- 1◆VXuj9FaIJBj.24/09/26(木) 23:25:02
- 2二次元好きの匿名さん24/09/26(木) 23:25:26
たておつ
- 3◆VXuj9FaIJBj.24/09/26(木) 23:27:58
- 4◆VXuj9FaIJBj.24/09/26(木) 23:28:57
プロフィール
{蒼月セラ}
出身:トリニティ総合学園・ティーパーティー
身長:161㎝
武器:SMG
学年:1年生
特徴:白髪ロング・翼持ち・青瞳・真面目・胸普通・貴族生まれ
{若樹ニケ}
出身:百鬼夜行連合学院
身長:148㎝
武器:HG(二丁)
学年:1年生
特徴:ピンク髪超ロング・兎耳・赤瞳・古風・胸小さめ
{二階堂マオ}
出身:ヴァルキューレ警察学校・元SRT
身長:152㎝
武器:SG
学年:3年生
特徴:黒髪ショート・金瞳・ポンちゃん・胸大きめ・大企業の一人娘 - 5◆VXuj9FaIJBj.24/09/26(木) 23:29:25
{蒼月セラ}
戦闘 100
神秘 9
知性 92
倫理 74
慈悲 51
{若樹ニケ}
戦闘 74
神秘 100
知性 67
倫理 91
慈悲 50
{二階堂マオ}
戦闘 85
神秘 75
知性 21
倫理 59
慈悲 50 - 6◆VXuj9FaIJBj.24/09/26(木) 23:29:39
セラ
料理 89
医療 72
運転 67
ニケ
料理 48
医療 7
運転 86
マオ
料理 0
医療 任せるのが怖い
運転 31 - 7◆VXuj9FaIJBj.24/09/26(木) 23:30:03
{蒼月セラ}
ゲーム -2
洗濯 73
掃除 83
交渉 51
経済 179
元の学校との馴染み 89
{若樹ニケ}
ゲーム 27
洗濯 100
掃除 100
交渉 59(百鬼内では1)※百鬼内での立場や交流が少ない為
経済 96
元の学校との馴染み 26
{二階堂マオ}
ゲーム 54
洗濯 34
掃除 12
交渉 96
経済 115
元の学校との馴染み 46 - 8◆VXuj9FaIJBj.24/09/26(木) 23:30:27
セラの芸術センス
歌 41
ダンス 46
演奏 40
絵 41
ニケの芸術センス
歌 100
ダンス 60
演奏 40
絵 37
マオの芸術センス
歌 70
ダンス 64
演奏 60
絵 80 - 9二次元好きの匿名さん24/09/26(木) 23:32:52
たておつです!
- 10◆VXuj9FaIJBj.24/09/26(木) 23:33:05
セラ
企画立案 100
情報収集 60
広報 3
伝手 79
ニケ
企画立案 26
進行 98
情報収集 41
広報 11
伝手 あるわけがない。
マオ
企画立案 71
進行 91
情報収集 86
広報 100
伝手 82 - 11◆VXuj9FaIJBj.24/09/26(木) 23:35:21
セラ
エ駄死への興味 -10
知識 62
ニケ
エ駄死への興味 4
知識 13
マオ
エ駄死への興味 1
知識 0 - 12二次元好きの匿名さん24/09/26(木) 23:37:41
結構設定が長くなってきたから省略したり他のサイトで纏めたりするといいかもね
- 13◆VXuj9FaIJBj.24/09/26(木) 23:38:25
長い所と比べるとまだまだかもしれませんが、4スレ目まで来れてとても嬉しいです。読んでくださる方やコメントをくださる方々のおかげです。ありがとうございます。今後もまったり?続けようと思っていますので、よろしくお願いします。
- 14◆VXuj9FaIJBj.24/09/26(木) 23:42:04
- 15二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 00:01:21
- 16◆VXuj9FaIJBj.24/09/27(金) 00:08:20
- 17二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 00:10:59
- 18◆VXuj9FaIJBj.24/09/27(金) 00:15:10
ご満足いただけて何よりです!本当にストーリーに盛り込んで形に出来る展開か分からないので、短くても思いついた展開はショートストーリーで形にしていきたいです。
普段活発な子が、「………褒めてくれると嬉しいな?」って感じでいじらしく上目遣いをしてくるのは可愛いと古事記にも書かれています。
- 19二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 06:58:21
このレスは削除されています
- 20二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 11:16:04
マオちゃんは朝たまに後ろのスカートが捲れてることに気付かず登校してそのまま「先生おはよー!」って元気に挨拶するんだ…
そして後ろを向いた瞬間マオちゃんのおぱんつがモロに見えて…先生コーヒー吹き出しそう
「先生おはよー!」
"おはようマオ、今日も元気だね"
「うん!先生に会えて嬉しいから〜♡」
"私もマオに会えて嬉しいよ"
「本当!?えへへ〜♡」
「先生はまた純真無垢な少女を落としておるのか…悪い大人じゃのう?」
「その純真無垢な少女は私たちの先輩に当たるというのがここ一年で最大の恐怖です」
「そうじゃのう…」
"じゃあ今日はその書類を手伝ってくれる?"
「うん!わかったー!」
クルッ!
プリン♡プリン♡
「「"ブッフゥーー!!!!"」」 - 21二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 11:59:25
仮にもヴァルキューレの警官がその無防備さはやばい……先生以前に色々まずいw
- 22二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 19:49:48
流石にそれは無防備すぎる…混浴の時にタオル巻かないとかやっちまいそうな…
- 23◆VXuj9FaIJBj.24/09/27(金) 19:56:14
- 24二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 20:09:35
流石にエ駄死すぎましたかね…?
他の話にするか
マオちゃんは結構実家とか掘り下げたけどセラやニケの方はどんな感じの親と実家かな? - 25◆VXuj9FaIJBj.24/09/27(金) 20:14:17
ツッコみですのでそこまで重く受け止めて頂かなくて大丈夫ですよ。私は全然大丈夫なのですが、あんまり過激な内容は注意書きを冒頭に書くとかでワンクッション置いていただけると助かりますね。スレのタイトルに着けていないので………wマオさんが無自覚が似合いすぎるのが悪いです!
セラはガチの貴族って感じですが、ニケは謎だらけですねぇ………
- 26二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 20:19:14
経済状況的にそこそこいいところ住んでそうだがどんなもんか謎だよな…
蔵とかありそうなお屋敷かもしれないし、宗教施設もあるお家かもしれないし… - 27二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 20:23:48
このレスは削除されています
- 28◆VXuj9FaIJBj.24/09/27(金) 20:27:22
血筋の長さ、家柄、実家の雰囲気………あと決めるとしたらどの辺りでしょうね。家の大きさとか決めてもしょうがないですし………うーん………
- 29二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 20:27:32
このレスは削除されています
- 30二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 20:28:37
このレスは削除されています
- 31◆VXuj9FaIJBj.24/09/27(金) 20:31:03
ニケは今の所拾える情報が無いので今のところはスルーですね。
セラさんはもうちょっと深掘りしても問題ない所ではあるので、はっきりさせてもいいかもしれませんね。 - 32二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 20:33:00
セラさんの家か…多分かなり大きそうですよね
- 33二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 20:38:27
経済の数値ってなんだろな>>7
生徒個人なんだろうか実家なんだろうか
- 34二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 20:40:05
ロックハート城みたいなとこ住んでそう
- 35◆VXuj9FaIJBj.24/09/27(金) 20:41:14
血筋が長い生徒って誰か明確にされていましたっけ?指標があった方がいいかなと思ったんですが、無いと中々難しいなと思ったんですが………
- 36二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 20:42:53
血筋となると…勘解由小路家とかでしょうか?
その辺ぐらいしか思いつかなくて申し訳ないですけども… - 37二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 20:43:59
このレスは削除されています
- 38二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 20:45:03
何となくセラの親は結構厳しめのイメージ
戦闘、知識、家事など一通り出来るから血の滲む様な努力してそう
エ駄死の興味がマイナスなのも将来そういう事を結婚相手とかにしないといけないと思って不快だと感じてるからかな…?多分思春期なのも相まって辛そう… - 39二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 20:45:42
確証は無いけどロイヤルブラッドのアツコとか?
- 40二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 20:46:50
アニメとかの貴族だと自由恋愛せずに卒業したら許嫁と結婚なんてたまに見るからね…
- 41◆VXuj9FaIJBj.24/09/27(金) 20:47:39
勘解由小路家は長そうですね。ロイヤルブラッドはユスティナ生徒会長の血筋だとかそういう設定でしたっけ?100をどっちに置くか悩みますね………
- 42二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 20:49:58
歴史の古い家、現時点で重要ポストについてる家、経済的に影響力のある家とかいろいろ種類ありそうだな…
- 43◆VXuj9FaIJBj.24/09/27(金) 20:52:03
経済的に影響力があるのはノノミ家
歴史的に古い家は勘解由小路家
ロイヤルブラッドは長いというよりは高貴ってイメージで良いんでしょうか………
この中だと100を勘解由小路家にするべきでしょうか - 44◆VXuj9FaIJBj.24/09/27(金) 20:58:24
じゃあ100まで行くと明確に長いと言われている血筋や家と同等クラスの長さって事にしましょうか。この辺りよく分からないので。一応貴族なので、補正かけておきますね。
セラの血筋
dice1d100=29 (29) +40
家の厳しさ
dice1d100=90 (90) +50
家の大きさ
dice1d100=32 (32) +50
- 45◆VXuj9FaIJBj.24/09/27(金) 21:00:01
何というか、厳しさが解釈一致すぎますねこれ………ちょっと想像したくないですが
- 46二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 21:00:05
めっちゃ厳しい…これは中々大変そうな…
- 47二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 21:04:43
やばい…泣きそう…
これよく性格曲がらなかったなぁ… - 48二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 21:05:18
そこまで古くはないが厳格
優秀なセラの代で上り詰めるところを期待されてそうな重圧だ…
嫡子かは知らんけども - 49二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 21:09:37
悪役令嬢ものの乙女ゲ―でたまに見かけるヒロインのライバルポジみたいだな、設定だけ見ると
- 50◆VXuj9FaIJBj.24/09/27(金) 21:10:00
まぁ、これだけ厳しくないとあの能力に納得できないという部分はありますが………この限界突破な厳しさは一体どんなレベルの教育されてたんでしょうね………
- 51二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 21:16:01
創作で見かける当主教育みたいな感じかなぁ…
元の学校との馴染み89や伝手79が幼少時からの積み重ねと考えれば貴族の子どもの大変さを感じる - 52二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 21:16:54
教育の厳しさをダイスしとく?
- 53◆VXuj9FaIJBj.24/09/27(金) 21:20:33
一応全部ひっくるめた厳しさなので、教育やその他諸々もかなり厳しかったと考えていますね
- 54二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 21:26:42
エッチなのはダメだろうな、こういうお家的には…
ノブレス・オブリージュ的には差別感情低めだったり、戦闘力高めなのも納得いくかねぇ - 55◆VXuj9FaIJBj.24/09/27(金) 21:36:38
そろそろ次のSS書かなきゃですが、どういう展開にしましょうかね………3人誰かの深掘りか、当番の子を呼ぶか………
- 56二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 21:41:46
誰だろな…セラの背景でたし同級生目線普段どういう感じだったのか見たい思ったがトリニティの一年生たちと交流してる図が思い浮かばねぇ…
- 57二次元好きの匿名さん24/09/27(金) 21:45:08
マリー呼んで絡んでみるとかどうです?
マリーも一年生ですし絡みが出来るかも? - 58◆VXuj9FaIJBj.24/09/27(金) 23:06:30
マリーさんですか………ちょっと構想を練って見ますね。思いつかなそうだったら誰かの過去の回想とかやるかもです………
- 59二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 09:59:33
了解です
- 60二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 19:33:05
このレスは削除されています
- 61二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 19:35:14
前スレであった妄想を投下します…
水着選び編
「ねー先生!これどう!?可愛い!?」
"う…うん!すっごく可愛いよ!"
"(どうして…こんな事に…?)"
「本当!?じゃあこれは!?」
"う…うーんちょっと露出が多いかな!?"
「可愛い?」
"か…可愛いけど…その…"
"(胸の谷間が強調されて…すごいエッチでやばい…!)"
「可愛いんならこれ買うー!」
"ま…待って!?他のも着よう!?"
「え〜?もう疲れちゃった〜」
「先生着せて〜♡」ギュムッ♡
"えぇ!?"
"ちょっ…!待ってマオ…!一旦離れよ!?"
「やだー♡」 - 62◆VXuj9FaIJBj.24/09/28(土) 20:51:23
そこまで行くと先生はドキドキを通り越して心配になっていそうですね………w
- 63二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 20:55:22
マオちゃん無自覚でそれは中々凄いと思うよ…
セラさん馴染み高めだし同級生の友達多そうですよね
一年ネームドに友達も居そうです - 64二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 21:05:33
スイーツ部、コハル、レイサが一年生といえば脳裏によぎるせいで同学年と話題合うのか心配になるバグ
- 65◆VXuj9FaIJBj.24/09/28(土) 21:08:31
金銭面で食事やスイーツの基準が違うか、味覚の面で基準が違うかですね………雰囲気的には広く浅くの交流な雰囲気もありそうですが
- 66二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 21:16:31
かといって所属してるティ―パーティでもエデン条約編PVの笑い方の黒いモブちゃん達とも楽しく会話できるのかという
お嬢様の交友なんて想像つかない私じゃ杞憂でしかないけどもw - 67◆VXuj9FaIJBj.24/09/28(土) 21:19:19
- 68二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 21:23:56
なるほどねぇと思える厳しさ加減
- 69二次元好きの匿名さん24/09/28(土) 21:41:59
女の子自体結構強かだからな
- 70◆VXuj9FaIJBj.24/09/29(日) 01:45:23
その日、シャーレに訪れたのは前日に引き続きとても穏やかな生徒であった。清廉な雰囲気を身に纏った修道服の少女は、執務室に入ってぺこりとお辞儀をした。
「失礼します。今日はよろしくお願いします」
"やぁマリー、いらっしゃい。今日はよろしくね"
「えへへ~~!よろしくね~!」
「よろしくの」
「………お久しぶりです、マリーさん」
「お久しぶりです、セラさん。ふふ、お元気そうで安心しました」
「なんじゃ、知り合い………じゃろうな」
トリニティ外でもそれなりに名の知れた、シスターフッドの修道服を着たマリーの所属校を考えたのか、すぐに一人で納得するニケ。とは言え、シスターと関わりがあるというのはどういう交友関係なのだろうと別の意味で気になる所もあったが。
ニケの言葉に、マリーは小さく笑みを浮かべて頷く。
「はい。時々、ティーパーティーのセイア様から連絡役としてセラさんは各所に回っていたりもするので、そこで良くお話をさせて頂いているんです。セラさんは人柄も良いですし、とても優しい方ですから。いろんな方に慕われてるんですよ」
「いえ、そんなことは………」
「ふふ。謙遜ならずとも」
マリーがくすくすと笑う。しれっと話が出たが、セラはトリニティの実質的なトップ、ティーパーティーに所属していたというのはニケとマオにとっては初の情報だった。とは言え、セラの能力や性格を考えればマオの時のような衝撃は無いのだが。
「ほぅ、ティーパーティー直々の使いか。信用されとったんじゃな」
「………そうですね。セイア様には、とても良くしていただきましたから」
"確か、次期サンクトゥス派の代表候補なんだったよね"
「えぇ、まぁ………そうですね」
「えっ!?生徒会長候補みたいなものってこと!?セラちゃんすごい!?」
「お主も何故ここで部隊をやっとるのじゃ………?」
流石にこれには驚いたのか、マオとニケは面食らったように声を上げる。それに対して、セラはやや困ったような表情をしつつも、すぐに答える。
「強いて言えば社会勉強でしょうか。それに………」
"………それに?" - 71◆VXuj9FaIJBj.24/09/29(日) 01:45:40
言葉を切ったセラに、全員が首を傾げる。すると、セラは若干数秒程目を泳がせた後、ゆっくりと話し始めた。
「………それに、ここでの仕事は楽しいですよ。最初は仕事だから、と言う理由でしたが、マオ先輩やニケさん、先生と仕事をするのは好きです」
そう答えたセラに、全員が無言だった。いや、先生とマリーはとても優しい目をしていたが。マオとニケは驚いたように目を真ん丸にしていた。それを受けて、セラは珍しく狼狽えたような表情を浮かべる。
「な、なんでしょうか。なにか変な事を………」
「セラちゃん~~~~!!!」
「きゃ!?ちょ、マ、マオ先輩!?」
セラにマオがバッと飛びつく。それに対して驚きの声を上げるセラだが、引き剝がしたりはしない所を見ると、嫌がっているという訳ではないらしい。困っているのは事実だろうが。
「私もセラちゃんと一緒に専属部隊やるのすっごく楽しいよ!!私もセラちゃんもニケちゃんもだーいすき!」
「………マオ先輩」
「ん?なに!?」
「耳元で大声はやめてください。うるさいです」
「うぇぇぇぇ!?ひどいよぅ!?」
よよよ、と崩れ落ちるマオ。そんな様子を見てニケはやれやれと言わんばかりの表情を浮かべるが、先生とその傍にいたマリーは微笑みを浮かべていた。3人でワイワイとはしゃいでいる様子を見ながら、マリーは先生に声を掛ける。
「………先生」
"ん?どうしたの?"
「いえ、ありがとうございますって言いたくて」
"?どうして?"
「セラさん、凄く楽しそうですから。きっと、ここでの出会いが、セラさんにとってとても大事な事だったんだと思います。だから、ありがとうございます」
"………そっか。流石マリーだね。よく見てるんだ"
「そ、それほどでは………」 - 72二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 01:47:14
デレた
- 73二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 01:50:44
デレたセラさん可愛い…そしてマオちゃんも可愛い…
連絡役してたってすごい信用されてたんですね…サクラコ様とも面識あるのだろうか? - 74二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 01:53:21
やっぱセラさん良い子だ…
- 75二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 01:59:02
遅レスですが、こちらでしたら今でも使用可能かと思われます
使い方も簡単でしたので、よかったらどうぞ
Writening テキストページを一瞬で作成ユーザー登録不要。テキストを入力すると、共有可能な専用URLが即座に発行されるテキスト共有サービスです。writening.net - 76◆VXuj9FaIJBj.24/09/29(日) 02:01:05
"でも、きっと"
「?はい、なんでしょうか」
"そんな風にちゃんとセラを見ている君も、セラにとって大事な友達だと思うよ"
「………ふふ。だと嬉しいです」
嬉しそうにマリーが笑う。先生は、セラの家の事情も少しだけ聞いていた。これについては、専属部隊の履歴書ではなくセイアからの個人的な話であったのだが。勿論、彼女を贔屓目に見てほしいだとか、特別良くしてあげてほしいという訳ではない。ただ、ほんの少しだけ彼女の先生として、セラを導いてあげてほしいと。
そして、先生としては当然の事でもあった。どれだけエリート揃いの専属部隊と言えど、彼女らは未だに子供なのだから。
「そうじゃ。マリーよ。学校でのセラの事をもう少し聞かせてくれんかの?」
「え、いえあの………」
「ふふ。いいですよ。セラさんはとっても優しくて、この前教会に来た時もサクラコ様と………」
「マ、マリーさん!?」
楽し気にセラの事を話しだすマリー。勿論、セラと言う人物を語るうえでその殆どは誉め言葉が並んでしまうのは当然として、それを聞いたニケはまるで自分の事のように喜んでセラを褒めるのだから、セラとしては相当堪える時間となっただろう。
だが、マリーと先生とニケは、そんなセラが確かに心から笑顔を浮かべてマオとじゃれていたのを、しっかりと見ていたのだった。 - 77二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 02:02:12
良い、これは良い
- 78二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 02:05:20
微笑ましい光景ですね…サクラコ様と何が合ったのか気になりますね
そしてセイアちゃんはやはり優しい…マリーも友達として嬉しそうですね
セラさんサクラコ様の事誤解して無さそうですよね - 79◆VXuj9FaIJBj.24/09/29(日) 02:08:20
また名前間違えてる………自分のように喜んだのはニケじゃなくてマオですね。本当に度々すみません………
- 80二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 02:08:51
出来た生徒が多いね
- 81◆VXuj9FaIJBj.24/09/29(日) 02:09:00
多分、色々と抑圧や期待が圧し掛かっていた時と比べると、ポンコツだけど憎めない先輩に、対等な上で自分の事をよく理解してくれる同級生、そしてその3人をちゃんと見守って、必要なフォローをしてくれる先生と言う今の関係はとても居心地がいいと思うんですよね。
家の厳しさは何となくで決めて後付けにはなってしまいましたが、あの厳しさならきっとそうだろうなとは思います。当たり前ではあるんですが、それぞれを深掘りすれば深掘りする程物語としては味が出るなと思いました。
マリーは主張が激しいタイプと言うよりは、そっと寄り添ってくれるタイプなのでちょっと影が薄くなっていましたかね………中々難しかったですが、きっと彼女ならセラの事をよく見ていてくれただろうと思いました。
- 82二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 02:10:27
マリーの良さ出てたと思いますぜ
こういう雰囲気が良いのですよ - 83◆VXuj9FaIJBj.24/09/29(日) 02:11:56
あ、それとリンクありがとうございます!今度ゆっくり書いてみます!
- 84二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 09:19:44
やはり……マリーは清楚なかほりがするなぁ
淫魔の総称などと他は称するが……そんなことは断じてない!!
マリーィィィィィ早く君の体操服にぶっかけてぇな!ドピュゥウウウ!ドピュドピ!!!
ふぅ…大変お見苦しいものをお見せしました
申し訳ない…… - 85二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 09:22:00
- 86◆VXuj9FaIJBj.24/09/29(日) 12:34:47
- 87二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 19:50:15
このレスは削除されています
- 88◆VXuj9FaIJBj.24/09/29(日) 20:27:30
- 89二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 20:30:41
- 90◆VXuj9FaIJBj.24/09/29(日) 20:32:38
- 91二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 20:33:40
- 92◆VXuj9FaIJBj.24/09/29(日) 23:29:24
その日、当番を終えたマリーは教会に戻っていた。そんな彼女を迎えたのは、シスターフッドを率いる歌住サクラコであった。何かと黒い噂が絶えない彼女だが、立場上しょうがないだけであり実際はひたすら善良な先輩であることをマリーは知っているため、笑顔で小さくお辞儀をする。
「サクラコ様、只今戻りました」
「えぇ、お帰りなさい。どうでしたか?」
「ふふ、とても元気そうでしたよ。それに、凄く楽しそうでした」
「………それは何よりです」
マリーの言葉に、柔らかく笑みを浮かべるサクラコ。実は、マリーが当番に向かう前にシャーレの専属部隊としてトリニティを実質的に離れてしまった状態にあるセラの様子を見てきてほしいと彼女に頼んでいたのだ。
勿論、所属単位で見ればサクラコにとっては自分直属の後輩という訳ではないのだが、連絡役として良くやって来るセラの事を個人としては気にかけていた。彼女の実家の情報も、シスターフッド特有の情報網で知っていたというのも理由としては大きいだろう。
「先生の事ですから、心配はしていませんでしたが………」
「ふふ。それと、セラさんから伝言です。今度シャーレのお仕事でトリニティに行くことになったら、お勧めのスイーツを差し入れに来ます、だそうです」
「あら………それは楽しみですね」
無論、それだけではなく個人としてサクラコがセラとそれなりに交流があったのも理由である。連絡役である以上は深入りしすぎるのは良くないのだが、セラも無愛想に見えて人当たり自体は良く、気遣いも出来る生徒であるため当然と言える。
そして、彼女はサクラコを噂で判断しない人物の一人でもあったのだ。勿論、セイアからの連絡役に選ばれた以上はそのように偏見や噂に踊らされない人物を選ぶ必要はあるのだが。 - 93◆VXuj9FaIJBj.24/09/29(日) 23:30:17
それから、マリーから当番であった話を聞く。それを微笑ましく聞いていたサクラコは、不意に思いだしたことを話題にする。
「そういえば、ゲヘナでの戦闘訓練でも随分とはしゃいでいたそうですね」
「はい。柄にもなく熱くなってしまったとセラさんが言っていました」
「それくらいが丁度いいでしょう。きっと、彼女には遊びが必要ですから」
シスターフッドのサクラコから見ても、セラは優秀な人物であり、間違いなく将来のトリニティ総合学園を引っ張る人物になると予想していた。だからこそセラの事で悩んでいたセイアからの相談に乗って、彼女を送り出すように進言したのだから。
「ふふ。この経験を経て、立派になった彼女の姿が想像できますね」
「サクラコ様。気が早いと思います」
「………そうかもしれませんね」
それでも、彼女が家の重圧に押し潰されることなく、自分の幸せな道を選ぶ強さを見つけてくれれば。サクラコとしては、ただそれだけが彼女に対する願いだった。 - 94◆VXuj9FaIJBj.24/09/29(日) 23:42:56
ちょっとだけマリーのやり取りが少なかったので、ちょっと追加でサクラコさんも含めてお話を………次はどんなお話を書きましょうか………
- 95二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 01:44:45
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- 96◆VXuj9FaIJBj.24/09/30(月) 01:55:37
ふと思いついたので設定を幾つか追加します。ダイスで決めようと思ったのですが、やっぱりそれぞれイメージがあるので自分で設定しておきます。
セラの好きな味:甘味
マオの好きな味:甘味
ニケの好きな味:酸味
にさせてもらいます。
それと、3人それぞれの好きな天気を決めようかと思ったのですが、ここはそれぞれの個性を出させて
セラ:雪
ニケ:雨
マオ:晴れ
とさせていただきますね。
あとは………セラさんのちょっとした深堀としてセイア以外とのティーパーティートップの関係性をダイスしますね。ナギサさんはともかく、ミカさんは事情が複雑なので補正少なめにします。100が天井です。セイアは当然ですが2人より高いですね。
ナギサとの関係性 dice1d100=13 (13) +40
ミカとの関係性 dice1d100=27 (27) +10
- 97◆VXuj9FaIJBj.24/09/30(月) 02:02:15
ナギサさんとは悪くもなく、特別高くもなく………でしょうか。ミカさんは例の事件で少しだけ思うところがある感じですかね………あまり関わりが無さそうな数値です。
- 98二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 02:44:19
サクラコ様嬉しそうですね…友人として誤解しない子は本人としてもありがたいでしょうしそうなりますよね
セイアちゃんの背中押したのもサクラコ様だったのか…頼りになる先輩多くて安心ですよね
茶会の他メンバーとは普通かそこそこぐらいだからあんまり関わりなさそうですね
マオちゃん晴れ好きなのはイメージ通りですね!雷好きなセラさんは意外かもです - 99◆VXuj9FaIJBj.24/09/30(月) 08:40:03
- 100二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 10:18:30
- 101二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 10:19:18
髪色と合ってますな
- 102二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 14:52:57
- 103二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 19:12:06
ナグサ先輩ぐらいの髪色なんだろうか
- 104◆VXuj9FaIJBj.24/09/30(月) 19:19:25
- 105二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 19:32:21
- 106二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 19:33:22
赤冬に仕事で行く時なんかに描写出来るかもしれませんね…!
丁度あそこは雪国ですし - 107二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 19:41:03
- 108◆VXuj9FaIJBj.24/09/30(月) 20:07:07
- 109◆VXuj9FaIJBj.24/09/30(月) 20:49:30
その日のキヴォトスは雨。偶然当番の生徒を呼んでいない日であったから良かったが、それなりにしっかり降り注ぐ雨を見てマオは普段よりテンションが2割ほど低かった。
「雨の日ってなんか憂鬱~………」
「そうかの?儂は雨は好きなんじゃが」
「えぇ!?そうなの!?」
窓の外を眺めていたマオが振り返り、大きく声を上げる。マオにとって、雨など良い事が無いと思っていたからだ。濡れるのは当然嫌であるし、湿気の雰囲気もあまり好きではない。故に、ニケの言葉に信じられないと言わんばかりの表情を浮かべていた。
「うむ。雨には風情があるからの」
「………でしたら、雪も風情があると思いますが」
「くく。雪も嫌いではないが、積もった後の雪搔きが大変での」
厨房から話を聞いていたセラの言葉に、ニケはそっと笑う。セラは、そういえば場所によってはそんなものが必要だったな、と思いながらオーブンからクッキーを取り出す。
ふんわりと良い香りが執務室に漂い、セラがクッキーを二つの更に分けて持って来る。そして、一つを先生のデスクの邪魔にならなそうな場所に置く。
「こちらは先生の分です」
"ありがとう。セラの作ったお菓子は美味しいから凄く元気が出るよ" - 110◆VXuj9FaIJBj.24/09/30(月) 20:49:44
先生がさらりと言った一言。生徒の中には、先生のこういった無自覚な一言に動揺する者も多いのだが、セラはくすりと小さく笑みを浮かべて言葉を返す。
「あら、先生は相変わらずお上手ですね。マオさんも、窓に張り付いてないで食べませんか?」
「あ、食べる食べる~」
さっきまでのややアンニュイな表情はどこへ行ったのか。パッと顔を明るくしてソファーに早足に座るマオ。セラが持っていたもう一つの皿をテーブルに置いて、一番乗りでそれを口に運んだのはやはりマオだった。
「えへへ~。おいし~~!」
「相変わらず遠慮を知らんのう」
「んふふ。だって美味しいんだもん!」
「そう言って頂けると、作った者としては嬉しいですけどね。ニケさんもどうぞ」
「うむ。頂くぞ」
ニケもクッキーを口に運ぶ。執務室の大きな窓を打つ雨音が、静かな部屋にささやかな音を響かせる。その音が、少しだけ落ち着くような雰囲気をこの空間に提供していた。そんな雰囲気に、ほんの少しだけ、先生とセラはニケの言っていた言葉の意味が分かるような気がした。
マオだけは恐らくそんなことも考えずクッキーに夢中で舌鼓を打っていたようだったが。それも彼女らしいと、先生は小さく笑みを零していた。 - 111二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 20:52:12
雨音って落ち着きますよね…ASMRとか落ち着きますし
セラさんのクッキーは美味しいでしょうし糖分で先生の疲れ取れそうですよね
マオちゃんは表情コロコロ変わってそうで可愛いですね…! - 112◆VXuj9FaIJBj.24/09/30(月) 20:55:28
- 113二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 20:57:44
- 114二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 21:04:06
甘いもの好きと前回決まったけどクッキーか、なるほど
そういえばもう少し前も作ってましたな - 115二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 07:07:51
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- 116二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 17:44:34
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- 117◆VXuj9FaIJBj.24/10/01(火) 22:57:36
その日も雨。数日振り続ける雨にマオはそろそろ辟易としていたが、今日はちょっと事情が違う。
「イブキちゃん大丈夫?濡れてない~?」
「うん!イブキは大丈夫!」
「そっかそっか~」
マオはイブキの頭を撫でる。こんな雨の日にも関わらず、イブキはシャーレで遊びたいと先生に連絡をしていたのだ。一応やんわりと止めはしたが、「大丈夫!合羽もちゃんと持ってるから!」と止まる気はなかったようだ。だが、それでも心配になってしまうのが先生と言うもの。
"マオ。イブキを迎えに行ってくれる?流石に一人だと心配でさ………"
「勿論だよ~!ばっちり任せておいて!」
と、先生に仕事を任されてゲヘナに向かったのが今朝の話。今はイブキと共に、マオはゲヘナ自治区を歩いていた。原則として3人がシャーレにいることになっているものの、先生は必要だと判断した事柄については例外であった。シャーレ直属の部隊なのだから、最終的には先生の指示で動けるようにしなければ意味が無いのだから当然でもある。
そして、シャーレ所属として相手が誰だとか、所属がどうとかは関係なく生徒を守るのも役目であるのだ………と言うのは、先生なりの解釈らしい。
「イブキ、今日は先生のお仕事手伝うの!」
「わぁ~!イブキちゃんはほんといい子だね~~!!」
「えへへ………」
と、恐らく普通の人が見ればとても心温まるであろうやり取りを繰り広げる二人。だが、それは普通の人であればだ。しかしここはゲヘナ。言い方を選ばずに言えば、真人間とそうでない人間の比率は天と地ほどの差がある自治区だ。無論、悪い方で。
「ちょっと待ちな」
「ん~?」
マオ達の前に、数人の生徒が立ちはだかる。マオは彼女らの瞳に映る邪な感情を見逃してはいなかった。その視線の先にいるイブキを、さりげなく自分の後ろに隠す。それでいて、あくまでも態度は普段通りに。 - 118◆VXuj9FaIJBj.24/10/01(火) 22:57:55
「なに~?私達に何か用かな?シャーレで先生が待ってるから、退いてくれると嬉しいなぁ……」
「ちょっと出来ない相談だな!通してほしいなら、そのおチビちゃんを置いていきな!」
「あ~………」
まぁ、そうなるよね。とマオは特段驚きもせずに声を上げる。そこで、イブキはようやく良からぬ事に巻き込まれたのだと気付いたのだろう。マオの後ろに隠れるが、そんな彼女の頭をマオがそっと撫でながら、専属部隊全員に渡されているインカムを装着する。
「大丈夫だよ。イブキちゃんは絶対に守るからね………せんせ、ちょっといい?」
"ん?マオ?………この回線でってことは、もしかしてトラブル?"
