- 1二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 22:23:18
「はい、よく言えました!」
そう言って私を褒めたのはサクラチヨノオー、昔は私が悪い事を教える立場だったと言うのにもうすっかり立場は逆転してしまった。
私が1を教えれば10を知り、そしてそこから更に改善し、伸びてゆく。
私がやってきた『悪いこと』が今ではただの子供遊びだったのだと思い知らされた。
「うふふ…今ではすっかり私の子飼いの犬ですね、シリウスさん
うーん…サクラワンコオーのお友達もほしいし…そうだ!今度からシリウスさんはポチです!犬小屋で過ごしてください!」
今のチヨノオーは悪のカリスマとして君臨、問題児の王などという範疇に収まらずルドルフとトレセン学園を二分にするほどの影響力を持っている。
しかし、ルドルフは卒業間近、あいつ以外にチヨノオーの対抗ウマ娘が務まるやつはいない。
ルドルフが学園からいなくなると同時にトレセンはチヨノオーによる暗黒時代に突入するだろう。
…こんなことになるなんて思いもしなかった。
あの頃、アウトローを気取り軽い気持ちでチヨノオーを悪の道に誘った自分を殴ってやりたい。
「ほら、ポチ、首輪ですよ〜!ワンコオーのお古ですけどお似合いですね
さあ、散歩に行きましょう
首輪をつけたポチをみんなに見てもらわないと」
たやすく私の尊厳を踏み躙ったチヨノオーはリードを引っ張ると学園内で私を連れ回す。
もう抵抗する気力はない…、あまりの情けなさに涙が溢れる、チヨノオーをこんなことにしてしまって本当に後悔している。
あの優しかったチヨノオーに戻ってくれるなら、私は…。
⏰ジリリリリリリリリリリリリリ…
「…夢か?」
とてつもない悪夢を見ていた気がする、目の前が真っ暗になるような、心が折れていたような…。
目覚ましを止める…私はこんな時計を持っていただろうか?
…何か、今日は大きなターニングポイントに差し掛かるような、そんな予感がする。
何となく朝の占い番組を見ると、星座占いでは私は最下位だった。
…犬の首輪に注意とは、また変わった占い結果だ。
しかし、今の私の心には何となく引っかかる。
犬、ワンコ、ワンコオー…チヨノオー…。
…チヨノオーにちょっかいをかけるつもりだったが、やめておくかな。 - 2二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 22:25:21
でも確か成長のヒントを得るためにチヨちゃんから自発的にやって来るから・・・
無 限 ル ー プ - 3二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 22:28:09
話のスケールがデカすぎて草生えた
- 4二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 22:30:34
これがシリウス育成のバッドエンドですか
- 5二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 22:33:15
正夢って人に言うと実現しなくなるとかいうよね
誰に言う? - 6二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 22:33:59
チヨちゃんに