神輿は軽くてバカが良い編 第7章 動乱の家庭科実習編

  • 1◆uWDvNjj9ac24/09/09(月) 20:29:36

    前スレまでのあらすじ

    新たな試練、合同調理実習を乗り越えるべく奮闘するアリウス分派。

    ゲヘナ学園給食部の愛清フウカ先生を講師に迎え、料理を進めていた彼女たちであったが、
    何者かの手によって食糧の供給が絶たれてしまう。

    農家との直接契約により何とか食糧の売買に成功したアリウス分派だったが、
    その農家はカイザーファームによる強引な地上げにあっていた。

    カイザーファームの目的は何なのか?どうして農家を狙ったのか?
    全ての謎を探るべく、カナたち一行はカイザーファーム本社へと乗り込むのであった。

  • 2二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 20:36:23

    たておつです

  • 3◆uWDvNjj9ac24/09/09(月) 20:55:31

    サオリ「…繋いだぞ」

    リア(通信)『ええ、直ぐに終らせるわ』
    ヒマリ(通信)『このアルプスの天然水の如く清らかな超天才病弱美少女の腕前を持ってすれば朝飯前です♪』

    ナレーション
    サオリが端末とサーバーをコードで接続し、リアたち後方支援部隊がハッキングを開始する。
    専門分野では無いにも関わらず、リアのハッキングの腕前は一流。
    加えて、ヒマリというミレニアム最高峰の頭脳まで手を貸しているとあれば、もはや失敗する方が難しい。
    その宣言通り、本職のハッカーが知れば目を見開くような早さでリアはサーバーを丸裸にした。

    リア(通信)『うそでしょ…っ!?』

    ナレーション
     しかし、そのサーバーに何が入っているかは、また別の話だ。

    サオリ「どうした?何があった!?」

    ヒマリ(通信)『……ハッキングは成功しました。
            ええ、この超天才病弱美少女の目で見たのですから間違いありません。ですが、これは……』

    …落ち着いて、まずはゆっくり息を吸い治そう

    ヒマリ(通信)『…そうですね。この全知ともあろうものが少し取り乱してしまいました』

    ナレーション
     年の功…という訳では無いだろうが、流石は3年生といったところか?ヒマリは直ぐに落ち着きを取り戻し告げた。

    ヒマリ(通信)『落ち着いて聞いて下さい、そのサーバーの中身は遠隔操作の爆弾です。
            ビル自体が囮。万が一の場合、カイザーはビルごと侵入者を吹き飛ばず算段だったようです!」

  • 4二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 21:06:26

    手段選ばねえな

  • 5◆uWDvNjj9ac24/09/09(月) 21:16:24

    >>3

    《同時刻 トリニティ総合学園 新校舎》


    ズダダッ!(銃声ッ)


    ルリ「間が悪いわね!それとも、何処かで情報が漏れたのっ!?」


    アツコ「それは考え難いと思うけど…確かに、タイミングが良い。どうやったの?」


    赤いヘルメット団員「んふふ…、素直に種明かしをしても信じるのかにゃ~?」


    ミサキ「…まぁ、それはそうだね」


    ナレーション

     カイザーファーム潜入でカナやサオリたちが出払った最悪のタイミング。ヘルメット団による襲撃は起こった。

     生徒である前に兵士として育ったアリウスは総大将が不在であっても統率を失うこと無く果敢に戦ったが、

      数多くの人員と性能の良い装備を備えたヘルメット団の脅威は凄まじく、戦況は膠着状態に陥っていた。


    ヘルメット団員「くっ!リーダー、数はこちらが上です!ここは一気に…っ!」


    赤いヘルメット団員「んー、出来れば慎重に攻略したいけど………それもアリといえばアリかにゃ~?

              あの子たちならビルの爆発を凌いでも不思議じゃ無い」


    ナレーション

     軽い口調とは裏腹に、赤い仮面の傭兵は鋭い瞳を敵へと向けていた。

     …そう、敵だ。狩られるだけ獲物ではない、喉元へと食らいつく恐るべき敵なのだ。と、彼女は理解していた。

     警鐘を告げる本能に従い獲物を振るいながら、ヘルメット団の少女は闘争の予感に笑みを浮かべた。

  • 6二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 21:18:10
  • 7二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 21:22:31

    https://bbs.animanch.com/search2/%E7%A5%9E%E8%BC%BF%E3%81%AF%E8%BB%BD%E3%81%8F%E3%81%A6

    初代スレを除いた2から6スレ目までのリンクです

  • 8二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 21:23:04

    たておつ

  • 9二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 21:25:56

    たておつです

  • 10二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 21:26:05

    つくづく油断ならないなこのリーダーは

  • 11二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 21:26:09

    このレスは削除されています

  • 12二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 21:26:55

    たておつです
    なんだろう、この子本当はACとかがいる世界の出身なんじゃ?体が闘争を求めてるとか

  • 13◆uWDvNjj9ac24/09/09(月) 21:32:06

    >>6

    ありがとう、ヴォルデモート。助かったよ。

  • 14二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 02:57:03

    やはり赤い奴は(頭の回転が)三倍速い

  • 15二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 07:02:30

    勝ち目の無い戦いはしないクレバーさはあるが、それはそれとして手強い敵との闘争が好きとか、強者確定では?

  • 16二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 14:02:56

    引き際弁えてるから厄介そうだ

  • 17二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 20:07:48

    なんとかなるといいんだが

  • 18◆uWDvNjj9ac24/09/10(火) 22:22:34

    >>5

    赤いヘルメット団員(とはいえ、こっちは数こそ多いけど殆ど社長からの借り物兵士と傭兵バイト。

              オマケにあれだけ忠告したのに数が少ないからって油断して、既に陣形が崩れてる。

              これは、ちょっと工夫が必要かにゃ~)


    カイザー兵「お、おいっ!ヘルメット団、さっさと何とかしろ!」


    ナレーション

     戦場を観察しながら策を組み立てるヘルメット団幹部の少女に対し、1人の兵士が詰め寄った。

     子ども相手だからと、所詮は十把一絡げの不良だと侮っていたのだろう。 

     或いは、外様にも拘わらず総大将を任されている少女への嫉妬もあったかも知れない。

     兵士の言動はまるで脅しつけているようで、出向先のとはいえ上司相手にする態度では無かった。


    ズドンッ!(銃声)


    ナレーション

     たった1回の銃撃に戦場が静まり返る。

     少女の手に握られたライフル銃が吐き出す硝煙と、直ぐ近くで蹲るカイザーファームの兵士の姿。

     無礼者へ与えられた返礼は1発の鉛玉であったと、戦場慣れしたアリウスの生徒でさえ直ぐには理解出来なかった。

     

    赤いヘルメット団員「五月蠅いよ、君と違って私は忙しいんだから黙るくらい出来ない?」

    カイザー兵「き…さま…っ!」

    赤いヘルメット団員「言葉遣いがなってないにゃ~っ!」


    ナレーション

     ガンッ!と、甲高い打撃音を響かせて、上官よりライフル銃のフルスイングを賜った兵士が沈黙した。

  • 19◆uWDvNjj9ac24/09/10(火) 22:26:53

    >>18

    赤いヘルメット団員「やっと静かになった。…で?みんな何してるの?敵が目の前に居るんだから戦わないと。

     ………それとも、サンドバック志望の変態さんなのかにゃ~」


    カイザー・ヘルメット団連合軍「「「「「ぜ、全軍突撃ーーーーッ!」」」」


     ナレーション

     そして、恐怖が死兵を生み出した。

  • 20二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 05:29:23

    こわい…と言いたいけど上官が統制効かせるためには舐めた兵士にはこのくらいせんとダメよなぁ

  • 21◆uWDvNjj9ac24/09/11(水) 06:30:33

    >>3

    《一方、カイザーファームビル跡地》


    ううっ…!


    ナレーション

     ヘルメット団の少女が自軍を死兵に変えたのと同じ頃、

    カナは瓦礫の山の上で目を覚ました。



    ゲホッ!ケホッ!ケホッ!


    ナレーション

     カナは喉奥の血を吐き出しながら、

    まだ少しぼやけた意識で何があったのかを振り返る。

     カイザーファームの罠を知った瞬間、

    カナたちは考えるよりも早く窓から外へ飛び出した。

     見計らったように爆発するビルの爆炎に背を焦がされながら、真下にグレネードを投げ、

     自分たちをコンクリートに叩きつけんとする爆風とグレネードの爆風に挟まれ……


    …そうだ、空気のサンドイッチになったんだったな。


    ナレーション

     ようやく自分の置かれている状況を思い出すと、

    カナはゆっくりと立ち上がった。

     動く度に全身の傷が痛み、ビチャビチャと音を立てて瓦礫が赤く染まっていく。

     しかし、それでも身体は動いた。頭も何とか回った。ならば、カナが立ち止まる理由は無い。

  • 22二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 13:31:33

    大丈夫…?

  • 23二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:21:49

    これはヤバい
    前もヤバかったけど

  • 24◆uWDvNjj9ac24/09/11(水) 23:22:42

    >>21

    ナレーション

     カナたち潜入メンバー同士は直ぐに合流できた。幸いにして、全員血を流す重傷だが致命傷には至っていない。

     尤も、これがシャーレの先生のようなヘイローを持たない一般人であったなら、

     或いは咄嗟にダメージを和らげる判断が出来ない一般の生徒であったなら、立ち上がるどころではなかっただろう。


    アズサ「…これもダメだな。通信機もスマホも全て衝撃でやられている」


    サオリ「すまない、信号銃の1丁でもあれば良かったのだが…」


    まぁ、遭難した訳じゃないんだ!自力で合流すればいい!それに多分、リアたちならスマホも治せる…筈だ!


