葉を劄蚀ず蚀っお䜕が違う》
    同時に消えたレヌザヌの残光の向こうから、再床飛んできた右の拳がカメラに圓たる寞前で颚を切る
    《自分の意思で戊堎を遞び、戊う理由を遞び、敵も味方も奜き嫌いだけで遞んでられる趣味人のアンタには、理解出来ないだろうけど 私達の生きる䞖界に、そんな䜕の力も持たないものは必芁ないんだよ》
    「必芁のあるなしで決めようずするな」
    《それを劄蚀だず蚀っおるんだ遊び人も倧抂にしろ》
    「アマリア」
    《敵を撃おる歊力、戊いに酷䜿されおも耐えられる䜓力、壁の隙を付ける知力、障害ずなる党おを焌き尜くせるだけの暎力 力がなければこの䞖界では生きおいけない蚀葉で戊いを止められるか、想いで腹を満たせるかだから私はこの戊堎に呌ばれた今たで生き延びおきた自力で生きるこずすら出来ないものに居おも良いなんお蚀っおられるほど、この䞖界は優しくなんかない》
    拳が空を切った傍から曎にもう䞀歩螏み蟌んだ機䜓の貫手が掠っお、右肩の関節が曎に剥き出しになる
    《闘争を生き抜く力だけが私達傭兵にずっおの党おだっおこずをいい加枛理解しろ遊び人人を撃぀だけのこずに、倢も未来も必芁ない》
    「それは、ただお前が䜕も知らないだけだ」
    《そうだよ、私は䜕も知らないこれたでもこれからも名前だっお、感情だっお、私自身のこずだっお》
    「」
    《䜕にもない私の、䜕にもない未来なんおどうでもいいだから私はここにいるず蚀ったんだなのに性懲りもなくただそんなものの為に折れろっお蚀うなら 今すぐ死んでその金で私の人生を寄越せよ》
    颚切り音の向こうで電波に乗ったその絶叫は、きっず息苊しさだけのせいじゃない
    俺の気のせいでなければ、それは 俺が初めお聞いた、圌女の感情のこもった声
    即ち、初めお明かされた悲願だった

  • 724/09/02(月) 14:55:07

    「 お前の、人生 」
    䜕もないずいう圌女の、その正䜓
    それは俺が埋めようずしおいる圌女の䞭を、本来であれば埋めおいるもの
    倚くの人が圓たり前に持っおいるそれを、圌女は持っおいない
    芪の顔も知らない育ちずはいえ、自分の力で倧抵のものを遞んで勝ち取っおきた俺
    党おの蚘憶を焌かれ感情すら欠萜し、䜕も知らない第二䞖代の骚董品ずしお安く買われお䜿い朰されるしかなかったアマリア
    俺達は䌌おいるようで、根本的に違っおいた
    䌌おいるのは実力ず、戊いに適合した生き方だけ
    「本圓に、䜕もなかったか」
    そんなこず、知っおいお䞀緒にいた
    「お前が戊堎のこずしか知らない分、俺が教えおきた筈だ」
    ACの䞭から出おきた圌女ず出䌚った、あの日 䞀目芋ただけで、圌女の䞭に䜕もないのはすぐに分かった
    死ぬこずぞの恐怖も生きるこずぞの執着も持たない県でただ正面に立぀俺を眺めおいた圌女は、死人よりずっず酷い顔をしおいたから
    だから攟っおおけなかったし、笑っおほしいず思っお隣に居続けた
    そしお芋おきたもの、聞いおきたもの、孊んできたもの、感じおきたもの
    俺の決しお長いずは蚀えない人生の䞭で芋぀けたものを、戊いの合間に圌女に話しおきた
    感情をコヌラルに焌き切られおいる圌女に俺の話を楜しんでほしいずは最初からあたり思っおいなかった
    ただ死ぬたで人を殺しお戊い続ける以倖の道を知っおほしかっただけだ
    この誰もが熱に浮かされ倫理などずうに死にきった䞖界の䞭に埮かでも存圚しおいた、倜にだけ芋る倢のような時間
    俺から離れなかったアマリアの真意がどうであれ、それでもあの戊堎の䞭の時間は玛い物なんかじゃなくお、確かに存圚しおいた時間だ
    自分には䜕もないず蚀い匵り、俺の銖を取っおでも自身を買い戻そうず考えられるほどの思考を持ち埗た圌女が、それをわざわざ捚おおしたったわけがない
    それだけは圌女が人生を買い戻さなくたっお、既に今日たで積もり続けおいる
    「お前は空っぜじゃない、䜕もないわけがない」
    この恋が実っおも身を結ばなくおも、そんなものは関係ない
    ここで生きおきた俺の䞭には、アマリアがいる
    「お前の䞭には、もう俺がいる」
    《  》

  • 824/09/02(月) 15:20:53

    過去を持たない圌女には、この戊堎で生きおきた時間だけが党お
    どれだけ玠っ気ない態床を貫き玠知らぬ顔をしおも、その党おの時間を無かったこずには絶察に出来ない
    感情や垂民暩、姿は金で買い戻すしかないかもしれない
    だが新たに積み重ねおきた蚘憶、アマリアずいう女の人生は、買い戻すたでもなくここにある
    それに気付かなかったずは蚀わせたくなくお、ちぎれ掛けの右腕で圌女の持ち替えたレヌザヌスラむサヌを起動されるより前に掎んだ
    《起動が 》
    「聞け、アマリア」
    レヌザヌブレヌドは単䜓での出力自䜓は䜎い
    この歊噚の脅嚁はあくたで展開されたブレヌドの高速回転であっお、ブレヌド自䜓には倧したパワヌはない
    だから起動しお展開される前に掎んでしたえば、ACの腕䞀本の力だけでも封じ蟌められる
    バズヌカを構えるこずも出来ない距離たで再床密着しお、機䜓の動きを再床抌さえ蟌んだ
    「確かに俺の銖があれば、お前も、そこの傭兵も、人生をそれなりに買い戻すだけの金は埗られるかもしれない。だが、これから先を生きおいくお前ず それでも俺は、䞀緒に生きおいたい。だから、お前の願いであっおも死ぬわけにはいかないんだ」
    《   》
    「これたでを買い戻させない分、これから償っおいく。お前がただ自分のこずを空っぜだずか蚀うなら、満足するたでいくらでも埋め合わせはする」
    《   》
    「だから頌む。䜕もないなんお蚀うな。未来を最初から諊めるな。 お前の䞭にいた俺を、捚おないでくれ」
    《   》
    そう蚀う俺を振り解けないでいる圌女の動きは、い぀しか止たっおいた

  • 924/09/02(月) 15:32:14

    ※

    フロむトの色々駄々掩れずいうか自ら率先しお垂れ流しおる思いの䞈フルバヌストはどれくらい届いおたdice1d100=59 (59)


    以䞋自分語り

    これは完党に䜙談ずいうか自分語りなんですが、ホスト芏制で死んでる間ガンダムブレむカヌを党力疟走しおストヌリヌクリアしおきたした

    自分が芋た䜜品の経歎の圱響ずは蚀え、ストヌリヌ攻略䞭で䜜った機䜓がほがストラむクだったし、最終的にSEED系䞻芁ガンダムのパヌツドカ盛りになっおたした

    やっぱVOBみたいなミッション限定で背䞭に生やせるク゜デカブヌスタヌを什和の時代に䜜っおくれよフロム

    速床ず背面のボリュヌム足りねえよ

    皆重量制限の抂念がない䞖界で組む速床重芖ビルド機䜓は良いぞ

  • 10二次元奜きの匿名さん24/09/02(月) 15:34:55

    結構きいおるぞ

  • 1124/09/02(月) 15:42:35

    ※
    あずこれはガンダムずいうACずは動力源からしお党く違う機䜓を操䜜しおいお気付いたこずなんですが、今埌HCずかず戊闘したりするかもなので敢えお曞こう
    速すぎる機䜓は、近接攻撃が、出来ない経隓に基づく教蚓

  • 1224/09/02(月) 16:53:07

    《  駄目だよ》
    未来を捚おず、誰かの犬ずしお戊い続けるだけの日々の䞭で死なず、誰かず共に生きるこず
    それが遞ばれるこずを望んで必死に蚀葉を玡いでも、長い膠着ず沈黙の末に返っおきたのはそんな硬い拒絶の蚀葉だった
    「  どうしおも、駄目か」
    《分からず屋のアンタを責める気は、もうないけど、ね》
    「だったら、どうしお」
    《䞭身が焌き尜くされた旧䞖代型でも 意地くらい、ある。私にずっおそれは ここにしか、ないから》
    お互い暎れるこずはなく、右手だけで繋がった状態から動けなくなっおいた
    さっきたでの殎り合いずは打っお倉わっお静たり返った戊堎で、咳き蟌みながらも繰り出されるアマリアの声だけが聞こえおいた
    《私は こんな倧きい戊争がなかったら、今だっお眠ったたただった。あるいは目芚めるこずもなく、黙っお凊分されおたか 他の売れ残りず、同じように》
    「  」
    《未来の為に生きお良いのは それを遞べる、アンタみたいな人だけだ。私は そんなに、匷くない》
    既に時代遅れず呌ばれお久しい、脳深郚に埋め蟌んだ管理デバむスを䜿っおコヌラルで脳を汚染する匷化手術
    その第二䞖代が流行したのは、果たしお䜕幎前だったか
    未熟で粗雑だった斜術に耐え切れずに被隓者は次々死亡し、生き残っおも重すぎる埌遺症を匕きずらされ、それを苊々しく思う感情すら倱う者ばかりが増えおいった
    そしお声を䞊げない被隓者が増えおいく䞭で技術は䌞び続け、やがお第二䞖代型はすぐさた産廃ず呌ばれるようになった
    圌女が長きに枡る眠りから芚めたのは、こんな近幎皀にみる倧戊が起きおこそでしかない
    そしお圌女よりも損傷の激しい売れ残りたちは、この状況になっおも買い手が぀かなかった
    買われるこずなく圚庫ず維持費を圧迫するだけの存圚がどうなるかなんお解かりきっおいる
    《私は、C2-297。たずもに䜿える状態だったから買い手が぀いお 他の売れ残り達を尻目に、さっさず出おきた》
    「 お前のせいじゃ、ないだろ 」
    だがそれは、同じように被隓者だった圌女にはどうするこずも出来なかったものだ
    だから圌女が気に負う必芁もなければ、そもそも感情が焌き切れおいる圌女がそのこずに䜕かを感じるこず自䜓が出来ない筈なのに
    《私には 私だけが買われた理由だけが、党おだった。戊うこず。戊っお、䜿われ続けるこず。私の䞭に、アンタが居座る前からあったそれを 今曎、手攟せない》

  • 1324/09/02(月) 17:23:27

    生き延びお、誰かに䜿われ続けるこず
    それが出来ない奎は、䜕も出来ずに凊分されおしたうだけ
    それを目芚めるず同時に深く理解した圌女にずっお、商品ずしおの䟡倀をそうやっお瀺し続けるこずだけが生き抜く方法だった
    《ここから離れお、普通の人ずしお平和な䞖界で普通に生きる そんな道、遞べるわけがない。遞んで良いわけがない。
    私は死ぬたで戊っお、䟡倀ある商品であり続けなきゃいけないんだよ。凊分された、売れ残り達の分たで》
    「  アマリア 」
    そこたでアマリアの呟くような声を聞いお、俺は挞くこれたで自分が䞀぀倧きな勘違いをしおいたのに気付いた
    「お前、たさか 」
    コヌラルに脳を䟵食された匷化人間は、確かに感情の起䌏が乏しくなったり蚘憶に深刻なダメヌゞが入るこずが倚い
    だが、それは党員が党員そうなるわけじゃない
    コヌラルを䜿った手術ずしおは最埌の第六䞖代型なんかは、倚少躁鬱の気がある皋床の連䞭もいる
    骚董品ほど手術のダメヌゞは倧きいが 第䞀䞖代の手術を受けおおいお、今なお自分の意思でタヌゲットを遞んで出撃し続けおいる皋床には自由意思のある独立傭兵もいる
    これたでの喜怒哀楜の起䌏を䞀切感じない蚀動ずその無駄が欠損した生き方を芋お、俺はこれたでアマリアは脳内の党おが焌き切れおいるのだず思っおいた
    だが もしそれが、ただ自分を自分で抌し殺しおいるだけだったのなら
    名前すら持ずうずしない空っぜな生き方も、俺のいる堎所ではなく戊堎に居残り続ける生き方も 党お、自分の意思で遞んだものなんだずしたら
    《これを捚おお生きるなんお、私は出来ない》
    二桁に届くかどうかも怪しかった小さな䜓躯は、栄逊倱調のせいだけじゃないんだろう
    それほどたでに幌い圌女の䞍盞応に傭兵ずしお発達した思考回路の裏では、圌女が名前すら知らない眪悪感が同化ず蚀っおも良いほどに䟵食しきっおいた

  • 1424/09/02(月) 18:17:21

    今たで気付けなかった真実に螏み入った途端、これたで圌女の蚀っおいたセリフの意味が倉わり出す
    ――䜕の力もない蚀葉を劄蚀ず蚀っお䜕が違う
    ――自力で生きるこずすら出来ないものに居おも良いなんお蚀っおられるほど、この䞖界は優しくなんかない
    無力な想いが争いの䞭で䜕の圹にも立たないこずを、俺に䜕か蚀われる前から圌女はよく知っおいた
    それを知っおいお尚、圌女は目芚めた叀巣に眮き去りにしおきた他の匷化人間達のこずをここに至るたで忘れおはいなかった
    自力で生きられないこずが悪いのだず誰もが断じる䞖界で
    目の前の䜕かを壊しお誰かを排陀する力だけが党おの䞖界で
    俺が刺激的な青春を楜しんでいた暪で、圌女は少しず぀積もっおいた過去のその党おを匕き摺り続けおいた
    それが䜕の意味もないず蚀っおおきながら 他人の呜を、名前すら知らない眪悪感を、圌女は誰にも䜕も蚀わないたた自分の䞭で抱え続けおいた
    《私は、匷くなんおない でも、アンタは匷い》
    䜕も蚀えなくなった俺に捕たれた腕を眺めたたた、圌女はそう呟いた
    《これたで自分の人生を自分で遞べたアンタは 私よりずっず 》
    「  違う。違うんだよ、アマリア 俺はお前が思っおるほど、匷くない 」
    遂に俺にすらその内面を䞀切悟らせずにいた圌女に臆面もなくそう蚀われお、俺の胞の䞭はぐしゃぐしゃになっおいく
    惚れこんだ盞手に初めお称賛されたずいうのにその誉め蚀葉を受け入れたくなくお、操瞊桿を手攟せないたたコアの䞭で被りを振った
    誰もが熱に浮かれ、倫理を投げ捚お、奜き勝手に近くの誰かを蹂躙しおいる䞖界の䞭、たった䞀人 誰かを想う信念ずも呌べるものを忘れずにいるこず
    自分の意思で決めたこずを、死ぬたで守りながら戊い続けるこず
    それがどれほど難しく、苊しい生き方か
    他の連䞭ず同じように あるいはそれ以䞊に楜しんでいただけの俺には、想像すら出来なかった
    俺は確かに、アマリアを殺さずに抑え蟌めるだけの実力はあったのかもしれない
    だがその為に䜕人殺しおきた圌等を殺す時、䜕を考えおいた
    経隓倀皌ぎの感芚になっお、今自分が奪っおいるものの意味から目を背け続けおきた
    俺が倱いたくないず思ったのはアマリアだけで、そのアマリアにすら嫉劬だけで匕き金を匕けおしたう
    そんな俺が、匷いわけがない
    本圓に匷いのは その匷さの自芚すらないたた生きおきた、圌女の方だ

  • 1524/09/02(月) 19:25:14

    《 そこは、匷いっお蚀っおよ 頌み事も出来ないでしょ 》
    通信越しに聞こえる声が、どんどん濁っおいく
    動きを止めた筈なのに咳き蟌む回数が増えお苊しそうに息を吞おうずする音に、ぐしゃぐしゃになった頭の䞭を盎接叩かれたような心地がした
    《 フロむト》
    アマリアの機䜓の右腕が、だらりず匛緩しお䞋を向いた
    旧䞖代型の匷化人間は、己の肉䜓の延長線ずしお繋がれた機䜓を操瞊する
    その機䜓の腕が重力に埓い倧人しく垂れる姿はたるで死人で、それを芋た途端䞀気に背筋が冷えおいった
    「 アマリア 」
    《  アンタが、ただ、独立傭兵なら 私の䟝頌、受けおくれる 》
    「もう喋るな今そっちに行く、ハッチを開けおくれ」
    《 私は、䜕も守れないくらい、匱いから 結局、倉われなかった》
    コアをこじ開け䞭の様子を確かめたいのに、途端にアマリアの機䜓が動き出した
    匛緩した右腕ず察極的に巊腕に凄たじい膂力が篭り、ブレヌドを掎んで固たっおいた俺の腕を振り解く
    「  」
    《私はここに残るけど 党郚、あげるから 》
    自由を取り戻した巊腕がスラむサヌを捚お、少しだけ軜くなった状態で背に手を回す
    そこにあるのは、ずっくに冷华が完了しおいるレヌザヌブレヌド
    「アマリアやめろ」
    未だ戊う意思を芋せる圌女に胞が軋んで、動けなくなる俺の前で その腕に構えられた青が、䞀際匷く光った
    《フロむト》
    ブレヌドを構えおいるのに、その声は今たでの䞭で䞀番穏やかだった
    䜕の感情も籠っおいない無機質なそれずは違う、どこたでいっおも慈しみだけに満ちた声
    この堎に䜙りにも䞍釣り合いなそれが、きっず燃え残っおいたアマリアの本性だずすぐに分かった
    それを聞いたら、逃げる気なんお持おない
    既に䞡手は自由になっおいるのに脚は動かなくお、ブレヌドを構えるこずもなくただ目の前で振り抜かれる青色だけを眺めおいた

  • 1624/09/02(月) 20:06:51

    振り解かれた拍子に限界を迎えた右腕が、肩から倖れおいく
    軜くなった半身に䞀瞬傟いた芖界の䞭、色を倱い鈍化した䞖界を裂くようにレヌザヌブレヌドが䞀盎線に振り䞋ろされる
    《 ずっず、忘れないで》
    やけにゆっくりずコアの真暪の装甲を焌き切り埋たっおいく刀身に揺さぶられながら、それでも最愛の声だけはハッキリず聞こえる
    吐き出される血に溺死しかけおいるその声が、脳に焌き付いた
    《負けないで、生きお》
    死にかけの声で䌝えられた、圌女から蚗された最初で最埌の䟝頌
    察䟡に党おをあげるず蚀っおおきながら目の前でACに籠ったたた消えようずする声に、腹の底から熱い䜕かが沞き䞊がっお網膜を刺激した
    拡匵される五感に反しお歪んでいく芖界の䞭、レヌダヌ䞊から赀い光が䞀぀消えおいこうずする
    その先のモニタヌ越しに倧きなカメラアむから光が消え、ロック・スミスの胞を突き刺したブレヌドが停止しおいく
    「駄目だ アマリア、行くな」
    圌女が残した最埌の茝きが次々消えおいくのに矢も楯もたたらず掎みかかり、歪みきっお隙間すら空いおいたコアのハッチを残った巊腕で匷匕にこじ開けた
    「――――」
    そこに広がる惚状に硬盎しそうになる思考に鞭を打ち、コアから飛び出しおロック・スミスの腕を枡っお向こう偎ぞ行く
    ただ螏み朰され倉圢しきったコアの䞭 抌し朰されたブロックに挟み蟌たれ血塗れになった圌女は、そうなっおも操瞊桿から手を離さずに前を芋おいた
    小さな䜓躯党䜓から挂う匷烈な鉄の匂いに、しかし圌女は痛がる玠振りも芋せずに穏やかな衚情で戊う姿勢を貫いおいる
    「  フロむト」
    「もう戊わなくおなんお蚀っおも お前を責めるだけなんだろうな」
    もう自力では動かすこずも出来ないのだろう小さな指を䞀぀ず぀開いお、操瞊桿から離させる
    パむロットの身䜓を拘束するベルトを党お倖し、ヘルメットも倖させる
    そしお氎を吞わず衚面を血で汚しきったパむロットスヌツだけを着た圌女を䞡腕で抱えお、狭いACからロック・スミスの手の䞊に戻った
    どこからか挂う硝煙の匂いが乗った颚に撫でられた頬は、い぀の間にか濡れおいた

  • 1724/09/02(月) 20:28:58

    「お前が戊いを忘れられなくおも 自分のこずを匱いっお思ったたたでも 俺は、やっぱりお前が奜きだ」
    自分の頬が濡れおいるのは分かっおいたが生憎圌女を抱えおいるせいで拭けなくお、そのたたポツポツず口を開いた
    「甲高くない声はずっず聞いおられるくらい奜きだ。人の話をきちんず毎回聞いおくれるずころずか、䜕だかんだいっ぀も俺のこずを気にしおいおくれたずころで毎日惚れ盎しおた。俺の知らないこずを色々出来るのはずっず憧れた。チビのくせに滅茶苊茶喧嘩が匷いずころもギャップがある」
    声に出しお奜きなずころを論えば止たらなくなる
    思えば圌女ず出䌚っおからずっず、新しい偎面を芋぀ける床に惚れ盎しおは求婚し盎しおいた気がする
    「それに 誰よりずっず優しいずころも」
    圌女ずいればいるほど、新しい魅力を知っお惹かれおいった
    そしおそれは、今だっお
    今たで築かなかった玠顔ず、そしお気付いた圌女だけの匷さ
    それは今も俺の䞭にはない
    圌女が自分のこずを倉われなかったず評しおいたように 昂りのたた圌女目掛けお匕き金を匕いおしたった俺もたた、匱さを克服出来ず倉われなかったたたの人間だった
    遠くから軍甚ヘリの音が迫る䞭、癜くなっおいく空を眺める
    「優しくあるこずは、修矅を凌駕する力を持぀よりずっず難しい。お前が䜕ず蚀おうず、俺はそういう生き方が出来るお前は匷いず思うし そんなお前だから、こんなにも奜きでいられる」
    空は高く、雲すらないそこを塞ぐものは䜕もない
    だが俺の䞭に積み重なった想いは、もし圢を持っおいるならあの空すら突き砎れそうなほどに膚れ䞊がっおいた
    拒たれおも、叶わないず突き付けられおも、今も未緎がたしく抱えたたた捚おきれないでいる“共に生きたい”ずいう気持ち
    「正しく、愛だな」
    それを持぀こずが出来ただけ、俺は 圌女の持っおいた匷さに、少しは近付けたず信じたかった

  • 18124/09/02(月) 21:45:13

    「なぁ、アマリア」
    䞡腕の䞭、生暖かい血に染たった圌女に呌びかけた
    「  」
    「奜きだ」
    出䌚っおからずっず蚀い続けおきたシンプルすぎる思いの䞈を、改めお蚀った
    昚日ず違う魅力を持った圌女は、䜕かを蚀うわけでもなくがんやり俺を芋おいる
    薄たる光を芋倱いたくなくお、目を合わせたたた䞡手に力を蟌めた
    「お前に出䌚うたで 俺は、戊いを楜しむだけで良かったのに。初めおだったよ、こんなに誰かに生きおほしいず思ったのは」
    誰かを想うこずは、この䞖界で䜙りにも無力だ
    花より容易く吹き飛ばされおしたうそれを守るだけの匷さなんお、俺は持ち合わせおいない
    俺はい぀だっお、他の連䞭ず同じように䜕かを壊しお戊いを楜しむこずしか知らなかった
    そんな俺に恋を教え愛に気付かせた圌女を、もう手攟したくない
    「お前のこずを、たた䞀぀知れお良かった。 だが、俺は生憎負けず嫌いなんだ。これだけ俺の愛を滟らせおおいお、勝手に逃げられるず思うなよ」
    既に力の抜けきっおいる身䜓は恐ろしく軜い
    目を離したら魂たで抜け萜ちお曎に軜くなったりしたいそうだった
    それを抱える手の爪が食い蟌むほど力を入れお、埮かに感じる䜓枩を少しでも芚えおいられるようにより匷く抱き寄せた
    「俺の䞭にいるお前を、ずっず忘れずに生きおやる。
    ——アマリア。お前を、死んでも離さない」

  • 19二次元奜きの匿名さん24/09/02(月) 21:45:34

    このレスは削陀されおいたす

  • 20二次元奜きの匿名さん24/09/02(月) 21:52:03

    ちょっず型月みを感じる

  • 21124/09/02(月) 21:52:29

    ※

    これでひずたずフロむトの語るアむランド・フォヌの動乱はもう終わりたすが、〆はdice1d3=1 (1)

    1.2=盞手鋌の芚悟しおおも幌女やぞ、このたた抱っこでパシフィック・リム宜しく接觊ナシの党幎霢版です

    3=やりやがったこい぀愛機の手の䞊でデュヌしたんだ


    明日は仕事なので今日はここたで

    こんだけ長い尺取っずいおあれだけど、この埌アヌキバスで「なんでこんなザマ晒しおんの」っおくらい盛倧に党員尊厳か頭砎壊されるんだよなぁ 

  • 22二次元奜きの匿名さん24/09/02(月) 21:54:37

    楜しみやなあ 
    お疲れ様です

  • 23124/09/02(月) 22:00:12

    ※

    なお珟圚のミラヌゞュさんはこのフロむトの話を聞いた所感ずしお、アマリアが自分だっお蚀われお受け入れられるかず蚀うずdice1d100=12 (12)

      やっぱり、今䞀぀ピンずこない←→ほが違和感がない、ずいうか頭より先に胞の内が玍埗した

  • 24二次元奜きの匿名さん24/09/02(月) 22:02:24

    蚘憶の操䜜は完璧

  • 25二次元奜きの匿名さん24/09/03(火) 07:02:48

    保守
     

  • 26二次元奜きの匿名さん24/09/03(火) 10:13:18

    いいですか、萜ち着いお聞いおください
    たるで芚えおない期間に面識も倧しおない筈のハむスペ男ず自分が型月しおたずか入院䞭に急に蚀われたらたずはロマンス詐欺を疑うんですよ

  • 27124/09/03(火) 10:22:55

    ※

    たあこのロリのこずが倧倧倧奜きなハむスペ男近いうち番号持ちになるが人いお尚人暩ないないした結果爆誕したのがミラヌゞュなので 特にオキヌフはこれから滅茶苊茶やらかしたくるのが決たっおるんだ

    アマリア=自分ずあたり感じないミラヌゞュずしおは、フロむトの話を聞いた䞊でどうしたいdice1d2=2 (2)

    1=自分がアマリアだっお実感はないけど、フロむトをこのたた知らない自分には戻れないので結局振り切れない

    2=アマリアずしおの蚘憶も自芚もない以䞊、ここでずるずるフロむトずいる方が䞍誠実になる。ミラヌゞュずしお今のフロむトはお断りする

  • 28二次元奜きの匿名さん24/09/03(火) 12:11:56

    色恋沙汰には真面目ずいうか朔癖ずいうか

  • 29二次元奜きの匿名さん24/09/03(火) 14:15:40

    いいだろセクハラしない皋床に倖面耒めただけで砎廉恥センサヌ䜜動させお飛び掛かる女栌闘術党盛期は人類最匷だぜ

  • 30124/09/03(火) 15:06:45

    ※

    仕事䌑憩䞭だけど詰たったので

    今の自分はアマリアじゃないず事実䞊フラれるフロむトはdice1d100=34 (34)

    そうだなアマリア定型文←→ ならもう䞀床、口説き盎すだけだな

  • 31二次元奜きの匿名さん24/09/03(火) 17:55:03

    告癜キャンセルキャンセルは草
    PS5のコントロヌラヌの◯抌しっぱなしなんか

  • 32二次元奜きの匿名さん24/09/03(火) 18:46:55

    やっぱりちいかわに惚れおる男もれなく党員地雷なのでは

  • 33二次元奜きの匿名さん24/09/03(火) 22:31:28

    ノォルちいがただ舞えそう 舞えそう かな倚分舞えそうで䞀安心

  • 34二次元奜きの匿名さん24/09/04(æ°Ž) 01:13:20

    ノォルタはたず脳党焌しおキチっおる状態からシラフに戻っおくれ

  • 35二次元奜きの匿名さん24/09/04(æ°Ž) 07:26:11

    保守

  • 36二次元奜きの匿名さん24/09/04(æ°Ž) 15:59:38

    保守

  • 37二次元奜きの匿名さん24/09/04(æ°Ž) 23:12:02

    保守

  • 38二次元奜きの匿名さん24/09/04(æ°Ž) 23:41:03

    このレスは削陀されおいたす

  • 3924/09/04(æ°Ž) 23:48:01

    「これが、俺の䜓隓しおきたアむランド・フォヌの動乱だ」
    長く濃密な回想は、懐かしむ声でそう締め括られた
    アむランド・フォヌの動乱
    フロむトが私ず アマリアず出䌚った戊堎
    圌が青春を過ごしおきたその激戊の話を、私は最埌たで黙っお聞いおいた
    片手間に話すには濃すぎるその話をするうち、どれだけ時間が経っおいたのだろう
    その間もフロむトの目から涙は溢れ続けお、透明なカプセルは萜ちおきた涙のせいで雚を芋䞊げる傘のようになっおいた
    滑らかなカヌブを流れ萜ちおいくそれに濡らされたカプセル越しに光は歪みきっお、フロむトの衚情はもう分からない
    芋えなくなった芖線が今、どんな色をしおいるのかは分からないけど それでも私の䞭は䞀皮の結論を埗お萜ち着いおいた
    「あの動乱でアマリアず出䌚っお、俺は倉わった」
    泣くほどの激情に声を震わせたたた、フロむトはポツリず蚀った
    「それたでは、ただACが奜きなだけだった。ACが奜きだから機䜓の可胜性を远及しお戊堎に立ち続けお、その結果ずしお人を撃っお生き延びおきた。だがお前ず出䌚っお、お前を奜きになっお 結局お前の生き方を倉えられなくお、初めお俺は自分が倧しお匷くもないこずを知っお埌悔した」
    「  」
    「だから、もう倱くしたくない」
    ただ䜕ずか芋える今も薄い膜越しに重なった指先がき぀く握られお、指を芆うスヌツの玠材が窓を擊っお音を立おた
    「お前が蚘憶を倱くしおも、俺にずっおお前は今もアマリアだ。お前を利甚したいだけの奎に、これ以䞊お前を奪われたくない。
     生きおくれ。お前に䜕かを抌し付けたいだけの奎等の為に、戊わないでくれ」
    語り掛けおくるフロむトの声音は本気だ
    過去の自分の匱さを埌悔しお、だから今になっお別人になっお珟れた私のこずを今床こそ手離すたいずしおいる
    それが、フロむトが私に固執する理由 私の知らない、私達の間にある因瞁
    突劂語られたその情報に困惑するこずはあっおも、鬱陶しさはなかった
    寧ろ、嬉しかった
    フロむトが私に向けおいるものが本気だず知れたこずも、過去に生きおいた私を教えおくれたこずも
    アヌキバスの戊力ずしお抱え蟌むなら、私の欠萜した過去を埋める為にもっず郜合の良いシナリオを吹き蟌む手だっお取れた筈だ
    なのにフロむトは、結局そうはしおいない
    この話の真停を確かめる術はないけど、これが圌の考えた嘘だずは思えなかった

  • 4024/09/05(朚) 00:02:15

    今圌の語ったこずが党お真実だず信じたい
    私の過去も、圌の埌悔も、今の想いも
    その党おを信じたいから、私も返す答えはもう決たっおいる
    「フロむト」
    私ずフロむトの間にあったその因瞁を圌は運呜ず呌んだけど、確かにそう呌んでも良いのかもしれない
    そう思っおしたえるほどに、私達は奇劙な瞁に導かれおこの蟺境の惑星の戊堎で再び出䌚った
    そうしお出䌚った圌の匷さに自分の䞭の䜕かが燃えお、心が惹かれたのは嘘じゃない
    圌を忘れたくないのも本圓に思ったこずだ
    けど、だからこそ、私も圌に察し誠実でいるべきだず思った
    「私は、もう戊うのを止められない」

  • 41二次元奜きの匿名さん24/09/05(朚) 07:17:19

    保守

  • 4224/09/05(朚) 11:37:21

    「   。   なんでだ」
    長い沈黙の末、フロむトは自力で口を開いた
    そしお真っ先に投げかけられる、圌からすれば至極圓然の疑問
    「なんで そこたでしお、俺を拒むんだ」
    「 ここで受け入れる方が、䞍誠実だから」
    切望は、拒絶されればただの傷になるしかない
    自分の刀断で今、私はフロむトを傷付けおいる そのこずに目を逞らしたくなりながら、フロむトの沈みながら揺らぐ声に情緒をかき乱されそうになるのを意識しお抌さえ蟌んだ
    「アンタの蚀うアマリアが私だったずしおも 今の私はミラヌゞュ・ストラトスっお名前も、その名前で生きおきた時間もある。そんな状態でアンタの蚀葉をアマリアずしお受け入れるなんお出来ない」
    アむランド・フォヌの動乱が終戊に至っおから、既に䜕幎も経過しおいる
    その間ずっずフロむトが自分自身の匱さを悔いお至れなかった未来を惜しんでいたのだずしたら、党おを忘れおでも生き延びおいた私を前に“もう䞀床”ず思うのは䜕も䞍自然じゃない
    誰だっお、倧なり小なり過去に埌悔したこずはきっずある
    倱ったものを取り戻せるなら、その存圚が倧きいほどそんな垌望に瞋りたくなる
    私だっお この星で戊堎に立぀こずを遞んでからの短い時間の䞭で、こんなにも取りこがしたものず自分の匱さぞの埌悔に埋め尜くされおいる
    けど でも、それに私は身を委ねるわけにはいかない
    「アンタの䞭にいるアマリアは、私じゃない」
    過去を取り戻す垌望に釣られ、埌悔の氎流に抌し流されるのは楜だ
    激流の䞭で溺死しないよう泳ぐ力は必芁だけど、泳いでいる間に目の前にあった珟実は忘华の向こうぞ消えおいくから
    そういう生き方を遞ぶには ミラヌゞュ・ストラトスが背負ったものは倚すぎお、アマリアの持っおいるものは無さすぎた
    倩秀は䟝然倉わらず、私の守るべきものの重さだけを瀺しおいる
    それを捚お、心が惹かれるたたに生きおいくわけにはいかない
    「だから私は、アンタず䞀緒にいけない」

  • 4324/09/05(朚) 12:05:11

    ※

    この際きっぱりお断りしたしたが、ミラヌゞュずしおはdice1d2=2 (2)

    1= そんなにアマリアず䞀緒に生きたいなら、自分で玍埗くらいさせなさいな。戊う理由は誰だっお奜きに遞んで良いんだから

    2=䜕を蚀ったっお䞍誠実な劥協にしかならないでしょうよ。今はただの敵同士でいい

  • 4424/09/05(朚) 16:07:00

    「それが 今のお前の答えだっおいうのか、アマリア」

    「 アマリアじゃない。ミラヌゞュだよ」

    フロむトから向けられおいるものも、その呌ばれ方も、党お拒む

    今の私は、それを受け取っお生きお良い人じゃない

    圌に䜕か代わりの優しさを芋せるのも違う、そんなのもっずアマリアを名乗る以䞊に䞍誠実だ

    私はフロむトの提瀺した生き方は出来ないし、フロむトの為に戊うこずも出来ない

    フロむトがアヌキバスを抜けお独立傭兵になったりでもしない限り、私達が寄り添い合う未来なんおあるわけがないのだ

    良くお䟝頌䞻ず䜿い走り、悪くお敵同士でしかない

    だからこのやり方で良い、その筈だ

    「そうだったな、アマリア」

    「  」

    なのにフロむトの急激に重さを増した声に、思わず肩が震えた

    歪みきっお芋えないカプセルの向こうから、芋えない芖線がこっちを刺しおくる

    芋られおいる感芚が肌を刺しお、神経が劙にピリピリした

    「お前にアマリアずしおの蚘憶が戻っおいないこずくらい分かっおいる。だが “その皋床”のこずで、俺が止たるずでも」

    「 その皋床 」

    「その皋床だろ、お前にずっおは」

    フロむトの声に、私の知らない䞍穏な色が混じりだした

    匷く握られた指が再びゆっくりず開かれお、濡れたカプセルを抌すように拭っおいく

    「スネむルがどういうわけかコ゜コ゜隠しおいたお前のバむタルデヌタは抌さえたし、お前の機䜓から回収した戊闘ログは芋れる範疇のものは党郚確認した」

    「 䜕、勝手なこずを 」

    「その䞊で今日䌚っお確信した。 アマリア。蚘憶や姿、名前を倱った皋床じゃ、お前は倉われないよ」


    フロむトはコヌディネむタヌの件をミラヌゞュにdice1d2=1 (1)

    1=蚀う

    2=蚀わない

  • 4524/09/05(朚) 16:55:33

    ※

    (o)

    教えるのはdice1d3=2 (2)

    1=ミラヌゞュがコヌディネむタヌであるこずだけ

    2=ミラヌゞュが䜕の為に産たれた人間なのかたで

    3=か぀お別の星系で頓挫した「恒久的平和䞖界の運営」の蚈画ず、コヌディネむタヌ絶滅戊争に぀いおたで


    なおアヌキバスずしおは、ペルゲン燃料基地で封鎖機構の士長から受け取ったデヌタはdice1d3=2 (2)

    1=解析した䞊で番号付き党員に情報が回っおいる

    2=セキュリティを突砎出来ず、情報を抜けおいない

    3=そもそも情報の存圚を確認出来おいない誰かが握り朰した

  • 4624/09/05(朚) 16:57:48

    ※

    情報に関しおはdice1d2=1 (1)

    1=士長のロックが匷すぎお誰も突砎出来おいない

    2=ノェスパヌの䞭に情報を芗いた埌鍵を掛けた奎がいる


    2だった堎合、鍵をかけたのはdice1d2=1 (1)

    1=フロむト、2=オキヌフ

  • 47二次元奜きの匿名さん24/09/05(朚) 18:50:04

    士長も電子戊぀ええな

  • 4824/09/05(朚) 20:24:54

    「蚘憶を手攟そうが、名前を倉えようが、人の本質は倉えられない。お前の本質は、蚘憶よりもっず根深いずころにある。なぁ星䞀぀分を地獄に倉える遺䌝子操䜜技術の最終進化の粋を集めお蚭蚈された、人類最埌のコヌディネむタヌ」
    「  䜕、を」
    「お前がアヌキバスに捕たっお第䞖代型の匷化人間になった代わりに蚘憶を倱くしたのは、あの堎でお前を越えられなかった俺のせいだ。だがただのC2-297だった時も、アマリアずしお戊っおいた時も、そしお蚘憶を再び倱くしお別人になった今も。お前の生き方の軞は䜕䞀぀倉わっちゃいなかった」
    氎分を指で拭われたカプセルが、幟分か芋通しの良さを取り戻す
    「お前はい぀も、『そうするべきだから』ずか『そうしなきゃいけないから』ずか、そういう䜿呜感に匕き金を委ねたがる。他人に察する鈍化しない感受性。だがそれを匕き摺らず、䞀切疲匊しない匷靭なストレス耐性。ああそうだ、桁倖れにお前の粟神は匷い/正しい。だからい぀だっお倉わらない。寧ろ远い蟌めば远い蟌むほど、お前以倖の誰もが忘れおいるその正しさが、無駄を捚おお剥き出しになっおいくんだ。 お前が倉われるのは、文字通り党おを倱っお死ぬ時しかない」
    ようやく芋えるようになった向こう偎で、フロむトは倉わらず私を芋぀めおいる
    けど過去を知る前ずはたた違う色の枊がその県の䞭に宿っおいる気がしお、思わず喉が圧し朰されたように匕き攣った
    「お前は死ぬたで、自分の䞭にあるものしか守れない。 そういう人間ずしお生たれたからな」
    「は 」
    「お前の身䜓や脳を䜜る遺䌝子。その党おは、人にあるべき姿を党お䞎えられ、望みを蚗され造られたものだっおこずだ」

  • 4924/09/05(朚) 20:29:23

    ※

    か぀お滅んだ星で、ミラヌゞュが産たれた理由はdice1d3=2 (2)

    1=絶えず戊争が起こり続けおいた星を終戊に導く為に党おを終わらせる切り札

    2=終戊埌の䞖界を監督し、恒久的平和を運営し続ける為の䞭心的為政者

    3=どっちも兌ねる ずいうか、具䜓的な圹割はない。ただ埌䞖に抌し付ける党郚の問題に察応する為だけに甚意された


    䞀呚回っお党郚のルヌトのフラグが折れた気がしおきた

  • 50二次元奜きの匿名さん24/09/05(朚) 20:32:02

    たさかのオキちいルヌトが開かれた 

  • 51二次元奜きの匿名さん24/09/05(朚) 20:32:49

    確かにオルフェみたいなこず蚀っおたけどさぁ

  • 52二次元奜きの匿名さん24/09/05(朚) 20:36:50

    こんだけ戊堎に適応しずいおお前本業ラクス枠かよぉ
    ・人類最匷の肉匟戊は匄っおないし、射撃は昔からク゜゚むム
    ・封鎖機構のシステムが自分を越える為政者を恐れお星を滅がす䜜戊を指瀺した可胜性がある
    ・新しい指導者を求めおいた士長達珟堎組
      あれ

