- 1二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 21:52:58彼女が夏にしては珍しく体調不良だと学校を休み、私はそれのお見舞いに行こうと思い、あんまり大人数で行くのも迷惑だからと1人でここまで来たのだ。 
 私の中にあるのはただ友人を心配する心のみであり、それ以外の思いはない。
 たとえ獣人の生徒は3ヶ月に一度発情期が来るのだとしても、彼女の前回のソレがちょうど90日ほど前に来ていたとしても━━━
 私はただ単に友人を心配して見舞いに来た1生徒に過ぎないのだ。
 風邪の時、1人でいるのは心細いし、単純に誰かに世話をしてもらえたほうが治りも早いだろうと、誰に言うでもない言い訳を重ねながら歩を進める。
 そして、
 これから先に待ち受けているかもしれない「何か」へのほんの僅かな恐怖とそれを圧倒する期待に背を押されるように、私はインターホンに指を沈め込ませた。
 「…な、んで」
 「なんで、とはなんだまったく。人がせっかくお見舞いに来てあげたというのに。はいこれ」
 「そ、そう。ありがと。でも、その、うつしたら悪いから、」
 「そんな事言わずに。人の好意は受け取らないと。夏風邪は長引くって言うし、早く治さないことなんだから。」
 「ちょ、それ、押し売り…」
- 2二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 21:53:29…視線を、感じる。 
 「ほら、あーん」
 ベッドに横たわらせた彼女から、じっとりと。おおかた、普段見ない私の世話を焼いている姿を見て困惑しているのだろう。
 今日は暑かったから、少し薄いシャツを着てきていて、それが汗で肌に少し張り付いていることは…まあ、関係ないだろう。
 「いくら体調が悪いからといって、何も食べないのは体にいいとは言えないよ」
 風邪に加えて空腹であるならば、頭もうまく回らないだろう。だからボーっと私を見ているのだ。この少し大きめのシャツの隙間から素肌がチラチラ見える事とは…関係ないだろう。
 そうこうしている内に持ってきたゼリー容器は空になる。
 …そろそろ、熱を、測らねば。だから、
 「ちょ、ちょっと待って!なにを」
 「なにをって、熱、測らないと」
 流石に気恥ずかしいのかその両手を使って私を押しのけようとするが、やはり相当弱っているのだろう。手のひらを押し付けるほどの、普段からは想像もつかないほどささやかな抵抗になっている。
 …体温計は見当たらないし、重症度を探るのにも必要なことだから。これは、仕方のないことだから。
 「ちょっと、失礼」
 わずかな抵抗を押しきって接近し、彼女の額に額を押しあてて、互いの体温の違いを測ろうとした、その時に、
 「あ…」
 ぐるりと、視界が回る。
 「ナツが、悪いんだよ」
 目の前に、彼女の瞳がある。
 「私は、必死になって我慢したっていうのに」
 密着する彼女の体から、溶けそうなほどの熱を感じる。
 「それなのに、さぁ…」
 突然の出来事に…驚愕、した、私は、体を動かせない。だから、抵抗も、出来ない。
 「こんな事するから…襲われちゃうんだよ」
 熱い吐息が、混じり合う。心音と体温がどちらのものかもわからなくなるほどに接近し…そこで、止まった。だから。
 「ぁは、は。…ナツ、ごめ
 最後の一歩は、私が踏み出した。
- 3二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 21:53:40以上です。もう限界。誰か続き書いて 
- 4二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 21:55:31生殺し過ぎるよ…いっそ殺して…… 
- 5二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 21:56:23おい!!!!!!!!!!続きを!!!!!!!!!!!!!!! 
- 6二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 22:04:21そこで止めるの!?!?!? 
 どうか続きを!!!!!
- 7二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 22:08:33「俺は本番が書けねぇんだコノヤロー!!!」 
 「エッチな語彙も持ってねェし!!!」
 「心がゾワゾワするような文も書けねェし!!」
 「エロく書けねェ!!」
 「俺は、助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!!」
- 8二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 22:09:07誘惑して既成事実を作らせようとする悪い女ナツと獣になりたくなくて必死に理性で抑えようとしてたけどダメだったカズサか 
- 9二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 22:17:14なんでカズナツスレは本番直前で止めるんだよ!!! 
- 10二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 22:47:34なんか前にもこんなんあったな... 
- 11二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 22:54:40寸止めを繰り返すと何が起こるか知っているか? 