「うん。ちょっとね。戦闘許可貰っていい?」
"………分かった。怪我には気をつけてね"
「は~い」
マオはそう言ってインカムの通信を切る。そして、背負っていたショットガンを手に取って、セーフティを外す。次に彼女らに向けた視線は、先ほどとはまるで別人のような、それこそ冷たさすら感じる目だった。
「じゃあ………任務開始」 - 119二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 22:59:22
流石ゲヘナって感じだ
何気に久しぶりの戦闘回だな - 120二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 23:05:35
やる気モードのマオちゃんやっぱりかっこいいですね!
しかしイブキ一人とは…イロハ辺り忙しくて同行出来なかったんだろうな…
今頃万魔殿も心配でソワソワしてそうですね - 121◆VXuj9FaIJBj.24/10/01(火) 23:37:12
「あんた一人で………なっ!?」
一瞬にして飛び出したマオ。たかが一人だと舐め切っていたせいで戦闘態勢すら取っていなかった不良達は呆気にとられ、すぐに銃を構えて引き金を引く。しかし、マオはそれをスライディングで躱し、雨の日ゆえに滑りやすい地面を狙うことが困難な程の速度で滑る。そして先頭にいた一人の足を回し蹴りで刈る。
「のわっ!?」
盛大の転ぶ不良とは相反して、回転の勢いのまま体を起こして銃口を不良の背中に向け、一発。ほぼ零距離で放たれたショットガンの威力は当然相当な物であり、わざわざイブキを狙うようなはぐれ者には重すぎる一撃であった。
「1」
「くそっ、やられっぱなしで………ぎゃっ!?」
当然、すぐそばにいた不良が立ち上がったマオに銃口を付きつけるが、マオは視線だけをそれに移して一人目に向けていたショットガンを持ちあげ、その銃口の下から弾丸を発射する。不良の手に激しい衝撃が伝わり、持っていた銃は天高く舞い上がった。そして、マオは分かっていたかのようにその無防備となった不良を取り押さえながら身を隠す。
当然、攻撃をしようとしていた不良の手が止まる。いくら彼女らと言えど、仲間を撃つ判断をすぐに行える程人の心は捨てていない。
故に、一人はイブキを狙おうとして………
「返すね」
「なっ!?ぐっ!?」
武装を解除されていた生徒を蹴って投げ飛ばされ、一緒に吹き飛ぶ。その直後、2人の背後で複数の銃声が響き渡る。だが、その銃声の数と種類は3秒も経たずに減って行き、振り向くころには………
「6………後は君達だけだよ」
あれだけいた仲間が、一人残らず地に伏していた。マオは雨の中、無情に銃口を向けている。当然、一人は既に銃を吹き飛ばされているため戦力外。その戦力外に押し潰されている一人も、銃があろうと今の態勢で抵抗など出来るはずも無かった。
「こ、降参!降参だ!!アタシらが悪かった!見逃してくれ!!!」
「そう?………まぁ、大人しくしてくれるならいいけどね」 - 122◆VXuj9FaIJBj.24/10/01(火) 23:38:02
銃を投げ捨てた一人を見て、マオはゆっくりと目を閉じる。そして、次に開いた時には、先ほどの冷たい視線が嘘のような視線に戻っていた。その変わりようは、一方的な蹂躙を受けた不良にとっては驚きを通り越して恐怖すら覚える程である。
無論、それを見ていた無邪気なお姫様にとっては違うようだったが。イブキはキラキラとした顔でマオに駆け寄る。
「マオさんすっご~~い!あんなにいっぱいいたのに、すぐに勝っちゃった!!」
「えへへ~!でしょでしょ!私、実は凄く出来る子なんだよ~~!!」
声色も、雰囲気も。先ほど見ていたのは何だったのだろうか。そう思った二人だったが、では今ならやれるかも?などと言う考えは一切浮かばない。自分たちが出来るのは、すぐにこの仲間を起こしてここを去る事だけだと確信していた。
そんな中で、マオとイブキは再びシャーレに向かう道を歩き出す。はしゃぐイブキに同調して、マオも得意げにしながら。
「………なんだったんだ、あれ」
「分かんないけど………多分、手を出しちゃいけないやつだったんだな」 - 123二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 23:40:20
終わったな……このゲヘナ生達…その子は3人で0.5ヒナクラスの実力者だ……
- 124◆VXuj9FaIJBj.24/10/01(火) 23:46:51
久し振りの戦闘です。専属部隊ですし、やっぱりこういう見せ場もちゃんとあった方がいいかな、と。流石に元SRTなので、わざわざイブキちゃんを狙うような生徒相手なら束になっても負けません。
普段ほんわかな子が、いざ戦闘に入った瞬間にキリッとなるのが好きです。
ちゃんとした戦闘は1スレ目以来でしたね。ちょっと書きたくなっちゃいました。
いつでも同行できるわけではないでしょうし、雨の日にまさか行くとは思わなくて別の予定を立ててたりもするかもしれませんからね。専属部隊がいれば、少しは安心してくれると思いますが。実力を間近で見た一人ですしね。
イオリさんクラスの子ですからね………そりゃ強いです。
- 125二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 00:26:46
マオちゃんかっけぇ…良いSSでした!
- 126二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 02:04:43
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- 127二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 10:05:27
ほしゅ
- 128二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 10:08:05
良いですよね…スイッチ切り替えで雰囲気変わる子…
初手回し蹴りで意表を突きつつの射撃の流れは見事でした! - 129二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 10:29:34
シャーレに戻ったら雨の中で戦ったせいで泥だらけになっててニケにまた世話焼かれそうw
- 130二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 10:33:54
のんびりのほほんとした3人もいいですけど……やっぱり…戦闘すること前提で集まった集団だから…映えますな
- 131二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 19:35:49
ほ
- 132二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 19:55:23
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- 133◆VXuj9FaIJBj.24/10/02(水) 20:10:01
「あ、イブキちゃん!シャーレが見えてきたね!」
「うん…………先生、心配してるかなぁ?」
先生のお手伝いのつもりが、自分のせいで余計な心配をかけてしまったのでは。そんな不安に少し表情が曇るイブキ。しかし、マオは彼女の手を握って優しく微笑む。
「先生だから心配はしてると思うよ?でも、多分それと同じくらい信じて貰ってるから、きっと大丈夫!」
「………そっか!マオさん強いもんね!」
マオの言葉ですぐにいつもの笑顔を取り戻すと、二人はシャーレの入り口に向かう。すると、そこには一人の人影が立っていた。
「………うむ。戻ったかの」
「あれ、ニケちゃん?えへへ、もしかして待っててくれたの?」
「当然じゃ。ほれ、こんなに泥んこになりおって………」
「わぷっ………」
ニケは持っていたタオルでマオの顔を拭き始める。無抵抗のままされるがままのマオだが、ふとタオルの隙間から見えたニケの顔は、とても優しく慈愛を感じさせるような笑顔だった。
「よう頑張ったの。執務室に行く前にシャワーを浴びておくのじゃ。体も冷えてしまっておろう。洗濯は儂がやっておくからの」
「えへへ。本当に?じゃあお言葉に甘えよっかな………」
ニケはそう返事をしたマオに頷くと、今度は合羽を脱いでいたイブキに声を掛ける。
「うむ。イブキもどうじゃ?泥は被っておらんじゃろうが、この雨の中を合羽で来たのなら寒かろう」
「…………うん!じゃあ、イブキもシャワーする!」
「えへへ~!じゃあ私と一緒に入ろっか!」
「うん!入る!」
「………うむ。仲の良きことは良きことじゃの」
ニコニコと互いに笑顔を向けるマオとイブキ。その様子は、仲の良い姉妹のようにも見え、ニケはそんな二人を変わらず優しい笑みで見つめていたのだった。 - 134二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 20:12:19
ニケさんママ味凄い…そしてマオちゃん良いお姉さんですね…!
イブキの髪洗ってあげたりしてそうで微笑ましいですね - 135◆VXuj9FaIJBj.24/10/02(水) 20:25:53
- 136二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 00:50:27
保守
- 137二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 00:58:06
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- 138二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 11:47:39
薄々何があったかニケ気づいてそうだな
- 139◆VXuj9FaIJBj.24/10/03(木) 12:57:16
- 140◆VXuj9FaIJBj.24/10/03(木) 21:45:44
"マオに怪我はなかった?"
「うむ。イブキも含め、いつも通り元気いっぱいじゃったわ」
「そこは心配はしていませんでしたが。ですが、先生の判断は正しかったようですね」
「よう言うわ。遅い遅いと一番ボヤいておったのはそなたじゃったろうに」
「………任務の成否が気になっただけです」
バツが悪そうに視線を外に向けたセラ。そんな様子を見て、ニケは小さく笑みを浮かべつつ、シャワーに向かったマオの服を洗濯するために部屋を出て行った。
「こほん………それにしても、雨の中来るなんて思ってもいませんでしたね。その行動力は年齢相応でしょうか」
"そうだね。まぁ、思い切りの良さはマオも凄いけど"
「そうですね。本当にそう思います」
以前のことを思い出したのだろう。セラは即答すると、紅茶を口に運ぶ。そこで、何かを思い出したかのように先生に視線を向けた。
「そういえば、仕立て屋の方にマオさんの衣装案が届いたそうです。3人分ですのでそれなりに時間がかかりますが、素晴らしい衣装だと絶賛しておりましたね。恐らく、出来栄えは期待して良さそうです」
"それは良かった。マオにもそれを教えてあげてね。きっと喜ぶから"
「はい。分かっています」
となれば、次は多くの人の興味を引くための広報に着手しなければならない。イベントとは、決して運営のみで成り立つものではないのだから。
「歌の動画は、恐らくニケさんとマオさんが主になって投稿する事になるでしょう。私は………その、練習を積まなければいけませんから」
"そっか。でも、やる気があるならきっとすぐに上達できるよ。協力が必要な事なら私も手を貸すから、遠慮なく言ってね"
「えぇ。ありがとうございます」
少しずつではあるが、セラにも積極性が生まれているように思えた。それに、気のせいでなければ彼女の感情の変化が分かりやすくなっているとも。彼女は完璧な人間に見えたが、その反面人間らしさがないようにも思えていた。セイアが心配していたのもそこなのだろう。 - 141◆VXuj9FaIJBj.24/10/03(木) 21:45:59
"………セラは、ここでの仕事が楽しいって言ってくれたよね"
「………そうですね。楽しいです。おっちょこちょいな先輩や、立場を気にしなくていい同級生………それに、頼りになる大人のいる場ですから。今まで、こんなに気を遣わなくても良い場所なんてありませんでした」
"そっか………でも、多分それは違うんじゃないかな?"
「?と、言いますと………」
先生は仕事の手を止めると、席を回してセラに向き直る。そして、優しく笑顔を浮かべて話し出した。
"きっと、気付けなかっただけだよ。今までだって、セラ自身を見てくれてる人はいっぱいいたと思う。今なら、何となく分かるんじゃない?"
「………」
セラはその言葉に、何人かの姿が思い浮かんだ。立場や今までの教育によって、そんな事に目を向けていなかったが、今思えば………
「………そう、かもしれませんね」
セイアが、何故彼女をシャーレに送り出したのか。その理由が、ここで初めて理解出来たような気がした。 - 142二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 21:49:48
先生頼もしい…セラさんが良い方向へと変わっていってるのが言われてみて改めて分かりました
セイアちゃんもきっと安心してそうですね… - 143二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 23:37:43
流石先生いいこといいますな
こういう言いそうなこと書けるの凄いと思うよ - 144◆VXuj9FaIJBj.24/10/03(木) 23:44:54
- 145二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 07:12:17
このレスは削除されています
- 146二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 17:26:59
保守
- 147二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 00:00:47
ほ
- 148◆VXuj9FaIJBj.24/10/05(土) 01:47:05
暫くして、シャワーを浴びたマオとイブキが執務室にやって来た。程よく温まったからか、2人とも普段以上にやや血色が良く、ほんわかとした雰囲気を纏っていた。
"マオ、おかえり。そしてお疲れさま。イブキも良く来たね。大丈夫だった?"
「うん!イブキは大丈夫だよ!マオさんが凄く強かったの!」
"ふふ。そっか"
イブキの言葉に、先生は小さく笑みを浮かべて頷く。勿論通信が入った時は心配はしていたが、それと同時にマオならばきっと大丈夫だと信頼もしていた。結果としてはちゃんと期待通り無事に返ってきてくれたのだから、先生の期待通りであった。
"マオ、よく頑張ったね。イブキを守ってくれてありがとう"
「えへへ!当然の事だよ!私はシャーレの専属部隊だからね!」
そんな風に言いつつ、えっへんとドヤ顔で胸を張るマオ。そんな微笑ましい光景に先生は頷くと、イブキに向き直った。
"どうする?お仕事のお手伝いをしてくれる?それとも少し遊ぶ?"
「イブキ、先生のお手伝いする!」
"そっか。凄く助かるよ。じゃあこの書類をサインが必要な物と、そうじゃないもので分けて貰おうかな?"
「はーい!イブキがんばるよ!」
満面の笑みを浮かべたイブキに、マオが釣られて笑みを浮かべる。セラもほんの僅かだが、微笑ましそうにそんな様子を眺めていた。世話焼きなニケにも見せてあげたかったと先生は思ったが、生憎と彼女は洗濯やらでここにはいないのだ。
マオはセラの隣に座って温かいお茶を貰い、イブキは仕事を手伝い始める。雨はまだ止まなかったが、ここだけはまるで温かい日差しが差し込んでいるような温かさに包まれていた。 - 149◆VXuj9FaIJBj.24/10/05(土) 01:47:33
とっても投稿が遅れてしまいました!ごめんなさい!
- 150二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 07:32:58
お手伝い選んで頑張るイブキ可愛いし凄い良い子ですね…
マオちゃんとセラさんの二人が微笑ましそうに見るのも納得です - 151二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 11:26:51
イブキが出てくる話は優しい世界でいいねぇ
そういえば、ナギサとかミカとの関係性とかは決まったけど、セラはハナコとの互いの印象とかどうなんだろうか。割と正反対の二人かなって思うんだが - 152二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 22:32:41
ええなぁ
- 153二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 04:01:49
このレスは削除されています
- 154◆VXuj9FaIJBj.24/10/06(日) 13:41:02
寝落ちてて更新できませんでした………すみません
- 155二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 13:43:03
体調とか優先で大丈夫ですよ!
こちらは全然待てますので! - 156二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 21:48:11
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- 157◆VXuj9FaIJBj.24/10/06(日) 23:28:35
「こんにちはぁ!!宇沢レイサ!!登場です!」
「わぁ!凄い元気な子が来た~~!!」
「これまたマオと共鳴しそうなのが来たのう………」
「………こんにちは、レイサさん」
「セラさんこんにちはぁ!お元気そうで何よりですっ!!!」
またもや知り合いか、とニケとマオはセラの方を見る。それに対して、セラは小さく頷いた。
「お主、顔が広いのじゃな」
「お友達いっぱいなんだね~!」
「えぇ、まぁ………自警団の方とは、時々仕事で会う事もあるので」
「ほぅ、自警団………トリニティにはそんなものもあるのじゃな」
トリニティの治安維持隊といえば正義実現委員会、という情報は有名であるが、自警団があるという話は他自治区の生徒からすればあまりピンとこない話でもあった。マオは元の出身故に、話自体は聞いたことがあったようだが。その言葉を聞いたレイサは頬を掻きながら話し始める。
「えへへ………自警団は非公認の活動なので、時には正義実現委員会とぶつかってしまったり、ちょっとトラブルが起こっちゃったり事もあるんです。そういう時は、ティーパーティーの介入が入る時もあるんですよね!」
「ふむ、その使いがセラと言う事かの?」
「そうです!セラさんはどんな状況でも見事に場を纏めてくれるので、セラさんが来てくれた時はちょっと安心してたり………」
そんなレイサの言葉に、マオは「あー………」と微妙な表情を浮かべる。恐らく、起こってしまうトラブルについて心当たりがあるのだろう。実の所、こう言った事に関して最も理解が浅いのはニケであった。
「まぁ、自治活動は利権とか責任とか色々と複雑な部分も多いからねー………でも、そういうのも含めて場を収められるセラちゃんってやっぱり凄いんだね!?」
「儂としてはお主の口から利権やら責任やらという言葉が出てきたのが驚きじゃよ………」
「私だって、治安維持を担当するヴァルキューレ………その前はSRTにいたからね~。やっぱり、そういうのはどうしてもあるんだよ~」 - 158◆VXuj9FaIJBj.24/10/06(日) 23:29:51
武力による治安維持を行う以上、切っても切り離せないのが責任や利権、政治である。であれば、自警団と言う活動に対してティーパーティーという最高権力の介入が求められることがあるのも自明の理と言えた。そして、武力を主とする組織に対して、圧倒的な実力を誇り、事態収拾の手際も良いセラが代理として選ばれることがあるのもおかしな話ではないのだ。
「仕事ですので………レイサさんもお元気そうで何よりです。自警団としての活動は問題ありませんか?」
「はい!………あ、でも最近はセラさんが来なくなっちゃったので、ちょっと困るところが増えたとスズミさんがぼやいてました!」
「………はぁ。セイア様は大丈夫でしょうか」
ただでさえエデン条約の件でティーパーティーの権力が弱体化し、今は学校の運営方式そのものが見直されている時期。その上、主要な分派の一つであったパテルは実質的な政治参加権を失っているような状態。
そんな中で、セイア直属の手足として色々な場所へ赴いていたセラが抜けるというのは、彼女としてもやや不安に思うところはあった。とは言え、本当にダメならばセイアはここに自分を送ってはいないとも分かっているが。
"今度、トリニティ周りの仕事を聞いてみようか。手伝えることがあるかもしれないし"
「………先生の判断にお任せします」
その言葉が気遣いだとは分かっていたが、それを口にするとその気遣いを無碍にしてしまうのも分かっていた。故に、その言葉だけを返す。しかし、次の仕事は恐らく決まったのだろう。今まではシャーレ内で完結する仕事が多かったため、他の自治区に赴いての仕事はほぼ初となるだろう。取り敢えず、知り合いへの差し入れの用意をしておかなければいけないな、とセラは考えていたのだった。 - 159◆VXuj9FaIJBj.24/10/06(日) 23:34:17
次からはトリニティ回で、トリニティで色々と動いてもらいます!更新遅れてごめんなさい!
今の所一番深掘り出来ていて、知り合いとしての絡みが沢山出せそうなのがセラさんなので、トリニティキャラをとにかくいっぱい出して絡ませてあげたいですね。
宇沢さんの出番がこれだけって言うのもあれなので、しばらくトリニティ内で同行させようかなぁと思っていたり。マオとも相性良さそうですし。 - 160二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 03:15:51
治安維持の観点から見てトラブルに思い至るマオちゃんは流石ヴァルキューレやSRTに所属していただけの事はありますよね
過去にも似たような経験あったりしてそうです
そしてセラさんの心配もよく分かりますね…今が一番慌ただしい時ですから
そしてトリニティ回…!レイサ同行で賑やかな道中になりそうだし楽しみです! - 161二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 12:06:33
保守
- 162二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 19:18:43
保守
- 163二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 21:09:16
実力と性格故にティ―パーティにいる時から動き回ってたわけか
そら顔も広く成るわな… - 164二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 23:45:08
トリニティ編楽しみ
- 165◆VXuj9FaIJBj.24/10/07(月) 23:47:16
レイサがやってきた日、当然と言えば当然だがいつもの3割増しでシャーレの執務室は活気に満ちていた。主に2人によるものだが。
「わぁー!セラさんってお菓子も作れたんですね!すごく美味しいですよ!!」
「えへへー!そうでしょー!?」
セラが焼いたカップケーキを食べて、2人で盛り上がっていた。先生の仕事を手伝っているニケは、やはりこうなったか、と笑みを浮かべていた。相手をしているセラはやや二人のテンションに置いていかれ気味であったが。
「………何故マオ先輩が自慢げなのかは分かりませんが、ありがとうございます。良ければ持って帰りますか?」
「!………でしたら、4袋に分けていただけませんか!?」
「4袋?」
セラは一瞬疑問を浮かべ、先生はすぐに何故4袋なのかに気が付いた。そして、やはり彼女のそういうところは変わらないのだなぁ、と苦笑を浮かべた。だが、セラも少し考えてその理由に思い当たったのだろう。
当然………ではないだろうが、セラはティーパーティーの使いとして様々なトラブルに対処するうえで、トリニティに在籍する多くの生徒の交友関係や多少の性格、振る舞いなどをある程度把握していた。 - 166◆VXuj9FaIJBj.24/10/07(月) 23:48:37
「あぁ、なるほど………では、5袋用意しますね」
「え?い、いえいえ!?私は別に大丈夫ですが!?」
レイサは首をブンブンと横に振るが、そんな様子を見てセラは少し呆れたようにしつつも、嫌味に感じないように穏やかな声で話し始めた。
「変に遠慮などせず、皆で食べればいいのではないでしょうか?………お口に合わなかったのであれば、無理にとは言いませんが」
「そ、そんなことないですっ!!!………えへへ。じゃあ、今回はセラさんのお言葉に甘えます!」
「分かりました」
マオとニケは2人の関係や、レイサの性格について詳しく知っている訳ではないため全く分からなかったが、先生とセラは恐らく最近交流を始めたスイーツ部に渡そうとしているのだと気が付いたのだ。
先生は当事者の一人であるため細かく………そして、セラは何となく程度に聞いた話であったが、彼女はレイサのどこか一歩引いた性格を見抜いていた。故に、今回の彼女の意図に気付くことが出来たのだ。
「ふむ………何の事かは分からんが、上手くいくといいの」
「はい!えっと………セラさん!お気遣いありがとうございます!」
「お気になさらず。では、私は追加で作ってきますね」
そう言って厨房に向かうセラ。笑みを浮かべながらも、照れくさそうな表情をしているレイサを見て、意外とセラも面倒見が良い方なのかもしれないな、と考えつつ。恐らくどういう風に皆にカップケーキを渡そうか悩んでいるレイサを見て、微笑ましい気持ちになっていたのだった。 - 167二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 23:56:52
クール系だけど話し方とかも気をつけてるんだな
- 168◆VXuj9FaIJBj.24/10/08(火) 00:02:50
- 169二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 00:08:33
察する力凄いですねセラさん…流石後継者候補ですね
そしてマオちゃんとレイサの絡みが可愛いですね…!これはみんな微笑ましく眺めちゃいそうですね! - 170二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 07:13:15
乙
- 171二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 17:36:11
保守
- 172二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 00:04:26
人によってはやはり誤解もあるか
そういう子にもトリニティ行ったら会えるかな - 173◆VXuj9FaIJBj.24/10/09(水) 00:48:46
それから数日後。やはりと言うべきか、今のトリニティは最も忙しい時期らしく、先生の手を借りる事が出来るのならぜひ頼みたい仕事があるとナギサから連絡があった。恐らく、エデン条約の件も含めて多くの恩があるナギサとしては、これ以上先生の手を煩わせるのは………と言う思いがあって切り出せなかったのだろう。
「セラちゃんの出身校!楽しみだなぁー!」
「トリニティは厳格なお嬢様学校じゃと聞くが、大丈夫かの………」
「大丈夫ですよ。そのような立ち振る舞いを求められるのは上層部の人間くらいな物ですから。外部からの人間に、作法を求める程ではありませんよ」
安心させるように話すセラ。それを聞いてニケはそっと笑みを浮かべ、マオはパッと無邪気な笑顔で頷く。
「そっかぁ!それは安心!」
「マオ先輩は少し静かにした方が良いかもしれませんが」
「うぇぇぇ!?そんなぁぁ!?」
と思いきや、速攻で裏切りのストレートを喰らってショックを受けるマオ。
「せんせ~!セラちゃんが意地悪言う~~~~!!!」
"はは………"
