- 1二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 19:03:14
もしも…陸八魔アルが矯正局に入れられたら？
- 2二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 19:06:04
結末だけ
「「「「アル！！ アル！！ アル！！ アル！！」」」」
(ど、どうしてこんな事に……！？)
- 3二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 19:09:31
陸八魔デリバリー結成
- 4二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 19:10:33
なんで矯正局入りしてるのかわからない模範囚アルちゃん…
- 5二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 19:12:51
スレタイの元ネタ的に他概念も語る感じ？
それとも脳焼きアルちゃんだけ？ - 6二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 19:13:56
「今日からここが貴様達の住処だ！
ありがたく思え社会不適合者ども！
何か困ったことがあったり、欲しいものがあったら書類を渡すので局員に申請しろ！！
ジュースやお菓子などのオヤツは3時！プリンは一日一個だ！！」
「どうしてこんなことに……」
私がどうしてこんな所に容れられたのか、それは話すと長く
いや全然短い、依頼に失敗してヴァルキューレに捕まった
よりにもよって公安局の狂犬とかいう人が出てきて、私は捕まっちゃった
ムツキ達を逃がす事には成功したけど、依頼人はいつの間にか逃走
私は公共物破損、不法侵入、その他諸々の理由
「ムツキぃ…カヨコぉ…ハルカぁ」
「五月蝿いぞ囚人番号68番！夜遅いんだから静かにしろ！寂しいなら私のお気に入りのクマちゃんを抱いて寝るが良い！」
唯一の幸運は看守が凄まじく良い人ってことだけ - 7二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 19:21:37
「そう泣くなよお嬢ちゃん
仲間と別れて嘆く気持ちはわかるけど、泣いたって状況は変わらないよ」
「……そうね、あなたは？」
「うちはあんたより先に捕まった先輩よ、敬ってもいいわよ！」
「……先に捕まったのに敬うの？」
「それ言ったらあんたも結局捕まってるから同じじゃない！」
私はそこで先輩と出会った
先輩は矯正局でのルールを教えてくれた - 8二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 19:26:40
矯正局の囚人全員の脳を焼くアルちゃんはある
- 9二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 19:30:11
「いい後輩？ここの看守長や看守達は凄く優しいけどルール違反をした人には凄く容赦ない。
問題を起こした生徒はプリン三日禁止の刑か酷いと特別収容室に容れられてるのよ！」
「……プリンはともかく、特別収容室ってなにかしら？」
「まあ分かりやすく言うと懲罰防」
「それって何が違うの？」
「簡単に言えば普通の悪い生徒を収容する牢屋より凄く厳重ってこと、矯正局の中でも特に問題児が容れられる！前に七人くらいがここを脱走し掛けたらしいけど、みんな失敗してそこに容れられてるの！もう何日もプリンを食べられてないのよ！」
「プリンはもういいわよ！」
「そこのお前達！騒がしいぞ！食事中にしゃべるのは行儀が悪い！お喋りはご馳走様にしてからにしなさい！」
「ここの看守ってみんなお母さんなの？」 - 10二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 19:40:57
「それにしても、その特別収容室に入ってる人はかなりの悪ってことよね！どんな人達なのか先輩は知ってるの？」
「なんで目を輝かせてるの？…うーん、うちも詳しく知ってる訳じゃなく出てきた奴から聞いただけだから。詳しい話は本人に聴けば？ほらそこに座ってる、そこのカッコいい仮面の人」
「……こちらを見ないで頂けますか？それと食事中のお喋りはマナー違反と注意されていたでしょう？」
「……あなたが特別収容室から出てきた人？」
「……はぁ」
狐のお面の生徒は不機嫌そうなため息を吐いた
不機嫌の理由は全身に鎖をジャラジャラと着けられている拘束具。
ちょっとやそっとじゃ壊れなさそうな分厚い鎖、それに後ろには二人くらいの看守が護衛するみたいに監視している
もしかしたら不機嫌の理由は監視の方か、若しくは両方 - 11二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 19:50:10
「……ねえねえ質問していいかしら？」
「……」
作業中や休憩時間にその子に話しかけてもスルーされる
正直無視は傷つくけど、なんだか纏う空気が他の生徒とは違うような感じがして気になった
「私は便利屋68社長、陸八魔アルよ。あなたの名前を教えてくれないかしら？」
「あなたの素性に興味なんてありません」
