錠前サオリの裏バイト奇譚9【SS、微ホラー】

  • 1◆yQm0Ydhu/2pS24/09/06(金) 17:50:43

    自分探しのために色んなアルバイトをして各地を放浪する錠前サオリ。だがその中には恐ろしいものが隠されている危険なアルバイトもあった。これはそんな危険なアルバイトにうっかり勤めることとなったサオリのお話。
    スレ画像はバ先で怪異に遭遇し「そんな!どうしてこんなことに!?」と思ってる錠前サオリ。

    錠前サオリを主人公とした漫画『裏バイト:逃亡禁止』風SSを上げていきます。気楽に読んでいただけますと幸いです。よろしくお願いします。

  • 2二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 17:52:03

    たておつ

  • 3◆yQm0Ydhu/2pS24/09/06(金) 17:52:42
  • 4◆yQm0Ydhu/2pS24/09/06(金) 17:55:40

    前回のあらすじ

    とある廃村で祀られていた分霊とその管理者を護衛することになった錠前サオリ。その道中で分霊を狙う便利屋68の襲撃に遭い、絶対絶命のピンチに。しかしその時、アルが悲鳴を上げ、彼女のいる場所で爆発が……。
    果たしてサオリは無事にバイトを成功させることができるのか……。

  • 5二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 17:57:16

    前スレにスレ立て無かったからもう立ってるとは思わなかった

  • 6二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 17:58:07

    >>5

    と思ったら書き込まれてたわ失礼

  • 7◆yQm0Ydhu/2pS24/09/06(金) 17:59:17

    >>6

    入れ違いでしたね、お気になさらず

  • 8二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 18:08:22

    >>7

    失礼のお詫びに槌永ヒヨリが腹を切ってお詫びします🙇‍♂️

  • 9二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 18:09:09

    とりあえず10

  • 10二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 18:10:52

    私の大活躍するスレを落とすなんて、そんなのアウトローじゃないわ!

  • 11◆yQm0Ydhu/2pS24/09/06(金) 18:12:40

    >>8

    ヒヨリ!俺だ!みんなの代わりに責任を取ってくれ!


    >>10

    ❌大活躍

    ⭕️被害者

  • 12二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 18:41:06

    このレスは削除されています

  • 13二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 00:25:20

    立て乙
    なかなかにハイペースだなぁ…

  • 14二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 00:28:04

    このレスは削除されています

  • 15二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 06:35:38
  • 16二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 16:10:24

    今まで分霊奪おうとした某らは全滅したんだろうか

    見なきゃいいだけなら取り出す前に遠距離狙撃なり罠なりいくらでも手がありそうだけど誰も情報持ち帰れてないのか

  • 17二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 21:04:18

    保守

  • 18二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 23:02:03

    >>16

    恐ろしすぎる((((;゜Д゜))))ガクブル

  • 19◆yQm0Ydhu/2pS24/09/08(日) 00:29:10

    >>13

    タイトル変更前を合わせたら11スレも続いております。皆様のおかげです。感謝


    >>16

    >>18

    これまで狙った人達の末路はおばあちゃんのみぞ……


    すみません、この時間までに完成できなかったので今回素直に寝ちゃいますおやすや

  • 20二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 03:40:56

    このレスは削除されています

  • 21二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 07:37:01

    見たらやばくて熱いやつ、略してみいあつだね、こうしたらなんか可愛く聞こえてこない?あと、みいあつと言ったら這いよる混沌の住処を自身の召喚者ごと焼却処分した旧き支配者を思い出すなぁ

  • 22◆yQm0Ydhu/2pS24/09/08(日) 10:11:20

    >>21

    そんなちいかわみたいな……


    某炎の神、CoCシナリオ作るくらいには大好きです。旧支配者クラスなのにニャルカスへの特効になるってロマンですよね……考察のし甲斐がありますよね……!

