- 1◆7cUYYuxo.A.M24/09/08(日) 12:02:36
- 2◆7cUYYuxo.A.M24/09/08(日) 12:03:34
前スレ
【SS】アビドス自治区へようこそ、先生 Part4|あにまん掲示板謎の現象によって百年止まない雨が降り続き、銃が使えなくなった湿地帯アビドスへようこそ。前スレからの続きとなります。bbs.animanch.com【SS】アビドス自治区へようこそ、先生 Part3|あにまん掲示板謎の現象によって百年止まない雨が降り続き、銃が使えなくなった湿地帯アビドスへようこそ。前スレからの続きとなります。bbs.animanch.com【SS】アビドス自治区へようこそ、先生 Part2|あにまん掲示板謎の現象によって百年止まない雨が降り続き、銃が使えなくなった湿地帯アビドスへようこそ。前スレからの続きとなります。bbs.animanch.com初スレ
アビドス自治区へようこそ、先生|あにまん掲示板私はアビドス高校三年生、副生徒会長の小鳥遊ホシノです。……はい?ああ、そうか。先生はアビドスに初めて訪れたんですね。だからそんなに無防備に……。ではどうぞ、合羽です。ええ、合羽ですよ。それからこれはス…bbs.animanch.com - 3二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 12:05:21
おああ…!?楽しませてもらってるのに保守出来ず申し訳ない、再建て乙です。
- 4二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 12:18:59
再建乙です
- 5◆7cUYYuxo.A.M24/09/08(日) 12:25:54
(昨日の夜は見ていたスレが全体的に動きがなかったので、規制が厳しかったのでしょうか。保守はしていただけるだけでありがたいので、お気になさらないでください)
「……いた」
ビルの中ほどの階層から、カリンの構えた銃口がのぞく。
遠くから響いているのはアカネの爆弾の音だろう。音の大きさから、距離はゆっくりとだが近づいてきていることが分かる。
それを気にしつつも、意識は銃口の向こう側に注がれていた。
カリンと同じように、ビルの一室からライフルを構えている、セリカの姿がある。
何処かぎこちなさを感じさせるその姿は、つい先ほどようやく捉えたものだった。
──おもったよりも接近されてしまった。撃ってすぐに気付かれるということはないだろうけれど。
彼女の狙撃技術を、カリンはよく知らない。
しかしその動きは俊敏で、注視していなければカリンの視点からでもすぐに消えてしまうだろう。
実際、それで一度巻かれているわけだし。
「でも、ここからなら」
息を吸い、吐き。
もう一度吸って、止める。
ブレないよう、ゆっくりとトリガーに指をかけ、じくり、と引き絞って。
ボッ、と重苦しい射撃音が響き渡った。
それはビルとビルの間、中間にある背の低い別のビルのガラスを破り、その向こう側のビルにまで到達する威力を持って、セリカの元へと飛来するものだった。
回避は間に合わない、と確信できる一撃が、セリカ目掛けて飛翔し、
──目が合った。位置がバレた!
ガラスの割れる音か、それとも射撃音だろうか。それを聞きつけたらしいセリカがまずは耳が動き、それから視線がカリンの方へピタリと吸われる。
ばれた、と理解した瞬間、着弾を確認せず移動を開始した。
当たっているとは考えない。着弾前に位置まで察知できる聴力の持ち主が、あの動きのしなやかさで弾丸を回避できないとは思わなかった。
「思ったよりずっと耳がいい、これは先に合流した方がよさそうだ」
勝てないとは思わない。が、確実性を求めるのなら仲間と合流した方がいい。
そう考え、カリンは爆発音が響き渡る方向へと駆けだした。 - 6二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 12:47:25
ミレニアム製高性能センサーすら超えるセリカセンサーだ、容易ではないぞカリン?
