必至で病院に駆け込み絶望したダスカと起き上がるタイミングを見失ったトレーナーについて

  • 1二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 14:17:25

    十月後半の京都府にて・・・
    観光客で賑わう中、一人のウマ娘が息を切らしながら走っていた。
    病院の前で立ち止まった彼女は、栗毛のツインテールに青を基調とした勝負服に身を包んだダイワスカーレットだった。
    ダスカ「はぁ・・・はぁ・・・」
    切れた息を整えながら彼女は、静かに病院に入り受付で部屋を聞き向かった。
    病室で呼吸を整え、ドアの取っ手に手をかけようとした瞬間にドアが開いた。
    そこにはヒト耳の看護婦さんとその後ろに緑の帽子が見えた。
    たづな「これは、ダイワスカーレットさん」
    ダスカ「たづなさん!?トレーナーは!?」
    彼女が身を乗り出して見ると純白のベットの上で静かに眠るトレーナーの姿があった。

  • 2二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 14:24:01

    静かに眠るトレーナー・・・その横顔は秋の夕暮れのせいか心なしか顔色が悪く見えた。
    たづな「では、私は先生に呼ばれてますのでこれで・・・」
    彼女はそう言うと看護師と一緒に部屋を後にした。
    残されたダスカは、ゆっくりとドアを閉めた。
    ダスカは、ゆっくりとトレーナーに近づいた。
    ダスカ「何よ・・・あんた、あたしがトリプルティアラを制覇するまで休まないんじゃなかったの?あたしのウィニングライブを見るんじゃなかったの?・・・ねぇ、何とか言いなさいよ!!隠れて胃ガンだって教えなかったくせにぃ!!」
    彼女は、近づくたびに身体が崩壊するように姿勢が崩れ、ベット側に来た時には既にベットに顔を突っ伏して大泣きしていた。
    ダスカ「ねぇ!!目を覚ましてよぉぉぉぉぉぉぉ!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

  • 3二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 14:27:57

    T(どうしよう・・・まさか、こんなことになるなんて・・・確かにダスカが秋華賞を一着になった所までは覚えているんだがそこからの記憶が曖昧でついさっき、目を覚まして安心して寝てたのに・・・)
    ダスカ「あの時から、おかしいと思ってたのよ・・・桜花賞前に吐血した時から・・・」
    T(桜花賞前に吐血?・・・まさか・・・)

  • 4二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 14:34:21

    トレセン学園 四月初旬 トレーナー室にて・・・
    T「ふぅ、これでよし。スカーレットの調子も良さそうだし、これなら桜花賞も取れるだろう。さて、軽くコーヒーでも・・・おっと、そうだった。近々健康診断があるって事だったから対策にトマトジュースを飲むようにしてたんだった。・・・よし、これを飲んでゴクゴクゴク・・・」
    ガラっ!!
    ダスカ「トレーナー、次のレースについてなんだけどっ」
    T「ぐっ!!ゲフンゲフン!!」(軽くむせる)
    ダスカ「トレーナー、どうしっ!!」
    T「あっ、すっスカーレット・・・どうした?」
    ダスカ「いっ、いや、何でもないわ・・・じゃあ・・・」
    T「何なんだ?」

  • 5二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 14:35:57

    ダスカ「他にも・・・オークスあたりにも胃ガンで手術しないといけないって・・・」
    T(俺が胃ガンだって?どこからそんな・・・あっ)

  • 6二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 14:50:52

    トレセン学園 5月中旬 トレーナー室
    T「ふぅ、無事に仕事も終えたし桜花賞の反省も済んだし・・・この前、大人買いした医療系漫画でも読みますか♪」
    ダスカ「もうすぐ、オークスだからライバル研究しないと・・・トレーナーに相談しないと!!」
    ダスカがトレーナー室前に着くと・・・
    ダスカ「ん?この声は・・・トレーナー?」
    T「この俺が・・・ガストリック・・・キャンサー・・・ステージ4・・・早急にオペ・・・」
    ダスカ「新しいトレーニングメニュー?ドイツ語かしら?メモしてフラッシュ先輩に聞いてみよう」
    数十分後・・・
    ダスカ「ガストリックが『胃』キャンサーが『ガン』ってことは・・・」

  • 7二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 14:57:47

    T(そう言えば、漫画を読んでから偶然にもダスカがよそよそしくなったけど・・・えぇい!!怒られる覚悟で!!)
    ガラッ!!
    ウォッカ「スカーレット!!」
    ダスカ「ウォッカ・・・トレーナーが・・・トレーナーが・・・うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
    ウォッカ「大丈夫、トレーナーを信じろ!!胃ガンなんて何とかなるって・・・」
    T(うぉぉぉぉい!!更に起き上がりにくくすんなぁ!!助け舟かと思ったら黒船で加勢してんじゃねぇよ!!)
    すると・・・
    たづな「あら?ウォッカさんもいらしてたんですか?」
    ダスカ「たづなさん!!トレーナーの容体は!?」
    たづな「安心してください。点滴を打って安静にすれば問題ないとのことです」
    ウォッカ「たづなさん・・・スカーレットのトレーナーって、もう助からないんですか?」
    たづな「助からない?」
    ダスカ「そうよ!!胃ガンで末期なんでしょ!?」

  • 8二次元好きの匿名さん24/09/29(日) 15:01:52

    たづな「胃ガン?トレーナーさんは、ただの過労で倒れただけですよ?ね?トレーナーさん?」
    T『ビクッ』
    二人『えっ?過労?』
    たづな「そのせいで先ほど先生からこっぴどく怒られたんですが・・・」
    T「えっとぉ・・・」
    ダスカ「とっ、トレーナー・・・いつから起きてたの・・・」
    T「だっ・・・ダスカが入ってくる数分前に・・・」
    ダスカ「ってことは、さっきまでの事・・・」
    T「ごっ・・・ゴメン・・・」
    ダスカ『トレーナーのバカぁ!!』
    ウォッカ「付き合いきれねぇぜ」

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています