- 1◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/06(金) 19:30:28
- 2◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/06(金) 19:31:49
- 3二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 19:33:31
たておつです
油断してた…… - 4二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 19:36:54
ごみ〜ん保守のこと忘れてた
- 5◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/06(金) 19:37:20
keyからの宣戦布告を受け、ぞくぞくと生徒が集まり、便利屋の参戦が確定しました。
リア「スレ主は明日1日これを首から下げていてください
『わたしはスレを落としました』 」
このスレでは、リアちゃんたちが頑張った結果、エデン条約襲撃直前でベアトリーチェの策が悉く潰され、ベアトリーチェの打倒にアリウスの兵力も加わった結果、アリウスがトリニティに併合され、アリウス分派として生活しています。
また、戦力の増大の著しいトリニティへの牽制でSRTが一応存続しています。
いえいえ、わたしも朝に急な会議が入って更新忘れてしまいました。
- 6◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/06(金) 19:43:45
いえいえ、こうして見ていただけるだけでありがたいです。
早瀬リア
当時のアリウス唯一にして事務能力(100)をほこる事務員だった。
現在はパテル分派所属。次席事務官兼首長補佐官。
ミカ様大好きな忠臣。
早瀬ユウカとは他人
仲裁と交渉担当だが圧政の気配を感じるとミカに止められることもしばしば。
「この戦いが終わったら休みをいただきましょう………そうですね………百鬼夜行、百鬼夜行の温泉地がいいです………ミカ様やユウミ達を連れてゆっくりしたいです………」
- 7◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/06(金) 19:53:22
準レギュラーキャラ
血祭キョウカ
トリニティの1年生
アリウス分校出身のくそつよわんこ系後輩。ツルギを師と仰ぐ。
「………………ムスッ」
『わたしはミラーをふっとばしました』
雨宮ミスズ
リアのアリウス分校内戦時代からの同期で当時の隊長。リジェネ付与の神秘を有する。最近影が薄い。
「画像が送られて来たけど………サクラコさん、あんな礼装を着るのにどれだけの覚悟が要るのかしら(畏怖)」
八百万マイ
リアのアリウス分校内戦時代からの同期。工兵隊の指揮をとる。
ヒフミと友達。ペロロもいいけどウェーブキャットも好き。
「ん、キョウカはもう一度教習を受けるべき」 - 8◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/06(金) 19:59:55
早瀬ユウミ
リアの妹。リアより大きい。
リア並みの事務能力とそれなりの電子戦の知識を有する。戦闘力は他のアリウス生に比べると低い。
実はインフラ系はユウミのほうができる。
「あの、ミチル様?年度末の予算が………」
矢向ミチル
パテル分派の首席事務官。
仕事人間で淡々と仕事を進めることと他校との調整に定評がある優秀な事務官。ミカに懐いているリアにミカの相手はほぼ投げている。
「なんとかなります………きっとなんとかなるんです………」 - 9◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/06(金) 20:07:35
「では、ごゆるりと………案内は引き続きキョウカに任せますので、残りの時間は荷解きや休息にあててください。キョウカ、頼みましたよ」
机に書類をトントンとあてて整えたあとリアは退出していった。
リアが退出すると、まとわりついて頬や脇腹をつついていたアリウスの同級生を引き剥がしてキョウカが立ち上がった。
「………あー!もー!やめるッス!あたしはへたくそじゃないッス!ちょっとテンション上がってミスっただけッス!あと!そこにいるのはアビドスから紹介されたなかなかの勇士ッス!あたしをいじる前にもてなすッス!」
「「「「………………」」」」ジー
キョウカが叫ぶと、群がっていた生徒たちが一斉に便利屋の方を向いた。
「な、なにかしら?」 - 10二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 20:12:05
たておつです
落ちてたからショックだったけど良かった
続きを楽しみにしています! - 11◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/06(金) 20:20:10
「ドレクライツヨイ?」
「そこの紫色の娘は数mあたしを蹴り転がせるくらいは強いッス!」
「「「!」」」ザザザザザッ!
聞いたアリウス生達は、すぐさまハルカを取り囲んだ。
「な、なんですか!?も、もしかして報復ですか!?」
「「「ワアアアァァァァァァァ!」」」
事務所でキョウカを蹴り回した報復かと焦るハルカにアリウス生達が群がった。
「ひっ!?」
「「「!」」」シャッ!シャッ!シャッッ!
