🎲/微⚓️ わたくし、颯爽登場ですわ!!

  • 1お嬢24/09/09(月) 02:18:44

    初スレ立てです。よろしくお願いします(なんなら掲示板もド初心者)
    【なんか酉がうまいこと機能しなかったので立て直し、初手グダってすみません。】
    コッテコテのお嬢様わちゃわちゃさせてみたくて筆を執ります。
    ※アニメからの新米先生なので拙いキャラエミュや設定見落とし等あるかもしれませんがやんわりとご指摘いただければ幸いです。
    慣れるまでは安価控えめ+振れ幅抑え目ダイスでやっていきたいと思います。
    それでは、お時間の許します限りごゆるりとご鑑賞下さいませ。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    ゆっくりと、だが確実に。砂に沈みゆく街アビドス。
    かつては一帯に大きな影響を及ぼしていたアビドス高等学校。
    今では生徒数は減少の一途を辿り片手で数えられるほどだという。
    しかしどうやらこの日は珍しい変化が訪れるようだ。

    「此処がアビドス高校。わたくし、颯爽登場ですわ!!」

    わたくしは〈落成カナデ〉とある企業の令嬢ですわ。
    過保護な家の者たちを何とか説き伏せて生まれ育ったこの街の学校への編入を勝ち取りましたの。これがこのわたくしの輝き煌めく青春の第一歩となるのですわ!!

  • 2お嬢24/09/09(月) 02:22:18

    名前:落成(おちなし)カナデ

    肩書:社長令嬢/アビドス編入生(1年生)

    現在時系列:過去アビドス


    ステータス

    戦闘dice1d70= +30

    神秘dice1d70= +30

    知識dice1d70= +30

    学力dice1d70= +30

    倫理dice1d70= +30

    慈悲dice1d70= +30

    社交dice1d70= +30

    ※一律最低保証30



    戦闘詳細

    近接dice1d100=

    射撃dice1d100=

    防御dice1d100=

    耐久dice1d100=

    敏捷dice1d100=

    技術dice1d100=

    戦術dice1d100=

  • 3お嬢24/09/09(月) 02:23:59

    ※ダイスの振り方を理解していないお嬢様早速ピンチです;;

  • 4二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 02:26:05

    dice1d100=1 (1)


    ダイスはこちらをコピペしてくださると上手くいくと思いますわ〜!

    あとダイスの後ろに数値をつけたい場合は(dice1d100=52 (52) +30)こちらをコピペしていただくと上手くいくと思いますわ〜、イコールの後ろに半角スペースですわ〜


    あとこんな明日月曜日なド深夜にスレ立てするのは正気の沙汰じゃありませんわ〜

  • 5お嬢24/09/09(月) 02:26:36

    ※テスト※

    dice1d100

  • 6お嬢24/09/09(月) 02:31:39

    ご丁寧にありがとうございますですわ。

    狂喜の沙汰なのはしっかり把握済みですわ!!

    何故だか毎日毎日22時ころになるとホスト規制される謎仕様でキチゲが溜まっていたのですわ。


    dice1d100=38 (38)

    dice1d100=1 (1)

    (dice1d100=52 (52) +30)


    よくわかりませんがこれでいいのかしら?

  • 7二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 02:32:30

    =を半角にしてくださいまし

  • 8お嬢24/09/09(月) 02:32:53

    あぁ、仕様を理解しましたわ!遡って書き直しますわね!

    ーーーここまで茶番ということにしてくださいませーーー

  • 9お嬢24/09/09(月) 02:36:08

    名前:落成(おちなし)カナデ

    肩書:社長令嬢/アビドス編入生(1年生)

    現在時系列:過去アビドス


    ステータス

    戦闘dice1d70=6 (6) +30

    神秘dice1d70=52 (52) +30

    知識dice1d70=49 (49) +30

    学力dice1d70=25 (25) +30

    倫理dice1d70=49 (49) +30

    慈悲dice1d70=18 (18) +30

    社交dice1d70=5 (5) +30

    ※一律最低保証30



    戦闘詳細

    近接dice1d100=33 (33)

    射撃dice1d100=99 (99)

    防御dice1d100=36 (36)

    耐久dice1d100=54 (54)

    敏捷dice1d100=96 (96)

    技術dice1d100=59 (59)

    戦術dice1d100=74 (74)

  • 10お嬢24/09/09(月) 02:39:35

    皆様がお目覚めになるまでにバーッと振っていきますわー!


    兵装

    dice1d3=1 (1)

    1.主兵装のみ

    2.主兵装+盾

    3.主兵装+副兵装


    主兵装/服兵装

    dice2d7=1 6 (7)

    1.AR

    2.SR

    3.HG

    4.SMG

    5.MG

    6.SG

    7.GL

  • 11二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 02:41:32

    めっちゃ素早く動くし、射撃も上手い。
    戦術も良いですし、ゲリラに向いてますわ〜!!

  • 12二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 02:41:36

    すばしっこいだけでか弱い事で〜!!!

  • 13お嬢24/09/09(月) 02:42:19

    冷静になってみると普通にお仕事ありますのにわたくし大丈夫なのかしら?


    パーソナルデータ

    身長:dice1d40=21 (21) +140

    髪 :金髪縦ロール(鋼の意思!!)

    性格:なんちゃって高飛車お嬢様

    お胸:dice1d6=4 (4)

    1.壁

    2.貧

    3.並

    4.たゆん

    5.デッ!!

    6.偽

    瞳色:dice6d16=7 8 13 7 5 7 (47)

    ※カラーコード

  • 14二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 02:44:16

    お嬢様なのに社交が最低限しか出来ませんの?俊敏さもですけど話しかけられたらすぐにお逃げになられますの??
    流れ星か何かかしら?

  • 15二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 02:45:16

    >>14

    きっと恥ずかしがりのあがり症でしてよ〜!!!!!

  • 16お嬢24/09/09(月) 02:50:07

    見やすくまとめていきますわ~

    ステータス
    戦闘:36
    神秘:82
    知識:79
    学力:55
    倫理:79
    慈悲:48
    社交:35

    戦闘詳細
    近接:33
    射撃:99
    防御:36
    耐久:54
    敏捷:96
    技術:59
    戦術:74

    兵装:AR

  • 17お嬢24/09/09(月) 02:54:21

    やたら神秘的な素早いコミュ障ですわね><


    パーソナルデータ

    身長:161

    髪 :金髪縦ロール(鋼の意思!!)

    性格:なんちゃって高飛車お嬢様

    お胸:たゆん


    瞳色:#78D757(すっごい黄緑だった)

    ※カラーコード

  • 18二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 02:55:03

    過去アビドスと言うとどの変でして〜?(ユメと同期とかホシノと同期とか2人の間とか)

  • 19お嬢24/09/09(月) 02:56:11

    ホシノ入学の半月後くらいに編入ですわー(1年生)

  • 20お嬢24/09/09(月) 03:05:52

    「とは言ったものの…。家では爺やとメイド達くらいとしかまともに話したことがありませんでしたわね。」


    キヴォトスの中でも衰退により治安の悪さが目立つアビドス自治区。

    その本丸の前にわたくしは今立っているのですわ…。

    きょ、今日のところはこれくらいにして一度お家に帰ろうかしら…。



    近くの建物のドアが開いたよ!誰か出てきたね!

    dice1d4=3 (3)

    1.ユメ

    2.ホシノ

    3.二人とも

    4.おもくそ怪しい。コソ泥じゃね?

