【閲覧注意TRPG】凛と冴でCoC

  • 124/09/22(日) 09:01:55

    このスレはクトゥルフ神話TRPGを用いて、PLとPC、KPCを凛と冴で回していきます
    リプレイに近い形で進めていき、初心者への説明はほとんどありません

    今回のシナリオは【朝霧眠兎】さまからの「君を愁うことしかできなかったんだ」です。キャラクターに合わせた多少の改変があります。ネタバレを含みますので、プレイ予定の方等はこのスレの閲覧をお控えください

    キャラクターシートに関しましてはハウスルールを用いてこちらで設定しており、現時点での公開はしません

    人を選ぶ描写、背景設定があります。合わない場合はすぐブラウザバックをお願いします

    スレ主が描写する2人の心情は、兄弟愛の範疇だと思って書いています

    それでは、ひと時の間ですがお付き合いください

  • 224/09/22(日) 09:02:46

    dice1d2=2 (2)


    KPCは……

    ①凛

    ②冴

  • 324/09/22(日) 09:07:11

    それでは、ここからは凛の視点で進んでいきます



    凛「……?」


    凛は、気が付くと実家の玄関に立っていた

    扉を背に立っているから今帰宅したところなのだろう

    だが、凛は今までどこに行っていたのか、何をしていたのか記憶がない

    ぽっかりと記憶が抜け落ちた感覚に首をかしげながら、慣れ親しんだ実家の中に入る


    もう癖になったように壁時計を確認してみると

    お昼を少し過ぎた時間を針が指していた


    《アイデア》

    凛(55)dice1d100=69 (69)

  • 424/09/22(日) 09:17:19

    失敗ですね

    凛は特に何も気が付かないまま、リビングへと向かう
    まずは一息つこうと扉を開けたところで声がかけられた

    冴「帰ったか、凛」

    びっくりして凛は顔を上げる。部屋にいたのは冴だった
    何故冴が実家に帰ってきているのか、そんな予定があっただろうか、凛は困惑しながらも険しい顔をした
    何でいるんだよ、そう口にしかけた凛の耳に金属音が届く

    ジャラリ。その音は冴の手首から聞こえていた
    見ると、冴は両手首を手錠でつながれていた

    凛「は? なんだよ、その趣味悪い手錠は……」
    冴「……何言ってやがる、凛」
    凛「気色わりー」
    冴「……」

    呆れたような顔をした冴は、やれやれとため息をつく

    冴「凛、これはお前がやったんだ」
    凛「何言って……」
    冴「お前が俺を監禁したんだろうが」

  • 524/09/22(日) 09:23:36

    凛はその言葉を聞いて思い出した

    確かに俺は糸師冴を監禁して、ここに閉じ込めた

    冴は別に怒った様子もなく、平然と椅子に座って凛のことを見ている

    そう、凛は冴をここに縛り付けていたのだ

    冴もそれを不思議と受け入れてくれている、でもどうしてかはわからない。これに関しては何も思い出せない


    けれども、この状況をあっさり受け入れている自分が気持ち悪い


    ≪SAN値≫

    凛(60)dice1d100=98 (98)

  • 624/09/22(日) 09:40:05

    1d3のSAN値減少です

    凛(60)-dice1d3=1 (1)


    冴は拍子抜けするほどいつも通りに接してくる


    凛「な、んで、監禁されてんだよ」

    冴「てめーがそうしたんだろうが。手錠までかけやがって」

    凛「……」

    冴「何も覚えてねえのか? ……まあ、そのうち思い出すだろ」


    冴はどこか達観した様子だ

    凛は兄への苛立ちよりも困惑の方が大きい。どうして自分は冴を監禁しているのか思い出せない。兄に聞いても答えてはくれない


    凛「いつからここに」

    冴「凛が閉じ込めた時からだ」

    凛「覚えてねえんだよ。日付で言え」

    冴「詳しい日時なんざ俺も知らねえ。外もこんなだから、何回日が昇って沈んだかも把握してねえよ」


    冴に促されるように窓の外を見ると、酷い霧がかかっていた。近づいて見るが、少し先の様子すら見ることが出来ない


    凛「勝手に逃げりゃよかっただろ。逃げねえのか」

    冴「行っていいのか?」

    凛「……勝手にすればいい」


    そう口では言うものの、凛は漠然と冴をここから出してはいけないと思う。何故か自分が冴をここに閉じ込めて、絶対に外に出さないようにしている。それだけが凛の覚えていることだ


    冴「……どっちにしろ、凛の許可がねえと出れねえんだよ」

  • 724/09/22(日) 10:11:07

    凛が頭を悩ませていると、そんなこと関係ない冴は立ち上がってキッチンへ向かう

    凛「おい、何処に行く気だ」
    冴「凛がいつ帰ってくるかわからねえから用意してなかった。悪かったな」
    凛「あ?」
    冴「飯にしよう」

    冴は手錠がかかって不自由なまま冷蔵庫をあさり、手慣れたように食事の用意をしている。母親が作り置きしたような料理もあれば、買ってきたようなおかずもある。それらを不自由そうに盛り付けて、お盆に乗せ、食卓へ運ぶ
    凛はそれを黙って眺めていた。手錠のせいでのろのろした動きの冴にいらつきはしないが、もどかしく思う

    食卓にご飯が並んだところで、二人は食事をとることにした

    凛「……おい」
    冴「……」
    凛「おい、こぼしてんぞ」

    冴は両手が上手く動かせないせいか、ぼろぼろと食事を食卓や服に溢している。しかし慣れているのか気にした様子もない

    凛「手錠外せよ」
    冴「俺が外せる手錠に、手錠としての意味があると思ってんのか? 馬鹿か」
    凛「……ちっ」

    凛は手錠を外そうと席を立つが、手錠には鍵穴も何もなく、切断するしかないようだ。そのような道具はないため、手錠を外すことは不可能だとわかる

  • 824/09/22(日) 10:29:11

    凛は仕方なくこぼれたものを拭くためのティッシュとタオルを乱暴に冴に渡して食事を再開する

    食事は実家でよく食べていたような、懐かしい味がするものばかりだ


    凛「……」

    冴「なんだ」

    凛「……作ったのか?」

    冴「さあな」

    凛「は? てめえが用意したんだろうが」

    冴「あったものを盛っただけだ」

    凛「……」


    意味の分からないことを言う冴に凛は顔をしかめるしかない。食べ終わった食器類を冴が片付けるのを、凛は手伝いもせず黙ってみていた

    片づけを終えて、二人分のお茶をいれた冴がリビングに戻ってきた

    ひとつを凛に、ひとつを冴の方に置き、冴は椅子に腰かけた


    凛「……」

    冴「さっき何も覚えてねえって言ってたな」

    凛「…………」

    冴「お前が覚えてねえなら、俺はそれでいいと思ってる」

    凛「……?」

    冴「時には忘れた方が楽になることもあんだろ。凛、そうじゃねえか?」

    凛「何が……?」

    冴「忘れたいことはねえのかって話だ」

    凛「俺は……」


    ①忘れたいことがある

    ②忘れたくないことはある

    ③どちらもある


    dice1d3=1 (1)

  • 924/09/22(日) 10:48:52

    凛にはいくつか辛い記憶が思い浮かんだ。中には冴に関連することも。けれどどうしてか、この質問に該当する記憶は思い出したどれとも違うと思った。もっと堪えがたい何かを忘れている気がする

    凛「……忘れたいことがある」
    冴「そうか。それも一つの選択だ」

    冴はお茶を飲み、一息ついた

    冴「だが記憶はお前を形作る一部だ。記憶を失うってことは、お前が欠けることでもある」
    凛「……さっきから、何の話だよ」
    冴「忘れたいほど辛い記憶があって、それで落ちぶれたやつがいるとして……記憶を消して変わることが出来たなら、そいつは素晴らしいことなのか?」

    冴「記憶の欠けたお前は本当に凛自身で、凛の望んだ変化なのか?」

    凛は何も答えることが出来ない。記憶を忘れることに肯定的だったような冴が、一変して本当にそれでよいか問いかけてくる。凛には何が正解かわからなかった
    黙り込んだ凛に、冴はやれやれと肩を竦め「ただ聞きたかっただけだ。意味なんてねえよ」と言う

    冴「ここで俺と喋ってんのも退屈だろ。家の中でも探してみれば、何か思い出すんじゃねえか」

    そう冴に促され、凛は家の中を見て回ることにした

  • 1024/09/22(日) 10:58:48

    部屋から離れようとすると、凛はどうしようもない不安に襲われた。目を離せば冴が逃げてしまうのではないかという不安。そんなことを冴に打ち明けるわけにもいかないので、凛は冴のいるこの部屋を探してみることにした


    静かな空間が居心地悪く、テレビをつけてみる。お昼のニュースがやっていた

    数メートル先も見えないほどの濃霧が近隣地域で発生しているようだ

    先ほど確認したように、窓の外は真っ白であり、遠くの様子は見えない

    凛は、そういえば数日前から濃霧注意報が出ていたことを思い出した


    凛「ひでー霧だな……」

    冴「もうずっとこんな天気だ」


    凛は、サッカーもできないなと口走りそうになるが、どうしてか冴の前でサッカーの話題を出したくないので、思うだけに留めた。今の冴にサッカーの話題を出すのは駄目だと、何故か強く思ったのだ


    冴「何してんだ」

    凛「……別に」


    《幸運》

    凛(60)dice1d100=89 (89)

  • 1124/09/22(日) 11:03:41

    全然成功しないな……


    凛は机の上に旅行雑誌が載っていることに気づく。ドッグイヤーや付箋もついていて、しっかりと読み込んであるようだ

    《アイデア》

    凛(55)dice1d100=22 (22)

  • 1224/09/22(日) 11:12:36

    成功ですね


    凛はその雑誌を見て、自分が冴を旅行に誘おうとしていたことを思い出す。しかしどういう理由で旅行に誘おうとしていたかは思い出せない

    雑誌を見る限り、実家の近場の観光スポットにばかり印をつけている。サッカーばかりしてきた生活で、近場と言えど行ったことのない場所だ

    しかし旅行というならもう少し遠出すべきなのではと凛は疑問に思ったが、それ以上は思い出せない



    次に凛は本棚を見た

    《目星》

    凛(60)dice1d100=56 (56)

  • 1324/09/22(日) 11:25:34

    凛は本棚に記憶にない本があるのを発見した

    「人間の意識について」というスピリチュアルな本だ

    こんなもの誰が読むんだと思いながら、凛は手に取った


    凛「これ、兄ちゃんの本?」

    冴「違うな」

    凛「……」

    冴「母さんたちのでもないと思うが……凛が買ったんじゃねえのか」


    そんなはずはないと思いながら、凛はその本を開く

    前書きの概要だけをさっと読むと以下のようなことが書いてあった


    人間の強い意識は周囲に影響を及ぼし、奇跡のような現象を引き起こす事例が複数報告されている。かつて幽霊や悪霊のせいにされてきた数々の現象は、人間の意識によって引き起こされたのではないか。



    どこか胡散臭い内容ではあるが、今の自分に置かれた状況に関連があるのかもしれないと、凛は複雑な気持ちになった

    本を置き、凛は部屋全体を見回した


    《目星》

    凛(60)dice1d100=99 (99)

  • 1424/09/22(日) 11:44:45

    あーファンブル……


    凛はカーペットに落ちていた携帯の充電器のコンセントを踏んでしまった

    あまりの痛さに悶えながらコンセントを壁に投げつけたくなるが、どうにか踏みとどまる


    HP16→15


    冴の前で酷いドジを踏んでしまったと、苛立ちと恥ずかしさで気まずくなりながら冴の方を見る。呆れた面をされるのだろうなと思った


    しかし冴は凛の方を見ておらず、ずっと窓の外の空を見ていた

    見られていなかったことに安心しつつ、半分八つ当たりで冴を呼ぶ。しかし冴は返事をしない


    凛「おい? ちっ、無視かよクソ兄貴」

    冴「……」

    凛「……?」


    様子がおかしいことに気づいて凛は冴の顔を覗き込む

    冴は呆然と空を見上げていて、その目には何も映っていないようだった

    まるで廃人になったような、ゾッとするようなその瞳に凛は焦りを覚えた

    冴の肩を揺さぶり、声をかける。数回名前を読んだあたりで、冴はようやく凛の方を向いた


    冴「……どうした?」


    まるで何事もなかったように冴は凛を見て首をかしげている。凛は何も言えず、ただひどく安堵している自分に困惑するだけだ

    壊れてしまったような冴の様子が目に焼き付いて離れない

    そして凛はそんな冴の姿を何処かで見たことがあるような気がしていた

    しかしどれだけ記憶をたどっても、思い出すことは出来ない


    《SAN値》

    凛(59)dice1d100=89 (89)

  • 1524/09/22(日) 12:01:49

    1d3の減少です

    SAN値(59)-dice1d3=2 (2)


    凛「なんでそんな面して外見てんだよ」

    冴「あ? ただ見てただけだろうが」

    凛「……」

    冴「やることがねえと暇なんだよ」


    先ほどの様子が嘘のように普通に話す冴に変わった様子は見られない

    ある程度部屋を見た凛は、ここ以外も見に行くべきか悩む。冴の様子がおかしいのも気がかりだし、冴がここから出て行かないかも不安である


    突っ立ったまま動かなくなった凛に、何を思ったか冴が話を振ってきた


    冴「曖昧な話ばかりで悪いが」

    冴「優しさっていうのは結局エゴなんじゃねえか」

    冴「自分を顧みずに誰かを庇うのは、そいつに傷ついてほしくないからか? それとも、傷ついたそいつを見たくない自分の気持ちを優先したからか?」

    冴「なあ凛、お前はどっちだ?」

    凛「……」


    優しさは

    ①エゴだ

    ②エゴじゃない

    ③場合による


    dice1d3=2 (2)

  • 1624/09/22(日) 12:19:46

    凛「めんどくせえこと考えてんだな」

    冴「……そうか。いや、ただの雑談だ」

    凛「お前はどっちだよ」

    冴「どっちかわからないから話題にだしてんだろうが。自分のためと、他人のための境界は曖昧だ。自分でわかったようでいて、結局はわかってねえんだろうな」

    凛「……」



    そこまで話すと、冴は疲れたようにため息をついた


    冴「喉が渇いた。飲み物持ってこい」

    凛「は? 自分で行けよ」

    冴「お前が散らかしたこの部屋の掃除をする」

    凛「……」

    冴「別に逃げねえよ。あと、居間の方に貰い物の茶菓子が置いてある。それも早く持ってこい」


    そう言って凛は部屋から追い出される

    キッチンや居間はすぐそばにあるが、冴の様子が見えなくなるので先ほどは行く気にならなかった。しかし今はそのような不安感がなくなっている



    居間に向かった凛は、テーブルの上にサッカー雑誌が開いたまま置いてあるのを発見した


    《目星》

    凛(60)dice1d100=84 (84)

  • 1724/09/22(日) 12:24:06

    出目が高いなあ……


    特に変なところもないただの雑誌だ。冴か自分の特集でも載っているのかと思ったが、特に関連のないページが開かれているだけだ。ペラペラとめくってみるが、特に気になることは書かれていない。凛は興味を失い、茶菓子を見つけるために棚を探した


    ≪目星≫

    凛(60)dice1d100=75 (75)

  • 1824/09/22(日) 12:26:59

    うーん!


    凛はすぐに茶菓子を見つけて、棚から取り出した。その他に気になることもないが、一応部屋全体を見回す


    ≪目星≫

    凛(60)dice1d100=58 (58)

  • 1924/09/22(日) 12:38:40

    おっ成功した

    凛は部屋に見覚えのない本が落ちていることに気づく
    拾ってみると医学書であることがわかった
    真ん中のページにしおりが挟まっていて、何となく開いてみると以下の内容が書かれていた


    解離性健忘とは、ショックな出来事が起きた際に自分の身を守るために起こる記憶障害のことです。記憶障害の範囲は「特定の記憶のみ」、「過去の記憶全て」、「ある出来事の特定の側面のみ」など患者により異なります。
    また心的外傷後ストレス障害(PTSD)で見られるようなフラッシュバックが見られることがあります。忘れてしまった出来事が急に目の前で繰り広げられるのです。
    記憶を取り戻すタイミングは人それぞれですが、健忘の原因となった心の葛藤の解決に至ることで記憶を取り戻すことが多いそうです。


    記憶障害について読み終えた瞬間、突然ぷつりと家の電気が消えた
    スイッチを押すが電気がつかず、どうやら停電したとわかる

    凛は本を置き、茶菓子を持ったまま冴の元へと戻る。しかし扉を開けた先に冴の姿はなかった
    血の気が失せ、心臓が止まったような衝撃に苛まれていると、部屋の奥の方で物音がした
    どうやら奥の方にいたらしい

  • 20二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 12:48:02

    (この淡々とした静謐な雰囲気を邪魔することが憚られてハートばかり押していますが楽しく読んでます)

  • 2124/09/22(日) 13:06:33

    部屋の奥に進むと、そこには冴がいた。しかし凛が近づいても冴は顔をあげない

    暗闇の中で背中を丸めて、蹲っているようだった。そんな弱弱しい姿の兄を見たことがなかった凛は、動揺しながらも手を伸ばす

    冴はいつもの表情が崩れ、目を見開き恐怖に瞳を揺らしていた。冷や汗を額から流し、呼吸は浅く、喉からはひゅうひゅうと音が鳴っている

    冴は自分で自分自身を抱きしめるように肩を強く掴んでいた。何かに耐えるように、あるいは耐え切れずに苦しむように、震えている


    冴「……くそ……んで……なんで……」

    冴「いっ……ぅ、ぐ……り、ん……」



    凛が震える冴の肩に触れようとした瞬間

    パチリ。電気がついた


    冴「何してんだ、凛」


    照明のスイッチを押したのは冴だった

    先ほどまで凛の目の前にいた冴は気づくといなくなっている

    驚いて固まったままの凛に、冴はきょとんとして顔で話しかけた


    冴「電気もつけねえで何やってんだ」

    凛「兄ちゃん……?」

    冴「茶菓子取りに行くのにどんだけ時間かけてんだノロマ。お茶は用意したからお前も座れ」


    冴の様子はいつも通りである

    先ほど見た冴は幻覚だったのか、凛は痛む頭を擦りながら考える


    いや、違う

    凛は確かに、あの冴を見たことがある

    どこでみたかは忘れたが、確かに見たことがあるのだ

    《SAN値》

    凛(57)dice1d100=

  • 2224/09/22(日) 13:08:24

    (すまんな喋りにくい雰囲気で

    いっぱい喋ってください)

    《SAN値》

    凛(57)dice1d100=71 (71)

  • 2324/09/22(日) 13:26:21

    1d4の減少です

    SAN値(57)-dice1d4=2 (2)

    冴に促されるまま食卓に着き、お茶を飲む凛

    冴の様子はやはりいつもと変わらない。あの恐怖と絶望に塗りつぶされた表情の冴はどこにもいなかった


    凛「さっきのあれは何だよ」

    冴「あ? 何の話だ」

    凛「……どこに行ってた?」

    冴「トイレだが」

    凛「…………停電してただろ」

    冴「すぐに電気ついたが」


    冴に聞いても先ほどの出来事を説明してはもらえないようだ

    凛は諦めて先ほどの医学書の話を振った


    冴「ああ、だから覚えてねえのか」

    冴「凛、お前が言ってたように、お前には忘れたいほどの記憶があるんだろうな」


    冴の言葉はどこか同情するような色を含んでいた。平時ならそれに苛立っていたかもしれない凛だが、今ばかりはどうしてか冴に申し訳なさを覚える

    俯いた凛に、冴は言葉を続けた


    冴「お前は、ずっとここにいた方が幸せだと思うか」

    凛「……」

    冴「変わらないものが存在すると思うか」

    凛「…………」

    冴「……凛……お前、死にたいと思ったことはあるか」


    凛は顔を上げて冴を見た。冴の表情は変わらないまま。しかし凛はその問いかけにひどく焦りを感じた


    冴「俺は……」

  • 2424/09/22(日) 13:41:47

    冴は一度言葉を止めて、それからゆっくりと息を吐き出します



    冴「外に出るためには、外に近いとこに行かないとならねえ。行きたいなら行けよ」

    冴「俺は凛の選択に委ねるしかないが……」

    冴「まだぬりいとこに浸かってたいなら、仕方ない。今回は付き合ってやる」

    冴「どうする、凛」


    凛「俺は……」



    エンディングが分岐します

    凛が困っているようですね

    安価で助けてあげてください

    兄ちゃんに聞きたいことがあったらどうぞ(③の選択はエンディングには影響しません)


    ①玄関に向かう

    ②居間をもう一度探索する

    ③兄ちゃんとお話しする(聞きたい内容もあわせて)


    >>25

  • 25二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 13:44:00


    「俺の行きたい場所に兄ちゃんはいるのか?」

  • 2624/09/22(日) 13:51:37

    凛「俺の行きたい場所に兄ちゃんはいるのか?」

    冴「さあな」

    凛「ちゃんと答えろよ」

    冴「いるかもしれないし、いなくなるのかもしれない……行ってみないとわからねえよ」

    凛「……」


    また凛が困っているようですね


    安価で助けてあげてください


    兄ちゃんに聞きたいことがあったらどうぞ(③の選択はエンディングには影響しません)


    ①玄関に向かう


    ②居間をもう一度探索する


    ③兄ちゃんとお話しする(聞きたい内容もあわせて)


    >>27

  • 27二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 14:10:03

    うーん 悩ましいけど②で!!

  • 2824/09/22(日) 14:18:26

    では凛は何となく居間に向かうことにしました

    居間は先ほど来た時と様子は変わってない
    放り投げられた医学書を机に置いたとき、ふと棚の方に視線が行く
    凛は棚の奥にある古びた紙を一枚手に取った
    それは確かに凛の筆跡で、見たことのない文字列が並んでいる

    *凛は「記憶を曇らせる呪文」を手に入れました

    この呪文は相手の目を見て、具体的に内容を指定することで使用出来ます。凛自身に使用は出来ません
    例)「昨日お前がやったことを忘れろ」は不可能。
     「昨日、洋服を買いに行った記憶を忘れろ」は可能。

  • 2924/09/22(日) 14:26:56

    凛は再び冴の元へと戻ってきた

    凛「これ、何なのかわかるか」
    冴「あ? ……何か書いてあるか?」
    凛「ここに意味わかんねえ文字が書いてあるだろうが」
    冴「……」

    どうやら呪文の文字は冴に見えていないようだ

    さて、することがなくなった凛は呪文が書かれたメモをポケットにしまった
    どうしてかわからないが、その呪文はすっと凛の頭に入ってきた
    もし使用しようと思ったならば、すぐにでも使うことが出来るだろう

    凛「……俺、行くけど」
    冴「そうか」
    凛「兄ちゃんは、来ないの」
    冴「……」

    冴はその場から動こうとしない
    たとえ凛が手を取って歩こうとしても、振り払われてしまうだろう
    凛が扉に手をかけた時、冴がふっと笑った音がした

    冴「行ってこい」

    振り向けば出ていくのが億劫になりそうで、凛はそのまま玄関へと向かっていった

  • 3024/09/22(日) 14:30:15

    玄関に向かうと、そこには一枚の紙が落ちていた

    拾い上げて、内容を読む


    **

    それは死をもたらすものである。

    それは手を差し伸べるものである。


    その神は深い霧の中でただ待っている。

    霧の中で対象に何度も対象自身が死ぬ幻覚を見せ、限りある生に救いなどないのだと教え込ませる。

    そうして、絶望に染まった対象は、救いをもたらす神の手を取るのだ。


    しかし、死は終わりではなく始まりである。

    また新しい生を迎えるための門出なのだ。


    ――彼は、神の手を取ろうとした。

    それを、お前はその目で見たはずだ。

    ***


    《目星》

    凛(60)dice1d100=36 (36)

  • 3124/09/22(日) 14:34:17

    凛は紙の裏にも文章が続いているのを見つけた

    ***
    神の手を取ろうと彷徨う者は、夢の中にいる。
    夢の中は水の中と似ている。
    音も、視界も、苦しみも、痛みも。全てが夢の中だと穏やかに感じられる。

    だからこそ、神の手を取ろうとする者の目を覚まさせてはいけない。
    夢から起きた対象の心が、積重なった死に耐えきれる保証はどこにもないのだから。
    ***

    それを読んだ瞬間、凛は思い出した

    ここに来る前のことを

    一体自分が、何に怯えて、何を忘れようとしていたのかを

  • 3224/09/22(日) 14:40:46

    糸師冴は足の怪我の療養のために日本に戻って来ていた

    初めての大きな怪我に、冴が気落ちしてたのを凛は感じていた
    いつも通りに振る舞おうとする兄の姿がどうにも落ち着かない。凛はそんな兄の様子を気にしていたのだ
    だから実家近辺の観光スポットを調べた
    足の療養のため遠くには行けないが、少しでも気晴らしになればいいと、そう思って

    そんな冴が、ある日突然いなくなった。誰にも何も言わず、連絡もなしに。凛は嫌な予感がしていた
     
    霧の濃い日のことだった。胸騒ぎがしてすぐに冴を探した。視界は霧で埋まっていて、一メートル先の状況だってわからない日だった
    そうして一日探し続けて、ようやく冴を見つけた。それは奇跡に近かった

    けれど冴は
    凛がどれほど声をかけようとも反応を返さず、抜け殻のようだった。何かを探しているようにふらつく冴に、凛は必死で呼びかけた

    しばらくして、ようやく冴は凛を視界に入れた。焦点の合わない瞳で凛を見ていた冴の顔に、表情が戻る

    その瞬間、冴は錯乱したように凛を突き飛ばした
    何かに怯えるような仕草でもあったと思う。しかし何があったのか凛が考える暇もなく、冴は手に持っていたハサミを冴自身の首に……

  • 3324/09/22(日) 14:55:01

    冴「それで、気が付いたら俺は凛に監禁されてた。お前は全部忘れてやがったが」

    凛が振り返ると、そこには冴が立っていた
    記憶から戻った凛は混乱しながらも、後ろに佇む冴を見つめる
    冴は呆れた顔をしている。記憶の中の怯え狂ってしまった兄の顔ではない。それにひどく安心する自分がいることに、凛はもう驚かなかった

    冴「なんで俺がお前に閉じ込められたのかは、お前にしかわからねえ」
    冴「ここはお前が作り出した空間だ。ここにいれば俺は死なない。飢えもしない。変わらない空間で、ただぬりぃ生活を繰り返すだけだ」
    冴「ハサミで刺した記憶はあるが、俺は死んじゃいない。ピンピンしてる」
    冴「凛、この空間はお前のものだ。俺の生死は多分……お前に握られてる」

    凛は息を飲み、持っていた紙がぐしゃりと音を立てて皺になった

    冴「死のうとした記憶はある。理由も覚えてる。怪我のことじゃねえよ。もっと……いや」
    冴「起きたことは、映画を見たみたいに他人事だ。だからこうして落ち着いていられる」
    冴「だが……戻ったらどうなるかはわからない。また首を掻っ切るかもしれねえし、そもそも、掻っ切った後なのかもしれない」
    冴「悪いな凛」
    冴「お前の選択に俺はどうこう言うつもりはねえよ」

    冴「けどな、凛」

    冴「兄ちゃんは死ぬまでお前の味方だからな」

  • 3424/09/22(日) 15:03:10

    ここから重要なエンディング分岐に入ります

    その前にSAN値チェック

    《SAN値》

    凛(55)dice1d100=40 (40)


    凛が出来ることは以下の通りです


    ①冴と話をする(なんでも質問していいです。エンディングには関係ありません)

    ②冴に「記憶を曇らせる呪文」を使用する

    ③呪文を使用せず外にでる


    どのエンディングになろうとも、それがベストです

    兄ちゃんとお話しするのもいいと思います


    では凛が困っているので安価しましょう

    >>35

  • 35二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 15:54:24

    せっかくだから俺はこの②を選ぶぜ!

  • 3624/09/22(日) 16:38:05

    それでは凛は呪文を使うことを決心しました


    凛が静かに息を吐き出し構えると、冴の穏やかな瞳が目に入る

    記憶での冴は非常に苦しそうで、見ている凛自身まで辛くなるものだった


    冴「凛」

    凛「……」

    冴「お前とここで色々な話が出来たのは、悪くなかった」

    凛「……ああ」

    冴「迷惑かけて悪いな」

    凛「……迷惑じゃねえよ」


    そうだ、ここで冴と過ごした時間は決して悪いものではなかった

    凛はふっと肩の力を抜き、まっすぐに冴を捉える


    凛「兄ちゃん」

    冴「なんだ」

    凛「……死にたくなるくらいの記憶なんて」

    冴「……凛?」


    凛「忘れてた方がいいだろ」


    *記憶を曇らせる呪文を使用

    忘れる内容→冴が首を切る前に経験した堪えがたい記憶

    呪文の代償→MP(1d6)と正気度(1d2)


    《MP》

    凛(12)dice1d6=5 (5)

    《SAN値》

    凛(55)dice1d2=2 (2)

  • 3724/09/22(日) 16:54:28

    呪文を唱え終わると、冴の目からふっと光が消えた
    膝から崩れ落ちた冴は、どうやら深い眠りについているようだった
    どれだけ揺さぶっても起きることはない

    後は扉を開けるだけだ
    凛は立ち上がり、扉に手をかけた
    そうして凛が扉を開けた瞬間、視界がまばゆい光に包まれた



    目を開けると薄い霧の中に凛は立っていた
    扉を開けていたはずの手は、いつの間にかハサミを握る冴の手首を掴んでいる
    冴は困惑した様子で凛を見ていた。記憶で見たような錯乱はしていないようだった
    凛はほっと息を吐き出し、冴を呼ぶ

    凛「にいちゃ……」
    冴「えっ……と、誰だ……?」
    凛「は? ……俺だよ、糸師凛……兄ちゃんの弟だよ」
    冴「凛……そうか、凛か……」


    冴「……」
    冴「何をしてたのか、思い出せねえな」

  • 3824/09/22(日) 16:55:16

    冴は珍しく困った様子で眉をひそめました

    凛「どこから、思い出せねえんだよ」
    冴「……どこって、そもそもここはどこだ?」
    凛「……一緒に実家で話したことは?」
    冴「……実家? ここ、日本か……?」
    凛「……!」
    冴「足やって、そういや手術は……駄目だ……わからねえな」

    冴はどうやら、凛とあの空間で話をしたことも忘れてしまったようだ

    凛は冴と色々な話をしたことを思い出していた

    辛い記憶など、忘れた方がいいと凛は言った

    冴も、それは選択のひとつだと肯定した

    ただその後、冴は何と言っていただろうか

  • 3924/09/22(日) 17:01:19

    凛は冴を抱きしめて、そっと目を閉じた
    困惑したような冴のぐぐもった声が聞こえる


    これでよかったのだ

    これで冴が、堪えがたい記憶に苦しめられることはない
    記憶の欠けてしまった冴が、冴自身であるのか、考えたところで答えはない
    記憶を消したことが、その選択が、冴自身のためだったのか、凛のエゴであったのか

    考えたところで、無駄なのだろう

    だから、これが最善なのだ

  • 4024/09/22(日) 17:03:04

    以上でシナリオクリアとなります
    生還おめでとうございます
    お付き合いいただきありがとうございました

  • 4124/09/22(日) 17:08:20

    キャラシ公開です
    漫画の描写や以前使用した潔のキャラシと比較しながら数値を決定しました

    糸師凛
    STR(筋力)17 CON(体力)16 SIZ(体格)16
    DEX(敏捷力)15 APP(外見)15 EDU(教育)12
    INT(知力)11 POW(精神力)12

    SAN値60 幸運 60 アイデア55
    知識60 HP16

    技能
    回避80 芸術(サッカー)80 跳躍40 応急手当60 組付き50 こぶし75 登攀60
    オカルト30 目星60 他の言語(英語)45 聞き耳40 ナビゲート25 図書館36 

  • 4224/09/22(日) 17:10:51

    >>2次第でこっちを使用する可能性もありました

    それも面白そうですね


    糸師冴

    STR(筋力)16 CON(体力)16 SIZ(体格)15

    DEX(敏捷力)15 APP(外見)15 EDU(教育)13

    INT(知力)12 POW(精神力)15


    SAN値75 幸運75 アイデア60

    知識 65 HP 16


    技能

    回避85 芸術(サッカー)85 跳躍50 応急手当70 組付き60 投擲50 

    目星70 他の言語(英語)50 他の言語(スペイン語)22 図書館30  

  • 4324/09/22(日) 17:19:51

    簡単解説(死ぬほどざっくりしてます)

    怪我の療養のため日本に戻った冴は、運悪くクソ魔術師(ガチのやつ、ネスじゃないです)に掴まってしまう
    そこで冴は、自身が✕されたり家族がコロコロされたりする幻視を繰り返し見させられてSAN値ピンチになる
    その状態で霧の中を歩いていると、凛に発見されるが、凛を見たことにより正気になり、幻視の記憶を思い出して発狂
    ハサミを首に……というところで、凛もその光景を見て発狂してしまう

    凛の、冴に死んでほしくないという強い思いがあの空間を作り出したということです

  • 4424/09/22(日) 17:23:51

    あとは自由に文句書き込んでも何でも構わないです
    質問あったら、答えられるのだったら答えますわ
    書き込みしにくい雰囲気ですまんね
    安価もなんか責任重大そうなやつばっかで申し訳ない

  • 45二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 17:27:54

    乙です!

    ifストーリーも気になります

    例えば

    >>26

    ここで玄関いってたらどうなってたかとか

  • 4624/09/22(日) 17:34:01

    >>45

    ここで玄関に向かうと、呪文を使用する選択肢が減ってます

    というわけで呪文なしで外に出るエンディングです

    今回と同じくらい苦い感じにする予定でしたね

  • 47二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 17:58:14

    >>46

    なるほど!

    苦くないエンドはあったんでしょうか?

  • 48124/09/22(日) 18:20:07

    冴が魔術師に狙われた時点でどうにもならないので、どうしても苦くなりますね
    忘れたまま普通に生きるか、思い出して凛に支えられながら生きるかの選択でした

    ちなみに最後に兄ちゃんと話すを選択すると、外に出ないで一生凛の空間で過ごす選択を増やす予定でした(あくまで増やすだけ)
    それもまた幸せかもしれないです
    もやもやするくらいが美味しいとスレ主は思ってます

  • 49二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 20:45:01

    面白かったです!
    停電中の冴はどちらも本物の冴だったんでしょうか
    それとも幻覚?

  • 50124/09/22(日) 22:49:14

    >>49

    これはシナリオ中のイベントで、正解がシナリオ中に書かれているわけじゃないので、あくまでスレ主の解釈ですが……


    冴が目の前で死のうとするトラウマがフラッシュバックしてしまった、凛の幻覚だったと考えてますね

    この空間での冴は非常に穏やかなので、あのように苦しむ可能性は低いと思ってました


    解釈は人それぞれなので、どちらも本物の冴だった可能性もありますが、あくまで解釈のひとつとして……

  • 51二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 23:19:18

    >>50

    お返事ありがとうございます!

    元々のシナリオでも明言されていなかったんですね

    確かにこれは凛が作った空間なのだから凛のトラウマによる幻覚の可能性の方が高いかもしれないですね

  • 52二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 01:35:16

    全て楽しく読ませて頂きました
    やっぱ糸師兄弟はこういう不穏なの似合う

  • 53二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 05:49:00

    このレスは削除されています

  • 54二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 05:49:43

    (面白かったです!ダメじゃなかったら呪文使わなかったENDもみたいです!)

  • 55124/09/23(月) 06:42:12

    呪文使わないENDは、外に出たあとの冴のSAN値が無事なことをお祈りしないといけないので……


    まあ、振るだけ振ってみますか

    《SAN値》

    冴(75)dice1d100=43 (43)

  • 56124/09/23(月) 06:44:26

    成功ですね

    1d10振って、さらにその半分の喪失です

    dice1d10=4 (4)

  • 57124/09/23(月) 06:56:57

    (ifなのでさらっと書きます)

    気がつくと凛は冴の手首を掴んでいた
    冴は力なくその腕を下ろすと、ゆっくり凛の顔を見上げた
    その瞳には徐々に光が戻っていく

    冴「……夢を見ていた」
    冴「……思い出したくねぇくらいの……でも、凛、お前と話して……」
    冴「……ああそうか……お前が起こしてくれたのか」
    冴「……なあ凛」
    冴「兄ちゃんの話、聞いてくれるか」

    冴「話したいことがあるんだ」

    そのとき、日差しが差し込み、霧が晴れて太陽が差し込む。凛はその眩しさに目を細め、それから小さく頷いて見せた

    これからも、その記憶に冴は苦しめられるかもしれない
    凛は、そんな兄の姿を近くで見続けなければならないかもしれない

    二人にはやらなければならないことが多くある

    けれども、まずは

    二人で話をするのでしょう

  • 58124/09/23(月) 07:00:15

    こんな感じです
    (🎲やばいと冴が発狂するので凛が曇る。そういう面でリスキーなエンドだと思われる)

  • 59124/09/23(月) 07:03:55

    (三連休最後にもう1個シナリオやりたいけど、このままこのスレでやっていいのか、別スレ立てた方がいいのか……それともここが落ちるの待つべき? 教えてエゴい人)

  • 60二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 08:16:26

    スレタイにシナリオ名入れてないんだし次のシナリオもこのままこのスレで良いんじゃないでしょうか
    楽しみにお待ちしますね

  • 61124/09/23(月) 08:57:33

    ではお昼頃に
    せっかく作ったので冴がPLでPC
    KPCに潔を添えていきますね

  • 62二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 09:00:51

    >>57

    ありがとうございます!

    次シナリオも楽しみです

  • 63124/09/23(月) 10:52:35

    今回使用するシナリオは朝霧眠兎さまの「くだちのおりに」です。キャラクターに合わせて多少の改変をしています
    ネタバレを含みますので、プレイ予定の方等はこの先のスレの閲覧をお控えください

    人を選ぶ描写、背景設定があります。合わない場合はすぐブラウザバックをお願いします

    また、エンディング分岐とスレ主の気分が向いた際、安価を実施しますのでご協力お願いします

    ダイス結果があんまりな時は文句を飛ばしてください

    それでは、ひと時の間ですがお付き合いください

  • 64124/09/23(月) 10:59:32

    しとしとと、雨が降っていた

    雨が木々の葉を揺らす音で糸師冴は意識を取り戻す


    周囲は暗く、遠くに見える街灯がわずかにこちらを照らすだけだ

    いったい自分は何をしていたのだろうか。冴は首をかしげる


    直前までの記憶は曖昧で、何故こんな暗闇にいるか冴に心当たりはなかった


    《SAN値》

    冴(73)dice1d100=2 (2)


    POW(15)-3→12

  • 65124/09/23(月) 11:01:39

    SAN値減少

    冴(73)-dice1d8=3 (3)

  • 66124/09/23(月) 11:06:41

    冴のSAN値は70で続けます

    周囲を見渡す冴は、うっすら闇の中そこがどこかの公園であるとわかる
    何故自分が公園に……? そう思っていると、ふと自分の両手に視線が落ちた

    暗闇の中、最初は泥がついているように見えた
    ひどく粘着質な液体が手にまとわりついていた
    ぼんやりとそれを眺めていた冴だったが、徐々にそれが間違いであることに気づく

    それは赤く、辺りには鉄錆の臭いが充満している
    血だ、冴の手は血に濡れていた

  • 67124/09/23(月) 11:10:13

    心臓が凍りつくような、嫌な予感がした
    冴はゆっくりと視線を下に動かす

    足元に、誰かが倒れている
    ローブを羽織ったそれは、動く気配がない

    その時冴は、自身の右手に何かが握られていることに気がついた
    血のついた鉄パイプだ

    冴は思い出す

    自分がこの手で人を殺めてしまったことを

  • 68124/09/23(月) 11:11:18

    《SAN値》

    冴(70)dice1d100=13 (13)

  • 69124/09/23(月) 11:17:28

    冴のSAN値(70)-1→(69)

    冴は鉄パイプを落とし、ひゅっと息をのんだ
    頭には様々なことがめぐる。いったい何故、どうして自分が、サッカーはどうなる、凛や両親は……

    もう一度、足元を見る
    やはりフードは息絶えていた。その顔を見ても誰なのか冴にはわからない。見たことがあるような気もするし、全く知らない人物のようでもある

    思い出そうにもひどく頭が痛む。吐き気もする
    震える手でポケットを漁るが、財布もスマホも持っていなかった

    どうする……ぐらつく視界の中、思考を回せどまとまることはない。その時だった

    潔「……冴?」

  • 70124/09/23(月) 11:21:55

    足音が自分に近づいてくる

    冴は呼吸が浅くなるのを感じながら振り返った


    冴「……潔?」

    潔「よかった冴! もう、家にいってもいないからすげー探し回っ……」


    冴を見つけた興奮からか笑顔で駆け寄ってきた潔だったが、冴の足元に転がるそれを見て、表情が固まる


    潔「……冴?」


    《SAN値》

    潔(75)dice1d100=47 (47)

  • 71124/09/23(月) 11:43:35

    潔のSAN値(75)-1→74

    潔は安堵したような、困ったような顔で冴に近づいてきた

    潔「……し、心配してたんだけど、その……」
    冴「……」

    潔はフードの死体を見て、それから冴に視線を移した
    何かを訴えるように口をぱくぱく動かすが、音にならない
    潔が冴の肩を掴んで再度口を開いたが、ぎゅっと口を噤んでしまった
    冴は何も言えなかった。動揺して何も考えられなかった。自分のこれからの人生が、少し先の未来がまっ暗闇に落ちていく感覚がしていた
    雨に打たれながら、潔は真っ直ぐに冴の目を見る

    潔「……冴」

    潔「……死体を埋めに行こう」

    潔は不器用に笑って言った

  • 7224/09/23(月) 11:52:47

    冴の倫理観では、死体を埋めるなど、自分の罪を隠すなど、本来してはいけないことである
    だが、どうしてか今はそれが最善であると思えた
    自分のサッカーのこと、スポンサーのこと、凛のことも頭に過ったが、それ以上に直感でそう思ったのだ

    冴は潔の提案に深く頷いていた

    潔「……冴、顔色が悪いよ。あっちに俺の車が止めてある、先に戻ってて」
    冴「いや、俺も手伝う」
    潔「でも……」

    潔は苦い顔をして、冴と、足元の死体を見る。冴は近くの土嚢を隠していたブルーシートを取った
    死体をそれで包もうとするが、ひどく手が震える。見かねた潔が手早くブルーシートで死体を包んだ

    潔「さ、早く行こう、冴」
    冴「……ああ」

    こんな状況だというのに、潔は随分と落ち着いているような気がする。そんな違和感を抱えながら、冴は潔の運転する車に乗り込んだのだった

  • 7324/09/23(月) 12:01:56

    車内に乗り込むと、いくらか気持ちが落ち着いたような気がする
    冴がこっそり息を吐き出していると、運転席に乗り込んだ潔がエンジンをかけた

    潔「埋めるなら山かな。海に捨てて戻って来ても嫌だしさ」
    冴「……そうだな」
    潔「シートベルトつけて。出発するから」

    緩やかに、車が発信する。先の見えない暗闇の中を、二人と死体ひとつを積んだ車で進んでいく

    冴「お前、なんでここに」
    潔「凛から連絡が来て……様子を見に行けって」
    冴「様子……? なんで」
    潔「…………」

    潔「冴、そこにガム入ってるからさ、悪いけど取ってくれるか?」

    不自然に話をそらしたような潔に、冴は何か言おうと口を開くが、結局何も言わずガムを取る。冴も食べていいよ、そう言われたが断った
    しばらく潔の方から当たり障りのない話が振られるが、冴は正直よく頭に入らなかった。適当に答えていると、潔がふと言葉を止めた

    潔「…………すごい顔色だ。寝てていいよ」
    冴「……」
    潔「目的地についたら起こすから」

    その言葉に冴は緊張の糸が切れたのか、気絶するように意識が暗転していった

  • 7424/09/23(月) 12:12:51

    微睡みの中で、DJの軽快な声が聞こえてくる

    「さて、このコーナーでは、リスナーの皆さんから教えてもらったちょっと不思議な体験を紹介していきます! まずはラジオネーム、早漏悪魔さんより」
    「おっと酷い名前ですね?」
    「それはそう(笑)えー、『ユウくん、ランくん、リスナーの皆さん、こんばんは』」
    「はい、こんばんは」
    「『これは俺が実際に体験した少し不思議な話です。俺の家の近くには、いつも暗い公園があるんです。特に夜に通ると、街灯はないし、人はいないしでちょっと怖い雰囲気で。でもその公園を突っ切るのが近いから、早く帰りたいときは公園の中を通っているんです。
    その日はどうしても見たい試合中継があって、公園の中を通って帰っていました。すると、珍しく俺以外に人がいるんです。幽霊も怖いですけど、不審者も怖いじゃないですか。え?俺の方が怖えって?はは、まあだから、なんかちょっと嫌だな~って思いつつ、早く公園を抜けちゃおうとしたんですよ。そしたら、音がしたんです。

    どん、どん、って音。
    何かを叩きつけるような、肉を潰すような音。
    どうしても気になって見に行っちゃった。
    そこではね、人が死んでいた
    俺、見ちゃったんだよね
    ねえ、冴ちゃん

    ねえ、どうして逃げたの?
    逃げられるはずがないのに。
    どうして何も覚えてないの?
    どうして殺した?
    どうして、そいつは冴ちゃんの居場所が分かったんだろうな。
    隣に居るそいつは、本当に信じられる人間?』

    バンッ、と扉が強く開かれる。
    見ると、そこには潔が立っていた。

  • 7524/09/23(月) 12:14:36

    《SAN値》

    冴(69)dice1d100=29 (29)

  • 7624/09/23(月) 12:23:54

    冴のSAN値(69)-1→(68)

    目が覚めると、そこは潔の車の中だった。辺りには有名なホームセンターの看板があり、ここがホームセンターの駐車場だとわかる
    先ほどまで聞こえていたラジオは聞こえない。そもそも、エンジンが止まっているからラジオなどついていない

    潔「ごめん、起こしちゃったか」
    潔「ぐっすり寝てるみたいだったから、起こすの悪いなって」
    冴「……ここは?」
    潔「シャベル必要だろ? 穴掘るためにさ。買ってこようと思って」
    潔「うっかり財布忘れて、取りに戻ったんだよ」

    そう照れ臭そうに笑う潔の様子はどこもおかしくない

    冴「さっき、変なラジオが流れてなかったか?」
    潔「え? いや、エンジン切ったからラジオは流れてないけど」

    さっきのは冴の夢だろうか。夢にしては、はっきりと聞こえていた気がする。そして、夢の内容にしては、引っかかるようなことも言っていた

    冴「……潔」
    潔「ん?」
    冴「なんで俺を探してたんだ?」
    潔「……」

    潔「電話したんだけどつながらなくてさ。すげえ心配したんだぜ」

    潔はどこか困ったようにそう言った
    また違和感。冴は頭が痛み、顔をしかめた

  • 7724/09/23(月) 12:27:29

    潔「なあ冴、買い物行かね?」

    潔「顔色悪いし、少し外に出た方がいいと思うんだよ」

    冴「いや、死体が車にあんだろうが」

    潔「…………」

    潔「ちょっとくらい大丈夫じゃないか? じろじろ車を覗く奴なんていないと思うし」


    冴「……」


    dice1d2=1 (1)

    ①買い物に行く

    ②車内に残る

  • 7824/09/23(月) 12:32:05

    潔に連れられて、冴はホームセンターへと足を運んだ

    こじんまりとした店内だったが、必要なものはあらかた揃いそうだ


    冴「シャベルはどこだ」

    潔「さっき見たときはあっちの方に……でも俺すげえ方向音痴だから、間違ってるかも」

    冴「……こんな狭い店内で間違えるか?」

    潔「うるせっ」


    《目星》

    冴(70)dice1d100=56 (56)

  • 7924/09/23(月) 12:37:54

    冴は店内の掲示板ポスターを発見する
    行方不明者のポスターが複数枚貼られていた
    全員がこの半年以内で行方不明になっており、かなり短期間で事件が頻発していたことがわかる

    冴は何となく立ち止まってそのポスターを眺めていた
    ここ最近のニュースで確かにやっていた。行方不明事件が相次いでおきているということを

    冴「おい潔」
    冴「……」
    冴「潔?」

    ハッとして振り返る。狭い店内のはずなのに、潔の姿がどこにも見当たらない
    方向音痴だから、そう言ってたのではぐれたのだろうと、冴は店内を歩きはじめる
    広くないはずの店内を、ずっと、歩き回る
    ふと、冴は足が異様に冷たくなっていることに気が付いた
    足元を見てみると、冴は靴を履いていなかった
    泥だらけの素足で歩いている

    見上げると、そこは夜の森だった

  • 8024/09/23(月) 12:43:12

    ペタペタと、冴は歩き続けた
    辺りでは草木が暗闇から顔を出し、冴を見下ろしている。不気味なくらいの静けさがあたりに満ちていた

    ペタペタ、ペタペタと
    夜の森を歩き続ける
    木の音を踏み、石を踏み、足から血が出る。足は商売道具だ。傷つけてはいけない。何よりも大切にすべきそれを、どうしてか今は気にならない

    誰かが冴を呼んでいる
    呼ばれるままに冴は歩き続ける

    突然、身体が後ろにつんのめる。誰かに腕を掴まれたようだ

    潔「冴!」

    大きな声で呼ばれ、ハッと顔を上げる
    見ると、困惑した顔の潔が立っていた。ここはホームセンターで、冴は靴を履いている。暗い森はどこにもなかった

  • 8124/09/23(月) 12:44:47

    冴には確かに覚えがあった

    あの森を自分は一度歩いた記憶がある

    けれど、それ以上思い出すことは出来ない


    《SAN値》

    冴(68)dice1d100=6 (6)

  • 8224/09/23(月) 12:55:31

    冴のSAN値(68)-1→67

    潔「大丈夫か? 全然反応なかったから」
    潔「体調悪いならさっさと戻ろう」
    潔「必要なのは揃ったし、あと懐中電灯も一応買っとくか」
    潔「会計してくるけど……冴?」

    冴「……」
    冴「……ああ、会計、行くか」

    会計を済ませて、車に戻る。一緒に買った飲み物やら軽食やらを食べながら、冴は先ほどの森のことを考えていた

    潔「森の中を歩いた?」
    冴「ああ、どっかの森を歩いた記憶があるが、どこなのか、いつ歩いたのかが思い出せねえ」
    潔「……」
    潔「…………」
    冴「獣道みたいな……そうだ、お前らのとこにいただろ、山に住んでるやつが」
    潔「……が、我牙丸?」
    冴「そいつならどこの山かわかるんじゃねえか」

    潔は微妙な顔をして、ああ、まあ今度、聞いておくよ、と濁した答えを言う

    潔「そろそろ行こうか。高速乗って、山道に入れば三十分もかからないはずだから」
    冴「ああ」
    潔「それじゃあ」

    潔が車を動かそうとしたその時
    窓ガラスがノックされた

  • 8324/09/23(月) 13:01:27

    叩かれたのは、運転席

    窓の外には警察官が立っていた

    《SAN値》

    冴(67)dice1d100=11 (11)

  • 8424/09/23(月) 13:07:49

    冴の心臓が鼓動を速めた
    じんわりと嫌な汗が滲み始める
    運転席に座る潔は冴をちらっと見て、少し悩んだ後に窓を開けた
    警察官は明るい調子で話し出す

    警察「どうも、警察ですが」
    警察「驚かせてすみません。じつは注意喚起で……って」
    警察「し、失礼ですが、潔選手ですか……?」
    潔「え? あ、はい」
    警察「あ、あ~そうでしたか! いや私、あなたのファンでして! サインをもらっても?」

    潔は動揺することもなく、にこやかに受け答えをしている
    冴は反対の窓の外を眺め、出来るだけ顔が見えないようにした。今の自分が平然と対応できる気がしなかったから

    警察は冴に気づくことなく、潔と話をしている

    警察「この辺り、行方不明者が多いんですよ」
    警察「夜間のひとり歩きとか、不審者の目撃情報とか。何でも鉄パイプを持って歩いているそうで」
    冴「……」
    警察「出来るだけ夜間の外出は控えるようにお願いしますね」

  • 8524/09/23(月) 13:11:30

    警察「あと、最近この辺り、行方不明者が多いんですよ」

    警察「それと、夜間の一人歩きと不審者の目撃情報も問題になっているんです。だから、この時間出歩いている人に声をかけていて」

    警察「貴方たちも、用事が済んだんだったら今日はもう帰ってくださいね」

    警察「出来るだけ夜間の外出は避けてください」


    警察「あと、最近この辺り、行方不明者が多いんですよ」

    警察「それと、夜間の一人歩きと不審者の目撃情報も問題になっているんです。だから、この時間出歩いている人に声をかけていて」


    警察官は同じ顔で、同じことを繰り返す

    何度も、何度も

    冴は二人の方を見ることが出来ない。嫌な汗が首を伝い、身体は強張る


    警察「用事が済んだんだったら今日はもう帰ってくださいね」

    警察「出来るだけ夜間の外出は避けてください」

    警察「出来るだけ夜間の外出は避けてください」

    警察「出来るだけ夜間の外出は避けてください」

    警察「出来るだけ夜間の外出は避けて」


    ブオン、とエンジンをふかす音で冴は意識を取り戻した

    気づけば車は発進していて、流れる街灯の光が潔を照らしていた


    《SAN値》

    冴(67)dice1d100=7 (7)

