あるバカどもに花束を 2

[1 二次元好きの匿名さん 24/09/19(木) 20:11:41]

ここまででようやっと半分辺りという事実
何かアクシデントが起こらない限りはこのスレで終わらせられる予定ですので、もう少しだけお付き合いください

■あらすじ
地下生活者の干渉が無くなったことによりヘイローに異常が起こった結果、知能が著しく退行、崩壊してしまったスオウ。そんな彼女に夢のような話が舞い込んだ。黒服がスオウを元に戻せるというのだ。
彼女は検査を受け、やがて手術によってスオウの知能は上昇していくのであった。しかし――彼女の知能の上昇は、彼女の友達だった者たちの嫉妬と憎しみを買い、彼女は段々と孤独となっていく......

[2 二次元好きの匿名さん 24/09/19(木) 20:14:55]

たて乙

[4 二次元好きの匿名さん 24/09/19(木) 20:15:41]

前スレ忘れてた

あるバカどもに花束を｜あにまん掲示板

[5 二次元好きの匿名さん 24/09/19(木) 20:28:11]

スレ立てありがとうございます

[6 二次元好きの匿名さん 24/09/19(木) 20:28:29]

盾乙

[7 二次元好きの匿名さん 24/09/19(木) 20:29:27]

立て乙

[8 二次元好きの匿名さん 24/09/19(木) 20:29:42]

建乙

[9 二次元好きの匿名さん 24/09/19(木) 20:35:21]

楽しみ

[10 二次元好きの匿名さん 24/09/19(木) 20:35:32]

１０レス目

[12 二次元好きの匿名さん 24/09/19(木) 20:55:49]

■月■■日

先生に電話。今度は出るまで待てた。先生から許可を貰えた。無論人体実験などは行わないつもりである......黒服と同じ穴の狢にはなりたくない。
実験用のネズミを買った。白い純白のネズミで、餌をやると嬉しそうにキイと鳴いた。私は迷路を作った――ネズミには紙の上で律儀に線の間を走ることは難しいと思うので、プラスチックで作った立体迷路を。以前の私がやっていたように、これからこのネズミにも迷路を走らせるつもりである。賞品は大量の餌だ。無論、何も罰がなければ同じ失敗を繰り返すであろうから、間違えた道へ進み袋小路へと行き着いた場合、小さな電流が流れる仕掛けも作った。
黒服がどういう風に私の脳を弄ったのであろうか？先生がその映像を記録を記録していないか気になる。また明日も電話しよう。

迷路実験の一回目――無論袋小路へと行き着いた。最初なのだから仕方がない。ネズミは見慣れない路を走っていることに気付くと、動きが鈍くなり、規則性のない行動を繰り返した。そして袋小路へと行き着き、電流が流れるとネズミは動揺し、来た道を戻った。それから何度か試行錯誤するものの、ゴール（end）にはたどり着けなかった。

まあ一回目だし、それに今はまだ検査段階だ。これは今、このネズミがどんな知的レベルに達しているかを見るテストに過ぎない。これから仮に脳手術を行ったとして、それが私と同じような道を辿るのか、それとも変わらないのかはまだ未知数である。
ともかく、脳手術の映像を見ないことには始まらない。今日、向かいの猫耳の女性が部屋に入ろうとしてきたものの、これから一週間くらいは部屋には入らないでほしい、話すならば外で話そうと伝えた。彼女は少し不満気だったが譲歩したのか――ゆっくりと頷き、自分の部屋へ戻って行った。

[13 二次元好きの匿名さん 24/09/20(金) 06:38:06]

ほ

[14 二次元好きの匿名さん 24/09/20(金) 07:42:16]

ネズミ、アルジャーノン……

[15 二次元好きの匿名さん 24/09/20(金) 12:28:31]

ああ、やはり原作通りに進行してしまうのか

[16 二次元好きの匿名さん 24/09/20(金) 18:58:02]

終わりが見えてきたな

[17 二次元好きの匿名さん 24/09/20(金) 21:50:45]

■月■■日

今日は先生に連絡を取った。脳手術の映像を見せてくれと要求すると、彼は少し考え込んだ後で許可した。彼はまたしても私の執拗さに驚いているようだった。彼は気分が悪くなったら視聴を止めるように何度も念押ししたが、私は大丈夫だと言って電話を切った。
脳手術の映像はとても世にお出しできるようなものではなかった。しかし、どうやっているのかは何回か見て、大体分かった。これからは手術の動きをトレースして――完璧に再現していかなければならない。私にやれるだろうか？しかし黒服に頼るようなことはしたくない。彼との関係はもはや敵に近い。
メスを買って、それからペアンや、注射器など――はどこから購入しよう？ブラックマーケットか？色々とリスクが高くなるだろうが、それごときで私のモチベーションをかき消すことはできない。
ネズミは私を認識しているようで、私を見るとキイと鳴いた。ぼんやりと見えているのかな......？それともはっきりと見えているのかな......？
それと自分自身のこと――あの二人にはいつ会おう？
いつも尻ごみしている。後伸ばしにしている。私は何を恐れている？叱られる事か？それとも二人が彼女らと同じように私を憎みだすかもしれないということか？今すぐに会う必要はない――しかし、これ以上後伸ばしにしておくのも怖い。
この実験が安定すればきっと会いに行けるだろうか。

[19 二次元好きの匿名さん 24/09/21(土) 06:04:46]

あぁ、あぁ……

[20 二次元好きの匿名さん 24/09/21(土) 11:42:23]

そして悲劇を再生産