- 1フォト24/09/30(月) 22:57:55
アルセウスフォンから平行世界に繋がる掲示板です
次スレは>>190を踏んだ方が立ててください
(※原作および他者のキャラを過剰に貶めす行為はご遠慮ください)
(※自キャラの盛るペコは自由です)
(※質問やメタ会話は設定スレで)
(※『その他話題』以外のカテゴリで本スレ及び設定スレを話題に出すのは禁止です)
- 2フォト24/09/30(月) 22:58:43
前スレ
ここだけレジェアル主人公が集まる掲示板Part185|あにまん掲示板アルセウスフォンから平行世界に繋がる掲示板です次スレは>>190を踏んだ方が立ててください(※原作および他者のキャラを過剰に貶めす行為はご遠慮ください)(※自キャラの盛るペコは自由です)(…bbs.animanch.com設定スレ
ここだけレジェアル主人公が集まる掲示板の自分の主人公の設定書き込むスレ120|あにまん掲示板ROM勢でも大歓迎。設定、絵、小説、本スレの補足、メタ、雑談なんでもどうぞ。自キャラの盛るペコは自由です。原作および他者のキャラを過剰に貶めす行為はご遠慮ください。『その他話題』以外のカテゴリで本スレ…bbs.animanch.com - 3フォト24/09/30(月) 22:59:23
たてました
- 4ふたりの調査隊24/09/30(月) 23:00:11
たておつです
- 5二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 23:01:04
ほしゅ
- 6二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 23:01:17
このレスは削除されています
- 7二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 23:01:23
10まで
- 8ノブ24/09/30(月) 23:01:54
ほしゅ
- 9二次元好きの匿名さん24/09/30(月) 23:02:22
ほ
- 10ノブ24/09/30(月) 23:02:24
ほすす
- 11フォト24/09/30(月) 23:02:51
ほしゅかんりょう
- 12ノブ24/10/01(火) 09:52:52
【ヘドロ台地を案内するユウガオ】
『忍、こちらよ』
『確かにガチグマは暴れていますが ライドポケモンとしての本能なのか わしが…忍、どうしたの?浮かない顔をして』
あ、いや
『ふふふ、先程の威勢はどうしたのですか?』
ん…野盗三姉妹を見てな。
どこで道を踏み外したんやろなって。
国のせいか、戦争のせいか…それらに狂わされて、それらのせいにしてきたが…
『そうですね、わしもコンゴウとの争いで色々狂わされたものです』
『それでも道を踏み外さなかったのはシンオウさまの教えがあったからかしら』
シンオウさまの教え?
『「そのものいくつかの空間を作り出す。
生きていても、そうでなくても。同じ空間に辿り着く、それはそのもののおかげだ」道を踏み外しても外さなくてもいずれ同じ場所に行き着くなら、この広い大地に堂々と歩けるような生き方をしたいと思うの』
広い大地を堂々と…
『さ、ガチグマを呼びますよ』 - 13ノブ24/10/01(火) 10:13:39
- 14フォト24/10/01(火) 10:53:02
- 15忍冬24/10/01(火) 10:57:36
【イモヅル亭で食事をする3人】
「ムベさん いつものイモモチ! 今日も 3人前プリーズです あと おいしいモノが あれば どんどん持ってきてくださいね!」
「ウワサでもちきりだぞ バサギリと対峙して 無事だったとは運がいいことだ」
「××くんは準備をしましたし 戦いの中で バサギリの 動きを観察したのでしょう 努力の積み重ねによる ビクトリーです! すごいことですよ!」
【軽い言葉を聞き流して、少年は皿を眺めている】
「××の がんばりで あたしたち調査隊も 安心して任務をおこなえますね さらに これはどうでしょう ムベさんに教わってレシピにしたのです」
【続くショウの言葉に少しだけ目を開けて受け取ったレシピをポーチにしまう。後で一緒に作りましょうね、という言葉に頼む、と頷いた】
199
うん。余所者に他の団体との関係の軟化まで任せられてもな。そういうのは現地人がやるべきだろうし。
糒は上にある通り炊いた米を乾かしたものだよ。水かお湯でふやかして食べるんだ。そのまま食べられないこともないが。
漬物、詳しい人から聞けるといいな。
ああいうのは買う人間がいてこそだろう? 様子がおかしい人間がいるならセキさんたちが気づくはずだよ。シンジュにしろコンゴウにしろ狭いコミュニティでそれを行う理由がないし。外と繋がってでもいない限り待っているのは共倒れだ。
糒は俺の知る保存食ということで例に挙げただけだよ。ビスキュイや乾パンなどはヒスイになさそうだし。それにしてもあなた、意外と繊細なところがあるんだね。
- 16グレイ24/10/01(火) 17:01:15
【場所を移して黒曜の原野。ルミナスメイズの森とは違う姿をした剥き出しの自然に少女は顔を輝かせる】
【吹いた風が前髪を揺らし、太陽を遮るように手を翳した】
「ここが、試験の場所……というわけですね」
「はい! ここはベースキャンプ。安全な場所ですね。ビッパ、ムックル、コリンクの3匹を捕まえることが課題でしたね。では、始めましょう。準備はいいですか?」
「はい。……あれ?」
「あら。博士、どうしたのですか?」
【返事をした少女だが、ラベンまでも訪れたことにショウと揃って首を傾げる】
「あのあと 隊長にいわれたのです…… 「確認する あの者になにかあれば あなたが責任を取るのですね」と」
「シマボシ隊長 厳しいですね といっても博士がいたところで……」
「ポケモンもいませんし、さすがに博士になにかポケモンについて教わっては不正になってしまいますし……。……あの、危険ですからコトブキムラに帰還した方がよろしいのでは…」
【容赦ないコメントを浴びせる2人の少女】
「手厳しいのですよ。ボクがなにかをする必要はありません エラくんの実力は本物ですから」
「それは…… あたし 責任重大ですね…… でも エラでしたら大丈夫です 試験をはじめましょう!」
「はあ……」
【いまいちピンとこない顔で試験が始まった】 - 17ノブ24/10/01(火) 17:48:28
- 1880番24/10/01(火) 18:56:26
- 19グレイ24/10/01(火) 21:18:32
【大志坂。二人の少女はなだらかな坂を下っていく。ショウはあたりの地形の説明をして、最後に少し離れたところのビッパを指さした】
「さっそく見つかりましたね。捕まえましょう」
「捕獲の基本はよく狙うです ってもうご存じですよね…… 一応 知っていることをお伝えします ビッパは温厚な気性の ポケモンですから逃げないと思います」
「……では、」
【ミジュマルの入ったボールを持ち上げた少女をショウが制止する】
「あの、ビッパを捕まえるんですよ?」
「……? はい……」
「…………?」
「それ、空のモンスターボールではないですよね?」
「…………? はい。ポケモンを捕まえなくてはなりませんから……」
【互いに疑問符を浮かべて向き合う少女たち】 - 20グレイ24/10/01(火) 21:41:09
- 21フォト24/10/01(火) 21:56:06
- 22グレイ24/10/01(火) 22:14:58
はい……。あまり、バトルは得意ではないので……助かります
加工技術……。そう、ですよね。このモンスターボールにもたまいしは使われるのでしょうけれど、外の材質まで石となると……どれだけ難しくなるのか……。追々、ですね
もっとも、今は試験の途中ですが……。ビッパさんは捕まえました。次はムックルさんですね。元気な個体が多いですけれど、今度こそバトルかもしれません
- 2380番24/10/01(火) 22:15:55
- 24フォト24/10/01(火) 22:19:07
「こんにちは!」
「む、キミは…」
【森の奥の儀式的な紋様が描かれた広場の前に大きな帽子をかぶった少年が仁王立ちしている。金髪の少女は笑顔を浮かべながら軽い足取りで近づいていった】
「ギンガ団から来ました、シルベっていいます!シンジュ団のキクイさんにお願いがあって来ました!」
「うむ、キクイはオレだ。バサギリを世話するキャプテンだね。用事は言わなくてもわかる。ズバリ!キミはバサギリに会いにきたね!」
「会いに…というか、バサギリに一番詳しいキクイさんに話を聞きたくて」
「なるほど!余所者だがキミはなかなか見る目があるね!」
【キクイは得意気にふんぞり返って口を開きかけたが、ふと我に返って慌てて姿勢を正した】
「お、おっと危ない!カイさんからバサギリには誰も会わせてはいけないし情報も与えてはならないときつく言われていたんだね!」
「ええ~…そこをなんとか。好きなものとか!あとは遠くからちょーっとだけ様子をうかがうとか」
「そのバサギリへの熱い思い…わかる、わかるのだよ。強くてカッコよいバサギリがさらに強くカッコよくなったからね!だけど会わせないね!先日の雷はおそらくシンオウさまの力…それを浴びた今のバサギリは強すぎるからね!これ以上しつこくするならキクイ自慢の相棒、ヌメラとともに追い払うからね!」
「チッ、おだててもダメか…」 - 25ノブ24/10/01(火) 22:27:28
【団長室まで駆けていく男】
デンボクのおやっさん!何ごとですか!!
カチコミですか!サツですか!
『落ち着けノブよ、それよりも大事じゃぞ!』
『オレが話す コンゴウ団の峠クイーン ドレディアが荒ぶっている…… ヒナツめ オレにも隠していやがった!』
『 話をきこうにも ヒナツめ コトブキムラのどこにもいねえんだ』
『シンジュ団の ガチグマが暴れていた件 コンゴウ団のヒナツが 関わっているのであれば 2つの団は また争いかねない……!』
『デンボクの旦那 オレたちが争ったら ギンガ団はどうするんだよ?』
『……どちらの味方もしない。どちらかに肩入れをすれば もう一方と争うことになる これから根ざす土地を 荒らすわけにはいかぬ……!』
『そうだったよな オレたちが争わぬよう 親しみをこめて あえて呼び捨てにしたいと申しでた 旦那が介入するわけねえか』
『ノブよ なにかよい手立てを 知っているのではないか?』
…コンゴウ側がケジメつけてシンジュと話をつける?『そっちではない方で』
あ、ガチグマ!確か鼻がいいとか!
『』ガチグマ? あんたユウガオさんや ガチグマに認められたのか? すげえな! よし ガチグマで ヒナツのにおいをたどろうや!』
【走り去るセキを見送るデンボク】
『ガチグマに認められる器であれば ドレディアも鎮められるであろう』
『ノブよ 人に仇なす ポケモンはすべて鎮めよ 争いのない新天地を求めて ヒスイにやってきたのだからな』
新天地…
『うむう、いずれ話をしよう。さあ!行くのだ!』 - 26グレイ24/10/01(火) 22:41:51
【草むらに隠れて危うげなくムックルを捕まえた少女。ぼんぐりとオレンの実を採取して、ショウが待つ場所まで小走りで移動する】
「いよいよ相棒の出番ですね さあ 最後の難関 コリンクの捕獲ですよ!」
「……難関」
「ええ。コリンクですが 気性が荒いのがわかりますか?」
「はい。……なんだか、知っているものよりも攻撃的なような」
「さすがですね! あたしは 注目しないとわからないです……。さて、捕獲ですが、気性が荒く 興奮している ポケモンはボールをはじくのです……」
「今までのように、ただボールを投げるだけではいけないと。でしたらミジュマルさんの出番ですね」
「そういうことです。さっき説明しましたがポケモンが入った モンスターボールがありますよね 通称ポケモンボール ポケモンボールを捕まえたい ポケモンの近くに投げてください あなたは勝負もできる人ですから 大丈夫だと思います!」
「わかりました」
【コリンクとミジュマル。相性はよくないな、と思いながら、少女は敵意を向けるコリンクの正面に立つ】
【エレキを纏って攻撃してきたコリンクを上空に飛ぶことで回避して、すとんとコリンクの背後に着地する。まだ急な移動に驚き、少女の位置を把握していないコリンクの背に、ミジュマルが入ったボールをぶちあてた】
「……本日、二回目。行きますよ、ミジュマルさん!」 - 27フォト24/10/01(火) 22:48:31
「な、なんたる…」
「よしよし、オコゲ。さすがだね~」
『くぽ!!』
【金髪の少女はヌメラを倒したモクローをわしわしと撫でるとボールへと戻した】
「負けたけれど、忠告の続き!今は会ってはいけないね。バサギリは本当に危ない!近づくとガンガン殴りかかってきてね、いつもならお供えもの…2つの好物をバサギリにあげれば嬉しそうに食べて落ち着くのにさ。キャプテンのオレですら好物をあげたくても暴れまわるバサギリに近づけないからね。余所者のキミには無理な話だね」
「…あなたも近づけないの?それってかっこいいとか言ってる場合じゃないんじゃない?」
「そ、それは…」
「そうなんだ。強くなったと言うがあれでは厄介者だよ…」
【フレンドリーに接していた先ほどとは一転して冷ややかに指摘する少女にキクイは反論の言葉を探して口をつぐむ。そこへカイがやってきてキクイの隣へと並んだ】 - 28ノブ24/10/01(火) 22:53:34
- 29フォト24/10/01(火) 23:36:55
「バサギリやアヤシシの先祖はシンオウさまより力を授かり、ポケモンや人を守ったとされている。わたしたちシンジュ団も恩恵を受け、ヒスイで生きているんだ」
「それって今もそうなんですか?」
「ああ。この厳しいヒスイの自然や襲ってくるポケモンからわたしたちを守ってくださっている。バサギリはシンジュ団にとって大事なポケモン…余所者に任せるのではなく、わたしたちでなんとかしたい…!そう考えてはいるが、荒ぶるバサギリは一刻も早く鎮めねば。襲われる人やポケモンが増えれば、コンゴウ団やギンガ団とも揉める…」
【苦悩するカイを前に金髪の少女はしばらく口を開けたり開いたりしながら悩んでいた様子だったが、やがて言いにくそうに2人へと告げた】
「えーーーーと……これはあくまで私が勝手に心配してるだけだから怒らないでほしいんですけど……このまま被害が広がれば、揉めるを通り越して討伐しなきゃって話になるんじゃないですか?」
「と、討伐を!?バサギリをかね!?」
「あくまで予想!予想ね!!だって実害が出てて収まる様子も無いんでしょ!?」
【俯いて反論しないカイに、キクイの顔がくしゃりと歪む。少女は2人の顔を交互に見、深くため息をつくとキクイの前に立って勢いよく両手で彼の頬を挟んだ】
「むぎゅ!?」
「そんな顔しないの!キャプテンなんでしょ!!そうならないようにどうすればいいかをこれから考えるよ!!」 - 3080番24/10/01(火) 23:47:30
- 31ふたりの調査隊24/10/02(水) 01:32:38
【少女がくたびれた図鑑を紫の帽子をかぶった白衣の男性に見せている画像。端に写り込んでいる山の山頂付近に光がうっすら確認できる】
- 32ノブ24/10/02(水) 05:24:07
- 33ノブ24/10/02(水) 06:11:53
【ガチグマに導かれる形でヒナツを見つける男】
『あ、シノブ… ガチグマは?』
おう、どうにかナシつけたわ。
『強いんだな で どうしてここに?』
お前さん、ムベさんトコのイモモチ食うちょったやろ?ガチグマがその匂い辿って見つけたんじゃ。
『あたしの食べた イモモチの 匂いをたどってきたの? イモモチかあ…… おいしかったし コトブキムラ おもしろかったな』
お前…今回の件どう落とし前つけるつもりじゃ?