 おちんちんが爆発してしまうー!(画像略)
- 12二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 22:56:26
- 13二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:01:58バーボンスレかと思っていたら〜 
 店主が倒れてました〜
 アカンやん
- 14二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:03:03このスレかな? このスレが完走してる辺り、カズナツの需要は非常に高い。だから、早く続きを書いてくれ 【閲覧注意】「カズサ…やめて」|あにまん掲示板アイリも宇沢も先生も、本当に無防備だ。アイリは自分の魅力を分かってないし、宇沢はパンツを隠しもせずカフェで爆睡しているし、先生は生徒に頼まれればどこにだって着いて行ってしまう。そんな様子を見て、私がど…bbs.animanch.com
- 15二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:04:07某バーボンのカズナツと比べるとこっちの方が純愛寄りだね 
- 16二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 00:01:42今更だけどこれ閲覧注意つけるべきだったな... 
- 17二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 00:03:11閲注付けないことで更に寸止め感を出してると思えば 
- 18二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 00:06:19情事前の釣りが書ける 
- 19二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 02:54:25新鮮なカズナツだと思ったら続きが無いだとぉ!? 
- 20二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 08:38:10こういうのでワンクッション置けば本番も書けるぜ!! Writening テキストページを一瞬で作成ユーザー登録不要。テキストを入力すると、共有可能な専用URLが即座に発行されるテキスト共有サービスです。writening.net
- 21二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 08:46:01
- 22二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 08:49:22よく喋る! 
- 23二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 13:09:50このレスは削除されています 
- 24二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 13:23:12世にも貴重なカズナツだと思ったら寸止めだなんて… 
- 25二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 13:24:12よくあるシーンだけ飛ばされて匂わされるタイプの全年齢作品のやつ〜 
- 26二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 16:02:01新鮮なカズナツだ! 
 囲め!!
- 27二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 19:58:39
- 28二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:21:57
- 29二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 22:52:29需要は確実にあるのに、ナツのエミュの難易度のせいで中々スレが立たないカズナツ 
- 30二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 00:59:03
- 31二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 07:27:39あんた最高にロックだよ 
- 32二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 17:56:23ありがとう…それしか言葉が見当たらない 
- 33二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:18:44最高だ…… 
- 34二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 07:27:21「襲われちゃうよ」と本人は言っているが、無防備な相手を見て「襲わされちゃう」シチュエーションがキヴォトストップで似合う女だよなぁ 
- 35二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 16:31:16文字通りネコなのか……… 
- 36二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 18:17:42
- 37二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 22:41:10しかも本当に大体相手が悪いシチュエーションだからな 
- 38二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 06:51:53カズサを良くない目で見てるやつが多すぎる… 
- 39二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 18:00:48先生に忠告してる場合じゃないよね~ 
- 40二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 22:51:51本人が厄介ファンのくせに、厄介ファンがシュガラで一番多いと言われた女だ。面構えが違う 
- 41二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 07:33:42自分のことを肉食系だと思ってるカズサ可愛いね、この奥手な童○さんがよぉ 
- 42二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 11:40:27そもそも恒常タンクだから、ペロジとかガチらない限り持ってる人あんまり多くなさそうだしね…バンド衣装は実装されなかったし 
- 43二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 20:01:21逆に恒常だからどこからでもポロッと出るってことでもある 
- 44二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 22:36:15「…やめようよ、ナツ」 
 ナツが私の腕を掴み、ベッドに押し倒している。あの日とは、真逆の構図。一つ違うところは、私はこの体制からでもナツを押しのけられるということ。やろうと思えば言葉なんかで止めなくても、無理矢理に終わらせられる。でも
 「やめようって、なん、で」
 だって、ナツは、
 「全然、楽しそうじゃない」
 むしろ、苦しそうだ。悲しそうだ。
 顔が歪む。楽しいの仮面が剥がれて、ナツの素顔が見える。ナツの心の奥底から溢れたその言葉を、絞り出すように口から吐き出す。
 「だって、カズサは、」
 私じゃないほうがいいでしょ。
 そんなこと無い。なんて、言えなかった。でも、それでも、
 「私は…ナツのこと、ちゃんと好きだよ」
 この言葉を押し留めることは、出来なかった。
 「…好きなのは、私だけじゃないでしょ」
 …私は、みんなが好き。アイリも、ヨシミも、先生も、宇沢も。もちろんナツも好き。
 その好きは、恋愛的なものとは違うかもしれないけど。
 「…そうだよ。それでも、私がナツを好きなことは、確かだから」
 「…ふふっ、ひどい、告白」
 「う…そんなに、酷かった?」
 これでも、精一杯考えた末の文言なのだけど。
 「そうだよ。沢山の人の中から、とりあえず貴方を選ぶよって、言ってる、のに、なんで、わた、しは、こんなに」
 言葉を途中で切って、私の胸に顔を埋める。見られたくないのだろう。顔を押し付けられてちょっと湿った胸を無視して、頭を撫でる。
 「趣味悪いね、ナツ」
- 45二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 01:50:26最高だ…なぜカズナツは湿度が高くて少し闇を含んでいるのが似合うのか 
- 46二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 02:33:53カズサが言動の湿度高めなのに王手かけようとしないのとナツの人の本質見抜くところが合わさった感じなのかな? 
