- 1◆ZGyEu7mBgw24/09/10(火) 01:41:22
- 2◆ZGyEu7mBgw24/09/10(火) 01:43:56
ステータス(オカルト部の部長として必要そうなステータスに補正)
戦闘34
知性97
倫理23
慈悲11
神秘71
<プロフィール>
名前:一色エミ
所属:トリニティ総合学園 オカルト研究部部長
学年:3年生
身長:142㎝
- 3◆ZGyEu7mBgw24/09/10(火) 01:44:43
オカルト部のステータス
部費(学校から出てる資金) 6
外部からの援助資金 225
トリニティ内での知名度 0(流石にティーパーティーは認知してる)
部長の特徴
トリニティでもティーパーティー以外は名前すら聞いた事が無い部活動、オカルト研究部の部長。その頭脳は真性の天才。それに反して活動内容はティーパーティーも気にした事が無い程地味な物で、セイアすら全く意識していない。
だがその実態は怪奇現象、心霊現象と言った程度の低いオカルトから、キヴォトスの根幹を崩しかねないオカルトやオーパーツまでを保有、研究する部活。更にはトリニティ外部からの支援も受けている。部員の殆どは調査として外回りで、彼女は保有するオカルト物品、抑圧している特異現象の管理、部員への指示などを担当している。
なお、調査や研究の妨害をする者に対しては一切容赦がない。ただし、目立たないために派手にはしない。
エミは授業にも真面目に出席し、点数に関しても言う事が無い典型的な優等生という印象を持たれている。特に何か意識するべき点もなく、周囲からは帰宅部だと思われている。
なお、一般から見ても本人の戦闘力は低い。 - 4◆ZGyEu7mBgw24/09/10(火) 01:45:39
エミの特異な点
・未来視を所有。『危険』に至る可能性から見れる(Bの選択はAの危険が発生する。Cの選択はJの危険が発生するのが分かり、その危険の先も見える)ため、常に安全択(危険が起こらない道)を選び続ける事が出来る。勿論、十分な対策を事前にしてからリスクを取って道を進むことも出来る。
・色彩についての『解』を得ている。
・少なくとも、大規模な災害や破壊を引き起こすオーパーツを10個は所持している。その全てを既に解析しており、それどころか自らが使うシステムの演算機能に組み込み、補助として利用している。
・デカグラマトンから『真の理解者』と定義されている(面識はない)
・ほぼ無知識だった部員のハッキング能力を、ほぼ理論値まで育て上げる教育能力
・客観的に見て優秀な部員が揃っているにも関わらず、優秀だと認めていないどころか頼りになるとすら思ってない。
・ヒマリに電子戦で勝利する異常な能力。
・血の繋がっていない双子の姉がいる。 - 5◆ZGyEu7mBgw24/09/10(火) 01:48:37
その他
・部活は基本ワンマン運営。
・『失敗作』という、一度でも暴走すれば確実にキヴォトスを崩壊させるオーパーツを管理している。
・研究成果と持ち前の頭脳を使って『作品』を作っている。兵器。
・副部長的な立場の人物はいる(ただし、能力に期待してのものではない)
・少なくとも、演算に特化したオーパーツ、人心に干渉するオーパーツを保有している。
・無限機関を保有している。
・ミネから「救護」は不可能かもしれないと思われている。
・「察しの良い」人たちからは不審がられている。
・単純、または合理的な人間からはシンプルに評価が高い。
・色彩由来の出生や能力は無い。
・協力者には少なくともゲマトリアの名がある。(当然ながら、始発点後だと消えてるでしょう)
・部員は30名。
・武力的にはくそざこ - 6◆ZGyEu7mBgw24/09/10(火) 01:50:14
・基本部室から出たがらない。
・先生からの評価は半信半疑くらい。
・先生の事を、自分が持っていないオーパーツの保有者として好いている。
・リオに対しての認識はスーパードライ。 - 7◆ZGyEu7mBgw24/09/10(火) 01:50:57
・私生活でも研究漬け。
生活スキル
料理 36
掃除 61
洗濯 94
・部活は元々あったのを乗っ取って使っています。
・部員の能力の平均(少なくとも、ハッキング能力はエミが育てあげた)
工作 62
力仕事 54
情報収集 75
ハッキング能力 99
倫理観 44
慈悲 71 - 8◆ZGyEu7mBgw24/09/10(火) 01:52:06
