ここだけアリスクの一人が(別ルートS) Part3

  • 1二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:50:02

    錠前サオリが内乱の最中(幼少期)に記憶喪失になりトリニティ/百合園セイアに拾われた世界


    ・ベアトリーチェが内乱を収める前に拾われた

    ・一人が抜けたことで全員の悲惨さや過程が変わっても本編まで生きている

    ※戸籍=学籍を得た経緯はキヴォトスには親(の役割を果たすもの)がいるか不明なのでシスターフッドの協力などで住処を与えてもらい入学できたことに


    部活はティーパーティー(サンクトゥス派)でセイアの付き人、後にアリウス派を復権・独立する


    過去スレ

    ここだけアリスクの一人が(別ルートS) Part2|あにまん掲示板錠前サオリが内乱の最中(幼少期)に記憶喪失になりトリニティ/百合園セイアに拾われた世界・ベアトリーチェが内乱を収める前に拾われた・一人が抜けたことで全員の悲惨さや過程が変わっても本編まで生きている※戸…bbs.animanch.com
    ここだけアリスクの一人が(別ルート分岐)|あにまん掲示板dice1d2=@1 (1)@1.サオリ 2.ミサキ内乱の最中(幼少期)に記憶喪失になりトリニティに拾われた世界・ベアトリーチェが内乱を収める前に拾われた・一人が抜けたことで全員の悲惨さや過程が変わっ…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:50:17

    .

  • 3二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:50:45

    立て乙です

  • 4二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:51:16

    スレ立て感謝~

  • 5二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:52:38
  • 6二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:52:52

    ありがとうございます

  • 7二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:53:23

    10まで保守しとこう

  • 8二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:54:27

    スレ立て乙
    サオリ編が完結したらミサキ編、四世界クロスのスレも楽しみにしている
    過去のSSをまとめて読むためのテレグラフ的なのがあったら是非教えてほしい

  • 9二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:54:39

    立てありがと~

  • 10二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:55:00

    >>8

    まとめ読みできる何かはあったら助かるよね

  • 11二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:59:15

    サオリが再起して嬉しい

  • 12二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 00:10:05

    暴走は止まり、再起したサオリはベアトリーチェを倒すため、そしてアツコを救うために決戦へ臨む

    でもその前にエデン4章といえば?なあのシーンがまだ残っているよね
    ということで次回をお楽しみに

  • 13二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 00:26:49

    期待します!

    >>8

    読み返すのもいいけど画像挿絵まとめ出来ないかな

  • 14二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 06:25:29

    >>13

    作者さんかこういうのに詳しい有能なスレ民に任せよう

    別に過去スレ見るの苦じゃないしね

  • 15二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 09:03:07

    ちょくちょく現れるシスターセイア好き

  • 16二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 12:34:23

    そういえばサオリもセイアたちみたいに花飾りを付けてたりするのかな?

  • 17二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 13:05:02

    >>16

    アリウス派を興して首長になった後なら付けてそう

    セイアの御付き時代とか代理首長の時はつけてないイメージがある

  • 18二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 13:17:34

    このレスは削除されています

  • 19二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 13:22:49

    このシーンでサオリもアリウス派の代表としてミカとセイアの間くらいに、一緒に座ってそう

  • 20二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 13:40:52

    >>17

    ドレスサオリみたいなのでもいいし、ナギサみたいに大きいのを付けていても似合いそう

  • 21二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 14:10:58

    >>19

    六人(+シマエナガ)の代表か…

  • 22二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 18:04:52

    >>15

    お姉ちゃん属性が予想以上に刺さった

  • 23二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 20:02:47

    >>15

    シスターセイアで誇らしくてすまない

  • 24二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 20:03:15

    >>21

    シマエナガにも資料が用意されているんだこれ

  • 25二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 20:03:51

    >>12

    名シーンラッシュ

    ばにばにしながら続きを待ちます

  • 26二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 23:18:41

    内からアリウスとトリニティの和解を成し遂げたい錠前サオリだ、よろしく頼む

  • 27二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 23:35:57

    このレスは削除されています

  • 28“貴方”のためのキリエ24/09/05(木) 23:36:48

    時は少し遡る。

    「う……ここは…?」

    ミカとハナコに敗北し、意識を失っていたサオリは目覚める。
    バシリカの聖歌隊室。壊れた楽器や蓄音機の並ぶその場所で、サオリは寝かされていた。
    隣を見る。そこにはハナコがいた。
    全身傷だらけで、肩にかけて制服が真っ赤に染まっていた。
    思わず脈を確認する。応急処置をされて眠っているだけだと分かると、ホッと胸を撫で降ろした。
    恐らくこれは自分が彼女に付けた傷だ。朧気な記憶を辿り、その結論に至った。
    あの時の自分は自我を失っていたとはいえ、私は大切な友人を傷つけてしまったのだなと、血が滲むほどに拳を強く握った。
    せめて彼女を起こさないようにと、静かに立ち上がる。すると何処かから銃声が聞こえてくることに気づいた。
    誰かが戦っている。サオリはその音がする方へと向かっていった。

    「ハァ……ハァ……一旦は……これで終わりかな」
    「ミカ…?」
    「サオリ?あぁ、起きたんだね」
    「これは一体?」
    「見てわかるでしょ、戦っていたの」

    そこにいたのは、強大な力を持つミメシス『聖女バルバラ』、彼女へとトドメを刺すミカの姿だった。
    周囲の状況を見るに相当苛烈な戦いだったと察せられる。

    「……」
    「先生とスクワッドなら先に行ってる。私はその邪魔者を食い止めていたの」
    「そうか……」
    「先生の元に行くつもりなら急いだ方がいい。もう時間がない」
    「ハナコは……」
    「私に任せて、ちゃんと守るから」
    「ありがとう。………行ってくるよミカ」

  • 29“貴方”のためのキリエ24/09/05(木) 23:37:41

    >>28

    「あっ、でもちょっと待ってサオリ」

    「ん?いったいなに―――」

    「振り向かないで、そのままで」


    そう言うとミカはサオリと自分の背中を合わせた。

    少しだけサオリに寄りかかる。


    「私の話を聞いてもらえる?」

    「……急いだ方がいいと言ったのはお前だぞ」

    「そうなんだけど……少しだけ、ね」

    「……」


    ミカと背中合わせのまま、サオリは黙った。静寂が訪れたバシリカで、ミカは口を開く。


    「……私がこれから口にするのはサオリ、“貴方”に託す願いであり呪い」

    「コハルちゃんがね、身を挺して助けてくれたことがあったの」

    「その時のあの子はまるで、物語に登場するお姫様とかヒーローみたいで、とっても感動しちゃったの」

    「私はそういう御伽話が好きだから。窮地に陥ったお姫様を運命の人が救う、そんなお話が」

    「子供っぽくて、夢に溢れて……素敵で、胸がときめくような……」

    「私は……そんな物語の主人公に憧れていたの」

    「でもそれは出来ない。だって私にはそんな資格は存在しないから」

    「私は救いようのない悪人で……どうしようもない“魔女”だから」

    「でもねサオリ、貴方には……貴方たちにはその資格がある」

    「救われて……幸せになれるその資格が」

    「貴方は自分がトリニティに戻れないのだと、救われないのだと思っているけど……」

    「きっと……大丈夫」

    「きっと……赦してくれる」

    「そのために私は……」

    「貴方たちのために、祈るね」

  • 30“貴方”のためのキリエ24/09/05(木) 23:38:22

    >>29

    「アツコを救って、そして自分の征くべき道を見つけて」

    「それが……皆が公平に幸せになれる方法だから」

    「私がやりたかったことを、貴方たちが叶えて」

    「そして……」



    「生きて、サオリ」



    「戦って、立ち向かって、そうやってハッピーエンドを掴み取って」

    「きっとその後に苦痛が、苦難が、待ち構えていたとしても」

    「幸せへの手がかりを手に入れた貴方ならきっと乗り越えていけるから」

    「生きるって、そういうことでしょ?」


    「ミカ……」


    その幸せの中にお前はいるのか?そういう言葉はぐっと堪えた。

    ただ、彼女の言葉を、願いを、祈りを、聞き入れる。


    「あぁ、ミカ。“貴方”のその願い、しかと受け止めた」

    「いってらっしゃいは言わないから」

    「そうだな……」


    「……じゃあな、ミカ」

    「うん。……じゃあね、サオリ」


    走り去る音。

    ミカはその音が無くなるまで、目を閉じて立っていた。

  • 31“貴方”のためのキリエ24/09/05(木) 23:39:12

    >>30

    そして現在


    「アイツ……まさかまた…!?」

    “大丈夫だよミサキ”