  • 23◆yQm0Ydhu/2pS24/09/08(日) 17:59:16

    (ヒノム火山の麓町、商業ビル)

    件のビルは複数のレストランが入った商業ビルで、爆発で割れたガラスが辺りに飛び散り、ビルから避難する人達がそれを踏みつけながら走り去って行った。
    私は人の雪崩が通り過ぎた後にビルに入り、階段で屋上まで向かう。すると屋上前の踊り場に便利屋の3人を見つけた。
    ……3人とも服が所々焦げ、体に火傷を負っていた。
    「大丈夫か!?」
    駆け寄って容態を確認する。致命的なものではないが焼かれた範囲が広くて痛々しい。コートを破り、1番手前にいたムツキから応急手当を始める。消毒液も氷もないが、何もしないよりはずっとマシだ。
    「っつ……クフフ、手酷くやられちゃった……」
    「誰か上にいるのか?アルはどうした?」
    「誰かって言えば誰かなのかな?……アルちゃんにやられたんだよ」
    「……何だと?」
    驚いていると、壁にしなだれかかっていたカヨコがこちらに近寄り、しかし痛みに耐えられずしゃがみ込んだ。
    「よく、分からないけど、アルが炎を纏っていて……それとアルの視界に入った場所が沸騰したみたいに熱くなった。それで近づけなくて、この有様」
    そう言ってカヨコは、喋ったせいで頬の火傷が痛みを発したようで顔を歪めた。炎を纏って、見られると熱くなる?一体どう言うことだか想像がつかない。だが3人の火傷を見るに真実なのだろう。理解はできないが納得はしておく。
    ムツキの応急手当が終わったので、次はカヨコの手当をしようとしたら断られた。代わりにハルカを手当してくれと顎でジェスチャーをされ、カヨコも心配だがそれに従う。ムツキとカヨコを跨いで、寝転がっているハルカの傷を見た。炎を防ごうとしたのか、尊敬するアルに向かって手を伸ばし続けたのか、両腕が広範囲で火傷していた。それを抱き締めながらハルカは泣いていた。

  • 24◆yQm0Ydhu/2pS24/09/08(日) 18:00:00

    「ハルカ、見せてくれ」
    「アル様……アル様が!助けに行かないと……!ううっ……」
    「その前に手当だ。ほら」
    「………ごめんなさい、私なんかのために」
    起き上がり、両腕を差し出したハルカ。その後彼女とカヨコの手当を済ませた。多少痛みも和らいだようで、3人はすぐに立ち上がった。まだ安静にしていろと言ったが、じっとしてなんかいられないようで私の忠告は断られる。無理もないか、便利屋68は結束の強い集団だ。……だからこそ、彼女らの社長であるアルが社員らにこんな怪我を負わせるとは思えない。一体アルに何があったのだろうか……?
    「それにしても、不思議な力を持った生徒ってのも結構いるけど……そんな感じじゃあなかったよね〜。何かが取り憑いてる……そんな風だった。カヨコちゃんとハルカちゃんはどう?」
    「私もそう思う。常識じゃあり得ない現象だし」
    「それに、あの、私の勘違いかも知れませんが……今のアル様、さっき私達が目を瞑った時に感じたあの、恐ろしい感じ……分霊、何でしょうか?私はそんな感じがしました……!」
    「アルとは思えない感覚……分霊……か」
    私が復唱すると、3人は力強く頷いた。確かに今思えば……雇い主が分霊を取り出した後にアルが悲鳴を上げて、このビルの屋上で爆発が発生した。取り出された分霊から発せられた嫌な気配……アレがアルに取り憑いているのだとしたら納得がいく。

  • 25◆yQm0Ydhu/2pS24/09/08(日) 18:01:05

    「どうにかして分霊を追い出して、アルを正気に戻さないとな……様子を見てもいいか?どうするか考えるために、私もこの目で見ておきたい」
    「危険だと思うけど、サオリちゃん大丈夫?」
    「大丈夫だ、見られなければいいんだろう?」
    私はスマホを取り出し、階段を上がる。屋上に続く階段に辿り着き、心配そうにこちらを見る3人に一度目配せし、扉を少し開けた。
    「っ!何だこの暑さは……?」
    開いた隙間から熱風が入り込む。物を燃やせるほどではないが浴び続けると危険に違いない。私は隙間から顔を覗こうとはせず、スマホのカメラ機能を起動して扉の隙間に差し込んだ。そして画面を遠目から見つめる。側から見ると愉快な体制になったが細心の注意を払って屋上の様子、アルの様子を確認した。
    アルはこちらに背を向け、ヒノム火山を眺めていた。事前の目撃証言の通り炎を纏っており、半径1メートルほどの範囲が燃え盛っている。にも関わらずアルは暑がる様子を見せておらず、服も一切燃えていなかった。
    不意に太陽のプロミネンス、あるいは天女の羽衣のような炎の帯がアルの四肢にまとわりつき、まさに炎の神とも言うべき造形になる。その姿に神秘性、そして芸術性すら感じて私は思わず見入ってしまった。瞬間、アルの顔がこちらに向いた。白目……いや目が発光している。炎の涙を滴らせながら光り輝いている。