  • 21お嬢24/09/09(月) 03:26:40

    「ほらホシノちゃん。早く行かないと無くなっちゃうよ!」


    先に出てきたのは薄青緑色の長髪を揺らした生徒、何処とは言わないがよく実っていた。


    「ユメ先輩。そんな怪しいもの誰も買わないでしょうから急かさないで下さい。あとちゃんと前見ないとこの間みたいに転びますよ。」


    先に出てきた生徒をユメ先輩と呼び追って出てきたのは桃色の髪をした小柄な生徒。

    対極であるかのような見事な壁だった。何処とは言わないが。


    「あ、あのあの…。ゴホン!其処のお二人方。少し宜しくって?」


    *ここでしくじったらわたくしの学生生活が台無しですわ。落ち着きなさい落成カナデ。


    意を決したカナデの呼びかけが届いたのか、二人の生徒はこちらへ振り向く。


    「あれ?知らない子だー。ホシノちゃんのお友達かな?」


    凡そ人を疑うということを知らなそうな朗らかさで歩み寄ろうとするユメと呼ばれた生徒。

    その前にもう一人の生徒は警戒感を隠そうともせずスッと割り込んでくる。


    「誰ですかあなたは?少なくとも私の知り合いには居ませんよ。」


    知らず知らずの合間に一触即発の状況を肌で感じ取ったカナデは…。


    dice1d2=2 (2)

    1.無難に挨拶を交わす

    2.人に名前を尋ねるのなら自分から名乗るのではなくて?と煽る。

  • 22お嬢24/09/09(月) 03:28:30

    ※地の文と心の声が分かり辛かったのでカナデの心の声の前には【*】をつけることにいたしますわ。

  • 23お嬢24/09/09(月) 03:47:35

    無難に挨拶を返せば良かった。勿論自身もそのつもりだった。

    しかして警戒心を向けられた焦りと同年代の友人ができるかもしれないという期待。

    おかしな方向に高まったカナデの高揚感は誤った選択へと大きな一歩を踏み切ってしまった。


    「あら?失礼ですわね。他人の名を尋ねるときはまず自分から名乗るものですわよ?」


    ビシッと指をさし意気揚々と大見得を切ったカナデに帰ってきたのは言葉ではなく抜き撃ちでばら撒かれた散弾だった。


    お嬢様回避できるかな


    敏捷値96-不意打ち補正30


    出目66以下で回避成功

    被弾時耐久値54以下で耐える。出目55以上で気絶。


    dice2d100=95 18 (113)

  • 24お嬢24/09/09(月) 04:29:00

    ばら撒かれた散弾は非常にもカナデに叩き付けられる。

    その衝撃で無様に地べたを転がったカナデは涙目になりつつも起き上がった。


    *初対面でいきなり撃たれましたわ!恐ろしすぎますわ!!お家帰りたいですわー!!!

    「よくも、よくもやってくれましたわ。初めてでしてよ?わたくしをここまでコケにしたおバカ様は…。」


    カナデは怒り心頭と言った面持ちでデザートイエローに塗装されたアサルトライフル、M4A1を構えセレクターをフルオートにスイッチする。そして今まさに報復の弾丸が放たれようとしたところで二人の間に割って入る影があった。


    「ストップストーップ!ダメだよホシノちゃん!お客さんにいきなり発砲なんかしちゃあ。ごめんなさいうちのホシノちゃんが酷いことして。私は梔子ユメ、アビドス高校の生徒会長だよ。あなたは?」


    困り顔のユメの朗らかな表情のユメに毒気を抜かれたカナデは獲物を降ろし差し出された手を握り返した。

    「わたくしは落成カナデですわ。わたくしも初対面にしては些か失礼でしたわ。本日よりこのアビドス高校に編入するつもりで来ましたの。」


    編入生。その言葉を聞いた途端にユメは瞳を輝かせ握った手をブンブンと振った。

    「わー。すごいよホシノちゃん編入だって!!これでアビドスの生徒が3人になるよ!!ほらホシノちゃんも自己紹介自己紹介!!」


    その言葉を受けて。


    「小鳥遊ホシノ、一年。」

    と、ぶっきらぼうに自己紹介をするのだった。


    *同い年ですの?正直中学生だと思っていたことは黙っておいた方がよさそうですわね。もう撃たれるのは嫌ですわ~。


    好感度

    カナデから二人へ

    ユメ:dice1d30=9 (9) +10

    ホシノ:dice1d10=8 (8) +5

    二人からカナデへ

    ユメ:dice1d30=16 (16) +30

    ホシノ:dice1d10=5 (5)

  • 25お嬢24/09/09(月) 10:11:26

    数日が経過して。


    「…。と言う訳でね?ホントに凄く凄く嬉しい提案なんだけど、その提案を受け入れるわけにはいかないんだ。」

    「…。そう…ですの。分かりましたわ、このお話は聞かなかったことにしてくださいませ。」


    アビドス高校・空き教室


    カナデとユメは話し込んでいた。

    数日間でアビドスの現状を把握したカナデはユメに対し提案を持ち掛けた。

    その提案はユメに受け入れられることはなく教室内には気まずい空気が流れ始めていた。

    「ごめんね?折角カナデちゃんが私たちとアビドスのことを考えて提案してくれたのに…。」

    提案を蹴ったユメはバツの悪そうな表情で謝罪する。

    「そんな、謝らないで下さいませ。ユメさん、経緯はどうあれ貴女はアビドスの生徒会長なのですわ。そのあなたが判断したならそれはきっと正しいことなのですわ。アビドスにとっても、わたくしたちにとっても。だから胸をお張りになってくださいませ。」

    「うん、ありがとうねカナデちゃん。それはそうとカナデちゃんもホシノちゃんみたいに私のことを先輩って読んでほしいな~?」

    不意打ち気味のお願い。

    今まで誰かを先輩と呼ぶような経験がなかったカナデにとっては改めてそう呼び直すことに妙な気恥しさがあった。

    「ユ…ユメ…。先輩…。」

    消え入りそうな言葉。その反応にユメは嬉々として距離を詰める。

    「うんうん。いいよカナデちゃん!」

    ユメの嬉しそうな反応と急接近したお互いの顔のせいで気恥ずかしさが限界を迎えたカナデはそっぽを向く。

    「や、やっぱり慣れませんわね。いつも通りユメさん。とお呼びさせていただきますわ。」

    「え~。そんな~。」

    それに対し心底残念がるユメなのであった。


    好感度上昇

    カナデ→ユメ

    dice1d20=10 (10) +19(現在好感度)


    ユメ→カナデ

    dice1d30=17 (17) +46(現在好感度)

  • 26お嬢24/09/09(月) 11:18:07

    *教室を出ると廊下の端にわたくしを待っていたであろうホシノさんが居ましたわ。


    「聞いておられましたの?」

    「ちょっといい?」

    *場所を変えて二人で、ということなのでしょう。断るつもりもありませんしホシノさんについて行った先は屋上でした。すでに日は傾きかけていて辺りは黄昏に包まれていますわ。

    「ねぇ、さっきの話。本気だったの?」

    「やはり聞いていましたのね、隠すことでもないので良いのですけど。えぇ、本気ですわ。私の会社、と言っても親から継いだだけのものですが…。『ケイオス・イシス』の資本をアビドスの借金返済のために使って欲しい、と。断られてしまいましたが。」

    *かつてアビドスが栄えて居た時はそれなりの規模を誇っていたらしい会社、けれども今はアビドスと共に衰退して先も分からない状態。アビドスの助けになって費えるならそれはそれでいいと思っていますわ。

    「その会社がカナデの持ち物だって言うなら好きにすればいいけど。どうしてそこまで?こんな何もない学校を…。」

    ホシノは半ば呆れたといった表情で問う。実際ここに来て数日のカナデの行動は理解できない。それどころか突然にアビドスに編入した来たことも。

    「先に言っておきますわ。完全に裏が無いといえば噓になりますわ。ただし、邪な理由では無いことはこの身に誓いますわ。ただ、生まれ育ったこの街が賑わう姿を。見てみたいと思っただけですわ。」

    「ふぅん?」

    「それに…。」

    「それに?」

    「今ではわたくし一人ではありませんもの。出会い方こそアレでしたけど。ユメさんやホシノさんが守りたいと思っている此処を。わたくしもまた守りたいと…。そう思っただけですわ。」

    「そっか。」


    それきり二人の間に言葉は無く。ただ静かに沈んでいく夕日を見送った。


    好感度上昇

    カナデ→ホシノ dice1d20=13 (13) +20+13(現在好感度)

    ホシノ→カナデ dice1d20=3 (3) +20+5(現在好感度)

  • 27お嬢24/09/09(月) 11:20:31

    ホシノさんが全くデレませんわ!!
    ということで続きはまた夜に致しますわ!!!