    「えっ?」

    “今のサオリを、信用してあげよう”


    「貴方は……そうだ、思い出しました。報告にありましたね。確かそう、アリウスの裏切り者……錠前サオリッ…!よくのこのこと来られましたねぇ!」

    「なんとでも言え。もう私の心はそんなことでは揺るがない」


    怪物と化したベアトリーチェがサオリを見下ろす。

    だが彼女はこの圧に、恐怖に屈しない。


    「誰か武器を貸してくれ、今手持無沙汰なんでな」

    「なら…サオリ姉さん!これを!」


    ヒヨリが投げたそれを、サオリは受け取る。

    アリウス製アサルトライフル。

    『vanitas vanitatum et omnia vanitas.』

    そう刻印されたそれを、サオリは掲げた。


    「たとえ全てが虚しいものだとしても、それは今日最善を尽くさない理由にはならない。お前の言葉だったな、アズサ」

    「あぁ、そうだな。ならば最善を尽くそう、前へ進んでいこう」

    「戦うよ。……見ていてくれセイア」

    「そして、生きてみせるよ…………ミカ」

  • 32二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 23:41:10

    ミカから託された願いや祈りを胸に、サオリは戦う

  • 33二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 23:51:44

    よき祈り/呪いだ
    想いを継いだ奴は強いぞ

  • 34二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 00:05:18

    クライマックス

  • 35二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 03:57:16

    >>28

    トリニティ浦和フラワー(血濡れ)

  • 36二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 12:27:51

    全ては虚しくないサオリ

  • 37二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 13:07:01

    このレスは削除されています

  • 38二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 13:11:52

    約1Part中ブチギレ𝓥𝒂𝓷𝓲𝓽𝓪𝓼してたからなんとか戻って来れて本当に良かった
    ここからはお前がヒーローになる番だ……!

  • 39二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 14:07:38

    錠前サオリを応援する百合園セイアだ、よろしく頼む

  • 40二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 18:04:36

    追ってきたssがクライマックスに…
    挫折からの再起と赦しは良い…
    この調子でミサキ編も楽しみだ

  • 41二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 18:26:05

    どんなに書類仕事が辛くてもサオリを応援しない理由にはならない

  • 42二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 18:38:41

    またスレの内容を見る気もない荒らし湧いてるぞ
    スレ主管理よろしく

  • 43二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 19:19:11

    1が常駐してる感じでもないしスルーよー

    サオリが抜けた分の穴埋めとしてアズサが苛烈に頑張る必要があって羽が千切れたり生傷がある概念が過去スレにあったけどどうなんだろうな
    メンタルが限界になる程度でも良い気がする

  • 44二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 22:42:05

    >>39

    口癖(?)が移ってる

  • 45“貴方”のためのキリエ24/09/06(金) 23:32:43

    >>31

    「あんなこと言っちゃったなぁ……」

    「なんだかちょっと恥ずかしいかも、ね」


    聖歌隊室の椅子に腰かけ、ミカはほんのひと時の休息に浸っていた。

    経年劣化で故障したか、それとも誰かが故意に破壊したか定かではないが、もうその音を奏でることを許されていないオルガンや楽譜、楽器たちを見つめる。

    そうだ、アリウスは元々トリニティの派閥の一つ。大昔に排除されてしまったとはいえ、同じような授業が存在していてもおかしくはなかった。


    「怖いなぁ……」


    壊れてしまった物たちと、自分を重ねる。

    あぁ、きっと自分に訪れる未来は、きっとこの楽器たちのように壊れて放置されたような悲惨でかわいそうなものなのだろうと。


    「怖いよ……」


    自分はちゃんとサオリに気持ちを伝えられたのだろうか。

    そして、サオリはその気持ちをちゃんと受け取ってくれたのだろうか。

    自分は先に進む権利がないと言い、だからこそ他の誰かに進んでもらえるように祈り、願う。

    誰かの為に行動することはこんなにも不安で、怖いものなのだと体を震わせる。


    「先生は、いつもこんな恐怖を乗り越えていたんだね……」

    「やっぱりすごいなぁ先生は……そりゃ勝てないわけだ」

    「頑張ったよね、私。先生には遠く及ばないけど……」

    「勇気、出せたよね」

    「うん、それなら……もうちょっとだけ、頑張ってみるよ」

  • 46“貴方”のためのキリエ24/09/06(金) 23:33:12

    >>45

    激戦に次ぐ激戦。

    変貌したベアトリーチェ、そして彼女が呼び出したミメシスとの戦いは、決して楽なモノではなかった。


    「ぐっ、ああ……なりません……!!私の権能が……!!」

    「なりません……まだ儀式が完遂していなかったのでしょうか………?まだ力が……ああ……」

    「たかが……たかが貴様ら如きに……!!」

    「バルバラ……いえ、バシリカに存在する全ての兵力をここに……!!」

    「こちらに戻ってきなさい!」


    「はぁ……あぁもう……!」

    「ま、まだ来るんですか…?うわぁ……」

    「まだだッ……!支援が来る前に、早く……!!」


    既に消耗しきっているスクワッドに、傷だらけのサオリ。

    いくら強い精神で肉体を奮起させたとしても、数で押されればひとたまりもない。

    ベアトリーチェに届かない。

    物理的な障壁が立ちはだかっていた。


    「―――バシリカの兵よ、私を保護なさい!!」

  • 47“貴方”のためのキリエ24/09/06(金) 23:33:38

    >>46

    「うん?」


    大勢のミメシスがこちらに向かってくる音。

    招かれざる客を排除すべく進行していくその音を、ミカは感じ取った。


    「来たね……」


    ミカも、限界を迎えようとする体を無理矢理動かして立ち上がる。


    「あは☆何をそんなに急いでいるのかな?」

    「あなた達は通れないよ。この先にあるのは、救済の戦いを繰り広げる主人公の舞台」

    「私たちみたいな悪役には許されていないの」

    「さあ、先生―――あの子たちを救ってあげて」

    「ここは私が食い止めるから」


    あぁ、だから少しだけ

    もう少しだけ

    私に、勇気を下さい。


    あの子たちに幸いが、祝福が訪れるように。

    だから、その為に……



    プツン………ジジジ……



    「……あれ?」

    「あははっ、故障してたんじゃなかったの?」

  • 48“貴方”のためのキリエ24/09/06(金) 23:34:09

    >>47

    「……何故、来ないのですか……?」

    「バルバラは?何故まだ誰も……」


    此方に来るはずのミメシスの増援たちが未だに到着しないことに、皆が疑問符を浮かべる。

    すると……


    「……!!」


    バシリカ全体に、“歌”が流れる。

    それは本来聞こえるはずの、響くはずのない歌。


    「この歌は……」

    「これは……キリエ……?」

    “まさか……ミカ?”


    「なりません!!!なりません!私の領地で慈悲を語る歌を響かせるなど!」

    「楽器も蓄音機も全て破壊したというのに!―――奇跡が起きたとでも?」

    「なりません!!生徒は憎悪を、軽蔑を……呪いを謳わなければなりません!」

    「お互いを騙し傷つけ合う地獄の中で、私たちに搾取される存在であるべきなのです!」


    “黙れ”

    “私の大切な生徒に話しかけるな”

    “あなたは偽りの教えで子供たちを奈落へ落とした”

    “あなたを絶対に許さない”


    「よ、よくも私にそのような……」

    「言葉をぉおおお―――!」

  • 49“貴方”のためのキリエ24/09/06(金) 23:34:37

    >>48

    「……」


    サオリの体全体に、歌が響く。

    それと同時に彼女からの声が、届く。




    ……サオリ、聞こえている?