    (爆発音と電気が迸る音)

    「うっ……!」
    手に持っていた、アルの姿を表示し続けていたスマホが急激に熱され、ショートして小さな爆発を起こした。私はすぐにスマホを下げて、ドアノブに手をかける。鉄製の扉はたまごでも焼けるんじゃないかと思うくらいに熱されており、それをどうにか閉じて鍵をかけた。……数秒待ったがそれ以上にアルが何かアクションを起こしてくる様子はない。私は安堵の溜め息を吐いた後、便利屋の3人がいる踊り場へと戻った。

  • 26◆yQm0Ydhu/2pS24/09/08(日) 18:04:06

    「錠前サオリ……スマホ、大丈夫?」
    「ううっ……だがまあいい、大体把握した。確かにアルとは思えないな」
    「アル様……どうすればいいんでしょう?どうしたら、助けられるのでしょうか?」
    手当した後の腕を握り締めるハルカ。そんなことをしたら火傷が酷くなるだろうに、本人も分かっているが、それでもやらずにいられないのだろう。不安で、心配で、そして手が届かなかった自分を不甲斐なく感じているのだろう。ムツキとカヨコも手当の跡に触れて俯いた。アルに付けられた傷、それでもアルを思って心を痛める彼女ら見るとその絆の強さを羨ましく思えた。しかしどうにかしようにも、何も手立てが思いつかなかった。せめてもう少し、アルに取り憑く分霊について分かれば……。
    「……そうだ、雇い主。分霊について1番知っているのは雇い主だ。彼女に聞けば、アルが助かる方法が分かるかも知れない」
    「ほ、本当ですかサオリさん!?」
    「それで、雇い主さん……あのおばあちゃんはどこにいるの?」
    「………あ、しまった!置いて来たんだ……!」
    「何やってんのサオリちゃん!?仮にも護衛してたんでしょ?私達みたいなのが襲って来たらどうすんのさ!?」
    「すまない……!お前達が心配でつい……」
    「怒りにくいなぁもう!」
    「そ、それならしょうがないと思います!私もアル様の身に何かあったら雇い主とかどうでもいいですし、と、当然の反応です……」
    「そ、そうなのか……?」
    「はあ……とりあえず、あのおばあちゃんに話を聞かなきゃいけないね」
    「そ、そうだな……!」
    カヨコに同意した瞬間、下の階から階段を登る足音が聞こえてくる。客かビルの従業員かと思いつつ下を見ると、私の雇い主が息を上げながら登って来た。
    「はぁ……ひぃ……お嬢さん〜、勝手に行っちゃダメじゃない……!」
    高齢だから階段を登るのも一苦労だったのだろう。ああ、私は何てことを……!雇い主を護衛するどころか、こんなに疲れさせてしまうなんて。
    不意にオペラハウスの時に受けた護衛依頼のことを思い出した。あの時の私は『効率がいいから』と言う理由で護衛対象を殴って気絶させて袋に詰めて運んでしまった。今でもその方が効率がいいとは思っているが、護衛対象を自分で傷つけてたら話にならないし裏切られたと勘違いされてもおかしくない……そう学んだじゃないかあの時に……!