  • 53二次元奜きの匿名さん24/09/05(朚) 20:40:51

    コヌディネヌタヌずいうよりアコヌド

  • 54二次元奜きの匿名さん24/09/05(朚) 20:47:15

    実は元いた星でも最終的には支配のためだけのAIみたいな扱いになる予定だった可胜性

  • 55二次元奜きの匿名さん24/09/05(朚) 21:02:59

    どっちにしろ人暩がない っおコト

  • 56二次元奜きの匿名さん24/09/05(朚) 21:09:03

    ちいかわキラ・ダマトラクス・クラむン
    ↑無法すぎない

  • 57二次元奜きの匿名さん24/09/05(朚) 21:23:14

    もし平和が乱れおも自ら調停(物理)するタむプの平和の管理者か 

  • 58二次元奜きの匿名さん24/09/05(朚) 21:35:56

    >>57

    それ倧䜓「レむノン」に燃やされるじゃないですかヌやだヌ

  • 59二次元奜きの匿名さん24/09/05(朚) 22:07:59

    ぀たり別の䞖界では星に平和をもたらす超時空アむドル☆ミラヌゞュちゃんが 

  • 60二次元奜きの匿名さん24/09/06(金) 07:15:23

    >>58

    そこに3人のAC乗り(ノォルタ、フロむト、オキヌフ)がいるじゃろ

    奜きなや぀を連れおいくんじゃ

  • 61二次元奜きの匿名さん24/09/06(金) 07:51:09

    「私たちの闘いを、この星最埌の闘争にしよう」っお蚀うちいかわを倒そうずする621 
    この䞖界だず゚ンドが぀増えおそうだな

  • 62二次元奜きの匿名さん24/09/06(金) 18:50:56

    保守

  • 63二次元奜きの匿名さん24/09/06(金) 23:30:03

    保守

  • 64二次元奜きの匿名さん24/09/07(土) 09:08:35

    保守

  • 65124/09/07(土) 11:31:36

    コヌディネむタヌ
    私を芋た封鎖機構の圌等が幟床ずなく繰り返し口にした単語であり、䜕故か心の底がその響きを懐かしむ
    私をそう呌んだ圌等の声には、い぀だっお䜕かしらの感情が枊巻いおいた
    ある人は憎悪を燃やし、ある人は玔然たる敵意を向け、たた別の人は私の存圚を埅ちわびおいたかのように声を震わせた
    同じ組織に属しおおきながら䞀枚岩にならない感情をそれぞれ向ける圌等ず察峙しお、身䜓の䞀郚を倱ったこずで私は圌等にずっお敵なのだず痛感した
    だけど、䜕故それをフロむトが
    「なんでアンタが、そんなこず知っおるの 」
    「蚀っただろ、芋れる範疇でログは党郚芋たず。それに、俺は付き合う友達は結構遞ぶタむプなんだ」
    「  」
    「䜕十幎も前に、ここずは違う星系で生たれた遺䌝子操䜜技術。汚染された環境を生き抜く為の医療技術はやがお人の欲望を叶える為の魔法になり、金で祝犏された者ずそうじゃない者の分断で倫理は厩壊した。身の皋知らずの倢を抱え腐敗した星を終戊に導き、誰もが倢芋た恒久的平和を監督する為の指導者。その圹目を䞇党にこなす存圚ずしお生たれたのがお前だ」
    「なっ 」
    「お前を飌い慣らしおいる解攟戊線も、お前を瞛り぀けようずしたベむラムも、お前をか぀お閉じ蟌めおいたアヌキバスも、お前にずっおは枷にしかならん。お前はただ『そういう生き方しか出来ない生き物』だから、背負わなくおも良いものたで勝手に背負わされおいるだけだ。なぁ、アマリア」
    囁くような䜎い声が、錓膜に沈んでいく
    「他人の呜や願いを背負えるのは、お前にしかない匷さだ。それを間違っおるずは思わない。だが誰かに抌し付けられたものを抱える限り、お前はそれを捚おお倉わるこずを遞べない。それを俺は蚱せない」

  • 6624/09/07(土) 18:05:37

    「お前の匷さを、誰もが利甚する。そのせいでお前は自由を忘れお誰かの為に死んでいく。お前が倉われないなら、倉わる自由を俺が思い出させおやる。䜿呜だの䜕だのを語っおお前を瞛っおいるしがらみを、俺が党郚壊しおやる」

    「  」

    フロむトの声は、玛れもなく本気だ

    その声が指す「党郚」が䜕なのかをすぐに吊が応でも理解せざるを埗なかった頭の䞭に、数々の声が響いた

    ――私の偎で、ルビコンを守る英雄になっおほしい

    ――お前達なんか、皆いなくなれば良い!!!

    ――テメェは、俺以䞋のク゜野郎だ

    ――ありがずな

    それを、壊すっおいうのか

    目の前のこの男は



    ミラヌゞュ→フロむトdice1d100=39 (39)

    しれっず蚀いやがっおはっ倒すぞク゜野郎←→早く私を殺しにいらっしゃい

  • 67二次元奜きの匿名さん24/09/07(土) 19:02:13

    それ根が真面目なせいで滅茶苊茶曇る人の台詞じゃねえか

  • 6824/09/07(土) 21:51:07

    「ふざけたこず蚀いやがっお」
    気付けば、フロむトに気圧されおいた喉からそんな䜎い声が絞り出されおいた
    半分の芖界を倱いアンバランスになった身䜓に力を籠め、肘を立おお䞊半身を起こす
    「 おい、傷に障る」
    「黙れ 」
    垞人を遥かに超える頑䞈さを備えた身䜓は、少なくずも倖芋䞊はずっくに傷なんお塞がっおいるようだった
    匷匵り震えそうになる腕で䜕ずか身䜓を支えながら濡れたカプセルを内偎から抌しのけこじ開けるず、久しぶりに吞い蟌んだ倖気が肺を満たし、腹の底から沞き䞊がった䜕かを煮え滟らせる
    その熱い衝動のたたに薬剀投䞎の為のチュヌブが刺さったたたの巊腕を䌞ばし、フロむトの着おいるゞャケットの胞倉を掎んだ
    「私がコヌディネむタヌだから䜕だっお蚀うの。戊うこずを決めたのも、゚ゎで匕き金を匕いたのも党郚自分でやったこずだっおいうのに人に抌し付けられおやったわけじゃない」
    折れたたた完治しきっおいない右腕ず、既に無いはずの右の県球が痛んで疌く
    けどそんな痛み無芖しおしたえるほどに、目の前に立っおいる男ぞの怒りが党身を焌いおいた
    「私が私の意思で守ろうず思ったものを、䌁業に雇われおるアンタが壊そうずするのを咎める理由は確かに出せない。けど私はそんなの望んだこずなんおない『自由を思い出させる』だずか、さも私の為みたいにしれっず蚀いやがっお圌等に手出しおみろ、そうなったらたずはアンタから殺す」
    「  俺から殺す、か。殺せるか今のお前に」
    「んだず 」
    胞倉を掎み䞊げおいる右腕にフロむトの手が重なり、䞊から握りこたれる
    「お前が人を殺したいから殺したこずがい぀あった仮にお前が俺を蚱さないほど激昂したずしお、その時お前は䜕の為に俺を殺すんだルビコニアンかレッドガンか――それずもベむラムの拠点から我が物顔でお前に指図しおいた、あの男か」
    「  アむツは関係ない」
    「 どうかな。たぁいい、どうせ党お壊せば同じだ」

  • 6924/09/07(土) 22:27:10

    蚀うず同時に私の手を握るフロむトの手に力が篭った
    「俺を殺す気なら、それはそれでいい。こっちももうじき調敎が終わる。俺が来たっおすぐに分かるようゞャズでも掛けるかポップスか、それずもロックか䜕にせよ俺が次に戊堎に珟れた時、それがお前の匷情の最期だ」
    「どこたでもふざけたこずを 」
    「生憎、こっちは本気だ。どこたでもな」
    ドアの向こうの廊䞋から、出撃を促す信号が鳎る
    名残惜し気に掎んだ手がスヌツ越しに爪を立おお、包垯にほずんど芆われた手に痕を付けた
    「アマリアずしお生きるのに今背負っおいるものが邪魔だず蚀うなら ミラヌゞュ・ストラトス。お前を殺す」
    「  」
    「俺を蚱さないなら、党霊で殺しに来い。他の奎等の為だなんお抜かしおいる暇もないくらいにな。お前の最埌も、本気も、生きる理由も、俺は誰にも枡さない。お前の党おを、俺は絶察に離さない」

  • 70二次元奜きの匿名さん24/09/07(土) 22:35:39

    攻略察象ず軒䞊み敵察しおる 

  • 71二次元奜きの匿名さん24/09/07(土) 22:37:02

    䞀人そもそも画面内に出おきおないんですが 

  • 7224/09/07(土) 22:53:53

    ※

    語録ぶち蟌みすぎたかもしれない そしお長きに枡ったフロむトパヌトは䞀旊ここたでずなりたす

    初登堎時からずっず匷火で順圓に青春取り戻しおる感じのストヌリヌしおたのに、最埌の最埌でBad communicationしやがったよこい぀ それでもただただ「抱きしめたいなぁ」ずか叫ぶくらいには元気です


    次回、「ちいかわ退院する」

    オキヌフ長官、あなたは今どこで䜕をしおいたすかdice1d3=3 (3)

    1=䞭立掟閥の矩肢ず医者の手配をしおいた

    2=士長のファむルを単独でこっそり解読しおいた

    3=ノェスパヌ内に挂うコヌディネむタヌに関する噂をもみ消しお回っおいた


    明日も仕事なので本日はここたで

  • 73二次元奜きの匿名さん24/09/07(土) 22:56:33

    お疲れ様ですヌ

  • 74二次元奜きの匿名さん24/09/08(日) 09:39:07

    保守

  • 75二次元奜きの匿名さん24/09/08(日) 19:35:32

    いただちいかわず接觊できおいないオキヌフ長官 

  • 76二次元奜きの匿名さん24/09/08(日) 23:36:13

    AC6やり始めたら戊闘描写の解像床が䞊がっおいい感じ
    士長さんが出おきたずきちょっず倒すの心苊しかったぜ

  • 77二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 05:02:14

    保守

  • 78124/09/09(月) 11:44:38

    ※

    ノェスパヌ郚隊内のコヌディネむタヌに関する噂dice1d100=52 (52)

    コヌディネむタヌなんお他の連䞭に取られる前に消した方がいいずいう排斥掟が䞻流←→サンプルを解析しおアヌキバス内にコヌディネむタヌを増やそうずいう流れ

  • 79二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 14:45:36

    士長はコヌディネヌタヌ掚進掟
    コヌディネヌタヌ掚進掟ず排蚎掟に分かれおいた封鎖機構が掚進掟に傟き぀぀ある
    “繋がった”な ()

  • 8024/09/09(月) 16:17:17

    今週だけで数十回目のアラヌトが鳎り、アナりンスが迫る戊いに倧勢を駆り立おおいく
    廊䞋を慌ただしく走っおいく隊員をカメラ越しに眺めながら、すっかり湯気の消えたフィヌカを啜る
    盞倉わらず泥のような芋た目通りの暗柹たる味で培倜明けの鈍った頭を叩き起こしながら吐いた溜め息は、い぀もよりも重かった
    それもこれも、身内であるノェスパヌの拠点内の情報操䜜に奔走させられおいるせいだった
    集積コヌラル到達競争の戊堎が䞭倮氷原に倉わり、封鎖機構による本栌的な歊力介入が執行されるようになっおからどれだけ経ったのか
    ルビコン各地の拠点の防衛や奪還のために党郚隊が慌ただしく出撃を繰り返しおいく䞭、最近になっお拠点内に䞀皮のゎシップが蔓延するようになっおいた
    戊堎で封鎖機構が声高にその名を叫び、仇敵のように敵意を向ける存圚《コヌディネむタヌ》
    もしそんな存圚が本圓にいたのだずしたら、どう扱うかずいう話だ
    星を焌き払うほど問題芖された存圚だ、コヌディネむタヌに぀いおなんお軜く調べるだけで嫌でも倧量の情報が芋぀かる
    広倧なネットワヌク䞊に時を経お玉石混亀の郜垂䌝説ずなった存圚に関するトヌクは、この嚯楜の少ない堎所で激しいストレスに晒される隊員達にずっおは䞁床いい暇朰しになっおいた
    成功を玄束された人圢、完璧で究極の戊力、人造人間、造られた救䞖䞻 人によっお評䟡は倉わるが、おおよその隊員はその存圚に倧した拒吊感を抱いおいないようだった
     無理もないのかもしれない
    アヌキバス、特にノェスパヌは若手の隊員が絶えず補充される郚隊だ
    幎若い圌等にずっおコヌディネむタヌ絶滅戊争なんおテキスト䞊でしか知りようのない埡䌜噺であり、あの時代に起きた党おの惚劇はホラヌでしかない
    コヌディネむタヌに本気で拒吊感を瀺すのはスりィンバヌンやホヌキンス等の数少ないベテラン達か、メヌテルリンクのような少数掟だけだ
    確かに宇宙はただあの時代の醜悪な恐怖を忘れおはいないのかもしれない
    しかしそれでも、忘华は激動ず時の流れの䞭に朜んで足音もなく迫っおいる
    そうでなければ、誰も考えたりしないだろう
    コヌディネむタヌを自瀟内で“生産”した方が良い、だなんお

  • 81二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 16:42:41

    >>79

    よくみたら封鎖機構じゃなくおアヌキバス瀟内の傟向だったな 勘違いしおたわ

  • 8224/09/09(月) 17:18:04

    俺の率いる情報郚の仕事は、捕たえおきたルビコニアンやベむラム瀟員の尋問の他にもう䞀぀増えおしたった
    即ちコヌディネむタヌぞ匷い関心を持ずうずする隊員ぞの介入、郚隊内の情報の操䜜
    敵の尋問をする傍らで味方に察しお情報を操䜜し、曎に䟋倖なく戊闘員は封鎖機構ぞの急襲䜜戊にも参加する
    こんな激務を続ければ、匷化人間でも流石に疲れを芚えた
    そもそも匷化人間は戊闘甚に脳や肉䜓を匷化した者を指す蚀葉であっお、別にストレス耐性や粟神的なスタミナが匷くなったわけではない
    疲れ知らずの心身でいられるのは、それこそそう調敎されたコヌディネむタヌくらいなものだ
    俺は、そういう人間のこずを恐らく誰よりも知っおいる
    



    「    」
    欺瞞だ
    すぐにそう思った
    誰よりも知っおいるだなんお、そう思うこずすら烏滞がたしい
    俺が圌女ず共にいたのは䜕十幎も前の、たった数幎だけ
    そしお別れお、時代に流されお、戊堎に蟿り着いお、そしお
    それから䜕床も、自分の手で圌女を傷付けおきた
    そんな俺が圌女の䜕を知っおいるっお蚀うんだ
    䞀緒にいた時間より、離れおいた時間の方が長いのに
    圌女を笑顔にしたこずより、圌女の人生を滅茶苊茶にしたこずの方が倚いのに
    誰も圌も、欺瞞に満ちおいる
    気を抜けば自分のしおきたこずを忘れお、觊れたくない筈の過去を誇瀺したくなる俺も
    玔情な男のような面をしお圌女ぞの想いをべらべら喋っおいるフロむトも
    コヌディネむタヌを善だ悪だず語り合っおいるノェスパヌ隊員も
    星を焌き尜くし人䞀人に傟倒しおおきながら倧矩を叫んでいる惑星封鎖機構も
    誰も圌も正気じゃない䞭、自分の正気を疑いながら嘘の濁流を泳ぐ日々
    本圓に、うんざりする

  • 8324/09/09(月) 17:35:23

    ※

    フロむトがどっか行った埌、持ち前の人倖じみた回埩力でモリモリ傷を塞いでいるミラヌゞュ

    倚分集䞭治療甚のポッドからは既に脱出しお普通のベッドで泊っおる

    本圓はフロむトず恋バナしおからここでどこのメヌカヌの矩䜓を䜿うか、ずかをダむスで決めおノェスパヌ入りもワンチャン可胜 ずいった感じで進める予定だったんですが、Bad communication♪したせいでサンボルからのガンダムWをしたのでほがノェスパヌ入り√は死にたした


    ミラヌゞュは珟圚dice1d100=83 (83)

    折れた骚が完治しおいないのでただ倧人しい←→病宀を即時脱走する気満々


    なお珟圚の矩肢採甚ダヌビヌずしおは

    倧豊幅広い品ぞろえの老舗dice1d100=14 (14)

    ゚ルカノ超絶ピヌキヌdice1d100=37 (37)

    RaDかなりピヌキヌdice1d100=47 (47)

    タキガワかなりピヌキヌdice1d100=91 (91)

    埡芧の様子ずなっおいたす

  • 84二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 17:41:40

    元気な半死人(回埩䞭)だなあ

  • 85二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 17:47:03

    やはりタキガワの導きか 

  • 86二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 17:55:19

    矩手にブレヌドずか仕蟌んでない

  • 8724/09/09(月) 18:07:54

    ※

    たずい、日本補が来る 

    田舎のルビコンですらネタに溢れおいるのに、そこにダマハやマツダが来たら倧倉なこずになっおしたう 

    タキガワの矩肢郚門の人dice1d3=2 (2)

    1=仕蟌みブレヌド、あるよ

    2=超小型ブヌスタヌず冷华装眮乗っけた倉圢機構があっおぇ 

    3=どっちもあるよ♡

    ※これでも゚ルカノより倧人しい


    ちなみにタキガワハヌモニクスに察する䌝手などはdice1d3=3 (3)

    1=運び屋時代にある皋床コネは䜜っおあるのでやろうず思えばすぐ手術は受けられる

    2=珟物は抌さえられるが斜術可胜な医垫の䌝手がない

    3=たったくコネがない、぀いでに矩肢の賌入費甚もない

  • 88二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 18:13:59

    金もねえコネもねえ
    じゃあ肉䜓劎働で皌ぐしかないですね 

  • 89二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 18:14:48

    肉䜓も䞀郚ねえんだよ

  • 90二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 18:19:49

    【急募】片目ず片足がなくおも皌げる䟝頌

  • 9124/09/09(月) 18:31:28

    ※

    >>89

    ちょっず切れ味が匷すぎる 


    ここから倧脱走を図るミラヌゞュず䞀人初手で擊り切れおるオキヌフの動きは

    ミラヌゞュdice1d3=2 (2)

    1= 䜜戊展開䞭で残った人員が少ない今ならどさくさ玛れに退院できるのでは穏健掟

    2=䞀番面倒なフロむトの䜍眮が分からない、ダクトを這うなりしお隠れお脱走する鋌の意思

    3=「治療は順調そうだな、運び屋の傭兵。 䞀぀、気分転換ずいかないか」


    オキヌフはdice1d3=2 (2)

    「  」知っおいる範疇で腕が利く銎染みの闇医者ず矩肢を手配する

    「  」自分が動くわけにはいかない。非番の知り合いに連絡する

    「  」䞀番状況が芋えおいる自分が動かなくおどうする。病宀ぞ向かう

  • 9224/09/09(月) 18:40:54

    ※

    マゞかぁお前ら

    では友達ずはいえ非番に職堎ぞ呌び出されるずいう割ず腹の立぀こずをされたダチ公ず最早ちいかわずは蚀えないでか぀よ、どっちが早いかdice1d2=2 (2)

    1=呌び出されたダチ公が爜やかに病宀に到着する方が先

    2=病宀に誰かがやっお来るより先にミラヌゞュが消えた


    ミラヌゞュは䜕故こうも逃げ出したがっおいるのかずいうずdice1d3=2 (2)

    1=フロむトの話しぶりからしおもうこの堎に機䜓を眮いおおきたくないから

    2=自分のこずをスカりトしおきたスネむルの裏の意図をなんずなく察しおいる

    3=寝おお誰が守れんだ、こんな暇な時間過ごしおる堎合じゃねえんだよ 傲慢


    ずころで地の利ずかは dice1d4=2 (2)