    ……聞こえているよ、ミカ


    これは……慈悲を求める歌

    そう、救いを求める歌


    私はそんなに好きじゃないんだけどね、この歌

    そうか?私は結構好きだぞ


    ……貴方はまだ、戦っているんでしょ?

    ……あぁ、戦っているさ


    なら、もう少しだけ……戦えるように

    もう少しだけ……前へ進めるように


    歌おうよ、サオリ

    そうだな、ミカ

  • 50“貴方”のためのキリエ24/09/06(金) 23:35:06

    >>49

    バシリカに、光が差す。

    どこか優しくて、どこか物悲しい、そんな光が。

    奇跡を起こした少女の、祈りが、憎しみと苦しみに覆われた世界を照らす。


    「こ……れは……」


    ようやく目を覚ましたハナコ。まだ霞む視界に広がっていたのは、

    シスター姿をした、夥しい程のバケモノと対峙する、翼を広げた天使の姿。


    「あぁ……きれい……」



    「さ、サオリ姉さん…?」

    「なんで……笑っているわけ?」


    ヒヨリとミサキが、不思議そうな顔をして覗き込む。

    再び姿を変えるベアトリーチェを前に、サオリは目を閉じ、穏やかな笑みを浮かべていた。


    その歌に合わせて、祈りを乗せる。


    主よ、憐み給え


    救いを求める貴方のための



    「「…………Kyrie Eleison」」

  • 51二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 23:35:56

    少女たちは歌う、奇跡と共に

  • 52二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 23:45:25

    “貴方”のためのキリエ…

  • 53二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 00:03:41

    ───祈るね。

  • 54二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 08:51:09

    サオリのことを天使が翼で包み込んでそうね

  • 55二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 09:25:43

    人間の原罪はイエス・キリストの死と復活により赦されたとされる
    過去の因縁と利用したベアトリーチェを復活したサオリが倒すことで、アリウス追放のトリニティの原罪は今精算されたんだ!
    サオリを拾ったのがセイアだったのも、セイアの神秘の元ネタとされるガブリエルはおとめマリアに受胎告知したとされる大天使だからなんだよ!


    なに?キリストモチーフは先生とか連邦生徒会長説のが有力?
    まぁこんなの楽しんだもの勝ちだからいいんだよ!

  • 56二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 12:47:17

    ここのサオリは仕事の合間合間にアズサに勉強教えてそうだな

  • 57二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 13:46:47

    >>55

    モチーフなんて複数あってもいいですからね

  • 58二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 20:40:20

    これにはアズサも笑顔

  • 59“貴方”のためのキリエ24/09/08(日) 00:11:55

    >>50

    「ぐっ……なんなのですか先程からッ!!」

    「あんなに傷だらけだったはずなのに……!あんなに弱っていたはずなのに……!」

    「なんでッ……こんなにも強くッ……!?!?」


    歌が響いてゆく。

    少女たちは駆ける、愛と祈りを歌いながら。

    重なりあった願いが、サオリの力を解き放つ。


    彼女は一人じゃない。


    ヒヨリと、ミサキと、先生と……


    そしてミカが、


    サオリの背中を押してゆく。


    握りしめた希望が、祝福が、加速していく。

    この歪んだ世界を蹴り飛ばして、

    この灰色の空に光が差し込むようにと。


    歌い続ける。

  • 60“貴方”のためのキリエ24/09/08(日) 00:12:19

    >>59

    サオリ!私の歌は届いているよね!

    あぁ!そっちこそ、私の歌も届いているのだろ!


    サオリ、私は今とっても嬉しいの!

    だって私はようやく誰かのために戦えるんだって。

    当然、怖くて、不安で、涙が出そうにもなった。

    だけど!

    こうして祈って、願って、そして歌って、

    私の存在は決して無駄なんかじゃないって気づけた!

    だから貴方も戦って!

    私の想いを届け続けるから……!!


    勿論だミカ。

    ようやく届きそうなんだ、

    ミカ、貴方が叶えたかった思いに。

    アリウスの皆と、一緒に笑えるようにと。

    だから!

    この祈りを、願いを、そしてこの歌を、

    私の力に変換して

    もう少しだけ、戦って見せる!



    「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」

  • 61“貴方”のためのキリエ24/09/08(日) 00:13:24

    >>60

    「こんなことがッ!こんなことがあってはならないというのにッ……!!!」

    「こんな……こんな子供にぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」


    召喚できた僅かなミメシスを蹴散らし、ベアトリーチェの攻撃すら避け、懐へと近づいてゆく。サオリに掴みかかろうとする彼女の腕を、ヒヨリとミサキの攻撃がそれを許さない。


    「このッ……」

    「今だ!!」

    「サオリ姉さん!!」

    “決めてくれサオリ!”

    “そして、終わらせるんだ!”

    “アリウスに蔓延る憎悪を、苦痛を、闇を!!!”


    「ああ!!!」


    ありったけの弾薬を、ベアトリーチェに浴びせる。

    その攻撃で彼女の体が仰け反ったその隙に、渾身の飛び蹴りを叩き込む。


    「ぐっ……うううううううううううううううううううう!!!!」

    「錠前……サオリぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」


    「終わりだベアトリーチェ……!」


    そして顔面に向かって手榴弾を投げ込み。


    「私は……ワ、タシは………」


    ベアトリーチェの体が爆発する。


    戦いは、終わりを告げた。

  • 62二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 00:13:46

    決着!!

  • 63二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 00:14:41


    ベアトリーチェ死んでないよな!?
    死なせずにゲマトリアにも渡さず罪を償わせろ!
    アリウス派復権のカードに使える

  • 64二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 00:15:12

    お疲れ様〜この瞬間を待っていた
    次回あたりエピローグかな?

  • 65二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 00:16:21

    決着(決着)

  • 66二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 00:16:53

    超ざっくりとしたイメージとしてはあれかな
    ライダーキックして敵が爆散するああいう感じ

  • 67二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 04:30:59

    >>50

    このシーン言語化しづらいけど神聖でとても好き

  • 68二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 08:26:05

    >>63

    ティーパーティーの政治的な役割に使えるな

    アリウスの元凶として捕らえなきゃ

  • 69二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 08:56:43

    しかし、アリウス派設立後のサオリは死ぬほど忙しいだろうな
    元アリウス生の基礎教育、アリウス自治区の修繕・インフラ整備、他派閥との政治交渉、自身の勉強…
    思いつくだけでこんだけあるんだから実際は先生並みの仕事量がありそう

  • 70二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 08:58:41

    やりがいはあるが過労死しない程度に激務な錠前サオリだ、よろしく頼む
    またセイアたちと茶会がしたい

  • 71二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 09:06:45

    >>70

    やだなぁ、サオリってば

    政治交渉という名の茶会を毎日のようにしてるじゃんね☆

  • 72二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 09:08:31

    補習授業部、新入部員大量確保!!(全員元アリウス生)

  • 73二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 09:10:39

    コハルに次ぐ実力で補習授業部に入る新人(1000人近く)

  • 74二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 12:12:03

    補習授業部の9割がアリウス生だから結局、政治的思惑無しに監督官に任命されてそう

  • 75二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 12:20:40

    >>73

    コハルも後輩ができて嬉しい


    ハナコが全員分のカリキュラムを組むしか…

  • 76二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 12:36:22

    >>75

    鼻高々にアリウス生にさんすうとかこくごを教えてそうなコハルが見える見える

  • 77二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 16:31:54

    このレスは削除されています

  • 78二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 16:32:16

    執務室と部室を行き来する時間がもったいないからつって、補習授業部の一角で書類持ち込んで仕事始めるサオリ

  • 79二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 17:31:12

    >>76

    ハナコが下ネタを振るのも見えた

  • 80二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 18:34:44

    >>79

    騒がしくし過ぎて二人揃ってサオリに げ ん こ つ されてそう

  • 81二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 22:31:08

    >>76

    >>79

    透き通るような日常が帰ってきた

  • 82二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 22:56:55

    >>78

    「サオリちゃん、無理をしていませんか?」

    「…ハナコ」

    「溜め込まないで私のことも頼ってくださいね」

    「…あの時のようになっては欲しくないですから」

    「……そうだな」

    ってあって欲しい

    ハナコが寄り添ってるせいでコハルには勘違いされてたりしそうなやつ

  • 83二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 23:09:17

    >>82

    「…という訳で、隣の部屋で愛を語り合いませんか?勿論二人っきr」


    げ  ん


    こ  つ


    「なんか、最近私に対して、容赦、無くないですか…?」ピクピク

    「私渾身の愛だ。たっぷり堪能するといい。」スタスタ

  • 84二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 23:13:05

    >>83

    ハナコ…コハルにはソフトな言葉責め、サオリには力で責めてもらう魂胆だな

  • 85二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 23:24:27

    責め…果たしてこれは攻めなのだろうか…?