現状最も仲が悪いのはセイア。
セイア→エミ
・理解できぬ。
・理解できぬ。
・理解できぬ。
エミ→セイア
・臆病者には興味がありません。
先生からの対応。
・先生は普通程度にはエミを当番に呼んでいる。
・先生は彼女の未来視を知っている。 - 9◆ZGyEu7mBgw24/09/10(火) 02:03:03
姉のステータス
戦闘 73
知性 12
倫理 21
慈悲 32
神秘 82
姉からの好感度 119 - 10◆ZGyEu7mBgw24/09/10(火) 02:07:35
前のpart4では、私の自制心が足りなかったばかりにブルーアーカイブというスレから逸脱してしまったことをもう一度謝罪します。大変申し訳ありませんでした。
part4での件を戒めとして、今後のダイスはより慎重に取捨選択をし、補正なども必要な都度加えるようにします。また、どのような結果であれブルーアーカイブと言う範囲を逸脱しないように気を付けます。
このような勝手な真似をしてしましたが、もしまだ見ていただける方がいれば幸いです。よろしくお願いします。 - 11◆ZGyEu7mBgw24/09/10(火) 02:30:25
また、part4で多くのコメント等を下さった方々にもとても失礼なことをしたと思っております。
勝手なことをしてしまい申し訳ありません。
私の至らなさ故の結果です。本当にすみませんでした。 - 12二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 02:51:50
そもそもパーソナリティの時点でブルアカの範囲に収まっていないと思うが…
どんな問題でも確実に解決できる存在に居場所はないよ? - 13◆ZGyEu7mBgw24/09/10(火) 03:02:54
特異過ぎるキャラであるのは承知しています。
ですが、そのようなキャラにどうやって役目を与えるかを考えて書くのが私のするべきことだと思っています。
全く与える役割を考えていないわけではありません。私の独断で潰したスレは、舞台がブルーアーカイブからすら離れすぎてしまったのでダメだと判断した次第です。
人を選ぶキャラクターであるのは承知しておりますし、万人受けはしないと思っています。
それでも良いですが、ブルアカという舞台すら無視したという点に関しては反省するべきだと思いました。これ以上は私から答えられる解答はありません。
- 14二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 14:42:23
保守
- 15◆ZGyEu7mBgw24/09/10(火) 16:35:47
part4で決まったアズサ、アリスクへの評価、彼女にとっての評価できる人物の定義を引用します。
エミ→アズサ 不屈の精神性を高く評価している。
エミ→アリスク 詳細は決まっていませんが、決して高くはない43程度の評価。
エミにとって高く評価する人とは、唯一無二の価値を持つ替えが無い存在です。 - 16二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 16:37:41
正直序盤で普通のオカ研に収める手立てなんていくらでもあったのにどんどんやべー方向に向かせていくんだから話にならんよ
- 17二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 18:14:27
そもそも1スレ目の知性97でヒマリ・リオ以上に設定したのが全ての間違い
どんどん二人の上位互換になって最終的に直接勝つ描写までしたのは何の意図だったの? - 18二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 18:18:06
立て乙。まぁやっちゃったもんは仕方ない。難解なキャラだけど応援するで
- 191824/09/10(火) 18:24:52
それに、スレ主のダイス運が狂いまくりやすいからダイスする際天井付けても良いかと(スレ主が描きたいエミ部長というキャラ像から剝離しないようにするため)。
- 20二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 18:53:14
テラリウムが趣味なのはそのままにしますか?