このままじゃセキのアニキの面子丸潰れじゃぞ。
『それは…』
『いたいた あなたがヒナツだね』
『ひゃあ!? あ あの ユウガオさん あたし あたし あの……』
【ユウガオは一連の無礼をヒナツに詫た】
『…なるほど ガチグマについていた なにかの粉はドレディアのものだね で その足 どうしたんだい?』
『シズメダマの材料を…… 集めていて 転んで足をひねって…… コトブキムラを訪ねたのは ギンガ団に ガチグマのことを頼むのと クラフトのことを 教えてもらうためでもあったんだ ラベン博士にシズメダマのことを教わり ドレディアの好きなエサを集めて シズメダマをつくってみたんだけど…… ギンガ団の技術 すごいなあ あたしもいろいろ教わりたいよ……』 - 34忍冬24/10/02(水) 06:20:01
【食事を終え、宿舎に戻る少年。しかし自分を呼ぶ声に足をとめる】
【夜も遅いというのに幼い少女が立っていた】 - 3580番24/10/02(水) 06:24:03
- 36ノブ24/10/02(水) 06:36:56
『だったらよ 事態を解決しねえとなあ!』
【三人のもとにセキが現れる】
『リーダー』
『なあに ひとりでしょいこんでんだ そんなに頼りないのか オレは?』
『……うんまあ 頼りねえな シンオウさまをみたこともねえし ドレディアの 異変も想像できなかったし おい ノブ! ヒナツがこしらえたシズメダマ 舞台の戦場まで運んでおくからよ!』
はい!
『大丈夫ですからね ノブがドレディアを鎮めてくれる それで万事解決ですよ。』
『ノブや、あなたは ドレディアのキング場である 舞台の戦場に向かいなさいな ヒナツはわしと相棒のビーダルで ちゃんと連れていきますからね』
はい!ではお願いいたしやす!
【男はヒナツに耳打ちする】
ヒナツ、ユウガオさんに感謝せぇよ。
『あはは、もちろんだよ』
- 3780番24/10/02(水) 06:38:01
告白かと思ったけど、ポケモン勝負やったなあ
にしてもテルくん、相棒がピカチュウってなんや主人公みたいやわ
んふふ。まあ、主人公はハオちゃんやと思うけど~!
みーんなハオちゃんのこと、特別やって思って見てくれるもんなあ - 38ノブ24/10/02(水) 07:07:59
おう、ポケモン知らんもの同士お互い頑張ろうな。
- 39グレイ24/10/02(水) 07:48:12
- 40ノブ24/10/02(水) 08:39:17
- 41フォト24/10/02(水) 09:03:26
【金髪の少女の両手から抜け出したキクイは、自らを奮い立たせるかのように何度か頭を振ると少女をビシリと指さした】
「おいキミ!ギンガ団であればなんとかできるのかね」
「人に指をささない!これから考えるってゆったでしょーが!」
「…最初の殊勝な態度はどこへ行ったんだね?」
「休業中!!とりあえずラベンさん…ギンガ団のラベン博士はバサギリへのお供えものの材料を知りたいって言ってたよ」
【2人のやり取りを黙って見ていたカイは決心して顔を上げ、少女の前に立った】
「わかった…!バサギリの好物はキクイとわたしで用意する。お前は広いヒスイを駆け回っても、なんとか解決法を見つけてほしい!バサギリが嫌われたままでよいわけは…ないのだから」
「了解!!」 - 42フォト24/10/02(水) 10:21:04
- 43グレイ24/10/02(水) 17:32:46
- 44ノブ24/10/02(水) 18:32:47
そうじゃのう。
- 4580番24/10/02(水) 18:41:56
「ワッ!」
「………」
「おや?ハオさん……」
【黒髪の少年はウォロに脅かされるも、微動だにせず前を見ている…不審に思ったウォロがその背に近づいた時】
「わあああっ、あいたっ……」
「うぐっ」
【ワンテンポ遅れて反応した少年が飛び上がり、少年の後頭部とウォロの顎がぶつかった】 - 4680番24/10/02(水) 18:45:25
頭いたいわあ
ウォロさん、いたずらしたいんはわかるけど、あんなびっくりさせたらあかんなあ……
うふふ、でもなんか、仲良し~って感じでハオちゃんは好きやで - 47ノブ24/10/02(水) 20:31:09
うっしゃ!
ドレディアをシバきに行くぞぉ!! - 48グレイ24/10/02(水) 21:22:05
制服をいただきました。誂えたようにサイズがぴったりです
……マントは、つけさせてもらいましょう。手放したくはないですから
団長に挨拶……緊張しますね - 49フォト24/10/02(水) 22:13:41
【研究室にてラベン博士が思案に暮れている後ろで、金髪の少女がショウにやり方を教えながらポケモンたちをブラッシングしている…】
「ひらめきました!」
「おっ、本当ですか!?」
「投げるのです!シルベくんは投げる才能に優れていますから、バサギリの好物を投げつけるのです」
「なんて???」
「モンスターボールを作る技術で2つの好物をタマにするのです。鎮める効果のタマ…名づけるならリラックスダマですかね」
「ラベンダマではないのですか?」
「そのネーミングですとボクが投げられることになるのです…」
「投げ…え?投げる???オヤブンより強いとかいうバサギリに???私が???」 - 50フォト24/10/02(水) 22:21:34
あ…頭痛くなってきた
もしかして私って人間の形したポケモンだと思われてる?ショウさんのピカチュウならまだ可愛いもんだけど、さすがに生身でオヤブンより強いポケモンに攻撃されたら死ぬんですけど
…この掲示板で今まで生きて帰ってこれなかった人っていないの? - 51ノブ24/10/02(水) 22:52:11
【ユウガオとセキを見送るヒナツと男】
『ノブ、ありがとう あたしはドレディアと話すよ』
『あなたみたいな いいコが 荒ぶるなんて どうしたんだよ? でも あたしが悪いよな ちゃんと守れずに…… あざむいて』
『でぃでぃ……』
ワシが言えたことじゃないかもしれんが…。
セキのアニキは立派な長じゃ、その長の期待を裏切るようなことはもうすなや。
『うん、ありがとう』 - 52スケッチ24/10/02(水) 22:59:39
- 5380番24/10/02(水) 23:01:19
ヨネさん、若くてめっちゃきれいな人やったなあ
ハオちゃんのこといっぱい褒めてくれるし、やさしいし、好きやなあ
にしても英雄……えへへ、英雄かあ
ええなあ、ハオちゃんきっと、英雄になるためにヒスイに来たんやな!
よっしゃ、シシの高台……やっけ?行って、英雄への第一歩やなあ - 54フォト24/10/02(水) 23:08:19
- 55ノブ24/10/02(水) 23:20:55
デンボクのボス!ドレディアを鎮めてきやした!
『ならばよし ギンガ団がヒスイ地方で暮らすため 場合によってはポケモンと戦うだろう だがそれも争いのない 新天地をつくりだすため!』
新天地…
『 時空の裂け目から落ちてきたおまえ…… 時空の裂け目よりの雷にて荒ぶるキング…… もしかして関わりが あったりせぬだろうな』
いいえ!そんなことぁございやせん!
自分はしがない若衆で…
『ないことを証明するために 裂け目も調べねば ならぬのかもな』
はい!!! - 5680番24/10/02(水) 23:26:20
「れっつごー、れっつごー、れっつごー、てーるー」
【調査隊服を着た黒髪の少年が何かを歌いながら歩いているが、その足元にはポーチに入りきらなかった道具が点々と落ちている…】
『プシュシュ!』
「あれえ、どないしたん?拾てくれたん。入れよかあ。……あれれ、入らへんなあ」
【道具を拾いながら少年を追いかけたヒノアラシが、ポーチの中のクラフトキットを鼻先でつついた】
『プシュ!』
「……ああ、せやんなあ!入りきらへんぶん、クラフトして小さくしてしもたらええんやなあ」
【危なっかしい手つきでクラフトを始めた少年の手元と周囲を警戒しつつ、ヒノアラシはやれやれと言いたそうに首を振った】 - 57スケッチ24/10/02(水) 23:30:51
- 58ノブ24/10/02(水) 23:47:18
【イモモチを食べ終わるなやいなやテルとラベン博士にお茶を注ぐ男】
『』みんなとイモモチを味わい ポケモンの研究調査をまとめ ぐっすり眠る…… よいことです』
『毎日 同じようなことの繰り返しで 調査も生活の準備も進んでいるのかな…… そ』
『ノープロブレムです! 『自分を信じることです そうすれば生きる道もみえてきます』 この言葉を信じるのです! そうすれば いつかポケモン図鑑も完成します』
生きる道のう…ワシの生きる道はなんなんじゃろうなぁ。
『オレはこのあと自分のクラフトするけどノブはどうする?』
ん、ワシはちと畑の手伝いをしてきやす。
- 59フォト24/10/02(水) 23:51:24
- 60アカ主の娘24/10/03(木) 07:04:14
- 61忍冬24/10/03(木) 08:24:36
朝だ。昨日は妙なものを貰ったから早めに寝てしまったな。少し風に当たって目を醒まそうと思う。
「ギンガ団の散髪店 ハイカラだね! おっ あんた! 荒ぶる森キング バサギリを鎮めた ××だろ」
【外に出て体を解している最中、話しかけてきた赤い髪の女性に目を見開いて少年は驚きを示す】
「そうだが……あなたは?」
「よかった、合ってたか。あんた、すごく有名だよ! シンオウさまに ゆかりある キングを鎮めた恐れ知らず って びくついている人もいるもの!」
「あっと、ごめん。あたしはヒナツ! コンゴウ団のキャプテンで特技は髪結い! よろしくな! デンボクさんに 話があるんだ! じゃあね」
【嵐のよう、という形容が正しいのか少年にはわからないが、怒涛のごとく去っていった女性にほぅと息を吐く】
「元気のいい人だ……」
髪結い。まだ切るほど長くはないが……。
単なる調査であれば手分けした方が効率はいい。……が、相手が強敵であるなら一人に任せるよりも人数をつけた方がいいのにな。
あるいはできるだけ少人数で、静かに終わらせたいのかもしれない。曲がりなりにも他所のキングに手を出すわけだから、人数を介すことで間違って話が伝わると困るとか。俺はそういう交わりについてよく知らないから適当なことを言っていると思うが。
- 62ノブ24/10/03(木) 09:02:05
- 63グレイ24/10/03(木) 09:25:58
【調査隊服の上から濃い色のマントを羽織った少女がギンガ団本部の階段を登る。足取りに淀みはないが、緊張故か重い足音が残っている】
【開いている扉の前に立って呼吸をひとつ】
「失礼します」
【一礼して、足を踏み入れた】
「待ちかねたぞ! ギンガ団団長 デンボクであるっ! うむう…… おまえが エラだな」
「えっと……は、はい。……どうか、よろしくお願いします」
「うむう。礼儀は知っているようだな」
【辿々しくつっかえながらも肯定し、もう一度頭を下げた】
「時空の裂け目から落ちてきたことを含め おおよその話はきいている さて…… どれほどのものか 確かめさせてもらうぞ! 立ち合え!」
「えっ……」
【掴まれ、投げられそうになることを察知し、ほとんど無意識に体は動く。狭い団長室の中でパッと前方に飛び上がり、デンボクの肩まで使って回避した】
「うむう! 相撲ではないが、その身のこなしや よし!」
「空から落ちてきた おまえを 不気味だと思う者もいるだろう! 人によっては災いを招くものと考える 迷信深い者もいるやもしれぬ! だが入団試験に合格したのだ おまえが面妖なヤツでも コトブキムラの仲間として受けいれよう ギンガ団の仕事に忠勤し ポケモン図鑑を完成させよ! エラ…… ポケモンとは 恐ろしい生き物 心して調査に はげめ!」
「は、はい……!」
【若干びくつきながら、少女はデンボクの言葉に頷いた】 - 64フォト24/10/03(木) 10:53:05
「シルベ?大丈夫ですか?」
「はっ…!」
【アルセウスフォンの操作に集中していた金髪の少女に、ショウが戸惑いがちに声をかけた】
「シンジュ団に教えるためにも巨木の戦場に戻らないと」
「巨木の戦場でしたらまずは高台ベースに向かうのがいいですね」
「アッハイ」
【少女はアルセウスフォンポーチにしまい、複雑そうな表情で2人を交互に見た】
「…ひとつお願いがあるんですけど」
「はい、なんでしょう?」
「私に何かあったら、ほっぺちゃんだけでもパルデアに帰してあげてください」
『ら、らい!?』
「ただパルデアに送るんじゃダメですよ。私の家まで帰すんです。どんな手を使ってでも」
「シルベくん…わかりました。危険な任務ですからね」
『らいちゅ~!!』
【ラベン博士は神妙に頷く。少女はイヤイヤと首を振ってしがみつくアローラライチュウを宥めながら研究室を後にした】 - 65フォト24/10/03(木) 11:07:06
- 66グレイ24/10/03(木) 16:16:48
- 6780番24/10/03(木) 19:48:44
おっきい虫、怖かったけどなんとか捕まえれたわあ
ヨネさん、ハオちゃんのこと英雄、英雄って……
めーっちゃ嬉しいなあ!
めっちゃ美人やし、やさしいし、ハオちゃんが男の子やったら絶対好きになってしもてたわあ
……あれ?ハオちゃん今男の子やし、好きになっとるんかなあ
うーん? - 6880番24/10/03(木) 20:15:31
あらぶる……バサ……?
よお分からんけど、雷に打たれるってかわいそうやなあ
痛くて暴れとるんかな?やったら手当てしたらなあかんなあ
ラベン博士も、ハオちゃんやったら調査できるって信じてくれとるし!
んふふ、やっぱりハオちゃん、この世界の主人公やな……
一人って寂しいし、嫌なんよおわかる~
ハオちゃんも皆が期待してくれるんは嬉しいけど、ポケモンがおってくれんかったらしんどかったかも
でもなあ、なんか言うたからって無理しやんなあかんなんてこと、ないで!
嫌やったら放り投げてしもたらええねん!そしたら誰かがやってくれるやろ~
お小遣い、いっぱいくれとると思うよ?
あ、でも何でも自分で買うと思ったら少ないんかなあ
うーん。ロードーシャの権利とか、主張した方がええんかなあ?
- 69ノブ24/10/03(木) 21:34:56
- 70フォト24/10/03(木) 21:53:12
- 71フォト24/10/03(木) 22:30:46
【光輪のような形をした石の前に佇む老女に金髪の少女がにこやかに話しかけている…】
「ここでお守りを買えるって聞いたんですけど、ちょっと見せてもらっていいですか?」
「もちろんだよ。おまもり石に何を…おや」
【老女は少女の懐に視線をやり、目を細めた】
「あんたには既にお守りがあるようだ。それでも欲しいっていうなら譲ってあげるけどね」
「ふぇ?」 - 7280番24/10/03(木) 22:53:56
- 73ノブ24/10/03(木) 22:56:50
【宿舎から出て頭をかく男とヒナツが会話している】
『ノブも 散髪屋においでよ 髪結いしてやるからさ!』
おう
【そこへデンボクが現れる】
『サワさんも散髪屋の 後継者ができてよかった!』
『デ デンボクさん あの ガチグマのことだけど……』
『コトブキムラで働くのであれば どこの誰であろうと大切な仲間 ヒナツ殿 よろしく頼む』
よかったのう、ヒナツ
『ノブはじまりの浜に向かうぞ ついてこい!』
はい! - 74フォト24/10/03(木) 23:18:07
- 75ノブ24/10/03(木) 23:26:44
【始まりの浜で船を待つデンボクと男】
『ノブ、お前よくナバナの手伝いをしているそうだな』
んまあ、自分、元は百姓だったんで…。
畑仕事に慣れとるんですわ。まあ、親父が戦争で死んで母ちゃんも病気で死んで疎開を兼ねて親戚を転々としていたんで戦争終わって帰ってみたら畑は別の人のもんになっちょりましたわ。
『そうか…きたぞ』
【船から入植者が降りる】
『ヒスイ地方にいらしたばかりの方々だ これからコトブキムラで共に暮らす。ギンガ団が初上陸したのがここ始まりの浜。あなたたちの新しい生活もここからはじまりますぞ』
『ヒスイ地方は強く怖い野生の ポケモンが多くいるときいています』
『ですが ギンガ団はポケモンに詳しく 不思議な力を借りて コトブキムラを発展させているとか』
『その通りです! それらの伝聞は 調査隊 寒川 忍のおかげ みなでさらにコトブキムラを発展させ ヒスイで暮らしていきましょう』
『デンボクさん よろしくお願いいたします』
【入植者の入村を見送る2人】
デンボクの団長は…争いのない新天地作るって言っとりましたね…。
『うむ』
そこにワシも入るでしょうか…
『それは…お前の働き次第だろうな…』
『調査隊がポケモンを調べることで 安心して行動できる範囲が広がり 彼らを受け入れることができた』
『よいか ポケモンは 恐ろしい 生き物 共に暮らすにせよ そうでないにせよ ポケモンのことは 詳しく知っておかねばならない このデンボク 団長として コトブキムラのみなを守るためであれば ときとして果断な処置をくだす!』
『ノブよ 調査隊の働きによって変わりつつある コトブキムラの様子をみろ そのうえで 団長室にくるのだ よいな』 - 76ふたりの調査隊24/10/03(木) 23:40:07
【天にそそり立つようにそびえる山を写した画像】
[あの子は図鑑を完成させたよ]
[まだ何か思うところはあるみたいだけど これからやる事は最後の一仕事だから 頑張ってくれるといいな] - 77ウキクサ代理24/10/04(金) 00:34:41
- 7880番24/10/04(金) 06:47:05
おはよお
セキさんに、カイさん?朝からえらい元気に喧嘩しとったなあ
兄ちゃんと姉ちゃんのこと思い出したわあ
なんか、仲良くできそうな予感!
せやねえ。先に行った誰かが怪我した言うてたから、手伝える人おらんかったんかなあ?
はーい。あなたも怪我しやんでなあ
怪我してもうたら、ハオちゃん悲しいし……あなたのこと大事に思っとる人も悲しむから
- 79グレイ24/10/04(金) 07:39:31
橋の手前までが活動範囲ですが……崖を登った向こうの方は野生のポケモンがまだ強すぎますね。安全な場所を使いましょう
お小遣い、として見るなら十分な量はあるでしょうが……生活費という括りで見ると少々心許ないですね……。クスリソウやぼんぐりの採取だって限度があるでしょう?たまいしもきのみも、自然物ですから独占していいものでもありませんし……。生態系のバランスを崩すのは、求めるところではありませんから
生命線を握られるというのはかなり危険なことですよ。強引な脅しが罷り通るわけですから。有事の蓄えはあってほしいものです
クラフトで賄うことに否やはありませんが、常に材料を入手できるとも限りません。金銭を持ち得ないということは不足の事態に対処できないということでもあります。そもそも無一文は信用されにくいものですよ
それに、……いえ、何でもありません。そうですね。肉体の生命活動の維持という観点のみでしたら恵まれていたのでしょう
衣食住が固定給代わりは……本来であれば遠慮したいところですが。最低保障はないのでしょうか。……怪我をした場合はどうなるのでしょうね。保険は期待していませんけれど、傷病手当などはあるのでしょうか……
うーん……御守りの代わりになるのであれば今はそれ以上はいらないと思いますが……目下の課題は別のことでしょうし……
でも、悪いこと、ではないような気がしますよ
- 80ふたりの調査隊24/10/04(金) 12:35:33
- 81忍冬24/10/04(金) 14:58:40
ふんふん、イチョウ商会。掘り出し物ショップ……。もしかすると、進化に関係するものも売っているかもしれないな。ミツよせだまセットは……なくてもいいか。
ヒナツという女性はガチグマが荒ぶっていることに悩んでいるらしい。ガチグマはキングではないそうだが、キャプテンがいるということは10のポケモンの子孫ではあるのだろう。……アヤシシは荒ぶっていなかった。キングと同じ原因かはまだわからないな。
今回の任務はガチグマの調査。場合によっては武威を示せ。……やはり、変わらず恐れているのか。
場所は紅蓮の湿地。湿地帯は……あまり経験がないな。乾燥地帯や雪山ならあるんだが。 - 82フォト24/10/04(金) 18:17:21
- 83忍冬24/10/04(金) 18:21:39
【紅蓮の湿地に到着した一行】
「紅蓮の湿地です! こちらには 毒をつかうポケモンなどがいますよ!」
「毒……。ここまで泥濘があると破傷風も怖いな。気を付けなくては」
「あなたの任務はきいています ××が向かう ズイの遺跡はあちらですね」
「時空の歪みですが いつどこで発生するのか謎ですので とりあえず湿地で探してみます 地図をみてわかるといいのですが」
「歪みに集中しすぎて周辺の把握がおろそかにならないように気を付けてくれ。行ってきます」
「ふたりとも無理せず でもはりきって ポケモンの調査をお願いするのです! もし野生のポケモンが強いと感じたら 訓練場でペリーラさんから 強い技を伝授してもらうといいですよ」
「うん。ラベン博士もあまり動かないように。戦えないんだから」
「遺跡はあちらか。……数百年したら水没してそうな横穴だな……」 - 84フォト24/10/04(金) 18:33:17
『キュエーーン』
「アヤシシさん?セキさん?何かあったんですか?」
「まあいいから聞いてくれや。手短に言うぜ」
【ヨネに連れられて高台ベースへやってきた金髪の少女をアヤシシとセキが迎え入れた】
「アヤシシに語ったのよ。シルベってやつが荒ぶるバサギリを鎮めるために原野を駆けまわってる。しかもそいつはコンゴウ団でもシンジュ団でもない、時空の裂け目から落ちてきた迷い人なのによ…ってな。そうしたらご覧の通りよ!」
「え?え?」
「アヤシシさまが手を貸してくださるってさ!ありがたいだろ」
「ええーーー!?」
「アヤシシはあんたを認めたんだ。だったらよ、笛を渡すべきだよなあ。ヨネ、頼んだぜ」
「笛?」
「大事なことを教えるからよ、耳をすませて聴きな!」
【ヨネが乳白色の縦笛を構えて不思議な旋律を奏でた。アヤシシがそれに応えるように高らかに鳴く】
「ヨネが鳴らしたのはカミナギのふえ…アヤシシを呼びよせ、乗せてもらうための大事なもの!シンオウさまから授かったと伝わるカミナギのふえ、あんたにゆずるぜ!」
「げ、ゲエエエエーーーー!?レホール先生が踊り狂って喜ぶような貴重品!?」 - 85フォト24/10/04(金) 18:58:32
【押し問答をしているセキと金髪の少女をヨネとアヤシシが呆れた眼差しで見守っている…】
「いやいやいや……もらえませんそんな大事なもの。セキさん長でしょ。手放しちゃダメでしょ」
「リーダーと呼べ。いいんだよ、オレには笛の才能がねえから」
「そういう問題じゃない!持って帰りたくない!!」
「そうは言うけどね、シルベ。あんたここに来るまでに結構疲れてたじゃないか。アヤシシさまに素直に頼った方がいいんじゃないか?」
「うぐぐ…」
【ヨネの鶴の一声により、少女は唸り声を上げるとがくりと肩を落として笛を受け取った】
「…帰るまで!帰るまでの間お借りします!」
「おうよ」
【ヨネに促されて少女は見よう見まねで旋律を奏でた。アヤシシは短く嘶き、どこからともなく持ってきた一枚のプレートを少女に渡す】
「これは…?」
「さあ!カミナギのふえを吹き、アヤシシさまと駆けまわりな。巨木の戦場にいるバサギリを鎮めるんだよね」
「アヤシシと疾走すれば原野のどこに行くのもあっという間よ!」
「はい!…あ、あの!ありがとうございます!!」
「いいってことよ。そもそもバサギリを鎮めてくれって頼んだのはオレだ。ちったあ助力ぐらいしねえとな」
「……」
「どうした?」
「感動したんで一枚撮っていいですか?」
「は?」 - 8680番24/10/04(金) 21:14:27
- 87フォト24/10/04(金) 21:22:53
- 88グレイ24/10/04(金) 21:41:56
回避……。地面に転がるより、空中を使った方が広く躱せませんかね……うーん、目線を下に固定させた方がむしろいいのかも……? あ、えっと、クラフトキットをいただきました。……これで、いつでもどこでもクラフトができますね。材料があれば、の話ですけれど
ミジュマルさんのお名前、決めなくてはいけませんね。ミマさん……は安直すぎますし、どのような系統にしましょうか……。ハーブ、地名、木、花……
それが必要にならないことを、願います。応援しかできませんが……どうか、ご無事で
あら。えっと……伊達男、なんて言うのでしたっけ。素敵な方ですね
気遣い、うれしいものですよね
ふふ。仲良しになれるといいですね
- 89ノブ24/10/04(金) 22:11:45
- 90ノブ24/10/04(金) 22:51:44
今度は群青の海岸か…今度こそ話が通っとるとええが…カイの姐さんも苦労しとるのう…ワシとそう歳も変わらんで…立派なもんじゃ、なんとか力になりたいのう。
- 91グレイ24/10/04(金) 23:58:25
なっ、え、ええ……
【ベースキャンプから少し離れた場所でケムッソを抱えたラベンがコリンクから逃げている】
「……一通り話を聞いて戻ってきたら……。なにをされているんでしょう、ラベンさん……」
【ポンとミジュマルをだし、話しかける】
「すみませんが、名付けはもう少し後にしましょう。まずはラベンさんの救出です……!」
「みじゅま!」 - 92ノブ24/10/05(土) 00:06:48
【男が床屋を尋ねる】
おう、ヒナツ!
繁盛しとるかぁ?
『あはは、おかげさまで』
そいはよかったのう。
群青の海岸に行くけぇ伸びた神を切ろうと思うての、いっちょ切ってくれんか?
『もちろんお安い御用だよ!』 - 9380番24/10/05(土) 00:20:45
- 94ふたりの調査隊24/10/05(土) 01:04:31
【少女が光や隕石が降り注ぐ中走っている動画。合間合間にしずめだまを投げ、時折きのみを口にしている】
「今だよ」
わかってるよ!
