- 1124/09/15(日) 13:38:45
- 2124/09/15(日) 13:39:33
Disc.1
『Unison Square Garden』
「長い名前ね…でも響きがオシャレ」
「それで有名曲が…あ、これだったかな。『シュガーソングとビターステップ』」
「おぉ、放課後スイーツ部の最初の曲の相応しい、甘〜い匂いがするね」
「じゃ、先生から借りたこのディスクプレイヤーにセットして…」
「let’s 再生!」
『シュガーソングとビターステップ』
Listening…
「…どこが甘いんじゃい!?」
「いや、確かに歌詞もスイーツぽくて、オシャレな雰囲気だけど…難易度おかしくない?」
「…みんな。この人たち…スリーピースバンドって書いてあるよ」
「え!?じゃあ三人でこの音圧と難易度を!?」
「一人は歌いながらあのギターをやるイケメン…一人はなんかめっちゃ暴れながら弾くベース…で、ドラムの人は…」
「…イカのゲームに夢中と。プロの力とはかくあるべきか」
「いやドラムの人だけ紹介おかしくない!?」
「ほ、他の曲とかは?」
「そしたら、これとか…」
- 3124/09/15(日) 13:41:07
- 4124/09/15(日) 13:41:23
- 5124/09/15(日) 13:45:53
他の方が書かれてた、カヨコの音楽関連SSがいいなぁ・・・と思い、影響を受けて始めたものです。相談したら、是非やってほしいと言ってくれました。感謝!
個人的な趣味嗜好を兼ねたロック・ポップス関係をメインに、代表的/最新作、手堅い、しっとり、マイナー辺りを交えて書いてこうかなって感じです。
因みに、上に書いた例のSSはこちら。
選曲が非常におしゃれかつ多ジャンルにわたり、音楽に触れたい方には非常にオススメのスレです~
カヨコ「なに聴いてるのって?」【SS】|あにまん掲示板「……♪」「……♪」「……あ。ごめん先生。休憩がてら音楽聴いてて聞こえなかった」「Bluetooth繋いでいいの?」「うん、わかった」「いや、いいよ。イヤホンで聴くのと、空気を通した音って、別物として…bbs.animanch.com - 6124/09/15(日) 14:43:57
- 7124/09/15(日) 14:45:54
「白日」
listening…
「最初はバラードっぽく聞こえるけど、途中から何かそれとも違う感じだね…別のジャンルなのかな?」
「ミクスチャー・ロックという部類らしい。ただ、『ごたまぜ』というよりは、ヒップホップやラップといった黒人音楽を混ぜ合わせたタイプとしての意味合いが強いみたいだ」
「成る程、ギターが入ってからの感じはヒップホップぽかったもんね。ギターの音も、ワウペダルを使ったような、独特のクチャクチャした感じ」
「でも、大分ジャンル的には尖ってない?よくヒットしたわね」
「んと、あるアーティストとの邂逅でこの曲が生まれるきっかけになったとか。随分と長く、下積みをした上でのブレイクだったはずだから、寧ろ順当だと思うけどね」
「んじゃ、次かけるね」
「飛行艇」
listening…
「あ、一気にロック曲ぽくなった!」
「でも、今の大半のロック曲に比べるとスローペースというか…どんどん足を踏み鳴らす感じはちょっと珍しい?」
「ふむ…Queenのwe will rock youを彷彿とさせるね。彼ら自体、恐らく洋楽の影響を多大に受けてる。ボーカル&ギターの常田さん曰く、日本特有のサビ進行で曲を作るのに慣れていなかったそうだよ」
「へぇ…ルーツが違ったりするのかな」
「それじゃ、次はこっちかけてみよう!」
- 8124/09/15(日) 14:50:34
「slumberland」
listening…
「いや歌詞エグッ!!!これテレビ業界とか、そこを鵜呑みにしてる奴に喧嘩売ってるわよね!?」
「しかも、この曲をテレビ番組で演奏したとか…なんかボーカルの人が階段で無茶苦茶暴れてたみたいだけど…」
「ふふ…これぞロック…直接叩くのではなく、表現を持って現状を皮肉る…!」
「成る程、ナツ、アンタが好きそうなわけだ」
「あはは…じゃ、これが最後だね」
「McDonald Romance」
listening…
「打って変わって…気だるげというか、やるせなさが来るわね」
「McDonaldって、やっぱりあのチェーン店かな?ちょっとお腹すいてきたね…」
「歌詞中でも財布の底が見えてしまってるって言ってる中で、笑いあってるから…そういう、どこか満たされない虚しさを、それはそれで楽しんでるのかも」
「にへ…今日のお昼は決まりだね。ジャンクフートで腹を満たす…そしてスカスカになる財布にため息をつきながら楽器を鳴らす…それもまたロック」
「あ、今日の昼はアンタ持ちだから。一昨日約束したでしょ」
「…oh」
Disc.2
『King gnu』
finale!
- 9二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 14:59:05
こういうの好き
- 10124/09/15(日) 15:09:05
因みに、感想や「このバンドならこの曲もいいよ」等々あれば、Discが終わったタイミングにお書き下さると、作者も嬉しいです。人によっては知らない曲もあるからねぇ…
次はだれにしようかな? - 11124/09/15(日) 15:53:35
- 12124/09/15(日) 15:54:21
「シルエット」
listening…
「あっ…凄い…スッって効く感じあるかも…」
「アップテンポで明るい曲調なのにどこか切ない…何か忘れたものを思い出させてくれそうな」
「これは…まさに『青春のロックバンド』!アニメのOPとして見ると、正に完璧の一言…!」
「えぇ、これぐらい単純明快かつシンプル、でもどこか奥深いものを秘めている!そんなバンドもありでしょ!さ、どんどん行くわよ!」
「ソングオブザデッド」
listening…
「おぉ…これは…アガる!!!」
「でしょでしょ!最初聞いた時にキターッって感じよ!頭を空っぽにして、音とノリでぶん殴る!これだって立派なロックよ!!!」
「ヨシミらしいチョイスだけど、確かに悪くないね。この曲も、ただ消費するばかりの日々を楽しみに行けって感じで、とてもポジティブになれそう。一緒に叫んだら、相当気持ちいいかも」
「そうだね、うおっ~~って感じになれそう!」
「まだまだ!次行くわよ次!!!」
- 13124/09/15(日) 15:54:50
「フルドライブ」
listening…
「スピーディーだ…!うわ、走りたくなってきた!」
「これ車乗ってる時に聞いたら事故るやつじゃん!!!ユーロビートじゃないんだから!!!」
「ギターリフもシンプルだけど、繰り返せば繰り返すほど病みつきなるのよね!結構引きやすくて楽しかったわ!」
「さて…となるとラストは何かな?」
「なんでもねだり」
listening…
「甘ーい!!!めちゃくちゃ甘ーい!!!」
「かなりポップ調に近い感じだね。このバンド、裏打ちのドラムのリズムが安定してて気持ちいい」
「曲としても、練習しやすそうでいいね。私たち学生としてはとてもコピーしやすくて助かる」
「どうよ!これが私なりのチョイスよ!文句ある!?」
「「「ありません!」」」
「ま、確かに旧メンバーの内、残ってるのはボーカルの人だけかもしれないけど…私はこれからも聞くし、応援する気だからね!簡単に終わってもらったら、困るんだから!」
「そうだね、今後とも、また曲を作ってほしい。待つとしようか」
「そんじゃ、このままスイーツ店を巡るわよ!ついてきなさい!」
「「おーっ!」!」
「はいはい」
Disc.3
『KANA-BOON』
finale!