- 21二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 20:09:31
まあ、だんだんと人外じみて来たしね精神面や知能で
- 22二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 20:10:12
原作キャラを噛ませにするのはそのまま?
- 23二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 20:17:05
経緯はともかく一旦これまでの設定でのSSがまた見てみたい
- 24◆ZGyEu7mBgw24/09/10(火) 20:44:54
テラリウムの趣味は継続します。ただ、あくまでも一般的に見たテラリウムとさせてください。
ダイスの運と言うよりは、コントロールを一切しないダイスや不要なダイスを振りすぎたためにこのような結果になってしまったと思っています。天井を付ける、ダイス頻度を減らす、必要な補正を付けるなどしてコントロールを図って行きます。
少なくとも、これ以上の常識外の存在にはならないようにしていきます。
今回の私の勝手な行いについて、批判が多くあるのは当然の事だと思います。また、ここで出来上がったエミと言うキャラが、上記で申した通り万人受けしないキャラクターであることも承知しております。大変申し訳ありません。
そのうえで、私はこのキャラクターを書き続けたいと私は思っているため、私の勝手な行いについては謝罪しかありませんが、エミというキャラクターの是非を問うコメントに関しては一切反応しない方針で行かせていただきます。ご了承ください。
- 25二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 20:46:24
大丈夫ですよ応援してます
- 26◆ZGyEu7mBgw24/09/10(火) 23:41:51
「…………意外、ですか?」
"うん。あんまりそういうイメージがなかったから"
「ふむ………」
少女はそう言って水を与えているガラスの中の小さな世界に視線を向ける。特に感情などは見えないが、先生にとってはそれも少し意外なように見えた。いつもであれば、こう言うときは決まって難解な質問を投げ掛けてくる彼女が大人しかったのだから。
「……そうですねぇ。先生」
"…………なに?"
あぁ、やっぱり来るのか。数秒の間の空いた問いかけ。一体どれほど難解な『問い』が待っているのかと身構えた。
「育てる、と言うことについてどうお考えですか?」
"……ん?"
しかし、問いは問いであっても少々予想していたのとは違う問いかけを受けて、彼は困惑する。
「私は『知識』を与える事は得意です。ここの部員達も、私が育てたと言っても過言ではありませんから。しかし、『育てる』とはそれだけではないでしょう?」
"まぁ、そうだね"
「先生であれば、そう言ったことへの経験は多いかと思いまして。どうなんですか?」
"うーん…………"
彼は悩む。大人として、先生として当然の事をしてきた彼は、改めてそんなことを考えることはなかった。しかし、今までの出会ってきた生徒達を見てきて、彼に浮かぶんだ言葉は1つだった。
"願うこと、かな?"
「ふむ。願いですか。随分と安直ですね」
"まぁね。けど、笑っていてほしい、とか。幸せでいてほしい、とか…………安心して、健やかに成長してほしい、とかね。育てるって、そう言う単純な願いだと思うよ"
「ふむ…………」
"……どうして?"