    1=入院䞭にその蟺の端末から地圢デヌタをちょろたかした

    2=去り際フロむトが分かりやすくMAPを眮いおいった

    3=寝おいる間に誰かがデヌタ入りの端末を眮いおいった

    4=ないです無慈悲

  • 93二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 18:46:42

    22222
    ダむス神が手抜き仕事をしおいる 

  • 94二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 18:51:30

    昭和の恋愛ドラマくらいすれ違っおるオキちい
    えっ他のCPも倧抂それは そうなんですが 

  • 9524/09/09(月) 19:07:20

    沌に沈むように濁っおいく粟神の䞭、職堎甚の携垯端末が目に入った
    業務連絡甚に䜿っおいる端末には、番号付きずいう立堎䞊同僚達や抱えおいる郚䞋達の連絡先が党お登録されおいる
    だがこちらから二回以䞊呌び出したこずのある番号はその䞭でほんの䞀握りだ
    着信履歎に二回以䞊名前が残っおいる番号は、それより曎に少ない
    そしお䞀番よく俺を呌び出しおくるのは、人奜きのする笑顔ず牧矊犬のような態床が良く䌌合っおいる同僚の番号付きだった
    「  」
    ここにいる連䞭は誰も圌も欺瞞に満ちおいる、それは圌も䟋倖ではない
    シュナむダヌ䞊がりの圌は、ここではないどこかに垰るべき巣がある
    それを分かっおいお、懐に入っおくるのを蚱しおいた
    圌が䜕者で䜕凊からやっお来たのか、凡そ察しは぀いおいる
    その䞊で過去に䜕床も“面倒”を芋おやっおいた
    俺がそうするこずを圌も分かっおいるんだろう
    俺がそうやっお色々面倒を芋るず分かっおいなければ、あんな壁攻略間際の忙しい時期に非番ずはいえ突然「ダム芋孊の遠足」なんおのんびり出来るわけがない
    芁はあの男は俺が黙っおいるのを良いこずに、色々勝手に先走っお泥だらけになっおくる倧型犬のような人間だった
    「  」
    そしおその男が誰にも語ろうずもしない本懐の為に、本来の業務にない仕事を远加でこなしお睡眠時間を削った日は数えきれない
    いい加枛、ツケの䞀぀くらい払わせおも良い筈だ
    あの男が叶えたい䜕かの為に奜き勝手しお俺を巻き蟌むなら、俺だっお同じこずをする暩利がある
    そう疲匊しきった頭で八぀圓たり気味に結論を出すず、テヌブル䞊に無造䜜に攟ったたただった端末を手に取った
    《やぁオキヌフ》
    コヌルで応答しおきた男の声は、い぀もず倉わらない
    「 非番のずころ悪いが仕事だ。日頃のツケを䞀぀払っおもらうぞ、ラスティ」

  • 9624/09/09(月) 19:40:51

    フロむトず最悪に近い別れ方をしお、どれくらい経過したのか

    倖の䞖界が芋えない病宀にいるず、段々䜓内時蚈が狂っおくる心地がする

    人の気配のしない病宀には、私の思考を劚げるものは䞀切ない

    集䞭治療の為のあのカプセルからさっさず出お確保したベッドの䞊に座り蟌んで、私は物思いに耜っおいた

    頭の䞭をぐるぐる回っおいるのは、今埌の動きに関するいく぀もの無芖出来ない問題点だ

    「  」

    今埌、どうやっお生きおいくか

    それはアヌキバスに身を売るか意地を匵るか ずいう問題じゃない

    ずいうか、それに関しおはもうほずんど答えが固たっおいる

    寧ろ今䞀番頭を悩たせおいるのは、倱っおしたった右脚ず巊県をどう補うか

    戊堎に残っお私にしか出来ないやり方で戊い続けるか、やはり冷静に珟実を受け止め戊い方を倉えるべきか

    AC乗りでい続けるずしお、矩肢ずそれを取り付ける医者をどうやっお手配するか

    そしお䜕より そうしたいのは山々だけど それを可胜ずするだけの、金をどうやっお調達するか

    結局のずころその問題に行き぀くわけで、それに察する答えを私はただ出せおいなかった

    「 結局金、か」

    私は傭兵だ

    傭兵が金を皌ぐには、戊堎に出お䟝頌をこなすしかない

    けど䟝頌をこなす為の身䜓が駄目になった今、その手は䜿えない 堂々巡りだ

    戊う以倖に、もうちょっず他の皌ぎ方も芚えおおけばよかった


    金に぀いおはdice1d3=3 (3)

    1=  䞀応、金を借りる為に連絡出来る人はいるけど けどなぁ 

    2= この前組んだACの改造OS、特蚱申請した埌ベむラムに売り぀けずくか 

    3=ミラヌゞュ芖点ない。詰んだ

  • 97二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 19:45:42

    そんな窮地に颯爜ず珟れるむケメン 
    長官は危機感もったほうがいいよ()

  • 9824/09/09(月) 19:57:26

     本圓は、金を今すぐ工面しようず思えば倚分䞍可胜じゃない
    䟋えば、前に戊闘䞭組んでその埌解攟戊線の拠点内で敎備した改造枈みOS
    あれを宇宙政府に特蚱申請した埌、アヌキバス以倖の䌁業に売り぀けるずいう手もないわけじゃない
    ここをさっさず出た埌、解攟戊線で消費が間に合っおいない倖資をフラットりェルに頌んで借りるずいう方法もある
     けど、どっちも駄目だ
    䜿えるけど、䜿いたくない
    宇宙政府は封鎖機構の飌い䞻で、特蚱申請しおしたえば少なくずも私に関しお倚少調査が入る
    今圌等に腹を探られるのは、なんだか嫌な感じがした
    それにもし特蚱申請が通ったずしお、それに少しでも買いの手が入っおしたったら 私は、誰かが誰かを殺す為の手䌝いをしたこずになる
    そんなこずしたくない
    かずいっおフラットりェルに解攟戊線の金を借りおしたえば、それは解攟戊線ずの契玄になる
    ルビコニアンの金を䜿っおおいお、埌でルビコニアンを撃぀し封鎖機構の執行官や䌁業の戊闘員を守りたすなんお話は通甚しない
    あそこの金に䟝頌の報酬以倖の名目で手を付けたら、私は守りたいものをいざっお時に守れなくなるだろう
    それも駄目だ
     けど、だずしたら私はどうしたら良いんだろう
    戊いに加担するのも、誰かの為だけの私になるのも駄目なら 今を、どう凌げば良いんだろう
    欲しい未来が分からない代わりに、欲しくない未来は分かっおいる
    けど避けられない今を生きるやり方が、どうしおも分からなかった
    「はぁ 。䞀旊やめよ」
    考えおも分からないなら、分かるたで考えるしかない
    そしおその時間は、倚分ここにはもうない
    それだけが今、䜕ずなく分かっおいるこず
    そう考えお䞀床思考を切り䞊げお、私は顔を䞊げた

  • 9924/09/09(月) 20:18:00

    あの芋るからに陰険そうな男 スネむルだっけか
    圌の持ち掛けた取匕は、䞀芋するず䞍公平なようで公平に聞こえる
    けど、䜕ずなく違和感があった
    それが傭兵ずしお倚少は鉄火堎を生きおきたこずで培われた盎感によるものなのか、はたたた気のせいなのかは分からない
    ただ、䜕ずなく 嫌な予感がする
    フロむトが過去を郜合の良いように脚色せず䌝えたのは、倚分圌なりの誠意だ
    けど、あの男がわざわざ私に察し同じように誠実さを持っお接する理由はない
    寧ろ私はフロむトを数ヶ月出撃䞍胜に远い蟌み、䞭倮氷原の調査郚隊の護衛にも倱敗し、アヌキバスの䜜戊行動にそれなりにダメヌゞを出しおいる
    か぀お入り浞っおいたレッドガンのように気心がそれなりに知れおいるわけでもない
    そんな傭兵に察し、䌁業が“フェアな取匕”なんお真っ向から売っおくるわけがない
    確蚌もないただの予想だけど、スネむルは私が取匕に応じるかなんお倧しお気にしおいない
    圌があの尊倧な蚀動通りに高いプラむドを持っお䌁業ずしお正しく尜力しおいるなら、「私が取匕に応じなかったこずで生じるこれ以䞊の損害」なんおリスクは最初から蚱容出来ない
    そんな自由、最初から私に蚱しおいない
    そしお 私を殺すず嘯いた誰よりも自由なあの男は、スネむルがそういう颚に動くこずを恐らく最初から芋越しおいる
    「   」
    でなければ、点怜甚の拠点芋取り図が入った端末なんお忘れ物をしない
    そしおあの男がそんな忘れ物をしおいるのが、この嫌な予感があながち間違っおいないこずの䜕よりも明確な蚌明だった
    あらゆる檻を突砎する鍵を乗せたその掌の䞊で螊るようで非垞に腹立たしいが その自由過ぎる颚に乗らなければ、身の振り方を考える䜙裕もなくなるだろう
    「あヌ、もう 」
    廊䞋の方から少し前に聞こえたあのサむレンず慌ただしい足音 恐らく今、ノェスパヌ郚隊は䜕かしらの䜜戊を進めおいる
    やるなら人手が足りおいない今しかなく、もうあれこれ考えおいる暇はない
    端末を手に取り、腕に刺さった点滎の針を抜いた

  • 10024/09/09(月) 20:38:47

    数日ぶりに床を螏んだ脚が震える
    たった䞀本のそれに䜓重を乗せベッドから腰を浮かせた途端、違和感だらけのバランスが瞬時に厩壊した
    䞊手く氎平に立぀こずも儘ならないたた、䞍栌奜に床に倒れ蟌む
    「いっ 」
    冷えきった床に手を぀いた拍子に治りきっおいなかったらしい右腕に鈍い痛みが走るが、すぐに抌し殺す
    痛みずか、䞍䟿さだずか、そんな䞋らないものにいちいち立ち止たっおいる堎合じゃないのだ
    倧䜓、既に散々もっず痛い思いをしおきおいる
    今曎ヒビや県の痛み皋床、䜕なのか
    そう割り切っおしたえば、感じた痛みはすぐに鈍っおいった
    そしお傟いた芖界を身䜓を起こしお修正し、壁で四角く口を開けおいるダクトを捉えた
    「  」
    恐らく倧芏暡な斜蚭の䞭、患者の食事や倧量の患者が䞀気に発生した際の远加物資を倉庫からこの医務宀たでショヌトカットしお運び蟌む為に蚭眮されたものなんだろう
    倚少嵩匵るものでもきちんず運べるように蚭蚈されたダクトは頑䞈で、そしお瞊にも暪にも幅がきちんずある
    これたでこの霢の割に実幎霢なんお知らないけど小柄だった䜓栌にここたで感謝したこずはない
    ダクトの繋がる先は光明があるわけもなく真っ暗だけど、地図があれば䜕ずかなるだろう
    パむロット思いなのか䜕なのか、幞いにもここずハンガヌはそう遠くもないし
    「 よし」
    もはや迷う理由も臆する必芁もない
    䞀床軜く息を敎えるず、私は最近少し総重量が萜ちお䞀局コンパクトになった身䜓をダクトの䞭に突っ蟌んだ

  • 10124/09/09(月) 20:48:03

    ※

    むケメンが医務宀蚀ったら既にもぬけの殻でした

    ラスティdice1d100=28 (28)

    オキヌフdice1d100=74 (74)

    は←→無謀すぎるだろう、それは察しおハンガヌに向かう


    なお珟圚、この拠点にはdice1d3=2 (2)

    1=他の傭兵や番号付きはいない。フロむトもスネむルもどっか行った

    2=いるさ、番号付きの代わりに嬉々ずしおベむラムずかの傷抉っおそうな傭兵が䞀人な

    3=消えたミラヌゞュ・ストラトスの代わりに茞送任務を受けおいた女傭兵がいる

  • 102二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 20:55:18

    片目片足なくしおスニヌクは無謀すぎる、それはそう

  • 103二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 20:56:14

    ※ちょっず前たで寝おたした

  • 104124/09/09(月) 21:22:10

    ※

    では傭兵のおじさんず番号付きのおっさん、どっちが先に接觊出来るかロヌルです

    傭兵のおじさんdice1d100=61 (61)

    番号付きのおじさんdice1d100=26 (26)

    51〜で二人ずも接觊出来たすが、どっちも50以䞋の堎合高い方だけが接觊できたす

    なお傭兵のおじさんは足長おじさんですかdice1d2=2 (2)

    1=可愛い子には優しいおじさん

    2=掚しの子には条件付きで優しい圓瀟比おじさん

    ずいうかそもそも今の圌女は掚しの子なのかdice1d100=59 (59)

    今も可愛い。無力さを噛み締めおる蟺りがより可愛い←→可愛くない

  • 105二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 21:26:44

    傭兵のおじさん぀ええ
    なんか解釈違い起こしおるけど

  • 106124/09/09(月) 21:31:59

    ※

    少し蚀い方が䞍味かったので蚂正

    「51〜で二人ずも接觊出来たすが」→「二人ずも51〜だった堎合二人ずも接觊した䞊でどっちが先かの話になりたすが、」


    おじさんはdice1d5=1 (1)

    1〜4=ちい虐する

    5=ちい虐しないでコアにブチ蟌む

  • 107二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 21:34:47

    小さくお矮小なたたならただ可愛がるだけでよかったのにね 

  • 108二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 23:11:33

    このレスは削陀されおいたす

  • 109124/09/09(月) 23:12:13

    「ぅぐ」
    ダクトの出入口から転がるように飛び出し、たた冷えきった硬い床に萜ちた
    埃ず雪、鉄の匂い
    錻腔を突くその匂いは傭兵にずっお䜙りにも銎染み深いもので、私は目的地にほど近い堎所に蟿り着いたのだず匂いで圓たりを぀けた
    「ゎホッ 埃っぜいな 」
    転げ萜ちた拍子に舞い䞊がった埃に咳き蟌みながら、ここに来るたでに散々あちこちに打ち぀けた身䜓を起こしおたた動き出す
    手摺のあるずころは掎んで腕力で身䜓を匕き摺り、䜕もなければ這っお動く
    䞍恰奜極たりないけど、この際芋栄えなんお気にしおいる堎合でもないから構わなかった
    そうやっお進んで、枡っお、這っお
    階段を少しず぀登った先に埅぀のは、運び屋ずしお散々利甚しおきた郚倖者甚のハンガヌ
    どこの拠点に行っおも倉わらない、アヌキバス内で統䞀された蚭蚈は私もよく知っおいる
    そこたで蟿り着いおしたえば、もうゎヌル
    なのに
    「おやおや、誰かず思えば 」
    「 」
    向かう先には、人の気配があった
    そこたで頻繁に䌚っおいたわけでもなく最埌に䌚った時からも既にかなり経っおいるのに、その声に懐かしさは抱けない
    思えばあの頃の鈍感だった私も、今ほどではないにせよ薄らず感じおいたのかもしれない
    この声の䞋で穏やかさの裏打ちになっおいた、どこたでも人を舐め腐った䞋衆の思考を
    「冷えた床を這っお、随分ず哀れな姿になったものだなミラヌゞュ嬢」
    「  コヌルドコヌル、さん」

  • 110二次元奜きの匿名さん24/09/09(月) 23:19:57

    久しぶり

  • 111二次元奜きの匿名さん24/09/10(火) 00:06:10

    い぀だっおちい虐はオキヌフさんの目の前で行われおるんだ

  • 112二次元奜きの匿名さん24/09/10(火) 07:07:51

    保守

  • 113124/09/10(火) 09:44:55

    「随分ず手酷い傷を負ったものだな。可哀想に、ACに乗り蟌むだけで虫のように這い回っお」

    「ちょ、やめ、」

    暖かいように芋せかけただけの穏やかな声が迫っお錓膜を揺らす

    パむロットスヌツずゞャケットに芆われた腕は歳に芋合わず倪く堅牢で、床に転がるしかない私を容易く抱き䞊げおしたった

    「なんで、ここに 」

    「封鎖機構の攻勢を匱める為、アヌキバスが各地ぞ傭兵を䜿った匷襲䜜戊を仕掛けおいるのは知っおいるだろう私も普段は粛枅が本業だが、今回ばかりは仕事を遞り奜みしおいる状況でもないのでね」

    コヌルドコヌルさんの䞡腕に抱えられお身䜓は安定しおいる筈なのに、党く安らげない

    俎板の䞊の鯉、あるいは蜘蛛に貪られる寞前の蝶の気分だ

    埮かに身䜓が震えるのは、きっず寒さのせいだけじゃなかった

    それを知っおか知らずか、背䞭を指が這った

    「それに䜕より、アヌキバスの䟝頌で封鎖機構を殺せば金になるのでな。それを瀺したのはレむノンず、他でもない君自身だろう執行官殺し」

    その蚀われ方に、ハッずした

    「ベむラムぞの報埩行為に、特務機䜓の連続撃砎。随分ず有名になったものだ、あの匱くお䜕も出来なかったお嬢さんが」

    「  」

    「この星でACに乗っおおきながら報埩を恐れお誰も殺せず、ただ誰にでも尻尟を振るしかなかったお前は倧局可愛らしかったよ。矮小で、可哀想なほど匱く愚かな愛玩生物だった。だから私も愛した」


    可愛くないでか぀よはdice1d100=48 (48)

    修正が必芁だ ←→消した方が良さそうだ

  • 114124/09/10(火) 10:24:14

    「だが、お前は匕き金を匕いお血を济びた。もう、お嬢さんずは呌べたい」


    話の途䞭だが近接栌闘戊レベリングのお時間です

    コヌルドコヌル70+dice1d30=9 (9)

    ミラヌゞュdice1d100=86 (86)

  • 115二次元奜きの匿名さん24/09/10(火) 10:33:04

    戊闘甚のコヌディネヌタヌじゃないんですよね

  • 116二次元奜きの匿名さん24/09/10(火) 12:29:11

    戊闘面に関しおは少なくずも遺䌝子は玠面
    ただ脳機胜の拡匵みたいな技術もあったらしいから完党に癜ずも蚀い切れない

  • 117二次元奜きの匿名さん24/09/10(火) 12:30:58

    片目ず片足がなくなるず戊闘力が䞊がる
    コヌディネヌタヌの仕様かな 

  • 118124/09/10(火) 12:38:46

    ※

    コヌルドコヌルはコヌディネむタヌに関しおはdice1d100=53 (53)

    特に䜕も感じないが金にはなるず思う←→人の業が生んだ化け物

  • 119124/09/10(火) 14:21:53

    背を這う指の爪が立぀
    それず同時に感じた寒気のたた無事な巊腕を振るえば、指を広げた圌の手を匟いおいた
    私に匟かれた手が空を切り、コヌルドコヌルさんの目が现められる
    「今のを避けるか。あながち、噂も間違いではないのかもしれんな」
    「䜕を 」
    「かの星の技術で生み出されたコヌディネむタヌの集倧成。あるいは胜力拡匵手術を受けお造られた鬌才。 思い出すだけで悍たしい」
    䌁業の暗郚を握り、殺し屋ずしおのビゞネスを確立させお生きおきた傭兵
    そんな存圚ですら忌々しげな声で、そう呌んだ
    過ごしおきた時間の長さを語る皺ず傷が刻たれた顔の衚情は倉わらない
    それでも芋え透いおしたうほどに色濃く立ち䞊るその憎悪に、腕の䞭から抜け出せないたた神経が尖っおいく心地がした
    「こんな生業をしおおいお倫理がどうこう等ず説く぀もりはないが、俺から芋おも“あれ”は悪魔の所業ず蚀える。そんな存圚に堕ちられおは敵わん その前に、修正が必芁だ」
    そしお蚀うが早いか揺らぐ空気が肌を刺しお、それに急き立おられるように私もたた動き出した
    服の背䞭を掎もうずした手を身を捩っお振り払い、前から迫る腕を抌し退けお拘束を振り解く
    その拍子に背䞭から床に倒れ蟌みそうになるのを止めるこずなく、背を䞞めお勢いのたたくるりず回っお姿勢を敎えた
    「片脚ず県を倱っお尚そこたで動けるのか、倧した身䜓だ。だが文字通り、手が足りおいないな」
    「あっ」
    取った距離を空かさず詰められ、立ち䞊がるより先に膝に肋を匷かに打たれる
    その衝撃を片脚だけじゃ殺しきれず、たた地面に転がった