  • 27◆yQm0Ydhu/2pS24/09/08(日) 18:05:43

    「雇い主、本当に申し訳ない……!だが緊急事態なんだ。今屋上でアルが大変なことになっていて……恐らくさっき分霊を見たんだと思う」
    「ああ、さっき通話してた……私達を襲った悪い子達の親玉ね」
    そう言って雇い主は私の後方を、ムツキとカヨコとハルカを見た。目が合った3人ははバツが悪く感じて目を逸らした。
    「そう。その子は見ちゃったのね」
    「ああ。あの時通話は繋いでいたが、私の声がうまく聞こえなくて見てしまったのだろう。先ほど確認したら炎を纏っていて……とにかく大変なことになっていた。助け出す方法はないだろうか?」
    「……お嬢さんはその子を助けたいの?」
    雇い主が問いかけてくる。私は強く頷く。
    「お願いします!」
    振り返ると便利屋の3人がこちらに駆け寄り、雇い主に向かって頭を下げてきた。
    「アルちゃんを助ける方法、あるなら教えて!」
    「ごめんなさいごめんなさい……!お仕事ですけど、あなたのことを襲ってごめんなさい……!!」
    「虫がいい話なのは分かってる。だけど……アルを助けて………!」
    口々に懇願する3人を一瞥し、雇い主は真顔を笑顔に変える。そして顔を上げるよう3人に言った。
    「あなた達はアルちゃんが大好きなのね、とてもいい子ね」
    そう言って雇い主はアタッシュケースを胸元に引き寄せ、留め具を外した。少し開け、腕を突っ込み、分霊を取り出そうとした。私はすぐにそれを止めた。
    「雇い主!やめろ!それを見たからアルはあんな風になったんじゃないのか!?」
    「あら、お嬢さんはアレを見たのね。なら尚更離してちょうだい。その3人も悪い子なんだから」
    「……どうして分霊を見せようとするんだ?それに何の意味がある?」
    「欲しがっているのだから見せてあげるだけよ。でも見た者は分霊に乗っ取られる。いくらキヴォトスの民でも、人の身に神は重すぎる。1時間くらいで燃え尽きるわ」
    「何だと……!?」
    血の気が引いていくのを感じる。燃え尽きると言うことは……死ぬと言うことだろう。絶望的な予想を肯定するように雇い主は続けた。
    「分霊を欲して私の元に来た悪い人達、襲いに来た……オークション?の人達。みんなに見せたわ。そして焼き殺した。守るためにね」
    「もう、何人も分霊を見せているのか……」

  • 28◆yQm0Ydhu/2pS24/09/08(日) 18:07:24

    「都会だと罪のない人も見ちゃうかも知れない、だから分霊を無闇に見せられないと思った。だからお嬢さんを雇ったのよ?だけど……残念ね。敵を庇うなんて」
    確かにその通りで、護衛としては落第だろう。否定できず、私は口を噤んだ。
    「そこの悪い子達、あなた達にも大切なもの、誇り、人生があるのでしょう。でもね、私から分霊を奪いに来た時点で、あなた達は私の敵になったの。分霊を守るためなら、私は敵にも大切なもの、誇り、人生があると慮らない。殺すし、助ける気なんてないわ………そう言うお仕事なんでしょう?」
    今もなお頭を下げている3人の体が震えた。便利屋は……アウトローとは確かに誰かを傷つけ、恨みを買うような事態になることもあるだろう。それが今やって来て、許されないと言われても仕方のないことかも知れない。それで彼女らは何も言えず、歯を食い縛っている。
    痛ましく思いながら3人を見ていると、雇い主によって袖を引っ張られた。
    「行きましょ、お嬢さん。本当は最後に温泉入りたかったけど、もういいわ。山に入って、分霊をお返ししなくっちゃ」
    「…………」
    「……お嬢さん?」
    「……私からも頼む。アルを助けてくれ」
    今度は私も頭を下げた。雇い主は驚いたようで、私の名前を呼んで何故だと尋ねてくる。
    「お嬢さん、そんなに仲がいいお友達なの?」
    「いや、一度敵対して、共闘して、帰りに天ぷらうどんを食べた程度の仲だ」
    「なら尚更、どうして?」
    「その程度の仲でも、幸せになって欲しいとは思うんだ、例えまた敵対しても。それに……それに私も人を傷つけて、殺そうとしたことがある。大切なものを守るために道を踏み外そうとした。それでもあと少しのところで止めてもらえた……だから雇い主も止めなければならないと思ったんだ」
    「言ったでしょう?もう何人も焼き殺してる。分霊を買い叩きに来たオークション、盗みに来たギャング、村の決まりに従わなかった新入りの夫婦、口減し対象になったおじいちゃん、お父様とお母様………皆分霊の贄にしたわ。もう何度もやった。だから今から4人焼いても変わらないし、今から止めても意味がないと思うの」