  • 8624/09/23(月) 13:17:18

    冴のSAN値(67)-dice1d3=1 (1)


    潔「冴? 顔色悪くね? 換気するか?」

    冴「……さっきの警官」

    潔「……? どうかした?」

    冴「どうかって……おかしくなかったか?」

    潔「……」

    潔「普通だったよ」


    潔「……あ、そうか」

    潔「死体に気づいた様子はなかったし、大丈夫だよ」

    潔「もう少しだから、冴はのんびりしてなよ」


    潔の顔はいつも通りだ

    冴はずっと、小さく芽吹いていた疑問の種が大きくなっていることに気づく


    潔はどうして、こんなにも落ち着いているのか

    そもそも、死体を埋めるなんてリスクを、普通は取るだろうか

    じわじわと迫りくる、嫌な予感が冴を蝕んでいく

    窓の外では、電灯の光が彗星のように尾を引いていた

  • 8724/09/23(月) 13:21:42

    冴は車内を見渡してみた

    タイトルはそれぞれ「睡眠の不思議」「心と寄り添う」「人の心を惑わすUMA!」だ


    冴「……」

    潔「どうかした? ああ、本? 酔わないなら読んでいいよ。吐くなよ、車買ったばっかなんだから」


    《図書館》

    冴(30)dice1d100=63 (63)

  • 8824/09/23(月) 13:27:26

    そんな気分ではないし、読んだところで頭に入らないだろう

    冴は興味をなくし、再び前を見る

    潔は黙って運転をしていた


    冴「……」


    疑心暗鬼からか、冴は潔の動向を注意深く見るようになっていた


    《心理学》

    冴(5)dice1d100=56 (56)


    *本来心理学の結果は公開しないものですが、今回は普通に出します

  • 8924/09/23(月) 13:29:35

    冴は潔が非常に気分が良さそうなことを感じ取る

    まるでこの先に楽しいことが待っているような、そんな心持をしている様子だ

    冴はゾッとして、潔から視線を逸らした


    《SAN値》

    冴(66)dice1d100=24 (24)

  • 9024/09/23(月) 13:36:52

    冴のSAN値(66)-1→(65)


    潔「なあ、冴。最近、凛がずっとお前のこと心配してて」

    冴「……凛が? 何で?」

    潔「冴から言ったんじゃないのか? 夢遊病に困ってるって」

    冴「……」

    潔「さっき森を歩いた記憶があるって言ってたけど、それって夢遊病での記憶なんじゃないか?」

    冴「…………」

    潔「……いや、今は関係ないか。ごめん、余計なこと言ったわ」


    冴は夢遊病のことについて一切何も思い出せない。凛にそんな話をした記憶はないのだ。潔は一体誰の話をしているのだろうか


    冴は潔の方を見る

    その時、冴は気が付いた

    窓ガラスに映る潔の顔がまるで別人のようであることを

    いや、その姿は人手すらなかった

    蛆虫のような化け物が窓ガラスに映りこんでいた


    ひゅっと息をのんで後ろにのけ反る

    瞬きをすれば、そこに蛆虫の姿はない。潔の顔が映りこむだけだ


    潔「……」

    潔「冴、大丈夫だ」

    潔「俺がどうにかするからさ」


    潔は穏やかに笑っていた


    《SAN値》

    冴(66)dice1d100=50 (50)

  • 9124/09/23(月) 13:44:47

    間違えました冴のSAN値は65です
    -1で現在64ですね

    車はそのまま山道へと走っていく
    辛うじて車一台分が通れる道が整備されているが、道から外れると木々が鬱蒼と生い茂る森が続くだけである
    抉れたアスファルトを車輪が踏むたびに車体が揺れ、潔があー、だのうーだの、不満そうな声を漏らした

    前は吸い込まれそうな森が続くだけである
    不気味だと冴は思った。この先に何があるのかわからない。けれどまるで何かがこちらを見ているんじゃないかと錯覚する。寒気がした

    潔は黙って、森の中へ進んでいく

    潔「うおっ!?」

    その時だ。車体が大きく揺れて車が急停止する
    潔が何やら色々試していたが、やがて諦めたように冴を見た

    潔「ごめん冴、脱輪したっぽい」
    潔「ちょっと様子見てくるわ。待ってて」

  • 9224/09/23(月) 13:50:54

    潔「冴ー! ちょっと来て!」
    冴「何だ」
    潔「ちょっと脱輪してる……ってか、しかけてる? 申し訳ないけどさ、押してくれない?」
    潔「俺、アクセル踏むからさ。ごめん、頼んだ」
    冴「ちっ」
    潔「ご、ごめんって」

    冴は渋々外に出て、潔と場所を変わる。潔は運転席に戻っていった
    外はまだ雨が降っているが、雨脚は弱くなっており、気になるほどではない
    その時、車がぶるんと震えた、テールランプが明滅したところで、潔が準備はいいかと聞いてくる

    冴が車体に手を当てた、その時だった
    そのタイミングで、冴の視界に人影が映り込んだ
    こんな山奥に人がいる
    成人男性ほどの背丈の人物は、暗い森の奥へと進んでいく

    冴「…………あのローブは」

  • 9324/09/23(月) 13:54:33

    冴はそのローブを着た人物に既視感を覚えた

    それは、冴が殺めた人間が着ていたローブであった

    霧雨の中、冴が殺めてしまった人間とよく似た人物が暗い森の奥に消えようとしていた


    冴「……」


    さて、この人物を追いかけますか?

    冴が困っているようなので、安価で助けましょう


    >>94

  • 94二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 14:01:11

    うーん、追いかけてみてほしい

  • 9524/09/23(月) 14:12:07

    それでは、冴はその人物を追いかけていくことにします


    雨でぬかるんだ土に足を取られながらも、冴は森の奥へと進んでいく

    ローブを着た人物は、一定の距離を保ちながらも前を歩き続けている

    さらに深いところまで進んでいくようだ


    果たして、これ以上追いかけていいものか

    冴は息を切らしながらも、選択を迫られた


    ①さらに追いかける

    ②車に戻る


    dice1d2=1 (1)

  • 9624/09/23(月) 14:19:13

    冴はさらに奥へ、奥へと進んでいった

    細かい雨が葉を叩く音だけが聞こえていて、虫や鳥の鳴き声はない

    鬱蒼とした森は不気味だが、それでも冴は歩みを止めない


    冴「っ……」

    冴「あぶねえ」


    ふと、ぬかるみに足を取られて転びかける

    顔を上げると、前にいたローブの人物はいなくなっていた

    途端に、森の中に一人取り残されたような不快感が冴を襲う

    どうすべきか悩んだ時、遠くの方で木の枝に何かがぶら下がっているのが見えた


    冴は興味の赴くまま、その場所に近づいていく

    進むにつれてそれがかなり大きいものであるとわかった

    暗闇の中だが、布地の白がぼんやり浮かび上がっている


    完全に枝にぶら下がり、しかしそれは揺れることはない

    地面にはつかず、宙に浮いている


    それは、人間ほどのサイズである


    冴「…………」


    冴が悩んでいます


    近づきますか? 戻りますか?


    >>97

  • 97二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 16:43:45

    ここまで来たんだしゃーねえ
    近付こう冴ちゃん

  • 9824/09/23(月) 17:23:36

    では、進みましょう

    冴がさらに進んでみると、見えていたものが何であったかがわかる
    ローブだ。ローブが一枚、木の枝につるされるようにかけられていた
    周囲に人の影はない
    まさか、このローブを人影と間違えて追いかけていたのだろうか
    そんなことを思いながら、冴は一歩踏み出した

    その時、ばさりとローブが落ちる

    近づき拾い上げようと手を伸ばした冴だったが、ふと動きを止めた

    何か、蠢いている

    ローブの下に、何かがいた。それもかなりの数だ

    冴が手を引くと同時に「それ」はローブの下から顔を出した
    人間の腕の太さほどある、蛆虫だ
    数十匹はいるであろう蛆虫が、ローブの下で蠢いている
    雨に濡れ、暗闇でも黒く光る体躯
    それは窒息で苦しむようにバタバタと暴れまわり、ともすれば冴の方へ飛んできそうである

  • 9924/09/23(月) 17:34:11

    冴が本能的に恐怖を感じ後退りした、その時だった

    冴の足元に生温かいものが触れた
    蛆虫だ
    ローブから溢れ出した蛆虫が冴の元へと這いずり上がってくる
    冴の口から声がこぼれる間もなく、それは足から太腿へ、腹へ、胸へと、容赦なく這い上がる

    冴「!」
    冴「くそっ……!」
    冴「ぅ、あ、……っ」

    振り払っても、振り払っても、無数の蛆虫が這いあがる
    冴の身体を汚すように、もう逃げられないとでも言うように、肌を這い続ける

    どれだけ暴れても蛆虫は離れない
    そのうち、顔まで上ってきた
    泥臭い粘液が肌を濡らしていく
    耳や、鼻、口の中までも侵入し、凌辱する

    息すらできないほど覆い尽くされながらも、冴は藻掻き続けた
    薄れゆく意識の中、伸ばした手が何かを掴む

    潔「冴!」

  • 10024/09/23(月) 17:38:09

    潔「落ち着け! 大丈夫だから!」


    気が付けば、目の前には懐中電灯を持った潔が立っていた

    冴の手は、いつの間にか潔の手首を掴んでいる。痣が出来るほど強く潔の手首を握りしめてしまっていた

    痛そうに顔をしかめる潔を、冴は肩で息をしながら見た。自分の身体を見る。辺りを見渡す。けれどどこにも、蛆虫の姿はなかった


    まるで、元から何もなかったかのように


    《SAN値》

    冴(64)dice1d100=85 (85)

  • 10124/09/23(月) 17:39:04

    おっと

    1d8の減少です

    dice1d8=1 (1)

  • 10224/09/23(月) 17:48:18

    では冴のSAN値は(63)です

    冴と目を合わせた潔は安堵したように笑った

    潔「落ち着いたか?」
    潔「気が付いたらどっか行ってるし、あー、まじでビビった……」
    潔「車に戻ろうぜ」

    冴「……」
    冴「潔、さっき……」
    潔「うん?」
    冴「……でかい蛆虫みたいなのが、いなかったか?」
    潔「…………」
    潔「……………………」