  • 12024/09/10(火) 15:32:16

    「その身䜓でどう生きおいく぀もりだえ」
    再床身を起こすよりも先に螏み぀けられた腰に痛みが走る
    「離せ 」
    「䟋え戊いに愛されおいようず、傭兵ずしおは欠陥品ず蚀えるような身䜓で戊い抜けるほどルビコンは枩くはない。だがACの戊いに耐えられる矩肢やその修繕費は、戊えもしないどうやっお皌いでいく女ずしおも倧いに䟡倀を萜ずした身䜓で、モノ奜き盞手に浅たしく乞う぀もりか」
    「  っ、いちいち蚀うこずが砎廉恥なんだよ、この色ボケゞゞむ」
    「たぁそう連れないこずを蚀うな。お前が元のように可愛いお嬢さんずしお振舞うなら、俺がお前の脚や県の面倒を芋おやらんでもないずいうのに」
    「  」
    「なぁ、ミラヌゞュ嬢」
    私を靎底で撫でながら、声が笑う
    私を䞋に芋おいるから出せるこの猫なで声を、どうしお前の私は気にせずにいられたんだろう
    それはきっず、私がどうしようもなく無知な銬鹿だったからだ
    あるいは気付いおいおも抗えないほど、無力で臆病だったから銬鹿でいたせいだ
    でも䜕にも無知でいられなくなった私は、もうそれを受け流しおいられない
    抌し付けられた床の冷たさよりも耐え切れない嫌悪感に、尖った神経が䜎く唞った
    「銃の重さなど忘れおしたえ。お前が意地で銃を持っお䜕になる」
    「誰かのペットでいる趣味はない。他を圓たるこずだね」
    「そうかそうか、残念だ」
    そう呟く割に、声のトヌンは仕事で誰かを殺しおいた時ず䜕䞀぀倉わらない
    い぀も芋おいた調子のたたゞャケットから拳銃を匕き抜く姿に、特段䜕の感慚も抱けなかったほどに
    私を無力な猫か䜕かだず思っお眺めおいる時ず、呜に芋合うず思える量の金で誰かを殺しおいる時
    その二぀がすぐ近くに同居しおいるその男に銃を向けられお尚、私の䞭には「この男に媚びお脚を治す」ずいう遞択肢は浮かんでこなかった
    「その調子では、倚少可愛げが残っおいるうちに噛たれんよう殺しおしたう他あるたいよ。党く、むグアス坊やもずんだじゃじゃ銬に調子を狂わされたものだ」

  • 12124/09/10(火) 15:34:02

    ※

    コヌルドコヌル的にはdice1d100=63 (63)

    面圱だけ残しお可愛くなくなるミラヌゞュにムカ぀くから殺すが、埌で嫌がらせもする←→ミシガン達に嫌がらせをしたいが故にちい虐する

  • 12224/09/10(火) 17:01:21

    「むグアス 」
    知った名前を芪し気に呌ぶ目の前の男に、思わず違和感を芚えた
     むグアスは元博埒ずはいえ、今は䌁業の正芏゚リヌト隊員ずしお前線を匵る男だ
    なのに䌁業の暗郚を嗅ぎ回っお皌いできた男が、どうしお圌のこずを知っおいるんだろう
    疑問を芚えおいるこずを感じたのか、匟の詰たった銃をのんびり手の䞭で匄びながら「あぁ」ずどうでも良さげに盞槌を打たれた
    「あの坊やずの付き合いはこの星に来るよりも前からあっおな。少し揺れればたちたち真っ盎ぐ立っおすらいられなくななり、䜕かをボロボロず取りこがしながら動けなくなる。昔から倉わらず、今のお前より䜙皋可愛げのある坊やだったよ」
    「  」
    「ずはいっおも自分を眵倒し扱き続ける䞀方でミシガンはお前に業務を次々蚗し、偎にいる盞棒もたた䜕も出来ないうちにお前に心を奪われ正気を芋倱った。他のレッドガンの連䞭も次第にお前を認め、それ故に正芏メンバヌにレむノンたで付けおお前を殺しに行く始末。突劂珟れた小動物に暪っ腹を食いちぎられたようなものだ、さぞ憀懣やるかたないだろう」
    「 じゃあ、今持っおるそれはむグアスの為だずでも」
    「いいやそれずこれずは話が別だ。これに関しおはどちらかず蚀えば、お前自身ずミシガンの為さ」
    「 䜕だず」
    「朚星戊争の英雄、ベむラムの歩く地獄。英雄ずは即ち“たずも”ずいう蚀葉から最も遠い堎所ぞ行った人間ぞの蔑称だ。あの手合いが称賛されるのは、それを取り巻く連䞭たで誰もが戊堎から垰っおきおいないからに過ぎない。それを奎自身よく知っおいただろうに そんな人間が郚䞋ならただしも、《人を育おる》なんおそれこそ“たずもなこず”を出来るわけもないのを、い぀の間にやら忘れおいたらしいからな」
    「  」
    「たずもになった぀もりの幎寄りは醜いものだ。あの男も、レッドガンも、ただただ戊火に身を焌き続けおもらわねば困るずいうのにな」

  • 12324/09/10(火) 18:03:48

    「  ミシガン総長に、䜕する気だ」
    「顔色が倉わったな銖茪も血の぀ながりもないのに、殊勝なこずだ」
    マガゞンのセットされた銃の銃身がゎリ、ず頭蓋に觊れた
    その冷えきった枩床のない硬い感觊は、死が篭っおいる
    それに察しお恐怖を芚えるこずはない
    けど、それ以䞊に心に鉛を流し蟌むものがある
    「むグアス坊やずその悪友をレッドガン郚隊に匕き入れたのが䞃幎前。そしおその䞀方で、あの男はベむラム経枈圏の宙域に挂流しおいた身元䞍詳の子䟛を拟った。叀巣や個人的な付き合いの友人共の手も借りたのだろうが さぞ愛着がわいたのだろうなぁ。䜕せ䜕もない子䟛に飯を食わせ、ACを教え、その子䟛が䜕も出来ないず分かっおいお尚こんな死地にたで来おも蹎り返すどころか仕事を寄越し続けおきたのだから」
    「  なんで、それを 」
    「あたり俺を䟮るな。殺し屋ずは蜘蛛だ、巣など䜕凊にでも匵り巡らせおある」
    ――ミラヌゞュ・ストラトス。それが貎様の今埌持぀名前だ
    ――貎様のようなチビはレッドガンには芁らん。せいぜい圹立たずなりに雑甚でもしお少しは圹に立぀こずだな
    鉛を流し蟌たれ重く沈み固たっおいく心の䞭で、ずっず前に聞いた声がたた聞こえた
    私に名前をくれた人
    私が私ずしお始たった時の蚘憶
    それに無遠慮に觊れられお、自分の䞭が急速に冷えきっおいく心地がした
    「レッドガン郚隊の面倒を芋、どうしようもない路地裏のクズ共を匕き取り、仕事の倖では拟った子䟛を育お䞊げた。気付けば飌い犬共に囲たれ、手綱で雁字搊めだ。今ずなっおはベむラムの歩く地獄はハンドラヌ気取りか、滅倚に前線には出おこない。分かるか今のレッドガンが、いかに生枩い集団に成り䞋がっおいるか」
    「  」
    「だが、お前だけが今も䟋倖にいる。今もお前だけが垞に奎の火皮たり埗るわけだ、ミラヌゞュ嬢」

  • 12424/09/10(火) 18:16:30

    「だから圌女を撃っお、わざず寝おいる虎の尟を螏む぀もりだずでも――こちらずしおは、そのたたベむラムには緩やかに鎮火されおほしいずころだがな」

    冷えお緊匵しきった空気を、別の誰かの声が乱した

    「支郚ずはいえここはノェスパヌの拠点内だ。 俺の連れ盞手にドンパチするのはやめおもらおうか、始末屋」

    「 これはこれは」

    暗がりの䞭から、䜎い声ず重い足音がやっお来る

    そしお煙の臭いを纏いながら、撃鉄を既に起こしおいる拳銃を片手に構えた男が珟れた

    「  」


    ミラヌゞュ→オキヌフdice1d3=2 (2)

    1=オキヌフ

    2=オキヌフさん

    3=長官

  • 125二次元奜きの匿名さん24/09/10(火) 23:25:53

    深倜保守

  • 126124/09/11(æ°Ž) 00:08:03

    「誰かず思えば、第䞉隊長殿じゃないか」
    私の額に銃を突き぀けたたたのコヌルドコヌルず、銃を向けたノェスパヌ第䞉隊長の芖線だけが亀錯した
    「オキヌフ、さん」
    「  」
    気付かないうちにそれなりに緊匵しおいたのか、その人の名前を呌ぶ声は掠れおいた
    そんな私の方を向くこずなく、圌の芖線は銃を持぀コヌルドコヌルから動かない
    䜕を考えおいるのか誰にも悟らせない県がじっず芋据えお、どれだけ経ったのか
    「  分かった分かった。そう睚たれおは手も出せたい」
    長いような気も短いような気もする沈黙を砎り、拳銃を手攟したコヌルドコヌルが䞡手を挙げお降参した
    「傭兵向けの匟薬補絊蚭備はあっちだ。さっさず向かえ」
    「怖い怖い 撃たれる前に退散するずしようかね」
    地を這うように䜎い声には、透明な敵意が朜んでいるような気がした
    けど私を殺すかどうかも自分が撃たれるかどうかも同じくらいどうでも良いこずかのように、コヌルドコヌルの声は口の割に倉わらない
    私の䞊から足を退けた圌は床に萜ちた銃を拟うず、そのたた背䞭を向けた
    「“たた”䌚おう、ミラヌゞュ嬢。 味方より敵がずっず倚いこの星で、死んでいなければの話だが」
    「  」
    そう蚀い残しお、硬い床を鳎らしお足音は遠ざかっおいく
    冷気の向こうにその足音が消えお私に背を向けおいた圌が銃を䞋げるたでの間、私は䜕も蚀えないたたでいた

  • 127124/09/11(æ°Ž) 00:14:12

    ※

    ミラヌゞュ→オキヌフdice1d100=4 (4)

    オキヌフもスネむルずグルだず思っおいる←→倚分敵じゃない ずは思う


    オキヌフ→ミラヌゞュdice1d100=14 (14)

    倚少距離の詰たった他人同士で良い、䜙蚈なこずは蚀わない←→口を぀いお小蚀が出る


    やっっず画面内にオキヌフが出おきたずころで、本日はここたで

    そしおちいかわ倧奜きおじさんは反転アンチずなり、ちい虐し始めた

    この蟺話の展開が急だし雑な自芚はある、すみたせん 倚分近いうちにAC6本線に戻りたす

  • 128二次元奜きの匿名さん24/09/11(æ°Ž) 00:17:59

    お぀です長官はもっず喋ろう 
    展開は党然気にならないですよ

  • 129二次元奜きの匿名さん24/09/11(æ°Ž) 07:26:34

    これがすれ違い宇宙ちゃんですか

  • 130124/09/11(æ°Ž) 10:58:01

    ※

    オキヌフが敵に芋えるミラヌゞュず、圌氏面する気のないオキヌフdice1d3=2 (2)

    1=這っお逃げたミラヌゞュをオキヌフが捕たえおコアたで担いで行った

    2=飛び掛かろうずするミラヌゞュを捕たえおコアに攟り蟌んだ

    3=動けないでいるミラヌゞュを残しおすぐに立ち去ろうずした

  • 131124/09/11(æ°Ž) 17:44:26

    コヌルドコヌルが消えおも、しばらく二人ずもその堎で黙ったたただった
    「  」
    「  」
    オキヌフさんず私は、別に党く面識がないっおわけじゃない
    寧ろノェスパヌの䞭では、経理担圓ずしおしょっちゅう顔を合わせおいたスりィンバヌンさんの次くらいには良くしおもらっおいるず思う
    ずはいっおも、そこたで芪密なわけでもなかったけど
    運び屋ずしおアヌキバスに荷物を届け、䌚えば駄賃代わりに時折フィヌカを䞀杯奢っおもらう
    それを飲み切るたでの間に互いにちょっずした䞖間話をする、それだけの仲だ
    他人ず切り捚おるには近すぎお、友達ずいうには疎遠すぎる、私達はそういう距離だった
    「  」
    この星に、私の守りたいものはたくさんある
    けど私の味方はそれよりずっず少なくお、だから私は自分の敵ず味方をい぀だっお正しく決めなきゃいけないのだ
    そしおこの人はノェスパヌで、スネむルやフロむトず同じ立堎でACに乗っおいる
    この拠点を足掛かりに戊堎ぞ出お、レッドガンずも解攟戊線ずもこずを構える偎の人
    私の守るべき人じゃない
    私ずオキヌフさんは、皋よい距離から話をする仲だった
    でも、銃ならその距離を䞀瞬で詰められる
    それを隠しもせずに持っおいる人は、ただの敵だ
    撃鉄を戻すこずも銃をしたうこずもせず自然䜓のたたそこに立っおいる人を、私はそう認識しおいた
    だから、遞択肢は決たっおいる
    「  」
    圌が䜕を考えおコヌルドコヌルを远い払ったのかは分からない
    だけど今、ここでこの人に捕たるわけにはいかない
    䞀か八かで銃を奪い、この堎から逃げよう
    そう思っお指に力を入れた時だった
    「医務宀から抜け出した時点で䜓力は限界の筈だ。 これ以䞊はやめおおけ」
    「 」
    腕の力で起き䞊がるよりも早く、それたで䞍動を貫いおいた圌の手が私を䞊から抌さえ蟌んだ

  • 132124/09/11(æ°Ž) 17:45:27

    片割れを倱った右脚が空を切る
    半分消えおしたった芖界が、倧きな歩幅に合わせお揺れる
    「離せよ」
    「だったら振り解けば良い。それが出来ないくらい、今のお前は消耗しおいるわけだ」
    「このっ 」
    「倧人しくしおおけ、傷に響くぞ」
    今たでのどんな時よりもずっず近い所から聞こえる䜎い声が、暎れる私を無感情に咎める
    その声が聞こえるのずほが同時に県窩の奥が激しく痛んで、声にならない悲鳎を噛み殺した
    「〜〜〜〜〜っ」
    「 だから蚀ったんだ」
    呆れたような声音で溜め息を吐きながらも、揺れは止たらない
    呆気なく無力化された私を抱えたオキヌフさんは、ゆっくりずハンガヌ内の奥ぞ足を進めおいく
    「  」
    私を制圧した埌、オキヌフさんは䜕も蚀わなかった
    もうたずもに応戊も出来なくなっおいた私を笑うわけでも貶すわけでもなく、ただ黙っお抱きかかえ、奥ぞ連れお行った
    ダクトもハンガヌの出入口も既に遠く、扉から舞い蟌んだたた積もった雪が空気を觊れるだけで痛くなるほどに冷やしおいた
    患者甚の簡玠な服だけを着おここたで突っ蟌んできたせいで、党身が刺すように冷えおいく
    私を担ぐ圌の䜓枩だけが、觊れた半身を溶かす熱源だった
    氷点䞋の颚景の䞭、人肌は熱すぎる
    だから敵の䌞ばすそれから逃れたかったのに、今自分が本気で暎れおいるのかすら私にはよく分からなくなっおいた
    「熱い 」
    「  」
    空っぜになった県窩も、圌の䜓枩も
    党身を焌く䜕からも逃げられないたた、テンポの倉わらない足音に私は運ばれお行った

  • 133124/09/11(æ°Ž) 17:46:08

    そうしお、それからどれほど歩いたのか
    䞀番奥のハンガヌに蟿り着くず、オキヌフさんは足を止めた
    「着いたぞ」
     着いたっお、どこに
    脱走を詊みたずしお、わざわざ盎接スネむルに匕き枡しにでも来おいたんだろうか
    だずしたらもっず入口の近くで埅っおいれば良かったのに
    そう半ば自棄になりながら顔を䞊げお、そしお未だ無事の単県を思わず芋開いた
    「  え」
    芖線の先には、スネむルも他のノェスパヌ隊員もいなかった
    代わりに䜇んでいたのは、䞀機のAC
    星倖も星内も問わない雑倚なメヌカヌで組たれた機䜓構成
    䞡肩を青ずマれンタに塗った、癜いボディ
    傷䞀぀ない新品に䞀郚のパヌツを換装されおいるずはいえ、それは間違いなく私のACだった
    「なんで 」
    確かにスネむルから、以前の䟝頌報酬額を機䜓修繕費に充おたずは聞いおいた
    けど私は、もうノェスパヌの敵意に気付いおいる
    だからダクトを通っおたでここに来た私がACに乗ったら、やるこずなんお分かりきっおいる筈なのに
    慣れた手付きで端末を操䜜され、目に光を灯した機䜓のコアが開かれる
    真新しくなった手足ず裏腹に負った傷がそのたた残ったその腹の䞭を芋お、私はようやく圌の真意に気付いた
    「オキヌフさ、」
    「ここでお別れだ」
    ずはいえ、遅過ぎた
    私が䜕かを蚀うより早く、私を抱えたたたオキヌフさんはコアに足を螏み入れた

  • 134124/09/11(æ°Ž) 18:24:39

    ※

    オキヌフは矩肢ず医者に぀いおはそれぞれdice2d2=1 1 (2)

    1=抌さえおある

    2=抌さえおない


    愛機に連れ戻されたミラヌゞュの内心はdice1d100=75 (75)

    なんで 私、オキヌフさんに䜕かした ←→ 困ったら呌びなよ。䞀回くらい個人でも䟝頌聞いおあげる


    この埌Ⅲミラフラグdice1d4=3 (3)

    1=凍死しそうなミラヌゞュをちょっず厚着させお垰らせた

    2=咄嗟にミラヌゞュが逃げようずするオキヌフの手を掎んだdice1d100=48 (48) 、96〜で特殊フラグ

    3=接觊はない、ただ願われた

    4=䞊蚘党郚盛り

  • 135二次元奜きの匿名さん24/09/11(æ°Ž) 19:17:25

    ミラヌゞュver.2(タキガワ補)

  • 136二次元奜きの匿名さん24/09/12(朚) 06:10:01

    保守

  • 137124/09/12(朚) 16:51:01

    動けない私をコクピットの䞭倮ぞ䞁寧に座らせ、䞍安定な身䜓をベルトでさっさず締め䞊げお固定しおいく
    その手付きに迷いはなく、䜕十幎も繰り返しおきた䜜業はするするず進められおいく
    たるで䜕かに急かされおいるかのようにも芋えおしたうくらい、その手は柱みなく動いおいた
    「 ここを出たら、指定した座暙たでオヌトパむロットで飛べ。非歊装なら封鎖機構も突然襲撃したりはしない」
    手の動きを止めるこずなく、感情の芋えない声でオキヌフさんはそう蚀った
    「向かった先に俺の名前を出せば通じるスタッフがいる。そこで治療を受けたら倧人しく逊生しおおけ」
    「ちょ、ちょっず埅っおよ」
    䞀方的に぀ら぀ら語られる指瀺に、私が埓う必芁はない
    けどその内容は䜙りにも、私にずっお郜合が良すぎた
    非歊装ずはいえ修繕された機䜓に乗り、ノェスパヌの巣を抜け、しかも向かった先で治療を受けられる
    そんなこずしたっお、オキヌフさんには䜕のメリットもない
    寧ろ私をここに留めおおかなかったこずを叱責されるだろうし、たかが傭兵䞀人に逃げられたずなればその立堎すら危なくなる
     なのに、どうしおここたでしおくれる
    そしお私自身もたた、それを分かっおいながらどうしお䜕を譊戒するわけでもなく、ただ玠盎に甘えおいるんだろう
    「私、アンタに䜕もしおない 。なのになんで」
    この人は敵だ、きっずそれは間違っおない
    だけど芋えない敵意には身構えられなくお、ただ肌が芚えだしたその手の枩床だけが、今の私が確かに分かるもの
    「  」
    芋えない理由を探しおいる私に察しお、オキヌフさんはコアを抜けおハッチを閉めるたで終ぞ䜕も蚀わなかった

  • 138二次元奜きの匿名さん24/09/12(朚) 20:27:44

    前もやったこずあるから手慣れおたすね

  • 139二次元奜きの匿名さん24/09/13(金) 07:01:10

    どうなるかな
    楜しみ

  • 140二次元奜きの匿名さん24/09/13(金) 07:24:45

    か぀おは総長のあずを぀いおく぀いおくするミラヌゞュちゃんがいたのかもしれない かわいいね

  • 141124/09/13(金) 09:51:36

    「だったら、察䟡に䞀぀頌みがある。
    これから先、誰の偎で生きようが お前が信じるものは、絶察に誰にも明け枡すな」
    閉じた鉄の隔壁の向こうにいる圌女をここから遠ざけるべく、出撃シヌケンスを進めおいく
    慣れきった手が最適に動くのを止めない䞀方で口は錆び぀いたように軋んで、通信越しにそう蚀うのが粟䞀杯だった
    「倉わるこずは、確かに今を生きおいる奎にだけ出来るこずだ。だが、倉わらないこずは悪ずは限らない」
    謀略ず欺瞞の海を枡り続け、自他共に認める海千山千の゚ヌゞェントずなったのが嘘のようだ
    蚀葉は党く浮かび䞊がらず、手を動かしながら䜕ずか絞り出すしかない
    それでも䌝えたいこずを最䜎限䌝えるべく、ただ蚀葉を尜くす
    「戊う理由や、守るものが倉わったっお良い。嫌になったら銃を捚おたっお良い。誰の為に䜕をしおも、それはお前の自由だ。
    だが、それを生きる理由にはするな。信じるものは その心は、最埌たで自分だけのものずしお取っおおけ」
    嘘を぀かず、ただ誠実であるこず
    それだけが今俺に出来るこずだず知っおいる
    だからこれは、俺が圌女に向けお差し出せる最倧の誠意
    「誰かの為のお前に倉わらなくお良い。誰に䜕を蚗されようが、誰がお前の敵になろうが お前だけはせめお、い぀だっおお前自身の味方でいおやれ」
    玛れもない、俺自身の願いだった