  • 29◆yQm0Ydhu/2pS24/09/08(日) 18:08:18

    「……っ、それでも、助けて欲しい。たくさん焼いたとしても、その……旅行の間、雇い主はとても優しかった。私に温泉まんじゅうを買ってくれた。その時の優しい雇い主を信じさせて欲しい。そして彼女らは私と同じ生徒で、数少ない知り合いだ。今は敵でも、焼かれて欲しくない。彼女達を慮ることができないのなら、私の気持ちを慮って欲しい……ズルくてすまないが」
    「………そうねぇ、本当にズルいわね」
    そう言って雇い主は大きく息を吐き、顰めっ面で天を仰いだ。ブツブツと何かを呟きながら考え込み、私と便利屋達の顔を交互に見比べて、そして猫耳を垂れ下げてまた大きく息を吐いた。
    「うう〜ん……そこの子達は悪い子だけど、お嬢さんはいい子だったわね。私の旅行にも付き合ってくれたし……何より最後だものね。ええそう、最後だし………いいか。ええ、分かったわ、分かった。助けましょう。はぁ………その後の目の前に私を連れて行きなさい。そのままの意味よ、かの方の炎を掻い潜って、目と鼻の先に私を連れて行ってちょうだい。そしたら助けてあげるわ。できる?」
    「あ、ああ……!便利屋!!」
    「できる!任せて!」
    「アル様のためなら!炎でも何でも飛び込みます!」
    「うん。そのためにも、作戦考えないとね」
    「そこはカヨコ、任せていいか?」
    「いいよ、作戦って言うか役割分担だけど。それと錠前サオリ、その……」
    「何でも言え、手伝ってやる」
    「そっか、じゃあ、何でも言うけどさ………ありがと」
    「それはアルが助かってからだ、取っておけ。それに、先に言うべき人がいるだろう?」
    私は体を脇に寄せ、そうするよう首を動かしてジェスチャーをする。ちゃんと伝わったようで、便利屋の3人は再度雇い主に頭を下げた。
    「「「ありがとうございます!」」」
    「はあ……悪い子だけどいい子ね。気が変わらない内に作戦とやらを教えてちょうだい」
    「カヨコ、何をしたらいい?」
    「多分これが最善だし手っ取り早い。錠前サオリ、おばあさん。










    ________支援するから突っ込んで」

  • 30◆yQm0Ydhu/2pS24/09/08(日) 18:09:34

    一旦ここまで、次回アルを取り戻しに行きます。

    明日からお仕事が始まり、ペースがさらにさらに遅くなると思われます。見守ったり見守らなかったりしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

  • 31二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 18:14:02

    >>25

    スマホ「解せぬ(3回目)」

  • 32◆yQm0Ydhu/2pS24/09/08(日) 18:33:12

    >>31

    お前が犠牲になるのが演出としてちょうどいいんじゃ、すまんな。

  • 33二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 19:28:32

    スマホは犠牲になったのだ…イメチェンしたアルちゃんを鑑賞する犠牲にな…

    井戸の神様やヒダル神もだけど、神は理不尽なほど厳格に信賞必罰を行うから怖いね
    些細な事で命が救われたり破滅したり、困ったものですね

  • 34二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 19:32:15

    そのうちスマホが怪異になりそう

  • 35◆yQm0Ydhu/2pS24/09/08(日) 19:37:04

    >>33

    その道のプロ(例:寺生まれのTさん)に頼らないと基本的にパンピーに勝ち目はありませんからね。今回は雇い主がしゃーなし味方になりましたが果たして……


    >>34

    そんときゃヴェリタスに頼みましょう。なんとかしてくれるはず……

  • 36二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 22:39:16

    そいえば、📱3回も破壊されてたな……
    もう、スマホの契約なら完璧だなサオリ!

  • 37二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 22:40:17

    >>30

    お仕事頑張ってください(^o^)/~~~

    あたたかい目で見まもってますよ(◎-◎;)

  • 38二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 22:45:28

    そろそろ特注のスマホにした方が逆にお得なんじゃないかな・・・

  • 39二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 23:05:23

    >>38

    呼んだ?

  • 40二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 23:09:29

    ただ頑丈なだけだと事故物件の時みたいに無力化できないから物理的に電源を切ることができるようにしたほうがいいな
    バッテリーを物理的に切り離すとか最悪自爆機能でも付けるとか

  • 41二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 23:16:39

    防火防塵防水防弾に…
    もう先生からシッテムの箱借りたほうが速いんじゃないか?
    シッテムの箱研究して2個目作ろ?