しかし流石の判断の速さだね。 - 7二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 13:04:45
相手から見たアビドスが恐怖感多めで描かれてて迫力あるな…
- 8二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 13:20:36
たて乙とりま10まで
- 9二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 13:25:26
アビドス人こわいな
- 10◆7cUYYuxo.A.M24/09/08(日) 13:25:59
「うわ、カリンの狙撃を避けるなんて……」
「良い狙撃だね―、ビル越しもそうだけど、あれなら壁抜きも出来そう。ポジショニングも射撃後の行動も満点、いいスナイパーだねぇ」
「そのスナイパーの弾を避けてるんですけど、貴女の後輩」
「うへー、そこはほら、セリカちゃんだからねえ。耳が良いんだよ、物凄く」
「銃の発砲音なんて珍しくもないものを聞き分けて、方向まで察知するってどういう耳してるんですか……?」
「セリカちゃん、撃ち合いにはそこまで強くないけど、聞き分ける、聞き取ることに関しては天才だと思ってるよ」
「……それで、こっちのノノミさん。彼女はその……」
「うん、異様な体幹と、それに支えられた重装備を運用した状態での機動力がノノミちゃんの武器だからね。あのくらいのガトリング砲なら多分両手で二丁でも行けるんじゃない?」
「サイボーグですか……?」
”ツインガトリング……いい……”
「先生?」
”おほん。それで、二人はどう思う? このままアビドスが押し切っちゃうかな?”
「それは……」
「うーん、それはないかなあ」
「……小鳥遊さん、それはなぜ?」
「ホシノでいいよー。ここまでは、一対一の得意の押し付け合いだったでしょ? 実際、うちはそれが得意だから」
”そうだね、ばらばらに配置された面々が、ここで戦ってる”
「でも、C&Cの得意技はそうじゃない。そうだよね、ユウカちゃん」
「そうですね、C&Cは全体が連携を取って動くことで、その能力を何倍にも増加させます。ということは……」
「おじさんの予想では、ここからが本番。連携をとったホームグラウンドのC&Cに対して、皆がどれだけやれるか、かなあ」
”ホシノ、なんだか楽しそうだね”
「うへー、バレた? ……そうだね、楽しいよ。皆、こんなに強くなってくれてさ」 - 11二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 13:26:39
異世界扱いされても仕方ない別モノ環境で鍛えられた生徒達だ、面構えが違う。
- 12二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 13:28:38
先生?COSMOSとかお好きですね?
- 13二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 21:12:15
保守
- 14二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 00:11:18
保守
このストーリーの更新が最近の楽しみ - 15二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 08:11:06
タイマンなら押し切れるのが強みか……
- 16二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 18:06:26
夕方保守
- 17二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 20:26:07
すまぬ…すまぬ…
- 18二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 03:10:04
☆
- 19二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 05:44:11
ユメ先輩が加わったことで面白いカードが生まれるようになった
- 20二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 12:54:28
保守
- 21二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 19:56:11
保守
- 22二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:41:28
ほす
- 23◆7cUYYuxo.A.M24/09/10(火) 23:24:37
棍を振り抜きざま、返しの一手を捌かれる。
流れるように打ち込まれる打撃から辛うじて逃れ、さらに一歩、二歩引くとともに、ユメの盾が割って入ってくる。
棍が届き、ゼロレンジの打撃が届かない距離を保ちつつ、ユメのカバーから外れないよう立ち回る。
──とはいえ、一撃貰えば終わりというのは肝が冷えます。
相手とのスペック差は決して埋められない谷ほどもある。
アヤネが拮抗、あるいは勝っているかもしれないのは、クロスレンジでの格闘技術だけ。
アビドスで中学含めて四年間、磨きに磨き抜いた技術が、速度、膂力、スタミナ、全てにおいてまさっている相手に対して辛うじて食いつかせてくれている。
それも、相手が銃撃戦に切り替えず、殴り合いに応じてくれているからこそのものだが。
──そろそろ、相手も合流を始めるでしょう。その前に。
せめて一撃、痛打をくわえておきたい。そう考えながらも、焦りが体に出ることはない。
どうにかしなければ、事態の突破を図らなければ。そうして焦って打ち込んで、それを利用されボコボコにされたのは一度や二度ではなかった。主に今実況席でにやけているおじさんに。
だからこそ、確実に踏み込めるタイミングを探る。幸い、今は防御を任せられる相手がいるのだから。
再び距離を詰め、棍を打ち込みつつ降り注ぐ打撃を流し捌いていく。
一歩間違えればノックアウトの状況、知った相手とは違う勝手に、アヤネの頭は猛烈に回転し始めていた。
「埒が明かねえな、いくぜ」
打開策を組み立てるさなか、おもむろにネルが言った。
そして、来る。
業を煮やしたのか、じれ切ったのか。一息の間に踏み込み、振りかぶりまでを済ませたネルが、その拳を。
──ま、ず……っ!?