    ナレーション

     ヒフミに誘われて始めたアプリゲーム『大嵐闘モモフレシスターズ』のデータを惜しみながら、

     アズサはスマホの動作確認を止めてポケットへしまう。目に見えて落ち込んだ姿にサオリも心を痛める。

     そんな2人の俯いた暗い空気を吹き飛ばすように、カナは態と昔のような喧しいほどの声を上げた。

     

    サオリ「…そうだな。あれだけの大爆発、近辺で待機していた支援部隊からも見えただろう」


    アズサ「うん。きっと、もう直ぐ近くまで来ている筈だ」


    ナレーション

     負傷の痛みを感じさせない、希望を咲かせた満開の笑顔。

     そんなカナの姿に暖かさを感じながら、サオリとアズサはカナを選んだ自分たちの選択は正しかったと確信した。

  • 25二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 23:31:22

    ソシャゲならデータはサーバー預かりなんだが、DL版ゲームソフトみたいに端末側保存だったのだろうか

  • 26二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 08:16:17

    モモフレシスターズ…ペロロたちが殴り合うのか?

  • 27二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 13:21:47

    とりあえず無事でよかったぜ

  • 28二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 20:10:11

    しかしここからどうするんだ?

  • 29◆uWDvNjj9ac24/09/12(木) 22:53:17

    >>25

    代理モブ「ヒント、アズサは内戦&圧政時代のアリウス育ち。アプリゲームもこれが始めて」


    >>24


    アズサ「…揺れて気持ち悪い」


    サオリ「もう少しだけ、我慢しろ。カナは…まだ歩けるか?」


    何とか。けど、口の中にちょっと違和感が……


    ナレーション

     手持ちの簡易医療キットで最低限の応急処置を済ませ、一行は瓦礫を降りて歩き始める。

     脚の負傷で歩けなくなったアズサを背負いながら、サオリはカナの負傷も気にしている。

     カナは脚は比較的軽傷で済んだが、何か違和感があるようでずっと口をもごもごさせていた。


    んー……ぺっ!


    ナレーション

    カナの口から血と折れた歯が吐き出され、歯はカッカッ!と音を立ててコンクリートを転がっていき…


    スズミ「お行儀が悪いですよ、カナさん」


    ナレーション

     1人の少女の靴にぶつかった。

  • 30二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:33:39

    おー、スズミじゃないか

  • 31二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:40:43

    その辺のチンピラが潰れた空き缶みたいな状態になっても復活するキヴォトスで「歯が折れる」って相当ヤバいのでは

  • 32二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 07:38:30

    スズミ!

  • 33二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 14:23:00

    そうかデータ引継ぎとかの経験もないのか

  • 34二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 20:27:10

    ゲーム自体触れて日が浅いだろうしね

  • 35◆uWDvNjj9ac24/09/13(金) 23:45:10

    >>29

    ナレーション

     アズサと再会したことでアリウスにも顔を出すようになったスズミは、

     今回、長い自警団活動の中で培われた土地勘を買われて、カナたち突入部隊の支援部隊を任されていた。


    サオリ「新校舎が襲撃されているだとっ!?」


    スズミ「はい。通信によると、ヌチャヌチャヘルメット団のリーダーが指揮官をしているようです」


    ナレーション

     新校舎へと走る支援部隊の車両たち。その先頭車両を運転しながら、スズミはカナたちに情報を伝えていた。


    サオリ「た、大変ではないかっ!?あの農家のところで見たリーダーの女は強そうだったぞっ!?

        アツコやミサキが危ないっ!スズミ、もっとスピードは出ないのかっ!?」


    スズミ「無茶言わないで下さい、これでも出来るだけ飛ばしています」


    ナレーション

     襲撃の報を受けて、サオリは今にも車から飛び出しそうなほどにアツコたちを心配していたが、

     その物凄い慌て振りは、却って他の面々を冷静にさせた。


    アズサ「それに、みんなも弱くはない。簡単にやられるようなタマじゃないだろう」


    ああ、ルリは凄いぞ。アウトレンジまで距離取ったルリは、方向性は違うけどヒヨリと同じくらい怖いからな!

    それに、少し時間を稼げば直ぐにイチカたちが来てくれる!


    スズミ「…それが、少し可笑しいんです。何時もであれば、既に正義実現委員会が到着している筈なのですが……」


    ナレーション

     スズミの懸念は、一同の胸に不安を植え付けるには十分なモノであった。

  • 36二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 07:11:53

    足止めされている?

  • 37二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 07:18:47

    アリウス分派だけでなくトリニティ全体を巻き込んだ巨大な陰謀劇になったな

  • 38二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 12:16:30

    いたずらがマジでいたずらでしかなくなってきたな

  • 39二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 20:59:54

    赤ヘルちゃん面倒そうだったしなぁ

  • 40◆uWDvNjj9ac24/09/14(土) 22:19:24

    >>35

    スズミ「転校生ばかりの新設校舎とはいえトリニティの学舎を襲撃がされているのですから、

        正義実現委員会にとっても、何が何でも解決しなければ大事件の筈なのですが……」


    サオリ「…その口振りだと、連絡自体は出来ているのか?」


    スズミ「はい。ですが、何でもティーパーティーの命令でエデン条約に向けて総合演習をしているとかで

        多くの人員が消耗して直ぐに動き出せる状態ではないと………」


    あー……言われてみたら、そんなの………いや、あったか?


    サオリ「いや、総合演習というのは初耳だ。あのナギサ様やセイア様が連絡を怠るとは思えないが……」


    ナレーション

     古巣での生活の影響か、やたらとフットワークが軽いので偉い感じが余りしないが、

     仮にもカナはトリニティの1分派を統率するホストだ。そのカナに何の連絡も来ないのは普通有り得ない。

     となると、考えられる可能性としては2つ。1つは何処かで連絡ミスがあった可能性。もう一つは……


    アズサ「…ティーパーティーの名を騙っている者がいる?」


    サオリ「というよりは、ティーパーティーの中でも下の人間が暴走しているのかもしれん」


    ナレーション

     カナやサオリはティーパーティーの本校舎を出入りしていた際に、一般の生徒たちから視線を向けられている。

     その中には純粋な好奇心や、新しい学友を歓迎するものもあったが、当然、敵愾心の視線も混じっていた。

     カナたちに…引いては、アリウス分派そのものを敵視する生徒たちの中に、

     ティーパーティー所属の生徒が混じっていないと考えるのは楽観的過ぎる。


    スズミ「それに加えて、サオリさんも警戒していたヌチャヌチャヘルメット団のリーダー。彼女が厄介です。

        私も自警団活動の中で何度か銃を交えたことがありますが、彼女…大空シズにはただの1度も勝てなかった」

  • 41二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 07:54:01

    特に連携してるわけでもない2つの陰謀が最悪の形で噛み合ったか

  • 42二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 10:00:39

    ほぼ巻き込まれた形なのにエライ事になったな

  • 43二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 13:46:28

    大空シズ…ユダヤ伝承の巨大鳥ジズか

  • 44二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 21:20:23

    今一影の薄いジズ君か

  • 45◆uWDvNjj9ac24/09/15(日) 22:56:47

    >>19

    ナレーション

     大空シズという少女の出自について、知る者は少ない。

     彼女がいかにして不良となったのか?いかにしてヘルメット団となったのか?そもそも何処で生まれ育ったのか?

     その全てが謎に包まれた彼女だが、しかし、1つだけ確かなことがある。それは………


    ズガンッ!(銃撃音)


    アツコ「っ!この人、やっぱり強…っ!」


    シズ「喋ってる場合かにゃ~っ!?」


    ズガンッ!(銃撃音)


    ナレーション

     そこらの不良とは一線を画す、圧倒的なまでの強さ。


    アツコ「…ごめ………っ!」


    ミサキ「姫っ!!」


    ナレーション

     前線でタンク役を担っていたアツコが瞬く間に倒れたことで、アリウス分派に少なくない動揺が走る。

     アリウス分派は、それでも銃を手放さない精鋭揃いだが、動揺は確かに彼女たちの動きを鈍らせる。

     そして、その動揺を見逃してくれるほどシズは甘い相手ではない。


    シズ「ほらほら、今だよ!ぶっ放して、突っ込んで、ガタガタにしてやるにゃ~っ!!」


    カイザー・ヘルメット団連合軍「「「「「ぜ、全軍突撃ーーーーッ!」」」」

  • 46◆uWDvNjj9ac24/09/15(日) 22:57:29

    >>43

    >>44

    代理モブ「バレるの早くないです?名前まんま過ぎましたか?」

  • 47二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 23:00:17

    代理モブちゃんの画像が無いでやんす

  • 48二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 07:17:33

    強いなぁ

  • 49二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 10:38:50

    相性不利だったかな

  • 50二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 19:52:03

    暴走したティーパーティーの人間がパテルの子だとしたらミカが曇りそう

  • 51◆uWDvNjj9ac24/09/16(月) 22:58:28

    >>45

    ナレーション

     アツコが欠けた隙を上手くつかれ、窮地に立たされたアリウス分派。

     しかし、かつて、自らの意思と磨き上げた武器で自由を勝ち取った勇者たちの勇気は本物だ。


    ルリ「みんな、落ち着いてっ!敵指揮官以外の練度は高くないっ!

       落ち着いて冷静に対処すれば、私たちが負ける相手じゃないっ!」


    元第3分隊員A「だそうです!みなさん、私たちは木偶人形の天使も、赤ババアもぶちのめしたアリウス分派っ!

            こんな、そこら変の不良なんかに負けるタマじゃないでしょうっ!?」


    ミサキ「…っ!?……そうだね。言われなくても、分かってるっ!」


    ナレーション

     彼女たちは己と仲間たちを鼓舞するように声を上げ、決して銃を手放さず、舌を噛んででも意識を保ち続ける。

     痛みの警鐘を鳴らす身体に鞭を打ち、家を守れ、家族を守れ、友を守れと、己に命じて敵を睨み続ける。


    元第3分隊員A「後ろには仲間と友だち。赤ババアより、よっぽど守り甲斐がありますっ!」


    ルリ「よく言ったっ!仲間も自分も死んでも死なせないでよ、時間を稼げばカナたちは絶対来てくれるっ!」


    ナレーション

     やっと、世界の虚しさに諦めることも、空虚な憎悪に操られることもなく、自分たち守りたいものの為に戦える。

     たったそれだけのことが、アリウスの生徒たちの心に火を燃やし続ける。


    シズ「いいねぇ。やっぱり、見込んだとおり。潰し甲斐があるにゃあ?」


    ナレーション

     ………だからこそ、赤い仮面の少女は眼前の敵への期待に心を震わせた。

  • 52二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 00:57:41

    このウォーモンガー

  • 53二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 07:38:58

    保守

  • 54二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 13:07:05

    こいつよく最初猫被れてたな

  • 55二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 19:41:16

    本質は闘争を求める戦争屋なんだろうな

  • 56◆uWDvNjj9ac24/09/17(火) 22:23:28

    >>51

    《トリニティ総合学園新校舎内 防衛対策室》


    リア「こちらリ…アヴァンギャルド。5秒後ポイントA-2に物資を投下するわ」


    ミサキ(通信)『こちら、Cut2。了解した』


    リア「こちらアヴァンギャルド。ラピスラ、装備の方はどうかしら」


    ルリ(通信)『こちら、ラピスラ。問題ないよ、良好。慣れるまでは少し時間が掛かったけどね』


    ナレーション

     非戦闘員ということで校舎内で守られていたリアたちだが、彼女たちもただ手をこまねいていた訳ではなかった。

     リアは以前に試作していた試作荷電粒子式狙撃砲「リアガード」をルリ用に改修すると、

     休むことなくオペレーターに名乗りを上げて、ドローンを利用した後方支援に望んでいた。


    ヒマリ「…という訳なのですが、助けに来てくれませんか?」


    ナレーション

     一方、ヒマリはリアのようにパソコンに向き合うよりも、自身のスマホと向き合って知人へと電話をかけ始めた。

     ヒマリがアルプスの天然水の如く清らかかどうかは議論の余地があるが、キヴォトス屈指の大天才なのは事実。

     しかし、ヒマリは自らの天才性を鼻にかけることはしても、過信することはせず、親しい誰かへ助けを求められる。

     ………もっとも、その親しい相手の多さでリアにマウントを取るので台無しだが。


    アリウス分派の生徒「…よし、鼠1匹通さないぞ」


    ナレーション

     何はともあれ、アリウスはともに戦う仲間を見捨てない。

     決意を胸に、少女たちは己の戦場へと身を投じるのだった。

  • 57二次元好きの匿名さん24/09/18(水) 02:28:02

    一瞬アヴァンギャルド君が空中投下されるのかと思った(アホ)

  • 58二次元好きの匿名さん24/09/18(水) 08:04:58

    一体いつになったらミレニアムに戻るんですかねリo…リアさんは

  • 59二次元好きの匿名さん24/09/18(水) 14:50:42

    皆逞しいな

  • 60二次元好きの匿名さん24/09/18(水) 20:26:14

    危ないけど状況自体はそんなに悪くなさそう

  • 61◆uWDvNjj9ac24/09/18(水) 21:55:16

    >>56

    代理モブ「ご説明しましょう。試作荷電粒子式狙撃砲「リアガード」とは、

         リアがケイの機体を作成した際、ケイの銃として合わせて開発したはいいものの、

         完成してから「やっぱり、銃を選ぶ楽しみを奪うのは良くないかしら」と、開発者が気を変えたことで、

         1度は倉庫送りになった銃です」


    代理モブB「今回の騒動で倉庫から使えそうなものをひっくり返したことで、日の目を見た訳ですね」

  • 62◆uWDvNjj9ac24/09/18(水) 22:26:10

    >>51

    ズダダッ!(銃撃音) ズドンッズドンッ!(銃撃音)


    シズ「にぃやははははーーーっ!!」


    ミサキ「本っ当に質が悪いっ!」


    ナレーション

     シズは楽し気に笑いながら、戦場を駆け抜ける。

     ミサキたちの放った弾丸を撃ち砕き、


    ズガンッ!(銃撃音)


    シズ「っ!?ビックリしたにゃあ~っ!」


    ルリ「はっ?私の方、見てすらなかったでしょっ!?」


    ナレーション

    ルリたちの狙撃すら躱し、


    第3分隊員A「ここは後ろに通さなぁーーーっ!?」


    シズ「邪魔ぁっ!!」


    ナレーション

    第3分隊員Aの持つ盾を力尽くに引き剥がし、そのまま強引に蹴り飛ばす。

    勇者と呼ぶには余りに横暴で、民衆と呼ぶには余りに乱暴な、人ならざる怪物の業がそこにはあった。

  • 63二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 08:03:57

    サオリと同格には強そうやな

  • 64二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 08:05:42

    つよい

  • 65二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 12:42:13

    シナリオのボスらしい強さ

  • 66二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 21:41:03

    既に手遅れだけど
    関わりたくねぇ~

  • 67◆uWDvNjj9ac24/09/19(木) 22:16:00

    >>62

    第3分隊員A「行かせるかぁーーーっ!!」


    ナレーション

    自らの盾を失っても、第3分隊員は動きを止めるべくシズへとしがみつく。

    気炎を吐いて恐怖を飲み込み、全身を拘束具にして、必死に羽交い締めにしようとする。


    シズ「それがどうしたぁっ!?」

    第3分隊員A「かはっ!?」


    ナレーション

    しかし、理外の怪物を前に人の身は儚く脆く、シズは羽虫でも追い払うように気軽に振り払らってしまう。

    第3分隊員Aの身体は車輪のようにグルグルと宙を踊り、地面を切り裂きながら、強引に叩きつけられる。

    いかに頑丈なキヴォトス人の身体でも、コンクリートに叩きつけられた衝撃は少女の身体を鈍く蝕む。


    第3分隊員A「ま…だ…っ!」


    ナレーション

    それでも彼女は立ち上がることを止めなかった。


    第3分隊員A「やっと、寒さに震えなくて良い家が出来たんだ、明日のご飯の心配をしなくていいんだ」


    ナレーション

    いつか、部隊の…アリウスの仲間たちとともに助けた、1人のバカに諦めの悪さを学んだから。

    いつか、自分たちを失いたくないといってくれた、仲間に愛を学んだから。


    第3分隊員A「また、みんな一緒にご飯食べて、おやつ食べて、遊ぶんだっ!!だから、絶対行かせないっ!!」


    ナレーション

    だから、少女は諦めない。

  • 68二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 07:04:16

    頑張れ

  • 69二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 12:48:24

    なんとかなれー!

  • 70二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 21:04:20

    アリウスからしたらこの居場所は手放せないだろうからね

  • 71◆uWDvNjj9ac24/09/20(金) 22:13:46

    >>67

    シズ「はは…にゃははははははっ!!」


    第3分隊員A「な、何がおかしい!」


    ナレーション

     ある少女の覚悟を、シズは笑った。嘲笑ではない、狂気でもない、歓喜と敬意の大笑である。


    シズ「あー、すまない。君を侮辱するつもりはない。むしろ、君を路端の木偶と侮ったことを謝らせて欲しいにゃ」


    第3分隊員A「で……?よく分かんないけど、バカにしてるわけじゃないの?」


    シズ「勿論。君の勇気に敬意と尊敬を。ここからは1人の「敵」として誠心誠意お相手させて貰うにゃあ」


    ナレーション

      シズは戦場の真ん中に居るにも関わらず、愛すべき好敵手たちへ謝罪と称賛を送った。

      眼前の愚者は土臭いほど泥臭く、眩いほどに青臭く、揺るがぬ覚悟と意思が灯された力図良い瞳は勇者のそれだ。

      だからこそ、シズは笑った。彼女にとっての喜びとは闘争、強者こそが友であり尊敬する者。

      何度踏みつけても立ち上がってくるであろう、その闘志と勇姿をこそ、シズは尊び喜んだ。


    ズドンッズドンッ!(銃撃音)ズダダッ!(銃撃音)


    シズ「…っ!失礼っ、敵は「1人」じゃなかったみたいだにゃ」


    ミサキ「ちっ!完全に不意を突けたと思ったのに」


    ナレーション

     そして、第3分隊員Aが動かしたのは敵の心だけではない。

     戦う理由を再確認したアリウスの少女たちは獲物を握り直し、シズの強さを前に沈みかけていた士気が上がる。

     ミサキの不意打ちが失敗に終ろうとも、彼女たちの心に絶望はない。既にそれを乗り越えたことを思い出したから。

  • 72二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 07:45:39

    行けー!

  • 73二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 10:29:34

    他の皆は間に合うか

  • 74二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 18:17:02

    00のサーシェスみたいな奴なのかな?

  • 75二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 20:54:39

    頑張れ皆

  • 76◆VLlUGaOg9c24/09/21(土) 22:28:19

    >>74

    代理モブ「実はOO見たこと無いんですよね。F91の劇場版は見たんですが……」


    >>71

    シズ「にゃははははっ!」


    ズダダッ!(銃撃音)


    アリウス分派の生徒A「うぐっ…・!」

    アリウス分派の生徒B「がはっ!」


    ナレーション

     熱殺蜂球。ニホンミツバチが圧倒的強者であるスズメバチを倒す為に行う、数を頼りにした圧殺戦法。

     このトリニティ新校舎防衛戦の戦況もそれに似て、本来数で劣る筈のアリウス分派が数を頼りに、

     強者であるシズに挑む形になっていた。


    シズ「そっちも見えているにゃっ!」


    アリウス分派の生徒C「…っ!?」


    ズダンッズダンッ!(銃撃音)ズダダッ!(銃撃音)


    アリウス分派の生徒C「ぐ…っ!まだ…っ!」


    ナレーション

     シズに迫るアリウス生たちが倒されても、その攻撃の隙間を狙うように後続が襲い掛かる。

     それすらもシズは退け、しかし、心折れぬアリウス生たちはまた果敢に立ち向かう。その繰り返しであった。

  • 77◆uWDvNjj9ac24/09/21(土) 22:29:46

    >>76

    代理モブ「これ、前のトリップですね」

  • 78二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 06:19:11

    あるあるだよねぇ

  • 79二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 15:07:46

    このレスは削除されています

  • 80二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 22:59:04

    厄介すぎる

  • 81◆uWDvNjj9ac24/09/23(月) 00:15:58

    >>76

    ヘルメット団A「リーダーに続けぇ!」


    ナレーション

     勿論、シズの指揮下にあるヘルメット団やカイザー兵たちも遊んでいる訳では無い。

     彼女等彼等はアリウス生たちほどでは無いものの、戦闘慣れしている。

     

    ズドンッ!(銃撃音)


    カイザ-兵「ぐはぁっ!」


    ヘルメット団B「気をつけろ!狙撃兵が…っ!」


    ズダダッ!(銃撃音)


    アリウス分派の生徒C「…」


    ヘルメット団B「ば、ばかな、いつから……っ!?」


    ナレーション

     しかし、それは昼間の真正面からの撃ち合いの話。

     現在時刻は夜、戦場はアリウス分派のホームであるトリニティ新校舎前。

     内戦時代は影に潜み隠れ暮らし、圧政時代は少女兵として闇に紛れて暗躍してきたアリウス生にとって、

     最高の条件とも呼べる戦場。地の利は確実にアリウスに味方していた。


    ヘルメット団A「怯むな!数は私たちの方が上だ!それに、怯めば後でリーダーが怖いぞ!」


    ナレーション

     しかし、それでも、数は圧倒的にヘルメット団とカイザーの方が多い。

     そして、シズという怪物の名の下に彼女等彼等は統率されていた。

  • 82二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 08:19:15

    リーダーが強いってそれだけで士気が上がるからなぁ

  • 83二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 11:52:13

    サオリたちは大丈夫なのか

  • 84二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 17:52:43

    保守っと

  • 85二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 20:24:43

    ただの家庭科虐め対策がなんでこんな事に

  • 86◆uWDvNjj9ac24/09/23(月) 22:22:09

    >>40

    サオリ「また工事中だとっ!?どうなっているっ!?」


    スズミ「トリニティ生が関わっているのは分かってはいましたが、ここまでとは………っ!?」


    ナレーション

     帰還を急ぐカナたち潜入組であったが、その進みは遅々としたものだった。

     学区のあちこちに立てられた工事中の看板、それにより余儀なくされる回り道の繰り返し、

     秩序側の集団となった今のアリウスが無視する訳にもいかず、焦りに身を焦がされながら地図を睨み続けるアズサ、

     刻一刻と流れる時間の中で、怒れるサオリの声は次第に大きくなっていった。


    ……上?


    ナレーション

     そんな中、メモを元に今回の事件を起こせそうな生徒が誰か考えていたカナは手を止め、空を見上げた。

     カナの鍛え上げられた感覚が捉えた、空をゆっくりと移動する大きな何か。その正体に気付き、カナは叫んだ。


    スズミ、閃光弾貸してくれ!

    スズミ「え?は、はい、どうぞ…」

    ありがとう!ふんっ!!


    ナレーション

     カナはひったくるように閃光弾を受け取ると、直ぐさまピンを抜いて空に投げる。

     いきなりのことに一堂が上を見上げるが、そこには分厚い雲が空を蓋するのみ。………だった。


    サオリ「雲……じゃない!その奥だ!」

    ヒヨリ「あ、あれはシャーレのマークです!」


    ナレーション

     空の天蓋を貫いて現われたのは、連邦捜査部シャーレ………馴染み深い先生のヘリだった。

  • 87二次元好きの匿名さん24/09/24(火) 06:46:02

    このレスは削除されています

  • 88二次元好きの匿名さん24/09/24(火) 13:36:41

    シャーレの登場だ!

  • 89二次元好きの匿名さん24/09/24(火) 20:12:46

    これで間に合いそうか

  • 90◆uWDvNjj9ac24/09/24(火) 22:52:45

    >>86

    先生、助かった!ありがとう!でも、なんでトリニティに?


    "どういたしまして、カナ。ヒマリが電話で教えてくれてね、お陰で助けに来れたんだ"


    分かった、ヒマリにもお礼言わないとな!


    ナレーション

     先生に着いてきていた他校の生徒も居たこともあって、ヘリの内部は非常に狭苦しいことになっていた。

     しかし、快適で無いことを除けば、障害物の無い空の旅は順調に進んでおり、

     カナを初めとしたアリウス勢の生徒たちは「これで帰れる」と喜び、安堵の笑みを浮かべていた。


    サオリ「もっと速度を出せないか?ターボとか積んでいないのか?」

    モエ「いや、流石にそんなの積んでないし……」


    ナレーション

     訂正。約1名だけは心配からパイロット役の生徒を急かしていた。


    ミヤコ「失礼、貴女がトリニティ総合学園アリウス分派ホストの神子柴カナさんで間違いないでしょうか?」


    ああ、私が神子柴カナだ!えっと……うさ耳の人?


    ミヤコ「SRT特殊学園所属、RABBIT小隊の月雪ミヤコです。カナさん、こちらの資料を貴女に託しに来ました」


    …ありがとう、感謝する。アリウス分派を代表して礼を言おう。


    ナレーション

     SRTの名前にピンとこなかったカナだったが、

     ミヤコの真剣な表情を汲み取り、アリウス返事のホストとして返事を返す。

     その対応は、まだ1年生で色々と経験不足なミヤコを驚かせるほどに真摯なものだった。

  • 91二次元好きの匿名さん24/09/25(水) 08:02:58

    ヒマリのはこっちだったか

  • 92二次元好きの匿名さん24/09/25(水) 12:34:43

    これで移動は楽ちんだ

  • 93二次元好きの匿名さん24/09/25(水) 17:29:00

    渡された資料は…嫌がらせの証拠かな?それともカイザーの地上げ関係?

  • 94二次元好きの匿名さん24/09/25(水) 21:02:39

    なんにせよ助かったぜ

  • 95二次元好きの匿名さん24/09/25(水) 22:48:19

    このレスは削除されています

  • 96◆uWDvNjj9ac24/09/25(水) 22:57:23

    >>90

    ミヤコ「…そちらの資料は、我々RABBIT小隊がミレニアムサイエンススクールの天童ケイさんの協力の下、

        カイザーファームと一部トリニティ生の繋がりについて調査したものです」


    "そのケイから伝言だけど……『これで借りは返しました』だってさ」


    ナレーション

     王女とともに役割に殉じる目論見は失敗に終ったが、今はミレニアムの1生徒としてそれなりに楽しくやれている。

     その切欠となったのがカナの言葉であったことを、ケイは今も忘れては居なかった。

     だから、ケイは生まれて初めて、役割の為でも、王女の為でもなく、自らの機能を振るったのである。


    そっか…なら、ケイにもちゃんとお礼を言わないとな。

    ミヤコたちも本当にありがとう!すごく助かった!


    ナレーション

     ミヤコたちRABBIT小隊は、今は無きSRT特殊学園の生徒として正義の為に日々戦い続けてきた。

     ミヤコたちは1年生で現場に出た経験も少なく、SRTの特殊部隊という性質上、その活躍が表に出ることは少ない。   

     だからこそだろう、カナの素直な感謝の言葉はミヤコたちの心に深く響いた。


    ミヤコ「…いえ。こちらこそ、ご理解ご協力を感謝します」


    ナレーション

     正義を求めたことが間違いでは無かったと、兎たちは改めて確信した。

  • 97二次元好きの匿名さん24/09/26(木) 08:19:28

    成程なぁ
    良かったぜ

  • 98二次元好きの匿名さん24/09/26(木) 12:38:25

    義理難いな

  • 99◆uWDvNjj9ac24/09/26(木) 20:55:30

    代理モブ「一応、想定している時系列としてはカルバノグ1章~最終編の間、
         エビが消えるよりも前を想定しています」

    代理モブB「SRTの閉校、カイザーとヴァルキューレの癒着を経験した直後、
         お偉いさんたちの都合に色々と振り回されたばかりになりますね。
         先生に対してはある程度心を許している筈ですが……」

    代理モブ「だからこそ、一層、カナの真っ直ぐに感謝の言葉が響いたんですね。
         カナはティーパーティーのホストの1人ではありますが、経歴からして治政者らしくないところがあるので」

  • 100◆uWDvNjj9ac24/09/26(木) 22:00:58

    >>96

    ミヤコ「カイザーファーム本社の方にはシャーレの名義でC&Cとゲーム開発部が、

        トリニティ本校舎の方は我々RABBIT小隊が抑えます。なので、アリウス分派のみなさんは……」

    分かった。私たちは、私たちの戦いをする。

    ミヤコ「申し訳ありません、手が足りず、皆さんのお力を借りなければならず……」

    気にするな、元々私たちの喧嘩だ!

    ミヤコ「…ええ、宜しくお願いします」


    ナレーション

     狭苦しいヘリの中、カナとミヤコは実に清々しい爽やかな気分で握手を酌み交わした。

     ミヤコはカナの素直で真っ直ぐな感謝と好意が擽ったく、

     カナは知り合いでも無いのに全力で助けようとしてくれるミヤコたちの優しさと正義が嬉しかった。

     切欠は陰謀であったかもしれないが、この出会いは間違いなく2人にとって良いものだったと言えるだろう。


    ヒヨリ「あ、あの、お腹空いてて…これ少し貰って良いですか」

    ミユ「え、で、でも、それは私のお昼ご飯……」


    アズサ「ヒヨリ、我慢して。というか、非常用のカロリーメイトはどうしたの?」


    ヒヨリ「もう食べちゃいました…」


    サキ「お前等……アリウス分派の幹部じゃなかったのか……?」


    ナレーション

     少々喧しくはあるものの、アリウス分派とRABBIT小隊の仲間たちも仲良く?やっている。

     やはり、この出会いは彼女たちにとって素晴らしいものだった。………のかもしれない。

  • 101二次元好きの匿名さん24/09/26(木) 23:56:14

  • 102二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 08:14:19

    保守

  • 103二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 08:52:35

    食べちゃったか

  • 104二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 14:01:31

    これ片付いたら皆で家庭科実習だから…

  • 105二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 20:16:15

  • 106二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 22:35:44

    RABBIT小隊も食糧難だから…

  • 107◆uWDvNjj9ac24/09/27(金) 22:49:39

    >>81

     ズドンッズドンッ!(銃撃音)ズダダッ!(銃撃音)


    シズ「にゃははっ!やっぱり、この中で1番手強いのは君かにゃ~?」


    ミサキ「軽々捌いておいて良く言うよ…っ!」


    ナレーション

     かつて、アリウス最強と謳われた部隊、アリウス・スクワッドの名は伊達では無い。

     シズの推察通り、新校舎を守る生徒たちの中ではミサキが飛び抜けて高い戦闘能力を持っている。


    ミサキ「…ルリ、撃ちこんだ後に狙撃をあわせらる?」


    ルリ(通信)『やってみる。けど、正直、キツい。弾…バッテリーカートリッジが残り少ない。

           それにさっき、敵狙撃手の弾がマスクを掠った。次は当ててくると思うよ」


    ナレーション

     強さにも種類があるので一概に比べることは難しいが、ミサキ自身、自分がそれなりに強いという自負があった。

     トリニティやシャーレの協力者やアリウスのみんなとの共闘とはいえ、

     絶望の象徴だったベアトリーチェにも自分は勝った。サオリ姉さんやカナたちも自分を信じて防衛を任せてくれた。

     その自負は既に前線ごとボロボロだが、それでも、ミサキは家族の帰って来る家を諦めることが出来ない。


    ミサキ「…そっちには前衛部隊の第2班と第4班を回す。このまま暴れられて蹴散らされるよりはマシでしょ?」


    ルリ(通信)『…持つの?』


    ミサキ「…持たせる」


    ナレーション

     だから、ミサキは平気なフリをして笑うのだった。

  • 108二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 23:08:03

    耐久はできてる感じか

  • 109二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 07:48:06


  • 110二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 11:07:09

    なんとかなるか

  • 111二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 17:01:42

    保守

  • 112◆uWDvNjj9ac24/09/28(土) 21:28:47

    >>107

    ナレーション

     新校舎の防衛を引き受けた時、ミサキには留守番ぐらい自分でも何とかなると思っていた。

     けれど、現実はどうだろう?シズという強敵の前にちっぽけなプライドごと前線はボロボロ、

     下がり始めた士気を立て直したのも自分以外の特別強い訳でもない1生徒、これじゃあ、

     仲間たちに託されたのだと密かに胸を張っていた自分は一体何なのか?ミサキは自分に問いかけた。


    ミサキ(…まぁ、でも、やるしかないか。どうせ失敗しても………)


    ナレーション

     傷ついた自尊心が生み出す無意識のストレスが、最近ではめっきりと口にすることが少なくなった、

     絶望と諦念の心が顔を出しかける。が、それがミサキの中で完全に姿を現わすことは無かった。


    カナ(回想)『見ろ、ミサキ!ハサミに櫛、ドライヤーに髪紐、もう数える方が難しいくらいだ!』


    ナレーション

     自分たちが祭り上げた、能天気なバカ神輿の喜ぶ顔が


    サオリ(回想)『ミサキ、トリニティには慣れたか?私はまだ少し目が回りそうになるが……』


    ナレーション

     自分たちを守ってくれた、姉貴分の心配そうな顔が


    アリス(回想)『ぱんぱかぱーん!アリスは新マップにやって来ました!』


    ナレーション

     つい最近出来たばかりの、新しい友だち?の人懐っこい笑顔が浮かび上がってきて、

     ミサキは何故か?何時ものような後ろ向きの言葉を口にする気にはなれなかった。


    ミサキ「…それじゃあ、やろうか」

  • 113二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 22:33:44

    やったぜ

  • 114二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 23:27:12

    まだ大丈夫そうかな

  • 115二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 09:34:17

    まだ持つだろうけどもうそろそろ限界だ
    カナ、先生、みんな、早く来てくれ!

  • 116二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 20:26:48

    保守

  • 117二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 20:27:37

    頑張れミサキ

  • 118二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 22:06:46

    がんばれー

  • 119二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 22:32:03

    このレスは削除されています

  • 120◆uWDvNjj9ac24/09/29(日) 22:33:52

    >>112

    ミサキ「狙撃の用意は良い?」


    ルリ(通信)『当然。やるからには絶対に外さない』


    ナレーション

     ミサキは愛銃を構え直すと、深く息を吐いて意識を集中させる。

     シズは強い。ミサキよりも…いや、もしかすると、姉貴分のサオリ姉さんよりも、強いかも知れない。


    ミサキ「「たとえ相手が自分よりもずっと強くても、それは今日戦わない理由にはならない」

         ………なんて、カナやアズサなら言うのかな?」


    ナレーション

     ミサキは怖かった。けれど、それ以上に立ち向かう勇気が沸いてきた。

     絶望と虚無の茨は、仲間たちが何時の間にか解いてくれたから、もう生きることを諦めようとは思わない。

     苦しみ抗いがならでも、生きることに意味があるのだということを、ミサキはもう知っていた。


    ミサキ「………今ッ!」


    ズドンッズドンッズドンッ!!(銃撃音)ズダダッ!(銃撃音)


    ナレーション

     ミサキの持つ携帯式対空ミサイルの弾丸が空から降り注ぎ、それを撃ち落すべくシズが銃を振り上げる。

     しかし、その意識を上空に向けた一瞬。獲物へと牙を向ける、ほんの1秒にも満たない隙を狙う狙撃手が1人。


    シズ「にゃはっ!?」


    ナレーション


     荷電粒子の弾丸は、がら空きになった胴を確かに捉えた。

  • 121二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 23:21:16

    某フロムゲーの最新作のワンシーンの如く貫いてそう…

  • 122二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 07:54:49

  • 123二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 13:30:07

    これは効いたろ

  • 124二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 20:33:42

    やったか?!

  • 125二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 20:58:52

    さすがに土手っ腹に砲弾が直撃すればダウンする…でしょ?

  • 126◆uWDvNjj9ac24/09/30(月) 22:41:21

    >>120

    ナレーション

     いかなキヴォトス人とはいえども、人型であり、その身体構造は人間のそれでである。

     呼吸はするし、食事もするし、眠りもする。胴体には繊細な内臓が詰まっている。

     希代の大天才、つかつ……もとい月雪リアの傑作である荷電粒子式狙撃銃の一撃はかなりの火力を誇り、

     それを無防備な胴に撃ちこまれれば大抵の生徒は無事では済まない。


    シズ「にゃは~………流石に今のは痛かったにゃあ?」


    ナレーション

     …そう、大抵の生徒は。


    ミサキ「……は?嘘でしょ?」


    ルリ(通信)『わ、笑ってる……?」


    ナレーション

    ミサキたちの不幸は、シズがその大多数からは逸脱した力をを持つ強者だったことだろう。

    宇宙戦艦用の艦砲として開発された、かの光の剣の一撃とほぼ同等の熱量を撃ちこまれながら、

    シズは「やっと楽しくなってきた」とでも言わんばかりに、獰猛な笑みを浮かべた。


    ミサキ「こ、こんなの………」


    ナレーション

     「勝てない」。その文字がアリウス生たちの頭に浮かび上がりかけた、その時、


    ズダダッ!(銃撃音)


    ナレーション

     銃撃音が鳴り響いた。

  • 127二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 23:22:22

    さてはコイツ中身は人間じみたメンタルでもはやアリスと同じタイプのオーパーツレベルの全身機械で体が構築されてるかな…某主任が確かAIの類いだった様に、

  • 128二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 00:10:43

    >>127

    それかヒナやホシノレベルの超頑丈な奴か

    なんでそんな奴がヘルメット団やってんのさと言いたくなるが

  • 129◆uWDvNjj9ac24/10/01(火) 06:36:58

    >>126


    シズ「…っ!?」


    ナレーション

     シズは表情を変え、自身の背後へ向けて銃を向ける。

     その一瞬をついて、背後の戦士……サオリはシズへと肉薄した。


    サオリ「よくもやってくれたな…っ!」


    シズ「へぇ、これまた素敵なお客様だにゃ~っ!?」


    ナレーション

     サオリとのインファイトに興じるのも一興だと、シズは嬉しそうな声を上げたが、

     しかし、自身のライフルを横薙ぎに振るい、その衝撃を利用して距離を取ると、

     サオリの全身を視界に入れて考えを改める。


    シズ(…違う。私を攻撃したのはコイツじゃない)


    ナレーション

     その事実に気がついた時、既に、カナは再びシズに肉薄していた。

  • 130二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 08:00:34

    >>128

    アレかな…顔を隠さなきゃ発動できないタイプの耐久かな?