「んん、そうですねぇ。敢えて言うのなら……いえ、やはり答えない方が面白いでしょうね。ふふ」
"えぇ…………?" - 27二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 06:06:25
ほ
- 28二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 08:31:05
応援します
- 29◆ZGyEu7mBgw24/09/11(水) 17:27:57
ある日の事。後者を歩いているエミに、大気を揺るがす声が掛けられた。
「宇沢レイサ!登場です!!!!エミさん!!こんにちはぁ!!!」
「おや、レイサさん。こんにちは。ふふ、今日も元気いっぱいですね」
「えへへ………エミさんはなにを?」
「少し散歩ですよ。レイサさんはこれからパトロールでしょうか」
「はい!今日はミウさんと一緒にパトロールに行くんですよ!」
ニコニコと悪意とは無縁そうなレイサ。エミは特段気にしていないが、姉は実際声だけは抑えてほしいと思っているだろうな、と思いつつも口には出さなかった。周りにいた人たちも、彼女の声から離れるようにいつの間にかいなくなっていた。
しかし、そんな声を気にした様子もなくエミは小さく笑みを作った。
「ふふ、そうですか。姉上の事をよろしくお願いしますね。私から見ていても心配な時があるので」
「勿論です!………あの。突然なんですが、聞きたいことがあるんです」
「んん?なんでしょうか?」
「エミさんって、悩み事とかあったりしませんか!?」
レイサは何故かキラキラとした顔でそんなことを彼女に聞く。天真爛漫な面はよく見ているが、そのような質問は受けたことが無い………彼女に限らず、誰からも受けたことが無いエミは小さく首を傾げる。
「………ふむ?何故でしょう」
「頭がいい人はずっと何かを考えてるイメージなので!いつも相談に乗ってもらっているので、たまには相談を聞く側になりたいなと!」
「なるほど………」
そう言われて、エミは悩むように口元に手を添える。悩み事が無い、という訳ではない。ただ、彼女に浮かぶ悩みや考え事は自ら解決してきた。そういう意味では、相談する悩み事など存在しえないと言える。しかし………気になることと言えば。
「そうですねぇ………悩み事、と言うのは無いのですが」
「あ………そ、そうですよね!」
「少々聞いてみたいことがあります」
「!!………なんですか!?この宇沢レイサ!なんでも答えますよ!!」
えっへんと胸を張るレイサ。それに笑みを浮かべて、エミは口を開いた。 - 30二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 23:38:12
保
- 31二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 07:14:43
保守
- 32二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 16:03:37
保守
- 33◆ZGyEu7mBgw24/09/12(木) 17:04:16
「先生について、あなたはどう言うイメージがありますか?」
「……へ?」
予想もしていなかった質問に、レイサは間の抜けた声をあげる。そして、このような質問を投げ掛けてきたと言うことは……と言う、憶測を頭の中に巡らせてしまう。
「えぇ!?も、もしかしてエミさん…………」
「んん?……あぁ、いえ。そう言う訳ではなく。気になっていると言えばそうなのですが、知的好奇心……と言うものです」
「好奇心……なるほど」
既に日常の中にいる先生だが、最初はキヴォトスで大きな話題を呼んだ人でもある。恐らく、レイサはそう言った意味で好奇心を向けているのだと判断した。
「んっと、そうですね………先生は…………」
少し悩むように空を見上げる。その様子をエミがじっと見ていると、レイサはにこりと笑みを浮かべて答えた。
「なんでも分かってくれる人……です!」
「……なんでも?」
「はい!なんでもです!」
「ふむ。そうですか……」
今度はエミが悩むような素振りを見せる。レイサの言っているそれは、『自分』のなんでもを分かってくれるのだと言いたいのはすぐに理解した。
けれど、そんなことが可能なのだろうか。この宇沢レイサと言う少女は、どのように転ぼうとキヴォトスには大きな影響を与える存在ではない。
しかし、そんな少女にも寄り添い、理解するのだとしたら…………
「なるほど」
「……エミさん?」
「いえ、すみません。凄い人ですね。先生は」
「はい!そうなんですよ!この前も―――」
レイサは元気に先生の事を語り出す。エミはそれを聞いて頷き、時に相槌を打ちながら……頭の中では、浮かんだ仮説をどう証明するかを悩んでいた。 - 34二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 17:51:46
バッと書いたので取っ散らかっているかもしれません
あと独自解釈がたくさんあります
スレから色々な要素を引っ張ってきました
一色エミと云う少女 | Writening私の研究室にようこそ、先生。今日は少し自慢をしてみたくなりまして。自慢には相手が、それも...ある程度は同じレベルで理解してくれる人が必要です。貴方は先生なのですから、可愛らしい生徒の頼みだと思っ…writening.net - 35◆ZGyEu7mBgw24/09/12(木) 19:28:11
- 36二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 19:44:54
このレスは削除されています
- 37二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 19:50:53
このレスは削除されています
- 38◆ZGyEu7mBgw24/09/12(木) 20:03:12
少々悩みましたが、今後は攻撃的である、言い方に棘があると感じたレスについては削除していきます。前の行いから私自身を好ましく思わないのは構いませんが、攻撃的な発言は単に見てくださってる方にも不快な思いをさせてしまうからです。
強い口調でコメントする方なども確認次第削除していきますので、よろしくお願いします。 - 39二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 20:16:22
了解ですー
- 40二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 20:45:50
- 41◆ZGyEu7mBgw24/09/12(木) 20:56:10
強い口調でしたので、荒れの原因になるかと判断してしまいました。
すみませんが、元となったコメントも含め今回は削除とさせていただきます。このスレと直接関係のない議論の元となる投稿もあまり望ましくないと判断したので。
正数、負数の討論はこちらのスレで行うものではありませんので、よろしくお願いいたします。
- 42二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 06:12:30
ほ
- 43二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 14:53:52
ありがとうございます! スレ主さんの物語も楽しみです!