思い、腕が動いた。
咄嗟の判断で滑り込ませた棍越しに、ユメの支援も追いつかない速度の打撃が来る。
ぐぅ、と体が押し出される感触と、今までにほとんど感じたことのない痛みと圧迫感が、胸のあたりに押し付けられた。 - 24二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:30:49
おおお、ついに状況が動いたか。
やはり経験の差はでかい。
しかし、実況席でにやけているおじさんワロタ。 - 25二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 06:02:58
保守
- 26二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 07:33:06
ネルはホシノとやり方が大分違うからなぁ
反撃を受けながらでも強引に突っ込むタイプは冷静に対処するのは難しい - 27二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 10:01:38
保守
- 28二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:42:51
ヤバそう
- 29二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 01:38:52
保守
- 30二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 07:58:53
後方で見守っているホシノから得られる栄養美味しい
- 31二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 11:34:28
ユメパイが(死にかけた事があるが)元気で、大人達とも関係が悪くない。
ここのおじさんは一人で抱え込んで無いから、後輩を見守る姿にも余裕がある。(なお鍛えるために容赦なくボコる) - 32二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 13:01:54
保守
- 33二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 20:55:22
保守
- 34二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 00:01:39
保守
- 35◆7cUYYuxo.A.M24/09/13(金) 00:03:52
普段は使わない『銃』というものの扱いは、ひどく難しい。
引き金を引けば弾が出る。それだけの機構が、長く戦えば戦うほど邪魔だと感じるようになる。
「あれ、もしかしてもう息切れしちゃった?」
「どっちが」
銃を使った戦闘は、一方的に撃つか、使わないか。その程度しかこなしてこなかった。
だから、学習する。目の前の、卓越した戦闘技術を。
撃つ時には引き金を引き切らず、弾むようにリズミカルに。
照準は一か所を狙わず、相手の動きに合わせて。
残弾は引き金を引いた感覚で覚える。これくらい引いたらこれくらい残る、マガジンの中を頭でイメージする。
槍と石では必要なかった感覚を、即興で養う。
「あは、この速度にもついてこれるんだ、すごいねー!」
ほとんど鼻先が触れ合いそうな距離で、シロコはアスナと銃砲を向け合う。彼女の瞳に映る自分の顔すら見える距離で。
──この人、さっきから私が撃つ前に避けてる。
撃ち合いながら、シロコは自分がゆっくりと移動しているのを感じていた。
互いに位置を入れ替えながら、まるでワルツを踊るようにくるくると。入れ替わるたびに少しずつ、戦場が引き寄せられるように動いていく。
「……そろそろかな? いいよー!」
とん、とアスナが大きく後ろに跳ねる。
次の瞬間、今までとは段違いの威力の弾丸がシロコの耳元をかすめた。
──新手、狙撃!