  • 28二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 11:21:09

    やはりこの頃のホシノはハリネズミか

  • 29出先お嬢(スマホ仕様)24/09/09(月) 16:30:45

    遅めの昼食休憩ですわ〜。

    0時までお仕事とか冗談じゃありませんわ〜。

    スレが落ちてしまいますわ〜。



    という訳で保守も兼ねて今後使う予定の技能振りですわ〜。

    あれこれ妄想して貰えれば光栄ですわ〜。


    運転/操縦

    dice1d70=44 (44) +30

    種目

    dice1d7=3 (3)

    1.自転車

    2.バイク

    3.車両

    4.ローラーブレード

    5.ヘリ

    6.船舶

    7.私は全てに秀でますの!!(欲張り全取得)


    本人曰くお嬢様の嗜み。

  • 30二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 02:54:45

    お嬢様なら運転手を雇おう!

  • 31お嬢24/09/10(火) 10:02:24

    8時で規制解除されたので続きですわ~。

    >>30様が居なければスレ落ちでしたわ~。

    運転手は今後にご期待下さいまし~まだ何とも言えないのですわ~。



    「ユメさん?ホシノさん?いったい何故そのようか格好をしているのかしら?」

    *この日、アビドス生徒会の教室に訪れたわたくしの目に飛び込んで来たのは忙しなく採掘道具を用意する水着姿のお二人でしたわ。


    「あ、カナデちゃん。待ってたよ~。」

    *遠足前夜の児童のようなテンションのユメさん。

    「何を突っ立っているんですかカナデ。早く着替えて準備してください。」

    *子犬のようにユメさんの後を追い鞄に物資を詰めていくホシノさん。

    「色々と聞きたいことはあるのですが先に一つ。わたくしもコレ着なきゃいけませんの?」

    *そして、可愛らしい文字で【カナデちゃんの】と書かれた付箋の貼られた袋に入った水着を前に暫し唖然とするわたくし。そんな構図が出来上がっておりましたわ。


    ~数分後~


    「オアシス跡地地下の希少資源…。ですの?」

    ユメ、ホシノに促されるままに着替えたカナデは物資の準備を進めながら経緯を説明されていた。

    「そう!もし発掘出来たら学校の借金が帳消しになるかもしれないの!!」

    興奮冷めやらぬといった様子で語るユメに対しカナデは自分の知識を総動員して試行していた。

    *確かに、アビドスの歴史上そういった発見はされてきましたし衰退した今でもそうした物が残されている可能性はゼロではありませんが…。


    dice1d100=13 (13)

    低いほど「ユメさんがそう仰られるなら…。」

    高いほど「素晴らしいですわね!!流石はユメさんですわ!!」

  • 32お嬢24/09/10(火) 11:13:01

    「まぁ。ユメさんが仰られるならお手伝いすることは吝かではありませんわ。」

    *ゼロ、とまでは言えないだけで今日の活動は無駄と≒な関係だと思えますが…。はしゃいでいるユメさんにそんな残酷な現実を突きつける冷酷さをわたくしは持ち合わせておりませんでしたわ。

    「それはそうと、移動手段にアテはありますの?」

    *纏めると結構な荷物になりますし3人で手分けするとしても目的地まではかなりの距離がありますものね。あのあたりに生きている鉄道網はあったかしら…。


    そう逡巡するカナデに容赦なく突き付けられるのは…。


    「移動?普通に歩いて行くけどどうかしたの?」

    ふんふんと鼻歌交じりのユメ。

    「何を当たり前のことを聞いているんですかカナデは。」

    呆れ顔で何の疑問も持たずに続けるホシノ。


    予想のはるか斜め下を行く回答だった。


    *最近分かってきましたわ。いつもは冷静で頭の回るホシノさんですが、ことユメさんが関わると頭のねじが数本何処かへ行ってしまうという事を。


    意を決したバン!と机を叩き告げる。


    「お二人はお準備を続けてくださいまし。足はわたくしにお任せくださいますように。」


    そう言って足早に教室を出るカナデが向かった先はアビドス高校体育館。今では使われず死蔵される運動用具などが眠る忘れられた倉庫だ。


    *こんなこともあろうかと秘密裏に用意し整備を続けていたアレのお披露目ですわ~!!


    カナデが準備していた足は…。

    dice1d2=1 (1)

    1.73式大型トラック(中距離多目的誘導弾搭載)

    2.ハンヴィー(ブローニング12.7mm重機関銃装備)


    ※ダイス書いてて思ったけどこのお嬢様頭いいけどおバカですわ~。執筆者すら狂わせる倫理(キヴォトス基準)ですわ~。

  • 33お嬢24/09/10(火) 16:59:40

    「わー。すごいよホシノちゃんおっきなトラックだよ!」

    「いつの間にこんなものを。」

    二人が校舎から出てくると目の前に鎮座していたトラックと腕を組み仁王立ちでドヤるカナデ。


    「これがわたくしが調達して改装したレガーツ1号ですわ!改装。と言っても運転席を2シートから4シートに拡張しただけですけど。さぁ乗ってくださいまし。」


    「カナデちゃん運転も出来るんだー、これでお買い物の時とかもいっぱい運べて楽になるねー。」

    「楽なのは同意ですけど。いったい何処で調達したんですかコレ…。」

    「大概のものはブラックマーケットで一発ですわよ?運転に関しては何のことは無い淑女の嗜みですわ!」

    「ブラックマーケットは危ないからあんまり言って欲しくないかなー。カナデちゃんに何かあったらいやだよ?」

    やいのやいのと話しながらもトラックに乗り込む水着姿の三人。


    「いざ発進ですわ!」


    カナデの掛け声とともに大型車両の重厚なエンジン音が響きトラック改めレガーツ号が走り出す。スムーズな加速を見るに状態は良い様子だ。


    「このルートは起伏が激しいからこっちに迂回したほうがいい。」

    「分かりましたわ。ルートからズレたら修正を頼みますわね、ドアのサイドポケットにコンパスが入っている筈ですわ。」

    「了解、暫くはこのまま直進で大丈夫そう。」

    「凄ーい、早いねー。」

    運転席のカナデと助手席のホシノ。そして後部座席でサンルーフを開け身を乗り出し見渡すユメ。

    一行は程無くして目的地であるオアシス跡地に到着するのだった。


    オアシスに到着!いざ発掘作業。

    dice1d3=2 (2) +3時間

    dice1d100=46 (46)

    1.こ、これは!?

    2~100.もちろん何か出てくる訳も無く。

  • 34二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 17:03:48

    >>31落ちちゃったら1,5ってことにして立て直しても大丈夫ですよ

  • 35二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 17:13:58

    私は決めた...このスレは絶対に保守してやる!