    潔「俺がさっき見たのは、冴が顔を押さえて苦しんでるとこだよ」
    潔「蛆虫は……いなかったと思う」

    冴「……そんなわけ」
    潔「なあ冴。多分お前、ストレスでおかしくなってるんじゃないか」
    冴「……おかしく」
    潔「戻ろう、冴」

    潔は前を懐中電灯で照らしながら進んでいく
    過保護にも、冴の手首をしっかり掴んで
    離すまいと、強い力で握られていて、冴はどこか不快感を覚える
    少し歩けば車のテールランプが見えてきた

    潔は時々、冴の方を見る
    まるで監視でもしているように、冴のことを見ている

  • 10324/09/23(月) 17:56:31

    今度こそ、二人で車を発進させる

    冴が車体を押すと、少しの間空回りしたタイヤだったが、やがて動き出して脱輪が直る。ありがとうな、そう言いながら潔が車から降りてきた

    二人で再び車に戻る。どっと疲労が押し寄せ、冴はシートに身体を預けた


    冴「……悪い、靴に泥がついた」

    潔「え? ああ、車? いいよ、俺だって泥だらけだしさ」

    冴「……」

    潔「大丈夫か? そこに水入ってるから飲んでもいいよ。落ち着いたら出発しよう」


    潔は冴にそう言いながら、スマホを見ている。そういえば、冴のスマホや財布はどこへ行ったのだろうか。そんなことをぼんやり考えながら、水に口をつけた


    *ここがエンディング前、落ち着いて会話が出来る最後の場面です

    潔に聞きたいことや、その他何かやりたいことを教えてください


    >>104

  • 104二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 19:34:06

    自分が身に付けているものは何かないか探したりはできますか

  • 10524/09/23(月) 19:44:31

    そうですね、冴は何も持ち物を持っていません

    服装もごくごく一般的な、普段着です

    武器も何も持たず丸腰の状態です

    描写を入れてみますか


    冴「……潔、俺のスマホとか、公園に落ちてなかったか?」

    潔「え? いや特に見てない」

    冴「……何も持たずに出かけてたのか……?」

    潔「……」

    冴「おい、潔、お前何か知らないか」

    潔「…………」

    冴「……なあ、潔」

    潔「…………………」


    潔は冴の問いかけに応えることはない

    どれだけ呼びかけても、その質問に潔が返事をすることはなくなった


    冴「……」


    さて、あと一回行動できます

    何をしますか?

    (特に何もしない場合は次に進んで欲しいことを書いといてください)


    >>106

  • 106二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 19:48:37

    凛と連絡はとれるのかな……
    取れるなら取ってみてほしい
    潔(?)の話では凛も探してたみたいだし

  • 10724/09/23(月) 20:01:50

    そうですね
    描写してみましょう

    冴「潔」
    潔「ん? どうかした?」
    冴「……こんな時に何だが、凛と話がしたい」
    潔「凛と? いいけど……何を話すの?」

    潔は不思議そうな顔をしながら、スマホを操作している
    どうやら山奥でも電波は入っているようだった

    冴「……」
    潔「冴?」
    冴「……いや、聞きたいことがあるだけだ」
    潔「……死体を埋めること、話すの?」
    冴「……」
    潔「言わない方がいい。少なくとも今は」
    冴「……そう、だな」

    それだけ念押しして、潔は冴にスマホを貸した
    冴は一旦車の外に出た。潔はチラチラと冴の様子を窺っている
    冴は話す内容が聞こえないくらいの距離を取り、凛に電話をかけた

    冴「……」
    冴「…………………」
    冴「! 凛?」
    凛「もしもし、潔、何かあったのか」
    冴「凛、俺だ」
    凛「………兄ちゃん?」

  • 10824/09/23(月) 20:10:20

    凛「なんで潔の携帯から」
    冴「凛、聞きたいことがあるんだが」

    冴はちらっと車内にいる潔を見た。潔はこちらをじっと見ている

    冴「……潔に、俺のことを何か話したのか?」
    凛「!」
    冴「………どうなんだ?」

    凛はしばらく黙っていたが、やがて観念したように息を吐いた

    凛「悪い。俺もよくわかんねえから、誰かに聞かねえとって思って」
    冴「………?」
    凛「潔なら、多分口はかたいだろうし、上手くやると思ったんだがな」

    そう言って凛は舌打ちをする。冴は何の話か分からず困惑するだけだ

    凛「それで、体調はどう?」
    冴「体調?」
    凛「夢遊病、まだ続いてるのか?」

    夢遊病
    確かに潔もその話をしていた。冴は夢遊病だと凛に相談していて、凛から様子を見てほしいと頼まれていたのだと
    潔の勘違いかと思っていたが、それはどうやら本当のことのようだった

  • 10924/09/23(月) 20:20:21

    凛まで言うなら、本当に自分は忘れてしまっているだけかもしれない
    冴は途端にそう思い始める

    凛「ごめん兄ちゃん。そろそろ切らないと」
    冴「……ああ。急に、悪かった」
    凛「今、潔と一緒にいんのか?」
    冴「そうだが」

    凛は何か考えるように間を置いた

    凛「潔なら大丈夫か」

    そう言って凛は電話を切った

  • 11024/09/23(月) 20:20:49

    無機質な音がスマホから鳴る。冴は振り返り、潔の方を見た
    電話が終わるのを待っていたのか、潔は窓を開けて冴に話しかけてきた

    潔「終わった?」
    冴「助かった」
    潔「ううん。それより、外にいたら身体冷えるぜ。早く戻って来いよ」

    冴は再び車に戻る。そろそろ行くか、そう言って潔がエンジンをかけた

    車は再び、暗闇の中を進んでいく

    数分ほど走った、その時
    ガタリ、と後頭部席が揺れた。冴は振り返る
    再び、物音がした。何かが動いているような音
    ガタリ、ガタリ、座席が揺れ始める。座席に乗せた、死体が揺れる
    物音は段々に大きくなり、そして

    「冴」

    死体が、冴の名前を呼んだ

  • 11124/09/23(月) 20:23:53

    潔「着いたよ」


    潔が冴に声をかけた

    冴はもう一度、死体を見る。もうそれが動くことはない

    気のせいだったろうか。気のせいなはずだ

    それでも何故だろうか

    冴には、死体から発された自分の名前を呼ぶ声が


    潔の声に聞こえたのだ


    《SAN値》


    冴(63)dice1d100=85 (85)

  • 11224/09/23(月) 20:31:59

    1d3の消失です

    冴のSAN値(63)-dice1d3=3 (3)


    冴「なあ潔」

    潔「何してんの、早く行くよ」

    冴「潔、待ってくれ」

    潔「早く」

    冴「今、潔の声が」

    潔「早く行くよ」

    冴「……」


    動かない冴に構わず、潔は車を降りて死体を降ろす準備を始めた

    潔は死体を抱えると、冴に懐中電灯とシャベルを持ってくれと頼む

    冴は潔の指示に従うしかなかった

  • 11324/09/23(月) 20:32:19

    冴「なあ、潔」

    潔「……うん?」

    冴「どこに、埋める気だ」

    潔「……うん」

    冴「こんなに奥に行く必要があるのか」

    潔「……」

    冴「なあ、潔」

    潔「……」


    潔はどんどん、山の奥へと入っていく

    冴の懐中電灯が照らす道は、ほんのわずか先までしか見えない


    その時、潔が一瞬足を止めた

    見ると、突き出た枝が潔の頬を切り裂いたようだった

    暗闇でもわかるほど、しっかり傷がついている

    それでも潔は何も言わない

    ただ、黙って死体を抱えて進んでいく


    《目星》

    冴(70)dice1d100=8 (8)

  • 11424/09/23(月) 20:36:10

    冴が辺りを見回すと、周辺の木々に無数の張り紙がしてあることに気づく

    雨に濡れた滲んだ張り紙だが、冴はそれに既視感を覚える

    ホームセンターで見た、行方不明者捜索のポスターだ

    何十枚と、無数に張られていた


    冴は思わず立ち止まって、そのポスターを見る

    見覚えのある顔が貼られていた

    潔の顔写真だ

    何十枚と、潔世一の捜索願のポスターが貼られている


    《SAN値》

    冴(60)dice1d100=58 (58)

  • 11524/09/23(月) 20:40:58

    成功したので-1、現在のSAN値は59です


    冴は再び潔を照らす

    何を話しかけても、うんとしか返さなくなっていた

    ポスターを見ろ、そう言っても潔は歩き続けるだけ


    冴はブルーシートに手を伸ばす

    すると潔は急に立ち止まり、「開けるな」と言った


    冴は、頭が真っ白になる

    どうすべきだろうか。

    俺は、このまま進んでいいのだろうか


    それでは、エンディング分岐です


    このまま潔についていきますか

    逃げ出しますか


    それとも、何か他の行動を取りますか


    どうなろうとも、それがベストのエンディングです


    安価で冴を助けてやってください


    >>116

  • 116二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 21:39:51

    ここまできたら最後までついてってみよう

  • 11724/09/23(月) 21:57:30

    では、進みましょう

    雨脚は先ほどより強くなっている
    遠くの空では雷の音が響いているようだ
    ぬかるみに足を取られそうになりながらも、奥に、奥に進んでいく
    しばらく歩くと、潔がゆっくり足を止めた
    ドサッと、雑にも思える仕草で潔は死体を置いた

    潔「シャベル頂戴」

    冴からシャベルを受け取った潔は、一心不乱に土を掘っていく
    潔は何も言わなかった
    ただ、土が盛り上がり、深い穴が出来ていく

    冴は死体に視線を向けた
    ブルーシートは完全に死体を覆っており、中身を確認することは出来ない
    一体、自分は誰を殺めたのだろうか
    何故、自分は人を殺めたのだろうか
    冴は途端に、それらを知りたくなった

  • 11824/09/23(月) 21:57:48

    そんなことを考えていると、潔が口を開いた


    潔「冴、埋めるぞ」

    潔「中身は見るなよ。そのまま、埋めるから」


    潔はどこか焦っているようだった

    本当にこのまま埋めてしまっていいのか

    そんな疑念が冴に過る


    凛は言った。潔なら大丈夫だと

    凛が言うならば、潔を信じるべきだろうか


    それとも……


    このまま埋めますか? 

    ブルーシートを取って、中身をみますか?