群がる生徒を牽制しようと放たれた蹴りは無駄に巧みなステップで躱され空を切った。
「ワッセ!ワッセ!ワッセ!ワッセ!」
「あ、アル様ああぁぁぁ!?」
「ハルカあああぁぁぁぁ!?」
そして担ぎ上げられたハルカはどこかに連れていかれた。 - 12◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/06(金) 20:23:13
- 13二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 04:55:29
ほ
- 14◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/07(土) 09:33:29
「あと、そこの3人はさっきの娘の上司ッス!風紀委員会に指名手配されてまだ捕まってないからたぶん強いッス!」
「「「ワアアアァァァァァァァ!」」」
「な、なんなのー!?」
アルとムツキとカヨコにもアリウス生達が群がった。
「丁重に『おもてなし』してやるッス!」
「ワッセ!ワッセ!ワッセ!ワッセ!」
そして残り3人も連れていかれた。 - 15◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/07(土) 17:46:17
「オラッ!クエッ!」「コレモウマイゾ!」「キャクジンシッカリクエ!」
「ネムクナッタラネテモイイゾ!」「フロモアルゾ!」
「ひっ、ひえぇ~!?」
アリウス生達に運ばれてきたアルが目にしたのは、きっちりと調えられたベットを背後に、食堂メニューを供物の如く並べられてあれも食えこれも食えと『おもてなし』されているハルカだった。
「キャクジン、ノミモノハイルカ?」「ハラハスイテイナイカ?」
「メシナラアルゾ」「ダイジョウブ、イッパイアル」
次々かけられる言葉に答えるのに迷っているアル達も、オレンジジュースを握らされ、回りに料理を並べられてしまった。 - 16二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 01:19:14
ほ
- 17◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/08(日) 01:26:07
「うへへ~、便利屋ちゃん達よく来たね~」
そして困惑する便利屋に声をかける生徒が1人。
「あ、あなたは小鳥遊ホシノ!」
「やあやあ、先にやらせてもらってるよ~」ズルズル
「ん、柴関には1歩及ばないけどこれもなかなか………」
見れば部屋の一角でテーブルを囲んで各々食事をとってるアビドス高校の生徒たちがいた。 - 18◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/08(日) 08:33:04
「相部屋にしてしまって申し訳ないッス!正実とSRTと工務部呼んだら流石に部屋足りなくなってきたッス!」
「いやいや~、さっき仕切りもつけてもらったから大丈夫だよ~」
便利屋が運ばれてくる少し前に付けられたカーテンを引っ張りながらホシノは言った。
「とりあえず好きに過ごして鋭気を養ってほしいッス!会議がある時は誰か出席してほしいッス!」 - 19◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/08(日) 18:05:11
一方その頃の………
dice1d3=3 (3)
1、リア
2、アリス
3、Rabbit小隊
- 20二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 21:00:43
兎達か
- 21二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 06:38:51
保守
- 22◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/09(月) 10:07:19
一方その頃のRabbit小隊は………
「いいか?今回の作戦に学園のトップが参戦してるのはミレニアムとトリニティ、そしてアビドスだ」
「トップは来てないけどゲヘナとレッドウィンターからも参加してるからね~」
今回の作戦の参加者について勉強していた。
「FOX小隊から聞いたよ~、トリニティの重役に暴言吐いたって~」
「だから今後そんなことがないように本来は先で習う予定のカリキュラムを繰り上げて勉強するぞ」
「あの……トリニティとミレニアムについてはもううかがったんですが………」
「アビドスとゲヘナとレッドウィンター居るじゃん。全部色んな意味でヤバイしいろいろ地雷あるからな」
FOX小隊から聞かされた内容だけでは不十分として、Rabbit小隊は追加で指導を受けていた。
そしてそのとなりでは………
「ナンデモウイッコフエルンダヨォ!」「xトyダケデモメンドクサイノニ!」
「あー、その問題はね、教科書○ページのこの公式を使うんだ。これで1つ数を揃えて引けば……」
「コウ?」
「そうそう、そうすれば文字が2つになるだろ?後は今までのと一緒だ」
数人のアリウス分派生が勉強を教わっていた。 - 23二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 18:57:14
おっかしーなー
近くDivi:Sionの侵攻があるはずなのに普通に学生してるぞこの子ら
いやまあRABBIT小隊に関しては各学校の情勢やらVIPのこと勉強しなきゃいけないのは分かるんだが - 24◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/09(月) 20:55:50
"おー、ちゃんと勉強してるね!えらいえらい、飴ちゃんをあげよう!"