【輝くポケモンが力を溜め込みはじめたその瞬間発せられた合成音声に少女は勢いよく応えるとしずめだまを投げられるだけ投げた。そして身を崩した気を見計らうとポケモンの入ったボールを手に取った】 - 95フォト24/10/05(土) 08:25:07
【巨木の戦場前にアヤシシに乗った金髪の少女が駆け込んできた】
「アヤシシさんはやーい!!私と一緒にヒスイの峠を全制覇しよ!!」
『キュエーン』
「な、なんだキミか。急にコンゴウ団のアヤシシが来て驚いたんだね…」
「あっごめん。ママのモトトカゲでパルデア中を爆走してた宝探しの記憶が騒いで…」
「まったく。…それで?バサギリを鎮める算段、ギンガ団に立てられたというのかね?」
「立て…られ…まあうん、立てられたって言えばそうかな…」
「何故そんなにも歯切れが悪いんだね?」
「私の口から言うのかーって思って…」 - 9680番24/10/05(土) 08:32:01
「えっとぉ……ユキエさんのお漬物のお手伝いしたし、コサメちゃんにズバット見せたし……
ズバット、なんで目ぇないのに飛べるんやろなあ。えーと、あと何やっけぇ?」
『プシュ!』
【黒髪の少年に追従していたヒノアラシが、少年の足を鼻先でつついた】
「どしたん?」
【振り返った少年に何かを教えるように、赤く染まりつつある空と、始まりの浜へ向かう門を交互に見ている】
「ん、ん~……あ!そっかそっか、えっと、フワンテ?の調査やんなあ。
教えてくれてありがとお。行こかぁ」
【少年はヒノアラシと共に始まりの浜へ向かい歩き出した】 - 97グレイ24/10/05(土) 08:51:58
【ミジュマルのアクアジェットがコリンクを吹き飛ばした。ベースキャンプに戻り、2人はやっと落ち着いて息を吐く】
「もう……。いくら頭上から降ってきたとはいえ、ケムッソを庇ってコリンクから逃げ続けるなんて。軽率にベースキャンプから離れないでください、ラベンさん。相棒のポケモンはいないのですから」
「面目ないのですよ、エラくん。助けてくれてサンキューなのです」
「……いいえ。それにしても、大人しくて、人間を怖がりませんし……丁度いいです。コトブキムラに連れ帰ってスグルさんの相棒にどうか打診してみましょうか。幸いにして、こちらに協力してくださるみたいですしね」
【どうですか? と元気なケムッソの前にモンスターボールを置く少女。キュメキュメと鳴くケムッソはコツンとボールに頭を当て、自分から中に入っていった】
「行ける範囲までは行きましたし、戻りましょう。ショウさんを呼んできますね」 - 98フォト24/10/05(土) 09:04:46
「何?バサギリの好物を 投げつけやすいよう加工する!?なんて着想!ギンガ団が持ちこんだ科学の力って すげー!!バサギリに好物を食べてもらえるならオレも手伝う!」
「うん…まあ喜んでもらえて何よりだよ」
【張り切るキクイに生温かい視線を向けつつ、一緒に作業に入ろうとした金髪の少女をカイが呼び止めた】
「こら!キクイ、わたしを待て」
「あ、カイさん」
「約束通りバサギリの好物、ころころマメを持ってきたよ」
「あ、申し訳ないね。カイさんのこと忘れていたね…!」
「ありがとうございます。もう一つの好物はキクイさんが持ってるのかな?」
「そうだ。…だがキクイ、まだ渡すな」
「え?」
「わたしたちシンジュ団の問題…解決できないならギンガ団に任せるしかないけれど。だが本当に任せてよいのか、という思いも悩みにあるんだ…ギンガ団とわたしたちとでは風習も考え方も異なるから」
「見張り件お手伝いをつけてくれてもいいんですよ???」
「それは…シンジュ団も一枚岩じゃないから…ギンガ団と積極的に協力となるとなかなか…」
「あっなんかスイマセン」
「そこでだ。あなたを試させて!モンスターボールで捕らえたポケモンを使役して戦うようだけど、わたしにも兄弟ともいえる頼もしいポケモンがいるからね!わたしとグレイシアに勝てたならバサギリのこと任せるから!」
「ノルマのようにボールのことディスるのやめてください!!ボールの寝心地がよすぎて爆睡したせいで体調不良を疑われたことがあるうちのほっぺちゃんみたいな子だっているんですよ!!」
『らいらいちゅ~』 - 99ノブ24/10/05(土) 09:07:51
【坊主頭の男】
ん〜さっぱりしたのう!
【鏡の前で髪型の具合を見る男の様子をフタチマルがアルセウスフォンで撮影している】
お?タチ丸、何しとんじゃワレ?
これ気になんのけ?ん?
「じゅじゅ〜」 - 100グレイ24/10/05(土) 09:45:55
「……んん……」
「ホタチ……剣……ソード、ブレード、レイピア……メイス、スパタ、クシポス、ファルカータ、プギオ、ロンパイア、ファルクス、グラディウ」
「ぴちゃ!」
「……グラディウス?」
「じゅじゅ~!」
「……わかりました。これからもよろしくお願いしますね、グラディウスさん」
「ぴちゃあ!」 - 10180番24/10/05(土) 10:42:57
「うーん?フワンテも子供もおらへんけどなあ……」
「ちょうさたいさん!!!」
【黒髪の少年が声に反応して振り返ると、フワンテに絡みつかれて動けない幼い少年の姿があった…】
「あのね、あのね、おうちに帰りたいの! でもね、フワンテが放してくれない!」
「そら大変やなあ」
「おねがい!ぼくの手をひっぱってよ!」
「ええ?」
【黒髪の少年はフワンテを一瞥し、困ったように笑うと幼い少年の手を引いた】
「あかんよお、帰りたい子を放したらんのは。……寂しいんやろけど、そんなに焦らんでもええやんかあ」
【フワンテは寂し気な声を上げながら遠くへ飛び去って行った…】
「フワンテは悪い子じゃないんだよ」
「せやねえ。寂しい時に遊んでくれるん、めっちゃ嬉しいもんなあ」
「うん!」
【タケオと名乗った少年が立ち去るのを見届けてから、黒髪の少年はフワンテの去った空を見上げた】
「そんなに焦らんでも、皆いつかそっちに行くんやから。それまではこっちで遊んだってや」 - 102フォト24/10/05(土) 12:15:42
「リオ、ころがる!」
『びぱ!!』
【ビッパの攻撃でグレイシアは戦闘不能になる。バトルに勝利したビッパが高らかに鳴くと、旋風が巻き起こった】
「これは…きたきたきたーっ!!」
【金髪の少女は興奮した様子で首から下げたカメラを素早く構え、シャッターを連続で切っていく。ビッパはみるみるうちに姿を変え、ビーダルへと進化した】
「やった~♪いいの撮れたよ、リオ!!」
『びぃ♪』
「そうか…ボールはあくまでも道具。捕獲したポケモンを相棒として心を通わすこともあるのか…あなたであれば大丈夫かもね」
【喜び合う少女とビーダルの様子を眺めていたカイは、ふと肩の力を抜いて表情を和らげた】
「ギンガ団の算段とは何?好物をどうするのか教えてくれる?」
「アッハイ。えーと…そうですね、ハイ…」
「どうして言いにくそうなの?」
「もう一回自分の口で説明するのかーと思って…」
「オレはいい作戦だと思うけどね?」
「まあ現状ほかに案もないしね…」
「???」 - 103グレイ24/10/05(土) 15:48:14
【コトブキムラ、ギンガ団本部前。見張りをしている男性におずおずと話しかける少女】
「あ、スグルさん……」
「ケムッソをゆずってくれるのか?」
「は、はい。……えっと、ですが、ポケモンにも都合がありますから、拒否されたら諦めてください、ね」
「ああ、わかった。こんな短期間で連れてきてくれるなんて、うわさ通りの凄腕だな」
【居心地が悪いのかスグルの言葉はスルーしてケムッソの入ったボールをスグルに渡す】
「出してあげてください」
【ボールから出てきたケムッソは少女とスグルを交互に見つめる】
「さきほどお話した、スグルさんです。どうですか? この方と一緒に過ごす、というのは」
「キュメ……」
【じっとスグルを見つめるケムッソ】
「ケムッソ。おれと一緒にきてくれるか?」
【黙ってスグルを見つめるケムッソ】
【ケムッソの圧にも負けず、スグルはしゃがみ、目線を合わせる。ひたすらに待っている】
「キュメ……!」
【うなずくような動作をして、ケムッソはスグルに近づいた】
「いいのか!ありがとう、ケムッソ!」
「きみもありがとう。りっぱなアゲハントに育ててみせるよ!」 - 104グレイ24/10/05(土) 16:12:13
異端者。……まあ、特別扱いも、のけ者にされるのも、昔と同じですし……前よりは、よっぽど……
……あ。レシピをいただきましたけれど、げんきのかけらって自分で作れるんですね。2000円もするのに作れるなんて、驚きです。コトブキムラでは販売していないみたいではありますが……
夕食です。……気が、思いですね - 105フォト24/10/05(土) 16:17:17
【金髪の少女がカイ、キクイと協力して何かの粉をボール状に加工している…】
「できた!山盛りのシズメダマ!バサギリも落ち着くだろうね」
「結局シズメダマって名前でいくんだ…。あの、2人とも手伝ってくれてありがとうございました」
「オレはバサギリのキャプテンだからね!バサギリに好物を食べさせるのであればオレが関わるのは当然なんだね」
「この事態をなんとか収めたい気持ちは私も一緒だから…」
「それでは…森キング、バサギリをお呼びするかね」
「あ、ちょっと待って」
【張り切って巨木の戦場へ足を向けようとしたキクイを少女が冷静に引き留めた】
「おーい!!ここまでやらせておいて何!?怒りますからね!ぷんぷん!」
「あざとく怒らないの!!激アツなキャプテンのキクイさん、もうちょっとだけ力を貸してよ!」
「げ、激アツ…?確かにバサギリへの想いと知識は絶対に負けない自信があるけれど…」
「そう!それだよ!!バサギリの知識、特徴…特にタイプとか攻撃手段とか行動パターンとか!そういう役に立ちそうな情報を教えて!成功率をできるだけ上げたいの!!」 - 106フォト24/10/05(土) 16:59:32
- 107グレイ24/10/05(土) 17:21:06
「エラくん! 団員ランクが あがったお祝いです!」
「あ、ありがとう、ございます……」
「うれしいことがあると イモモチもおいしいですね! これからは 調査隊の任務だけでなく みなさんの依頼と大忙しですね スグルさんの依頼は引き受けましたか?」
「あ、はい。報告まえに、お渡ししました」
「コトブキムラのみなさん ポケモンには詳しくないので…… なにかあると調査隊に 相談というか依頼が舞いこむのです」
「みなさんのお話をきいたり ボクの研究室にある黒板に貼られた 依頼メモをみることで請け負えますよ」
「はあ……」
「ちなみに ショウくんが頼まれた 依頼はどのような内容ですか?」
「その件ですが エラにお願いしようかと ポケモンを戦わせる才能が 必要だといわれましたから……」
「えっ……」
「依頼主はたしか…… コンゴウ団のヨネさんですね」
「コンゴウ団……?」
「コンゴウ団の方々は ボクたちギンガ団よりも前から ヒスイ地方で暮らしています うまく交流できればポケモンのことも いろいろ教えてもらえそうですが…… とにかく話は明日きくとして 今夜はゆっくり休むのです!」 - 10880番24/10/05(土) 17:43:57
- 109グレイ24/10/05(土) 18:00:19
- 110ノブ24/10/05(土) 18:07:52
【群青の海岸で笛を吹くカイ】
お見事!
『笛はいい 音色はどこまでも届きそうで…… うん! いまのわたし あなたと心から戦える!』
どうしてですけぇ!?
『わたしはわたしの弱さを 知らねばならないの! お頼みします』
そういう事なら不肖このノブ、しっかりカイの姐さんのお相手させていただきやす!
『時空の裂け目…… その先に 広がる空間を知る人よ 参ります!』 - 111ノブ24/10/05(土) 18:10:41
- 112フォト24/10/05(土) 18:53:48
「森キング、バサギリ…お祭りの時期ではありませんが、お好みの食事を調えました。天と地の間にて働き給う我らのキングよ。感謝の気持ちを捧げます。お姿を現したまえ…」
【祭壇の前で祈りを捧げるキクイを金髪の少女が固唾を飲んで見守っている】
「シルベ、バサギリに注目して!大事なのは回避だよ。技を回避してシズメダマを投げるんだ」
「注目…注目かー…」
『グラッシャー!!』
【少女がカイのアドバイスを反芻していると、地響きと共にポケモンの雄叫びが巨木の戦場に轟いた。キクイとカイが口々に激励の言葉を飛ばしながらその場から離脱する】
【両腕の大斧で木を薙ぎ倒しながら、金色に光る大型のポケモンが現れた!】
「光ってる…イルミナ現象…?いや、似てるけど違う…?」
「シルベ、来るよ!気をつけて!」
「りょーかい!…私にとって注目っていうと、やっぱこれかな」
【少女は右手にカメラ、左手にシズメダマを構えるとレンズ越しにバサギリと相対した】 - 11380番24/10/05(土) 20:06:25
- 114グレイ24/10/05(土) 21:30:27
「もしも、親の言うことが絶対なら。……そういう人たちは、親に死ぬように言われたら、喜んで死ぬんでしょうか」
「ぴちゃ?」
「……わかりませんよね、すみません。もう寝ましょうか、グラディウスさん」
【小さな寝息が聞こえてくる】 - 115フォト24/10/05(土) 22:39:43
【金髪の少女は息をするようにシャッターを押す傍らでシズメダマを投げ、バサギリへと命中させていく】
「投げるのはっ、問題ないけど…、体力が、きついかも…っ!」
【攻撃を避け、巨木の陰に隠れ、隙を見て的確にシズメダマを投げていくが、回避する際の動きが大きく息が上がってしまっている】
『くぽ!!』
「いだっ!?」
【ボールから出てきたモクローが少女にたいあたりをした。倒れた少女が数秒前まで立っていた場所に巨体が通過していく。バサギリは勢いを殺しきれずに巨木へと激突した】
「いて~…今絶対擦ったよこれ」
『もふっふぅ!!』
「わかってるよォ!!サンキューね!!」
【少女は巨木にぶつかった衝撃で動けずにいるバサギリへ狙いを定めると、カメラとシズメダマを構え直した】 - 116グレイ24/10/05(土) 22:53:20
【調査が仕事ということは、黒曜の原野に行けばいいのだろうか。そのようなことを考えた少女は荷物を確認して外に出る。前方からやってきておはようございます、と話しかけてきたショウに同じく挨拶を返した】
「あの よろしいでしょうか 頼みたいことが あるのです」
「はあ……。それは、構いませんが……」
【なんだろう、と疑問符を浮かべ、断る理由もないと続きを促すが、】
「ありがとうございます! では 訓練場でお待ちしますね ポケモンをたくさん捕まえていたら 放牧場で入れ替えるのもいいですよ」
「あっ……。……ええ……?」
【要件だけ伝えて走り出した姿に思わず声が出る。訓練場ということはバトルか組手かだろうか。詳細はわからないが、とにかく行ってみないことには始まらないと歩きだした。腰には二つのボールが提げられている】 - 117フォト24/10/05(土) 23:13:20
【何個目かもわからないシズメダマがバサギリへと命中したその瞬間、身体を覆っていた金色の光が抜けて空へと昇っていく】
【元の砂色に戻ったバサギリは、先程までの暴虐ぶりが嘘のように穏やかになると金髪の少女へプレートを一枚託し、森の奥へと消えていった】
「お、終わった…?」
「なっ、なんなんだ?バサギリの全身から光が消えていった!?森キング、バサギリ…鎮まったと考えていいのかね!?」
「キクイさんから見て戻ったっぽいならそうなんじゃない?…はー、終わった終わった。死ぬかと思った~もう嫌だ~」
『らいちゅ~』
【泣きべそをかきながら甘えてくるアローラライチュウの頬を撫でながら、少女はアルセウスフォンを操作すると映し出された画像一覧を眺めて物思いに耽った】 - 118フォト24/10/05(土) 23:26:52
「やはり不思議な雷がバサギリの力の源だったの?」
【遠くから様子をうかがっていたカイとキクイが近づいてきて口々に考えを言い合う】
「先日、時空の裂け目から不思議な雷が落ちた…やはりバサギリはあの雷に打たれ、荒ぶったのではないだろうか」
「やはり時空の裂け目の向こうにはシンオウさまがいらっしゃって、不思議な雷はその御力なのかね!?」
「おいコラ、人にもポケモンにも被害が出てるんでしょーが。滅多なこと言わないの」
「その通り。キクイ…森キング、バサギリはシンジュ団を襲うポケモンを退けてくれるありがたい存在。本物のシンオウさまの加護を得たなら、意味なくポケモンや人を襲うなんてありえないでしょう?だからシルベさんが成したことは大事なことなんだよ」
【キクイを窘めると、カイはどこか晴れやかな表情で金髪の少女へと向き直った】
「コンゴウ団ともギンガ団とも事を構えずに済んだよね。ありがとう」
「どういたしまして。最悪の事態にならなくてよかった」
「失礼な物言いをしてごめんなさい。あなたが空から落ちてきたこと…わたしも信じる。他にも荒ぶって苦しむポケモンがいたら救ってあげてよ」
「えっそれは嫌だ…次こそ死んじゃうもん」
「そ、そんな…」 - 11980番24/10/05(土) 23:30:44
バサギリのとこって、川入らんな行かれへんのかなあ
遠回りしたら、通らんでも行けるんかな
ハオちゃん、川って入るの嫌やねんなあ……
寒いし、濡れるし、こけたりしたらめっちゃ最悪やんかあ
他の道、他の道…… - 120フォト24/10/05(土) 23:51:59
なんとかなったー もう二度とやりたくない
荒ぶるバサギリ、レンティル地方のイルミナ現象と似てる気がしたんだけどどうなんだろ?