  • 86“貴方”のためのキリエ24/09/09(月) 00:03:14

    >>61

    気絶し、倒れるベアトリーチェ。徐々に元の姿へと戻っていく彼女を余所に、ミサキとヒヨリがアツコの元へと急いで駆け寄る。


    「姫!」

    「姫ちゃん!」


    儀式によってヘイローが割れる寸前、非常に危険な状態だった。

    ようやく、ようやく間に合ったのだ。


    「早く降ろしましょう!」

    「分かってるって!」


    二人は急いでアツコを降ろして、マスクを外して丁寧にその場に寝かせた。


    「……外傷がひどい。血を流しすぎてる」

    「お願いです姫ちゃん……目を開けてください……」


    アツコの無事を願い、縋る二人。

    すると……


    「み……んな?」

    「姫…!」

    「ひ、姫ちゃん!!気が付きましたか!?」

    「うん」


    「ヒヨリ、ミサキ……みんな、おはよう」


    ゆっくりと、アツコがその眠りから目を覚ました。

  • 87“貴方”のためのキリエ24/09/09(月) 00:03:55

    >>86

    「ッ…!!」

    「姫ちゃああああああん!!!」

    「みんな……泣かないで。私は大丈夫だから」


    思わず涙を流して二人はアツコに抱き着いた。

    抱き着かれたアツコは少し困り眉を浮かべながら、安堵の表情で二人の抱擁を受け入れた。


    「………」


    サオリは、その様子を少しだけ遠くで見ていた。

    あそこは「家族」の空間だ。自分はそこには入れない、と。

    でも、もしも……

    もし自分が記憶を失わずにアリウスの人間のままだったとしたら、

    あの輪に、入れたのだろうか?

    そうサオリは静かにスクワッドを見つめていた。


    「先生が手伝ってくれたんだよね……?」

    「そうです!それに……」


    ヒヨリがサオリの方を指差した。ビクッとしたサオリにアツコは語り掛ける。


    「サオリ……」

    「アツコ……」

    「助けてくれて、ありがとね」

    「私は…………うん、どういたしましてだ」

    「もう、これで大丈夫なんだね」

    「ああ……もう全部、終わったさ」

  • 88“貴方”のためのキリエ24/09/09(月) 00:04:27

    >>87

    一方


    「私はマダムを連れてゆくだけなのですよ先生」


    ベアトリーチェに詰め寄ろうとする先生の前に立ち塞がるように現れたのは、

    絵画を持った首無し、否、首無しに持たせている絵画。ゲマトリアの一人ゴルコンダだ。


    「ですから先生、ここはどうぞお鎮まりに」

    “……このまま貴方たちを大人しく帰らせるとでも?”

    「私はマダムのように戦えるわけではありませんし、怪物に姿を変えることもできません」

    「ですからその敵意と殺意はしまっておいてください」

    「それに……死体蹴りや凌辱は貴方の趣味ではないでしょうに……おっと、マダムはまだ生きておいででしたね」

    “……”

    “………いいよ、持って帰ったらいい”

    “……だけど少し、迂闊に姿を現してしまったね”

    「と、いいますと?」

    “なんてことはないさ”

    “貴方たちの目的の為に生徒たちを利用しようというのなら”

    “私は逆に、生徒たちの目的のために貴方たちを利用する。ただそれだけだ”


    すると先生は懐から自分の姿とシッテムの箱を取り出した。


    “まだ『撮っている』んだよ、こっちはね”

  • 89“貴方”のためのキリエ24/09/09(月) 00:05:18

    >>88

    「ほう……そう来ましたか」

    「なるほど、であれば少し喋りすぎてしまいましたね。私も、マダムも」

    “さて、どうするゴルコンダ?これは交渉だ”

    「恐喝の間違いでは?」

    “………”

    「……まぁいいでしょう」

    「私が制作したヘイロー破壊爆弾も機能しなかった。マダムも崇高に至れなかった」

    「ならば実験は失敗です。大人しく引き下がりましょう」

    「それに加えて、私達ゲマトリアはもう二度とアリウス自治区には介入しない」

    「今回はそれで手打ちといきませんか?」

    “……本当だな?”

    「えぇ、それは約束しましょう。ですから……」

    「その、“怖くて悪そうな顔”は生徒の前でなさらぬように」

    “当然だよ”

    「そうですか……」

    「では、失礼しました先生。またお会いできる日を楽しみにしています」


    そう言ってゴルコンダはベアトリーチェを抱えて何処かへ消えた。

    その間、先生はずっと彼らを睨みつけていた。

  • 90“貴方”のためのキリエ24/09/09(月) 00:05:42

    >>89

    「先生……」

    “終わったよ、全部…そう、全部ね”

    “もう、あの子たちを苦しめるモノは存在しない”


    ゲマトリア二人が去るのを見届けた後、先生はサオリの傍へやってくる。

    彼女の視線の先には、まだ抱き合っているスクワッドがいた。


    “良かったね、サオリ”

    「あぁ……本当に」

    “……君が救った命だ”

    “君は誇っていい”

    「そう……だな……」


    その言葉にサオリは思わず涙が零れる。ようやく誰かを守れた、ようやく誰かを救えたのだと。


    “それじゃあ私は行くよ”

    「先生?いったい何処に?」

    “まだ助けが必要な生徒がいるんだ”

    「まさか…ミカか!?そうだ!早く加勢に行かないと!」

    “いや、私一人で行くよ”

    「で、でも……」

    “君はまだやることが残っているよ”

    「えっ…?」

    “スクワッドと、話をしてきなさい”

    “そして君の想いを、やりたい事を、叶えたいことを、ちゃんと自分の口で言うんだ”

    “それが終わったら、戻ってくるといい”

    「…………そうだな、いってくるよ先生」

    “うん、いってらっしゃいサオリ”

  • 91“貴方”のためのキリエ24/09/09(月) 00:06:18

    >>90

    「ゲホッ……ゲホッ」


    まだこのバシリカで戦っている者が一人残っていた。


    「……あーあ、全身どっろどろ……」

    「でも……日が昇るまで耐えきったよ……結構大変だったけど……」


    ベアトリーチェが呼び出したミメシスの軍勢とミカは対峙していた。

    文字通りにボロボロになりながら。

    だがミカの体力も限界を迎えようとしていた。


    「きっとアツコは助けられたよね」

    「サオリも、スクワッドも……みんなハッピーエンドを迎えられたかな」

    「先生が一緒にいただろうから、きっと……」


    その場に倒れ込む。

    遠くには、まだ残っているミメシスたちが近づいてこようとしている。

    目を閉じる。

    自分の“最期”を察しながら。


    「うん、それならいいや」

    「ごめんね、先生、サオリ、ハナコ、私はここまでかな……」

    「でも、ちゃんと役目を果たせたのなら」

    「もう………」


    “待って!!!”


