- 1◆8iX2.daODlOO24/09/11(水) 20:29:37
タイトルの通り、何らかの事情で学籍がないor失った生徒をキヴォトスに作ります!ただし、以下の通りルールがあるぜ!
・学籍を失った理由は外道に手を染めた、にはしません!なんらかのやむを得ない事情があったor誤解を受けてしまったせいとします!極悪すぎるキャラは俺には書けないぜ!
・もちろん最初はサバイバル生活ですね!でもそれじゃあブルアカ関係ねぇ。なので、基本的には先生との出会いから少しずつ物語を書くぜ!
・[ココ大事!] 学籍無しからスタートするだけで、最終的にはシャーレでの保護orどこかの学校へ編入させる「つもり」でいます!でも、サバイバル時代は長いかもな!
(編入までシャーレで一時保護、という過程は踏む可能性大!)
・安価は基本的にしません!もしあるとしても、[以下の中から選択]の安価になるぜ!ただ、貰ったコメントを拾ってダイスしたり展開を広げることはある!独断だがな!
・学籍が無ければ寮もない!そんな中で生きてるから、戦闘力には高めの下駄を履かせます!ただし、仮に上限でもツヤツヤのヒナ委員長と同格だぜ!まぁ、ろくに周囲からの助けも訓練もない中でそれだけ強かったら凄いけどな!
以上!了承できる者のみ次へ進みたまへ。 - 2二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:30:54
▷次へ進む
- 3二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:32:00
- 4二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:36:38
最初は何処スタートなんです?
やっぱブラックマーケットとか? - 5二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:38:17
貴重なタンパク質……
- 6二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:40:01
- 7二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:40:39
- 8二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:41:16
- 9二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:42:52
- 10二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:44:16
- 11◆8iX2.daODlOO24/09/11(水) 20:46:01
思った以上にレスついて遅れちゃったがステータスだぜ!
戦闘 dice1d50=35 (35) +50 (100でヒナ委員長と同格レベル)
神秘 dice1d100=7 (7)
知性 dice1d100=15 (15)
倫理 dice1d100=40 (40) -20
慈悲 dice1d100=88 (88) -20
最初はどっか適当な山の廃電車とか使って雨風凌いでるくらいのイメージ!
ブラックマーケットは入らなきゃ駄目でしょうね!まともに生きれる状態ではないので、多少の犯罪には手を染めなきゃ駄目かも?だったら、もうブラックマーケットしかないと思うぜ!(これについて後から決めるかも
- 12二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:47:17
とりあえずそこら辺の不良から喧嘩吹っかけられても返り討ちにするだけの戦闘能力はあるな……
- 13二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:50:35
最高クラスとまではいかず、特殊能力みたいなのもないが十分上澄みといえるだけの実力者、
手段はあまり選ばないタイプだが他者への思いやりの心は深いものを持っている
頭はそれほどよろしくない
……人質取られて犯罪の片棒担いじゃったとか? - 14二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 20:52:33
- 15二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 21:06:08
このレスは削除されています
- 16◆8iX2.daODlOO24/09/11(水) 21:15:18
- 17二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 21:17:42
- 18◆8iX2.daODlOO24/09/11(水) 21:28:23
やっぱりキヴォトスでは優しすぎると損をするんす………悲しい世界です………
銃種を決めます!あんまり癖がある奴は戦闘描写厳しいから、行けそうな奴だけを候補に挙げる!SRだったら超狙撃特化ではないやつのイメージで頼むぜ!
1・AR 2・LMG 3・SR 4・SMG
dice1d4=3 (3)
- 19二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 21:37:39
アルちゃんみたいにちゃんとスナイプするのか、はたまたイオリみたいに凸るのか
気になる所ですねぇ - 20◆8iX2.daODlOO24/09/11(水) 21:53:23
年齢は3年生だとちょっと編入厳しいから、基本的に1年想定で頼む!過去の話は中等部での話だと思ってね!あと、まだ未熟な方が先生の影響でいい方向に転がしやすいんだぜ!
あとは外見なんだが、飯もまともに食えねぇんじゃ背が高いのはおかしいんで上限低めだぜ!あとこの状態で髪を切るとかも難しいだろうし、それなりに伸びてる想定で補正かけるぜ。け、決して主がロング好きとかそんなんじゃないんだからね!勘違いしないでよね!
髪色
1・白 2・藍色 3・薄めの金 4・黒 5・ピンク
dice1d5=5 (5)
髪の長さ
dice1d100=92 (92) +50
瞳の色
1・赤 2・青 3・金 4・ピンク
身長
140 + dice1d20
- 21◆8iX2.daODlOO24/09/11(水) 21:54:12
おい!後半ミスってんじゃねぇか!