- 44二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 20:03:29
保守
- 45◆ZGyEu7mBgw24/09/14(土) 02:58:59
その日、エミはシャーレの当番をしていた。色々と変わったところのある彼女ではあるが、当番として見ればただただ優秀であるのは至極当然とも言えた。しかし、彼女の頭脳を考えれば割り振る仕事の種類はかなり気を遣わなければならないが。
下手をすれば、全ての書類内容を覚えて帰ってしまうかもしれないのだ。彼女の記憶力がどれほどかは分からないが、今までの雰囲気からすれば決して有り得ないとも言い難い。普段から見せていい書類を当番の生徒に渡している訳ではないが、彼女の場合は更にその用心をしていた。
「………」
しかし、今日の彼女は普段以上に静かだった。当番の日はいつもまた『問い』を投げかけてきては困ってる様子を見て笑みを浮かべたり、『言葉遊び』に誘ってきたりと。
そこに悪意を感じられないために不快という訳ではないが、仕事に追加して更に難解な考え事をさせられるせいで、中々にカロリーの高い時間にはなってしまう。
質が悪いのは、彼女の問いは一度気になりだすと『答え』が気になって仕方のないような物ばかりなのだ。
"今日は静かだね。何かあった?"
「んん?………あぁ、いえ。すみません。少々考え事を」
"珍しいね"
「ふむ………そうですね。ここまで悩ましい事は、今までになかったかもしれません」
"エミがそんなに悩む事だったら、私じゃ一生を掛けても分からないかもね………"
「………ふむ。どうでしょうねぇ」
煮え切らない返答に、先生は首を傾げる。明らかにおかしい。今までの彼女なら、このような返答は絶対にありえなかったはずだ。今の発言だって、いつもなら「おや、諦めてしまうから出来ないのですよ。まずは考える事から初めて見ましょう」だとか、「ふふ、先生には難題過ぎるかもしれませんね」などと言うはずであるのに。
"本当に大丈夫?体調とか悪くない?"
「ふふ。いえ、そちらは全然大丈夫ですよ。寧ろ絶好調なくらいです。しかし………」
"なに?"
「いえ、わざわざ静かだとご指摘されたと言うことは、期待していた………と考えていいのでしょうか?私との言葉遊びを」
"………"
にこりと微笑みを浮かべた少女を見た先生は、ちょっと選択を間違えたかもしれないと思った。しかし、ここまで彼女を悩ませる『問い』があると言うその事実こそが、彼にとっては何よりも気になってしまうのだった。 - 46二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 13:47:45
保守
- 47二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 17:12:04
保守
- 48二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 21:34:21
保守
- 49二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 08:12:01
保守ー
- 50◆ZGyEu7mBgw24/09/15(日) 10:37:38
保守ありがとうございます…土曜日の朝から体調が終わってるので更新出来ず…すみません…
- 51二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 10:38:25
Oh・・・それは体大事に。
- 52二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 20:08:51
早めに保守
- 53二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 23:29:02
保守
- 54二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 08:05:57
続きが気になるため保守
- 55二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 17:21:33
同じく
- 56二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 21:21:20
保守
- 57◆ZGyEu7mBgw24/09/17(火) 01:28:40
「先生。ちょっとお時間よろしいでしょうか」
"………………いいよ?"