 あまり言われないけどナツも絆ストーリーでは等身大の女子高生の繊細さを見れちゃうし…
 バンドイベント見る限り行動起こすための最後の一押し出来るのは…
- 47二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 08:07:25良き…! 
- 48二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 16:44:29
- 49二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 23:27:27
- 50二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 07:12:39スイーツは湿気が天敵らしいですが、私たちはスイーツではないので。 
- 51保守者ヘンタイスレイヤー24/09/10(火) 08:48:10乾燥機かけとくねー(ポチー) 
- 52保守者ヘンタイスレイヤー24/09/10(火) 08:48:40除湿機もつけとくねー(ポチー) 
- 53二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 20:05:48
- 54二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 07:22:50ほしゅ 
- 55二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 13:20:42ナツは一見カラカラに見えるの罠だろ 
- 56二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 21:03:45
- 57二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 07:44:36その概念いいな。でもそれカズサの本命がアイリだったらあまりにも地獄のスイーツ部だな 
- 58一方通行循環式多角形片想い教徒24/09/12(木) 09:06:42多角形じゃなくて絡まりあっていますねえ、まあこういうのも好きですけどね 
- 59二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 19:52:45「ナツ、大好きだよ」 
 嘘
 「ナツが一番だよ」
 嘘
 「可愛いね、ナツ」
 …これは、本当。
 なんで、なんで。全てを本当にしてくれないのだろう。なんで、全部、嘘にしてくれないのだろう。
 …私は何をのたまっているのだろう。
 そもそも悪いのは私なのに。
 私がカズサをそそのかして私を襲わせて、それで縛り付けて。
 私の責任を、カズサが取っている。
 …私がもうやめてって言ったら、カズサはやめてくれるのかな。なんて事が、白々しくも頭に浮かぶ。そんな私が、嫌いだ。
 でも、
 カズサと過ごす毎日は楽しい。
 好きな人と一緒に日々を生きれるのは幸せなことだ。
 だから、大丈夫。
 多少苦しくても、それ以上に、幸せだから。だから、大丈夫。
 本当に?と問いかける声にそう思考を返して、私は言葉を発する。
 「私も、カズサのことが好きだよ」
- 60二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 19:53:21これ元にして書いたけどなんか違う気がする… 
- 61二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 07:26:17ほ 
- 62一方通行循環式多角形片想い教徒24/09/13(金) 10:16:24
- 63二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 10:40:41書き込む前に一息入れよう 
 そしてどこで使ったか知らんが前に入力していたコテハンを消し忘れていないか確認しよう
- 64二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 20:50:24相手に改善を求めて一瞬後に元は自分が悪いんじゃんと我に返って自己嫌悪に陥る女の子は素晴らしいですね… 
- 65二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 07:36:41ほ 
- 66二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 19:07:17保守 
- 67二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 00:15:04⭐ 
- 68二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 10:38:26
- 69二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 19:38:20ワシこういう歪んだ共依存百合が大好き侍義を持ってお助けしもうす 
- 70ヘンタイスレイヤー24/09/16(月) 05:26:36
- 71二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 16:36:36今書いてるやつあるんで保守 
- 72二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 21:21:01うぉぉおおおおお 
- 73二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 21:39:00私は。嘘をついている。 
 「ナツ、大好きだよ」
 ナツを喜ばせるための…いや、ただ私が楽になるためだけの嘘をついている。
 「ナツが一番だよ」
 ああでも、この言葉にだけはは嘘がない。
 「可愛いね、ナツ」
 ナツは、可愛い。多少の贔屓目はあるけれど、そりゃあもうとんでもなく可愛い。
 美味しそうなスイーツを前にして目を輝かせている時とか、それを食べて顔を綻ばせている時とか。日常の些細な出来事で笑うナツは、本当に可愛い。
 でも、
 それは、恋じゃない。
 ナツは私のことが好きだ。そして、私の好きはナツとは違う。
 ナツがたくさんくれる想いに、私は何一つ返すことができない。それが、どうしようもなく苦しくて────
 何をバカなことを言っているんだ。
 そもそも私が全部悪いのに。
 普通のことじゃないか。体調が悪い好きな子の家に看病しに行って、少し背伸びをしてみようだなんて。
 だから悪いのは私。欲望に負けた私。
 何歩も飛ばしてナツを襲ったくせに、その先まで行く気がないだなんて。
 許させるはずが、無い。
 大丈夫だよ、ナツ。
 責任は、全部私が取るから。
 「私も、カズサのことが好きだよ」
 そう返してくれたナツを、私はぎゅっと抱きしめた。
- 74二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 23:28:58
- 75二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 07:58:55これ以上の芸術はこの世に存在しないでしょう……! 