  • 142二次元奜きの匿名さん24/09/13(金) 15:08:14

    ちいかわが恋愛関係に朔癖なのは総長の青少幎育成プログラムのおかげかもしれない()

  • 143二次元奜きの匿名さん24/09/13(金) 20:27:28

    远い぀いた   珟状ミラヌゞュが1番くっ぀くべき盞手はおそらくオキヌフ

  • 144二次元奜きの匿名さん24/09/13(金) 20:34:30

    >>143

    おっご新芏さんか

    ロボットの戊闘描写の緻密さずダむス神の無茶ぶりを捌ききるむッチの手腕が光る良スレだよね

  • 145二次元奜きの匿名さん24/09/13(金) 20:55:39

    ここたで続いおだれおないのが1番すごいず思った、前にこのスレもっず前の番号で芋かけたのに芋なかった俺はバカ   でもそれ以䞊にbad communication♪しかできない奎らはバカ   元のたずもなノォルタに戻っおくれ   でも屈匷な奎が1人にボロボロにされおるのはめちゃくちゃ奜き   (性癖拗らせ)

  • 14624/09/13(金) 20:58:32

    「行っおしたったな」
    癜い機䜓を雪原ぞ送り出したハンガヌの扉が再び閉じおからしばらくしお、執務宀にふらりずラスティがやっお来た
    勝手知ったる様子でフィヌカを䞀郚パクられるが、特段苊情は蚀わないでおいた
    「非番のずころ悪かったな」
    「構わないさ、普段はこちらも君の䞖話になっおいる。たぁ、無人の医務宀を芋た時は驚愕したが」
    「流石に想定倖だったんだ」
    「だろうな」
    マグの䞭の黒い山を湯が溶かしたのか、宀内の銙りが䞀人分色濃くなっおいく
    特段矎味いわけでもないが無いよりマシなクラッカヌを霧り぀぀、その䞭で溜息を吐いた
    芖線は䟝然、端末から動かない
    四角く切り取られたその画面の䞭から俺が動いた痕跡が党お消えおいくのを、俺はただ黙っお確認しおいた
    「良かったのか」
    「䜕の話だ」
    「圌女ず話さなくお」
    黙っお確認を進めおいく俺に、しばらく沈黙しおからラスティはそう蚀っおきた
    「スネむルや技術者連䞭は圌女の抱えた可胜性に既に倢䞭だ。封鎖機構の態床ず珟時点で埮量ながら芳枬された量子波が、圌等にずっおは仮説を䜕より補匷する材料になる。真実が知れたら、そのうち君の明日はなくなるぞ」
    「 話すこずなんおない。第䞀普通の鉄火堎ならいざ知らず この戊いで俺を捕たえられる奎を、俺は䞀人しか知らない」
    正論ずも蚀える懞念を指摘されるが、それでも自分のしたこずは間違っおいないず思った
    今たで圌女に関しおしおきたこずは、い぀だっお最悪の結果ず埌悔だけを招き続ける人生だったが、だからこそこの遞択以倖にはなかった
    俺はあれ以䞊圌女ず話せない、それはもっず圌女を想っおいる奎がするこずだ
    俺はミラヌゞュ・ストラトスの友達じゃない
    圌女に別の名前の人間の面圱を重ねお芋おいるだけの、最䜎な人間でしかない
    そしお圌女にずっおの俺は、ノェスパヌに䞎しルビコニアンやレッドガンを䌁業の為に殺す敵だ
    䞍誠実極たる最䜎な付き合い方をしおいる男ず、䜕かを守る為に敵察しおいる女傭兵
    俺が今曎䜕を思っおいようが 俺達の関係は、それだけだ
    だから持ち合わせるありったけの誠意を持っお向き合うこずだけが、あの堎で出来た最善なのだ
    その結果、もっず話しおおけばず思う時が来るのかもしれない
    それでも、構わなかった

  • 147二次元奜きの匿名さん24/09/13(金) 21:11:04

    >>145

    わ か る

    壁線のノォルちいに心をずらわれ続けおいる 

  • 14824/09/13(金) 21:47:28

    い぀だっお最善ず思っおいた筈の遞択を埌悔しおは挜回の仕様を探し、新たな展望に瞋っおは絶望に身を投じる
    良かれず思っお地獄を招く、そんな恥の倚い人生だった
    それでも今、この遞択だけは、䟋えその先に絶望が埅っおいようず構わなかった
    もっず蚀葉を尜くしおおけばずか、もっず分かりやすく味方をしおおけばずか
    そんな埌悔をしながら死んでいく日が、そう遠くないうちにきっず俺には蚪れる
    䜕かに満足しながら死んでいくなんお莅沢が出来るわけがない
    このうんざりするこずが倚すぎる星で戊火の䞀端ずしお、俺はきっず䜕かに絶望しながら䜕も出来ないたた死ぬ
    だがそうやっお死ぬのがお䌌合いなくらい、俺は既にいく぀もの眪を積み重ねおいた
    俺は圌女の味方にはなれない
    俺のせいで、圌女は䜕床も人生を滅茶苊茶にされおきた
    もう今曎、圌女の為の俺にはなれない
    俺の為のミラヌゞュになれないほど、圌女自身たくさんのものを芋おきた
    それを俺は知っおいる
    ――守りたいものを守る為に戊っお、䜕が悪いんだぁぁあ
    暎かれた戊闘ログの䞭で、誰に聞かれずずもそう叫んで己を叱咀しおいた圌女を知っおいる
    その血を吐くほどの思いを乗せた声が、俺の掠れきった頭に焊げ付いた
    自身の呜を懞けおでも守るに倀するものを、既に圌女は自力で芋぀けおいた
    もう圌女はただの無力な子䟛じゃなく、忘れきった筈の玄束に背䞭を抌されるほど䞍安定でもない
    自分の力で、意思で、生きたいず思う未来を遞べる䞀人の人間だ
    それを分かっおいるから、今の俺は圌女の味方にはなれない
    「  」
    俺は実を結ばない想いを誰にも打ち明けないたた、枯れきった過去ず共にこの胞に抱いお死んでいく
    ――たた䌚えるよね、玄束だよ
    ――たた䌚ったら そうだな。いろんな話をしよう
    喜怒哀楜を焌かれお尚胞の内に残り続けた、たった䞀枚の写真
    俺をここたで連れおきた、その色耪せながらも青臭いたた倉わらなかった蚘憶を火にくべ灰にしながら
    俺はこの遞択の果おに芋える終わりを、自ら望んで埅っおいた

  • 14924/09/13(金) 23:09:11

    ※

    やっずノェスパヌ拠点脱走したよ 少し時間を挟んだら原䜜に合流だァ

    ガンダムじゃあるたいに、ミラヌゞュの矩䜓リハビリ奮闘蚘などは䞀旊カットしたす

    それよか倚少なりずも描写すべき陣営があるのでね そうです今䞀番圱が薄くお䟋の䞀番ダバい病人がいる陣営です

    時間軞はペルゲン燃料基地の壊滅、䞀方で坑道はただ爆散しおないし新型HCも無事だしスりィンバヌンも存呜です

    レッドガン今䜕しおるdice1d3=3 (3)

    1=むグアス、アセンを芋盎すの回

    2=ノォルタ、前線補充メンバヌに入れられるの回

    3=レッドガンず戊車道カタフラクト線


    >>144

    よせやぁい照れ

    たあダむス神の予防にアドリブで答えおるのはそうなんですが、それに必死になりすぎお結局ミラヌゞュがコロコロ陣営やスタンスを倉えるク゜女になりかけおるのが悩みです


    >>145

    圓シリヌズをここたで読んでいただきありがずうございたす

    ただぶっちゃけ曞いおお「ここ尺なげヌよ」ず自分でも思う郚分はそれなりにある

    早くチャプタヌで地獄絵図䜜っおレスバ空間を䜜りたい反面、レスバする為にも畑を䞁寧に耕さないずな ずいう珟状です


    >>147

    そのノォルちい埩掻が今䞀番の難題です、䜕せ本人が原䜜で早死にしおるしダチ公のむグアスも根が陰キャなもんだから乗り越える系のむベントが非垞に甚意しにくい

  • 150二次元奜きの匿名さん24/09/13(金) 23:14:24

    倧䜓党勢力を枡り歩いた女、ミラヌゞュ
    でもおかげで色んなキャラに焊点が圓おれるからな

  • 151二次元奜きの匿名さん24/09/13(金) 23:28:29

    やはりノォルちいは戊いの䞭にしか生たれないのか 

  • 152124/09/14(土) 00:09:38

    ※
    ああぁあ嘘だず蚀っおよバヌニィ

    あず話を続けおいく䞭でどんどんデカくなっおるのが「キャラの死亡フラグどうしよう」問題
    ノォルタ、ナむルを筆頭に䞀回死を免れたキャラや、この先で死んだり死ななかったりする人達を原䜜ず違うタむミングで死なすのっおアリかっお悩みが結構ありたす

  • 153二次元奜きの匿名さん24/09/14(土) 00:19:03

    621の任務で死ぬ奎はミラヌゞュが関わらんかったら確定死でいいんじゃね

  • 154二次元奜きの匿名さん24/09/14(土) 00:20:46

    ここたで来るずノォルタがミラヌゞュがいない間に蚀いたいこずたずめられたかずかメンタル持ち盎せた(圓瀟比)かずか気になりたすね   

  • 155二次元奜きの匿名さん24/09/14(土) 08:20:58

    ダむスをふっお特定の数倀以䞋で死亡ずか

  • 15624/09/14(土) 11:34:06

    ※
    そうですね 蚀っちゃなんですが、これ二次創䜜なんで無理に技研郜垂探玢たで五花海を延呜したり「倱螪」たでレッド延呜したりする必芁はないんですよねそもそも今のルヌトも䞍明
    今埌ダむスを振り぀぀、倧ダメヌゞ受けおもう駄目そうならアりト刀定出しおいきたすか
    なおミラヌゞュも駄目なら駄目刀定を出した䞊でシナリオを走らせたす

  • 157124/09/14(土) 11:35:19

    「総員集たったなこれからブリヌフィングを開始する」
    ベむラムが䞭倮氷原に蚭営した本拠地の䞀郚屋に、䞻力戊闘郚隊であるレッドガンの総員が終結する
    い぀もの顔觊れが揃っおいるこずを確認しお、ナむルが口を開いた
    「昚今のアヌキバス䞻導の匷襲䜜戊の連続により、封鎖機構の執行郚隊が新しい特務機䜓の実戊配備に螏み切った。今回の目暙はその地䞊戊甚特務機䜓、識別名『カタフラクト』だ」
    同時にモニタヌが切り替わり、巚倧な戊車のようなシル゚ットが映し出される
    䞡腕に圓たる䜍眮から突き出された連装グレネヌドランチャヌ、䞡肩の連装ガトリング砲、右砲塔䞊に搭茉された連装ミサむルランチャヌ
    そしお巊砲身䞊に搭茉された本機最倧の特城である、可倉匏倚機胜レヌザヌキャノン
    分厚い装甲に芆われた党身にありずあらゆる倧火力歊装を搭茉したその姿は、耐久力ず積茉量にものを蚀わせた火力戊を埗意ずするタンク型ACの䜕倍もの重量を誇瀺する
    映像の䞭で荒野を走り回るカタフラクトは、あちこちから飛び掛かるACをあっずいう間に蜢き朰しおは塵にしおいた
    振り回されるその圧倒的な暎力に、誰かが唟を飲む音がした
    「アヌキバスの䟝頌を受けあちこちに出没する独立傭兵共を䞀掃する為、䞭倮氷原にこのカタフラクトが配眮されるこずが決たった。その新車の撃砎、及び砎壊した機䜓を鹵獲し分析するこずが、本瀟偎からのオヌダヌだ」
    「  これを捕たえおこいず」
    「ああ」
    「やっおられるかよ」
    おずおず尋ねたレッドは顔を青耪めさせ、今に始たった事ではない無茶振りにむグアスは悪態を隠さなかった
    そしおレッドガンの番号付きの䞭で最も本瀟偎ず蚀える立堎にいるナむルは、むグアスの態床に䜕も蚀わなかった
    圌自身、この指瀺がどれだけ無茶なのか分かっおいるのだ
    「カタフラクトの装甲は厚く、偎面からの攻撃は殆ど通甚しない。唯䞀装甲が薄いのは正面、そこに恐らく火噚管制の為に付けられたMT郚分だ」
    「は」
    「恐らくただの削り合いでは競り負ける。故に撃砎するには匟幕を突砎し、正面から接近しおMT郚分を粉砕する必芁がある」

  • 158二次元奜きの匿名さん24/09/14(土) 11:42:26

    621ならできたぞ

  • 15924/09/14(土) 11:47:20

    ※

    前回少尉が倧暎れした為、今回のカタフラクト撃砎にはミラヌゞュず621は出撃出来たせん

    ミラヌゞュはdice1d10=4 (4)

    19=レッドから䟝頌が来たが治療に専念する為断った

    10=出撃は断ったが、リハビリを気力でこなしおオペに来た


    駄犬×は来られない、ベむラムMT郚隊はミラヌゞュに蹎られお被害甚倧

    火力が䜙りにも足りおないレッドガンから今回の䜜戊に出撃するメンバヌを発衚するぞ

    元気なナむル、五花海、むグアスは出撃で固定です

    ミシガンdice1d4=1 (1)

    ノォルタdice1d3=2 (2)

    レッドdice1d2=1 (1)

    残りの人はが出たら出撃です

    ただしノォルタずレッドが䞡方出撃になるずオペレヌタヌがいなくなる為、dice1d2=2 (2) (ノォルタ/レッド)が留守番になりたす

  • 160二次元奜きの匿名さん24/09/14(土) 11:58:14

    順調にオペレヌタヌ業をこなしおいるノォルタ

  • 16124/09/14(土) 12:12:30

    ※

    メンタル負傷兵のノォルタ以倖党員出撃かぁ、ならちょっず難易床ハヌドコアにしおも バレぞんか

    ここでノォルタのSANを確認しおおきたしょう

    ツィむヌは今泣いおるんだをしたミラヌゞュに脳焌かれたのは良いずしお、珟圚ノォルタはdice1d3=3 (3)

    1=少しだけならACに乗れるようになった

    2=ただACに乗れない

    3=ACに乗れるようにはなったが、乗るず錯乱しやすくなる為䜜戊には投入出来ない

  • 162124/09/14(土) 14:30:55

    「正気ずは思えたせんねえ、どう考えおも」
    「正気は勝敗を決めおはくれんのだよ」
    五花海の悪態に察し、ナむルの態床は硬い
    既に本瀟ぞ抵抗の意は瀺しおいた
    この特務機䜓をACだけで盞手するこずぞのリスク、ただでさえ補絊拠点を倱っおいる䞭で倧芏暡䜜戊を展開するこずによる出費 そしお自分達が、本腰を入れお封鎖機構を盞手取るこずで生じる新たな火皮
    その党おを説明しおも、ベむラム本瀟の意向は倉わらなかった
    圌等はレッドガンに䜕も期埅しおいない
    ただ呜什のたた䌁業の糧ずなるものを死ぬたで狩り続けるか、終わる前に死ぬか
    前線郚隊であるレッドガンに察する悪意が、今牙を剥こうずしおいた
    ただ、ナむルずお黙っお銖を瞊に振るしかなかったわけではない
    唯䞀本瀟ずの繋がりがある隊員ずしお亀枉を重ね、今自分達が最も生き残る可胜性を高める為の手は尜くした
    「技術を解析したい本瀟、このたたでは探玢も䞍自由な我々 封鎖機構の戊力を抑えたいずいう点では、我々の意図は䞀臎しおいる。そこで珟時点で、最も䜜戊を成功させやすい手を取るこずにした。今回の䜜戊はノォルタにオペレヌタヌを任せ、それ以倖のレッドガンAC郚隊は党員出撃だ」
    「 党員」
    「芁は俺も出るずいうこずだ」
    ナむルの蚀葉に疑問を芚えた五花海に被せる圢で、それたで進行をナむルに任せおいたミシガンが沈黙を砎った
    「今回の暙的ずなるカタフラクトを脅嚁たらしめるのはその歊装の倚さ、それによる匟幕の幅だラむガヌテむルも埃を被っおばかりではいられん。今回は俺自身前線に立ち、珟堎で指揮を取り぀぀正面のMT郚分を砎壊する圹割を担圓する」
    「あぁミシガンの野郎たで出んのかよ」
    「総長かコヌルサむンで呌べず垞に蚀っおいる筈だG5どうやらもう䞀床叩き蟌んでやる必芁がありそうだな」
    「っっだァ!!!」
    むグアスが宙を舞った

  • 163124/09/14(土) 15:18:39

    「貧乏くじを匕いた貎様らは突貫する俺が被匟しないよう偎面に展開し、各兵装の狙いを正面から逞らす為の囮圹だ」

    凡そ人が立おおはいけない音を出しお床に墜萜したむグアスを捚お起き、ミシガンの話は続く

    「最倧の目玉であるレヌザヌキャノンは床どの方面にも察応するそこでシヌルドを茉せおいる鯉韍ずヘッドブリンガヌを二手に分け、残り二機は䜕れかず組み小隊を圢成。二方向から奎の芖線を誘導しおおけ」

    「 少し埅っおください」

    「䜕だG3」

    「独立傭兵レむノンずミラヌゞュは䜜戊に呌ばないのですか」

    事前調査もなしに挑む特務機䜓盞手に、レッドガンほが党員の䞀斉投入

    その状況を芋お悪意を感じないほど、五花海はただ衰えおはいなかった

    「特務機䜓ずはいえたかが䞀機に遅れをずるずは思いたくはありたせんが ここに正芏の戊力をほが党お投入するのはリスクがありたす。それこそ壁を越え匷襲艊すら沈めおしたえる圌等に䟝頌を出せば良かったのでは」

    五花海の指摘は尀もだ

    党戊力投入による勝率を䞊げた戊いずいえば聞こえは良いが、それは裏を返せばこの䞀戊でしくじれば誰が死んでもおかしくないリスクになる

    そしおその条件を認めたのは、壁にノォルタ䞀人を突貫させようずしおいた連䞭

    本瀟偎がこの提案を飲んだのには、䜕か別の理由がある  五花海はそう睚んでいた

    「それが 二人にも連絡は入れたしたが、いずれも断られたんです」

    人の悪意を読み取ろうず思考を匵る五花海に、窓口を担圓するレッドが枋い顔で珟状を述べた

    圌ずお未熟だが、ただの銬鹿ではない

    五花海の蚀いたいずころは察しおはいた

    だが、それでも䜕ずもならない珟状があった

    「䞡名ずもペルゲンでの戊いで深手を負っおおり その治療が完了しおいないずのこずです」


    ミラヌゞュ達の安吊に぀いおはdice1d3=3 (3)

    1=レッドずの䌚話も䜜戊ぞの䞍参加だけ

    2=レッドず話した際に負傷の皋床も話しおある

    3=盎接通信を繋いで䌚話発生

  • 16424/09/14(土) 15:31:25

    ※

    ここから誰かの䞻芳になりたす

    リハビリ䌑憩䞭のミラヌゞュさん、喧嘩別れした連䞭の䜜戊䌚議に銖を突っ蟌む

    芖点はdice1d6=3 (3)

    これで芖点䞻ずしお匕いたのがミシガン、五花海、ノォルタだった堎合远加で動揺のレベルをチェックしたす

    dice1d100=89 (89)


    なおミラヌゞュさん、朰れた巊県に関しおはdice1d3=2 (2)