瞳の色
1・赤 2・青 3・金 4・ピンク
dice1d4=4 (4)
身長
140 + dice1d20=2 (2)
- 22二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 21:56:36
超ピンクじゃん
- 23◆8iX2.daODlOO24/09/11(水) 21:57:14
上限かけたはいいがロリすぎる………こんなんで本当にサバイバル生きていけんのか………?髪もちょっと想像以上に凄いことなってんな………
ってか、これチビエイミじゃねぇか………?ww - 24◆8iX2.daODlOO24/09/11(水) 22:02:20
個人的な好みで言うと白髪当たんねぇかなって思ってたけど、ダイスで決めたから従う!
さて、そろそろ書き始めるぜ!ちょいお時間頂き! - 25◆8iX2.daODlOO24/09/11(水) 22:06:42
あ、おい待て失礼すんじゃねぇ。このままじゃピンク髪属性が増えるだけで個性が若干薄い!
なのでケモ耳を生やすぜ(?)
1・狐 2・狼 3・猫
dice1d3=1 (1)
- 26◆8iX2.daODlOO24/09/11(水) 22:50:35
たった一人。苔むした廃電車の中で、パサパサになったパンの欠片を少しずつ食べていく。ご飯としてはあまりにも心許ないが、それすらも若干既に痛んでいる。幸い、少女の胃袋は長いこの生活で頑丈になっていて、早々腹痛が起こることは無いが、それでも決して衛生的には良いはずがなかった。
「………ん」
痛んでいるそれを見て、少女は少し悩む。これ以上痛ませて危険な食事にしてしまうか、食べてしまってまたご飯を探しに行くか。だが、もしお腹を痛めてしまえばそれこそより栄養やら水分の無駄であって。考えた結果、彼女はそれを全て口に放り込む。
「………明日は、ご飯探しに行かなきゃ」
燃料は貴重であるため、なるべく使ってはいけなかった。特に、冬などは切らしてしまった場合死に直結してしまう。まだキヴォトスが暑い中では気が早すぎるが、少女は既に冬に向けて燃料を蓄えていた。
明日の食事の心配をする中、不意に森の中を歩く音が大きな耳に入る。すぐに立ち上がり、銃を持って外へ向かう。彼女は決して表に出れる人間ではない。裏の人間とも関わりがある以上、いつ狙われてもおかしくなかった。
「誰ですか」
"あ!やっと見つけた!"
「………?」
その声は、少女の間違いでなければ何故か嬉しそうであった。そう言った悪意を感じる事が出来るようになった少女の目から見ても、あまりにも敵意のない………いや、そもそも見た所ヘイローすらない。外の人間のようだった。しかし、少女は油断せずライフルの銃口を相手に向ける。そして、もう一度同じ質問を繰り返した。
「………誰ですか」
"あ、ごめんね!驚かせるつもりはなかったんだけど………私は先生だよ"
「先生………」
少女はその名に何となく聞き覚えがあった。ブラックマーケットに身を潜めていた時、先生について話している会話を聞いた。生徒を守るために強力な権力と知恵を持っていて、どちらかと言えば裏の人間にとっては目の上のたんこぶのような存在だと。
そんな人間が、生徒ですらない自分に何の用かと不信感を募らせる。
「何の用ですか」
"ここに行き場を失った子供がいるって聞いてね。ちょっと探してみようと思って"
「見世物って事ですか」
"違うよ。ただ、何かしてあげられることは無いかなって" - 27◆8iX2.daODlOO24/09/11(水) 23:02:08
そう言って、先生は手に持っていたビニール袋を軽く掲げる。何かが入っているのだろうことは理解できたが、それが何かは分からない。しかし、近い間合いに入れるのは危険だ。故に、一歩踏み出そうとした相手を威圧するように身構えて視線を鋭く向ける。
"………じゃあ、ここに置いておくから。私が居なくなった後でも、信用できるなら拾って欲しいかな"
「中身は」
「食べ物と水だよ。出来るだけ日持ちするのを選んできたから、暫くはご飯を食べれるんじゃないかなって」
「………そんなことする理由は?」
"私は大人だからね。困った子供を助けるのは当然の事だよ"
当然の用に答えるが、その言葉は少女の中の大人とは大きく違う。故に、彼女は先生を拒絶した。
「………そんなわけないです。早くどこかに行ってください」
"分かった。じゃあまた来るね"
「来ないで」
冷たく言い放った言葉も、まるで聞いていないかのように笑顔を返した先生は去っていく。その背中が森の中に消えるまで銃口を離さず、その姿が消えた所で少女は銃を降ろした。
そして、さっきの大人が置いていった袋に視線を移す。もしも毒が盛られていたら?中身が爆弾だったら?そんな考えが頭を過ぎる。だが、そのまま置いておくと言うのもなんだか危険な気がする。少女はゆっくりとその袋に近付いていく。
「………ご飯と、水」
中に入っていたのは乾パンと水。それ以外は何もない。乾パンの入った袋は未開封のままで、ペットボトルに入った水もそうだった。少女は数秒ほど悩んだ末に、袋をそっと手に取った。
「………変な人」
理解は出来ないが、何かの気まぐれなのじゃないかと深く考えないようにする。元より、少女はそう言ったことが得意ではないのだから。しかし、確かなのは。
この時から、少女の運命は少しずつ変わり始めるのだ。
ちょっと一覧見ただけでピンクの髪と瞳の生徒が多すぎてどっちかだけでも変えたくなってきたぜ!まさかどっちも桃色になるとは思わなんだ!