- 76二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 19:02:32保守 
- 77二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 22:26:59しっかり話し合っても何も解決しないどころか悪化するやつ久しぶりに見たな... 
- 78二次元好きの匿名さん24/09/18(水) 07:51:44ワンちゃんどっちかに責任押し付けて片方だけは楽になるルートがあるかもしれない 
- 79二次元好きの匿名さん24/09/18(水) 19:38:01ほ 
 し
 ゅ
 う
- 80二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 00:01:57どっちも自己嫌悪しまくってるの良き… 
- 81二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 07:49:14罪悪感もりもりの百合とか最高か? 
- 82二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 19:40:48ほし 
- 83二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 06:43:46ふむ 
- 84二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 18:36:58ほ 
- 85二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 22:33:55はじめのそれは、偶然でした。 
 自警団の活動の帰り道、あの2人━━杏山カズサと柚鳥ナツが一緒にいるのを見たのは。
 いつものように声をかけようとして…ためらいました。
 二人の間に流れる空気が、いつもと違う気がして。
 甘い、というかなんというか。甘いことには間違いはないけれど、それが恋人同士のそれかと言われると違うような。
 安物の缶コーヒーのような甘さを感じたんです。
 それがどうしても気になった私は、2人の後をつけてみました。
 結局その日はすぐに杏山カズサに見つかって、3人で遊ぶことになったけど。
 でも、合流したときに確かに感じたんです。
 あの妙な空気が霧散して、いつもの雰囲気になったのを。
 その日からです。私が2人をストーキングするようになったのは。
 あの2人の謎の関係を、どうしても知りたくなったんです。
 尾行術を自警団で学び、2人の行動をできるだけ監視しました。
 2人は1週間に1度スイーツ部の活動の延長のようなデートを行っていました。その間も間に流れている雰囲気は変わらず妙なままです。みんなでいる時よりも半歩分だけ距離が近くて、互いに少しだけ甘く、ほんの僅かに苦しそうでした。
 その空気が変わったのは何度かありました。2人がいる場所は学園からそう遠くない場所なので、たまにスイーツ部の2人に会います。そのまま合流して2人が3人や4人になると、少しだけ安心したような感じになって、いつもの距離感にもどるのです。
 なにも分からないけれど、絶対に2人には「ナニか」があります。
 そのナニかを探るために、私のストーキングはエスカレートしていくのでした。
- 86二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 10:09:28保守 
- 87二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 17:48:56他者視点きた!イイぞぉ…! 
- 88二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 18:54:17「安物の缶コーヒーのような甘さ」「少しだけ甘く、ほんの僅かに苦しそう」という素晴らしい表現だぁ… 
- 89二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 06:33:25null 
- 90二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 16:43:04ほ 
- 91二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 21:36:30レイサが秘密を知ってしまうのか..... 
- 92二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 08:27:48
- 93二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 20:27:28保守 
- 94二次元好きの匿名さん24/09/24(火) 08:01:23ほ 
- 95二次元好きの匿名さん24/09/24(火) 18:44:27さてどうなる? 