「……初対面のカヨコを思い出す」
カヨコはカッコいいし無愛想に見えるけど偶に可愛い顔を見せてくれるから良いけど、この狐のお面の生徒は顔も見えないし、掴みどころがない
でも初めて返事をしてくれた
一週間話しかけた甲斐がある
「こんな話をして失礼だとも思ったんだけど……いえやっぱりいいわ、失礼な事は言わないほうがいいし！また今度話しましょう！」
「……」
「あ、休憩時間終わっちゃったわね。それじゃあまた明日」
「……」 - 12二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 20:08:12
ある日のこと、軽作業中
「……っ」
「どうかしたの？」
荷物を持ったまま急に立ち止まった狐の子
「なんでもありませんわ、話しかけないでください」
「ちょっと待って！」
何か誤魔化してるような気がして手を握る
「なんですか？」
「…これ、擦りむいてるじゃない！ちょっと看守！この鎖緩めるか、ガーゼを貼るとかしなさいよ！」
「……」
「む！それは既定で着けるように上から命令されてるから私じゃどうにもできない！
それに鍵は看守長しか持ってないし外せないから無理だ！ごめん！」
「素直に謝られると何も言い返せない…じゃあ看守長よんできなさいよ！」
「看守長は上から送られてくる囚人の数が増えて仕事に追われたせいでさっき過労で倒れられた！
「看守長大丈夫！？」
「もう良いですか」
「あ、ちょっと！」
強引に腕を振り払われて狐の子は歩いて行った
「……仕方ないわねえ……！」 - 13二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 20:10:50
その日の夜
牢屋にいるその子は鬱陶しそうに鎖を見つけて横になっていた
「……どうやって抜け出したかは興味ありませんが、どうやらよほど特別収容室に興味があるようですね」
背を向けてる癖になぜか私に気づいた狐の子は起き上がって私に振り向いた
なんで背中向けた状態でわるのよ……気配を感じた？
「それほどでも無いわよ、鍵のスリなんてアウトローらしくないけど致し方ないわ」
「ではすぐに看守を呼んであげましょう。ちょうど羽虫が五月蝿いと感じてきた頃なので」
「その前にほら、手を出しなさい」
「！」
狐の子の鎖を外した
「ここに来る前に看守長室に寄ってきたの、あと医療室にも。あってよかったわ、ほら治療してあげるから」
「……」
狐の子は黙って治療を受けてくれた
治療中珍しく返事もしてくれずに無言だったけど、特に抵抗はしなかった
「後はこうして、鎖で見えないようにすれば。はい！もう擦りむく事はないでしょ！」
「……なんのつもりですか？こんな事を……まさか私を治療する為だけに、牢から抜け出したのですか？」
「そうよ？」
「━━━━……ふ」
風の音か聞き間違いか
狐の子が笑ったような気がしたけど、仮面で分からなかった - 14二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 20:12:12
「私は帰るけど、誰にも言わないでね！それじゃあ……」
「ワカモです」
「？」
振り向くと、その子は仮面を外していた
「私の名前、狐坂ワカモです。それでは、悪魔さん。また会いましょう」 - 15二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 20:17:52
今日は寝る
- 16二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 20:51:30
乙
なんでこんな良い子が矯正局に？ - 17二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 21:16:25
これがアウトローなんだよなぁ……
- 18二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 08:38:59
矯正局にカリスマ持ちを放り込んではいけない
囚人を纏め上げてしまうから
たぶんアルちゃんは看守も誑し込んだ - 19二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 08:53:07
七囚人すらアルちゃんにかかれば脳を焼かれちゃうのは解釈一致
- 20二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 17:58:57
「それで、ここに容れられたってわけ」
「………面白い話だったね、暇つぶしにはなったよ」 - 21二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 18:02:12
解釈違い
- 22二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 18:26:43
「看守に見つかって特別収容室行きか、君は相当な間抜けのようだね」
「いきなり酷いわね！ワカモもそうだったけど、ここの人達みんな辛辣なの？」
「ククッ、済まない。何分不機嫌なものでね、ここの看守たちのせいで、みんなイラついてるのさ」
「そんなにひどい環境なの？ ご飯は出るし、一見普通だけど」
「あれを見てみな」