「ア,センセイダ!」「アメダマアリガト」「シゴトオワッタノ?」
そして勉強会をしているのを聞き付けた先生がやってきた。
"………さて、各校の重役の話かな?それならわたしもそれなりに顔が広いから力になれると思うよ?"
「ネエネエ、シゴトオワッタノ?」
「シッ!キットリアカラニゲテキタンダヨ!」
「ソットシトイテヤレヨ!」
"………た、ただの休憩だからすぐにもどるよ?"
どうやら先生は忙しいらしい。
「ってまてまて!?なんでお前達は呑気に計算ドリル解いているんだ?」
そしてようやく違和感を感じたサキが勉強中のアリウス分派生達を指差した。
「ダッテキュウケイチュウダシ」「1カゲツゴニテストアルラシイシ」
「ヘンニュウチョクゴニアカテントッタカラツギハホシュウダシ」
「いやいやいや!勉強は大切だけど今はそれどころじゃないだろ!?」
あまりの呑気さにサキが叫ぶと、勉強していたアリウス分派生達は数秒考えた後ポンと手を打った。
「ナルホド、センキョクニフアンアリ?」
「そうだよ!トリニティとミレニアムが手を組んでなお足りなくてあたし達や他校からも人員引っ張ってくるなんて異常事態に呑気にしてられるか!」
サキがそう言ったのを聞いてアリウス分派生達はやれやれと首を降った後に言った。
「「「問題ない、勝つのはわたしたち」」」 - 25二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 22:06:02
うわぁ急に全角になるなぁ!?
- 26二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 07:05:33
保守
- 27二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 11:01:23
信頼度の高さが本当にいいですねぇ
- 28◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/10(火) 20:19:56
「ヤレルコトハヤッテル」「ブッシモチャントアル」「センリョクモソロッテル」
「し、しかしだな……ここまでの規模の敵はここ数十年無いわけで………」
アリウス分派生達が理由を幾つか言ったが、それでもサキは心配なようだった。
「「「ソモソモ、マエノボウエイセンデセンリョクダシキッテナイ」」」
「は?」
わりと予想外の言葉がアリウス生の口からでた。 - 29◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/10(火) 20:42:52
「まて……ちょっと待て………どう言うことだ?戦力が足りないからわたしたちや他の学校を呼んでるんじゃないのか?」
「ン、ソレハソウ、ダケドチョットチガウ」
今までの前提が崩れるような発言にサキは頭を押さえながら質問した。いくら自分達の学校を残さざるおえなくなるレベルで戦力が増したからと言ってそこまで層が厚いのだろうか?
「ラビットガキタトキセンリョクガタリナクナッテタノハホント」
「ミンナオツカレ」「キュウソクヒツヨウ」
第一次防衛戦の経過は共有されていたが、犠牲者は出ていないもののそれなりに休息が必要なのは間違いなかった。
「パテルブンパモミカサマモ、セミナーノカクシダマモデテナイ」
アリウス分派やC&C、フィリウスの砲兵隊など多くの生徒が参戦していたが、後詰めに残したパテル分派と聖園ミカも残っていた。同等の戦力でお代わりが襲ってきたら厳しかったが、戦力自体は残っていた。 - 30二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:53:46
勝つために我慢しつづけて、味方を増やし、敵の邪魔をし、黒服相手に契約したリアが、勝つための準備をしているって考えたらそりゃ信頼もおけるよね
これだけの戦力呼んだのも、戦うためじゃなくて勝つためだし - 31二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 06:13:39
保守
- 32二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 14:32:53
万全だね
- 33◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/11(水) 20:28:57
「つまり、ここまでの戦力を集めたのは念のためってことか?」
サキが呆れたような顔で聞いた。
「ン、タブンソウ」「ヤレルケドツカレテタ」
実際、既存の戦力でもそれなりに戦えたことだろう、しかし相応の被害を覚悟しなければならないが………
「「「リアがその程度の準備しかしないわけがない、どんな手を使っても確実に勝利する算段を調えるのがリア」」」
『自分の大切なもの』を奪われるのを何より嫌う、ある意味で最も強欲な元アリウス生がそんなことをよしとするわけが無いのは、実際に『周到な用意の結果』を経験したアリウス分派生達はよく知っていた。 - 34二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 06:30:14
増援も金で買えるなら安いもんだし、これを期にコネ拡大にも繋げてしまうか……
- 35二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 16:05:57