咄嗟に銃弾をばらまきつつ、深く息を吸いこむ。
身をかがめることで次弾を避け、弾けるように駆け出した。 - 36二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 00:50:46
戦闘中に爆速で学習していくシロコヤベェけど、流石にC&Cの練度と連携にはまだ届かんか。
- 37二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 08:08:09
普段使ってるのが沼地での運用前提の無骨&丈夫な装備だからなぁ……武器の習熟度での差は急には埋めきれないよねぇ
- 38二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 18:06:42
保守しときます
- 39二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 21:50:14
前回みたいにならないように保守
- 40二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 00:59:00
保守
- 41 24/09/14(土) 07:31:09
保守
- 42二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 14:02:25
保守
- 43二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 18:10:17
夕方保守
- 44二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 23:36:40
夜保守
- 45◆7cUYYuxo.A.M24/09/15(日) 08:23:30
駆ける。瓦礫に埋もれていく道路を、ひたすらに。
耳が馬鹿になりそうな爆発音が連続し、それが辺りのビルをなぎ倒していく。
「ノノミ先輩! これ大丈夫なの!?」
「さあ~♡」
「さあって!?」
セリカが相手の狙撃手を追跡して移動していたところに、この爆発とガトリングの射撃音がやってきた。
爆発は相手の爆発物が原因で、それを迎え撃つノノミが射撃音の元だ。
うんざりするような音の嵐のせいで、セリカの耳はうまく機能しない。それでも、相手がどこにいるのか大まかな方向だけは音の動きから察知できる。
そちらへ向けて銃撃しつつ、ひたすら前進しているが。
──これ、ぜったいおびき寄せられてるわよね。
なんとか距離を詰めたいとは考えても、相手は巧みに爆弾による破壊を行い、セリカとノノミの足を鈍らせてくる。
足場の悪さは決してハンデにはならないものの、爆発とそれによる爆風と飛散する瓦礫を避ける為に無駄な行動をとらざるを得なかった。
「先輩、多分向こうは味方と合流するつもりだと思う。私が先行して、向こうの合流先を見てきた方がいいかも」
「そうですねー、シロコちゃんの相手と合流されると面倒ですし、セリカちゃんお願いできますか?」
「りょーかい、じゃあノノミ先輩は圧かけながらゆっくり来てよ」
「はーい☆」
ニコニコ笑顔のノノミ先輩を置いて、私は道から外れて路地を駆け出した。
向こうの動きの先、道を迂回してビルの中を通り抜け、その到達点目掛けて疾駆する。
普段は担がない銃火器の重さを邪魔くさく感じつつ、おもむろに手頃な大きさの瓦礫をいくつかポケットに押し込んだ。
次第に爆発音の代わりに、銃撃音が増えていく。
細かい射撃音がいくつかまとまって聞こえ、それが何度も繰り返される。
途中であの鈍い単発音──セリカを狙った初撃のそれも聞こえ、すでに相手が合流を果たしていることを悟った。
──頑張ってシロコ先輩、今行くから。 - 46二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 15:56:56
保守
- 47二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 17:50:29
ようやく追い付いたが神概念のスレだ...
- 48二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 18:00:14
耳が爆音でダメージ喰らっても大事な音は聞き逃さないとは、流石セリカ優秀だな。
誘導されている自覚も皆あるだろうし、アビドス組のチームワーク自体はC&Cにも負けてない、ここからどう反撃に転ずるかね?
- 49二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 19:25:03
復活してるー!
- 50二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 20:10:44
スレの復活を地味に待ってたよ...
- 51◆7cUYYuxo.A.M24/09/15(日) 23:48:37
相手の連携は強固だった。
その天性の感覚を武器に前に出てくるアスナ。
巧みに追い込みを掛け、爆発物による妨害で動きを制限するアカネ。
それらの隙間から糸を通すように狙撃で二人を支援するカリン。
それぞれが役割を理解し、それを確実に果たすことで相手を追い詰める動きだった。
最高戦力であるネルが欠けた状態であっても、連携というものを訓練してこなかったアビドスにとっては十分な強敵である。
アスナにはシロコが対峙し、爆薬を操るアカネに対しては制圧力のノノミが銃口を向け威圧し、カリンの狙撃にはセリカがカウンターを行うことでその行動を縛ろうとする。
「……ダメ、このままだと押し切られる」
しかし、その動きはやはり下手な物まねでしかない。