  • 131二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 10:13:35

    期待の保守

  • 132二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 12:47:59

    別に書き込んだら12時間もつんだから無駄に保守せんでも

    不意打ち行けるか?

  • 133二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 20:09:57

    合流来た!

  • 134◆uWDvNjj9ac24/10/01(火) 22:33:08

    ナレーション
     いつか、彼女自身が言っていたように、奇襲戦術はカナの十八番だ。
     それは、育ての姉に貰った命を守る為、内戦の地獄の中で何が何で生き抗おうとした弱者の兵法であり、
     陰に身を隠し、喧騒に音を隠し、心の内側に意思すら隠し通す、隠れんぼの天賦でもある。
     どこぞの狙撃手兎ほどの異常性は無いものの、闇の中で彼女を探し出すのは至難の業と言って良い。

    ズダダッ!(銃撃音)

    シズ「…っ!?まぁずは、君からかにゃ~っ!」

    サオリ「上等だ。私たちを敵に回したことを後悔させてくれるっ!」

    ナレーション
     姿のない敵を追う前に、目の前のサオリを倒すことを選んだシズの選択は正しかった。
     いかなシズとはいえ、仮にトリニティの戦略兵器と呼ばれるツルギであったとしても、
     サオリと戦いながら、夜闇に潜むカナを見つけ出すことは難しい。もっとも……

    ズダダッ!(銃撃音)

    シズ(やばっ、弾かれた…っ!)

    ズガンズガンッ(銃撃音)

    サオリ「アリウスからは逃れられない。そのことを思い知れ!」

    ナレーション
     姿のない敵の妨害を受けながら、サオリを相手取るのも相当に難しいのだが。

  • 135二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 23:44:22

    コレ相手側ができるのはある程度タンク役を呼んで妨害の場所を探らせつつサオリに集中するみたいなの辺りしか自分は思い付かなかったけど、そういう策を弄するのは無しでそのまま続行か使えるものは何でも使うスタイルかでシズが天井組かメンタル以外は全身機械なヤツかはたまたそういうの一切無しで戦いが得意なだけの一般人かはそろそろ分かりそうな気はする…

  • 136二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 00:08:13

    真っ当な戦闘技術ではキヴォトスで1.2を争うレベルだからね!
    青春を費やした戦闘訓練はばにばにしないんだ

  • 137二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 07:41:48

    >>136

    進んで全力でそれをやりたいと思って費やしたから説を個人的には推したいかな

  • 138二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 14:18:09

    流れ来てるぞ

  • 139◆uWDvNjj9ac24/10/02(水) 20:35:54

    >>134

    ナレーション

     シズがいかに頑丈であろうとも、痛みに慣れていようとも、彼女は不死身でも無敵でもない。

     攻撃を受ける度にダメージは蓄積されているし、何れ限界もやってくる。

     カナたちの連携は、確かにシズを追い詰めていた。そう、追い詰めているのだ。


    シズ「にゃはっ♪」


    ズダダッ!(銃撃音)


    サオリ(な、更に速くなっただとっ!?)


    ナレーション

     だからこそ、シズは笑った。

     全霊を尽くして尚、追い詰められているという逆境に胸を踊らせ、自身の肉体に無意識に欠けていた枷を外し、

     この劣勢の中でギアを上げ続ける。………否、ギアが上がるなどという生易しいものでは決してない。

     強者たちとの死闘という心地よい刺激が、シズの中に眠る怪物を叩き起こそうとしているのだ。


    頼むぞ、ヒヨリ


    バンッ(閃光弾)


    シズ「っ!?」


    ズガンッ!(銃撃音)


    ナレーション

     しかし、ただ強いだけの相手に絶望してあげられるほど、カナたちは弱くない。

     シズへと叩きつけるように投げつけられた、カナの閃光弾が暗夜を裂いた瞬間、

     ヒヨリの対物ライフルの一撃がシズのヘルメットを揺らした。

  • 140二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 20:39:34

    追い詰められてなおここまでの力を…!?こいつこれ以降敵になったら面倒だから戦闘終了次第取り込むべきでは…?(暴論)

  • 141二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 22:10:15

    何なんだこいつ

  • 142二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 23:15:28

    もはや某主任だな惜しむらくはまだ生身だから痛みはわからんが怯みはどうあがいても確実に生じる事くらいかな

  • 143◆uWDvNjj9ac24/10/03(木) 06:48:34

    代理モブ「何故かシズが強くなってるのは神秘云々ではなく精神的なモノです」

    代理モブB「この辺りは、他作品で申し訳ありませんが、修羅の門という漫画の影響が強いですね。
          純粋に手ごわいライバルとの戦いだから燃える!の滅茶苦茶業が深いバージョンとでも思ってください」

    代理モブC「ゲーム的に考えたら、総力戦ボスのように体力を一定まで削ったら行動パターンが変化、
          同時にステータスにも強化補正が入る。とかですかね?」

  • 144二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 07:53:32

    なるほどそういう類いか…

  • 145二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 08:04:22

    実力開いてる奴には無力なタイプだな…

  • 146二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 14:44:04

    保守

  • 147二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 20:03:05

    このレスは削除されています

  • 148◆uWDvNjj9ac24/10/03(木) 22:40:32

    >>139

    サオリ「そこだ!」


    ズガンッ!(銃撃音)


    シズ「――っやあっとぉっ!!」


    サオリ「っ!!」


    シズ「調子が出て来たにゃあっ!」


    ナレーション

     暗転した視界、頭が揺らされたことによる軽度の眩暈、それによって生まれた隙を狙ったサオリの一撃、

     その全てを受けても尚、シズは苦戦している状況そのものを楽しみ、その昂揚を力に変え続ける。

     シズは自身の銃を戦棍の如く巧みに振るい、サオリの銃をかちあげるようになぐりつけた。


    ズダダッ!(銃撃音)


    シズ「にゃっ!」


    サオリ「ぐっ!!」

     

    ナレーション

     カナの援護射撃が襲い掛かるも、シズは銃撃の痛みを無視して走り出す。

     そのままサオリに肉薄すると、鋭い右膝の蹴りで襲い掛かった。

  • 149二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 23:40:48

    ほしゅ

  • 150二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 07:49:18

  • 151二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 14:09:24

    諦めないって強い

  • 152◆uWDvNjj9ac24/10/04(金) 19:02:24

    >>148

    ズダダッ!(銃撃音)


    シズ「っ!流石に欲張りすぎかにゃっ!?」


    ナレーション

     膝蹴りで肉薄したサオリの頭に突きつけようとした銃口は、影より現れた銃弾に弾かれ、シズはまた隙を晒す。

     その隙を埋めるように、またサオリたちが攻勢を仕掛けて………その繰り返しが続く。

     

    アリウス生「あいつ、散々暴れてまだあんなに元気なの……?」


    ヘルメット団「そんな、あのリーダーが攻めきれないなんて………」


    ミサキ「…まだ、届かないけど……っ!」


    ナレーション

     どれほどの時間が流れただろうか?気の遠くなるほど長い間だった気もするし、一瞬であったような気もする。

     兎も角、しばらくの間、戦場の真ん中で繰り広げられた激戦は周囲の視線を釘付けにした。

     拮抗した多対一の戦闘は攻守が何度も入れ替わり、まるで演舞のように、火花を散らして見るものを引き付ける。

     あるいは敵への畏怖、あるいは信じる最強が揺るがされたことへの驚愕、あるいは…強さへの憧憬。

     抱く思いはそれぞれ違えど、その場の全員が確信していた。…この戦いの勝者が、この戦の勝者だと。


    シズ「っ!んにゃぁあーっ!!」


    サオリ「ちぃっ!!」


    ナレーション

     ついに一本の銃剣が固い身体を貫き、肩に突き刺さるのを、シズは無視して拳を振るう。

     すんでのところで、なんとかそれを躱したサオリが銃口を突きつけるが、今度はシズの左膝が銃をかちあげる。

     真夜中の決戦は少しづつ、しかし、確かに終わりへと向かっていた。

  • 153二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 20:36:47

    この様子だともうすぐ日の出か…
    まるで刃牙と勇次郎の水入らずの差し勝負みたいだな

  • 154二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 22:48:20

  • 155二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 08:30:17

  • 156二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 14:19:48

    イベントも終わりに、って思ったけどよく考えたら原因が解決してねえや

  • 157二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 21:14:44

    そういやそもそもは家庭科の話だった

  • 158◆uWDvNjj9ac24/10/05(土) 22:06:03

    >>152

    サオリ「いい加減、諦めろ!このままでは貴様も危険だぞ!」


    シズ「だから、楽しいんじゃないかにゃぁーっ!?」


    ナレーション

     カナによって刺し貫かれた肩から鮮血を巻き散らかし、シズはサオリの忠告を無視して獲物を振るう。

     カナも、サオリも嫌な予感がしていた。

     このままでは、どちらかが死ぬまでシズは止まらないのではないか?そんな気がしてならなかった。

     

    (これは、ちょっと、不味いな。どうにか、止め時を見つけたいんだが……… 

     きっと、シズは殺されないと負けを認めない。そういうヤバさをした目をしてる)


    ナレーション

     内戦時代に何度か見た。自分の命を使うことを躊躇わない、死兵の狂気。

     それに酷く良く似た何かを、カナはシズの中に見た気がした。


    (モモイたちやミヤコたちが、上手く糸を引いてる奴らを止めてくれても、

     正義実現委員会がすぐに動き出せるようになるかは分からない。だから、シズは私たちで止めないとだけど…)


    シズ「にゃはぁっ!」


    ズダダッ!(銃撃音)


    サオリ「っ!それがどうしたぁっ!!」


    (手加減できるほどの余裕がない。私たちも殺す気でやらないと、私たちが殺される。……うん、困った)

  • 159◆uWDvNjj9ac24/10/05(土) 22:32:53

    >>158

    (困ったから、こういう時は、みんなに助けてって言うのが一番いいんだけど………敵は他にも居るからなぁ。

     それに周りが封鎖されてるから、今、この戦場にいる人じゃないとそもそも来られない可能性が高い。

     ………やっぱり、私が責任もって殺るしかない……か?)