足りなくて困るよりはね
- 36二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 21:02:48
備えあれば嬉しいなの精神
- 37◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/12(木) 21:10:01
「くちゅんっ!………?」
早瀬リアが会議室でくしゃみをした。
「リアちゃん大丈夫?」
「風邪か?疲れたなら休んだらどうだ?ここのところ働き詰めだったからな」
ミカとサオリは心配そうな顔を向けた。
「いえ、休息はミカ様と一緒に十分頂いていますので………纏まった休みは後程頂きます」
そう言ったリアはエリドゥ周辺を表した地図に部隊を表すプレートを1つ追加した。
『アビドス・ゲヘナ連合小隊』
「少数参戦の学校の連合小隊ですが、使者として送った血祭キョウカ及び共に仕事をした白洲アズサの評価は共に高い生徒達です………唯一の3年生の小鳥遊ホシノは1年生当時はゲヘナの情報部がマークしております、相応に高い実力を有していると思われます」
扱いが難しかった少数参戦の学校の運用の目処もたち、部隊運用が大まかに決まりはじめた……… - 38二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 06:00:43
『アビドス・ゲヘナ連合小隊』
アビドスと便利屋はここでも同じ場所で戦うこととなる。 - 39二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 14:15:41
保守
- 40◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/13(金) 14:52:43
「とはいえ少数には変わりありませんので、運用方法は慎重に……………
dice1d3=1 (1)
1、c&cの二ノ矢
2、アリウス本隊の先駆け
3、パテル分派隊の先駆け
でもどうでしょうか?」
- 41◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/13(金) 21:02:08
「先陣をきるC&Cに次ぐ第2の矢、C&Cが離脱するための隙を作り、本隊が半包囲するためにC&C及び正義実現委員会と協力して敵を引き込む役をしていただくのはいかがでしょう?」
少数だが全員が高い実力を有している生徒達、そこに組織力が高く、謂わずと知れた剣先ツルギを有する正義実現委員会を合わせれば、引き込む役としては十分だろう。
「ふむ………となると、私たちの役割は『蓋』か?」
SRTの代表として出席したユキノが言った。
「そうね、AMASに回り込ませて蓋をする手もあるけど、先の戦闘を見るに突破される可能性も考えて、あなた達に出てもらうのが適任ね………」
エリドゥの責任者である調月リオが言った。 - 42二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 08:39:22
このレスは削除されています
- 43◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/14(土) 10:08:57
正面の正義実現委員会と少数部隊、左翼にアリウス分派、右翼にパテル分派、後方からは戦闘ヘリとSRT、火力支援にフィリウスの砲兵隊………集めに集めた戦力を贅沢に投入した布陣………決してやらないが並みの学校なら軽く攻め落とせそうな具合になっていた。
「………こんなところか?」
「そうね、これだけの戦力があるならこの方法が無難だわ………」
「あ~、つ~か~れ~た~!リアちゃんお茶ちょうだい!」
「はい、ミカ様」
基本的な方針が固まり、会議室には弛緩した空気が流れた。 - 44二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 19:44:29
ほ
- 45◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/14(土) 20:57:08
一度退出したリアがカートを押しながら戻ってきた。
「お待たせしました、本日は暑いのでアイスティーを用意しました」
カップではなくグラスに注いでミカをはじめとした会議の出席者にサーブしていく。
「わぁ!ありがとうリアちゃん!」
「うむ………リア、おかわりを頼む」
サーブを終えて席につこうかといった所で、すぐさま飲み干したサオリがおかわりを要求した。
「………っ!………ただいまお持ちします」
普段のごとく「自分でやれ」と壁際に置いたカートを指差そうとして、他校の生徒の目を気にして注ぎに行った。
「ふぅ………申し訳ありませんミカ様」
「ん?なにが?」
「本来なら淹れたてをご用意したかったのですが………」
「あー、おっきいポット持ってきてないもんね」
会合からそのまま防衛戦に雪崩れ込み、その間も兵站の調整に苦心していた。当然会談時に使ったもの以外に、トリニティまで茶器を取りに戻る時間は無かった暑さだけでなく出席者の数もまたアイスティーになった理由だった。 - 46二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 03:04:18
ほ