  • 42二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 23:28:28

    >>40

    最近着信アリ見たから、怪異とか最悪乗っ取りそうと思ってしまう...


    そうだ、もう最初からAIつけようぜ

  • 43二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 07:38:06

    >>22

    世の中には独立種族の王ってだけなのにナチュラルに全一一全さんと対等に戦ってるやつもいるんですよ…ヤバイッスネ、それを産んだ森の黒山羊さんえぇ

  • 44二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 08:14:44

    偶然とは言えこのタイミングでアルちゃんなのなんか草

    x.comx.com
  • 45◆yQm0Ydhu/2pS24/09/09(月) 09:21:59

    >>36

    裏スマホショップの常連の錠前サオリだ、よろしく頼む。


    >>37

    ありがとうございます…!頑張ります。


    >>38

    >>39

    特注品はロマンがあっていいですよね。いつまでもつかは考えないものとして……


    >>40

    どうして自爆機能が最適解になるんですか……?


    >>41

    やるとしたらサオリが先生になる時でしょうか、その時はプラナちゃんにでも相棒になってもらって


    >>42

    でもキヴォトスはAIですら危険なんですよ、デカグラマトンって言うんですけど……あとヘヴンもまあまあ危なかった


    >>43

    あの世界は見上げたらキリがない……関わらないが1番……


    >>44

    アアッ‼︎お時間頂かれるッッ‼︎

  • 46◆yQm0Ydhu/2pS24/09/09(月) 09:23:25

    何か自宅近辺の通信環境でホスト制限がかかってしまい、真剣に今後どうしようか考えてます。全く身に覚えがありませんが何かやらかしてしまったでしょうか……仕事しながら考えます

  • 47二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 12:11:39

    巻き込まれ規制にかかったか……

  • 48二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 12:18:50

    >>46

    自分もしょっちゅう巻き添え規制食らうからわかるってばよ………

  • 49二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 12:56:53

    >>46

    書き込みを一度メモ帳に書き出しておいて規制されてない時間・場所で投稿とかはやる

  • 50二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 18:56:23

    俺も昨日巻き込まれたからわかるよ…仕方ないんだろうけどどうにかならないのかなぁ……

  • 51二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 22:59:48

    別で書いて貼り付けるのも有効だけどSSみたいな長文だとあにまんの行数制限と物語の区切りの良いとこで調整するの地味にめんどかったりするからな

    仕事共々ふぁいとスレ主

  • 52二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 23:00:02

    安価やダイスでない限りメモ帳で書き溜めがベターよね

  • 53二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 23:04:49

    このレスは削除されています

  • 54二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 23:34:34

    次は、久々にコンビニみたいな完全店内もののバイトとか良さげだよね。
    最初のコンビニ以外、だいたい外で怪奇に巻き込まれたり解決したりしてるし……

     🧢
    (ノ≧△≦)ノ〈ドウシテコウナッタ

    ちょうど、裏スマホショップなんてちょうど良さげなバイト先もあるしね(๑・౩・๑)

  • 55二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 08:12:01

    おはようございほしゅ

  • 56二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 08:26:14
    錠前サオリの裏バイト奇譚 - ハーメルン自分探しのために色んなアルバイトをして各地を放浪する錠前サオリ。だがその中には恐ろしいものが隠されている危険なアルバイトもあった。これはそんな危険なアルバイトに…syosetu.org

    突然すいません、えーここのスレ主さんの変わりに伝えさせていただくんですけど

    ・新しい仕事が始まって、今までのペースでの継続的な投稿が困難であること。


    ・スレのホスト制限が直らず掲示板での活動に限界を感じた、エラーにキレ散らかして煩わしく感じるようになったこと。


    の二点によって活動場所をハーメルンに移すとの事なので上記リンクから飛んでいただければ幸いです。

  • 57二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 09:40:28

    そうなんですね。
    教えていただきありがとうございました。

  • 58二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 10:55:54

    こっからは実況兼感想スレとなるのか

  • 59◆yQm0Ydhu/2pS24/09/10(火) 11:17:38

    >>58

    出先からこんにちは、スレ主です。お騒がせしてしまい申し訳ありません。

    家と職場完全に死んでおりまして、今いるこの場所に通うのもきついものがあります。現在のお話をこの場で完結できていない上、勝手に決めてしまい本当に申し訳ありません。今後はハーメルンの方でのんびりやっていこうと思います。

    本スレは好きに使っていただいて構いません。向こうでも感想などいただけると嬉しいです。

    とりあえず今までの話を全部ハーメルンに移した後、アルとの戦いを投稿しようと考えてます。


    あにまん掲示板の皆様、たくさんの応援をありがとうございました。最高の思い出になりました!よきキヴォトスライフを!