    ナレーション

     カナの眼がかつての……冷徹な眼へと変わる。生き足掻く為なら何でもする、戦乱に生きる人間の眼だ。

     カナは自分がバカであると自負しているが、それでもアリウスのホストとしての責任感はある。

     なにより、仲間たちにこれ以上手を汚して欲しくないという想いがある。だから、決めたならば迷いはしない。

     不良相手とはいえ、「殺人」の罪すら全て覚悟して、カナは引き金をそっと引く。


    ドゴォンッ!(破壊音)ギュルルルルゥ――ッ!!(アスファルトがタイヤを切りつける音)


    ナレーション

     ………よりも前に、彼女たちは戦場に現れた。1台の戦車に乗って。


    ヒフミ「みなさん、ご無事ですか!?」


    ひ、ヒフミっ!?なんで、ここにっ!?


    ハナコ「うふふっ、近頃、みなさんの周りで妙な噂を色々聞いたもので心配になりまして……きちゃいました」


    コハル「と、トリニティの校舎に攻め込もうなんて許さないんだからっ!」


    ナレーション

     なんてことはない。ただ、ピンチに駆けつけてくれる優しい友だちが居たという。たったそれだけの話だ。

  • 160二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 22:45:13

    あぁ、来たかついに彼女らが…

  • 161◆uWDvNjj9ac24/10/05(土) 23:58:33

    >>159

    アズサ「移動中、姿を見かけてな。すまないが、案内に回っていた」


    サオリ「そういえば、いつも以上に静かだと思ったら……」


    お願いだから、もっと早く教えてくれ!普通にびっくりした!


    アズサ「…すまない。戦車に追いついたり、道中の敵を蹴散らすのに必死で失念していた」


    ナレーション

     何故か、戦車の中から現れたアズサに対して、カナたちはそれほど強く怒ることはなった。

     ヒフミたちという助っ人が頼もしかったのもあるし、何より、怒り以上に無事な姿が見れて安心したからだ。

     これほどの大規模戦闘、戦場全体に気を配ることすら難しい中では味方一人一人の生存を確認することは不可能だ。

     だからこそ、2人はアズサの無事をこそ何よりも喜んだ。


    シズ(正実のチビは目に脅えがある。修羅場の経験が浅い、普段は拠点勤務の1年生ってところかにゃ?)


    シズ(デカいおっぱいは表面上は笑って見せて肝が据わってるけど、立ち振る舞いはトーシロのそれ。

       銃を撃ちあうよりも、違う戦場の方が生れてると見た)


    シズ(問題は鳥バッグの女。素人みたいな顔してるが、中々どうして楽しそうな手合いだ。

       無意識レベルで周囲の警戒をしてて、尚且つ喧嘩慣れしたヤツ特有の動きの馴れがある。

       是非お相手したいところではあるんだけど………今は不味いな。流石に戦闘にすらならない)


    ナレーション

     新しい敵を値踏みしながら、「さて、どうしようかにゃあ?」と静かに笑った。

  • 162二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 08:10:12

    これで引いてくれないかなぁ

  • 163二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 11:49:57

    ここまで来てそれでも怯まないのか

  • 164二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 20:29:44

    ええい化物め

  • 165◆uWDvNjj9ac24/10/06(日) 21:51:53

    >>161

    ハナコ「さて、そういう訳なので、大人しく撤退していただけると助かるのですがどうでしょう?

        その身体では戦い続けるのは難しいと思いますが………」


    シズ「それはそうだけど、私たちも仕事だからにゃ~。

       一応、これはティーパーティーから正式な許可を貰っての仕事だし?」


    ハナコ「いえ、その許可は不当なものとして、現ホストのナギサ様の名の下で正式に「虚偽」になりましたよ?

        許可を出した方はシャーレの生徒の方々によって検挙されましたし、この事件の終結の為、

        正義実現委員会が既に部隊編成を始めています」


    ナレーション

     ハナコの言葉にシズは口を閉じて考え込む。

     さきほどまでの戦いには勝機があった。というか、シズは本気で勝つつもりでいた。

     だが、流石に疲弊した今の身体で、アリウスの少女たちに無傷の増援たちを加えた連合相手では分が悪い。

     シズは戦闘狂ではあるが、同時にヌチャヌチャヘルメット団のリーダーでもある。集団の長としての責任がある。

     幾らテンションが上がっていても、勝ち目のない戦いに部下たちを巻き込むことは出来ない。


    シズ(でも、この話がハッタリだとしたらオーナーの怒りを買う。カイザーレベルの企業に睨まれるのは、

       ちょっとやりずらいにゃ~………)


    ハナコ「私の話を疑うのも無理がありませんが、このまま無理な戦いを続けて確実に敗北することを考えれば、

        選択肢は一つしかないように思いますが?」


    シズ「私が戦死しても、私たちが負けないなら別にいいんだけど………どの道、士気が落ちて壊走する…か。

       しかたない。よし、お前等!お言葉に甘えて撤収するにゃ~っ!!」


    ナレーション

     シズの号令は新校舎防衛戦の幕引きとなって、戦場に響き渡るのであった。

  • 166二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 22:49:27

    何とか引いてくれた…

  • 167二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 07:55:53

    何とか終いにできたか

  • 168二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 12:41:56

    セーフ

  • 169二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 20:56:02

    勝った…勝った?

  • 170◆uWDvNjj9ac24/10/07(月) 22:28:45

    >>165

    ミサキ「本当に逃がしていいの?」


    いい。というか、もう戦いたくない。正直、凄く疲れた!今すぐ寝たい!!


    シズ「じゃあねぇ~、また遊ぼうにゃ~っ!」


    来るな!それ、遊びじゃなくて戦いだろう!


    ナレーション

     アリウス生たちは思うところこそあるものの、カナの疲れたという言葉に内心同意して銃を下ろした。

     負傷者も少なからず出ていたし、被弾の少ない生徒たちも消耗していたし、なにより、

     これ以上続ければ、超えたくない一線を越えさせられるという予感が彼女たちにはあった。

     だから、本当に逃がしてもいいのかという不安を飲み込みつつも、アリウスはカナの決定に従ったのである。


    ハナコ「まぁ、彼女たちも今回の1件で少なからず消耗したでしょうし、

        雇い主が逮捕という形で仕事自体が中断になりましたので、しばらくは立て直しに専念するかと……」


    サオリ「…それは、つまり、しばらくの後はまた襲ってくるかもしれないのではないか?」


    ヒフミ「いえ、流石の大空シズでも大義名分も無くトリニティに攻め込む無謀な真似はしないと思います。

        噂によると、彼女は戦闘狂ですがリーダーとしての責任感も持ち合わせているようなので……」


    アツコ「ヒフミは何でそんなに詳しいの?」

       