- 96二次元好きの匿名さん24/09/24(火) 21:42:32「別れてください」 
 その言葉を聞いたときに浮かんだ思いは2つ。1つ目は、ついにきた。ということだ。デート中も何度か目撃されたしもとより隠し通せる気もない。「私たちは隠しているのであまり触れないでください」というのがメインだ。
 だから、付き合っていることがバレる。これに関しては別にいい。でも、
 別れてくれ。というのは、予想もしてなかった声かけだった。
 「…なん、で」
 固まる私の代わりに、ナツがそう問いかける。よくわからないけど、宇沢に答えをを言わせてはならないと思った。
 「まっ「だって」
 ダメだ。その先は、「苦しそうじゃないですか!」
 「2人がデートしているところ、見ました!何度も見ました!でも、ぜんぜん楽しそうじゃないんです!」
 「無理に距離詰めて、頑張って笑って!そんなの、誰も幸せにならないじゃないですか!」
 「私は、友達には幸せで居てほしいんです!2人は友達のままの方が幸せなんです!だから、」
 「お願いします…別れて、ください」
 …何を馬鹿なことを、なんて。そんなこと、言えるはずがなかった。
 薄々気付いていた。私の想いををナツが察していることは。
 だから、それはきっと正しいことだ。
 でも、
 「うざ「嫌だ」
 「カズサと別れるのは、嫌だ」
- 97二次元好きの匿名さん24/09/25(水) 07:28:50カズサが持ってるのは自分と同じ好きじゃないって分かってるけどそれでもカズサから離れたくないナツ、 
 あまりにも良い
- 98二次元好きの匿名さん24/09/25(水) 19:18:37ほし 
- 99二次元好きの匿名さん24/09/25(水) 23:14:45ゅ 
- 100二次元好きの匿名さん24/09/26(木) 11:08:24ほ 
- 101二次元好きの匿名さん24/09/26(木) 22:57:13し 
- 102二次元好きの匿名さん24/09/26(木) 23:01:26の 
- 103二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 08:09:39か 
- 104二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 10:42:20わ 
- 105二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 10:42:45う 
- 106二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 10:42:57そ 
- 107二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 21:18:19明日まで、明日までお待ちください 
- 108二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 08:36:34保守 
- 109二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 18:46:00嫌だ、と。こぼれ出た言葉を聞いた。 
 「大体苦しそうってなんだ。私は苦しくなんかない。私は今凄く楽しいんだ。好きな人と毎日一緒にいられて、だから私は、不幸なんかじ、ゃない!とんでもないくらいに幸せだ!だから、だからぁ…!」
 それは、とても…とても苦しそうな声だった。怒りと、納得と、罪悪感の入り混じった苦しそうな声。
 「ナツ」
 後ろから、ナツの頭を抱きしめる。片手で目を塞いで、もう一方で片耳を閉じる。
 「落ち着いて、ナツ。ゆっくり、ゆっくり深呼吸。ほら、吸って…吐いて…」
 残った耳に、できる限り優しく穏やかに囁く。そうしていると、ナツの荒くなった息が穏やかになっていく…落ち着いたかな。
 じゃあ、今度は私の番だ。
 「まずは、ありがとう。宇沢。心配してくれて」
 しっかりと肺に空気を詰め込んでから、その言葉を放つ。
 「でも、大丈夫。私たちはこれでいいの。二人とも、恋人なんて初めてだからさ。少し、少しだけ距離感が掴めてなかっただけ」
 下手な…本当に下手くそな言い訳だ。でも、大丈夫。一人、ただ一人だけ騙せればそれでいい。
 「っ…で、でも」
 「だから、これからは、あんまり気を使わないでいこうと思うんだ…ねえナツ。実は私、どこかに出かけるより、家とかでゆっくり二人きりで過ごすほうが好きかな」
 ナツから少し喜びの気配がする。捨てられたらどうしようなんて、思ってたのだろう。…そんな心配しなくてもいいのに。
 「…実は、私もそうなんだ」
 ぐるりと向き直らせて、ナツを抱きしめる。
 ああ、やっぱり、好きだ。ナツはあったかいし、柔らかい。こんなにナツとのハグが好きなんだから、ナツのことも好きに決まってる。
 「ねぇ、宇沢」
 だから、大丈夫。私たちは、この関係を続けられる。少なくとも、私が…騙している間は
 「私たちのこと、内緒にしてね」
- 110二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 01:09:46ほ 
- 111二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 12:52:35秘めやかカズナツは……とても良いですね 
- 112二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 18:08:10目と方耳を塞いで囁くのなんかえっちじゃない? 
- 113二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 22:00:46レイサはこれから苦しむだろうねぇ...... 
- 114二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 07:57:51保守