    声が響く。先生の声だ。

  • 92“貴方”のためのキリエ24/09/09(月) 00:06:41

    >>91

    「せ、せ……先生!?」

    “遅くなってごめんね、ミカ”

    「先生……なんでここに…?ど、どうして…?」

    “言ったでしょ?私はミカの味方だって”

    “ミカのピンチには、当然駆けつけるよ”

    「で、でも私は……魔女だから」

    「こんなどうしようもなくて救いようのない魔女なんてここで……」


    “ミカは魔女じゃないよ”


    「えっ…?」

    “君はただの不良生徒だ”

    “どうしようもない不良だというのなら、先生はちゃんと向き合って、助けなきゃいけないからね”

    「先生……」

    “よく頑張ったね、ミカ”


    そう言って先生はミカの頭を撫でる。

    するとミカの中に今まで溜め込んでいた全てが、大粒の涙となって溢れてきた。

  • 93“貴方”のためのキリエ24/09/09(月) 00:07:10

    >>92

    「先生、私ね……」

    “うん”

    「私……覚悟してきたの。私の命であの子たちを助けることが出来るのならって……」

    「もう……ここで終わっても構わないって………」

    「でもね……でも……先生の顔、今見ちゃったら……」

    「ごめん……先生……」

    「たすけて……」


    立ち上がる。

    先生がミメシスの軍勢の前に出る。


    “……当たり前だよミカ”

    “それが先生として、成すべきことだからね”



    大人のカードを取り出す



    “私の……”


    “私の大切なお姫様に何をしているッ!!!!!”



    「ッ…!?」

    「せ、先生………せんせぇ……」

    「……わーお。…………ズルいよそんなのさ」

  • 94二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 00:08:23

    次回、サオリはスクワッドにどんな言葉を、想いを、投げかけるのか

  • 95二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 01:04:28

    >>88

    あっ誤字ってたごめん

    先生が取り出したのはスマホとシッテムの箱ね

  • 96二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 08:19:31

    来たる政治パートに向けてサオリたちの助けになる準備をする先生……素敵だぁ

  • 97二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 10:48:00

    実際ここまでしなきゃアリウスがらみの問題は解決できないからな
    シャーレの先生という信用できるフィクサーが、アリウスを裏で操っていた人間たちの存在と自供の証拠を提出する。ここまでしてようやくスタート地点に立てるんだ

  • 98二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 12:23:16

    スクワッドの「家族」の中には入れないけど、サオリにはセイアという大切な「家族」がいるから…

  • 99二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 13:48:54

    >>98

    数年~十数年の別離でアリスクの家族としての関係は断たれてしまったんだ

    とはいえトリニティで平穏に過ごす内に再構築できないとは言ってない

  • 100二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 14:12:57

    そのうちまた「家族」になれるさ
    その為にアリウス派っていう新しい「家」を作ったんだから
    きっと何とかなるよ

  • 101二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 22:23:43

    無限に続いてほしいがあと少しでサオリ編も終わりか
    総合スレを待とう

  • 102二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 22:53:14

    あれ?ミサキがまだだけど総合スレの舞台にする形でやるの?