  • 36二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 19:56:54

    はやめのほしゅ

  • 37お嬢24/09/10(火) 21:32:04

    ~5時間後~

    「さ…すがにもう掘れませんわ~。」
    *燦々と照り付ける太陽の下。わたくし達は交代で休息をとりつつ周囲をこれでもかというほど掘り続けましたわ。
    ユメさんが力尽きてダウン…。ホシノさんその後埒が明かないと諦め中断。最後の1時間ほどはわたくしがムキになってしまい一人で掘り続けていましたがさすがにもうヘトヘトですわ。

    「当たり前。私が見限った時点でカナデも止めておけば良かったのにどうしてそこまで?はい、これ。」
    *気付けばレガーツ1号でユメさんの様子を見ていたホシノさんがお水を手にこちらへ来ていましたわ。
    「ありがとう。戴きますわ。」
    *ボトルに口を付け冷えた液体を喉に通す。火照った身体が僅かに冷え心地いいですわ。
    「何故ここまで…。そうですわね…。」
    *問いかけに対し少し考える。
    「強いて言うなら。証明したいのですわ。」
    「何を?」
    「わたくしにも何かを守れると、誰かを幸せにできると。」
    神妙な面持ちで話し始めるカナデ…。ホシノは言葉を挟まずに先を待った。
    「前に少し話しましたがわたくしの家はそこそこ大きな企業…。わたくしは箱入り娘として皆に良くされていましたわ…。」

    ~十数年前~

    「みてみておとーさま、おかーさま。きょうはおえかきをしたのですわ!!」
    「どれどれ?お、これは私達だな。よく描けているよカナデ。」
    「本当ね。とっても上手ね。カナデは将来画家になれるかもしれないわね?お母さん楽しみだわ。」
    「ほんとう?わたくしのえおじょうず?でもでも、わたくしはおはなやさんに…うぅん、けいさつかんに…。お、おりょうりやさんにも。たいへん、なりたいものがいっぱいでえらべませんわ!」
    「はっはっは。カナデならなんにでもなれるさ。なんたって私達の自慢の娘だからな。」
    「ふふ。そうね。ゆっくり時間をかけてやりたいことを見つければいいのよ?お母さんもお父さんも応援してるわ。」

    *あの頃の私は無邪気でしたわ。お父様、お母様の言葉に一喜一憂し。我が儘を言っては世話役の爺やを困らせたり、無茶をして両親の部下や社の幹部たちを心配させたり。
    漠然とそんな当たり前が続くと思っていましたわ。アビドスの地の衰退はとうに始まっていたというのに。

  • 38お嬢24/09/10(火) 21:32:22

    「何?支店が襲われた?■■■■のやつらめ。そうまでしてアビドス地区での覇権を狙っているのか。」

    「貴方、万一に備えてあの子を…。カナデを避難させておくべきじゃないかしら?」

    「確かに。爺、アビドス高等学校付近に身内も殆ど知らない隠し邸宅があったな?あの子を其処に。守ってやってくれ…。」

    「はい、旦那様。我が身に代えましても必ず。」


    *わたくしが10歳の頃。会社の地位を狙い執拗に妨害を仕掛けていた企業が過激な大規模抗争の戦端を開き、その渦中でわたくしはお父様とお母様を失いました。幼かったわたくしは何が起こったのか理解できずにわんわん泣きましたわ。

     

    「お嬢様、ご立派になられましたな。亡きご両親もお喜びのことでしょう。」

    「いいえ爺や。わたくしはまだまだですわ。知恵も、武も、まだまだ高みを目指さなければ。まだわたくしは何ひとつ成し遂げられていないのですから。」


    *それからのわたくしは、中学校へ進むことはせずに方々から師を募り勉学や武道。経営に明け暮れましたわ。大幅に事業を収縮し、かつて両親が築いた資産を切り崩しながらも。小規模な企業として残ることに成功したイシスグループ。わたくしを支えてくれた爺やを始めとする皆様の手を借り、今こうしてアビドスに編入するところまで漕ぎ着けたのですわ。


    ~~~


    「だからわたくしは止まりたくないのですわ。わけもわからずに無力にないていたわたくしじゃない。今のわたくしならば皆を助け。アビドス地区を再興できると。例えわたくし一人では及ばずとも、ユメさんやホシノさんとなら。それは夢物語では無く叶えられると。信じているのですわ。」

    「カナデ…。」

    静かにカナデの話を聞いていたホシノはまっすぐにカナデを見据え言葉を続ける。

    「叶えるんだ、私達でユメ先輩を支えて。楽じゃない道だけど、怪しい卑怯な奴らが大勢いるアビドスだけど。私達ならきっとやれる。」


    *差し出されたホシノさんの手を強く握り返しましたわ。


    好感度上昇

    カナデ→ホシノ

    dice1d40=37 (37) +46(現在好感度)


    ホシノ→カナデ

    dice1d30=27 (27) +10+28(現在好感度)

  • 39お嬢24/09/10(火) 21:34:55

    保守感謝ですわー。
    ホシノさんがデレてくれましたわー≧▽≦
    正直この流れやってもツンツンだったら泣いてしまいましたわー

  • 40二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:20:21

    多少は仲良くなれたか...

  • 41二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 06:07:54

    朝の保守

  • 42お嬢24/09/11(水) 12:01:18

    「カナデ。ちょっと付き合って。」
    雑多な書類整理が片付いたとある日。ホシノはカナデに声をかけた。
    「えぇ、構いませんわ。どちらへ?」
    自分の分の書類をファイリングし終えたカナデは棚にファイルを仕舞いながら返した。
    「備品の買い出し、ユメ先輩が帰る前にやっておきたくて。」
    ホシノはキーラックからトラックのキーを外し投げ渡す。
    「分かりましたわ。校門前にレガーツ1号を回しておきますわ。」
    短いやり取り。依然変わらない様に見える。だが、互いの柔和な顔を見るにそこには確かな信頼感が芽生え始めていた。

    人通りのまばらな大通りを行くトラック。運転席にカナデ、助手席にはホシノ。ユメが乗る時は後部座席。
    誰が決めたわけでもなく定位置が定まり、日常として溶け込んでいく。
    「いつものところで良いんですの?」
    「うん。宜しく、ユメ先輩がいるといい顔はしないから。」
    トラックは一路ブラックマーケットへ、一時的な駐車場と化している空き地に停め徒歩に切り替える。
    「こうして他地区に来るとアビドスのさびれ具合を再確認させられますわね。」
    「仕方ない、今も残っていてくれてる人が居るだけで有難いから。」
    「そうですわね、治安にインフラ。物資不足もそうですし問題は依然山積みですわね。」
    「出来ることから、分かってはいるけどもどかしい。ユメ先輩はあんなだし…。」
    「でも、それがユメさんの長所でもあるでしょう?いつも通りわたくしが日用消耗品で宜しくて?」
    「うん。頼んだ。」