- 47二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 09:11:25
アイスティーってさっぱりできて良いよね
- 48◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/15(日) 10:55:31
グツグツグツグツ………
「………………………」ポイッ…
朝早く、まだ眠っている主人を残してリアはベッドを抜け出した。本日の会議はは午後から、午前はその他の仕事が入っているため準備は今しかできない。大きな鍋に湯を沸かし、パックに詰めておいた茶葉を投入する。
「………………」
熱対流でクルクルと回るパックを、リアは苦々しく眺めながらタイマーのスイッチを入れた。
トリニティの問屋に買い付けに行った際、店主のマダム(赤くない)に教わった作り方。茶会で堂々とやるには少々荒っぽく見える作り方と味のギャップに可笑しな顔をして笑われたものだ。
タイマーが鳴ると同時にパックを静かに引き上げ、蓋をしてあら熱がとれるまで放置し冷蔵庫に入れて冷やす。作るのに時間を要するが、3~4人用のポットで出席者全員分を淹れてぬるくなった茶を飲ませるよりいいだろう。 - 49二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 11:04:27
赤くない草
- 50二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 15:59:35
スターシステムは使用されてなかったか
- 51二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 21:02:41
保守
- 52◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/15(日) 21:03:23
「本当に………冷やす時間は長いもののなぜこのようにざt…んん、簡単な方法であそこまで水色も味も良いアイスティーになるのでしょうか………」
アイスティーの仕込みを終えたリアは、自分用にとっておいたコーヒーの挽き豆をフィルターにセットしながら呟いた。なんなら赤くないマダムはティーバッグをそのまま放り込んでいた。
「あれが年の功というやつなのでしょうか………ろくでもない年の取り方をした赤い方とは大違いです」コポポ……
セットした粉に湯を注ぎながらリアは呟いた。
「おや?あなたはトリニティの………」
蒸れた粉が膨らむのを眺めていると、入り口の方から声がかかった。
「あなたは………自販機研究会の……お世話になっております」
「いえいえ!こちらこそ良いデータを取らせて頂いております!」
リアが頭を下げると部長はパタパタと手を振った。
おや?似たような方が居ましたか?
- 53二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 06:28:54
保守
- 54二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 13:23:01
部長ちゃんだ
- 55◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/16(月) 20:06:50
「ところで………ここでいったいなにを?」
珍しく食堂ではなく早朝のキッチンに居る生徒が部長は珍しいようだった。
「ああ、午後の会議に出すアイスティーの仕込みです……なにぶん時間がかかる作り方なもので……」
リアが何していたのかを話すと、部長はギラリと目を輝かせた。
「ほほぅ!もしやそれはトリニティ秘伝のレシピですか!?」
「い、いえ、そういうわけd」
「そうなんですね!?差し支えなければ教えていただけませんか!?ここ最近飲料系の商品開発が遅れているもので!」
否定しようかと思ったがずずいと距離を詰められ捲し立てられてしまった。 - 56◆K7oi2p2CoQ9Y24/09/16(月) 20:20:35
「(どうしましょうか……………)」
リアは困っていた。部長は今回の防衛戦における兵站の面で多大な貢献をしているが………
「(あれはトリニティの秘伝というよりはあの店のマダムのレシピですし、ご厚意で教えていただいたレシピを勝手に教えるのは………)」
トリニティ総合学園所有のレシピならまあ教えても問題ないが、このレシピはトリニティのティーパーティー御用達とはいえ一商人の所有するもの………そのようなものを勝手に教えるのは憚られた。
「………申し訳ありません。このレシピはトリニティのとあるお店のものですので、わたしの一存で教えることはできません」
「そう………ですか………」
「ですのでこちらを………」
そう言ってリアは残念そうにしている部長に名刺を1枚手渡した。
「これは…?」
「紹介状です。これでもティーパーティーの経理も担当していますので………レシピはお教えできませんが、レシピを所有しているお店のご紹介はします」
「おお!素晴らしい!これからもよろしくお願いします!」
思いがけず他自治区の老舗の問屋への紹介を得た部長はホクホクで帰っていった。 - 57二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 05:41:07
自販機研究会の部長…ずっと得しとるな