そこには幸せそうな顔をしながら掃除をする生徒が居た
「彼女は数ヵ月前に此処に入れられた模範的な悪党だった生徒だ」
「模範的な悪党ってなに？」
「強盗七件、傷害三件、詐欺に重窃盗、おまけに誘拐とまるで悪魔の様な子だった。だけどここの看守たちに洗脳され、今ではああして」
「人の為になるって幸せなこと～」
「誰に言われるまでもなく掃除など奉仕活動をしている。牢獄の中でだが」
「何それ怖い！？洗脳って、一体どんな風に？」
「看守に心から説得され、人の道に戻るように言われる」
「ものすごく模範的……！」 - 23二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 18:36:33
「私達が不機嫌な理由がわかっただろう？先に出た狐もそうだったんじゃないかい？ああして私達を良い子になるまで説得を続けるつもりだ」
「私は嫌よ！良い子になんてなりたくないわ！ここから出ないと！絶対に！」
「それは同意するが、どうやって出る気だい？武装した看守数十名を相手に丸腰で戦う気かな？」
「私一人じゃ無理よ、でもみんなで力を合わせれば？」
「どうしてこっちを見て言うんですか？お嬢さん達？」
「私達を含めて言っていますの？」
- 24二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 18:36:48
牢獄アルちゃん珍しい
続きください - 25二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 18:38:52
看守のcv佐藤せつじさんじゃない？
- 26二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 18:41:37
「じゃあ聞くけどあなた達！あんな風になりたいの！？」
「幸せの意味は～しあわせ～」
「良い子になるにしてもあれは嫌！風紀委員長の相手を毎日した方がマシ！」
「それも同意する」
「まあそうですね……」
「一理ありますわ、ですが私達の力を合わせれば本当に出られると？」 - 27二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 18:50:56
「起きて、ねえ起きなさいよ先輩！」
「うぅ……ん？あれ？収容室に容れられたんじゃ？」
「私より手癖の悪い同居人が居てね！それよりも先輩、脱獄したくない？」
「いい？私達に今必要なのは武器よりも数よ！ここの囚人たちをみんな仲間に引き入れるわ！」
「面白い、どうやって？」
「さっきそこのアキラって人が手慰みに鍵を作ってくれたの！ここの牢屋の鍵とか、ほかの房の鍵もあるわ！そいつらを全員脱獄させる！」
「数を揃えてゴリ押しというわけですか、スマートではないですね。それに数がどれほど居るかも私はわかりませんよ？」
「数の心配はしなくていいわ、なにせ看守長が倒れるくらい収容されてるらしいからね！」 - 28二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 18:55:03
アキラから貰った鍵で片っ端から牢屋を開けているとすぐに警報が鳴り響いた
もうバレちゃった
「さあ出なさいあなた達！外に出られるわよ！好きに暴れなさい！あなた達は自由よ！」
「だけどうちら武器なんて持ってないんだよ！？どうするの！？」
「武器ならあるわよ！」
「どこに！？」
「お前達そこを動くな！」
先輩が騒いでいると武器を持った看守が現れた。
「腹ばいにな、うぎゃああ！？」
だけど背後から太い鎖で殴り飛ばされて壁に突き刺さった。
「……借りは返しましたよ」
「また作ってあげるわ、鎖解いてあげて！私は他の房も開けてくる！」
「え？うちが！？……あー」
「……」
「うちらのことは燃やさないでよ？」 - 29二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 18:56:31
「一体何が起きている？」
「生徒達が次々と牢から出ています！」
「応援を呼べ！一人も出すな！全員更生させて、幸せな学園生活を送らせてあげるんだ！」
「「「はい！！」」」 - 30二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 19:04:26
「これで全員？」
「ああ、君が言った通りみんなで力を合わせて脱出する作戦は順調だよ、全ての牢を解放した。向かってくる看守たちを倒して武器を奪うなりしているが、圧倒的に不利な状況は変わらない……！」
「その通りだ、全員そこから動くな！」
そこに立っていたのは他の看守とは明らかに雰囲気の違う生徒
「やば、看守長！」
「あれが……」
「はぁ……大人しく部屋へ戻れ、そうすればお咎めなしで済ませてやる」
「本当に良い人しかいないわね！こういう場所の人は性格悪そうなものだけど……」
「性格が悪ければ、矯正できない！私達はお前達のために言ってるんだ！良い子になれ！！」
「嫌よ！」 - 31二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 19:08:44
看守がパラノイアすぎる
「幸福は義務です」 - 32二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 19:17:39