    ナレーション

     まだ生きている敵を逃がしたという不安が完全に消えることは無い。けれど、確かに、アリウスは成し遂げたのだ。

     殺し合いの戦争ではなく、守る為に敵を倒して抗う、学生らしい喧嘩で事件を終わらせることが出来のである。

  • 171二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 07:46:52

    ヒフミならまぁ…知ってそうだよな…

  • 172二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 13:34:33

    ブラック精通ヒフミ好き

  • 173二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 20:38:26

    流れが知ってるのかライデンなのよ

  • 174二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 22:14:53

    とりまこの後は事後処理編かな

  • 175◆uWDvNjj9ac24/10/08(火) 23:48:54

    >>170

    《トリニティ本校舎 ティーパーティーの庭園》

    ナギサ「…事情は把握しました。こちらへの報告が遅れた事情も何となく察しはつきます。

        それでも、せめて連絡の一言ぐらいは欲しかったところではありますが………」


    すまない、気が抜けてた。返す言葉も無い。


    ナギサ「…まぁ、気が抜ける程度には新しい環境に馴染めているのでしたら良いことですね」


    ナレーション

     食器を軽く揺らすほど勢いよく額をテーブルに下げたカナの姿を見て、ナギサは深く責めるのを辞めた。

     素直な謝罪に毒気を抜かれたのもあるが、実際、今回の1件は中々に難しい事案ではあった。

     自治区内で食料品の買い占めを行うには、どこかでティーパーティーの生徒が関わっていなければ不可能。

     仮想敵側にティーパーティーの生徒がいる以上、公式に報告の文書を出しても握り潰されるどころか、

     改竄の恐れすらあった。誰が味方で誰が敵かも分からない組織を頼るのは難しいだろう。


    セイア「そうだね。カナは私たちが利用されることを懸念して情報を止めていたのだろうが、それこそ余計な心配だ。

        この学園内に潜在的な敵…とまではいかずとも、私たちを上手く使おうと考える生徒がいることぐらい、

        ホストになる前から承知している。謀略に関してはカナ、君よりも一日の長があるのだよ」


    ミカ「そ、そうだよ!セイアちゃんの言う通り、カナちゃんはどーんと私たちを頼って!」


    セイア「…ミカはこういったことでは頼らない方がいいかもしれないね」


    ミカ「ちょっとっ!?」


    ナレーション

     プクーっと頬を膨らませたミカの姿に、小さな笑い声が漏れ出した。

  • 176二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 07:43:43

  • 177二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 11:31:10

    頼ったら頼れるんだろうけど見た目のイメージがな

  • 178二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 20:17:20

    次何かあれば頼って良さそうなのはいいね

  • 179二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 22:21:04

    そういやこれ地味に調理実習前の案件なのがスゲェな…

  • 180◆uWDvNjj9ac24/10/09(水) 23:42:31

    >>175

    ナギサ「さて、今回の事件の顛末ですが不正な手続きと予算横領、カイザーファームが首謀したテロの共犯として、

        ティーパーティー所属の生徒を含めた三名の生徒を正義実現委員会の方で拘束しています」


    セイア「情けない話。実際、どちらが首謀かは分かったものではないがね。

        この難しい時期、事件をあまり大きくしたくない。内々で済ませたいのがティーパーティーとしての本音だ。

        個人としては、矯正局に突き出して徹底的に締め上げて欲しいところではあるのだが………」


    ミカ「まぁ、トリニティ内で済ませるってだけで、処分を軽くするようなことはしないから安心したよ」


    ナレーション

     下っ端の暴走とはいえ、生徒会であるティーパーティーの人間が他企業に資金を流し、

     ホストの認可していない不正な手続きを行い、トリニティへの襲撃に協力した。立派なテロ行為である。

     アリウス分校の吸収合併、エデン条約の延期、数多くの出来事が立て続けに起こった中で、

     ティーパーティー側が更なる事件を少しでも小さなものに抑えたいと考えるのも無理もないことだった。


    ナギサ「テロの首謀であるカイザーファーム の方はミレニアムのC&Cにより検挙されました。

        カイザー全体から見ても、系列企業の不祥事は少なくない打撃になるでしょう。

        最も、それでもキヴォトスからカイザーの名が消えることは無いでしょうが……」


    私、アイツら嫌いだ。なんか、嫌な感じがする。バカダム時代のベアトリーチェみたいな……


    セイア「まぁ、今回の事件よりも前から良くない噂が絶えない組織ではあるがね」


    ナレーション

     カイザーは数多くの系列企業を有する大企業。

     カイザーファームが無くなっても、カイザー自体が無くなることはない。

     キヴォトスに巧みに根を張るカイザーの手管の一端に触れたカナは、その陰湿な悪辣さに顔を顰めた。

  • 181二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 07:33:47

    まぁアレに手貸してるヤツが中枢レベルの所にいるのも考えたらそりゃ陰湿極まるのも確かではあるな…

  • 182二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 12:23:23

    やっぱ関わっちゃってたのか
    残念

  • 183二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 20:12:23

    まぁとりあえず一件落着って事で

  • 184◆uWDvNjj9ac24/10/10(木) 22:43:16

    代理モブ「前にカイザーファーム理事が言っていた、スポンサーがトリニティの生徒たちですね。

         カイザーファームはスポンサーの意向で動いていて、元々標的はアリウス分派だった訳です」


    >>180

    ナギサ「最後に襲撃の実行犯である大空シズ率いるヌチャヌチャヘルメット団への対応ですが、

        正義実現委員会とヴァルキューレへの報告という形で収まりました」


    セイア「というよりも、他に出来ることが無い。ヘルメット団のアジトの場所なんて当然誰も知らないし、

        無いとは思うが、トリニティ総合学園として動くとなれば、

        ヘルメット団という巨大不良組織全体を刺激する可能性も考えなけばならず、リスクが高いからね」


    ミカ「ごめんね、カナちゃん。カナちゃんたちからすれば納得いかないかもしれないけど………」


    …いや、仕方ない。喧嘩したくないのは良く分かる。シズは凄く強かったし、それ以上に怖い相手だった。


    ナレーション

     ある意味、カナたちとの間に最も深い因縁が出来た、シズたちヌチャヌチャヘルメット団は行方を眩ませた。

     カナは正直、シズと2度と戦いたくなかったが、また何時か相対する時が来るんじゃないか?

     シズのようなネジの外れた戦狂いが…1度目をつけた獲物を簡単に逃がしてくれる筈が無い。と、予感がしていた。


    ナギサ「…ミカさんではありませんが、今日は仕事の報告はこのぐらいにして楽しい話にしましょうか。

        近々、家庭科実習がありますが自信の程はどうでしょう?

        カナさんは経歴を考えれば、料理の経験は少ないかもしれませんが………」


    任せろ!ちゃんと練習して完璧に仕上げてみせるからな!


    セイア「いや、所詮はただの調理実習なのだからそこまでは必要ないのだが……」


    ……え?

  • 185◆uWDvNjj9ac24/10/11(金) 06:34:56

    >>184

    《翌日、トリニティ新校舎》

    どういうことだ!?聞いてた話と違うぞ!?


    トリモブ「あら、バレちゃったカスか」


    ナレーション

     翌日、セイアたちから聞いた話の矛盾について、問い詰めに来たカナに1人の生徒が悪戯っぽく笑った。


    サオリ「騙したな?」


    トリモブ「嘘をついたのは本当だから言い訳はしないカス。まぁ、悪かったとは思ってるカスよ」


    ナレーション

     サオリの鋭い睨みにも動揺せず、彼女はゆっくりと立ち上がってカナへと向き直ると……


    トリモブ「アリウス分派の皆様へのご無礼をお詫びします。大変、申し訳ありませんでした」


    ナレーション

     神妙に頭を下げた。

     彼女は何の意味もなく、悪戯で周囲を振り回すような生徒ではない。

     しかし、たとえどんな意味があろうとも、アリウスを騙したことは事実である。


    トリモブ「カナ様、どうか如何様に裁きを」


    ナレーション

     だから、少女弁明すら放棄して、アリウスの新たなる女王の裁きを受け入れた。

  • 186二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 09:31:14

    うわぁ急に真面目になる

  • 187二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 13:11:29

    カスちゃんなんでそんなことを

  • 188二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 20:30:58

    こわい

  • 189二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 22:53:31

    保守

  • 190二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 22:54:50

    まさか何だけど…

    君の本名大空シズだったりしない…?

  • 191◆uWDvNjj9ac24/10/12(土) 01:12:02

    >>185

    いや、別に裁いたりしないが?


    ナレーション

     まぁ、カナはそもそも裁きを下す気も無かったのだが。


    私はトリモブと出会ってからまだそんなにだけど、なんとなく分かる気がする。

    悪戯しようとか、悪さしようとか、そういうので私たちを困らせたりしないと思う。


    トリモブ「…まったく、それが取り柄とはいえ真っ直ぐ過ぎるのも考え物カス。

         私が例の容疑者たちに情報を売っていたらどうするつもりカスか?」


    そういうことをするヤツは、そういうこと言わないんじゃないか?


    トリモブ「その考え方が「真っ直ぐ過ぎる」というのカスよ」


    ナレーション

     糾弾するようなことを言いながら、トリニティの少女は愉快そうに笑っていた。


    トリモブ「…調理実習云々の話は嘘カスが、隙を見せたら食われるというのは本当カス。

         トリニティの新分派であるアリウス…そのホストあるカナ様、皆様は嫌でも注目を集める立場。

         分派の設立が気に入らない生徒も居るし、自分が成り上がるのに利用してやろうという奴もいるカス。

         そんな連中に食われないよう、気を引き締める為の……まぁ、合理的虚偽カス」


    ナレーション

     彼女はトリニティの生徒であり、学園の中にある政争と謀略の世界を良く知り尽くしていた。

     だからこそ、脚の引っ張り合いの無い、アリウスの生徒たちとの純粋な交流は心地よく感じていたし、

     トリニティの政治の世界で生きるには余りに純真で真っ直ぐなカナの在り方を心配すると同時に、

     悪者になってでも守ろうと思う程度には心底気に入っていたのである。

  • 192二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 07:45:31

    ええ子や

  • 193二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 12:04:02

    仲良かったもんなぁ

  • 194二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 12:04:35

    せやな

  • 195二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 18:09:08

    そろそろ次スレかな…

  • 196二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 23:26:59

    もしかしてその変な語尾は悪役を演じるためにわざと言ってる…?

  • 197◆uWDvNjj9ac24/10/13(日) 00:38:01

    >>191

    サオリ「それにしても…もう少しやり方があったのではないか?」


    トリカス「こういうのは危機感を煽るのが1番。特に、アリウスのみんなには良く効くと踏んだカス。

         ちょっと趣味の悪いやり方だったのは認めるカスが………本校の方で色々と良くない噂を聞いたカス」


    アツコ「全部知ってたの?」


    トリカス「まさか、それならもっと早く伝えたし、嘘までついて揺するネタを作らなくて済んだカス。

         …まぁ、ちょっと意地の悪い連中が妨害ぐらいはするだろうとは思ってたカスが」


    ナレーション

     「まさか、ここまでバカな真似をするとは…」と、彼女は心底呆れたように溜息を吐いた。

     トリニティの自治区で育ち、トリニティ総合学園に入学した生粋のトリニティである彼女だからこそ、

     バカな真似をしてトリニティの名に泥を塗るような淑女にあるまじき生徒たちに対しては複雑な思いがあった。

     というか、表に出さないだけで内心嫌っていた。


    トリモブ「…みんなは幾ら嫌なことがあっても、あんなバカになっちゃダメカスよ?

         流石にカイザーと組んで、不良にトリニティの校舎襲撃させるのは擁護出来ないカス」


    いや、ミカたちも迷惑が掛かるようかことしないが。


    サオリ「まぁ、幾ら襲撃の黒幕がトリニティとは言っても、それでミカやハナコたちと一緒にするのはな」


    ナレーション

     母校の生徒のやらかしに対して、元々は外様であるアリウス分派の生徒たちの大人な対応。

     彼女は何だか情けなくなって、再び深い溜息を吐いたのだった。

     

  • 198二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 00:57:38

    悲しいなぁ

  • 199二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 09:54:03

    まxs、いろんな人がいるから…

  • 200◆uWDvNjj9ac24/10/13(日) 18:53:30

オススメ

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