イルミナ現象は生命エネルギーが活性化するから強くはなりはするけど…あんなに暴れたりはしないから、関係ないのかな?
あーん、もっとレンティル地方での調査が進んでたら色々わかったかもしれないのに!!
ありがとー
いやマジ無理もう無理 ワンチャン野宿しながらこつこつポケモン捕まえてた方がマシなんじゃないの
報告しなきゃいけないからとりあえずコトブキムラに戻るけどー…
ピカチュウだー!!ヒスイの野生の子はさすがシュッとしてるねー
うちのほっぺちゃんのもちもちピカチュウ時代も可愛いけど!
【丸っこいピカチュウがケチャップをたっぷり使ったサンドウィッチを食べている写真】
- 121ノブ24/10/06(日) 05:58:58
『すっきりした! 世界は広く…… わたしは小さいなぁ ありがとう! あなたのポケモンを元気にするね』
へへ、ありがとうございやす。
『うん あなたになら 本音を話せそうだよ デンボクさんとは団の長同士…… 弱みをみせたくないし』
『どうして わたしがあれこれ 背負ってしまっているのかなあ』
姐さん…シンジュの長になるの嫌だったんですかい?
『そんなことはないよ!これでもわたし、ガラナちゃんとシンジュの長をかけて修業したりしてたんだから』
『ただ…難しいなって。ただでさえシンジュ団は昔気質の保守的な人が多いから…』
『あのね 海岸にいるキャプテンは そのガラナちゃんなの。 ただ世話するキングもいないし キングの後継も育っていないし キャプテンにふさわしくないと 異を唱えるものもいるんだよ…… 』
なるほど…ワシらで言うところの若頭補佐に若を託す器がないと…
『あーうん多分そんな感じ』
『おほん、でも だれがなんといおうと わたしにはとても大事な人 シンジュ団の長の座を巡って いろいろ競い 教えてもらったし それで頼みというのは…… 彼女が連れている キングの後継を鍛えてほしいの! 』
ええ、いや、努力はしやすが…ポケモンをよく知らん自分にですけぇ!?
『あなたの強さであれば キングの後継も独り立ちできるし そうすれば異を唱えるものも 彼女をキャプテンとして認めるよね 荒ぶるバサギリを元に戻し シンジュ団を助けてくれた あなたなら大丈夫だと信じているよ! ガラナちゃんなら ここをくだって 左手の坂をのぼった先にいるはず』
はぁ、これはとんだ大役を拝したもんじゃ。 - 122グレイ24/10/06(日) 06:08:10
【訓練場に足を踏み入れた少女は気を鎮めているショウを見つけてそっと声をかけた】
「あの、ショウさん」
「来てくれたんですね、エラ。……ありがとうございます あたし決めました!」
「なにを……ですか?」
【自分の知らないところで話が進んでいる。そもそも訓練場に呼んだ理由は、と首をかしげたところへショウの元気な声が入ってきた】
「あたしも相棒がいるのです ……ちょっと問題ありのコですが 図鑑完成のため がんばらないと!」
「相棒、ですか」
【初耳だが、調査隊ならおかしくもない。一度も見なかったのはなぜだろうと思わないでもないが】
「はい あたしの相棒 ピカチュウです!」
「びがぁ!!」
【威勢よく鳴くピカチュウに視線を移す】
「はじめまして、ピカチュウさん」
「コリンクに襲われ あまりの恐怖で 思考停止に陥ってしまい…… 相棒と一緒に戦うこともできず…… それ以来 いうことをきいてくれなくて それにどう命令して…… 戦ってもらうのかも わかりませんし」
「びがぁ!!」
【そっぽを向くピカチュウになるほど、と思う少女】
「本当の本当に大嫌いで愛想を尽かされたら、逃げられてしまうので……今はまだ、大丈夫ですよ。ポケモンはこちらが思うよりもずっと愛情深いですから」
【それが良いか悪いかはまた別のはなしだが】
「そうなんですか? でも それなら 尚更 あなたと相棒の活躍をみて あたしたちも がんばらないと…… だから勝負してください 戦い方を学びたいのです!」
「そういうことなら、お引き受けしましょう」
【少女が快諾して、2人は端と端に走っていく】 - 123フォト24/10/06(日) 09:54:00
【アローラライチュウを伴い、よろよろしながら団長室に入ってきた金髪の少女をデンボクが出迎えた】
「うむう、大儀であった!話はすべて聞いている。見事荒ぶるバサギリを鎮め、みなの安全安心を取り戻したのだ」
「はい。じゃあこれで…」
「お前は空から落ちてきた得体の知れぬ者にもかかわらず、ギンガ団のために働いた。多少は認めようではないか。だが終わりではない」
「え?」
「他のエリアでも荒ぶっているキングたちがいるという。だからこそポケモンを調査せよ。コトブキムラの役に立て!」
「は?」
「話は終わりだ。調査隊はイモヅル亭だな。お前も行くといい」
「…………」
『らいぢゅ~…』 - 124フォト24/10/06(日) 10:31:22
いやギンガ団のためじゃないし!!バサギリとセキさんとカイさんとキクイさんのためだし見捨てたら後味悪いから結局自分のためだし!!
というかギンガ団のためだと思ってるならお疲れ様とありがとうぐらい言えんのかーい!!まさか大儀であったっていうのがそれじゃないだろうな!?だとしてもなんで上げてから落とすねん!!
つ、漬け物と糒を頑張って作ろう…身体がもたんマジで
あとユキエさんから教わった切り干し大根を作りたいな どこで自生してるんだろ?お店で売ってるのは見かけたけど高いんだよね
ケムリイモで干し芋作れないのかな?
もっと料理やっとけばよかった~
はー、とりまご飯食べて寝よ
騒いだお詫びにレンティル地方のかわいいビッパセレクション置いとく - 12580番24/10/06(日) 13:21:53
キクイくんってちっちゃくてかわええなあ
なんか、子犬っぽい感じ。ハオちゃん末っ子やから、新鮮やし好きやなあ
あんなちっちゃい子がキャプテンしとるん、ほんますごいわ!
カイちゃんはなんか悩んどったけど、ハオちゃんに協力してくれるみたいやしよかった~
……で、どないしたらええんやろ?とりあえず博士に聞いてみよかなあ
えへへ、かわええやんなあピカチュウ
丸っこいのもめちゃかわええ~!ええなあ、おいしそうに食べとるのかわええなあ!
あ!そのポケモンも知っとるで!なんやっけ、チコリータ……?それは進化する前やっけ……
姉ちゃんが好きなポケモンやねん!でもそんなキラキラしとったかなあ?
何にせよ綺麗やねえ、ええ写真やわあ
- 126ノブ24/10/06(日) 17:39:28
- 127フォト24/10/06(日) 18:03:28
小さい女の子からともしび?集めるようにお願いされた
一度断ったんだけどポケモン調べるついででいいからって押しきられちゃった
みんなやけに押しが強いのなんなの?まー別に危ないことじゃないからいっか
ところで絶対盛大に擦ったと思ってたところ、すっかり忘れててさっき見てみたらちょっと赤くなってるぐらいだったんだけど…
私って意外と頑丈…?
ありがと!可愛いでしょ~~~ やっぱりうちの子が一番!!
あーたぶんチコリータが進化したらこの子になるんだったと思う 私もあんまり詳しくないけど
これはイルミナポケモンって言ってね、レンティル地方でしか見られない特別な模様と光を持つポケモンなんだよ なんでそうなったのかはよくわかんないけど
なんと100年ぶりに確認されたこの子の撮影に成功したのが何を隠そう私なんです!!
貴重なご意見どーも
あ、知識の方は普通に助かるかも ありがとね
- 128グレイ24/10/06(日) 19:10:51
ショウさんに勝ちました。……言うことを聞かないピカチュウ、少しだけ懐かしいです。ポケモンと会ったばかりの頃は、何でも従ってくれるわけではありませんでしたね
……ところで、さりげなく、ショウさんの依頼がこちらに割り当てられているような
ぴか、ぴか、光っていて、とても素敵な写真です…! メガニウム、と、いうのでしたっけ
イルミナポケモン…。安直ですが、光るから、でしょうか。撮影おめでとうございます。ビッパさん、ふわふわもちもちで大変かわいらしいですね!
……あ。野草は、毒草と間違えやすいものも多いですから、確信が持てるもの以外は手を出さないようにしてくださいね。例えばギョウジャニンニクはイヌサフランとよく似ていますから
- 129ノブ24/10/06(日) 21:29:35
ガーディ『ガルルワ!』
『およしなさいな あたくしはシンジュ団のガラナ あなたさまは……? 』
申し遅れやした。自分ギンガ団の若い衆、寒川 忍と申しやす。
『ああ ギンガ団の! バサギリと ドレディアを鎮めた 強者ときいていましたが…… その評に違わぬ顔をしておられるのね それで なにをしに いらしたの?』
『 さいわいなことに群青の海岸に 荒ぶるキングはおりませんのよ 高波にさらわれた子供を救うため 身を投げだし 海の藻屑となり…… どちらがキングの子供の ガーディだと思われます?』
こちらの貫禄のある方でしょうか?
『みなさま そうおっしゃるのよ』
『こちらの おとなしくて すぐに隠れたがる ガーディが 先代キングの子供なのです』
ガーディ『……クヌン』
う、それは失礼しやした。
『キングたる資格の持ち主ですが この子は父の死を目の当たりにして 心に深い深い傷を負いました…… それを無理やり鍛え 次なるキングにするなど…… あたくしには到底できませぬ』
『シンジュ団のみなになんといわれようと この子のあるがままに 寄り添おうと決めております』
ウッウッウオオオ…!
『ど、どうしましたの』
ガラナさん…あんた立派な姐さんじゃ…身よりもないワシを拾ってくれたカシラと同じ事を言っちょる…ずびっ!
そこまで言うならワシがなんとかカイの姐さんにうまくナシをつけときやす!安心してくだせえ!
『まあ、それはよかった』 - 130ふたりの調査隊24/10/06(日) 22:15:11
【謎の空間が映る動画。反応が遅れて光弾を受ける。焦げ付いたところから服が裂け、白い腕が露わになるが怪我をしていないと判断すると次弾に対する回避姿勢をとった】
「対象想定残り体力――」
きっとあと少し!一気に攻める!
【合成音声を遮るように叫ぶと攻撃の僅かな隙間にしずめだまを光るポケモンにひたすらぶつけ続ける】
「攻撃が来る。回避姿勢を」
【合成音声の声を無視して最後に投げた一投が攻撃を放とうとする瞬間のポケモンに当たり、動きが止まった】 - 13180番24/10/06(日) 23:22:54
博士に言われて気付いたけど、たしかにハオちゃん、投げるの上手?
これってもしかして、ピッチャーの才能あるんかなあ
えへへ……ハオちゃん、スラッガーの方が好きやけど、ピッチャーもかっこええなあ
あれえ。いつの間にか、ヨネさんと高台ベース行くことになってたわあ
一緒に歩いてる途中、ヨネさんにも掲示板見せたろ思ったけど、画面が真っ暗で見えへんて……
覗き見防止機能、みたいな?不思議やなあ
うふふ。見た目もやけど、やっぱり愛されとる子はかわええねんなあ
あなたにいーっぱい愛されてるからこそ、あんなにかわええんやとハオちゃんは思うで!
イルミナポケモン、かわいくて綺麗やなあ……
え~!じゃあ、あなたってめっちゃすごいカメラマンやんかあ!
- 132ノブ24/10/07(月) 09:03:44
【オバケワラで息を潜める男】
……おお、わらわら出よったわ。
【ヨマワル達が集まる様子を見ているとそこへサマヨールが現れた】
今じゃ!いけ!