- 28◆8iX2.daODlOO24/09/11(水) 23:12:29
一旦プロローグはここまで!後はキャラの細かい設定を決めていきます!
ちょいまってね! - 29◆8iX2.daODlOO24/09/11(水) 23:41:48
昔好きだったこと
1・読書
2・ゲーム
3・友人とお喋り
4・運動 (今は体力温存のため活発には動かないぜ)
5・ご飯を食べる事
dice1d5=2 (2)
苗字
1・赤嶺(あかみね) 2・桜庭(さくらば) 3・白桃(しらもも) 4・白椛(しらかば)
dice1d4=2 (2)
名前
1・リコ 2・コトネ 3・ユイ 4・ユウリ
dice1d4=4 (4)
昔の学校の雰囲気は?
1・普通の学校
2・トリニティっぽいお嬢様学校
3・廃校前のSRTみたいなエリート
4・ゲヘナ程ではないけど治安悪め
5・ミレニアムみたいな頭良さそうなとこ
6・百鬼のような和風文化学校
dice1d6=2 (2)
- 30◆8iX2.daODlOO24/09/11(水) 23:55:08
お嬢様学校でやらかしちまったか………そりゃ退学だわな………
という訳で、名前は桜庭ユウリに決まりました!意外としっくりくる名前な感じです!響きはかなり好きだぜ!
現在の服装。
1・昔の制服。勿論ボロボロだし汚れも酷い。たまに洗ってはいる。
2・拾ったもの。制服って感じはしない服装。ボロボロ度合いは比較的マシ
3・ボロ切れみてーな可哀想な服
dice1d3=3 (3)
昔は友達の数。
1・多め。他のクラスまで友達がいた。
2・普通。少なくとも、クラスの人とは大体仲が良かった。
3・少なめ。2人か3人いたくらい
dice1d3=3 (3)
- 31二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 23:55:53
退学の経緯といい追放ものかな?(悪役令嬢もの感)
- 32◆8iX2.daODlOO24/09/11(水) 23:57:23
あらやだ可哀想………数少ない友達を守るために………わたくしこの子がお労しいわ………
- 33◆8iX2.daODlOO24/09/12(木) 00:09:55
最後にこれを決めて続けるぜ!
今を生きている理由
1・特にない。死ぬのが怖く、ただ生きているだけ。
2・生きていれば、いつか救われると心の奥では信じている。
3・自分をこうまで追いやった相手への復讐心。ただし、今はそんなことを考えられる状況でもなく半ば諦めている。
dice1d3=2 (2)
あと、ステータスの知性が低いのは勉学を受けれなかったからってことで!つまりアズサタイプだぜ!地頭は決して悪くないと言うか、でなきゃ一人で生きてらんねーでの!
- 34二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 00:19:43
悲しいなぁ…どこかの学校に編入できるといいんだが
- 35◆8iX2.daODlOO24/09/12(木) 00:22:17
- 36二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 00:35:49
- 37◆8iX2.daODlOO24/09/12(木) 01:08:18
こくり、と姿勢を崩しそうになって少女は微睡みから目覚める。銃を大事に抱きしめ、汚れたソファーに座っているうちにいつの間にか眠っていたらしい。時刻は既に日が上り出した頃だった。
そろそろ行動を起こさないといけなかった。食料は得たが、足りない物はまだあるのだから。日雇いのバイトで端金を稼ぐ。彼女の実力があれば、恐らく闇の世界では重宝されるであろう。
だが、彼女はそうしなかった。生きていれば。真っ当とは言えずとも、友を使って自分を陥れたあの時のような連中には負けずにいれば。いつか、きっと救われるのだと。
「………いこ」
長い髪を纏め、彼女は立ち上がる。その小さな体躯に似合わぬ銃を持って、ユウリは外へと出たのだった。
【ブラックマーケットの一区】
違法がまかり通る場所と言うイメージがあるここだが………まぁ、実際その通りだ。しかし、違法性が無くともここでしか手に入らないような物と言うのも当然存在する。いつかの少女がモモフレンズの限定グッズを求めたように、そのような物品を求めるような闇とは無関係の人間も、ごくわずかに。
「………君何歳?」