  • 43お嬢24/09/11(水) 12:01:38

    手分けして2時間で撤収、これも今では当たり前になりつつある決まり事だ。


    「弾薬に改修用の物資…。床材も少し補充しておかないと。」

    別れた後、ホシノは路地裏のショップを巡っていた。其処へ…。


    「クックック…。こんなところでお会いするとは奇遇ですねぇ。小鳥遊ホシノ…。」

    胡乱な口調の人影が近づいてくる。

    「黒服…ッ!帰れ。今お前に構ってる暇はない。」

    敵意を剝き出しにしたホシノの刺すような視線を物ともせず黒服と呼ばれた人物は飄々と続ける。

    「相変わらずご挨拶ですねぇ。…えぇ。私も今日貴方に会う予定はなかったので言われずとも。」

    特に何の話をすることもなくすれ違う、それで終わる筈だったが。

    「あぁ、そういえば。」

    わざとらしく振り向いた黒服はぽつりと漏らす。

    「彼女…。落成カナデと言いましたか?実に興味深い。」

    その言葉にホシノは金縛りにでもあったかのように固まる。

    「方向性の違いはあれど…。いえ、あるからこそ。キヴォトス最高の神秘である貴方に肉薄するほどの神秘。ですが妙ではありますねぇ。あれは本来アビドスに根付くはずのない類の物です。いやぁ、実に興味深い。」

    「言いたいことはそれだけか?今すぐに失せろ。」

    愛銃を抜き突き付けるホシノ。

    「何度も言ってる。お前に手を貸す気は無いし。ユメ先輩や、勿論カナデにも。手を出すって言うなら容赦しない。」

    「クックック。何も手出しはしませんとも。私はただ観測できればそれで…。少なくとも今はまだ…。」

    言いたいことを言い終えたのか黒服は踵を返し雑踏に消えていく。


    「チッ。時間を食った。そろそろ戻らないと。」

    時刻を確認し手早く目星をつけていた物資を購入し合流場所であるトラックへと戻る。

    「誰にも奪わせたりしない。アビドスも、ユメ先輩も、カナデも…。」



    好感度上昇

    ホシノ→カナデ

    dice1d10=8 (8) +65(現在値)

  • 44二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 12:05:31

    ヒィ

  • 45二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 18:27:18

    ほしゅ

  • 46お嬢24/09/11(水) 22:15:07

    「あら、ホシノさん。珍しいですわね、時間ギリギリに戻るなんて…?何かありました?浮かない顔されていますわよ?」
    「そう?特に何もなかったよ?目当ての物がなかなか見つからなくてね。」
    内心ホシノは驚いていた。心穏やかでないのは確かだが顔には出していなかった筈だ。
    「ふぅん。まあいいですわ。今日は珍しく質のいい食材が変えましたので偶の贅沢と洒落込みましょう?」
    手早くトラックに荷物を積み込むカナデ。
    「有難いけど程々にしときなよ?アビドスは勿論として今のカナデだってそう懐事情が明るいわけではないでしょ?」
    「あら?わたくしの心配をしてくださるの?ホシノさんも随分丸くなりましたのね?初対面の時なんて…。」
    「なっ!その話は蒸し返さないでよ、悪かったよ。」
    「いえいえ、あの時はわたくしも冷静では無かったのでお相子ですわ♪」
    積み込みを終えトラックに乗り込み発信する。
    「そういえば今回は燃料があまり出回ってなくて難儀しましたわ。あまりレガーツ1号を多用するのも考え物ですわね。」
    「その辺は時の運もあるから仕方ない。備蓄が不足してるって程でもないし気にしすぎる事もないんじゃないかな。」
    *帰路でのホシノさんは少し憂鬱そうに見えましたわ。わたくしの杞憂ならば良いのですが。

  • 47お嬢24/09/11(水) 22:16:28

    「カナデ!大変だ!今すぐ完全武装で出る!。」
    ある日の午後。慌てて生徒会室に飛び込んで来たホシノに驚きつつもカエデは火急を察し手早く装備を整える。
    「何がありましたの?行きがけで宜しいので掻い摘んで説明を。」
    即応を考え愛銃の装填を済ませトラックに飛び乗る。
    「レガーツ1号、出ますわよ!!」
    曰く、仕事の依頼を受けに行ったユメが予定時刻を過ぎても連絡がない。
    不審に思い調べるとユメの向かった先は幾つもの悪い噂がある犯罪企業で法外な労働時間と引き換えに多額の報酬という謳い文句を餌に獲物を拉致する人身売買集団だという。
    「要するにユメさんがいつものように騙されたけど今回の相手は厄介。という事ですわね?飛ばしますわよ!」
    位置を割り出しハイウェイを爆走する。時間が掛かれば掛かるほどこちらが不利になるという事だろう。
    「ユメ先輩を人質に取られると動き辛くなる。最短で頭を叩くかユメ先輩を救出しないと。」
    「お任せなさいな!相手の居場所が分かっているならやり様はありますわ。ホシノさんには無茶をさせることになるので気合を入れてくださいな。」
    「上等!!」

  • 48お嬢24/09/11(水) 22:16:57

    ユメside


    「ひぃん、どうしてこうなっちゃったんだろ……」

    ユメは困り果てていた。

    「どうしてもこうしても、人を簡単に信じるのが悪い。」

    「週90時間の長時間労働で法外な給料…。そんな都合のいい仕事がこの廃れた自治区にあるわけねぇだろ。」

    二人の男は騙されてのこのこやってきたユメを嗤う。

    「お、お金はぁ……?」

    「んなもん最初からあるわけねーだろ!バカじゃねーの!」

    「こ、困ります、それじゃあ学校の借金が……!それに早く帰らないと、後輩の子たちに心配されちゃう……せめて連絡を……。」

    「学校や後輩の前に、まずは自分の心配をしたらどうだ?」

    「この建物は我々の本拠地、後輩だか何だか知らんが、お仲間が助けに来てくれると思ってんなら…。」


    男たちの不愉快な笑い声は長くは続かなかった。


    「ん?何だ…?爆発音?それにこの揺れは……?」



    二人が駆けつけるまでにかかった時間

    dice1d20=18 (18)

    (時間が掛かるほど雑魚増加)

  • 49お嬢24/09/11(水) 22:47:48

    「あれがそのビルですわね?」

    「どうする?思ったより此処まで時間が掛かった。」

    「わたくしに策ありですわ!荷台のアレを使いますわ!」

    「アレ…って多目的誘導弾か!!」

    合点がいったというようにホシノはサンルーフから飛び出しトラックの幌を外す。

    「システム起動。目標補足!ホシノさんそれの8番管だけ炸薬非搭載の質量弾が装填されていますわ。それに牽引用のロープを装着してホシノさんには飛んで頂きますわ!!」

    「無茶ってそういう事か。ユメ先輩の居場所の見当は?」

    「補足しましたわ!最上階左から6番目の窓。何とかと煙はって奴ですわ。」

    双眼鏡を手にカナデは叫ぶ。

    「ユメさんのほかに男が2名、一見非武装ですが油断せず。わたくしは全弾ぶっ放した後正面から陽動を掛けますわ!全部抑えられる保証は無いので増援には警戒してくださいな!」

    「分かった。お互い無事で!!」


    「全弾!斉射ですわぁ~~!!!」

    発射レバーを引きトリガーを押し込む、轟音と共に8発の誘導弾がそれぞれの軌跡を描きながら連射される。

    それを見送ったカナデは愛銃…。再塗装でデザートイエローとデザートピンクのツートーンとなったそれのセーフティを解除し突然の攻撃で混乱状態のビルへと突撃する。

    「正面からは得意じゃないのだけれど、行きますわよ【Sacred_Buddy】鎧袖一触ですわ!!」


    集まった敵兵力

    dice18d10= 人


    7発の誘導弾での撃墜スコア

    dice7d10=2 10 2 10 4 6 4 (38)

  • 50お嬢24/09/11(水) 22:49:34

    18ダイス振れなかったー。

    人数だけ振り直しで。


    dice1d180=104 (104)