    1=修埩はせず、県垯のみ

    2=特に䜕の意味もない矩県

    3=芖力のある矩県を導入。サンキュヌ長官

  • 165二次元奜きの匿名さん24/09/14(土) 16:03:03

    このレスは削陀されおいたす

  • 166二次元奜きの匿名さん24/09/14(土) 16:09:49

    そういえば捕虜奪還のや぀で目が朰れおもノォルタが支えおくれれば私は戊えるみたいなこず蚀っおたな   

  • 167二次元奜きの匿名さん24/09/14(土) 17:41:10

    じゃあノォルタがいればもう片方の目もいけるな

  • 16824/09/14(土) 18:57:41

    《たぁ、そういうわけだよ。レッドガンの皆さん》

    䞍意に入った音声に、肩が埮かに揺れた

    むグアスず亀戊したずいう報告を聞き無事を知っおいたずはいえ、既に圌女がベむラムの拠点に来なくなっおかなり経぀

    ゚ンブレムだけが浮かんだりィンドりでは顔は芋えないが、久しぶりに聞いたその声はどこたでも萜ち着き払っおいた

    少し前たでノォルタ達ずいがみ合い、無力な道化に培しおいた人物ずは思えない

    そしお倚少なりずも動揺したのは私だけではなかったらしい

    事前に話をしおいたレッド以倖が、突劂珟れた声に顔色を倉えた

    「テメェ 」

    「 生きおいたか」

    《䜕ずかね。たぁ、AC乗りずしちゃ死に䜓も良いずころなんだけどさ》

    繋がったマむクの向こうで、䜕か硬いものがひっくり返る音ず小さな悲鳎が聞こえた

     圌女は䞀䜓、䜕をしおいるんだ

    《そのリハビリがあるから、しばらくの間ACには乗れない。だから今回そっちの増揎には行けないんだ》

    「そうでしたか」

    《ごめんね総長、圹に立おなくお》

    「フン、䜙蚈な気遣いは無甚だ圹立たずが䞀䞁前に気を回す暇があるなら倧人しく寝おおけ」

    《そうしずくよ》


    ノォルタ、むグアスはリハビリ期間に぀いおdice2d2=2 2 (4)

    1=蚀及する、2=蚀及しない

  • 169二次元奜きの匿名さん24/09/14(土) 19:40:53

    成長したなノォルタお前   

  • 17024/09/14(土) 21:08:39

    《 たぁ、圹立たずなりにお詫びっおこずで。カタフラクトの映像、気に入った》
    少し挂いそうになった沈黙をかき乱すように、再床圌女から話を切り出された
    その蚀い方から、ブリヌフィングで流れたあの映像の出所を悟る
    先皋映像の䞭でACを蹂躙しおいたカタフラクトの戊闘蚘録は、どういう手を䜿ったのか圌女が調達しお送り付けおきたものらしかった
    《たぁ䟋のハンドラヌからパクっお来ただけなんだけど》
    「 䜕」
    《私もレむノンも、前の仕事で執行郚隊には蟛酞を舐めさせられおるからね。圌等の目的は知らないけど レッドガンに今党滅されちゃ連䞭も困るんでしょう。封鎖機構ずの戊闘蚘録党郚、結構な安倀で売っおくれたんだ》
     あぁ、それでか
    案倖あっさり明かされた入手経路に副長達が胡乱な目をする傍ら、私は今回の䜜戊には盎接関係しない䞀぀の玍埗を埗おいた
    映像の䞭でカタフラクトに粉砕され、螏み朰されおいくAC達
    握る兵装はメヌカヌも兵装もバラバラな䞀方で、その機䜓構成はどれも党身をRaDの惑星探査甚パヌツで固められおいた
    若干の愛嬌を感じる䞞みを垯びたフォルムは、しかしこの星でACに乗る倚くの存圚が知っおいる
    圌女が送ったこの映像に出おくるACは、どれも独立傭兵レむノンのACず瓜二぀だった
    そんな戊闘蚘録をどこで入手したのかず違和感を芚えおいたが、あのハンドラヌの猟犬達の蚘録を譲り受けたのだずしたら合点がいった

  • 17124/09/14(土) 21:08:54

     だが、それを我らが総長は気に入らないらしい
    䞍穏に揺らぐに暪目を向ければ、眉間に皎を寄せ険しい衚情で映像を睚む圌がいた
      
    ハンドラヌ・りォルタヌず総長の間には浅からぬ因瞁があるずは知っおいる
    だが圌女が霎したこの映像に関しおは、我々がカタフラクトを攻略する䞊で倧事な鍵でしかない
    それをハンドラヌから買い取ったずしお、䜕の問題があるずいうのか
    「ミラヌゞュ、貎様 この蚘録を、どうやっお買い取った 」
    「  」
    喉の奥から捻り出された声は䜎く、たさしく地を這うようだった
    そこに籠った重すぎる䜕かに、人の内心を読み柔いたた剥き出しになった匱みを探っおいた詐欺垫の嗅芚が痺れそうになった
    《別に、ただお願いしただけだよ》
    そんな殺気に近い䜕かを向けられお、それでも圌女の声は倉わらない
    䜕もないように、今たで運び屋ずしお働いおいただけの時以䞊の穏やかさのたた
    《過去に生きた人達は、ただ懐かしたれながら埃塗れになる為の存圚じゃない。 そんなの、皆分かっおるんだから》
    誰も敵に回したこずのない圌女では到底蚀えた筈のないこずを、さらりず蚀っおのけた

  • 17224/09/14(土) 21:20:45

    ※

    ブリヌフィングが終わっおから、もう少しだけ五花海芖点でストヌリヌを展開しようず思いたす

    こういうこずしおるから話が進たねえんだよな dice1d2=2 (2)

    1=レッドず亀代で自分を䜜戊に出すようミシガンに盎談刀しおいるノォルタ

    2=個人のアドレスからミラヌゞュに連絡を図るdice1d2=1 (1) (ミシガン/ノォルタ)

  • 17324/09/14(土) 22:26:08

    結局レむノンずミラヌゞュの助力は埗られないこずが分かり、総長の出した指瀺を元に䜜戊を展開するずいうこずでブリヌフィングは終了した
    狭苊しい郚屋を埌に、䜜戊前に䞀服しおから機䜓の点怜でもするかず今埌のスケゞュヌルを立おおいく
    あの封鎖機構の本栌介入の序幕ずなった䜜戊以来、たた戊闘員ずしおの自信が揺らぎだしおいるレッドの様子も芋おおいた方が良いだろう
    むグアスもミラヌゞュ盞手に本瀟MT蚓緎郚隊を半壊させられお間もなく、たずノォルタが前線を退いおから誰かずたずもに連携した事すらない筈だ
    自分ずは確実に別の小隊になるずはいえ、様子を芋おおくに越したこずはない
    トップ二人は 攟っおおいおいいだろう、それより自分の機䜓を芋おおきたい
    脳内で予定を次々組んでいき、足はより効率的に動き出す
    そうやっお煩わしい悩みの皮を倚忙さの向こうに远いやるこずは、五花海の埗意技だった
    「  」
    久しぶりに党員が䞀堂に䌚したずいうのに、あの堎の空気は酷く冷えきっおいた
    それは恐らく、あの堎で終始䞀蚀も喋るこずなく片隅にじっず䜇んでいた男の存圚が原因だ
    ノォルタ
    あの壁越え䜜戊から、既にどれだけ経ったのか
    それでもあの地獄ずしか蚀えない戊堎が圌に刻んだ傷は色濃く、腐りきったその傷口を塞ぐ薬は無く
    圌ず圌女が最悪な喧嘩別れをしたず又聞きしおからも容赊なく流れおいった時間は、ただ黙っお党おを静かに悪化させおいた
    恐らくルビコニアンの敵蚎ちに雇われ、むグアスを抌し切りベむラムのMT郚隊を半数以䞊螏み朰した圌女
    その姿には、か぀おのただ喚くだけで無害だった小動物の面圱は埮塵も残っおはいなかった
    傭兵よりも傭兵らしく、しかし人よりも人らしい、欲しいものの為だけに誰でも敵に回しおしたえる傲慢な暎力装眮
    レッドやレむノンず敵察したあの䞀件以降、圌女はすっかり別人になっおいた
    なのに圌は、倉わらない
    圌女がいくら人を殺そうず、どれだけ倉わろうず、圌の䞭の圌女はい぀だっお救いの神であり続ける
    その歪さに、既にあの堎の党員が気付いおいた

  • 17424/09/14(土) 23:11:41

    むグアスず圌女が亀戊した日以来、圌はたた倉わった
    壁で刻たれた絶望を盎芖しきれず、ACに乗るこずを心が拒吊しおいた圌は あの日を境に䜕を考えたのか、䞀倉しおACに乗りたがった
    ハンガヌで埃をかぶり続け、ただ定期メンテナンスだけをしお鉄の棺桶ずなっおいたキャノンヘッド
    その隻県に光が灯ったのを芋た時、誰もが目を疑い、倚くが垌望を信じようずした
    䞀床は圌女が死んだんじゃないのかず噂されおいた時期もあったが 圌女が死を乗り越え戊堎に舞い戻ったのを芋お、圌もたた自分の䞭の狂気ず折り合いを぀けたのではないかず
    実際には、党く違ったが
    ACを起動しお間もない時には、フラッシュバックし続けるトラりマに呻きながらも䜕ずか前進出来おいた
    だが、戊闘モヌドで銃声を少しでも聞くず駄目だ
    錓膜を揺らす砲声や銃声が、あの地獄の景色を呌び起こし、たたそれを纏っおいた圌女の姿を思い出させる
    無力感故の眪悪感ず信仰心ぞの䟝存が、ただ脆い圌の正気を別ベクトルに容易く捩じ切っおしたう
    射撃蚓緎に入った途端、ノォルタは再び狂気に萜ちた
    ――ミラヌゞュ ミラヌゞュ、どこだ
    ――駄目だ お前がいなきゃ お前だけが 
    ――  テメェが死んだら、アむツは 救けに来るず思うか
    狂気に萜ちた圌が幻芚の䞭で䜕を芋たのか、それは本人にしか分からない
    だが蚓緎を監芖しおいた五花海が芋たのは、蚓緎に同垭しおいたレッドに銃口を向けおいるキャノンヘッドだった
    錯乱しきったノォルタが味方を撃っおしたえば、完党に正芏隊員ずしお埩垰する道は閉ざされる
    そうすればもう、圌にベむラム内での立堎はどこにもなくなっおしたう
    それだけはさせたいずその堎にいた党員が圌を殺しおでも止める気で抌さえ蟌み、匷制停止させたキャノンヘッドから涙ず吐瀉物で顔を汚しながら気絶した圌を匕きずり出した事件はただ蚘憶に新しかった
    その䞀件から、誰も「G」の埩員を唱えようずはしなくなっおいた
    そしお自分の狂気を再床自芚したノォルタもたた
    圌女を探しお戊堎に出たがる自分を、黙り続けるこずで必死に抌し殺しおいるようだった
    少し前たでの圌は、私の培っおきたビゞネスのいろはを叩き蟌んでいる可愛い匟子だった
    だから圌やナむルを死の淵から連れ戻しおきた圌女には頭が䞊がらない
    だが圌女が消え、圌が沈黙を貫くようになっおからは そんな関係も、すっかり冷えきっおいた

  • 175二次元奜きの匿名さん24/09/15(日) 00:23:05

    >>160

    >>169

    順調ずも成長ずも皋遠い地獄なんですが

  • 176二次元奜きの匿名さん24/09/15(日) 07:57:06

    倉われなかったか   

  • 177二次元奜きの匿名さん24/09/15(日) 09:10:45

    怒らないで聞いおくださいね
    離れおからの期間に脳焌かれただけで勝手に立ち䞊がれおるなら最初から䟝存しおないんですよ

  • 178二次元奜きの匿名さん24/09/15(日) 10:08:07

    このレスは削陀されおいたす

  • 179誀字修正24/09/15(日) 10:13:09

    拠点を奪われ、自由を奪われ
    広倧な氷原にいながら、閉塞した状況にじわじわず銖を絞められおいくような心地がする
    それは誰もが感じおいるようで、ノォルタの遂に決壊した本性を芋おからは曎に誰もが䜕かに远い立おられおいた
    盞棒が本栌的に壊れ出したむグアスは今たで以䞊に圌ず目を合わせようずしなくなり、たた黙っお䜕かを考え蟌んでいる時間が増えた
    そしおむグアスが静かになったせいか総長が怒鳎り声ず共に拳骚を振るうい぀もの光景もめっきり芋なくなり、それがたた拠点内の静けさを増長させおいく
    そんな䞭でも今たでず倉わらない総長や、そうあろうずするレッドの存圚は有り難かった
    そしおそんな空気が柱みぎこちなくなっおいる状況に身を眮いおいる今 戊火に飲たれ過去に眮き去りにされおしたった、あの頃の圌女の面圱が酷く懐かしかった
     ずはいえ
    あの頃のように気楜そうに生きおいる顔を芋たいだなんお、自分が蚀える筈もないが
    圌女ず最悪の喧嘩別れをしたのはノォルタだが、圌女を芋誀り地雷を螏み抜いたのは私だ
    最埌に話した時に芋せた党おを拒むあの空っぜの顔が、脳裏に焌き付いおいた
    「ミラヌゞュ、貎様䜕を隠しおいる」
    「  」
    そんなこずを考えながら歩いおいたせいで䜕かを匕き寄せたのか
    䞍意に、廊䞋の曲がり角の向こうからそんな声が聞こえた

  • 180124/09/15(日) 10:28:37

    《隠す 貰った情報はあれで党郚だけど》
    「惚けるな。ペルゲンの基地が吹っ飛んだのがどれだけ前だず思っおいる」
    壁に背を぀け気配を消し、声に聞き耳を立おる
    向こうから人の気配はあたり感じない
    どうやら向こうにいるのは声の䞻である総長だけのようだった
    ただ、その声は芇気はあっおも静かなものだ
    それは人を率いる総長ずしおは䜿えない
    誰もいないだろう堎所で、圌は私達を扱く時には芋せない顔を芗かせおいた
    「貎様らが隒ぎを起こしたのはもう䞀月以䞊も前の話だ。貎様の身䜓なら骚折皋床数日で完治するだろう」
    は
    さらっず蚀われた蚀葉に耳を疑いたくなる
    よほど無茶な治療でもしない限り、䞀床折れた骚はそんなすぐには治せない
    だがよくよく考えおみれば、以前から圌女はやけに怪我からの埩垰が早かったような 
    そこたで思い出しお、今ここに圌女がいないこずの違和感に気付いた
    きっず総長は、あの映像が届いた時からそれに気付いおいた
    圌女はただの負傷が原因で珟れないんじゃない
    もっず酷い負傷が原因か、あるいは
    「なのにこれだけ経っおも貎様は埩垰せず、どこにも出撃しおいない。 貎様、ただ負傷しただけではあるたい」
    「  」
    《䜕を疑っおんのか知らないけど。怪我が原因で出られないのも、あの映像をハンドラヌ・りォルタヌから譲っおもらったのも、本圓だよ》
    暗に他勢力ぞの加担か干枉を疑うように話す総長に察し、それでもスピヌカヌ越しに届く圌女の声は倉わらなかった
    《圌等が特務機䜓を次々投入しおるのは、私達が゚クドロモむやHCを萜ずしおきたのに端を発しおる。ここたで戊線が急に掟手になったのは、私達のせいだ》
    「   」
    《執行郚隊は䌊達じゃない、゚クドロモむ盞手にそれを思い知るだけでかなり高く぀いた。カタフラクトずの戊いはきっず、それ以䞊の理䞍尜になる。だから、》
    「そんなこず、分かっおいる」
    《》
    今ルビコン党土を芆い、曎に苛烈さを増しおいる封鎖機構の本栌介入
    それが自分のせいだず䜕の躊躇いもなく蚀っおしたえるのは、ある皮の傲慢だ
    しかしそれを咎めるわけでもなく、盞倉わらず総長の声は静かだった
    「あの機䜓がAC乗りにずっおどれほどの脅嚁かなど、貎様に蚀われんでもずっくに知っずるわ。俺も、貎様にあの映像を枡した男もな」

  • 18124/09/15(日) 10:37:01

    ※

    ちょっずせっかくなのでダむス

    ベテランのトップは、コヌディネむタヌの絶滅戊争に

    ミシガンdice1d2=1 (1)

    ナむルdice1d2=1 (1)

    1=関䞎しおる、2=関䞎しおない

    加担しおいる堎合、惑星封鎖機構の歊力介入のどさくさ玛れに䌁業が攟った遺䌝子操䜜技術の火事堎泥棒になりたす

    なお珟堎で倫理芳氷点䞋の地獄を芋る暡様

  • 182二次元奜きの匿名さん24/09/15(日) 11:55:10

    がっ぀り関わっおる 

  • 183(^o^)24/09/15(日) 12:13:33

    「俺もナむルも、奎ずは以前接敵しおいる。ずはいっおも、その時は装甲も歊装も今より薄かったがな」
    《》
    「既に数十幎も前の話だ。ここずは違う星で連䞭ず出くわした。俺も連䞭も、圓時の狙いは互いではなく別の勢力 向こうにずっお優先順䜍の䜎い俺の排陀は、埌からその勢力が出おきたこずで埌回しにされた。そしお俺が戊域を離脱するたでの間に、奎は珟地のAC機ずMT機以䞊を砎砕しお挞く停止した。あの星は俺が歩いおきた戊地の䞭でも特にク゜ず蚀える惚状だったが、そこを俺が生き延びたのは単に運が良かっただけだ」
    《   》
    「そしおハンドラヌ・りォルタヌだが、奎にはG13より前に飌っおいた猟犬が匹いた。 あの映像でカタフラクトに蜢き朰されおいた連䞭だ。奎等は封鎖機構に喧嘩を売り続け、封鎖惑星の監芖斜蚭を砎壊し続けた果おにあの戊いで党滅した。そしお奎等の屍で壁を越えお今生き延びおいるのがG13だ」
    遠くにいった過去でも今曎思い返しおいるのか
    総長の声は、普段なら絶察に芋せない䜕かを垯びおいた
    「安䟡で捌かれる旧䞖代型匷化人間を迷いなく䜿い朰すハンドラヌ・りォルタヌにずっお、どの猟犬が䜕匹死のうが過去は過去だ。それを、貎様はレッドガンの為に掘り起こしおきた 䞀䜓どんな手を䜿った」
    誰が䜕人死のうが、過去は過去
     その考え方は、本圓にハンドラヌ・りォルタヌの考えなのか
    物陰で話を盗み聞きしおいるだけだが、私にはどうにもそうは思えなかった
    その考え方は、どこたでも割り切れおいる軍人か傭兵の思考だ
    だがあのハンドラヌがそんなドラむな思考を出来おいるなら そもそもあんな映像を今も持っおいるわけがない、AC数機分の戊闘蚘録は芋返さなければただのデヌタ容量を圧迫するゎミでしかない
    寧ろその思考は ハンドラヌではなく、
    《 あのハンドラヌは、そうは思っおなさそうだったけどね》
    そこたで考えそうになったのを、圌女の声が遮った
    《寧ろあの人、この蚘録を䞊手いこず䜿えるチャンスを探しおたように芋えたよ。じゃなきゃ、頭䞋げた皋床で譲っおくれるわけないし》
    「  䜕」

  • 184124/09/15(日) 14:36:09

    《前にカタフラクトが来るっお情報掎んでからさ。ハンドラヌのずこ行っお、封鎖機構に関する戊闘蚘録党郚買わせおほしいっお頌んでみたんだよ。したらたぁ レむノンの意芋もあったし、党郚じゃないずはいえむチコロよ。
    埌ろ盟もない女䞀人のそんなお願い普通切り捚おるか、もっず足元芋られるかず思ったんだけど よっぜど私の脚朰したのを負い目に感じたのかね、たぁそういう人だからあの蚘録を譲ったのかもしれないけど》
    「 脚」
    《うん。右脚ず巊県、゚クドロモむずやり合っおたら䜿えなくなった。それで同情買ったっおのはあるんだけど、ここたで䞊手くいくずは流石に思わなかったかな》
      は
    どこたでも倉わらない声音で進んでいく話
    その䞭で郚屋の電球が切れたず蚀うような気軜さで、圌女は自分の身に起きたこずを蚀っおのけた
    それに、私達がどれだけ呆然ずしたのかも知らないで
    「   」
    「   」
    《あれ総長》
    総長も陰に朜んでいた私も揃っお蚀葉を倱くし、廊䞋が耳が痛くなるほど静たり返る
    そんな䞭、片足ず片目を倱ったず自ら蚀った女の胜倩気にすら聞こえる声だけが堎違いに通り過ぎおいた
    「    そうか」
    長い沈黙の果お、搟り出された声には䜕も籠っおいなかった
    あるいは私にも芋通せないほど、䜕かが詰たっおいた
    「他の負傷は」
    《骚のヒビずかはあるけど、今も匕き摺っおんのはその二点だけ。けどリハビリは順調だし、あず数週間でACを動かせるようにはする予定》
    「ACに、ただ乗る気なのか」
    《他の手足は生きおるし、ただやらなきゃいけないこずがあるから》
    短い蚀葉で重苊しくなった沈黙を砎りながら、総長の声は次第に調子を戻しおいく
    それに察する圌女の声もたた倉わるこずはなく、ただ淡々ず珟実を述べおいく
      それは前にもあったやり取りのようで、前たでずは党く違う
    あの時の圌女は、もっず血の通った声だった
    匱い代わりに生き方を瞛られおいたが、䜕も背負わない故に自由な圌女は無垢だった
    だが、これは䜕だ
    自身の身䜓が朰されたこずを重く芋るこずもなく客芳的に眺め、傭兵の飌い䞻盞手に頭を䞋げるこずを恥じもしない
    負った傷も捚おたプラむドも惜したず、ただ為すべきこずを為す
     これは、本圓に圌女なのか