「ここでは個人の情報を問うのはタブー」
「あ、そうなんだ………」
しかし、ユウリの小さな体躯では心配されることも多い。華奢で外見にも愛嬌があるにも関わらず、薄汚れていて、着ている服も、着ることが出来る布切れと言った方が正しい有様なのだから。
破れた部分から覗く横腹には肋骨が浮かび上がり、より一層痛ましさと不安を募らせる。正直なところ、一般人であるこの依頼主は、彼女を護衛として頼りに出来ないと思っていたが、あまりの痛ましさに名目として雇って依頼料を払おうとすら思っていた。しかし、現実はそう思っている程甘くはない。彼女達の前に、数人の不良が立ちはだかった。
「よう。ここを通りてぇなら通行料を出しな」
「………ここは個人の所有権を認められた場所ではないはずですけど」
「んなこと知ったこっちゃねぇ!さっさと金を出せっつってんだよ!」
そう言って凄む不良生徒。依頼主はこの時点で引き返そうと思っていたが、少女は冷たく不良たちを見つめる。
「………そ。じゃあ」
くるりと肩に乗せていた銃を翻し、銃口を向ける。その動きは、小さな体躯からは考えられない程手慣れたものだった。
「退いて貰うね」 - 38◆8iX2.daODlOO24/09/12(木) 01:49:21
ユウリはトンと依頼主を押して物陰に隠れるように合図する。それを受けてすぐに物陰に隠れた直後、複数の銃声が相手側から聞こえて来た。しかし
「なっ、早ぇ!?」
「お前が遅い!」
直後に聞こえた大きな二発の銃声。物陰に避難し終えた依頼主が視線をそちらに向けると、少女はいつの間にか一人の不良の傍に立っており、足元には二人の不良が倒れていた。
だが、他の不良達がそれに驚いたのも束の間、すぐにまた彼女に発砲する。少女はくるりと体を翻しながら後ろに下がりつつ銃を構え、瞬時に狙いを定めて一発。それは正確に一人の不良の額を撃ち抜いて意識を奪う。
「嘘だろ………!」
「油断すんな!こいつやるぞ!」
互いに声を掛け合う。しかし、その時間が言うなれば"油断"。気付いた頃には、少女は既に一人の生徒の目前にいた。
「うわっ………!」
咄嗟に銃を乱射するが、それを体を逸らして最小限の動きで躱すユウリ。外れた弾がたなびく長い髪を通り抜ける。そして、ユウリは持っていたライフルで銃口を弾いて吹き飛ばしつつ、更にそこから身体を回転させてライフルの胴で横腹を捉える。その膂力は小さな少女から発揮したと思えない程で、苦悶の声が届くより先に体を吹き飛ばされて壁に激突する。
「な、な………っ!?」
「どうする?ここでやめておくか………」 - 39◆8iX2.daODlOO24/09/12(木) 01:49:37
少女はくるりと振り返って銃口を残党へ向ける。桜色の瞳が、鋭く不良達を射抜く。
「全員、怪我をしたいですか」
声を低くして警告をする。トドメはそれで十分だった。すっかり戦意を喪失した不良達は脱兎のごとく逃げ出していく。少女はそれに対して追撃する事もなく、また体躯に見合わぬライフルを肩に担いだ。そして、物陰に隠れていた依頼主の方を向く。
「………終わりましたよ」
「みたい、だね………凄いんだね、君」
「………早くいかないと、さっきみたいな人たちに絡まれます」
「あ、うん………」
ユウリはまた依頼主と共に目的の場所へ向かう。結果として、今回の依頼は無事に達成。少々色を付けると言った依頼主の言葉を「ここで恩を売るのはタブー」だと断って通常の依頼料を受け取って帰った。 - 40◆8iX2.daODlOO24/09/12(木) 02:16:49
戦闘が書けたからわたくし満足ですの!今晩はおねむになりやがりますわ!
イメージとしては、速度+クイックショット+銃での打撃!神秘もねぇから純粋に技術を前面に出した戦い方だぜ。勿論、圧倒的過ぎる暴の前には捻り潰されてしまいますが。現実は非情なり。時間稼ぎに専念すればギリギリ粘れる………かも?でも絶対に勝ち筋はない。現実は非情なり。
誤字報告ありがとうございます!なるべく無いように気を付けるけど、気になったらごめんね!
読んだことないジャンルやんね………それ系ってここまで落ちぶれるもんなんですね………
基本的にはどっかに入れてあげたいね………どうなるかまで細かくまでは考えてないけど、辞める気はないから期待しててくれたらうれしい!
- 41◆8iX2.daODlOO24/09/12(木) 08:26:00
おはようございます!自分で保守するぜ!