- 14二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 16:11:51
KANA-BOONいいよね…
シルエットの「消えぬ 消えぬ」のところ超好きなんだ… - 15124/09/15(日) 17:03:35
「…さて。最後の日。今日は私だね」
「カズサのチョイス…ちょっと想像できないわね」
「暴力の化身でもあり…強かな卑しさも持ち…どっちもありうる、それだけだ」
「あんたらの中での私のイメージどうなってんの…」
「それで、カズサちゃんのイチオシは?」
「んーと…これ」
Disc.4
『ONE OK ROCK』
「うわっ!カズサちゃんその人たち、確か世界ツアーやってるバンドじゃなかったっけ!?」
「そっ。ある有名歌手の息子さんがボーカルをやってる、日本産でありながら英語を交えた歌詞と圧倒的パワーで、観衆を引き込むスーパースター…あっ」
「呼びましたか杏山カズサァ!」
「うわでたよ…」
「もう私来るのに慣れ切ってますね、その反応…と、これは?CDですか?」
「そうだよ。レイサちゃんも聴いてみる?」
「そ、それでは…お誘いとあらば断るのも無作法というもの…私も聴きましょう」
「急に勢いがなくなるわよね、レイサは…」
「うむ。では、再生開始といこう」
- 16二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 17:04:22
このレスは削除されています
- 17124/09/15(日) 17:05:25
「完全感覚dreamer」
listening…
「何じゃこのハイトーンボイスはァ!?その上芯が強すぎるでしょ!?」
「あと、何気に後ろのドラムが上手い…イントロいいねぇ」
「日本語と英語が入り混じってるの、違和感があるようでどこか癖になりますね…ダサカッコイイ、っていうんでしょうか?」
「いや言い方よ…ま、確かに最初に聞くとビビるけど、このパワーがとても気持ちよくてね。踏ん張らないと言えないときによく聞いてたの」
「それじゃ、次のも回してみよっか」
「Wasted nights」
listening…
「静かな所から…一気にドカン!凄い破壊力ですね!」
「だけど、なんかちょっとさっきの曲と違った感じがあるわね…もしかして、日本語が減った?」
「そ、ご名答。この曲が出る少し前あたりから、海外進出するようになっていったの。一時期ポップ調のような曲が増えて、離れたファンもいたと思う。私も、そのころの曲は正直あまり聞かなかったけれど…彼らは『それを踏まえないと先に進めなかった』って感じのことを言ってた気がする」
「大事なプロセスを踏まえていったんだね」
「そう。そしてそれを踏まえた上での曲調は…」
- 18124/09/15(日) 17:06:06
- 19124/09/15(日) 17:06:42
「カラス」
listening…
「うわっ…まるで『お前ら絶対覚えてるからな』っていう憎悪と執念が聞こえてきそうね…」
「杏山カズサ…もしやこの曲…」
「…あ!これ聞いたことあります!あの『キャスパリーグ』だった杏山カズサのスマートフォンから、イヤホンが抜けた時に聞こえた曲です!」
「宇沢ァ!!!あぁもう、だから嫌な予感がしてたのに!!!」
「あはは…でも、若い時の衝動を歌ってる感じは、どこか泥臭くてカッコいいかも」
「アイリ、それ本気で言ってる…?」
「うん。そういう衝動って、みんな持ってるものだから。焦りとか、不安とか。こういう歌に助けられるのも、よく分かるよ」
「ですね…私も、なんだかんだ元気にふるまってますが、正直一人の時とかは孤独みたいで、不安でしたから…」
「…そっか。なら、あんたもまた──私と同じく、一人ぼっちのカラスみたいだったのかな。でも、今はこうして一緒に曲を聞けるなら──お互い、白い羽を持てたのかもね」
「…かも、しれませんね…えへへ」
Disc.4
『ONE OK ROCK』
finale!
- 20124/09/15(日) 17:07:41
- 21124/09/15(日) 18:23:41
「…何というか、意外なお客さんですね…」
「えっと、レイサさんにおすすめされてきたのですが…ここで音楽をCDを借りて聞いてると聞きまして」
「確か、トリニティ自警団のスズミさんだっけ?レイサちゃんと仲良くしてるっていう」
「…そうですね。一応は仲良くさせてもらってる、といった感じでしょうか」
「ま、とりあえず座りなさいよ。お菓子は、そこにあるのから適当にね」
「は、はい…ありがとうございます」
「そういえば、今日もカズサちゃんが選んできたんだっけ?」
「そうだね。確か今日の人は──」
Disc.5
『ASIAN KUNG-FU GENERARTION』
「結構、年季の入ったというか、活動期間が長いバンドだね。もうすぐ、活動開始から30年近くなる」
「老舗っぽい感じね。名前は、UNISONの彼らと同じく長い感じ」
「…もしかして、その人たちって『アジカン』と呼ばれてる方たちではありませんか?」
「おや、知っていたのかい、守月スズミ」
「えぇ…日頃聞いてる音楽に、彼らの音楽がありましたから。私の聴く曲は、周りの方からすると少し古い印象を受けるようで…」
「ふーん…ま、古いかどうかは関係ないと思うけどね。そんなに長くやってきてるってことは──それなりの続く理由があるはずだ」
- 22124/09/15(日) 18:24:45
- 23124/09/15(日) 18:25:07
- 24124/09/15(日) 18:25:43
- 25124/09/15(日) 18:26:48
「或る街の群青」
listening…
「あ…この曲、よく聞いてました」
「へぇ、そうなんだ…なんというか、このバンドは虚しさから来る寂しさと激情を上手く歌ってくれる感じがあるね」
「どんなに明るく振舞おうとしても、どこかで綻びが来るからね…そうして疲れて泣きたいときに、もしかしたら効くのかも…」
「アイリにとっては、名アーティストになるかもね」
「出会いも、別れも、織り交ぜてロックとなる。人と人との間には、埋められぬ狭間があれど、それを共有していけば繋がるかもしれないね」
「…そうした存在に、いつかなりたいものですね」
Disc.5
『ASIAN KUNG-FU GENERATION』
finale!
- 26二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 18:27:15
ツムギが草葉の陰(物理)から静かに見守ってそう
こんなに興味持ってもらえて嬉しいだろうし - 27124/09/15(日) 20:18:24
「え、途中で暴動があった?」
「うん、そうなんだ。その時に、戦車で通りかかったそこのヒフミさんとアズサさんに助けてもらったんだ」
「いえいえ…私たちも先着100個のペロロ様限定グッズを買った帰り道だったので…せっかく買ったものが壊れるのは怖かっただけですよ」
「私は、ああいったことで他の人に迷惑をかけている奴が許せなかった。それだけだ」
「まぁ、アイリを助けてくれたなら、お礼はしないとね!」
「ほらほら、遠慮せずにお上がりよ~」
「あ、ありがとうございます…それじゃ、お言葉に甘えて…」
「うん、ヒフミ。美味しいよこのクッキー」
「もう食べ始めてるよこの子!?…まぁいっか。アイリ、今日のはどう?」
「あ、大丈夫だよ!ちゃんと借りてこれた!」
Disc.6
『BUMP OF CHICKEN』
「…これは…確かヒフミの好きな音源が入っていた物と同じ形の──」
「そう、アズサちゃん、CDです!ってことは、もしかして皆さんは…」
「いくざくとりー。私たちはこれから、音楽鑑賞という波に浸るのだよ。一緒にどうかな?」
「じゃ、じゃあ良ければ…でも、不思議な名前の方たちですね…」
「意味は…『弱者の反撃』ね」
「アイリにしては、結構攻めた名前の人を選んだね。珍しい」
「確かに、最初はそう見えるかもだけど──聴いてみれば、多分分かると思うよ」
- 28124/09/15(日) 20:19:07
- 29124/09/15(日) 20:19:35
- 30124/09/15(日) 20:19:57
- 31124/09/15(日) 20:20:57
「青の朔日」
Listening…
「この曲──先日出たばかりの曲みたいだね。へぇ~…何だか総まとめというか、今まで聴いてくれた人へのアンサーみたいにも聞こえるね」
「生きる意味を知った人は──例え離れても、何があっても先へと行けるということだ」
「…私たちも、アイリがいなくなった時も、もう一度会って話せるって前提で動いたものね。今なら大丈夫でしょ、アイリ?」
「…うん、もう大丈夫だよ。私がここにいてもいいって、もう意味を知ってるからね。ヒフミちゃんとアズサちゃんも──きっとそうなんじゃないかな」
「…そうですね。私も、アズサちゃんとどこにいても一緒って信じてますから。また離れたとしても──必ず会いに行きますから」
「──あぁ、ヒフミ。私もそうだ。必ずまた──一つになろう。…良い曲だな」
「そうだね…そっか、弱い人の心に寄り添って、厳しいけれど前に進むために激励してくれる優しさ──だから『弱者の反撃』なんだね」
Disc.6
『BUMP OF CHICKEN』
finale!
- 32124/09/15(日) 20:38:07
- 33二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 21:32:30
- 34124/09/15(日) 22:04:45
- 35124/09/15(日) 22:05:48
- 36124/09/16(月) 08:17:17
pixivの方に、ワンオクまで上げておきました。
4つずつまとめていく感じになると思うので、まとめて読みたい方はこちらから。
「【SS】放課後スイーツ部と聞くアーティスト」/「げんぶ」のシリーズ [pixiv]放課後スイーツ部のみんなが、バンドイベントを経て音楽に興味を持ったら…? という内容です。 なるべく多くのアーティストの、定番からマイナー、激しいのからしっとりまでかき集めて、4曲ずつ紹介出来たらという感じのSSになります。 貴方の知ってるアーティスト、貴方の知らない曲の世界。 ...www.pixiv.net - 37124/09/16(月) 08:48:59
「見つけた…見つけたぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「うわぁナツ五月蠅い!?あんた入って来るや否やどうしたの!ほっぺにクリームついてるし!?」
「ふふふ…私のウィークポイントにぐっさり刺さった…最高のロックバンドを!今は活動が縮小しているとはいえ、正に私好み!」
「そ、そんなに…?」
「い、一体何のバンドなのよ…?」
Disc.7
「PELICAN FANCLAB」
「これまた面白い名前だね…ペリカンって、鳥の名前じゃなかったっけ」
「名前だけ聴くと、どちらかというとヨシミちゃんの好みの曲を出してきそうだけど…」
「まぁ、確かにそうね…でもナツがここまで押すってことは…」
「ふふ──ではかけるとしようか」
- 38124/09/16(月) 08:49:41
- 39124/09/16(月) 08:49:58
- 40124/09/16(月) 08:50:13
- 41124/09/16(月) 08:50:28
「Amulet Song」
Listening…
「一気にメッセージ性が強くなった感じだね。私たち、今はを生きる人への応援ソングって感じ」
「相変わらず、ベースラインがかなり動くね。歪み具合も丁度いい」
「清涼感がある中に、隠しきれないロマンと情熱。そしてそれを紡ぐ、哲学的かつ難解な歌詞…これぞ、私の求めていたロックだよ」
「なーるほど…こりゃあんたが気に入るわけだわ。それにしても、前回聴いたBUMPの影響を受けてる感じもあるわね」
「実際、ボーカルのエンドウアンリさんは、かなりのBUMPファンみたいだからね。そこも踏まえて、両バンドを聞くのもまた乙ってことだ」
Disc.7
「PELICAN FUNCLUB」
finale!
- 42124/09/16(月) 09:20:51
「…ほう。こりゃまた、かわいらしいお客さんだ」
「はい、ゲーム開発部のアリスと言います!ヨシミさんがアリスのクエストのジョブヘルパーとなってくれると聞いて、やってきました!パンパカパーン!」
「ふふ。初めまして、アリスちゃん」
「で、どうしてこの流れに?」
「なんでも、ゲームを作る際の曲選びで、良い感じのものが無いって悩んでいたらしいのよ。しかも、今回は爽やかなバンドサウンドっぽいのが良いらしくて。放置するのもなんか嫌だったから、せっかくだからってことで連れてきたって訳」
「そっか。じゃ、一緒に聞こうか」
Disc.8
「sumica」
「…住処?聴く人にとってのよりどころになってほしい、っていう感じの名前かな?」
「なんか、ポジティブなオーラを感じるね。曲調もそんな感じだと嬉しいけど」
「このアーティストの曲の一つに、この子がピンと来てたのよ。えーと、確か…そうそう、この曲」
- 43124/09/16(月) 09:21:25
- 44124/09/16(月) 09:22:10
- 45124/09/16(月) 09:22:24
- 46124/09/16(月) 09:23:14
「フィクション」
Listening…
「うわ、これから始めようって感じで、朝のスタートにピッタリ。コーヒー片手に聞きたいね」
「楽しみも苦しみも重ねて、人生っていうストーリーが続いていく…フィクションってタイトルだけど、内容はノンフィクションでもあるのが面白いね」
「アリス…この曲みたいかもしれません。『アリス』という存在を、ゲーム開発部のみんなは、フィクションからノンフィクションにしてくれました、だから、今でもアリスは自分をアリスって思えるんです」
「そう…なら、ちゃんとアリスの人生を続けていかないとね」
「うむ。獲得したアイデンティティを大事にする事は、仲間のためにもなる」
Disc.8
「sumika」
finale!
- 47124/09/16(月) 09:23:43
- 48二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 09:36:22
王道だけど「ファンファーレ」とか「lovers」もいいよね...
- 49124/09/16(月) 09:44:12
- 50124/09/16(月) 09:46:06
- 51124/09/16(月) 11:03:41
せっかくなので、今までの曲をリスト化してみました。
一気に聴きたい人はこちらから
https://youtube.com/playlist?list=PLdxJbldObp-9ha-no1KV7MzuuDRZ64C09&si=y1G-yBxEh8R4m-HJ
- 52124/09/16(月) 11:05:00
- 53124/09/16(月) 12:29:47
「…で。アリスちゃんに言われて、ここを訪れてきたって訳?」
「そうなんだよ~! 絶賛シナリオが浮かばないスランプ中で、何でも良いからアイデアが欲しくて訪ねてきたんだよ!お願い~!」
「すみません…うちのお姉ちゃんが…」
「まぁまぁ。モモイちゃん、ミドリちゃん。ゆっくりしてって大丈夫だから」
「まぁ、店でCDを探してたら、突然『アリスの言ってた人だよね!お願いだから手伝ってほしい!』って言われた時はびっくりしたよね」
「人と人がつながり、そこから新たに人が繋がる…これもまた、音楽の力」
Disc.9
「TOOBOE」
「犬の遠吠え?」
「負け犬とか、そこら辺の意味合いも込められているらしい。元々は「john」っていうボカロPだったみたいだよ」
「ボカロP…あの、ボーカロイドっていう、機械音声を使って曲を作る人たちだよね?」
「あれ、johnさんって、お姉ちゃんが『この人の曲、ゲームっぽい音がする』っていって聴いてたよね?」
「そうそう!早く、かけてかけて!」
- 54124/09/16(月) 12:30:11
- 55124/09/16(月) 12:30:29
- 56124/09/16(月) 12:31:15
- 57二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 12:31:37
このレスは削除されています
- 58124/09/16(月) 12:32:44
- 59124/09/16(月) 13:26:51
「わざわざ、お菓子まで持ってきてくれなくたっていいのに…それにユズ、二人から聴いてたのよ?あんた、外に出るのが結構きつい性格って」
「は、はい…でも、アリスやモモイ、ミドリがお世話になった人には…な、何か先輩として、顔を見せておかなきゃって…」
「へぇ、度胸あんじゃん。なら、そこの気持ちには答えないとね。さ、入って」
「…ところで、何だかこの場所が他校の生徒との交流場になっていっているのは、或る意味音楽のパワーが凄まじいような…」
「ははは…そのうち想定外の人が来るかもね。でも、何だか楽しいかも」
Disc.10
「米津玄師」
「アイリ、今回はまた一段とビッグネームの人のものを持ってきたわね…流石にみんな知ってるわよ」
「そうだね…でも、改めて聴くっていうのもありかも、って思って。それに、有名曲ばかりじゃなくて、過去の曲やあまり聞かれてない曲からその人を見るのもありじゃない?」
「あ…この人…ハチ、さんですよね。よく、ゲームする傍ら聞いてました…」
「前回に引き続き、ボカロPだった人が来たね。しかも今回の人は、とんでもなく聞かれてる有名人だ」
「さて、そんな人といったら──まずは、少し前に流行ったこの曲だ」
- 60124/09/16(月) 13:27:14
- 61124/09/16(月) 13:27:39
- 62124/09/16(月) 13:28:00
- 63124/09/16(月) 13:28:31
「Wooden doll」
Listening…
「ずば抜けて良い歌詞に聞こえるね…今までの難解さが嘘みたいにストレートだ」
「『木偶の棒』がタイトルの元のようだ…この歌詞を生むに至って、彼の周りに哀しみに暮れていた人がいたのだろうかね」
「前に踏み出すことを歌ってたさっきの曲とは別に、こっちの曲は優しく肯定してくれてるね。君を見ている、私のことを覚えていてほしいっていう願いもかかってるのかな」
「曲によって、臨機応変に刺さるシチュエーションが変わる──変幻自在の錬金術師、って感じね」
「そう、ですね…また、聞き直して頑張ろう…皆のためにも」
「うん、頑張れユズちゃん。応援してるよ!」
Disc.10
「米津玄師」
finale!
- 64124/09/16(月) 13:50:35
- 65124/09/16(月) 18:24:23
休憩の合間にかけたので、ちょっとだけ更新するよ〜
- 66124/09/16(月) 18:26:09
「お邪魔します…あら、良い匂い…」
「おや、ドーナツの匂いに釣られて、今回もゲストの到着かな?」
「ええっと…ミレニアムのセミナーの早瀬ユウカです。ユズやモモイ達から勧められて来たんですが…あの、大丈夫でしょうか?」
「大丈夫大丈夫!あの子達の友達なら信頼できるわ!」
「本当にどんどん新しい人が来るね、カズサちゃん…」
「どっちかというと、ユズの勧めでCDを探してたらしい所にで鉢合わせたんだけどね。でも、どれから聞けば良いかって迷ってたから、これを一緒に聞きませんかってことで」
Disc.11
「星野源」
「おぉ、今回も中々のネームドアーティスト…」
「よく耳にする名前ですね…私も何曲かは存じてます」
「ロックというよりはポップスの人ね。にしたって、カズサのチョイスとして見るならちょっと意外じゃない?」
「うん、カズサちゃんはロック寄りの人選びそうだなぁって感じは確かに…」
「ま、否定はしない。でも、この人の曲は一度入ると奥が深いよ?」
- 67124/09/16(月) 18:26:47
- 68124/09/16(月) 18:27:16
- 69124/09/16(月) 18:28:26
- 70124/09/16(月) 18:29:13
- 71124/09/16(月) 21:38:16
「おや、ここかな。可愛い後輩達が言っていた場所は
…」
「またミレニアムの人が来たわね!?」
「おっと、これはすまない。エンジニア部の白石ウタハだ。こっちは手土産のケーキだよ、良ければ受け取って欲しい」
「こ、これはご親切にどうも…」
「いやいや。彼らが世話になったね。何でも、曲を聞きながらお菓子を楽しむとは、有意義な休憩の時間じゃないか」
「ふむ…なら、あなたも混じるといいよ。音楽に境目などない──それに、ある意味今日来たのがエンジニア部っていうのもまた面白いしね」
Disc.12
「RADWIMPS」
「…どういう意味よ?今日のアーティストが何かエンジニアと関係あるの?」
「ま、ナツの選んだ人だからってのもあるけど…口調がちょっと似てるのもあるし、そういう独自の哲学があるタイプのバンドとかじゃないかな」
「…なら、お言葉に甘えて失礼するよ。どういうタイプの曲なのかな」
「と、とりあえずかけてみよう…」
- 72124/09/16(月) 21:39:08
- 73124/09/16(月) 21:40:42
- 74124/09/16(月) 21:41:52
- 75124/09/16(月) 21:42:45
- 76二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 21:44:03
- 77124/09/16(月) 21:56:00
- 78124/09/17(火) 07:13:30
おはようさん!
帰って休んだら、続きを書くよ〜
そろそろ便利屋に来てもらおうか - 79124/09/17(火) 10:44:10
- 80124/09/17(火) 10:47:38
- 81124/09/17(火) 18:42:19
「「…で」」
「「これはいったいどういう状況なのよ!?」」
「あれ、どしたのアルちゃん?大声出しちゃって?」
「ヨシミ五月蠅い。今日は暑い日ってことでアイスにしたんだから、溶ける前に食べちゃいないよ」
「へ…へへ…このチョコモナカ美味しいです…」
「たーんと食べるといい。あっ、お腹は壊さないように」
「は、ははは…どういう状況というか…どうしよっかカヨコちゃん」
「…はぁ。端的に言うと、社長と…ヨシミさん?二人以外のメンツはもう知り合ってたってこと」
「「な…ななな・・・何ですってーーーーーーー!?」」
「うわ、アルちゃんのいつものセリフがダブった。珍しいこともあるねぇ」
「いや、私何も聞いてないんだけど!?アイリやカズサはともかくとして、しれっとナツ、あんたまで!?」
「そ、そうよ!?私も、カヨコがよく曲を聴くのは知ってたとはいえ、ムツキやハルカまでとは思ってなかったわよ!?」
「うむ、私はそこのムツキと。次のイタズラの小ネタを探していたムツキを見かけて、こいつは興味がわいてきたということで意気投合した」
「くふふ、ナツちゃんのアイデアを取り入れたら、もっと面白い事が出来そうだったからね~」
「私はハルカちゃんと…転んで植木鉢を落っことしそうになってたところをギリギリで拾ったっていうか…」
「あ、あの時はその…ありがとう、ございました…」
「で、私はカヨコと。色々と聞いてたら、同じくCDショップにいたからね。そこにみんながやってきてって感じの流れで」
「…まぁ、そうしてここで収穫したCDを皆で聞きながら一休みしようってことになってたの。…私としても、カズサとは妙に気が合いそうだったから。せっかく共有できそうな人がいるなら、こういう場も悪くないんじゃないって思ってね」
「か、完全に…私たち二人だけ出遅れてしまっているわね…気が付いたら、私の知らないところで、あっという間にお菓子と音楽の交流の場が出来上がってしまっていたわ・・・!」
「というか、流れが出来すぎよ!?ご都合主義にもほどがあるっていうじゃない!?」
「それは作者に聞いて。あの人、このスレを立てるきっかけになったスレ主のために、どうしても便利屋は出したいって言った結果だってさ」
「メタいわ!!!言わんでもいいわそんなこと!!!」
「さてと…じゃカヨコ、どれから聴く?」
- 82124/09/17(火) 18:43:03
「そうだね…出遅れちゃった社長のためにも、ハードボイルドなアーティストから聴いてみようか」
Disc.13
「GLIM SPANKY」
「二人でのユニットなんだ…ボーカルが女性の方で、ギターが男性の方か」
「でも、曲調はバリバリのオールドロック。今時には珍しいシンプルなコード進行やリフを使ってくれてるから、時々聞き返すとこれが良いんだ」
「へぇ~…こなれた姿もカッコいいね!今までの中でも、ロックアーティストって感じが凄い伝わってくるよ」
「そういえば、今まで女性シンガーのアーティストはあまり触れてこなかったわね…ロックってなると男性のシンガーばかりだったから、どんな風になるのかしら?」
「ねぇ、カヨコ…この二人の曲が、私の言うハードボイルドっていうのに本当に合うの?」
「…ふふ。社長、聞いてみれば、あとは分かると思うよ」
- 83124/09/17(火) 18:43:34
- 84124/09/17(火) 18:44:11
- 85124/09/17(火) 18:44:25
- 86二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 18:44:37
このレスは削除されています
- 87124/09/17(火) 18:45:02
「踊りに行こうぜ」
Listening…
「出だしのドラムのキレの良さ…からのスローテンポで畳みかける音圧」
「これでもかという程、ギターの歪が強いわね…普通、ここまで歪ませると耳に痛くなるわよね?」
「でも、この感じもまた懐かしいというか…ヨシミ、あんたここまで歪ませて弾いてみたら?」
「いやキツイわ!?あんた、ギターをこれだけ歪ませて成立させるのがどれだけ難しいか知ってんの!?下手したらハウリングするのよ!?」
「まぁ、だからこそ力量の高さがうかがえるんだけどね…で、どう?社長からしてこの人たちは?」
「ふふ…えぇ、気に入ったわ!帰る途中でこのCDを買って、気分が良い時にでも机の上で聴かせてもらうことにするわ!これぞハードボイルドよ!」
Disc.13
「GLIM SPANKY」
finale!
- 88124/09/17(火) 18:59:57
「では、次はムツキのために選ぶとしよう」
「へぇ?ナツちゃんのお墨付きとなると、どんな人かな~?悪戯大好きムツキちゃんに合う人っているのかな?」
「無論だね。君は確かに、悪戯好きの小悪魔っぽい所があるが──その実は、意外にも純情なんじゃないだろうか」
「…ふふ。ムツキ、好きなものがけなされたりすると、結構ガチ目に怒るもんね」
「くふふ、バレてちゃしょうがないね~。じゃ、精一杯楽しませてよ、ナツちゃん?」
「──では、この人で行こうか。確か、ムツキはダンスミュージック系譜に興味を持っていたから──」
Disc.14
「NOMELON NOLEMON」
「…メロン?レモン?」
「また珍妙な名前ね。この言葉遊びっぽい感じ…歌詞も言葉遊びをしてくるのかしら?」
「このバンドのドラム兼作曲担当は、一時期ブームとなったあるボカロ曲の作曲者でね。秘密裏に追っていたのだよ」
「またもやボカロP…インターネットから来た人ってなると、個性は凄そうね…」
「じゃ、じゃあいきますね…」
- 89124/09/17(火) 19:00:13
- 90124/09/17(火) 19:02:10
- 91124/09/17(火) 19:02:24
- 92124/09/17(火) 19:02:40
「フォニィ(ツミキ名義)」
Listening…
「あっ、これ作った人かぁ!」
「こっちは知ってる人が多いかもね。様々なゲームにも収録されて、カバー動画も多いボカロ界隈ではほとんど知らない人がいないほどの曲だ」
「全く、世の中ホントにどこに次のブームを作ったり、名乗り出始めるか分かったもんじゃないわね…つくづく良くできてるわこの世界」
「もしかしたら、正統派のロックがまたブームになるかもしれないし、全く知らないジャンルがチャートを埋めたり。そうした変化も踏まえて、音楽って面白いからね。まさに、お世界が人間に仕掛ける悪戯だ」
「なら、振り回されないようにリサーチは重要かもね~?」
Disc.14
「NOMELON NOLEMON」
finale!
- 93124/09/17(火) 19:10:10
「それじゃ、次はハルカちゃんだけど…」
「わ、私みたいな臆病な人に合う音楽なんて…あ、あるんでしょうか…」
「安心したまえ。千差万別の音楽の中で、自分にはまらない音楽があるとは私は思わないからね。世界というスイーツバイキングから、自分の好みを見つける瞬間程楽しいものは無いだろう」
「そうね。ここまで来ると、もう何でもありな気がしてきたわ」
「じゃ、何でもありの内の──とんでもなく個性の強いこの人たちなんかどう?」
Disc.15
「(TK from)凛として時雨」
「ソロ名義を含んでるわね。曲調がちょっと違うのかしら?」
「ここまで聞いてきた人を踏まえると、漢字の入ったバンド名って何だか珍しいね。しかも、選んだ言葉が『凛』と『時雨』なんだ…」
「ほ、本当にこれで良いんでしょうか…?あの、カヨコ課長…」
「…成る程ね。まぁ、確かにハルカっぽいと言えばそうかもしれないね…」
- 94124/09/17(火) 19:10:55
- 95124/09/17(火) 19:12:08
「laser beamer」
Listening…
「さっきよりもっとギターっぽさ無くなってるじゃない!!!もうそういう電子音に聞こえるわよ!?これをあの声で歌いながらやってるって…もはや人間じゃないわよ!?」
「そこに隠れてるが、もう一人のボーカルをしているベーシストの方も、後ろを支えてるドラムの人も音の粒立ちがはっきりとしている。スリーピースバンドという、人数が少ないゆえに各々が持つ役割と責任は大きいのだろう」
「歌う歌詞は…英語と日本語を交えたもので、意味が本当に分かりにくいわね…でも、どこか殺伐としたというか、衝動的な雰囲気を感じるわ」
「…カヨコっち、この人がハルカちゃんっぽいってそういうこと~?」
「…ショットガンを持って、アルのために奔走するハルカは、まさしく衝動のままに動く切れ味の鋭いナイフそのものだからね。普段が大人しいだけに、よりその特色は強いと思う」
- 96124/09/17(火) 19:12:21
「first death(TK from名義)」
Listening…
「こっちに関しては…もう何も言えないわね。完全にチェンソーの音そのものじゃない…」
「でも、途中で少し静かになるところが、ただ暴れている感じじゃないのが面白いね。音作りがとにかく繊細かつ強靭」
「よく聞くと、単純にバンド編成をしているわけじゃなくて、トイピアノや別のリズムパーカッションも入ってるのがミソ。ずっとバンド編成をやるだけじゃなくて、別の物を取り入れたりもしているってことだね」
「そして、ここまでの独自性故に、売れているフィールドは今までの人たちよりも世界の別の場所でみたいだ。海外でも、この前例のないロックバンドには驚いただろう」
- 97124/09/17(火) 19:12:32
- 98二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 19:15:32
- 99124/09/17(火) 19:19:58
「それじゃ、最後はカヨコっちだね~。でも、普段から聞いてる音楽は私は知ってるけど、あれで行く感じ?」
「ま、確かにその系譜で行こうかと最初は思ったけど、いきなりそれで入って拒絶されるのも私は寂しいからね・・・そのうちでも、多少入りやすい人たちを選んだつもりだよ。この人たちなら、ハードコアな強い音やスクリームでも、ある程度聴きやすいはず」
「え、待って…カヨコって、そんな荒れ狂うタイプの曲聴く方なの?」
「ヨシミ、気持ちは分からないでもないけど、それは言われる側は傷つくやつだから…誰が何聴いたって構わないでしょ」
「そう、ロックとはかく自由であるべきなのだから」
Disc.16
「Fear,and Loathing in Las Vegas」
「ふぃ…ろ…らす…名前が読みにくい!最後の『ラスベガス』で呼べばいいのかしら?」
「へぇ、それにしたんだ…カヨコも隅に置けないね」
「…良いでしょ、カズサ。他の人も考えたけど、私の好きな系譜で最初に入るってなると、この辺りになるのかな、って。もしかしたら、明確にはジャンルが違うかもだけどね」
「な、なんだか…危ない気配を感じますね…」
「ま、あとは踏み出せば分かる。では、最初の口当たりは如何かな?」
- 100124/09/17(火) 19:21:11
- 101124/09/17(火) 19:21:39
- 102124/09/17(火) 19:21:52
- 103124/09/17(火) 19:22:07
「Dive in Your Faith」
Listening…
「比較的最近の曲みたいだね!なんだか…和製の楽器の音みたいな物が入ってる?」
「小鼓とか、ほら貝っぽい音かな~。くふふ、遊び心が入ってて楽しい~!」
「テンポを途中で変えてくるところとかは相変わらず健在だけど、より聞きやすい曲調になっている印象だね。こういう変化も、カヨコ的には良いと思う?」
「うーん…私は良いと思う。人によっては、変化って受けいれがたいものだけど、本人たちがやりたい方向に進んでくれるのが、ファンにとっては嬉しいと思うから」
「そうね…自分が無くなってしまえば、きっと曲にもそこが移ってしまうものでしょうしね。それにしても、中々充実した時間を過ごせたわ、ありがとう!また会えたら何か聴きましょう!」
「うむ、またのご利用をお待ちしておる」
「ここはDJブースじゃなくてただの部活の一室だっての!?」
Disc.16
「Fear,and Loathing in Las Vegas」
finale!
- 104124/09/17(火) 19:38:04
- 105124/09/17(火) 22:30:00
- 106二次元好きの匿名さん24/09/17(火) 22:57:50
カヨコだやったぜひゃっほい。
ありがとう、おかげで砂として消えられる。
GLIMSPANKY初めて聞いたけど、ダウナー系めっちゃすき沈める。
あとFear,and Loathing in Las Vegasで、途中でLMFAOみたいな人出てきて笑っちゃった。
カヨコパリピ概念推していく所存。
ああ……プレイリストが潤う…… - 107124/09/18(水) 07:09:15
- 108二次元好きの匿名さん24/09/18(水) 17:30:31
次はだーれだ?
- 109124/09/18(水) 18:12:24
「……強い雨ね」
「うん。ナツちゃんもまだ帰ってきてないし…それに」
「思わずこの子達を中に入れちゃうことになるとはね…その、とりあえず、タオルいる?」
「うん…ありがとう」
「え、えへへ…あったかいですね…」
「…ごめん。ある程度休んだら、すぐ出ていくから」
「そ、そんな無理しないで…体中も傷だらけだし…ね、ちゃんと休んでいってほしいな」
「そうよ、そんな姿で外に出すわけにいかないじゃないの…こっちが心配になって後味が悪いわよ」
「はい、暖かめのココア。気が休まるよ」
「うわぁん、美味しいですぅ…!これにビスケットとかあったら最高ですね…!」
「ヒヨリ、人様の家ですぐそうやって寛がないで…迷惑でしょ」
「でも、ミサキもブランケットをしっかりと握っちゃってるよ?」
「こ…これは…」
「ま、ただ雨の中でボロボロなあんたたちを見過ごせなかったっていうだけだから。それで…名前とか聞いてもいい?」
「つ、槌永ヒヨリです…」
「秤アツコ。よろしくね」
「…戒野ミサキ。一応、現リーダーになってる」
「そっか。じゃ、ゆっくりしていきなよ。そうだ、今からCDを聞く予定だったんだけど…あんたたちも聞く?」
「へぇ、CD…いいね、何か聞きたいな」
「…仕方ない。じゃ、ここにいる間だけだよ?」
「えへへ…でも、私は根暗で、後ろ向きで…正直、音楽によっては疲れてしまいそうですねぇ…」
「…それなら、そういう人にとことん寄り添った人を選んでみよっか」
- 110124/09/18(水) 18:12:43
- 111124/09/18(水) 18:13:06
- 112124/09/18(水) 18:13:17
- 113124/09/18(水) 18:13:29
- 114124/09/18(水) 18:13:43
「アンチノミー」
Listening…
「…歌詞の中で、矛盾するものをわざと書いてるのかしら?機械のように、与えられた日々を坦々と生きる中で、人として生きることを取り戻す曲なのかしら」
「…うん。勇気をもらえるね。こうやって休んだり食べたりって、人じゃないとできないものね、ヒヨリ」
「ふぇっ!?そ、そうですねぇ…お、美味しいものを食べたり、雑誌を読んだり…割とそれだけでも、卑屈な私でも、どこか少しだけ満たされるというか…」
「…単純だね。人間の体って、複雑だけどそういうところはシンプルなのかな」
「どれだけ人間らしくなくなって、感情を失ったとしても。きっと…どこかに人らしい心や感情が生き残っていて。それさえあれば、きっと人間でいられるのかも。あとは──私たちがどう進むかなのかもしれないね」
Disc.17
「amazarashi」
finale!
- 115124/09/18(水) 18:19:49
「…ねぇ、アイちゃん。これは、私のお願いだけど…ミサキにも合う人を、探してほしいんだ」
「…アツコ、余計なこと言わないで。私は、そういったものが面倒くさくて堪らないんだから。感情とか、生きる為の行動とか…体に縛られ続けているっていう認識の私からしたら、どれも邪魔なものなだけ」
「うーん…む、難しいかも…」
「…じゃ、私に選ばせて。確かに元気になりたいときにも曲は聞くけど、そういうのが煩わしく感じる時も分からなくはないからさ。…この人とか。ちょうど、外も曇ってるし」
Disc.18
「稲葉曇」
「名前に『曇』っていう天気が入っているんだね。こっちも、さっきの人みたいな感じなのかな?」
「うーん…さっきよりはリズミカルだと思う。ダンスミュージックっぽさはあるかも。でも…とても踊ったりみたいな感じじゃないかな」
「…ど、どういうことですか?」
「…いいよ。私は聞き流すだけだから。気に入るかは知らない。そっちが勝手に流すだけだから」
- 116124/09/18(水) 18:20:07
- 117124/09/18(水) 18:20:26
- 118124/09/18(水) 18:21:13
- 119124/09/18(水) 18:21:40
- 120124/09/18(水) 18:24:12
「そ、それじゃ、アツコちゃんにも選んであげたいですね…でも、せっかくならきれいで優しい人の曲が似合うと思います…」
「私…?それなら…花の曲がいいな」
「花、か…アイリ、どう?」
「うーん…どうだろう?ヨシミちゃんは?」
「…あっ!あるわよ、ちょうどこの前借りた人の中にそういう曲が!これとかいいんじゃないかしら?」
Disc.19
「ヨルシカ」
「…『夜しか』ってこと?」
「言葉の途中で途切れてるけど、そのままユニット名にしたのかな…」
「結構聞いてる人が多いって聞いたから借りてみたんだけど、音作りが綺麗で繊細だったのが良かったのよ。なんか、アツコのイメージからするとかなり合ってるというか…」
「うん。それじゃ、聞いてみよっか。お願いしてもいいかな?」
「もうすぐ雨もやみそうだしね。この人たちが最後になるとは思うけど」
- 121124/09/18(水) 18:24:29
- 122124/09/18(水) 18:24:45
- 123124/09/18(水) 18:24:58
- 124124/09/18(水) 18:25:20
「ただ君に晴れ」
Listening…
「ちょうど、外も晴れましたね…そこでこの曲なのが、ちょっとラッキーというか…えへへ、こういう日があるのも、うれしいですね…気持ちいいロックです」
「かつて過ごしていた、夏の思い出を思い出すような感じかな…なんだかこの前のサっちゃんのDJを思い出すね」
「…暑かったから、正直私はあまりごめんだけど。まぁ…みんなとならいいけどさ」
「…なんだかんだ、あんたも二人のこと大事にしてるじゃないの」
「うるさい…もう行く。じゃ…今日はありがとう」
「そうだね。アイちゃん、本当にありがとう。また、音楽のこと教えて」
「うん、気を付けてね。また会えたらよろしく!」
「…ところで、結局ナツは?」
Disc.19
「ヨルシカ」
finale!
- 125124/09/18(水) 18:25:35
「…強い雨だな。依頼が終わったのはいいが──暫く休むとするか。とりあえず、この店の前で雨宿りを…」
「…おや、随分と濡れているが──大丈夫かい?」
「ん?あぁ、いつものことだ、気にしないでくれ」
「とはいっても、体が冷えてしまうのはよくない。それで美味しいものを美味しく食べられなくなったら、私は悲しい。ほら、このタオルを」
「あ、あぁ、ありがとう…しかし、見ず知らずの私に、なぜ?」
「ふふ…雨の中、工事現場で必死に旗を振る君のことを見ていたのだよ。その雄姿に惹かれてね。こういうめぐり合わせも──またロマンだから」
「ロ、ロマン…まぁ、ひとまず感謝する。私は錠前サオリというが、お前は?」
「柚鳥ナツ。スイーツとロックをこよなく愛する、一人の哲学者とでも思ってくれたまえ」
「そ。そうなのか…すまない、私にはよくわからない…」
「とりあえず、そこのカフェでコーヒーとケーキでもおごるから──君も、このポータブルCDプレイヤーで、ロックを聞かないかい?」
Disc.20
「NICO Touches the Walls」
「すまないな、こんなものまで…む、美味しいな…」
「ふふ、人が美味しそうにスイーツを楽しんでるのを眺める。これもまたロマン」
「それもロマンなのか…ところで、これは、ロックバンドのCDか?私もDJならやったことがあったが…」
「おぉ、それはまた。ふふ、なら知っているだろう。音楽が持つパワーを。漲るようなエネルギーを!そして、ロックバンドはさらに歌詞というものに乗せてメッセージがかかる!このバンドは、その中でも言葉を強く発してくれる声がいいんだ」
「そ、そうなのか…?まぁ、そこまで言うのなら聞いてみるか…」
- 126124/09/18(水) 18:26:33
「MIDNIGHT BLACK HOLE?」
Listening…
「総じて聴きやすい曲調だ。これは…疲れた体に染みるな…」
「感情を込めつつも、耳障りの良い叫び声…それを支えるバンド構成の音が、絶妙なハーモニーを生み出してくれる。だが…残念なことに、彼らはこの曲の入ったアルバムを最後に、活動を終了している」
「それは…少し虚しいな。彼らも、いつか来る終わりを知ってはいただろうに」
「本当に、そうだろうか?確かに、ファンたちからすれば哀しいかも知れないが──彼らが刻んだ軌跡は確かにある。それが虚しいとは、私は思わないがね」
「…そうなのか…?」
「喉元を美味しいケーキが過ぎたとして──その味を忘れ切れず、また食べようとする──あわよくば、作ってしまいたいとね。それは欲望という底なしのブラックホールなのさ」
- 127124/09/18(水) 18:26:46
- 128124/09/18(水) 18:26:58
「ニワカ雨ニモマケズ」
Listening…
「思い出すな──あいつも、同じように私には謎だった」
「君にとって、その人はどう映ったんだい?」
「──どんな雨の中でも、痛みの中でも──アズサは、立ち止まることを止めなかった。まさに、私たちの中では、あいつだけが異分子であり──誰より先に、『それ』に気づいてたんだ」
「成る程、彼女か……今のサオリも、『それ』に気づいているのだろう?だから、こうして足掻き続けて、幸せになるために戦い続けてこれてるんじゃないかな」
「…そうであれたら、といつも思いはするがな。できているのかは、分からないが…」
「できてるかどうかは分からずとも──君は確かにやってきている。それは、事実だと私は思うよ」
「あぁ──いつか、あいつのも、私を誇ったうえで会えるのだろうか」
- 129124/09/18(水) 18:27:33
「ホログラム」
Listening…
「…泣いているのかい?」
「…ッ…私も何度…その世界に行きたいと願っただろうか…願って、ここまでやってきただろうか…」
「それでいいと思うよ。君の行きたい世界を願いながら、君はずっと君自身の中に合った光──ホログラムを見つめてきたんだ。その世界は、君を拒んだりなどしないさ」
「…あぁ。何度躓こうと、何度阻まれようと──その数多の色のある世界へと、私は行く。行ってみせる」
「…どうやら、君の心に何かをあげられたようで良かったよ。どうか、サオリの人生に幸あらんことを」
「あぁ──ありがとう。柚鳥ナツ。では──私はこれで。また会えたら、よろしく頼む」
Disc.20
「NICO Touches the Walls」
finale!
- 130二次元好きの匿名さん24/09/18(水) 18:32:08
- 131124/09/18(水) 18:39:34
- 132124/09/18(水) 18:43:21
- 133二次元好きの匿名さん24/09/18(水) 18:46:14
- 134124/09/18(水) 18:51:53
- 135二次元好きの匿名さん24/09/18(水) 22:43:02
こんなスレがあったのか……
長くj-pop/rock×ブルアカでssを書いてきたのに、この形式は盲点ですわ……
カヨコの人と並んで尊敬です - 136二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 08:16:53
色んな曲がポンポンとでてくるねぇこのスレ
- 137二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 08:35:51
曲のバリエーションが豊富で助かる
- 138124/09/19(木) 10:00:58
丁度100曲になるので、ラスト5アーティストで行く予定です
さて…誰を選び、誰が来るか… - 139二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 10:07:26
超絶個人的な趣味だがOrangestarを聞いて欲しい
Seaside Soliloquies(アルバム名です)とか流しててくれ - 140二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 11:08:58
- 141124/09/19(木) 15:49:55
おや、先人がおりましたか…
ありがとさん。残りわずかだけど、お付き合いくだされば幸いです。
そいつぁ何より…とはいえ、自分とてガッツリ聞いてる人は少数だから、まだまだ俄かではあるけどね…w
お気に入りの方や曲があったなら、書いた身としては嬉しいですねぇ。
「蜜柑星」=「未完成」のorangestarさんじゃないか!
「Alice in 冷蔵庫」とかよく聞いてたよ~
あの銅鑼、「ライディーン」とかのYMOリスペクトだったんか…知らなかった。
そういえば、「創造」の歌詞にも「そうさ Yellow Magic」って言ってる箇所があったね…
未だに星野さんは聴いてても見てても好きな方です。幸せに生きてほしい。
「生命体」「POP VIRUS」「地獄でなぜ悪い」「Cube」上げればきりがないなぁ…
- 142124/09/19(木) 20:45:45
「へぇ、ここか。あのチビの言っていた場所は。あーあー…誰かいるか?」
「ネル先輩、こういった突然の訪問をしても良いものでしょうか」
「さぁな…ま、こうして来るだけの価値はあるだろ。戦闘するにおいても、モチベーションってのは重要だ。気分を上げた状態でいきゃ…いつもより何倍もブチ上げられるのは、お前も分かんだろ、トキ?せっかく来る途中で見かけたんだ、お前も付き合え」
「…仕方ないですね。今日は予定もなかったですし──これもまた縁でしょうか」
「えっと…どちら様、でしょうか?」
「あー…俺はミレニアムから来た美甘ネルっつうんだ。こっちは、飛鳥馬トキ。あんた…アリスっていうチビ知ってるか?」
「アリス?ゲーム開発部の、あのちっちゃい子よね?」
「むむ、探し人か?」
「いや、それがだな…あいつに『ここに行けば、ネル先輩の好きな音楽がきっと見つかります!それがあれば、私とのゲームにも勝てるかもしれません!』なんて生意気な口を叩かれてよ…そういうわけで来たんだが、邪魔だったか?」
「あの子…平然と相手を煽ってるわね…まぁ、別に構わないけど」
「にしても、アリスの友達にこういう子がいたとはね。少し意外だったよ」
「えぇ。人の縁とは、意外なところで築かれるものですから。申し遅れました、飛鳥馬トキと申します。以後お見知りおきを」
「う、うん…よろしく…?」
「ほう──メイド服のおチビさんとクール美女とは。これは意外なコンビ…」
「誰がチビだそこの奴!?もっかい言ってみろ!?」
「おっと怒らせてしまったか。これは失礼」
「…まぁいい。そういう訳だが…何かこう、大事な勝負どころの前に、テンションを上げられるような…そういうやつってねぇか?それも、なるべく分かりやすくキレのあるのがいい。難しいことをべらべらと言われるのは性に合わねぇ」
「な、なんか注文が多いわね…どうする、カズサ?あんたこういうタイプの人って知ってる?」
「ま、ご期待に沿えるかは分からないけど…お、この人達とか」
- 143124/09/19(木) 20:46:26
Disc.21
「MY FIRST STORY」
「あれ、そのバンドって確か…ボーカルの人が、ONE OK ROCKのTakaさんの弟さんのHiroさんのバンドよね?」
「まぁ、事実だけ見ればそうだけど…聴いてみればわかるよ。彼らなりの『MY FIRST STORY』としての進化をしていて、これがいいんだ。あっちが圧倒的パワーによる『打撃』とするなら、こっちはエッジの聴いた『斬撃』で来るイメージかな」
「ほう──兄という壁をものともせず、乗り越えた者か。それはまた気になる所だね」
「そっか…凄いプレッシャーだったろうね…」
「へぇ、そいつぁ肝っ玉が据わってんじゃねぇか。なら、早速聞かせてくれよ」
- 144124/09/19(木) 20:46:49
- 145124/09/19(木) 20:47:08
- 146124/09/19(木) 20:47:29
- 147124/09/19(木) 20:47:49
「無告」
Listening…
「静かな所から、徐々にフェードインしていって…ドカン!再び静かに坦々と積み上げて──サビで再びドカン!『ここだ!」ってタイミングを逃さないのが、とても気持ちいいね!」
「実際の戦闘でも、かっとなった頭を冷やさねぇといけねぇ場面があるからな。このメリハリが大事ってのはよく分かるぜ」
「…もしかして、ゲーム以外に、リアルでの勝負も交えてるアンタ?」
「あ?まぁ…そうだな。一応、そういうことを仕事にしていると言えばそうだからな」
「そうですね。メイドとは、かくあるべきですから。戦闘においても、気を抜いてはいけません」
「…メイド、恐るべし…!」
Disc.21
「MY FIRST STORY」
finale!
- 148124/09/19(木) 20:48:52
「それじゃ、次はトキちゃんだね」
「…私も、よろしいのですか?」
「俺が選んでもらって、おめぇがなにもねぇってことはねぇだろ。ほら、好意には甘えとけ」
「…では、そうですね──踊れるように、楽しい曲を作ってくださっている方とか」
「見かけはクールなのに…割とパッション型だったとはね。相変わらず、人を見た目で判断するのは良くないわね…」
「にへ、ダンスミュージックということなら…まさしく、君らしい『機械的ながら感情的』な曲を作るアーティストがいるのだよ」
Disc.22
「サカナクション」
「魚と、アクション(行動)で、サカナクション?不思議な名前ね」
「この人たちは、バンドサウンドにテクノやハウスといった、ダンスミュージックを融合させたジャンルで有名になった人たちだ。一時期前に、ボーカルの方が大きく体調を崩してしまったが…最近になって活動を再開させてくれた」
「それは嬉しいね!きっと、ファンのみんなも大喜びだったろうなぁ…」
「でも、どういう感じなの?イメージは出来るけど、割と最新鋭っていう聴き心地の音楽なのかな」
- 149124/09/19(木) 20:49:24
- 150124/09/19(木) 20:49:44
- 151124/09/19(木) 20:50:06
- 152124/09/19(木) 20:50:37
「ミュージック」
Listening…
「タイトルに、『ミュージック』ってつけるなんて、大胆だなぁ…それでいて、さっきの曲よりも、一層電子音楽っぽくなったね。とてもシンプル」
「というか、不思議な構成だね。ラスとのサビに盛り上げるために、二段階のサビ構成みたいになってるのかな」
「落ち着きすぎてるわけでもなく、かといって激しすぎるわけでもない。一定の店舗を進んでいった先で、ちょうどいい塩梅のシンセやバンドサウンドで、様々な変遷を見せてくれる。ある意味、かれらもまた様々な挑戦を、音楽でしているんだろうね」
「…成る程。確かに、こういった『ミュージック』は好みかもしれません。また、繰り返し聞いてみることにします。ありがとうございました」
「んじゃ、俺ら二人とも充てが見つかったってことで、引き上げるか。すまねぇ、邪魔したな。あと、菓子ありがとよ。旨かったぜ」
「にへ、気が向いたらいつでも来たまえ。その時は、またロックの波動を感じて頂こう」
Disc.22
「サカナクション」
finale!
- 153124/09/19(木) 21:30:12
「ここっすかね…日によって、音楽が少し聞こえるはずっすけど…こんにちはっす~」
「うわっ!?カズサ、あんた正義実現委員会の人が来てるわよ!?」
「えっ…!?も、もしかして音漏れして外に迷惑が…?」
「い、いやいや、分かってるなら良いんすよ!今回は様子を見に来ただけなんで大丈夫っす!」
あ、自己紹介をっと…仲正イチカっす」
「ど、どうもイチカさん…えっと、それじゃ音漏れには気を付けるんで…」
「あ、その…実は、うちもよくギター弾いてて…ちょーっと気になったっていうか…」
「え、そうなの!?うーん…じゃ、もしかして、そういうこと?」
「ふふ──一緒に聞くかね、正実のギタリストよ」
「い、良いんすか…?実は、最近次の曲を何やろうか迷ってたんすよね…」
「まぁ、今回の件で知れたお礼として──せっかくですので、お菓子でも」
「──へへっ。んじゃ、お言葉に甘えて、ありがたくお邪魔するっす!」
「じゃ、早速準備しよっか!おっと、ボリュームは気を付けないと…」
Disc.23
「SUPER BEAVER」
「ちょっと前に聞き始めたんだけど…歌詞やノリが良くて、最近聞いてるのよね!個人的に好きなバンドよ!」
「へぇ、ヨシミのチョイスなんだ。ここまで聞いてきたうえでなら、結構アクティブな感じのバンドかな?」
「こういったロックバンドの曲って、私はあまり聞いたことが無いんすよね…どっちかというと、落ち着いた曲が多くて…」
「安心したまえ。ジャンルが違えど、音楽とは皆ひとえに自由であるのだ。君が受け入れれば、音楽もまた受け入れてくれる」
- 154124/09/19(木) 21:30:33
- 155124/09/19(木) 21:30:44
- 156124/09/19(木) 21:30:54
- 157124/09/19(木) 21:31:05
「らしさ」
Listening…
「『らしさ』っすか…そうっすね。最初から、私らしさって探すもんじゃなくて──気づけば、最初から最後まで私なのかもしれないっすね」
「私も…分かるなぁ。なんか、みんなに比べて誇れるものがないって悩んでた時を思い出すけど──みんなが『アイリがいい』って言ってくれた時は嬉しかったなぁ」
「そりゃ、当たり前でしょ。どこまで行っても、私たちは私たちなんだから。アイリも、ナツも、カズサも──私だってそうよ」
「ふふ。今日のヨシミのそれ、一番の名言かもね」
「ちょ、からかわないでよね!?」
「あはは──うん、良い人たちを知れたっす!ありがとっす、また今度、新しい曲をこっちでも見つけたら教え合えたら嬉しいっす!」
「うん、ありがとうイチカちゃん!また会ったら話そうね!」
Disc.23
「SUPER BEAVER」
finale!