そんな嘆きと共に抱き着いてくるマオに、最早諦めたような笑みを零す先生。彼女の行動は完全に衝動的な物であり、その行動に一切の他意が無い事は分かっていた。だからこそそれを指摘するのも難しく、彼に出来る事と言えばニケに視線で助けを求める事だった。
「これ、お主はもうちと落ち着かんか」
「ふべっ!?」
慣れたように先生からマオを引き剝がすニケ。一応、これから向かうのは三大校の一角であり、セラは大丈夫だと言ったが人の目は多いのだ。一般的に見て、はしたないと感じられるような行動は可能な限り控えるべきであり、ニケは彼女の行動に目を光らせておかなければいけないな、と護衛とは違う使命を誓うのだった。 - 174◆VXuj9FaIJBj.24/10/09(水) 00:55:04
寝ちゃってました………トリニティでのお仕事は次からちゃんと始めます。レイサさんとの合流はティーパーティーに挨拶をした後になりそうですね。
- 175◆VXuj9FaIJBj.24/10/09(水) 01:16:39
何でも出来る+冷静で静か+セイアに期待されているという要素もあるので………誤解をする人はするでしょうし、正直あんまり好ましく思ってない生徒さんもいるのかな、とは思いますね。
- 176二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 10:52:03
1年のうちに頭角表した分嫉妬も沸くだろうしか‥
出張先で何があるかな、乙です - 177二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 18:03:04
マオちゃんはブレなくて可愛いですね…ニケさんの着眼点は見事ですので頑張ってください…
- 178◆VXuj9FaIJBj.24/10/09(水) 23:35:00
「今日のセイアさんはいつもよりご機嫌ですね」
「ふふ。君ならば、その理由も分かっているだろう?」
「えぇ。まぁ………ですが、そこまで贔屓にしている後輩であれば、やはり傍に置いておくべきだったのでは?」
「君の言っていることもわかるさ。けど………」
そんな時、ナギサの下に一人の生徒が来客の知らせを持ってきた。言わずもがな、シャーレの4人だ。ナギサはセイアの言葉の続きが気になったが、来客を待たせるわけにもいかずすぐに通すように指示をする。それから少しして、すぐに彼らがやって来た。
"ナギサ、セイア。こんにちは"
「先生、こんにちは。今回はよろしくお願いいたします」
「やぁ、先生。それと………セラ。久し振りだね」
「はい、セイア様。お元気な様子で安心しました」
セラはそう言ってそっと笑みを浮かべる。最近はそう言った表情を浮かべることもあったが、その笑顔はニケやマオ、先生に対する物とも違い、確かな親しみを感じるような柔らかな笑顔であった。そして、それを見たセイアも微かに嬉しさを滲ませながら頷き、席を立って彼女の下へ向かう。
「君こそ、良い変化があったようだね。先生を信じて送り出した甲斐があったよ」
「はい。まだ短い時間ですが、シャーレでの日々は私にとって得るものが多いです。セイア様の采配には感服いたしました」
「そういうのはよしたまえ。今は上司と部下ではなく、先輩と後輩なのだからね。しかし………そうだね。君を見て安心したよ。まだまだシャーレでの仕事は始まったばかりだ。しっかりと役目を果たし、学ぶと良い」
「はい、ありがとうございます」
笑顔でそんなやり取りを交わす二人を見て、ナギサはセイアが何故セラをシャーレに送り出したのかが分かった気がした。そして、恐らくセイアの狙いはこの短い時間でも確かに実りを見せているのだろう。
彼女の明晰さには驚かされるばかりだと思うとともに、きっとそれだけではないのだろうとも、長い付き合い故に気が付いたセイアのホッとした表情を見て、不安もあったのだろうと理解する。
(………やはり、私も検討してみるべきでしたでしょうか)
そんなことを思ってしまうくらいには、今のセイアは後輩にとっての頼れる先輩であり、同時に自らの後輩の事で悩みを抱えるごく普通の生徒に見えてしまい、ナギサはそれを少しだけ羨ましく感じるのだった。 - 179二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 23:39:43
まぁこういうのリスクもあるから思いきれないのはしゃーない…
- 180二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 07:11:55
乙
- 181二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 13:11:14
セラさんとセイアちゃんのこの感じ…お互い信頼しあってるの伝わって来て良いですね!
セラさんが成長したの感じてセイアちゃんが喜ばしく思ってるのが伝わってきますね - 182二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 23:22:56
ナギちゃんは期待してる子は手元に置いときそうだもんな
- 183◆VXuj9FaIJBj.24/10/11(金) 00:00:56
- 184二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 07:15:34
保守
- 185二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 17:31:46
このレスは削除されています
- 186二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 00:25:56
ほうほう、キャラへの理解度高い
- 187◆VXuj9FaIJBj.24/10/12(土) 03:06:48
セイアとセラの久しぶりの再会だが、ずっと雑談ばかりという訳にもいかない。仕事のために来たのだから、当然と言えば当然である。4人が案内された席に座ると、まずはナギサが話し始める。
「先生、そして専属部隊の皆さん。本日はご足労いただきありがとうございます。ご存じかもしれませんが、トリニティ総合学園は現在………内部情勢が混乱している状態にあります。ティーパーティーの権力の弱体化は免れない事だったでしょうが、シスターフッドや救護騎士団などの本来政治に参加していなかった派閥の参政………パテル派の主導者の実質的な空席など、問題を挙げればキリがありません」
「………でも、そういうのって短期的にどうにかしようとしても難しいんじゃないかな~?少しずつ周りが変化に慣れていくものだと思うよ?」
「………お主、政治が分かるのかの?」
「ううん?全然。ただ、環境の変化ってやっぱりそういうものだと思うし」
「ふぅむ………なるほどの」
そういえば、彼女はSRTからの編入を経験した身だったか、とニケは納得する。体制どころか、周囲にいる人間も完全に変わってしまったであろう変化を経験すれば、そう言った結論に至るのも当然なのかもしれない。あるいは、その変化に付いていけない者もいたのかもしれないが。
「えぇ、その通りです。結局は時間に任せる以外に解決策はありません。ですが、ただ何もせずにいるだけでは我々の面目も立ちませんし、何より皆さんの平穏を守ることも出来ないのです」
「………となると、儂らは治安維持の協力かの?」
ニケの問いに対して、ナギサは小さく頷く。そして、先生に視線を向けて口を開いた。
「それもですが、シャーレで出来る事を先生の判断で協力していただければと思います。治安維持も、この情勢で正義実現委員会が以前ほど動きが良くありませんし、自警団の方が率先してやっていただいている状況ですので。ですが、個人での問題は特に私達が介入しづらい状況にあります。例えば……………例えばミカさんの件、など」
「………ミカ様ですか。あれからも変わらず?」 - 188◆VXuj9FaIJBj.24/10/12(土) 03:07:02
セラは何かを思い出すように話す。トリニティに居て、現状のミカがどのように扱われているかを知らない者はいない。そして、クーデターの首謀者という情報を得ていた者ならば、予想をするのも難しくはないだろう。そんなセラの言葉に頷いたのはセイアだった。
「あぁ。本人はそのような"不運"も自身への罰として受け入れているようだがね。その状況を変える、というのは難しいだろうが、なんとか気を遣ってあげてくれないだろうか」
"………そうだね。ミカの状況は私も把握してる。でも、私は助けを求められた時しか動けないからね。ミカが現状を受け入れているのなら、私が動くことは出来ない。けれど………彼女の、不器用な助けを求める声を見逃さないように、私も彼女をよく見ておくよ"
「すまない。苦労を掛けるね」
セイアが申し訳なさそうに頭を下げる。しかし、先生は穏やかな笑みを浮かべて首を横に振った。
"それが大人の責任だからね。それに、今は頼れる子達がいるから私が出来ることは前より増えたんだ。それを活かさないのは、彼女達にとっても良くない事だろうから"
「えへへ~!任せて!シャーレの専属部隊として、全力を尽くすから!」
「………はい。頼りにしています。どうか、よろしくお願いします」 - 189二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 03:47:53
ナギサ様らしいお願いですね…はてさて治安維持の手伝い頑張ってねみんな!
ミカとも仲良くなれたら幸いですね…マオちゃんSRTからヴァルキューレだから経験側ですもんね
それを感じさせないぐらい明るいとはいえ当時は苦悩とかもあったでしょうし… - 190◆VXuj9FaIJBj.24/10/12(土) 11:22:46
- 191二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:41:03
ミカァ…
- 192◆VXuj9FaIJBj.24/10/12(土) 12:58:29
次スレ建てますね
- 193◆VXuj9FaIJBj.24/10/12(土) 13:23:45
- 194二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 13:30:58
はーい
- 195二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 15:04:02
うめうめー
- 196二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 15:09:53
運動会結構物騒なのあって笑う
- 197二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 00:25:34
こういうの護衛小隊の様子もいつも以上に注目されるんかねぇ
いろいろな学校から生徒集まって来とるし - 198二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 10:53:59
うめ
- 199二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 20:18:03
ぅ
- 200二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 20:19:47
うめ