  • 103二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 22:54:48

    (シスターフッドのサオリについて語るのは)総合スレを待とう、ってことじゃないかな
    ミサキ編も楽しみだわ

  • 104二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 22:55:20

    >>102

    101だけどミサキの後のつもりで言ったよ

    スレ主がミサキルート立ててくれるのを待つ

    分かりにくくてごめんな

  • 105二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 23:58:30

    今日のss投下はなさそうだ

  • 106二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 00:14:17

    あっちょっと待ってね、もう少しで投下できるから

  • 107二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 00:17:14

    嬉しい…嬉しい~~!!
    規制は入ってるけどギリ書き込めてよかった……書き込んだり♡押せない人は明日押そうな

  • 108“貴方”のためのキリエ24/09/10(火) 00:21:48

    >>93

    「お前たち……少しだけ、私の話を聞いてくれないか?」


    怖い、

    怖い、

    怖い、

    とても、とても、とても、怖い、

    この一歩を踏み出すのが、

    あの輪に入るのが、

    自分はちゃんと話せるだろうか、

    自分はちゃんと伝えられるだろうか、

    でも行こう、でも進もう、

    先生が背中を押してくれたから。


    武装を全て解除する。

    そして、歩き出して―――

    想いを、伝えよう。


    「………」

    「サオリ姉さん……」

    「サオリ…?」


    生き残った喜びを分かち合うスクワッドの傍まで歩みを進めて、

    座り込む。


    「少しだけ……少しだけでいいんだ」


    サオリの目は、まっすぐスクワッドを向いている。

    真剣な、本気の目。

    三人は、静かに頷いた。

  • 109“貴方”のためのキリエ24/09/10(火) 00:23:06

    >>108

    「私は……」

    「いや、なんか……こうして改まるとなかなか言葉が纏まらないな……」

    「でも…うん。ちょっと頑張ってみるよ」


    「私はさ……あんまり覚えていないんだ。お前たちと一緒にいた時のことを」

    「どうなんだろうな、完全に記憶が戻るかどうか分からないんだ」

    「だから……その時の気持ちを、苦しみを、痛みを、分かちあえない」

    「でも、仮に元に戻ったとして……それでも私はお前たちとは、本当の意味で一緒にはいられないんだと思う」

    「だって……家族と言うには、私はお前たちと離れすぎた」

    「それに、今の私はトリニティの人間だから……トリニティの中での関係が、大切な人が出来てしまったから」

    「あの時のように、とはいかないのだと思う」


    「でも……それでも……」

    「私がアリウスの人間だったことは変わらない」

    「その事実は変えられない、変えてはいけないから……」

    「私はその事実に向き合っていきたい」


    「私は、アリウスの皆の受け皿があればいいなと思っている」

    「大昔に迫害され、こんなところに押し込まれて、内戦まで起きて……」

    「苦しんで、悲しんで、痛くて、痛くて、痛くて……」

    「そんな思いをずっとしてきた人たちのために」

    「せめて、居場所を作ってあげたいんだ」

  • 110“貴方”のためのキリエ24/09/10(火) 00:23:34

    >>109

    「あぁ、分かっているさ、そんなの都合のいい戯言だってことくらい」

    「ただの夢や幻で……ただの理想論だってことくらい」

    「でも私は……助けたいんだ」

    「手を……伸ばしたいんだ」

    「だってまだ………生きているのだから」


    「だから私は……!!!」


    涙を流す。そして手をついて、額を床に擦り合わせた。


    「……これは同情なんかでは決してない」

    「私の本気の願いであり、私が叶えたいことなんだ」

    「納得してもらえないのは分かっている……騙しているようだと思われても仕方ない……」

    「それほどまでに……過去にトリニティの人間のしたことは重く、許されないものだ……」

    「なら……それなら……」

    「今、トリニティで生きている者として……」

    「謝るから………皆の代わりに私が……あやまるから……」

    「せめて……せめて……」


    「もう一度だけ、私たちに……チャンスをくれないか……?」


    「絶対にアリウスの皆が平和に暮らせるような環境を作るから…!スクワッドに掛けられた指名手配だって……私が一生懸命頑張って……なんとかするからッ……!!」

    「だからッ……!!」

  • 111“貴方”のためのキリエ24/09/10(火) 00:24:16

    >>110

    「サオリ、顔を上げて」

    「えっ…?」

    「もう土下座はいいからさ」

    「アツコ……」


    アツコが優しく声を掛け、手を差し伸べる。

    優しい顔だった。


    「その話は、本当だね?」

    「あぁ……」

    「きっと、叶えてくれるんだよね?」

    「あぁ……」

    「頑張って……くれるんだよね?」

    「あぁ……!」

    「なら……それでいいよ」

    「サオリの想いは……充分伝わったから」


    「そ、そうですよサオリ姉さん!」

    「そんな涙でぐちゃぐちゃな顔見せられたら……突っぱねられないじゃん」

    「ヒヨリ……ミサキ……」


    「うん……うん……」

  • 112“貴方”のためのキリエ24/09/10(火) 00:24:46

    >>111

    アツコの手を取って、立ち上がる。


    「待っているから、私たち!」

    「アリウスの皆が平和に、なにより普通に、青空の下で生きることが出来るまで」

    「期待して待っているから!」


    涙を拭いて、目を合わせて、

    そして笑う。


    「あぁ!」

    「時間は掛かるかもしれない……だけど」

    「その時が来たのなら……」

    「私が……お前たちを迎えに行く!」

    「期待して待っていてくれ……!」


    「ありがとう、サオリ」

    「こちらこそありがとう、皆」


    サオリは三人の手を握った。

    光が、ようやく差し込んできた。

  • 113二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 00:25:16

    次回、エピローグ

  • 114二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 00:29:59


    ほんとSSニキには頭が上がらないなぁ

  • 115二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 00:33:47

    乙です
    過程は曇りまくったが
    結果的にヒヨリやアツコルートよりも「アリウス全体の救済」に近づいたルートだ

  • 116二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 00:35:13

    この大団円的なルートの後のミサキルート…
    はたしてさらに良い結末に着地するのか、ミサキ個人の自己肯定平和になるのか…とても楽しみです

  • 117二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 01:11:33

    サオリの土下座した辺りのセリフ、何か既視感あるなと思ったらアレだ、龍が如く8の桐生ちゃんだ

  • 118二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 04:43:54

    >>111

    >>112

    待っているから!ってことはアリスクを逃亡させるわけにもいかないし、先に襲撃の罪を償うのかな

    待機組やアリウス突入で保護したアリウス勢は補習授業部にぶち込みそうだけど

    全員ぶち込むエンドかもしれないしエピローグが気になる

  • 119二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 05:17:06

    よかった…

  • 120二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 07:38:52

    >>116

    裏ルート的な立ち位置でも予想できないハピエンでもいけるし楽しみ

  • 121二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 08:04:07

    所属部活によってはミサキはただの日常アニメ時空になるかもしれないし…

  • 122二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 08:11:26

    放課後スイーツ部とか引いたらスイーツ大好きバンド女子戒野さんが爆誕する説

  • 123二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 08:49:26

    まだやるべきことが残っているから、この場では浮ついてはいられないんだよね

  • 124二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 12:22:29

    >>118

    アリスクはもう指名手配されてるだろうし、サオリがそこら辺なんとかするまで暫くは原作と同じようにキヴォトス放浪するんじゃない?

  • 125二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 12:23:28

    こっからサオリは激務に次ぐ激務だな

  • 126二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 12:25:27

    >>124

    先生の権限で預かるとかになるかと思ってた

    書き手次第か

  • 127二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 12:25:34

    アリウス生の受け入れに派閥の土台作りに独立の準備にスクワッドの減刑の交渉に
    それに加えて普通にティーパーティーとしての仕事もあるし

  • 128二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 12:55:54

    >>127

    一人でする仕事量じゃねぇ…

  • 129二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 13:30:17

    あまりの激務で5徹くらいしてそう
    6徹に入る途中でミネ団長の幻覚を見るけど、気が付いた頃には「救護!」されてるよ

  • 130二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 20:50:21

    送られた先もあるけどアリウス全体がより良くなる結末を迎えそうなのやっぱりリーダーの器なんやなって……

  • 131“貴方”のためのキリエ24/09/10(火) 23:51:41

    >>112

    「私たち、これからどうなるんでしょうかね……」


    何処とも知れない静かな道を、スクワッドの三人は歩いてゆく。

    サオリは彼女たちを逃がした、というよりは何もしなかったという方が正しいのかもしれない。


    「私はもう行くよ」

    「……気を付けてな」


    それだけを言い残してサオリは行ってしまったのだ。


    「サオリ姉さん、私たちの指名手配なんとかするって言ってましたけど……」

    「まぁ難しいでしょ普通、というかほとんど無理に近いでしょ」


    「私は……そうは思わないな」

    「姫ちゃん?」

    「サオリのあの目は、あの言葉は、本気だった」

    「……大丈夫だよきっと。だって私は信じているもの」


    透き通るような青空に、アツコは手をかざした。


    「そうでしょ?サオリ!」

  • 132“貴方”のためのキリエ24/09/10(火) 23:52:26

    >>131

    「これは……どういうことだ?」


    スクワッドとの対話を終え、先生の元へと急ぐサオリの目に飛び込んできたのは、これまでのトリニティでは到底考えられないような光景だった。

    正義実現委員会が、救護騎士団が、シスターフッドが、そしてティーパーティーが、皆が協力してアリウス自治区の制圧を行っていた。


    「いた!サオリさんを発見しました!」

    「うわっ!傷だらけじゃん!早く救護騎士団にも連絡を!!」

    「サオリ!!」


    サオリを見つけて駆け寄る正義実現委員会の生徒に混じって、見知った者が現れた。


    「アズサ……」

    「本当は待ってるように言われたんだがな……どうしても居ても経っても居られなくて……」

    「どうしてこんなことに……」

    「セイアとナギサが色んなところに頭を下げて集めたんだ。先生やハナコ、そしてミカ………勿論、サオリを助けるために」


    「セイアたちが……」

    「そうか……そうか……!」

    「うっ、うぅ……もう……クソッ、もう涙は拭いたはずなんだがな……」


    「行こうサオリ、皆が待ってる」

    「あぁ、行こうか……」

  • 133“貴方”のためのキリエ24/09/10(火) 23:52:54

    >>132

    “サオリ…!”

    「先生…!」


    アズサに言われた場所に行くと、そこには先生が、そしてティーパーティーの面々が待っていた。


    “スクワッドの皆とは?”

    「あぁ、きちんと話してきたさ、自分の想いを全部な」

    “それは良かった……”


    「ミカ……」

    「あっ、サオリ」


    コハルが押収品管理室から持ってきた物品。唯一燃え残った私物であるリボンとアクセサリーを大事そうに持っているミカに話しかける。


    「お互い、どうにもみっともなく生き残ってしまったらしいな」

    「ホントにね。でも……生き残れてよかったって、そう思うでしょ?」

    「当たり前だ。あっえっと……あと、なんだが……」

    「うん?」

    「ありがとうミカ、私のことを止めてくれて。そして、背中を押してくれて」

    「なんてことないよ。ただ頑張っただけ、私もサオリも」

    「そうかもな……」

  • 134“貴方”のためのキリエ24/09/10(火) 23:54:34

    >>133

    「私も頑張ったんですけどねぇ~」


    なんか一人忘れていませんか?とでも言いたげな表情のハナコが、間に割ってくる。

    治療を受けたのだろう。聖歌隊室で見た時よりもしっかりとした処置がなされていた。


    「うわっハナコ!?」

    「急にヌっと現れないでよビックリするじゃん!!」

    「サオリちゃん、私にも言うことくらいありますよね?」

    「勿論だ……ありがとうハナコ、そして………すまない」

    「どうってことありませんよ」


    止めようと奮起した者と、ようやく止まれた者、この三人には今までのそれとは違う不思議な友情が芽生えていた。

    そして………


    「……サオリ」

    「セイア……」


    サオリが話し合うべき者が、まだ残っている。

  • 135“貴方”のためのキリエ24/09/10(火) 23:54:49

    >>134

    「お疲れ様だよサオリ」

    「セイア………いえ、セイア様!!」

    「…?」


    セイアの前に立ち、サオリは深く、とても深く頭を下げた。


    「申し訳ありません!!私は…!緊急時にも関わらず貴方の傍にいることを捨て、勝手に暴走し、色んな方々に多大な迷惑を掛けてしまいました!!」

    「これは完全に私の不手際です!未熟な私が招いた失態です!」

    「ですから私を……!」


    「……大丈夫さ、サオリ」

    「えっ?」

    「未熟だったのは私もそうだ。不手際だったのもそう。だから自罰的になるのはもうよしてくれ」

    「……」

    「それに……どんな因果かは知らないが、君がああなってなければ、この結末に至れなかった」

    「それは……」

    「君はもっと感謝されるべきなのだと、私は思うよ」

    「ッ!……ありがとう……ござい…ます………」

  • 136“貴方”のためのキリエ24/09/10(火) 23:55:31

    >>135

    「それでもだサオリ」

    「はい…?」

    「もし君が罰を望んでいるのなら……」

    「……」

    「昨晩君は……正義実現委員会の武器庫から勝手に色々持ち出しただろう」

    「あっ、それは……」

    「故に1週間ほど謹慎ってことにしようか……ただし!」

    「ただし…?」

    「その期間は君の入院に当てることにする」

    「入院……ですか?」

    「あぁそうだ。君は自分の姿を鏡で見たかい?なんとも見るに堪えない程にボロボロじゃないか」

    「えぇっと……」

    「だからミネ」

    「承知しましたセイア様……」

    「!?」


    気付けばサオリの背後にミネが立っていた。この流れはまさか…とサオリは顔を青くする。


    「ま、待ってくれミネ団長…!私は…!」

    「当て身」


    ドスッ


    「ぐっ…………きゅぅ……」


    首への一撃。サオリは気絶した。

  • 137“貴方”のためのキリエ24/09/10(火) 23:56:21

    >>136

    「あはは……ミネさんも容赦ないですね」

    「何を言っているんだハナコ、君も要救護者だぞ」

    「えっ……あっ!ちょ、ちょっと待ってくださいミネさん!私は……って首はやめてください!いや、それ本当に駄目な奴じゃないんで……」

    「救護ッ!」


    ゴキッ


    「あへぇ~~」


    同じくハナコも気絶。

    白目を向いたハナコとサオリをミネが抱え、去っていった。


    「「うわぁ……」」

    “なんてえげつない……”