【男はイーブイを繰り出した!】 - 133グレイ24/10/07(月) 10:12:29
【黒曜の原野、大志坂。ヨネが待つのはもう少し先だ、と思いながら、少女は向かうべき方向を見る】
【そこに、後ろから近寄る気配。ぞっ、とするなにかを感じ取り、少女は腕を袖にやって振り向いた】
「……ウォロ、さん? ……なんだ、驚かさないでくださいよ……」
【警戒はとかないまま、少なくとも顔と名前は知っている人物であることに息をつく】
「あはは 驚きましたか? 驚きましたよね だって驚かせたのですから いいですか? ポケモンを 捕まえるときの秘技がありまして 秘技・背面取りの術! ポケモンの背面に ボールを当てることで驚かせ 捕まえやすくなったり 戦いも有利になるのですよ ポケモン図鑑をつくろうとしている 調査隊であればヒスイ地方にいる すべてのポケモンにであうかもしれません ジブンはその日を 楽しみにしていますよ!」
「はあ……」
【ウォロの早口の言葉に気押されつつ、少女は気のない息を吐く。言いたい事を言って消えた彼に訝しむような目を作った】 - 134フォト24/10/07(月) 10:33:55
- 135グレイ24/10/07(月) 13:40:08
- 136フォト24/10/07(月) 15:39:17
「やっほーいたずらトリオ。元気?迷惑かけたり、逆にいじめられたりしてない?」
『びぱ』『びっぱ!!』『びぱ~』
「よしよし。健康でかわいくてえらいね~」
【3匹のビッパたちに話しかけながら体を拭いたりブラッシングをする金髪の少女に建築隊の制服を着た女性が声をかけた】
「よう、調査隊」
「サザンカさん。この子たちの働きぶりはどうですか?」
「さすがはポケモンなだけあるな。あっという間に丸太を木材に変えちまう前歯は重宝してるよ。ただ…やる気にムラがあるのが玉に瑕だな」
『びぱ?』
「ポケモンですからね。この子たちとの信頼関係が育ってくればどうにかなると思います」
「なるほど。確かにまだ迎え入れて日が浅いから、そこは仕方ねえか」
「こう見えて人間のこと結構見てるんで、大げさなぐらいいっぱい褒めてあげてください。もちろんダメなことしたらちゃんと叱らないとですけど」
「飴と鞭が大事ってことだな。他の連中にも伝えておくぜ」
「あとおやつをあげると喜びますよ」
「…考えとく。無闇にあげて太らせてもよくねえ」
「ちょっとぐらい丸い方が可愛いのに…」
『らいちゅ♡』 - 13780番24/10/07(月) 19:50:46
「さあ!カミナギのふえを吹き、アヤシシさまと駆けまわりな」
「アヤシシと疾走すれば原野のどこにいくのもあっという間よ!」
「わーい!よろしくなあ、アヤシシさん。早速乗ってもええかなあ」
【アヤシシは黒髪の少年をやさしく見つめている…かと思うと姿勢を低くした】
「どうやらアヤシシさまも、あんたと駆けまわるのを心待ちにしているらしいね!」
「これで跨りやすくなったろ。乗ってみな」
「やったあ。よいしょ、と……あれえ」
「おい!反対側に転げ落ちる奴があるかよ!」
「怪我はないかい?……この調子じゃ、ダッシュやジャンプで振り落とされるかもしれないね」
「ジャンプ~!?絶対楽しいやんかあ!やろやろ、アヤシシさん!」
【少年がしっかりと跨ったのを確認し、アヤシシが軽々と跳躍した。……少年は地面に転がっている】
「……おかしいなあ。……あいたたた」
「……何というか、放っておけない雰囲気だな」
「しかし、怖がって泣き出すよりはいいじゃないか。ハオ、立てるね?」
「うん。怪我もしとらへんし。……でもさすがに落ちるのは怖いわあ。ジャンプはもっと慣れてからやねえ」 - 138フォト24/10/07(月) 22:13:12
「スグルさんこんにちは。アゲちゃんの調子はどうですか?」
「お、アンタか。おれたちは仲良くやってるよ!」
『キュメ!』
【警備隊の男性の傍らで元気よく鳴いたケムッソだったが、不意に身を捩らせると旋風が巻き起こった】
「スグルさん!」
「こ、これはもしかして…!?」
【薄紫色の繭のようになったその姿を見て金髪の少女とスグルは喜びの声を上げる】
「アゲちゃんが進化した!やった、カラサリスだ!」
「おめでとうございます!むしポケモンは成長が早いからアゲハントまであとちょっとですよ!」
「ああ!頑張るぞ、アゲちゃん!」
『まゆまゆ~!!』 - 13980番24/10/07(月) 22:28:46
- 140ふたりの調査隊24/10/07(月) 23:51:47
「あきらめなければ、おもいはいつかかなえることができる」
【大きな白のポケモンが少女に語り掛けている様子の動画。そこに合成音声の声が響く】
「アン、ボクらの役目は終わった帰ろう」
ねえヨハネちゃん
「何?」
またこの時代を歩き回ったり、せめて皆にもう一回お別れを言ったりすることは出来ないかな?
「アン、ここはキミの世界でも時代でもない。ボクたちは本来紛れもない異物であり、一度壊れて歪んだ時空の影響を受けにくいというだけの理由でここにいる。理由がなくなればいる意味はない」
それでも、すぐに行かなきゃダメなの?
「……キミの回答はこの空間についた時からある程度予測出来ていた」
「この世界のアルセウス。この場を借りることを許可してほしい」
「……いいでしょう。あなたたちじしんがえらんだそのけっかがどうなるのか。みとどけましょう」
「ありがとう」
【瞬きをもって頼みに応じたアルセウスに礼を言う音声がアルセウスフォンから流れ発光した】
「本体情報を受信 機能制限及び行動パターンを再設定 立体ホログラム構築 ポケモン6体と物資を一時的に転送 その他全項目チェック完了」
ヨハネちゃん…?
【光が収まった時、そこには中性的な見た目に薄緑の髪を結わえた人物が立っていた】
「ほらアン、これでポケモンを回復して。クラシックな表現で例えると、これから最終試験、最終決戦を開始する。……キミが回復させている間に適用するルールとバトルの形式を説明するから、異論や変更したい点があったら言ってね」 - 141グレイ24/10/08(火) 16:22:45
【ヨネとショウが待つ場所から少し離れたところでショウは少女を見つけた。ひらりと手を振って呼びかける】
「こちらですよ ヨネさん 彼女が エラです」
「こ、こんにちは。エラと言います」
【駆け出し、すぐに到着した少女を紹介し、少女はぺこりと頭をさげた】
「へえ 新顔だね まあいいや とにかくきたってことは 相談に乗るってことなんだろ」
【ヨネの言葉に少女は一度うなずく】
「あたしはコンゴウ団 キャプテンのヨネ コンゴウ団や キャプテンについては いずれ説明するでいいよね 片づけてほしい用件があってね さっさと話を進めたいのさ あんた 自信はあるかい? ポケモンを戦わせる腕前の」
【問いかけに迷い、眉を顰める。才能があるなんてとてもじゃないけど思えない。けれど、バトルが下手だとも思ってはいなかった。けして得意ではないのだけれど】
「……大丈夫、です」
【ポケモンを戦わせると聞いて、それでも逃げ出したりはしなかったのだから】
「そりゃよかった あんたのところの警備隊の若造では 歯が立たなかったからさ 横にいるのは相棒のゴンベ 兄弟のように一緒に育った仲で あんたらのように おかしなボールで 捕らえなくても共に戦ってくれるよ!」
「使ってはいなかったけれど、おかしなボールでは、ないのに……。…………ゴンべ。ノーマルタイプ。生まれたときから、ころがるを覚えている、から……」
【勝負が始まる。少し考えて、少女はミジュマルを出した】
「エオスさんは、少しお休みですね」 - 142ノブ24/10/08(火) 18:00:40
ポケモンの技で飯を作るんか…。
人間とポケモンの関わり方も千差万別じゃのう。 - 143ノブ24/10/08(火) 18:46:47
『あら、ノブさま おめでとうございます』
『……くぬん』
『ガラナさん』ガラナの姐さん!
『先代のキングが ガーディを 助けた話はしましたよね あのとき あたくしも ススキさまと イダイトウさまに 命を救っていただいたのです』
『ですから ススキさまのことを お慕い申しあげているのですが あたくしは後ろ指をさされている身…… ススキさまに迷惑をかけぬため 表立って会わぬようにしているのです』
ススキの兄貴ぃ…
『ガラナさんをお助けしたのは…… 人として 当然のこと……』
『ススキさまのみせてくださった勇気…… そのおかげで あたくしは ガーディを キングにせぬまま守る勇気を得たのです』
うう…暖かい話じゃ…!
『はあ…… この話は よしましょう』
『……くぬん』 - 144フォト24/10/08(火) 19:23:21
- 14580番24/10/08(火) 21:57:53
【静けさの戻った古木の戦場で、黒髪の少年がカイとキクイと向かい合っている】
「ありがとう。他にも荒ぶって苦しむポケモンがいたら救ってあげてよ」
「すこしばかり取り乱したけれど、キミには感謝するとしますかね」
「ええよお。信じてもらえたのめっちゃ嬉しい~!ありがとお、カイちゃん!キクイくん!」
【黒髪の少年に抱き着かれ、カイが大慌てで後退った。少年は気にすることなくキクイを抱き締め、頭を撫でている】
「コラ!子供扱いはやめないか!?」
「子供扱いっていうか、キクイくんかわええんやもん。さっきぷんぷんしてたんもかわいかったあ。
ハオくんは末っ子やけど、弟おったらこんな感じなんかなあ?」
「うぐぐ……!」
「……お詫びと感謝の気持ちがあるのは確かだけど、ハオさん、やっぱり少し苦手だな……」
【見かねたカイが少年とキクイの間に割って入るところで映像が途切れた】 - 14680番24/10/08(火) 22:03:06
- 147フォト24/10/08(火) 22:30:11
- 14880番24/10/08(火) 23:13:01
ともしび……なんやわからんけど、人魂っぽいやんなあ
ユラちゃんもちょっと変な感じや。おばけ、みたいなもんなんかなあ?
知らんけど。ハオちゃん、おばけ見えるわけやないし。やっぱり人間かなあ
考えてもわからんし、ええかあ
そっかあ、よかったあ
頼りになる友達……同僚?おるんはええねえ。頼もしいやんなあ
- 149ノブ24/10/08(火) 23:19:27
【野盗三姉妹が名乗の口上を述べる】
『厳寒のヒスイ地方にしっかと 名前を根付かせてみせましょう』
コラ!何しに来たんじゃワレ!
『そこのガーディをいただきにきたのさ!』
『あたくしの相棒を? 冗談は名乗りだけにしておきなさいな』
『そっ そうです!』
『ゲンガー やっちまいな!』
させるか!サマヨール!
【ゲンガーとサマヨールが睨み合う】
『ばぁばう!?』
なっ!しまった!
『ガーディ いただき!!』
『あたくしたちが 生きづらいのは コンゴウシンジュといった せせこましい集団のせい 広いヒスイで好きに生きていくため 強いポケモンを従えてみせるのさ』
………………。
『いただいたガーディ 強くしてやるよ! というか キングにしてやるからね!!』 - 150ノブ24/10/09(水) 10:05:52
【イダイトウに乗りながら物思いにふける男】
ごく普通の世間で暮らしていけん気持ちもわからんでもない…じゃけんどカタギさんに迷惑かけるのは…スジが通らんよな…。
どうしたらいいものか…。 - 151グレイ24/10/09(水) 12:39:12
【ミジュマルのいわくだきがゴンベの急所に当たる。ふらつき、膝をついたところにアクアジェットが命中し、ゴンベが倒れた】
「よくやりました、グラディウスさん……!」
「ぴちゃちゃ!」
「ごんぬ……」
「ゴンベに勝つなんて あんた ただものじゃないね ゴンベもごくろうさん さ 戦ったポケモンたちを 元気にしてやるよ」
「あ、ありがとうございます」
「礼なんていいさ。いいものをあげるよ あんたらクラフトといって 材料からアレコレつくるんだろ?」
「……わ。ちょうど、探していて……欲しかったんです。ありがとうございます、ヨネさん」
「どういたしまして。あんたとポケモンが 息をあわせて 戦う姿がよかった! まるで英雄だな! ちいさいころに 昔話できいた伝説の英雄! 決めた! あんたに依頼する 内容はシシの高台を荒らす オヤブン退治さ! オヤブンというのは とにかく でっかいポケモンのこと シシの高台に きてくれるよね?」
【友好的な空気に、バトル後のほっとした顔をほんの少し綻ばせた少女だが、英雄という言葉を聞いた瞬間表情を曇らせる。そんな少女を置いてけぼりにアルセウスフォンが電子音を発した。思わず確認し、ヨネとショウの二人にも見せる】 - 152グレイ24/10/09(水) 12:40:16
【二人はそれぞれアルセウスフォンを見て感想を述べる。オーパーツなそれには全く触れられなかったが】
「あなたのそれ…… 行き先を教えてくれるのですね」
「そうみたいです」
「あんたの地図 しゃれてるねえ! ギンガ団の技術ってやつかい? たしかにあちらがシシの高台 その地図のとおりだよ」
「ではお任せしますね」
【引継ぎを終えたショウを見送り、まだ続きがあるのかヨネは話を続ける】
「調査隊の新顔 たいしたもんだよね! ところで あんた シンオウさまはご存じかい?」
「シンオウさま……ですか? すみません、存じませんね……」
「しかたないよね 簡単に教えるよ」
「シンオウさまは 時間を操り 宇宙をつくられた とされている 結果 ヒスイの大地が生まれ ポケモンたちが暮らせるようになった そんなすごいシンオウさまを あがめるため海を越え ヒスイ地方に集まり 定住しはじめたのがコンゴウ団 もっとも…… シンオウさまは はるか昔にお隠れになられ めったに姿を現さないとの話 だが いまだにシンオウさまに ゆかりのあるポケモンたちはいる そのお世話をするのが あたしたち キャプテンというわけ シシの高台に姿をみせるポケモンも シンオウさまの加護を得た ポケモンの血を引いているんだよ さあ いくよ」
「…………時間を操り、宇宙を。……それは、なんて……」
【なにか思い当たる節があるような顔で、シンオウにゆかりのないはずの少女はつぶやいた】 - 153グレイ24/10/09(水) 15:24:08
- 154フォト24/10/09(水) 17:53:01
【見えない壁をペタペタと触りながら前に進んでいる金髪の少女の映像】
【アローラライチュウがボールから出てくるとまるで壁がどこにあるかわかっているかのようにすいすいと進んでいき、少女もそれを追っていった】
【近づいてきたムラの男性に対し、少女とライチュウはバリヤードを隠すようにしてその前に立つ。訝しむ村人のもとへ警備隊の男性が来て何かを説明しだした】
【村人は納得した様子で帰っていき、少女とライチュウはバリヤードと警備隊の男性に笑顔を向けた】
【雑貨屋前の女性に図鑑のページを見せて何かを熱心に語っている少女の映像】
【少女がアルセウスフォンを操作して何枚かの画像を見せると、女性は歓声を上げる】
【女性に何かを頼まれた少女は喜色満面といった様子で放牧場に走っていき、一匹のムックルを抱えて戻ってきた】
【女性はムックルを撫でようと試みたようだったが、ムックルがわずかに動いた瞬間悲鳴を上げて後ずさった】
【少女はがっくりと肩を落としたが、すぐにムックルを抱え直して写真屋へ駆け込んでいく】
【しばらくして戻ってきた少女はムックルの写真を女性へと渡した】 - 155フォト24/10/09(水) 18:16:07
あのお姉さんならいけるかと思ったけどまだ触るのも無理かー…
でもムックルの可愛さに注目するとはお目が高いよね!!まずは写真からでいいからゆっくり慣れてって、いつかは撫でれるようになってほしいな~
にしてもポケモンを見ただけで逃げ出す人もいるって、今までどうやって生きてきたんだろ…?