- 158二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 22:04:12
- 159二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 22:24:25
- 160124/09/19(木) 22:27:10
とある日。
一人、アビドス近郊をぶらぶらとしていたナツのお話。
「ふむ──たまにはこうして、別の場所に行ってみるのも乙だね。アビドスの方にある、超レアなチーズケーキ…!ゲットできたのはまさに幸運だった…おや?」
「うへへ~…みんなには内緒で手に入れたこのイチゴのケーキ…パトロールにも疲れたし、偶にはこういうご褒美を自分に上げるのも悪くないかもね~・・・ん?」
「「…………」」
「いや~…まさか、同じ店で買っていた人に、食べ比べを持ちかけられるとはね~…おじさんも予想外だったよ」
「おじさんとは…また面白い一人称だね。まぁ、私としては、こうしてスイーツを持つ者が出会ったら──それはまさしく運命!神は言っている──味覚は二つの甘味を求めるのだと!」
「う~ん、独特な哲学を持っている子だね~…あ、私は小鳥遊ホシノ。アビドス高等学校に居る生徒の一人だよ、よろしくね」
「おっと、これはどうも…私はトリニティの放課後スイーツ部、柚鳥ナツ。ロックとスイーツをこよなく愛する、ただの高校女子生徒だよ」
「ロック…音楽のかな?」
「ほぅ…小鳥遊ホシノ。ロックに興味はおありで?」
「おじさんそういう激しいのは、最近あまり聞かなくてね。前は聞いてた人もいたけど、ちょっと前に色々あって離れちゃってさ~」
「…なら、これもまた何かの思し召し。私と一緒に、この人を聞かないかね?」
Disc.24
「ヒトリエ」
「『ヒトリアトリエ』の略称らしい。名前こそ簡単で覚えやすいが──曲調は非常に難易度が高く、技術力ならピカイチとも言えるだろう」
「へ、へぇ…?おじさん草臥れた歳になっちゃったから、大丈夫かな~?」
「…心の歳と、現実の歳が乖離していないかい?ま、ものは試しさ──
聴いたら、人によっては驚くがね」
- 161124/09/19(木) 22:27:57
「ワンミーツハー」
Listening…
「──この曲調」
「おや、聞き覚えがあるのかね。だとしたら──」
「…そっか。『彼』のバンドだったんだね」
「うむ。初期のボーカロイド文化を支え、数多の名曲を送り届け、後続に多大なる影響を与えた──『ボカロらしさ』を作り上げた男。『wowaka』さんが結成した、ロックバンド──それが、ヒトリエさ」
「──そして、彼は33歳にして、突然の病死を私たちに告げてきた。あの時は、ネット界隈は多大なショックを受けていた」
「…成る程ねぇ、そりゃぁ上手いわけだよ。この速いスピードで繰り広げられる、光速で飛び交うようなフレーズ──余りにも、特徴的すぎるからねぇ」
- 162124/09/19(木) 22:29:08
- 163124/09/19(木) 22:29:59
「ローリンガール(wowaka名義、ヒトリエ名義両方あり)」
Listening…
「──届かない『夢』見て──」
「…ん?ホシノ、何か言ったかい?」
「いや、何でもないよぉ~・・・ただ、私にとって大事だった人を思い出しただけさ」
「…もしかしてだが。君、随分と抱え込んでしまう性ではないのかい」
「…どうだろうねぇ。もしかしたら、当たってるかもだけど」
「あまり、君の周りを哀しませてはいけないよ。それは──君が本当に望む結末になるとは限らない。疲れた時は、ちゃんと誰かを頼っておいて損はないと思うよ」
「…うへぇ、随分と鋭い子だねぇ、ナツちゃんは。まぁ──できるなら、一人ぼっちで転がりたくはないかもだけど」
- 164124/09/19(木) 22:30:37
「オン・ザ・フロントライン」
Listening…
「…あれ、この曲は…?」
「あぁ──彼がいなくなった後の、三人体制になってからの曲さ。ちゃんと意志は引き継がれてるし──彼らは前に進むことを選んで、今でも進化している」
「強いねぇ。それでも『前線に立つ』ことを選ぶ人たちだったんだねぇ」
「──君もまた、そうではないのかね?」
「…おじさんは、今でも引きずっちゃってるかもだけど。できれば──後輩ちゃんたちと、ちゃんと先に進めたら嬉しいけどねぇ」
「──進めるさ。君が彼らを──しっかりと頼れるほど受け入れられるというのなら」
「──そうだね。そうありたいと、今は思うよ」
「あなたが居なくなったその先へ──私も前に進んで見せるよ。だから見ててね──ユメ先輩」
Disc.24
「ヒトリエ」
segue…
- 165124/09/19(木) 22:32:56
失礼しました…wowakaさんの享年は31歳になります。
- 166124/09/19(木) 23:12:39
「ふふ…彼女たちに会うのは久しぶりですね…彼女たちの心の土に蒔いた種は──確かに目を出してくれました」
「あれ、ドアの前にいるのって…ツムギさん!?」
「久しぶりですね、アイリさん──かつての『ヒロイン』が、今では新たなる種をまく『主人公』の一人に。私もまた、それを喜んでおります」
「確か…アイリにとって、バンドをやりたくなったきっかけの人よね?どうしてここに?」
「…成る程。これもまた、一つの邂逅。巡り巡って、彼女に噂が届いたと見える」
「えぇ、ご名答です。流石ですね、独自ながらに緻密な思いを綴る哲学者さん──今日来たのは、もう一つの世界を見せる為です」
「もう一つの世界…?」
「語るためには、舞台と装置が必要です。…あとは中で話したいのですが、如何でしょう」
「は、はい…それじゃ、ど、どうぞ…」
Disc.25
「illion」
「…これは?」
「時に哲学者さん──あなた、前に『実験的ロック』と称してある方のCDを借りていたのではありませんか?」
「おや、見ていたのか──RADWIMPSのことかな?」
「えぇ、確かに実験的音楽に努めていた者たち──ですが、『彼』は、もう一つの実験を進めていたのです。再開は恐らくないでしょう。今となっては統合されたともいえるもう一つの側面──野田洋次郎という男が持ち合わせた、『もうひとつの世界』です」
「…どういうこと?彼はロックバンドをしていたんじゃないの?」
「ま、聴いてみようか。とにもかくにも、音だけは確かだからね」
- 167124/09/19(木) 23:13:08
「BANKA」
Listening…
「この歌声は…確かに野田さんだね。でも、全然違う音楽だ…」
「RADWIMPSというロックバンドの裏で、彼は『illion』という名義でソロ活動をしていました。その始まりは──かの国を混沌へと引き起こした、一つの災害という爪痕。彼は、その後に「GASSHOW」を始めとした様々な曲を生み出しています。
そんな彼が、ある映画の時に作った珠玉の一曲の一つ──それが、この『挽歌』なのです」
「優しくて切ないピアノなのに、入ってくる電子的な音たちによって、別の狂気や叫びが見えてくるようね…普通に考えて、こんなのミスマッチになりかねないのに」
「そこまでの思いを込めた曲なんだろうね──歌詞も、とても哀しくて悲痛な思いが込められてるような気がするよ」
- 168124/09/19(木) 23:13:18
- 169124/09/19(木) 23:13:29
- 170124/09/19(木) 23:13:41
「Water lily」
Listening…
「水の中に溶け込んでいくみたい──ここまでくると、もう別人の曲ね」
「最近の曲を前に聞いたことがあったけど、確かにこっちの局面がインプットされた感じがあったよ。元々、統合する予定だったのかな」
「真偽は分かりません。ですが──何が起きるか分からない人生と共に。人の持ち寄る『ミュージック』というのは変化していきますから」
「──我々もまた、どう変わっていくのか。気になるけど──それは、いずれにしても知るわけだから。私たちは、私たちのまま、知らない私たちになっていくのだろう」
「うん──きっとこの先も、色んな音楽を知りながら──色んな人生の先へと、私たちも行くんじゃないかな。ふふ──ちょっと楽しみになって来たね」
「えぇ──かくして、『ミュージック』は続くのです」
Disc.25
「illion」
finale!
- 171124/09/19(木) 23:20:49
総合計アーティスト:25組
総合計紹介楽曲:100曲
これにて、一先ず彼女たちの音楽の旅の行方を、追うのは終了となります。
もしかしたら再開するかもしれないし、しないかもしれませんが──それはまぁ、その時の誰かだけが知っているということで。
この旅の中で、あなたにとって出会いとも呼べる瞬間、もしくは再びの邂逅があれたのなら、僕としては幸いです。
何気なく影響を受けて始めたSSですが、ここまで聞くといろんな人を聞いてきたのだなぁと自分でも振り返るものとなりました。良き時間を過ごせたかなぁと、ひとりでに思っております。
どうか、あなたの人生の彩りに、誰かの音楽が色を与えてくれることを祈って。
ロックは、ポップスは、音楽は不滅である。そこに人がいる限り──音はなるのだから。
最後に、ここまで読んでくださった方々。
そしてブルーアーカイブという作品に携わって下さったすべての方々に。
本当にありがとうございました。改めて、ここに感謝を。
それでは、良き音楽ライフを。
グッバイ。
- 172二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 23:23:12
マジか、RAD好きなのに全然知らんかった…
乙!いい出会いをありがとう! - 173二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 23:29:29
9割知ってる曲で驚いた
NARUTOとボカロを噛んでるところも
この中ではちょいと知名度落ちるマイファスが入ってるのも嬉しい(しかもI'm a messで跳ねる前の曲だけ)
1は女王蜂は聴く? - 174124/09/19(木) 23:38:04
- 175124/09/19(木) 23:51:43
【追記1】
最後のpixivの更新と、プレイリストの更新です。
いやぁ…書いたし入れたねぇ。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23031918
https://youtube.com/playlist?list=PLdxJbldObp-9ha-no1KV7MzuuDRZ64C09&si=ZSaTDT6eDYKSnTsc
- 176124/09/20(金) 00:01:15
【追記2】
残念ながら、キャラと絡ませて書きたかったけど、書ききれなかったアーティストたちも記しておきます。
お好きなアーティストや曲があったら嬉しいかも。
〇…候補に入ってたぐらいには好きな人たち
△…数曲、或いは最近聞き始めた人たち
〇神山羊
△THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
△平沢進
〇LISA
△Bz(稲葉浩志)
〇キタニタツヤ
〇須田景凪/バルーン
△Aimer
△millennium parede
〇Vaundy
〇じん(自然の敵P)
〇Eve
〇YOASOBI
△秦基博
〇ゆず
△MIYABI
〇[Alexandros]
△The pillows
△スキマスイッチ
△秋山黄色
△ゲスの極み乙女
〇三浦大知
- 177二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 00:49:18
うおお、おつかれさまー!
なんだその手の速さ。あっというまに100曲とは恐れ入った!
またどこかで会えることを祈る。
プレイリストに新風を吹き込んでくれてありがと。 - 178二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 00:53:44
- 179二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 02:31:21
乙
現体制のヒトリエに触れてくれて嬉しかった - 180二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 06:43:40
乙です!!
また時が来たら紹介してくれや - 181二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 10:17:35
乙です!
知らないアーティストも結構あって面白かった