- 42◆8iX2.daODlOO24/09/12(木) 11:20:12
彼女が暮らす野山。手入れなど一切されていないそこで、少女は息を殺しながら木の上で銃を構えていた。食料、とは一口に言ってもやはり人は炭水化物や植物だけでは生きることが難しい。特に彼女のようにどうしても運動をしなければいけないような立場であれば。
覗くスコープの先には、一羽の野兎が映っていた。大きくはなく、比較的若い個体であることが見て取れる。少女はゆっくりとトリガーに指をかけ……
「……」
その指が震えていた。気取られないように音を殺してはいるが、恐らく彼女の隣にいればその呼吸が乱れているのが理解できただろう。
彼女は恐れていた。すでに何度も繰り返した狩りであるものの、自らよりも圧倒的に弱い"獲物"の命を奪うことに。無論、そのような甘いことを言って生きていける状況ではないことなど、彼女が最も認識していた。しかし、彼女にとっては弱者は本来守るべきものであり、その引き金はあまりにも重い。
だが、ここで時間をかけてしまえば"獲物"はいずれ逃げてしまう。酸素が足りなくなる感覚に、震えそうになる照準を必死に抑える。捉えるのは、獲物の中心。
「……ごめんね」
小さなつぶやきとともに、少女は引き金を引いた。 - 43二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 12:41:03
先生これ早く保護してあげた方がいいよ……この子壊れちゃうよ……
- 44◆8iX2.daODlOO24/09/12(木) 13:14:39
ちょっとダイス失礼するぜ!
{過去の性格}
甘えっぽさ dice1d100=60 (60)
素直さ dice1d100=77 (77)
面倒見 dice1d100=30 (30)
気の強さ dice1d100=65 (65)
- 45二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 13:52:43
昔は素直だったのか。慈悲も高いし、元々は常識人だったんだろうな
- 46二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 13:57:24
そういや先生が子どもを助けること自体に疑問はないんだけどわざわざ個人を指定して探しに来たあたり誰かから相談受けたりでもしたんだろうか
- 47◆8iX2.daODlOO24/09/12(木) 15:16:51
{少し過去のブラックマーケットの一区}
銃声と爆発音が響く。遠くからでも分かるそれは、間違いなく大規模な戦闘行為が行われていることを証明していた。
「……ちっ」
ユウリは足を止めないまま、飛んできた手榴弾を尻尾で打ち返す。その小さな体に少なくない傷を負いながらも、周囲を鋭く睨みつけた。
大規模とは評したが、行われているのはたった一人の少女を武装した男たちが攻撃するという、言わせてみれば"大人げない"行為であった。彼女はその実力と身の上の長さから、それなりに裏社会では名の知れた人物だった。ごく僅かではあるが、誰も名を知らない彼女を"桜花の小狐"という通り名で呼ぶ者もいた。
故に、こうしたトラブルに巻き込まれることも珍しくはない。
「おいおい、まだやるってんのか?ちょっと付いてきてほしいだけだっての」
「……お前たちの名前は、聞いたことがあります……弱者を食い物にする外道だって……!」
「ひでぇ言い草だな。否定はしないけどよ。けど、それが何か変か?結局、力がある奴が勝つし生きれる。お前だってそんな生活してりゃ知ってんだろ?」
「私はお前たちとは違う!弱い奴を食い物にして、人を不幸にする奴なんて……!」
端的に言えば、こうして組織からの"お誘い"を受けることもあった。ユウリは気丈に振る舞うが、状況は決して良くない。既に数人は倒しているが、まだ20人以上残っているのだから。いくら戦闘慣れしている彼女とは言え、ろくに隠れる場所もない平地。更には彼女が持っている銃は狙撃銃なのだ。
「ちっ、抵抗が激しいな……おい、多少傷が残ってもいい!もっと撃て!」
「っ……」
男の言葉と共に弾幕の量が増す。ユウリは身を隠すには心もとない小さな遮蔽物へ身を隠すが、隠しきれていない彼女の細い足や肩に銃弾が掠って傷を作っていく。 - 48◆8iX2.daODlOO24/09/12(木) 15:17:28
「……」
遅かれ早かれ、このままでは押し切られてしまう。このまま逃げてもいいが、そうすると今後ブラックマーケットで活動をすることは極めて難しい。ここでの活動力を失えば、それこそ待っているのは確実な死だった。
だがあのような非道な組織に捕まれば、どのような扱いを受けるかなど分からない。道具として一生使われ続けるかもしれないし、死んだ方がマシだと思えるようなことになる可能性だってある。
それでも。ならばと黙って諦められるのであれば、彼女はここまで生きてくることはなかった。大きく息を吸って立ち上がろうとしたその時だった。集団の中から巨大な爆発が起こる。
「な、なん……ぐあっ!?」
「誰だ……!?」
次々と起こる爆発。黒煙と爆発音に紛れているが、彼女の大きな耳は誰かがこの戦場を走っている足音を聞き分けた。
「"大人"が大多数で一人を狙うとはな。情けない真似をする」
「なっ……!?」
煙に紛れ、銃声が男たちを襲う。そうして、少女が隠れていた遮蔽の前に立ったのは、やや長身で顔半分を隠すマスクをした女性だった。 - 49◆8iX2.daODlOO24/09/12(木) 17:56:32