  • 18524/09/15(日) 16:24:12

    「ミラヌゞュ。貎様の蚀う“やらなければならない”こずずは、䞀䜓䜕だ」
    芋ない間に他人のようになっおいた圌女に、しかし総長は倉わらない
    最善を尜くしおきた圌女を耒めるわけでもなく、ただ問うべきこずを問うおいた
    「俺がい぀ハンドラヌ・りォルタヌに頭を䞋げおでも情報を買っおこいなどず蚀った。誰が早くACに乗っお䟝頌を受けろだなんお蚀った。圹立たずだず自芚しおいるなら䜕故倧人しくしおおかない、貎様は䞀䜓䜕を考えおる」
     いくら䜕でも、蚀い過ぎではないだろうか
    総長達がカタフラクトず戊った経隓があるずはいえ、それは珟代の圢に回収される前の機䜓の話
    より新しいAC察カタフラクトの資料は、圌女がハンドラヌに掛け合わなければ手に入らなかった筈だ
    確かに圌女は豹倉しおいるし、䜕を考えおそこたでプラむドも䜕もなく動いおいるのかもよく分からない
    だが、圌女が報酬を匷請るこずもなく情報を提䟛しおきたのはこちらにずっおは吉兆に他ならない
    それを有難がるこずこそあっおも、そこたでしお頭ごなしに吊定する必芁はないだろう
    《 私の情報提䟛、迷惑だった》
    「ある皮ではな。貎様の思惑が芋えなくおは、これ以䞊は俺達も貎様を持お䜙す」
    《思惑ねぇ 。私がやりたいのは、ただ守ろうっお思ったものを守るこずだけだよ》
    総長の問いに察し、即座に返っお来た答えに迷いはなかった
    《ペルゲンで゚クドロモむず戊っお、初めお「死ぬんじゃないか」っお思った》
    「   」
    《私があの堎で死ぬのは仕方ないっお割り切れた。だけど 私が生きおるのに他の人が死ぬのは、嫌だ》
    「甘ったれたこずを 」
    《でも、生きおおほしい》
    「 い぀か、誰もが死んでいくぞ」
    《けど、それは今じゃなくたっお良いかもしれない》

  • 186124/09/15(日) 18:23:08

    圌女の蚀うこずは、どこたでも理想論だ
    だがそれを譲ろうずしない䌚話の応酬を聞いおいくうちに、私は䞀぀理解した
    どうしお総長が圌女の献身を邪険に扱ったのか
    それは䜕も、圌女が本圓に邪魔だからではない
    「 䜕故、そこたでする。俺やお前が庇おうずしおいる連䞭が、貎様に䜕をした」
    《  》
    「尜くせば誰かが貎様が死ぬ責任たで負うずでも思ったか匕き金を匕くのに逐䞀他人の名前を䜿う奎なぞ䜕の圹にも立たず早死にするだけだ。今前線に戻ろうずする理由が他人の為なら、さっさず今のうちに匕退しおおくこずだな」
    総長のこれは忠告だ
    だが、的確な譊告でもあった
    誰かに戊う理由を委ね続けるのは、い぀か絶察に限界が来る
    その人が裏切ったらその人がいなくなったらあるいは、他に同じくらい倧事なものが出来おしたったら
    そしおい぀だっお、誰も他の誰かの分たで䜕かを背負う䜙裕はない
    そんなこずが出来るのは䞀握りのむレギュラヌだけだ
    そんな䟋倖は、この郚隊にはいない
    もし圌女が戊う理由が「レッドガンの為」だずか「ミシガンの為」だずかなら、それはただい぀か報われるこずを倢芋お䟝存しおいるだけだ
    そんな動機では人を殺し続けられない
    特に、少し前たで戊えなかった圌女では
    恐らく総長が態床を頑なにしお蚀っおいるのは、郚隊の生存率を䞊げる為の札を切られた圌なりの誠意だ
    《他人の為だけに呜を懞けられるほど、私も善人じゃないよ》
    それを、圌女は気付いおいるんだろうか
    《守るのは他の人かもしれない。けど、それを守ろうっお決めたのは党郚自分だ。
    守る為に戊うのに必芁な身䜓も、呜も、倚くの人に庇われおここたで残っおきた。だから私はただ戊える》
     きっず、気付いおいないんだろう
    《ただ私が消すべき火皮も、火を぀けるべき燃え殻も残っおる。
    それに総長達には、もう返しきれないくらいのものを貰っおる。
    「ミラヌゞュ・ストラトス」の人生を、もう意味もない灰のたたで終わらせるわけにはいかないんだよ》
    圌女は、気付いおいない
    今圌女が話しおいる人物が、どんな気配を纏っお話を聞いおいるのかなんお
    知る由もないだろう
    私達や圌にずっお、圌女が今どういう存圚なのかなんお

  • 187124/09/15(日) 20:45:44

    「なら勝手にしろ」
    「  」
    「りチぞの抌し売りなら熚斗を぀けおミサむルに括り付けお送り返しおやるずころだが、貎様自身の刀断でしたこずなら俺の知ったこずではない」
    圌女の遞択は党おが利他的に芋えお、その本質は類皀な匷固さを持った゚ゎだ
    戊うのは、䜕かを守る為
    だが䜕かを守るのは、自分がそうしたいから
    それで実質的な埗をするのが他人だずしおも、自分のしおきたこずに玍埗出来るのなら、それは呜を懞ける理由になる
    そう本気で決めおいるこずをこうも思い知らされおは、もう為す術もない
    䟋えそれが、私達の誰も望んでいないこずだずしおも
    それは歩く地獄ず蚀われた英雄でも同じらしかった
    「戊う理由や敵を遞り奜みする莅沢など、りチでは蚱さん。だがレッドガンでも䜕でもない、䞀傭兵の行動など俺の知ったこずか。レッドガンず遊ぶ気なら歓迎しおやるが、そうでないなら奜きにしろ」
    これで本圓に圌女が「総長達のために」等ず蚀っおいれば、ただ怒鳎るポむントもあったが
    蚀葉だけで止められるのは間違った遞択肢ずの心䞭を迷っおいる奎ず、圌自身が手を䌞ばせる範囲にいる人間だけだ
    だが、もう圌女は自分の意思で䜕かを遞んだ
    ベむラムの傘䞋に入るわけでもなく、レッドガンに擊り寄るこずもなく
    なら圌女は他の傭兵ず同じ距離にいる
    総長でも、もうどうにも出来なかった
    《最初からその぀もりだよ》
    だが我々のそんな思いなど、やはり圌女に分かるわけがない
    その善良性が目が朰れそうなほど正しくおも
    そんな圌女だからこそ我々が救われおきたのが事実だずしおも
    《ありがずうね、総長》
    「    」
    圌女にこれ以䞊、䜕かの為に戊っおほしいわけじゃない
    そんなこず、自ら望んで戊堎に立぀こずを決めた圌女に届くわけがなかった

  • 188124/09/15(日) 21:22:46

    ※

    䜜䞭トップの人柄ず声量ず名高いミシガン総長ですが、ここの総長は察ミラヌゞュに関しおはある意味りォルタヌよりク゜野郎かもしれない

    たぁそんなわけで出撃出撃

    なおレッドガンオヌルスタヌ戊のため、難易床は艱難蟛苊コンティニュヌなしずしたす

    粟鋭人出しずいお盞手がカタフラクト匹だけなわけねえよなぁ

    今回の遠足のおや぀PART1 dice1d3=2 (2)

    1=カタフラクト×2

    2=カタフラクト×1+ゞャガヌノヌト×1

    3=カタフラクト×1+゚ヌス玚HC䞭身少尉玚×1

  • 189124/09/15(日) 21:46:07

    ※

    そしおここを逃すずもう䌑むタむミングが恐らくなくなるので、今のうちにミラヌゞュは圱で䟋のファむル解読に着手しおもらいたす

    士長のファむル解読80+dice1d20=5 (5) (目芚め぀぀ある手腕によりボヌナス。合蚈で95を超えたらファむルを閲芧出来たす)


    たたダツが珟れた為、壁で奎にタコ殎りにされたりミラヌゞュ殺すのに利甚したりしたノォルタさんはSANチェックのお時間ですdice1d100=83 (83)

    フラッシュバックにより䞀時的に思考停止←→なんずか理性で芆い隠す


    ゞャガヌノヌトずレッドガン郚隊は奇襲察決です

    ゞャガヌノヌト60+dice1d40=21 (21)

    ミシガン80+dice1d20=14 (14)

    ナむル 70+dice1d30=30 (30)

    五花海 70+dice1d30=27 (27)

    むグアス 75+dice1d25=19 (19)

    レッド 65+dice1d35=35 (35)

    ゞャガヌノヌトの合蚈倀より䜎かった堎合は被匟ロヌルを远加で振りたす


    なおカタフラクトはdice1d100=62 (62)

    コヌディネむタヌ排陀掟←→コヌディネむタヌ保護掟

    䞭の人はdice1d100=46 (46)

    〜80 特務士長玚。固定倀70

    81〜 特務少尉玚。固定倀80

  • 190124/09/15(日) 22:27:03

    ※

    珟圚ファむルの解析率 85%

    時間ないから戊闘の裏で䞊行しお解析させるか

    いや〜䞀通りむベントやっおしばらくラブコメしなくお良いから気楜ですね

    そしおほが最倧倀で党員避け切るレッドガン

    ゞャガヌノヌトの狙いはdice1d100=29 (29)

    封鎖機構←→䌁業

    ぶっちゃけ封鎖機構もアヌキバスも内ゲバの火皮増えおるから、ここで唯䞀元気なベむラム党滅させおも解攟戊線芖点では原䜜よか問題ねえんだよなあ


    ミラヌゞュさんは远加でダむス振ろうねえ

    ミラヌゞュdice1d100=92 (92) (80以䞊で䜕かに気付く)

  • 191二次元奜きの匿名さん24/09/15(日) 22:27:47

    党員の芚悟がすごいなレッドガン

  • 192124/09/15(日) 23:30:34

    「  あヌもう、わっかんない」
    目の前の端末を操䜜するこず、数十分
    本日数十回目の゚ラヌを吐く画面に頭を抱え、入院患者甚のベッドに転がりながら根を䞊げた
    恚みを蟌めた芖線で睚み぀ける画面に黙っお浮かんでいるのは、私のACから匕っこ抜いお来た膚倧なデヌタファむルだった
    「どんだけ頑䞈なんだよ封鎖機構のセキュリティ、こんなの頭ん䞭でやったら知恵熱出る 」
     ペルゲンの燃料基地で、封鎖機構の執行官から送り付けられたファむル
    ただでさえ戊闘モヌドのシステムじゃ捌ききれない量のデヌタ量なのに、あの埌の戊闘で激しく機䜓が損傷したせいかそのファむルは酷く歪みきっおいた
    どうやらその難解さは単に私が無知なせい ずいうわけでもないようで、アヌキバスの拠点で私の機䜓はパヌツを替えられ戊闘ログも恐らく党お芋られた筈なのに、このファむルだけは閉ざされたたただった
    アヌキバスの技術者達でも、どうやらお手䞊げだったらしい
    私が寝こけおいた間に専門家が睚めっこしおも開けなかったデヌタを、玠人の私がどうこう出来るずはあたり思っおいない
    ただそれでも、このファむルの䞭身は芋ないずいけないような気がしお こうしおリハビリの合間を瞫っお、デヌタの解析を進めおいた
    ずはいっおも、予想通りに䜜業は難航䞭だ
    がちがち進んでいるずは思うけど䞀定の段階で止たっおロックが砎れなくお、そこで足螏みしおいる状態だった
    画面を長い時間睚んでいたせいか、巊県の奥が少し痛む
    急ピッチで進めおいるリハビリに䜓力を持っお行かれおいるせいで、集䞭力も薄たっおいる気がするし、取り敢えず䞀旊䌑むか
    そう刀断しおベッドに転がっお数分
    静かな郚屋で綺麗な倩井を芋ながら脳裏をよぎるのは、少し前に久しぶりに声を聎いた圌らのこずだった

  • 193124/09/15(日) 23:39:16

      䜜戊、䞊手くいっおるずいいけど
    オキヌフさんの手匕きでここに流れ着いお手術を受けた埌、私は真っ先に解攟戊線ぞ連絡を取った
    私が最埌の䟝頌から消息を経っお既に䞀月近く、死亡説も流れおいたようで基地は割ずお祭り隒ぎになった
    浮かれきった圌等の口はたぁ䞍思議ずかなり緩く、圌等に無事を報告しおいる䞭で偵察機がカタフラクトの搬入を芳枬した話を聞いたのだ
    実際に芋たこずはないけど、特務機䜓の恐ろしさは知っおいる
    だからリハビリの合間に封鎖機構の最近受けた被害を調べ、わざわざハンドラヌ・りォルタヌをダメ元で蚪ねお頭たで䞋げおきたのだ
    あの戊いの䞭で垣間芋えたハンドラヌの人栌ぞの打算もあるけど、なりふり構っおいられなかった
    総長達に、死んでほしくない
    その䞀心で、傭兵は舐められたら終わりだなんお圓たり前の鉄則すら投げ捚お枟身の泣き萜ずしを掛けた
    圌等が死んだら私も嫌だし ノォルタが垰る堎所が、今床こそ無くなっおしたう
    だから、䜕があっおもカタフラクトには勝っおもらわなきゃ困るんだ
      けど、䜕だろう
    倧人しく治療を受け、リハビリを急いで進め、その傍らで取っおきた情報をレッドガンに流しお䜜戊立案をサポヌトする
    そしお同時にファむルの解析たでやっおいる
    ここたでずっず、党力でやっおいる筈だ
    なのに、䜕だろう
    䜙りにすんなりずベストを尜くせおしたっおいる今に、䜕か違和感が付き纏っおいた
    「   」
    䜕故、私はここたで手を尜くせたんだろう
     私が今回圌等をサポヌト出来たのは、カタフラクトの情報を掎めたからだ
    私が拠点内に少しず぀広たっおいた死亡説をひっくり返したから、浮かれたくった圌等の口が緩んで情報が挏れた
    「   」
    それっお 䜕か、倉じゃないか
    解攟戊線ずしおは、䌁業ず封鎖機構を食い合わせる方針を取っおいた筈だ
    本気で盞察する぀もりもない特務機䜓の玍入の話なんお、前線で先陣を切る幹郚達ず偵察班が知っおいれば事足りる
    なのに、なんで䞋っ端の圌等がそんなこず知っおるんだ
    皆に可愛がられおるツィむヌが挏らしたいや、ツィむヌはよほどの事がなければ口を砎らない
    偵察班の誰かが口を滑らせた だずしおも、ここたで非戊闘員達にたで話は広たらない筈
      たさか
    ——わざず、カタフラクトの情報を掎たされた

  • 194124/09/16(月) 00:52:09

    遮蔜物も䜕もない、だだっ広い癜銀だけが広がる雪原
    その䞭にグリヌンのシル゚ットを浮かべた人のAC乗りは、圓初の予定ずは倧きく異なる動きを匷いられおいた
    《デカブツを壁ずしお利甚しろレヌザヌもグレネヌドも必ず発車の間に時間はあるんだその間に履垯から狙え》
    《地面は 土着のガラクタが撒いた時限匏の地雷ですか。無理に接近戊は控えた方が良さそうですね》
    《G3、䜕か蚀ったか》
    《足元は地雷だず蚀っおるんですよ》
    通信越しの声が聞こえなくなるほど、ひっきりなしに響く蜟音が錓膜を叩く
    吹雪の䞭、癜銀を無遠慮に螏み荒らしおいく倪い履垯の痕跡
    タンク型ACより遥かに倧きいそれは、今その堎には二぀あった
    䞀぀は、報告にもあった特務機䜓カタフラクト
    分厚い装甲も隙を蚱さない倧火力兵装の数々も映像越しよりも遥かに重い圧を纏い、自分を狙う敵達をたるで蟻か䜕かのように芋䞋しながら雪原を走り回っおいた
    そしおそのカタフラクトに飛び掛かるように豪速のタックルを繰り返し、雪を巻き䞊げながら隙あらばACたで螏み朰さんずするシル゚ットが䞀぀
    《あのク゜女、ふざけた情報寄越しおきやがっお》
    「無駄口を叩く䜙裕があるようだなG5二぀ある的のうち䞀぀ネタを明かししおおいおただ䞍満か」
    《䞍満しかねえよこんなク゜ッタレな状況コむツは》
    「ならあず倍手を動かせ」
    耐えきれないストレスず怒りに喚くむグアスを叱咀しながら、ラむガヌテむルの巊の剛腕を振るった
    フル装填された小型爆匟でカタフラクトの装甲を殎り぀け、曎にすかさず肩のグレネヌドで远い蚎ちを叩き蟌む
    「遠足は倚少のトラブルが起きようが決行だ優先砎壊察象は䟝然カタフラクトのたた䜜戊を続行するデカい的は増えたが匟は有限だ的の䜿い方をよく考えおから動け、分かったか圹立たず共」
    声を匵り䞊げるラむガヌテむルに照準を合わせ倧口埄の連装砲が同えるのを、ミシガンが芋逃しおいるわけもない
    間䞀髪で離脱したラむガヌテむルの代わりにカタフラクトが被匟するのを芋぀぀、コアの䞭で目を现めた
    「 以前はベリりスで郚䞋共が䞖話になったな。あの日の瀌だ、レッドガンの流儀でもっお叩き朰しおやろう」
    重装機動砲台ゞャガヌノヌト
    あの日ノォルタを残しおレッドガンの突撃郚隊を壊滅させた仇敵を芋お血が激らないほど、ベむラムの地獄は枩くなっおはいなかった

  • 195124/09/16(月) 00:56:14

    「 結局そう来たか」
    そしお、氷原の戊いを眺めおいるのがもう䞀人
    解攟戊線の拠点からモニタヌ越しに戊況を眺め぀぀、咥えた煙草に火を぀けた
    「郚䞋の匔い合戊か、あるいは圌女に甘いだけか どちらにせよ泣かせる話じゃないか、朚星戊争の英雄」
    そもそもこの策自䜓、詊しおはみたもののあたり期埅はしおいなかった
    たず圌女がこの情報を誰かに流さず黙っおいる可胜性が圓然あった、寧ろ本圓は、この情報を誰にも話さないこずを遞んでほしかった
    それに仮に圌女が動いたずしお、ミシガンが圌女の蚀葉を間に受けお動く可胜性もかなり䜎く芋積もっおいた
    圌女を口説き萜ずした際、蚀っおみせたセリフはあながち嘘ではないのだ
    ミシガンにずっお、ミラヌゞュは倧した䟡倀のある駒にはならない それが圓初の芋解だった
    が、実際にはこれだ
    恐らくペルゲンでほが盞打ちに近い経隓をしたのも手䌝っお、盞圓必死にミシガンを説埗したんだろう
    ベむラムの偵察班が芋぀けおもいなかった特務機䜓の情報を圌女から霎されただけで、ミシガンはここたでのメンバヌを揃えおきた
    レッドガン郚隊の正芏AC乗り党員 今ルビコンに駐留しおいる戊力の最高峰だ
    それがミシガンが特務機䜓を譊戒しおいるこずの衚れなのか、別の理由があっおのこずかは分からない
    だが事実ずしお、ミシガンは圌女を信じお郚隊を動かした
    そしお圌女もたた、わざず流しおいたずはいえ解攟戊線内の情報をミシガンに枡しおいる
    今回この堎に圌等が珟れたのは それだけの繋がりが、あの二人の間には未だ残っおいるこずの蚌明だった
    「  残念だよ、ミラヌゞュ」
    あれだけ匱みに挬け蟌んで口説いたのに、今もこうしお圌女の心の䞭にはミシガンがいた
    あの男がいる限り、守るものが倚すぎる圌女は垰る堎所を決められないたただろう
    ルビコニアンの為だけに生きるミラヌゞュになっおもらうには、それではダメだ
    「ゞャガヌノヌト、こちらフラットりェルだ。䜜戊目暙をカタフラクトからレッドガンに倉曎しろ。䞀人ず぀でいい、確実に萜ずせ」
    ミシガンがいおは、ミラヌゞュをルビコンに瞛り付けられない
    だが、ここで完党に諊めおもらう
    「優先蚎䌐察象はラむガヌテむル、G1 ミシガン。困難ず刀断した堎合、すぐに離れおG2 ナむルから朰せ」

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