  • 51お嬢24/09/12(木) 08:00:57

    続きを書く前の朝保守ですわ~

  • 52二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 11:21:11

    このレスは削除されています

  • 53お嬢24/09/12(木) 11:21:52

    sideカナデ


    残敵数66人


    「思ったより残ってしまいましたわね。落ち着くのですわ落成カナデ、焦らずに…。正確に…。」

    *建物内にも残っていること可能性を考えると殲滅は得策ではありませんわね。ある程度無力化したら強行突破してホシノさんユメさんと合流することが先決…。過度に近寄らせずに、命を奪わずに、無力化…。


    不意の攻撃で巻き起こった混乱に乗じて遮蔽伝いに接近する。


    カナデの攻撃判定(技能値以下の出目で成功判定)


    戦闘36:dice1d100=86 (86)

    射撃99:dice1d100=13 (13)

    技術59:dice1d100=61 (61)

    戦術74:dice1d100=58 (58)


    撃破判定

    dice1d10=5 (5)


    技能成功数×撃破判定=敵の戦闘不能人数

    ・戦闘ダイスの成功のみ2ポイント判定

    ・技能ダイス出目5以下でクリティカル判定。ポイント2倍

  • 54お嬢24/09/12(木) 11:30:15

    戦闘不能数10残数56人


    「思ったより立ち直りが早いですわね。寄せ集めでは無く雇われの傭兵の可能性がありますわね。」

    カナデの発砲に気付き陣形を立て直し対応する相手に思わず歯噛みする。

    当初から比べると半壊はしているのだが突破できるかと言われれば怪しいところであろう。


    カナデの突破判定(成功でビル突入、失敗で足止め&相手の反撃)


    敏捷値96-敵残存兵数56=成功値40以下


    dice1d100=32 (32)

  • 55お嬢24/09/12(木) 11:50:09

    自治区内で散々あしらってきたチンピラとは違うという事だろう。戦闘の高揚感と緊張でカナデの額に汗が伝う。

    「ですがッ!!所詮は雑兵。わたくしを捉えることなどできませんわ~!!」
    敵がカナデの姿を認識し銃を構えるが遅い。
    向けられる銃口をものともせずに肉薄しあわや接触する寸前にふっと身を沈める。
    スライディングの要領で人垣の足元を滑り抜けつつも後ろ手に構えた愛銃が牽制の弾丸をばら撒く。
    建物内に侵入しホールを駆け抜けエレベーターへ飛び込む。

    「はっ…。はっ…。ギリギリでしたわね…。肝が冷えますわ…。」
    上がった呼吸を整え弾倉を交換する。
    飛び込んだエレベーターは運良くも最上階への直行便。
    突破がスムーズに済んだため敵が最上階に配備されていようとも数は多くないだろう。
    「敵の注意がホシノさんに向いていれば背後を強襲して〆ですわね。」

    階層表示の電光板は間もなく最上階を指そうとしていた。


    【result】
    S:perfect!!

    NEXT:ホシノside

  • 56出先お嬢(スマホ仕様)24/09/12(木) 21:52:07

    保守ですわ〜

  • 57二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 06:35:44

    落とさせませんわ〜

  • 58お嬢24/09/13(金) 08:58:33

    「全く、無茶というより無茶苦茶だ。」
    ミサイルで牽引して人を飛ばすなんていう発想、いったいどう考えれば思いつくのか。
    「即答で乗る私も大概か…。」

    迫るビルの最上階。軌道を予測して最適なタイミングで離脱する。慣性のままに窓ガラスへ突っ込む。身構えた身体にガラスを突き破る衝撃が伝わる。
    「ユメ先輩!!」
    「ほ、ホシノちゃん!?」
    突然現れたホシノに目を丸くするユメ。
    「な、なんだお前は!!」
    「どけっ!!」
    とっさのことに反応しきれない男たちを突き飛ばしユメとの間に割って入る。
    「また騙されたんですか先輩!やることは山積みなんですからいなくならないでください。早く帰りましょう!」
    「な、何しやがんだテメェ!」
    「おい、警備はまだか!ったく、あいつら寝てんじゃねえよなあ!?」
    そこで何かを感じ取ったホシノは笑う。
    「応援なら誰も来ない。」
    その言葉を合図にしたかのように廊下側から銃声が響き渡る。
    「侵入者は私だけじゃないから。」
    ドアが勢いよく蹴破られる。
    「わたくし、颯爽登場ですわ~!!!」
    高笑いと共に部屋に入ってきたのはカナデ。その背後には伸された警備兵たちが転がっていた。
    二人の銃口がそれぞれの男に向き火を噴く
    「うああああぁっ!」
    「ぐああぁぁぁっ!?」
    カナデはホシノに歩み寄りニッと笑う。
    「やりましたわね?」
    「お疲れ。」
    ハイタッチを交わし状況達成を喜び合う。

  • 59お嬢24/09/13(金) 09:00:08

    廊下側からドカドカと足音が近づいてくる。
    「あしらってきた奴らが追いついてくる前に帰りますわよ?」
    「流石に殲滅してくる時間はなかった?なら最初の予定通りに。」
    「えぇ。お暇しますわよ?」
    カナデは腰に下げた手榴弾を取り外しピンを抜く。
    「ユメ先輩!!」
    「ユメさん!!」
    「へ?二人とも??」
    二人から両脇を抱えられたユメは困惑する。
    「「飛びますよ(わよ)!!」」
    追いついてきた兵たちが部屋に雪崩れ込んでくる。その目に映ったのは粉砕された窓から空中に飛び出す三人と床に転がる手榴弾。
    「それでは皆様ごきげんよう!ですわ♪」
    首だけで振り返ったカナデの台詞と共に手榴弾が炸裂する。
    轟音と巻き込まれた兵たちの悲鳴交じりの爆風に乗り大きく跳躍した三人は落下していく。
    「ひぃぃーん。落ちてるよぉぉ~!!」
    ユメの素っ頓狂な悲鳴が響きカナデとホシノが背負ったパラシュートが展開する。
    「暴れないでくださいユメ先輩。ホントに落ちますよ?」
    三人は暫しの空中散歩に興じた。

  • 60お嬢24/09/13(金) 09:00:49

    落としませんわ~♪

  • 61お嬢24/09/13(金) 09:18:38

    「追手は無いようですわ?」
    地面に降り立った三人はすぐさま身を隠し目立たないようにトラックまで戻り周囲を警戒していた。
    「ひ、ひぃぃいん……怖かったよぉ、ホシノちゃん…カナデちゃん……。」
    「また変な大人に騙されて、いい加減学習してくださいよ……。」
    「でもぉ……。」
    「まぁまぁ。無事だったのだから良いじゃありませんの。」
    「カナデはすぐユメ先輩を甘やかす……。」
    ホシノが説教しカナデが宥める、ユメが何かに巻き込まれた後は決まってこのやり取りが日常になっていた。

    「ユメ先輩?いいですか?カナデも!」
    この日のホシノの説教は少し長くなる様子だった。
    「どんどん人が減って、不良ばかりのスラムになって……。
     今のアビドスは無法地帯なんですよ。
     知らない人は、全員悪いやつだと思ってください。」
    「……でも、もし本当に困ってる人だったらどうするの?
    「そんな人はいません!
     誰もかれも、みんな悪党です!」
    「そう、なのかな……。」
    そんなホシノの勢いに、カナデは口を挟めず聞き入っていた。
    「手を差し伸べたって、すぐ裏切られるんです!
     そんなんじゃ学校を守れません!
     先輩、今からでも……。」
    「ホシノちゃん。」
    「……?」
    ユメはホシノの言葉を遮り口を開いた。

  • 62お嬢24/09/13(金) 09:29:53

    「違うよ、ホシノちゃん。
     それは違う。」
    「ゆ、ユメ先輩……?」
    ユメの真っ直ぐで芯の通った強い言葉にホシノはたじろぐ。
    「大事な話だから、よく聞いて。二人とも。」
    「ゆ、ユメさん?」
    「あの……先輩。ちょっと、近いんじゃ……。」
    「疑念、不信、暴力、嘘……。
     そういうものを当たり前だと思うようになったら、
     私たちもいつか、自分を見失っちゃうよ。」
    「「……。」」
    「そうやってアビドスを取り戻しても、
     それは私たちが思い描いたアビドスにはならない。
     もし、アビドスに人が帰ってきてくれたとして……。
     そんな街になっちゃってたら……私は悲しいよ。
     だからね、ホシノちゃん。カナデちゃん。
     困ってる人がいたら、手を差し伸べるの。
     お腹を空かせてたり、寒さに凍えてる人がいたら助けてあげるの。」

  • 63お嬢24/09/13(金) 09:51:51

    「「……」」

    二人はユメの言葉の持つ強さに惹きつけられ、聞き入っていた。

    「うまく伝えられてる自身は無いけど……。

     二人なら私が何を言いたいのか、分かってくれるよね?」

    「……それで裏切られたら、どうするんですか?