  • 60二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 11:18:08

    このレスは削除されています

  • 61◆yQm0Ydhu/2pS24/09/10(火) 11:23:07

    ここまで頑張ったのにマジで悔しい……でも頑張りますよ、えへへ……辛くて苦しくてもサオリ姉さんのバイトを応援してくださいね……!

  • 62ヘンタイと嵐をスレイヤー24/09/10(火) 11:51:08

    >>60

    ウカツ!アンブッシュ!

  • 63二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:01:17

    例えすべてが虚しいものだとしても、それは今日最善を尽くさない理由にはならない
    えへへ……お気に入り登録、評価させていただきます……

  • 64二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 08:07:01

    保守

  • 65二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 13:07:16

    保守

  • 66能理情我論者24/09/11(水) 15:07:18

    これで友人があにまん民じゃなくてもブルアカ好きの友人に勧めれるね!

  • 67二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 16:13:41

    >>66

    なんだその頭の痛くなるコテハン

  • 68能理情我論者24/09/11(水) 17:39:00

    >>67

    何って、人間の精神は本能と理性と感情と自我で構成されている仮説を論ずるものですが?まぁ具体的に何をしているかを言われたら保存しているので直ぐに出せますが、特にこのコテハンに意味は無いです、関係ないですけどコテハンの正式名称って固定ハンドルネームなんですかね?

  • 69二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 17:41:10

    ハーメルン、ハールメンじゃなかったんですね

  • 70二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 23:37:07

    保守

  • 71二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 04:04:25

    移行了解

  • 72二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 08:11:56

    ホシュ

  • 73二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 19:40:52

     報告しそびれてしまいましたが、今シリーズのレビューです。

     お納めください。

    https://bbs.animanch.com/board/3640653/?res=66

  • 74二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 07:27:42

    このレスは削除されています

  • 75二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 17:41:55

    保守

  • 76二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 00:48:08
  • 77二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 03:06:58

    やっとここまで見れたぜ。そして…おのれホスト規制。

    すごい面白いです!できるところまで、体調や仕事に気をつけて頑張ってくださいね!応援してます!


    ところでここのサオリを見ていると、頭の中にこの歌が流れてくるんですよね。

    はいよろこんで / こっちのけんと MV

    だから私の中だと、ここのサオリのテーマソングみたいになってます。

    「はい喜んであなた方のために

     出来ることなら出来るとこまで」

  • 78二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 13:14:17

    >>77

    どのエピソードのエンディングクレジットに合いそうだろう?

  • 79二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 00:37:12

    保守

  • 80二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 01:31:24

    >>78

    個人的には、全体的なテーマのイメージなんですよね

    各回のラストにエンディングとして流れるイメージ

  • 81二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 02:29:30

    このレスは削除されています

  • 82二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 02:29:52

    >>80

    読後感がエピソードごとに違ったりするんだし(ざわざわ・胸糞・しんみり・痛快・ほろ苦)、「はいよろこんで」を各話共通の主題歌とするならオープニングテーマにしてはどうだろうか(近年の例だとアニメ版『チェンソーマン』の「KICK BACK」)。

    この場合、無理して毎話別々のエンディングテーマを入れなくても、エピローグにエンディングクレジットを添えるだけで事足りる。

  • 83二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 03:39:33

    >>82

    おー!いいですね!

  • 84二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 14:42:42

    ホシュ

  • 85二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 22:22:02

    ほしゅ

  • 86二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 22:34:22

    ハーメルンで続きが出たよー

  • 87二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 08:02:52

    >>86

    ありがとう

  • 88二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 17:19:09

    >>82

    なるほど

  • 89二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 02:49:36

スレッドは9/17 14:49頃に落ちます

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