「まだ立てるか」
「……」
女性の問いかけにユウリは無言で立ち上がる。その目に宿る闘志は、一切衰えていないようだった。
「援護を頼む。数は減らしたが、まだ多い」
「指図しないで」
「なら任せる」
その言葉と共に、女性は走り出す。ここで自分が逃げ出したときの事を考えないのだろうかと疑問に思うが、どちらにせよ黙って逃げるのもユウリにとっては都合の悪い話であった。
女性の動きに合わせ、彼女にとって最も厄介であろう敵を撃ち抜いていく。しかし、ユウリを狙おうにもすぐにそれを察知した女性が接近し、それを許さない。
「くそっ、なんだこの連携……!?」
形勢は逆転していた。みるみる内に相手は数を減らしていく。そして女性が最後の一人を撃ち抜き、喧騒が止まる。
「…………良い動きだった」
周囲の安全を確認した女性は、振り替えって一言称賛の言葉を向ける。しかし……
「なんで」
「む?」
「なんで助けたんですか。ここでは、恩を売る行為はタブーです」
「…………」
ユウリの視線は、決して友好的なものではなかった。いくら心の奥底で救いを求めようと、彼女の長いこの生活では、やはりあまりにも多くの裏切りや嘘を経験しすぎていた。
元々、立場の弱い学籍のない子供なのだ。そんな立場で、誰一人として頼れる人間もいない。自分を守るために、彼女のような少女であれば誰しもがあるべき、素直に救いに縋る甘さはもう失っていた。
ユウリのその目を見て、女性は暫く無言でいる。そして、不意に口を開いた。 - 50◆8iX2.daODlOO24/09/12(木) 18:06:25
「勘違いをしないでもらおう。私は彼らに用があっただけだ。お前に売る恩など、私には持ち合わせてはいない」
「………用ってなんですか」
「フッ。個人の詮索はタブー……ではなかったか?」
「…………」
女性の言葉に、次に無言を返したのはユウリだった。そうして数秒が過ぎ去ったとき、彼女はライフルを抱えて逃げるようにその場から走り出したのだった。
「………ブラックマーケットの暗黙の了解。そんなもの、既に何の意味もないだろう」
彼女が口にしたタブーは、もはや使われなくなって久しい暗黙の了解だった。そして、たった今用が出来た彼らの中から、一人を選んで軽く腹を蹴る。
「ごっ……!?げほっ、げほっ……っ、お、お前……!」
「これから私の質問に答えろ。でなければ…………分かっているな」
「わ、分かった!分かったからこれ以上はやめてくれ!!」
そうして、女性は用事を済ませる。数分ほどの尋問を終えたあと、人気のない場所へと入った女性はスマホを取り出す。
「………すまない。先生、私だ」
"あれ、サオリから掛けてくるなんて珍しいね。何かあった?"
「あぁ。実は、頼みたいことが…………」 - 51二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 18:37:06
なろうを探せば短編がいくらでも出てくるけど、ここでいう悪役令嬢ものってのはこの記事を読んだ方が早い
悪役令嬢ものいわゆる「悪役令嬢」をメイン(主人公・ヒロイン)に据えた作品群を指すジャンル名。dic.pixiv.net主人公にせよ上記の「悪役令嬢」にせよ、善人が陥れられて社会的に死ぬシチュエーションはよくあるパターンである
- 52◆8iX2.daODlOO24/09/12(木) 20:10:00
- 53◆8iX2.daODlOO24/09/12(木) 21:09:37
「……ん」
ゆっくりと目を覚ます。五感が最初に捉えた情報は雨音だった。廃電車の天井を、大粒の雨が打つ。
ユウリはその音が好きだったが、同時にじめっとした感覚と冷え込む温度は忌々しい。特に、ギリギリ体を隠す役目としてしか機能していない彼女の服では温度の低下は顕著に影響を感じてしまう。
「……この音は」
座席の上で膝を抱え、なるべく体温を維持しようとしたところで大きな耳に水を弾く音が捉えられた。ピチャッ、ピチャッ、と規則正しく近づいてくるその音は、こんな雨の日に来客があることを示していた。
だが、こんな雨の日には動く気力すらない。彼女は膝を抱えた姿勢のまま、電車の外に視線も向けずに声を掛けた。
「…………誰ですか」
"あ、まだいた。良かった良かった"
帰ってきた声は、つい最近聞いたものだった。返事が返ってこなければ、または知らない人の声であれば銃を構えようと思っていたユウリは、顔を膝に埋めたまま呆れたような声を返す。
「こんな雨の中、また来たんですか」
"こんな雨の中だから、かな。困ってることはないかと思って"
「…………」
その言葉に、ユウリは無言を貫いた。そして、外で聞こえる雨を弾くビニールの音を聴いた。正直に言えば、これから言う"お願い"は、彼女としては全く期待していたわけではない。
ただ、困らせてやればもう来ないだろうと。そんな気持ちで浮かんだ一言だった。
「じゃあ、その傘が欲しいです」
彼女は我ながら馬鹿げた事を言っていると思っていた。この土砂降りの雨の中、傘を渡せと言っているのだから。そんなことをすれば、先生は濡れて帰るしかない。"この図々しいガキはなんだ"、と愛想を尽かして帰るだろうと思っていた。
だが、彼女が知るはずもなかった。ユウリは、この先生と言う存在を甘く見すぎていたのだ。 - 54二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 21:19:32
そら先生に自分が濡れるか子供に傘を渡すかの二択を迫ったら……ねぇ?