修練を積んで来なかったことをいくらここでやろうと、付け焼刃にしかならず、熟練者のそれには太刀打ちできないとアビドスの誰もが悟っていた。
だからこそ。
「──じゃあ、もうやっちゃいましょうか♠」
ノノミが、まず言って。
そして行った。
予備の弾倉が詰まったカバンを、その膂力をもって全力で投擲する。
その先には、爆薬をもって動き回るアカネの姿があった。
爆薬、銃弾の詰まったカバン、そして、ノノミの構えたガトリングが厳かにカバン目掛けて回り出す。
次の瞬間、銃火器の咆哮を受けたカバンは弾けるように爆ぜた。吐き出された弾丸がカバンを貫き、花火のようにそこいらじゅうに弾けて回る。
そしてそれは、アカネの持つ爆薬にも引火する。即座に起爆するために安定性をわざと落としていた爆薬に、自身の火薬によって熱された弾丸は十二分な起爆装置となり得た。
「さあ、行ってください!」
「ん、任せて」
「やっぱり、こっちは性に合わないわね!」
ライフルを片手に突っ込むシロコ。それに続き、片手に石を握って突き進むセリカ。
身軽になったノノミもそれに続き、二人の周囲に弾丸をばらまくことで支援射撃として突撃を支援する。
チームプレーは出来ない。だから、三人は自然とその決断をした。
おのれに出来ることを全力で。自分たちの強みを押し付けられる選択を。奇しくも、C&Cと同じ選択を。
「今度はこっちが、近づく番」 - 52二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 23:51:02
付け焼き刃(チームプレー)よりはいつもの(ソロプレー)を
- 53二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 07:59:10
それぞれがソロプレーしてそれが結果的に一番いい連携になるって事か
- 54二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 12:40:14
ソロプレーがここのアビドス生達の最適解ってわけね
ほむ - 55二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 18:10:39
というか今回は普段と得物も違うから普段の連携できず、付け焼刃の連携になるからそれならいっそソロプレーした方がまだ行けるという感じかな?
- 56◆7cUYYuxo.A.M24/09/16(月) 20:27:24
(『我々の間には、チームプレーなどと言う都合のいい言い訳は存在しない。あるとすれば、スタンドプレーから生じるチームワークだけだ』攻殻機動隊、いい作品ですよね)
「かはっ、ぁ……!」
視界が揺れる。辛うじて防御が間に合わなければ、そのまま意識を飛ばされていた一撃だった。
それでも、積み重ねた鍛錬は裏切らない。
地を滑るように後ろに飛ばされ、そこに追撃の拳が来る。
「アヤネちゃん!」
「おらァ!!」
割って入ろうとしたユメを巧みな拳さばきで弾き飛ばし、アヤネへの道をこじ開けるネル。
体を滑り込ませるように進み、コンパクトな打撃が最小の足さばきから打ち出される。
体が痺れている。視界のブレが収まらない。呼吸は浅く、整えようとしても軋むように痛みが走る。
それでも。
「っ、ぁ!」
叩き込まれる打撃を、棍が捌く。
アビドスにおいて、行動不能になるというのはイコールで死を意味しかねない大事である。
ゆえに、もっとも弱いと言われたアヤネは、誰よりも鍛錬を積み重ねた。
怪物よりも怪物らしい先輩にひたすらしごかれ、苦しみと痛みに耐え抜くことで、もうダメだと思った一瞬で体を動かせるように。
そして味わう、初めての見知らぬ強者。その脅威に、アヤネの感覚は限りなく研ぎ澄まされていた。
──不思議な感じ。痛くて、苦しくて、きっといつもなら逃げることしか考えないような状態なのに。
それは、普段とは違うこの状況。負けることが命に関わることのない、キヴォトスにとっては当たり前で、アビドスにとっての非日常。
倒れず、立ち向かってもいい。それが許される戦い。
──だから、もう一歩。
踏み込む。
──生き残るんじゃない。負けたくない。
互いの踏み込みが交差し、目測をずらされ裏拳へ切り替えたネルの打撃が背後に来る。
それを背に回した棍の一打で外へ弾き、さらに棍を主軸に身を翻らせ、
──私は、この人に……。
「勝ち、たいっ!」
生まれて初めて感じた、勝利への欲求に身を任せた。
そして、再びゼロ距離の嵐が吹き荒れる。 - 57二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 20:35:20
アヤネちゃん!!ジャイアントキリングいけるか!?
- 58二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 20:39:52
勝利への渇望を滾らせるアヤネちゃんいいぞぉ
- 59二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 02:23:26
ほむ
- 60二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 08:05:54
1年が期待の星過ぎる
- 61二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 09:50:44
ネルは真っ直ぐに勝利を目指す後輩とか大好物だろうからウキウキよ
- 62二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 18:20:28
ネル、絶対に気に入って定期的に手合わせするだろうな