ぴ、ピカチュウ時代のほっぺちゃんは丸々してるけど…進化してからちょいふくよかぐらいになったし…
健康についてははい、気をつけます…
- 15680番24/10/09(水) 19:51:54
おおー。ヒナツちゃんかあ、かわええ子やなあ
コンゴウ団って美男美女しかおらんのかなあ?
うふふ、他の人にも会うの楽しみやわあ
さて、今日も調査かなあ?隊長のとこ行ってみよーっと - 15780番24/10/09(水) 21:56:42
湿地、湿地かあ……うう、なんや嫌やわあ
言葉の感じが、こう、怖いやんかあ
でも団長さんも期待してくれとるし、ヒナツちゃん困っとるしなあ
うん、うーん……行ってみて、無理やったら帰る!そないしよ! - 158フォト24/10/09(水) 22:37:44
【フワンテの紐を掴んだまま日が暮れかけている黒曜の原野を走っている金髪の少女の映像】
【ぽつぽつと現れ始めたフワンテやフワライドの群れを指さして傍らのフワンテに何事か話しかけると、掴んでいた紐を離してその場から去った】
【青いたてがみのポニータを褒めそやしながらシャッターを切っている少女の映像】
【シシの高台にて現れたヒコザルを観察している少女の映像】
【森の中にてきらきらミツを拾っている少女とアローラライチュウの映像。ライチュウは時々つまみ食いをしている】
【黒くごつごつした岩のトンネルの入り口にいる少女の映像。拾った石で軽く地面を掘ってみて何事かを考えている】 - 159フォト24/10/09(水) 22:56:36
ミツをゲットしたよ!ラッキー!!
これときのみがあればジャム作れるんじゃない?とりあえず煮詰めればいいんだよね?
まあ最悪これ単体でも充分食糧だしいけるいける、うん
保存食が貯まってきたら宿舎以外の場所に保管したいんだけど、どこがいいかな… - 160ノブ24/10/09(水) 23:24:33
- 16180番24/10/10(木) 00:04:58
あわわ。やっぱり湿地って、水辺いっぱいやんなあ
うう~落っこちてしもたら怖いやんなあ……気ぃつけやんなあ
溺れちゃうの、嫌やもんなあ……
でも新しいポケモンに会えるんは楽しいやんなあ
スボミー、めちゃかわええ顔しとる~ - 162ふたりの調査隊24/10/10(木) 00:43:06
【まるで宇宙のような空間で白いポケモンに見守られながら対峙する白い髪の少女と薄緑色の髪を束ねた人物が映る動画】
「準備はできた?それじゃ始めよう」
うん。……勝つよ、勝ってみせるよ、あたしは
「言葉と実際の現象は異なる時があるよ。今回はどうかな」
【薄緑色の髪の人物はすっと背筋を伸ばして立つ。そして投げられたモンスターボールからはギャラドスが、同時に投げられた少女のボールからはエンペルトが現れた】 - 163フォト24/10/10(木) 09:06:57
- 164グレイ24/10/10(木) 11:41:24
- 16580番24/10/10(木) 22:16:53
【川の水面が激しく波打っている。岸と岸の間に掛けられた丸太橋の片方が川に落ちており、誰かが渡っている途中で事故が起きてしまったと想像できる……】
【水面を叩く手の勢いが徐々に弱まり、溺れている人物の体力は限界に近いことが見て取れる。そんな中、微かに笛の音が聞こえた】
『キュエーン』
【アヤシシが駆け付け、しかし水中に飛び込んで助けることはできないと悟り、その場から走り去った。
水面より高くに見えていた黒髪が、徐々に水面下へ沈んでいく……】
「まったく、見ていられないったら!」
【疾走するアヤシシの背も見えなくなるころ、痺れを切らしたように女性が川へ飛び込み、溺れていた少年を引き上げると草むらへ横たわらせた。
苦い顔をして少年を検分していた女性は、やがて少年のポーチから目ぼしいものをいくつか取り出すと、自らの懐に仕舞った】
「あたくしたちの寝床の近くで死んで恨まれたんじゃたまらないものね」
【誰に聞かせるでもなく言い訳じみた声音で言うと、女性はその場を立ち去った……
入れ替わりに、アヤシシに連れられて博士とヨネが駆けて来るところで映像は途切れた】 - 166ノブ24/10/10(木) 22:32:53
【火吹き島の溶岩の戦場でヒスイガーディに進化を促す野盗三姉妹】
『ほら 進化しなさいよ!』
『ここにくる勇気のあるポケモンは 進化するといわれていること うちらは調べたんだから』
『おまえ 強くなるぞ』
『ばぁばう!?』
こら、なにさらしとんじゃワレェ!!
『またきた おじゃまむし』
お前らの不安な気持ちもわからんでない、じゃけんどギンガ団にならともかくカタギさんに迷惑かけんのはスジ違いじゃろが!
『ふん、うちが相手をするわ さあ やっちまいな ユキノオー』 - 167フォト24/10/10(木) 23:00:41
【金髪の少女が宿舎の前に立つサザンカのもとへ駆けてくる】
「サザンカさん、頼みたいことって何ですか?」
「ああ…実は夜、家の中に気配を感じるんだ」
「気配?」
「何かがバチバチいってるような…他にも焦げたきのみがあったり、ガタゴト物音がしたり…調べるといったら調査隊!家の中を調査してくれよ!」
「バチバチいってて焦げたきのみっていうと…ふふん、なんとなく読めましたよ!」
「本当か?よし、頼んだぜ!」 - 16880番24/10/11(金) 06:33:10
【湿地のベースキャンプにて、黒髪の少年が震えながら焚火で暖を取っている。少年の衣服や髪は濡れている】
「何ともなくてよかったよね。アヤシシさまのおかげか」
「倒れているのを見た時は血の気が引きましたが、自力で泳いで岸に上がったのですか?
だとすればハオくん、見かけによらず泳ぎが得意なのですね!」
【黒髪の少年は無言のまま焚火を見つめている】
「ハオくん……今すぐ調査にとは言わないのです。一度村に戻って、休みを取ってからにしましょう」
「いやや」
【黒髪の少年がいやいや、と頭を横に振った。濡れた髪の先から水滴が散って、地面に滲む】
「いやや……めっちゃ冷たくて、息できんくて、しんどいし怖いし……」
「橋ならもう直したよ。丸太を固定していた紐が切れてたから、あんたたちのところの建築隊に頼んで補強してもらったんだよね」
「でも怖いんやもん」
【膝を抱える少年に、ヨネはお手上げだと踵を返した】
「ま、これ以上は部外者が口を出すことじゃないだろうけどね。……英雄と評したのは、尚早だったか。
これじゃセキのことをせっかちと言えないよね」 - 16980番24/10/11(金) 06:50:47
「ハオくん」
「……もう、働くの嫌になってもうた。おうち帰って、母ちゃんのご飯食べて、のんびりしたい……」
「しかし、このヒスイではそれはできません。帰るためにも、調査に励むと話したはずです」
「う……帰りたいぃ……」
「昨日まではあんなに楽しそうに調査していたのです。溺れたことがショックだったのはわかりますが、気持ちを落ち着けてみてほしいのです」
「だって、でも、いややぁ……」
【少年の腰に提げたボールが揺れ、ヒノアラシが飛び出した】
『プシュ』
【ヒノアラシはその身が濡れるのも厭わず、少年に体をすり寄せる。それから短い手足を必死に動かし、何かを表現しているようだ】
「……また溺れたら、助けてくれるん?」
『プシュ!』
「……ん、ありがとお。あかんなあ、今のめっちゃかっこ悪かったわあ……泳ぐ練習しぃやって父ちゃんにも言われとったし。
博士も……わがまま言うて、困らせてごめんなあ」
「構わないのです!ハオくんが調査に出てくれなければ図鑑完成が遅れて困る……そういうボク自身の事情もありますから」
「そっかあ。せやんなあ。今も、ヒナツちゃんが困っとるって話やったし……
もうちょい、頑張らんなあかんやんな……」 - 170忍冬24/10/11(金) 08:08:43
門前払いとはこのことか。困った、取りつく島もない。詳しい話はキャプテンに聞くのが一番だと思ったんだが……仕方ない、ヒナツさんに聞くことにしよう。キングの世話をしているそうだし普通よりは知っているはずだ。
それにしても野盗か。治安の悪化は懸念事項だな。流通が滞るのは困るし、物資の強奪となればこのままでは調査が届かない地域が出てしまうかもしれない。補給経路が断たれるのはこちらとしても支障が出る。困るな。
……いや、一般人からすれば、暴力・略奪などを行う非合法組織は手を出そうが出すまいがいるだけで迷惑じゃないか? はたしてスジという問題だろうか?
- 171フォト24/10/11(金) 09:01:14
「ほっぺちゃん、わかる?」
『らいちゅ!』
【アローラライチュウが頬にパチパチと火花を散らしながら宿舎の中を歩く。しばらくうろうろすると、土間にかかっている布をぱっと開いた】
『ぴ、ぴちゅ!?』
「ピチューだ!懐かし~!かわいい~!!」
『ぴちゅちゅ?』
『らい』
「変な音がしたが…調査隊、無事か…?」
『!!ちゅ!』
【ピチューは抱え上げられたライチュウの腕から逃れると、サザンカの声がした入り口へと一目散に駆けていった】
「あれ、このピチューもしかして…そんなわけないと思うが、森で怪我してたピチューか?」
【ピチューはこんがり焼けたきのみをサザンカの足元へそっと置く】
「なんだよ、このきのみ?まさか処置したお礼なのか?」
『ちゅ!』
「…待てよ、つまり家にいたのは義理がたいピチューだったのか!一体どんな恐ろしいヤツかと思ったが、無用の心配をしてしまったぜ。調査隊は知ってたのか?」
「サザンカさんがピチューを助けたことがあるのは知りませんでしたよ?でもちっちゃいでんきタイプの仕業だろうなって。レンティル地方のエモンガっていうポケモンがりんごを電撃で焼いて食べてたので」
「なるほどな…とにかく助かったぜ!」 - 172グレイ24/10/11(金) 15:33:13
シシの高台に到着しました。道中、イシツブテさんが襲ってきましたが、グラディウスさんが対処してくれたので、被害はありません。……あの、ポケモンの進化ってこんなに早いのでしたっけ。もう、フタチマルになってしまって……
と、とにかく、オヤブンポケモンを追い払うことが依頼です。どのようなポケモンなのか、ヨネさんから聞かなくては…… - 173グレイ24/10/11(金) 17:03:10
【道を示す松明をたどり、シシの高台にたどり着いた少女。詳しい話をヨネに聞こうとしたとき、ヨネの言葉と同時に気づき、振り返る】
「おやおや…… あんたのところの博士だよね」
「ら、ラベンさん⁈ どうし、どうやってここに⁈」
「はあ…… 間にあったようですね ポケモンを研究する者として どうしてもオヤブンを観察したいのです」
「き、危険すぎます! サーカスやパレードなんかじゃないんです! ……研究を揶揄したいわけではありません。ですが、相棒のポケモンもいないのにカメラまで構えて! 余波で怪我するかもしれないのに! ポケモンが怖い生き物だと言ったのはラベンさんですよ⁈」
【少し顔色を悪くして、少女はラベンに向かって捲し立てる。それを心配の発露とするには、少しだけ過剰なようにも見えた】
「ですがエラくん、ボクは科学者です。危険があっても、そこに謎を解明する鍵があるのならじっとしているわけにはいきません」
「し、死んだらそれでおしまいです! 死ぬまでいかなくても、こんな時代で怪我をしては研究が滞ります! こ、後遺症が残るかもしれません!」
【袖を握りしめて、少女は言い募る。膠着しかけた場にヨネが割って入った】
「はいはいそこまで。それがあんたの仕事なんだろ ジャマしなければ いいんじゃないか。エラ、本人がこうまで言ってるんだ。それを汲んでやっても……」
「……umm…………。では! せめて! この子を傍においてください! それから前には絶対に出ないこと!」
【少女はぐいぐいとボールを押し付けて、さらにラベンを下がらせる。そこで改めてヨネと向き直った】
「それで……シシの高台を荒らすポケモンとは、いったいどのような……?」 - 174グレイ24/10/11(金) 20:10:15
【ヨネから話を聞いた少女はぐるりと後ろを振り返り、ラベンが後方に下がっていること、フタチマルが護衛についていることを確認する】
【現れたシシの高台を荒らすコロトックが少女に気付き、臨戦態勢に入る】
【それを見た少女もまたバトルへと意識を切り替える。フタチマルとは別のボールを出し、投げた】
【現れたのはポニータだ。炎のたてがみはごうと燃え盛り、そして気力は十分とばかりに足を踏み鳴らす】
「エオスさん、かえんぐるま!」
【野生のコロトックとのバトルが始まった】 - 175フォト24/10/11(金) 22:39:42
- 17680番24/10/11(金) 22:57:48
「帰還したか」
「あれえ、隊長さん。こんなとこにいてるん珍しいやんなあ」
【コトブキムラの門にて、シマボシが黒髪の少年を迎えている】
「湿地での出来事は聞き及んでいる。着替えを済ませ、イモヅル亭へ集合せよ」
「はあい」
【去っていくシマボシの背を見送り、宿舎までの道を歩く少年。周囲からは村人の囁く声が聞こえてくる】
「……泣きわめいていたとか……」
「調査を任せても……?」
「バサギリを……というのも、どこまでが事実で……」
「……お説教やったら、嫌やなあ」
【ぼんやりした表情のまま、少年が呟いた】 - 177ノブ24/10/11(金) 23:29:49
【勝負に負けたオタケとオウメの前に立ちはだかるオマツ】
『解せないわ なぜ敗北するのよ』
『梅のように 酸っぱい 負けの味……』
『いったよねえ あたくし ギンガ団に恨みがあると カントーから出張ってきてからの 恨みつらみ あなたに八つ当たりだね』
みつらみ あなたに八つ当たりだね』
………。
お前、こん二人の『親』じゃろが、こんな若いの二人に仁義外れたことをさせて恥ずかしくないんか。
『あなただって同じ穴のゾロアじゃないか。集団に馴染めなくて渡世人やってた口じゃないかい?』
……………ぐっ!
『それなりに実力もあるんだ、ギンガ団なんか辞めてこっちに来ないかい?』
………………。
じゃけんどワシぁ今はギンガ団の一員じゃ、そっちには行けん…。
『そうかい、じゃあ…戦うしかないね』
【オマツはゲンガーを繰り出した】 - 178フォト24/10/11(金) 23:32:51
……あれ!?