- 55◆8iX2.daODlOO24/09/13(金) 00:13:48
"うん、分かった。けど、外で渡したらどっちも濡れると思うけど、そっちに行っていいのかな?"
「………はい?」
その返答を、少女は最初理解を拒んだ。思わず体を反転させて窓をの外を見る。そこには、傘を持ってこちらを見ている先生の姿があった。
「………正気ですか」
"え?何が?"
「この雨ですよ?どうやって帰るんですか」
"あぁ、大丈夫だよ。たまにはずぶ濡れになってみるのも良いかもって思ってたし"
「????」
言葉の意味を理解してなお、それを受け入れることを拒んだ。夏とは言え、ずぶ濡れで帰ったら風邪を引いてしまうだろう。厄介払いの無理難題程度に思っていたユウリは、あまりの展開に思考が止まってしまい、先生が廃電車の入り口に近付いて来るのを止める事が出来なかった。
それに気が付いて声を掛けようとするのと、先生が閉じた傘を入り口付近の手すりに掛けたのは同時だった。
"それじゃあ、ここに置いておくね"
「え………」
"よし、じゃあ久しぶりにダッシュだ!"
「うぇ、ちょ、ま………」
しかし、先生はユウリの制止の声より早く走り去っていく。この土砂降りの雨の中をだ。その遠くなっていく背中を、ユウリは黙って見ている事しか出来なかった。………途中で何故かはしゃぐような奇声が聞こえたのは幻聴だろうか。
「………なんなの?」
理解が出来なかった。先生の姿が森の中に消えたのを見て、ユウリはそっと先生が置いていった傘へ視線を向ける。そしてそっと立ち上がると、それに近付いていく。
「………なんで?」
様々な感情が混じり合った一言。しかし、少女は暫くそれを見つめ………やがて、入り口から離れた場所にある吊り革に傘を掛ける。濡れた傘からポタリ、ポタリと落ちる雫の音を聞きながら、ユウリは再び座席に座る。
そして、そっと窓の外を見る。雨は未だに止みそうには無かった。 - 56◆8iX2.daODlOO24/09/13(金) 00:26:23
クックック。先生は子供のためならどれだけ変なこと言わせてもそこまで違和感ないのが書き手としてはマジで素晴らしいぜ!寧ろこれでも本編より全然大人しいですね!
しかし………悩むな。大体の大筋は考えているのじゃが、シャーレ保護までの流れを一旦作らなきゃならん。原作キャラとの関わりも持たせなきゃならんしのぅ………むむむ……… - 57◆8iX2.daODlOO24/09/13(金) 09:52:15
昔はゲームがどれくらい上手かったかダイスするぜ!
dice1d100=86 (86) +20 (100でプロ並み 120でUZQueenと互角)
- 58二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 15:08:10
ほほ
- 59二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 16:39:46
今さらだけど、この子の髪って床引きずってたりしない?
- 60◆8iX2.daODlOO24/09/13(金) 17:36:05
- 61◆8iX2.daODlOO24/09/13(金) 17:50:40
「先生、邪魔をする」
"サオリ。いらっしゃい"
お昼過ぎのシャーレを訪ねてきたのは錠前サオリ。普段連絡すら稀な彼女が顔を出したのには訳があった。
「あぁ。先生、例の件は……」
"うん。私もちょっと調べて探しに行ってみてね。会うことは出来たんだけど……"
「!……本当か!」
"うん。でも、やっぱり色々経験してきたんだろうね。心を開いてくれるまでは長いかも"
「………先生でもか?」
サオリの問いかけに、先生は小さく頷いた。サオリからしてみれば、先生とは数多くの生徒達に慕われ、心を閉ざして自暴自棄になった人をも救い出してしまう。そんな超人染みた人徳の持ち主であると思っていた。
実際、それは間違いはない。問題は、あの少女はそんな大人にも中々心を開こうとしない警戒心だった。少し沈んでしまった雰囲気を払うように、先生は声をあげた。
"それにしても、サオリから連絡が来たときは驚いたよ"
「そうだろうか…………いや、確かにそうかもな」
"正直、サオリの成長を感じて感極まったよ。やっぱり、サオリは良い先生に……"
「違うんだ。先生」
"…………違うって?"