    「あのぉ……そういえば皆さん」

    「ナギちゃん?」

    「そろそろミカさんの聴聞会が始まる時間なのですが……」


    「あっ」

    “あっ”


    「そ、そうじゃん!早く準備しないと!超特急で着替えて……あーもうこの傷は目立つからちょっとメイク濃くしないとじゃん!先生も急いで!」

    “わ、分かった!”


    「はぁ……なんというか……」

    「こんな時まで随分締まらないなぁ君たちは……」

  • 138“貴方”のためのキリエ24/09/10(火) 23:58:08

    >>137

    これが、アリウス自治区で行われた物語の全て。

    ミカの聴聞会が終わり、一応の落ち着きを取り戻してから私は、トリニティの全生徒に向けて演説を行った。

    まず自分がアリウスの出身であること。そしてアリウス自治区の実態をこと細かく説明した。

    私が退院してから先生が渡してきたデータ。アリウス自治区の実態、生徒の現状や黒幕である大人の存在、それらが全てを先生がアリウス自治区に突入してからずっと記録していたらしい。

    その上で私は、確保されたアリウス生をトリニティに編入させるつもりであることを伝えた。

    記録を見て尚、良くない意見をぶつける者も当然だがそう少なくない数存在した。

    だが私は、断固とした態度で自分の決断を通すことに決めた。

    その為の準備もすぐにとりかかった。

    セイアが後ろ盾になってくれたことも大きいが、何よりも、私の部下に当たる者の多くが賛同し、手伝ってくれると言ってくれた。

    因みにスクワッドとはあれ以来連絡は取っていない。だけど、何故かまた何処かでふらっと会えるんじゃないかとそう期待している。

    ヴァルキューレとの交渉を進めながら、いつか来るかもしれない“その日”に向けて……

  • 139二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:58:55



    ちょっとした後日談的なのも考えているので後日また……

  • 140二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 00:13:12

    完結乙です!後日談も楽しみにしています!
    団長が団長だった…今は休みなさいサオリとハナコ…

  • 141二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 00:16:27

    多分セイア辺りが気を使ってサオリとハナコの病室のベッドを隣同士にしてそうではある

  • 142二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 00:19:05

    まとめ役のシスターフォックスで誇らしいね

  • 143二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 00:21:33

    後日談まで投下し終わったら、誤字だったり細かな諸々を加筆修正してSSを纏めたいと考えておりますので

  • 144二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 00:26:33

    >>138

    こういうパートすき

    証拠となるデータがなければ成功しなかったんだろうな

  • 145二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 08:21:16

    ハッピーエンディングだ
    良かったね…サオリ…

  • 146二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 10:18:31

    アリスクがまた公的に会える日も遠くないといいな
    青春をやり直すんだ

  • 147二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 11:26:23

    ここだとエデン後にサオリ含めたティーパーティーイベとかありそう

  • 148二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 18:03:35

    政治力不足はセイアやハナコが裏から支えてくれる印象

  • 149二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:40:40

    ハナコ自身は政治をしたくはないけど、サオリから隣に居てほしいって頼まれたらやってあげるのかな

  • 150二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:55:21

    >>149

    友達で善い事の為に活かすなら話は別なんじゃないかな

    アリウス生徒の保護の為にも

    願わくば傷つけた負い目ではなく成長的な+の感情でやってほしいね

  • 151二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 21:09:01

    >>150

    政治ゲームに利用されるのがヤなだけで

    信頼できる…暴走しない友人達が仲間を救うため…なら許容範囲内だと思いたいね

  • 152二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 21:10:08

    でもハナコの意思を尊重するサオリが果たして派閥に属してほしいって求めるかな?
    サオリもセイアのお付きしてたし、政治が全く出来ないってわけではなさそうだから時々助言くらいは求めてもアリウス派に入ってくれとは頼まなそう

  • 153二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 21:12:30

    アリスク的には公務時のサオリの姿見たらキュン氏するんやろか?上の人に敬語と丁寧語使うし所作も美しいしでほんとにサッちゃんか?って宇宙猫になってそう。

  • 154二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 21:16:14

    確かにサオリは積極的にハナコを政治に巻き込もうとはしないかもしれない
    しかしそれはハナコの側からサオリに助言をすることを妨げはしないんだ
    ここのハナコならきっとそうやってサオリの力になってくれるさ

  • 155二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 21:35:44

    >>153

    執務中のドチャクソイケメン美女サオリと犬っ娘風アズサのギャップで風邪引いてそう

  • 156二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 21:42:27

    >>153

    幼少期から数年〜のブランクとか関係なしにセイアから仕込まれて/見て学んだ所作が綺麗なんだろうな

    お嬢様だ

  • 157二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 23:46:50

    ここのサオリだとDJverがなくなるから何のイベント参加になるのやら。ヒフミアズサツルギの監督役で水着になるのかな?

  • 158二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 23:51:50

    トリニティの水着サオリ…いいよね…いい…

  • 159“貴方”のためのキリエ24/09/12(木) 00:00:13

    >>138

    それから少し時が経った頃。

    多忙な日々を過ごしていたある日、先生から連絡が来た。

    なんてことない、ただ話をしたいと。

    そういうことでとある校舎の屋上まで足を運んだ。


    “あっ、サオリ!こうして直接会うのは久しぶりかな”

    「先生!………と、なんでミカがここに?」

    「も~つれないなぁサオリは。今日の分の草むしり終わって、帰る途中で先生と会ったからさ!」

    “付いてきちゃった……”

    「はぁ……まぁ私は構わないが……」


    これ差し入れ!とミカが渡してきた缶ジュースを開けながら、先生とミカの間に入った。


    “聞いたよサオリ、サンクトゥスを抜けて独立するんだって?”

    「あぁ。……といってもまだまだ先の話になりそうだがな」

    「でもセイアちゃん、よくそんなこと認めてくれたね」

    「逆だ、むしろ盛大に後押ししてくれたよ」

    “アリウスの子たちのためでしょ?”

    「……アイツらには受け皿が必要だ。安心して生きていけるだけの環境を作っていかなければならない」

    「………それに、スクワッドも……でしょ?」

    「……やらなきゃいけないことは本当に沢山ある。私だけでは手も知恵も資金も何も足りない」

    「この前徹夜続きでボロ雑巾になっていたアンタを、救護騎士団が運んでいったとこ見たけど?」

    「あれは………うん」

    “あはは……まぁ無理は禁物だからね”

  • 160“貴方”のためのキリエ24/09/12(木) 00:00:43

    >>159

    「セイアもそうなんだが、最近はハナコも手伝ってくれてな」

    「へぇ~あのハナコが」

    「あんまりアイツを政治やらなんやらに巻き込みたくなかったんだがな……どうも言っても聞かなくて」

    「ならサオリ~~晴れて一般生徒になったこの私自らが手伝ってあげようか?」

    「お前がかぁ?」

    「曲りなりにもパテルの首長やってた私を舐めないでよね」


    “……君は自分が思っているよりも、愛され、支えられているんだ”

    “今までも、そしてこれからも”

    「そう……なのかもしれないな」

    「………良い顔になってんじゃんサオリ」

    「…?何か言ったか?」

    「なんでもな~い!」

  • 161“貴方”のためのキリエ24/09/12(木) 00:02:04

    >>160

    「なぁミカ、先生……」

    「うん?」

    “なに?サオリ”

    「………夢、というか目標が出来たんだ、私」

    “言ってごらん?”