アゲちゃんよく見たらカラサリスじゃなくない!? - 17980番24/10/12(土) 00:07:20
【シマボシと黒髪の少年がイモヅル亭で向かい合っている。シマボシの前にはいくつもの空き皿が高く積み上がっている……
会話のない時間が流れ、痺れを切らしたように少年が口を開いた】
「隊長さんて、ごはんは一人で食べたい人やと思っててんけどなあ。ハオくんと一緒したかったんやったら、いつでも歓迎やで~」
【シマボシが箸を置く。とっくに皿の中身を平らげていた少年が、無意識にだろうか背筋を伸ばした】
「確認する。まだ、調査隊として働く意思を持っているか」
「うん?でも、ううん……調査しやんな、衣食住が保証できへん、みたいな話やなかった?」
「肯定する。キミは余所者であり、我々には理解の及ばない来歴と価値観を有する。未だ疑いの目を向ける者も多い。
ヒスイにて居場所を得たいのなら、自らの価値を行動で証明するしかない」
「うん、せやから……やるしかないって、ことやんなあ……」
「価値を示す方法は何も一つではない。心から望むのなら、団長へキミの配属替えを進言すると約束する」
「うん……」
「だが、ここまで見せた結果を鑑み、調査隊にキミ以上の適任はいないと私は判断している」
「……えっと……えへ……それは、期待してくれてるんかなあ」
「そう受け取ってもらって構わない」
【緊張がとけてふにゃりとした笑みを浮かべる少年を一瞥し、シマボシが再び箸を手にした】 - 180グレイ24/10/12(土) 09:50:49
【やけど状態のコロトックに向かってモンスターボールを投げる少女。すでに満身創痍だったコロトックは特に抵抗することもなくボールの中に収まった】
「よしっ……」
【近づき、ボールを拾い、コロトックをすぐにボールから出す。チーゴのみを与え、きずぐすりを施した】
「お、終わりました。ヨネさん」
【一通りの治療を終えて再びボールに戻し、少女はヨネとラベンの方を振り返る】
「たいしたもんだよね オヤブンを ひねっちまうなんてさ まるで伝説の英雄みたいだ!」
「さ、あんたのポケモンを 元気にしないとね」
「あ、ありがとうございます、ヨネさん。……ですが、前にも言った通り、英雄なんて、分不相応です……」
「キュエーーン!!」
「な なにごとですか!?」
【そんなことはない、と言おうとしたヨネを遮るようになにかの鳴き声が轟いた。高い位置に陣取ったそのポケモンに、アヤシシさま、と思わず答えがヨネの口をつく】
「…… …… …… …… …… ……」
【アヤシシは高い位置にから平地に降り、ずいと少女に近寄った。びくりと肩を震わせつつ、少女は目を逸らさない。顔色が悪いのは気のせいではないだろう】
「エラをみつめる 優しい まなざし…… ありがとうございます」
「よかったよね アヤシシさまも あんたのこと気に入ったようだよ いいかい アヤシシさまってのは 人を乗せ ヒスイの大地を駆けぬける ありがたいポケモンなんだよね」
【ヨネの言葉に、少女はへぇ……としか返せない。まだ心臓がうるさく音を立てていた】 - 181ノブ24/10/12(土) 10:30:26
【オバケワラのベースキャンプで カイ達が黙々とシズメダマを作る横で、フタチマルと共にきずぐすりをクラフトしている男】
のうタチ丸…。
ワシはあの三姉妹になんて声かけたら良かったんじゃろな…。
「じゅ〜…」
どっちの気持ちもわかるもんじゃけぇ、考えが堂々巡りしちょるが、ははは。
まあ、ワシの足りない頭で悩んでもしゃあないな、今はあのデカくなったチビ助をどうにかしような。
「じゅっ!」 - 182グレイ24/10/12(土) 10:50:42
き、緊張しました……。コロトックさんとのバトルもですが、何よりアヤシシさんです……あんな大きな力、久しぶり……
ええ、と、依頼は達成で、シシの高台にベースキャンプが設置されました。大切な場所だと聞きましたが……長の方が決めて、キャプテンの方も納得しているそうですし、いいのでしょう
これから周辺の調査、ですね
ひんやりしている場所なので、いいと思います。地中は腐敗も遅くなりますしね
バトルをしていると……。そうかもしれませんね。コッコちゃんは、進化を選ばなかったので、普通というものがわからなくて
ええと……紫色がマユルドさんで、白色がカラサリスさんでしたっけ。確か、アゲハントに進化するのがカラサリスさん……
- 183フォト24/10/12(土) 12:36:00
- 184フォト24/10/12(土) 13:05:13
【早朝のコトブキムラを金髪の少女が全力疾走している…】
「す、スグルさん…おはよーございます」
「シルベ…」
【少女が恐る恐る話しかけると、スグルが浮かない表情で顔を上げた】
「一体どういうことだ?博士がアゲちゃんのことをマユルドだと教えてくれたんだ。でもアゲちゃんはどう見てもカラサリスなのに…」
『まゆぅ…』
「た、タイミングが最悪~~~!!」
「きみ、博士と一緒にポケモン図鑑を作ってるんだろ?頼む!アゲちゃんがカラサリスと違うことを確かめるため、本物のカラサリスを捕まえてきてくれ!」
「は、はいぃ…わざわざ捕まえなくても放牧場にいるので連れてきます…」 - 18580番24/10/12(土) 13:35:36
- 186グレイ24/10/12(土) 13:51:57
ああ、それにしても……ラベンさんにひどいことを言ってしまいましたね。少し、言いすぎてしまったかもしれません……
ピチューさんも、進化は少し特殊なんでしたっけ。ピカチュウさんも石での進化でしたものね……
あら……まあ……
- 187ふたりの調査隊24/10/12(土) 14:24:03
【少女の側で羽ばたいている目つきの鋭い黒い鳥ポケモンが花のようなポケモンを薙ぎ払う。体力の尽きたそのポケモンをボールに回収する薄緑色の髪の人物。それが新たに掲げた別のボールから金属光沢を纏う曲線と荒々しさを兼ねそなえた緑の体、その使い手とは構造の異なるタイプの無機質な目を持つポケモンが場に現れた】
そのポケモンは…!
「テツノイバラ。この時代ではごく限られた地域の文献でしか確認されていない遠い未来からの存在。知られていないだけで、いつかの時には確かにいるものもある……それはキミも学んだでしょ?」
【緑のポケモンは合図とともに電撃を放つ。攻撃も回避もできず倒れたドンカラスをボールに戻して悩みながらも少女は次のポケモンを場に繰り出した】
おねがい!次の攻撃は…アイアンテール! - 188グレイ24/10/12(土) 20:51:28
「き、きゃあああああああ!!!」
【日の暮れた黒曜の原野に絹を裂く悲鳴が響いた。声の持ち主である灰色の髪の少女は青白い顔で、カタカタと身を震えさせている】
「ひ、いや……!」
【1匹、2匹、3匹……。少女を囲うように大量のフワンテが集まり、じりじりと距離を縮めていく。この数があれば大人でも容易に連れ去ることができるだろう】
「…………っ」
【少女はぎゅっと目を瞑り、袖を抱き締めた】 - 189フォト24/10/12(土) 22:07:23
【金髪の少女が白い繭のようなポケモンを抱えてスグルのもとへ戻ってきた。紫色の繭のようなポケモンの横に降ろし、訝しげに見比べるスグルに2匹の違いを説明する】
「確かに言われてみれば…こんなにそっくりなのに違うポケモンだったなんて。ポケモンって奥が深いんだな」
「ケムッソは繭になる段階で進化が分岐する珍しいポケモンなんです」
『まゆぅ…』
「先に説明しとくべきだったのに、うっかり忘れてて…ごめんなさい。あの、アゲちゃんのことなんですけど…」
「いや、それはいいんだ。そのうっかりが無ければおれはアゲちゃんとは出会えなかったかもしれないからな」
「え?」
【スグルは悲しそうに俯いているマユルドにそっと話しかけた】
「けれど、おれの知識が足りないばかりに似合わない名前をつけてしまったな。アゲちゃん、こんなおれだがこれからも相棒でいてくれるか…?」
『まゆぅ!』
【繭の身体を跳ねさせながら元気よく返事をしたマユルドに、スグルは嬉しそうに笑って頷いた】
「アゲちゃん!おれの相棒はお前だけだよ!これからもよろしく!!」 - 190グレイ24/10/12(土) 22:33:10
【袖の奥に仕込んだものを握りしめて少女は目を瞑る。高すぎる感受性はそんなことでは消えはせず、気休め程度にしかならないとしても、10を超える数のゴーストタイプに囲まれた今はほんの少しでも安心を求めていた】
【感覚のほとんどをシャットアウトして、ひたすらに耐えるための準備を整える】
「…………?」
【いつまでたっても、あの恐ろしい気配が近づいてこない。どうしてだろう。ぎゅっと閉じていた目を、少しずつ開いて行くと、】
「…………⁈」
【少女は全く気がつかなかったが、フタチマルとポニータが自主的にボールから出て戦っている。それだけでなく、】
「……な、んで…………。吾、断ったのに……」
【昼間のイーブイもそこにいた。ノーマルタイプとゴーストタイプは相互に干渉不可だが、ダメージはなくとも物理的な衝撃は無視できない。フワンテたちを後退させることは可能だった】
【ねんりきはともかく、眠気を増やすさいみんじゅつをうまく躱して、3匹はフワンテの包囲網を広げていく。ある程度穴が広がった段階で、フタチマルが少女をポニータの背に乗せ、脱出した。イーブイを連れ、そのままベースキャンプへと向かう】 - 191グレイ24/10/12(土) 22:40:38
- 192フォト24/10/12(土) 23:00:27
- 193グレイ24/10/12(土) 23:49:36
【火にあたりながらほろほろと涙を流す少女。傍には3匹のポケモンが守るようにある】
【背中をポニータに温められ、イーブイを抱え、フタチマルにてちてちと肩をさすられていくうち、呼吸はゆっくりと落ち着いていった】
「は、ぁ…………」
「落ち着きましたか、エラくん?」
「少し……。こんなに、フワンテが多いだなんて……」
「フワンテ……いえ、ゴーストタイプが苦手だったのですね」
「…………ええ。どなたかのパートナーであればまだ、耐えられるのですが……野生の子は、どうしても……」
「これでは、夜の調査がままなりませんね……」
「……ほとんどのポケモンは、朝から夕方までに確認できますから……支障という面では少ないのですが……。……ああ、恐ろしい……」
【恐ろしいという言葉は大袈裟ではないようで、会話の中でも肩や手が震えている。血の気を失った顔は哀れなほど白い】 - 194ごはん作るお兄さん24/10/13(日) 00:25:23
- 195ノブ24/10/13(日) 04:19:28
【立ち去るガラナとススキを見送るカイと男】
ふう、なんとかチビ助を鎮めたわ…。
『わ、傷だらけ!ベースキャンプに行く前に薬塗っとくよ!』
ええが、ええが!こんなん、ツバつけときゃ…。
『いいからいいから!』
【カイは男を座らせると背中にきずぐすりを塗る】
『ノブさん…… わたし…… みているだけだったね』
『ガーディをキングにできないガラナはキャプテンにふさわしくない。シンジュ団の みながそういうから 特訓でもさせてはどうかと進言して ガラナちゃんに叱られたこともあって……。あの子は目の前で 親が死んでいくところをみたの 心に深い傷を負っている そんな子を 特訓をするのが キャプテンなの? そういわれて……』
『しかも 島キングとなり 荒ぶるウインディに対してもなにもできなかったよ……』
じゃけんどカイの姐さんはシズメダマの作り方を教えたじゃないですか。
「遅れてやってきて シズメダマをつくっただけなのにノブさん ほめてくれるの? こんなにちっぽけな わたしなのに? 』
少なくとも解決したじゃないですか。
それに長には最近なったばかりなんでしょう?
『そうだけど…わたしは若くして長になって…… シンジュ団をどうしたいとかもない。それゆえ ふるくさいといわれても 昔からの風習や 場所を大切にしようとしてた。そのことでノブさんと…ギンガ団と衝突することもあったね』
『でも今回の騒動を見てわかったよ。わたしヒスイを守りたいんだ』
『シノブさん この世界に来てまだ慣れないことばかりだろうけど…。これからも頼りにしてるね。相棒とともに戦うことで あなたを助ける力を得て わたしの世界を広げるから!』
ワシも…ワシも姐さんの期待に応えますけぇ! - 196グレイ24/10/13(日) 07:20:13
あ、お騒がせして……すみません……
ええ、と……そうですね、体質といえば、体質なのでしょうけれど……昔から、幽霊とか、ゴーストタイプとか、そういうものが怖いんです
人間は、人間どうしですら、相手をそのままに受け入れることは難しいでしょう。自分と相手はあくまでも別の存在ですから、そんなことができては自他の境界が曖昧になってしまいます
形という枷を失った幽霊たちは、ありとあらゆる思念を剥き出しにするから。ゴーストタイプは、形を持っていても、他より思念が溢れやすいから。自分は、それをありのままに直視してしまうから
だから、怖くてたまらないんです。あなたがどんな体質なのかはわかりませんが、普通の人間で例えるなら、ホラーやグロテスク、スプラッタが苦手なのに、会う人すべて人体模型のように全身の皮が剥がれた状態に見えて、さらに血の匂いもたっぷりしてしまう感じでしょうか
被害がある、わけじゃないんです。ただ、ただ、気持ち悪くて、恐ろしいだけ、なんです。すみません……
退魔ラップ……そんなものが……
有効かはわかりませんが、あるならいただきたい、です。ありがとうございます
だ、大丈夫、です。いつものこと、ですし、まだ平気です
- 197ノブ24/10/13(日) 07:34:24
何と言うか、難儀じゃのう。
- 198ノブ24/10/13(日) 07:38:22
【宿舎にある姿見で背中を見る男、未完成の鯉のシルエットがやけどで歪んでいる】
あ〜、せっかくの背中の墨が…。
ただでさえ、不格好じゃったのに。 - 199ごはん作るお兄さん24/10/13(日) 10:25:56
はー、なるほどね それは体質と言って差し支えないんじゃないかな?あと、被害が有るとも
人間って結構自分の感覚頼りなところあるからさー
俺は…まあ俺の体質のことはいっか 被害はあるけど怖いわけじゃないからお互い共感できないだろうし
はいはいどうぞー、貼れてるかな?
【年嵩の女性の声で力強く綴られる韻を踏んだ不思議な旋律の音楽データ】
どこまで効くかわかんないけど気晴らしにはなるでしょ
- 20080番24/10/13(日) 10:52:03