先生は小さく首を傾げる。すると、サオリは窓の外へそっと視線を移した。何かを思い出すように、遠くを見つめて彼女は呟く。
「…………見覚えのある、目だったんだ」
"…………そっか" - 62◆8iX2.daODlOO24/09/13(金) 20:52:14
それから十数分。シャーレに来たサオリは、先生が調べて分かった彼女の詳しい話を聞いてそっと目を閉じる。
「……そうか」
"うん………私としてもやるせないけど、過去の話はどうしようもないからね"
サオリの腰掛けるデスクには、彼女についての情報が纏められた資料があった。過去に彼女が起こした事件と、それに対する処罰としての退学処分。
そして…………それから時を経て、彼女の友人を人質に取り、ユウリがそうせざるを得ない状況に追いやった犯人が逮捕されたこと。
「…………」
サオリもある意味似た境遇ではある。常に"虚しさ"を教えられてきた彼女は、植え付けられた復讐心であれだけの事件を起こした。
しかしサオリ達とユウリで違うのは、元より与えられなかったか、あったものを奪われたかだ。平凡であったはずの少女が、理不尽によって突如全てを奪われた。
生活も、未来も、青春も…………そして、守ろうとした友さえも。
"この件について、私からもリンちゃんに聞いてみたんだけどね。この真犯人が捕まったのは、既に受験期を終えた後。もう高校ではどこも受け入れ先がなくて、ヴァルキューレでの捜索でも見つからなくて打ち切りになっていたらしいんだ"
「…………先生は良く見つけたな」
"私は先生だからね…………一応、件の事件の犯罪歴は、本人の書類申請と責任者のサインさえあれば取り消すことは可能らしいんだけど"
「ゴールはそこか」
"いや、寧ろそこからがスタートかな"
「………」
サオリは、何故か彼女にはあのままでいて欲しくないと思ってしまった。
否。何故か、と言うのは適切ではない。サオリはユウリの瞳に、過去の"誰か"を重ねた。だからこそ、彼女には救われて欲しいと願った。
自分には、まだ大切な物が残っている。その幸せを知ったのは全てが終わった後だったが、それでも彼女は残ったものを思えば少しずつ進もうと思えた。
「先生。私がこんなことを言える立場ではないのは重々承知しているが………彼女を救って欲しい。あれだけの過ちを犯した私が道を見つけるなかで、彼女がそれすら出来ないと言うのは、絶対に間違っている」
"もちろん。でも、サオリもちゃんと見つけよう。自分がなりたい姿を"
「………あぁ」
しかし、単純なところ。元より、サオリは心優しいだけなのだろうと、先生は思っていた。 - 63二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 22:11:19
厳しい感じか…これは…
- 64◆8iX2.daODlOO24/09/14(土) 00:36:30
- 65◆8iX2.daODlOO24/09/14(土) 00:45:42
ダイスだぜっ!
ユウリが抱いている心の光
dice1d100=81 (81) +20
ユウリが抱いている心の闇
dice1d100=60 (60) -10
一応根底に救いがあると信じているからの補正です!まぁ、救いを信じるのと心の闇は直接関係ないし、寧ろない方がおかしいから闇深くても仕方ねぇけどな!どちらにせよ慈悲はあるし、非道な事はしないぜ!
- 66◆8iX2.daODlOO24/09/14(土) 00:47:01
OH、君すごく心が強いね?おじさんびっくりだよ~
- 67二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 09:51:17
アズサレベルを超える復帰力はあるなコイツぁ
- 68◆8iX2.daODlOO24/09/14(土) 12:26:07
『ユウリちゃん!どうしたの?早く行こ!』
『あ、ごめん!今行くよ!』
声が聞こえるはずなのに、その声が本当に彼女のものであったか思い出せない。自分の手を引く幼い少女の顔が、光でボヤけたように見えない。
それなのに、何故かその少女が笑っているのは分かった。手を引かれるままに走り続け、どこまでいくのだろうと考えたとき。
不意に、その手が消えた。
「まって!……あっ!」
バタン、座席から派手に体が落下する。鈍い痛みを全身に感じる中で、ユウリはゆっくりと体を起した。彼女が倒れたそこには、小さな水が零れている。そして、頬を伝う生ぬるい感覚が、ユウリに小さな嗚咽をもたらした。
「っ…………ぐすっ…………ん」
いくらこの生活が長引こうと、彼女は希望を諦めていない。いつか這い上がってやると、そのためにコツコツとお金を貯めているのだから。
それでも、大きすぎる希望は未だに夢を見させるのだ。かつてはあった…………もう、どう足掻こうと戻らない"夢"を。拭っても溢れるそれを拭い続けながら…………
「ごめん……!私、もう名前も思い出せないよ…………!!」
覚えていたはずだった。覚えておきたかった。しかし、この生活は余計なリソースを割いて生きていけるほど優しくはない。日々の磨耗は、少しずつ彼女の過去を磨り減らす。幸せだった記憶を。
「………」
暫くへたりこんでいた少女。しかし、それは10分程の事だった。小さく嗚咽が零れたのを最後に、彼女は涙を拭って立ち上がる。赤く腫れた目尻には涙が浮かんだままだが、そらでも少女の目には絶望はない。
「…………でも、私…………それでも、生きたい」
その精神は、あまりにも常軌を逸していた。ユウリは立て掛けていたライフルを抱えて外に向かう。
いつか来る、未来を掴むために。 - 69二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 12:40:19
心が強すぎる……
- 70二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 21:38:32
保守