     今日みたいに、また危険な目に遭ったら?」

    「……その時は、また二人が助けてくれるでしょ?」

    「…………まあ、行きますけど。」

    「当然ですわ!」

    「ふふっ。」

    「な、なにを笑ってるんですか!」

    「んー?

     二人の言葉を忘れないように、メモしておこうかなって思って!」

    「はぁ!?」

    「あら?良いですわね♪」

    「ちょっ、カナデまで何言って!?か、書かないでください!

     っていうか何ですかその変な手帳!

     いい加減、新しいのに替えないんですか?

     もう小学生じゃないんですから……。」

    「さ、そろそろ帰りますわよ?わたくしそろそろ腹ペコで……。」

    「あ~私もー。カナデちゃん、今日のお夕飯はなーぁにー?」

    「二人とも、はぐらかさないでください!あー、もー!!」


    好感度上昇

    カナデから

    ユメ:dice1d41=27 (27) +30+29(現在値)

    ホシノ:dice1d17=12 (12) +83(現在値)

    カナデへ

    ユメ:dice1d37=29 (29) +63(現在値)

    ホシノ:dice1d27=27 (27) +73(現在値)

  • 64お嬢24/09/13(金) 10:05:11

    ※ここまでのあとがき的な余談※
    お嬢様スイッチオフでは皆様はじめましてですかね。
    2年前編で一番やりたかったユメ先輩救出時の共闘が良い結果に転がって一安心≧▽≦
    一連のユメ先輩の話はほぼ原文ママでちょっと弄った程度ですが^^;
    ユメ先輩らしさに溢れるこのセリフ群大好きです!
    後のホシノの根幹を形作るの良いですよね!。

    遂に完全にホシノがデレたぞー!!
    カナデの成長ダイスは2年前編終了時に清算しようと思ってます。何が伸びるかな?

    それはそれとして。
    これ以降は…ね。
    ええまぁ、皆さんの予想通り2年前終盤のハイパー曇り空タイムに入っていく訳ですが。
    ウッ、アタマガ…。
    果たしてダイスの女神さまは微笑むのか、嘲笑うのか。こうご期待!!

  • 65二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 21:22:49

  • 66二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 06:30:59

    保守ですの

  • 67お嬢24/09/14(土) 09:26:46

    一月。二月…。三月が経とうとしていた。
    ホシノは言い様のない焦りを感じていた。
    勿論、アビドス生徒会にカナデが加入したことで当初より幾分心持に余裕はあった。
    だが、それはそれとして状況は改善しているとは言い難かった。
    「くそっ。何か手は…。」
    膨大な金額の借金による埒外の利息の返済に追われ遅々として減らない元金。
    生活必需品や活動のための物資の大半をカナデの個人資産に頼ってしまっている状況。
    本人は気にするなと言うがいつまでもそんな状態に甘えているわけにはいかない。
    好転の兆しは見えず、真綿で首を締めるかのようにじわじわと追い詰められている様な感覚だった。
    ーーーーーーーーーーー
    「ねぇ、見て見て二人とも。じゃ~ん。砂祭りのポスターだよー。運良く手に入ったんだー。」
    この日、生徒会室での作業に一区切りがついたときにユメが嬉しそうに一枚のポスターを広げた。
    「砂祭り…。聞いたことはありますわ。
     確か昔まだアビドスが賑わっていた時に大オアシスで開かれていたものですわね?」
    「そうだよー。もし何かの奇跡が起こって。アビドスに人が戻ってきてくれたら……」
    「起きませんよ。奇跡なんか。」
    ユメの言葉を遮るようにホシノは口を開く。
    「ほ、ホシノちゃん……。でも……。」
    「そうやっていつも根拠もないのに奇跡だのなんだの。
     あなたはアビドスの生徒会長なんですよ?
     もう少しその方に載った責任を自覚してください!!」
    ホシノはそのポスターに手をかけ、びりびりと破り捨ててしまう。
    「ホシノさん、言葉が過ぎますわよ。
     それに今自分が何をしたのか……。」
    分かっているのか、続くはずだった言葉をカナデは飲み込む。
    悲しそうな、困ったような。そんな表情をしたユメを見てしまったホシノが。
    今まで見せたことのなかった。今にも泣き出してしまいそうな……。そんな顔をしていたからだ。
    「ごめん。少し頭を冷やしてくる。」
    それだけ言い残し部屋を飛び出していくホシノ。

  • 68お嬢24/09/14(土) 09:26:58

    「ホシノさん……。」
    追うべきか、その答えが出せずに立ち尽くしていたカナデにユメが声をかける。
    「カナデちゃん。ホシノちゃんについて行ってあげて。」
    バラバラになってしまったポスターを拾い上げ、補修を始めたユメはそのまま続ける。
    「私はね。二人が此処に来てくれたこと。小さなことだけど。それすらも奇跡だと思ってるんだよ?
     生徒会の他のみんなが私に生徒会長を託してアビドスから去っちゃって。
     一人で悩んでいるときにホシノちゃんが入ってきてくれた。
     そしてそのあとにカナデちゃんが来てくれた。
     私は失敗ばかりで、二人には迷惑ばっかりかけちゃってるけど。
     二人がいてくれるから、こうしてまだ生徒会長をがんばっていられる。
     諦めずに前を向いていられる。
     でも、私は三年生だから。いずれは二人を残してアビドスを卒業しちゃう。
     その時に、カナデちゃんはホシノちゃんを支えてあげて。
     ホシノちゃんはしっかり者だけど、放っておくと一人で悩んで。泣くに泣けずに溜め込んで。
     一人で傷ついちゃうような子だから。カナデちゃんが、泣いてもいいんだよって。辛い時は甘えてもいいんだよって。
     傍で教えてあげて欲しいんだ。」
    「ユメさん。」
    *その言葉を聞き、わたくしは部屋を飛び出しましたわ。掛け替えのない大切な親友を追って。

  • 69二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 20:28:24

    一応ほ

  • 70お嬢24/09/15(日) 07:45:55

    更新前保守ですわー

  • 71お嬢24/09/15(日) 09:07:30

    本当はあんなことを言いたかった訳じゃない。
    理想だけは一丁前に高いくせにその実何もできない無力な自分に苛立つ。
    焦燥と後悔が晴れることなく澱のように心の底に溜まっていく。
    やり場のない憤りをユメ先輩にぶつけているだけの子供だ、私は。