    冴が悩んでいるので、安価で決めます


    >>18>>19


    同じ意見だったらそのままそれで

    違う意見だったらダイスを振ります

  • 11924/09/23(月) 21:59:18

    ああ、指定を間違えちゃった

    >>120>>121

    お願いします

  • 120二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 22:12:55

    中身を見よう
    後悔しないためにも

  • 121二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 22:15:33

    怖いけど見る方かな

  • 12224/09/23(月) 22:23:06

    それでは、進んでいきましょう


    潔の制止を振り切り、冴は思い切りブルーシートを開けた

    何重にも巻かれたブルーシート、そこから出てきた死体


    潔「……あ」


    冴「……なんで」


    そこには、潔がいた

    死んだ潔がブルーシートに包まれている


    《SAN値》

    冴(59)dice1d100=92 (92)

  • 12324/09/23(月) 22:27:14

    では1d4の減少です

    dice1d4=1 (1)


    冴は思い出してしまった

    ずっと見て見ぬふりをしていたのだ

    死んだのは潔だった

    最初からそうだった


    どうして忘れていたのだろうか

    理由も状況も、何もかも思い出せない

    覚えているのは、肉を抉る感覚だけだ

    冴が潔を殺めたのだ

  • 12424/09/23(月) 22:28:09

    だとしたら

    今ここにいる潔はだれなのだろうか


    冴はゆっくり潔へと視線を移した

    そこに潔はいなかった

    いるのは、巨大な蛆虫だ

    蛆虫が人間のように二足歩行で立ち、潔の死体を埋めようとしている

    身体の底まで冷えるような光景だった


    《SAN値》

    冴(58)dice1d100=36 (36)

  • 12524/09/23(月) 22:29:56

    1d3の減少です

    dice1d3=2 (2)


    ではここから戦闘に入ります

    3ターンで強制終了です

    スレ主が勝手にダイスを振りますのでご容赦ください

  • 12624/09/23(月) 22:34:07

    蛆虫との戦闘


    DEX順で冴が先制攻撃です


    《芸術(サッカー)》応用でキック扱いとします

    冴(85)dice1d100=55 (55)

  • 12724/09/23(月) 22:36:31

    成功です


    ダメージ

    dice1d6=2 (2)

    ダメージボーナス

    dice1d4=1 (1)


    《回避》

    蛆虫(70)dice1d100=91 (91)

  • 12824/09/23(月) 22:38:14

    蛆虫に3のダメージが入ります


    冴「……入ったか?」

    蛆虫「……」


    続いて蛆虫のターン


    《組付き》

    蛆虫(60)dice1d100=1 (1)

  • 12924/09/23(月) 22:42:34

    あー……

    えっと……

    クリティカルなので冴は回避できないです


    蛆虫は冴にその触手を伸ばしてくる

    生温かい触手が、冴の肌を強く締め付ける


    冴「ぐっ……」


    その時、冴の脳裏に何かがフラッシュバックした

    冴は以前もこの蛆虫に捕らえられたことがある

    捕らえられて、身体を触られて、それから、どうしたのだっけ

    これ以上は思い出してはいけないと、考えてはいけないと、脳内で警告が鳴り響く


    《SAN値》

    冴(56)dice1d100=44 (44)

  • 13024/09/23(月) 22:44:53

    SAN値は-1です


    冴は組み付きを振りほどくためにSTR対抗をします


    《STR対抗》

    冴(10)dice1d100=83 (83)

  • 13124/09/23(月) 22:46:25

    それでは冴は完全に拘束され、動けない状態になりました

    戦闘終了です

  • 13224/09/23(月) 22:49:44

    冴は蛆虫によって職種に身動きを封じられる
    もう腕一本動かすことが出来ない
    生ぬるい体温、自分の心臓の音だけが大きく響いていた

    蛆虫は冴に顔を近づける
    甘ったるい、死の腐臭がした
    情けなく唇が震えた
    どうすればよかったのだろうか
    どうしてこうなってしまったのだろうか

    緊張からか恐怖からか、ぐらりと冴の視界が歪む

    そのまま冴の意識は闇へと沈んでいった

  • 13324/09/23(月) 22:53:26

    次に冴が目を覚ました時、そこは病院のベッドの上であった

    傍らには、椅子に座って本を読む潔の姿があった

    冴が目を覚ましたのに気づくと、潔はパッと顔を明るくさせて冴に近づいてきた

    冴「は……?」
    潔「冴! 大丈夫か?」
    冴「お前……は……なんで……」
    潔「公園で倒れてたんだぞ。連絡しても繋がらないから心配して……」
    冴「……死体はどうなった?」
    潔「死体?」
    冴「蛆虫は?」
    潔「……冴? 何を言ってんだよ」
    冴「……」
    潔「怖い夢でも見てたんだな」

  • 13424/09/23(月) 22:56:52

    とにかく無事でよかったと、潔はナースコールを押そうとした

    その時、冴は気づいた
    潔の頬に切り傷があることを
    森を歩いた時に、枝で切ったあの切り傷だ
    そして視線は手首へと滑り落ちる
    潔の手首にはくっきりと痣がある。冴が強く手を握ってしまったあの痣だ

    息をのんだ冴に、潔は目を見開く。しかしすぐに、穏やかな顔で微笑んで見せた

    潔「何もなかったよ、冴」

    潔「それでいいんだよ」

    綺麗な笑顔を浮かべた潔に、冴は何も言えなかった

  • 13524/09/23(月) 23:02:26

    冴は覚えている
    誰かを殴り殺した感覚も
    雨の中、蛆虫に身体を侵された恐怖も
    本当にすべてが、夢だったのだろうか
    目の前で笑っている潔は、本当に潔なのだろうか

    それから日常に戻って数日がたった
    心配してやって来た凛と、その隣で笑う潔
    冴は潔の顔に違和感をおぼえている
    自分は何か、大きな過ちを犯してしまったのではないか
    その答えは、もう知ることが出来ない

    冴「なあ凛」
    凛「あ?」
    冴「……潔、何か変わったか」

    二人きりの時、弟に問いかけてみる
    その問いかけに凛は目をぱちぱちさせた

    凛「よくわからねえけど」

    凛「いつもと変わらねえよ」

  • 13624/09/23(月) 23:03:05

    以上でシナリオクリアとなります
    生還おめでとうございます
    お付き合いいただきありがとうございました

  • 13724/09/23(月) 23:05:44

    解説と言うか、ネタバラしをしますが
    正常だったのは潔です
    イカレていたのは冴です
    本来なら不定の狂気判定を入れるところで冴には入れませんでした
    だってしょっぱなから狂ってましたので

    ご質問等あれば、答えられる部分には答えます
    あとはお好きに文句を書き込んでも何でもどうぞ

  • 138二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 23:18:11

    お疲れ様です
    冴が殺した(と思っていた)のは何だったんですか
    実際はみんなは無事ですか

  • 139二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 23:23:41

    面白かったです!
    元シナリオ読んだんですが、批判とかではなく、何故KPCを潔にしたんでしょうか?
    行動は潔が似合うのですが、何となく

  • 140124/09/23(月) 23:28:52

    >>138

    すごくざっくりいきます


    冴が殺したのは蛆虫(妖蛆)で、こいつは人間の精神を操れます

    行方不明事件はこいつが人間を操って引き起こしていました

    冴の夢遊病は操られていたということです

    で、冴は操られていた時、何かがきっかけで正気を取り戻します

    そして近くにいた蛆虫を目撃し、発狂して殺めます

    蛆虫という化物を見た冴は、そのショックのあまり人を殺めたと錯乱してしまいます


    その場面に潔が出会すと、明らかに蛆虫の化物なのに、冴は人を殺したと訴え続けます

    困った潔(こっちもパニックだけど)はじゃあ埋めようかとなり、山に一緒に埋めに行ったわけですね

    冴は精神が可笑しいので、潔の不可解な言動や行動は大体冴の幻覚妄想です

    ラスト戦闘の蛆虫は本当は潔であり、錯乱した冴を組み付きで落としたわけですね

  • 141124/09/23(月) 23:33:32

    >>139

    そうですね、人を殺めないという点では潔がPCにぴったりです(冴も別に殺しませんけどね)

    一番の理由は冴PLPCでやりたかったのと

    他には冴より潔の方がわかりやすく、「あれ、なんかいつもと違くない? こいつ偽者じゃね?」と持っていきやすかったのがあります

    原作冴の心情がまったく描かれないもので、スレ主は冴をよく知りませんから、中々書きにくいです……

  • 142二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 23:36:28

    >>141

    推奨KPCの設定的に凛も当てはまりそうなのになんで潔なのかな、という意味です!

    1つ目がPC凛、KPC冴だったので、入れ替わるかと思いこんでたので

    潔もすごく合ってるとは思うんですが

  • 143124/09/23(月) 23:46:23

    >>142

    凛でも良かったんですが、このシナリオだと凛が書きにくくて……凛PCならありなんですが、冴をPLにしたかったんですよ

    ほら埋めに行くよ! とか、寝てていいよ! とか兄ちゃんの世話を焼かないといけない役回りを、凛がやる描写書くのはスレ主の力では無理でした……見てみたい気はしますけどねw

  • 144二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 23:51:38

    >>143

    なるほど、たしかに凛が冴相手に率先して世話焼くのは難しそうですね

    どちらのシナリオも楽しく拝見させていただきました!

    ありがとうございました

  • 145124/09/24(火) 00:00:45

    スレ主の好きなシーンは
    凛が優しさはエゴじゃないというマトモなこと言い出したあたり(🎲の結果ですが)と、
    冴に蛆虫が這い回るあたりです

  • 146二次元好きの匿名さん24/09/24(火) 00:05:48

    本編の冴はメンタル強すぎる印象しかないので、発狂してるシーンは全部好きです。
    凛は逆に冴に大丈夫してたり心配してる感じが本編と違って良かったです。
    潔さん苦労人ポジなの似合いすぎてる。

  • 147二次元好きの匿名さん24/09/24(火) 09:57:19

    このカテではあまり見ないジャンルで面白かったです!

  • 148124/09/24(火) 19:05:18

    後日談

    潔「……いや、本当にさ、俺が可笑しくなったのかと思った」
    凛「……信じられねぇな。写真とかねぇのかよ」
    潔「人殺しちゃったって言う冴の前で、死体の写真撮るのか? いやどう見てもあれは人じゃなかったけどさ。めっちゃでかいし、キモいし……」
    凛「……その化物、消えたんだろ」
    潔「ああ、後で掘り返してみたけどどこにもいなかった」
    凛「……」
    潔「……なあ凛。俺、どっかおかしいか?」
    凛「いや」
    潔「だよな……」
    凛「……」
    潔「……まあ、無事でよかったよ。夢遊病も治ったみたいだし……あ、おい、凛、伝票見せて」
    凛「ここは払ってやる」
    潔「……ほんと?」
    凛「てめぇより貰ってるからな」
    潔「そういうこと言っちゃう? ……はぁ、ご馳走さまです」

    凛「……」

    潔「あー、あんま気にすんなよ。冴に蹴られた脇腹、まだ痛いけど」
    凛「気にしてねぇよ。もう一発もらっとけ」
    潔「次こそ死ぬかもしれないから無理」

    以上、正気な二人の後日談

  • 149二次元好きの匿名さん24/09/24(火) 19:10:42

    後日談ほのぼので良かったです……!

  • 150124/09/24(火) 19:21:39

    おすすめの発狂させがいのあるキャラとかやべぇシナリオとかあったらこっそり教えてほしい
    ちな今のスレ主の標的は黒名

オススメ

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