数秒の時を空けて、先生は答える。どんな言葉遊びに付き合わされるのだろうか、と考えながら。
「ふふ。ありがとうございます。では……先生にとって理解できないものとは何ですか?」
"……理解できないもの?"
「えぇ。理解できないものです。そう深く考えなくても良いですよ」
"ふーん………?じゃあ、子供を騙したり、利用しようとする悪い大人、かな"
「ふふ、なるほど。予想通りです」
満足げに頷くエミ。しかしまぁ、この解に関しては実際先生を知る人物なら意外性のない、予想できた答えだと言える。
「ですが、『理解できない』という言葉の解釈が少々私と違うようです」
"……どういうこと?"
「例えば、子供を利用しようとする大人の目的がお金だとします。感情では何故そんなことを考えるのか理解できないのかもしれませんが、『お金のため』という理由があることは理解できますよね?」
"……そうだね"
「何故そう考えた、と言うのも理解できない訳ではないはずです。お金と言う価値を先生だって理解しているはずですし、そういった悪人が存在するというのも『個人差』として理解しているでしょう?」
"……そうだね"
「私が言いたいのは、そういうことではないのです。理解できない。本当の意味で、0から1に変わらない。そんな理解不可能を何かと聞きたいのですよ」
………難しい質問である。0であるという事は、そもそも認知している事なのだろうか。知らない事は理解できない、というなぞかけのようなものかもしれない。と先生は考えて口にする。
「なるほど………ふふ。いえ、この問いに本当の正解はありません。あなたがどう考えるか、という話ですから」
"じゃあ、エミはどう考えるの?"
「そうですね。私が思うに、それは『意味や理由の存在しない物』です」
"……なるほど"
「生まれた理由も、存在する理由もない。行動にも意味もなく、なんの意図もありはしない。そこにあるのはただの0です」
"でも、理由がないって言うのは違うんじゃない?例えば、偶然の産物だったとしてもそれは何かをしたから、とか理由はあるはずだよ" - 58◆ZGyEu7mBgw24/09/17(火) 01:34:28
「全てが本当にそうでしょうか。例えば、生物の進化は明確に意図を持った物だと証明された事はありますか?何の理由もなく突然変異した種が、それがたまたま環境に適応して生き残った。では、進化の形に対する理由を求めることは出来るのでしょうか」
"………なるほどね"
先生は腕を組んで納得する。しかし、だとすれば答えが出ていることを何故聞いたのだろう。とも思う。そう言うことが無いわけではないのだが。
「ですが……私の論には一つ穴があります」
"それは?"
「理解できないという事を、理解する事は出来るのです」
"それは………無理矢理過ぎない?"
「ですが、理解できないということを理解した時。それは0の証明。つまるところ何の価値もありません。例えば………そう。何の意図も理由もなく、ただあるだけの存在、など」
"………"
「ですが、0に数字を足して価値を見出すのは人の得意分野ですから。そうあったように存在する以外に、それは何物にもなれません。私は、そう言ったものがつまらないのです」
エミはそう言って手元に視線を戻す。また何かを作っているようだが、それが何かは教えてくれない。だが………やはり。彼女は何かを考えているようだ、と先生は直感する。
以前なら、ここまで丁寧にご教授をしてもらえることなどなかったのだ。であれば………
"……君は何を考えているの?"
「ふふ。秘密です」 - 59二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 01:45:47
究極のなぜの問いと充足理由律とナマの事実?
- 60二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 07:06:34
保守
- 61二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 17:58:22
意味や理由ってのも人間が考え出したものだし、自分にとってはそうでなくとも他の誰かにとって意味がある可能性もあるし、だからこそ会話を楽しんでるんだなあと感じる