    「今やらなきゃいけないことが全部終わったら………」

    「……先生を目指したいんだ」


    “サオリ……”

    「サオリが……先生に?」

    「………駄目か?」

    “ううん、良いと思う”

    「私もさ、なんだかちょっとかっこいいって思ったんだ。誰かを教え導くってことが」

    「先生の色んな姿を見てきたから……かな」

    「えぇ~!何それ!!じゃ、じゃあ私もやりたい!私も先生になってみたい!!」

    「お前なぁ……」

    “まぁまぁ二人とも”

    “その気持ちが本物で、本気であるなら、私は全力で応援するよ!”

    “だって……”


    “……君たちの未来には、無限の可能性があるんだからね!”


    「先生……」

    「も~そういうとこズルいなぁ先生は☆」

    「なら……先生が応援してくれるってことなら……」


    透き通るような青空に、私は手をかざす。


    「もうちょっと、頑張ってみるよ」

  • 162“貴方”のためのキリエ24/09/12(木) 00:03:40

    >>161

    「あっ、そうだサオリ。ハナコで思い出したんだけど」

    「うん?」

    「アンタ毎日忙しいし噂とか全然聞いてないだろうから教えてあげるよ」

    「……?」

    「今あれだよ、『錠前サオリと浦和ハナコは“痕”を残すくらいアツアツ♡な関係だ』って、結構持ち切りなんだよ」

    「ゑ……」

    “えぇ……”

    「ち、因みに誰発信かって分かるか…?」

    「あぁうん、ハナコ自身が広めているけど」

    “…………”


    「……急用が出来た二人とも。私はこれで失礼する……っと!」

    「えっ!?屋上から飛び降り―――」

    “いや、壁を走ってる………”

    “ねぇミカ……その話って本当?”

    「あっ、それはマジ」

    “マジだったかぁ……”


    「ハナコォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!」


    “うーん……”

    「今日もトリニティは平和だね☆」

    “ホントにそれでいいのかな……”


    ―――――――――


    「シスターサクラコ!!ハナコの馬鹿がどこにいるか知らないか!!!!!」

    「ほ、補習授業部の皆さんとビーチに行きました…!」

  • 163二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 00:04:26

    ちゃんちゃん♪

    ということで本当の本当にこれで終わりです。見てくださってありがとうございました。

  • 164二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 00:18:27

    最後は大原部長オチかい!ww
    いやまあでも素晴らしいSSありがとうございました!

  • 165二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 00:22:56

    >>162

    >

    『錠前サオリと浦和ハナコは“痕”を残すくらいアツアツ♡な関係だ』

    ハナコ…嘘よね…?サッちゃん…嘘だよね…?


    完結お疲れ様です!後日談を載せたまとめバージョンが出来たら嬉しいので待っておきます!>>143

    次のミサキ編も書くようでしたら期待してますね

  • 166二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 00:24:07

    まぁ痕を残したのは本当だし
    痕は痕でもナイフで刺した痕だけど……

  • 167二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 02:56:04

    ああ…楽しい時間も終わってしまった……この世界線のサオリの物語もここまで……
    何と言うとでも思ったか!ミサキ編という素晴らしい大トリが終わったら今度は総合スレになるからまた何かあるかもしれない!
    期待を持たないと生きていけない…トリニティサオリロス…

  • 168二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 04:02:26

    最後はミサキだけど、本来ならミサキの自◯に対してサオリが対応してたのがなくなるから本編と違って其処らの心労がなくなるってなったらサオリの心に余裕が出来るの皮肉やねぇ。

  • 169二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 07:44:48

    >> 錠前サオリと浦和ハナコは“痕”を残すくらいアツアツ♡な関係

    あんたたち、何をやってるのよ!エッチなのはダメ!死刑!


    SS良かった…

  • 170二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 08:05:59

    見てぇ~~~
    最終編の虚妄のサンクトゥム攻略戦でバシリカ攻略班に加わったサオリがスクワッドと再会して共闘するところ

  • 171二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 08:07:06

    アリスク復活祭(仮)

  • 172二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 08:13:58

    >>170

    アリモブもめっちゃ加勢しそう

  • 173二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 14:18:11

    保護されたアリモブは懐いてるだろうしね

  • 174二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 14:22:17

    アリウス生がトリニティに馴染んできたら正実と合同演習とかしてそう

  • 175二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 18:55:26

    >>170

    サクラコと共に覚悟礼装着るサオリか、ミカと共にコハルを助けるか…2択かなぁ。

  • 176二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 18:59:32

    アリモブを率いて援護もありうる

  • 177二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:05:04

    「…君が巣立っていくのは、私としては嬉しくもあるし寂しくもある…」
    「だが…あの時、君を助けることが出来て良かったよ」
    「立派になったね、サオリ」

    みたいなのをサオリが独立した日にセイアからの祝辞としてあって欲しい

  • 178二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:14:29

    良いなぁ…巣立ちの言葉に弱いんだ…

  • 179二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:15:01

    1です
    明日のお昼前後にミサキifスレ立てますね

  • 180二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:40:18

    このレスは削除されています

  • 181二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:41:28

    >>179

    待ってるよ

  • 182二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:41:30
  • 183二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:42:12

    出来たよ!SSの纏めが!

  • 184二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:44:22

    お疲れ様です 読み返しが楽に
    タイトルが暴走→→出発で終わるのが良い

  • 185二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:46:19

    >>177

    めっちゃ分かる


    「……約一年前、セイア様がお隠れになった日からずっと辛く苦しかった」

    「代理首長に据えられ、慣れない執務に追われ、他派閥から陰口を囁かれ、いっそのこと投げ出してやろうかと何度も思いました」

    「しかしそれでも、あの日貴女様に拾われた事を後悔した日は一日たりともございません」

    「貴女の御付きになれた事、何よりセイア様の妹となれた事嬉しく思います」

    「ありがとうございます、救ってくれて」

    「ずっと大好きです、姉様」


    とかサオリも返しそう

  • 186二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:54:52

    THE SKY'S THE LIMIT (『仮面ライダーガッチャード』挿入歌)

    因みになんですけど、最後のベアトリーチェ戦はこれ流しながら書いてました

  • 187二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:57:05

    纏めて読み返すとよくもまぁこんなに書いたんだなって

  • 188二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 01:54:41

    逆だったかもしれねェ……な暴走するサオリを仲裁するミカという構図が好き
    ハナコの口撃とそれの報い的なものがあったり最終的に良い感じに仲直りできたのもいい

  • 189二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 08:17:47

    シスターセイアに仲裁ミカ、親友ポジハナコや見習い行政官アズサ、果てにはアリウス派閥の復権とティーパーティーサオリは今までのルートで一番盛り上がったんじゃない?

  • 190二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 13:06:33

    待機

  • 191二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 17:11:29

    忙しくてすまない…夜になりそうです

  • 192二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 19:51:02

    ‘優しさの記憶’ が似合う良い概念だった…

  • 193二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 20:06:22
  • 194二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 20:11:07

    無事ハッピーエンドを迎えたサオリ
    しかし彼女はまだ知らなかった
    ここからまた一波乱(世界線クロス)が待っていることを……

  • 195二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 20:16:43

    立て乙です
    コハルの義姉ミサキというホットスタートを切った模様

  • 196二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 20:35:00

    また総合スレで会えることを楽しみにしている錠前サオリだ、よろしく頼む

  • 197二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 20:42:47

    さらばサオリ
    統合スレでまた会おう

  • 198二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 00:39:37

    埋めておこう

  • 199二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 00:41:26

    また会おうサオリ

  • 200二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 00:42:09

    ……とても善い予知夢であり未来視だったね

オススメ

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