    「なにやってるんだろ。私は……。」

    その日はカナデに連れ戻されて学校に戻った。
    謝る私をユメ先輩は優し気な笑顔で「気にしなくていいんだよ?私もちょっと考えなしだったね。」
    なんて言って気遣ってくれた。
    それからはなんとなく二人に合わせる顔が無く。単独で動くことが増えて行った。
    向き合う勇気もなく、開き直るほどの度胸もなく。
    煮え切らないものを抱えたまま。

    【その日】は来てしまった。

  • 72お嬢24/09/15(日) 09:07:48

    「これで!お終いですわ!!」
    カナデの正確無比な射撃が相手の持つ銃を叩き落とす。
    「まだやる?続ける気なら容赦はしない。」
    ホシノはリーダー格の不良に銃口を突きつけ脅す。
    「畜生、覚えていやがれ!」
    捨て台詞を吐き散っていく不良たち。ユメを狙った誘拐騒ぎ。
    駆けつけたホシノ、カナデが制圧してユメを助け出す珍しくもない光景だった。
    「ユメ先輩、次は気を付けてくださいね。」
    「ホシノちゃん。カナデちゃん。有難う~。」
    「このくらいなんてことはありませんわ!ユメさんがご無事なら良かったですわ!」
    表面上は何も変わらない日常にどことなくいたたまれないものを感じホシノは先に戻ると告げ一人学校に戻っていく。
    「あれはまだ何か引き摺ってますわねぇ。」
    「ホシノちゃんは賢いから色々考えちゃうんだよ。カナデちゃん、ホシノちゃんのこと頼んでいい?
     私も用事を済ませたら帰るから。」
    「わかりましたわ。ユメさんもお気をつけて。」
    ホシノを追うカナデ。別方向に歩いていくユメ。

    *まぁ、そのうちホシノさんも素直になれますわよね?ユメさんのご卒業までにはまだ時間はかなりありますし。

    その日、ユメが帰ることは無かった。

  • 73お嬢24/09/15(日) 09:09:30

    ※ダイスも安価も出番を作れませんわ~

    これではただのSSスレになってしまいますわ~><

  • 74二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 15:04:04

    ここからでもユメ救済来て欲しい、ってのは我儘、なのかなぁ…

  • 75出先お嬢(スマホ仕様)24/09/15(日) 21:32:15

    仕事が終わりませんわー。
    保守ですわー。
    更新は(恐らく)朝になりますわー

  • 76二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 07:32:46

    ほす

  • 77お嬢◆z0ZMMcroKNLO24/09/16(月) 07:41:36

    ※本日より試験的にトリップを採用していきます。

  • 78お嬢◆z0ZMMcroKNLO24/09/16(月) 08:07:19

    ユメ失踪3日目:深夜

    「どう?カナデ、手掛かりは見つかった?」
    その日の捜索を切り上げ生徒会室に集まった二人。
    互いの情報を持ち寄りこれからの捜索の指針を話し合う。
    「やはり砂漠方面が有力ですわね。郊外や砂漠境界付近でいくつか目撃証言がありましたわ。」
    「だったら急がないと。備蓄から水と食料が持ち出された形跡があるからまだ猶予はあるけど。」
    早々と情報交換を終え飛び出そうとするホシノを何とか引き留めるカナデ。
    「お待ちなさいホシノさん!急く気持ちは分かりますが休息は取るべきですわ。
     そうでなければホシノさんも……。」
    「私は大丈夫、カナデこそ一睡もしてないでしょ。目の下、隈酷いよ……。」
    ここ数日、アビドス砂漠は大規模な砂嵐に覆われている。
    ユメの向かった先が砂漠であるとあたりを付けても軽々に出向くことは難しかった。

    ユメ失踪7日目:未明
    ミイラ取りがミイラにならぬように安全マージンを確保しつつの砂漠捜索は難航していた。
    *せめて少しでも砂嵐が止んでくれれば……。
    乞うようにな祈りをあざ笑うかのように止む気配のない砂嵐。
    極限環境や外傷に耐性があるとはいえ生物として逃れられない限界はある。
    飢えや渇き、昼夜の極端な温度落差に晒され続ければどうなるかなど火を見るより明らかな話だ。
    焦りが募る。
    「お父様…。お母様…。わたくしはどうすれば良いのでしょうか……?」

  • 79お嬢◆z0ZMMcroKNLO24/09/16(月) 09:14:06

    ユメ失踪9日目:夕刻
    「ユメ先輩…。どこに居るんですか……?」
    日を追うごとに追い詰められ。精神をすり減らしていく。
    カナデの目から見たホシノは、少しずつ生気を失っているように見えた。

    「手段を選んでいる時では、無いですわね……。」
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    「クックック。これは珍しい客人ですねぇ」
    アビドス郊外、廃墟の一室。
    「よく言いますわ。どうせわたくしが来ることは予想していたのでしょう?」
    互いに姿は晒さない。罅割れた柱越しに会話が続く。
    「えぇ、まぁそうですね。とは言え、先に接触してくるのは小鳥遊ホシノだと思っていましたが。」
    「ご生憎様ですわね。時間がありませんので手短に。取引ですわ。」
    「良いでしょう。対価は…。」
    「全て、ですわ。私が作るこの借りに対して。貴方は一度だけ。
     わたくしの意思のみで動かせる全てを自由に行使することが出来る。
     悪い話ではないでしょう?」
    「クックック。それはまた大きく出ましたねぇ。即ちそれは、貴方のヘイロー。分かりやすく言うなら。
     貴方の命を含めた全て。そう解釈しても宜しいのですね?」
    「……。無論ですわ。ただし一つ。
     その条件にわたくしがホシノさんやユメさん、或いはアビドスに害を成すことは含まれませんわ。」
    「えぇ、良いでしょう。契約成立です。お望みの物はこちらに。現在の私の研究成果の粋です。」
    黒服は懐から何かの小瓶を取り出し床に置く。
    「それでは私は往くとしましょう。いずれまた、そう遠くないうちに。
     落成カナデ。いえ、経緯をこめてこう呼ばせていただきましょう。
     曙の■■■■■■■。……と。」
    黒服の気配が消えたことを確認し。カナデが姿を現す。
    黒服が残していった小瓶を拾い上げ一人呟く。
    「お父様…。お母様…。言いつけを破ることをお許しくださいませ。
     ユメさん、必ず参りますわ。もう暫くだけお待ちください。」

  • 80お嬢◆z0ZMMcroKNLO24/09/16(月) 09:14:24

    神秘上昇

    dice1d18=12 (12) +82(現在値)


    ???上昇

    dice1d20=9 (9) +10

  • 81出先お嬢◆z0ZMMcroKNLO24/09/16(月) 17:33:35

    ユメ失踪10日目:明け方・アビドス砂漠オアシス

    *手段は用意しましたわ。後は時間との勝負。
    僅かに弱まった砂嵐に乗じてレガーツ1号を駆りオアシスまでやってきたカナデ。
    運転席に備えてある無線機を弄り全てのチャンネルをオープンにする。
    「反応無し、再試行。」
    ユメの痕跡を探す。
    「反応無し、再試行。」
    時間に猶予は無いはずだ。
    「反応無し、再試行。」
    既に手遅れかもしれない。
    時折そんな思考が脳裏を過ぎる。
    「そんな可能性……御免被りますわ。」
    その為に未来の自分を賭けた。
    「そんな結末(オチ)は要りませんわ。」
    アビドスの未来も。
    ユメの命も。
    ホシノの笑顔も。
    「全てわたくしに、寄越しやがれですわ!!」
    叩き付けるような叫びに応答するかのように、沈黙を貫いていた無線機からは受信を告げる機械音が響き。
    弱まる兆しを見せた砂嵐の向こうには青空が顔を覗かせていた。

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