そう言ったものの、武器なしで戦うのは無理だった
私はすぐに制圧されて、看守長が倒れた私に銃をむける
「なぜ嫌なんだ、一体なにが嫌なんだ。真っ当に生きてこそお前達は幸せでいられる、正しく生きることは良い事だ。なのにどうして悪くあろうとする、人を困らせてなにが楽しい！？」
「……困らせて楽しいのは、分からないけど……良い人になるのは絶対に断る。他人の正しさを、押し付けられるのも、嫌！」
「なんだと？」
震える身体を支えながら、私はなんとか立ち上がった
振動を感じて、三人に見られてもいいように、精一杯格好をつけて笑った
「私は、私がなりたい自分になる。私は、真のアウトローを目指す！」
そして私の背後の壁が爆発した
「便利屋68社長！陸八魔アルよ！！」
- 33二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 19:21:14
- 34二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 19:21:16
「ひゅー！状況はわからないけどアルちゃんがカッコイイや！」
「助けに来ましたアル様！」
「アル！これ武器！」
カヨコに投げ渡された愛銃を受け取り、私はもう一度看守長と相対する
「お前達は、このまま行けばどこの学園にも歓迎されなくなるぞ！」
「UnwelcomeSchool？望むところよ！」 - 35二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 19:24:07
助けにきてくれると思ってたよ社員たち
カヨコがアル呼びなのポイント高い - 36二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 19:35:11
「アル様に手を出すなああああ！」
ハルカがショットガンを連発して看守長を追い詰める
「クッ！一旦退け！応援が来るまで持ちこたえるんだ！」
「させない」
「！？」
「隙あり―！」
上に発砲したカヨコの銃撃音に驚いた看守達の動きが止まった間に
ムツキが爆弾を投げ込んだ
「じゃあ花火を」
「させるか！」
「うわ！」
ムツキが爆弾のスイッチを押すよりも速く、起爆装置を撃ち壊した看守長
「調子に！」
だけどそんなのは私の前では無駄
「ええ、花火を始めましょうか」
「ぐッ！？ この程度で……なッ！？」
看守長が私の銃弾を受け、弾が爆発
周囲にあったムツキの爆弾に誘爆して、吹き飛んで行った - 37二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 19:39:26
ついでに爆発の余波で他の看守達も全員のしちゃった
いつもより爆発の威力が上がってる気がする
「火薬の量増やした？」
「ハルカちゃんアイディアだよ」
「へえ、まあ今回はいいかしら」
「うぉおおおおお！看守長が倒れたァアアアアアア！！」
「やったー！」
「うわーん！これで自由ですー！！」
「「「「アル！！ アル！！ アル！！ アル！！」」」」
「これって、どう収集付けましょう……」
- 38二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 19:44:59
脳焼きｷﾀ━━━━!!
- 39二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 19:58:16
『今朝方矯正局から多数の脱獄者を出すと言う前代未聞の大事件が！』
「大変な事になりましたっすね、どう片付けます？酷い速さで話が広まってますよ？邪悪の病。厄災の狐、慈愛の怪盗みたいな感じで！病……6（シックス）とかけてるんすかね？8の要素は？」
「その話はあとだ。すぐに全員を招集しろ。非番も出せ！すぐに陸八魔アルをキヴォトス中で指名手配するんだ！！」
「はいっす！」
「局長！連邦生徒会の用意した部室に邪悪の病が！先生？なる方がミレニアムやゲヘナなど数人の生徒を連れて向かっているようでして！」
「……なにぃ！？」
この結末が陸八魔アルに更なる試練をもたらすのだが
それはまた、別のお話 - 40二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 20:29:40
先生の初めて戦う相手がワカモじゃなくアルになるんだ
- 41二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 20:31:30
先生とチュートリアルの4人が脳を焼かれちゃうんだよね
- 42二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 20:54:26
もしも…サオリがアリウスの裏切り者だったら？
- 43二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 20:56:30
このレスは削除されています
- 44二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 20:56:36
結末だけ
「それじゃあ行こうか！サオリちゃん！」
「はい、行きましょう。ミカ様」